WO2022091987A1 - ポリアミド - Google Patents

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    • C08L77/06Polyamides derived from polyamines and polycarboxylic acids

Definitions

  • Table 1 shows the compositions of Examples and Comparative Examples and their measurement results.
  • Examples are 2-ethyl-1, It can be seen that even if the 7-heptandiamine unit and the 2-propyl-1,6-hexanediamine unit are contained, the melting point and the glass transition temperature do not decrease much, and the heat resistance is excellent. Therefore, it can be seen from Table 1 that the polyamide of the example has an improved crystallization rate while maintaining excellent heat resistance, and is excellent in both the crystallization rate and the heat resistance.

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Abstract

ジアミン単位及びジカルボン酸単位を含むポリアミドであって、前記ジアミン単位中、ジアミン単位(X)を0.1モル%以上36モル%未満含み、前記ジアミン単位(X)が、炭素数が6~10であって、かつ、任意の一方のアミノ基が結合した炭素原子を1位とした際に、2位の炭素原子に炭素数が2又は3のアルキル基が結合した脂肪族ジアミンに由来するジアミン単位である、ポリアミド。

Description

ポリアミド
 本発明は、分岐鎖を有する特定のジアミン単位と、ジカルボン酸単位とを含むポリアミドに関する。
 ナイロン6、ナイロン66などに代表される結晶性ポリアミドは、耐熱性、機械特性及び成形性等に優れることから工業用部品に幅広く使用されている。例えば、自動車用途では、軽量化や設計自由度の観点から金属部品の樹脂化が進められており、上記特性に優れる結晶性ポリアミドが多く使用されている。しかしながら、燃費向上や環境規制への対応という観点からプラスチック材料に求められる性能は厳しくなってきており、耐熱性などの観点でより性能の優れた材料が求められている。
 また、部品の製造コストを下げる観点から、材料が溶融状態から冷えて固化するまでの時間、いわゆる結晶化速度が速い材料が求められている。結晶化速度が速いことで、一つの部品成形にかかる時間を短縮することができ、生産効率を向上させることができる。
 例えば、特許文献1には、ポリアミドの主鎖が分岐構造のジアミン単位を少なくとも50モル%含むことにより、流動性、靭性、及び剛性等を同時に満足するポリアミドを得ることができることが開示されている。また、特許文献2には、メチルもしくはエチル分岐を有するジアミン単位を含む、ポリアミド組成物を製造する方法が開示されている。
特開2011-80055号公報 特表2017-517594号公報
 特許文献1及び2では、ポリアミドを形成するジアミンに由来する構成単位の主鎖から分岐した置換基として、メチル基、エチル基、n-プロピル基等が記載されている。しかしながら、具体的に例示されているのは、分岐鎖としてメチル基を有するジアミンのみである。いずれの文献にも分岐鎖としてメチル基よりも炭素数が多い置換基を有する、分岐ジアミンを含む具体的な開示はなく、炭素数が2以上の分岐鎖を有することによる効果は明らかになっていない。
 上述のように、結晶化速度が速い材料が求められている一方で、結晶性ポリアミドが本来有する耐熱性等の物性も必要とされており、これらの物性の両立が求められている。
 そこで本発明は、結晶化速度と耐熱性に優れたポリアミドを提供する。
 上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明者らは下記本発明を想到し、当該課題を解決できることを見出した。
 すなわち、本発明は下記のとおりである。
 ジアミン単位及びジカルボン酸単位を含むポリアミドであって、
 前記ジアミン単位中、ジアミン単位(X)を0.1モル%以上36モル%未満含み、
 前記ジアミン単位(X)が、炭素数が6~10であって、かつ、任意の一方のアミノ基が結合した炭素原子を1位とした際に、2位の炭素原子に炭素数が2又は3のアルキル基が結合した脂肪族ジアミンに由来するジアミン単位である、
ポリアミド。
 本発明によれば、結晶化速度と耐熱性に優れたポリアミドを提供することができる。
 以下、本発明の実施態様(以下、「本実施態様」と称すことがある。)の一例に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施態様は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は以下の記載に限定されない。
 また本明細書において、実施態様の好ましい形態を示すが、個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、好ましい形態である。数値範囲で示した事項について、いくつかの数値範囲がある場合、それらの下限値と上限値とを選択的に組み合わせて好ましい形態とすることができる。
 本明細書において、「XX~YY」との数値範囲の記載がある場合、「XX以上YY以下」を意味する。
 また、本明細書において、「~単位」(ここで「~」は単量体を示す)とは「~に由来する構成単位」を意味し、例えば「ジカルボン酸単位」とは「ジカルボン酸に由来する構成単位」を意味し、「ジアミン単位」とは「ジアミンに由来する構成単位」を意味する。
