WO2020110984A1 - シート回転装置 - Google Patents

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武志 阿久津
卓治 金田
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Abstract

ベース部材上でシートを回転可能としたシート回転装置において、シートフレームを支持する環状回転部材(18)の回転を阻止するロック状態およびそのロック状態の解除を切替えるロック部材(19)に連動するがたつき抑制部材(20)が、ロック部材(19)のロック位置では支持部材(17)および環状回転部材(18)にともに緊密に接触する状態となり、ロック部材(19)がロック解除位置となると支持部材(17)および環状回転部材(18)との間に間隙を生じる状態となる。これにより、シート静止状態ではがたつきを防止しつつ回転時にはがたつき防止状態を解除してシートを回転させ易くする。

Description

シート回転装置
 本発明は、ベース部材上でシートを回転可能としたシート回転装置に関する。
 車両用シートを回転可能に支持するようにしたシート回転装置が、特許文献1によって知られている。
日本特開2010-173491号公報
 このようなシート回転装置では、シートが静止したロック状態でがたつきが生じないことが望まれており、上記特許文献1で開示されたシート回転装置では、シートを回転する際にもそのがたつき防止機能が働いており、シートを回転させるための力が必要以上に大きくなってしまう。
 本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、シート静止状態ではがたつきを防止しつつ回転時にはがたつき防止状態を解除してシートを回転させ易くしたシート回転装置を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するために、本発明は、ベース部材上でシートを回転可能としたシート回転装置において、前記ベース部材に固定される支持部材と、シートフレームを支持して前記支持部材の外側および内側の一方に配置されるとともに前記ベース部材に回転可能に支持される環状回転部材と、前記支持部材に係合して前記環状回転部材の回転を阻止するロック位置ならびに前記支持部材との係合を解除して前記環状回転部材の回転を許容するロック解除位置間での作動を可能としたロック部材と、前記支持部材および前記環状回転部材間に配置されるとともに前記ロック部材が前記ロック位置にあるときには前記支持部材および前記環状回転部材にともに緊密に接触する状態となるものの前記ロック部材が前記ロック解除位置にあるときには前記支持部材および前記環状回転部材との間に間隙を生じる状態となるようにして前記ロック部材に連動、連結されるがたつき抑制部材とを備えることを第1の特徴とする。
 また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記がたつき抑制部材が、前記環状回転部材と同軸の軸線まわりに回転することを可能として環状に形成されつつ前記支持部材および前記環状回転部材間に配置され、前記環状回転部材に回動可能に支持される前記ロック部材に、前記がたつき抑制部材に連結される連結腕部が一体に形成されることを第2の特徴とする。
 本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記ロック位置で前記環状回転部材および前記支持部材に係合するものの前記ロック解除位置では前記支持部材との係合を解除する係合腕部が、前記環状回転部材の周方向で前記連結腕部とは離隔した位置で前記ロック部材に一体に形成されることを第3の特徴とする。
 本発明は、第1~第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記がたつき抑制部材および前記環状回転部材の一方に、前記ロック部材の前記ロック解除位置から前記ロック位置側への作動に応じた前記がたつき抑制部材の移動方向に進むにつれて高さが次第に低くなる突部側斜面を有する楔形の突部が形成され、前記がたつき抑制部材および前記環状回転部材の他方に、前記突部側斜面に対向する凹部側斜面を有しつつ当該突部の一部を収容する凹部が前記突部を嵌合させることを可能として形成されることを第4の特徴とする。
 本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記凹部に前記突部を嵌合させる側に前記がたつき抑制部材を付勢する付勢部材を備えることを第5の特徴とする。
 本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記ロック位置で前記係合腕部を挿通させる貫通孔が、前記環状回転部材および前記支持部材にそれぞれ形成され、前記環状回転部材の周方向に沿う前記貫通孔の幅が、それらの貫通孔に挿通された前記係合腕部との間で前記周方向に沿って間隙が生じるように設定されることを第6の特徴とする。
 本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記突部および前記凹部が、前記環状回転部材の周方向に間隔をあけた複数箇所に配置されることを第7の特徴とする。
 本発明は、第1~第7の特徴の構成に加えて、前記がたつき抑制部材が、前記ロック部材の前記ロック位置で前記環状回転部材の径方向および軸方向でそれぞれ前記支持部材および前記環状回転部材にともに緊密に接触することを可能として、前記支持部材および前記環状回転部材間に配置されることを第8の特徴とする。
 さらに本発明は、第1~第8の特徴の構成のいずれかに加えて、前記シートが、シートクッションと、当該シートクッションの上方に配置されるシートバックとを有し、車両の床面に設けられる一対のスライドレールでスライド可能に支持される車両用シートであることを第9の特徴とする。
 本発明の第1の特徴によれば、シートフレームを支持する環状回転部材の回転を阻止するロック状態およびそのロック状態の解除を切替えるロック部材に連動するがたつき抑制部材が、ロック部材のロック位置では支持部材および環状回転部材にともに緊密に接触する状態となり、ロック部材がロック解除位置となると支持部材および環状回転部材との間に間隙を生じる状態となるので、シートの静止状態ではがたつきを防止し、シートを回転するときには回転し易くすることができる。
 また本発明の第2の特徴によれば、環状であるがたつき抑制部材が支持部材および環状回転部材間に配置され、環状回転部材に回動可能に支持されるロック部材にがたつき抑制部材に連結される連結腕部が一体に形成されるので、簡易な構造で前記がたつき抑制部材をロック部材の作動に連動させることができる。
 本発明の第3の特徴によれば、ロック位置で環状回転部材および支持部材に係合する係合腕部が、環状回転部材の周方向で連結腕部とは離隔した位置でロック部材に一体に形成されるので、環状回転部材をロックするための機構と、ロック部材にがたつき抑制部材を連動させる機構とを、環状回転部材の回転軸線に沿う方向での大型化を避けつつコンパクトに纏めることができる。
 本発明の第4の特徴によれば、がたつき抑制部材および環状回転部材の一方に三角形の楔形の突部が形成され、がたつき抑制部材および環状回転部材の他方に前記突部の一部を収容する凹部が突部を嵌合させることを可能として形成され、前記突部および前記凹部は、ロック部材のロック解除位置からロック位置側への作動に応じたがたつき抑制部材の移動方向で高さが次第に低くなるようにして相互に対向する斜面を有しているので、ロック部材がロック位置からロック解除位置に作動したときに、突部および凹部の嵌合状態を解き易くすることができる。
 本発明の第5の特徴によれば、凹部に突部を嵌合させる側にがたつき部材が付勢されるので、ロック状態で凹部への突部の嵌合をより強く維持することができ、がたつきの発生をより確実に抑制することができる。
 本発明の第6の特徴によれば、係合腕部を挿通させるようにして環状回転部材および支持部材にそれぞれ形成される貫通孔に、環状回転部材の周方向で貫通孔との間に間隙が生じるようにして係合腕部が挿通されるので、ロック状態では突部が凹部に嵌合していることによってがたつきが抑制されていることで、係合腕部と、環状回転部材および支持部材との間でがたつきが生じることはなく、係合腕部および貫通孔の寸法公差を緩やかに設定することを可能とし、製作および組付けを容易としてコスト低減に寄与することができる。
 本発明の第7の特徴によれば、環状回転部材の周方向に間隔をあけた複数箇所で突部が凹部に嵌合するので、嵌合荷重が1箇所に集中することを避けて周方向に分散することができる。
 本発明の第8の特徴によれば、がたつき抑制部材が、ロック位置では環状回転部材の径方向および軸方向で支持部材および環状回転部材にともに緊密に接触するので、環状回転部材の径方向、周方向および軸方向でのがたつきを抑制することができる。
 さらに本発明の第9の特徴によれば、シートが車両用シートであることにより、車両用シートの回転装置として本発明を有効に適用することができる。
図1は第1の実施の形態のシートフレームがシート回転装置上に在る状態を示す斜視図である。(第1の実施の形態) 図2はシート回転装置の一部を示す斜視図である。(第1の実施の形態) 図3は図2の3-3線に沿う断面図である。(第1の実施の形態) 図4は図2から支持部材を省略して示す斜視図である。(第1の実施の形態) 図5はロック部材がロック位置に在る状態(a)ならびにロック解除位置にある状態(b)を対比しつつ図3の5-5線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図6はロック部材がロック位置に在る状態(a)ならびにロック解除位置にある状態(b)を対比しつつ図3の6-6線に沿って示す断面図である。(第1の実施の形態) 図7は第2の実施の形態の図3に対応した断面図である。(第2の実施の形態) 図8は第3の実施の形態のシート回転装置のロック状態での横断平面図であって図9の8-8線に沿う断面図である。(第3の実施の形態) 図9は図8の9-9線に沿う断面図である。(第3の実施の形態) 図10は図9の10-10線に沿う断面図である。(第3の実施の形態) 図11は支持部材を省略してロック部材およびがたつき抑制部材付近を見た斜視図である。(第3の実施の形態) 図12はロック解除状態での図8に対応した横断平面図である。(第3の実施の形態) 図13は図12の13-13線断面図である。(第3の実施の形態) 図14は第4の実施の形態のロック部材がロック位置に在る状態(a)ならびにロック解除位置にある状態(b)を対比させて示した図5に対応する断面図である。(第4の実施の形態) 図15は図14の15-15線断面図である。(第4の実施の形態) 図16は第5の実施の形態のロック部材がロック位置に在る状態(a)ならびにロック解除位置にある状態(b)を対比させて示した図5に対応する断面図である。(第5の実施の形態) 図17は第6の実施の形態のシートフレームが回転機構上に在る状態を示す斜視図である。(第6の実施の形態) 図18はクッション側受圧部材および回転機構を上方から見た平面図である。(第6の実施の形態) 図19は図18の19-19線に沿う断面図である。(第6の実施の形態) 図20はスライドレールおよび回転機構を図19の20矢視方向から見た図である。(第6の実施の形態) 図21はスライドレールおよび回転機構を図19の21矢視方向から見た図である。(第6の実施の形態) 図22は図20の22-22線断面図である。(第6の実施の形態) 図23は図20の23-23線断面図である。(第6の実施の形態) 図24はシートクッションおよびシートバックの斜視図である。(第6の実施の形態) 図25は第7の実施の形態の図18に対応した平面図である。(第7の実施の形態) 図26はシートクッションおよびシートバックの斜視図である。(第7の実施の形態) 図27は第8の実施の形態の図22に対応した断面図である。(第8の実施の形態) 図28は図27の28矢視図である。(第8の実施の形態) 図29は図27の29矢視図である。(第8の実施の形態)
11・・・シート
11a・・・シートクッション
11b・・・シートバック
12・・・シートフレーム
13・・・スライドレール
15,45,55,109・・・シート回転装置
16,46,56,108・・・ベース部材
17,47,57,110・・・支持部材
18,48,58,111・・・環状回転部材
19,59,132・・・ロック部材
20,60,82,90,133・・・がたつき抑制部材
19a,132a・・・連結腕部
19b,132b・・・係合腕部
33,34,137,138・・・貫通孔
35,37・・・突部
35a,37a・・・突部側斜面
36,38・・・凹部
36a,38a・・・凹部側斜面
40・・・移動方向
41・・・付勢部材
d1,d2・・・間隙
W1,W2・・・貫通孔の幅
