JP7439988B2 - 検知装置および検知方法 - Google Patents

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Description

本開示は、検知装置および検知方法に関する。
この出願は、2022年1月19日に出願された日本出願特願2022-006068号を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
特許文献1は、以下のような被覆電線断線箇所検出装置を開示する。すなわち、被覆電線断線箇所検出装置は、検査対象の被覆電線である被検電線にパルスを印加するパルス生成回路と、該被検電線に対し容量結合する容量結合プローブと、該容量結合プローブに現れる微分パルスを検出し、該微分パルスが失われた時に報知手段によりその旨報知させる微分パルス検出回路と、を有する。
特開2011-174727号公報
本開示の検知装置は、所定パターンの波形を表す1ビットの第1のデジタル信号または前記第1のデジタル信号に基づく信号を、計測信号として伝送線へ出力する信号出力部と、前記計測信号が反射された信号を含む応答信号を前記伝送線から受信し、前記応答信号を1ビットの第2のデジタル信号に変換する信号受信部と、前記信号受信部により変換された前記第2のデジタル信号と、前記所定パターンに基づく1ビットの第3のデジタル信号との論理演算を行う演算部と、前記演算部による演算結果に基づいて、前記伝送線の異常を検知する検知部とを備える。
本開示の検知方法は、検知装置における検知方法であって、所定パターンの波形を表す1ビットの第1のデジタル信号または前記第1のデジタル信号に基づく信号を、計測信号として伝送線へ出力するステップと、前記計測信号が反射された信号を含む応答信号を前記伝送線から受信し、前記応答信号を1ビットの第2のデジタル信号に変換するステップと、変換した前記第2のデジタル信号と、前記所定パターンに基づく1ビットの第3のデジタル信号との論理演算を行うステップと、演算結果に基づいて、前記伝送線の異常を検知するステップとを含む。
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える検知装置として実現され得るだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得たり、検知装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、検知装置を含むシステムとして実現され得る。
図1は、本開示の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。 図2は、本開示の実施の形態に係る中継装置の構成を示す図である。 図3は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号出力部の構成の一例を示す図である。 図4は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号出力部により生成されるデジタル信号の一例を示す図である。 図5は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号出力部の構成の他の例を示す図である。 図6は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号受信部により変換されるデジタル信号のシミュレーション結果を示す図である。 図7は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号受信部により変換されるデジタル信号のシミュレーション結果を示す図である。 図8は、本開示の実施の形態に係る中継装置における演算部により算出される排他的論理和のシミュレーション結果を示す図である。 図9は、本開示の実施の形態に係る中継装置における演算部により算出される排他的論理和のシミュレーション結果を示す図である。 図10は、本開示の実施の形態に係る中継装置における検知部により算出される積分値のシミュレーション結果を示す図である。 図11は、本開示の実施の形態に係る中継装置における記憶部が記憶している対応テーブルの一例を示す図である。 図12は、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置の構成を示す図である。 図13は、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置における演算部の構成を示す図である。 図14は、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置における演算部により算出される排他的論理和のシミュレーション結果を示す図である。 図15は、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置における検知部により算出される積分値のシミュレーション結果を示す図である。 図16は、本開示の実施の形態に係る中継装置が検知処理を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
従来、伝送線の異常を検知する技術が提案されている。
[本開示が解決しようとする課題]
従来よりも、簡易な処理および構成で伝送線の異常を検知することが可能な技術が望まれる。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、簡易な処理および構成で伝送線の異常を検知することが可能な検知装置および検知方法を提供することである。
[本開示の効果]
本開示によれば、簡易な処理および構成で伝送線の異常を検知することができる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の実施の形態に係る検知装置は、所定パターンの波形を表す1ビットの第1のデジタル信号または前記第1のデジタル信号に基づく信号を、計測信号として伝送線へ出力する信号出力部と、前記計測信号が反射された信号を含む応答信号を前記伝送線から受信し、前記応答信号を1ビットの第2のデジタル信号に変換する信号受信部と、前記信号受信部により変換された前記第2のデジタル信号と、前記所定パターンに基づく1ビットの第3のデジタル信号との論理演算を行う演算部と、前記演算部による演算結果に基づいて、前記伝送線の異常を検知する検知部と、を備える。
