WO2022107327A1 - 光給電システム、スリープ解除方法及び受電側光通信装置 - Google Patents

光給電システム、スリープ解除方法及び受電側光通信装置 Download PDF

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  • step S104 when the number of uplink data is less than the threshold value (step S104-NO), the detection unit 25 determines whether or not the sleep release signal has been detected (step S110). When the sleep release signal is superimposed on the power supply electric signal converted by the power storage unit 22, the detection unit 25 determines that the sleep release signal has been detected. The detection unit 25 determines that the sleep release signal has not been detected when the sleep release signal is not superimposed on the power supply electric signal converted by the power storage unit 22.
  • the wakeup signal is used to wake the receiver of the ONU.
  • a second embodiment describes a configuration in which the wakeup signal is used to wake both the transmitter and receiver of the ONU.
  • the second embodiment is an embodiment in which the transmission of uplink data is prioritized over the reception of downlink data.
  • the power supply control unit 13b is provided with a light source that emits light having a wavelength ⁇ 1 for power supply inside.
  • the power supply control unit 13b generates the power supply light by the light source, and sends the generated power supply light to the optical fiber via the duplexer 14.
  • the power supply control unit 13b superimposes the obtained sleep release signal on the power supply light and the duplexer 14 Send to.

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Abstract

給電用の光信号を用いて給電を行う給電側光通信装置と、給電側光通信装置から送信される給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電側光通信装置とを備える光給電システムであって、給電側光通信装置は、受電側光通信装置が備える一部の機能部のスリープ状態を解除するためのスリープ解除信号を生成するスリープ制御部と、スリープ解除信号を給電用の光信号に対して重畳して受電側光通信装置に送信する給電制御部と、を備え、受電側光通信装置は、給電用の光信号に重畳されているスリープ解除信号を検出する検知部と、検知部により検出されたスリープ解除信号に応じて、スリープ状態の機能部を起動状態に制御する制御部と、を備える光給電システム

Description

光給電システム、スリープ解除方法及び受電側光通信装置
 本発明は、光給電システム、スリープ解除方法及び受電側光通信装置に関する。
 従来、特許文献1に示す光給電システムが提案されている。特許文献1に示す光給電システムでは、OLT(Optical Line Terminal:加入者線端局装置)から送信される給電用の光信号(以下、「給電光」という。)をONU(Optical Network Unit:加入者線終端装置)が受信することによってOLTから電力の供給を受けることができる。さらに、特許文献1に示す光給電システムでは、給電に用いる光信号と、制御用の光信号とで同じ波長を用いることで、給電用と制御用とで波長を分離するために用いていた高価な光合波器及び光分波器を不要としている。これにより、光給電システムの構築コストを抑制することができる。
特開2010-193374号公報
 上記のように給電により電力の供給を受けるONUでは、供給された電力の消費量を低減するために、使用しないときには一部の機能をスリープ状態にしている。特許文献1に示す構成では、タイマーを用いて周期的に動作トリガーを生成することで動作を制御している。スリープ状態のONUにおいて、下りデータを受信するためには、下りデータが来るタイミングで、少なくとも受信部のスリープを解除しなくてはならない。周期的にスリープを解除する構成では、OLTとONUとの間で時刻同期が必要となり、無駄な起動や待機電力が発生してしまうという問題があった。
 上記事情に鑑み、本発明は、光給電を行うシステムにおいて簡便に消費電力を削減することができる技術の提供を目的としている。
