WO2022004827A1 - 金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置 - Google Patents

金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置 Download PDF

Info

Publication number
WO2022004827A1
WO2022004827A1 PCT/JP2021/024862 JP2021024862W WO2022004827A1 WO 2022004827 A1 WO2022004827 A1 WO 2022004827A1 JP 2021024862 W JP2021024862 W JP 2021024862W WO 2022004827 A1 WO2022004827 A1 WO 2022004827A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
laser
metal foil
laser cutting
sub
power region
Prior art date
Application number
PCT/JP2021/024862
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
知道 安岡
俊明 酒井
啓伍 松永
昌充 金子
暢康 松本
淳 寺田
紗世 菅
大烈 尹
和行 梅野
史香 西野
Original Assignee
古河電気工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 古河電気工業株式会社 filed Critical 古河電気工業株式会社
Priority to JP2022534101A priority Critical patent/JP7282270B2/ja
Publication of WO2022004827A1 publication Critical patent/WO2022004827A1/ja

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/38Removing material by boring or cutting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

金属箔のレーザ切断方法にあっては、例えば、レーザ光を加工対象としての金属箔の表面に照射することにより当該加工対象をレーザ切断する、レーザ切断方法であって、レーザ光は、複数のビームを含み、複数のビームは、少なくとも一つの主ビームと、当該主ビームよりもパワー密度が小さい少なくとも一つの副ビームとを含み、表面上に、少なくとも一つの主ビームを含む主パワー領域と、少なくとも一つの副ビームを含む副パワー領域と、が形成される。レーザ光は、例えば、表面に対して掃引され、主パワー領域に対して、レーザ光の表面に対する掃引方向の後方に、副パワー領域の少なくとも一部が配置されてもよい。

