WO2021161919A1 - センサモジュール - Google Patents

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Abstract

センサモジュールは、ハウジングと、基板ユニットと、外部コネクタと、接合部材とを具備する。ハウジングは、第1のケースと、第1のケースに溶着される第2のケースとを有する。基板ユニットは、センサ素子を有し、ハウジング内に配設される。外部コネクタは、第2のケースに設けられ、基板ユニットと電気的に接続される弾性変形可能な端子部を有する。接合部材は、基板ユニットに搭載され、ハウジングに溶着される。

Description

センサモジュール
 本技術は、例えば車両に搭載されるセンサモジュールに関する。
 従来、自動車の利便性や安全性を向上させるために、車両にカメラ装置を搭載し、コクピット近傍に設置されたモニタ装置によって視認するためのカメラ装置が提供されている。この種のカメラ装置は、撮像レンズ、撮像素子、外部コネクタ等が組み込まれた略矩形状のハウジングを有し、このハウジングが車両本体のリア扉やサイドミラー、フロントスポイラー等に、撮像レンズを外部に臨ませるようにして内蔵あるいは装着される。このようなカメラ装置によれば、ドライバーの死角となる車両周辺を映し出すことができ、安全性や利便性を向上させることができる。
 この種のカメラ装置においては、撮像素子から高品質な画像信号を取得するために、ハウジング内における撮像素子の位置決め、撮像素子を搭載した基板と外部コネクタとの安定した電気的接続が必要とされる。
 例えば特許文献1には、撮像素子を搭載した基板と外部コネクタとの間をFPC(フレキシブル配線基板)で接続することで、当該基板と外部コネクタとの間の距離の公差を吸収し安定した電気的接続を確保するようにしたカメラ装置が開示されている。また、特許文献1に記載のカメラ装置は、ハウジング内部にEMC(Electromagnetic Compatibility)対策のためのシールドケースを備え、このシールドケースのばね力を利用して鏡筒(撮影レンズ)をハウジング内に固定するようにしている。
 一方、特許文献2には、複数の連結具を用いて撮像素子を搭載した基板をハウジングに固定する方法が開示されている。また、特許文献3には、撮像素子を搭載した基板と外部コネクタとの電気的接続にフローティングコネクタを使用する技術が開示されている。
特許第5413231号公報 特開2018-173431号公報 特許第6415654号公報
 しかしながら、特許文献1に記載のカメラ装置においては、FPCの使用によるコストアップ、配線が冗長となることによる信号品質の劣化が問題となる。また、EMC性能が比較的良好な基板を用いることでシールドケースを必要としないカメラ装置では、鏡筒を支持する別途の固定手段が必要となる。
 また、特許文献2に記載のように基板をネジなどの複数の連結具によってハウジングに固定する方法では、部品点数の増加、作業性の低下、さらにはネジ締めの際にネジ穴周辺の部品を破壊するリスク等が生じる。さらに、特許文献3に記載のようにフローティングコネクタを用いる方法では、部品が高価であるだけでなく、基板と外部コネクタとの間の接続が不安定になる場合があり、EMCや信号品質の観点から好ましくない。
 以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、部品コストの削減を図りつつ、撮像素子と外部コネクタとの安定した電気的接続を確保することができるセンサモジュールを提供することにある。
 本技術に係るセンサモジュールは、ハウジングと、基板ユニットと、外部コネクタと、接合部材とを具備する。
 上記ハウジングは、第1のケースと、上記第1のケースに溶着される第2のケースとを有する。
 上記基板ユニットは、センサ素子を有し、上記ハウジング内に配設される。
 上記外部コネクタは、上記第2のケースに設けられ、上記基板ユニットと電気的に接続される弾性変形可能な端子部を有する。
 上記接合部材は、上記基板ユニットに搭載され、上記ハウジングに溶着される。
 上記センサモジュールにおいては、基板ユニットに搭載された接合部材によって基板ユニットとハウジングとを相互に接合するようにしているので、基板ユニットをハウジングに固定するためのネジやばね等の部材が不要となる。また、外部コネクタが弾性変形可能な端子部を有しているので、基板ユニットと外部コネクタとの間が公差の影響を受けることなく安定に接続される。これにより、部品点数の削減と信号品質の劣化防止を図ることができる。
 上記基板ユニットは、上記センサ素子を支持する第1の面を有する第1の基板と、上記接合部材を支持する第2の面を有する第2の基板と、上記第1の基板と上記第2の基板とを相互に接続する基板コネクタと、を有してもよい。
 上記第2の面は、上記第2のケースと対向する面であってもよい。この場合、上記接合部材は、上記第2のケースに溶着される。
 上記第1のケースおよび上記接合部材は、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成であってもよい。この場合、上記第2のケースは、上記レーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成される。
 あるいは、上記第1のケースおよび上記接合部材は、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成されてもよい。この場合、上記第2のケースは、上記レーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される。
 一方、上記第2の面は、上記第1の基板と対向する面であってもよい。この場合、上記接合部材は、上記第1のケースに溶着される。
 上記第1のケースは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成されてもよい。この場合、上記第2のケースおよび上記接合部材は、上記レーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される。
 あるいは、上記第1のケースは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成されてもよい。この場合、上記第2のケースおよび上記接合部材は、上記レーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成される。
 一方、上記第2の面は、上記第2のケースと対向する面であってもよい。この場合、上記接合部材は、上記第1のケースに溶着される。
 上記第1のケースは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成されてもよい。この場合、上記第2のケースおよび上記接合部材は、上記レーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成される。
 一方、上記第2の面は、上記第1の基板と対向する面であってもよい。この場合、上記接合部材は、上記第2のケースに溶着される。
 上記第1のケースおよび上記接合部材は、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成されてもよい。この場合、上記第2のケースは、上記レーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される。
 上記センサ素子は、固体撮像素子であってもよい。この場合、上記ハウジングは、上記第1のケースに嵌合する鏡筒部と、上記第1の面に接合される接合部とを有する鏡筒部材をさらに有する。
 上記センサ素子は、固体撮像素子であってもよい。この場合、上記第1のケースは、鏡筒部と、上記第1の面に接合される接合部とを有する。
 上記接合部材は、上記第2の面の周囲に配置された複数のブロック材を含んでもよい。
 上記接合部材は、上記第2の面の周囲に配置された環状の部材であってもよい。
本技術の第1の実施形態に係るセンサモジュールを示す斜視図である。 上記センサモジュールの内部構成を示す概略側断面図である。 図2におけるA-A線断面図である。 上記センサモジュールにおける接合部材の構成の一例を示す全体図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 上記センサモジュールの変形例を示す断面図である。 上記センサモジュールの製造方法を説明する概略工程図である。 本技術の第2の実施形態に係るセンサモジュールの構成を示す概略側断面図である。 図7におけるB-B線断面図である。 上記センサモジュールの製造方法を説明する概略側断面図である。 本技術の第3の実施形態に係るセンサモジュールの構成を示す概略側断面図である。 図10におけるC-C線断面図である。 上記センサモジュールの製造方法を説明する概略側断面図である。 本技術の第4の実施形態に係るセンサモジュールの構成を示す概略側断面図である。 図13におけるD-D線断面図である。 上記センサモジュールの製造方法を説明する概略側断面図である。 上記センサモジュールの構成の変形例を示す概略側断面図である。 図16におけるD'-D'線断面図である。 本技術の第5の実施形態に係るセンサモジュールの構成およびその製造方法を説明する概略側断面図である。 図18におけるE-E線断面図である。 上記センサモジュールの構成の変形例を示す概略側断面図である。 図20におけるE'-E'線断面図である。 本技術の第6の実施形態に係るセンサモジュールの構成およびその製造方法を説明する概略側断面図である。 図22におけるF-F線断面図である。
