WO2020261500A1 - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

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雅哉 安部
彰宏 中谷
翔一 小林
敬秀 平井
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三菱電機株式会社
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  • the present invention it is possible to grasp the abnormality related to the guide member even in the existing elevator device.

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)
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Abstract

検査装置(25)は、例えば検出器(26)~(29)、算出部(34)、表示器(31)、及び表示制御部(35)を備える。検出器(26)~(29)は、エレベーターのかご(1)の内壁に着脱可能である。検出器(26)~(29)は、かご(1)の内壁の振動を検出する。算出部(34)は、検出器(26)~(29)のそれぞれが検出した振動に基づいて、かご(1)のガイド部材に関連する異常度を算出する。表示制御部(35)は、算出部(34)が算出した結果を表示器(31)に表示する。

Description

検査装置及び検査方法
 この発明は、エレベーターで使用される検査装置、及びエレベーターで行われる検査方法に関する。
 特許文献1にエレベーター装置が記載されている。特許文献1に記載されたエレベーター装置では、かごにガイド装置が備えられる。ガイド装置は、圧力センサを備える。圧力センサは、ガイド装置がガイドレールから受ける圧力を検出する。圧力センサが検出した圧力に基づいて、異常が検出される。
日本特開2017-171449号公報
 特許文献1に記載された異常検出機能を実現するためには、圧力センサを備えたガイド装置が必要になる。このため、既設のエレベーター装置では上記機能を実現することができない。既設のエレベーター装置で上記機能を実現するためには、ガイド装置の交換が必要になってしまう。
 この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、既設のエレベーター装置においてもガイド部材に関連する異常を把握することが可能な検査装置及び検査方法を提供することである。
 この発明に係る検査装置は、エレベーターのかごの内壁に着脱可能であり、内壁の振動を検出するための複数の検出器と、複数の検出器のそれぞれが検出した振動に基づいて、かごのガイド部材に関連する異常度を算出する算出手段と、表示器と、算出手段が算出した結果を表示器に表示する表示制御手段と、を備える。
 この発明に係る検査装置は、エレベーターのかごの内壁に着脱可能であり、内壁の振動を検出するための検出器と、検出器が内壁の第1位置に取り付けられた状態で検出器が検出した振動と第1位置とは異なる内壁の第2位置に検出器が取り付けられた状態で検出器が検出した振動とに基づいて、かごのガイド部材に関連する異常度を算出する算出手段と、表示器と、算出手段が算出した結果を表示器に表示する表示制御手段と、を備える。
 この発明に係る検査方法は、振動を検出するための複数の検出器を、エレベーターのかごの内壁に取り付ける工程と、複数の検出器を内壁に取り付けた後、かごを移動させる工程と、かごが移動している間に複数の検出器のそれぞれが検出した振動に基づいて、かごのガイド部材に関連する異常度を算出する工程と、異常度の算出結果を表示器に表示する工程と、複数の検出器を内壁から取り外す工程と、を備える。
 この発明に係る検査方法は、振動を検出するための検出器を、エレベーターのかごの内壁の第1位置に取り付ける工程と、検出器を内壁の第1位置に取り付けた後、かごを移動させる工程と、かごが移動している間に検出器が検出した振動の第1時系列データを取得する工程と、第1時系列データを取得した後、かごを停止する工程と、第1時系列データを取得した後、第1位置とは異なる内壁の第2位置に検出器を取り付ける工程と、検出器を内壁の第2位置に取り付けた後、かごを移動させる工程と、かごが移動している間に検出器が検出した振動の第2時系列データを取得する工程と、第1時系列データ及び第2時系列データを用いて、かごのガイド部材に関連する異常度を算出する工程と、異常度の算出結果を表示器に表示する工程と、検出器を内壁の第2位置から取り外す工程と、を備える。
 この発明によれば、既設のエレベーター装置においてもガイド部材に関連する異常を把握することができる。