 以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。以下の説明で「前後」、「左右」および「上下」は、座った乗員が前向きとなる姿勢にシートがある状態で当該乗員から見た方向を言うものとする。
第1の実施の形態
 本発明の第1の実施の形態について図1~図6を参照しながら説明すると、先ず図1において、シート11は、車両に搭載される車両用シートであり、そのシートフレーム12は、車両の床面に設けられる左右一対のスライドレール13で車両前後方向にスライド可能な第1のベース部材16上に配設される。前記シートフレーム12は、前記シート11のシートクッション11aを支持するようにして前記第1のベース部材16の上方に配置されるシートクッションフレーム28と、前記シートクッション11aの上方に配置されるシートバック11bを支持するようにして前記シートクッションフレーム28の後部に連結されるシートバックフレーム29とを備える。
 図2~図4を併せて参照して、前記シートフレーム12は、前記スライドレール13で車両前後方向にスライド可能に支持される前記第1のベース部材16上に、本発明に従う第1のシート回転装置15を介して鉛直軸線まわりの回転を可能として支持されるものであり、この第1のシート回転装置15は、前記第1のベース部材16に固定される第1の支持部材17と、前記シートフレーム12を支持して前記第1の支持部材17の外側および内側の一方(この実施の形態では外側)に配置されるとともに前記第1のベース部材16に回転可能に支持される第1の環状回転部材18と、その第1の環状回転部材18の前記第1の支持部材17に対するロック状態ならびにロック状態解除を切替えるようにして前記第1の環状回転部材18に支持される第1のロック部材19と、その第1のロック部材19の作動に連動するようにして前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18間に配置されて環状に形成される第1のがたつき抑制部材20とを備える。
 前記第1の支持部材17は、前記第1のベース部材16上に当接される環状の第1底壁部17aと、上方に向かうにつれてわずかに大径となるように形成されて第1底壁部17aの外周から上方に立ち上がるテーパ状の第1側壁部17bと、第1側壁部17bの上端部から半径方向外方に張り出す環状の第1平坦壁部17cと、当該第1平坦壁部17cの外周から上方に立ち上がる円筒状の第2側壁部17dとを一体に有し、前記第1底壁部17aの周方向複数箇所が、リベット21で前記第1のベース部材16に結合される。
 前記第1の環状回転部材18は、前記第1の支持部材17における前記第1平坦壁部17cの下方で環状に形成される第2底壁部18aと、前記第1の支持部材17における前記第2側壁部17dの半径方向外方に配置されるようにして前記第2底壁部18aの外周から立ち上がる円筒状の第3側壁部18bと、第3側壁部18bの上端部から外側方に張り出す第1鍔部18cとを一体に有し、前記第3側壁部18bは、その上端部が前記第2側壁部17dの上端部よりも上方に在るように形成される。
 前記第1の環状回転部材18の前記第2底壁部18aおよび前記第1のベース部材16間には、軸受22が介装されており、この軸受22は、環状のリテーナ23の周方向複数箇所にボール24が保持されて成り、前記第2底壁部18aおよび前記第1のベース部材16には、前記ボール24の一部を回転可能に収容して保持するボール保持凹部25,26が形成される。
 前記第1のがたつき抑制部材20は、前記第1の環状回転部材18と同軸の軸線まわりに回転することを可能として環状に形成されつつ前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18間に配置されるものであり、前記第1の支持部材17の前記第1平坦壁部17cおよび前記第1の環状回転部材18の前記第2底壁部18a間に配置される環状の第3底壁部20aと、前記第1の支持部材17の前記第2側壁部17dおよび前記第1の環状回転部材18の前記第3側壁部18b間に配置されるようにして前記第3底壁部20aの外周から上方に立ち上がる円筒状の第4側壁部20bとを一体に有し、横断面形状が略L字状となるように形成される。しかも前記第4側壁部20bの高さは、前記第1の支持部材17の前記第2側壁部17dの上端部および前記第1の環状回転部材18の前記第3側壁部18bの上端部よりも前記第4側壁部20bの上端部が低くなるように設定される。
 図5を併せて参照して、前記第1のロック部材19は、図5(a)で示すように前記第1の支持部材17の前記第2側壁部17dに係合して前記第1の環状回転部材18の回転を阻止するロック位置と、図5(b)で示すように前記第1の支持部材17の前記第2側壁部17dとの係合を解除して前記第1の環状回転部材18の回転を許容するロック解除位置との間での作動を可能として、前記第1の環状回転部材18の前記第1鍔部18cに支持されるものであり、鉛直軸線を有する軸27を介して前記第1鍔部18cに回動可能に支持される。
 前記第1のロック部材19には連結腕部19aが一体に形成され、前記第1のがたつき抑制部材20に形成される連結孔30に前記連結腕部19aの先端部を挿通させることで前記第1のがたつき抑制部材20に前記第1のロック部材19が連結される。この連結腕部19aは、前記第1の環状回転部材18の前記第3側壁部18bに形成された挿通孔31に挿通されており、図5(b)で示すように、前記第1のロック部材19がロック解除位置となったときに前記連結孔30に連結され、前記第1のがたつき抑制部材20にその回動方向への押圧力が前記連結腕部19aから作用することになる。
 また前記第1のロック部材19には,前記ロック位置で前記第1の環状回転部材18の前記第3側壁部18bおよび前記第1の支持部材17の前記第2側壁部17dに係合するものの前記ロック解除位置では前記第1の支持部材17の前記第2側壁部17dとの係合を解除する係合腕部19bが一体に形成され、この係合腕部19bおよび前記連結腕部19aは前記第1の環状回転部材18の周方向で相互に離隔した位置に配置される。
 前記第1の環状回転部材18および前記第1のロック部材19間には、前記軸27を囲繞するねじりばね32が設けられており、このねじりばね32が発揮するばね力で前記第1のロック部材19は前記ロック位置側に向けて回動付勢される。
 前記第1の環状回転部材18における前記第3側壁部18bの上部には、前記係合腕部19bを挿通させる第1の貫通孔33が形成される。この第1の貫通孔33に挿通された前記係合腕部19bの先端部は前記第1のがたつき抑制部材20における前記第4側壁部20bの上方位置に在り、前記第1のロック部材19が図5(a)で示すように前記ロック位置となったときに、前記第1の貫通孔33に挿通されて前記第1のがたつき抑制部材20の前記第4側壁部20bを跨ぐように作動した前記係合腕部19bの先端部は、前記第1の支持部材17における前記第2側壁部17dの上部に形成される第2の貫通孔34に挿通される。
 しかも前記第1の環状回転部材18の周方向に沿う前記第1および第2の貫通孔33,34の幅W1,W2は、それらの貫通孔33,34に挿通された前記係合腕部19bとの間で前記周方向に沿って間隙d1,d2が生じるように設定される。
 図6を併せて参照して、前記第1のがたつき抑制部材20は、前記第1のロック部材19が前記ロック位置にあるときには前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18にともに緊密に接触する状態となるものの前記第1のロック部材19が前記ロック解除位置にあるときには前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18との間に間隙を生じる状態となるようにして前記第1のロック部材19に連動、連結され、前記第1のがたつき抑制部材20および前記第1の環状回転部材18の一方には、楔形の第1および第2の突部35,37が形成され、前記第1のがたつき抑制部材20および前記第1の環状回転部材18の他方には、前記第1および第2の突部35,37の一部を収容する第1および第2の凹部36,38が前記第1および第2の突部35,37を嵌合させることを可能として形成される。
 この第1の実施の形態では、前記第1のロック部材19の前記ロック位置で前記第1の環状回転部材18の径方向で前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18にともに緊密に接触することを可能とするために、前記第1のがたつき抑制部材20における前記第4側壁部20bに、当該第4側壁部20bの周方向に長く延びるようにして切り起こされる弾性腕部39が形成され、その弾性腕部39の先端部に第1の突部35が形成され、前記第1の環状回転部材18の前記第4側壁部20bに第1の凹部36が形成される。
 前記第1の突部35は、前記第1のロック部材19の前記ロック解除位置から前記ロック位置側への作動に応じた前記第1のがたつき抑制部材20の移動方向40に進むにつれて高さが次第に低くなる第1の突部側斜面35aを有するようにして楔形に形成され、前記第1の突部35を嵌合させることを可能とした前記第1の凹部36は、前記第1の突部側斜面35aに対向する第1の凹部側斜面36aを有しつつ当該第1の突部35の一部を収容するようにして三角形状に形成される。
 また前記第1のロック部材19の前記ロック位置で前記第1の環状回転部材18の軸方向で前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18にともに緊密に接触することを可能とするために、前記第1の環状回転部材18における前記第2底壁部18aに第2の突部37が形成され、前記第1の環状回転部材18の前記第3底壁部20aに第2の凹部38が形成される。
 前記第2の突部37は、前記第1のロック部材19の前記ロック解除位置から前記ロック位置側への作動に応じた前記第1のがたつき抑制部材20の移動方向40に進むにつれて高さが次第に低くなる第2の突部側斜面37aを有するようにして楔形に形成され、前記第2の突部37を嵌合させることを可能とした前記第2の凹部38は、前記第2の突部側斜面37aに対向する第2の凹部側斜面38aを有しつつ当該第2の突部37の一部を収容するように形成される。
 而して前記第1のロック部材19が前記ロック位置にあるときには、図5(a)および図6(a)で示すように、前記第1および第2の突部35,37の前記第1および第2の突部側斜面35a,37aが、前記第1および第2の凹部36,38の前記第1および第2の凹部側斜面36a,38aに緊密に当接することで前記第1のがたつき抑制部材20が前記第1の環状回転部材18および前記第1の支持部材17に緊密に接触することになり、前記第1のがたつき抑制部材20は、前記第1のロック部材19の前記ロック位置で前記第1の環状回転部材18の径方向および軸方向でそれぞれ前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18にともに緊密に接触することとなる。
 また前記第1のロック部材19が前記ロック解除位置となったときには、図5(b)および図6(b)で示すように、前記第1および第2の突部35,37の前記第1および第2の突部側斜面35a,37aが、前記第1および第2の凹部36,38の前記第1および第2の凹部側斜面36a,38aから離反する側に前記第1のがたつき抑制部材20が移動し、がたつき防止状態が解除されることになる。
 しかも前記第1および第2の突部35,37と、前記第1および第2の凹部36,38とは、前記第1の環状回転部材18の周方向に間隔をあけた複数箇所に配置される。
 また前記第1および第2の凹部36,38に前記第1および第2の突部35,37を嵌合させる側に前記第1のがたつき抑制部材20を付勢するようにして略U字状に形成される第1の付勢部材41が、たとえば前記第1の環状回転部材18の第3側壁部18bおよび前記第1のがたつき抑制部材20の第4側壁部20b間に設けられるようにして、前記第1の環状回転部材18の周方向に沿う複数箇所に配置される。
 次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、第1のシート回転装置15が、第1のベース部材16に固定される第1の支持部材17と、シートフレーム12を支持して前記第1の支持部材17の外側および内側の一方(この実施の形態では外側)に配置されるとともに前記第1のベース部材16に回転可能に支持される第1の環状回転部材18と、前記第1の支持部材17に係合して前記第1の環状回転部材18の回転を阻止するロック位置ならびに前記第1の支持部材17との係合を解除して前記第1の環状回転部材18の回転を許容するロック解除位置間での作動を可能としつつ前記第1の環状回転部材18に支持される第1のロック部材19と、前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18間に配置されるとともに前記第1のロック部材19が前記ロック位置にあるときには前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18にともに緊密に接触する状態となるものの前記第1のロック部材19が前記ロック解除位置にあるときには前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18との間に間隙を生じる状態となるようにして前記第1のロック部材19に連動、連結される第1のがたつき抑制部材20とを備えるので、前記第1のがたつき抑制部材20は、前記第1のロック部材19のロック位置では前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18にともに緊密に接触する状態となり、前記第1のロック部材19がロック解除位置となると第1の支持部材17および第1の環状回転部材18との間に間隙を生じる状態となることによって、シート11の静止状態ではがたつきを防止し、シート11を回転するときには回転し易くすることができる。