 以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
 [センサモジュールの構成]
 図1は、本技術の第1の実施形態に係るセンサモジュール100を示す斜視図、図2は、センサモジュール100の内部構成を示す概略側断面図、図3は、図2におけるA-A線断面図である。
 本実施形態では、センサモジュールとして、車載用途のカメラモジュールの適用例について説明する。各図において、X軸、Y軸およびZ軸は相互に直交する3軸方向を示しており、Y軸方向は光軸方向に相当する。
 センサモジュール100は、ハウジング10Aと、基板ユニット20Aと、外部コネクタ30と、接合部材40Aとを備える。
 センサモジュール100は、例えば、図示しない車体(取付対象物)の外部に配置され、取付位置に応じて車両の前方、後方あるいは側方を撮像する。
 例えば、車体の前方部(例:フロントグリル)に取り付けられたセンサモジュール100は、車両の前方の環境を撮像する。また、後部(例:ナンバープレートの上)に取り付けられたセンサモジュール100は、車両の後方の環境を撮像する。また、車両の側方(例:ピラー(Aピラー、Bピラー、車両最後部のピラー(Cピラー、Dピラー))の上部や、サイドミラー)に取り付けられたセンサモジュール100は、車両の横方向の環境を撮像する。
(ハウジング)
 ハウジング10Aは、第1のケースとしてのフロントケース11Aと、フロントケース11Aに溶着される第2のケースとしてのリアケース12Aとを有する。
 フロントケース11Aは、前後方向(Y軸方向)に略垂直に形成される前面部111と、前面部111の周縁からリアケース12Aに向けて延びる側面部112とを有する。
 本実施形態では、Y軸方向から見た前面部111の形状が、略矩形状となっている。フロントケース11Aは中空状に構成されており、前面部111と側面部112とに囲まれる領域に空間部113を形成する。側面部112のリアケース12A側の端部には、リアケース12Aとの溶着部を形成する開口端部114を有する。開口端部114および前面部111は、矩形状に限られず、円形状、三角形状など任意の形状に形成されてよい。
 リアケース12Aは、Y方向に略垂直に配置される平板形状を有する。リアケース12Aは、フロントケース11Aの前面部111に対応する形状に形成されており、本実施形態では略矩形状に形成される。リアケース12Aは、フロントケース11Aの開口端部114に溶着されることで、空間部113を閉塞する。リアケース12Aは、その周縁部120がフロントケース11の開口端部114の外周側に延出するように前面部111よりも大きな面積で形成されているが、これに限られず、前面部111と同一の面積で形成されてもよい。
 フロントケース11Aおよびリアケース12Aは、典型的には、合成樹脂材料の射出成形体である。フロントケース11Aとリアケース12Aとの接合方法は特に限定されず、超音波溶着法、レーザー溶着法などの任意の溶着方法が採用可能である。本実施形態では、後述するように、フロントケース11Aおよびリアケース12Aの接合にレーザー溶着法が採用される。
 本実施形態において、ハウジング10Aは、鏡筒部材50をさらに有する。鏡筒部材50は、鏡筒部51と、フランジ部52と、接合部としての脚部53とを有する。
 鏡筒部51は、単数または複数の撮影レンズを支持し、Y軸方向に平行な軸心を有する略円筒形状に形成される。鏡筒部51は、フロントケース11の前面部111の中央部に形成された貫通孔111aに嵌合する。
 フランジ部52は、鏡筒部51のリアケース12A側の端部に一体的に形成され、フロントケース11の側面部112の内面に向かって突出する円環部である。フランジ部52は、シールリング61を介してフロントケース11の前面部111の内面に接触する。これにより、フロントケース11と鏡筒部材53との間の密着性が高まり、防水性および防塵性が確保される。
 脚部53は、フランジ部52の周縁部からリアケース12Aに向かって突出する円筒部である。脚部53の先端部は、接着剤の硬化物からなる接着層62を介して基板ユニット20Aの第1の基板21に接合される。
(基板ユニット)
 基板ユニット20Aは、ハウジング10A内に配設され、第1の基板21と、第2の基板22と、基板コネクタ23と、センサ素子としての撮像素子24とを有する。
 第1の基板21および第2の基板22は、典型的には、ガラスエポキシ基板等のリジッド性を有する矩形の両面配線基板である。本実施形態において第1の基板21および第2の基板は、それぞれ同一の大きさに形成されており、Y軸方向に垂直な平面(XZ平面)に平行にハウジング10A内に配置される。
 第1の基板21は、撮像素子24を支持する表面(第1の面S1)とその反対側の裏面とを有する。第1の基板21の表面(第1の面S1)は、鏡筒部材50と対向する面であり、第1の基板21の裏面は、基板コネクタ23と接続される面である。第1の面S1の周縁部は、接着層62を介して鏡筒部材50の脚部53に接合される。
 撮像素子24は、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)、CCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像素子あるいはイメージセンサである。撮像素子24は、鏡筒部51の光軸上に位置する第1の面S1の中央部に配置される。撮像素子24は、鏡筒部51を透過する被写体光束の結像位置に配置される。撮像素子24と鏡筒部51との間の距離は、脚部53の長さや接着層62の厚みなどによって調整される。
 第2の基板22は、基板コネクタ23と接続される表面と、リアケース12Aと対向する裏面とを有する。第2の基板22の裏面の中央部には、外部コネクタ30と電気的に接続される複数の電極部63が設けられる(図3参照)。複数の電極部63は、第2の基板22、基板コネクタ23および第1の基板21を介して撮像素子24と電気的に接続されており、信号ラインおよびGND(グランド)ラインを含む。
 基板コネクタ23は、第1の基板21と第2の基板22とを相互に機械的かつ電気的に接続するBtoB(ボードtoボード)コネクタである。基板コネクタ23は、例えば、第1の基板21の裏面に搭載された内挿側コネクタ部と、第2の基板22の表面に搭載された外挿側コネクタ部との結合構造を有する。第1の基板21および第2の基板22は、基板コネクタ23により、これらのY軸方向における相対距離が規定される。第1の基板21および第2の基板22には、図示せずとも、撮像素子24を駆動する駆動回路や撮像素子24の出力信号を処理する信号処理回路などを構成する周辺部品が実装される。
(外部コネクタ)
 外部コネクタ30は、基板ユニット2と車体側とを電気的に接続するためのものであり、外部コネクタ30を介して、車体側から基板ユニット20Aへ電力が供給され、および、基板ユニット20Aから車体側へ画像信号(撮像素子24の出力信号)が送信される。
 外部コネクタ30は、リアケース12Aに設けられた本体部31と、基板ユニット20Aと電気的に接続される弾性変形可能な複数の端子部32とを有する。本体部31は、第2の基板22の裏面に設けられた複数の電極部63と対向するようにリアケース12Aの中央部に設けられる。本体部31は、例えば、信号線とこれと同心的なシールド線とを有する同軸ケーブルで構成される。
 複数の端子部32は、各電極部63に対応するように配置されている。複数の端子部32の各々の一端は本体部31に支持され、他端は複数の電極部63にそれぞれ当接している。複数の端子部32のうち、一部は本体部31の信号線に接続され、他の一部は本体部31のシールド線に接続される。各端子部32は、Y軸方向に弾性変形可能な屈曲部等を有するばね材で構成されることで、基板ユニット20Aを鏡筒部材50側に付勢するように電極部63に弾性的に接触する。
(接合部材)
 接合部材40Aは、基板ユニット20Aに搭載され、ハウジング10Aに溶着される。接合部材40Aは、第2の基板22の第2の面S2に搭載される。本実施形態において第2の面S2は、リアケース12Aと対向する第2の基板22の裏面である。接合部材40Aは、第2の面S2の周縁部に搭載され、リアケース12Aに溶着される。
 図4は、接合部材40Aの構成の一例を示す全体図であり、(a)はY軸方向から見た平面図、(b)はZ軸方向から見た正面図、(c)はX軸方向から見た側面図である。接合部材40Aは、樹脂製のブロック部41と、ブロック部41を第2の面S2に固定するベース部42とを有する。
 ブロック部41は、後述するように所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂製のブロック材である。ブロック部41の形状は特に限定されず、図示する直方体形状のもののほか、円柱形状、角柱形状等の任意の形状に形成されてもよい。
