WO2021152918A1 - 検知システム、検知装置および検知方法 - Google Patents

検知システム、検知装置および検知方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2021152918A1
WO2021152918A1 PCT/JP2020/038089 JP2020038089W WO2021152918A1 WO 2021152918 A1 WO2021152918 A1 WO 2021152918A1 JP 2020038089 W JP2020038089 W JP 2020038089W WO 2021152918 A1 WO2021152918 A1 WO 2021152918A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
signal
measurement
unit
detection
transmission line
Prior art date
Application number
PCT/JP2020/038089
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
櫻澤聡
加藤勇夫
三好孝典
畑洋一
朝夷名巧
Original Assignee
住友電気工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 住友電気工業株式会社 filed Critical 住友電気工業株式会社
Priority to US17/791,067 priority Critical patent/US11979482B2/en
Priority to CN202080091373.8A priority patent/CN114930176A/zh
Priority to DE112020006651.7T priority patent/DE112020006651T5/de
Priority to JP2021574449A priority patent/JPWO2021152918A1/ja
Publication of WO2021152918A1 publication Critical patent/WO2021152918A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0054Detection of the synchronisation error by features other than the received signal transition
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/46Monitoring; Testing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/075Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
    • H04B10/079Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using measurements of the data signal
    • H04B10/0795Performance monitoring; Measurement of transmission parameters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/02Speed or phase control by the received code signals, the signals containing no special synchronisation information
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L2012/40208Bus networks characterized by the use of a particular bus standard
    • H04L2012/40215Controller Area Network CAN
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L2012/40267Bus for use in transportation systems
    • H04L2012/40273Bus for use in transportation systems the transportation system being a vehicle
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0212Channel estimation of impulse response

Abstract

検知システムは、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部と、前記信号計測部による前記応答信号の計測結果に基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出する算出部と、前記算出部によって算出された前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知する検知部とを備える。

Description

検知システム、検知装置および検知方法
 本開示は、検知システム、検知装置および検知方法に関する。
 この出願は、2020年1月31日に出願された日本出願特願2020-14866号を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
 特許文献1(特開2011-22055号公報)には、以下のようなインパルス応答測定方法が開示されている。すなわち、インパルス応答測定方法は、第1のサンプリングクロック周波数を有する同期信号を用いて、被測定系に入力する任意波形の入力信号を生成する入力信号生成ステップと、第2のサンプリングクロック周波数を有する同期信号を用いて、前記被測定系から出力される被測定信号の離散値系への変換を行う信号変換ステップと、前記第1のサンプリングクロック周波数と前記第2のサンプリングクロック周波数との周波数比に応じて前記入力信号の周波数特性を示す関数の逆関数である逆フィルタの位相を少なくとも補正する逆フィルタ補正ステップと、を有し、補正後の前記逆フィルタを用いて前記被測定系のインパルス応答を計測する。
 また、特許文献2(特開平3-6467号公報)には、以下のようなインパルス応答の測定方法が開示されている。すなわち、インパルス応答の測定方法は、線形時間不変な連続時間の被測定系に対する非インパルスの任意波形入力信号と該入力信号の逆フィルタとを用いて上記被測定系の離散的インパルス応答を測定する方法において、該入力信号は、全ての離散周波数において平坦なスペクトルを有し、位相特性が連続でかつ離散周波数の自乗に比例し、さらに標本数の1/2の離散周波数における該入力信号の離散的フーリエ変換が1+j0となるような波形である。
 また、特許文献3(特開平8-145846号公報)には、以下のような光周波数領域反射測定方法が開示されている。すなわち、光周波数領域反射測定方法は、光周波数領域反射測定において、光周波数掃引光源から直接光受信器に至る参照光と、光周波数掃引光源から被測定光部品内部で反射した後に光受信器に至る信号光との光路長差が、被測定光部品の長さのN倍以上となるように参照光路もしくは信号光路に遅延光ファイバを挿入することにより、光周波数掃引光源の出力光が高次の変調側帯波成分を含むときに、(N-1)次以下の変調側帯波成分に起因して発生するビート信号が占める周波数帯域を各々分離する。
 また、特許文献4(特開平7-95684号公報)には、以下のような音響特性補正装置が開示されている。すなわち、音響特性補正装置は、測定用信号としてTSP信号を出力する測定用信号発生手段と、この発生された測定用信号をスピーカで再生してマイクで収音した信号を入力して前記TSP信号の逆フィルタ特性との畳み込み演算による時間圧縮をしてインパルス応答を求める逆フィルタ手段と、この求められたインパルス応答を周波数変換して音場を含めた再生系の応答特性の測定特性情報を得る周波数変換手段と、音場を含めた再生系の応答特性の希望特性を操作者の操作に基づいて設定する希望特性設定手段と、前記希望特性と前記測定特性に基づいて当該希望特性を実現するための応答特性の補正特性を演算する補正特性演算手段と、再生しようとする音響信号に対して前記演算された補正特性を畳み込み演算により付与する補正特性付与手段とを具備してなる音響特性補正装置であって、前記逆フィルタ手段と前記補正特性付与手段が共通の畳み込み演算器を利用して畳み込み演算を行なう。
特開2011-22055号公報 特開平3-6467号公報 特開平8-145846号公報 特開平7-95684号公報
 本開示の検知システムは、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部と、前記信号計測部による前記応答信号の計測結果に基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出する算出部と、前記算出部によって算出された前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知する検知部とを備える。
 本開示の検知装置は、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部とを備える。
 本開示の検知方法は、検知システムにおける検知方法であって、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力するステップと、前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測するステップと、前記応答信号の計測結果に基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出するステップと、算出した前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知するステップとを含む。
 本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える検知システムとして実現され得るだけでなく、検知システム一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、検知システムにおける処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得る。また、本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える検知装置として実現され得るだけでなく、検知装置一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、検知装置における処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得る。