 本発明の一態様は、給電用の光信号を用いて給電を行う給電側光通信装置と、前記給電側光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電側光通信装置とを備える光給電システムであって、前記給電側光通信装置は、前記受電側光通信装置が備える一部の機能部のスリープ状態を解除するためのスリープ解除信号を生成するスリープ制御部と、前記スリープ解除信号を前記給電用の光信号に対して重畳して前記受電側光通信装置に送信する給電制御部と、を備え、前記受電側光通信装置は、前記給電用の光信号に重畳されている前記スリープ解除信号を検出する検知部と、前記検知部により検出された前記スリープ解除信号に応じて、スリープ状態の機能部を起動状態に制御する制御部と、を備える光給電システムである。
 本発明の一態様は、給電用の光信号を用いて給電を行う給電側光通信装置と、前記給電側光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電側光通信装置とを備える光給電システムが行うスリープ解除方法であって、前記給電側光通信装置が、前記受電側光通信装置が備える一部の機能部のスリープ状態を解除するためのスリープ解除信号を生成し、前記スリープ解除信号を前記給電用の光信号に対して重畳して前記受電側光通信装置に送信し、前記受電側光通信装置が、前記給電用の光信号に重畳されている前記スリープ解除信号を検出し、検出された前記スリープ解除信号に応じて、スリープ状態の機能部を起動状態に制御する、スリープ解除方法である。
 本発明の一態様は、給電用の光信号を用いて給電を行う給電側光通信装置と、前記給電側光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電側光通信装置とを備える光給電システムにおける前記受電側光通信装置であって、前記給電用の光信号に重畳されている、前記受電側光通信装置が備える一部の機能部のスリープ状態を解除するためのスリープ解除信号を検出する検知部と、前記検知部により検出された前記スリープ解除信号に応じて、スリープ状態の機能部を起動状態にする制御部と、を備える受電側光通信装置である。
 本発明により、光給電を行うシステムにおいて簡便に消費電力を削減することが可能となる。
第1の実施形態における光給電システムの構成例を示す図である。 第1の実施形態におけるONUの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における光給電システムの構成例を示す図である。 第2の実施形態におけるONUの処理の流れを示すフローチャートである。 第3の実施形態におけるONUの処理の流れを示すフローチャートである。 第4の実施形態における光給電システムの構成例を示す図である。 第4の実施形態におけるONUの処理の流れを示すフローチャートである。
 以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(概略)
 まず本発明における光給電システム100の概略について説明する。
 光給電による給電を行う光通信システムにおいて、OLTが、データ送信前に、必要に応じて給電光にスリープ解除信号を重畳して送信する。ONUは、OLTから送信された給電光に基づいて充電する。さらに、ONUは、蓄電部の充電状態を監視し、蓄電部が十分充電されている場合に、給電光に重畳されているスリープ解除信号を検知すると、スリープ状態の送信部又は受信部を起動させる。例えば、ONUは、送信部を起動させた場合には、ACK(acknowledgement)信号をOLTに送信する。その後、ONUは、再び送信部をスリープ状態にさせて、スリープ状態の受信部を起動させてOLTから送信されるデータを受信する。
 上記のような構成により、ONUの受信部と送信部とをそれぞれ必要なときに起動させることができ、光給電システムにおいて消費電力を削減することが可能となる。
 以下、具体的な構成について複数の実施形態を例に説明する。
(第1の実施形態)
 図1は、第1の実施形態における光給電システム100の構成例を示す図である。
 光給電システム100は、OLT10と、ONU20とを備える。OLT10と、ONU20とは、光ファイバを介して通信可能に接続される。図1では、ONU20を1台示しているが、光給電システム100は複数のONU20を備えてもよい。光給電システム100に複数台のONU20が備えられる場合、OLT10と、複数のONU20との間には、光スプリッタが備えられる。光スプリッタは、OLT10から送信された光信号を分岐して各ONU20に送信する。光スプリッタは、各ONU20から送信された光信号を多重してOLT10に送信する。以下、OLT10からONU20に向かう方向を下り方向、ONU20からOLT10に向かう方向を上り方向とする。
 OLT10は、給電光と、通信サービス用の光信号とで異なる波長を用いる。例えば、OLT10は、給電光には波長λ1、通信サービス用の光信号には波長λ2及びλ3を用いる。以下の説明では、OLT10において、波長λ2は受信用の波長として用いられ、波長λ3は送信用の波長として用いられるものとする。この場合、ONU20においては、波長λ2は送信用の波長として用いられ、波長λ3は受信用の波長として用いられることになる。
 OLT10は、データ送受信部11、スリープ制御部12、給電制御部13及び合分波器14を備える。
 データ送受信部11は、ONU20との間でデータを送受信する。データ送受信部11は、例えば光トランシーバであり、内部にデータ送信用の波長λ3の光を出射する光源を備える。データ送受信部11は、内部に備える光源が出射する光をデータの電気信号に基づいて変調することによりデータの光信号に変換し、変換したデータの光信号を光ファイバに送出する。データ送受信部11は、例えば、内部にフォトディテクタ等のO/E(Optical/Electrical)変換器を備える。データ送受信部11は、光ファイバを介して受信するデータの光信号を受信し、受信したデータの光信号をO/E変換器により電気信号に変換してスリープ制御部12に出力する。
 スリープ制御部12は、ONU20が備える機能部のスリープ状態を制御する。具体的には、スリープ制御部12は、ONU20に対して送信すべきデータがある場合、ONU20が備える機能部を起動させるためのスリープ解除信号を生成し、生成したスリープ解除信号を給電制御部13に出力する。
