WO2021033687A1

WO2021033687A1 - 引出し式加熱調理器

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Publication number: WO2021033687A1
Application number: PCT/JP2020/031127
Authority: WO
Inventors: 末永　浩己
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2019-08-20
Filing date: 2020-08-18
Publication date: 2021-02-25
Also published as: JPWO2021033687A1; CN114207358A; US20220295608A1; EP4019846A4; CA3151897A1; EP4019846A1

Abstract

引出し式加熱調理器（１００）は、加熱庫（１）、引出し体（２）、及び送風部（１３）を備える。加熱庫（１）は、加熱調理室（１００Ａ）を有する。送風部（１３）は、熱風を加熱調理室（１００Ａ）内に供給する。加熱庫（１）は、加熱室（１３Ａ）と、ヒーター（１３１）及び遠心ファン（１３２）を収容する加熱室（１３Ａ）と、加熱調理室（１００Ａ）とを仕切る仕切り板（１３Ｂ）とを有する。仕切り板（１３Ｂ）は、熱風を加熱調理室（１００Ａ）内に吹き出す吹出孔部（１３Ｃ）と、吸込孔部（１３Ｄ）とを有する。引出し体（２）は、被加熱物が載置可能な載置部（２２）と、載置部（２２）を支持する支持部（２３）とを有する。吹出孔部（１３Ｃ）は、引出し体（２）が加熱調理室（１００Ａ）内に引き込まれた状態において、支持部（２２）の高さよりも高い位置に位置する。

Description

引出し式加熱調理器

　本発明は、引出し式加熱調理器に関する。

　引出し式加熱調理器が知られている。引出し式加熱調理器は、加熱庫と、引出し体とを備える。加熱庫は、加熱調理室を有する。引出し体は、開閉扉と一体化されている。引出し体は、加熱調理室に対して引出し可能に設置される。このような引出し式加熱調理器は、システムキッチンのキャビネットに組み込まれている。

　特許文献１には、引出し式加熱調理器が開示されている。特許文献１に開示の引出し式加熱調理器は、加熱調理器本体と、引出し体とを備える。加熱調理器本体は、加熱調理室を有する。引出し体は、加熱調理室内に収納されている状態から加熱調理器本体の外方に向かって引出し可能である。引出し体は、開閉扉、側壁、後壁及び底壁からなる。側壁及び底壁の各々の前端部分は、開閉扉に取り付けられている。開閉扉、側壁、後壁及び底壁は、内箱を形成する。特許文献１に開示の引出し式加熱調理器の加熱機能は、マイクロ波加熱機能と、高速熱風加熱機能とからなる。マイクロ波加熱機能は、被加熱物に向かってマイクロ波を照射する機能である。高速熱風加熱機能は、天井吹出口と、側面吹出口とから被加熱物に向かって熱風を高速で吹き出す機能である。天井吹出口は、加熱調理室の天井壁に形成されている。側面吹出口は、左側壁に形成されている。

特開２０１０－１３３６３４号公報

　しかしながら、特許文献１に開示の引出し式加熱調理器においては、側面吹出口の位置と、引出し体の側壁の上端の位置との関係が規定されていない。そのため、引出し体の側壁の上端の高さよりも低い位置に側面吹出口が位置するおそれがある。引出し体の側壁の上端の高さよりも低い位置に側面吹出口が位置する場合、側面吹出口から吹き出された熱風が、引出し体の側壁に直接吹き付けられて、引出し体の耐久性が低下しやすくなる。

　本発明は、上記課題に鑑み、引出し体の耐久性が低下しにくい引出し式加熱調理器を提供することを目的とする。

　本発明の引出し式加熱調理器は、加熱調理室と、引出し体と、送風部と、仕切り板とを備える。前記引出し体は、前記加熱調理室に対して引出し可能である。前記引出し体は、前記加熱調理室内に収納可能である。前記送風部は、熱風を前記加熱調理室内に供給する。前記仕切り板は、前記加熱室と前記加熱調理室とを仕切る。前記仕切り板は、吹出孔部と、吸込孔部とを有する。前記吹出孔部は、前記熱風を前記加熱調理室内に吹き出す。前記吸込孔部は、前記加熱調理室内の前記熱風を吸い込む。前記引出し体は、載置部と、支持部とを有する。前記載置部は、被加熱物が載置可能である。前記支持部は、前記載置部を支持する。前記吹出孔部は、前記支持部の高さよりも高い位置に位置する。

　本発明の引出し式加熱調理器は、加熱庫と、引出し体と、マイクロ波供給部と、送風部とを備える。前記加熱庫は、被加熱物を加熱する加熱調理室が内部に形成されている。前記引出し体は、前記加熱庫に対して引出し可能である。前記引出し体は、前記加熱調理室内に収納可能である。前記マイクロ波供給部は、マイクロ波を前記加熱調理室内に供給する。前記送風部は、熱風を前記加熱調理室内に供給する。前記送風部は、ヒーターと、遠心ファンとを有する。前記ヒーターは、空気を加熱する。前記遠心ファンは、前記ヒーターにより加熱された空気を前記加熱調理室内に送風して前記熱風を発生させる。前記加熱庫は、加熱室と、仕切り板とを有する。前記加熱室は、前記ヒーター及び前記遠心ファンを収容する。前記仕切り板は、前記加熱室と前記加熱調理室とを仕切る。前記仕切り板は、吹出孔部と、吸込孔部とを有する。前記吹出孔部は、前記熱風を前記加熱調理室内に吹き出す。前記吸込孔部は、前記加熱調理室内の前記熱風を吸い込む。前記引出し体は、載置部と、支持部とを有する。前記載置部は、前記被加熱物が載置可能である。前記支持部は、前記載置部を支持する。前記吹出孔部は、前記引出し体が前記加熱調理室内に引き込まれた状態において、前記支持部の高さよりも高い位置に位置する。

　本発明の引出し式加熱調理器によれば、引出し体の耐久性が低下しにくい。

本発明の実施形態に係る引出し式加熱調理器の外観を示す図である。本発明の実施形態に係る引出し式加熱調理器の右側面を示す図である。本発明の実施形態に係る載置部の分解斜視図である。本発明の実施形態に係る引出し式加熱調理器の上側図を示す図である。本発明の実施形態に係る加熱庫の概略断面を示す図である。本発明の実施形態に係る加熱庫の概略断面を示す図である。本発明の実施形態に係る引出し式加熱調理器の加熱調理室の正面図を示す図である。本発明の実施形態に係る引出し式加熱調理器の構成を示すブロック図である。本発明の実施形態に係る引出し式加熱調理器がビルトインされるキャビネットの外観を示す図である。

