WO2020261763A1 - 弾性波装置 - Google Patents

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Abstract

横モードによるリップルをより効果的に抑圧し得る、弾性波装置を提供する。 第1,第2の弾性波共振子ユニットにより構成されている弾性波装置10であって、圧電性基板10Aに、第1の弾性波共振子ユニット1と、第2の弾性波共振子ユニット2とが構成されており、第1の弾性波共振子ユニット1の第1のIDT電極11では、交差幅領域が中央領域と、中央領域の両外側に配置された第1,第2の低音速領域とを有し、第1,第2の低音速領域の外側に第1,第2の高音速領域が設けられており、第1,第2の高音速領域が、複数の開口部11a3または17bが弾性波伝搬方向に沿って配置された構造を有し、第2の弾性波共振子ユニット2では、第2のIDT電極12が、中央領域と、中央領域の交差幅方向両外側に配置された第1,第2の低音速領域とを有し、第1の低音速領域の外側では、第3のバスバー17に複数の開口部17bが設けられて、第1の高音速領域が形成されており、第2の低音速領域の外側では、第4のバスバー12aに複数の開口部が設けられていない、弾性波装置10。

Description

弾性波装置
 本発明は、ピストンモードを利用した弾性波装置に関し、特に、弾性波共振子が複数の弾性波共振子ユニットに分割されている弾性波装置に関する。
 下記の特許文献1では、弾性波共振子が第1,第2の弾性波共振子ユニットに直列分割されている。特許文献1では、第1,第2の弾性波共振子ユニットでは、IDT電極の交差幅領域が、中央領域と、中央領域の両側に位置している第1,第2の低音速領域とを有する。第1,第2の低音速領域の外側に、第1,第2の高音速領域が設けられている。この第1,第2の高音速領域において音速を高めるために、バスバーに開口部が設けられている。また、一方のバスバーが、第1の弾性波共振子ユニットと、第2の弾性波共振子ユニットとで共有されている。
WO2015/098678号公報
 特許文献1に記載の弾性波装置では、第1の弾性波共振子ユニットと、第2の弾性波共振子ユニットとが同様に構成されている。そのため、第1の弾性波共振子ユニットで発生する横モードの周波数位置と、第2の弾性波共振子ユニットで発生する横モードの周波数位置とが重なり合っている。その結果、横モードが強め合い、横モードリップルを十分に抑圧できないことがあった。
 本発明の目的は、横モードによるリップルをより効果的に抑圧し得る、弾性波装置を提供することにある。
 本発明に係る弾性波装置では、第1,第2の弾性波共振子ユニットにより構成されている。
 本発明の弾性波装置は、上記第1,第2の弾性波共振子ユニットを構成するために、圧電性基板と、前記圧電性基板上に形成されており、第1の弾性波共振子ユニットを構成している第1のIDT電極と、前記圧電性基板上に形成されており、前記第1の弾性波共振子ユニットに電気的に接続されている第2の弾性波共振子ユニットを構成している、第2のIDT電極と、前記第1の弾性波共振子ユニットと前記第2の弾性波共振子ユニットとを接続している段間接続部とを備え、前記第1のIDT電極が、第1のバスバーと、前記第1のバスバーと隔てられて配置された第2のバスバーと、前記第1のバスバーに一端が接続されており、前記第2のバスバー側に延びる複数本の第1の電極指と、前記第2のバスバーに一端が接続されており、前記第1のバスバー側に延びる複数本の第2の電極指とを有し、前記第2のIDT電極が、第3のバスバーと、前記第3のバスバーと隔てられて配置された第4のバスバーと、前記第3のバスバーに一端が接続されており、前記第4のバスバー側に延びる複数本の第3の電極指と、前記第4のバスバーに一端が接続されており、前記第3のバスバー側に向かって延びる複数本の第4の電極指とを有し、前記第1,第2のIDT電極のそれぞれにおいて、前記第1,第2の電極指又は前記第3,第4の電極指の延びる方向中央に中央領域が設けられており、前記第1,第2の電極指又は前記第3,第4の電極指の延びる方向において前記中央領域の両外側に、前記中央領域に比べて音速が低い第1,第2の低音速領域が設けられており、前記第1,第2の低音速領域の前記第1,第2の電極指又は前記第3,第4の電極指の延びる方向両外側に、前記中央領域よりも音速が高い第1,第2の高音速領域が設けられており、前記第1のIDT電極では、前記第1,第2の高音速領域において、前記第1,第2のバスバーの双方に弾性波伝搬方向に沿って配置された複数の開口部が設けられており、前記第2のIDT電極では、前記第3,第4のバスバーのうち、前記第3のバスバーには、第1の高音速領域において、弾性波伝搬方向に沿って配置された複数の開口部が設けられており、前記第4のバスバーでは、第2の高音速領域において、前記開口部が設けられていない。