 また前記第1のがたつき抑制部材20が、前記第1の環状回転部材18と同軸の軸線まわりに回転することを可能として環状に形成されつつ前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18間に配置され、前記第1の環状回転部材18に回動可能に支持される前記第1のロック部材19に、前記第1のがたつき抑制部材20に連結される連結腕部19aが一体に形成されるので、簡易な構造で前記第1のがたつき抑制部材20を第1のロック部材19の作動に連動させることができる。
 また前記ロック位置で前記第1の環状回転部材18および前記第1の支持部材17に係合するものの前記ロック解除位置では前記第1の支持部材17との係合を解除する係合腕部19bが、前記第1の環状回転部材18の周方向で前記連結腕部19aとは離隔した位置で前記第1のロック部材19に一体に形成されるので、第1の環状回転部材18をロックするための機構と、第1のロック部材19に第1のがたつき抑制部材20を連動させる機構とを、第1の環状回転部材18の回転軸線に沿う方向での大型化を避けつつコンパクトに纏めることができる。
 また前記第1のがたつき抑制部材20および前記第1の環状回転部材18の一方に、前記第1のロック部材19の前記ロック解除位置から前記ロック位置側への作動に応じた前記第1のがたつき抑制部材20の移動方向に進むにつれて高さが次第に低くなる第1および第2の突部側斜面35a,37aを有する楔形の第1および第2の突部35,37が形成され、前記第1のがたつき抑制部材20および前記第1の環状回転部材18の他方に、前記第1および第2の突部側斜面35a,37aに対向する第1および第2の凹部側斜面36a,38aを有しつつ当該第1および第2の突部35,37の一部を収容する第1および第2の凹部36,38が前記第1および第2の突部35,37を嵌合させることを可能として形成されるので、前記第1のロック部材19がロック位置からロック解除位置に作動したときに、第1および第2の突部35,37と、第1および第2の凹部36,38との嵌合状態を解き易くすることができる。
 前記第1のがたつき抑制部材20が、前記第1および第2の凹部26,38に前記第1および第2の突部35,37を嵌合させる側に第1の付勢部材41で付勢されるので、ロック状態で前記第1および第2の凹部36,38への前記第1および第2の突部35,37の緊合をより強く維持することができ、がたつきの発生をより確実に抑制することができる。
 また前記ロック位置で前記係合腕部19bを挿通させる第1および第2の貫通孔33,34が、前記第1の環状回転部材18および前記第1の支持部材17にそれぞれ形成され、前記第1の環状回転部材18の周方向に沿う前記第1および第2の貫通孔33,34の幅W1,W2が、それらの貫通孔33,34に挿通された前記係合腕部19bとの間で前記周方向に沿って間隙d1,d2が生じるように設定されるので、ロック状態では前記第1および第2の突部35,37が前記第1および第2の凹部36,38に嵌合していることによってがたつきが抑制されていることで、前記係合腕部19bと、前記第1の環状回転部材18および前記第1の支持部材17との間でがたつきが生じることはなく、前記係合腕部19bと、前記第1および第2の貫通孔33,34との寸法公差を緩やかに設定することを可能とし、製作および組付けを容易としてコスト低減に寄与することができる。
 また前記第1および第2の突部35,37と、前記第1および第2の凹部36,38とが、前記第1の環状回転部材18の周方向に間隔をあけた複数箇所に配置されるので、第1の環状回転部材18の周方向に間隔をあけた複数箇所で前記第1および第2の突部35,37が前記第1および第2の凹部36,38に嵌合することになり、嵌合荷重が1箇所に集中することを避けて周方向に分散することができる。
 また前記第1のがたつき抑制部材20が、前記第1のロック部材19の前記ロック位置で前記第1の環状回転部材18の径方向および軸方向でそれぞれ前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18にともに緊密に接触することを可能として、前記第1の支持部材17および前記第1の環状回転部材18間に配置されるので、第1の環状回転部材18の径方向、周方向および軸方向でのがたつきを抑制することができる。
 さらに前記シート11が、シートクッション11aと、当該シートクッション11aの上方に配置されるシートバック11bとを有し、車両の床面に設けられる一対のスライドレール13でスライド可能に支持される車両用シートであるので、車両用シートの回転装置として本発明を有効に適用することができる。
第2の実施の形態
 本発明の第2の実施の形態について図7を参照しながら説明するが、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
 第2のシート回転装置45は、第2のベース部材46に固定される第2の支持部材47と、その第2の支持部材47の外側に配置されるとともに前記第2のベース部材46に回転可能に支持される第2の環状回転部材48と、その第2の環状回転部材48の前記第2の支持部材47に対するロック状態ならびにロック状態解除を切替えるようにして前記第2の第2の環状回転部材48に支持される第1のロック部材19(第1の実施の形態参照)と、その第1のロック部材19の作動に連動するようにして前記第2の支持部材47および前記第2の環状回転部材48間に配置されて環状に形成される第1のがたつき抑制部材20とを備える。
 前記第2のベース部材46は、環状である第4底壁部46aと、上方に向かうにつれて大径となるようにして前記第4底壁部46aの外周に連設される第1テーパ部46bと、第1テーパ部46bの上端部から外側方に張り出す第2鍔部46cとを有し、前記第2鍔部46cがスライドレール13にスライド可能に支持される。
 前記第2の支持部材47は、前記第2のベース部材46の前記第4底壁部46a上に当接される環状の第5底壁部47aと、上方に向かうにつれて大径となるようにして前記第5底壁部47aの外周から上方に立ち上がるとともに前記第1テーパ部46bの上方に配置される第2テーパ部47bと、第2テーパ部47bの上端部から半径方向外方に張り出す環状の第2平坦壁部47cと、当該第2平坦壁部47cの外周から上方に立ち上がる円筒状の第5側壁部47dとを一体に有し、前記第5底壁部47aの周方向複数箇所が、リベット51で前記第2のベース部材46の前記第4底壁部46aに結合される。
 前記第2の環状回転部材48は、前記第2のベース部材46における前記第1テーパ部46bならびに前記第2の支持部材47における前記第2テーパ部47b間に配置されるとともに上方に向かうにつれて大径となるように形成された第3テーパ部48aと、第3テーパ部48aの上端部から半径方向外方に張り出して前記第2のベース部材46における前記第2鍔部46cならびに前記第2の支持部材47における前記第2平坦壁部47c間に配置される第3平坦壁部48bと、当該第3平坦壁部48bの外周から立ち上がる円筒状の第6側壁部48cと、この第6側壁部48cの上端部から外側方に張り出す第3鍔部48dとを一体に有する。
 前記第1のがたつき抑制部材20は、前記第2の環状回転部材48と同軸の軸線まわりに回転することを可能として環状に形成されつつ前記第2の支持部材47および前記第2の第2の環状回転部材48間に配置されるものであり、前記第2の支持部材47の前記第2平坦壁部47cおよび前記第2の環状回転部材48の前記第3平坦壁部48b間に配置される環状の第3底壁部20aと、前記第2の支持部材47の前記第5側壁部47dおよび前記第2の環状回転部材48の前記第6側壁部48c間に配置されるようにして前記第3底壁部20aの外周から上方に立ち上がる円筒状の第4側壁部20bとを一体に有し、横断面形状が略L字状となるように形成される。
 前記第2のベース部材46および前記第2の環状回転部材48間には環状である第1の軸受部材52が介装され、前記第2の支持部材47および前記第2の環状回転部材48間には環状である第2の軸受部材53が介装される。
 第1および第2の軸受部材52,53は、低摩擦材料によって環状に形成される。第1の軸受部材52は、前記第2のベース部材46における前記第1テーパ部46bおよび前記第2鍔部46cと、前記第2の環状回転部材48における前記第3テーパ部48aおよび前記第3平坦壁部48bとの間に介装されており、前記第1テーパ部46bおよび前記第2鍔部46cの屈曲形状ならびに前記第3テーパ部48aおよび前記第3平坦壁部48bの屈曲形状に対応して屈曲した横断面形状を有するように形成される。
 また第2の軸受部材53は、前記第2の支持部材47における前記第2テーパ部47bおよび前記第2平坦壁部47cと、前記第2の環状回転部材48における前記第3テーパ部48aおよび前記第3平坦壁部48bとの間に介装されるものであり、前記第2テーパ部47bおよび前記第4第2平坦壁部47cの屈曲形状ならびに前記第3テーパ部48aおよび前記第3平坦壁部48bの屈曲形状に対応して屈曲した横断面形状を有するように形成される。
 この第2の実施の形態によれば、第2の環状回転部材48の回転時の摺動抵抗をより小さくすることが可能となるとともに、第1および第2の軸受部材52,53が面状であることで第2のシート回転装置45を高さ方向でより小型化することができ、また第1および第2の軸受部材52,53の位置決めが容易である。
第3の実施の形態
 本発明の第3の実施の形態について図8~図13を参照しながら説明すると、先ず図8~図10において、スライドレール13で車両前後方向にスライド可能に支持される第3のベース部材56上に、本発明に従う第3のシート回転装置55が配設されており、この第3のシート回転装置55は、前記第3のベース部材56に固定される第3の支持部材57と、シートフレーム12(第1の実施の形態参照)を支持して前記第3の支持部材57の外側および内側の一方(この第3の実施の形態では外側)に配置されるとともに前記第3のベース部材56に回転可能に支持される第3の環状回転部材58と、その第3の環状回転部材58の前記第3の支持部材57に対するロック状態ならびにロック状態解除を切替えるようにして前記第3の環状回転部材58に支持される第2のロック部材59と、その第2のロック部材59の作動に連動することを可能として前記第3の支持部材57および前記第3の環状回転部材58間に配置される環状の第2のがたつき抑制部材60とを備える。
 前記第3のベース部材56は、環状である第6底壁部56aと、この第6底壁部56aの外周に段差をなして連なって前記第6底壁部56aよりも下方に配置される環状の第7底壁部56bと、当該第7底壁部56bの外周から上方に立ち上がる円筒状の第7側壁部56cと、この第7側壁部56cの上端部から外側方に張り出す第4鍔部56dとを有し、前記第4鍔部56dがスライドレール13にスライド可能に支持される。
 前記第3の支持部材57は、前記第3のベース部材56の前記第6底壁部56a上に内周部が当接される環状の第8底壁部57aと、上方に向かうにつれて大径となるように形成されて前記第8底壁部57aの外周に連設される第4テーパ部57bと、この第4テーパ部57bの上端部から上方に立ち上がる円筒状の第8側壁部57cと、当該第8側壁部57cの上端部から半径方向外方に張り出す環状の第4平坦壁部57dと、下方に向かうにつれて大径となるように形成されて前記第4平坦壁部57dの外周に連なる第5テーパ部57eと、当該第5テーパ部57eの下端部から半径方向外方に張り出す環状の第5平坦壁部57fと、当該第5平坦壁部57fの外周に段差をなして連なって前記第5平坦壁部57fよりも上方で外側方に張り出す第5鍔部57gとを一体に有し、前記第8底壁部57aの周方向複数箇所が、リベット61で前記第3のベース部材56の前記第6底壁部56aに結合される。
