WO2019235077A1 - 電動パワーステアリング装置の電動駆動装置 - Google Patents
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Abstract
本発明の目的は、簡素化に有効な配線構造を有する電動パワーステアリング装置を提供することにある。 電源回路基板23、電力変換回路基板24及び制御回路基板25は、第1可撓性部34及び第2可撓性部35を曲り部として、電源回路基板23を真中にして3段に積層配置される。コネクタ端子組体に設けられた電源回路基板接続端子42B及び制御回路基板接続端子52Bは、それぞれ電源回路基板23の受容端子42C及び制御回路基板25の受容端子52Cに挿入され、プレスフィットされることにより電気的に接続される。
Description
本発明は、電動モータと電動モータを制御する電子制御装置部とを有する電動駆動装置を備えた電動パワーステアリング装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2010-105640号公報(特許文献1)、特開2016-146702号公報(特許文献2)及び特開2018-038218号公報(特許文献3)に記載された電動パワーステアリング装置が知られている。
特許文献1のパワーステアリング装置は、ステアリングホイールに伝達された操舵トルクを、ステアリングシャフトを介して転舵輪に伝達するステアリング機構に操舵補助力を付与する電動モータと、この電動モータを駆動制御する制御ユニットとを備え、制御ユニットは、回路部品を実装した複数のリジッド基板部間を、可撓性を有する折曲部で連接した回路基板を有する(要約参照)。さらに特許文献1には、パワーリジッド基板部を下側とし、制御リジッド基板部を上側としてU字状に形成し、パワーリジッド基板部に実装された半導体スイッチング素子等の回路部品を、折曲部に形成された配線パターンによって制御リジッド基板部に電気的に接続する構成が記載されている(段落0022,0023及び図3参照)。なお特許文献1では、制御ユニットは、パワーリジッド基板部及び制御リジッド基板部の基板面が電動モータの回転軸に平行に配置されている(図2参照)。
特許文献2のパワーステアリング装置は、必要な電源を生成する電源回路部、電動モータを駆動制御するMOSFETやIGBTインバータ等からなるパワースイッチング素子を有する電力変換回路部、及びパワースイッチング素子を制御する制御回路部を備え、蓋体からモータハウジング側に向かって電源回路部、電力変換回路部及び制御回路部の順番に配置して、電源回路部から距離を置いて制御回路部を配置することで、電源ノイズを除去した後に制御回路部に安定した電源を供給するようにしている(段落0021,0052参照)。さらに特許文献2には、電源側コネクタ端子を電源回路部に設けたプレスフィット型の電源コネクタに挿入するだけで接続を完了できるようにする構成が記載されている(段落0056参照)。一方、最も蓋体側に配置された電源回路部と電源回路部の隣に配置される電力変換回路部とを接続する電力供給用の高圧側コネクタ配線部は、電源回路部側に接続される高圧側コネクタ端子と、電力変換回路部側に接続されるインバータ側コネクタ端子とを備え、インバータ側コネクタ端子を電力変換回路部のインバータ側コネクタにTIG溶接し、高圧側コネクタ端子はプレスフィット型の高圧側コネクタに挿入するだけで接続を完了できるように構成している(段落0057,0058参照)。また、最も蓋体側に配置された電源回路部と最も蓋体側から離れた位置に配置された制御回路部とを接続する電力供給用の低圧側コネクタ配線部は、電源回路部側に接続される低圧側コネクタ端子と、制御回路部側に接続される制御側コネクタ端子とを備え、制御側コネクタ端子を制御回路部の接続孔に半田接合し、低圧側コネクタ端子はソケット型の低圧側コネクタに嵌合するだけで接続を完了できるように構成している(段落0061,0063参照)。
特許文献3のパワーステアリング装置は、特許文献2と同様に、電源回路部、電力変換回路部及び制御回路部を備え、モータハウジングの端面部側から離れる方向に向かって、電力変換回路部、電源回路部及び制御回路部の順序で配置している(段落0028,0036参照)。
特許文献1のパワーステアリング装置は、2つのリジッド基板部を、可撓性を有する折曲部で接続し、リジッド基板部を2段に積層した状態に配置している。このパワーステアリング装置では、制御ユニットは、パワーリジッド基板部及び制御リジッド基板部の基板面が電動モータの回転軸に平行に配置されており、各基板面を大きくすることが可能である。
しかし、制御ユニットを電動モータの回転軸方向の端部に配置する要求やその他の理由から、制御ユニットの小型化が求められており、基板をさらに多段に配置した構成が提案されている。
