JP3673270B2 - 動物の排泄物処理材及びその製造方法 - Google Patents

動物の排泄物処理材及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、動物、特に猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等の動物の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関し、特に、製材所などからでる木粉の有効利用を図る、動物、特に猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等の動物の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関する。
家畜、愛玩動物等の動物の排泄物処理材、特に屋内での排泄物処理材としては、砂、ベントナイト、ゼオライト、製紙用パルプ、パルプスラッジなどを小塊状に成形して使用されている。
この種の愛玩動物の排泄物処理材は、例えば室内で使用されるところから、清潔で、衛生的であることが望まれ、使用後、清潔さ及び衛生上の点から、廃棄処理され易いのが望まれる。しかし、砂、ゼオライト、ベントナイトなどの無機物の場合は、使用時、砕けて埃となり易く、また、使用後放置する間に汚臭を発生しても、非可燃物であるため焼却処理を行うことができず、また下水等に流すこともできない。そこで、消臭効果が低く、価格が高いが、吸水能に優れ、可燃物であるところから、製紙用パルプ及び紙粉の小塊状成形物が使用されている。
木粉は製材所などから、製材の過程で発生し、その量は膨大な量に上っており、その多くが、産業廃棄物として捨てられており、その扱いが製材産業の課題の一となっている。
本発明は、木粉、殊にヒノキチオールを成分として含有する木粉が、保水機能を有する点に着目したもので、従来の動物排泄物処理材の問題点と木粉の産業廃棄物として問題点を解決することを目的としている。
本発明は、動物が排泄した尿の吸収及び保水性が良く、排泄物に接して塊状化でき、また焼却でき、産業廃棄物の木粉を有効に利用できる動物の排泄物処理材を提供することを目的としている。
即ち、本発明は、ヒノキチオールを含有する木粉を主として含有し、さらに合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、前記木粉より少ない量の茶殻及びコーヒー液抽出残渣を含有して、1ミリメートル以上の粒径を有している乾燥造粒物であることを特徴とする動物の排泄物処理材にあり、また、本発明は、ヒノキチオールを含有する木粉を主として含有し、さらに合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、茶殻及びコーヒー液抽出残渣と、製紙用パルプ、製紙スラッジ、チャコールフィルターパルプスラッジ、パルプスラッジ、ポリビニルアルコール、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン、ゼラチン、ビニルエステル澱粉、ベントナイト又はゼオライト或はこれら2種以上の混合物を含有し、1ミリメートル以上の粒径を有している乾燥造粒物であることを特徴とする動物の排泄物処理材にある。
さらに本発明は、ヒノキチオールを含有する木粉を主として含有し、さらに合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、茶殻及びコーヒー液抽出残渣、製紙用パルプ、製紙スラッジ、チャコールフィルターパルプスラッジ、パルプスラッジ、ポリビニルアルコール、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン、ゼラチン、ビニルエステル澱粉、ベントナイト又はゼオライト或はこれら2種以上の混合物と、殺菌作用を有する物質を含有して、1ミリメートル以上の粒径を有している乾燥造粒物であることを特徴とする動物の排泄物処理材にある。
また、本発明は、ヒノキチオールを含有する木粉に、合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、茶殻及びコーヒー液抽出残渣、ポリビニルアルコール、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン、ゼラチン、ビニルエステル澱粉、ベントナイト又はゼオライト或いはこれら2種以上の混合物とを配合して、造粒し、乾燥して、1ミリメートル以上の粒径を有する乾燥造粒物を製造することを特徴とする動物の排泄物処理材の製造方法にあり、さらに、本発明は、ヒノキチオールを含有する木粉に、合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、茶殻及びコーヒー液抽出残渣、ポリビニルアルコール、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン、ゼラチン、ビニルエステル澱粉、ベントナイト又はゼオライト或はこれら2種以上の混合物と、殺菌作用を有する物質とを配合して、造粒し、得られた造粒物に、着色物質を噴霧し、乾燥して、1ミリメートル以上の粒径を有する乾燥造粒物を製造することを特徴とする動物の排泄物処理材の製造方法にある。
本発明において、木粉は、製材所等から得られるもので、針葉樹及び広葉樹の何れの木粉も使用できる。
本発明において、動物の排泄物処理材に使用される木粉は、保存時の黴の発生を避けるために、ヒノキチオールを木粉の成分として含有するものから選択されるのが好ましい。
ヒノキチオールはヒノキ科の木材に含まれているので、ヒノキ科の木材のおが屑を使用するのが好ましい。