 前記第3の環状回転部材58は、上方に向かうにつれて大径となるように形成されて前記第3の支持部材57における前記第4テーパ部57bの下方に配置される第6テーパ部58aと、当該第6テーパ部58aの上端部から上方に立ち上がって前記第8側壁部57cの外側に配置される円筒状の第9側壁部58bと、この第9側壁部58bの上端部から半径方向外方に張り出す環状の第6平坦壁部58cと、上方に向かうにつれて大径となるように形成されて前記第6平坦壁部58cの外周に連なる第7テーパ部58dと、この第7テーパ部58dの上端部から外側方に張り出す第6鍔部58eとを一体に有するように形成される。
 前記第3の環状回転部材58における前記第6テーパ部58aと、前記第3のベース部材56における前記第7底壁部56bおよび前記第7側壁部56cとの間には、軸受62が介装されており、この軸受62は、環状のリテーナ63の周方向複数箇所にボール64が保持されて成る。
 図11を併せて参照して、前記第2のがたつき抑制部材60は、前記第2のロック部材59の作動に応じて回動するようにして環状に形成される第1の押し出し部材66で押されることでロック位置からロック解除位置に移動するものであり、前記第1の押し出し部材66は、前記第3の環状回転部材58における第5平坦壁部58c上に摺動可能に載せられる。
 前記第1の押し出し部材66は、前記第5平坦壁部58c上に配置される環状の第9底壁部66aと、前記第3の支持部材57における前記第8側壁部57cに外側から対向しつつ前記第9底壁部66aの内周部から上方に立ち上がる円筒状の内側壁部66bと、上方に向かうにつれて大径となるようにして前記第9底壁部66aの外周部から上方に立ち上がるテーパ状の外側壁部66cとを有するように形成されており、前記外側壁部66cは、前記第3の環状回転部材58における前記第7テーパ部58dに摺動可能に当接される。
 前記第1の押し出し部材66における前記第9底壁部66aの周方向に間隔をあけた複数箇所には、周方向に長い長孔状の開口部67が形成され、それらの開口部67が配置されない部分で前記第9底壁部66aの周方向に間隔をあけた複数箇所には、前記内側壁部66bおよび前記外側壁部66c間を結ぶ補強リブ66dが設けられる。
 また前記開口部67の長手方向中間部に対応する部分の外側で前記第9底壁部66aには前記外側壁部66cから内側に突出する押圧突部66eが突設される。
 前記第2のロック部材59は、前記第3の環状回転部材58におおける前記第6平坦壁部58cの下方に配置されるものであり、図9および図10で示すように前記第3の支持部材57の前記第8側壁部57cに係合して前記第3の環状回転部材58の回転を阻止するロック位置と、図12で示すように前記第8側壁部57cとの係合を解除して前記第3の環状回転部材58の回転を許容するロック解除位置との間での作動を可能として、前記第6平坦壁部58cに支持される。
 前記第2のロック部材59は、鉛直軸線を有する軸68を介して前記第6平坦壁部58cに回動可能に支持されており、この軸68は、前記第2のロック部材59に固定され、前記第3の環状回転部材58に設けられている前記押圧突部66eよりも周方向一方側で前記前記開口部67内に配置されるようにして前記第6平坦壁部58cを貫通し、当該第6平坦壁部58cに回動可能に支持される。
 前記第2のロック部材59は、前記ロック位置で前記第3の環状回転部材58の前記第9側壁部58bおよび前記第3の支持部材57の前記第8側壁部57cに係合するものの前記ロック解除位置では前記第9側壁部58bおよび前記第8側壁部57cとの係合を解除するようにして略L字状に形成される係合腕部59aを有し、この係合腕部59aの基端部に前記軸68が固定される。
 前記第9側壁部58cには、前記第2のロック部材59がロック位置となったときに前記係合腕部59aを挿通させる第3の貫通孔69が形成され、前記第8側壁部57cには、前記第2のロック部材59がロック位置となったときに前記第3の貫通孔69に挿通された前記係合腕部59aの先端部を挿通、係合させる第4の貫通孔70が形成される。
 前記第2のロック部材59は、前記係合腕部59aの基端部から外側方に直線状に延びて先端部が前記第3の環状回転部材58における前記第6鍔部58eより外側方に突出する操作腕部59bを一体に有しており、この操作腕部59bの先端部を操作することで、第2のロック部材59をロック位置およびロック解除位置間で回動することができる。
 前記第3の環状回転部材58および前記第2のロック部材59間には、前記第2のロック部材59を前記ロック位置側に向けて回動付勢するための渦巻きばね71が設けられる。この渦巻きばね71は、前記軸68を囲繞するようにして前記第1の押し出し部材66内に収容されており、前記軸68に前記渦巻きばね71の一端部が係合され、前記渦巻きばね71の他端部は、前記第3の環状回転部材58の前記第6平坦壁部58cに植設されたピン77に係合される。
 前記第1の押し出し部材66における前記外側壁部66cの前記押圧突部66eに周方向で隣接する位置には、前記第2のロック部材59が前記ロック位置から前記ロック解除位置に回動するときに、当該第2のロック部材59の前記操作腕部59bで押される受圧腕部66fが一体に設けられており、この受圧腕部66fは、前記第3の環状回転部材58における前記第6鍔部58eに設けられた長孔72を貫通し、前記操作腕部59bに当接する位置まで下方に延出される。而して前記長孔72は、前記第2のロック部材59が前記ロック位置および前記ロック解除位置間で回動する際の前記受圧腕部66fの作動を許容する長さを有するように形成される。また前記第1の押し出し部材66および前記第3の環状回転部材58間には、前記受圧腕部66fを前記第2のロック部材59の前記操作腕部59bに当接させる側に前記第1の押し出し部材66を付勢する略U字状の第2の付勢部材73が設けられ、この第2の付勢部材73は、前記押圧突部66eおよび前記軸68間で前記開口部67内に配置される。
 前記第2のがたつき抑制部材60は、前記第1の押し出し部材66の周方向で前記押圧突部66eを前記第2のロック部材59との間に挟む位置で前記第1の押し出し部材66内に配置されるものであり、この第2のがたつき抑制部材60に対応する位置で、前記第3の環状回転部材58には、前記第1の押し出し部材66の前記開口部67を貫通して上方に突出する突部74が突設されており、この突部74は、前記第3の支持部材57の前記第5テーパ部57eに内側から平行に対向する傾斜面74aを有して三角形状に形成される。
 前記第2のがたつき抑制部材60は、前記開口部67の外側で前記第1の押し出し部材66の前記第9底壁部66aに摺接するとともに前記開口部67内で前記第3の環状回転部材58の前記第6平坦壁部58cに摺接しつつ前記押圧突部66eに前記第2のロック部材59とは反対側から当接する受圧部60aと、上方に向かうにつれて前記第1の押し出し部材66の半径方向内方位置となるように傾斜して前記受圧部60aから斜め上方に延びる楔部60bとを一体に有しており、前記楔部60bは、前記第3の支持部材57の前記第5テーパ部57eおよび前記第3の環状回転部材58の前記突部74間に配置される。
 しかも前記楔部60bの前記第5テーパ部57eに対向する第1面60baが、その全面を前記第5テーパ部57eに当接させ得るようにしてわずかに湾曲した面として形成されるのに対して、前記楔部60bにおいて前記突部74の前記傾斜面74aに対向する第2面60bbは、前記押圧突部66e側に近接するにつれて前記第1面60baとの間の距離が短くなるように傾斜して形成されており、前記楔部60は、その横断面形状が楔状となるように形成される。
 また前記第2のがたつき抑制部材60および前記第3の環状回転部材58間には、前記押圧突部66eに前記受圧部60aを押し当てる側に前記第2のがたつき抑制部材60を付勢する略U字状である第3の付勢部材75が設けられ、この第3の付勢部材75は、前記押圧突部66eに関して前記第2の付勢部材73とは反対側で前記開口部67内に配置される。
 而して前記第2のロック部材59が前記ロック位置にあるときには、図8で示すように、前記第2のがたつき抑制部材60は、その楔部60bの厚さが厚い部分で前記第2面60bbが前記突部74の前記傾斜面74aに接触した位置にあり、第2のがたつき抑制部材60は、前記第3の環状回転部材58における前記突部74の前記傾斜面74aおよび前記第3の支持部材57の前記第5テーパ部57eに緊密に接触することになる。
 また前記第2のロック部材59が前記ロック解除位置となったときには、図12で示すように、前記第2のロック部材59が前記第1の押し出し部材66の前記押圧突部66eで押されることで、前記第2のがたつき抑制部材60は第3の付勢部材75を圧縮しながら移動し、第2のがたつき抑制部材60は、その楔部60bの厚さが薄い部分で前記第2面60bbが前記突部74の前記傾斜面74aに接触する位置となり、図13で示すように、前記第3の支持部材57の前記第5テーパ部57eおよび前記楔部60b間に間隙が生じることなり、がたつき防止状態が解除されることになる。
 この第3の実施の形態によっても上記第1および第2の実施の形態と同様に、シート11(第1の実施の形態参照)の静止状態ではがたつきを防止し、シート11を回転するときには回転し易くすることができる。しかも第1および第2の実施の形態に比べると、第2のロック部材59に、第2のがたつき抑制部材60と連結するための連結腕部が設けられておらず、その連結腕部を挿通させる貫通孔を第3の環状回転部材58の第9側壁部58bに設けることが不要となるので、第9側壁部58bの高さを抑え、第3のシート回転装置55の高さ方向でのコンパクト化に寄与することができる。
第4の実施の形態
 図14および図15は本発明の第4の実施の形態を示すものであり、第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
 第1の支持部材17が有する円筒状の第2側壁部17dと、第1の環状回転部材18が有する円筒状の第3側壁部18bとの間には、環状である第2の押し出し部材79が配置される。この第2の押し出し部材79の周方向に間隔をあけた複数箇所には、当該第2の押し出し部材79の周方向に長く延びる収容孔81が設けられており、前記第2側壁部17dおよび前記第3側壁部18b間に介在する第3のがたつき抑制部材82が前記収容孔81に収容される。
 一方、前記第1の環状回転部材18には、第1のロック部材19が回動可能に支持されており、この第1のロック部材19は、図14(a)で示すように前記第1の支持部材17の前記第2側壁部17dに係合して前記第1の環状回転部材18の回転を阻止するロック位置と、図14(b)で示すように前記第1の支持部材17の前記第2側壁部17dとの係合を解除して前記第1の環状回転部材18の回転を許容するロック解除位置との間での回動が可能である。
 前記第1のロック部材19が有する連結腕部19aは、前記第1の環状回転部材18の前記第3側壁部18bに形成された挿通孔31に挿通され、前記連結腕部19aの先端部は、前記第2の押し出し部材79に形成される連結孔80に挿通可能であり、前記連結腕部19aの先端部を前記連結孔80に挿通させることで前記第2の押し出し部材79に前記第1のロック部材19が連結される。この連結腕部19aは、図14(b)で示すように、前記第1のロック部材19がロック解除位置となったときに前記連結孔80に連結され、前記第2の押し出し部材79にその回動方向への押圧力が前記連結腕部19aから作用することになる。
 また前記第1のロック部材19が有する係合腕部19bは、図14(a)で示す前記ロック位置では、前記第1の環状回転部材18における前記第3側壁部18bに形成された第1の貫通孔33と、前記第1の支持部材17の第2側壁部17dの第2の貫通孔344に係合するものの、図14(b)で示すロック解除位置では前記第2の貫通孔34から離脱して前記第1の支持部材17との係合を解除するものであり、前記ロック位置および前記ロック解除位置間で前記係合腕部19bは前記第2の押し出し部材79を跨ぐように作動する。
 前記第1の環状回転部材18における前記第3側壁部18bには、前記第3のがたつき抑制部材82の一部を収容する第1の凹部36が前記第3のがたつき抑制部材82を嵌合させることを可能として形成される。
 前記第3のがたつき抑制部材82は、前記第1のロック部材19の前記ロック解除位置から前記ロック位置側への作動に応じた前記第2の押し出し部材79の移動方向83に進むにつれて高さが次第に低くなる斜面82aを有するようにして楔形に形成され、前記第3のがたつき抑制部材82を嵌合させることを可能とした前記第1の凹部36は、前記斜面82aに対向する第1の凹部側斜面36aを有しつつ当該第3のがたつき抑制部材82の一部を収容するようにして三角形状に形成される。
 また前記第2の押し出し部材79に形成された前記収容孔81の長手方向両端部のうち前記移動方向83に沿う前端部と、前記第3のがたつき抑制部材82との間には、コイルばね84が縮設されており、前記第3のがたつき抑制部材82は前記移動方向83とは逆方向に付勢される。
 而して前記第1のロック部材19が前記ロック位置にあるときには、図14(a)で示すように、前記第3のがたつき抑制部材82の前記斜面82aが、前記第1の凹部36の前記第1の凹部側斜面36aに緊密に当接することで前記第1のがたつき抑制部材20が前記第1の環状回転部材18および前記第1の支持部材17に緊密に接触することになり、それにより第1の環状回転部材18のがたつきが阻止される。