特許文献2のパワーステアリング装置は、制御ユニットを電源回路部、電力変換回路部及び制御回路部の3段構成にしている。電源回路部、電力変換回路部及び制御回路部は、電動モータの回転軸方向に沿って、蓋体からモータハウジング側に向かって、この順番に配置されている。さらにこのパワーステアリング装置は、電源コネクタ及び高圧側コネクタにプレスフィット型のコネクタを用い、また低圧側コネクタにソケット型のコネクタを用いることで、電源側コネクタ端子、高圧側コネクタ端子及び低圧側コネクタ端子の接続を簡易にしている。
しかし、特許文献2のパワーステアリング装置では、蓋体からモータハウジング側に向かって、電源回路部、電力変換回路部及び制御回路部の順番に配置されており、電源回路部、電力変換回路部及び制御回路部の配置が、配線構造の簡素化に対して、十分に配慮されたものではなかった。
特許文献3のパワーステアリング装置では、電源回路部、電力変換回路部及び制御回路部は、特許文献2の順序と異なり、モータハウジングの端面部側から離れる方向(モータハウジングから蓋体側)に向かって、電力変換回路部、電源回路部及び制御回路部の順序で配置されている。
しかし特許文献3では、電力変換回路部、電源回路部及び制御回路部の間の電気的接続(配線構造)や、配線接続のための溶接や半田接続について、簡素な配線構造に対する配慮が十分に成されていなかった。
本発明の目的は、簡素化に有効な配線構造を有する電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の電動パワーステアリング装置の電動駆動装置は、
電動モータと、前記電動モータの出力軸の軸方向において前記電動モータに対して前記出力軸とは反対側に配置され前記モータを制御する電子制御装置部と、を備え、前記電子制御装置部は、電源を生成する電源回路基板と、前記電動モータを駆動制御するパワースイッチング素子を有する電力変換回路基板と、前記パワースイッチング素子を制御する制御回路基板と、電源配線部材及び信号配線部材でコネクタ端子を構成するコネクタ端子組体と、を備えた電動パワーステアリング装置の電動駆動装置において、
前記電源回路基板、前記電力変換回路基板及び前記制御回路基板は、隣接する2つの基板間に第1可撓性部及び第2可撓性部を有すると共に、前記第1可撓性部及び前記第2可撓性部を曲り部として、前記電源回路基板を前記電力変換回路基板と前記制御回路基板との間に配置して3段に積層配置され、
前記コネクタ端子組体は、前記電源配線部材の端部に設けられた電源回路基板接続端子と、前記信号配線部材の端部に設けられた制御回路基板接続端子と、を有し、前記電源回路基板、前記電力変換回路基板及び前記制御回路基板に対して前記電動モータから遠ざかる側に配置され、
前記電源回路基板接続端子及び前記制御回路基板接続端子は、それぞれ前記電源回路基板の受容端子及び前記制御回路基板の受容端子に挿入され、プレスフィットされることにより電気的に接続される。
電動モータと、前記電動モータの出力軸の軸方向において前記電動モータに対して前記出力軸とは反対側に配置され前記モータを制御する電子制御装置部と、を備え、前記電子制御装置部は、電源を生成する電源回路基板と、前記電動モータを駆動制御するパワースイッチング素子を有する電力変換回路基板と、前記パワースイッチング素子を制御する制御回路基板と、電源配線部材及び信号配線部材でコネクタ端子を構成するコネクタ端子組体と、を備えた電動パワーステアリング装置の電動駆動装置において、
前記電源回路基板、前記電力変換回路基板及び前記制御回路基板は、隣接する2つの基板間に第1可撓性部及び第2可撓性部を有すると共に、前記第1可撓性部及び前記第2可撓性部を曲り部として、前記電源回路基板を前記電力変換回路基板と前記制御回路基板との間に配置して3段に積層配置され、
前記コネクタ端子組体は、前記電源配線部材の端部に設けられた電源回路基板接続端子と、前記信号配線部材の端部に設けられた制御回路基板接続端子と、を有し、前記電源回路基板、前記電力変換回路基板及び前記制御回路基板に対して前記電動モータから遠ざかる側に配置され、
前記電源回路基板接続端子及び前記制御回路基板接続端子は、それぞれ前記電源回路基板の受容端子及び前記制御回路基板の受容端子に挿入され、プレスフィットされることにより電気的に接続される。
本発明によれば、低ノイズ化及び簡素化に有効な配線構造を有する電動パワーステアリング装置を提供できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態を説明する前に本発明が適用される一例として、電動パワーステアリング装置1の構成について、図1及び図2を用いて簡単に説明する。
図1は、本発明が適用される一例としての電動パワーステアリング装置1の全体斜視図である。
電動パワーステアリング装置1は、自動車の操舵輪(通常、前輪)を操舵するための装置であり、図1に示すように構成されている。図示しないステアリングホイールに連結されたステアリングシャフト2の下端には図示しないピニオンが設けられ、このピニオンは車体左右方向に長い、図示しないラックと噛み合っている。このラックの両端には前輪を左右方向へ操舵するためのタイロッド3が連結されており、ラックはラックハウジング4に覆われている。そして、ラックハウジング4とタイロッド3との間にはゴムブーツ5が設けられている。