[ポリアミド]
 本実施態様のポリアミドは、ジアミン単位及びジカルボン酸単位を含む。
 本実施態様において、ジアミン単位は、炭素数が6~10であって、かつ、任意の一方のアミノ基が結合した炭素原子を1位とした際に、2位の炭素原子に炭素数が2又は3のアルキル基が結合した脂肪族ジアミンに由来するジアミン単位(X)を、特定量含むことを特徴とする。
 一般に、高分子骨格中に、分岐鎖のような排除体積の大きい成分が含まれると、分子鎖が規則的に配列しにくくなるため、当該高分子は結晶化速度が遅くなる傾向にある。しかし、本実施態様おいて、エチル基やプロピル基のような炭素数が2又は3のアルキル基を分岐鎖として有するジアミン成分を、特定量含むことで、意外にも、結晶化速度が速くなった。
 また、一般に、ポリアミドは、分岐鎖のような嵩高い置換基を有すると、結晶構造をとりにくくなり、融点が低下する傾向にある。しかし、本実施態様のポリアミドは、エチル基やプロピル基のような炭素数が2又は3の比較的嵩高い置換基を分岐鎖として有していても、融点の低下が少なく、優れた耐熱性を発現することができる。
 さらには、ガラス転移温度は、非晶部分の分子運動性が低いほど、高くなる性質である。そのため、ガラス転移温度は、分岐鎖のような分子運動性の高い成分が含まれると、一般に、低くなる傾向にある。しかし、本実施態様のポリアミドは、意外にも、ガラス転移温度の低下が少なく、優れた耐熱性を発現することができる。
 本実施態様において、上記の効果が得られる理由の一つとして、ポリアミドに含まれるジアミン単位が有する、分岐鎖の炭素数、分岐鎖の位置、及び分岐鎖の量が、優れた耐熱性を保ったまま結晶化速度の向上に影響していると考えられる。しかし、詳細な理由は不明である。
(ジアミン単位)
  〈ジアミン単位(X)〉
 ジアミン単位は、炭素数が6~10であって、かつ、任意の一方のアミノ基が結合した炭素原子を1位とした際に、2位の炭素原子に炭素数が2又は3のアルキル基が結合した脂肪族ジアミンに由来するジアミン単位(X)を含む。
 ジアミン単位(X)は、2つのアミノ基がそれぞれ結合している炭素原子を、両端の炭素原子とする直鎖状の脂肪族鎖を想定した際に、任意の一方のアミノ基が結合した1位の炭素原子に隣接する、2位の炭素原子上の水素原子の1つが、炭素数2又は3のアルキル基によって置換された構造を有する脂肪族ジアミンに由来する。
 ジアミン単位(X)を形成する分岐状脂肪族ジアミン単位の炭素数は、8~10であることが好ましく、9であることがさらに好ましい。炭素数が上記範囲内であれば、ジカルボン酸とジアミンとの重合反応が良好に進行し、ポリアミドの物性がより向上しやすい。
 ジアミン単位(X)を構成する分岐状脂肪族ジアミン単位において、炭素数2又は3のアルキル基は、エチル基、プロピル基、及びイソプロピル基からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましく、エチル基及びプロピル基からなる群より選ばれる少なくとも1種であることがより好ましい。上記アルキル基の炭素数が1又は4以上であると、結晶化速度が向上せずに、また耐熱性が低下するおそれが生じる。
 ジアミン単位(X)を形成する分岐状脂肪族ジアミンは、本発明の効果が損なわれない限りにおいて、上記2位以外の炭素に、メチル基等の分岐鎖(「他の分岐鎖」と称す)を有していてもよい。他の分岐鎖数は、1つ以下であることが好ましく、ジアミン単位(X)は他の分岐鎖を含まないことがさらに好ましい。
 ジアミン単位(X)としては、例えば、2-エチル-1,4-ブタンジアミン、2-エチル-1,5-ペンタンジアミン、2-エチル-1,6-ヘキサンジアミン、2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-エチル-1,8-オクタンジアミン、2-プロピル-1,5-ペンタンジアミン、2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン、2-プロピル-1,7-ヘプタンジアミン、及び2,4-ジエチル-1,6-ヘキサンジアミンに由来する構成単位が挙げられる。これらの構成単位は1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
 中でも、より一層優れた結晶化速度の向上が期待できる観点から、ジアミン単位(X)が、2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン及び2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミンからなる群より選ばれる、少なくとも1種に由来するジアミン単位を含むことが好ましい
 ジアミン単位中、ジアミン単位(X)は、0.1モル以上36モル%未満含まれる。0.1モル%未満だと結晶化速度の向上が難しい。36モル%以上では耐熱性が過度に低下するおそれが生じる。
 耐熱性と結晶化速度のバランスにより優れたポリアミドとする観点から、ジアミン単位中、ジアミン単位(X)は、好ましくは0.5モル%以上、より好ましくは1モル%以上、さらに好ましくは3モル%以上、よりさらに好ましくは5モル%以上である。また上記観点から、ジアミン単位中、ジアミン単位(X)は、好ましくは35モル%以下、より好ましくは30モル%以下、さらに好ましくは25モル%以下、よりさらに好ましくは20モル%以下、よりさらに好ましくは18モル%以下、よりさらに好ましくは15モル%以下、よりさらに好ましくは10モル%以下である。
 また、好ましい本実施態様の一つとして、ジアミン単位(X)が、2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン及び2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミンからなる群より選ばれる、少なくとも1種のジアミンに由来する構成単位を含む場合、各構成単位の含有量の一例は次の通りである。
 ジアミン単位中の2-エチル-1,7-ヘプタンジアミンに由来する構成単位の含有量は、0.5モル%以上であることが好ましく、2モル%以上であることがより好ましい。また、上記含有量は、20モル%以下であることが好ましく、16モル%以下であることが好ましく、10モル%以下であることがより好ましく、5モル%以下であることがより好ましい。
