WO2020184668A1 - インサートおよび切削工具 - Google Patents

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Abstract

本開示のインサートは、第1面と、第1面に繋がる第2面と、第1面および第2面の稜線の少なくとも一部に位置する切刃と、を具備する基体を有する。第1面は、稜線から離れた位置に、稜線に対して、20°以上、90°以下の角度で、延びた複数の溝を有する。溝は、稜線から40μm以上、700μm以下の範囲で離間し、幅Wが50μm以上、700μm以下であり、深さDが20μm以上、700μm以下である。隣り合う溝の間隔Sが50μm以上、700μm以下である。本開示の切削工具は、第1端から第2端に亘る長さを有し、第1端側にポケットを有するホルダと、ポケットに位置する前述のインサートを有する。

Description

インサートおよび切削工具
 本開示は、インサートおよび切削工具に関する。
 超硬合金やサーメット、セラミックスは、耐熱性及び耐摩耗性に優れた材料であることから、切削工具用のインサートとして用いられている。インサートは使用時に高速で被削材と接触するため、温度が上昇する。
 そのため、切削加工時には、冷却液を用いてインサートと被削材を冷却することが行われている。このような冷却効果を高くする目的で、特許文献1では、インサートのすくい面に冷却液の流路として機能する複数の溝を設けている。
特許第5843102号
 本開示のインサートは、第1面と、第1面に繋がる第2面と、第1面および第2面の稜線の少なくとも一部に位置する切刃と、を具備する基体を有する。第1面は、稜線から離れた位置に、稜線に対して、20°以上、90°以下の角度で、切刃に最も近い端部である第1端部から、切刃から最も離れた端部である第2端部に向かって延びた複数の溝を有する。溝は、稜線から40μm以上、700μm以下の範囲で離間している。溝は、溝の幅Wが50μm以上、700μm以下である。溝は、深さDが20μm以上、700μm以下である。隣り合う溝の間隔Sが50μm以上、700μm以下である。本開示の切削工具は、第1端から第2端に亘る長さを有し、第1端側にポケットを有するホルダと、ポケットに位置する前述のインサートを有する。
本開示のインサートの一例を示す斜視図である。 本開示のインサートの一例を示す上面図である。 本開示のインサートの一例を示す上面における要部の拡大図である。 本開示のインサートの一例を示す要部の断面図である。 本開示のインサートの一例を示す上面における要部の拡大図である。 本開示のインサートの溝の一例を示す概略図である。 本開示のインサートの一例を示す要部の拡大図である。 本開示のインサートの一例を示す要部の断面図である。 本開示の切削工具の一例を示す平面図である。 本開示の切削工具の一例を示す平面図である。
<インサート>
 以下、本開示のインサートについて、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、各実施形態を説明する上で必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。したがって、インサートは、参照する各図に示されていない任意の構成部材を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
 図1に示すインサート1は、ホルダ(図示しない)の先端の所定の位置に取り付けられて使用される刃先交換型の切削インサートの一例である。インサート1は、超硬合金やサーメットなどからなる基体3を有する。インサート1は、WCと、結合相であるCoやNi、Feを含有する、いわゆる超硬合金からなる基体3を具備していてもよい。このような基体3を用いると、Tiを含有する金属との耐溶着性に優れる。
 WCとは、WC粒子のことである。WC粒子は、例えば、平均粒径が0.5μm~1.5μmであってもよい。結合相は、例えば、NiやCoなどの鉄族金属を用いるとよい。基体3は、結合相を4~12質量%含有していてもよい。基体3は、結合相以外の残部をWCのみとしてもよい。なお、本開示において、4~12質量%のように、範囲を示す場合には、下限の値以上、上限の値以下の意味である。