 給電制御部13は、内部に給電用の波長λ1の光を出射する光源を備えている。給電制御部13は、光源により給電光を生成し、生成した給電光を、合分波器14を介して光ファイバに送出する。給電制御部13は、スリープ制御部12からスリープ解除信号が得られた場合、スリープ解除信号を給電光に重畳して合分波器14に送出する。
 合分波器14は、データ送受信部11が出力する光信号と、給電制御部13が出力する光信号とを合波して光ファイバに出力する。合分波器14は、光ファイバを介して入力された光信号をデータ送受信部11に分波する。
 ONU20は、OLT10から給電される電力で駆動する。ONU20は、合分波器21、蓄電部22、監視部23、電源回路24、検知部25、データ記憶部26、制御部27、送信部28及び受信部29を備える。
 合分波器21は、光ファイバを介して入力された光信号を蓄電部22及び受信部29に分波する。例えば、合分波器21は、波長λ1の光信号を蓄電部22に出力し、波長λ3の光信号を受信部29に出力する。合分波器21は、送信部28が出力する光信号を光ファイバに出力する。
 蓄電部22は、内部にO/E変換器及びバッテリーを備える。蓄電部22は、光ファイバを介して受信する給電光を受信し、受信した給電光を電気信号に変換する。蓄電部22は、電気信号に基づいて充電処理を行うことによって電気信号の電力をバッテリーに蓄電する。
 監視部23は、蓄電部22に備えられるバッテリーの充電量を監視する。例えば、監視部23は、所定の間隔でバッテリーの充電量を監視する。監視部23は、バッテリーの充電量が、予め定められる起動閾値以上の場合に電源回路24を動作させて電源電圧を発生させる。起動閾値は、蓄電部22に備えられるバッテリーが十分充電されていることを示す値が設定されることが望ましい。例えば、起動閾値は、バッテリーの全容量の80%以上の値である。
 電源回路24は、蓄電部22に充電されている電力を用いて発生させた電源電圧を検知部25、データ記憶部26及び制御部27に対して供給する。これにより、検知部25、データ記憶部26及び制御部27は、スリープ状態から動作可能になる。
 検知部25は、電源回路24から電源電圧が供給されている間、蓄電部22が変換した給電用の電気信号に重畳されているスリープ解除信号を検出する。検知部25は、スリープ解除信号を検出した場合には、スリープ解除信号を制御部27に出力する。
 データ記憶部26は、通信サービス用の上りデータ及び通信サービス用の下りデータを記憶する。ここで、上りデータとは、ONU20の下位に接続される外部装置から得られた上り方向へ送信するデータであり、下りデータとは、受信部29が受信した下り方向へ送信するデータである。データ記憶部26は、磁気記憶装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成されてもよいし、非一時的記録媒体であってもよい。
 制御部27は、データの送受信の制御と、スリープ制御とを行う。第1の実施形態では、制御部27は、スリープ解除信号が検出された場合に受信部29のスリープ状態を解除する。さらに、制御部27は、データ記憶部26に蓄積されている上りデータの蓄積量を監視する。
 送信部28は、内部にデータ送信用の波長λ2の光を出射する光源を備える。送信部28は、内部に備える光源が出射する光を上りデータの電気信号に基づいて変調することにより上りデータの光信号に変換し、変換した上りデータの光信号を光ファイバに送出する。送信部28は、データの送信を行わない場合にはスリープ状態であり、制御部27の制御に応じて起動する。
 受信部29は、内部にフォトディテクタ等のO/E変換器を備える。受信部29は、光ファイバを介して受信する下りデータの光信号を受信し、受信した下りデータの光信号をO/E変換器により電気信号に変換して制御部27に出力する。受信部29は、データの受信を行わない場合にはスリープ状態であり、制御部27の制御に応じて起動する。
 図2は、第1の実施形態におけるONU20の処理の流れを示すフローチャートである。なお、図2の処理開始時には、検知部25、データ記憶部26、制御部27、送信部28及び受信部29はスリープ状態であるとする。図2の処理は、ONU20がOLT10から給電されている間実行される。
 監視部23は、蓄電部22に備えられるバッテリーの充電量を監視する(ステップS101)。監視部23は、バッテリーの充電量と起動閾値とを比較して、バッテリーの充電量が起動閾値以上であるか否かを判定する(ステップS102)。バッテリーの充電量が起動閾値未満である場合(ステップS102-NO)、バッテリーは十分に充電されていない。そのため、ONU20は、バッテリーが十分充電されるまでステップS101の処理を行う。
 バッテリーの充電量が起動閾値以上である場合(ステップS102-YES)、監視部23は電源回路24を動作させて電源電圧を発生させる(ステップS103)。これにより、電源回路24から電源電圧が各機能部(例えば、検知部25、データ記憶部26及び制御部27)に供給される。検知部25、データ記憶部26及び制御部27は、電源回路24から供給された電源電圧により動作する。
 制御部27は、データ記憶部26に記憶されている上りデータを参照し、上りデータ数が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS104)。なお、起動した直後では、データ記憶部26に上りデータがあまり蓄積されていない場合も想定される。そこで、制御部27は、所定の期間経過した後に、データ記憶部26に記憶されている上りデータを参照し、上りデータ数が閾値以上であるか否かを判定してもよい。
 上りデータ数が閾値以上である場合(ステップS104-YES)、制御部27は送信部28を起動する(ステップS105)。具体的には、制御部27は、スリープ状態である送信部28に対して電力を供給することによって送信部28をスリープ状態から起動状態にする。制御部27は、データ記憶部26に記憶されている上りデータを送信部28に出力する。例えば、制御部27は、送信部28で一度に送信可能な数分の上りデータを送信部28に出力する。