Description

金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置
 本発明は、金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置に関する。
 金属材料で作られた加工対象を溶断する手法の一つとして、レーザ光の照射によるレーザ切断が知られている。レーザ切断とは、レーザ光を加工対象の切断する部分に照射し、レーザ光のエネルギで当該部分を溶融させて切断する手法である(例えば、特許文献1参照)。
特許第5384354号
 レーザ切断において、加工対象が金属箔である場合、当該金属箔は変形したり破れたりしやすいため、例えば、レーザ発振器から出力するレーザ光のパワーのような、レーザ切断における各種パラメータを、より厚い金属部材の場合と同様に設定すると、レーザ切断が難しくなる場合があった。
 そこで、本発明の課題の一つは、例えば、加工対象としての金属箔をレーザ切断することが可能な、より改善された新規な金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置を得ること、である。
 本発明の金属箔のレーザ切断方法にあっては、レーザ光を加工対象としての金属箔の表面に照射することにより当該加工対象をレーザ切断する、レーザ切断方法であって、前記レーザ光は、複数のビームを含み、前記複数のビームは、少なくとも一つの主ビームと、当該主ビームよりもパワー密度が小さい少なくとも一つの副ビームとを含み、前記表面上に、前記少なくとも一つの主ビームを含む主パワー領域と、前記少なくとも一つの副ビームを含む副パワー領域と、が形成される。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記レーザ光は、前記表面に対して掃引され、前記主パワー領域に対して、前記レーザ光の前記表面に対する掃引方向の後方に、前記副パワー領域の少なくとも一部が配置されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記副パワー領域の前記表面に沿った幅が、前記主パワー領域の前記表面に沿った幅以上であってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記主パワー領域の幅方向の両側に、前記副パワー領域の少なくとも一部が配置されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記副パワー領域の幅方向に沿った第一方向の端部は、前記主パワー領域の掃引軌跡の前記第一方向の端縁と重なるか、あるいは当該端縁から前記第一方向にずれて位置されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記主パワー領域に対して、前記掃引方向の前方に、前記副パワー領域の少なくとも一部が配置されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記加工対象には、前記レーザ光の照射位置から当該レーザ光の掃引方向の反対方向に延びるカーフが形成され、前記副ビームの少なくとも一部が前記カーフの切断縁に照射されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記副ビームのパワー密度は、前記カーフの切断縁において溶融した金属の溶融状態を維持できる大きさに設定されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記副パワー領域の幅は、前記カーフの幅と略同じであってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記カーフは、前記主ビームの照射位置から前記掃引方向の反対方向に向かうにつれて幅が徐々に拡がる拡幅区間と、前記拡幅区間に対して前記照射位置とは反対側で前記掃引方向の反対方向に略等幅で延びる等幅区間と、を有し、前記副ビームの少なくとも一部は、前記拡幅区間において前記切断縁に照射されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記副パワー領域の幅は、前記等幅区間における前記カーフの幅より小さくてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記副パワー領域は、前記主パワー領域の中心から前記掃引方向の反対方向に前記カーフの幅の1/2後方の位置を含むように、照射されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記主パワー領域のパワー密度は、照射領域の周辺から略中心に位置したピークに向けて徐々に大きくなってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記主ビームと前記副ビームとが前記表面に同時に照射されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記主パワー領域と前記副パワー領域とが少なくとも部分的に接していてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記副パワー領域の面積が、前記主パワー領域の面積以上であってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記加工対象の厚さは、0.5[mm]以下であってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記加工対象の厚さは、0.05[mm]以下であってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記加工対象の厚さは、0.02[mm]以下であってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記副ビームとして複数の副ビームが照射されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記複数のビームの配置が、ビームシェイパによって形成されてもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記ビームシェイパは回折光学素子であってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記少なくとも一つの副ビームのレーザ光の波長は、前記少なくとも一つの主ビームのレーザ光の波長よりも、前記加工対象に対する吸収率が高い波長であってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記主ビームのレーザ光の波長は、800[nm]以上かつ1200[nm]以下であり、前記副ビームのレーザ光の波長は、550[nm]以下であってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記副ビームのレーザ光の波長は、400[nm]以上500[nm]以下であってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記レーザ光は、パルスレーザであってもよい。
 前記金属箔のレーザ切断方法では、前記加工対象は、銅系金属材料、アルミニウム系金属材料、ニッケル系金属材料、鉄系金属材料、およびチタン系金属材料のうちのいずれか一つで作られてもよい。
 また、本発明のレーザ切断装置にあっては、例えば、レーザ発振器と、前記レーザ発振器から出射されたレーザ光を加工対象としての金属箔の表面に照射する光学ヘッドと、を備え、前記レーザ光は、複数のビームを含み、前記複数のビームは、少なくとも一つの主ビームと、当該主ビームよりもパワー密度が小さい少なくとも一つの副ビームとを含み、前記表面上に、前記少なくとも一つの主ビームを含む主パワー領域と、前記少なくとも一つの副ビームを含む副パワー領域と、を形成する。
 本発明によれば、加工対象としての金属箔をレーザ切断することが可能な、より改善された新規な金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置を得ることができる。