　以下、図面を参照して、本発明に係る引出し式加熱調理器の実施形態について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。

　図１～図４を参照して、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００について説明する。図１は、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００の斜視図である。図２は、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００の右側図である。図３は、本実施形態に係る載置部２２の分解斜視図である。図４は、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００の上側図である。詳しくは、図１は、引出し体２を引出した状態の引出し式加熱調理器１００を右斜め前の上方から観た外観を示す。図２は、引出し体２を引出した状態の引出し式加熱調理器１００を示す。図３は、左斜め後の上方から観た扉部２１、支持部２３、ドロワートレイ２２１及びクッキングトレイ２２２を示す。図４は、引出し体２を引出した状態の引出し式加熱調理器１００を示す。なお、図３中、スライド部材２４及び支持部材２５は省略している。

　引出し式加熱調理器１００は、被加熱物を加熱調理する。被加熱物は、例えば、食品である。図１に示すように、引出し式加熱調理器１００は、加熱庫１と、引出し体２と、操作パネル３とを備える。

　本実施形態では、引出し式加熱調理器１００の操作パネル３が配置される側を引出し式加熱調理器１００の前側とし、その反対側を引出し式加熱調理器１００の後側と規定する。また、引出し式加熱調理器１００を前側から見たときの右側を引出し式加熱調理器１００の右側とし、その反対側を引出し式加熱調理器１００の左側と規定する。また、引出し式加熱調理器１００の前後方向及び左右方向と直交する方向において、操作パネル３が配置される側を引出し式加熱調理器１００の上側とし、その反対側を引出し式加熱調理器１００の下側と規定する。なお、これらの向きは、本発明の引出し式加熱調理器の使用時の向きを限定するものではない。

　加熱庫１は、箱状部材である。加熱庫１は、その内部に加熱調理室１００Ａを有する。加熱調理室１００Ａは、被加熱物を収容して加熱調理を行うための空間を示す。加熱調理室１００Ａの前側は、引出し体２を出し入れするために開口されている。加熱庫１の詳細については、図６及び図７を参照して後述する。

　本実施形態では、引出し式加熱調理器１００は、加熱調理モードとして、レンジ加熱モード、第１熱風循環加熱モード、第２熱風循環加熱モード、及びグリル加熱モードを有する。レンジ加熱モードは、主として、加熱調理室１００Ａ内にマイクロ波を放射することによって、被加熱物を加熱調理するモードである。第１熱風循環加熱モードは、主として、加熱調理室１００Ａ内に第１熱風Ｆ１を循環させて加熱調理室１００Ａ内の温度の均一化を図ることによって、被加熱物を加熱調理するモードである。第２熱風循環加熱モードは、主として、第１モード及び第２モードを含む。第１モードは、第２熱風Ｆ２を被加熱物の上面に直接吹き付けることによって、被加熱物を加熱調理するモードである。第２モードは、加熱調理室１００Ａ内に第２熱風Ｆ２を循環させて、短時間で加熱調理室１００Ａ内を予熱するモードである。グリル加熱モードは、主として、被加熱物に輻射熱を曝すことによって、被加熱物を加熱調理するモードである。

　操作パネル３は、ユーザーからの操作を受け付ける。操作パネル３は、加熱庫１の前面の上部に位置する。操作パネル３は、操作部と、表示部とを有する。操作部は、ユーザーからの操作を受け付ける。表示部は、各種の情報を表示する。

　引出し体２は、加熱庫１に対して引出し可能で、かつ加熱調理室１００Ａ内に収納可能である。引出し体２は、加熱庫１に取り付けられている。引出し体２は、載置部２２を有する。載置部２２は、被加熱物を載置可能である。載置部２２は、引出し体２が加熱調理室１００Ａ内から引き出された状態において、加熱調理室１００Ａ内から外へ引き出される。載置部２２は、引出し体２が加熱調理室１００Ａ内に引き込まれた状態において、加熱調理室１００Ａ内に収容される。

　図２に示すように、引出し体２は、載置部２２に加えて、扉部２１と、支持部２３と、一対のスライド部材２４と、支持部材２５とを更に有する。

　扉部２１は、加熱調理室１００Ａの前側の開口を開閉可能である。扉部２１は、略矩形の板状部材である。扉部２１は、前面２１Ａ及び後面２１Ｂを有する。扉部２１は、引出し体２が加熱調理室１００Ａから引き出された状態において、加熱調理室１００Ａの前側の開口を開いている。扉部２１は、引出し体２が加熱調理室１００Ａに引き込まれた状態において、加熱調理室１００Ａの前側の開口を閉じている。

　支持部２３は、載置部２２を支持する。支持部２３の詳細については、図３を参照して後述する。

　一対のスライド部材２４は、引出し体２の移動方向を前後方向に規制する。一対のスライド部材２４は、扉部２１の後面２１Ｂに固定されている。一対のスライド部材２４の詳細については、図４を参照して後述する。

　支持部材２５は、引出し体２の移動方向を前後方向に規制する。支持部材２５は、扉部２１の後面２１Ｂの左右方向の中央部近傍で、かつ載置部２２よりも下側に取り付けられている。支持部材２５は、前後方向を長手方向とする板状部材である。支持部材２５は、後側にラック部を有する。ラック部は複数の歯を有する。加熱庫１は、加熱調理室１００Ａを構成する底壁１Ｄを有する。加熱庫１は、外壁を構成する底外壁１Ｆを有する。加熱庫１は、底壁１Ｄと底外壁１Ｆとの間に空間を有する。加熱庫１は、図８を参照して後述する駆動機構４を有する。駆動機構４は、底壁１Ｄと底外壁１Ｆとの間に形成された空間内に収納されている。駆動機構４は、支持部材２５のラック部と噛み合うことで、引出し体２を開状態又は閉状態にする。

　図３に示すように、引出し体２は、載置部２２に加えて、支持部２３を有する。載置部２２は、ドロワートレイ２２１と、クッキングトレイ２２２とを有する。支持部２３、ドロワートレイ２２１、及びクッキングトレイ２２２は、この順に重ね合わせられる。