 送信部28は、制御部27から出力された上りデータを用いて上りデータの光信号を生成し、生成した上りデータの光信号を光ファイバに送出する(ステップS106)。監視部23は、ステップS103の処理以降も、蓄電部22に備えられるバッテリーの充電量を監視している。監視部23は、バッテリーの充電量と停止閾値とを比較して、バッテリーの充電量が停止閾値以上であるか否かを判定する(ステップS107)。ここで、停止閾値とは、データの送受信を停止させるための基準となる値である。停止閾値は、蓄電部22に備えられるバッテリーの充電量が非常に少なくなっていることを示す値が設定されることが望ましい。例えば、停止閾値は、バッテリーの全容量の20%の値である。バッテリーの充電量が停止閾値未満である場合、データの送受信中にバッテリーの残量がなくなってしまい、データの送受信に影響を与えかねない。そこで、このような閾値を設けている。
 バッテリーの充電量が停止閾値以上である場合(ステップS107-YES)、監視部23はバッテリーの充電量が停止閾値以上である旨の通知を制御部27に出力する。制御部27は、バッテリーの充電量が停止閾値以上である旨の通知を受け取ると、データ記憶部26に記憶されている上りデータを参照し、まだ上りデータがあるか否かを判定する(ステップS108)。上りデータがある場合(ステップS108-YES)、ONU20はステップS106の処理を行う。
 一方で、上りデータがない場合(ステップS108-NO)、制御部27は送信部28を停止させる(ステップS109)。具体的には、制御部27は、起動状態である送信部28への電力供給を停止することによって、送信部28を起動状態からスリープ状態にする。その後、ONU20は図2の処理を終了する。なお、OLT10から給電が行われている状態である場合には、ONU20はステップS101の処理に戻って図2の処理を行ってもよい。
 ステップS107の処理において、バッテリーの充電量が停止閾値未満である場合(ステップS107-NO)、監視部23はバッテリーの充電量が停止閾値未満である旨の通知を制御部27に出力する。制御部27は、バッテリーの充電量が停止閾値未満である旨の通知を受け取ると、送信部28を停止させる(ステップS109)。
 ステップS104の処理において、上りデータ数が閾値未満である場合(ステップS104-NO)、検知部25はスリープ解除信号を検出したか否かを判定する(ステップS110)。検知部25は、蓄電部22が変換した給電用の電気信号にスリープ解除信号が重畳されている場合にはスリープ解除信号を検出したと判定する。検知部25は、蓄電部22が変換した給電用の電気信号にスリープ解除信号が重畳されていない場合にはスリープ解除信号を検出していないと判定する。
 検知部25がスリープ解除信号を検出していないと判定した場合(ステップS110-NO)、ONU20は図2の処理を終了する。なお、OLT10から給電が行われている状態である場合には、ONU20はステップS101の処理に戻って図2の処理を行ってもよい。
 検知部25がスリープ解除信号を検出していると判定した場合(ステップS110-YES)、検知部25はスリープ解除信号を制御部27に出力する。制御部27は、検知部25からスリープ解除信号を受け取ると、ACK信号をOLT10に送信する(ステップS111)。例えば、制御部27は、送信部28を一時的に起動させてACK信号をOLT10に送信する。制御部27は、送信部28を一時的に起動させた場合には、ACK信号の送信後に送信部28をスリープ状態にする。
 その後、制御部27は、受信部29を起動する(ステップS112)。具体的には、制御部27は、スリープ状態である受信部29に対して電力を供給することによって受信部29をスリープ状態から起動状態にする。受信部29は、合分波器21を介して出力される下りデータを受信する。受信部29は、受信した下りデータを制御部27に出力する。制御部27は、受信部29から出力された下りデータをデータ記憶部26に記憶させる。
 監視部23は、ステップS103の処理以降も、蓄電部22に備えられるバッテリーの充電量を監視している。監視部23は、バッテリーの充電量と停止閾値とを比較して、バッテリーの充電量が停止閾値以上であるか否かを判定する(ステップS114)。バッテリーの充電量が停止閾値以上である場合(ステップS114-YES)、監視部23はバッテリーの充電量が停止閾値以上である旨の通知を制御部27に出力する。制御部27は、バッテリーの充電量が停止閾値以上である旨の通知を受け取ると、下りデータの受信が完了しているか否かを判定する(ステップS115)。下りデータの受信が完了していない場合(ステップS115-NO)、ONU20はステップS113の処理を行う。
 一方で、下りデータの受信が完了している場合(ステップS115-YES)、制御部27は受信部29を停止させる(ステップS116)。具体的には、制御部27は、起動状態である受信部29への電力供給を停止することによって、受信部29を起動状態からスリープ状態にする。その後、ONU20は図2の処理を終了する。なお、OLT10から給電が行われている状態である場合には、ONU20はステップS101の処理に戻って図2の処理を行ってもよい。
 ステップS114の処理において、バッテリーの充電量が停止閾値未満である場合(ステップS114-NO)、監視部23はバッテリーの充電量が停止閾値未満である旨の通知を制御部27に出力する。制御部27は、バッテリーの充電量が停止閾値未満である旨の通知を受け取ると、受信部29を停止させる(ステップS117)。この場合、OLT10から送信される全ての下りデータの受信が完了していない場合もある。
 そこで、制御部27は、受信未完了通知をOLT10に送信する(ステップS118)。例えば、制御部27は、送信部28を一時的に起動させて受信未完了通知をOLT10に送信する。制御部27は、送信部28を一時的に起動させた場合には、受信未完了通知の送信後に送信部28をスリープ状態にする。受信未完了通知は、OLT10から送信される下りデータ全ての受信が完了していないことを示す通知である。なお、受信未完了通知には、どこまでの下りデータは受信しているのかを示す情報が含まれていてもよい。これにより、OLT10は、次回の下りデータの送信時にONU20で未受信の下りデータから送信を開始することができる。ONU20は図2の処理を終了する。なお、OLT10から給電が行われている状態である場合には、ONU20はステップS101の処理に戻って図2の処理を行ってもよい。