 ジアミン単位中の2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミンに由来する構成単位の含有量は、0.1モル%以上であることが好ましく、0.5モル%以上であることがより好ましい。また、上記含有量は、5モル%以下であることが好ましく、2モル%以下であることがより好ましい。
  〈その他のジアミン単位〉
 本実施態様のポリアミドは、ジアミン単位として、ジアミン単位(X)以外のジアミン単位(以下「その他のジアミン単位」ともいう。)を含む。
 その他のジアミン単位は、ジカルボン酸とジアミンとの重合反応が良好に進行する観点から、好ましくは炭素数6~10、より好ましくは炭素数8~10、さらに好ましくは炭素数9のジアミンに由来する構成単位である。
 その他のジアミン単位としては、直鎖状脂肪族ジアミン、ジアミン単位(X)を構成する脂肪族ジアミン以外の分岐状脂肪族ジアミン、脂環式ジアミン、及び芳香族ジアミンからなる群より選ばれる、少なくとも1種のジアミンに由来する構成単位が挙げられる。
 直鎖状脂肪族ジアミンとして、例えば、エチレンジアミン、1,3-プロパンジアミン、1,4-ブタンジアミン、1,5-ペンタンジアミン、1,6-ヘキサンジアミン、1,7-ヘプタンジアミン、1,8-オクタンジアミン、1,9-ノナンジアミン、1,10-デカンジアミン、1,11-ウンデカンジアミン、1,12-ドデカンジアミン、1,13-トリデカンジアミン、1,14-テトラデカンジアミン、1,15-ペンタデカンジアミン、1,16-ヘキサデカンジアミン、1,17-ヘプタデカンジアミン、1,18-オクタデカンジアミンが挙げられる。
 分岐状脂肪族ジアミンとして、例えば、1,2―プロパンジアミン、1-ブチル-1,2-エタンジアミン、1,1-ジメチル-1,4-ブタンジアミン、1-エチル-1,4-ブタンジアミン、1,2-ジメチル-1,4-ブタンジアミン、1,3-ジメチル-1,4-ブタンジアミン、1,4-ジメチル-1,4-ブタンジアミン、2-メチル-1,3-プロパンジアミン、2-メチル-1,4-ブタンジアミン、2,3-ジメチル-1,4-ブタンジアミン、2-メチル-1,5-ペンタンジアミン、3-メチル-1,5-ペンタンジアミン、2-ブチル-2-エチル-1,5-ペンタンジアミン、2,5-ジメチル-1,6-ヘキサンジアミン、2,4-ジメチル-1,6-ヘキサンジアミン、3,3-ジメチル-1,6-ヘキサンジアミン、2,2-ジメチル-1,6-ヘキサンジアミン、2,2,4-トリメチル-1,6-ヘキサンジアミン、2,4,4-トリメチル-1,6-ヘキサンジアミン、2-メチル-1,8-オクタンジアミン、3-メチル-1,8-オクタンジアミン、1,3-ジメチル-1,8-オクタンジアミン、1,4-ジメチル-1,8-オクタンジアミン、2,4-ジメチル-1,8-オクタンジアミン、3,4-ジメチル-1,8-オクタンジアミン、4,5-ジメチル-1,8-オクタンジアミン、2,2-ジメチル-1,8-オクタンジアミン、3,3-ジメチル-1,8-オクタンジアミン、4,4-ジメチル-1,8-オクタンジアミン、2-メチル-1,9-ノナンジアミン、5-メチル-1,9-ノナンジアミンが挙げられる。
 脂環式ジアミンとして、例えば、シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、ノルボルナンジメチルアミン、トリシクロデカンジメチルジアミン、ビス(4-アミノ-3-エチルシクロヘキシル)メタン、ビス(4-アミノ-3-エチル-5-メチルシクロヘキシル)メタンが挙げられる。
 芳香族ジアミンとして、例えば、p-フェニレンジアミン、m-フェニレンジアミン、p-キシリレンジアミン、m-キシリレンジアミン、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、4,4’-ジアミノジフェニルスルホン、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、4,4'-メチレンジ-2,6-ジエチルアニリンが挙げられる。
 上記ジアミンに由来する構成単位は、1種のみでもよいし、2種以上でもよい。
 上記その他のジアミン単位の中でも、直鎖状脂肪族ジアミン及び分岐鎖がメチル基である分岐状脂肪族ジアミンからなる群より選ばれる、少なくとも1種のジアミンに由来する構成単位がより好ましい。その他のジアミン単位の全量中における、直鎖状脂肪族ジアミン及び分岐鎖がメチル基である分岐状脂肪族ジアミンからなる群より選ばれる少なくとも1種のジアミンに由来する構成単位の含有量は、好ましくは80モル%以上、より好ましくは90モル%以上、さらに好ましくは95モル%以上、例えば100モル%であってもよい。本発明の効果をより顕著に発揮しやすい観点から、上記その他のジアミン単位は、1,6-ヘキサンジアミン、1,9-ノナンジアミン、1,10-デカンジアミン、2-メチル-1,5-ペンタンジアミン、及び2-メチル-1,8-オクタンジアミンからなる群より選ばれる、少なくとも1種のジアミンに由来する構成単位がさらに好ましい。
(ジカルボン酸単位)
 ジカルボン酸単位としては、任意のジカルボン酸単位を含むことができる。
 ジカルボン酸単位は、例えば、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、及び脂環式ジカルボン酸からなる群より選ばれる、少なくとも1種のジカルボン酸に由来する構成単位を含むことができる。
 脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、ジメチルマロン酸、2,2-ジエチルコハク酸、2,2-ジメチルグルタル酸、2-メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸が挙げられる。