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。 図2は、本開示の第1の実施の形態に係る車載装置群の構成を示す図である。 図3は、本開示の第1の実施の形態に係る伝送線の構成を示す図である。 図4は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力装置の構成を示す図である。 図5は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の一例を示す図である。 図6は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の周波数の時間変化の一例を示す図である。 図7は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の他の例を示す図である。 図8は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の他の例を示す図である。 図9は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の他の例を示す図である。 図10は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の他の例を示す図である。 図11は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の他の例を示す図である。 図12は、本開示の第1の実施の形態に係る検知装置の構成を示す図である。 図13は、本開示の第1の実施の形態に係る信号計測部により計測される応答信号の一例を示す図である。 図14は、本開示の第1の実施の形態に係る信号計測部により出力される計測用信号の、逆特性を有する信号の一例を示す図である。 図15は、本開示の第1の実施の形態に係る算出部により算出されるインパルス応答の一例を示す図である。 図16は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される周波数特性の一例を示す図である。 図17は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される周波数特性の他の例を示す図である。 図18は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部による応答波形の算出に用いられるパルス信号の波形の一例を示す図である。 図19は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される応答波形の一例を示す図である。 図20は、本開示の第1の実施の形態に係る記憶部に保存される参照波形の一例を示す図である。 図21は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される応答波形の一例を示す図である。 図22は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される差分波形の一例を示す図である。 図23は、本開示の第1の実施の形態に係る検知装置が伝送線に関する異常を検知する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図24は、本開示の第1の実施の形態に係る検知システムにおける異常検知処理のシーケンスの一例を示す図である。 図25は、本開示の第2の実施の形態に係る車載装置群の構成を示す図である。 図26は、本開示の第2の実施の形態に係る検知装置の構成を示す図である。 図27は、本開示の第2の実施の形態に係る検知装置が伝送線に関する異常を検知する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図28は、本開示の第3の実施の形態に係る車載装置群の構成を示す図である。 図29は、本開示の第3の実施の形態に係る検知装置の構成を示す図である。
 従来、ネットワークにおけるセキュリティを向上させるための技術が開発されている。
 [本開示が解決しようとする課題]
 特許文献1~4に記載の技術を超えて、ネットワークにおけるセキュリティに関する優れた機能を実現することが可能な技術が望まれる。
 本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、ネットワークにおけるセキュリティに関する優れた機能を実現することが可能な検知装置、管理装置、検知方法および検知プログラムを提供することである。
 [本開示の効果]
 本開示によれば、ネットワークにおけるセキュリティに関する優れた機能を実現することが可能である。
 [本開示の実施形態の説明]
 最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
 (1)本開示の実施の形態に係る検知システムは、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部と、前記信号計測部による前記応答信号の計測結果に基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出する算出部と、前記算出部によって算出された前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知する検知部とを備える。
 このように、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力し、計測対象からの応答信号に基づいて、計測対象のインパルス応答を算出する構成により、たとえばTDR(Time Domain Reflectometry)およびネットワークアナライザを用いる構成と比べて、簡易な構成でインパルス応答の算出および異常の検知を行うことができる。また、たとえばネットワークアナライザを用いる構成と比べて、高いSN(Signal-Noise)比で応答信号を計測することができるので、計測機器等の校正を容易に行うことができる。また、たとえば計測用信号としてインパルス信号を用いる構成と比べて、高いSN比で応答信号を計測することができ、その結果、非線形ノイズを分離し、高い再現性でより正確に計測対象に関する異常を検知することができる。したがって、ネットワークにおけるセキュリティに関する優れた機能を実現することができる。
 (2)好ましくは、前記検知部は、前記インパルス応答と、所定の信号である参照信号の波形情報とに基づいて、前記参照信号に対する前記計測対象の応答波形を算出し、算出した前記応答波形に基づいて、前記計測対象における異常発生位置を特定する。
 このような構成により、計測対象において発生した異常に対する対処を行うことができる。具体的には、たとえば、計測対象の一例である伝送線に関する異常が発生した場合に、特定した異常発生位置を迂回する伝送路を用いて通信を継続することができる。
 (3)好ましくは、前記検知部は、前記インパルス応答の周波数特性と、前記信号計測部による前記応答信号の過去の計測結果に基づく前記インパルス応答の周波数特性との比較結果に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知する。
 このような構成により、たとえば周波数特性における位相およびインピーダンスの変化に基づいて、測定対象の静電容量の変化を計測対象における異常として検知することができる。また、計測対象の経年劣化に基づく周波数特性の変化を考慮して、より正確に計測対象に関する異常を検知することができる。
 (4)好ましくは、前記信号出力部は、前記計測用信号の出力についてのタイミングを前記信号計測部へ通知し、前記信号計測部は、前記信号出力部から通知された前記タイミングを用いて、前記信号出力部と同期して前記応答信号を計測する。
 このような構成により、適切なタイミングで計測対象からの応答信号を計測することができるため、処理負荷を低減することができるとともに、より正確に計測対象からの応答信号を計測することができる。
 (5)好ましくは、前記計測対象は、伝送路であり、前記検知部は、前記計測対象に関する異常として、前記伝送路への新たな機器の接続を検知する。
 このような構成により、伝送路への新たな機器の接続を検知した場合に、伝送路を用いた通信を停止する等のセキュリティ対策を行うことができる。
 (6)本開示の実施の形態に係る検知装置は、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部とを備える。
 このように、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力し、計測対象からの応答信号を計測する構成により、たとえば、応答信号の計測結果に基づいて、計測対象のインパルス応答を算出するとともに、算出したインパルス応答に基づいて計測対象に関する異常を検知することができる。これにより、たとえばTDRおよびネットワークアナライザを用いる構成と比べて、簡易な構成でインパルス応答の算出および異常の検知を行うことができる。また、たとえばネットワークアナライザを用いる構成と比べて、高いSN比で応答信号を計測することができるので、計測機器等の校正を容易に行うことができる。また、たとえば計測用信号としてインパルス信号を用いる構成と比べて、高いSN比で応答信号を計測することができ、その結果、非線形ノイズを分離し、高い再現性でより正確に計測対象に関する異常を検知することができる。したがって、ネットワークにおけるセキュリティに関する優れた機能を実現することができる。
 (7)本開示の実施の形態に係る検知方法は、検知システムにおける検知方法であって、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力するステップと、前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測するステップと、前記応答信号の計測結果に基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出するステップと、算出した前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知するステップとを含む。
 このように、所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力し、計測対象からの応答信号に基づいて、計測対象のインパルス応答を算出する方法により、たとえばTDRおよびネットワークアナライザを用いる構成と比べて、簡易な構成でインパルス応答の算出および異常の検知を行うことができる。また、たとえばネットワークアナライザを用いる構成と比べて、高いSN比で応答信号を計測することができるので、計測機器等の校正を容易に行うことができる。また、たとえば計測用信号としてインパルス信号を用いる構成と比べて、高いSN比で応答信号を計測することができ、その結果、非線形ノイズを分離し、高い再現性でより正確に計測対象に関する異常を検知することができる。したがって、ネットワークにおけるセキュリティに関する優れた機能を実現することができる。
 以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
 <第1の実施の形態>
 [構成および基本動作]
 図1は、本開示の第1の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。
 図1を参照して、通信システム501は、ゲートウェイ装置20と、複数の車載通信機30と、複数の車載装置群40とを備える。
 通信システム501は、たとえば車両1に搭載される。なお、通信システム501は、ホームネットワークまたはファクトリーオートメーションに用いられもよい。
 車載ネットワーク12は、ゲートウェイ装置20および伝送線13,14を含む。
 複数の車載通信機30は、それぞれ対応の伝送線14を介してゲートウェイ装置20と接続される。伝送線14は、たとえばイーサネット(登録商標)ケーブルである。