 本発明に係る弾性波装置では、横モードによるリップルを十分に抑圧することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の電極構造を示す平面図である。 図2は、第1の実施形態の弾性波装置の模式的平面図である。 図3は、第1の実施形態の弾性波装置の圧電性基板を説明するための模式的正面断面図である。 図4は、実施例及び比較例の弾性波装置のリターンロス特性を示す図である。 図5は、実施例及び比較例の弾性波装置の共振子としてのインピーダンス特性を示す図である。 図6は、第1の実施形態の弾性波装置が用いられているラダー型フィルタの回路図である。 図7は、実施例及び比較例のラダー型フィルタの減衰量-周波数特性を示す図である。 図8は、比較例のラダー型フィルタの減衰量-周波数特性と、5MHz上方にシフトさせた減衰量-周波数特性を示す図である。
 以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
 なお、本明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
 図1は、本発明の第1の実施形態に係る弾性波装置の電極構造を示す平面図であり、図2は、本実施形態の弾性波装置の模式的平面図である。
 弾性波装置10は、弾性波共振子を、第1,第2の弾性波共振子ユニット1,2に直列分割することにより構成されている。
 図2に示すように、圧電性基板10A上に、第1の弾性波共振子ユニット1及び第2の弾性波共振子ユニット2が構成されている。第1の弾性波共振子ユニット1は、第1のIDT電極11と、第1のIDT電極11の弾性波伝搬方向両側に配置された反射器13,14とを有する。第2の弾性波共振子ユニット2は、第2のIDT電極12と、第2のIDT電極12の弾性波伝搬方向両側に配置された反射器15,16とを有する。第1の弾性波共振子ユニット1と第2の弾性波共振子ユニット2は、段間接続部を兼ねる共通バスバー17により直列に接続されている。第1,第2の弾性波共振子ユニット1,2は、上記のように、1ポート型の弾性波共振子ユニットである。
 図1に示すように、第1のIDT電極11は、第1のバスバー11aと、第2のバスバーとしての共通バスバー17とを有する。第1のバスバー11aは、内側バスバー部11a1と、外側バスバー部11a2と、内側バスバー部11a1と外側バスバー部11a2とを連結している連結部11a4とを有する。第1のバスバー11aでは、複数の開口部11a3が弾性波伝搬方向に沿って配置されている。隣り合う開口部11a3,11a3間が、連結部11a4である。
 内側バスバー部11a1には、複数本の第1の電極指11cの一端が接続されている。第1の電極指11cは、第2のバスバーとしての共通バスバー17に向かって延びている。共通バスバー17に、複数本の第2の電極指11dの一端が接続されている。第2の電極指11dは、第1のバスバー11a側に向かって延びている。複数本の第1の電極指11cと、複数本の第2の電極指11dとは、間挿し合っている。第1の電極指11cと、第2の電極指11dとを、弾性波伝搬方向に沿って見たときに、重なり合っている領域が交差幅領域である。この交差幅領域の第1,第2の電極指11c,11dの延びる方向に沿う寸法が交差幅である。
 複数本の第1の電極指11c及び第2の電極指11dの先端には、電極指の幅が太い太幅部11c1,11d1が設けられている。それによって、交差幅領域は中央領域と、中央領域の両側に位置している第1,第2の低音速領域とを有する。上記太幅部11d1が弾性波伝搬方向に沿って配置されている領域が第1の低音速領域である。太幅部11c1が弾性波伝搬方向に沿って配置されている領域が第2の低音速領域である。
