WO2021220675A1

WO2021220675A1 - 雌端子金具

Info

Publication number: WO2021220675A1
Application number: PCT/JP2021/012158
Authority: WO
Inventors: 豊野呂; 徹夫名和; 直倫川島; 貴裕土屋
Original assignee: 住友電装株式会社
Priority date: 2020-04-30
Filing date: 2021-03-24
Publication date: 2021-11-04
Also published as: US20230170640A1; CN115443582A; JP7396188B2; EP4145641A4; JP2021174750A; EP4145641A1

Abstract

弾性接触片が安定して本体部に掛かる状態を実現し得る雌端子金具を提供する。　雌端子金具（１０）は、筒状の本体部（２０）と、本体部（２０）の内部に設けられ、板厚方向に撓み変形する弾性接触片（４０）と、を備えている。本体部（２０）は、右側板（２３）を有している。右側板（２３）には、右後開口（２６）が設けられている。右後開口（２６）の縁部には、本体部（２０）の内側に屈曲する第１規制部（３１）が設けられている。弾性接触片（４０）は、右後開口（２６）に入る後側張出部（４７）と、第１規制部（３１）に対して、後側張出部（４７）とともに弾性接触片（４０）の板厚方向で対向する領域（４８）と、を有している。

Description

雌端子金具

　本開示は、雌端子金具に関するものである。

　特許文献１の雌端子は、相手側の雄タブが挿入される筒状の本体部と、本体部の内部に撓み可能に配置される弾性接触片と、を備えている。弾性接触片は、幅方向に突出する突片が設けられている。本体部の側壁には、貫通孔が設けられている。貫通孔の縁には、弾性接触片の突片に対向して弾性接触片の過度撓みを規制する過度撓み規制部が設けられている。また、特許文献２～４の端子金具も同様に、本体部の規制部によって弾性接触片の過度撓みを規制する構成となっている。

特開２０１４－１６０５４４号公報特開２０１２－３８５５０号公報特開２００６－２１６３１５号公報実開昭６１－７４９６７号公報

　特許文献１の雌端子では、貫通孔の縁に対して弾性接触片の突片の先端のみが上下方向で対向する構成であるため、貫通孔の縁に対する弾性接触片の掛かり代が比較的小さい構成となっている。そのため、弾性接触片が過度撓み規制部によって安定的に変位が規制され難くなったり、本体部の側壁の壁厚が薄くなることで貫通孔から弾性接触片の突片が抜け出てしまうおそれがある。

　本開示は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、弾性接触片が安定して本体部に掛かる状態を実現し得る雌端子金具を提供することを目的とする。

　本開示の雌端子金具は、
　筒状の本体部と、
　前記本体部の内部に設けられ、板厚方向に撓み変形する弾性接触片と、
を備え、
　前記本体部は、側板部を有し、
　前記側板には、孔が設けられ、
　前記孔の縁部には、前記本体部の内側に屈曲する屈曲部が設けられ、
　前記弾性接触片は、
　前記孔に入る張出部と、
　前記屈曲部に対して、前記張出部とともに前記弾性接触片の板厚方向で対向する領域と、
を有している。

　本開示によれば、弾性接触片が安定して本体部に掛かる状態を実現し得る雌端子金具を提供することができる。

図１は、実施例１の雌端子金具の右側面図である。図２は、雌端子金具の正面図である。図３は、雌端子金具の左側面図である。図４は、雌端子金具の平面図である。図５は、雌端子金具の底面図である。図６は、図２のＡ－Ａ断面図である。図７は、図２のＢ－Ｂ断面図である。図８は、図１における右後開口の周辺を拡大して示す拡大図である。図９は、図７のＣ－Ｃ断面図である。図１０は、図７における弾性接触片の自由端部の周辺を拡大して示す拡大図である。図１１は、本体部に雄タブが挿入された状態を説明する説明図である。図１２は、実施例２の雌端子金具の背面側から見た断面図である。図１３は、実施例３の雌端子金具の背面側から見た断面図である。図１４は、実施例３の雌端子金具における右後開口の周辺の右側面図である。

　［本開示の実施形態の説明］
　最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
　本開示の雌端子金具は、
　（１）筒状の本体部と、前記本体部の内部に設けられ、板厚方向に撓み変形する弾性接触片と、を備え、前記本体部は、側板部を有し、前記側板には、孔が設けられ、前記孔の縁部には、前記本体部の内側に屈曲する屈曲部が設けられ、前記弾性接触片は、前記孔に入る張出部と、前記屈曲部に対して、前記張出部とともに前記弾性接触片の板厚方向で対向する領域と、を有している。