 車載通信機30は、たとえば、車両1の外部における装置と通信する。具体的には、車載通信機30は、たとえば、TCU(Telematics Communication Unit)、近距離無線端末装置、およびITS(Intelligent Transport Systems)無線機である。
 複数の車載装置群40は、それぞれ対応の伝送線13を介してゲートウェイ装置20と接続される。伝送線13は、たとえば、CAN(Controller Area Network)(登録商標)、FlexRay(登録商標)、MOST(Media Oriented Systems Transport)(登録商標)、イーサネット、およびLIN(Local Interconnect Network)等の規格に従う伝送線である。
 図2は、本開示の第1の実施の形態に係る車載装置群の構成を示す図である。
 図2を参照して、車載装置群40は、伝送線13の一例である、CANの規格に従う対応のバスを介してゲートウェイ装置20と接続されている。
 車載装置群40は、検知システム401と、伝送線13に接続された複数の制御装置101とを含む。車載装置群40は、バス型のトポロジを有している。
 ゲートウェイ装置20、車載通信機30および制御装置101は、車載装置の一例である。
 制御装置101は、伝送線13を介して、車載ネットワーク12に接続された他の車載装置と通信を行う。たとえば、制御装置101は、各種情報を含む信号を伝送線13経由でゲートウェイ装置20へ送信する。
 制御装置101は、たとえばECU(Electronic Control Unit)である。なお、車載装置群40は、複数の制御装置101を含む構成に限らず、1つの制御装置101を含む構成であってもよい。また、車載装置群40は、車載装置として、伝送線13に接続された、アクチュエータおよびセンサ等の機器を含む構成であってもよい。
 伝送線13は、たとえば系統別に設けられる。具体的には、伝送線13は、たとえば、駆動系バス、シャーシ/安全系バス、ボディ/電装系バスおよびAV/情報系バスである。
 駆動系バスには、制御装置101の一例であるエンジン制御装置、AT(Automatic Transmission)制御装置およびHEV(Hybrid Electric Vehicle)制御装置が接続されている。エンジン制御装置、AT制御装置およびHEV制御装置は、エンジン、AT、およびエンジンとモータとの切替をそれぞれ制御する。
 シャーシ/安全系バスには、制御装置101の一例であるブレーキ制御装置、シャーシ制御装置およびステアリング制御装置が接続されている。ブレーキ制御装置、シャーシ制御装置およびステアリング制御装置は、ブレーキ、シャーシおよびステアリングをそれぞれ制御する。
 ボディ/電装系バスには、制御装置101の一例である計器表示制御装置、エアコン制御装置、盗難防止制御装置、エアバック制御装置およびスマートエントリ制御装置が接続されている。計器表示制御装置、エアコン制御装置、盗難防止制御装置、エアバック制御装置およびスマートエントリ制御装置は、計器、エアコン、盗難防止機構、エアバック機構およびスマートエントリをそれぞれ制御する。
 AV/情報系バスには、制御装置101の一例であるナビゲーション制御装置、オーディオ制御装置、ETC(Electronic Toll Collection System)(登録商標)制御装置および電話制御装置が接続されている。ナビゲーション制御装置、オーディオ制御装置、ETC制御装置および電話制御装置は、ナビゲーション装置、オーディオ装置、ETC装置および携帯電話をそれぞれ制御する。
 ゲートウェイ装置20は、たとえば、セントラルゲートウェイ(Central Gateway:CGW)であり、他の車載装置と通信を行うことが可能である。
 ゲートウェイ装置20は、たとえば、車両1において、異なる伝送線13に接続された車載装置群40間でやり取りされる情報、各車載通信機30間でやり取りされる情報、車載装置群40および車載通信機30間でやり取りされる情報を中継する中継処理を行う。
 [検知システム]
 検知システム401は、信号出力装置200と、検知装置300とを含む。信号出力装置200および検知装置300は、伝送線15を介して互いに接続される。
 信号出力装置200および検知装置300は、伝送線13に接続される。より詳細には、たとえば、信号出力装置200は、伝送線13におけるゲートウェイ装置20側の第1端の近傍に接続され、検知装置300は、伝送線13におけるゲートウェイ装置20とは反対側の第2端に接続される。
 図3は、本開示の第1の実施の形態に係る伝送線の構成を示す図である。図3は、伝送線13の構成を示している。
 図3を参照して、伝送線13は、コネクタ23A,23Bと、コネクタ33と、複数のコネクタ43と、主ライン13Aと、主ライン13Aから引き出される複数の副ライン13Bとを含む。伝送線13は、バス型の伝送路である。コネクタ23Aは、主ライン13Aの第1端に接続される。コネクタ23Bは、主ライン13Aの第2端に接続される。すなわち、主ライン13Aは、コネクタ23Aとコネクタ23Bとを結ぶ。コネクタ33,43の各々は副ライン13Bに接続される。ゲートウェイ装置20および信号出力装置200は、コネクタ23Aに接続される。検知装置300は、コネクタ23Bに接続される。複数の制御装置101は、コネクタ43にそれぞれ接続される。コネクタ33は、使用されていない予備のコネクタである。コネクタ33は、開放端である。
 検知システム401は、計測対象の一例である伝送線13に関する異常を検知する。伝送線13は、伝送路の一例である。伝送線13は、たとえば線形時不変系(Linear Time Invariant System)である。
 [信号出力装置]
 図4は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力装置の構成を示す図である。
 図4を参照して、信号出力装置200は、信号出力部210と、記憶部230とを含む。信号出力部210は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)およびDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサによって実現される。記憶部230は、たとえば不揮発性メモリである。
 信号出力部210は、所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力する。たとえば、信号出力部210は、周波数が所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力する。具体的には、信号計測部320は、時刻tの関数として表される計測用信号S(t)を伝送線13へ出力する。計測用信号は、後述する信号計測部320における応答信号の計測に用いられる信号である。
 より詳細には、信号出力部210は、定期的または不定期に、出力期間Toutにおいて、周波数が所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力する。計測用信号は、たとえば正弦波信号である。
 図5は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の一例を示す図である。図5において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
 図6は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の周波数の時間変化の一例を示す図である。図6において、縦軸は周波数であり、横軸は時間である。
 図6を参照して、たとえば、信号出力部210は、出力期間Toutにおいて、周波数が線形的かつ連続的に増加する正弦波であるTSP信号(Time Stretched Pulse)を計測用信号として伝送線13へ出力する。
 より詳細には、記憶部230は、TSP信号のデジタルデータであるTSPデータを記憶している。
 また、信号出力部210は、デジタル-アナログ変換回路を含む。信号出力部210は、たとえば所定周期に従う出力タイミングにおいて、記憶部230からTSPデータを取得し、取得したTSPデータをデジタル-アナログ変換回路によりアナログ変換することにより生成されるTSP信号を伝送線13へ出力する。
 なお、信号出力部210は、図6に示すような時間変化をするTSP信号以外の信号を計測用信号として伝送線13へ出力する構成であってもよい。
 図7~11は、本開示の第1の実施の形態に係る信号出力部により出力される計測用信号の他の例を示す図である。図7~11において、縦軸は周波数であり、横軸は時間である。
 図7を参照して、信号出力部210は、出力期間Toutにおいて、周波数が線形的かつ連続的に減少する正弦波信号を計測用信号として伝送線13へ出力する構成であってもよい。
 また、図8を参照して、信号出力部210は、出力期間Toutにおいて、周波数が指数関数的かつ連続的に増加する正弦波であるLog-SS(Logarithmic Swept Sine)信号を計測用信号として伝送線13へ出力する構成であってもよい。
 また、図9を参照して、信号出力部210は、出力期間Toutにおいて、周波数が指数関数的かつ連続的に減少する正弦波信号を計測用信号として伝送線13へ出力する構成であってもよい。
 また、図10を参照して、信号出力部210は、出力期間Toutにおいて、周波数が線形的かつ断続的に増加する正弦波信号を計測用信号として伝送線13へ出力する構成であってもよい。
 また、図11を参照して、信号出力部210は、出力期間Toutにおいて、周波数が断続的に増加する正弦波信号を計測用信号として伝送線13へ出力する構成であってもよい。
 また、信号出力部210は、出力期間Toutにおいて、周波数が線形的かつ断続的に減少する正弦波信号、または周波数が断続的に減少する正弦派信号を計測用信号として伝送線13へ出力する構成であってもよい。また、信号出力部210は、たとえば、後述する検知部340により生成される周波数特性H(f)を用いた検知処理において着目すべき周波数域に応じて、複数種類の計測用信号の中から1種類の計測用信号を選択的に伝送線13へ出力する構成であってもよい。
 たとえば、信号出力部210は、計測用信号の出力についてのタイミングを検知装置300へ通知する。
 より詳細には、信号出力部210は、計測用信号の出力を開始するタイミングを示す同期信号を伝送線15経由で検知装置300へ送信する。
 信号出力部210は、同期信号を検知装置300へ送信すると、出力期間Toutを開始し、計測用信号を伝送線13へ出力する。
 [検知装置]
 図12は、本開示の第1の実施の形態に係る検知装置の構成を示す図である。
 図12を参照して、検知装置300は、通信部310と、信号計測部320と、算出部330と、検知部340と、記憶部350とを備える。
 通信部310、信号計測部320、算出部330および検知部340は、たとえば、CPUおよびDSP等のプロセッサによって実現される。記憶部350は、たとえば不揮発性メモリである。
 [信号計測部]
 信号計測部320は、計測用信号に対する伝送線13からの応答信号を計測する。たとえば、信号計測部320は、伝送線13の透過特性を示す応答信号を計測する。具体的には、信号計測部320は、計測期間Tmにおいて、信号出力装置200における信号出力部210により伝送線13へ出力され、伝送線13を透過したTSP信号を応答信号として計測する。
 図13は、本開示の第1の実施の形態に係る信号計測部により計測される応答信号の一例を示す図である。図13において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
 たとえば、信号計測部320は、信号出力部210から通知されたタイミングを用いて、信号出力部210と同期して応答信号を計測する。