このように、応答信号に基づく第2のデジタル信号と、基準信号である第3のデジタル信号との論理演算を行い、演算結果を異常検知に用いるという簡易な処理および構成で、伝送線の異常を検知することができる。また、たとえば1ビットの第1のデジタル信号または第1のデジタル信号に基づく信号を伝送線へ出力する構成により、アナログ信号を生成して伝送線へ出力する構成と比べて、デジタル回路とアナログ回路とのインタフェースを簡素化することができる。したがって、簡易な処理および構成で伝送線の異常を検知することができる。
(2)上記(1)において、前記演算部は、前記第2のデジタル信号と前記第3のデジタル信号との排他的論理和を算出してもよい。
このような構成により、第2のデジタル信号と第3のデジタル信号との一致を観測することで、伝送線の異常をより正確に検知することができる。
(3)上記(1)または(2)において、前記信号出力部は、フィルタ回路を含み、前記第1のデジタル信号を前記フィルタ回路によりフィルタ処理した信号を前記計測信号として前記伝送線へ出力してもよい。
このような構成により、伝送線の仕様に関わらず、多様な伝送線へ計測信号を出力し、応答信号を受信することができるので、伝送線の種別に対する検知装置の柔軟性を高めることができる。また、計測信号におけるノイズ成分を低減することができるので、伝送線の異常をより正確に検知することができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記第1のデジタル信号は、前記所定パターンの波形をデルタシグマ変調することにより得られる信号であり、前記信号受信部は、前記応答信号を前記第2のデジタル信号に変換するデルタシグマ変調器を含む構成であってもよい。
このように、デルタシグマ変調することにより得られる第1のデジタル信号を用いることにより、他の変調方式により得られるデジタル信号を用いる場合と比べて、量子化ノイズを低減できるので、伝送線の異常をより正確に検知することができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記演算部は、前記第2のデジタル信号と前記第3のデジタル信号との位相調整を行う調整部を含んでもよい。
このような構成により、第3のデジタル信号に対する第2のデジタル信号の位相のずれを吸収することができるので、論理演算の結果に基づいて、伝送線の異常が発生しているか否かをより正確に判定することができる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記検知装置は、さらに、前記演算結果の積分値と、前記伝送線の異常位置との対応関係を示す対応情報を記憶する記憶部を備え、前記検知部は、前記積分値を算出し、算出した前記積分値および前記対応情報に基づいて、前記伝送線の前記異常位置を判定してもよい。
このような構成により、伝送線の異常が発生した場合において、伝送線における異常位置を修理または交換する等の対処を行うことができる。
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、前記演算部は、前記第3のデジタル信号として前記第1のデジタル信号を用いて前記論理演算を行ってもよい。
このような構成により、計測信号として出力された第1のデジタル信号を用いた論理演算の結果を用いる簡単な方法で、伝送線の異常をより正確に検知することができる。
(8)本開示の実施の形態に係る検知方法は、検知装置における検知方法であって、所定パターンの波形を表す1ビットの第1のデジタル信号または前記第1のデジタル信号に基づく信号を、計測信号として伝送線へ出力するステップと、前記計測信号が反射された信号を含む応答信号を前記伝送線から受信し、前記応答信号を1ビットの第2のデジタル信号に変換するステップと、変換した前記第2のデジタル信号と、前記所定パターンに基づく1ビットの第3のデジタル信号との論理演算を行うステップと、演算結果に基づいて、前記伝送線の異常を検知するステップとを含む。
このように、応答信号に基づく第2のデジタル信号と、基準信号である第3のデジタル信号との論理演算を行い、演算結果を異常検知に用いるという簡易な処理および構成で、伝送線の異常を検知することができる。また、たとえば1ビットの第1のデジタル信号または第1のデジタル信号に基づく信号を伝送線へ出力する構成により、アナログ信号を生成して伝送線へ出力する構成と比べて、デジタル回路とアナログ回路とのインタフェースを簡素化することができる。したがって、簡易な処理および構成で伝送線の異常を検知することができる。
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[構成および基本動作]
図1は、本開示の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。図1を参照して、通信システム301は、中継装置101と、複数の通信装置111とを備える。
中継装置101は、伝送線1を介して各通信装置111と1対1で接続されている。より詳細には、伝送線1は、ケーブル部と、ケーブル部の第1端および第2端にそれぞれ設けられたコネクタ部とを含む。ケーブル部の第1端に設けられたコネクタ部は、中継装置101に接続される。ケーブル部の第2端に設けられたコネクタ部は、通信装置111に接続される。伝送線1は、たとえば、イーサネット(登録商標)ケーブルである。たとえば、伝送線1は、通信装置111側の端部においてインピーダンス整合のための終端抵抗を備える。
通信システム301は、たとえば車両に搭載される。この場合、通信装置111は、たとえば車載ECU(Electronic Control Unit)である。なお、通信システム301は、たとえばホームネットワークまたはファクトリーオートメーションに用いられてもよい。
中継装置101は、通信装置111と通信を行うことが可能である。中継装置101は、たとえば、異なる伝送線1に接続された複数の通信装置111間でやり取りされる情報を中継する中継処理を行う。また、中継装置101は、検知装置として機能し、たとえば定期的に、伝送線1の異常を検知する検知処理を行う。
〔中継装置〕