エレベーター装置の例を示す図である。 図1のA-A断面を示す図である。 実施の形態1における検査装置の例を示す図である。 検査装置を用いた検査方法の例を示すフローチャートである。 検出器がかごに取り付けられた例を示す図である。 検出器が検出した振動の時系列データの例を示す図である。 算出結果の表示例を示す図である。 記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。 データ変換部の機能を説明するための図である。 記憶部に記憶されたデータの例を示す図である。 検査装置を用いた検査方法の他の例を示すフローチャートである。 検出器がかごに取り付けられた例を示す図である。 検査装置の機能を説明するための図である。 検出器がかごに取り付けられた例を示す図である。 検査端末の動作例を示すフローチャートである。 特徴量算出部の機能を説明するための図である。 判定部の機能を説明するための図である。 検査端末のハードウェア資源の例を示す図である。 検査端末のハードウェア資源の他の例を示す図である。
 添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
 図1は、エレベーター装置の例を示す図である。エレベーター装置は、かご1及びつり合いおもり2を備える。かご1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。かご1及びつり合いおもり2は、主ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。
 主ロープ4は、巻上機5の駆動綱車6に巻き掛けられる。かご1は、駆動綱車6の回転に応じて移動する。制御装置7は、巻上機5を制御する。即ち、かご1の移動は、制御装置7によって制御される。図1は、昇降路3の上方の機械室8に巻上機5及び制御装置7が設置される例を示す。巻上機5及び制御装置7は、昇降路3に設置されても良い。巻上機5が昇降路3に設置される場合、巻上機5は昇降路3の頂部に設置されても良いし、昇降路3のピットに設置されても良い。
 図2は、図1のA-A断面を示す図である。昇降路3に、ガイドレール9及び10が設けられる。かご1は、ガイドレール9及び10の間に配置される。かご1の移動は、ガイドレール9及び10によって案内される。
 かご1は、かご枠11を備える。1:1ローピング方式のエレベーター装置では、図1及び図2に示すように、主ロープ4はかご枠11に連結される。かご1は、例えば床12、壁13、壁14、及び天井15を備える。床12、壁13、壁14、及び天井15は、かご枠11に支持される。床12、壁13、壁14、及び天井15は、人が乗るためのかご室16を形成する。壁13は、かご室16を形成する壁のうちガイドレール9に隣接する壁である。壁13に、かご1の内壁13aが形成される。壁14は、かご室16を形成する壁のうちガイドレール10に隣接する壁である。壁14に、かご1の内壁14aが形成される。
 かご1は、ガイド装置17~20を更に備える。ガイド装置17~20は、かご枠11に設けられる。ガイド装置17は、一方のガイドレール9に対向するようにかご枠11の上部に設けられる。ガイド装置18は、ガイドレール9に対向するようにかご枠11の下部に設けられる。ガイド装置18は、ガイド装置17の下方に配置される。図2に示す符号H1は、ガイド装置17とガイド装置18との設置間隔を示す。ガイド装置19は、もう一方のガイドレール10に対向するようにかご枠11の上部に設けられる。ガイド装置20は、ガイドレール10に対向するようにかご枠11の下部に設けられる。ガイド装置20は、ガイド装置19の下方に配置される。ガイド装置19とガイド装置20との設置間隔はH1である。
 かご1が移動すると、ガイド装置17及び18はガイドレール9を摺動する。かご1が移動すると、ガイド装置19及び20はガイドレール10を摺動する。このため、かご1が移動すると、ガイド装置17~20に起因してかご1に振動が発生することがある。また、かご1が移動すると、ガイドレール9及び10に起因してかご1に振動が発生することがある。例えば、ガイドレール9の潤滑油が不足すると、かご1に振動が発生する。他の例として、ガイドレール9に段差があると、かご1に振動が発生する。ガイド装置17が摩耗してガイド装置17とガイドレール9との間の隙間が大きくなると、かご1に振動が発生する。
 以下に、かご1のガイド部材に起因して異常振動が発生しているか否かを検査するための装置について説明する。かご1のガイド部材には、ガイド装置17~20が含まれる。かご1のガイド部材には、ガイドレール9及び10が含まれる。
 図3は、実施の形態1における検査装置25の例を示す図である。検査装置25は、例えば検出器26~29、及び検査端末30を備える。検査端末30は、例えば表示器31、入力装置32、記憶部33、算出部34、表示制御部35、及び運転指令部36を備える。
 検出器26は、かご1の内壁の振動を検出するための装置である。検出器26は、かご1の内壁に着脱可能である。検出器26は、有線或いは無線によって検査端末30に接続される。例えば、検出器26は、磁石及び加速度センサを備える。検出器26は、磁石によってかご1の内壁の任意の箇所に取り付けられる。検出器26は、加速度センサによって検出された加速度の情報を、かご1の内壁の振動を示す情報として検査端末30に送信する。検出器26は、3軸の加速度センサを備えることが好ましい。検出器26は、かご1の内壁の振動を検出する手段として、加速度センサの代わりにマイク或いは歪センサを備えても良い。