図1は、第1実施形態のレーザ切断装置の例示的な概略構成図である。 図2は、第1実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図3は、照射するレーザ光の波長に対する各金属材料の光の吸収率を示すグラフである。 図4は、第2実施形態のレーザ切断装置の例示的な概略構成図である。 図5は、第2実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図6は、第2実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図7は、第2実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図8は、第2実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図9は、第2実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図10は、第2実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図11は、第3実施形態のレーザ切断装置の例示的な概略構成図である。 図12は、第4実施形態のレーザ切断装置の例示的な概略構成図である。 図13は、第4実施形態のレーザ切断装置に含まれる回折光学素子の原理の概念を示す説明図である。 図14は、第4実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図15は、第4実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図16は、第4実施形態のレーザ切断装置の加工対象の表面上におけるビーム(スポット)の一例を示す模式図である。 図17は、第5実施形態のレーザ切断装置の例示的な概略構成図である。 図18は、第6実施形態のレーザ切断装置による加工対象の表面を示す例示的かつ模式的な平面図である。 図19は、第6実施形態のレーザ切断装置によって照射される主ビームの表面上でのパワー密度分布を示すグラフである。
 以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
 以下に示される実施形態は、同様の構成を備えている。よって、各実施形態の構成によれば、当該同様の構成に基づく同様の作用および効果が得られる。また、以下では、それら同様の構成には同様の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。
 また、各図において、X方向を矢印Xで表し、Y方向を矢印Yで表し、Z方向を矢印Zで表している。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに交差するとともに直交している。Z方向は、加工対象Wの表面Wa(加工面)の法線方向である。また、各図では、掃引方向SDがX方向である場合が例示されているが、掃引方向SDは、Z方向と交差していればよく、X方向には限定されない。
 また、本明細書において、序数は、部品や、部材、部位、レーザ光、方向等を区別するために便宜上付与されており、優先度や順番を示すものではない。
[第1実施形態]
[レーザ切断装置の構成]
 図1は、第1実施形態のレーザ切断装置100の概略構成図である。図1に示されるように、レーザ切断装置100は、レーザ装置111と、レーザ装置112と、光学ヘッド120と、光ファイバ130と、を備えている。
 レーザ装置111,112は、それぞれ、レーザ発振器を有しており、一例としては、数kWのパワーのレーザ光を出力できるよう構成されている。また、レーザ装置111,112は、例えば、内部に複数の半導体レーザ素子を備え、当該複数の半導体レーザ素子の合計の出力として数kWのパワーのマルチモードのレーザ光を出力できるよう構成されてもよい。また、レーザ装置111,112は、ファイバレーザ、YAGレーザ、ディスクレーザ等様々なレーザ光源を備えてもよい。
 レーザ装置111は、800[nm]以上かつ1200[nm]以下の波長の第一レーザ光を出力する。レーザ装置111は、第一レーザ装置の一例である。レーザ装置111が有するレーザ発振器は、第一レーザ発振器の一例である。
 他方、レーザ装置112は、550[nm]以下の波長の第二レーザ光を出力する。レーザ装置112は、第二レーザ装置の一例である。レーザ装置112は、400[nm]以上500[nm]以下の波長の第二レーザ光を出力するのが好適である。レーザ装置112が有するレーザ発振器は、第二レーザ発振器の一例である。
 光ファイバ130は、それぞれ、レーザ装置111,112から出力されたレーザ光を光学ヘッド120に導く。
 光学ヘッド120は、レーザ装置111,112から入力されたレーザ光を、加工対象Wに向かって照射するための光学装置である。光学ヘッド120は、コリメートレンズ121と、集光レンズ122と、フィルタ124と、を備えている。コリメートレンズ121、集光レンズ122、およびフィルタ124は、光学部品とも称されうる。なお、光学ヘッド120は、レーザ光の光路の途中にミラーのような他の光学部品を有してもよい。
 光学ヘッド120は、加工対象Wの表面Wa上でレーザ光Lの照射を行いながらレーザ光Lを掃引するために、加工対象Wとの相対位置を変更可能に構成されている。光学ヘッド120と加工対象Wとの相対移動は、光学ヘッド120の移動、加工対象Wの移動、または光学ヘッド120および加工対象Wの双方の移動により、実現されうる。
 なお、光学ヘッド120は、図示しないガルバノスキャナ等を有することにより、表面Wa上でレーザ光Lを掃引可能に構成されてもよい。
 コリメートレンズ121(121-1,121-2)は、それぞれ、光ファイバ130を介して入力されたレーザ光をコリメートする。コリメートされたレーザ光は、平行光になる。
 フィルタ124は、第一レーザ光を透過し、かつ第二レーザ光を透過せずに反射する。フィルタ124は、例えば、閾値波長よりも長い波長の光を通過させるダイクロイックミラーである。第一レーザ光は、フィルタ124を透過してZ方向の反対方向へ進み、集光レンズ122へ向かう。他方、フィルタ124は、コリメートレンズ121-2で平行光となった第二レーザ光を反射する。フィルタ124で反射した第二レーザ光は、Z方向の反対方向に進み、集光レンズ122へ向かう。
 集光レンズ122は、平行光としての第一レーザ光および第二レーザ光を集光し、レーザ光L(出力光)として、加工対象Wへ照射する。
 レーザ切断装置100の加工対象Wは、金属箔である。加工対象Wとしての金属箔の厚さTは、例えば、0.5[mm]以下である。本実施形態のレーザ切断装置100によれば、加工対象Wが、例えば、厚さTが0.05[mm]以下や、0.02[mm]以下のような、より薄い金属箔である場合にも、適用することができる。なお、加工対象Wは、1枚の金属箔には限定されず、複数枚の金属箔が重ね合わせられたものであってもよい。
 また、加工対象Wは、例えば、熱伝導率の比較的高い金属材料で作られ得る。金属材料は、例えば、銅系金属材料や、アルミニウム系金属材料、ニッケル系金属材料、鉄系金属材料、チタン系金属材料などであり、具体的には、銅や、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、錫、ニッケル、ニッケル合金、鉄、ステンレス、チタン、チタン合金等である。
 なお、本実施形態では、レーザ切断の際に、加工対象Wとしての金属箔に対して、例えば窒素ガスのような不活性ガスを吹き付けない。加工対象Wにガスが当たると、金属箔の撓みや変形が生じ、好適な切断を行えなくなる虞があるからである。よって、レーザ切断装置100は、ガス供給機構を有しなくてよい。
 図2は、加工対象Wの表面Wa上に照射されたレーザ光Lのビーム(スポット)を示す模式図である。図2に示されるように、表面Wa上において、レーザ光Lのビームは、第一レーザ光のビームB1と第二レーザ光のビームB2とが重なり、ビームB2のスポット径D2がビームB1のスポット径D1よりも大きく(広く)、かつ、ビームB2の外縁B2aがビームB1の外縁B1aを取り囲むように、形成されている。主パワー領域は、ビームB1を含む領域であり、副パワー領域は、ビームB2を含む領域である。本実施形態では、主パワー領域は、一つのビームB1を含み、副パワー領域は、一つのビームB2を含む。ビームB1は、主ビームの一例であり、ビームB2は、副ビームの一例である。また、本明細書では、加工対象Wの表面Waにおけるビーム径を、スポット径と称する。
 ビームB1およびビームB2のそれぞれは、そのビームの光軸方向と直交する断面の径方向において、例えばガウシアン形状のパワー分布を有している。図2のように各ビームB1,B2を円で表している各図においては、当該ビームB1,B2を表す円の直径が、各ビームB1,B2のビーム径(図2では、表面Waにおけるスポット径D1,D2)を表す。各ビームB1,B2のビーム径は、そのビームのピークを含み、ピーク強度の1/e以上の強度の領域の径として定義する。なお、図示されないが、円形でないビームの場合は、掃引方向SDと垂直方向における、ピーク強度の1/e以上の強度となる領域の長さをビーム径と定義できる。なお、ビームB1およびビームB2のパワー分布はガウシアン形状に限定されない。