図2は、本開示の実施の形態に係る中継装置の構成を示す図である。図2を参照して、中継装置101は、中継部11と、複数の検知処理部21と、複数の通信ポート17とを備える。検知処理部21は、信号出力部12と、信号受信部13と、演算部14と、検知部15、記憶部16とを含む。中継部11、信号出力部12、信号受信部13、演算部14および検知部15は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)およびDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサにより実現される。記憶部16は、たとえば不揮発性メモリである。通信ポート17は、コネクタまたは端子である。各通信ポート17には、伝送線1のコネクタ部が接続される。
<中継部>
中継部11は、中継処理を行う。たとえば、中継部11は、通信装置111間のフレームを中継する中継処理を行う。より詳細には、中継部11は、ある通信装置111から対応の伝送線1および対応の通信ポート17経由で受信したフレームを、当該フレームの宛先IPアドレス、MACアドレスおよびメッセージID等の宛先情報に従って他の通信装置111へ対応の通信ポート17および対応の伝送線1経由で送信する。
<検知処理部>
たとえば、中継装置101は、通信ポート17の数と同数の検知処理部21を備える。
より詳細には、検知処理部21は、通信ポート17に対応して設けられ、対応の通信ポート17に接続された伝送線1の異常を検知する検知処理を行う。以下、中継装置101における1つの検知処理部21による検知処理について説明する。また、当該検知処理部21の検知対象の伝送線1を、「対象伝送線」とも称する。
(信号出力部)
信号出力部12は、1ビットのデジタル信号Ds1に基づく所定パターンの波形を表す信号を、計測信号として対象伝送線へ出力する。たとえば、デジタル信号Ds1は、所定パターンの波形をパルス密度変調たとえばデルタシグマ変調することにより得られる信号である。デジタル信号Ds1は、第1のデジタル信号の一例である。
たとえば、信号出力部12は、中継部11により対象伝送線を介した中継処理が行われない期間において、デジタル信号Ds1に基づく信号、すなわち後述されるフィルタ回路123から出力されるアナログ信号を、対象伝送線へ対応の通信ポート17経由で出力し、デジタル信号Ds1を演算部14へ出力する。
より詳細には、中継部11は、伝送線1を介した中継処理を行わない期間を示す期間情報を、当該伝送線1に対応する検知処理部21における信号出力部12へ出力する。
信号出力部12は、中継部11から期間情報を受けて、受けた期間情報に基づいて、検知処理を行う検知期間T1を決定し、決定した検知期間T1を示す検知情報を信号受信部13へ出力する。そして、信号出力部12は、決定した検知期間T1の開始時刻が到来すると、検知期間T1が満了するまで、デジタル信号Ds1に基づく信号を対象伝送線へ対応の通信ポート17経由で出力するとともに、デジタル信号Ds1を演算部14へ出力する。
図3は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号出力部の構成の一例を示す図である。図3は、信号出力部12の一例である信号出力部12Aの構成を示している。
図3を参照して、信号出力部12Aは、信号発生部121と、変調部122と、フィルタ回路123とを含む。たとえば、信号出力部12Aは、正弦波の波形をデルタシグマ変調することにより得られるデジタル信号Ds1をフィルタ回路123によりフィルタ処理した信号を、計測信号として通信ポート17経由で対象伝送線へ出力する。
より詳細には、信号発生部121は、検知期間T1において、所定周期分の正弦波Wsを生成して変調部122へ出力する。信号発生部121は、たとえばDDS(Direct Digital Synthesizer)である。
図4は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号出力部により生成されるデジタル信号の一例を示す図である。図4において、横軸は時間を示しており、縦軸は、信号出力部12から対象伝送線へ出力される計測信号の電圧に対応する値を示している。図4は、信号発生部121により生成される正弦波Wsおよび変調部122により生成されるデジタル信号Ds1を示している。
図4を参照して、変調部122は、信号発生部121から受けた正弦波Wsの波形を、たとえば100メガsps(sample per second)の変調速度でデルタシグマ変調することによりデジタル信号Ds1を生成する。変調部122は、生成したデジタル信号Ds1を、フィルタ回路123および通信ポート17経由で対象伝送線へ出力する。また、変調部122は、生成したデジタル信号Ds1を演算部14へ出力する。
フィルタ回路123は、ローパスフィルタまたはバンドパスフィルタである。フィルタ回路123は、受けたデジタル信号Ds1をアナログ信号に変換して計測信号として対象伝送線へ出力する。
図5は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号出力部の構成の他の例を示す図である。図5は、信号出力部12の一例である信号出力部12Bの構成を示している。
図5を参照して、信号出力部12Bは、信号取得部124と、フィルタ回路123とを含む。たとえば、信号出力部12Bは、正弦波の波形をデルタシグマ変調することにより得られるデジタル信号Ds1をフィルタ回路123によりフィルタ処理した信号を、計測信号として通信ポート17経由で対象伝送線へ出力する。
より詳細には、記憶部16は、所定周期分の正弦波の波形をデルタシグマ変調することにより得られるデジタル信号Ds1を予め記憶している。
信号取得部124は、検知期間T1において、記憶部16からデジタル信号Ds1を取得し、取得したデジタル信号Ds1を、フィルタ回路123および通信ポート17経由で対象伝送線へ出力する。また、信号取得部124は、取得したデジタル信号Ds1を演算部14へ出力する。
なお、信号出力部12は、デジタル信号Ds1を計測信号として通信ポート17経由で対象伝送線へ出力する構成であってもよい。より詳細には、信号出力部12A,12Bは、対象伝送線が有する抵抗成分および容量成分により対象伝送線がローパスフィルタとして十分に機能する場合、フィルタ回路123を含まない構成であってもよい。この場合、信号出力部12Aにおける変調部122は、生成したデジタル信号Ds1を通信ポート17経由で対象伝送線へ出力する。また、信号出力部12Bにおける信号取得部124は、記憶部16から取得したデジタル信号Ds1を通信ポート17経由で対象伝送線へ出力する。信号出力部12により対象伝送線へ出力されたデジタル信号Ds1は、当該対象伝送線の抵抗成分および容量成分により平滑化される。