 より詳細には、信号計測部320は、伝送線15経由で信号出力装置200における信号出力部210から同期信号を受信すると、計測期間Tmを開始する。具体的には、信号計測部320は、計測期間Tmにおいて、伝送線13の電圧を所定のサンプリング周期に従ってサンプリングすることにより、伝送線13における応答信号を計測する。計測期間Tmの長さは、たとえば、出力期間Toutの長さと同じである。
 信号計測部320は、計測期間Tmにおいて伝送線13の電圧をサンプリングすることによりサンプリングデータSを生成すると、生成したサンプリングデータSを算出部330へ出力する。
 [算出部]
 算出部330は、信号計測部320による応答信号の計測結果に基づいて、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出する。たとえば、算出部330は、信号計測部320による応答信号の計測結果と、計測用信号の時間変化の逆特性とに基づいて、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出する。
 図14は、本開示の第1の実施の形態に係る信号計測部により出力される計測用信号の、逆特性を有する信号の一例を示す図である。図14において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。図14は、TSP信号の時間変化の逆特性を有する信号を示している。
 たとえば、記憶部350は、信号出力装置200における信号出力部210から伝送線13へ出力されるTSP信号の、時間変化の逆特性を有する信号S^(-1)(t)のデジタルデータである逆特性データを記憶している。なお、「S^(-1)」は、Sの(-1)乗を意味する。
 算出部330は、計測期間Tmごとに、信号計測部320からサンプリングデータSを受けると、記憶部350における逆特性データを取得し、当該サンプリングデータSおよび当該逆特性データの畳み込み演算を行うことにより、伝送線13にインパルス信号を入力した場合の出力を示すインパルス応答h(t)を算出する。
 図15は、本開示の第1の実施の形態に係る算出部により算出されるインパルス応答の一例を示す図である。図15において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
 算出部330は、計測期間Tmごとに、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出し、算出したインパルス応答h(t)を含む算出情報を検知部340へ出力する。
 [検知部]
 検知部340は、算出部330によって算出されたインパルス応答h(t)に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。
 たとえば、検知部340は、伝送線13に関する異常として、伝送線13への新たな機器の接続を検知する。より詳細には、検知部340は、たとえば、伝送線13に関する異常として、伝送線13におけるコネクタ33への新たな機器の接続、ならびに伝送線13への新たなコネクタおよび新たな機器の接続を検知する。
 (検知例1)
 検知部340は、インパルス応答h(t)の周波数特性H(f)と、信号計測部320による応答信号の過去の計測結果に基づくインパルス応答h(t)の周波数特性H(f)との比較結果に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。
 より詳細には、検知部340は、計測期間Tmごとに、算出部330から算出情報を受けると、受けた算出情報に含まれるインパルス応答h(t)をフーリエ変換することにより、インパルス応答h(t)の周波数特性H(f)を生成する。
 検知部340は、計測期間Tmごとに、周波数特性H(f)を生成し、生成した周波数特性H(f)を記憶部350に保存する。検知部340は、計測期間Tmごとの周波数特性H(f)の時系列的な変化に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。
 図16は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される周波数特性の一例を示す図である。
 図17は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される周波数特性の他の例を示す図である。
 図16および17において、縦軸は周波数であり、横軸は時間である。図16は、ある時刻taから始まる計測期間Tmに対応する周波数特性H(f)を示し、図17は、時刻ta後の時刻tbから始まる計測期間Tmに対応する周波数特性H(f)を示している。
 検知部340は、周波数特性H(f)を生成すると、記憶部350における過去に生成した1または複数の周波数特性H(f)に基づいて、単位時間あたりの周波数特性H(f)の変化量を算出し、算出した変化量と所定のしきい値Th1とを比較する。そして、検知部340は、単位時間あたりの周波数特性H(f)の変化量が所定のしきい値Th1以上である場合、伝送線13に関する異常が発生したと判断する。
 たとえば、不正な機器が、予備のコネクタであるコネクタ33に接続される場合がある。信号計測部320により計測される応答信号および検知部340により生成される周波数特性H(f)は、コネクタ33に不正な機器が接続されることによって変化する。したがって、検知部340は、計測期間Tmごとの周波数特性H(f)の時系列的な変化に基づいて、コネクタ33に不正な機器が接続されたことを検知することができる。
 また、たとえば、新たなコネクタおよび不正な機器が、伝送線13に接続される場合がある。信号計測部320により計測される応答信号および検知部340により生成される周波数特性H(f)は、伝送線13に新たなコネクタおよび不正な機器が接続されることによって変化する。したがって、検知部340は、計測期間Tmごとの周波数特性H(f)の時系列的な変化に基づいて、伝送線13に新たなコネクタおよび不正な機器が接続されたことを検知することができる。
 たとえば、記憶部350は、コネクタ33に機器が接続された状態における周波数特性H(f)である周波数特性Hx(f)を記憶している。検知部340は、周波数特性H(f)を生成すると、生成した周波数特性H(f)と、記憶部350における周波数特性Hx(f)とを比較し、比較結果に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する構成であってもよい。
 検知部340は、伝送線13に関する異常が発生したと判断すると、異常が発生した旨を示す判断情報を通信部310へ出力する。
 通信部310は、検知部340から判断情報を受けると、受けた判断情報を含むフレームを生成し、生成したフレームを伝送線13経由で車両1内または車両1外における上位装置へ送信する。
 (検知例2)
 検知部340は、インパルス応答h(t)と、所定の信号である参照信号の波形情報とに基づいて、参照信号に対する伝送線13の応答波形y(t)を算出し、算出した応答波形y(t)に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。
 たとえば、検知部340は、インパルス応答h(t)と、参照信号の一例であるパルス信号の波形情報とに基づいて、パルス信号に対する伝送線13の応答波形y(t)を算出する。
 図18は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部による応答波形の算出に用いられるパルス信号の波形の一例を示す図である。図18において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
 たとえば、記憶部350は、パルス信号のデジタルデータであるパルスデータを記憶している。
 検知部340は、計測期間Tmごとに、算出部330から算出情報を受けると、記憶部350からパルスデータを取得し、受けた算出情報に含まれるインパルス応答h(t)および当該パルスデータの畳み込み演算を行うことにより、パルス信号に対する伝送線13の応答波形y(t)を算出する。たとえば、応答波形y(t)は、伝送線13にパルス信号を入力した場合の出力を示している。
 図19は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される応答波形の一例を示す図である。図19において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
 たとえば、記憶部350は、参照用の応答波形y(t)である参照波形yref(t)を記憶している。たとえば、参照波形yref(t)は、伝送線13に関する異常が発生していない状態において検知部340により算出される応答波形y(t)である。参照波形yref(t)は、車両1の出荷前において、車両1の生産者により記憶部350に保存される。
 検知部340は、計測期間Tmごとに、応答波形y(t)を生成すると、生成した応答波形y(t)と、参照波形yref(t)とを比較し、比較結果に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。
 図20は、本開示の第1の実施の形態に係る記憶部に保存される参照波形の一例を示す図である。図20において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
 図21は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される応答波形の一例を示す図である。図21において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
 たとえば、検知部340は、応答波形y(t)と、参照波形yref(t)との差分である差分波形D(t)を算出する。検知部340は、算出した差分波形D(t)と所定のしきい値Tha,Thbとを比較し、比較結果に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。なお、しきい値Thaはしきい値Thbより大きいものとする。
 図22は、本開示の第1の実施の形態に係る検知部により算出される差分波形の一例を示す図である。図22において、縦軸は電圧であり、横軸は時間である。
 図23を参照して、検知部340は、ある時刻txにおける差分波形D(t)の電圧がしきい値Thb未満であることを検知すると、伝送線13に関する異常が発生したと判断する。
 たとえば、信号計測部320により計測される応答信号および検知部340により算出される差分波形D(t)は、コネクタ33に不正な機器が接続されることによって変化する。したがって、検知部340は、差分波形D(t)と、しきい値Tha,Thbとの比較結果に基づいて、コネクタ33に不正な機器が接続されたことを検知することができる。
 また、たとえば、信号計測部320により計測される応答信号および検知部340により算出される差分波形D(t)は、伝送線13に新たなコネクタおよび不正な機器が接続されることによって変化する。したがって、検知部340は、差分波形D(t)と、しきい値Tha,Thbとの比較結果に基づいて、伝送線13に新たなコネクタおよび不正な機器が接続されたことを検知することができる。
 たとえば、記憶部350は、コネクタ33に機器が接続された状態における差分波形D(t)である差分波形Dx(t)を記憶している。検知部340は、差分波形D(t)を算出すると、算出した差分波形D(t)と、記憶部350における差分波形Dx(t)とを比較し、比較結果に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する構成であってもよい。