 また前記第1のロック部材19が前記ロック解除位置となったときには、図14(b)で示すように、前記収容孔81の長手方向両端部のうち前記移動方向83に沿う後端部が前記第3のがたつき抑制部材82に当接し、前記コイルばね84の付勢力に抗して前記第3のがたつき抑制部材82は前記移動方向83に押されることになり、前記第3のがたつき抑制部材82の前記斜面82aが前記第1の凹部側斜面36aから離反する側に前記第3のがたつき抑制部材82が移動し、がたつき防止状態が解除されることになる。
 この第4の実施の形態によっても上記第1~第3の実施の形態と同様に、シート11(第1の実施の形態参照)の静止状態ではがたつきを防止し、シート11を回転するときには回転し易くすることができる。
第5の実施の形態
 図16は本発明の第5の実施の形態を示すものであり、第4の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
 第1の支持部材17が有する円筒状の第2側壁部17dと、第1の環状回転部材18が有する円筒状の第3側壁部18bとの間には、第4のがたつき抑制部材90が有する環状のがたつき抑制部材主部90aが配置される。
 第1のロック部材19が有する連結腕部19aは、前記第1の環状回転部材18の第3側壁部18bに形成された挿通孔31に挿通され、前記連結腕部19aの先端部は、前記第4のがたつき抑制部材90の前記がたつき抑制部材主部90aに形成される連結孔91に挿通可能であり、前記連結腕部19aの先端部を前記連結孔91に挿通させることで前記第4のがたつき抑制部材90に前記第1のロック部材19が連結される。この連結腕部19aは、図16(b)で示すように、前記第1のロック部材19がロック解除位置となったときに前記連結孔91に連結され、前記第4のがたつき抑制部材90にその回動方向への押圧力が前記連結腕部19aから作用することになる。
 また前記第1のロック部材19が有する係合腕部19bは、図16(a)で示す前記ロック位置では、前記第1の環状回転部材18における前記第3側壁部18bに形成された第1の貫通孔33と、前記第1の支持部材17の第2側壁部17dの第2の貫通孔344に係合するものの、図16(b)で示すロック解除位置では前記第2の貫通孔34から離脱して前記第1の支持部材17との係合を解除するものであり、前記ロック位置および前記ロック解除位置間で前記係合腕部19bは前記第4のがたつき抑制部材90の前記がたつき抑制部材主部90aを跨ぐように作動する。
 前記がたつき抑制部材主部90aには、楔部94と、その楔部94および前記がたつき抑制部材主部94間を結ぶ弾性部95とが一体に形成される。前記楔部94および前記弾性部95は、前記がたつき抑制部材主部90aの一部がその周方向に長く延びて切り起こされるようにして形成されており、前記楔部94および前記弾性部95が配置されるようにして前記がたつき抑制部材主部90aに収容孔93が形成される。
 ところで前記第4のがたつき抑制部材90は、前記第1のロック部材19の前記ロック解除位置から前記ロック位置側への作動に応じて移動方向92に進むのであるが、前記楔部94は、前記移動方向92に進むにつれて高さが次第に低くなる斜面94aを有するようにして楔形に形成される。また前記収容孔93の前端部および前記楔部94が、山および谷を前記がたつき抑制部材主部90aの周方向に沿って交互に連ならせた波形の前記弾性部95で一体に連結され、この弾性部95は、前記楔部94を前記移動方向92とは逆方向に付勢する弾性力を発揮する。
 一方、前記第1の環状回転部材18における前記第3側壁部18bには、前記楔部94の前記斜面94aに対向する第1の凹部側斜面36aを有した三角形状の第1凹部36が、前記楔部94の一部を収容するようにしつつその楔部93を嵌合させることを可能として形成される。
 而して前記第1のロック部材19が前記ロック位置にあるときには、図16(a)で示すように、前記楔部94の前記斜面94aが、前記第1の凹部36の前記第1の凹部側斜面36aに緊密に当接することで前記第4のがたつき抑制部材90が前記第1の環状回転部材18および前記第1の支持部材17に緊密に接触することになり、それにより第1の環状回転部材18のがたつきが阻止される。
 また前記第1のロック部材19が前記ロック解除位置となったときには、図16(b)で示すように、前記収容孔93の長手方向両端部のうち前記移動方向92に沿う後端部が前記楔部94に当接し、前記弾性部95の付勢力に抗して前記楔部94は前記移動方向92に押されることになり、前記楔部94の前記斜面94が前記第1の凹部側斜面36aから離反する側に前記楔部94が移動することで、がたつき防止状態が解除されることになる。
 この第5の実施の形態によっても上記第1~第4の実施の形態と同様に、シート11(第1の実施の形態参照)の静止状態ではがたつきを防止し、シート11を回転するときには回転し易くすることができる。しかも第4のがたつき抑制部材90が前記楔部94および前記弾性部95を一体に有するものであるので、部品点数の低減に寄与することができる。
 ところでフロアに対して回転可能であるシートに、フロア側からダクトを介してシートの着座面に送風するようにした車両用シート回転装置が、特開2010ー137651号公報で知られており、このものでは、空気を送風するためのブロワーが回転機構の左右の幅方向外側に配置される構造であるため、シート回転装置の幅方向での大型化が避けられない。そこで、そのような課題を解決し、回転機構に加えてブロワーを含む送風構造を有しつつコンパクト化を可能としたシート回転装置を以下の第6の実施の形態および第7の実施の形態で説明する。
 またシートクッションの上方からの荷重を受けるクッション側受圧部材がシートフレームに取付けられるようにしたシート回転装置が、特許文献1で示した特開2010-173491号公報で開示されているが、このものでは回転機構の上方にクッション側受圧部材が配置されており、回転シート装置の上下方向での大型化が避けられなかった。そこで、そのような課題を解決し、上下方向でのコンパクトかを可能とした回転シート装置について次の第6の実施の形態で説明する。
第6の実施の形態
 本発明の第6の実施の形態について図17~図24を参照しながら説明するが、上述の第1~第5の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
 先ず図17において、シート11のシートフレーム12におけるシートクッションフレーム16は、相互に左右方向に離間した位置に並ぶようにして前後方向に直線状に延びるように配置される一対のサイドフレーム28aと、それらのサイドフレーム28aの前端部間を連結するパンフレーム28bと、一対の前記サイドフレーム28aの後端部間を連結するリヤパイプ28cとを有する。
 図18において、前記シートクッションフレーム16の前記パンフレーム28bおよび前記リヤパイプ28c間には、前記シートクッション11aの上方からの荷重を受けるクッション側受圧部材99が掛け渡される。このクッション側受圧部材99は、金属線を左右に蛇行するようにジグザグに湾曲して成る複数(この実施の形態では4個)のシートスプリング100を有し、それらのシートスプリング100は、隣接するシートスプリング100同士が左右対称となるように配置され、インサート成形によってそれらのシートスプリング100と一体に成形される樹脂製の複数の中間部連結部材101で、隣接のシートスプリング100同士が連結される。
 複数の前記シートスプリング100の前端部は、前記シートフレーム12における前記パンフレーム28bに設けられる係止部102にそれぞれ係合される。また相互に隣接するシートスプリング100の後端部は、前記シートフレーム12の前記リヤパイプ28cに係合されるとともに、インサート成形によってシートスプリング100と一体に成形される樹脂製の後端部連結部材103で連結されており、前記後端部連結部材103が、前記リヤパイプ28cを覆うように形成される。
 再び図17に注目して、前記シートバックフレーム29は、相互に左右方向に離間した位置に並ぶようにして上下方向に延びる一対のシートバックサイドフレーム29aと、それらのシートバックサイドフレーム29aの上端部間を連結するアッパフレーム29bと、一対の前記シートバックサイドフレーム29aの下端部間を連結するロアフレーム29cとを有する。
 一対の前記シートバックサイドフレーム29a間には、樹脂等によって弾性変形可能に形成されるバック側受圧部材104が配置されており、このバック側受圧部材104は、上部連結ワイヤ105および下部連結ワイヤ106を介して左右の前記シートバックサイドフレーム29a間に架け渡される。
 図19~図22を併せて参照して、前記シートフレーム12は、スライドレール13で車両前後方向にスライド可能に支持される第4のベース部材108上に第4のシート回転装置109を介して鉛直軸線まわりの回転を可能として支持されるものであり、この第4のシート回転装置109は、前記第4のベース部材108に固定される第4の支持部材110と、前記シートフレーム12を支持して前記第4のベース部材108に回転可能に支持される第4の環状回転部材111と、少なくとも一部が前記第4のベース部材108よりも上方に固定配置されて環状に形成されるとともに前記環状第4の環状回転部材111とを備え、前記第4の支持部材110は、前記第4の環状回転部材11の少なくとも半径方向に沿う内側部分を前記第4のベース部材108との間に挟んで、前記第4のベース部材108に固定される。
 前記第4のベース部材108は、環状である第10底壁部108aと、第10底壁部108aの外周部から上方に立ち上がる円筒状の第10側壁部108bと、第10側壁部108bの上端部から外側方に張り出す第7鍔部108cとを有し、第7鍔部108cは矩形状に形成される。
 また前記第4の支持部材110は、前記第4のベース部材108の第10底壁部108aに上方から当接される環状の第11底壁部110aと、その第11底壁部110aの外周からわずかに上方に立ち上がる円筒状の第11側壁部110bと、上方に向かうにつれて大径となるように形成されて第11側壁部110bの上端部に連設される第8テーパ部110cと、第8テーパ部110cの上端部に連なる環状の第7平坦壁部110dと、第7平坦壁部110dの外周から上方に立ち上がる円筒状の第12側壁部110eとを有し、前記第11底壁部110aは前記第4のベース部材108の前記第10底壁部110aに複数のリベット112で結合される。
 前記第4の環状回転部材111は、前記第4の支持部材110の前記第8テーパ部110cに外側方から対向する位置に配置されて上方に向かうにつれて大径となるように形成される第9テーパ部111aと、前記第4の支持部材110の前記第11側壁部110bに外側方から対向するようにして前記第9テーパ部111aの上端部から上方に立ち上がる円筒状の第13側壁部111bと、第13側壁部111bから外側方に張り出す第8鍔部111cとを有し、第8鍔部111cは矩形状に形成される。すなわち前記環状第4の環状回転部材111の径方向に沿う内側部分である前記第9テーパ部111aが、前記第4の支持部材110および前記第4のベース部材108間に挟まれる。
 第8鍔部111cには、前記スライドレール13と平行に延びるブラケット113が複数ずつの第1のボルト114および第2のナット115で締結される。このブラケット113には、前記シートフレーム12における前記シートクッションフレーム16の前記サイドフレーム28aが結合され、当該サイドフレーム28aは、相互に離間した位置で並ぶようにしつつ直線状に延びて前記第4の環状回転部材111の前記第8鍔部111c上に固定配置されることになる。
 一対の前記サイドフレーム28aの内側縁を通る一対の第2の仮想鉛直面VF2は、前記第1の仮想鉛直面VF1よりも左右方向で内側にあるが、前記第4のベース部材108は、第2の仮想鉛直面VF2よりも内側に配置される。すなわち前記第4のベース部材108は、一対の前記サイドフレーム28aの内側に配置されることになる。
 前記第4の環状回転部材111は、前記第4のベース部材108が有する環状の回転支持部116に軸受117を介して回転可能に支持されており、前記回転支持部116は、前記第4のベース部材108における第10底壁部108aと、前記第10側壁部108bとで横断面形状が略L字状となるように形成される。
 前記軸受117は、環状のリテーナ118の周方向複数箇所にボール119が保持されて成り、前記第4の環状回転部材111における前記第8テーパ部110cには、前記ボール119を転動させるための環状凹部120が形成される。
 ところで、前記第4の環状回転部材111の中央部には、当該第4の環状回転部材111における前記第9テーパ部111aおよび前記第13側壁部111bによって構成される円形の収容部121が上方に開放するとともに下方にも開放するようにして形成されており、前記第4の支持部材110はその収容部121内に収容、配置される。