　支持部２３は、ドロワートレイ２２１、及びクッキングトレイ２２２を保持する。図３に示すように、支持部２３は、底板部２３Ａと、奥板部２３Ｂと、右側板部２３Ｃと、左側板部２３Ｄと、一対のローラー２３Ｅとを有する。底板部２３Ａ、奥板部２３Ｂ、右側板部２３Ｃ、及び左側板部２３Ｄは、板状部材である。底板部２３Ａ、奥板部２３Ｂ、右側板部２３Ｃ、左側板部２３Ｄ及び扉部２１は、内箱を形成する。右側板部２３Ｃの高さと、左側板部２３Ｄの高さとは略同一である。

　底板部２３Ａは、開口部２３Ａ１を有する。

　奥板部２３Ｂは、第１背高部２３Ｂ１と、背低部２３Ｂ２と、第２背高部２３Ｂ３とを有する。以下、第１背高部２３Ｂ１を「右側背高部２３Ｂ１」と記載する。以下、第２背高部２３Ｂ３を「左側背高部２３Ｂ３」と記載する。背低部２３Ｂ２は、左右方向において、右側背高部２３Ｂ１と、左側背高部２３Ｂ３との間に位置する。右側背高部２３Ｂ１の高さと、右側板部２３Ｃの高さとは略同一である。左側背高部２３Ｂ３の高さと、左側板部２３Ｄの高さとは略同一である。奥板部２３Ｂは、右側背高部２３Ｂ１及び左側背高部２３Ｂ３を有するので、支持部２３のガタツキの発生を抑制することができる。

　背低部２３Ｂ２の高さは、右側背高部２３Ｂ１及び左側背高部２３Ｂ３の各々の高さよりも低い。

　一対のローラー２３Ｅは、引出し体２の移動に伴って回転する。一対のローラー２３Ｅは、右側ローラー２３Ｅ１及び左側ローラー２３Ｅ２を有する。右側ローラー２３Ｅ１は、右側板部２３Ｃの後側の端部に取り付けられている。左側ローラー２３Ｅ２は、左側板部２３Ｄの後側の端部に取り付けられている。

　ドロワートレイ２２１は、被加熱物又はクッキングトレイ２２２を保持する。ドロワートレイ２２１は、支持部２３の底板部２３Ａの開口部２３Ａ１に嵌め込まれている。ドロワートレイ２２１は、底板部２３Ａに固定されている。ドロワートレイ２２１は、板状部材である。ドロワートレイ２２１は、上側から下側に観た場合、略矩形状である。ドロワートレイ２２１は、天面部２２１Ａを有する。天面部２２１Ａは、被加熱物又はクッキングトレイ２２２の載置面を構成する。ドロワートレイ２２１の天面部２２１Ａは、支持部２３の奥板部２３Ｂ、右側板部２３Ｃ、及び左側板部２３Ｄの各々の高さよりも低い位置に位置する。

　支持部２３及びドロワートレイ２２１の材質は、セラミック又はガラスを含む。これにより、支持部２３及びドロワートレイ２２１は、マイクロ波を透過しやすくなる。

　クッキングトレイ２２２は、第１熱風循環加熱モード、第２熱風循環加熱モード、又はグリル加熱モードが実行される際に、被加熱物から滴り落ちる油を受ける油受け皿として機能する。クッキングトレイ２２２は、ドロワートレイ２２１の天面部２２１Ａ上に着脱可能に載置される。クッキングトレイ２２２は、有底の皿状部材である。クッキングトレイ２２２は、天面部２２２Ａ、環状周壁部２２２Ｂ、及び環状縁部２２２Ｃを有する。天面部２２２Ａは、上側から下側に観た場合、略矩形状である。環状周壁部２２２Ｂは、天面部２２２Ａの周縁部から立設されている。環状縁部２２２Ｃは、環状周壁部２２２Ｂの上端から外向きに延設されている。天面部２２２Ａは、被加熱物の載置面を構成する。クッキングトレイ２２２がドロワートレイ２２１の天面部２２１Ａ上に載置された状態において、クッキングトレイ２２２の環状縁部２２２Ｃの上面は、支持部２３の奥板部２３Ｂ、右側板部２３Ｃ、及び左側板部２３Ｄの各々の高さよりも低い位置に位置する。

　なお、クッキングトレイ２２２は、被加熱物の調理方法に応じて、引出し式加熱調理器１００から取り外されてもよい。例えば、レンジ加熱モードが実行される際、クッキングトレイ２２２は、引出し式加熱調理器１００から取り外れてもよい。レンジ加熱モードが実行される際、ドロワートレイ２２１の天面部２２１Ａ上に被加熱物が載置されてもよい。

　図４に示すように、一対のスライド部材２４は、右側スライド部材２４１と、左側スライド部材２４２とを有する。右側スライド部材２４１及び左側スライド部材２４２は、前後方向を長手方向とする管状部材である。右側スライド部材２４１及び左側スライド部材２４２の各々は、内部に中空部を有する。右側スライド部材２４１と、左側スライド部材２４２とは、左右方向において対向する。右側スライド部材２４１は、扉部２１に取り付けられている。左側スライド部材２４２は、扉部２１に取り付けられている。加熱庫１は、加熱調理室１００Ａを構成する右壁１Ａ及び左壁１Ｂを有する。加熱庫１は、外壁を構成する右外壁１Ｇ及び左外壁１Ｈを有する。加熱庫１は、右壁１Ａと右外壁１Ｇとの間に空間を有する。加熱庫１は、左壁１Ｂと左外壁１Ｈとの間に空間を有する。図４に示すように、加熱庫１は、右側スライドレール１１と、左側スライドレール１２とを有する。右側スライドレール１１は、右壁１Ａと右外壁１Ｇとの間に空間内に配置されている。左側スライドレール１２は、左壁１Ｂと左外壁１Ｈとの間に空間内に配置されている。右側スライドレール１１及び左側スライドレール１２の各々は、前後方向を長手方向とする板状部材である。

　次に、図１～図７を参照して、本実施形態に係る加熱庫１について更に説明する。図５及び図６は、本実施形態に係る加熱庫１の概略断面を示す図である。図７は、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００の加熱調理室１００Ａの正面図である。詳しくは、図５は、前後方向に直交する面で切断した加熱庫１の断面を示す。図６は、左右方向に直交する面で切断した加熱庫１の断面を示す。