 なお、検知部340は、生成した応答波形y(t)を記憶部350に保存し、計測期間Tmごとの応答波形y(t)の時系列的な変化に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する構成であってもよい。
 たとえば、検知部340は、算出した応答波形y(t)に基づいて、伝送線13における異常発生位置を特定する。
 より詳細には、検知部340は、差分波形D(t)がしきい値Thaを超える時刻、および差分波形D(t)がしきい値Thb未満となる時刻に基づいて、伝送線13における異常発生位置を特定する。たとえば、検知部340は、図22に示す時刻txに基づいて、伝送線13における異常発生位置を特定する。具体的には、検知部340は、時刻txに応じた、伝送線13における信号出力装置200から異常発生位置までの距離を算出することにより、異常発生位置を特定する。
 検知部340は、伝送線13に関する異常が発生したと判断すると、異常が発生した旨および異常発生位置を示す判断情報を通信部310および伝送線13経由で車両1内または車両1外における上位装置へ送信する。
 なお、検知部340は、上述した検知例1の検知処理および検知例2の検知処理の少なくともいずれか一方を行わない構成であってもよいし、検知例1,2の検知処理以外の他の検知処理を行う構成であってもよい。
 [動作の流れ]
 本開示の実施の形態に係る検知システムにおける各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートおよびシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
 図23は、本開示の第1の実施の形態に係る検知装置が伝送線に関する異常を検知する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
 図23を参照して、まず、検知装置300は、信号出力装置200における信号出力部210からの同期信号を待ち受け(ステップS102でNO)、同期信号を受信すると(ステップS102でYES)、計測期間Tmにおいて、計測用信号に対する伝送線13からの応答信号を計測する(ステップS104)。
 次に、検知装置300は、応答信号の計測結果と、計測用信号の時間変化の逆特性とに基づいて、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出する(ステップS106)。
 次に、検知装置300は、インパルス応答h(t)をフーリエ変換することにより、インパルス応答h(t)の周波数特性H(f)を生成し、生成した周波数特性H(f)を記憶部350に保存する(ステップS108)。
 次に、検知装置300は、インパルス応答h(t)およびパルスデータの畳み込み演算を行うことにより、パルス信号に対する伝送線13の応答波形y(t)を算出する(ステップS110)。
 次に、検知装置300は、記憶部350における計測期間Tmごとの周波数特性H(f)の時系列的な変化に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する(ステップS112)。
 次に、検知装置300は、応答波形y(t)と、参照波形yref(t)との差分である差分波形D(f)に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する(ステップS114)。
 次に、検知装置300は、伝送線13に関する異常が発生していないと判断すると(ステップS116でNO)、信号出力装置200における信号出力部210からの新たな同期信号を待ち受ける(ステップS102でNO)。
 一方、検知装置300は、伝送線13に関する異常が発生したと判断すると(ステップS116でYES)、差分波形D(f)に基づいて、伝送線13における異常発生位置を特定する(ステップS118)。
 次に、検知装置300は、伝送線13に異常が発生した旨および異常発生位置を示す判断情報を伝送線13経由で車両1内または車両1外における上位装置へ送信する(ステップS120)。
 次に、検知装置300は、信号出力装置200における信号出力部210からの新たな同期信号を待ち受ける(ステップS102でNO)。
 なお、検知装置300は、ステップS108,S112およびステップS110,S114の少なくともいずれか一方を行わない構成であってもよい。また、検知装置300は、ステップS118およびステップS120の少なくともいずれか一方を行わない構成であってもよい。
 図24は、本開示の第1の実施の形態に係る検知システムにおける異常検知処理のシーケンスの一例を示す図である。
 図24を参照して、まず、信号出力装置200における信号出力部210は、計測用信号の出力を開始するタイミングを示す同期信号を伝送線15経由で検知装置300における信号計測部320へ送信する(ステップS202)。
 次に、信号出力部210は、出力期間Toutにおいて、計測用信号を伝送線13へ出力する(ステップS204)。
 次に、信号計測部320は、信号出力部210から同期信号を受信すると、計測期間Tmにおいて、伝送線13における応答信号を計測する(ステップS206)。
 次に、信号計測部320は、伝送線13の電圧のサンプリングデータSを応答信号の計測結果として算出部330へ出力する(ステップS208)。
 次に、算出部330は、信号計測部320から受けたサンプリングデータSおよび逆特性データの畳み込み演算を行うことにより、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出する(ステップS210)。
 次に、算出部330は、算出したインパルス応答h(t)を含む算出情報を検知部340へ出力する(ステップS212)。
 次に、検知部340は、算出部330から受けた算出情報に含まれるインパルス応答h(t)に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。
 より詳細には、検知部340は、インパルス応答h(t)をフーリエ変換することにより、インパルス応答h(t)の周波数特性H(f)を生成し、周波数特性H(f)の時系列的な変化に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する(ステップS214)。
 また、検知部340は、インパルス応答h(t)と、パルス信号の波形情報とに基づいて、パルス信号に対する伝送線13の応答波形y(t)を算出し、生成した応答波形y(t)と、参照波形yref(t)との比較結果に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する(ステップS216)。
 なお、検知システム401は、ステップS214およびステップS216の少なくともいずれか一方を行わない構成であってもよい。
 なお、本開示の第1の実施の形態に係る検知システム401では、信号出力装置200は、制御装置101およびゲートウェイ装置20とは別個の装置であるとしたが、これに限定するものではない。信号出力装置200は、制御装置101またはゲートウェイ装置20に含まれてもよい。
 また、本開示の第1の実施の形態に係る検知システム401では、検知装置300は、制御装置101およびゲートウェイ装置20とは別個の装置であるとしたが、これに限定するものではない。検知装置300は、制御装置101またはゲートウェイ装置20に含まれてもよい。
 また、本開示の第1の実施の形態に係る検知システム401では、信号出力装置200および検知装置300は、伝送線15を介して互いに接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。車載装置群40において、伝送線15が設けられない構成であってもよい。この場合、信号出力部210は、計測用信号の出力を開始するタイミングを示す同期信号をたとえば伝送線13経由で検知装置300へ送信する。
 また、本開示の第1の実施の形態に係る検知システム401では、検知装置300は、算出部330および検知部340を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知装置300は、算出部330および検知部340の少なくともいずれか一方を備えない構成であってもよい。この場合、算出部330および検知部340の少なくともいずれか一方は、車両1の外部におけるサーバに設けられる構成であってもよい。たとえば、算出部330は、車両1の外部におけるサーバに設けられる場合、ゲートウェイ装置20および車載通信機30経由で信号計測部320における計測結果を取得する。また、算出部330および検知部340の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、算出部330および検知部340が、複数のクラウドサーバ等によって構成されてもよい。
 また、本開示の第1の実施の形態に係る検知システム401では、検知部340は、差分波形D(t)としきい値Tha,Thbとの比較結果に基づいて、伝送線13に関する異常を検知するとともに、伝送線13における異常発生位置を特定する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知部340は、伝送線13に関する異常を検知する一方で、伝送線13における異常発生位置の特定を行わない構成であってもよい。
 また、本開示の第1の実施の形態に係る検知システム401では、信号出力部210は、伝送線15経由で同期信号を信号計測部320へ送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。信号出力部210は、信号計測部320への同期信号の送信を行わない構成であってもよい。たとえば、信号計測部320は、所定の周期で、伝送線13からの応答信号の計測を開始する構成であってもよい。
 また、本開示の第1の実施の形態に係る検知システム401では、検知部340は、伝送線13に関する異常として、伝送線13への新たな機器の接続を検知する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知部340は、伝送線13に関する異常として、伝送線13における物理的な異常を検知する構成であってもよい。
 また、本開示の第1の実施の形態に係る検知システム401では、信号出力部210は、周波数が所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力する構成であるとしたが、これに限定するものではない。信号出力部210は、電圧が所定の時間変化をする計測用信号たとえばM系列信号を計測用信号として伝送線13へ出力する構成であってもよい。この場合、算出部330は、たとえば、信号計測部320による応答信号の計測結果と、M系列信号の時間波形の逆特性とに基づいて、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出する。ただし、周波数が所定の時間変化をするTSP信号等の計測用信号を用いることにより、計測用信号としてM系列信号を用いる構成と比べて、限られた性能のデジタル-アナログ変換回路およびアナログ-デジタル変換回路等の機器を用いて、より正確に伝送線13に関する異常を検知することができる。
 ところで、ネットワークにおけるセキュリティに関する優れた機能を実現することを可能とする技術が望まれる。
 たとえば、従来、TDRを用いて、伝送線等の計測対象の特性を検出する技術が知られている。このような技術を用いて計測対象の特性の変化を検出し、検出結果に基づいて計測対象に関する異常を検知する場合、計測対象の特性の変化を正確に検出するために、高い再現性で立ち上がりパルスを計測対象へ出力する必要があり、その結果、高性能のパルス信号発生器が必要となる。