 検出器27~29は、検出器26が有する機能と同様の機能を有する。即ち、検出器27は、かご1の内壁の振動を検出するための装置である。検出器27は、かご1の内壁に着脱可能である。検出器27は、有線或いは無線によって検査端末30に接続される。例えば、検出器27は、磁石及び加速度センサを備える。検出器27は、磁石によってかご1の内壁の任意の箇所に取り付けられる。検出器27は、加速度センサによって検出された加速度の情報を、かご1の内壁の振動を示す情報として検査端末30に送信する。検出器27は、3軸の加速度センサを備えることが好ましい。検出器27は、かご1の内壁の振動を検出する手段として、加速度センサの代わりにマイク或いは歪センサを備えても良い。検出器28及び検出器29についても検出器27と同様である。以下においては、検出器26~29のそれぞれが加速度センサを備える例について説明する。
 入力装置32は、検査装置25の使用者が情報を入力するための装置である。検査端末30は、入力装置32としてキーボード及びマウスを備えても良い。検査端末30は、タッチパネル方式の入力装置32を備えても良い。
 図4は、検査装置25を用いた検査方法の例を示すフローチャートである。エレベーターの保守員は、定期的にエレベーター装置の保守を行う。例えば、検査装置25を用いた検査は、保守員が保守を行う際に行われる。エレベーター装置で通常サービスが行われている間、検出器26~29は、かご1に取り付けられていない。保守員は、先ず、検出器26~29をかご1に取り付ける(S101)。
 図5は、検出器26~29がかご1に取り付けられた例を示す図である。図5は、図2に相当する図である。S101において、保守員は、ガイド装置17~20の位置に合わせて検出器26~29をかご1の内壁に取り付ける。例えば、検出器26は、ガイド装置17の位置に合わせて内壁13aの上部に取り付けられる。検出器27は、ガイド装置18の位置に合わせて内壁13aの下部に取り付けられる。検出器28は、ガイド装置19の位置に合わせて内壁14aの上部に取り付けられる。検出器29は、ガイド装置20の位置に合わせて内壁14aの下部に取り付けられる。
 次に、保守員は、かご1の移動を開始する(S102)。例えば、保守員は、かご1に備えられた操作盤を操作することによってかご1を移動させる。保守員は、検査端末30を操作することによってかご1を移動させても良い。例えば、運転指令部36は、入力装置32から特定の情報が入力されると、かご1の移動を開始するための制御信号を制御装置7に対して送信する。制御装置7は、この制御信号を検査端末30から受信すると、かご1の移動を開始する。
 かご1が移動している間に、検査端末30は、検出器26~29が検出した振動の時系列データを取得する(S103)。例えば、検出器26が検出した振動の時系列データは、記憶部33に記憶される。検出器27が検出した振動の時系列データは、記憶部33に記憶される。検出器28が検出した振動の時系列データは、記憶部33に記憶される。検出器29が検出した振動の時系列データは、記憶部33に記憶される。その後、かご1は停止する(S104)。
 次に、算出部34は、検出器26~29のそれぞれが検出した振動に基づいて、かご1のガイド部材に関連する異常度を算出する。一例として、算出部34は、検出器26~29のそれぞれが検出した振動の振幅の最大値を算出する(S105)。図6は、検出器26~29が検出した振動の時系列データの例を示す図である。算出部34は、検出器26が検出した振動の振幅の最大値Am1を算出する。算出部34は、検出器27が検出した振動の振幅の最大値Am2を算出する。算出部34は、検出器28が検出した振動の振幅の最大値Am3を算出する。算出部34は、検出器29が検出した振動の振幅の最大値Am4を算出する。図6は、Am3>Am4>Am1>Am2である例を示す。
 次に、算出部34は、検出器26~29のそれぞれが検出した振動の振幅の最大値に基づいて、異常度を算出する(S106)。例えば、算出部34は、一番小さい値であるAm2の異常度を1として、Am1の異常度、Am3の異常度、及びAm4の異常度を算出しても良い。本実施の形態に示す例では、検出器26は、ガイド装置17の位置に合わせて内壁13aの上部に取り付けられている。このため、算出部34は、検出器26が検出した振動から得られた異常度を、ガイド装置17の異常度として算出する。同様に、算出部34は、検出器27が検出した振動から得られた異常度を、ガイド装置18の異常度として算出する。算出部34は、検出器28が検出した振動から得られた異常度を、ガイド装置19の異常度として算出する。算出部34は、検出器29が検出した振動から得られた異常度を、ガイド装置20の異常度として算出する。