 インサート1は、多角板形状であって、第1面5と、第1面5に繋がる第2面7とを有する。また、インサート1は、第1面5と第2面7の稜線8の少なくとも一部に位置する切刃9を有する。図1においては、第1面5がすくい面5に相当しており、第2面7が逃げ面7に相当している。以降の図面においても同様である。第1面5には、インサート1を後述するホルダに固定するため、インサート1を上下に貫通する貫通穴19が設けられていてもよい。インサート1において切刃9は、少なくとも稜線8の一部に位置していればよく、2つの辺に相当する部分に位置してもよく、第1面5の外周部分の全体に環状に位置していてもよい。
 インサート1の大きさとしては特に限定されるものではないが、例えば、第1面5の一辺の長さが5~20mm程度に設定され、第1面5から第1面5の反対側に位置する面(下面)までの高さは3~20mm程度に設定される。
 本開示のインサート1は、図2の上面図に示すように、第1面5における稜線8から離れた位置に複数の溝11を有している。溝11は、稜線8に最も近い端部である第1端部12aから切刃9から最も離れた端部である第2端部12bに向かって伸びている。これらの溝11は、稜線8に対して、20~90°の角度θ1で位置している。溝11の稜線8に対する角度とは、溝11の進展方向と切刃9の交わる角度のうち、小さい方の角度である。なお、複数の溝11のうち、少なくともひとつの溝11が切刃9に対して、20°以上、90°以下の角度で位置していればよく、全ての溝11が上記の関係を満たす必要はない。
 上記の角度を20°以上、90°以下とすることで、切りくずが溝11に溜まりにくく、切りくずが溝11に沿って排出されやすくなる。切刃9のうち、コーナー部14に位置する溝11の上記角度を90°とするとよい。
 図2における溝11-1は、切刃9に対して、約45°の角度で位置している。
 溝11は、稜線8から40μm以上、700μm以下の範囲で稜線8と離間している。言い換えると、溝11と稜線8の間の距離は、40μm以上、700μm以下である。すなわち、溝11は、稜線8とつながってはいない。溝11と稜線8との距離を40μm以上とすると、切刃9が欠損しにくくなる。溝11と稜線8との距離を700μm以下とすると、切削抵抗を小さくすることができる。
 溝11と稜線8との距離は、50μm以上、120μm以下としてもよい。このような構成を有すると、インサート1の切刃11が欠損しにくく、切削抵抗も小さい。
 溝11と稜線8との間の距離は、一つの溝11と稜線8との最短距離を測定するとよい。なお、本開示のインサート1は、複数の溝11のうち、一部が稜線8に連通するものを排除しない。
 図3は、第1面5を上面視した、切刃9近傍の拡大図である。図3の例では、溝11は稜線8に対して90°の角度で位置している。第1面5の表面に位置する溝11の幅Wは、50μm以上、700μm以下である。
 図4は、切刃9である稜線8の近傍における、第1面5の表面に垂直なインサート1の断面である。溝11は、底面11aと開口部13とを有する。また、溝11の第1端部12a側には、底面11aと繋がる立ち上がり面11bを有している。図4に示す溝11の深さD(Dについては図4参照、深さは図3における奥行方向の長さ)は、20μm以上、700μm以下である。図3に示す、隣り合う溝11の間隔Sは、50μm以上、700μm以下である。溝11の幅Wおよび溝11の深さDは、平均値が上記の範囲にあればよい。
 本開示のインサート1は、上記の構成を有することで、切削抵抗が低く、耐欠損性に優れる。また、本開示のインサート1は、冷却性に優れることから高速切削加工を行うことができる。
 すなわち、インサート1が、上記の構成を有する溝11を備えることで、すくい面5と被削材の削りくずとの摩擦が小さいため、切削抵抗が小さい。また、溝11が稜線8にまで達していないため、切刃9の耐欠損性が優れる。そして、冷却液を切刃9に向けて供給した場合には溝11が冷却液の流路となるため、高速での切削が可能となる。
 なお、溝11の幅Wは、50μm以上、200μm以下であってもよい。溝11の深さDは、50μm以上、200μm以下であってもよい。また、隣り合う溝11の間隔Sは、50μm以上、200μm以下であってもよい。
 なお、溝11の第1端部12aの側には、立ち上がり面11bが位置しているが、溝11の第2端部12bの側には、立ち上がり面がなくてもよい。例えば、図5に示すように第2端部12bにおいて、溝11が、他の空間、例えば凹部15に連通しており、溝11における第2端部12bが解放されていてもよい。