 図1に示すように、共通バスバー17は、第1のバスバー部11bと、第2のバスバー部12bとを有する。第1のバスバー部11bに、第2の電極指11dの一端が接続されている。共通バスバー17においても、弾性波伝搬方向に沿って複数の開口部17bが設けられている。隣り合う開口部17b間が連結部17aである。連結部17aにより、第1のバスバー部11bと、第2のバスバー部12bとが接続されている。
 他方、第2のIDT電極12では、第3のバスバーとしての共通バスバー17と、第4のバスバー12aとが設けられている。第3のバスバーとしての共通バスバー17の第2のバスバー部12bに、複数本の第3の電極指12cの一端が接続されている。第3の電極指12cは、第4のバスバー12a側に向かって延ばされている。複数本の第4の電極指12dの一端が第4のバスバー12aに接続されている。第4の電極指12dは、第3のバスバーとしての共通バスバー17側に向かって延びている。複数本の第3の電極指12cと、複数本の第4の電極指12dとは、間挿し合っている。第2のIDT電極12においても、第3の電極指12c及び第4の電極指12dの先端に太幅部12c1,12d1が設けられている。それによって、第1,第2の低音速領域が設けられている。すなわち、太幅部12d1を通り弾性波伝搬方向に延びる領域が第1の低音速領域であり、太幅部12c1を通り弾性波伝搬方向に延びる領域が第2の低音速領域である。そして、交差幅領域は中央領域と、中央領域の両側に位置している上記第1,第2の低音速領域とを有する。
 第2のIDT電極12では、共通バスバー17、すなわち第3のバスバーでは、複数の開口部17bが設けられており、該複数の開口部17bを通り、弾性波伝搬方向に延びる領域が高音速領域となっている。もっとも、第4のバスバー12aには、開口部は設けられていない。
 上記第1,第2のIDT電極11,12が、反射器13,14,15,16とともに、圧電性基板10A上に設けられている。
 図3に示すように、圧電性基板10Aは、支持基板3、高音速部材4、低音速膜5及び圧電膜6を有する。すなわち、支持基板3と圧電膜6との間に、高音速部材4及び低音速膜5が積層されている。支持基板3の材料は特に限定されないが、例えばSiのような半導体や、Alなどの絶縁体を用いることができる。
 高音速部材4は、高音速材料からなる。高音速材料とは、伝搬するバルク波の音速が、圧電膜6を伝搬する弾性波の音速よりも高い材料をいう。このような高音速材料としては、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、シリコン、サファイア、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、水晶、アルミナ、ジルコニア、コージライト、ムライト、ステアタイト、フォルステライト、マグネシア、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)膜またはダイヤモンド、上記材料を主成分とする媒質、上記材料の混合物を主成分とする媒質等の様々な材料を用いることができる。
 低音速膜5は、低音速材料からなる。低音速材料とは、伝搬するバルク波の音速が圧電膜6を伝搬するバルク波の音速よりも低い材料をいう。低音速材料としては、酸化ケイ素、ガラス、酸窒化ケイ素、酸化タンタル、また、酸化ケイ素にフッ素や炭素やホウ素、水素、あるいはシラノール基を加えた化合物、上記材料を主成分とする媒質等の様々な材料を用いることができる。
 圧電膜6は、LiTaOからなる。もっとも、圧電膜6を構成する材料はこれに限らず、他の圧電単結晶を用いてもよい。このような圧電単結晶としては、Ta、AlNなどを挙げることができる。
 上記圧電性基板10Aでは、圧電膜6内に弾性波のエネルギーを効果的に閉じ込めることができ、Q値を高めることができる。
 もっとも、支持基板3と高音速部材4とが一体化されていてもよい。すなわち、支持基板3が高音速材料からなる場合、高音速部材4を省略してもよい。
 また、低音速膜5を有しない圧電性基板10Aを用いてもよい。
 さらに、本発明では、圧電性基板10Aは上記のような構造に限らず、圧電膜6の下方に、音響反射膜が設けられている構造を有していてもよい。音響反射膜は、低音響インピーダンス膜と、高音響インピーダンス膜とを積層することにより構成されている。
 さらに、圧電性基板10Aは、圧電単結晶からなる圧電基板であってもよい。