　図５に示すように、加熱庫１は、右壁１Ａ、左壁１Ｂ、天井壁１Ｃ、底壁１Ｄ、及び奥壁１Ｅを有する。右壁１Ａ、左壁１Ｂ、天井壁１Ｃ、底壁１Ｄ、及び奥壁１Ｅは、加熱調理室１００Ａを形成する。図６に示すように、加熱庫１は、第１加熱室１３Ａと、第１仕切り板１３Ｂと、第２加熱室１４Ａと、第２仕切り板１４Ｂと、第３加熱室１５Ａと、オーブントレイ１５Ｂとを更に備える。

　第１加熱室１３Ａは、奥壁１Ｅの外側に位置する。第１仕切り板１３Ｂは、奥壁１Ｅの略全面を構成する。第１仕切り板１３Ｂは、第１加熱室１３Ａと加熱調理室１００Ａとを仕切る。第１仕切り板１３Ｂは、板状部材である。図７に示すように、第１仕切り板１３Ｂは、第１吹出孔部１３Ｃ及び第１吸込孔部１３Ｄを有する。

　第１吹出孔部１３Ｃは、複数のパンチ孔の集合体である。同様に、第１吸込孔部１３Ｄも、複数のパンチ孔の集合体である。第１吹出孔部１３Ｃ及び第１吸込孔部１３Ｄの各々のパンチ孔の直径は、例えば、３．４ｍｍである。第１吹出孔部１３Ｃ及び第１吸込孔部１３Ｄは、複数のパンチ孔の集合体であるので、レンジ加熱モードが実行される際、マイクロ波が加熱調理室１００Ａの外部に漏洩することを抑制することができる。更に、第１吹出孔部１３Ｃ又は第１吸込孔部１３Ｄは、加熱調理室１００Ａ内の清掃の際に、第１吹出孔部１３Ｃ及び第１吸込孔部１３Ｄの各々とユーザーの指先との接触による指先の切創の発生を抑制することができる。

　図７に示すように、第１吸込孔部１３Ｄは、奥壁１Ｅの中央部に位置する。奥壁１Ｅは、引出し体２が加熱調理室１００Ａ内に引き込まれた状態において、奥板部２３Ｂと対向する。第１吹出孔部１３Ｃは、奥壁１Ｅの周縁部に位置する。換言すると、第１吹出孔部１３Ｃは、奥壁１Ｅの縁に沿って位置する。第１吹出孔部１３Ｃ及び第１吸込孔部１３Ｄは、支持部２３の高さよりも高い位置に位置する。具体的には、第１吹出孔部１３Ｃ及び第１吸込孔部１３Ｄは、引出し体２が加熱調理室１００Ａ内に引き込まれた状態において、支持部２３の奥板部２３Ｂの高さよりも高い位置に位置する。支持部２３の奥板部２３Ｂの高さは、上下方向において、右側背高部２３Ｂ１、左側背高部２３Ｂ３、及び背低部２３Ｂ２の各々の上縁部の位置を示す。つまり、引出し体２が加熱調理室１００Ａ内に引き込まれても、第１吹出孔部１３Ｃ及び第１吸込孔部１３Ｄは、前側から後側に観た場合、支持部２３の奥板部２３Ｂに遮られない。詳細には、第１吹出孔部１３Ｃ及び第１吸込孔部１３Ｄの複数のパンチ孔の全ては、支持部２３の高さよりも高い位置に位置する。また、第１吹出孔部１３Ｃは、奥壁１Ｅを前側から後側に観た場合に、略左右対称となるように位置する。

　図５に示すように、第２加熱室１４Ａは、天井壁１Ｃの外側に位置する。第２仕切り板１４Ｂは、天井壁１Ｃの略中央部を構成する。第２仕切り板１４Ｂは、第２加熱室１４Ａと加熱調理室１００Ａとを仕切る。第２仕切り板１４Ｂは、板状部材である。第２仕切り板１４Ｂは、第２吹出孔部１４Ｃ及び第２吸込孔部１４Ｄを有する。第２吹出孔部１４Ｃ及び第２吸込孔部１４Ｄは、天井壁１Ｃの中央部に位置する。第２吹出孔部１４Ｃは、第２吸込孔部１４Ｄの外周に沿って形成されている。第２吹出孔部１４Ｃは、天井壁１Ｃを下側から上側に観た場合に、略左右対称となるように位置する。

　第２吹出孔部１４Ｃは、複数のパンチ孔の集合体である。同様に、第２吸込孔部１４Ｄも、複数のパンチ孔の集合体である。第２吹出孔部１４Ｃ及び第２吸込孔部１４Ｄの各々のパンチ孔の直径は、例えば、３．４ｍｍである。第２吹出孔部１４Ｃ及び第２吸込孔部１４Ｄは、複数のパンチ孔の集合体であるので、レンジ加熱モードが実行される際、マイクロ波が加熱調理室１００Ａの外部に漏洩することを抑制することができる。更に、第２吹出孔部１４Ｃ又は第２吸込孔部１４Ｄは、加熱調理室１００Ａ内の清掃の際に、第２吹出孔部１４Ｃ及び第２吸込孔部１４Ｄの各々とユーザーの指先との接触による指先の切創の発生を抑制することができる。

　図５に示すように、第３加熱室１５Ａは、底壁１Ｄの外側に位置する。オーブントレイ１５Ｂは、底壁１Ｄの略中央部を構成する。オーブントレイ１５Ｂは、第３加熱室１５Ａと加熱調理室１００Ａとを仕切る。オーブントレイ１５Ｂは、板状部材である。オーブントレイ１５Ｂは、加熱庫１に取り付けられている。

　オーブントレイ１５Ｂの材質は、セラミックス又はガラスを含む。オーブントレイ１５Ｂの材質がセラミックス又はガラスを含むことで、オーブントレイ１５Ｂは、マイクロ波を透過しやすくなる。そのため、引出し式加熱調理器１００は、レンジ加熱モードが実行される際、被加熱物を効率的に加熱調理することができる。