(信号受信部)
再び図2を参照して、信号受信部13は、信号出力部12により出力された計測信号が反射された信号を含む応答信号を対象伝送線から受信する。たとえば、信号受信部13は、信号出力部12により出力された計測信号と、計測信号が反射された信号である反射信号とを含む応答信号を対象伝送線から対応の通信ポート17経由で受信する。
より詳細には、信号受信部13は、信号出力部12から検知情報を受けて、受けた検知情報が示す検知期間T1の開始時刻が到来すると、受信期間Tmを開始する。信号受信部13は、受信期間Tmにおいて、対象伝送線からの応答信号の受信処理を行う。受信期間Tmの長さは、たとえば、検知期間T1の長さと同じである。
信号受信部13は、受信した応答信号を1ビットのデジタル信号Ds2に変換する。デジタル信号Ds2は、第2のデジタル信号の一例である。より詳細には、信号受信部13は、応答信号をデジタル信号Ds2に変換するADコンバータを含む。たとえば、当該ADコンバータは、デルタシグマ変調器である。信号受信部13は、変換したデジタル信号Ds2を演算部14へ出力する。
図6は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号受信部により変換されるデジタル信号のシミュレーション結果を示す図である。図6において、横軸は時間を示しており、縦軸は、信号出力部12から対象伝送線へ出力される計測信号の電圧に対応する値を示している。図6は、インピーダンスが50Ωであり、長さが5mであり、かつ通信装置111側の端部において50Ωの終端抵抗により整合終端されている対象伝送線へ計測信号を出力した場合において、信号受信部13により変換されるデジタル信号Ds2であるデジタル信号Ds2aのシミュレーション結果を示している。
図7は、本開示の実施の形態に係る中継装置における信号受信部により変換されるデジタル信号のシミュレーション結果を示す図である。図7において、横軸は時間を示しており、縦軸は、信号出力部12から対象伝送線へ出力される計測信号の電圧に対応する値を示している。図7は、インピーダンスが50Ωであり、長さが5mであり、かつ中継装置101側の端部から3mの位置が断線している対象伝送線へ計測信号を出力した場合において、信号受信部13により変換されるデジタル信号Ds2であるデジタル信号Ds2bのシミュレーション結果を示している。
図6および図7を参照して、対象伝送線が断線している場合において信号受信部13により変換されるデジタル信号Ds2bは、対象伝送線が断線していない場合において信号受信部13により変換されるデジタル信号Ds2aとは異なっている。
(演算部)
再び図2を参照して、演算部14は、信号受信部13により変換されたデジタル信号Ds2と、正弦波に基づく1ビットのデジタル信号Ds3との論理演算を行う。デジタル信号Ds3は、第3のデジタル信号の一例である。たとえば、演算部14は、デジタル信号Ds3としてデジタル信号Ds1を用いて論理演算を行う。
たとえば、演算部14は、デジタル信号Ds2とデジタル信号Ds1との排他的論理和Xを算出する。より詳細には、演算部14は、XOR回路を含む。当該XOR回路は、信号出力部12から受けたデジタル信号Ds1と、信号受信部13から受けたデジタル信号Ds2との排他的論理和Xを算出する。XOR回路は、算出した排他的論理和Xを検知部15へ出力する。排他的論理和Xは、演算部14による演算結果の一例である。
図8は、本開示の実施の形態に係る中継装置における演算部により算出される排他的論理和のシミュレーション結果を示す図である。図8において、横軸は時間を示しており、縦軸は、信号出力部12から対象伝送線へ出力される計測信号の電圧に対応する値を示している。図8は、デジタル信号Ds1と、図6に示すデジタル信号Ds2aとの排他的論理和Xである排他的論理和Xaのシミュレーション結果を示している。
図9は、本開示の実施の形態に係る中継装置における演算部により算出される排他的論理和のシミュレーション結果を示す図である。図9において、横軸は時間を示しており、縦軸は、信号出力部12から対象伝送線へ出力される計測信号の電圧に対応する値を示している。図9は、デジタル信号Ds1と、図7に示すデジタル信号Ds2bとの排他的論理和Xである排他的論理和Xbのシミュレーション結果を示している。
(検知部)
再び図2を参照して、検知部15は、演算部14による演算結果に基づいて、対象伝送線の異常を検知する。検知部15は、対象伝送線の異常として、当該対象伝送線の断線、および不正機器の当該対象伝送線へのタッピング等を検知する。
より詳細には、検知部15は、演算部14から受けた排他的論理和Xをたとえば毎秒100メガ回の速度で積分することにより、排他的論理和Xの積分値IVを算出する。より詳細には、検知部15は、演算部14から受けた排他的論理和Xを加算するアキュムレータ、または値が「1」である排他的論理和Xを受けた回数をカウントするカウンタを含む。検知部15は、算出した積分値IVに基づいて、対象伝送線の異常の有無を判断する。
図10は、本開示の実施の形態に係る中継装置における検知部により算出される積分値のシミュレーション結果を示す図である。図10において、横軸は時間を示しており、縦軸は積分値を示している。図10は、1マイクロ秒ごとに算出される、直前の1マイクロ秒間における排他的論理和Xの積分値IVのシミュレーション結果を示している。また、図10は、図7に示す排他的論理和Xaの積分値IVである積分値IVaのシミュレーション結果と、図8に示す排他的論理和Xbの積分値IVである積分値IVbのシミュレーション結果とを示している。
図10を参照して、対象伝送線が断線しているときに検知部15により算出される積分値IVbは、対象伝送線が断線していないときに検知部15により算出される積分値IVaよりも大きい。したがって、検知部15は、算出した積分値IVの大きさに基づいて、対象伝送線において異常が発生しているか否かを判定することができる。
たとえば、記憶部16は、対象伝送線に異常が発生していない状態において検知処理を行ったときに検知部15により算出される積分値IVである基準値SVを記憶している。