 他の例として、算出部34は、加速度の時系列データから時間積分等を用いて変位を算出しても良い。例えば、S105において、算出部34は、検出器26の加速度センサが検出した加速度の時系列データから変位を算出し、算出した変位の振幅の最大値Am1を求める。同様に、算出部34は、検出器27の加速度センサが検出した加速度の時系列データから変位を算出し、算出した変位の振幅の最大値Am2を求める。算出部34は、検出器28の加速度センサが検出した加速度の時系列データから変位を算出し、算出した変位の振幅の最大値Am3を求める。算出部34は、検出器29の加速度センサが検出した加速度の時系列データから変位を算出し、算出した変位の振幅の最大値Am4を求める。そして、算出部34は、算出した最大値Am1~Am4に基づいて、異常度を算出する(S106)。
 次に、表示制御部35は、算出部34が算出した結果を表示器31に表示する(S107)。図7は、算出結果の表示例を示す図である。図7は、検査端末30がタブレット型の端末である例を示す。検査端末30は、PC型の端末であっても良い。検査端末30は、保守員が携帯する保守専用の端末であっても良い。図7は、表示制御部35が、算出部34が算出した異常度を表示器31にグラフ表示する例を示す。保守員は、表示器31に表示された内容を見ることにより、ガイド部材に関連する異常を簡単に把握することができる。
 次に、保守員は、検出器26~29をかご1の内壁から取り外す(S108)。検出器26~29をかご1の内壁から取り外す工程は、S103の処理が終了した後であればいつ行われても構わない。例えば、保守員は、S104でかご1が停止した直後に検出器26~29をかご1の内壁から取り外しても良い。エレベーターの通常サービスは、検出器26~29がかご1の内壁から取り外された後に再開される。
 本実施の形態に示す例であれば、検出器26~29をかご1の内壁に取り付けることにより、かご1のガイド部材に起因して異常振動が発生しているか否かを簡単に検査することができる。このため、既設のエレベーター装置においても、ガイド部材に関連する異常を簡単に把握できる。また、保守員は、上記検査を実施する際に、かご1の上に乗ったり、昇降路3のピットに入ったりする必要がない。このため、検査に必要な時間を短縮できる。
 以下に、検査装置25が採用可能な他の機能について説明する。本検査装置25は、以下に示す複数の機能を組み合わせて採用しても良い。
 一例として、算出部34は、かご1が定速で移動している間に検出器26~29のそれぞれが検出した振動に基づいて、かご1のガイド部材に関連する異常度を算出しても良い。即ち、算出部34は、かご1の加速時及び減速時に検出された振動を用いて異常度の算出を行わない。例えば、巻上機5は、エンコーダ(図示せず)を備える。エンコーダは、駆動綱車6の回転方向及び回転角度に応じた回転信号を出力する。検査端末30は、エンコーダが出力した回転信号を制御装置7から取得する。
 例えば、検査端末30は、図3に示すように定速検出部37を更に備える。定速検出部37は、かご1が定速で移動していることを検出する。例えば、定速検出部37は、巻上機5のエンコーダからの回転信号に基づいて、かご1が定速で移動していることを検出する。かご1が定速で移動していることを示す信号を検査端末30が制御装置7から直接取得できる場合、定速検出部37は、その信号に基づいて検出を行っても良い。
 定速検出部37は、検出器26~29の何れかに備えられた加速度センサを利用して、検出を行っても良い。例えば、定速検出部37は、検出器26の加速度センサが検出した鉛直方向の加速度の時系列データを時間積分することにより、速度の時系列データを取得する。定速検出部37は、取得した速度の時系列データに基づいて、かご1が定速で移動していることを検出する。
 かご1が定速で移動していることが定速検出部37によって検出されると、検出器26~29が検出した振動のデータに紐付けて定速信号が記憶部33に記憶される。定速信号は、かご1が定速で移動していることを示す信号である。図8は、記憶部33に記憶されたデータの例を示す図である。図8に示す例では、時刻t1から時刻t2までの振動のデータは定速信号に紐付けて記憶されている。算出部34は、かご1が定速で移動していることを定速検出部37が検出している時に検出器26~29のそれぞれが検出した振動に基づいて、かご1のガイド部材に関連する異常度を算出する。例えば、算出部34は、S105において、定速信号が紐付けられた振動のデータのみを記憶部33から抽出し、振幅の最大値を算出する。
 他の例として、運転指令部36は、かご1の速度も指定した制御信号を制御装置7に送信しても良い。例えば、運転指令部36は、S102において、定格速度より遅い速度でかご1の移動を開始させるための制御信号を制御装置7に対して送信する。1回目の検査ではかご1を定格速度で移動させ、その後にかご1の移動を特定の範囲に限定して再検査を行う際に、かご1の速度も指定した制御信号を制御装置7に送信しても良い。
 他の例として、検査端末30は、図3に示すように位置検出部38及びデータ変換部39を更に備えても良い。位置検出部38は、かご1の位置を検出する。本実施の形態に示す例では、かご1は上下にしか移動しない。このため、かご1の位置は、かご1が存在する高さと同義である。