　図６に示すように、加熱庫１は、第１送風部１３を備える。図５及び図６に示すように、加熱庫１は、第２送風部１４と、マイクロ波供給部１５と、グリル部１６とを備える。

　図６に示すように、第１送風部１３は、第１熱風Ｆ１を加熱調理室１００Ａ内に供給する。つまり、第１送風部１３は、引出し式加熱調理器１００に第１熱風循環加熱機能を付与する。第１送風部１３は、奥壁１Ｅの外側に位置する。第１送風部１３は、第１ヒーター１３１と、第１遠心ファン１３２と、第１駆動部１３３とを有する。加熱庫１は、第１加熱室１３Ａを構成する第１壁部１３Ｅを有する。第１壁部１３Ｅは、第１加熱室１３Ａの後壁を構成する。第１ヒーター１３１及び第１遠心ファン１３２は、第１加熱室１３Ａ内に収容されている。第１駆動部１３３は、第１壁部１３Ｅの外側に位置する。第１ヒーター１３１は、空気を加熱する。第１遠心ファン１３２は、第１ヒーター１３１により加熱された空気を第１吹出孔部１３Ｃを介して加熱調理室１００Ａ内に吹き付ける。また、第１遠心ファン１３２は、第１吸込孔部１３Ｄを介して、加熱調理室１００Ａ内の空気を吸い込む。第１吸込孔部１３Ｄは、第１遠心ファン１３２の軸方向に対向している。第１駆動部１３３は、第１遠心ファン１３２を駆動する。第１駆動部１３３は、例えば、モーターである。

　図５及び図６に示すように、第２送風部１４は、第２熱風Ｆ２を加熱調理室１００Ａ内に供給する。つまり、第２送風部１４は、引出し式加熱調理器１００に第２熱風循環加熱機能を付与する。第２送風部１４は、天井壁１Ｃの外側に位置する。第２送風部１４は、第２ヒーター１４１と、第２遠心ファン１４２と、第２駆動部１４３とを有する。加熱庫１は、第２加熱室１４Ａを構成する第２壁部１４Ｅを有する。第２壁部１４Ｅは、第２加熱室１４Ａの上面を構成する。第２ヒーター１４１及び第２遠心ファン１４２は、第２加熱室１４Ａ内に収容されている。第２駆動部１４３は、第２壁部１４Ｅの外側に位置する。第２ヒーター１４１は、空気を加熱する。第２遠心ファン１４２は、第２ヒーター１４１により加熱された空気を第２吹出孔部１４Ｃを介して加熱調理室１００Ａ内に吹き付ける。また、第２遠心ファン１４２は、第２吸込孔部１４Ｄを介して、加熱調理室１００Ａ内の空気を吸い込む。第２吸込孔部１４Ｄは、第２遠心ファン１４２の軸方向に対向している。第２駆動部１４３は、第２遠心ファン１４２を駆動する。本実施形態では、第２駆動部１４３は、第２遠心ファン１４２の回転速度が第１遠心ファン１３２の回転速度よりも速くなるように、第２遠心ファン１４２を駆動する。第２駆動部１４３は、例えば、モーターである。

　図５及び図６に示すように、マイクロ波供給部１５は、マイクロ波を加熱調理室１００Ａ内に供給する。つまり、マイクロ波供給部１５は、引出し式加熱調理器１００にレンジ加熱機能を付与する。マイクロ波供給部１５は、底壁１Ｄの外側に位置する。マイクロ波供給部１５は、マグネトロン１５１と、導波管１５２と、回転アンテナ１５３と、アンテナモーター１５４とを有する。加熱庫１は、第３加熱室１５Ａを構成する第３壁部１５Ｃを有する。第３壁部１５Ｃは、第３加熱室１５Ａの下面を構成する。第３壁部１５Ｃは、給電孔部１５Ｄを有する。回転アンテナ１５３は、第３加熱室１５Ａ内に収容されている。マグネトロン１５１、導波管１５２、及びアンテナモーター１５４は、第３壁部１５Ｃの外側に位置する。マグネトロン１５１はマイクロ波を発生する。導波管１５２は、発生したマイクロ波を第３壁部１５Ｃの給電孔部１５Ｄに伝播する。この結果、マイクロ波は、回転アンテナ１５３を介して加熱調理室１００Ａ内に供給される。アンテナモーター１５４は、回転アンテナ１５３を駆動する。回転アンテナ１５３は、マイクロ波を攪拌し、加熱調理室１００Ａ内にマイクロ波を放射させる。本実施形態では、レンジ加熱モードが実行されても、引出し式加熱調理器１００は、被加熱物を回転させない。

　図５及び図６に示すように、グリル部１６は、熱を加熱調理室１００Ａ内に供給する。つまり、グリル部１６は、引出し式加熱調理器１００にグリル加熱機能を付与する。グリル部１６は、加熱調理用ヒーター部１６１と、通電部１６２とを有する。加熱調理用ヒーター部１６１は、加熱調理室１００Ａ内の天井壁１Ｃ側に位置する。通電部１６２は、左壁１Ｂの外側に位置する。通電部１６２は、加熱調理用ヒーター部１６１に通電する。通電された加熱調理用ヒーター部１６１は、発熱する。加熱調理用ヒーター部１６１は、上側から下側に観た場合、略Ｕ字状である。図６に示すように、本実施形態では、３つのグリル部１６が、前後方向の中央部で、かつ上下方向の上部に配置されている。

　図８を参照して、引出し式加熱調理器１００の構成について詳細に説明する。図８は、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００の構成を示すブロック図である。

　図８に示すように、引出し式加熱調理器１００は、駆動機構４と、制御部５と、記憶部６とを更に備える。

　駆動機構４は、駆動機構用駆動モーター４１と、ラックピニオン機構とを有する。ラックピニオン機構は、ピニオンを有する。ピニオンは、駆動機構用駆動モーター４１のモーター軸の先端部に取り付けられている。ピニオンは、図２を参照して説明した支持部材２５の後側のラック部と噛み合う。

　制御部５は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）のようなプロセッサーを含むハードウェア回路である。制御部５は、記憶部６に格納された制御プログラムを実行することにより、第１ヒーター１３１、第１駆動部１３３、第２ヒーター１４１、第２駆動部１４３、マグネトロン１５１、アンテナモーター１５４、通電部１６２、駆動機構用駆動モーター４１、操作パネル３、及び記憶部６を制御する。

　記憶部６は、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）、及びＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）によって構成される。記憶部６は、引出し式加熱調理器１００の各部の動作を制御するための制御プログラムを記憶する。記憶部６は、操作パネル３が操作されて入力された設定情報を記憶する。

　続いて、図９を参照して引出し式加熱調理器１００がビルトインされるキャビネット２００について説明する。図９は、本実施形態に係る引出し式加熱調理器１００がビルトインされるキャビネット２００の外観を示す図である。