検知部15は、1マイクロ秒などの所定長さの期間において演算部14から受けた排他的論理和Xの積分値IVを算出し、積分値IVから記憶部16における基準値SVを差し引くことにより、積分値IVと基準値SVとの差分Dを、異常判定に用いる積分値である評価値Cとして算出する。検知部15は、1つの検知期間T1において、1または複数の差分Dを評価値Cとして算出する。検知部15は、算出した評価値Cに基づいて、対象伝送線において異常が発生しているか否かを判定する。なお、検知部15は、検知期間T1における複数の差分Dの平均値を評価値Cとして算出する構成であってもよい。
図11は、本開示の実施の形態に係る中継装置における記憶部が記憶している対応テーブルの一例を示す図である。
図11を参照して、記憶部16は、しきい値Th1~Th5、および、しきい値Th1~Th5に基づいて定められた評価値Cの値の区間と、対象伝送線の異常位置との対応関係(対応情報)を、対応テーブルCTとして記憶している。対応テーブルCTは、対応情報の一例である。
たとえば、検知部15は、算出した1または複数の評価値Cおよび記憶部16における対応テーブルCTに基づいて、対象伝送線の異常位置を判定する。
より詳細には、検知部15は、評価値Cがしきい値Th1未満の区間の値である場合、対象伝送線において異常は発生していないと判定する。一方、たとえば、検知部15は、評価値Cが、しきい値Th2以上であり、かつしきい値Th3未満の区間の値である場合、対象伝送線における中継装置101側の端部から10m離れた位置に異常が発生していると判定する。また、たとえば、検知部15は、評価値Cが、しきい値Th4以上であり、かつしきい値Th5未満の区間の値である場合、対象伝送線における中継装置101側の端部から20m離れた位置に異常が発生していると判定する。なお、検知部15は、1つの検知期間T1において、対応テーブルCTにおける異なる複数の区間に該当する複数の評価値Cを算出した場合、当該複数の区間のうちの最も評価値Cの出現頻度が高い区間を選択することにより、対象伝送線において異常が発生しているか否か、および対象伝送線の異常位置を判定する。
しきい値Th1は、予め、対象伝送線に異常が発生していない状態において検知処理を行ったときに検知部15により算出される評価値Cに基づいて決定される。また、しきい値Th2,Th3は、予め、対象伝送線における中継装置101側の端部から10m離れた位置に異常が発生している状態において検知処理を行ったときに検知部15により算出される評価値Cに基づいて決定される。また、しきい値Th4,Th5は、予め、対象伝送線における中継装置101側の端部から20m離れた位置に異常が発生している状態において検知処理を行ったときに検知部15により算出される評価値Cに基づいて決定される。
たとえば、検知部15は、対象伝送線の異常が発生していると判定した場合、判定結果を図示しない通信部および通信装置111を介してユーザへ通知する。
なお、対応情報は上述した対応テーブルに限定されない。対応情報は、対象伝送線の異常位置ごとに設定された代表値であってもよく、検知部15が評価値Cに最も近い代表値に対応する異常位置を判定してもよい。
<変形例>
図12は、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置の構成を示す図である。図12を参照して、中継装置102は、中継装置101と比べて、検知処理部21の代わりに検知処理部22を備える。検知処理部22は、検知処理部21と比べて、演算部14の代わりに演算部24を含む。
図13は、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置における演算部の構成を示す図である。図13を参照して、演算部24は、調整部241と、XOR回路242とを含む。
調整部241は、デジタル信号Ds2とデジタル信号Ds1との位相調整を行う。たとえば、調整部241は、信号出力部12からデジタル信号Ds1を受けて、受けたデジタル信号Ds1を遅延処理してからXOR回路242へ出力する。より詳細には、調整部241は、遅延処理として、信号出力部12から受けたデジタル信号Ds1を所定の遅延時間DT保持してからXOR回路242へ出力する。調整部241は、たとえばシフトレジスタである。
XOR回路242は、調整部241から受けたデジタル信号Ds1と、信号受信部13から受けたデジタル信号Ds2との排他的論理和Xを算出し、算出した排他的論理和Xを検知部15へ出力する。
図14は、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置における演算部により算出される排他的論理和のシミュレーション結果を示す図である。図14において、横軸は時間を示しており、縦軸は、信号出力部12から対象伝送線へ出力される計測信号の電圧に対応する値を示している。図14は、調整部241により遅延処理されたデジタル信号Ds1と、図6に示すデジタル信号Ds2との排他的論理和Xである排他的論理和Xcのシミュレーション結果を示している。
図14を参照して、調整部241の遅延処理における遅延時間DTは、対象伝送線が断線していない場合においてXOR回路242により算出される排他的論理和Xcがゼロとなるように、予め設定される。
図15は、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置における検知部により算出される積分値のシミュレーション結果を示す図である。図15の見方は図10と同じである。図15では、積分値IVbのシミュレーション結果の代わりに、図14に示す排他的論理和Xcの積分値IVである積分値IVcのシミュレーション結果を示している。
図10および図15を参照して、積分値IVbと積分値IVcとの差分は、積分値IVbと積分値IVaとの差分よりも大きい。したがって、変形例に係る中継装置102では、演算部24における調整部241がデジタル信号Ds1の遅延処理を行うことにより、検知部15において、積分値IVに基づいて、対象伝送線の異常が発生しているか否かをより正確に判定することができる。
[動作の流れ]
本開示の実施の形態に係る通信システムにおける各装置は、メモリを含むコンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のフローチャートおよびシーケンスの各ステップの一部または全部を含むプログラムを当該メモリから読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態でまたは通信回線を介して流通する。