 芳香族ジカルボン酸としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ジフェン酸、4,4’-ビフェニルジカルボン酸、ジフェニルメタン-4,4’-ジカルボン酸、ジフェニルスルホン-4,4’-ジカルボン酸、1,2-ナフタレンジカルボン酸、1,3-ナフタレンジカルボン酸、1,4-ナフタレンジカルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、1,6-ナフタレンジカルボン酸、1,7-ナフタレンジカルボン酸、1,8-ナフタレンジカルボン酸、2,3-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、2,3-フランジカルボン酸、2,4-フランジカルボン酸、2,5-フランジカルボン酸、3,4-フランジカルボン酸が挙げられる。
 脂環式ジカルボン酸としては、例えば、1,3-シクロペンタンジカルボン酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘプタンジカルボン酸、シクロオクタンジカルボン酸、シクロデカンジカルボン酸が挙げられる。
 上記ジカルボン酸に由来する構成単位は、1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
 本発明の効果をより顕著に発揮しやすい観点から、ジカルボン酸単位は、芳香族ジカルボン酸及び脂環式ジカルボン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種のジカルボン酸に由来する構成単位を含むことが好ましく、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、及びナフタレンジカルボン酸からなる群より選ばれる、少なくとも1種のジカルボン酸に由来する構成単位を含むことがより好ましい。
 ポリアミドにおけるジアミン単位とジカルボン酸単位とのモル比[ジアミン単位/ジカルボン酸単位]は、45/55~55/45であることが好ましい。ジアミン単位とジカルボン酸単位とのモル比が上記範囲であれば、重合反応が良好に進行し、所望する物性に優れたポリアミドが得られやすい。
 なお、ジアミン単位とジカルボン酸単位とのモル比は、原料のジアミンと原料のジカルボン酸との配合比(モル比)に応じて調整することができる。
 ポリアミドにおけるジアミン単位及びジカルボン酸単位の合計割合(ポリアミドを構成する全構成単位のモル数に対するジカルボン酸単位及びジアミン単位の合計モル数の占める割合)は、70モル%以上であることが好ましく、80モル%以上であることがより好ましく、90モル%以上であることがさらに好ましく、95モル%以上であることがよりさらに好ましく、さらには100モル%であってもよい。ジアミン単位及びジカルボン酸単位の合計割合が上記範囲にあることにより、所望する物性により優れたポリアミドとすることができる。
(アミノカルボン酸単位)
 ポリアミドは、ジアミン単位及びジカルボン酸単位の他に、アミノカルボン酸単位をさらに含んでもよい。
 アミノカルボン酸単位としては、例えば、カプロラクタム、ラウリルラクタム等のラクタム;11-アミノウンデカン酸、12-アミノドデカン酸等のアミノカルボン酸などから誘導される構成単位が挙げられる。ポリアミドにおけるアミノカルボン酸単位の含有量は、ポリアミドを構成するジアミン単位とジカルボン酸単位の合計100モル%に対して、40モル%以下であることが好ましく、20モル%以下であることがより好ましい。
(多価カルボン酸単位)
 ポリアミドは、本発明の効果を損なわない範囲で、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの3価以上の多価カルボン酸に由来する構成単位を、溶融成形が可能な範囲で含むこともできる。
(末端封止剤単位)
 ポリアミドは、末端封止剤に由来する構成単位(末端封止剤単位)を含んでもよい。
 末端封止剤単位は、ジアミン単位100モル%に対して、1.0モル%以上であることが好ましく、2.0モル%以上であることがより好ましく、また10モル%以下であることが好ましく、5.0モル%以下であることがより好ましい。末端封止剤単位の含有量が上記範囲にあると、所望する物性に優れたポリアミドが得られやすい。末端封止剤単位の含有量は、重合原料を仕込む際に末端封止剤の量を適宜調整することにより上記所望の範囲内とすることができる。なお、重合時に単量体成分が揮発することを考慮して、得られるポリアミドに所望量の末端封止剤単位が導入されるように末端封止剤の仕込み量を微調整することが望ましい。
 ポリアミド中の末端封止剤単位の含有量を求める方法としては、例えば、特開平7-228690号公報に示されているように、溶液粘度を測定し、これと数平均分子量との関係式から全末端基量を算出し、ここから滴定によって求めたアミノ基量とカルボキシル基量を減じる方法や、H-NMRを用い、ジアミン単位と末端封止剤単位のそれぞれに対応するシグナルの積分値に基づいて求める方法などが挙げられ、後者が好ましい。
 末端封止剤としては、末端アミノ基又は末端カルボキシル基との反応性を有する単官能性の化合物を用いることができる。具体的には、モノカルボン酸、酸無水物、モノイソシアネート、モノ酸ハロゲン化物、モノエステル類、モノアルコール類、モノアミン等が挙げられる。反応性及び封止末端の安定性などの観点から、末端アミノ基に対する末端封止剤としては、モノカルボン酸が好ましく、末端カルボキシル基に対する末端封止剤としては、モノアミンが好ましい。取り扱いの容易さなどの観点からは、末端封止剤としてはモノカルボン酸がより好ましい。
 末端封止剤として使用されるモノカルボン酸としては、アミノ基との反応性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ピバリン酸、イソ酪酸等の脂肪族モノカルボン酸;シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸等の脂環式モノカルボン酸;安息香酸、トルイル酸、α-ナフタレンカルボン酸、β-ナフタレンカルボン酸、メチルナフタレンカルボン酸、フェニル酢酸等の芳香族モノカルボン酸;これらの任意の混合物等が挙げられる。これらの中でも、反応性、封止末端の安定性、価格などの点から、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、及び安息香酸からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