 弾性波装置10においては、第1,第2の低音速領域を交差幅領域の両側に設け、さらに外側に第1,第2の高音速領域を設けることにより、横モードの抑圧が図られている。弾性波装置10の特徴は、第1の弾性波共振子ユニット1における横モードを抑圧する構造と、第2の弾性波共振子ユニット2における横モードを抑圧する構造とが異なっていることにある。これを、より具体的に説明する。
 図1の右側において、各領域の音速を示す。図1の矢印Vで示すように、図1上において右側にいくにつれて音速が高いことを示す。
 第1のIDT電極11においては、中央の交差幅領域の中央領域の音速がV1であり、第1,第2の低音速領域の音速がV2A,V2Bである。V1>V2A,V2Bである。そして、第1の低音速領域の外側のギャップ領域の音速がV3Aであり、内側バスバー部11a1が設けられている部分の音速がV4Aであり、開口部11a3が設けられている領域がV5Aであり、外側バスバー部11a2における音速がV6である。この場合、複数の開口部11a3が設けられている領域の音速V5Aと、外側バスバー部11a2における音速V6が高い。この音速V5A及び音速V6の領域が第1の高音速領域である。他方、音速V2A、音速V3A及び音速V4Aである領域が第1の低音速領域を構成している。すなわち、太幅部11d1、ギャップ領域及び内側バスバー部11a1が第1の低音速領域を構成している。第1の低音速領域の音速に比べて、第1の高音速領域における音速が十分に高い。従って、横モードを効果的に抑圧することができる。
 また第2の低音速領域側においても、第1,第2の電極指11c,11dが延びる方向において中央領域の外側に、第2の低音速領域及び第2の高音速領域が位置している。すなわち、太幅部11c1の音速がV2Bであり、その外側のギャップ領域の音速がV3Bであり、第1のバスバー部11bの音速がV4Bであり、複数の開口部17bが設けられている領域の音速がV10である。ここで、第2の低音速領域は、太幅部11c1が設けられている領域、ギャップ領域及び第1のバスバー部11bが設けられている領域である。複数の開口部17bが設けられている領域が第2の高音速領域となる。従って、第2の低音速領域側においても、横モードによるリップルを抑圧することができる。
 他方、第2のIDT電極12は、太幅部12d1を含み、弾性波伝搬方向に延びる領域の音速はV12Aであり、この領域の外側に、上記共通バスバー17が位置している。前述のように、第1のIDT電極11と、第2のIDT電極12とで、共通バスバー17が共有されている。この共通バスバー17は、第1のIDT電極11の第2のバスバーであり、第2のIDT電極12においては、第3のバスバーとなる。
 第2のIDT電極12では、太幅部12d1が設けられている領域と、その外側のギャップ領域と、第2のバスバー部12bとが第1の低音速領域である。すなわち、音速V12Aである領域、音速V13Aである領域及び音速V14Aである領域が第1の低音速領域を構成している。共通バスバー17中の開口部17bが設けられている領域が、第1の高音速領域となる。すなわち、音速V10の第1の高音速領域が構成されている。第1の高音速領域の音速V10と、第1の低音速領域との間に十分な音速差を確保することができる。従って、横モードを抑圧することができる。
 これに対し、太幅部12c1が配置されている第2の低音速領域の音速はV12Bであり、中央領域の音速V11よりも低められている。そして、第2の低音速領域の外側では、ギャップ領域の音速がV13B、第4のバスバー12aの音速がV16と、高音速である。すなわち、ギャップ領域及び第4のバスバー12aが、第2の高音速領域を構成している。
 上記第2の低音速領域の音速V12Bに比べて、第2の高音速領域の音速が高められている。なお、第4のバスバー12aにおける音速V16は、音速V13Bよりも低い。しかしながら、上記音速V12Bの第2の低音速領域の外側に音速V13B及びV16の各領域が存在するため、第1の低音速領域側ほどではないが、横モードを抑圧することができる。
 加えて、弾性波装置10では、第1の弾性波共振子ユニット1と、第2の弾性波共振子ユニット2の横モードを抑圧する構造が異なっているため、第1の弾性波共振子ユニット1において発生する横モードの周波数位置と、第2の弾性波共振子ユニット2において発生する横モードの周波数位置とが異なっている。そのため、両者の強め合いが起こりがたいため、全体として横モードのリップルを効果的に抑圧することができる。これを、以下の実施例に基づき説明する。
 上記実施形態の弾性波装置10の実施例を以下の仕様で設計した。