 ベース部42は、ステンレス鋼、アルミニウム合金等の金属材料で構成される。ベース部42の形状は特に限定されない。本実施形態においてベース部42は、ブロック部41の底部を支持する帯状の板部421と、ブロック部41の両側部を支持する一対の壁部422とを有する。板部421は、第2の基板22の第2の面S2に対して半田接合される。半田の濡れ性を高めるため、板部421の表面はニッケルめっきやスズめっきが施されてもよい。
 なお、半田付けに限られず、ベース部42は、接着剤等によって第2の基板22に接合されてもよい。この場合、ベース部42を省略してブロック部41が直接、第2の基板22に接合されてもよい。
 接合部材40AのY軸方向に沿った高さ(厚み)寸法は、第2の基板22の裏面(第2の面S2)とリアケース12Aの内面との間の距離に相当する大きさ以上の大きさに形成される。後述するように、ブロック部41は、レーザー溶着時にリアケース12Aとの当接面が部分的に溶解するため、ブロック部41の溶解量に応じてブロック部41の高さが設定される。
 接合部材40Aの数や搭載位置は特に限定されず、典型的には、複数の電極部63の周囲の複数個所に配置される。本実施形態では、複数の電極部63を挟むように第2の基板22のX軸方向に平行な2片に沿って2つの接合部材40Aが搭載される。接合部材40Aは2つに限られず、3つ以上であってもよい。あるいは図5に示すように、複数の電極部63を囲む矩形環状の単一の接合部材40A'が用いられてもよい。
 本実施形態においてリアケース12Aは、フロントケース11Aおよび接合部材40Aに対してレーザー溶着法により接合される。本実施形態では、フロントケース11Aおよび接合部材40Aは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成される。そして、リアケース12Aは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成される。
 レーザー光に対して吸収性あるいは透過性を有する樹脂材料としては、例えば、AS(アクリロニトリル・スチレン)樹脂、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂等の汎用樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、ABSとPCの混合樹脂、PA(ポリアミド)樹脂、PBT(ポリブチレンテレフタレート)樹脂等が用いられる。
 レーザー光に対する吸収性あるいは透過性は、例えば、樹脂に混合されるレーザー吸収材の量により調整することができる。吸収材としては、例えばカーボンブラックを用いることができる。吸収材の添加量を調整することで、レーザー光の吸収率(あるいは透過率)を任意に調整することができる。なお、レーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料と透過性を有する樹脂材料は、互いに同種のマトリクス樹脂を用いるのが好ましい。これにより接合部の樹脂間の親和性が高まり、溶着強度が向上する。また、樹脂の厚みを変えることで、透過率の調整をすることができる。より厚みを増やすことで、より透過率を下げることができる。
 本実施形態では、溶着用のレーザー光として、例えば、波長が800nm~1100nmの赤色レーザー光が用いられる。レーザー光に対して透過性を有する樹脂材料における上記レーザー光の透過率は30%以上であり、より好ましくは、40%以上である。
 [センサモジュールの製造方法]
 続いて、以上のように構成されるセンサモジュール100の製造方法について説明する。
 本実施形態におけるセンサモジュール100の製造方法は、センサ素子(撮像素子24)を有する基板ユニット20Aをフロントケース11Aに収容する工程と、フロントケース11Aの開口端部114にリアケース12Aをレーザー溶着法により接合する工程と、基板ユニット20Aの第2の基板22の裏面(第2の面S2)に搭載された接合部材40Aにリアケース12Aをレーザー溶着法により接合する工程とを有する。
 図6は、センサモジュール100の製造方法を説明する概略工程図である。
 まず、撮像素子24を搭載した第1の基板21と、接合部材40Aを搭載した第2の基板22とを基板コネクタ23を介して相互に接続することで、基板ユニット20Aを組み立てる。続いて、撮像素子24が搭載された第1の基板21の表面(第1の面S1)に接着層62を介して鏡筒部材50の脚部53を接合することで、鏡筒部材50と基板ユニット20Aとを一体化する。そして、フロントケース11Aの前面部111の内面にシールリング61を装着し、基板ユニット20Aを鏡筒部材50とともにフロントケース11Aの空間部113に挿入し、鏡筒部51を前面部111の貫通孔111aに嵌合させる。
 続いて、リアケース12Aをフロントケース11Aの開口端部114に対向配置させる。そして、リアケース12Aをフロントケース11Aへ向けて所定荷重で押し付けることで、外部コネクタ30の複数の端子部32を基板ユニット20Aの第2の基板22上の複数の電極部63に弾性的に接触させる。この状態で、リアケース12Aの裏面側からフロントケース11Aの開口端部114および接合部材40Aに向けて溶着用のレーザー光Lが照射される。照射方向は図6におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、リアケース12Aの樹脂層を透過しフロントケース11Aの開口端部114に対応する部位および接合部材40Aのブロック部41に照射される。
 レーザー光Lは、パルス光であってもよいし、連続光であってもよい。フロントケース11Aの開口端部114に向けて照射されるレーザー光Lと接合部材40Aに向けて照射されるレーザー光Lには、それぞれ異なるレーザー光線が用いられる。この場合、開口端部114に向けて照射されるレーザー光Lと接合部材40Aに向けて照射されるレーザー光Lは同時に照射されてもよいし、一方のレーザー光Lが照射された後に他方のレーザー光Lが照射されてもよい。
 開口端部114に向けて照射されるレーザー光Lは、開口端部114の全周にわたって走査されることで、フロントケース11Aとリアケース12Aとの間の密閉性が高まり、防水性あるいは防塵性が確保される。これに代えて、開口端部114の複数個所にスポット的にレーザー光Lが照射されてもよい。接合部材40Aに向けて照射されるレーザー光Lも同様に、接合部材40Aの長手方向に沿って走査されてもよいし、接合部材40Aの複数個所にスポット的に照射されてもよい。
 本実施形態では、フロントケース11Aおよび接合部材40Aのブロック部41は、レーザー光Lに対して吸収性を有する樹脂材料で構成されるとともに、リアケース12Aは、レーザー光Lに対して透過性を有する樹脂材料で構成される。したがって、レーザー光Lは、リアケース12Aを透過してフロントケース11Aの開口端部114および接合部材40Aに照射される。
 開口端部114および接合部材40Aにおけるレーザー光Lの照射領域は、レーザー光Lの吸収により発熱して部分的に溶解する。一方、開口端部114および接合部材40Aの溶解部からの熱伝導により、開口端部114および接合部材40Aに対向するリアケース12Aの表面も部分的に溶解する。その後、開口端部114、接合部材40Aおよびリアケース12Aの溶解部がそれぞれ冷却固化されることで、リアケース12Aにフロントケース11Aの開口端部114および接合部材40Aと溶着される溶着部が形成される。これにより、フロントケース11A、基板ユニット20Aおよびリアケース12がそれぞれ一体的に接合されたセンサモジュール100が作製される。
 以上のように、リアケース12Aは、フロントケース11Aおよび基板ユニット20Aにレーザー溶着により溶着される。このため本実施形態によれば、リアケースとフロントケースとの間、あるいは、フロントケースとリアケースとの間がビスにより接合される場合と比較して、ビス用のねじ袋スペースや、パッキン・ビスの取り付け作業が不要となり、設計自由度および作業性の向上ならびにネジ部品の削減によるコストダウンが可能となる。また、ビス用のねじ袋スペースが不要となるため、センサモジュール100の小型化を図ることができる。さらに、センサモジュール100の内部スペースが拡大するため、高機能な大型部品(LSI)の実装が可能となり、センサモジュール100の高機能化を図ることができる。
 また、本実施形態によれば、レーザー溶着の際に接合部材40Aのブロック部41が溶解することで、ハウジング10Aと基板ユニット20Aとの間の公差が吸収される。また、外部コネクタ30の複数の端子部32が基板ユニット20A上の複数の電極部63に対して弾性的に接触することで、基板ユニット20Aと外部コネクタ30との間の公差が吸収される。これにより、基板ユニット20Aと外部コネクタ30との間の電気的接続信頼性を確保することができる。さらに、基板ユニットと外部コネクタとの間をFPCによって接続する場合と比較して、配線長を短くすることができる。これにより、撮像素子24から出力される画像信号の劣化が抑えられる。
<第2の実施形態>
 図7は、本技術の第2の実施形態に係るセンサモジュール200の構成を示す概略側断面図、図8は、図7におけるB-B線断面図である。