 位置検出部38は、例えば巻上機5のエンコーダからの回転信号を利用して、かご1の位置を検出する。かご1の位置を示す信号を検査端末30が制御装置7から直接取得できる場合、位置検出部38は、その信号に基づいて検出を行っても良い。位置検出部38は、検出器26~29の何れかに備えられた加速度センサを利用して、検出を行っても良い。例えば、位置検出部38は、検出器26の加速度センサが検出した鉛直方向の加速度の時系列データを時間積分することにより、速度の時系列データを取得する。位置検出部38は、取得した速度の時系列データに基づいて、かご1の位置を検出する。
 データ変換部39は、検出器26~29のそれぞれが検出した振動の時系列データを、ガイドレールの位置に対するデータに変換する。「ガイドレールの位置」とは、ある高さを基準とした時のその基準からの高さを表す。例えば、ガイドレール9の下端が高さの基準である。最下階に停止したかご1の位置を高さの基準にしても良い。以下においては、ガイドレールの位置のことを「レール位置」とも表記する。データ変換部39は、位置検出部38が検出したかご1の位置と上下に配置されたガイド装置17及び18の設置間隔H1とに基づいて、データ変換を行う。間隔H1の情報は、記憶部33に予め記憶される。
 図9は、データ変換部39の機能を説明するための図である。図9Aは、かご1がある位置に配置された状態を示す。図9Bは、図9Aに示す状態からかご1が間隔H1だけ上方に移動した状態を示す。上述したように、検出器26は、ガイド装置17の位置に合わせて配置されている。検出器28は、ガイド装置19の位置に合わせて配置されている。図9Aに示す状態で検出器26が検出した振動は、レール位置P1における振動として記憶部33に記憶される。図9Aに示す状態で検出器28が検出した振動は、レール位置P1における振動として記憶部33に記憶される。
 また、検出器27は、ガイド装置18の位置に合わせて配置されている。検出器29は、ガイド装置20の位置に合わせて配置されている。このため、図9Aに示す状態で検出器27が検出した振動は、レール位置P2における振動として記憶部33に記憶される。レール位置P2は、レール位置P1より間隔H1だけ低い位置である。図9Aに示す状態で検出器29が検出した振動は、レール位置P2における振動として記憶部33に記憶される。
 図9Aに示すガイド装置17と図9Bに示すガイド装置18とは同じ高さに配置されている。このため、図9Bに示す状態で検出器27が検出した振動は、レール位置P1における振動として記憶部33に記憶される。図9Bに示す状態で検出器29が検出した振動は、レール位置P1における振動として記憶部33に記憶される。また、図9Bに示す状態で検出器26が検出した振動は、レール位置P3における振動として記憶部33に記憶される。レール位置P3は、レール位置P1より間隔H1だけ高い位置である。図9Bに示す状態で検出器28が検出した振動は、レール位置P3における振動として記憶部33に記憶される。図10は、記憶部33に記憶されたデータの例を示す図である。図10Aは、データ変換部39による変換が行われる前のデータを示す。図10Bは、データ変換部39による変換が行われた後のデータを示す。
 本実施の形態では、検査装置25が、かご1に備えられたガイド装置の数と同じ数の検出器を備える例について説明した。以下に、検査装置25が、かご1に備えられたガイド装置の数より少ない数の検出器しか備えていない例について説明する。例えば、図3に示す検査装置25において、1台の検出器29が故障してしまった場合も以下の例に含まれる。検査装置25は、検出器を1台しか備えていなくても良い。以下においては、検査装置25が、2台の検出器26及び27と検査端末30とを備える例について説明する。
 図11は、検査装置25を用いた検査方法の他の例を示すフローチャートである。保守員は、先ず、検出器26及び27をかご1に取り付ける(S201)。図12は、検出器26及び27がかご1に取り付けられた例を示す図である。図12は、図5に相当する図である。S201において、保守員は、ガイド装置17の位置に合わせて、検出器26を内壁13aの上部に取り付ける。保守員は、ガイド装置18の位置に合わせて、検出器27を内壁13aの下部に取り付ける。
 次に、保守員は、かご1の移動を開始する(S202)。S202に示す手順は、S102に示す手順と同様である。かごが移動している間に、検査端末30は、検出器26及び27が検出した振動の時系列データを取得する(S203)。S203で取得された振動の時系列データは、記憶部33に記憶される(S204)。図13は、検査装置25の機能を説明するための図である。図13に示す例では、S204において、位置検出部38が検出した位置の情報が振動の時系列データに紐付けて記憶部33に記憶される。その後、かご1は停止する(S205)。
 次に、保守員は、検出器26及び27を、S201で取り付けた位置とは異なる位置に取り付ける(S206)。図14は、検出器26及び27がかご1に取り付けられた例を示す図である。図14は、図5に相当する図である。S206において、保守員は、ガイド装置19の位置に合わせて、検出器26を内壁14aの上部に取り付ける。保守員は、ガイド装置20の位置に合わせて、検出器27を内壁14aの下部に取り付ける。