 圧電性基板10Aの詳細
 支持基板3:Si。
 高音速部材4:厚み900nmのSiN膜。
 低音速膜5:厚み673nmのSiO膜。
 圧電膜6:厚み600nmのカット角42°のLT膜。
 第1,第2のIDT電極11,12,反射器13~16の詳細
 電極指ピッチで定まる波長λ=2.3μm。
 第1,第2のIDT電極11,12における電極指交差幅=7λ。
 中央領域の交差幅方向に沿う寸法=6λ。
 太幅部11c1,11d1,12c1,12d1における交差幅方向に沿う寸法=0.5λ。
 第1,第2のIDT電極11,12の電極指の対数=248対。
 反射器13~16における電極指の本数=各20本。
 電極材料:100nmの厚みのAlCu膜。
 第1のIDT電極11におけるギャップ領域の幅=0.27μm。なお、幅とは、ギャップ領域の第1,第2の電極指11c,11dの延びる方向に沿う寸法、すなわち交差幅方向に沿う寸法をいうものとする。
 内側バスバー部11a1の幅=0.3λ、開口部11a3の交差幅方向に沿う寸法=2λ。
 共通バスバー17における第1のバスバー部11b及び第2のバスバー部12bの幅=0.3λ。
 開口部17bの交差幅方向に沿う寸法=2λ。
 第2のIDT電極12においては、第4のバスバー12aに開口部を設けなかったことを除いては、第1のIDT電極11と同じ設計パラメータとした。
 上記実施例の弾性波装置と、第4のバスバー12aに、開口部を設け、第4のバスバー12aを第1のバスバー11aと同様に構成したことを除いては、上記実施例と同様にして、比較例の弾性波装置を得た。
 上記実施例及び比較例の弾性波装置のリターンロス特性及び共振子としてのインピーダンス特性を図4及び図5に示す。図4及び図5において、破線が比較例の結果を、実線が実施例の結果を示す。
 図4のリターンロス特性から明らかなように、比較例の弾性波装置に比べ、実施例の弾性波装置では、1800-1820MHz付近において、リターンロス特性が大幅に改善されていることがわかる。また、図5に示すように、共振特性はさほど変わらないことがわかる。
 図4に示したように、1800-1820MHz付近において、リターンロス特性を大幅に改善し得たのは、第1の弾性波共振子ユニット1において発生した横モードの周波数位置と、第2の弾性波共振子ユニット2において発生した横モードの周波数位置が異なっていることによると考えられる。すなわち、比較例では、横モード同士の強め合いによりリターンロス特性が1800-1820MHz付近で大きく低下しているのに対し、実施例ではこのような特性の劣化が生じがたい。
 なお、弾性波装置10では、第1,第2の弾性波共振子ユニットに、弾性波共振子が直列分割されていたが、1以上の第3の弾性波共振子ユニットを有するように、3段以上に、弾性波共振子が分割されている構造であってもよい。
 上記実施例及び比較例の弾性波装置を用いて、図6に示すラダー型フィルタ31を構成した。図6は、上記弾性波装置10が好適に用いられるラダー型フィルタ31の回路図である。
 ラダー型フィルタ31では、複数の直列腕共振子S1~S4が入出力端間において直列に接続されている。この直列腕共振子S1~S4が設けられている直列腕とグラウンド電位とを結ぶ複数の並列腕に並列腕共振子P1~P4が設けられている。
 上記実施例及び比較例の弾性波装置を、ラダー型フィルタ31の並列腕共振子P1~P4や直列腕共振子S1~S4として用いた。この実施例の弾性波装置を用いたラダー型フィルタと、比較例の弾性波装置を用いたラダー型フィルタのフィルタ特性を、図7及び図8に示す。
 図7の実線が実施例の弾性波装置を用いたラダー型フィルタの減衰量-周波数特性であり、破線が比較例の弾性波装置を用いたラダー型フィルタの減衰量-周波数特性である。また、対比を容易とするために、図8において、比較例のラダー型フィルタの減衰量-周波数特性を破線で示し、実施例のラダー型フィルタの減衰量-周波数特性については、本来の周波数位置から5MHz高い周波数付近にシフトさせて示した。図7及び図8から明らかなように、比較例のラダー型フィルタでは、通過帯域内において、矢印Aで示す大きなリップルが表れているのに対し、実施例では、このようなリップルが表れていないことがわかる。従って、上記実施例の弾性波装置をラダー型フィルタの並列腕共振子として用いることにより、ラダー型フィルタのフィルタ特性を効果的に改善し得ることがわかる。