 以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本実施形態のセンサモジュール200は、ハウジング10Bと、基板ユニット20Bと、外部コネクタ30と、接合部材40Bとを備える。
 ハウジング10Bは、第1のケースとしてのフロントケース11Bと、第2のケースとしてのリアケース12Bとを有する。本実施形態において、フロントケース11Bは、矩形の略平板形状を有し、リアケース12Bは、有底の略角筒形状を有する点で、第1の実施形態と相違する。
 フロントケース11Bは、鏡筒部151と、平板部152と、接合部としての脚部153とを有する。鏡筒部151は、平板部152の表面側の中央部に一体的に設けられる。脚部153は、平板部152の裏面側の中央部に設けられ、鏡筒部151と同心的に形成された円筒部である。脚部153は、鏡筒部151の外径よりも大きな内径を有し、その先端部が接着層62を介して基板ユニット20Bの第1の基板21に接合される。
 リアケース12Bは、外部コネクタ30が設けられる底部121と、底部121の周縁部からフロントケース11Bに向けて延びる側面部122とを有する。リアケース12Bは中空状に構成されており、底部121と側面部122とに囲まれる領域に空間部123を形成する。側面部122のフロントケース11B側の端部には、フロントケース11Bとの溶着部を形成する開口端部124を有する。開口端部124がフロントケース11Bの平板部152に溶着されることで、空間部123が閉塞される。平板部152、底部121および開口端部124は、矩形状に限られず、円形状、三角形状など任意の形状に形成されてよい。
 フロントケース11Bおよびリアケース12Bは、典型的には、合成樹脂材料の射出成形体である。フロントケース11Bとリアケース12Bとの接合方法は特に限定されず、超音波溶着法、レーザー溶着法などの任意の溶着方法が採用可能である。本実施形態では、後述するように、フロントケース11Bおよびリアケース12Bの接合にレーザー溶着法が採用される。
 基板ユニット20Bは、第1の実施形態と同様に、第1の基板21と、第2の基板22と、基板コネクタ23と、センサ素子としての撮像素子24とを有する。
 第1の基板21および第2の基板22は、典型的には、ガラスエポキシ基板等のリジッド性を有する矩形の両面配線基板である。本実施形態において第2の基板22は、第1の基板21よりも大きな面積で形成されており、Y軸方向に垂直な平面(XZ平面)に平行にハウジング10B内に配置される。
 第1の基板21は、撮像素子24を支持する表面(第1の面S1)とその反対側の裏面とを有する。第1の基板21の表面(第1の面S1)は、鏡筒部151と対向する面であり、第1の基板21の裏面は、基板コネクタ23と接続される面である。第1の面S1の周縁部は、接着層62を介してフロントケース11Bの脚部153に接合される。
 撮像素子24は、鏡筒部151の光軸上に位置する第1の面S1の中央部に配置される。撮像素子24は、鏡筒部151を透過する被写体光束の結像位置に配置される。撮像素子24と鏡筒部151との間の距離は、脚部153の長さや接着層62の厚みなどによって調整される。
 第2の基板22は、基板コネクタ23と接続される表面と、リアケース12Bと対向する裏面とを有する。第2の基板22の裏面の中央部には、外部コネクタ30と電気的に接続される複数の電極部63が設けられる。複数の電極部63は、第2の基板22、基板コネクタ23および第1の基板21を介して撮像素子24と電気的に接続されており、信号ラインおよびGND(グランド)ラインを含む。
 外部コネクタ30は、リアケース12Bに設けられた本体部31と、基板ユニット20Bと電気的に接続される弾性変形可能な複数の端子部32とを有する。本体部31は、第2の基板22の裏面に設けられた複数の電極部63と対向するようにリアケース12Bの底部121の中央部に設けられる。本体部31は、例えば、信号線とこれと同心的なシールド線とを有する同軸ケーブルで構成される。端子部32および電極部63は、第1の実施形態と同様に構成される。
 接合部材40Bは、基板ユニット20Bに搭載され、ハウジング10Bに溶着される。接合部材40Bは、第2の基板22の第2の面S2に搭載される。本実施形態において第2の面S2は、第1の基板21と対向する表面である。接合部材40Bは、第2の面S2の周縁部に搭載され、フロントケース11Bに溶着される。つまり、本実施形態において第2の基板22の周縁部は第1の基板21の周縁部よりも外方へ突出するため、接合部材40Bは、第1の基板21のフロントケース11Bに溶着可能となる。
 図8に示すように、接合部材40Bは、樹脂製のブロック部41と、ブロック部41を第2の面S2に固定するベース部42とを有する。ブロック部41は、第1の実施形態と同様に、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される。ブロック部41の形状は特に限定されず、図示する直方体形状のもののほか、円柱形状、角柱形状等の任意の形状に形成されてもよい。ベース部42は、第1の実施形態と同様に構成される。
 接合部材40BのY軸方向に沿った高さ(厚み)寸法は、第2の基板22の表面(第2の面S2)とフロントケース11Bの内面(平板部152の裏面)との間の距離に相当する大きさ以上の大きさに形成される。後述するように、ブロック部41は、レーザー溶着時にフロントケース11Bとの当接面が部分的に溶解するため、ブロック部41の溶解量に応じてブロック部41の高さが設定される。
 接合部材40Bの数や搭載位置は特に限定されず、本実施形態では、第1の基板21を挟むように第2の基板22のX軸方向に平行な2片に沿って2つの接合部材40Aが搭載される。接合部材40Aは2つに限られず、3つ以上であってもよいし、第1の基板21を囲む矩形環状に形成されてもよい。
 本実施形態においてフロントケース11Bは、リアケース12Bおよび接合部材40Bに対してレーザー溶着法により接合される。本実施形態では、リアケース12Bおよび接合部材40Bは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成される。そして、フロントケース11Bは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成される。
 本実施形態では、溶着用のレーザー光として、例えば、波長が800nm~1100nmの赤色レーザー光が用いられる。レーザー光に対して吸収性あるいは透過性を有する樹脂材料としては、第1の実施形態で説明した各種の樹脂材料が採用可能である。
 図9(a),(b)は、以上のように構成される本実施形態のセンサモジュール200の製造方法を説明する概略側断面図である。
 まず、撮像素子24を搭載した第1の基板21と、接合部材40Bを搭載した第2の基板22とを基板コネクタ23を介して相互に接続することで、基板ユニット20Bを組み立てる。続いて、撮像素子24が搭載された第1の基板21の表面(第1の面S1)に接着層62を介してフロントケース11Bの脚部153を接合することで、フロントケース11Bと基板ユニット20Bとを一体化する。
 続いて、図9(a)に示すように、第2の基板22をフロントケース11Bへ向けて所定荷重で押し付けた状態で、フロントケース11Bの表面側から接合部材40Bに向けて溶着用のレーザー光Lが照射される。照射方向は図9(a)におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、フロントケース11Bの樹脂層を透過し接合部材40Aのブロック部41に照射される。
 接合部材40Bにおけるレーザー光Lの照射領域は、レーザー光Lの吸収により発熱して部分的に溶解する。一方、接合部材40Bの溶解部からの熱伝導により、接合部材40Bに対向するフロントケース11Bの平板部152も部分的に溶解する。その後、接合部材40Bおよびフロントケース11Bの溶解部がそれぞれ冷却固化されることで、フロントケース11Bに接合部材40Bと溶着される溶着部が形成される。
 この際、基板コネクタ23を半挿し状態としておくことで、第1の基板21に対する第2の基板22の接近が可能となる。これにより、フロントケース11Bと接合部材40Bとの間の接合を適正に行うことができる。
 続いて、図9(b)に示すように、フロントケース11Bをリアケース12Bの開口端部124に対向配置させる。そして、フロントケース11Bをリアケース12Bへ向けて所定荷重で押し付けることで、外部コネクタ30の複数の端子部32を基板ユニット20Bの第2の基板22上の複数の電極部63に弾性的に接触させる。この状態で、フロントケース11Bの表面側からリアケース12Bの開口端部124に向けて溶着用のレーザー光Lが照射される。照射方向は図9(b)におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、フロントケース11Bの樹脂層を透過しリアケース12Bの開口端部124に対応する部位に照射される。