このような、ヒノキ科の木材としては、例えば、アスナロ属ではアスナロ、ヒノキアスナロ(ひば)があり、ネズミサシ属の木材としては、イブキ、ハイネズミがあり、クロベ属の木材としては、クロベ(ネズコ)、ウエスタンレッドシーダーがあり、またインセンスシーダ属では、インセンスシーダーがあり、ヒノキ属としてタイワンヒノキがある。
本発明において、木粉としては、ヒノキチオールを採取した採取滓の木粉をも使用することができる。このような木粉を使用する場合には、殺菌作用を有する物質を木粉に配合して、このような木粉の排泄物処理材を長期に亙って保存するときに、排泄物処理材に黴などの発生を避けるようにするのが好ましい。
このような殺菌作用を有する物質としては、殺菌剤、防黴剤又は防腐剤があり、例えば、安息香酸若しくはその塩、ソルビン酸若しくはその塩、プロピオン酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム又は食塩或いはこれら2種以上の混合物を使用することができる。
本発明において、木粉を含む造粒物の表面は、該木粉の本来有する色を呈しており、造粒物をその侭、排泄物処理材として使用できるが、特別に着色物質により着色して、木粉造粒物の表面本来の色彩を隠して、周囲の排泄物処理材とすることができる。
本発明において、排泄物処理材は、乾燥状態で使用されるので、排泄物処理材とされる木粉の造粒物は乾燥状態で保存される。このように乾燥状態にすると、排泄物処理材としての使用時に、動物に乾燥したさらさらした感触を与え、また排泄物処理材の長期保存にあたって黴等を生じることがない。そこで、本発明においては、着色された木粉の造粒物は、好ましくは含有水分が10重量%以下、さらに好ましくは5重量%以下になるまで乾燥して、動物の排泄物処理材とされる。
本発明において、着色された木粉の造粒物は、その侭、排泄物処理材として使用することができるが、この場合、埃となるのを避けるために、例えば1mmより小さい粒径の細かい粉状部分を分離しておくのが好ましい。
本発明において、排泄物処理材を使用雰囲気に調和させる目的で、木粉造粒物は着色物質により着色される。本発明において、着色物質は、顔料及び染料を使用することができる。このような顔料及び染料には、例えば、白色のものとして、炭酸カルシウム、酸化チタン及び合成パールがあり、青色の顔料及び染料としては、シアニンブルー、アゾブルー及びパテントブルーがあり、緑色の顔料及び染料としては、シアニングリーン及びエメラルドグリーンがあり、黄色の顔料及び染料としては、アゾイエロー、アシッドイエロー及びハンサイエローがある。
本発明において、排泄物処理材には、木粉の吸水性、脱臭性等を補うために、配合物質を配合することができる。このような配合物質としては、水溶性又は水分散性の配合物質として、コーヒー液抽出残渣、茶殻、紙粉、製紙用パルプ、製紙スラッジ、チャコールフィルターパルプスラッジ、パルプスラッジ、ポリビニルアルコール(PVA)、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用される。また、アルコール溶解性の配合物質としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン(PVP)などがあり、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用される。
しかし、排泄物処理材が、尿に触れた部分を容易に取り出し易くさせるように、木粉に配合する配合物質として、尿に触れて粉体粒子相互を接着させて、容易に塊状物とするような接着機能を有するものを選択するのが好ましい。このような配合物質には、紙粉、製紙用パルプ、製紙スラッジ、ポリビニルアルコール(PVA)、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、孤高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン又はゼラチンなどがある。
また本発明の排泄物処理材において、吸水能及び保水機能を高めるために、粉状の高吸水性樹脂を配合するのが好ましい。
本発明において配合される高吸水性樹脂は、自重の数十倍から二千倍程度の水を吸収しても、形を保持できる樹脂であり、例えば、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコールの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがあり、これらは、木粉に、単独で又は2種以上の混合物として配合することができる。
本発明の動物の排泄物処理材は、木粉に、粉状の配合物質を40重量%以下の量で、好ましくは10重量%以下の量で混合することができる。この場合、配合物質は、木粉に直接、又は木粉の造粒物に加えることができる。またの造粒時に、造粒物粒子に付着させるようにしてもよい。
本発明において、排泄物処理材を排泄物指示薬として兼用することができる。この場合には、着色物質及び配合物質の色彩を例えば白一色に揃えると、その指示薬の発色の確認が容易となり、適宜の排泄物検査用指示薬を配合して、動物の排泄物による検診を簡単に行うことができることとなり好ましい。本発明において使用される動物用の尿検査用指示薬は、従来の動物用の尿検査用指示薬と同様に、人の尿検査用指示薬、即ち尿pH指示薬、尿蛋白指示薬、尿糖指示薬、尿ヘモグロビン指示薬及びその他の人の尿検査用指示薬を使用することができる。
本発明において、このような尿検査用の指示薬を配合するなどのために、木粉の造粒乾燥粒子の表面を白色に着色する場合、指示薬が添加され又は添加されない白色乃至略白色の配合物質を木粉に配合することができる。この場合、白色乃至略白色の配合物質を、上記の白色の顔料及び染料に代えて使用することができる。したがって、例えば上に列記の、例えば、ベントナイト、ゼオライト、炭酸カルシウム及び石膏等の鉱物質の白色配合物質、並びに小麦粉、紙粉、製紙用パルプ粉、製紙スラッジ及びCMC等の白色配合物質を、木粉粒子の表面の白色着色用物質として、使用することができる。