ステアリングホイールを回動操作する際のトルクを補助するため、電動駆動装置6が設けられている。電動駆動装置6は、ステアリングシャフト2の回動方向と回動トルクとを検出するトルクセンサ7と、トルクセンサ7の検出値に基づいてラックにギヤ10を介して操舵補助力を付与する電動モータ部8と、電動モータ部8に配置された電動モータを制御する電子制御装置部(ECU)9と、を備える。電動駆動装置6の電動モータ部8は、出力軸側の外周部の複数箇所が図示しないボルトを介してギヤ10に接続され、電動モータ部8の出力軸側とは反対側の端部に電子制御装置部9が設けられている。なお、トルクセンサ7は電動駆動装置6とは別に構成される場合もある。
電動駆動装置6においては、ステアリングホイールが操作されることによりステアリングシャフト2がいずれかの方向へ回動操作されると、このステアリングシャフト2の回動方向と回動トルクをトルクセンサ7が検出し、この検出値に基づいて電子制御装置部9が電動モータの駆動操作量を演算する。この演算された駆動操作量に基づき、電力変換回路部24(図3参照)のパワースイッチング素子により電動モータが駆動され、電動モータの出力軸はステアリングシャフト2を操作方向と同じ方向へ駆動するように回動される。出力軸の回動は、図示しないピニオンからギヤ10を介して図示しないラックへ伝達され、自動車が操舵されるものである。これらの構成、作用は既によく知られているので、これ以上の説明は省略する。
図2は、本発明の実施例に係る電動パワーステアリング装置1の電動駆動装置6の全体斜視図である。なお図2では、カバー13を透視した状態で、内部の電子制御部品組体22(図3参照)を示している。
図2に示すように、電動駆動装置6は電動モータ部8と電子制御装置部9とを備えて構成される。電動モータ部8は、アルミ合金等から作られた筒部を有するモータハウジング11と、モータハウジング11に収納された図示しない電動モータと、を備えて構成される。電動モータの具体的な構造は良く知られているので、ここでは説明を省略するが、電動モータのコイル入力端子は、バスバー27もしくはモータコイル線を介して、電力変換回路部24(図3参照)の電力変換回路基板24Aに搭載された図示しないパワースイッチング素子の出力端子に、電気的に接続されている。
電子制御装置部9は電動モータの、回転軸(出力軸)12の軸方向に沿う一端部(出力軸12側とは反対側の端部)に固定されている。すなわち電子制御装置部9は、電動モータの軸方向において、モータハウジング11の、出力軸12側とは反対側の端部に配置されている。ここで軸方向は回転軸12の軸方向に沿う方向であり、以下の説明では回転軸12の軸方向に沿う方向を単に軸方向と呼んで説明する。
電子制御装置部9の構成について、図3乃至図5を用いて説明する。
図3は、電子制御装置部9の分解斜視図であり、カバー13を取り除いた状態を示す図である。
電子制御装置部9は、基体(basic substance)21と、基体21に固定される電子制御部品組体22と、電子制御部品組体22を覆うカバー13と、を備えて構成される。
基体21はモータハウジング11に図示しないボルトで固定される。このために基体21のモータハウジング11側の外周には、ボルトを挿通するボルト挿通孔21Aが複数設けられている。基体21は電力変換回路部24で発生する熱を放熱するヒートシンクを兼ねる部材でもある。
カバー13は、基体21と対向する端部が、接着、或いは溶着、或いは固定ボルトを用いた締結方法によって、基体21に一体的に固定される。また、カバー13の基体21と対向する端部とは反対側の端部(端面)には、複数のコネクタハウジングの外枠部分14(14A,14B),15が形成されている。
カバー13の内部空間に収納される電子制御部品組体22は、回路部品組体18と、コネクタ端子を有するコネクタ端子組体26と、を備えて構成される。回路部品組体18は、電子制御装置部9に必要な電源を生成する電源回路部23と、電動モータ部8の電動モータを駆動制御するMOSFET或いはIGBT等からなるパワースイッチング素子を有する電力変換回路部(ドライバ回路部)24と、このパワースイッチング素子を制御する制御回路部25と、を有する。
回路部品組体18は、モータハウジング11よりも基体21側で基体21及びモータハウジング11から離れる方向に向かって、電力変換回路部24、電源回路部23、制御回路部25の順に配置されている。電力変換回路部24、電源回路部23及び制御回路部25の中では、電力変換回路部24がモータハウジング11及び電動モータに対して最も近い位置に配置され、制御回路部25がモータハウジング11及び電動モータに対して最も遠い位置に配置され、電源回路部23は電力変換回路部24と制御回路部25との間に配置される。コネクタ端子組体26は、モータハウジング11及び電動モータに対して、制御回路部25よりもさらに遠い位置に配置される。