　弾性接触片は、本体部の屈曲部に対して、張出部とともに弾性接触片の板厚方向で対向する領域を有している。そのため、本体部と弾性接触片の掛かり代を大きくすることができる。これにより、弾性接触片が安定して本体部に掛かる状態を実現できる。

　（２）前記屈曲部は、前記側板の板面に対して傾斜するように前記本体部の内側に屈曲していることが好ましい。
　この構成により、屈曲部は、側板の板面に対して傾斜する分、屈曲部との掛かり代を大きくすることができる。

　（３）前記側板の板面に対する前記屈曲部の屈曲角度は、４５°以下であることが好ましい。
　この構成により、屈曲部と孔の間の間隔を広げ過ぎることなく、本体部と弾性接触片の掛かり代を大きくすることができる。

　（４）前記屈曲部は、前記本体部内において雄タブの挿入路を避けて屈曲していることが好ましい。
　この構成により、本体部内に挿入される雄タブが屈曲部と干渉することがなく、屈曲部や雄タブが損傷することを回避することができる。

　（５）前記本体部は、前記弾性接触片を介して、前記挿入路が配される挿入側と非挿入側とに分けられ、前記屈曲部は、前記本体部の前記挿入側に位置することが好ましい。
　この構成により、本体部の設計の自由度を大きくすることができる。

　（６）前記本体部は、前記弾性接触片に当たり、前記弾性接触片の変位範囲を前記弾性接触片の板厚以下に規制する規制部を有していることが好ましい。
　この構成により、規制部によって弾性接触片の変位範囲を板厚以下に規制することで、変位範囲が板厚より大きい場合に比べて、弾性接触片の変位量を抑えることができる。そのため、弾性接触片に外力が加わったとき（例えば、輸送中に振動が生じるときなど）に弾性接触片に生じる応力を低減することができ、弾性接触片の損傷を回避し易くなる。

［本開示の実施形態の詳細］
［実施例１］
　本開示の雌端子金具を具体化した実施例１を、図１～図１１を参照して説明する。本実施例１において、前後の方向については、図１，４～８，１０，１１における左方を前方、右方を後方とする。上下の方向については、図１～３，６，８～１１にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右方向については、図９における右方を左方、左方を右方とする。

　図１に示す本実施例１の雌端子金具１０は、導電性の金属板を曲げ加工等して一体に成形され、図１１に示す相手側の雄端子金具１１０に接続可能になっている。図６に示すように、雌端子金具１０は、本体部２０と、弾性接触片４０と、電線接続部５０と、を備えている。電線接続部５０は、オープンバレル状であり、電線の端末部が圧着により導通可能に接続される。

　本体部２０は、図１，２に示すように、前後方向に貫通する角筒状である。本体部２０は、雄端子金具１１０の雄タブ１２０（図１１参照）が挿入される。本体部２０は、底板２１と、左側板２２（図３参照）および右側板２３と、天板２４と、を有している。底板２１は、前後方向に細長い板である。底板２１には、図５に示すように、ランス孔２１Ａが設けられている。ランス孔２１Ａは、底板２１の左右方向全体に亘って方形に開口している。底板２１には、図６に示すように、ランス孔２１Ａの前方側に突出部２１Ｂが設けられている。突出部２１Ｂは、例えば下方側からの叩き出しによって形成されている。左側板２２および右側板２３は、底板２１の左右両端からそれぞれ立ち上がっている。

　天板２４は、右側板２３の立ち上がり上端から底板２１と平行に左側板２２側へ延出している。天板２４の左端の一部は、左側板２２の上端に上側から当たっている。天板２４の左端のうち左側板２２の上端に当接していない部分には、図６、図７に示すように、左側板２２の内面に沿って（重なるように）下方へ延出する前側係止板２４Ａが設けられている。

　天板２４には、図６に示すように、下方へ叩き出すことによってタブ受け部２４Ｂが形成されている。タブ受け部２４Ｂの下面と、後述する弾性接触片４０の上面との間には、前方から本体部２０内に挿入された雄タブ１２０を進入させるためのタブ進入空間（挿入路）２４Ｃが形成されている。

　左側板２２には、図３に示すように、前端部側の位置に左前開口２２Ａが設けられている。左前開口２２Ａには、延出片２２Ｂが設けられている。延出片２２Ｂは、左前開口２２Ａの上縁部から下方に延出している。

　右側板２３には、図１に示すように、前後の位置に右前開口２５および右後開口（孔）２６が設けられている。右前開口２５は、前側係止板２４Ａの下端と対応する位置（左右方向で重なる位置）に設けられている。右前開口２５は、方形状である。右後開口２６は、後述する第２規制部３２と対応する位置（左右方向で重なる位置）に設けられている。右後開口２６は、方形状である。