尿pH指示薬の場合は、使用される着色物質及び配合物質はpHに影響を与えないものとされる。例えば紙粉、チタン白等が使用される。
また、本発明において、木粉の造粒乾燥物は、それ自体脱臭能を有していないので、動物が排泄した尿等が分解して汚臭となるのを極力避けるために、本発明の動物の排泄物処理材には、補助脱臭剤として、10重量%以下の量で、吸着能を有する白色粉状のベントナイト、ゼオライト等、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣、即ちコーヒー粕及び/又はチャコールフィルターパルプスラッジを配合することができる。これらは造粒物中に配合されるのが好ましい。
しかし、コーヒー液抽出残渣、即ちコーヒー粕は、コーヒー飲料製造における浸出乃至抽出粕として生じるが産業廃棄物であり、またチャコールフィルターパルプスラッジはフィルタ付きタバコ製造過程でフィルタ屑として生じる産業廃棄物である。
このようにコーヒー液抽出残渣及び/又はチャコールフィルターパルプスラッジは、木粉と同様に産業廃棄物であるが、コーヒー液抽出残渣は脱臭機能を有し、またチャコールフィルターパルプスラッジは、脱臭機能及び吸水機能を有するので、これらの機能を木粉の吸水機能と共に活用するために、本発明においては、木粉と共に、動物の排泄物処理材の主たる成分として、10重量%以上の量で使用することができる。
本発明において、使用時の排泄物処理材の粉化を避けるために、木粉に、接着機能を有する配合物質を配合するのが好ましい。このような配合物質には、水溶性又は水分散性の配合物質として、紙粉、製紙用パルプ、製紙スラッジ、パルプスラッジ、ポリビニルアルコール(PVA)、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース(CMC)、プルラン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で又はこれら2種以上を混合して使用することができる。また、アルコール溶解性の配合物質としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン或(PVP)などがあり、この場合も同様に、単独で又はこれら2種以上を混合して使用することができる。
本発明において、排泄物処理材は、木粉等の微細な粉塵の存在を極力避けるために、例えば1mm以上の粒径の造粒物に造粒されるのが好ましいが、3mm以上の粒径の粒子に造粒すると、例えば動物のトイレ用の箱から室内に散り難くなり、仮令散ったとしても、粒子を拾い集めるのが容易であり、室内の衛生を保つ上で好ましい。しかし、これらの場合、1mm以下の粒子の存在や、3mm以下の粒子の存在を完全に排斥するものではない。造粒物は、球状、柱状、粒状、顆粒状等各種形状に形成することができる。
本発明において、木粉は、造粒装置により造粒される。造粒装置としては、従来周知の、押出し造粒装置を使用することができる。しかし、この他に、パン型、ドラム型及び流動層型の各種造粒装置を使用することができる。これらの造粒装置において、造粒成形された造粒物の表面への白色粉末等の付着は、造粒物が形成されたところで、造粒物表面に、例えば白色粉末を直接接触させて付着させたり、又は白色粉末を溶液又は懸濁液にして、噴霧等により付着させることによって行うことができる。
本発明においては、このように木粉造粒物は製造されるが、この造粒過程で、又は造粒後に、更に木粉造粒粒子の安定を図るために、接着能、吸水能を有する配合物質、例えば高吸水性樹脂、殺菌作用を有する配合物質をまぶすなどして、造粒物の表面にこれら配合物質を付着させ、その後乾燥することにより、付着物が、造粒粒子の表面から容易に剥落しないようにするのが好ましい。
(作用)
本発明において、動物の排泄物処理材は、木粉を含む造粒物表面が着色物質で着色されているので、木粉の特有の色は隠されて、排泄物処理材の使用時における、例えば室内の調度との調和、衛生感、使用者の好み及び色彩雰囲気等に応じた着色物とすることが可能なり、動物の排泄物処理材の多色化を可能にすることができる。
本発明において、動物の排泄物処理材は、木粉配合物の造粒物表面が接着性物質で被覆されているので、表面に付着した排泄物を、処理材により容易に包むことができ、排泄物の汚臭等は、木粉に吸着されて周囲に放散されることはない。
しかも、本発明において、木粉は、それ自体、吸水性及び保水性を有するが、それに吸水性及び/又は脱臭性を有する配合物質が配合されているので、動物の排泄物処理材として使用することができる。したがって、本発明の動物の排泄物処理材は、動物の排泄した尿の吸収性及び消臭性が良好である。
さらに、本発明の排泄物処理材は、特に着色物質で着色してあるので、尿検査用指示薬を配合しても、その発色を際立たせることが容易であり、動物の排泄した尿の色を検査して、動物の健康状態を監視することが容易となる。
本発明において、ポバール及び/又は小麦粉が混合されている場合には、動物の排泄物に付着して、排泄物を塊状に包み込むこととなり、後始末が簡単かつ容易である。また、動物の排泄処理材中に補助脱臭剤及び/又は高吸水性樹脂が混合されている場合には、排泄物処理材として更に優れた脱臭性並びに吸水性及び保水性を発揮する。
本発明は、従来、廃物とされて、その処理が問題とされていた木粉、チャコールフィルターパルプスラッジ、茶殻、コーヒー液抽出残渣、紙粉等の可燃性の産業廃物を、動物の排泄物処理材として有効に利用するものであり、しかも、主たる量を可燃物で構成するので、廃棄処理が容易である。