電力変換回路部24は、電力変換回路基板24Aを有し、電力変換回路基板24Aがボルト28で放熱材を介して基体21に固定されている。電力変換回路基板24Aには、図示しないパワースイッチング素子等の回路部品が搭載されている。これらの回路部品は例えば特許文献3に記載されているのと同様な部品であり、ここでは説明を省略する。なお電力変換回路基板24Aには、上述したバスバー27もしくはモータコイル線が挿通されるスルーホール29が設けられている。
制御回路部25は、制御回路基板25Aを有し、制御回路基板25Aがスペーサ30を介して基体21に立設された支柱21Bの先端部に固定されている。すなわち、制御回路基板25Aのモータハウジング11側を向く基板面にスペーサ30が締結部材(ねじ又はボルト)31により固定されており、さらにスペーサ30が支柱21Bの先端部に締結部材(ねじ又はボルト)32により固定されることで、制御回路基板25Aが基体21に固定されている。制御回路基板25Aには、図示しないマイクロコンピュータやその周辺回路部品が搭載されている。これらの回路部品は例えば特許文献3に記載されているのと同様な部品であり、ここでは説明を省略する。
電源回路部23は、電源回路基板23Aを有し、電源回路基板23Aがスペーサ30を介して制御回路基板25Aに支持されている。このために電源回路基板23Aは、締結部材(ねじ又はボルト)33によりスペーサ30に固定される。電源回路基板23Aには、図示しないコンデンサやコイル等からなる電源回路が形成されている。この電源回路は例えば特許文献3に記載されているのと同様に構成することができ、ここでは説明を省略する。
電源回路基板23A、電力変換回路基板24A及び制御回路基板25Aは、電源回路基板23Aと電力変換回路基板24Aとの間が可撓性を有する第1可撓性部34により接続され、電源回路基板23Aと制御回路基板25Aとの間が可撓性を有する第2可撓性部35により接続されている。
電源回路基板23A、電力変換回路基板24A及び制御回路基板25Aは硬くて曲がらないリジッド部(リジッド基板)を構成し、第1可撓性部34及び第2可撓性部35は柔らかくて可撓性を有するフレキシブル部(フレキシブル基板)を構成する。電源回路基板23A、電力変換回路基板24A及び制御回路基板25Aは、第1可撓性部34及び第2可撓性部35と共に、リジッド部とフレキシブル部とが一体化されたリジッドフレキシブル基板を構成する。リジッドフレキシブル基板は、リジッド部(リジッド基板)とフレキシブル部(フレキシブル基板)とを有していればよく、リジッドフレキシブル基板を構成する材料は特に限定されず、一般的なリジッドフレキシブル基板の材料で構成することができる。
電源回路基板23A、電力変換回路基板24A及び制御回路基板25Aは一体に構成された基板部品であり、第1可撓性部34及び第2可撓性部35が折曲部(曲り部)を構成し、電源回路基板23A、電力変換回路基板24A及び制御回路基板25Aが相互の基板間に間隔を設けて3段(3層)に積層されて立体的に配置されている。
電源回路基板23Aはスペーサ30により制御回路基板25Aとの間に所定の間隔(空間)が設けられ、さらにスペーサ30及び支柱21Bにより電力変換回路基板24Aとの間に所定の間隔(空間)が設けられる。
電力変換回路部24、電源回路部23、制御回路部25及びコネクタ端子組体26に形成されるコネクタは、それぞれ二重化されることにより、いずれかの一系統が故障しても、他方の系統で故障した系統の機能を補うことができるように構成されている。
図3と共に図4を参照して、コネクタ端子組体26について説明する。図4は、コネクタ端子組体26を基体21側(モータハウジング11側)とは反対側から見た平面図である。
コネクタ端子組体26は、電力供給用のコネクタ端子形成部41,44、検出センサ用のコネクタ端子形成部51、及び制御状態を外部機器に送出する制御状態送出用のコネクタ端子形成部47,49を備えている。コネクタ端子組体26はカバー13で覆われることにより、コネクタ端子形成部41及びコネクタ端子形成部47とカバー13の外枠部分14Aとが一体となって1つのコネクタハウジングを構成し、コネクタ端子形成部44及びコネクタ端子形成部49とカバー13の外枠部分14Bとが一体となって1つのコネクタハウジングを構成し、コネクタ端子形成部51とカバー13の外枠部分15とが一体となって1つのコネクタハウジングを構成する。
コネクタ端子組体26の基体(コネクタ端子組体基体)26Aは合成樹脂でできており、合成樹脂のコネクタ端子組体基体26Aに電源配線(電源配線部材)42,45、接地配線(接地配線部材、GND配線部材)43,46,53及び信号配線(信号配線部材)48,50,52がモールドされている。コネクタ端子組体26は電源配線(電源配線部材)42,45、接地配線(接地配線部材、GND配線部材)43,46,53及び信号配線(信号配線部材)48,50,52を有し、外部電源又は外部機器との電気的接続を行うコネクタ(コネクタ端子)を構成する部材である。すなわち、電源配線42,45、接地配線43,46,53及び信号配線48,50の一端部が外部電源又は外部機器との電気的接続を行うコネクタ端子を構成する。