 末端封止剤として使用されるモノアミンとしては、カルボキシル基との反応性を有するものであれば特に制限はなく、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン等の脂肪族モノアミン;シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン等の脂環式モノアミン;アニリン、トルイジン、ジフェニルアミン、ナフチルアミン等の芳香族モノアミン;これらの任意の混合物等が挙げられる。これらの中でも、反応性、高沸点、封止末端の安定性及び価格などの点から、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、及びアニリンからなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましい。
(ポリアミドの物性)
 ポリアミドは、溶液粘度が0.5dl/g以上であることが好ましく、0.7dl/g以上であることがより好ましい。また、2.0dl/g以下であることが好ましく、1.5dl/g以下であることがより好ましい。溶液粘度が上記範囲にあることで、所望する物性により優れたポリアミドとすることができる。
 ポリアミドの溶液粘度は、濃度0.2g/dl、温度30℃の濃硫酸を溶媒とした溶液の流下時間を測定することで求めることができ、より具体的には実施例に記載した方法により求めることができる。
 ポリアミドは、融点が250℃以上であることが好ましく、280℃以上であることがより好ましい。融点が上記範囲にあることで、耐熱性に優れたポリアミドとすることができる。ポリアミドの融点の上限に特に制限はないが、成形性なども考慮すると、330℃以下であることが好ましい。
 ポリアミドの融点は、示差走査熱量分析(DSC)装置を用い、10℃/分の速度で昇温した時に現れる吸熱ピークのピーク温度として求めることができ、より具体的には実施例に記載した方法により求めることができる。
 ポリアミドは、ガラス転移温度が110℃以上であることが好ましく、120℃以上であることがより好ましい。ガラス転移温度が上記範囲にあることで、耐熱性に優れたポリアミドとすることができる。ポリアミドのガラス転移温度の上限に特に制限はないが、取り扱い性などの観点から、180℃以下であることが好ましく、160℃以下であることがより好ましく、150℃以下であってもよい。
 ポリアミドのガラス転移温度は、示差走査熱量分析(DSC)装置を用い、20℃/分の速度で昇温した時に現れる変曲点の温度として求めることができ、より具体的には実施例に記載した方法により求めることができる。
 ポリアミドは、結晶化速度が0.02℃-1以上であることが好ましく、0.04℃-1以上であることがより好ましい。結晶化速度が上記範囲にあることで、生産性に優れたポリアミドとすることができる。
 結晶化速度は、下式(式1)により求めることができる。
  結晶化速度(℃-1)=1/(融点(℃)-結晶化温度(℃)) (式1)
(ポリアミドの製造方法)
 ポリアミドは、ポリアミドを製造する方法として知られている任意の方法を用いて製造することができる。例えば、ジカルボン酸とジアミンとを原料とする溶融重合法、固相重合法、溶融押出重合法等の方法により製造することができる。これらの中でも、重合中の熱劣化をより良好に抑制することができるなどの観点から、固相重合法であることが好ましい。
 ポリアミドは、例えば、最初にジアミン、ジカルボン酸、及び必要に応じて触媒や末端封止剤を一括して添加してナイロン塩を製造した後、200~250℃の温度において加熱重合してプレポリマーとし、さらに固相重合するか、あるいは溶融押出機を用いて重合することにより製造することができる。重合の最終段階を固相重合により行う場合、減圧下又は不活性ガス流動下に行うのが好ましく、重合温度が200~280℃の範囲内であれば、重合速度が大きく、生産性に優れ、着色やゲル化を有効に抑制することができる。重合の最終段階を溶融押出機により行う場合の重合温度としては、370℃以下であるのが好ましく、係る条件で重合すると、分解がほとんどなく、劣化の少ないポリアミドが得られる。
 本実施態様のポリアミドを製造する際に使用することができる触媒としては、例えば、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、又はこれらの塩もしくはエステルなどが挙げられる。上記の塩又はエステルとしては、例えば、リン酸、亜リン酸又は次亜リン酸と、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、バナジウム、カルシウム、亜鉛、コバルト、マンガン、錫、タングステン、ゲルマニウム、チタン、アンチモン等の金属との塩;リン酸、亜リン酸又は次亜リン酸のアンモニウム塩;リン酸、亜リン酸又は次亜リン酸のエチルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエステル、イソデシルエステル、オクタデシルエステル、デシルエステル、ステアリルエステル、フェニルエステルなどを挙げることができる。
 上記触媒の使用量は、原料の総質量100質量%に対して、0.01質量%以上であることが好ましく、0.05質量%以上であることがより好ましく、また1.0質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがより好ましい。触媒の使用量が上記下限以上であれば良好に重合が進行する。上記上限以下であれば触媒由来の不純物が生じにくくなり、例えばポリアミドないしそれを含有するポリアミド組成物をフィルムにした場合に上記不純物による不具合を防ぐことができる。
[ポリアミド組成物]
 本実施態様の一つとして、上記ポリアミドを含むポリアミド組成物とすることができる。
 ポリアミド組成物は、上記ポリアミドに、ポリアミド以外の成分を添加することによって製造される。該成分としては、例えば、無機充填剤、熱安定剤、光安定剤、滑剤、難燃剤、耐衝撃性改良剤、及び着色剤などの添加剤が挙げられる。これらは1種のみ含まれていてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