図16は、本開示の実施の形態に係る中継装置が検知処理を行う際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図16を参照して、まず、中継装置101は、検知期間T1の到来を待ち受け(ステップS102でNO)、検知期間T1が到来すると(ステップS102でYES)、計測信号の出力および応答信号の受信を開始する。より詳細には、中継装置101は、検知期間T1において、1ビットのデジタル信号Ds1をアナログ変換して得られるアナログ信号を計測信号として対象伝送線へ出力し、計測信号に対する当該対象伝送線からの応答信号を受信する(ステップS104)。
次に、中継装置101は、受信した応答信号を1ビットのデジタル信号Ds2に変換する(ステップS106)。
次に、中継装置101は、変換したデジタル信号Ds2と、デジタル信号Ds1との論理演算を行う。より詳細には、中継装置101は、デジタル信号Ds2とデジタル信号Ds1との排他的論理和Xを算出する(ステップS108)。
次に、中継装置101は、所定長さの期間において算出した排他的論理和Xの積分値IVから、記憶部16における基準値SVを差し引くことにより、評価値Cを算出する(ステップS110)。
次に、中継装置101は、評価値Cと、対応テーブルCTにおけるしきい値Th1とを比較する(ステップS112)。
次に、中継装置101は、評価値Cがしきい値Th1未満である場合(ステップS114でNO)、対象伝送線において異常は発生していないと判定し(ステップS116)、新たな検知期間T1の到来を待ち受ける(ステップS102でNO)。
一方、中継装置101は、評価値Cがしきい値Th1以上である場合(ステップS114でYES)、対象伝送線において異常が発生していると判定する。たとえば、中継装置101は、評価値Cと、および対応テーブルCTにおける複数のしきい値との比較結果に基づいて、対象伝送線の異常位置を判定する(ステップS118)。
次に、中継装置101は、判定結果を図示しない通信部および通信装置111を介してユーザへ通知し(ステップS120)、新たな検知期間T1の到来を待ち受ける(ステップS102でNO)。
なお、本開示の実施の形態に係る通信システム301では、中継装置101は、伝送線1を介して通信装置111と1対1で接続されている構成であるとしたが、これに限定するものではない。中継装置101は、バス型の伝送線1を介して複数の通信装置111と1対多で接続されている構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る通信システム301では、中継装置101が検知処理を行う構成であるとしたが、これに限定するものではない。通信システム301における中継装置101とは別の装置が検知処理を行う構成であってもよい。具体的には、たとえば通信装置111が、検知装置として機能し、検知処理を行う構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、信号出力部12は、デジタル信号Ds1に基づく信号を計測信号として対象伝送線へ出力する。デジタル信号Ds1は正弦波の波形をデルタシグマ変調することにより得られる。本開示はこれに限定されない。デジタル信号Ds1は、たとえば矩形波など、正弦波以外のパターンの波形をデルタシグマ変調することにより得られてもよい。ただし、上述した信号出力部12Aにおいて、信号発生部121が、正弦波Wsを生成する構成では、正弦波Ws以外の波形を生成する構成と比べて、信号発生部121の構成を簡素化することができる。また、上述した信号出力部12Bにおいて、信号取得部124が、正弦波の波形をデルタシグマ変調することにより得られるデジタル信号Ds1を取得する構成では、正弦波以外のパターンの波形をデルタシグマ変調することにより得られるデジタル信号Ds1を取得する構成と比べて、予め記憶部16に保存すべきデジタル信号Ds1のデータ量を低減することができる。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、信号出力部12は、中継部11による中継処理が行われない期間において、計測信号を対象伝送線へ出力する構成であるとしたが、これに限定するものではない。信号出力部12は、中継部11による中継処理が行われる期間において、計測信号を対象伝送線へ出力する構成であってもよい。この場合、たとえば、中継装置101は、通信信号と計測信号とを周波数分割多重する。より詳細には、信号出力部12は、中継部11により送受信される通信信号の周波数帯域とは異なる周波数帯域の計測信号を生成して対象伝送線へ出力する。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、信号出力部12は、正弦波の波形をデルタシグマ変調することにより得られるデジタル信号Ds1またはデジタル信号Ds1に基づく信号を、計測信号として対象伝送線へ出力する構成であるとしたが、これに限定するものではない。信号出力部12は、正弦波の波形をPWM(Pulse Width Modulation)変調することにより得られるデジタル信号Ds1またはデジタル信号Ds1に基づく信号を、計測信号として対象伝送線へ出力する構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、信号受信部13は、応答信号をデジタル信号Ds2に変換するデルタシグマ変調器を含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。信号受信部13は、デルタシグマ変調器の代わりに、コンパレータとDA(Digital to Analog)コンバータとを含む構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、演算部14は、デジタル信号Ds2とデジタル信号Ds1との排他的論理和Xを算出するXOR回路を含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。演算部14は、XOR回路の代わりに、論理積および論理和等の他の論理演算の値を算出する論理演算子を含む構成であってもよい。また、演算部14は、XOR回路等の論理演算子の代わりに、アナログスイッチを含む構成であってもよい。当該アナログスイッチは、たとえば、デジタル信号Ds1がハイのときにオンしてデジタル信号Ds2を検知部15へ通過させ、デジタル信号Ds1がローのときにオフしてデジタル信号Ds2を遮断する。この場合、検知部15は、たとえばコンデンサを含む。