　本体部２０には、図８に示すように、第１規制部（屈曲部）３１および第２規制部３２が設けられている。第１規制部３１および第２規制部３２は、弾性接触片４０に当たり、弾性接触片４０の自由端部４２側の変位範囲を規制する。第１規制部３１は、右後開口２６の立ち上げ側（上側の縁部）に設けられている。第１規制部３１は、右後開口２６の上側の縁部から突出する方形板状の突出片である。第１規制部３１は、図９に示すように、本体部２０の内側に屈曲している。第１規制部３１は、右側板２３の板面に対して傾斜するように本体部２０の内側に屈曲している。第１規制部３１の右側板２３の板面に対する屈曲角度θは、４５°以下であり、例えば３０°が好ましい。

　第１規制部３１は、図９に示すように、本体部２０内において雄タブ１２０の挿入路（タブ進入空間２４Ｃ）を避けて屈曲している。すなわち、第１規制部３１は、タブ進入空間２４Ｃから離れた右側に位置している。

　本体部２０は、図９に示すように、弾性接触片４０を介して、雄タブ１２０の挿入側２０Ａと、雄タブ１２０の非挿入側２０Ｂとに分けられている。挿入側２０Ａは、タブ進入空間２４Ｃが配されている。本体部２０において、弾性接触片４０より上方側の部分が挿入側２０Ａであり、弾性接触片４０より下方側の部分が非挿入側２０Ｂである。第１規制部３１は、本体部２０の挿入側２０Ａに位置している。

　第２規制部３２は、図８に示すように、弾性接触片４０の自由端部４２を挟んで第１規制部３１と反対側（下方側）の位置に設けられている。第２規制部３２は、図６に示すように、底板２１に設けられている。第２規制部３２は、底板２１におけるランス孔２１Ａよりも後方の位置に設けられている。第２規制部３２は、弾性接触片４０を下支えする。第２規制部３２は、例えば下方側からの叩き出しによって突出形成されている。第２規制部３２は、雄タブ１２０との干渉によって弾性撓みさせられる弾性接触片４０の自由端部４２に当たり、弾性接触片４０を支持する。

　弾性接触片４０は、図６に示すように、本体部２０内に収容されている。弾性接触片４０は、本体部２０に挿入された雄端子金具１１０の雄タブ１２０（図１１参照）に接触する。弾性接触片４０は、図６に示すように、底板２１の前端から折り返し状に後方へ片持ち状に延出している。弾性接触片４０は、支点部（屈曲部）４１から自由端部４２に向けて延びる、前後方向に細長い形状をなしている。支点部４１は、底板２１の前端に連なる半円弧状である。弾性接触片４０は、延出部４４を有している。延出部４４は、支点部４１から後方へ延出している。延出部４４は、前傾部４４Ａと、後傾部４４Ｂと、を具備している。前傾部４４Ａは、支点部４１の上端から斜め上後方へ延出している。後傾部４４Ｂは、前傾部４４Ａの後端から斜め下後方へ延出している。

　弾性接触片４０は、弾性撓みしていない自由状態（自然状態）では、自由端部４２が底板２１に対して上方の非接触位置にある。そのため、弾性接触片４０は、その前端において底板２１に片持ち支持状態となっている。弾性接触片４０は、支点部４１を支点とし、主として支点部４１を弾性撓みさせつつ上下方向へ弾性変形し得るようになっている。弾性接触片４０の自由端部４２側は、弾性接触片４０の板厚方向に変位する。弾性接触片４０は、下方へ弾性撓みしたときに、自由端部４２が底板２１の第２規制部３２に当たることで、前後両端において支持された状態となる。

　図６に示すように、前傾部４４Ａの後端（最も高い部分）には、ドーム状に上方へ叩き出された形態の接点部４５が設けられている。接点部４５は、雄タブ１２０（図１１参照）に接触する。支点部４１から接点部４５までの距離は、接点部４５から自由端部４２までの距離よりも小さい。

　図７に示すように、弾性接触片４０の前端部側の左右両側縁部には、一対の前側張出部４６が設けられている。前側張出部４６は、幅方向外側へ面一状に張り出す形態である。前側張出部４６は、接点部４５の近傍、すなわち接点部４５よりもわずかに前方の位置に配されている。左側の前側張出部４６は、図３に示すように、前後方向において左前開口２２Ａと対応するように位置している。弾性接触片４０が弾性撓みしていない自由状態（自然状態）では、左側の前側張出部４６の上面が延出片２２Ｂの下縁部よりも少し下方の非接触の位置にある。右側の前側張出部４６は、前後方向において右前開口２５と対応するように位置している。弾性接触片４０が弾性撓みしていない自由状態（自然状態）では、右側の前側張出部４６の上面が右前開口２５の下縁部よりも少し下方の非接触の位置にある。