 また、図2に示される矢印SDは、掃引方向を示す。図2に示されるように、レーザ光Lのビームは、中心点Cに対する点対称形状を有しているため、任意の掃引方向SDについて、レーザ光Lのビーム(スポット)の形状は同じになる。よって、レーザ光Lの表面Wa上での掃引のために光学ヘッド120と加工対象Wとを相対的に動かす移動機構を備える場合、当該移動機構は、少なくとも相対的に並進可能な機構を有すればよく、相対的に回転可能な機構は省略できる場合がある。
[波長と光の吸収率]
 ここで、金属材料の光の吸収率について説明する。図3は、照射するレーザ光Lの波長に対する各金属材料の光の吸収率を示すグラフである。図3のグラフの横軸は波長であり、縦軸は吸収率である。図2には、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、ニッケル(Ni)、銀(Ag)、タンタル(Ta)、およびチタン(Ti)について、波長と吸収率との関係が示されている。
 材料によって特性が異なるものの、図3に示されている各金属に関しては、一般的な赤外線(IR)のレーザ光(第一レーザ光)を用いるよりも、青や緑のレーザ光(第二レーザ光)を用いた方が、エネルギの吸収率がより高いことが理解できよう。この特徴は、銅(Cu)や、金(Au)等においては顕著となる。
 使用波長に対して吸収率が比較的低い加工対象Wにレーザ光が照射された場合、大部分の光エネルギは反射され、加工対象Wに熱としての影響を及ぼさない。そのため、十分な深さの溶融部位を得るには比較的高いパワーを与える必要がある。その場合、ビーム中心部は急激にエネルギが投入されることで、昇華が生じ、キーホールが形成される。
 他方、使用波長に対して吸収率が比較的高い加工対象Wにレーザ光が照射された場合、投入されるエネルギの多くが加工対象Wに吸収され、熱エネルギへと変換される。この過程において、パワー密度が低いレーザ光を照射した場合には、熱伝導型の溶融となる。
 本実施形態では、加工対象Wの第二レーザ光に対する吸収率が、第一レーザ光に対する吸収率よりも高くなるよう、第一レーザ光の波長、第二レーザ光の波長、および加工対象Wの材質が、選択される。
 ここで、図2に示されるレーザ光Lのスポットが表面Waに対して掃引方向SDに掃引される場合、表面Waのレーザ切断される部位には、まずは、ビームB2のうちビームB1よりも図2における掃引方向SDの前方に位置する領域B2fによって、第二レーザ光が照射される。その後、当該切断される部位には、第一レーザ光のビームB1が照射され、さらにその後、ビームB2のうちビームB1よりも掃引方向SDの後方に位置する領域B2bによって、再度第二レーザ光が照射される。
 したがって、加工対象Wには、まずは、領域B2fにおける吸収率が高い第二レーザ光の照射により、熱伝導型の溶融部位が生じる。その後、溶融部位には、第一レーザ光の照射によって、より深いキーホール型の溶融部位が生じる。この場合、溶融部位には、予め熱伝導型の溶融部位が形成されているため、当該熱伝導型の溶融部位が形成されない場合に比べて、より低いパワーの第一レーザ光によって所要の深さの溶融部位を形成することができる。溶融部位の深さが加工対象Wの厚さよりも大きい場合に、溶融部位は加工対象Wを貫通する。このような観点から、第二レーザ光の波長は550[nm]以下が好ましく、500[nm]以下がより好ましい。
 さらに、ビームB1における第一レーザ光の照射の後の、ビームB2の領域B2bにおける第二レーザ光の照射により、加工対象Wとしての金属箔の切断縁(端面)の付着物(ドロス)を溶融するとともに昇華させ、除去することができる。この工程は、ドロスのクリーニングとも称されうる。発明者らの実験的研究により、表面Wa上におけるビームB2のパワー密度が、表面Wa上におけるビームB1のパワー密度よりも小さい場合に、より良好なレーザ切断を実行可能であることが判明した。また、当該実験的研究により、所定のパワー密度のビームの照射により加工対象Wを切断した後、当該切断された加工対象Wの切断縁に、よりパワー密度の高いビームを照射した場合には、当該切断縁において、加工対象Wとしての金属箔の変形や破れが生じる場合があることが判明した。具体的には、厚さT:0.2[mm]の金属箔サンプルにおいて、ビームB1のパワー密度:16[MW/cm]かつビームB2のパワー密度:0.24[MW/cm]の場合や、ビームB1のパワー密度:8[MW/cm]かつビームB2のパワー密度:0.36[MW/cm]の場合等に、より位置精度が高く、より残渣が少なく、かつより変形や破れの少ない高品質な切断縁を得ることができた。
 なお、ビームB2の少なくとも一部がビームB1よりも掃引方向SDの後方に位置するとは、図2に示されるように、表面Wa上において、ビームB1の掃引方向SDの後端を通り掃引方向SDと直交する仮想直線Lbよりも掃引方向SDの後方の領域Zb内に、ビームB2の少なくとも一部が存在していることを言う。また、ビームB2の少なくとも一部がビームB1よりも掃引方向SDの前方に位置するとは、表面Wa上において、ビームB1の掃引方向SDの前端を通り掃引方向SDと直交する仮想直線Lfよりも掃引方向SDの前方の領域Zf内に、ビームB2の少なくとも一部が存在していることを言う。
[切断方法]
 レーザ切断装置100を用いた切断にあっては、まず、加工対象Wが、光学ヘッド120からのレーザ光Lが照射される領域にセットされる。そして、レーザ光Lが表面Wa上に照射されながら当該表面Wa上を掃引方向SDに移動する(掃引する)。レーザ光Lの照射によって加工対象Wを貫通した溶融部位が掃引方向SDに移動することにより、加工対象Wが切断される。
 以上、説明したように、本実施形態では、レーザ切断装置100が出力するレーザ光Lは、複数のビームを含み、複数のビームは、少なくとも一つのビームB1(主ビーム)と、当該ビームB1よりもパワー密度が小さい少なくとも一つのビームB2(副ビーム)とを含み、表面Wa上に、少なくとも一つのビームB1を含む主パワー領域と、少なくとも一つのビームB2を含む副パワー領域と、が形成されている。
 また、本実施形態では、例えば、ビームB1(主パワー領域)に対して、掃引方向SDの後方に、ビームB2(副パワー領域)の少なくとも一部である領域B2bが配置されている。
 このような方法によれば、例えば、加工対象Wとしての金属箔のレーザ切断において、より位置精度が高く、より残渣が少なく、かつより変形や破れの少ない切断縁を得ることができる、という効果が得られる。
 また、本実施形態では、例えば、図2に示されるように、ビームB2の表面Waに沿った幅が、ビームB1の表面Waに沿った幅よりも大きい。ここで、ビーム(スポット)の幅は、掃引方向SDと直交する面における表面Waに沿ったビームの長さとする。図2の例では、ビームB2の幅は、スポット径D2であり、ビームB1の幅は、スポット径D1である。
 また、本実施形態では、例えば、図2に示されるように、ビームB1の幅方向の両側に、ビームB2の少なくとも一部が配置されている。
 加工対象Wにおいて、レーザ光Lの照射による切断縁は、スポットの表面Wa上における帯状の掃引軌跡の、掃引方向に対して直交する幅方向の両側に、形成される。よって、このような方法によれば、例えば、主としてビームB1によって形成された切断縁に、ビームB2をより確実に照射することができ、ひいては当該切断縁に生じるドロスをより確実に除去することができる。
 また、本実施形態では、例えば、ビームB1に対して、掃引方向の前方に、ビームB2の領域B2fが配置されている。
 また、本実施形態では、例えば、ビームB1とビームB2とが、表面Wa上に同時に照射される。
 このような方法によれば、例えば、ビームB2あるいはその一部である領域B2fによる予熱効果が得られるため、当該ビームB2が照射されない場合よりもビームB1のパワーをより小さくできる場合がある。
 また、本実施形態では、例えば、少なくとも一つのビームB2の第二レーザ光の波長は、少なくとも一つのビームB1の第一レーザ光の波長よりも、加工対象Wに対する吸収率が高い波長である。
 また、本実施形態では、例えば、第一レーザ光の波長は、800[nm]以上かつ1200[nm]以下であり、第二レーザ光の波長は、550[nm]以下である。
 また、本実施形態では、例えば、第二レーザ光の波長は、400[nm]以上500[nm]以下である。
 このような方法によれば、例えば、より低いパワーの第二レーザ光のビームB2によって、より効率良くドロスを除去することができる。また、第二レーザ光のビームB2による予熱効果を得ることができるため、より低いパワーの第一レーザ光のビームB1によってより効率良くレーザ切断を実行することができる。
 また、加工対象Wが、例えば、銅のような、温度上昇に応じて第一レーザ光または第二レーザ光の吸収率が高くなる材料で作られている場合、第一レーザ光または第二レーザ光の照射による温度上昇に伴って、加工対象Wにおける第一レーザ光または第二レーザ光の吸収率が増大する。この場合、加工対象Wをより迅速に切断できたり、より少ないエネルギで切断できたりといった、利点が得られる。