 また、ネットワークアナライザを用いて計測対象のSパラメータ等の特性を計測し、計測結果に基づいて計測対象に関する異常を検知する場合、十分な検知精度を得るために、高価かつ複雑な計測機器を用いる必要があり、また、計測のたびに計測機器の校正を行う必要がある。
 また、たとえば、音響分野では、M系列信号を用いて計測対象のインパルス応答を計測する技術が用いられている。しかしながら、M系列信号は比較的高い波高率を有することから、M系列信号を計測対象へ出力して計測対象のインパルス応答の計測を試みる場合、高性能のデジタル-アナログ変換回路およびアナログ-デジタル変換回路を用いる必要がある。
 これに対して、本開示の第1の実施の形態に係る検知システム401では、信号出力部210は、所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力する。信号計測部320は、計測用信号に対する伝送線13からの応答信号を計測する。算出部330は、信号計測部320による応答信号の計測結果に基づいて、伝送線13のインパルス応答を算出する。検知部340は、算出部330によって算出されたインパルス応答に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。
 また、本開示の第1の実施の形態に係る検知方法は、検知システム401における検知方法である。この検知方法では、まず、検知システム401が、所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力する。次に、検知システム401が、計測用信号に対する伝送線13からの応答信号を計測する。次に、検知システム401が、応答信号の計測結果に基づいて、伝送線13のインパルス応答を算出する。次に、検知システム401が、算出したインパルス応答に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。
 このように、所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力し、伝送線13からの応答信号に基づいて、伝送線13のインパルス応答を算出する構成および方法により、たとえばTDRおよびネットワークアナライザを用いる構成と比べて、簡易な構成でインパルス応答の算出および異常の検知を行うことができる。また、たとえばネットワークアナライザを用いる構成と比べて、高いSN比で応答信号を計測することができるので、計測機器等の校正を容易に行うことができる。また、たとえば計測用信号としてインパルス信号を用いる構成と比べて、高いSN比で応答信号を計測することができ、その結果、非線形ノイズを分離し、高い再現性でより正確に伝送線13に関する異常を検知することができる。
 したがって、本開示の第1の実施の形態に係る検知システムおよび検知方法では、ネットワークにおけるセキュリティに関する優れた機能を実現することができる。
 次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
 <第2の実施の形態>
 本実施の形態は、第1の実施の形態に係る検知システム401と比べて、伝送線13の反射特性に基づいて伝送線13に関する異常を検知する検知システム402に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る検知システム401と同様である。
 図25は、本開示の第2の実施の形態に係る車載装置群の構成を示す図である。
 図25を参照して、車載装置群40における検知システム402は、検知装置301を含む。検知装置301は、伝送線13に接続される。より詳細には、たとえば、検知装置301は、伝送線13におけるゲートウェイ装置20とは反対側の端部に接続される。
 図26は、本開示の第2の実施の形態に係る検知装置の構成を示す図である。
 図26を参照して、検知装置301は、信号出力部210と、通信部310と、信号計測部320と、算出部330と、検知部340と、記憶部350とを備える。
 信号出力部210は、たとえば所定周期に従う出力タイミングにおいて出力期間Toutを開始し、出力期間Toutにおいて、所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力する。たとえば、信号出力部210は、計測用信号の出力を開始するタイミングを示す同期信号を信号計測部320へ出力する。
 信号計測部320は、計測用信号に対する伝送線13からの応答信号を計測する。たとえば、信号計測部320は、伝送線13の反射特性を示す応答信号を計測する。具体的には、信号計測部320は、計測期間Tmにおいて、信号出力装置200における信号出力部210により伝送線13へ出力され、伝送線13において反射されたTSP信号を応答信号として計測する。
 たとえば、信号計測部320は、信号出力部210から同期信号を受けると、計測期間Tmを開始する。具体的には、信号計測部320は、計測期間Tmにおいて、伝送線13の電圧を所定のサンプリング周期に従ってサンプリングすることにより、伝送線13における応答信号を計測する。
 信号計測部320は、計測期間Tmにおいて伝送線13の電圧をサンプリングすることによりサンプリングデータSを生成すると、生成したサンプリングデータSを算出部330へ出力する。
 算出部330は、信号計測部320による応答信号の計測結果と、計測用信号の時間変化の逆特性とに基づいて、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出する。
 算出部330は、計測期間Tmごとに、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出し、算出したインパルス応答h(t)を含む算出情報を検知部340へ出力する。
 検知部340は、算出部330によって算出されたインパルス応答h(t)に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。具体的には、上述した検知例1の検知処理および検知例2の検知処理を行う。なお、検知部340は、検知例1の検知処理および検知例2の検知処理の少なくともいずれか一方を行わない構成であってもよいし、検知例1,2の検知処理以外の他の検知処理を行う構成であってもよい。
 図27は、本開示の第2の実施の形態に係る検知装置が伝送線に関する異常を検知する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
 図27を参照して、まず、検知装置301は、所定周期に従う出力タイミングを待ち受け(ステップS302でNO)、出力タイミングにおいて(ステップS302でYES)、出力期間Toutを開始し、計測用信号を伝送線13へ出力する(ステップS304)。
 次に、検知装置301は、当該出力タイミングから始まる計測期間Tmにおいて、計測用信号に対する伝送線13からの応答信号を計測する(ステップS306)。
 次に、検知装置301は、応答信号の計測結果と、計測用信号の時間変化の逆特性とに基づいて、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出する(ステップS308)。
 次に、検知装置301は、インパルス応答h(t)をフーリエ変換することにより、インパルス応答h(t)の周波数特性H(f)を生成し、生成した周波数特性H(f)を記憶部350に保存する(ステップS310)。
 次に、検知装置301は、インパルス応答h(t)およびパルスデータの畳み込み演算を行うことにより、パルス信号に対する伝送線13の応答波形y(t)を算出する(ステップS312)。
 次に、検知装置301は、記憶部350における計測期間Tmごとの周波数特性H(f)の時系列的な変化に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する(ステップS314)。
 次に、検知装置301は、応答波形y(t)と、参照波形yref(t)との差分である差分波形D(f)に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する(ステップS316)。
 次に、検知装置301は、伝送線13に関する異常が発生していないと判断すると(ステップS318でNO)、新たな出力タイミングを待ち受ける(ステップS302でNO)。
 一方、検知装置301は、伝送線13に関する異常が発生したと判断すると(ステップS318でYES)、差分波形D(f)に基づいて、伝送線13における異常発生位置を特定する(ステップS320)。
 次に、検知装置301は、伝送線13に異常が発生した旨および異常発生位置を示す判断情報を伝送線13経由で車両1内または車両1外における上位装置へ送信する(ステップS322)。
 次に、検知装置301は、新たな出力タイミングを待ち受ける(ステップS302でNO)。
 なお、検知装置301は、ステップS310,S314およびステップS312,S316の少なくともいずれか一方を行わない構成であってもよい。また、検知装置301は、ステップS320およびステップS322の少なくともいずれか一方を行わない構成であってもよい。
 以上のように、本開示の第2の実施の形態に係る検知装置301では、信号出力部210は、所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力する。信号計測部320は、計測用信号に対する伝送線13からの応答信号を計測する。
 このように、所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力し、伝送線13からの応答信号を計測する構成により、たとえば、応答信号の計測結果に基づいて、伝送線13のインパルス応答を算出するとともに、算出したインパルス応答に基づいて伝送線13に関する異常を検知することができる。これにより、たとえばTDRおよびネットワークアナライザを用いる構成と比べて、簡易な構成でインパルス応答の算出および異常の検知を行うことができる。また、たとえばネットワークアナライザを用いる構成と比べて、高いSN比で応答信号を計測することができるので、計測機器等の校正を容易に行うことができる。また、たとえば計測用信号としてインパルス信号を用いる構成と比べて、高いSN比で応答信号を計測することができ、その結果、非線形ノイズを分離し、高い再現性でより正確に伝送線13に関する異常を検知することができる。
 したがって、本開示の第2の実施の形態に係る検知装置では、ネットワークにおけるセキュリティに関する優れた機能を実現することができる。
 次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
 <第3の実施の形態>
 本実施の形態は、第1の実施の形態に係る検知システム401,402と比べて、伝送線13の透過特性および反射特性に基づいて伝送線13に関する異常を検知する検知システム403に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る検知システム401および第2の実施の形態に係る検知システム402と同様である。
 図28は、本開示の第3の実施の形態に係る車載装置群の構成を示す図である。
 図28を参照して、車載装置群40における検知システム403は、検知装置302を含む。より詳細には、検知システム403は、検知装置302として、検知装置302A,302Bを含む。検知装置302A,302Bは、伝送線13に接続される。より詳細には、たとえば、検知装置302Aは、伝送線13におけるゲートウェイ装置20側の第1端の近傍に接続され、検知装置300は、伝送線13におけるゲートウェイ装置20とは反対側の第2端に接続される。