 リアケース12Bの開口端部124におけるレーザー光Lの照射領域は、レーザー光Lの吸収により発熱して部分的に溶解する。一方、開口端部124の溶解部からの熱伝導により、開口端部124に対向するフロントケース11Bの平板部152も部分的に溶解する。その後、開口端部124およびフロントケース11Bの溶解部がそれぞれ冷却固化されることで、フロントケース11Bにリアケース12Bと溶着される溶着部が形成される。これにより、フロントケース11B、基板ユニット20Bおよびリアケース12Bがそれぞれ一体的に接合されたセンサモジュール200が作製される。
 以上のように構成される本実施形態のセンサモジュール200においても、上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。本実施形態によれば、フロントケース11Bが鏡筒部材を兼ねるため、部品点数の低減を図ることができるとともに、ハウジング10BのY軸方向に沿った長さ寸法を短くすることができる。
 なお、本実施形態ではフロントケース11Bが鏡筒部材としての機能をも有する構成を例に挙げて説明したが、第1の実施形態と同様にフロントケースとは別に鏡筒部材が用いられてもよい。この場合、鏡筒部材に接合部材40Bが溶着され、フロントケースにリアケース12Bが溶着される。
<第3の実施形態>
 図10は、本技術の第3の実施形態に係るセンサモジュール300の構成を示す概略側断面図、図11は、図10におけるC-C線断面図である。
 以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本実施形態のセンサモジュール300は、ハウジング10Cと、基板ユニット20Cと、外部コネクタ30と、接合部材40Cとを備える。
 ハウジング10Cは、第1のケースとしてのフロントケース11Cと、第2のケースとしてのリアケース12Cと、鏡筒部材50とを有する。フロントケース11Cおよびリアケース12Cはそれぞれ、第1の実施形態におけるフロントケース11Aおよびリアケース12Aと同様な構成を有するが、フロントケース11Cの開口端部114の内面側に、段部115が設けられている点で第1の実施形態と相違する。
 基板ユニット20Cは、第1の基板21と、第2の基板22と、基板コネクタ23とを有し、第1の実施形態における基板ユニット20Aと同様に構成される。外部コネクタ30についても同様であるため、その説明は省略する。
 接合部材40Cは、基板ユニット20Cに搭載され、ハウジング10Cに溶着される。接合部材40Cは、第2の基板22の第2の面S2に搭載される。本実施形態において第2の面S2は、リアケース12Cと対向する第2の基板22の裏面である。接合部材40Cは、第1の実施形態と同様にブロック部41とベース部42とを有し、第2の面S2の周縁部に搭載される。本実施形態においてブロック部41は、その一部が第2の基板22の周縁部の外側に突出する突出部410を有し、その突出部410がフロントケース11Cの段部115に溶着される。
 フロントケース11Cの段部115は、接合部材40Cの突出部410に対向する位置に設けられ、本実施形態では開口端部114のX軸方向に平行な2辺の内側にそれぞれ形成される。段部115は、接合部材40CのY軸方向に沿った高さ寸法よりも大きな深さの位置に形成され、段部115の平面は、接合部材40Cの突出部410を支持可能な平面で形成される。段部115のZ軸方向に沿った幅寸法は特に限定されず、接合部材40Cの突出部410との間に所定の密着力が得られる接合面積が確保される大きさであればよい。
 本実施形態においてリアケース12Cおよび接合部材40Cは、フロントケース11Cに対してレーザー溶着法により接合される。本実施形態では、フロントケース11Cは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成される。そして、リアケース12Cおよび接合部材40Cは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成される。溶着用のレーザー光として、例えば、波長が800nm~1100nmの赤色レーザー光が用いられる。レーザー光に対して吸収性あるいは透過性を有する樹脂材料としては、第1の実施形態で説明した各種の樹脂材料が採用可能である。
 図12(a),(b)は、以上のように構成される本実施形態のセンサモジュール300の製造方法を説明する概略側断面図である。
 まず、撮像素子24を搭載した第1の基板21と、接合部材40Cを搭載した第2の基板22とを基板コネクタ23を介して相互に接続することで、基板ユニット20Cを組み立てる。続いて、撮像素子24が搭載された第1の基板21の表面(第1の面S1)に接着層62を介して鏡筒部材50の脚部53を接合することで、鏡筒部材50と基板ユニット20Cとを一体化する。そして、基板ユニット20Cを鏡筒部材50とともにフロントケース11Cの空間部113に挿入する。
 続いて、図12(a)に示すように、第2の基板22をフロントケース11Cへ向けて所定荷重で押し付けた状態で、第2の基板22の裏面側から接合部材40Cの突出部410に向けて溶着用のレーザー光Lが照射される。照射方向は図12(a)におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、接合部材40Cの突出部410を透過しフロントケース11Cの段部115に照射される。
 段部115におけるレーザー光Lの照射領域は、レーザー光Lの吸収により発熱して部分的に溶解する。一方、段部115の溶解部からの熱伝導により、段部115に対向する接合部材40Cの突出部410も部分的に溶解する。その後、段部115および突出部410の溶解部がそれぞれ冷却固化されることで、フロントケース11Cに接合部材40Cと溶着される溶着部が形成される。
 この際、基板コネクタ23を半挿し状態としておくことで、第1の基板21に対する第2の基板22の接近が可能となる。これにより、フロントケース11Cと接合部材40Cとの間の接合を適正に行うことができる。
 続いて、図12(b)に示すように、リアケース12Cをフロントケース11Cの開口端部114に対向配置させる。そして、リアケース12Cをフロントケース11Cへ向けて所定荷重で押し付けることで、外部コネクタ30の複数の端子部32を基板ユニット20Cの第2の基板22上の複数の電極部63に弾性的に接触させる。この状態で、リアケース12Cの裏面側からフロントケース11Cの開口端部114に向けて溶着用のレーザー光Lが照射される。照射方向は図12(b)におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、リアケース12Cの樹脂層を透過しフロントケース11Cの開口端部114に対応する部位に照射される。
 フロントケース11Cの開口端部114におけるレーザー光Lの照射領域は、レーザー光Lの吸収により発熱して部分的に溶解する。一方、開口端部114の溶解部からの熱伝導により、開口端部114に対向するリアケース12Cも部分的に溶解する。その後、開口端部114およびリアケース12Cの溶解部がそれぞれ冷却固化されることで、フロントケース11Cにリアケース12Cと溶着される溶着部が形成される。これにより、フロントケース11C、基板ユニット20Cおよびリアケース12Cがそれぞれ一体的に接合されたセンサモジュール300が作製される。
 以上のように構成される本実施形態のセンサモジュール300においても、上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。なお、本実施形態ではフロントケース11Cとは別に鏡筒部材50をも有する構成を例に挙げて説明したが、第2の実施形態と同様にフロントケースが鏡筒部材としての機能をも有するように構成されてもよい。
<第4の実施形態>
 図13は、本技術の第4の実施形態に係るセンサモジュール400の構成を示す概略側断面図、図14は、図13におけるD-D線断面図である。
 以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、第1の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本実施形態のセンサモジュール400は、ハウジング10Dと、基板ユニット20Dと、外部コネクタ30と、接合部材40Dとを備える。
 ハウジング10Dは、第1のケースとしてのフロントケース11Dと、第2のケースとしてのリアケース12Dと、鏡筒部材50とを有する。フロントケース11Dおよびリアケース12Dはそれぞれ、第1の実施形態におけるフロントケース11Aおよびリアケース12Aと同様な構成を有するが、フロントケース11Dの開口端部114の内面側に、段部115が設けられている点で第1の実施形態と相違する。
 基板ユニット20Dは、第1の基板21と、第2の基板22と、基板コネクタ23とを有し、第1の実施形態における基板ユニット20Aと同様に構成される。外部コネクタ30についても同様であるため、その説明は省略する。
 接合部材40Dは、基板ユニット20Dに搭載され、ハウジング10Dに溶着される。接合部材40Dは、第2の基板22の第2の面S2に搭載される。本実施形態において第2の面S2は、第1の基板21と対向する第2の基板22の表面である。接合部材40Dは、第1の実施形態と同様にブロック部とベース部とを有し、第2の面S2の周縁部に搭載される。本実施形態においてブロック部は、その一部が第2の基板22の周縁部の外側に突出する突出部410を有し、その突出部410がフロントケース11Dの段部115に溶着される。