 また、本実施形態では、例えば、図2に示されるように、ビームB2の面積は、ビームB1の面積以上である。このような方法により、例えば、ビームB2のパワー密度をビームB1のパワー密度よりも小さく設定しやすい。
[第2実施形態]
 図4は、第2実施形態のレーザ切断装置100Aの概略構成図である。レーザ切断装置100Aは、第1実施形態のレーザ切断装置100をベースとして改変されている。図4に示されるように、本実施形態では、光学ヘッド120は、第一部位120-1と、第二部位120-2と、第三部位120-3と、を有している。第一部位120-1は、コリメートレンズ121-1およびミラー123を含む。第二部位120-2は、コリメートレンズ121-2、フィルタ124、および集光レンズ122を含む。第三部位120-3は、第一部位120-1と第二部位120-2との間に介在している。ミラー123で反射し第一部位120-1から出力された第一レーザ光は、第三部位120-3の開口部を貫通し、第二部位120-2へ入力されフィルタ124へ入力される。また、第一部位120-1、第二部位120-2、および第三部位120-3は、それぞれ、第一部位120-1から出力され第二部位120-2へ入力されるレーザ光の光軸が平行な状態のまま、当該光軸に対して直交する方向(Z方向に対して直交する方向)にずれることが可能となるよう、相対スライド可能に構成されている。具体的に、図4の例では、第一部位120-1と第三部位120-3とは、Z方向に対する姿勢変化の無い状態でX方向またはX方向の反対方向に相対スライド可能に構成されている。また、第二部位120-2と第三部位120-3とは、Z方向に対する姿勢変化の無い状態でY方向およびY方向の反対方向に相対スライド可能に構成されている。具体的に、第一部位120-1の第一レーザ光の出口、および第二部位120-2の第一レーザ光の入口には、それぞれ、第一レーザ光の光軸方向と直交する方向に広がる円環状かつ板状のフランジ120aが設けられている。そして、これら二つのフランジ120aの間に、第一レーザ光の光軸方向と直交する方向に広がる円環状かつ板状の形状を有した第三部位120-3が挟まれている。二つのフランジ120aおよび第三部位120-3は、それぞれの当接面に沿ってZ軸に対する姿勢変化の無い状態で相対的にスライドすることができる。第一部位120-1と第三部位120-3との間には、X方向への相対スライドをガイドするとともにX方向における任意の相対位置で固定可能なガイド機構(不図示)が設けられる。第二部位120-2と第三部位120-3との間には、Y方向への相対スライドをガイドするとともにY方向における任意の相対位置で固定可能なガイド機構(不図示)が設けられる。このような構成において、二つのガイド機構におけるスライド位置の調整により、フィルタ124へ入力されフィルタ124から出力される第一レーザ光の光軸とフィルタ124から出力される第二レーザ光の光軸とを、それら光軸に対して直交する方向にずらすことができる。なお、第一部位120-1とレーザ装置111との間、および第二部位120-2とレーザ装置112との間は、それぞれ可撓性を有した光ファイバ130で接続されているため、第一部位120-1あるいは第二部位120-2の位置の変化が生じた場合にあっても、レーザ装置111,112は固定しておくことができる。
 図5~10は、レーザ切断装置100Aによって加工対象Wの表面Wa上に形成されたレーザ光のビームB1,B2の例を示している。図5~10に示されるように、レーザ切断装置100Aによれば、ビームB1,B2の相対位置を、任意に変更することができる。発明者らの研究により、表面Wa上において、図5~10のように、ビームB2(第二スポット)の少なくとも一部がビームB1(第一スポット)よりも掃引方向SDの後方に位置している場合であって、図5,6,10のようにビームB1とビームB2とが少なくとも部分的に重なっているか、図8,9のようにビームB1とビームB2とが互いに接するか、あるいは図7のように所定距離以内で近接している場合においては、第1実施形態と同様の効果が得られることが判明している。
 また、図8に示されるように、ビームB2(副パワー領域)の幅方向に沿ったY方向(第一方向)の端部B2cがビームB1(主パワー領域)の掃引方向SDに沿った掃引軌跡のY方向の端縁LsからY方向にずれている場合、言い換えると、ビームB2がビームB1の掃引軌跡の端縁Lsよりも幅方向にはみ出している場合には、主としてビームB1によって形成された切断縁に、ビームB2をより確実に照射することができ、ひいては当該切断縁に生じるドロスをより確実に除去することができる。また、図9に示されるように、当該端部B2cが端縁Lsと略重なっている場合においても、主としてビームB1によって形成された切断縁に、ビームB2をより確実に照射することができ、ひいては当該切断縁に生じるドロスをより確実に除去することができる。なお、図示しないが、ビームB2のY方向の反対方向の端部は、ビームB1の掃引軌跡のY方向の反対方向の端縁と重なってもよいし、当該端縁をY方向の反対方向にはみ出してもよい。
 また、図5~10は、それぞれ一例に過ぎず、レーザ切断装置100Aによって得られるビームB1,B2の配置や各ビームB1,B2のサイズは、図5~10の例には限定されない。
[第3実施形態]
 図11は、第3実施形態のレーザ切断装置100Bの概略構成図である。本実施形態では、光学ヘッド120は、フィルタ124と集光レンズ122との間に、ガルバノスキャナ126を有している。この点を除き、レーザ切断装置100Bは、第1実施形態のレーザ切断装置100と同様の構成を備えている。
 ガルバノスキャナ126は、2枚のミラー126aを有しており、当該2枚のミラー126aの角度を制御することで、光学ヘッド120を移動させることなく、レーザ光Lの照射位置を移動させ、レーザ光Lを掃引することができる装置である。ミラー126aの角度は、それぞれ、例えば不図示のモータによって変更される。このような構成によれば、光学ヘッド120と加工対象Wとを相対的に移動する機構が不要になり、例えば、装置構成を小型化できるという利点が得られる。
[第4実施形態]
 図12は、第4実施形態のレーザ切断装置100Cの概略構成図である。本実施形態では、レーザ切断装置100Cは、レーザ装置111のみを備えている。また、レーザ切断装置100Cは、DOE125(diffractive optical element、回折光学素子)を備えている。DOE125は、一例として、コリメートレンズ121と集光レンズ122との間であって、コリメートレンズ121とガルバノスキャナ126との間に配置され、レーザ光のビームの形状(以下、ビーム形状と称する)を成形する。なお、ガルバノスキャナ126において、ミラー126aは、モータ126bによって駆動されている。
 図13は、DOE125の原理の概念を示す説明図である。図13に概念的に例示されるよう、DOE125は、例えば、周期の異なる複数の回折格子125aが重ね合わせられた構成を備えている。DOE125は、平行光を、各回折格子125aの影響を受けた方向に曲げたり、重ね合わせたりすることにより、ビーム形状を成形することができる。DOE125は、ビームシェイパとも称されうる。
[ビーム(スポット)の形状]
 DOE125は、コリメートレンズ121から入力されたレーザ光を、複数のビームに分割する。図14~16は、それぞれ、加工対象Wの表面Wa上に形成されたレーザ光Lのビームの一例を示す図である。なお、図14~16では、簡単のため、ビームB1が実線で示され、ビームB2が破線で示されている。なお、光学ヘッド120は、DOE125を交換することにより、種々の配置の複数のビームを含むレーザ光を出力することができる。
 DOE125は、レーザ光を複数のビームに分割する。分割された複数のビームは、少なくとも一つのビームB1と、少なくとも一つのビームB2と、を含む。ビームB2は、上記実施形態と同様、ビームB1よりもパワー密度が小さいビームである。