 上記添加剤の含有量は、本発明の効果を損なわない限り特に限定されないが、ポリアミド100質量部に対して、0.02~200質量部にすることができる。
 上記添加剤の添加方法としては、例えばポリアミドの重合時に添加する方法、ポリアミドにドライブレンドし溶融混練する方法などが挙げられる。
(ポリアミド組成物の製造方法)
 ポリアミド組成物の製造方法に特に制限はなく、ポリアミド及び上記添加剤を均一に混合することのできる方法を好ましく採用することができる。混合は、通常、単軸押出機、二軸押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどを使用して溶融混練する方法が好ましく採用される。溶融混練条件は特に限定されないが、例えば、ポリアミドの融点よりも10~50℃程度高い温度範囲で、約1~30分間溶融混練する方法が挙げられる。
[成形体]
 本実施態様の一つとして、上記ポリアミド又は上記ポリアミド組成物からなる成形体とすることができる。
 本実施態様の成形品は、電気部品、電子部品、自動車部品、産業部品、繊維、フィルム、シート、家庭用品、その他の任意の形状及び用途の各種成形品として使用することができる。
 電気部品及び電子部品としては、例えばFPCコネクタ、BtoBコネクタ、カードコネクタ、SMTコネクタ(同軸コネクタ等)、メモリーカードコネクタ等のコネクタ;SMTリレー;SMTボビン;メモリーソケット、CPUソケット等のソケット;コマンドスイッチ、SMTスイッチ等のスイッチ;光ファイバー部品、光センサー等の光学部品;LEDリフレクタ等のLED用途部品;太陽電池基板、LED実装基板、フレキシブルプリント配線板、樹脂成形回路基板等の電子基板などが挙げられる。
 自動車部品としては、例えばサーモスタットハウジング、ラジエータータンク、ラジエーターホース、ウォーターアウトレット、ウォーターポンプハウジング、リアジョイント等の冷却部品;インタークーラータンク、インタークーラーケース、ターボダクトパイプ、EGRクーラーケース、レゾネーター、スロットルボディ、インテークマニホールド、テールパイプ等の吸排気系部品;燃料デリバリーパイプ、ガソリンタンク、クイックコネクタ、キャニスター、ポンプモジュール、燃料配管、オイルストレーナー、ロックナット、シール材等の燃料系部品;マウントブラケット、トルクロッド、シリンダヘッドカバー等の構造部品;ベアリングリテイナー、ギアテンショナー、ヘッドランプアクチュエータギア、スライドドアローラー、クラッチ周辺部品等の駆動系部品;エアブレーキチューブなどのブレーキ系統部品;エンジンルーム内のワイヤーハーネスコネクタ、モーター部品、センサー、ABSボビン、コンビネーションスイッチ、車載スイッチ等の車載電装部品;スライドドアダンパー、ドラミラーステイ、ドアミラーブラケット、インナーミラーステイ、ルーフレール、エンジンマウントブラケット、エアクリーナーのインレートパイプ、ドアチェッカー、プラチェーン、エンブレム、クリップ、ブレーカーカバー、カップホルダー、エアバック、フェンダー、スポイラー、ラジエーターサポート、ラジエーターグリル、ルーバー、エアスクープ、フードバルジ、バックドア、フューエルセンダーモジュール等の内外装部品などが挙げられる。
 産業部品としては、例えばガスパイプ、油田採掘用パイプ、ホース、防蟻ケーブル(通信ケーブル、パスケーブルなど)、粉体塗装品の塗料部(水道管の内側コーティングなど)、海底油田パイプ、耐圧ホース、油圧チューブ、ペイント用チューブ、燃料ポンプ、セパレーター、スーパーチャージ用ダクト、バタフライバルブ、搬送機ローラー軸受、鉄道の枕木バネ受け、船外機エンジンカバー、発電機用エンジンカバー、灌漑用バルブ、大型開閉器(スイッチ)、漁網などのモノフィラメント(押出糸)などが挙げられる。
 繊維としては、例えばエアバック基布、耐熱フィルター、補強繊維、ブラシ用ブリッスル、釣糸、タイヤコード、人工芝、絨毯、座席シート用繊維などが挙げられる。
 フィルムやシートとしては、例えば耐熱マスキング用テープ、工業用テープ等の耐熱粘着テープ;カセットテープ、デジタルデータストレージ向けデータ保存用磁気テープ、ビデオテープ等の磁気テープ用材料;レトルト食品のパウチ、菓子の個包装、食肉加工品の包装等の食品包装材料;半導体パッケージ用の包装等の電子部品包装材料などが挙げられる。
 中でも、本実施態様のポリアミドは、特に結晶化速度に優れるため、短時間に多数の部品を製造することが求められる電気部品及び電子部品に好適に用いることができる。具体的には、SMT工程を含む電気部品及び電子部品、より具体的にはSMT対応のコネクタ、SMTリレー、SMTボビン、ソケット、コマンドスイッチ、SMTスイッチなどに好適に用いることができる。
 以下、本発明を実施例及び比較例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
 実施例及び比較例における各評価は、以下に示す方法に従って行った。
・溶液粘度
 実施例及び比較例で得られたポリアミドについて、濃硫酸を溶媒とし、濃度0.2g/dl、温度30℃での溶液粘度(dl/g)を下式より求めた。
         η=[ln(t/t)]/c
 上式中、ηは溶液粘度(dl/g)を表し、tは溶媒(濃硫酸)の流下時間(秒)を表し、tは試料溶液の流下時間(秒)を表し、cは試料溶液中の試料の濃度(g/dl)(すなわち、0.2g/dl)を表す。
・融点、結晶化温度、ガラス転移温度
 実施例及び比較例で得られたポリアミドの融点、結晶化温度、ガラス転移温度は、(株)日立ハイテクサイエンス製の示差走査熱量分析装置「DSC7020」を使用して測定した。
 融点及び結晶化温度は、ISO11357-3(2011年第2版)に準拠して測定を行った。具体的には、窒素雰囲気下で、30℃から340℃へ10℃/分の速度で試料(ポリアミド)を加熱し、340℃で5分間保持して試料を完全に融解させた後、10℃/分の速度で50℃まで冷却し、50℃で5分間保持した後、再び10℃/分の速度で340℃まで昇温した。降温した時に現れる発熱ピークのピーク温度を結晶化温度とし、再昇温した時に現れる吸熱ピークのピーク温度を融点(℃)とした。