 次に、保守員は、かご1の移動を開始する(S207)。S207に示す手順は、S102に示す手順と同様である。例えば、S207でかご1が移動を開始する位置は、S202でかご1が移動を開始する位置と同じである。かごが移動している間に、検査端末30は、検出器26及び27が検出した振動の時系列データを取得する(S208)。S208で取得された振動の時系列データは、記憶部33に記憶される(S209)。図13に示す例では、S209において、位置検出部38が検出した位置の情報が振動の時系列データに紐付けて記憶部33に記憶される。その後、かご1は停止する(S210)。
 次に、算出部34は、S203で検出器26及び27のそれぞれが検出した振動とS208で検出器26及び27のそれぞれが検出した振動とに基づいて、かご1のガイド部材に関連する異常度を算出する。一例として、算出部34は、先ず、S204で記憶部33に記憶された振動の時系列データとS209で記憶部33に記憶された振動の時系列データとを、かご1の位置情報に基づいて統合する(S211)。
 S212からS215に示す手順は、S105からS108に示す手順と同様である。例えば、保守員は、S215において検出器26及び27をかご1の内壁14aから取り外す。検出器26及び27をかご1の内壁から取り外す工程は、S208の処理が終了した後であればいつ行われても構わない。例えば、保守員は、S210でかご1が停止した直後に検出器26及び27をかご1の内壁から取り外しても良い。エレベーターの通常サービスは、検出器26及び27がかご1の内壁から取り外された後に再開される。
 なお、図13に示す「UL」は、検出器26が、乗場側からかご1を見て左上に配置されたガイド装置17に対応することを意味する。保守員は、S201で検出器26を内壁13aの上部に取り付けた後、検出器26がガイド装置17に対応することを示す情報を入力装置32から入力しても良い。入力装置32から入力されたこの情報は、S203で検出器26が検出した振動の時系列データに紐付けて記憶部33に記憶される。「LL」は、検出器26が左下に配置されたガイド装置18に対応することを意味する。保守員は、S201で検出器27を内壁13aの下部に取り付けた後、検出器26がガイド装置18に対応することを示す情報を入力装置32から入力しても良い。入力装置32から入力されたこの情報は、S203で検出器27が検出した振動の時系列データに紐付けて記憶部33に記憶される。
 同様に、図13に示す「UR」は、検出器26が、乗場側からかご1を見て右上に配置されたガイド装置19に対応することを意味する。保守員は、S206で検出器26を内壁14aの上部に取り付けた後、検出器26がガイド装置19に対応することを示す情報を入力装置32から入力しても良い。入力装置32から入力されたこの情報は、S208で検出器26が検出した振動の時系列データに紐付けて記憶部33に記憶される。「LR」は、検出器27が右下に配置されたガイド装置20に対応することを意味する。保守員は、S206で検出器27を内壁14aの下部に取り付けた後、検出器27がガイド装置20に対応することを示す情報を入力装置32から入力しても良い。入力装置32から入力されたこの情報は、S208で検出器27が検出した振動の時系列データに紐付けて記憶部33に記憶される。
 他の例として、検査端末30は、図3に示すように特徴量算出部40、及び判定部41を更に備えても良い。図15は、検査端末30の動作例を示すフローチャートである。例えば、記憶部33に記憶された振動の時系列データのそれぞれに対して、S301からS304に示す処理が行われる。
 特徴量算出部40は、減衰波形の特徴量を算出する。図16は、特徴量算出部40の機能を説明するための図である。例えば、特徴量算出部40は、検出器26が検出した振動の時系列データにおいて、複数の振動ピーク、即ち極大振幅を特定する(S301)。そして、特徴量算出部40は、特定した極大振幅に続く減衰振動波形を抽出する(S302)。図16Aは、S302において、特徴量算出部40が、極大振幅K1に続く減衰振動波形WF1と極大振幅K2に続く減衰振動波形WF2とを抽出した例を示す。図16Bは、S302において、特徴量算出部40が、極大振幅K3に続く減衰振動波形WF3と極大振幅K4に続く減衰振動波形WF4を抽出した例を示す。
 次に、特徴量算出部40は、抽出した減衰振動波形の特徴量を算出する(S303)。図16Aに示す例では、特徴量算出部40は、減衰振動波形WF1の特徴量と減衰振動波形WF2の特徴量とを算出する。例えば、特徴量算出部40は、特徴量として、減衰振動波形の振動周波数を算出する。特徴量算出部40は、特徴量として、減衰振動波形の減衰時定数を算出しても良い。特徴量算出部40は、特徴量として、減衰振動波形の減衰定数を算出しても良い。
 判定部41は、ある極大振幅を生じさせたガイド装置が他の極大振幅を生じさせたガイド装置と同じであるか否かを判定する(S304)。判定部41は、特徴量算出部40が算出した減衰振動波形WF1の特徴量と減衰振動波形WF2の特徴量とに基づいて判定を行う。