 フロントケース11Dの段部115は、接合部材40Dの突出部410に対向する位置に設けられ、本実施形態では開口端部114のX軸方向に平行な2辺の内側にそれぞれ形成される。段部115は、接合部材40DのY軸方向に沿った高さ寸法よりも大きな深さの位置に形成され、段部115の平面は、接合部材40Dの突出部410を支持可能な平面で形成される。段部115のZ軸方向に沿った幅寸法は特に限定されず、接合部材40Dの突出部410との間に所定の密着力が得られる接合面積が確保される大きさであればよい。
 本実施形態においてリアケース12Dおよび接合部材40Dは、フロントケース11Dに対してレーザー溶着法により接合される。本実施形態では、フロントケース11Dは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成される。そして、リアケース12Dおよび接合部材40Dは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成される。溶着用のレーザー光として、例えば、波長が800nm~1100nmの赤色レーザー光が用いられる。レーザー光に対して吸収性あるいは透過性を有する樹脂材料としては、第1の実施形態で説明した各種の樹脂材料が採用可能である。
 図15(a),(b)は、以上のように構成される本実施形態のセンサモジュール400の製造方法を説明する概略側断面図である。
 まず、撮像素子24を搭載した第1の基板21と、接合部材40Dを搭載した第2の基板22とを基板コネクタ23を介して相互に接続することで、基板ユニット20Dを組み立てる。続いて、撮像素子24が搭載された第1の基板21の表面(第1の面S1)に接着層62を介して鏡筒部材50の脚部53を接合することで、鏡筒部材50と基板ユニット20Dとを一体化する。そして、基板ユニット20Dを鏡筒部材50とともにフロントケース11Dの空間部113に挿入する。
 続いて、図15(a)に示すように、第2の基板22をフロントケース11Dへ向けて所定荷重で押し付けた状態で、第2の基板22の裏面側から接合部材40Dの突出部410に向けて溶着用のレーザー光Lが照射される。照射方向は図15(a)におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、接合部材40Dの突出部410を透過しフロントケース11Dの段部115に照射される。
 段部115におけるレーザー光Lの照射領域は、レーザー光Lの吸収により発熱して部分的に溶解する。一方、段部115の溶解部からの熱伝導により、段部115に対向する接合部材40Dの突出部410も部分的に溶解する。その後、段部115および突出部410の溶解部がそれぞれ冷却固化されることで、フロントケース11Dに接合部材40Dと溶着される溶着部が形成される。
 この際、基板コネクタ23を半挿し状態としておくことで、第1の基板21に対する第2の基板22の接近が可能となる。これにより、フロントケース11Dと接合部材40Dとの間の接合を適正に行うことができる。
 続いて、図15(b)に示すように、リアケース12Dをフロントケース11Dの開口端部114に対向配置させる。そして、リアケース12Dをフロントケース11Dへ向けて所定荷重で押し付けることで、外部コネクタ30の複数の端子部32を基板ユニット20Dの第2の基板22上の複数の電極部63に弾性的に接触させる。この状態で、リアケース12Dの裏面側からフロントケース11Dの開口端部114に向けて溶着用のレーザー光Lが照射される。照射方向は図15(b)におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、リアケース12Dの樹脂層を透過しフロントケース11Dの開口端部114に対応する部位に照射される。
 フロントケース11Dの開口端部114におけるレーザー光Lの照射領域は、レーザー光Lの吸収により発熱して部分的に溶解する。一方、開口端部114の溶解部からの熱伝導により、開口端部114に対向するリアケース12Dも部分的に溶解する。その後、開口端部114およびリアケース12Dの溶解部がそれぞれ冷却固化されることで、フロントケース11Dにリアケース12Dと溶着される溶着部が形成される。これにより、フロントケース11D、基板ユニット20Dおよびリアケース12Dがそれぞれ一体的に接合されたセンサモジュール400が作製される。
 以上のように構成される本実施形態のセンサモジュール400においても、上述の第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、以上の実施形態では接合部材40Dのブロック部に第2の基板22の周縁部から突出する突出部410を設けたが、これに限られず、例えば、図16および図17に示すように構成されてもよい。
 図16は、センサモジュール400の構成の変形例を示す概略側断面図、図17は、図16におけるD'-D'線断面図である。
 同図に示すように、接合部材40D'は、基板ユニット20Dの第2の基板22の表面(第2の面S2)の周縁部に搭載される。本例では、第2の基板22は、第1の基板21よりも大きな面積で形成されており、第2の基板22の周縁部は第1の基板21の周縁部よりも外方側へ突出しているとともに、当該第2の基板22の周縁部には、接合部材40D'の一部をリアケース12D側に露出させる窓部220が設けられる。窓部220は、図17に示すようにX軸方向に長手の矩形状に形成されるが、これに限られず、X軸方向に沿って配列された複数の貫通孔であってもよい。
 本例によれば、接合部材40D'が第2の基板22の周縁部から突出することなく支持されるため、接合部材40D'に高い剛性を必要とすることなくフロントケース11Dの段部115へ安定に押圧することができる。また、第2の基板22の周縁部に窓部220が設けられているため、第2の基板22の裏面側から照射されるレーザー光Lを、窓部220および接合部材40D'を介してフロントケース11Dの段部115に照射することができる。
<第5の実施形態>
 図18は、本技術の第5の実施形態に係るセンサモジュール500の構成およびその製造方法を説明する概略側断面図、図19は、図18におけるE-E線断面図である。
 以下、第2の実施形態と異なる構成について主に説明し、第2の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本実施形態のセンサモジュール500は、ハウジング10Eと、基板ユニット20Eと、外部コネクタ30と、接合部材40Eとを備える。
 ハウジング10Eは、第1のケースとしてのフロントケース11Eと、第2のケースとしてのリアケース12Eとを有する。フロントケース11Eおよびリアケース12Eはそれぞれ、第2の実施形態におけるフロントケース11Bおよびリアケース12Bと同様な構成を有するが、リアケース12Eの開口端部124の内面側に、段部125が設けられている点で第2の実施形態と相違する。
 基板ユニット20Eは、第1の基板21と、第2の基板22と、基板コネクタ23とを有し、第2の実施形態における基板ユニット20Bと同様に構成される。外部コネクタ30についても同様であるため、その説明は省略する。
 接合部材40Eは、基板ユニット20Eに搭載され、ハウジング10Eに溶着される。接合部材40Eは、第2の基板22の第2の面S2に搭載される。本実施形態において第2の面S2は、リアケース12Eと対向する第2の基板22の裏面である。接合部材40Eは、第1の実施形態と同様にブロック部とベース部とを有し、第2の面S2の周縁部に搭載される。本実施形態においてブロック部は、その一部が第2の基板22の周縁部の外側に突出する突出部410を有し、その突出部410がリアケース12Eの段部125に溶着される。
 リアケース12Eの段部125は、接合部材40Eの突出部410に対向する位置に設けられ、本実施形態では開口端部124のX軸方向に平行な2辺の内側にそれぞれ形成される。段部125は、接合部材40EのY軸方向に沿った高さ寸法よりも大きな深さの位置に形成され、段部125の平面は、接合部材40Eの突出部410を支持可能な平面で形成される。段部125のZ軸方向に沿った幅寸法は特に限定されず、接合部材40Eの突出部410との間に所定の密着力が得られる接合面積が確保される大きさであればよい。
 本実施形態においてフロントケース11Eおよび接合部材40Eは、リアケース12Eに対してレーザー溶着法により接合される。本実施形態では、フロントケース11Eおよび接合部材40Eは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成される。そして、リアケース12Eは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成される。溶着用のレーザー光として、例えば、波長が800nm~1100nmの赤色レーザー光が用いられる。レーザー光に対して吸収性あるいは透過性を有する樹脂材料としては、第1の実施形態で説明した各種の樹脂材料が採用可能である。