 1…第1の弾性波共振子ユニット
 2…第2の弾性波共振子ユニット
 3…支持基板
 4…高音速部材
 5…低音速膜
 6…圧電膜
 10…弾性波装置
 10A…圧電性基板
 11…第1のIDT電極
 11a…第1のバスバー
 11a1…内側バスバー部
 11a2…外側バスバー部
 11a3…開口部
 11a4…連結部
 11b…第1のバスバー部
 11c…第1の電極指
 11c1…太幅部
 11d…第2の電極指
 11d1…太幅部
 12…第2のIDT電極
 12a…第4のバスバー
 12b…第2のバスバー部
 12c…第3の電極指
 12c1…太幅部
 12d…第4の電極指
 12d1…太幅部
 13,14,15,16…反射器
 17…共通バスバー
 17a…連結部
 17b…開口部
 31…ラダー型フィルタ
 P1~P4…並列腕共振子
 S1~S4…直列腕共振子

Claims (7)

  1.  第1,第2の弾性波共振子ユニットにより構成されている弾性波装置であって、
     圧電性基板と、
     前記圧電性基板上に形成されており、第1の弾性波共振子ユニットを構成している第1のIDT電極と、
     前記圧電性基板上に形成されており、前記第1の弾性波共振子ユニットに電気的に接続されている第2の弾性波共振子ユニットを構成している、第2のIDT電極と、
     前記第1の弾性波共振子ユニットと前記第2の弾性波共振子ユニットとを接続している段間接続部とを備え、
     前記第1のIDT電極が、第1のバスバーと、前記第1のバスバーと隔てられて配置された第2のバスバーと、
     前記第1のバスバーに一端が接続されており、前記第2のバスバー側に延びる複数本の第1の電極指と、前記第2のバスバーに一端が接続されており、前記第1のバスバー側に延びる複数本の第2の電極指とを有し、
     前記第2のIDT電極が、第3のバスバーと、前記第3のバスバーと隔てられて配置された第4のバスバーと、前記第3のバスバーに一端が接続されており、前記第4のバスバー側に延びる複数本の第3の電極指と、前記第4のバスバーに一端が接続されており、前記第3のバスバー側に向かって延びる複数本の第4の電極指とを有し、
     前記第1,第2のIDT電極のそれぞれにおいて、前記第1,第2の電極指又は前記第3,第4の電極指の延びる方向中央に中央領域が設けられており、前記第1,第2の電極指又は前記第3,第4の電極指の延びる方向において前記中央領域の両外側に、前記中央領域に比べて音速が低い第1,第2の低音速領域が設けられており、前記第1,第2の低音速領域の前記第1,第2の電極指又は前記第3,第4の電極指の延びる方向両外側に、前記中央領域よりも音速が高い第1,第2の高音速領域が設けられており、
     前記第1のIDT電極では、前記第1,第2の高音速領域において、前記第1,第2のバスバーの双方に弾性波伝搬方向に沿って配置された複数の開口部が設けられており、
     前記第2のIDT電極では、前記第3,第4のバスバーのうち、前記第3のバスバーには、第1の高音速領域において、弾性波伝搬方向に沿って配置された複数の開口部が設けられており、前記第4のバスバーでは、第2の高音速領域において、前記開口部が設けられていない、弾性波装置。
  2.  前記第1,前記第2の弾性波共振子ユニットが直列に接続されている、請求項1に記載の弾性波装置。
  3.  前記圧電性基板が、高音速部材と、前記高音速部材上に積層された圧電膜とを有し、前記高音速部材が、前記圧電膜を伝搬する弾性波の音速よりも伝搬するバルク波の音速が高い高音速材料からなる、請求項1または2に記載の弾性波装置。
  4.  前記高音速部材が、前記高音速材料からなる支持基板である、請求項3に記載の弾性波装置。
  5.  前記高音速部材と、前記圧電膜との間に積層されており、伝搬するバルク波の音速が前記圧電膜を伝搬するバルク波の音速よりも低い低音速材料からなる、低音速膜をさらに備える、請求項3または4に記載の弾性波装置。
  6.  前記高音速部材を支持している支持基板をさらに備える、請求項3に記載の弾性波装置。
  7.  前記第1,第2の弾性波共振子ユニットに加えて、さらに少なくとも1個の弾性波共振子ユニットに、複数段分割することにより構成されている、請求項1~6のいずれか1項に記載の弾性波装置。
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