　引出し式加熱調理器１００は、キャビネット２００内にビルトインされて設置される。図９に示すように、キャビネット２００は、上壁２００Ａ、下壁２００Ｂ、右壁２００Ｃ、左壁２００Ｄ、及び後壁２００Ｅを有する。上壁２００Ａ、下壁２００Ｂ、右壁２００Ｃ、左壁２００Ｄ及び後壁２００Ｅは、収容部２００Ｆを形成する。収容部２００Ｆは、引出し式加熱調理器１００が嵌め込まれる直方体状の空間である。

　次に、図６及び図７を参照して、第１熱風Ｆ１の流れについて説明する。第１熱風Ｆ１は、第１熱風循環加熱モードが実行されると、第１吹出孔部１３Ｃから加熱調理室１００Ａ内に吹き出される。換言すれば、第１吹出孔部１３Ｃは、載置部２２に沿って第１熱風Ｆ１を吹き出す。加熱調理室１００Ａ内に吹き出された第１熱風Ｆ１は、主として、右壁１Ａ、左壁１Ｂ、天井壁１Ｃ、及びクッキングトレイ２２２に沿って、前方に向かって移動する。次いで、図２を参照して説明した扉部２１の後面２１Ｂに到達した第１熱風Ｆ１は、移動方向を反転して、後方に向かって移動する。次いで、後方に向かって移動する第１熱風Ｆ１は、第１吸込孔部１３Ｄに吸入される。換言すれば、第１吸込孔部１３Ｄは、載置部２２に沿って第１熱風Ｆ１を吸い込む。第１吸込孔部１３Ｄに吸入された第１熱風Ｆ１は、第１ヒーター１３１によって加熱され、第１吹出孔部１３Ｃから加熱調理室１００Ａ内に再度吹き出される。このようにして、第１送風部１３は、第１加熱室１３Ａと加熱調理室１００Ａとの間で空気を循環させて、加熱調理室１００Ａ内の温度を均一にする。

　次に、図５及び図６を参照して、第２熱風Ｆ２の流れについて説明する。第２熱風Ｆ２は、第２熱風循環加熱モードが実行されると、第２吹出孔部１４Ｃから加熱調理室１００Ａ内に吹き出される。加熱調理室１００Ａ内に吹き出された第２熱風Ｆ２は、下方に向かって移動する。次いで、クッキングトレイ２２２又は被加熱物に到達した第２熱風Ｆ２は、移動方向を反転して、上方に向かって移動する。上方に向かって移動する第２熱風Ｆ２は、第２吸込孔部１４Ｄに吸入される。第２吸込孔部１４Ｄに吸入された第２熱風Ｆ２は、第２ヒーター１４１によって加熱され、第２吹出孔部１４Ｃから加熱調理室１００Ａ内に再度吹き出される。このようにして、第２送風部１４は、第２加熱室１４Ａと加熱調理室１００Ａとの間で空気を循環させる。なお、第２熱風循環加熱モードが第１モードの場合、第２熱風Ｆ２は、被加熱物の上面に第２熱風Ｆ２を直接吹き付けられる。その結果、被加熱物が加熱調理される。また、第２熱風循環加熱モードが第２モードの場合、第２送風部１４は、被加熱物を加熱調理する前段階として、第２加熱室１４Ａと加熱調理室１００Ａとの間で空気を循環させて、短時間で加熱調理室１００Ａ内を予熱する。

　図１～図９を参照して説明したように、本実施形態では、第１吹出孔部１３Ｃは、引出し体２が加熱調理室１００Ａ内に引き込まれた状態において、支持部２３の奥板部２３Ｂの高さよりも高い位置に位置する。これにより、第１熱風循環加熱モードが実行されることによって第１吹出孔部１３Ｃから吹き出される第１熱風Ｆ１は、支持部２３の奥板部２３Ｂに吹き付けられにくい。そのため、引出し体２は、第１吹出孔部１３Ｃから第１熱風Ｆ１が直接的に支持部２３の奥板部２３Ｂに吹き付けられる場合に比べて、高温になりにくい。その結果、引出し式加熱調理器１００は、引出し体２の耐久性の低下を抑制することができる。

　また、引出し式加熱調理器１００は、引出し体２が加熱調理室１００Ａ内に引き込まれた状態において、支持部２３の奥板部２３Ｂの高さよりも高い位置に位置する。これにより、引出し式加熱調理器１００は、第１熱風循環加熱モードが実行されることによって、加熱調理室１００Ａ内の温度の立ち上がりが早く、加熱調理室１００Ａ内の加熱効率を向上させることができる。その結果、引出し式加熱調理器１００は、被加熱物の加熱効率も向上させることができる。

　図１～図９を参照して説明したように、本実施形態では、奥板部２３Ｂは、右側背高部２３Ｂ１、左側背高部２３Ｂ３、及び背低部２３Ｂ２を有する。背低部２３Ｂ２は、右側背高部２３Ｂ１と左側背高部２３Ｂ３との間に位置する。これにより、第１熱風循環加熱モードが実行されることによって第１吹出孔部１３Ｃから吹き出される第１熱風Ｆ１は、クッキングトレイ２２２の天面部２２２Ａに沿って移動しやすくなる。その結果、引出し式加熱調理器１００は、加熱調理室１００Ａ内の温度ムラの発生を低減することができる。

　図１～図９を参照して説明したように、本実施形態では、加熱庫１は、第１送風部１３及び第２送風部１４を備える。加熱庫１は、第１吹出孔部１３Ｃ、第２吹出孔部１４Ｃ、第１吸込孔部１３Ｄ、第２吸込孔部１４Ｄを含む。これにより、引出し式加熱調理器１００は、加熱条件が異なる加熱調理が可能である。具体的に、引出し式加熱調理器１００は、第１熱風循環加熱モード、又は第２熱風循環加熱モードを実行可能である。

　図１～図９を参照して説明したように、本実施形態では、奥壁１Ｅは、第１仕切り板１３Ｂを含む。天井壁１Ｃは、第２仕切り板１４Ｂを含む。これにより、引出し式加熱調理器１００は、第１送風部１３の駆動によって第１熱風Ｆ１を奥壁１Ｅから吹き出し、吸込することができる。引出し式加熱調理器１００は、第２熱風Ｆ２を天井壁１Ｃから吹き出し、吸込することができる。

　図１～図９を参照して説明したように、本実施形態では、第１吸込孔部１３Ｄは、奥壁１Ｅの中央部に位置する。第１吹出孔部１３Ｃは、奥壁１Ｅの周縁部に位置する。第２吸込孔部１４Ｄ及び第２吹出孔部１４Ｃは、天井壁１Ｃの中央部に位置する。これにより、引出し式加熱調理器１００は、第１送風部１３の駆動によって、被加熱物を均一に加熱することができる。更に、引出し式加熱調理器１００は、第２送風部１４の駆動によって、被加熱物の天井壁１Ｃ側の面に焦げ目を付けることができる。