本発明の動物の排泄物処理材は、産業廃棄物の木粉を主として含有し、1mm以上、好ましくは3mm以上の粒径の造粒物に、吸水性及び/又は脱臭性の配合物質と共に成形されるので、動物の排泄した尿の吸収性が良く、また保水性が良い。しかも本発明においては、木粉は木の香りを周囲に与えるので、消臭性が良好である。
また、本発明の排泄物処理材には、例えば、高吸水性樹脂、又は小麦粉、ポバール、澱粉若しくはその他接着能を有する配合物質、又は殺菌作用を有する物質或はこれら配合物質の二以上のものを混合して配合できるので、動物の排泄物に付着して、排泄物を塊状に包み込むことができ、後始末が簡単かつ容易である。また、脱臭剤及び/又は吸水剤が混合されている場合には、排泄物処理材として更に優れた脱臭性及び吸水性を発揮する。さらにまた、殺菌作用を有する物質が混合されている場合には、排泄物処理材は、黴などの発生がなく長期間に亙って保存することができる
以下、本発明の実施の態様の例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例を本例に使用される木粉を着色造粒する装置の一例を示す概念図である。
図1において、木粉供給用の管路1が設けられている木粉供給用の第1原料タンク2、底部に接着性物質供給用の管路3が設けられている接着性物質供給用の第2原料タンク4及び同様に底部に配合物質供給用の管路5が設けられている配合物質供給用の第3原料タンク6が設けられている。夫々の原料タンク2、4及び6の管路1、3及び5は、夫々、流路切換装置7に接続しており、流路切換装置7の流路を切換えることにより、木粉、接着性物質又は配合物質を、流路切換装置7の流出側に設けられている管路8を介して、選択的に撹拌装置9に導入することができる。
本例において、撹拌装置9への、木粉、接着性物質又は配合物質の導入は、撹拌装置9に接続する真空装置10を動作させて、その吸引力により行われる。
流路切換装置7からの管路8及び真空装置10への管路11は、何れも撹拌装置9の上方空間部に接続している。
撹拌装置9の下部開閉口12は、コンベヤ13の供給側ホッパー14の上方に位置して設けられる。ベルトコンベヤ13は、造粒装置15の供給側ホッパー16上にまで延びて設けられている。
本例において、造粒装置15は、押出し造粒装置であり、直径6.4mm、長さ12.5mmの細い円柱体に成形されるようにダイス(図示されていない)が設けられている。造粒物は造粒装置15のダイス部出口17から押し出される。造粒装置15のダイス部出口17の下方には、造粒物搬送用のネットコンベヤ18が設けられている。このネットコンベヤ18は、噴霧装置19を貫通して、円盤乾燥器20の上部導入口21まで延びて設けられている。
噴霧装置19には、ネットコンベヤ18の上方及び下方に、ネットコンベヤ18に向けて噴霧用ノズル22が設けられており、ネットコンベヤ18上を搬送される粒子に、噴霧用ノズル22から被覆物質を噴霧することができる。噴霧装置19の底部23には、被覆物質供給口24、被覆物質搬送用管路25及び円盤乾燥器20の底部26に接続する被覆物質戻送用管路27が設けられている。被覆物質搬送用管路25は搬送ポンプ28に接続し、搬送ポンプ28は被覆物質搬送用上部管路29に接続しており、被覆物質搬送用上部管路29は噴霧用ノズル22に接続している。
被覆物質は、噴霧装置19の底部に、被覆物質供給口24から新規に供給される被覆物質、造粒物に付着しないで底部23に集まる被覆物質及び被覆物質戻送用管路27から戻送される被覆物質を、搬送ポンプ28を介して吸引して、被覆物質搬送用上部管路29から噴霧用ノズル22に送り、噴霧用ノズル22から造粒物に噴霧される。噴霧装置19で被覆物質を噴霧された被覆物質が被着された造粒物は、噴霧装置19からネットコンベヤ18により加熱乾燥器20に送られる。
熱風乾燥器20の上部に設けられた排気管路30は、加熱装置31の気体入口32に接続し、加熱装置31の気体出口33は、熱風導入管路34を介して熱風乾燥器20の底部26に接続している。したがって、熱風乾燥器20の排気は加熱装置31に送られ加熱され、熱風導入管路34を介して熱風乾燥器20の底部26に送られて、熱風乾燥器の加熱に循環使用される。
熱風乾燥器20の底部26には、篩(図示されていない)が設けられており、篩上出口には、着色乾燥造粒物を包装装置35に送る乾燥造粒物搬送用コンベヤ36が設けられている。熱風乾燥器20の底部26には噴霧装置底部23に接続して被覆物質戻送用管路27が形成されており、加熱乾燥器20の乾燥工程で砕けた篩下部分は被覆用粉体として、噴霧装置19に送られ、噴霧ノズル22から噴霧され、再度造粒物の被覆に使用される。
本例の装置は以上のように構成されているので、先ず流路切換装置7を動作させて、木粉を第1原料タンク2から撹拌装置9内に導入し、次いで流路切換装置7の流路を切り替えて、接着性物質を第2原料タンク4から撹拌装置9内に導入し、さらに流路切換装置7を切り替えて、配合物質を第3原料タンク6から撹拌装置9内に導入し、撹拌装置9において、これら各原料タンクから導入された原料物質の撹拌を行う。
配合工程が終了したところで、撹拌装置7の下部開閉口12を開いて、配合物質及び接着性物質が配合された木粉を、ホッパー14へ入れる。ホッパー14に入れられた接着性物質等が配合された木粉配合物は、ベルトコンベヤ13により造粒装置15のホッパー16に入れられ、造粒される。造粒された木粉の造粒物はネツトコンベヤ18によって、被覆物質を噴霧により被着させるために、噴霧装置19に送られ、噴霧ノズル22から被覆物質が噴霧される。
被覆物質が被着された木粉の造粒物は、ネットコンベヤ18によって、円盤乾燥器20に送られ、乾燥される。乾燥された木粉の着色乾燥造粒物の1mm以上の粒径のものが、コンベヤ36によって、包装装置35に送られ、動物の排泄物処理材となる。
本例の動物の排泄物処理材製造装置において、造粒装置15は、脱水を行うことができる脱水造粒装置であり、脱水された水は、排水管37に流れ、浄水装置38により浄化される。
例1.