 ガラス転移温度(℃)は、ISO11357-2(2013年第2版)に準拠して測定を行った。具体的には、窒素雰囲気下で、30℃から340℃へ20℃/分の速度で試料(ポリアミド)を加熱し、340℃で5分間保持して試料を完全に融解させた後、20℃/分の速度で50℃まで冷却し50℃で5分間保持した。再び20℃/分の速度で200℃まで昇温した時に現れる変曲点の温度をガラス転移温度(℃)とした。
・結晶化速度
 実施例及び比較例で得られたポリアミドの結晶化速度を、下式(式1)により求めた。
  結晶化速度(℃-1)=1/(融点(℃)-結晶化温度(℃)) (式1)
 なお、(式1)中、「融点(℃)」及び「結晶化温度(℃)」は、上記方法による測定値である。また、表1中、結晶化速度の単位を、「℃-1」と同義である「1/℃」と表記する。
[実施例1]
 テレフタル酸16.4g、2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン及び2-メチル-1,8-オクタンジアミンの混合物[4/1/95(モル比)]15.9g、安息香酸0.37g、ジ亜リン酸ナトリウム一水和物0.03g(原料の総質量に対して0.1質量%)及び蒸留水12.7ミリリットルを内容積100ミリリットルのオートクレーブに入れ、窒素置換した。150℃で30分間撹拌した後、オートクレーブ内部の温度を250℃に昇温した。そのまま1時間、温度を250℃に保ちながら加熱を続け、水蒸気を徐々に抜いて反応させた。所定量の水蒸気を留出させた後、さらに1時間反応させて、プレポリマーを得た。得られたプレポリマーを、1mm以下の粒径まで粉砕し、120℃、減圧下で12時間乾燥した。これを240℃、90Pa以下にて固相重合し、融点が282℃のポリアミドを得た。
[実施例2]
 ジアミン単位を2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン及び2-メチル-1,8-オクタンジアミンの混合物[5.6/0.4/94(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が283℃のポリアミドを得た。
[実施例3]
 ジアミン単位を2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン及び2-メチル-1,8-オクタンジアミンの混合物[12/3/85(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が262℃のポリアミドを得た。
[実施例4]
 ジアミン単位を2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン及び2-メチル-1,8-オクタンジアミンの混合物[16/4/80(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が258℃のポリアミドを得た。
[実施例5]
 ジアミン単位を2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン、2-メチル-1,8-オクタンジアミン及び1,9-ノナンジアミンの混合物[4/1/20/75(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が288℃のポリアミドを得た。
[実施例6]
 ジアミン単位を2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-メチル-1,8-オクタンジアミン及び1,9-ノナンジアミンの混合物[0.5/14.5/85(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が307℃のポリアミドを得た。
[比較例1]
 ジアミン単位を2-メチル-1,8-オクタンジアミンとしたこと以外は実施例1と同様にして、融点が285℃のポリアミドを得た。
[比較例2]
 ジアミン単位を2-メチル-1,8-オクタンジアミン及び1,9-ノナンジアミンの混合物[15/85(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が306℃のポリアミドを得た。
[実施例7]
 ジカルボン酸単位をナフタレンジカルボン酸21.3gとし、ジアミン単位を2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン、2-メチル-1,8-オクタンジアミン及び1,9-ノナンジアミンの混合物[4/1/20/75(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が283℃のポリアミドを得た。
[比較例3]
 ジカルボン酸単位をナフタレンジカルボン酸21.3gとし、ジアミン単位を2-メチル-1,8-オクタンジアミン及び1,9-ノナンジアミンの混合物[15/85(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が294℃のポリアミドを得た。
[実施例8]
 ジカルボン酸単位をシクロヘキサンジカルボン酸(シス/トランス=79.9/20.1)17.0gとし、ジアミン単位を2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン、2-メチル-1,8-オクタンジアミン及び1,9-ノナンジアミンの混合物[4/1/20/75(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が292℃のポリアミドを得た。
[比較例4]
 ジカルボン酸単位をシクロヘキサンジカルボン酸(シス/トランス=79.9/20.1)17.0gとし、ジアミン単位を2-メチル-1,8-オクタンジアミン及び1,9-ノナンジアミンの混合物[15/85(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が301℃のポリアミドを得た。
[実施例9]