なお図4では、電源配線42,45、接地配線43,46,53及び信号配線48,50,52について、コネクタ端子組体基体26Aにモールドされた部分を透視した状態を示している。
電力供給用のコネクタ端子形成部41,44は二重化されており、コネクタ端子形成部41が一方の系統を構成し、コネクタ端子形成部44が他方の系統を構成する。コネクタ端子形成部41には電源配線42及び接地配線43が埋設されている。コネクタ端子形成部44には電源配線45及び接地配線46が埋設されている。
電源配線42の一端部42Aは外部の電源に接続される外部電源接続端子(+)を構成し、電源配線42の他端部42Bは電源回路部23の電源回路基板23Aに接続される電源回路基板接続端子(+)を構成する。接地配線43の一端部43Aは外部の電源(アース)に接続される外部電源接続端子(-)を構成し、接地配線43の他端部43Bは電源回路部23の電源回路基板23Aに接続される電源回路基板接続端子(-)を構成する。
電源配線45の一端部45Aは外部の電源に接続される外部電源接続端子(+)を構成し、電源配線45の他端部45Bは電源回路部23の電源回路基板23Aに接続される電源回路基板接続端子(+)を構成する。接地配線46の一端部46Aは外部の電源(アース)に接続される外部電源接続端子(-)を構成し、接地配線46の他端部46Bは電源回路部23の電源回路基板23Aに接続される電源回路基板接続端子(-)を構成する。
なお、(+)は電力供給用配線の高電位側配線に接続されることを意味しており、(-)は電力供給用配線の低電位側配線(接地側配線)に接続されることを意味する。以下の説明では、特に必要な場合を除いて、(+)及び(-)の表記を省略する。
制御状態送出用のコネクタ端子形成部47,49は二重化されており、コネクタ端子形成部47が一方の系統を構成し、コネクタ端子形成部49が他方の系統を構成する。コネクタ端子形成部47には複数の信号配線48が埋設されており、コネクタ端子形成部49には複数の信号配線50が埋設されている。
信号配線48の一端部48Aはエンジンコントロールユニット(ECU)などの外部機器に接続される外部機器接続端子を構成し、信号配線48の他端部48Bは制御回路部25の制御回路基板25Aに接続される制御回路基板接続端子を構成する。信号配線50の一端部50Aはエンジンコントロールユニット(ECU)などの外部機器に接続される外部機器接続端子を構成し、信号配線50の他端部50Bは制御回路部25の制御回路基板25Aに接続される制御回路基板接続端子を構成する。
検出センサ用のコネクタ端子形成部51は二重化されており、コネクタ端子形成部51の中に二系統が構成されている。すなわち、コネクタ端子形成部51には複数の信号配線52が埋設されており、複数の信号配線52が2つの系統に分かれている。
信号配線52の一端部52Aはエンジンコントロールユニット(ECU)などの外部機器に接続される外部機器接続端子を構成し、信号配線52の他端部52Bは制御回路部25の制御回路基板25Aに接続される制御回路基板接続端子を構成する。
電源回路基板23Aには、図3に示すように、電源回路基板接続端子42Bが挿通される受容端子(スルーホール)41C、及び電源回路基板接続端子43Bが挿通される受容端子(スルーホール)43Cが形成されている。図3では陰に隠れているが、電源回路基板23Aには、電源回路基板接続端子45Bが挿通される受容端子(スルーホール)、及び電源回路基板接続端子46Bが挿通される受容端子(スルーホール)が形成されている。
制御回路基板25Aには、信号配線48の制御回路基板接続端子48Bが挿通される受容端子(スルーホール)48Cが形成されている。図3では陰に隠れているが、制御回路基板25Aには、制御回路基板接続端子50Bが挿通される受容端子(スルーホール)も形成されている。さらに制御回路基板25Aには、信号配線52の制御回路基板接続端子52Bが挿通される受容端子(スルーホール)52Cが形成されている。
電源回路基板接続端子42Bと受容端子(スルーホール)41Cとはプレスフィット型コネクタを構成し、電源回路基板接続端子41Bを受容端子(スルーホール)41Cに挿入することで電気的接続が完了し、半田付けは不要である。
電源回路基板接続端子43B,45B,46Bも電源回路基板接続端子42Bと同様に、対応する受容端子(スルーホール)との間でプレスフィット型コネクタを構成する。制御回路基板接続端子48B,50B,52Bも電源回路基板接続端子42Bと同様に、対応する受容端子(スルーホール)との間でプレスフィット型コネクタを構成する。
電源回路基板23Aは、制御回路基板25Aよりも基体21側(モータハウジング11及び電動モータ側)に、コネクタ端子組体26から離れた位置にあるため、制御回路基板接続端子48B,50B,52Bは電源回路基板接続端子43B,45B,46Bよりも基体21側(モータハウジング11及び電動モータ側)に延設されている。