 センサモジュール500の製造に際しては、フロントケース11Eおよび接合部材40Eの突出部410をそれぞれリアケース12Eの開口端部124および段部125へ向けて所定荷重で押し付けた状態で、フロントケース11Eの表面側から開口端部124および段部125に向けて溶着用のレーザー光Lが照射される。照射方向は図19におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、フロントケース11Eおよび接合部材40Eの突出部410を透過しリアケース12Eの開口端部124および段部125にそれぞれ照射される。これにより、フロントケース11E、基板ユニット20Eおよびリアケース12Eがそれぞれ一体的に接合されたセンサモジュール500が作製される。
 図20は、センサモジュール500の構成の変形例を示す概略側断面図、図21は、図20におけるE'-E'線断面図である。
 同図に示すように、接合部材40E'は、基板ユニット20Eの第2の基板22の裏面(第2の面S2)の周縁部に搭載される。本例では、第2の基板22は、第1の基板21よりも大きな面積で形成されており、第2の基板22の周縁部は第1の基板21の周縁部よりも外方側へ突出しているとともに、当該第2の基板22の周縁部には、接合部材40E'の一部をフロントケース11E側に露出させる窓部220が設けられる。窓部220は、図21に示すようにX軸方向に長手の矩形状に形成されるが、これに限られず、X軸方向に沿って配列された複数の貫通孔であってもよい。
 本例によれば、接合部材40E'が第2の基板22の周縁部から突出することなく支持されるため、接合部材40E'に高い剛性を必要とすることなくリアケース12Eの段部125へ安定に押圧することができる。また、第2の基板22の周縁部に窓部220が設けられているため、フロントケース11Eの表面側から照射されるレーザー光Lを、窓部220および接合部材40E'を介してリアケース12Eの段部125に照射することができる。
<第6の実施形態>
 図22は、本技術の第6の実施形態に係るセンサモジュール600の構成およびその製造方法を説明する概略側断面図、図23は、図22におけるF-F線断面図である。
 以下、第2の実施形態と異なる構成について主に説明し、第2の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
 本実施形態のセンサモジュール600は、ハウジング10Fと、基板ユニット20Fと、外部コネクタ30と、接合部材40Fとを備える。
 ハウジング10Fは、第1のケースとしてのフロントケース11Fと、第2のケースとしてのリアケース12Fとを有する。フロントケース11Fおよびリアケース12Fはそれぞれ、第2の実施形態におけるフロントケース11Bおよびリアケース12Bと同様な構成を有するが、リアケース12Fの開口端部124の内面側に、段部125が設けられている点で第2の実施形態と相違する。
 基板ユニット20Fは、第1の基板21と、第2の基板22と、基板コネクタ23とを有し、第2の実施形態における基板ユニット20Bと同様に構成される。外部コネクタ30についても同様であるため、その説明は省略する。
 接合部材40Fは、基板ユニット20Fに搭載され、ハウジング10Fに溶着される。接合部材40Fは、第2の基板22の第2の面S2に搭載される。本実施形態において第2の面S2は、第1の基板21と対向する第2の基板22の表面である。接合部材40Fは、第1の実施形態と同様にブロック部41とベース部42とを有し、第2の面S2の周縁部に搭載される。本実施形態においてブロック部41は、その一部が第2の基板22の周縁部の外側に突出する突出部410を有し、その突出部410がリアケース12Eの段部125に溶着される。
 リアケース12Eの段部125は、接合部材40Fの突出部410に対向する位置に設けられ、本実施形態では開口端部124のX軸方向に平行な2辺の内側にそれぞれ形成される。段部125は、接合部材40FのY軸方向に沿った高さ寸法よりも大きな深さの位置に形成され、段部125の平面は、接合部材40Fの突出部410を支持可能な平面で形成される。段部125のZ軸方向に沿った幅寸法は特に限定されず、接合部材40Fの突出部410との間に所定の密着力が得られる接合面積が確保される大きさであればよい。
 本実施形態においてフロントケース11Fおよび接合部材40Fは、リアケース12Fに対してレーザー溶着法により接合される。本実施形態では、フロントケース11Fおよび接合部材40Fは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する樹脂材料で構成される。そして、リアケース12Fは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する樹脂材料で構成される。溶着用のレーザー光として、例えば、波長が800nm~1100nmの赤色レーザー光が用いられる。レーザー光に対して吸収性あるいは透過性を有する樹脂材料としては、第1の実施形態で説明した各種の樹脂材料が採用可能である。
 センサモジュール600の製造に際しては、フロントケース11Fおよび接合部材40Fの突出部410をそれぞれリアケース12Fの開口端部124および段部125へ向けて所定荷重で押し付けた状態で、フロントケース11Fの表面側から開口端部124および段部125に向けて溶着用のレーザー光Lが照射される。照射方向は図22におけるレーザー光Lの矢印の方向である。この際、レーザー光Lは、フロントケース11Fおよび接合部材40Fの突出部410を透過しリアケース12Fの開口端部124および段部125にそれぞれ照射される。これにより、フロントケース11F、基板ユニット20Fおよびリアケース12Fがそれぞれ一体的に接合されたセンサモジュール500が作製される。
 <変形例>
 本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載されるセンサモジュールとして実現されてもよい。
 また、以上の実施形態では、センサモジュール100~600としてカメラモジュールを例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、センサ素子として、LIDAR(Light Detection and Ranging)やTOF(Time of Flight)等の測距センサが搭載されたセンサモジュールにも、本技術は採用可能である。
 なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1) 第1のケースと、前記第1のケースに溶着される第2のケースとを有するハウジングと、
 センサ素子を有し、前記ハウジング内に配設される基板ユニットと、
 前記第2のケースに設けられ、前記基板ユニットと電気的に接続される弾性変形可能な端子部を有する外部コネクタと、
 前記基板ユニットに搭載され、前記ハウジングに溶着される接合部材と
 を具備するセンサモジュール。
(2)上記(1)に記載のセンサモジュールであって、
 前記基板ユニットは、
 前記センサ素子を支持する第1の面を有する第1の基板と、
 前記接合部材を支持する第2の面を有する第2の基板と、
 前記第1の基板と前記第2の基板とを相互に接続する基板コネクタと、を有する
 センサモジュール。
(3)上記(2)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第2の面は、前記第2のケースと対向する面であり、
 前記接合部材は、前記第2のケースに溶着される
 センサモジュール。
(4)上記(3)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第1のケースおよび前記接合部材は、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成され、
 前記第2のケースは、前記レーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成される
 センサモジュール。
(5)上記(3)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第1のケースおよび前記接合部材は、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成され、
 前記第2のケースは、前記レーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される
 センサモジュール。
(6)上記(2)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第2の面は、前記第1の基板と対向する面であり、
 前記接合部材は、前記第1のケースに溶着される
 センサモジュール。
(7)上記(6)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第1のケースは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成され、
 前記第2のケースおよび前記接合部材は、前記レーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される