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、演算部14は、デジタル信号Ds3としてデジタル信号Ds1を用いて論理演算を行う構成であるとしたが、これに限定するものではない。演算部14は、デジタル信号Ds1とは別のデジタル信号Ds3を用いて論理演算を行う構成であってもよい。たとえば、信号出力部12は、デジタル信号Ds1を加工することにより生成したデジタル信号Ds3を演算部14へ出力する。演算部14は、信号出力部12から受けたデジタル信号Ds3を用いて論理演算を行う。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、検知部15は、評価値Cおよび記憶部16における対応テーブルCTに基づいて、対象伝送線の異常位置を判定する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知部15は、対象伝送線の異常が発生しているか否かを判定する一方で、異常位置の判定を行わない構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、信号出力部12Bは、記憶部16からデジタル信号Ds1を取得し、取得したデジタル信号Ds1を演算部14へ出力する構成であるとしたが、これに限定するものではない。たとえば、信号出力部12Bは、デジタル信号Ds1をフィルタ回路123経由で対象伝送線へ出力すると、デジタル信号Ds1を出力した旨を演算部14へ通知する。演算部14は、信号出力部12Bから通知を受けて、記憶部16からデジタル信号Ds1を取得し、取得したデジタル信号Ds1とデジタル信号Ds2との排他的論理和Xを算出する。
同様に、本開示の実施の形態の変形例に係る中継装置102では、演算部24は、信号出力部12Bから通知を受けて、記憶部16からデジタル信号Ds1を取得し、取得したデジタル信号Ds1とデジタル信号Ds2との排他的論理和Xを算出する構成であってもよい。この場合、演算部24における調整部241は、信号出力部12から受けたデジタル信号Ds1の遅延処理を行う代わりに、記憶部16からデジタル信号Ds1を取得するタイミングを調整してもよい。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、信号受信部13は、信号出力部12により出力された計測信号と、計測信号が反射された信号である反射信号とを含む応答信号を対象伝送線から対応の通信ポート17経由で受信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。信号受信部13は、計測信号を含まない応答信号を受信する構成であってもよい。すなわち、信号受信部13は、反射信号を応答信号として受信する構成であってもよい。より詳細には、信号出力部12は、方向性結合器および通信ポート17を介して計測信号を対象伝送線へ出力する。信号受信部13は、当該通信ポート17および当該方向性結合器を介して、計測信号を含まない応答信号を対象伝送線から受信する。
また、本開示の実施の形態に係る中継装置101は、通信ポート17の数と同数の検知処理部21を備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。中継装置101は、通信ポート17の数よりも少数の検知処理部21を備える構成であってもよい。この場合、中継装置101における1または複数の検知処理部21は、複数の通信ポート17にそれぞれ接続された複数の伝送線1の異常を検知する。同様に、中継装置102は、通信ポート17の数よりも少数の検知処理部22を備える構成であってもよい。
また、本開示の実施の形態に係る伝送線1はイーサネットケーブルであるとしたが、これに限定するものではない。伝送線1は、同軸ケーブル、ツイストペアケーブル、FFC(Flexible Flat Cable)あるいはFPC(Flexible Printed Circuit)などであってもよい。なお、伝送線1がこれらの伝送線の場合、伝送線1に係る通信方式は、イーサネット通信に限定されない。
ところで、簡易な処理および構成で伝送線における断線を検知することが可能な技術が望まれる。
たとえば、従来、TDR(Time Domain Reflectometry)を用いて、伝送線1の特性を検出する技術が知られている。このような技術を用いて伝送線1の特性の変化を検出し、検出結果に基づいて伝送線1に関する異常を検知する場合、伝送線1の特性の変化を正確に検出するために、高い再現性で立ち上がりパルスを伝送線1へ出力する必要があり、その結果、高性能のパルス信号発生器が必要となる。
また、ネットワークアナライザを用いて伝送線1のSパラメータ等の特性を計測し、計測結果に基づいて伝送線1に関する異常を検知する場合、十分な検知精度を得るために、高価かつ複雑な計測機器を用いる必要があり、また、計測のたびに計測機器の校正を行う必要がある。
これに対して、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、信号出力部12は、正弦波の波形を表す1ビットのデジタル信号Ds1またはデジタル信号Ds1に基づく信号を、計測信号として伝送線1へ出力する。信号受信部13は、当該計測信号が反射された信号を含む応答信号を伝送線1から受信し、応答信号を1ビットのデジタル信号Ds2に変換する。演算部14は、信号受信部13により変換されたデジタル信号Ds2と、正弦波に基づく1ビットのデジタル信号Ds3との論理演算を行う。検知部15は、演算部14による演算結果に基づいて、伝送線1の異常を検知する。