　図７、図１０に示すように、弾性接触片４０の後端部側の右側縁部には、後側張出部４７が設けられている。後側張出部４７は、幅方向外側へ面一状に張り出す形態である。後側張出部４７は、自由端部４２側から幅方向（右方向）に張り出している。後側張出部４７は、自由端部４２の一部を構成している。後側張出部４７は、前後方向において、右後開口２６と対応するように位置している。後側張出部４７は、右後開口２６内に位置している。弾性接触片４０が弾性撓みしていない自由状態（自然状態）では、後側張出部４７の上面は、第１規制部３１よりも少し下方の非接触の位置にある。このとき、後側張出部４７の上面と第１規制部３１との間の距離は、弾性接触片４０の板厚よりも小さい。右側の後側張出部４７を含む自由端部４２の下面は、第２規制部３２に近接している。なお、自由端部４２の下面は、第２規制部３２に接触していてもよい。

　第１規制部３１および第２規制部３２は、弾性接触片４０に当たり、弾性接触片４０の自由端部４２側の変位範囲を弾性接触片４０の板厚以下に規制する。すなわち、弾性接触片４０の自由端部４２は、第１規制部３１に当たった状態と、第２規制部３２に当たった状態との間で変化する際（上下方向に変位する際）に、弾性接触片４０の板厚以下の距離を変位する。

　図８に示すように、後側張出部４７の上面における前後の中心位置と、第１規制部３１の下端との距離をＬ１とする。後側張出部４７の下面における前後の中心位置と、第２規制部３２の上端との距離をＬ２とする。Ｌ１とＬ２の和は、弾性接触片４０の板厚Ｌ３よりも小さい。弾性接触片４０が自由状態（自然状態）にあるとき、Ｌ１はＬ２よりも大きくなっている。

　図１０に示すように、弾性接触片４０は、第１規制部３１に対して、後側張出部４７とともに弾性接触片４０の板厚方向で対向する領域（拡張領域）４８を有している。弾性接触片４０の領域４８は、上下方向において、第１規制部３１と重なる部分である。領域４８は、後側張出部４７に対して右側に隣接している前後に長い部分である。領域４８の前後方向の長さは、第１規制部３１の前後方向の長さと同程度である。このように、第１規制部３１が屈曲形成されることで、屈曲形成されない構成に比べて、領域４８の分、本体部２０と弾性接触片４０の掛かり代を大きくすることができる。

　雄端子金具１１０を雌端子金具１０に接続する際には、雄タブ１２０が前方から本体部２０のタブ進入空間２４Ｃへと挿入される。タブ進入空間２４Ｃに挿入された雄タブ１２０は、弾性接触片４０を弾性撓みさせつつタブ受け部２４Ｂと接点部４５との間で弾性的に挟み付けられる。弾性接触片４０の弾性復元力によって、雄タブ１２０と本体部２０が導通可能に接続される。

　以上のように、本開示の雌端子金具１０において、弾性接触片４０は、本体部２０の第１規制部３１に対して、後側張出部４７とともに弾性接触片４０の板厚方向で対向する領域４８を有している。そのため、本体部２０と弾性接触片４０の掛かり代を大きくすることができる。これにより、弾性接触片４０が安定して本体部２０に掛かる状態を実現できる。

　本開示の雌端子金具１０において、第１規制部３１は、右側板２３の板面に対して傾斜するように本体部２０の内側に屈曲している。この構成により、第１規制部３１は、右側板２３の板面に対して傾斜する分、第１規制部３１との掛かり代を大きくすることができる。

　本開示の雌端子金具１０において、右側板２３の板面に対する第１規制部３１の屈曲角度は、４５°以下である。この構成により、第１規制部３１と右後開口２６の間の間隔を広げ過ぎることなく、本体部２０と弾性接触片４０の掛かり代を大きくすることができる。

　本開示の雌端子金具１０において、第１規制部３１は、本体部２０内において雄タブ１２０が挿入するタブ進入空間２４Ｃを避けて屈曲している。この構成により、本体部２０内に挿入される雄タブ１２０が第１規制部３１と干渉することがなく、第１規制部３１や雄タブ１２０が損傷することを回避することができる。