図3と共に図5を参照して、電子制御装置部9の組立工程について説明する。図5は、電子制御装置部を組み立てた状態を示す斜視図であり、カバーを取り除いた状態を示す図である。
組立工程1:電源回路基板23A及び制御回路基板25Aに対してスペーサ30を締結部材33及び締結部材31により固定する。この状態では、スペーサ30は支柱21Bに固定していない。
組立工程2:電力変換回路基板24Aを締結部材28により基体21に固定する。
組立工程3:スペーサ30を締結部材32により支柱21Bに固定する。
組立工程2:電力変換回路基板24Aを締結部材28により基体21に固定する。
組立工程3:スペーサ30を締結部材32により支柱21Bに固定する。
ここまでの組立工程において、スペーサ30と電源回路基板23Aとの締結部材33による固定がスペーサ30の支柱21Bへの固定に先行して行われればよいため、組立工程1と組立工程2の順番を入れ替えてもよい。或いは、スペーサ30と電源回路基板23Aとの締結部材33による固定を行った後に、スペーサ30を締結部材32により支柱21Bに固定し(組立工程3)、その後で、制御回路基板25Aを締結部材31によりスペーサ30に固定してもよい。
いずれにしても、コネクタ端子組体26の組み付け前に、電力変換回路基板24A、電源回路基板23A及び制御回路基板25Aの基体21への組み付けを完了させる。
組立工程4:コネクタ端子組体26を電力変換回路基板24A、電源回路基板23A及び制御回路基板25Aに一体に組み付ける。この工程において、電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46Bを対応する受容端子(スルーホール)に挿入し、制御回路基板接続端子48B,50B,52Bを対応する受容端子(スルーホール)に挿入する。さらにコネクタ端子組体26は、貫通孔55に締結部材(ねじ又はボルト)54が挿通され、スペーサ30に締結固定される。
この場合、コネクタ端子組体26は、電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46B及び制御回路基板接続端子48B,50B,52Bの受容端子(スルーホール)への挿入方向(回転軸方向)に真っ直ぐ押圧すればよい。各接続端子と各受容端子とはプレスフィット型コネクタを構成するため、各接続端子を各受容端子に挿入するだけで電気的接続が完了する。
本実施例では、組立工程4において、コネクタ端子組体26を回路部品組体18に組み付けることで、コネクタ端子組体26に構成される電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46B及び制御回路基板接続端子48B,50B,52Bは、段差(高低差)を有して配置された2つの電源回路基板23A及び制御回路基板25Aの受容端子(スルーホール)に電気的に接続される。
なお、電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46B及び制御回路基板接続端子48B,50B,52Bは各受容端子に挿入する端子であり、電源回路基板挿入端子42B,43B,45B,46B及び制御回路基板挿入端子48B,50B,52Bと言い換えてもよい。
組立工程5:カバー13を基体21に固定する。
本実施例のパワーステアリング装置1の電動駆動装置6は、コネクタ端子組体26を電力変換回路基板24A、電源回路基板23A及び制御回路基板25Aに一体に組み付ける組立工程4において、電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46Bの電源回路基板23Aに対する電気的接続と、制御回路基板接続端子48B,50B,52Bの制御回路基板25Aに対する電気的接続とが、同時に完了する。
電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46Bは電源回路基板23Aに電力供給を行うための配線部材であり、外部電源からの電力供給は電源回路部23Aに対して行われる。電力変換回路部24に必要な電力は、電源回路部23Aにおいてフィルタでノイズを除去した後、第1可撓性部34に設けられた電気配線を通じて電力変換回路基板24Aに供給される。制御回路部25に必要な電力は、電源回路部23Aにおいてフィルタでノイズを除去した後、第2可撓性部35に設けられた電気配線を通じて制御回路基板25Aに供給される。このため、電力変換回路部24及び制御回路部25にノイズの少ない電力を供給できる。
センサ信号や制御信号等の各種信号は、制御回路基板接続端子48B,50B,52Bを通じて、制御回路基板25Aと外部機器との間でやり取りされる。さらに制御回路部25と電力変換回路部24との間の各種信号のやり取りは、第1可撓性部34に設けられた電気配線と第2可撓性部35に設けられた電気配線とを用いて行われる。このとき、第1可撓性部34及び第2可撓性部35に設けられた電気配線には、信号配線と電力供給用配線とが混在することになるが、この電力供給用配線にはノイズを除去した後の電流が流れるため、信号配線を流れる信号(電流)へのノイズの混入を抑制することができる。