含水率10%以下に乾燥されたヒノキアスナロ系木粉900gを、木粉供給用の第1原料タンク2に入れ、澱粉糊(ニシキ糊工業株式会社製)130g及び2800mlの混合物を接着性物質供給用の第2原料タンク4入れる。次いで配合物質として、炭酸カルシウム50g、小麦粉50g、ポリビニルアルコール10g及びハイモ株式会社製の高吸水性樹脂ハイモサブ500(登録商標)50gを配合物質供給用の第3原料タンク6に入れる。
原料を、各原料タンクに入れたところで、流路切換装置7の流路を切り替えて、先ず前記第1原料タンク2を撹拌装置9に連通させ、真空装置10を作動させて、その真空圧により、該第1原料タンク2から木粉を、撹拌装置9内に吸引導入する。該第1原料タンク2から、該木粉を撹拌装置9内に吸引導入したところで、流路切換装置7の流路を切り替えて、接着性物質供給用の第2原料タンク4に連通させ、真空装置を作動させて、その真空圧により、接着性物質配合物の、澱粉糊水溶液を、撹拌装置9内に吸引導入する。配合物質が第3原料タンク6より、撹拌装置9に導入されたところで、流路切換装置7の流路を配合物質供給用の第3原料タンク6に連通させるように切換え、真空装置を作動させて、その真空圧により、前記第3原料タンク6より、配合物質の炭酸カルシウム、小麦粉、ポリビニルアルコール及び高吸水性樹脂を第3原料タンク6より、撹拌装置9内に吸引導入する。
配合物質供給用の第3原料タンク6より、配合物質物を、撹拌装置9に導入されたところで、撹拌装置9を作動させて、木粉、並びに配合物質の炭酸カルシウム、高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール及び小麦粉並びに澱粉糊水溶液を撹拌混合する。
炭酸カルシウム、高吸水性樹脂、ポリビニルアルコール及び小麦粉並びに澱粉糊水溶液が配合された木粉配合物は、全体的に木粉の色彩が薄められた色を呈しており、撹拌装置9の下部開閉口12を開いてホッパー14へ入れられる。ホッパー14に入れられた白色に着色された木粉配合物は、ベルトコンベヤ13により造粒装置15のホッパー16に入れられ、直径6.4mm、長さ12.5mmの細い円柱状の造粒物に形成された。
木粉の造粒物は、振動型ネツトコンベヤ18によって、噴霧装置19に送られ、第1噴霧位置で第1の噴霧ノズル22から、木粉70%高吸水性樹脂30%の混合物36gがまぶされた。
被覆物質が被着されて木粉の造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、円盤乾燥器20に送られ、そこで含水率7%に乾燥された。乾燥されたチャコールフィルターパルプスラッジの白色乾燥造粒物は、1mm以下の粒径のものを除いて、コンベヤ36から取出し、直径6mm、長さ10mmの猫のトイレ用の砂を得た。
室内において、この猫のトイレ用の砂100gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、アンモニア臭が消臭された後、木の香りが認められた。
この猫のトイレ用の砂は、全体が木粉の色が薄められた色を呈して清潔感があり、猫のトイレに厚さ3cmの厚さに敷いて使用されたが、猫は普段と同様にトイレとして使用しており、使用の上で何等支障がなかった。
本例のトイレ用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着して、排泄物の取り出しを容易にする。しかも本例のトイレ用の砂は、使用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性が優れる上に、消臭性も優れるので、屋内に不快な臭いを発生するのを避けることができた。
例2.