 図29は、本開示の第3の実施の形態に係る検知装置の構成を示す図である。
 図29を参照して、検知装置302は、信号出力部210と、通信部310と、信号計測部320と、算出部330と、検知部340と、記憶部350とを備える。
 信号出力部210は、たとえば所定周期に従う出力タイミングにおいて出力期間Toutを開始し、出力期間Toutにおいて、所定の時間変化をする計測用信号を伝送線13へ出力する。たとえば、信号出力部210は、計測用信号の出力を開始するタイミングを示す同期信号を、信号計測部320へ出力するとともに伝送線15経由で他の検知装置302へ送信する。
 検知システム403では、たとえば、検知装置302Aにおける信号出力部210の出力期間Toutと、検知装置302Bにおける信号出力部210の出力期間Toutとが互いに重複しないように、各信号出力部210の出力タイミングが予め設定されている。
 信号計測部320は、計測用信号に対する伝送線13からの応答信号を計測する。たとえば、信号計測部320は、伝送線13の透過特性を示す応答信号および伝送線13の反射特性を示す応答信号を計測する。
 具体的には、信号計測部320は、計測期間Tmtにおいて、他の検知装置302における信号出力部210により伝送線13へ出力され、伝送線13を透過したTSP信号を応答信号として計測する。また、信号計測部320は、計測期間Tmrにおいて、自己の検知装置302における信号出力部210により伝送線13へ出力され、伝送線13において反射されたTSP信号を応答信号として計測する。計測期間Tmtの長さは、たとえば、計測期間Tmrの長さと同じである。計測期間Tmtと計測期間Tmrとは、互いに重複しない期間である。
 たとえば、信号計測部320は、伝送線15経由で他の検知装置302における信号出力部210から同期信号を受信すると、計測期間Tmtを開始する。具体的には、信号計測部320は、計測期間Tmtにおいて、伝送線13の電圧を所定のサンプリング周期に従ってサンプリングすることにより、伝送線13における応答信号を計測する。
 また、たとえば、信号計測部320は、自己の信号出力部210から同期信号を受けると、計測期間Tmrを開始する。具体的には、信号計測部320は、計測期間Tmrにおいて、伝送線13の電圧を所定のサンプリング周期に従ってサンプリングすることにより、伝送線13における応答信号を計測する。
 信号計測部320は、計測期間Tmtにおいて伝送線13の電圧をサンプリングすることによりサンプリングデータStを生成すると、生成したサンプリングデータStを算出部330へ出力する。また、信号計測部320は、計測期間Tmrにおいて伝送線13の電圧をサンプリングすることによりサンプリングデータSrを生成すると、生成したサンプリングデータSrを算出部330へ出力する。
 算出部330は、信号計測部320による応答信号の計測結果に基づいて、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出する。たとえば、算出部330は、信号計測部320による応答信号の計測結果と、計測用信号の時間変化の逆特性とに基づいて、伝送線13のインパルス応答h(t)を算出する。
 より詳細には、算出部330は、計測期間Tmtごとに、伝送線13のインパルス応答ht(t)を算出し、算出したインパルス応答ht(t)を含む算出情報を検知部340へ出力する。また、算出部330は、計測期間Tmrごとに、伝送線13のインパルス応答hr(t)を算出し、算出したインパルス応答hr(t)を含む算出情報を検知部340へ出力する。
 検知部340は、算出部330によって算出されたインパルス応答ht(t),hr(t)に基づいて、伝送線13に関する異常を検知する。具体的には、インパルス応答ht(t)を用いて、上述した検知例1の検知処理および検知例2の検知処理を行うとともに、インパルス応答hr(t)を用いて、上述した検知例1の検知処理および検知例2の検知処理を行う。なお、検知部340は、検知例1の検知処理および検知例2の検知処理の少なくともいずれか一方を行わない構成であってもよいし、検知例1,2の検知処理以外の他の検知処理を行う構成であってもよい。
 たとえば、検知装置302Aにおける検知部340は、検知処理の結果を示す検知情報を通信部310および伝送線13経由で検知装置302Bへ送信する。
 検知装置302Bにおける検知部340は、伝送線13および通信部310経由で検知装置302Aから検知情報を受信すると、受信した検知情報が示す検知処理の結果と、自己の検知処理の結果とに基づいて、伝送線13に関する異常の有無を判断する。たとえば、検知装置302Bにおける検知部340は、検知装置302Aにおける検知処理の結果および自己の検知処理の結果の少なくともいずれか一方が、伝送線13に関する異常が発生した旨を示す結果である場合、伝送線13に関する異常が発生したと判断する。
 また、検知装置302Bにおける検知部340は、検知装置302Aから受信した検知情報が示す検知処理の結果と、自己の検知処理の結果とに基づいて、伝送線13における異常発生位置を特定する。これにより、高精度で異常発生位置を特定することができる。
 上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
 [付記1]
 周波数が所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、
 前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部と、
 前記信号計測部による前記応答信号の計測結果と、前記計測用信号の時間変化の逆特性とに基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出する算出部と、
 前記算出部によって算出された前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知する検知部とを備え、
 前記信号出力部、前記信号計測部、前記算出部および前記検知部は、プロセッサにより実現される、検知システム。
 [付記2]
 周波数が所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、
 前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部と、
 前記信号計測部による前記応答信号の計測結果と、前記計測用信号の時間変化の逆特性とに基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出する算出部と、
 前記算出部によって算出された前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知する検知部とを備え、
 前記信号出力部は、TSP信号を前記計測用信号として前記計測対象へ出力し、
 前記信号計測部は、前記計測対象を透過した前記TSP信号、または前記計測対象において反射された前記TSP信号を、前記応答信号として計測する、検知システム。
 [付記3]
 周波数が所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、
 前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部とを備え、
 前記信号出力部および前記信号計測部は、プロセッサにより実現される、検知装置。
 [付記4]
 周波数が所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、
 前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部とを備え、
 前記信号出力部は、TSP信号を前記計測用信号として前記計測対象へ出力し、
 前記信号計測部は、前記計測対象を透過した前記TSP信号、または前記計測対象において反射された前記TSP信号を、前記応答信号として計測する、検知装置。
 [付記5]
 所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、
 前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部と、
 前記信号計測部による前記応答信号の計測結果に基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出する算出部と、
 前記算出部によって算出された前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知する検知部とを備え、
 前記計測対象は、複数のコネクタを含むバス型の伝送路であり、
 前記伝送路は、主ラインと、前記主ラインから引き出される少なくとも1つの副ラインと、前記主ラインの第1端に接続される前記コネクタである第1コネクタと、前記主ラインの第2端に接続される前記コネクタである第2コネクタと、前記副ラインに接続される前記コネクタである第3コネクタとを含み、
 前記信号出力部は、前記第1コネクタに接続されており、
 前記信号計測部は、前記第2コネクタに接続されており、
 前記検知部は、前記計測対象に関する異常として、前記計測対象への新たな機器の接続を検知する、検知システム。
 1           車両
 12          車載ネットワーク
 13            伝送線
 14            伝送線
 15            伝送線
 20            ゲートウェイ装置
 23A,23B,33,43 コネクタ
 30            車載通信機
 40            車載装置群
 101           制御装置
 200           信号出力装置
 210           信号出力部
 230           記憶部
 300,301,302   検知装置
 310           通信部
 320           信号計測部
 330           算出部
 340           検知部
 350           記憶部
 401,402,403   検知システム
 501           通信システム

Claims (7)

  1.  所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、
     前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部と、
     前記信号計測部による前記応答信号の計測結果に基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出する算出部と、
     前記算出部によって算出された前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知する検知部とを備える、検知システム。
  2.  前記検知部は、前記インパルス応答と、所定の信号である参照信号の波形情報とに基づいて、前記参照信号に対する前記計測対象の応答波形を算出し、算出した前記応答波形に基づいて、前記計測対象における異常発生位置を特定する、請求項1に記載の検知システム。
  3.  前記検知部は、前記インパルス応答の周波数特性と、前記信号計測部による前記応答信号の過去の計測結果に基づく前記インパルス応答の周波数特性との比較結果に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知する、請求項1または請求項2に記載の検知システム。
  4.  前記信号出力部は、前記計測用信号の出力についてのタイミングを前記信号計測部へ通知し、