 以上のように構成された光給電システム100によれば、ONU20が、OLT10から送信された給電光に含まれるスリープ解除信号に応じて、受信部29をスリープ状態から解除する。第1の実施形態においてスリープ解除信号は、OLT10が、下りデータの送信を行う場合にONU20に送信される。したがって、ONU20では、下りデータの受信に必要なタイミングで受信部29を起動することができる。これにより、起動不要なタイミングで受信部29を起動させることがない。さらに、OLT10が本来給電に使用している光信号に対して、スリープ解除信号を重畳するだけよい。そのため、光給電を行うシステムにおいて簡便に消費電力を削減することが可能になる。
 ONU20では、送信部28と受信部29とを同時に起動させることなく、消費電力を下げることができる。
 ONU20において充電量が不足している場合、検知部25の動作が停止することになる。そのため、スリープ解除信号の検出の可否判定が自動的に行えるため制御が容易になる。
(第2の実施形態)
 第1の実施形態では、スリープ解除信号が、ONUの受信部のスリープ解除に用いられる構成を示した。第2の実施形態では、スリープ解除信号が、ONUの送信部及び受信部の両方のスリープ解除に用いられる構成について説明する。なお、第2の実施形態は、上りデータの送信を下りデータの受信よりも優先する実施形態である。
 図3は、第2の実施形態における光給電システム100aの構成例を示す図である。
 光給電システム100aは、OLT10と、ONU20aとを備える。OLT10と、ONU20aとは、光ファイバを介して通信可能に接続される。図3では、ONU20aを1台示しているが、光給電システム100aは複数のONU20aを備えてもよい。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。
 ONU20aは、OLT10から給電される電力で駆動する。ONU20aは、合分波器21、蓄電部22、監視部23、電源回路24、検知部25、データ記憶部26、制御部27a、送信部28及び受信部29を備える。
 ONU20aは、制御部27に代えて制御部27aを備える点でONU20と構成が異なる。ONU20aは、他の構成についてはONU20と同様である。そのため、ONU20a全体の説明は省略し、制御部27aについて説明する。
 制御部27aは、データの送受信の制御と、スリープ制御とを行う。第2の実施形態では、制御部27aは、スリープ解除信号が検出された場合に送信部28及び受信部29のスリープ状態を解除する。この際、制御部27aは、上りデータが閾値以上ある場合には送信部28を優先的に起動させることで、上りデータの送信を下りデータの受信よりも優先する。さらに、制御部27aは、データ記憶部26に蓄積されている上りデータの蓄積量を監視する。
 図4は、第2の実施形態におけるONU20aの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図4の処理開始時には、検知部25、データ記憶部26、制御部27a、送信部28及び受信部29はスリープ状態であるとする。図4の処理は、ONU20aがOLT10から給電されている間実行される。図4において、図2と同様の処理については図2と同様の符号を付して説明を省略する。
 ステップS103の処理において、検知部25、データ記憶部26及び制御部27aが、電源回路24から供給された電源電圧により動作する。検知部25は、蓄電部22が変換した給電用の電気信号に重畳されているスリープ解除信号を検出する(ステップS201)。なお、ここでは、給電用の電気信号にスリープ解除信号が重畳されている前提で説明をするが、給電用の電気信号にスリープ解除信号が重畳されていない場合にはONU20aは図4の処理を終了する。なお、OLT10から給電が行われている状態である場合には、ONU20aはステップS101の処理に戻って図4の処理を行ってもよい。
 検知部25は、検出したスリープ解除信号を制御部27aに出力する。制御部27aは、検知部25からスリープ解除信号を受け取ると、データ記憶部26に記憶されている上りデータを参照し、上りデータ数が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS202)。上りデータ数が閾値以上である場合(ステップS202-YES)、ONU20aはステップS105からステップS109までの処理を実行する。
 一方、上りデータ数が閾値未満である場合(ステップS202-NO)、ONU20aはステップS111以降の処理を実行する。
 以上のように構成された第2の実施形態における光給電システム100aによれば、ONU20aは必要な時に送信部28及び受信部29のいずれか一方を起動状態として上りデータの送信処理又は下りデータの受信処理を行う。これにより、起動する必要がない時には送信部28及び受信部29の両方とも起動されない。そのため、光給電システムにおいて消費電力を削減することが可能になる。
 さらに、第2の実施形態では、ONU20aがスリープ解除信号を検出した際に上りデータの蓄積がない場合に下りデータの受信が行われる。すなわち、ONU20aがスリープ解除信号を検出した際に上りデータの蓄積がある程度ある場合には、下りデータの有無にかかわらず上りデータの送信を優先する。このように、ONU20aは、上りデータの送信を下りデータの受信よりも優先し、かつ、スリープ解除する対象をONU20a判断で実施することができる。
(第3の実施形態)
 第2の実施形態では、上りデータの送信を下りデータの受信よりも優先する実施形態について説明した。第3の実施形態では、下りデータの受信を上りデータの送信よりも優先する実施形態について説明する。基本的な構成については第2の実施形態と同様である。第2の実施形態と異なる点は、制御部27aが行う動作である。