 本開示のインサート1は、基体3の表面に、例えば、TiCN層(図示しない)やAl23層(図示しない)を含有する被覆層(図示しない)を設けてもよい。 また、本開示のインサート1は、少なくとも、第1面5における切刃9や溝11の近傍である第1領域17において基体3が露出していてもよい。言い換えると、すくい面5における切刃9や溝11の近傍においては、基体3の表面に被覆層が存在しなくてもよい。なお、第1領域17とは切刃9、溝11から0.5mm以内の領域をいう。さらに、基体3の全面において被覆膜が存在しなくてもよい。
 このような構成を有すると、溶着性の高い、例えば、チタンを含有する金属を加工する場合であっても、被削材がインサート1に溶着することを抑制することができる。
 本開示のインサート1は、溝11の幅Wに対する、隣り合う溝11の間隔Sの比(S/W)は、0.9以上、2.0以下であってもよい。このような構成を有すると、インサート1は、耐摩耗性と冷却性のバランスに優れる。
 また、溝11の幅Wに対する、溝11の深さDの比(D/W)は、0.5~2.0であってもよい。このような構成を有すると、インサート1は、耐摩耗性と冷却性のバランスに優れる。また、溝11に切りくずが溜まりにくく、インサート1の性能を維持しやすい。
 なお、本開示における溝11の幅Wとは、図6(a)に示すように、溝11が、第1端部12aから第2端部12bにかけて略同じ幅Wを有する場合、溝11を進展方向に5等分し、第1端部12aからみて20~80%の長さの領域M1における溝11の幅Wの平均値を意味する。
 また、図6(b)に示すように、溝11が、第1端部12aから第2端部12bにかけて、略一定の割合で溝の幅が変化する場合、溝11を進展方向に5等分し、第1端12aからみて20~60%の長さの領域M2における溝11の幅Wの平均値を意味する。
 また、溝11の深さDや、隣り合う溝11の間隔Sについても、同様の基準で測定するとよい。このように溝11のうち、第1端部12aに近い領域のWを測定するのは、切刃9に近い領域の溝11の幅Wが本開示のインサート1の範囲内であれば、本開示のインサート1の作用効果が発現するためである。
 また、図7に示すように、第1端部12aから0.5mm離れた位置における溝11の幅をW1とし、第1端部12aから2.0mm離れた位置における溝11の幅をW2としたとき、W1<W2としてもよい。このような構成とすると、第1端部12a付近で溝11の幅が狭くなるため、冷却液が溝11から勢いよく吐出されやすい。
 また、図8に示すように、第1端部12aから0.5mm離れた位置における溝11の深さをD1とし、第1端部12aから2.0mm離れた位置における溝11の深さをD2としたとき、D1<D2としてもよい。このような構成とすると、第1端部12a付近で溝11の深さが浅くなるため、冷却液が溝11から勢いよく吐出されやすい。
 また、溝11は、(D2/D1)>(W2/W1)の関係を充足してもよい。このような構成とすると、溝11の深さDの変化の方が、溝11の幅Wの変化よりも大きいため、冷却液が溝11から勢いよく吐出されやすい。
 溝11の進行方向に直角に交差する基体3の断面における、溝11の形状(以下、溝11の断面形状ともいう)は、開口部13の幅が底面11aの幅よりも広い形状であればよく、例えば、半円状、三角状、台形状であってもよい。
 このような溝11をすくい面5に有するインサート1は、例えば、溝11のないインサート形状の超硬合金を作製した後、例えば、ドリル加工やレーザ光を用いて本開示のインサート1における溝11となるようにすくい面5に溝11を形成してもよい。また、溝11に対応する凸部を有する金型を用いて、焼成後に溝11となる凹部を備えた成形体を作製し、その成形体を焼成することでインサート1を得ることもできる。
 なお、溝11の形状は、例えば、形状解析レーザ顕微鏡を用いて測定することができる。本開示においては、KEYENCE社製VK-X1000を用いて測定した。測定条件は、以下の条件とした。
測定モード:簡単測定
スキャンモード:フォーカスバリエーション
測定サイズ:標準
ピッチ:4.50μm
明るさ:70
ノイズ領域の処理を有効にする:ON
同軸落射:100
リング照明:OFF
Z軸モード:推奨設定
Z測定距離固定:OFF
自動上下限:ON
ヘッド:R
対物レンズ名:Plan
対物レンズ倍率:10X
NA:0.3
WD:16.5mm
明るさモード:オート
明るさ(オート):70