     前記信号計測部は、前記信号出力部から通知された前記タイミングを用いて、前記信号出力部と同期して前記応答信号を計測する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検知システム。
  5.  前記計測対象は、伝送路であり、
     前記検知部は、前記計測対象に関する異常として、前記伝送路への新たな機器の接続を検知する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検知システム。
  6.  所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力する信号出力部と、
     前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測する信号計測部とを備える、検知装置。
  7.  検知システムにおける検知方法であって、
     所定の時間変化をする計測用信号を計測対象へ出力するステップと、
     前記計測用信号に対する前記計測対象からの応答信号を計測するステップと、
     前記応答信号の計測結果に基づいて、前記計測対象のインパルス応答を算出するステップと、
     算出した前記インパルス応答に基づいて、前記計測対象に関する異常を検知するステップとを含む、検知方法。
PCT/JP2020/038089 2020-01-31 2020-10-08 検知システム、検知装置および検知方法 WO2021152918A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/791,067 US11979482B2 (en) 2020-01-31 2020-10-08 Detection system, detection device, and detection method
CN202080091373.8A CN114930176A (zh) 2020-01-31 2020-10-08 检测系统、检测装置及检测方法
DE112020006651.7T DE112020006651T5 (de) 2020-01-31 2020-10-08 Detektionssystem, Detektionsvorrichtung und Detektionsverfahren
JP2021574449A JPWO2021152918A1 (ja) 2020-01-31 2020-10-08

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020014866 2020-01-31
JP2020-014866 2020-01-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2021152918A1 true WO2021152918A1 (ja) 2021-08-05

Family

ID=77078564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2020/038089 WO2021152918A1 (ja) 2020-01-31 2020-10-08 検知システム、検知装置および検知方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11979482B2 (ja)
JP (1) JPWO2021152918A1 (ja)
CN (1) CN114930176A (ja)
DE (1) DE112020006651T5 (ja)
WO (1) WO2021152918A1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH036467A (ja) * 1989-06-05 1991-01-11 Ono Sokki Co Ltd インパルス応答の測定方法
JPH04310855A (ja) * 1991-04-10 1992-11-02 Dowa Mining Co Ltd 導電性材料の欠陥測定方法
JP2003106804A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Hioki Ee Corp 平衡ケーブル長測定器
JP2011022055A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Etani Denki Kk インパルス応答測定方法およびインパルス応答測定装置
WO2015186429A1 (ja) * 2014-06-03 2015-12-10 三菱電機株式会社 伝送ケーブル特性測定装置及び伝送ケーブル特性測定方法
WO2018203372A1 (ja) * 2017-05-01 2018-11-08 三菱電機株式会社 端末検出装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3147618B2 (ja) 1993-09-21 2001-03-19 ヤマハ株式会社 音響特性補正装置
JP3243774B2 (ja) 1994-11-17 2002-01-07 日本電信電話株式会社 光周波数領域反射測定方法及び測定回路
EP2766834B1 (en) 2011-10-13 2022-04-20 Masimo Corporation Medical monitoring hub
JP5627817B2 (ja) * 2012-03-01 2014-11-19 三菱電機株式会社 受信装置及び受信方法
JPWO2018047805A1 (ja) * 2016-09-09 2019-06-24 日本電気株式会社 移動音源速度推定装置、速度監視システム、移動音源速度推定方法、および移動音源速度推定用プログラム
JP7007318B2 (ja) * 2019-03-29 2022-01-24 ファナック株式会社 周波数特性測定装置、制御装置、及び周波数特性測定方法
JP7062705B2 (ja) * 2020-01-27 2022-05-06 アンリツ株式会社 移動端末試験装置及び移動端末試験方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH036467A (ja) * 1989-06-05 1991-01-11 Ono Sokki Co Ltd インパルス応答の測定方法
JPH04310855A (ja) * 1991-04-10 1992-11-02 Dowa Mining Co Ltd 導電性材料の欠陥測定方法
JP2003106804A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Hioki Ee Corp 平衡ケーブル長測定器
JP2011022055A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Etani Denki Kk インパルス応答測定方法およびインパルス応答測定装置
WO2015186429A1 (ja) * 2014-06-03 2015-12-10 三菱電機株式会社 伝送ケーブル特性測定装置及び伝送ケーブル特性測定方法
WO2018203372A1 (ja) * 2017-05-01 2018-11-08 三菱電機株式会社 端末検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE112020006651T5 (de) 2022-11-24
US20230022272A1 (en) 2023-01-26
CN114930176A (zh) 2022-08-19
JPWO2021152918A1 (ja) 2021-08-05
US11979482B2 (en) 2024-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7275421B2 (ja) レーダーシステムにおけるトランシーバ性能パラメータの測定
CN110226309B (zh) 用于对机动车辆中数据网络的监测装置进行操作的方法以及监测装置、控制设备和机动车辆
WO2022121693A1 (zh) 汽车总线的故障定位方法、诊断设备及汽车检测系统、方法
CN104240422A (zh) 基于距离像的超声波空间采样方法、监测防盗装置及方法
GB2458654A (en) Time domain reflectometer with error correction
CN112683552A (zh) 汽车测试方法、系统、可读存储介质及汽车测试设备
US20100010761A1 (en) Method and device for monitoring a system
WO2021152918A1 (ja) 検知システム、検知装置および検知方法
RU2704720C1 (ru) Система и способ обнаружения несанкционированно подключенных устройств в транспортном средстве
KR20120030874A (ko) 차량 전자제어유닛의 보정 장치
JP5175641B2 (ja) 通信システムの断線検出装置及び通信システム
CN110514931B (zh) 具有车载以太网功能的设备的电磁兼容测试系统及方法
US20080152166A1 (en) Canceling signal generator, noise reduction system and noise reduction program
US20230010621A1 (en) Detection device, in-vehicle system, and detection method
CN112698134B (zh) 基于全局总线网络的整车电磁自兼容风险诊断系统和方法
JP7188656B1 (ja) 検知装置および検知方法
WO2019239669A1 (ja) 非正規車載装置の検出システム、ハーネスシステム、検出装置、及びコンピュータプログラム
JP7439988B2 (ja) 検知装置および検知方法
CN113379852A (zh) 用于验证相机标定结果的方法、装置、电子设备和介质
WO2021152946A1 (ja) 車載装置、管理装置、劣化判断方法、変化要因判別方法、異常要因判別方法および異常要因判別プログラム
US20230022923A1 (en) Detection device, management device, detection method, and detection program
US11381328B2 (en) Detection of variation in load impedance of wireless communications devices
US11277701B2 (en) Microphone
US10275383B2 (en) Parallel operation of a bus system and a can bus system having a device for compensating for interferences
CN207866536U (zh) 一种基于can fd总线的集成式汽车信号检测系统

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 20916812

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2021574449

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 20916812

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1