 ジアミン単位を2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン、2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン、2-メチル-1,8-オクタンジアミン及び1,10-デカンジアミンの混合物[4/1/20/75(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が289℃のポリアミドを得た。
[比較例5]
 ジアミン単位を2-メチル-1,8-オクタンジアミン及び1,10-デカンジアミンの混合物[20/80(モル比)]としたこと以外は実施例1と同様にして、融点が301℃のポリアミドを得た。
 実施例及び比較例の組成とそれらの測定結果を表1に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 上記の表1で用いた化合物に関する略号とその化合物内容は、次の表2に示すとおりである。また、表1中の「(EHDA+PHDA)」は、ジアミン単位中のEHDA及びPHDAの配合量(mol%)の合計を表す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000002
 表1から、実施例1~6と比較例1及び2、実施例7と比較例3、実施例8と比較例4、実施例9と比較例5を比べると、実施例は結晶化速度が速いことがわかる。すなわち、同じジカルボン酸単位を含むポリアミドにおいて、ジアミン単位として2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン単位及び2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン単位を含んでいると、結晶化速度が速く、生産性に優れるポリアミドとなる。
 また、分岐状脂肪族ジアミン単位として、分岐構造がメチル基である2-メチル-1,8-オクタンジアミン単位のみを含む比較例2~5と比較して、実施例は2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン単位及び2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミン単位を含んでいても、融点やガラス転移温度の低下は少なく、耐熱性に優れていることがわかる。
 したがって、表1から、実施例のポリアミドは、優れた耐熱性を保ったまま結晶化速度が向上しており、結晶化速度と耐熱性の両方に優れることがわかる。
 上記のように、本発明のポリアミドは、これまで困難であった優れた耐熱性と結晶化速度を両立することが可能である。したがって、本発明のポリアミドは、耐熱性が必要とされる各種成形品として用いることができ、かつ成形品を製造する際の生産性を向上させることが可能となり、非常に有用である。

Claims (13)

  1.  ジアミン単位及びジカルボン酸単位を含むポリアミドであって、
     前記ジアミン単位中、ジアミン単位(X)を0.1モル%以上36モル%未満含み、
     前記ジアミン単位(X)が、炭素数が6~10であって、かつ、任意の一方のアミノ基が結合した炭素原子を1位とした際に、2位の炭素原子に炭素数が2又は3のアルキル基が結合した脂肪族ジアミンに由来するジアミン単位である、
    ポリアミド。
  2.  前記ジアミン単位中、前記ジアミン単位(X)を0.1~25モル%含む、請求項1に記載のポリアミド。
  3.  前記ジアミン単位(X)が、炭素数が9である前記脂肪族ジアミンに由来するジアミン単位を含む、請求項1又は2に記載のポリアミド。
  4.  前記ジアミン単位(X)が、2-エチル-1,7-ヘプタンジアミン及び2-プロピル-1,6-ヘキサンジアミンからなる群より選ばれる、少なくとも1種に由来するジアミン単位を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド。
  5.  前記ジアミン単位中、前記ジアミン単位(X)を1~10モル%含む、請求項1~4のいずれか1項に記載のポリアミド。
  6.  前記ジアミン単位(X)以外の前記ジアミン単位が、直鎖状脂肪族ジアミン、前記ジアミン単位(X)を構成する前記脂肪族ジアミン以外の分岐状脂肪族ジアミン、脂環式ジアミン、及び芳香族ジアミンからなる群より選ばれる、少なくとも1種に由来するジアミン単位である、請求項1~5のいずれか1項に記載のポリアミド。
  7.  前記ジアミン単位(X)以外の前記ジアミン単位が、直鎖状脂肪族ジアミン及び分岐鎖がメチル基である分岐状脂肪族ジアミンからなる群より選ばれる、少なくとも1種に由来するジアミン単位である、請求項1~6のいずれか1項に記載のポリアミド。
  8.  前記ジアミン単位(X)以外の前記ジアミン単位が、炭素数6~10のジアミンに由来するジアミン単位である、請求項1~7のいずれか1項に記載のポリアミド。
  9.  前記ジアミン単位(X)以外の前記ジアミン単位が、1,6-ヘキサンジアミン、1,9-ノナンジアミン、1,10-デカンジアミン、2-メチル-1,5-ペンタンジアミン、及び2-メチル-1,8-オクタンジアミンからなる群より選ばれる、少なくとも1種に由来するジアミン単位である、請求項1~8のいずれか1項に記載のポリアミド。
  10.  前記ジカルボン酸単位が、脂肪族ジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、及び脂環式ジカルボン酸からなる群より選ばれる、少なくとも1種に由来するジカルボン酸単位を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載のポリアミド。
  11.  前記ジカルボン酸単位が、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、及びナフタレンジカルボン酸からなる群より選ばれる、少なくとも1種に由来するジカルボン酸単位を含む、請求項1~10のいずれか1項に記載のポリアミド。
  12.  請求項1~11のいずれか1項に記載のポリアミドを含む、ポリアミド組成物。
  13.  請求項1~11のいずれか1項に記載のポリアミド又は請求項12に記載のポリアミド組成物からなる、成形体。
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