　図１～図９を参照して説明したように、本実施形態では、グリル部１６は、加熱調理室１００Ａ内に位置する加熱調理用ヒーター部１６１を有する。これにより、引出し式加熱調理器１００は、輻射熱による加熱調理が可能である。

　図１～図９を参照して説明したように、本実施形態では、加熱調理用ヒーター部１６１は、天井壁１Ｃ側に位置する。マイクロ波供給部１５は、底壁１Ｄの外側に位置する。これにより、引出し式加熱調理器１００は、マイクロ波供給部１５の駆動によって発生するマイクロ波を、加熱調理用ヒーター部１６１に遮蔽されずに加熱調理室１００Ａ内に供給することができる。

　以上、図面（図１～図９）を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である（例えば、下記に示す（１）～（１１））。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。

　（１）図１～図９を参照して説明したように、加熱庫１の奥壁１Ｅは、第１仕切り板１３Ｂを含むが、本発明はこれに限定されない。加熱庫１の奥壁１Ｅは、第１仕切り板１３Ｂを含まなくてもよい。例えば、加熱庫１の右壁１Ａ及び左壁１Ｂの少なくとも一方が第１仕切り板１３Ｂを含んでもよい。つまり、第１熱風Ｆ１は、加熱庫１の右壁１Ａ及び左壁１Ｂの少なくとも一方から吹き出されてもよい。第１熱風Ｆ１が加熱庫１の右壁１Ａから吹き出される場合、第１吹出孔部１３Ｃは、支持部２３の右側板部２３Ｃの高さよりも高い位置に位置すればよい。同様に、第１熱風Ｆ１が加熱庫１の左壁１Ｂから吹き出される場合、第１吹出孔部１３Ｃは、支持部２３の左側板部２３Ｄの高さよりも高い位置に位置すればよい。

　（２）図１～図９を参照して説明したように、第１吸込孔部１３Ｄは、加熱庫１の奥壁１Ｅの中央部に位置し、第１吹出孔部１３Ｃは、奥壁１Ｅの周縁部に位置するが、本発明はこれに限定されない。第１吸込孔部１３Ｄは、加熱庫１の奥壁１Ｅの中央部に位置しなくてもよい。第１吹出孔部１３Ｃは、奥壁１Ｅの周縁部に位置しなくてもよい。

　（３）図１～図９を参照して説明したように、支持部２３の奥板部２３Ｂは、背低部２３Ｂ２を有するが、本発明はこれに限定されない。支持部２３の奥板部２３Ｂは、背低部２３Ｂ２を有していなくてもよい。

　（４）図１～図９を参照して説明したように、引出し式加熱調理器１００は、第１送風部１３及び第２送風部１４を備えるが、本発明はこれに限定されない。例えば、引出し式加熱調理器１００は、第１送風部１３及び第２送風部１４のうちの一方を備えていてもよい。また、引出し式加熱調理器１００は、第１送風部１３及び第２送風部１４とは異なる送風部を更に備えていてもよい。

　（５）図１～図９を参照して説明したように、加熱庫１の奥壁１Ｅは第１仕切り板１３Ｂを含み、加熱庫１の天井壁１Ｃは第２仕切り板１４Ｂを含むが、本発明はこれに限定されない。例えば、加熱庫１の奥壁１Ｅは第２仕切り板１４Ｂを含み、加熱庫１の天井壁１Ｃは第１仕切り板１３Ｂを含んでもよい。また、加熱庫１の右壁１Ａ、左壁１Ｂ、天井壁１Ｃ、底壁１Ｄ及び奥壁１Ｅのうちの１つが第１仕切り板１３Ｂ及び第２仕切り板１４Ｂを含んでいてもよい。

　（６）図１～図９を参照して説明したように、第２吸込孔部１４Ｄ及び第２吹出孔部１４Ｃは、天井壁１Ｃの中央部に位置するが、本発明はこれに限定されない。例えば、第２吸込孔部１４Ｄが天井壁１Ｃの中央部に位置し、第２吹出孔部１４Ｃが天井壁１Ｃの周縁部に位置してもよい。

　（７）図１～図９を参照して説明したように、引出し式加熱調理器１００は、グリル部１６を備えるが、本発明はこれに限定されない。引出し式加熱調理器１００は、グリル部１６を備えていなくてもよい。また、引出し式加熱調理器１００は、マイクロ波供給部１５を備えるが、本発明はこれに限定されない。引出し式加熱調理器１００は、マイクロ波供給部１５を備えていなくてもよい。

　（８）図１～図９を参照して説明したように、グリル部１６の加熱調理用ヒーター部１６１は、天井壁１Ｃ側に位置し、マイクロ波供給部１５は、加熱庫１の底壁１Ｄの外側に位置するが、本発明はこれに限定されない。例えば、グリル部１６の加熱調理用ヒーター部１６１は、右壁１Ａ及び左壁１Ｂのうちの少なくとも一方側に位置し、マイクロ波供給部１５は、加熱庫１の天井壁１Ｃの外側に位置してもよい。また、グリル部１６及びマイクロ波供給部１５は、加熱庫１の同じ壁側に配置されていてもよい。

　（９）図１～図９を参照して説明したように、ドロワートレイ２２１は、支持部２３の底板部２３Ａに固定されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、ドロワートレイ２２１は、支持部２３に着脱可能に載置されていてもよい。また、ドロワートレイ２２１と支持部２３とは、一体的に形成されていてもよい。

　（１０）図１～図９を参照して説明したように、第１吹出孔部１３Ｃ、第１吸込孔部１３Ｄ、第２吹出孔部１４Ｃ、及び第２吸込孔部１４Ｄの各々は、複数のパンチ孔の集合体であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、第１吹出孔部１３Ｃ、第１吸込孔部１３Ｄ、第２吹出孔部１４Ｃ、及び第２吸込孔部１４Ｄの各々は、１つの開口部であってもよいし、複数のスリット孔であってもよいし、網状であってもよい。