 図17は、判定部41の機能を説明するための図である。図17は、ガイドレール9に段差9a及び段差9bが形成されている例を示す。図17Bは、図17Aに示す状態からかご1が上方に移動した状態を示す。
 例えば、検出器26が検出した振動の時系列データには、ガイド装置17が段差9aを通過した時刻に極大振幅K1が現れる。また、検出器26が検出した振動の時系列データには、ガイド装置17が段差9bを通過した時刻に極大振幅K2が現れる。極大振幅K1を生じさせたガイド装置と極大振幅K2を生じさせたガイド装置とが同じであれば、減衰振動波形WF1の特徴量と減衰振動波形WF2の特徴量とは同じような値になる。このため、判定部41は、減衰振動波形WF1の特徴量と減衰振動波形WF2の特徴量との差が許容範囲内であれば、極大振幅K1を生じさせたガイド装置と極大振幅K2を生じさせたガイド装置とが同じであると判定する。
 一方、検出器26が検出した振動の時系列データには、ガイド装置17が段差9aを通過した時刻に極大振幅K3が現れる。また、検出器26が検出した振動の時系列データには、ガイド装置18が段差9aを通過した時刻に極大振幅K4が現れる。極大振幅K3を生じさせたガイド装置と極大振幅K4を生じさせたガイド装置とが異なる場合、減衰振動波形WF3の特徴量と減衰振動波形WF4の特徴量とは同じような値にならない。このため、判定部41は、減衰振動波形WF3の特徴量と減衰振動波形WF4の特徴量との差が許容範囲から外れると、極大振幅K3を生じさせたガイド装置と極大振幅K4を生じさせたガイド装置とが同じではないと判定する。
 なお、判定部41は、予め登録された特徴量のテーブルを用いて、上記判定を行っても良い。また、判定部41は、かご1に備えられた機器のパラメータから得られた特徴量を用いて、上記判定を行っても良い。
 本実施の形態において、符号33~41は、検査端末30が有する機能を示す。図18は、検査端末30のハードウェア資源の例を示す図である。検査端末30は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ51とメモリ52とを含む処理回路50を備える。記憶部33が有する機能はメモリ52によって実現される。メモリ52は、例えば半導体メモリである。メモリ52は、半導体メモリでなくても良い。検査端末30は、メモリ52に記憶されたプログラムをプロセッサ51によって実行することにより、符号34~41に示す各部の機能を実現する。
 図19は、検査端末30のハードウェア資源の他の例を示す図である。図19に示す例では、検査端末30は、例えばプロセッサ51、メモリ52、及び専用ハードウェア53を含む処理回路50を備える。図19は、検査端末30が有する機能の一部を専用ハードウェア53によって実現する例を示す。検査端末30が有する機能の全部を専用ハードウェア53によって実現しても良い。専用ハードウェア53として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
 この発明は、エレベーター装置の検査を行う際に利用できる。
 1 かご、 2 つり合いおもり、 3 昇降路、 4 主ロープ、 5 巻上機、 6 駆動綱車、 7 制御装置、 8 機械室、 9~10 ガイドレール、 11 かご枠、 12 床、 13 壁、 13a 内壁、 14 壁、 14a 内壁、 15 天井、 16 かご室、 17~20 ガイド装置、 25 検査装置、 26~29 検出器、 30 検査端末、 31 表示器、 32 入力装置、 33 記憶部、 34 算出部、 35 表示制御部、 36 運転指令部、 37 定速検出部、 38 位置検出部、 39 データ変換部、 40 特徴量算出部、 41 判定部、 50 処理回路、 51 プロセッサ、 52 メモリ、 53 専用ハードウェア

Claims (16)

  1.  エレベーターのかごの内壁に着脱可能であり、前記内壁の振動を検出するための複数の検出器と、
     前記複数の検出器のそれぞれが検出した振動に基づいて、前記かごのガイド部材に関連する異常度を算出する算出手段と、
     表示器と、
     前記算出手段が算出した結果を前記表示器に表示する表示制御手段と、
    を備えた検査装置。
  2.  前記算出手段は、前記複数の検出器のそれぞれが検出した振動の振幅最大値に基づいて異常度を算出する請求項1に記載の検査装置。
  3.  前記複数の検出器のそれぞれは、加速度センサを備え、
     前記算出手段は、前記加速度センサのそれぞれが検出した加速度の時系列データから変位を算出し、算出した各変位の振幅最大値に基づいて異常度を算出する請求項1に記載の検査装置。
  4.  前記かごが定速で移動していることを検出する第1検出手段を更に備え、
     前記算出手段は、前記かごが定速で移動していることを前記第1検出手段が検出している時に前記複数の検出器のそれぞれが検出した振動に基づいて異常度を算出する請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