明るさ(マニュアル):2
エッジ強調:5
 <切削工具>
 次に、本開示の切削工具について図面を用いて説明する。
 本開示の切削工具101は、図9に示すように、例えば、第1端(図9における上端)から第2端(図9における下端)に向かって延びる棒状体である。
 切削工具101は、図9に示すように、第1端(先端)から第2端に亘る長さを有し、第1端側に位置するポケット103を有するホルダ105と、ポケット103に位置する上記のインサート1とを備えている。切削工具101は、インサート1を備えているため、長期に渡り安定した切削加工を行うことができる。なお、図9においては溝11の記載は省略している。
 ポケット103は、インサート1が装着される部分であり、ホルダ105の下面に対して平行な着座面と、着座面に対して垂直か、又は、傾斜する拘束側面とを有している。また、ポケット103は、ホルダ105の第1端側において開口している。
 ポケット103にはインサート1が位置している。このとき、インサート1の下面がポケット103に直接に接していてもよく、また、インサート1とポケット103との間にシート(不図示)が挟まれていてもよい。
 インサート1は、すくい面5である第1面5及び逃げ面7である第2面7が交わる稜線8における切刃9として用いられる部分の少なくとも一部がホルダ105から外方に突出するようにホルダ105に装着される。本実施形態においては、インサート1は、固定ネジ107によって、ホルダ105に装着されている。すなわち、インサート1の貫通穴19に固定ネジ107を挿入し、この固定ネジ107の先端をポケット103に形成されたネジ孔(不図示)に挿入してネジ部同士を螺合させることによって、インサート1がホルダ105に装着されている。
 本開示の切削工具101は、切刃9に冷却液を供給するために、先端にノズルを設けたホース(図示しない)を備えていてもよい。そして、このホースには、冷却液を供給するためのポンプが接続されている。
 また、図10に示すように、本開示の切削工具101は、切刃9に冷却液を供給するためのノズル120をホルダ105に備えていてもよい。ノズル120の噴出口がインサート1の近傍に位置すると切刃9に冷却液を供給しやすくなる。ノズル120は、ホルダ105の一部に固定されていてもよい。また、図10に示すようにホルダ105に穴を設け、ノズル120として用いてもよい。ノズル120から吐出する冷却液は、例えば、水性のものであってもよく、油性のものであってもよい。
 ノズル120は、ポンプ(図示しない)に接続されており、例えば、0.5~20MPaの圧力で吐出されるとよい。特に、圧力を10MPa以上とすると、より高速での加工が可能となる。
 ホルダ105の材質としては、鋼、鋳鉄などを用いることができる。これらの部材の中で靱性の高い鋼を用いてもよい。
 本実施形態においては、いわゆる旋削加工に用いられる切削工具を例示している。旋削加工としては、例えば、内径加工、外径加工及び溝入れ加工などが挙げられる。なお、切削工具としては旋削加工に用いられるものに限定されない。例えば、転削加工に用いられる切削工具に上記の実施形態のインサート1を用いてもよい。
 以下に本開示のインサートの実施例を示す。本開示のインサートは、WCと結合相を有する超硬合金からなる基体を具備している。
 この例では、SNGN120408の形状の基体のすくい面に種々の溝を形成した。なお、比較例として、溝のないインサートも作製した。
 種々の形態を有するインサートを用いて、被削材(Ti-6Al-4V)を切削して、溝の形態とインサートの寿命との関係を調べた。また、ノズルから吐出する切削液の圧力とインサートの寿命との関係も調査した。
 表1に、溝の有無、溝の形態、用いたインサートの種類と、切削液の圧力、切削評価を示す。なお、溝と切刃との関係は、図1、2に示すように、コーナー部に向かって溝が延びる形態とした。
 なお、以下に切削条件を記載する。
<切削条件>
切削速度:100m/分
送り速度:0.1mm/rev
切り込み:0.5mm
その他 :水溶性切削液使用
切削液圧力:10MPa
評価項目:剥離の発生または刃先が脱落したときの切削時間
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 なお、表1に示す試料は、全て、基体の表面が露出しており、いわゆる被覆膜を設けていない。被覆膜を設けた試料でも、同様の評価を行ったが、被覆膜を設けない場合に比べて、溶着性が劣る結果となった。