　本開示の雌端子金具１０において、本体部２０は、弾性接触片４０を介して、タブ進入空間２４Ｃが配される挿入側２０Ａと非挿入側２０Ｂとに分けられ、第１規制部３１は、本体部２０の挿入側２０Ａに位置する。この構成により、本体部２０の設計の自由度を大きくすることができる。

　本開示の雌端子金具１０は、第１規制部３１および第２規制部３２によって弾性接触片４０の変位範囲を板厚以下に規制することで、変位範囲が板厚より大きい場合に比べて、弾性接触片４０の変位量を抑えることができる。そのため、弾性接触片４０に外力が加わったとき（例えば、輸送中に振動が生じるときなど）に弾性接触片４０に生じる応力を低減することができ、弾性接触片４０の損傷を回避し易くなる。

［実施例２］
　図１２は、実施例２の雌端子金具２１０を説明する図面である。実施例２は、第１規制部の構成が実施例１と異なっている。それ以外の構成は、実施例１と同じであり、詳しい説明を省略する。

　図１２に示すように、雌端子金具２１０において、第１規制部２３１の先端の左側部分に、面取り部２３１Ａが設けられている。面取り部２３１Ａは、第１規制部２３１の先端における左側の角部を面打ちして形成されている。

［実施例３］
　図１３、図１４は、実施例３の雌端子金具３１０を説明する図面である。実施例３は、第１規制部の構成が実施例１と異なっている。それ以外の構成は、実施例１と同じであり、詳しい説明を省略する。

　図１３、図１４に示すように、雌端子金具３１０において、叩き出しによって形成される第１規制部３３１が設けられている。第１規制部３３１は、右側板２３の一部（右後開口２６の上縁部）を内側に叩き出して形成されている。実施例１と異なり第１規制部３３１の前後にスリットがなく、前後方向において第１規制部３３１と右側板２３とが連なっている。

　［他の実施例］
　本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例１～３に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
　上記実施例１～３では、第１規制部３１，２３１，３３１によって後側張出部４７の変位範囲が規制される構成が、本体部２０の右端部側に設けられていたが、本体部２０の左端部側にも設けられていてもよい。すなわち、弾性接触片４０の後端部側の左側縁部に後側張出部４７と同様の張出部が設けられ、左側板２２の後端部側の位置に右後開口２６と同様の開口が設けられていてもよい。

１０，２１０，３１０…雌端子金具
２０…本体部
２０Ａ…挿入側
２０Ｂ…非挿入側
２１…底板
２１Ａ…ランス孔
２１Ｂ…突出部
２２…左側板
２２Ａ…左前開口
２２Ｂ…延出片
２３…右側板（側板）
２４…天板
２４Ａ…前側係止板
２４Ｂ…タブ受け部
２４Ｃ…タブ進入空間（挿入路）
２５…右前開口
２６…右後開口（孔）
３１，２３１，３３１…第１規制部（屈曲部、規制部）
３２…第２規制部（規制部）
４０…弾性接触片
４１…支点部（屈曲部）
４２…自由端部
４４…延出部
４４Ａ…前傾部
４４Ｂ…後傾部
４５…接点部
４６…前側張出部
４７…後側張出部（張出部）
４８…領域（拡張領域）
５０…電線接続部
１１０…雄端子金具
１２０…雄タブ
２３１Ａ…面取り部

Claims

　筒状の本体部と、
　前記本体部の内部に設けられ、板厚方向に撓み変形する弾性接触片と、
を備え、
　前記本体部は、側板を有し、
　前記側板には、孔が設けられ、
　前記孔の縁部には、前記本体部の内側に屈曲する屈曲部が設けられ、
　前記弾性接触片は、
　前記孔に入る張出部と、
　前記屈曲部に対して、前記張出部とともに前記弾性接触片の板厚方向で対向する領域と、
を有している雌端子金具。
　前記屈曲部は、前記側板の板面に対して傾斜するように前記本体部の内側に屈曲している請求項１に記載の雌端子金具。
　前記側板の板面に対する前記屈曲部の屈曲角度は、４５°以下である請求項２に記載の雌端子金具。
　前記屈曲部は、前記本体部内において雄タブの挿入路を避けて屈曲している請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の雌端子金具。
　前記本体部は、前記弾性接触片を介して、前記挿入路が配される挿入側と非挿入側とに分けられ、
　前記屈曲部は、前記本体部の前記挿入側に位置する請求項４に記載の雌端子金具。
　前記本体部は、前記弾性接触片に当たり、前記弾性接触片の変位範囲を前記弾性接触片の板厚以下に規制する規制部を有している請求項１から請求項５のいずれか一項に記載の雌端子金具。