 センサモジュール。
(8)上記(6)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第1のケースは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成され、
 前記第2のケースおよび前記接合部材は、前記レーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成される
 センサモジュール。
(9)上記(2)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第2の面は、前記第2のケースと対向する面であり、
 前記接合部材は、前記第1のケースに溶着される
 センサモジュール。
(10)上記(9)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第1のケースは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成され、
 前記第2のケースおよび前記接合部材は、前記レーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成される
 センサモジュール。
(11)上記(2)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第2の面は、前記第1の基板と対向する面であり、
 前記接合部材は、前記第2のケースに溶着される
 センサモジュール。
(12)上記(11)に記載のセンサモジュールであって、
 前記第1のケースおよび前記接合部材は、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成され、
 前記第2のケースは、前記レーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される
 センサモジュール。
(13)上記(2)~(12)のいずれか1つに記載のセンサモジュールであって、
 前記センサ素子は、固体撮像素子であり、
 前記ハウジングは、前記第1のケースに嵌合する鏡筒部と、前記第1の面に接合される接合部とを有する鏡筒部材をさらに有する
 センサモジュール。
(14)上記(2)~(12)のいずれか1つに記載のセンサモジュールであって、
 前記センサ素子は、固体撮像素子であり、
 前記第1のケースは、鏡筒部と、前記第1の面に接合される接合部とを有する
 センサモジュール。
(15)上記(2)~(14)のいずれか1つに記載のセンサモジュールであって、
 前記接合部材は、前記第2の面の周囲に配置された複数のブロック材を含む
 センサモジュール。
(16)上記(2)~(14)のいずれか1つに記載のセンサモジュールであって、
 前記接合部材は、前記第2の面の周囲に配置された環状の部材である
 センサモジュール。
 10A,10B,10C,10D,10E,10F…ハウジング
 11A,11B,11C,11D,11E,11F…フロントケース(第1のケース)
 12A,12B,12C,12D,12E,12F…リアケース(第2のケース)
 20A,20B,20C,20D,20E,20F…基板ユニット
 21…第1の基板
 22…第2の基板
 23…基板コネクタ
 24…撮像素子(センサ素子)
 30…外部コネクタ
 32…端子部
 40A,40A',40B,40C,40D,40D',40E,40F…接合部材
 50…鏡筒部材
 51,151…鏡筒部
 53,153…脚部(接合部)
 100,200,300,400,500,600…センサモジュール
 114,124…開口端部
 115,125…段部
 L…レーザー光
 S1…第1の面
 S2…第2の面

Claims (16)

  1.  第1のケースと、前記第1のケースに溶着される第2のケースとを有するハウジングと、
     センサ素子を有し、前記ハウジング内に配設される基板ユニットと、
     前記第2のケースに設けられ、前記基板ユニットと電気的に接続される弾性変形可能な端子部を有する外部コネクタと、
     前記基板ユニットに搭載され、前記ハウジングに溶着される接合部材と
     を具備するセンサモジュール。
  2.  請求項1に記載のセンサモジュールであって、
     前記基板ユニットは、
     前記センサ素子を支持する第1の面を有する第1の基板と、
     前記接合部材を支持する第2の面を有する第2の基板と、
     前記第1の基板と前記第2の基板とを相互に接続する基板コネクタと、を有する
     センサモジュール。
  3.  請求項2に記載のセンサモジュールであって、
     前記第2の面は、前記第2のケースと対向する面であり、
     前記接合部材は、前記第2のケースに溶着される
     センサモジュール。
  4.  請求項3に記載のセンサモジュールであって、
     前記第1のケースおよび前記接合部材は、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成され、
     前記第2のケースは、前記レーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成される
     センサモジュール。
  5.  請求項3に記載のセンサモジュールであって、
     前記第1のケースおよび前記接合部材は、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成され、
     前記第2のケースは、前記レーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される
     センサモジュール。
  6.  請求項2に記載のセンサモジュールであって、
     前記第2の面は、前記第1の基板と対向する面であり、
     前記接合部材は、前記第1のケースに溶着される
     センサモジュール。
  7.  請求項6に記載のセンサモジュールであって、
     前記第1のケースは、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成され、
     前記第2のケースおよび前記接合部材は、前記レーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される
     センサモジュール。
  8.  請求項6に記載のセンサモジュールであって、
     前記第1のケースは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成され、
     前記第2のケースおよび前記接合部材は、前記レーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成される
     センサモジュール。
  9.  請求項2に記載のセンサモジュールであって、
     前記第2の面は、前記第2のケースと対向する面であり、
     前記接合部材は、前記第1のケースに溶着される
     センサモジュール。
  10.  請求項9に記載のセンサモジュールであって、
     前記第1のケースは、所定波長のレーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成され、
     前記第2のケースおよび前記接合部材は、前記レーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成される
     センサモジュール。
  11.  請求項2に記載のセンサモジュールであって、
     前記第2の面は、前記第1の基板と対向する面であり、
     前記接合部材は、前記第2のケースに溶着される
     センサモジュール。
  12.  請求項11に記載のセンサモジュールであって、
     前記第1のケースおよび前記接合部材は、所定波長のレーザー光に対して透過性を有する合成樹脂材料で構成され、
     前記第2のケースは、前記レーザー光に対して吸収性を有する合成樹脂材料で構成される
     センサモジュール。
  13.  請求項2に記載のセンサモジュールであって、
     前記センサ素子は、固体撮像素子であり、
     前記ハウジングは、前記第1のケースに嵌合する鏡筒部と、前記第1の面に接合される接合部とを有する鏡筒部材をさらに有する
     センサモジュール。
  14.  請求項2に記載のセンサモジュールであって、
     前記センサ素子は、固体撮像素子であり、
     前記第1のケースは、鏡筒部と、前記第1の面に接合される接合部とを有する
     センサモジュール。
  15.  請求項2に記載のセンサモジュールであって、
     前記接合部材は、前記第2の面の周囲に配置された複数のブロック材を含む
     センサモジュール。
  16.  請求項2に記載のセンサモジュールであって、
     前記接合部材は、前記第2の面の周囲に配置された環状の部材である
     センサモジュール。
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