 また前記クッション側受圧部材99の少なくとも一部は、側面視で前記第4の環状回転部材111と重なる位置に在るようにして前記収容部121に収容される。すなわち図19において、前記第4の環状回転部材111の上端すなわち前記第8鍔部111cの上面を通る仮想平面PLよりも下方に前記クッション側受圧部材99の少なくとも一部(この実施の形態では車両前後方向に沿う後方側の一部)が在る。
 しかも前記クッション側受圧部材99は、当該クッション側受圧部材99の最下端部の前記第4のシート回転装置109との当接を避けるようにして前記シートフレーム12における前記シートクッションフレーム28に取付けられており、前記シートクッション11aへの乗員の着座状態にあっても図19の二点鎖線で示すように当該クッション側受圧部材99の前記第4のシート回転装置109との当接を避けるようにして前記シートクッションフレーム28に取付けられる。
 また前記クッション側受圧部材99には、前記シートクッション11aへの乗員の着座状態を検知する着座センサ123が取付けられるものであり、平面視で前記第4の環状回転部材111との重なりを避ける位置に配置されるようにして前記クッション側受圧部材99に設けられるセンサ取付け部124に前記着座センサ123が取付けられる。この実施の形態で、前記シートクッションフレーム28における前記パンフレーム28bの近傍で前記クッション側受圧部材19に前記センサ取付け部124が設けられる。
 ところで前記スライドレール13は、車両の前後方向に延びる固定レール125と、その固定レール125に摺動可能に嵌合される可動レール126とから成り、車両前後方向に沿う前記固定レール125の前部は車両の床面127に前部ブラケット128を介して固定され、前記固定レール125の後部は前記床面127に後部ブラケット129を介して固定される。しかも前記前部ブラケット48は、前記後部ブラケット49よりも高く形成されており、前記固定レール125すなわち前記スライドレール13は、車両前後方向後方に向かうにつれて低くなるように傾斜して車両前後方向に延びる。
 前記シートクッション11aに着座した乗員の荷重は荷重センサ130で検出されるものであり、当該荷重センサ130は、平面視で前記着座センサ123との重なりを避ける位置に配置され、この実施の形態では、左右一対の前記スライドレール13の一部を構成する前記可動レール126の前部および後部と、前記第4の環状回転部材111における第8鍔部111cの左右前後端部との間の4箇所に設けられる。
 図23を併せて参照して、前記第4の環状回転部材111の前記第4のベース部材108および前記第4の支持部材110に対するロック状態ならびにロック状態解除は、前記第4の環状回転部材111に支持される第3のロック部材132の操作で切替えられるものであり、この第3のロック部材132の作動に連動する第5のがたつき抑制部材133が前記第4の支持部材110および前記第4の環状回転部材111間に配置される。
 前記第4の支持部材110が有する第8テーパ部110cと、前記第4の環状回転部材111が有する第9テーパ部111aとの間には、上方に向かうにつれて大径となるテーパ状の第3の押し出し部材134が配置される。この第3の押し出し部材134の周方向に間隔をあけた複数箇所には、当該第3の押し出し部材134の周方向に長く延びる収容孔135が設けられており、前記第4の支持部材110の前記第8テーパ部110cおよび前記第4の環状回転部材111の第9テーパ部111a間に介在する第5のがたつき抑制部材133が前記収容孔135に収容される。
 一方、前記第4の環状回転部材111には、前記第3のロック部材132が鉛直な軸線を有する軸131を介して回動可能に支持されており、この第3のロック部材132は、図23(a)で示すように前記第4の支持部材110の前記第8テーパ部110cに係合して前記第4の環状回転部材111の回転を阻止するロック位置と、図23(b)で示すように前記第8テーパ部110cとの係合を解除して前記第4の環状回転部材111の回転を許容するロック解除位置との間での回動が可能であり、ばね136によって前記ロック位置側に回動付勢される。
 前記第3のロック部材132が有する連結腕部132aは、前記第4の環状回転部材111の前記第9テーパ部111aに形成された挿通孔137に挿通され、前記連結腕部132aの先端部は、前記第3の押し出し部材134に形成される連結孔138に挿通可能であり、前記連結腕部132aの先端部を前記連結孔138に挿通させることで前記第3の押し出し部材134に前記第3のロック部材132が連結される。この連結腕部132aは、図23(b)で示すように、前記第3のロック部材132がロック解除位置となったときに前記連結孔138に連結され、前記第3の押し出し部材134にその回動方向への押圧力が前記連結腕部132aから作用することになる。
 また前記第3のロック部材132が有する係合腕部132bは、図23(a)で示す前記ロック位置では、前記第4の環状回転部材111における前記第9テーパ部111aに形成された第5の貫通孔139と、前記第4の支持部材110の第8テーパ部110cに形成された第6の貫通孔140に係合するものの、図23(b)で示すロック解除位置では前記第6の貫通孔140から離脱して前記第4の支持部材110との係合を解除するものであり、前記ロック位置および前記ロック解除位置間で前記係合腕部132bは前記第3の押し出し部材134を跨ぐように作動する。
 前記第4の環状回転部材111における前記第9テーパ部111aには、前記第5のがたつき抑制部材133の一部を収容する凹部141が前記第5のがたつき抑制部材133を緊密に嵌合させることを可能として形成される。
 前記第5のがたつき抑制部材133は、前記第3のロック部材132の前記ロック解除位置から前記ロック位置側への作動に応じた前記第3の押し出し部材134の移動方向62に進むにつれて高さが次第に低くなる斜面133aを有するようにして楔形に形成され、前記第5のがたつき抑制部材133を緊密に嵌合させることを可能とした前記凹部141は、前記斜面133aに対向する凹部側斜面141aを有しつつ当該第5のがたつき抑制部材133の一部を収容するようにして三角形状に形成される。
 また前記第3の押し出し部材134に形成された前記収容孔135の長手方向両端部のうち前記移動方向142に沿う前端部と、前記第5のがたつき抑制部材133との間には、コイルばね143が縮設されており、このコイルばね143が発揮するばね力で前記第5のがたつき抑制部材133は前記移動方向62とは逆方向に付勢される。
 而して前記第3のロック部材132が前記ロック位置にあるときには、図23(a)で示すように、前記第5のがたつき抑制部材133の前記斜面133aが、前記凹部141の前記凹部側斜面141aに緊密に当接することで前記第5のがたつき抑制部材133が前記第4の環状回転部材111および前記第4の支持部材110に緊密に接触することになり、それにより前記第4の環状回転部材111のがたつきが阻止される。
 また前記第3のロック部材132が前記ロック解除位置となったときには、図23(b)で示すように、前記収容孔135の長手方向両端部のうち前記移動方向142に沿う後端部が前記第5のがたつき抑制部材133に当接し、前記コイルばね143の勢力に抗して前記第5のがたつき抑制部材133は前記移動方向142に押されることになり、前記第5のがたつき抑制部材133の前記斜面133aが前記凹部側斜面141aから離反する側に前記第5のがたつき抑制部材133が移動し、がたつき防止状態が解除されることになる。
 平面視で前記シートクッションフレーム28の外周よりも内側、この実施の形態では前記シートクッションフレーム28の前部を構成するパンフレーム28bの前端縁よりも後方にはブロワー145が配置されており、このブロワー145に一端部146aが接続されるダクト146の他端部146bに吹き出し口となる開口部67が形成される。
 前記ブロワー145は、前記パンフレーム28bの下部に取付け部材148を介して取付けられており、前記開口部147の少なくとも一部(この実施の形態では前部)は、平面視で前記環状第4の環状回転部材111の径方向内側であって前記第4の支持部材110の径方向内側に配置される。しかも前記開口部147は、前記シートクッション11a側に向けて開口するものであり、平面視では図18で明示するように、前記クッション側受圧部材99を構成する複数のシートスプリング100のうち相互に隣接する一対のシートスプリング100相互間に配置される。
 また前記ダクト146の他端部146bは、前記クッション側受圧部材99よりも上方にわずかに突出するものであり、前記開口部147の上端開口縁147aが、側面視で前記環状第4の環状回転部材111よりも上方に配置される。すなわち図19で示すように、前記環状第4の環状回転部材111における第8鍔部111cの上面を通る仮想平面PLよりも上方に前記開口部147の上端開口縁147aが配置される。
 また前記ダクト146の少なくとも一部は、前記環状第4の環状回転部材111がその中央部に有する円形の収容部121に収容される。この実施の形態では、前記ダクト146の一端部146aは、前記環状第4の環状回転部材111の上端よりも上方すなわち前記仮想平面PLよりも上方で平面視では前記環状第4の環状回転部材111と重なるようにして前記ブロワー145に接続され、当該ダクト146の少なくとも中間部(この実施の形態では中間部)が、側面視で前記環状第4の環状回転部材111と重なるように配置されて前記収容部121に収容される。
 図24において、前記シートクッション11aは、積層された複数のパッドが表皮材で包まれて成るものであり、前記ダクト146の前記開口部147から吹き出された空気を流通させる通路149が前記複数のパッド間に形成され、その通路149に通じる通気孔150が表層のパッドに形成され、前記通気孔150からの空気は表皮材を透過して着座面から吹き出される。
 次にこの第6の実施の形態の作用について説明すると、第4のシート回転装置109は、シートクッションフレーム28が取付けられる環状第4の環状回転部材111と、当該環状第4の環状回転部材111を回転可能に支持する第4のベース部材108とを有し、平面視でシートクッションフレーム28の外周よりも内側に配置されるブロワー145に、吹き出し口となる開口部147を有するダクト146の一端部146aが接続され、前記開口部147の少なくとも一部が、平面視で前記環状第4の環状回転部材111の径方向内側に配置されるので、ブロワー145およびダクト146を含む車両用シート装置をコンパクトに構成することができ、ダクト146の開口部147の環状第4の環状回転部材111との相対配置をコンパクト化することができる。
 また前記環状第4の環状回転部材111の少なくとも径方向に沿う内側部分が、前記第4のベース部材108と、少なくとも一部が前記第4のベース部材108よりも上方に固定配置されて環状に形成される第4の支持部材110との間に挟まれ、前記開口部147が、平面視で前記第4の支持部材110の径方向内側に配置されるので、前記第4の支持部材110で環状第4の環状回転部材111の少なくとも径方向に沿う内側部分が覆われる構成であっても前記第4の支持部材110との干渉を回避して前記開口部147を配置することができる。
 また前記開口部147の上端開口縁147aが、側面視で前記環状第4の環状回転部材111よりも上方に配置されるので、環状第4の環状回転部材111との干渉を回避しつつ、より乗員に近い側に前記開口部147を配置することができる。
 また前記環状第4の環状回転部材111が、少なくとも上方に開放する円形の収容部121を中央部に有するように形成され、前記ダクト146の少なくとも一部が前記収容部121に収容されるので、前記ダクト146の少なくとも一部が側面視で環状第4の環状回転部材111と重なる位置に配置されることになり、車両用シート装置の上下方向での大型化を抑制することができる。
 また前記ダクト146の一端部146aは、前記環状第4の環状回転部材111の上端よりも上方で前記ブロワー145に接続され、当該ダクト146の少なくとも中間部が、側面視で前記環状第4の環状回転部材111と重なるように配置されるので、車両用シート装置の上下方向での大型化を抑制することができる。
 また前記ダクト146の一端部146aは、平面視で前記第4の環状回転部材111と重なる位置で前記ブロワー145に接続されるので、前記ブロワー145を前記第4の環状回転部材111により近く配置して前記環状第4の環状回転部材111の径方向で車両用シート装置のコンパクト化を図ることができる。
 またシートクッション11aの上方からの荷重を受けるクッション側受圧部材99が、金属線をジグザグに湾曲して成る複数のシートスプリング100を有しつつシートクッションフレーム28のパンフレーム28bおよびリヤパイプ28c間に掛け渡され、前記ブロワー145が前記パンフレーム28bの下部に取付け部材148を介して取付けられ、前記シートクッション11a側に向けて開口した前記開口部147が平面視で前記シートスプリング100相互間に配置されるので、前記ブロワー145の前記シートクッションフレーム28への取付けを容易としつつ、前記ダクト146の開口部147での空気の流通に前記クッション側受圧部材99が悪影響を及ぼすことを防止しつつ、前記ダクト146の取付け状態を確認する際の前記クッション側受圧部材99の上方からの視認性を高めることができる。