このように、応答信号に基づくデジタル信号Ds2と、基準信号であるデジタル信号Ds3との論理演算を行い、演算結果を異常検知に用いるという簡易な処理および構成で、伝送線1の異常を検知することができる。また、たとえば1ビットのデジタル信号Ds1またはデジタル信号Ds1に基づく信号を伝送線1へ出力する構成により、アナログ信号を生成して伝送線1へ出力する構成と比べて、デジタル回路とアナログ回路とのインタフェースを簡素化することができる。したがって、本開示の実施の形態に係る中継装置101では、簡易な処理および構成で伝送線1の異常を検知することができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上述の実施形態の各処理(各機能)は、1または複数のプロセッサを含む処理回路(Circuitry)により実現される。上記処理回路は、上記1または複数のプロセッサに加え、1または複数のメモリ、各種アナログ回路、各種デジタル回路が組み合わされた集積回路等で構成されてもよい。上記1または複数のメモリは、上記各処理を上記1または複数のプロセッサに実行させるプログラム(命令)を格納する。上記1または複数のプロセッサは、上記1または複数のメモリから読み出した上記プログラムに従い上記各処理を実行してもよいし、予め上記各処理を実行するように設計された論理回路に従って上記各処理を実行してもよい。上記プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、およびASIC(Application Specific Integrated Circuit)等、コンピュータの制御に適合する種々のプロセッサであってよい。なお、物理的に分離した上記複数のプロセッサが互いに協働して上記各処理を実行してもよい。たとえば、物理的に分離した複数のコンピュータのそれぞれに搭載された上記プロセッサがLAN(Local Area Network)、WAN (Wide Area Network)、およびインターネット等のネットワークを介して互いに協働して上記各処理を実行してもよい。上記プログラムは、外部のサーバ装置等から上記ネットワークを介して上記メモリにインストールされても構わないし、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、および半導体メモリ等の記録媒体に格納された状態で流通し、上記記録媒体から上記メモリにインストールされても構わない。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
所定パターンの波形を表す1ビットの第1のデジタル信号または前記第1のデジタル信号に基づく信号を、計測信号として伝送線へ出力する信号出力部と、
前記計測信号が反射された信号を含む応答信号を前記伝送線から受信し、前記応答信号を1ビットの第2のデジタル信号に変換する信号受信部と、
前記信号受信部により変換された前記第2のデジタル信号と、前記所定パターンに基づく1ビットの第3のデジタル信号との論理演算を行う演算部と、
前記演算部による演算結果に基づいて、前記伝送線の異常を検知する検知部とを備え、 前記信号出力部は、
正弦波を生成する信号発生部と、
前記信号発生部により生成された前記正弦波の波形をデルタシグマ変調することにより前記第1のデジタル信号を生成する変調部とを含む、検知装置。
1 伝送線
11 中継部
12,12A,12B 信号出力部
13 信号受信部
14,24 演算部
15 検知部
16 記憶部
17 通信ポート
21,22 検知処理部
101,102 中継装置
111 通信装置
121 信号発生部
122 変調部
123 フィルタ回路
124 信号取得部
241 調整部
242 XOR回路
301 通信システム
Ws 正弦波
Ds1 デジタル信号
Ds2,Ds2a,Ds2b デジタル信号
X,Xa,Xb,Xc 排他的論理和
IV,IVa,IVb,IVc 積分値
CT 対応テーブル

Claims (8)

  1. 所定パターンの波形をパルス列で表す1ビットの第1のデジタル信号または前記第1のデジタル信号に基づく信号を、計測信号として伝送線へ出力する信号出力部と、
    前記計測信号が反射された信号を含む応答信号を前記伝送線から受信し、前記応答信号を1ビットのパルス列の第2のデジタル信号に変換する信号受信部と、
    前記信号受信部により変換された前記第2のデジタル信号と、前記所定パターンに基づく1ビットのパルス列の第3のデジタル信号との論理演算を行う演算部と、
    前記演算部による演算結果の積分値に基づいて、前記伝送線の異常を検知する検知部と、を備え
    前記第1のデジタル信号は、前記所定パターンの波形をパルス密度変調することにより得られる信号である、検知装置。
  2. 前記演算部は、前記第2のデジタル信号と前記第3のデジタル信号との排他的論理和を算出する、請求項1に記載の検知装置。
  3. 前記信号出力部は、フィルタ回路を含み、前記第1のデジタル信号を前記フィルタ回路によりフィルタ処理した信号を前記計測信号として前記伝送線へ出力する、請求項1に記載の検知装置。
  4. 前記第1のデジタル信号は、前記所定パターンの波形をデルタシグマ変調することにより得られる信号であり、
    前記信号受信部は、前記応答信号を前記第2のデジタル信号に変換するデルタシグマ変調器を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検知装置。
  5. 前記演算部は、前記第2のデジタル信号と前記第3のデジタル信号との位相調整を行う調整部を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検知装置。
  6. 前記検知装置は、さらに、
    前記演算結果の積分値と、前記伝送線の異常位置との対応関係を示す対応情報を記憶する記憶部を備え、
    前記検知部は、前記積分値を算出し、算出した前記積分値および前記対応情報に基づいて、前記伝送線の前記異常位置を判定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検知装置。
  7. 前記演算部は、前記第3のデジタル信号として前記第1のデジタル信号を用いて前記論理演算を行う、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検知装置。
  8. 検知装置における検知方法であって、
    所定パターンの波形をパルス列で表す1ビットの第1のデジタル信号または前記第1のデジタル信号に基づく信号を、計測信号として伝送線へ出力するステップと、
    前記計測信号が反射された信号を含む応答信号を前記伝送線から受信し、前記応答信号を1ビットのパルス列の第2のデジタル信号に変換するステップと、
    変換した前記第2のデジタル信号と、前記所定パターンに基づく1ビットのパルス列の第3のデジタル信号との論理演算を行うステップと、
    演算結果の積分値に基づいて、前記伝送線の異常を検知するステップと、を含み、
    前記第1のデジタル信号は、前記所定パターンの波形をパルス密度変調することにより得られる信号である、検知方法。
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