特に第1可撓性部34及び第2可撓性部35の幅寸法を大きくすることには限界があり、第1可撓性部34及び第2可撓性部35に設ける複数の電気配線の間隔は小さくなる。このため、第1可撓性部34及び第2可撓性部35にノイズを含む電流の流れる電気配線があると、信号配線にノイズが混入し易くなる。しかし本実施例では、第1可撓性部34及び第2可撓性部35における信号配線へのノイズの混入を抑制することができるので、信頼性の高い電動駆動装置6を実現できる。
本実施例では、制御回路部25と外部機器との間でやり取りされる信号の全ては、制御回路基板接続端子48B,50B,52Bを通じて行われ、電動駆動装置6に必要な電力は、電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46Bを通じて外部電源から供給される。制御回路基板接続端子48B,50B,52Bと電源回路基板接続端子41B,43B,45B,46Bとは離隔するように配置されているため、制御回路基板接続端子48B,50B,52Bの信号は、電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46Bを流れる電流に含まれるノイズの影響を受け難く、制御回路基板接続端子48B,50B,52Bを流れる信号へのノイズの混入を抑制することができる。
本実施例では、図4に示すように、制御回路基板接続端子52B、電源回路基板接続端子43B、電源回路基板接続端子42B、制御回路基板接続端子48B、制御回路基板接続端子50B、電源回路基板接続端子46B及び電源回路基板接続端子45Bが、回転軸12の軸心O12を中心とする周方向において、離隔して分散するように、コネクタ端子組体26の基体26Aの周囲に引き出されている。これにより、電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46Bを通じて外部電源から電源回路部23に電力が供給される際に、制御回路基板接続端子48B,50B,52Bを流れる信号へのノイズの混入を効果的に抑制することができる。
さらに本実施例では、制御回路基板接続端子48B,50B,52B及び電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46Bはプレスフィット型コネクタを構成しているため、プレスフィット時にコネクタ端子組体26に荷重が加わる。このとき、制御回路基板接続端子48B,50B,52B及び電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46Bが、回転軸12の軸心O12を中心とする周方向において、分散配置されていることにより、加わる荷重を周方向に分散させて均一化できる。このため、プレスフィット作業を効率よく行うことができる。
また本実施例では、多層(3段)に配置された各基板23A,24A,25Aと制御回路基板接続端子48B,50B,52B及び電源回路基板接続端子42B,43B,45B,46Bとの電気的接続を、プレスフィット型コネクタを用いて一括して行うことができる。さらに各基板23A,24A,25A間の電気配線(電気的接続)は、一体に構成されたリジッドフレキシブル基板の第1可撓性部34及び第2可撓性部35に設けられた電気配線により実現されている。このため、配線構造及び配線作業(配線工程)が簡略化すると共に、部品点数を削減できる。また電気配線の接続数が減ることで、電動駆動装置6、延いてはパワーステアリング装置1の信頼性が向上する。さらに半田付けやTIG溶接の設備が不要になる。また半田付けやTIG溶接の作業が不要になることで、組み立てに係る作業時間を短縮できる。
また本実施例では、3段構成とした基板配置の中段に電源回路部23を配置したことで、電源回路部23からの電気配線を短くして、下段(基体21側)に配置した電力変換回路部24、及び上段(基体21側とは反対側)に配置した制御回路部25に、電力を供給できる。なお、これについては、電力変換回路部24を上段に配置し、制御回路部25を下段に配置しても同様である。このため、電力変換回路部24を上段に配置し、制御回路部25を下段に配置してもよい。
しかし、制御回路部25を上段に配置することで、制御回路基板接続端子48B,50B,52Bの長さを短くすることができる。また電力変換回路部24を下段に配置することで、電力変換回路部24で発生する熱を基体21に逃がし、放熱効果を高めることができる。