 また前記シートクッション11aに、吹き出し口となる前記開口部147から吹き出された空気を流通させる通路149が形成されるので、シートクッション11aの着座面から空気を吹き出すことができる。
 またシートクッション11aの上方からの荷重を受けるようにしてシートフレーム12に取付けられるクッション側受圧部材99が、その少なくとも一部を側面視で前記第4の環状回転部材111と重なる位置に在るようにして前記シートフレーム12に取付けられるので、前記第4のシート回転装置109および前記クッション側受圧部材19を上下方向でコンパクトに纏めて配置することができる。
 また第4のシート回転装置109の一部を構成する前記第4の環状回転部材111の中央部に上方に開放する円形の収容部121が形成され、前記クッション側受圧部材99の少なくとも一部が、側面視で前記第4の環状回転部材111と重なる位置に在るようにして前記収容部121に収容されるので、前記第4の環状回転部材111の中央部の空きスペースを有効に利用することで、前記第4のシート回転装置109および前記クッション側受圧部材99を上下方向でコンパクトに纏めて配置することができる。
 また前記クッション側受圧部材99が、当該クッション側受圧部材99の最下端部の前記第4のシート回転装置109との当接を避けるようにして前記シートフレーム12に取付けられるので、前記クッション側受圧部材99および前記第4のシート回転装置109の相互干渉が生じることを防止することができる。特に前記クッション側受圧部材99が、前記シートクッション11aへの乗員の着座状態で当該クッション側受圧部材99の前記第4のシート回転装置109との当接を避けるようにして前記シートフレーム12に取付けられるので、乗員の着座による荷重がクッション側受圧部材99にかかった状態でもクッション側受圧部材99および前記第4のシート回転装置109の相互干渉が生じることを防止することができる。
 また前記シートフレーム12が、相互に離間した位置で並ぶようにしつつ直線状に延びて前記第4の環状回転部材111上に固定配置される一対のサイドフレーム28aを備えており、前記クッション側受圧部材99が、平面視で一対の前記サイドフレーム28a間に配置されるので、前記クッション側受圧部材99の配置による径方向の大型化を避けることができる。
 またシートクッション11aへの乗員の着座状態を検知する着座センサ123が、平面視で前記第4の環状回転部材109との重なりを避ける位置で前記クッション側受圧部材99に設けられるセンサ取付け部124に取付けられるので、前記着座センサ123の配設のために車両用シート装置が径方向で大型化することを避けつつ、前記センサ取付け部124への前記着座センサ123の取付け確認を容易とすることができる。
 また前記シートクッション11aに着座した乗員の荷重を検出する荷重センサ130が、平面視で前記着座センサ123との重なりを避ける位置に配置されるので、前記荷重センサ130および前記着座センサ123が上下方向で相互に重ならないようにして、上下方向で車両用シート装置をよりコンパクト化することが可能となるとともに、前記荷重センサ130および前記着座センサ123の視認性向上も期待できる。
第7の実施の形態
 本発明の第7の実施の形態について図25および図26を参照しながら説明するが、上記第1~第6の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
 シートクッションフレーム28の前部を構成するパンフレーム28bの前端縁よりも後方にはブロワー145が配置されており、このブロワー145にダクト152が接続される。
 前記ダクト152は、一端部155aが前記ブロワー145に接続されるとともにシートクッション11a側に向けて開口して環状第4の環状回転部材111の径方向内側に少なくとも一部が配置される第1の開口部153を他端部に有するダクト主部155と、前記シートクッション11aの後部上方に配置されるシートバック11b側に向けて開口する第2の開口部154を有して前記ダクト主部155から分岐するダクト分岐部156とを有するように構成される。
 前記第1の開口部153は、上記第6の実施の形態と同様に、前記シートクッション11a側に向けて開口するものであり、平面視では、クッション側受圧部材99を構成する複数のシートスプリング100のうち相互に隣接する一対のシートスプリング100相互間に配置される。
 また前記ダクト分岐部156の一端部156aは、前記第1の開口部153の近傍で前記ダクト主部152aに連設されており、前記ダクト主部152aから後方に延びて前記シートバック11bの後方まで延出され、このダクト分岐部156の他端部156bに前記第2の開口部154が形成されるのであるが、当該ダクト分岐部156の少なくとも一部(この実施の形態では一部)は、図25で示すように、平面視で前記環状第4の環状回転部材111の径方向内側に配置される。
 図26に注目して、前記シートバック11bは、シートバックパッド157が表皮材に包まれて成るものであり、前記シートバックパッド157は、パッド本体157aと、当該パッド本体157aに形成される凹部160に嵌合される表層パッド157bとを備え、吹き出し口となる前記第2の開口部74に通じる通路158を前記表層パッド157bとの間に形成する溝が前記パッド本体157aに形成され、前記表層パッド157bには、前記通路158に通じる複数の通気孔159が形成される。
 この第7の実施の形態によれば、ダクト152が、ブロワー145に一端部155aが接続されるとともにシートクッション11a側に向けて開口して環状第4の環状回転部材111の径方向内側に少なくとも一部が配置される第1の開口部153を他端部155bに有するダクト主部155と、前記シートクッション11aの後部上方に配置されるシートバック11b側に向けて開口する第2の開口部154を有して前記ダクト主部155から分岐するダクト分岐部156とを有するように構成されるので、シートクッション11aおよびシートバック11bのいずれにも対応した空調機構をコンパクトに構成することができる。
 また前記ダクト分岐部156の一部が、平面視で前記環状第4の環状回転部材111の径方向内側に配置されるので、ダクト分岐部156の配置をコンパクト化することができる。
 ところで特許文献1で示した特開2010-173491号公報に開示されたものでは、左右一対のスライドレールのアッパレール(本願発明の可動レールに対応)間に、回転機構の一部を構成する前後一対の取付けブラケット(本願発明のベース部材に対応)が、それらの取付けブラケットの両端部を前記アッパレールの外側面に結合するようにして架け渡されている。このため取付けブラケットの両端部が、前記アッパレールから外側方にはみ出しており、シート回転装置の大型化を招いている。そこでベース部材の小型化ひいてはシート回転装置の小型化を可能とした第8の実施の形態について次に説明する。
第8の実施の形態
 本発明の第8の実施の形態について図27~図29を参照しながら説明するが、図18~図24で示した第6の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
 第4のシート回転装置109の一部を構成する第4のベース部材108は、平面視で一対の前記スライドレール13の幅方向中央部よりも内側で前記クッション側受圧部材99(第6の実施の形態参照)よりも下方に配置される。すなわち一対の前記スライドレール13の幅方向中央部を通り車両の前後方向に延びる左右一対の直線VF1間に前記第4のベース部材108が配置される。
 前記スライドレース13にける前記可動レール126には、一対の前記スライドレール13の内側に延びて当該可動レール126と一体もしくは別体(この実施の形態では別体)に形成される支持ブラケット163が連設され、前記第4のベース部材108は、前記支持ブラケット163に連結手段164を介して連結される。
 前記連結手段164は、この実施の形態では、前記支持ブラケット163および前記第4のベース部材108に下方から挿通される第3のボルト165と、その第3のボルト165に螺合される第3のナット166とから成る。
 前記可動レール126もしくは前記支持ブラケット163(この実施の形態では支持ブラケット163)上には第1フック部材167が固定され、前記可動レール126に対する前記第4の環状回転部材111の上方への浮き上がりを抑制する変形抑制機構169を前記第1フック部材167と協働して構成する第2フック部材168が、前記第4の環状回転部材111に固定されるとともに当該第4の環状回転部材111の回転を許容して前記第1フック部材167に係合される。
 前記第1フック部材167は、左右一対の前記可動レール126の前端部および後端部にそれぞれ対応する部位の合計4箇所において前記連結手段164との平面視での重なりを回避した位置で前記支持ブラケット163に固定され、第2フック部材168は、前記第4の環状回転部材111における前記第8鍔部111cの下面の前記第1フック部材167に対応する4箇所に固定される。
 また前記連結手段164は、前記変形抑制機構169よりも上下方向で下方であるとともに前記可動レール126と別体である前記支持ブラケット163の前記可動レール126への連設部位よりも上下方向で下方に配置される。
 すなわち、この実施の形態では、前記支持ブラケット163が、前記可動レール126に下面が溶接等で固着されるようにして当該可動レール126上に配置される平板状の取付け板部163aと、一対の前記スライドレール13の内側に隣接した位置で上下方向に延びて前記取付け板部163aに直角に連なる側板部163bと、その側板部163bの下端から前記スライドレール13と反対側に延びて前記第4のベース部材108における第1鍔部29cに下方から当接する平板状の連結板部163cとを一体に有するように形成されており、前記取付け板部163aの上面に前記第1フック部材167の下端部が固着され、前記連結手段164の第3のボルト165は、前記連結板部163cの下面に拡径頭部165aを当接させるようにしつつ前記連結板部163cおよび前記第1鍔部29cに挿通される。
 前記変形抑制機構169の第1フック部材167は、前記支持ブラケット163における前記取付け板部163aの上面に固着されており、前記取付け板部163aの前記可動レール126への固着部位170は、平面視で前記第1フック部材167と重なる位置に配置される。
 また前記連結手段164は、一対の前記スライドレール13の並列方向すなわち左右方向でそれらのスライドレール13に内側から隣接した位置に配置されるものであり、前記連結手段164の前記第3のボルト165は、前記スライドレール13に内側から隣接した位置にある前記側板部163bに近接した位置で前記連結板部163cおよび前記第7鍔部108cに挿通される。しかも前記連結手段164の少なくとも一部は、前記スライドレール13の長手方向に直交する方向から見た側面視で前記スライドレール13と重なる位置に配置されるものであり、この実施の形態では前記連結手段164の全てが、前記スライドレール13の長手方向に直交する方向から見た側面視で前記スライドレール13に重なる。
 また前記連結手段164は、前記回転支持部116の中心を通って一対の前記スライドレール13と直交する第3の仮想鉛直面VF3の少なくとも一方側に配置されるものであり、この実施の形態では、前記第3の仮想鉛直面VF3の前方側の前後に間隔をあけた2箇所と、前記第3の仮想鉛直面VF3の後方側の前後に間隔をあけた2箇所とに前記連結手段164が配置される。
 しかも前記第3の仮想鉛直面VF3の前方側の前後に間隔をあけた2箇所に配置される前記連結手段164の平面視での位置が、前記回転支持部116および前記第4の環状回転部材111の中心部と、前記連結手段164の中心部すなわち前記第3のボルト165および前記第3のナット166の中心部とを通る第1および第2の仮想直線L1,L2上で、前記スライドレール13と、前記回転支持部116および前記第4の環状回転部材111との間に在り、また前記第3の仮想鉛直面VF3の後方側の前後に間隔をあけた2箇所に配置される前記連結手段164の平面視での位置が、前記回転支持部116および前記第4の環状回転部材111と、前記連結手段164の中心部とを通る第3および第4の仮想直線L3,L4上で、前記スライドレール13と、前記回転支持部116および前記第4の環状回転部材111との間に在るように設定される。
 また前記スライドレール13の長手方向に直交する方向から見た側面視で前記連結手段164の少なくとも一部(この実施の形態では全部)が前記第4の環状回転部材111と重なるように設定される。すなわち前記連結手段164の上端を通る第1の仮想水平面HF1と、前記連結手段164の下端を通る第2の仮想水平面HF2とが前記第4の環状回転部材111を横切るように設定される。