 制御部27aは、データの送受信の制御と、スリープ制御とを行う。第3の実施形態では、制御部27aは、スリープ解除信号が検出された場合に送信部28及び受信部29のスリープ状態を解除する。この際、制御部27aは、上りデータの有無にかかわらず、受信部29を優先的に起動させることで、下りデータの受信を上りデータの送信よりも優先する。さらに、制御部27aは、データ記憶部26に蓄積されている上りデータの蓄積量を監視する。
 図5は、第3の実施形態におけるONU20aの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図5の処理開始時には、検知部25、データ記憶部26、制御部27a、送信部28及び受信部29はスリープ状態であるとする。図5の処理は、ONU20aがOLT10から給電されている間実行される。図5において、図2と同様の処理については図2と同様の符号を付して説明を省略する。
 ステップS103の処理において、検知部25、データ記憶部26及び制御部27aが、電源回路24から供給された電源電圧により動作する。検知部25は、蓄電部22が変換した給電用の電気信号に重畳されているスリープ解除信号を検出する(ステップS301)。なお、ここでは、給電用の電気信号にスリープ解除信号が重畳されている前提で説明をするが、給電用の電気信号にスリープ解除信号が重畳されていない場合にはONU20aは図5の処理を終了する。なお、OLT10から給電が行われている状態である場合には、ONU20aはステップS101の処理に戻って図5の処理を行ってもよい。
 検知部25は、検出したスリープ解除信号を制御部27aに出力する。制御部27aは、検知部25からスリープ解除信号を受け取ると、ACK信号をOLT10に送信する(ステップS302)。その後、制御部27は、受信部29を起動する(ステップS303)。具体的には、制御部27は、スリープ状態である受信部29に対して電力を供給することによって受信部29をスリープ状態から起動状態にする。受信部29は、合分波器21を介して出力される下りデータを受信する。受信部29は、受信した下りデータを制御部27に出力する。制御部27は、受信部29から出力された下りデータをデータ記憶部26に記憶させる。
 監視部23は、ステップS103の処理以降も、蓄電部22に備えられるバッテリーの充電量を監視している。監視部23は、バッテリーの充電量と停止閾値とを比較して、バッテリーの充電量が停止閾値以上であるか否かを判定する(ステップS305)。バッテリーの充電量が停止閾値以上である場合(ステップS305-YES)、監視部23はバッテリーの充電量が停止閾値以上である旨の通知を制御部27に出力する。制御部27は、バッテリーの充電量が停止閾値以上である旨の通知を受け取ると、下りデータの受信が完了しているか否かを判定する(ステップS306)。下りデータの受信が完了していない場合(ステップS306-NO)、ONU20はステップS304の処理を行う。
 一方で、ONU20aは完了している場合(ステップS306-YES)、制御部27は受信部29を停止させる(ステップS307)。その後、ONU20aはステップS105以降の処理を実行する。
 ステップS305の処理において、バッテリーの充電量が停止閾値未満である場合(ステップS305-NO)、監視部23はバッテリーの充電量が停止閾値未満である旨の通知を制御部27aに出力する。制御部27aは、バッテリーの充電量が停止閾値未満である旨の通知を受け取ると、受信部29を停止させる(ステップS307)。そして、制御部27aは、受信未完了通知をOLT10に送信する(ステップS308)。その後、ONU20aはステップS105以降の処理を実行する。
 上記の第3の実施形態では、ONU20aは、一度受信部29を起動させた後に、上りデータの送信処理を実行する。その結果、下りデータの受信が上りデータの送信よりも優先されることになる。
 以上のように構成された第3の実施形態における光給電システム100aによれば、ONU20aは必要な時に送信部28及び受信部29のいずれか一方を起動状態として上りデータの送信処理又は下りデータの受信処理を行う。これにより、起動する必要がない時には送信部28及び受信部29の両方とも起動されない。そのため、光給電システムにおいて消費電力を削減することが可能になる。
 さらに、第3の実施形態では、ONU20aがスリープ解除信号を検出した際に上りデータの有無にかかわらず下りデータの受信が行われる。すなわち、ONU20aがスリープ解除信号を検出した際には、上りデータの蓄積があったとしても、下りデータの受信を上りデータの送信よりも優先する。このように、ONU20aは、下りデータの受信を上りデータの送信よりも優先し、かつ、スリープ解除する対象をONU20a判断で実施することができる。
(第4の実施形態)
 第1の実施形態から第3の実施形態では、1種類のスリープ解除信号を用いる構成を示した。第4の実施形態では、OLTにおいて複数種類のスリープ解除信号のいずれか1つ又は全てを重畳した給電光をONUに送信し、ONUにおいて給電光に含まれるスリープ解除信号に対応する機能部のスリープ解除を制御する。
 図6は、第4の実施形態における光給電システム100bの構成例を示す図である。
 光給電システム100bは、OLT10bと、ONU20bとを備える。OLT10bと、ONU20bとは、光ファイバを介して通信可能に接続される。図6では、ONU20bを1台示しているが、光給電システム100bは複数のONU20bを備えてもよい。以下、第1の実施形態から第3の実施形態との相違点について説明する。
 OLT10bは、データ送受信部11、スリープ制御部12b、給電制御部13b及び合分波器14を備える。
 OLT10bは、スリープ制御部12及び給電制御部13に代えてスリープ制御部12b及び給電制御部13bを備える点でOLT10と構成が異なる。OLT10bは、他の構成についてはOLT10と同様である。そのため、OLT10b全体の説明は省略し、スリープ制御部12b及び給電制御部13bについて説明する。
 スリープ制御部12bは、ONU20bが備える機能部のスリープ状態を制御する。具体的には、スリープ制御部12bは、ONU20bに対して送信すべきデータがある場合、ONU20bが備える受信部29を起動させるための受信スリープ解除信号を生成し、生成した受信スリープ解除信号を給電制御部13bに出力する。スリープ制御部12bは、ONU20bからの上りデータを受信する必要がある場合、ONU20bが備える送信部28を起動させるための送信スリープ解除信号を生成し、生成した送信スリープ解除信号を給電制御部13bに出力する。ONU20bからの上りデータを受信する必要がある場合とは、OLT10bからONU20bの応答が必要となる情報を送信した場合等である。