 また、DOE125は、表面Wa上に、少なくとも一つのビームB1のスポットと、少なくとも一つのビームB2のスポットとが形成されるよう、レーザ光を分割する。図14の例では、DOE125によるビームの成形により、表面Wa上には、一つのビームB1のスポットと、当該ビームB1のスポットの周囲に正方形状(四角形状)に並んだ複数のビームB2のスポットと、が形成されている。図14の例では、複数のビームは、3行×3列の正方形のマトリクス状に配置されており、行方向(Y方向)におけるビーム間の間隔と列方向(X方向、掃引方向SD)におけるビーム間の間隔とは全て同一に設定されている。そして、9個のビームのうち、中央の1個のビームがビームB1であり、当該1個のビームB1の周囲の8個のビームがビームB2である。また、図15の例では、複数のビームは、4行×4列の正方形のマトリクス状に配置されており、行方向(Y方向)におけるビーム間の間隔と列方向(X方向、掃引方向SD)におけるビーム間の間隔とは全て同一に設定されている。そして、16個のビームのうち、中央の4個のビームがビームB1であり、当該4個のビームB1の周囲の12個のビームがビームB2である。また、図16の例では、DOE125によるビームの成形により、表面Wa上には、一つのビームB1のスポットの周囲に、複数のビームB2のスポットが、略円弧状(略円環状)に配置されている。なお、図14~16のように、レーザ光Lが複数のビームB2を有する場合、当該ビームB2(副ビーム領域)のスポット径D2は、図14に示されるように、掃引方向SDと直交する方向に最も離れた二つのビームの中心間の距離と定義する。また、図15のように、レーザ光Lが複数のビームB1を有する場合、当該ビームB1(主ビーム領域)のスポット径D1は、掃引方向SDと直交する方向に最も離れた二つのビームの中心間の距離と定義する。
 以上のように、本実施形態では、例えば、複数のビームの配置が、DOE125(ビームシェイパ)によって形成される。
 このような構成によれば、例えば、DOE125によってビームB1,B2を適宜に配置することにより、加工対象Wとしての金属箔の切断おいて、切断縁からドロスをより確実に除去することができたり、より高品質な切断縁を得ることができたりといった、利点が得られる。
 また、本実施形態では、ビームB1の第一レーザ光と、ビームB2の第二レーザ光とが、同一の発振器から出射されている。
 また、本実施形態では、ビームB1の第一レーザ光の波長と、ビームB2の第二レーザ光の波長とが、同一である。
 このような構成によれば、単一のレーザ発振器から出射されたレーザ光からビームB1およびビームB2を生成できるため、例えば、レーザ切断装置100Cをより簡素化することができたり、より小型化することができたりという効果が得られる。
 なお、本実施形態においても、ビームB1のレーザ光と、ビームB2のレーザ光とが、異なるレーザ発振器から出射されてもよい。この場合、ビームB1およびビームB2のそれぞれの特性を独立に設定し易くなる。また、DOE125によって、複数のビームB1と一つのビームB2とを形成してもよい。
[第5実施形態]
 図17は、第5実施形態のレーザ切断装置100Dの概略構成図である。本実施形態では、光学ヘッドは、それぞれ別のボディ(ハウジング)によって構成された、第一レーザ光L1を照射する第一部位120-1と、第二レーザ光L2を照射する第二部位120-2と、を備えている。このような構成によっても、上記実施形態と同様の作用および効果が得られる。
[第6実施形態]
 図18は、レーザ光のスポットを表面Wa上で掃引している状態を示す平面図である。ビームB1(主ビーム領域)およびビームB2(副ビーム領域)は、図18のように形成するとともに配置してもよい。
 図18に示されるように、レーザ光の照射によって、加工対象Wには、レーザ光の掃引方向SDの反対方向に延びるカーフKが形成される。カーフKは、掃引方向SDの前方に位置した拡幅区間S1と、当該拡幅区間S1に対して掃引方向SDの後方に位置した等幅区間S2と、を有する。拡幅区間S1では、ビームB1(主ビーム)の照射位置から掃引方向SDの反対方向に向かうにつれて幅Wkが徐々に拡がっている。これは、主としてビームB1によって加工対象Wに与えられた熱が、時間の経過とともに幅方向に伝達され、溶融されて除去される部位、すなわちカーフKの幅Wkが徐々に拡大することを示している。よって、カーフKの幅Wkは、ビームB1の幅(図18の例ではスポット径D1)よりも大きい。他方、等幅区間S2では、幅Wkは略一定である。これは、加工対象Wが冷却され、溶融される部位の拡大が停止するためである。等幅区間S2は、略等幅で掃引方向SDの反対方向に延びている。
 ここで、本実施形態では、カーフKの縁としての切断縁Ceに、溶融した金属のドロスが塊となって残存するのを抑制するため、図18に示されるように、ビームB2の少なくとも一部を、切断縁Ceに照射する。言い換えると、切断縁Ceに対するビームB2の照射によって、ドロスの塊が生じるのを抑制する。
 この場合において、ドロスは、上述したように昇華させることによって除去してもよいが、切断縁Ceにおいて溶融金属の溶融状態(流動状態)を維持し、溶融金属を薄く濡れ広がらせることで、塊となるのを抑制してもよい。その場合、昇華によりドロスを除去する場合に比べて、ビームB2のパワーをより低くすることができる。ビームB2のパワー密度は、切断縁Ceにおいて溶融した溶融金属の溶融状態をある程度の時間維持できる大きさに設定される。また、その場合のビームB2のパワーは、溶融金属の温度が上昇しない大きさであるのが好ましい。
 また、ビームB2の照射範囲がカーフKの幅Wkに対して広くなりすぎると、例えば、金属箔に塗布されている活物質に熱影響を与えるなどの不都合な事象が生じる虞がある。このような観点で、発明者らは鋭意検討を行った結果、ビームB2の幅(図18の例ではスポット径D2)は、最大でもカーフKの幅Wkと略同じである(幅Wkよりも10%程度まで大きい場合を含む)のが好適であることが判明した。ビームB2の照射範囲は、拡幅区間S1または等幅区間S2において、切断縁Ceと重なっていればよい。
 ここで、切断縁Ceには、拡幅区間S1において、ビームB2を照射するのが好ましい。言い換えると、ビームB2の少なくとも一部は、拡幅区間S1において切断縁Ceに照射されるのが好ましい。これにより、溶融金属が冷却されてドロスの塊が形成あるいは成長する前に、ビームB2によって溶融金属に熱エネルギを与えることができるため、等幅区間S2において切断縁CeにビームB2を照射する場合に比べて、より低いパワー密度でより効率良くドロスの塊の形成ならびに成長を抑制することができる。
 また、拡幅区間S1は、等幅区間S2よりも幅が狭いため、より狭い幅のビームB2によって、切断縁Ceを照射することができる。すなわち、ビームB2の幅は、等幅区間S2におけるカーフKの幅Wkよりも小さくすることができる。このようなビームB2の狭小化は、ビームB2のパワーを低くすることができる他、金属箔に塗布されている活物質に熱影響を与えるなどの不都合を抑制できる点でも有利である。
 また、発明者らの検討から、ビームB2は、ビームB1の中心C1から掃引方向SDにおいてカーフKの幅Wkの1/2だけ後方の点Cvを含むように照射されていれば、切断縁Ceにおいて溶融金属の溶融状態を維持することができ、ドロスの塊の形成および成長を抑制できることが判明した。
 図19は、表面Wa上でのビームB1の中心C1を通る仮想直線上におけるビームB1のパワー密度Pの分布を示すグラフである。カーフKの周辺への熱影響を抑制するという観点から、ビームB1のパワー密度のプロファイルは、図19に示されるように、照射領域の周辺から略中心に位置した一つのピークに向けて徐々に大きくなるピーク状の分布、例えばガウシアン形状に近い分布を有するのが好ましいことが判明した。
 また、発明者らの検討から、レーザ光は、パルスレーザとすることにより、加工対象Wへの熱エネルギの過度な供給を抑制することができ、より高品質なカーフKが得られることが判明した。具体的に、パルス周波数は、50[kHz]以上である場合に、良好な結果が得られた。
 以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
 例えば、加工対象に対してレーザ光を掃引する場合には、公知のウォブリングやウィービングや出力変調等により掃引を行い、溶融池の表面積を調節するようにしてもよい。
 また、加工対象は、めっき付き金属板のように、金属の表面に薄い他の金属の層が存在するものでもよい。
 本発明は、金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置に利用することができる。
100,100A~100D…レーザ切断装置
111,112…レーザ装置(レーザ発振器)
120…光学ヘッド
120a…フランジ
120-1…第一部位
120-2…第二部位
120-3…第三部位
121,121-1,121-2…コリメートレンズ
122…集光レンズ
123…ミラー
124…フィルタ
125…DOE(回折光学素子、ビームシェイパ)
125a…回折格子
126…ガルバノスキャナ
126a…ミラー
126b…モータ
130…光ファイバ
B1…ビーム(主ビーム、主パワー領域)
B1a,B2a…外縁
B2…ビーム(副ビーム、副パワー領域)
B2b…領域
B2c…端部
B2f…領域
C…中心点
C1…中心
Ce…切断縁
Cv…点
D1,D2…スポット径
K…カーフ
L…レーザ光
L1…第一レーザ光
L2…第二レーザ光
Lb,Lf…仮想直線
Ls…端縁
SD…掃引方向
T…厚さ
P…パワー密度
S1…拡幅区間
S2…等幅区間
W…加工対象
Wa…表面
Wk…幅
X…方向
Y…方向
Z…方向(法線方向)
Zb,Zf…領域