 また前記支持ブラケット163の上下方向位置が、前記第4の環状回転部材111の回転軸線に直交する方向で当該支持ブラケット163を見たときに前記第4の環状回転部材111の一部と重なるように設定される。すなわち前記支持ブラケット163の上端を通る第3の仮想水平面HF3と、前記支持ブラケット163の下端を通る第4の仮想水平面HF4とが、前記第4の環状回転部材111を横切るように設定される。
 さらに前記連結手段164は、その少なくとも一部が平面視で前記第4の環状回転部材111に重なる位置に設定されており、この実施の形態では、全ての連結手段164の全てが前記第4の環状回転部材111の前記第8鍔部111cで上方から覆われる。
 この第8の実施の形態によれば、シート11のシートフレーム12を支持する第4の環状回転部材111を回転可能に支持しつつスライドレール13に沿って移動可能な第4のベース部材108が、平面視で一対の前記スライドレール13の幅方向中央部よりも内側に配置されるので、第4のベース部材108ひいては第4のシート回転装置109の小型化が可能となる。
 また前記スライドレール13が、固定レール121と、その固定レール121に摺動可能に嵌合される可動レール126とから成り、前記第4のベース部材108が、一対の前記スライドレール13の内側に延びるようにして前記可動レール126に連設されるとともに当該可動レール126と一体もしくは別体(この実施の形態では別体)に形成される支持ブラケット163に、連結手段164を介して連結され、前記可動レール126もしくは前記支持ブラケット163上に固定される第1フック部材167と、前記第4の環状回転部材111に固定されるとともに当該第4の環状回転部材111の回転を許容して前記第1フック部材167に係合する第2フック部材168とで、前記可動レール126に対する前記第4の環状回転部材111の上方への浮き上がりを抑制する変形抑制機構169が構成され、前記連結手段164との平面視での重なりを回避した位置に、前記第1フック部材167が配置されるので、連結手段164および変形抑制機構169の相互干渉が生じるのを回避することができる。
 また前記連結手段164が、前記変形抑制機構169よりも上下方向で下方に配置されるので、変形抑制機構169との干渉を回避した位置に連結手段164が在ることによって第4のシート回転装置109が高くなるのを回避することができる。
 また前記連結手段164が、一対の前記スライドレール13の並列方向でそれらのスライドレール13に内側から隣接した位置に配置されるので、第4のシート回転装置109の高さをより低くすることができる。
 また前記第4の環状回転部材111を回転可能に支持するようにして前記第4のベース部材108に設けられる環状の回転支持部116が、平面視で一対の前記スライドレール13間に配置され、前記回転支持部116の中心を通って一対の前記スライドレール13と直交する第3の仮想鉛直面VF3の少なくとも一方側(この実施の形態では前後両方)に配置される前記連結手段164の平面視での位置が、前記第4の環状回転部材111および前記回転支持部116の中心部と、前記連結手段164の中心部とを通る第1~第4の仮想直線L1~L4上で、前記スライドレール13と、前記第4の環状回転部材111および前記回転支持部116との間に在るように設定されるので、第4の環状回転部材111および環状の回転支持部116と、前記スライドレール13との間のスペースを有効に利用して連結手段164を配置することができる。
 また前記支持ブラケット163の上下方向位置が、前記第4の環状回転部材111の回転軸線に直交する方向で当該支持ブラケット163を見たときに前記第4の環状回転部材111の一部と重なるように設定されるので、支持ブラケット163の配置による第4のシート回転装置109の上下方向での大型化を回避することができる。
 また前記連結手段164の少なくとも一部が、前記スライドレール13の長手方向に直交する方向から見た側面視で前記スライドレール13と重なるので、変形抑制機構169との相互干渉が生じる位置に連結手段164を配置しつつ、その配置による第4のシート回転装置109の上下方向での大型化を回避することができる。
 また前記連結手段164が、前記可動レール126と別体である前記支持ブラケット163の前記可動レール126への連設部位よりも上下方向で下方に配置されるので、前記スライドレール13の高さを有効に利用しつつ前記可動レール126から上方への連結手段164の突出を抑えることができる。
 また前記支持ブラケット163が、前記可動レール126に下面が固着されるようにして当該可動レール126上に配置される平板状の取付け板部163aを有し、第1フック部材167の下端が前記取付け板部163aの上面に固着され、前記取付け板部163aよりも上下方向で下方に前記連結手段164が配置されるので、前記変形抑制機構169および前記連結手段164の相互干渉を回避する構造を容易に構成することができる。
 また前記スライドレール13の長手方向に直交する方向から見た側面視で前記連結手段164の少なくとも一部が前記第4の環状回転部材111と重なるように設定されるので、第4のシート回転装置109の大型化を抑制することができる。
 また前記連結手段164は、その少なくとも一部が平面視で前記第4の環状回転部材111に重なる位置に設定されるので、第4のシート回転装置109をより小型化することができる。
 また前記支持ブラケット163が有する前記取付け板部163aの前記可動レール126への固着部位50が、平面視で変形抑制機構169における第1フック部材167と重なる位置に配置されるので、変形抑制機構169の第1フック部材167に変形力が加わったときにスライドレール13で踏ん張る力を効率的に発揮することができる。
 さらにシートクッション11aを支持するシートクッションフレーム28が、相互に左右方向に離間した位置に並ぶようにして前後方向に直線状に延びる一対のサイドフレーム28aと、それらのサイドフレーム28aの前端部間を連結するパンフレーム28bと、一対の前記サイドフレーム28aの後端部間を連結するリヤパイプ28cとを有し、前記シートクッション11aの上方からの荷重を受けるクッション側受圧部材99が前記パンフレーム28bおよび前記リヤパイプ28c間に架け渡され、前記第4のベース部材108が前記クッション側受圧部材99の下方で一対の前記サイドフレーム28aの内側に配置されるので、これによっても第4のベース部材108の小型化を図ることができる。
 以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
 たとえば上述の実施の形態ではスライドレール13が車両前後方向に延びてシート11を車両前後方向に移動可能とするものであったが、シート11を車両の左右方向に移動させるスライドレールであってもよい。
 また一対のスライドレールが同一形状を有している必要はなく、相互に平行に延在するものであれば形状が相互に異なっていてもよい。
 さらにクッション側受圧部材は、金属線を左右に蛇行するようにジグザグに湾曲して成る複数のシートスプリング20を有するものに限定されることはなく、金属線を前後に蛇行するようにジグザグに湾曲して成る複数のシートスプリングが左右のサイドフレーム間に架け渡されるものであってもよい。

Claims (9)

  1.  ベース部材(16,46,56、108)上でシート(11)を回転可能としたシート回転装置において、前記ベース部材(16,46,56,108)に固定される支持部材(17,47,57,110)と、シートフレーム(12)を支持して前記支持部材(17,47,57,110)の外側および内側の一方に配置されるとともに前記ベース部材(16,46,56,108)に回転可能に支持される環状回転部材(18,48,58,111)と、前記支持部材(17,47,57,110)に係合して前記環状回転部材(18,48,58,111)の回転を阻止するロック位置ならびに前記支持部材(17,47,57,110)との係合を解除して前記環状回転部材(18,48,58,111)の回転を許容するロック解除位置間での作動を可能としたロック部材(19,59,132)と、前記支持部材(17,47,57,110)および前記環状回転部材(18,48,58,111)間に配置されるとともに前記ロック部材(19,59,132)が前記ロック位置にあるときには前記支持部材(17,47,57,110)および前記環状回転部材(18,48,58,111)にともに緊密に接触する状態となるものの前記ロック部材(19,59,132)が前記ロック解除位置にあるときには前記支持部材(17,47,57,110)および前記環状回転部材(18,48,58,111)との間に間隙を生じる状態となるようにして前記ロック部材(19,59,132)に連動、連結されるがたつき抑制部材(20,60,82,90,133)とを備えることを特徴とするシート回転装置。
  2.  前記がたつき抑制部材(20,82,90,133)が、前記環状回転部材(18,48,111)と同軸の軸線まわりに回転することを可能として環状に形成されつつ前記支持部材(17,47,110)および前記環状回転部材(18,48,111)間に配置され、前記環状回転部材(18,48,111)に回動可能に支持される前記ロック部材(19,132)に、前記がたつき抑制部材(20,82,90,133)に連結される連結腕部(19a,132a)が一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載のシート回転装置。
  3.  前記ロック位置で前記環状回転部材(18,48,111)および前記支持部材(17,47,110)に係合するものの前記ロック解除位置では前記支持部材(17,47,110)との係合を解除する係合腕部(19b,132b)が、前記環状回転部材(18,48,111)の周方向で前記連結腕部(19a,132a)とは離隔した位置で前記ロック部材(19,132)に一体に形成されることを特徴とする請求項2に記載のシート回転装置。
  4.  前記がたつき抑制部材(20)および前記環状回転部材(18,48)の一方に、前記ロック部材(19)の前記ロック解除位置から前記ロック位置側への作動に応じた前記がたつき抑制部材(20)の移動方向(40)に進むにつれて高さが次第に低くなる突部側斜面(35a,37a)を有する楔形の突部(35,37)が形成され、前記がたつき抑制部材(20)および前記環状回転部材(18,48)の他方に、前記突部側斜面(35a,37a)に対向する凹部側斜面(36a,38a)を有しつつ当該突部(35,37)の一部を収容する凹部(36,38)が前記突部(35,37)を嵌合させることを可能として形成されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のシート回転装置。
  5.  前記凹部(36,38)に前記突部(35,37)を嵌合させる側に前記がたつき抑制部材(20)を付勢する付勢部材(41)を備えることを特徴とする請求項4に記載のシート回転装置。
  6.  前記ロック位置で前記係合腕部(19b,132b)を挿通させる貫通孔(33,34;137,138)が、前記環状回転部材(18,48,111)および前記支持部材(17,47,110)にそれぞれ形成され、前記環状回転部材(18,48,111)の周方向に沿う前記貫通孔(33,34;137,138)の幅(W1,W2)が、それらの貫通孔(33,34;137,138)に挿通された前記係合腕部(19b,132b)との間で前記周方向に沿って間隙(d1,d2)が生じるように設定されることを特徴とする請求項3に記載のシート回転装置。
  7.  前記突部(35,37)および前記凹部(36,38)が、前記環状回転部材(18,48)の周方向に間隔をあけた複数箇所に配置されることを特徴とする請求項4に記載のシート回転装置。
  8.  前記がたつき抑制部材(20)が、前記ロック部材(19)の前記ロック位置で前記環状回転部材(18,48)の径方向および軸方向でそれぞれ前記支持部材(17,47)および前記環状回転部材(18,48)にともに緊密に接触することを可能として、前記支持部材(17,47)および前記環状回転部材(18,48)間に配置されることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のシート回転装置。
  9.  前記シート(11)が、シートクッション(11a)と、当該シートクッション(11a)の上方に配置されるシートバック(11b)とを有し、車両の床面に設けられる一対のスライドレール(13)でスライド可能に支持される車両用シートであることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のシート回転装置。
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