 給電制御部13bは、内部に給電用の波長λ1の光を出射する光源を備えている。給電制御部13bは、光源により給電光を生成し、生成した給電光を、合分波器14を介して光ファイバに送出する。給電制御部13bは、スリープ制御部12bから送信スリープ解除信号又は受信スリープ解除信号のいずれか一方又は両方が得られた場合、得られたスリープ解除信号を給電光に重畳して合分波器14に送出する。
 ONU20bは、OLT10bから給電される電力で駆動する。ONU20bは、合分波器21、蓄電部22、監視部23、電源回路24、検知部25b、データ記憶部26、制御部27b、送信部28及び受信部29を備える。
 ONU20bは、検知部25及び制御部27に代えて検知部25b及び制御部27bを備える点でONU20と構成が異なる。ONU20bは、他の構成についてはONU20と同様である。そのため、ONU20b全体の説明は省略し、検知部25b及び制御部27bについて説明する。
 検知部25bは、電源回路24から電源電圧が供給されている間、蓄電部22が変換した給電用の電気信号に重畳されているスリープ解除信号を検出する。具体的には、検知部25bは、給電用の電気信号に重畳されている送信スリープ解除信号又は受信スリープ解除信号のいずれか一方又は両方を検出する。検知部25は、送信スリープ解除信号又は受信スリープ解除信号のいずれか一方又は両方を検出した場合には、検出したスリープ解除信号を制御部27bに出力する。
 制御部27bは、データの送受信の制御と、スリープ制御とを行う。第4の実施形態では、制御部27bは、検知部25bによって検出されたスリープ解除信号に応じて、対象となる機能部のスリープ状態を解除する。例えば、制御部27bは、送信スリープ解除信号が検出された場合には送信部28のスリープ状態を解除する。例えば、制御部27bは、受信スリープ解除信号が検出された場合には受信部29のスリープ状態を解除する。さらに、制御部27bは、データ記憶部26に蓄積されている上りデータの蓄積量を監視する。
 図7は、第4の実施形態におけるONU20bの処理の流れを示すフローチャートである。なお、図7の処理開始時には、検知部25b、データ記憶部26、制御部27b、送信部28及び受信部29はスリープ状態であるとする。図7の処理は、ONU20bがOLT10bから給電されている間実行される。図7において、図2と同様の処理については図2と同様の符号を付して説明を省略する。
 ステップS103の処理において、検知部25b、データ記憶部26及び制御部27bが、電源回路24から供給された電源電圧により動作する。検知部25bは、送信スリープ解除信号を検出したか否かを判定する(ステップS401)。検知部25bは、蓄電部22が変換した給電用の電気信号に送信スリープ解除信号が重畳されている場合には送信スリープ解除信号を検出したと判定する。検知部25bは、蓄電部22が変換した給電用の電気信号に送信スリープ解除信号が重畳されていない場合には送信スリープ解除信号を検出していないと判定する。
 検知部25bが送信スリープ解除信号を検出していると判定した場合(ステップS401-YES)、ONU20bはステップS105以降の処理を実行する。このように、ONU20bは、送信スリープ解除信号が検出された場合には送信部28を起動して上りデータの送信処理を実行させる。
 検知部25bが送信スリープ解除信号を検出していないと判定した場合(ステップS401-NO)、検知部25bは受信スリープ解除信号を検出したか否かを判定する(ステップS402)。
 検知部25bは、蓄電部22が変換した給電用の電気信号に受信スリープ解除信号が重畳されている場合には受信スリープ解除信号を検出したと判定する。検知部25bは、蓄電部22が変換した給電用の電気信号に受信スリープ解除信号が重畳されていない場合には受信スリープ解除信号を検出していないと判定する。
 検知部25bが受信スリープ解除信号を検出していると判定した場合(ステップS402-YES)、ONU20bはステップS111以降の処理を実行する。このように、ONU20bは、受信スリープ解除信号が検出された場合には受信部29を起動して下りデータの受信処理を実行させる。
 検知部25bが受信スリープ解除信号を検出していないと判定した場合(ステップS402-NO)、ONU20bは図7の処理を終了する。なお、OLT10から給電が行われている状態である場合には、ONU20bはステップS101の処理に戻って図7の処理を行ってもよい。
 以上のように構成された第4の実施形態における光給電システム100bによれば、ONU20bはOLT10bからの指示に応じて送信部28及び受信部29のいずれか一方又は両方を起動状態として上りデータの送信処理又は下りデータの受信処理を行う。これにより、起動する必要がない時には送信部28及び受信部29の両方とも起動されない。そのため、光給電システムにおいて消費電力を削減することが可能になる。
 さらに、第4の実施形態では、ONU20bは、送信スリープ解除信号を検出した場合に送信部28を起動し、受信スリープ解除信号を検出した場合に受信部29を起動する。このように、ONU20bは、スリープ解除する対象、下りデータの受信及び上りデータの送信をONU20a判断で実施することができる。
 以下、上記の各実施形態独自の変形例及び第1の実施形態から第4の実施形態に共通する変形例について説明する。
 第1の実施形態から第4の実施形態においてOLT10,10bは、上りデータの送信がない条件で、スリープ解除信号送信後のACK信号を受信できないことが一定回数継続した場合には、ONU20,20a,20bが故障したと判断して警報を発出してもよい。