Claims (28)

  1.  レーザ光を加工対象としての金属箔の表面に照射することにより当該加工対象をレーザ切断する、レーザ切断方法であって、
     前記レーザ光は、複数のビームを含み、
     前記複数のビームは、少なくとも一つの主ビームと、当該主ビームよりもパワー密度が小さい少なくとも一つの副ビームとを含み、
     前記表面上に、前記少なくとも一つの主ビームを含む主パワー領域と、前記少なくとも一つの副ビームを含む副パワー領域と、が形成される、金属箔のレーザ切断方法。
  2.  前記レーザ光は、前記表面に対して掃引され、
     前記主パワー領域に対して、前記レーザ光の前記表面に対する掃引方向の後方に、前記副パワー領域の少なくとも一部が配置される、請求項1に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  3.  前記副パワー領域の前記表面に沿った幅が、前記主パワー領域の前記表面に沿った幅以上である、請求項2に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  4.  前記主パワー領域の幅方向の両側に、前記副パワー領域の少なくとも一部が配置される、請求項2または3に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  5.  前記副パワー領域の幅方向に沿った第一方向の端部は、前記主パワー領域の掃引軌跡の前記第一方向の端縁と重なるか、あるいは当該端縁から前記第一方向にずれて位置される、請求項2~4のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  6.  前記主パワー領域に対して、前記掃引方向の前方に、前記副パワー領域の少なくとも一部が配置される、請求項2~5のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  7.  前記加工対象には、前記レーザ光の照射位置から当該レーザ光の掃引方向の反対方向に延びるカーフが形成され、
     前記副ビームの少なくとも一部が前記カーフの切断縁に照射される、請求項2~6のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  8.  前記副ビームのパワー密度は、前記カーフの切断縁において溶融した金属の溶融状態を維持できる大きさに設定される、請求項7に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  9.  前記副パワー領域の幅は、前記カーフの幅と略同じである、請求項7または8に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  10.  前記カーフは、前記主ビームの照射位置から前記掃引方向の反対方向に向かうにつれて幅が徐々に拡がる拡幅区間と、前記拡幅区間に対して前記照射位置とは反対側で前記掃引方向の反対方向に略等幅で延びる等幅区間と、を有し、
     前記副ビームの少なくとも一部は、前記拡幅区間において前記切断縁に照射される、請求項7~9のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  11.  前記副パワー領域の幅は、前記等幅区間における前記カーフの幅よりも小さい、請求項10に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  12.  前記副パワー領域は、前記主パワー領域の中心から前記掃引方向の反対方向に前記カーフの幅の1/2後方の位置を含むように、照射される、請求項7~11のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  13.  前記主パワー領域のパワー密度は、照射領域の周辺から略中心に位置したピークに向けて徐々に大きくなる、請求項7~12のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  14.  前記主ビームと前記副ビームとが前記表面に同時に照射される、請求項1~13のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  15.  前記主パワー領域と前記副パワー領域とが少なくとも部分的に接している、請求項1~14のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  16.  前記副パワー領域の面積が、前記主パワー領域の面積以上である、請求項1~15のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  17.  前記加工対象の厚さは、0.5[mm]以下である、請求項1~16のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  18.  前記加工対象の厚さは、0.05[mm]以下である、請求項17に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  19.  前記加工対象の厚さは、0.02[mm]以下である、請求項18に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  20.  前記副ビームとして複数の副ビームが照射される、請求項1~19のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  21.  前記複数のビームの配置が、ビームシェイパによって形成される、請求項1~20のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  22.  前記ビームシェイパは回折光学素子である、請求項21に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  23.  前記少なくとも一つの副ビームのレーザ光の波長は、前記少なくとも一つの主ビームのレーザ光の波長よりも、前記加工対象に対する吸収率が高い波長である、請求項1~22のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  24.  前記主ビームのレーザ光の波長は、800[nm]以上かつ1200[nm]以下であり、前記副ビームのレーザ光の波長は、550[nm]以下である、請求項23に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  25.  前記副ビームのレーザ光の波長は、400[nm]以上500[nm]以下である、請求項24に記載の金属箔のレーザ切断方法。
  26.  前記レーザ光は、パルスレーザである、請求項1~25のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  27.  前記加工対象は、銅系金属材料、アルミニウム系金属材料、ニッケル系金属材料、鉄系金属材料、およびチタン系金属材料のうちのいずれか一つで作られる、請求項1~26のうちいずれか一つに記載の金属箔のレーザ切断方法。
  28.  レーザ発振器と、
     前記レーザ発振器から出射されたレーザ光を加工対象としての金属箔の表面に照射する光学ヘッドと、
     を備え、
     前記レーザ光は、複数のビームを含み、
     前記複数のビームは、少なくとも一つの主ビームと、当該主ビームよりもパワー密度が小さい少なくとも一つの副ビームとを含み、
     前記表面上に、前記少なくとも一つの主ビームを含む主パワー領域と、前記少なくとも一つの副ビームを含む副パワー領域と、を形成する、レーザ切断装置。
PCT/JP2021/024862 2020-06-30 2021-06-30 金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置 WO2022004827A1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022534101A JP7282270B2 (ja) 2020-06-30 2021-06-30 金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020-113312 2020-06-30
JP2020113312 2020-06-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2022004827A1 true WO2022004827A1 (ja) 2022-01-06