含水率10%以下に乾燥された木粉1,000gを木粉供給用の第1原料タンク2に入れ、第2原料タンク4に水3000mlを入れた。次いでハイモ株式会社製の高吸水性樹脂ハイモサブ500(登録商標)150gを配合物質供給用第3原料タンク6に入れ、以下、例1の場合と同様に、各原料タンクから撹拌装置9に、木粉、高吸水性樹脂及び水を導入して、木粉配合物を製造した。次いでこの配合物を造粒装置に送り造粒して、直径6.4mm、長さ12.5mmの細い円柱状の木粉造粒物を形成した。
この木粉造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、噴霧装置19に送られ、第1の噴霧位置で第1の噴霧ノズル22から、例1と同様に被覆物質の第1噴霧位置で第1の噴霧ノズル22から、木粉70%高吸水性樹脂30%の混合物35gがまぶされた。
被覆物質が被着されたチャコールフィルターパルプスラッジの着色造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、円盤乾燥器20に送られ、含水率7%に乾燥された。乾燥されたチャコールフィルターパルプスラッジ配合物の白色乾燥造粒物の1mm以下の粒径のものが除かれ、コンベヤ36によって取出し、直径5mm、長さ10mmの猫のトイレ用の砂が得られた。
室内において、この猫のトイレ用の砂100gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、5乃至10分で室内でアンモニア臭が感じられなくなった。
この猫のトイレ用の砂は、全体が白色を呈して清潔感があり、猫のトイレに厚さ3cmの厚さに敷いて使用されたが、猫は普段と同様にトイレとして使用しており、使用の上で何等支障がなかった。
本例のトイレ用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着して、排泄物の取り出しを容易にする。しかも本例のトイレ用の砂は、使用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性が優れる上に、消臭性も優れるので、屋内に不快な臭いを発生するのを避けることができた。
例3.
含水率10%以下に乾燥された木粉700gを木粉供給用の第1原料タンク2に入れ、次いで配合物質の乾燥コーヒー液抽出残渣100g、茶殻100g及び水2500mlを配合物質供給用の第2原料タンク4に入れ、これに次いで、吸水性物質の高吸水性樹脂100gを、配合物質供給用の第3原料タンク6に入れ、以下、例1の場合と同様に、撹拌装置9に、木粉、コーヒー液抽出残渣、茶殻及び吸水性樹脂を導入し、木粉の色が薄められた木粉配合物を製造し、これを造粒装置に送り造粒し、直径6.4mm、長さ12.5mmの細い円柱状の、全体的に略均一に薄められ木粉色を呈する造粒物を形成した。
造粒された木粉造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、噴霧装置19に送られ、第1の噴霧位置で第1のノズル22から、ヒノキアスナロ系木粉60%及び高吸水性樹脂40%の被覆物質が、造粒物表面にまぶされた。
このように被覆物質及び配合物質が被着された木粉配合物の造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、直接円盤乾燥器20に送られ、含水率8%に乾燥された。乾燥された木粉配合物の乾燥造粒物は、1mm以下の粒径のものが除かれて、直径6mm、長さ10mmの猫のトイレ用の砂として、コンベヤ36から取出された。
室内において、この猫のトイレ用の砂100gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、5乃至10分で室内でアンモニア臭が感じられなくなった。
この猫のトイレ用の砂は、全体が薄められた木粉色を呈して清潔感があり、猫のトイレに厚さ3cmの厚さに敷いて使用されたが、猫は普段と同様にトイレとして使用しており、使用の上で何等支障がなかった。
本例のトイレ用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着して、排泄物の取り出しを容易にする。しかも本例のトイレ用の砂は、使用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性が優れる上に、消臭性も優れるので、屋内に不快な臭いを発生するのを避けることができた。
例4.
ヒノキアスナロ系木材の木粉400gを木粉供給用の第1原料タンク2に入れた。続いて、接着性物質のポリビニルアルコール20g及び高吸水性樹脂60gを接着性及び吸水性配合物質供給用の第2原料タンク4に入れた。次に含水率60%のチャコールフィルターパルプスラッジ300gと乾燥コーヒー液抽出残渣300gと水1200mlを混合して、配合物質供給用の第3原料タンク6に入れた。以下、例1の場合と同様に、撹拌装置9に、木粉、チャコールフィルターパルプスラッジ、コーヒー液抽出残渣、ポリビニルアルコール及び前記高吸水性樹脂を導入し撹拌した。撹拌装置9で製造された木粉配合物の造粒物、即ち、木粉、チャコールフィルターパルプスラッジ、コーヒー液抽出残渣、ポリビニルアルコール及び高吸水性樹脂配合物を、造粒装置に送り造粒し、直径6.4mm、長さ12.5mmの細い円柱状の木粉配合物の造粒物を形成した。
木粉配合物の造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、噴霧装置19に送られ、第1の噴霧位置で第1の噴霧ノズル22から、木粉配合物の造粒物表面に、紙粉32gが噴霧され、第2の噴霧位置で第2の噴霧ノズルから水32mlが噴霧され、第3の噴霧位置で第3の噴霧ノズルから、紙粉90%及び高吸水性樹脂10%の被覆組成物32gが噴霧された。
このように被覆物質が被着された木粉配合物の造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、直接円盤乾燥器20に送られ、含水率8%に乾燥された。乾燥されたチャコールフィルターパルプスラッジ配合物の白色乾燥造粒物は、1mm以下の粒径のものが除かれて、直径6mm、長さ10mmの猫のトイレ用の砂として、コンベヤ36から取出された。
室内において、この猫のトイレ用の砂100gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、5乃至10分で室内でアンモニア臭が感じられなくなった。
この猫のトイレ用の砂は、全体が白色を呈して清潔感があり、猫のトイレに厚さ3cmの厚さに敷いて使用されたが、猫は普段と同様にトイレとして使用しており、使用の上で何等支障がなかった。
本例のトイレ用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着して、排泄物の取り出しを容易にする。しかも本例のトイレ用の砂は、使用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性が優れる上に、消臭性も優れるので、屋内に不快な臭いを発生するのを避けることができた。
例5.