 本開示の構成を有するインサートおよび切削工具は、切削寿命が長い。なお、表1における試料No.2を用いて、切削液圧力と加工距離の関係を調べたところ、切削圧力が大きいほど、加工距離は長くなった。また、切削圧力が、10MPa以上の場合、加工距離の変化は小さかった。
 本開示のインサート及びこれを用いた切削工具は、上述の形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行ってもよい。
 1・・・インサート
 3・・・基体
 5・・・第1面、すくい面
 7・・・第2面、逃げ面
 8・・・稜線
 9・・・切刃
11・・・溝
11―1・溝
11a・・底面
11b・・立ち上がり面
12a・・第1端部
12b・・第2端部
13・・・開口部
14・・・コーナー部
15・・・凹部
17・・・第1領域
19・・・貫通穴
101・・切削工具
103・・ポケット
105・・ホルダ
107・・固定ネジ
120・・ノズル
W・・・・溝の幅
W1・・・第1端部から0.5mm離れた位置における溝の幅
W2・・・第1端部から2.0mm離れた位置における溝の幅
D・・・・溝の深さ
D1・・・第1端部から0.5mm離れた位置における溝の深さ
D2・・・第1端部から2.0mm離れた位置における溝の深さ
S・・・・隣り合う溝間の間隔
θ1・・・溝の稜線に対する角度

Claims (12)

  1.  第1面と、該第1面に繋がる第2面と、前記第1面および前記第2面の稜線の少なくとも一部に位置する切刃と、を具備する基体を有するインサートであって、
     前記第1面は、前記稜線から離れた位置に、前記稜線に対して、20°以上、90°以下の角度で、前記切刃に最も近い端部である第1端部から、前記切刃から最も離れた端部である第2端部に向かって延びた複数の溝を有し、
     該溝は、開口部と、底面とを有し、
     前記溝は、前記稜線から40μm以上、700μm以下の範囲で離間しており、
     前記溝は、溝の幅Wが50μm以上、700μm以下であり、深さDが20μm以上、700μm以下であり、隣り合う前記溝の間隔Sが50μm以上、700μm以下である、インサート。
  2.  前記溝の幅Wに対する、隣り合う溝の間隔Sの比(S/W)は、0.9~2.0である、請求項1に記載のインサート。
  3.  前記溝の幅Wに対する、前記溝の深さDの比(D/W)は、0.5~2.0である、請求項1または2に記載のインサート。
  4.  前記第1端部から0.5mm離れた位置における前記溝の幅をW1とし、前記第1端部から2.0mm離れた位置における溝の幅をW2としたとき、W1<W2の関係を充足する、請求項1~3のいずれかに記載のインサート。
  5.  前記第1端部から0.5mm離れた位置における前記溝の深さをD1とし、前記第1端部から2.0mm離れた位置における溝の深さをD2としたとき、D1<D2の関係を充足する、請求項1~4のいずれかに記載のインサート。
  6.  前記第1端部から0.5mm離れた位置における前記溝の幅をW1とし、前記第1端部から2.0mm離れた位置における溝の幅をW2とし、前記第1端部から0.5mm離れた位置における前記溝の深さをD1とし、前記第1端部から2.0mm離れた位置における溝の幅をD2としたとき、
     (D2/D1)>(W2/W1)の関係を充足する、請求項1~5のいずれかに記載のインサート。
  7.  (D2/D1)/(W2/W1)は、1.5以上である、請求項7に記載のインサート。
  8.  前記溝の最大幅は、前記開口部の幅である、請求項1~7のいずれかに記載のインサート。
  9.  前記基体が、WCを含む硬質相と、Coを含む結合相とを含む、請求項1~8のいずれかに記載のインサート。
  10.  前記切刃および前記溝から0.5mm以内の範囲である前記第1面の第1領域において、前記基体が露出している、請求項1~9のいずれかに記載のインサート。
  11.  第1端から第2端に亘る長さを有し、前記第1端側に位置するポケットを有するホルダと、
     前記ポケットに位置する請求項1~10のいずれかに記載のインサートと、を有する切削工具。
  12.  前記ホルダは、冷却液が流通する流路を有する、請求項11に記載の切削工具。
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