Family

ID=79316304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2021/024862 WO2022004827A1 (ja) 2020-06-30 2021-06-30 金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7282270B2 (ja)
WO (1) WO2022004827A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7308371B1 (ja) 2022-03-31 2023-07-13 株式会社アマダ レーザ加工機及びレーザ加工方法
WO2023190563A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 古河電気工業株式会社 レーザ切断方法およびレーザ切断装置
WO2024077749A1 (zh) * 2022-10-11 2024-04-18 武汉新芯集成电路制造有限公司 激光切割装置以及晶圆切割方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015188908A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社豊田自動織機 切断装置及び電極の製造方法
WO2018043444A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 三洋電機株式会社 二次電池用電極及びその製造方法、並びに二次電池及びその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2798223B2 (ja) * 1991-05-22 1998-09-17 松下電工株式会社 レーザ切断方法
US6664878B1 (en) 2002-07-26 2003-12-16 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Method for assembling magnetic members for magnetic resonance imaging magnetic field generator
WO2008052547A1 (en) * 2006-10-30 2008-05-08 Univ Danmarks Tekniske Method and system for laser processing
KR20200139703A (ko) * 2018-04-20 2020-12-14 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 용접 방법 및 용접 장치

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015188908A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社豊田自動織機 切断装置及び電極の製造方法
WO2018043444A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 三洋電機株式会社 二次電池用電極及びその製造方法、並びに二次電池及びその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7308371B1 (ja) 2022-03-31 2023-07-13 株式会社アマダ レーザ加工機及びレーザ加工方法
WO2023190933A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 株式会社アマダ レーザ加工機及びレーザ加工方法
WO2023190563A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 古河電気工業株式会社 レーザ切断方法およびレーザ切断装置
JP2023152961A (ja) * 2022-03-31 2023-10-17 株式会社アマダ レーザ加工機及びレーザ加工方法
WO2024077749A1 (zh) * 2022-10-11 2024-04-18 武汉新芯集成电路制造有限公司 激光切割装置以及晶圆切割方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2022004827A1 (ja) 2022-01-06
JP7282270B2 (ja) 2023-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2022004827A1 (ja) 金属箔のレーザ切断方法およびレーザ切断装置
JP7335923B2 (ja) 溶接方法および溶接装置
JP6063670B2 (ja) レーザ切断加工方法及び装置
JP7449863B2 (ja) 溶接方法および溶接装置
JP2023026556A (ja) 溶接方法およびレーザ溶接システム
JP7336035B2 (ja) 溶接方法および溶接装置
JP2024038423A (ja) 溶接方法および溶接装置
JP7223171B2 (ja) 金属箔の溶接方法
JP2021186861A (ja) 溶接方法、溶接装置、および製品
JP2023157915A (ja) バスバーの製造方法
JP7354400B2 (ja) 溶接方法および溶接装置
Pramanik et al. A parametric study of kerf deviation in fiber laser micro cutting on Ti6Al4V Superalloy
WO2021182644A1 (ja) ベーパチャンバおよびベーパチャンバの製造方法
JP2022011883A (ja) 溶接方法、溶接装置、および金属導体の溶接構造
JP2021191588A (ja) レーザ切断方法およびレーザ切断装置
JP7308371B1 (ja) レーザ加工機及びレーザ加工方法
JP7267502B2 (ja) 溶接方法および溶接装置
WO2022270595A1 (ja) 溶接方法、金属積層体、電気部品、および電気製品
JP2021159931A (ja) 溶接方法および溶接装置
JP2024052263A (ja) レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置
JP2023152982A (ja) レーザ溶接方法およびレーザ溶接装置

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 21832104

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2022534101

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 21832104

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1