ヒノキアスナロ系木材の木粉600gを木粉供給用の第1原料タンク2に入れ、着色性物質の炭酸カルシウム50g及び吸水性物質の高吸水性樹脂80gを着色性、吸水性及び接着性配合物質供給用の第2原料タンク4に入れた。続いて、乾燥コーヒー液抽出残渣270gと水2500mlを混合して、配合物質供給用の第3原料タンク6に入れた。以下、例1の場合と同様に、撹拌装置9に、木粉、コーヒー液抽出残渣、炭酸カルシウム及び前記高吸水性樹脂を導入し撹拌した。撹拌装置9で製造された木粉配合物の造粒物を、造粒装置に送り造粒し、直径6.4mm、長さ12.5mmの細い円柱状の白色の木粉配合物の造粒物を形成した。
造粒された木粉造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、噴霧装置19に送られ、第1の噴霧位置で第1の噴霧ノズル22から、ヒノキアスナロ系の木粉60%及び高吸水性樹脂40%の被覆組成物30gを、前記木粉造粒物表面に、まぶした。
このように被覆物質及び着色物質が被着されたチャコールフィルターパルプスラッジ配合物の白色造粒物は、振動型ネットコンベヤ18によって、直接円盤乾燥器20に送られ、含水率6%に乾燥された。乾燥されたチャコールフィルターパルプスラッジ配合物の白色乾燥造粒物は、1mm以下の粒径のものが除かれて、直径6mm、長さ10mmの猫のトイレ用の砂として、コンベヤ36から取出された。
室内において、この猫のトイレ用の砂100gに、35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mlを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、5乃至10分で室内でアンモニア臭が感じられなくなった。
この猫のトイレ用の砂は、全体が白色を呈して清潔感があり、猫のトイレに厚さ3cmの厚さに敷いて使用されたが、猫は普段と同様にトイレとして使用しており、使用の上で何等支障がなかった。
本例のトイレ用の砂は、排泄物の周囲に容易に付着して、排泄物の取り出しを容易にする。しかも本例のトイレ用の砂は、使用後、木の香りを漂わせるので、脱臭性が優れる上に、消臭性も優れるので、屋内に不快な臭いを発生するのを避けることができた。
以上の実施例において、ヒノキアスナロ系木材の木粉を使用しているが、これ以外の異なった種類の木材の各種木粉を使用しても同様の結果を得ることができる。
本発明において、動物の排泄物処理材は、木粉に吸水性、脱臭性配合物質が配合されて、造粒されるので、柔らかい木粉の色を呈し、またそれ以外の色に着色することが容易であるので、従来の動物の排泄物処理材に比して、使用場所の色調に合わせて、種々の色調、即ち適宜の色彩の排泄物処理材を選ぶことが可能となり、衛生的な雰囲気はもとより、室内の色彩の調和を保つことができる。
しかも木粉は、固有の香りを有するので、例えば室内に放置して、トイレ特有の臭いを消して、室内の環境を改善する。またそれ自体保水性を有するので、従来の動物の排泄物処理材に比して、検尿用指示薬の使用が容易となり、動物の健康状態を把握することが容易となる。
本発明は、従来、廃物とされていた木粉、チャコールフィルターパルプスラッジ、コーヒー液抽出残渣、茶殻等を、動物の排泄物処理材として有効に利用するものであり、しかも、主として可燃物で構成するので、廃棄処理が容易である。 しかも、本発明は、木粉の乾燥造粒物を適宜着色させて、動物の排泄物処理材とできるので、その儘廃棄物として処理されていた木粉、チャコールフィルターパルプスラッジ、コーヒー液抽出残渣等の可燃性の廃棄物を動物排泄物処理材とするので、使用後の排泄物処理材が、可燃性廃棄物として容易に焼却処理できることとなり、従来の排泄物処理材に比して、廃棄物処理が容易である。
以上のように、本発明は、従来の動物の廃棄物処理材に比して、産業廃棄物の木粉、チャコールフィルターパルプスラッジ、コーヒー液抽出残渣及び茶殻等の廃棄に係る問題点と、従来の使用済みの動物の排泄物処理材の非可燃性に係る廃棄処理に係る問題点を一挙に解決するものであり、資源の有効利用、たばこ製造等のコストの軽減及び環境廃棄物の処理の軽減等の点で有意義なものである。
本例に使用されるコーヒー抽出液抽出残渣の着色装置の一例を示す概念図である。
符号の説明
1 コーヒー抽出液抽出残渣供給用の管路
2 コーヒー抽出液抽出残渣供給用の原料タンク
3 着色物質供給用の管路
4 着色物質供給用の原料タンク
5 配合物質供給用の管路
6 配合物質供給用の原料タンク
7 流路切換装置
8 流路切換装置7の流出側の管路
9 撹拌装置
10 真空装置
11 管路
12 撹拌装置9の下部開閉口
13 コンベヤ
14 コンベヤ13の供給側ホッパー
15 造粒装置
16 造粒装置15の供給側ホッパー
17 ダイス部出口
18 ネットコンベヤ
19 噴霧装置
20 円盤乾燥器
21 上部導入口
22 噴霧用ノズル
23 噴霧装置19の底部
24 被覆物質供給口
25 被覆物質搬送用管路
26 円盤乾燥器の底部
27 被覆物質戻送用管路
28 搬送ポンプ
29 被覆物質搬送用上部管路
30 排気管路
31 加熱装置
32 気体入口
33 気体出口
34 熱風導入管路
35 包装装置
36 脱水造粒装置15の排水管