 第4の実施形態において、ONU20bが図7におけるステップS103の処理の後にステップS401の処理を実行する構成を示したが、ONU20bは図7におけるステップS103の処理の後にステップS402の処理を実行するように構成されてもよい。このように構成される場合、ステップS402の処理において検知部25bが受信スリープ解除信号を検出していないと判定した場合(ステップS402-NO)、検知部25bは送信スリープ解除信号を検出したか否かを判定する(ステップS401)。ステップS402の処理が「YES」の場合には、ステップS111以降の処理が実行され、ステップS401の処理が「YES」の場合には、ステップS105以降の処理が実行され、ステップS401の処理が「NO」の場合には、図7の処理が終了することになる。
 第1の実施形態から第4の実施形態における光給電システム100,100a,100bは、PON(Passive Optical Network)に限らず、光給電を行う光通信システムであればどのようなシステムに適用されてもよい。
 上述した実施形態におけるONU20,20a,20bの監視部23、検知部25,25b、制御部27,27a,27b及びデータ記憶部26をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
 以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
 本発明は、光給電を行う光通信システムに適用できる。
10、10b…OLT(給電側光通信装置), 20、20a,20b…ONU(受電側光通信装置), 11…データ送受信部, 12、12b…スリープ制御部, 13、13b…給電制御部, 14…合分波器, 21…合分波器, 22…蓄電部, 23…監視部, 24…電源回路, 25、25b…検知部, 26…データ記憶部, 27、27a、27b…制御部, 28…送信部, 29…受信部

Claims (8)

  1.  給電用の光信号を用いて給電を行う給電側光通信装置と、前記給電側光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電側光通信装置とを備える光給電システムであって、
     前記給電側光通信装置は、
     前記受電側光通信装置が備える一部の機能部のスリープ状態を解除するためのスリープ解除信号を生成するスリープ制御部と、
     前記スリープ解除信号を前記給電用の光信号に対して重畳して前記受電側光通信装置に送信する給電制御部と、
     を備え、
     前記受電側光通信装置は、
     前記給電用の光信号に重畳されている前記スリープ解除信号を検出する検知部と、
     前記検知部により検出された前記スリープ解除信号に応じて、スリープ状態の機能部を起動状態に制御する制御部と、
     を備える光給電システム。
  2.  前記制御部は、前記スリープ解除信号が検出された場合、前記給電側光通信装置に対して前記スリープ解除信号の受信の応答を送信した後に、前記給電側光通信装置から送信される通信用の光信号を受信する受信部をスリープ状態から稼働状態にする、請求項1に記載の光給電システム。
  3.  前記制御部は、蓄積されている上りデータの数が第1の閾値以上である場合には、前記上りデータを送信する送信部をスリープ状態から稼働状態にし、蓄積されている上りデータの数が前記第1の閾値未満である場合には、前記スリープ解除信号に応じて前記受信部をスリープ状態から稼働状態にする、請求項2に記載の光給電システム。
  4.  前記制御部は、前記スリープ解除信号が検出されて、かつ、蓄積されている上りデータの数が第1の閾値以上である場合には、前記上りデータを送信する送信部をスリープ状態から稼働状態にし、前記スリープ解除信号が検出されて、かつ、蓄積されている上りデータの数が前記第1の閾値未満である場合には、前記スリープ解除信号に応じて前記受信部をスリープ状態から稼働状態にする、請求項2に記載の光給電システム。
  5.  前記制御部は、前記スリープ解除信号が検出された場合、蓄積されている上りデータの数にかかわらず、前記受信部をスリープ状態から稼働状態にして受信処理を行い、前記受信部を稼働状態からスリープ状態にした後に、蓄積されている上りデータの数が第1の閾値以上である場合には、前記上りデータを送信する送信部をスリープ状態から稼働状態にする、請求項2に記載の光給電システム。
  6.  前記スリープ制御部は、前記スリープ解除信号として複数のスリープ解除信号を生成し、
     前記給電制御部は、生成された前記複数のスリープ解除信号のいずれか又は全てを前記給電用の光信号に対して重畳して前記受電側光通信装置に送信し、
     前記検知部は、前記給電用の光信号に重畳されているスリープ解除信号を検出し、
     前記検知部により検出されたスリープ解除信号に応じて、スリープ解除信号で指定された機能部を起動状態に制御する、
     請求項1又は2に記載の光給電システム。
  7.  給電用の光信号を用いて給電を行う給電側光通信装置と、前記給電側光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電側光通信装置とを備える光給電システムが行うスリープ解除方法であって、
     前記給電側光通信装置が、
     前記受電側光通信装置が備える一部の機能部のスリープ状態を解除するためのスリープ解除信号を生成し、
     前記スリープ解除信号を前記給電用の光信号に対して重畳して前記受電側光通信装置に送信し、
     前記受電側光通信装置が、
     前記給電用の光信号に重畳されている前記スリープ解除信号を検出し、
     検出された前記スリープ解除信号に応じて、スリープ状態の機能部を起動状態に制御する、スリープ解除方法。
  8.  給電用の光信号を用いて給電を行う給電側光通信装置と、前記給電側光通信装置から送信される前記給電用の光信号より得られる電力で駆動する受電側光通信装置とを備える光給電システムにおける前記受電側光通信装置であって、
     前記給電用の光信号に重畳されている、前記受電側光通信装置が備える一部の機能部のスリープ状態を解除するためのスリープ解除信号を検出する検知部と、
     前記検知部により検出された前記スリープ解除信号に応じて、スリープ状態の機能部を起動状態にする制御部と、
     を備える受電側光通信装置。
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