  5.  前記第1検出手段は、前記かごの移動を制御する制御装置から取得した情報に基づいて、前記かごが定速で移動していることを検出する請求項4に記載の検査装置。
  6.  前記複数の検出器の少なくとも1つは、加速度センサを備え、
     前記第1検出手段は、前記加速度センサが検出した加速度に基づいて、前記かごが定速で移動していることを検出する請求項4に記載の検査装置。
  7.  前記かごの位置を検出する第2検出手段と、
     前記第2検出手段が検出した位置と第1ガイド装置及び第2ガイド装置の設置間隔とに基づいて、前記複数の検出器のそれぞれが検出した振動の時系列データをガイドレールの位置に対するデータに変換する変換手段と、
    を更に備え、
     前記第1ガイド装置及び前記第2ガイド装置は、前記かごに備えられ、
     前記第2ガイド装置は、前記第1ガイド装置の下方に配置され、
     前記第1ガイド装置及び前記第2ガイド装置は、前記かごが移動すると前記ガイドレールを摺動する請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
  8.  前記第2検出手段は、前記かごの移動を制御する制御装置から取得した情報に基づいて、前記かごの位置を検出する請求項7に記載の検査装置。
  9.  前記複数の検出器の少なくとも1つは、加速度センサを備え、
     前記第2検出手段は、前記加速度センサが検出した加速度に基づいて、前記かごの位置を検出する請求項7に記載の検査装置。
  10.  特徴量算出手段と判定手段とを更に備え、
     前記複数の検出器の少なくとも1つは、加速度センサを備え、
     前記かごは、複数のガイド装置を備え、
     前記特徴量算出手段は、前記加速度センサによって検出された加速度の時系列データの第1極大振幅に続く第1減衰振動波形の特徴量と第2極大振幅に続く第2減衰振動波形の特徴量とを算出し、
     前記判定手段は、前記特徴量算出手段が算出した前記第1減衰振動波形の特徴量と前記第2減衰振動波形の特徴量とに基づいて、前記第1極大振幅を生じさせたガイド装置と前記第2極大振幅を生じさせたガイド装置とが同じであるか否かを判定する請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
  11.  前記特徴量算出手段は、減衰振動波形の特徴量として、振動周波数、減衰定数、又は減衰時定数を算出する請求項10に記載の検査装置。
  12.  前記かごの移動を制御する制御装置に対し、前記かごを定格速度より遅い特定の速度で移動させるための制御信号を送信する運転指令手段を更に備えた請求項1から請求項11の何れか一項に記載の検査装置。
  13.  前記複数の検出器のそれぞれは、加速度センサ、マイク、又は歪センサを含む請求項1又は請求項2に記載の検査装置。
  14.  エレベーターのかごの内壁に着脱可能であり、前記内壁の振動を検出するための検出器と、
     前記検出器が前記内壁の第1位置に取り付けられた状態で前記検出器が検出した振動と前記第1位置とは異なる前記内壁の第2位置に前記検出器が取り付けられた状態で前記検出器が検出した振動とに基づいて、前記かごのガイド部材に関連する異常度を算出する算出手段と、
     表示器と、
     前記算出手段が算出した結果を前記表示器に表示する表示制御手段と、
    を備えた検査装置。
  15.  振動を検出するための複数の検出器を、エレベーターのかごの内壁に取り付ける工程と、
     前記複数の検出器を前記内壁に取り付けた後、前記かごを移動させる工程と、
     前記かごが移動している間に前記複数の検出器のそれぞれが検出した振動に基づいて、前記かごのガイド部材に関連する異常度を算出する工程と、
     前記異常度の算出結果を表示器に表示する工程と、
     前記複数の検出器を前記内壁から取り外す工程と、
    を備えた検査方法。
  16.  振動を検出するための検出器を、エレベーターのかごの内壁の第1位置に取り付ける工程と、
     前記検出器を前記内壁の前記第1位置に取り付けた後、前記かごを移動させる工程と、
     前記かごが移動している間に前記検出器が検出した振動の第1時系列データを取得する工程と、
     前記第1時系列データを取得した後、前記かごを停止する工程と、
     前記第1時系列データを取得した後、前記第1位置とは異なる前記内壁の第2位置に前記検出器を取り付ける工程と、
     前記検出器を前記内壁の前記第2位置に取り付けた後、前記かごを移動させる工程と、
     前記かごが移動している間に前記検出器が検出した振動の第2時系列データを取得する工程と、
     前記第1時系列データ及び前記第2時系列データを用いて、前記かごのガイド部材に関連する異常度を算出する工程と、
     前記異常度の算出結果を表示器に表示する工程と、
     前記検出器を前記内壁の前記第2位置から取り外す工程と、
    を備えた検査方法。
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