37 脱水造粒装置15の排水浄化装置

Claims (14)

  1. ヒノキチオールを含有する木粉を主として含有し、さらに合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、前記木粉より少ない量の茶殻及びコーヒー液抽出残渣を含有して、1ミリメートル以上の粒径を有している乾燥造粒物であることを特徴とする動物の排泄物処理材。
  2. ヒノキチオールを含有する木粉を主として含有し、さらに合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、茶殻及びコーヒー液抽出残渣と、製紙用パルプ、製紙スラッジ、チャコールフィルターパルプスラッジ、パルプスラッジ、ポリビニルアルコール、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン、ゼラチン、ビニルエステル澱粉、ベントナイト又はゼオライト或はこれら2種以上の混合物を含有し、1ミリメートル以上の粒径を有している乾燥造粒物であることを特徴とする動物の排泄物処理材。
  3. ヒノキチオールを含有する木粉を主として含有し、さらに合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、茶殻及びコーヒー液抽出残渣と、製紙用パルプ、製紙スラッジ、チャコールフィルターパルプスラッジ、パルプスラッジ、ポリビニルアルコール、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン、ゼラチン、ビニルエステル澱粉、ベントナイト又はゼオライト或はこれら2種以上の混合物、殺菌作用を有する物質とを含有して、1ミリメートル以上の粒径を有している乾燥造粒物であることを特徴とする動物の排泄物処理材。
  4. 燥造粒物粒子の表面の少なくとも一部が着色物質により着色されていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  5. 配合物質の含有量が15重量%以下であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  6. 乾燥造粒物が、ヒノキチオールを含有する木粉を30重量%以上の量で含有するものであることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  7. 乾燥造粒物が、ヒノキチオールを含有する木粉を50重量%以上の量で含有するものであることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  8. 乾燥造粒物の水分含有量が10重量%以下であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  9. 乾燥造粒物の粒子の表面の少なくとも一部が着色物質により着色されていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の動物の排泄物処理材。
  10. 着色物質が、炭酸カルシウム、酸化チタン、合成パール、シアニンブルー、アゾブルー、パテントブルー、シアニングリーン、エメラルドグリーン、アゾイエロー、アシッドイエロー又はハンサイエロー或いはこれら2種以上の混合物であることを特徴とする請求項に記載の動物の排泄物処理材。
  11. 殺菌作用を有する物質が、殺菌剤、防黴剤又は防腐剤であることを特徴とする請求項3に記載の動物の排泄物処理材。
  12. 殺菌作用を有する物質が、安息香酸若しくはその塩、ソルビン酸若しくはその塩、プロピオン酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム又は食塩或いはこれら2種以上の混合物であることを特徴とする請求項3に記載の動物の排泄物処理材。
  13. ヒノキチオールを含有する木粉に、合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、茶殻及びコーヒー液抽出残渣と、ポリビニルアルコール、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン、ゼラチン、ビニルエステル澱粉、ベントナイト又はゼオライト或いはこれら2種以上の混合物とを配合して、造粒し、乾燥して、1ミリメートル以上の粒径を有する乾燥造粒物を製造することを特徴とする動物の排泄物処理材の製造方法。
  14. ヒノキチオールを含有する木粉に、合計量で前記木粉より少ない量で、配合物質として、茶殻及びコーヒー液抽出残渣と、ポリビニルアルコール、小麦粉、澱粉、コーンスターチ、高吸水性樹脂、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン、ゼラチン、ビニルエステル澱粉、ベントナイト又はゼオライト或はこれら2種以上の混合物と、殺菌作用を有する物質とを配合して、造粒し、得られた造粒物に、着色物質を噴霧し、乾燥して、1ミリメートル以上の粒径を有する乾燥造粒物を製造することを特徴とする動物の排泄物処理材の製造方法。
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