　（１１）引出し式加熱調理器１００は、網棚を有してもよい。網棚は、例えば、クッキングトレイ２２２の天面部２２２Ａに載置される。

　本発明は、例えば、引出し式加熱調理器の分野に有用である。

　１　　　　加熱庫
　１３　　　第１送風部
　１３Ａ　　第１加熱室
　１３Ｂ　　第１仕切り板
　１３Ｃ　　第１吹出孔部
　１３Ｄ　　第１吸込孔部
　１３１　　第１ヒーター
　１３２　　第１遠心ファン
　１５　　　マイクロ波供給部
　２　　　　引出し体
　２２　　　載置部
　２３　　　支持部
　１００　　引出し式加熱調理器
　１００Ａ　加熱調理室

Claims

　加熱調理室と、
　前記加熱調理室に対して引出し可能で、かつ前記加熱調理室内に収納可能な引出し体と、
　熱風を前記加熱調理室内に供給する送風部と、
　仕切り板と
を備え、
　前記仕切り板は、前記熱風を前記加熱調理室内に吹き出す吹出孔部と、前記加熱調理室内の前記熱風を吸い込む吸込孔部とを有し、
　前記引出し体は、被加熱物が載置可能な載置部と、前記載置部を支持する支持部とを有し、
　前記吹出孔部は、前記支持部の高さよりも高い位置に位置する、引出し式加熱調理器。
　前記吹出孔部は、前記載置部に沿って前記熱風を吹き出し、
　前記吸込孔部は、前記載置部に沿って前記熱風を吸い込む、
請求項１に記載の引出し式加熱調理器。
　被加熱物を加熱する加熱調理室が内部に形成された加熱庫と、
　前記加熱庫に対して引出し可能で、かつ前記加熱調理室内に収納可能な引出し体と、
　マイクロ波を前記加熱調理室内に供給するマイクロ波供給部と、
　熱風を前記加熱調理室内に供給する送風部と
を備え、
　前記送風部は、空気を加熱するヒーターと、前記ヒーターにより加熱された空気を前記加熱調理室内に送風して前記熱風を発生させる遠心ファンとを有し、
　前記加熱庫は、前記ヒーター及び前記遠心ファンを収容する加熱室と、前記加熱室と前記加熱調理室とを仕切る仕切り板とを有し、
　前記仕切り板は、前記熱風を前記加熱調理室内に吹き出す吹出孔部と、前記加熱調理室内の前記熱風を吸い込む吸込孔部とを有し、
　前記引出し体は、前記被加熱物が載置可能な載置部と、前記載置部を支持する支持部とを有し、
　前記吹出孔部は、前記引出し体が前記加熱調理室内に引き込まれた状態において、前記支持部の高さよりも高い位置に位置する、引出し式加熱調理器。
　前記加熱庫は、前記加熱調理室を構成する奥壁を有し、
　前記奥壁は、前記仕切り板を含み、
　前記支持部は、前記奥壁と対向する奥板部を有し、
　前記吹出孔部は、前記引出し体が前記加熱調理室内に引き込まれた状態において、前記奥板部の高さよりも高い位置に位置する、請求項３に記載の引出し式加熱調理器。
　前記吸込孔部は、前記奥壁の中央部に位置し、
　前記吹出孔部は、前記奥壁の周縁部に位置する、請求項４に記載の引出し式加熱調理器。
　前記奥板部は、第１背高部と、第２背高部と、前記第１背高部及び前記第２背高部の各々よりも高さが低い背低部とを有し、
　前記背低部は、前記第１背高部と前記第２背高部との間に位置する、請求項４又は請求項５に記載の引出し式加熱調理器。
　前記送風部は、第１熱風を前記加熱調理室内に供給する第１送風部と、第２熱風を前記加熱調理室内に供給する第２送風部とを有し、
　前記吹出孔部は、前記第１熱風を前記加熱調理室内に吹き出す第１吹出孔部と、前記第２熱風を前記加熱調理室内に吹き出す第２吹出孔部とを含み、
　前記吸込孔部は、前記加熱調理室内の前記第１熱風を吸い込む第１吸込孔部と、前記加熱調理室内の前記第２熱風を吸い込む第２吸込孔部とを含む、請求項３に記載の引出し式加熱調理器。
　前記第１送風部は、空気を加熱する第１ヒーター、及び前記第１ヒーターにより加熱された空気を前記加熱調理室内に送風して前記第１熱風を発生させる第１遠心ファンを含み、
　前記第２送風部は、空気を加熱する第２ヒーター、及び前記第２ヒーターにより加熱された空気を前記加熱調理室内に送風して前記第２熱風を発生させる第２遠心ファンを含み、
　前記加熱室は、前記第１ヒーター及び前記第１遠心ファンを収容する第１加熱室と、前記第２ヒーター及び前記第２遠心ファンを収容する第２加熱室とを含み、
　前記仕切り板は、前記第１加熱室と前記加熱調理室とを仕切る第１仕切り板と、前記第２加熱室と前記加熱調理室とを仕切る第２仕切り板とを含み、
　前記加熱庫は、前記加熱調理室を構成する奥壁及び天井壁を有し、
　前記奥壁は、前記第１仕切り板を含み、
　前記天井壁は、前記第２仕切り板を含み、
　前記支持部は、前記奥壁と対向する奥板部を有し、
　前記第１吹出孔部は、前記引出し体が前記加熱調理室内に引き込まれた状態において、前記奥板部の高さよりも高い位置に位置する、請求項７に記載の引出し式加熱調理器。
　前記第１吸込孔部は、前記奥壁の中央部に位置し、
　前記第１吹出孔部は、前記奥壁の周縁部に位置し、
　前記第２吸込孔部及び前記第２吹出孔部は、前記天井壁の中央部に位置する、請求項８に記載の引出し式加熱調理器。
　前記奥板部は、第１背高部と、第２背高部と、前記第１背高部及び前記第２背高部の各々よりも高さが低い背低部とを有し、
　前記背低部は、前記第１背高部と前記第２背高部との間に位置する、請求項８又は請求項９に記載の引出し式加熱調理器。
　熱を前記加熱調理室内に供給するグリル部を更に備え、
　前記グリル部は、前記加熱調理室内に位置する加熱調理用ヒーター部を有する、請求項３から請求項１０のいずれか１項に記載の引出し式加熱調理器。
　前記加熱庫は、前記加熱調理室を構成する天井壁及び底壁を有し、
　前記加熱調理用ヒーター部は、前記天井壁側に位置し、
　前記マイクロ波供給部は、前記底壁の外側に位置する、請求項１１に記載の引出し式加熱調理器。