また図4に示すように、電源回路基板接続端子(+)42B,45B及び電源回路基板接続端子(-)43B,46Bは、1つの電源配線42,45及び接地配線(GND配線)43,46の端部が4本に分岐する形態である。これは、プレスフィットを良好に行えるようにするためと、1つの電源配線42,45及び接地配線(GND配線)43,46に必要な電流容量を確保するためである。なお、分岐する本数は4本に限定される訳ではなく、必要な複数本に分岐すればよい。
特許文献2のパワーステアリング装置のように、インバータ側コネクタ端子をインバータ側コネクタにTIG溶接し、制御側コネクタ端子を制御回路部の接続孔に半田接合する構造を有する場合、TIG溶接時及び半田接合時に、TIG溶接部及び半田接合部を他の基板で覆うことができない。このためTIG溶接や半田接合が必要な構成では、リジッドフレキシブル基板を用いてリジッド基板を多段に積層する構造(例えば特許文献1のような構造)は、そのまま採用することが難しい。
また、リジッドフレキシブル基板を用いてリジッド基板を多段に積層する構造(例えば特許文献1のような構造)では、一方のリジッド基板が他方のリジッド基板に対して弧を描くようにして積層される。この場合、2つのリジッド基板の間にプレスフィット型コネクタを構成すると、接続端子(挿入端子)が受容端子(スルーホール)に対して弧を描きながら挿入されるため、受容端子(スルーホール)の孔径を大きくする必要があり、接続端子と受容端子との間のプレスフィットが成立しなくなる。このため、プレスフィット型コネクタの用い方には工夫が必要になる。
本実施例によれば、リジッドフレキシブル基板におけるTIG溶接や半田接合の上述した課題、及びリジッドフレキシブル基板におけるプレスフィット型コネクタの課題を解決することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…パワーステアリング装置、12…電動モータの出力軸、9…電子制御装置部、23A…電源回路基板、24A…電力変換回路基板、25A…制御回路基板、42,45…電源配線部材、48,50,52…信号配線部材、26…コネクタ端子組体、6…電動駆動装置、34…第1可撓性部、35…第2可撓性部、42B,43B,45B,46B…電源回路基板接続挿入端子、48B,50B,52B…制御回路基板接続端子、42C,43C…電源回路基板23Aの受容端子、48C,52C…制御回路基板25の受容端子。
Claims (5)
- 電動モータと、前記電動モータの出力軸の軸方向において前記電動モータに対して前記出力軸とは反対側に配置され前記電動モータを制御する電子制御装置部と、を備え、前記電子制御装置部は、電源を生成する電源回路基板と、前記電動モータを駆動制御するパワースイッチング素子を有する電力変換回路基板と、前記パワースイッチング素子を制御する制御回路基板と、電源配線部材及び信号配線部材でコネクタ端子を構成するコネクタ端子組体と、を備えた電動パワーステアリング装置の電動駆動装置において、
前記電源回路基板、前記電力変換回路基板及び前記制御回路基板は、隣接する2つの基板間に第1可撓性部及び第2可撓性部を有すると共に、前記第1可撓性部及び前記第2可撓性部を曲り部として、前記電源回路基板を前記電力変換回路基板と前記制御回路基板との間に配置して3段に積層配置され、
前記コネクタ端子組体は、前記電源配線部材の端部に設けられた電源回路基板接続端子と、前記信号配線部材の端部に設けられた制御回路基板接続端子と、を有し、前記電源回路基板、前記電力変換回路基板及び前記制御回路基板に対して前記電動モータから遠ざかる側に配置され、
前記電源回路基板接続端子及び前記制御回路基板接続端子は、それぞれ前記電源回路基板の受容端子及び前記制御回路基板の受容端子に挿入され、プレスフィットされることにより電気的に接続されることを特徴とする電動パワーステアリング装置の電動駆動装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の電動駆動装置において、
前記制御回路基板は、前記電源回路基板に対して、前記電動モータから遠ざかる側に配置されて、前記電源回路基板及び前記電力変換回路基板よりも前記コネクタ端子組体の近傍に配置されることを特徴とする電動パワーステアリング装置の電動駆動装置。 - 請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の電動駆動装置において、
外部電源から供給される電力は、前記電源回路基板接続端子を介して前記電源回路基板に供給され、
前記電源回路基板でフィルタ処理された電力が前記第1可撓性部に設けられた電気配線を介して前記電力変換回路基板に供給され、
前記電源回路基板でフィルタ処理された電力が前記第2可撓性部に設けられた電気配線を介して前記制御回路基板に供給されることを特徴とする電動パワーステアリング装置の電動駆動装置。 - 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置の電動駆動装置において、
センサ信号又は制御信号の信号は、前記制御回路基板接続端子を介して、前記制御回路基板に流れ、前記制御回路基板から前記前記第2可撓性部を介して前記電源回路基板に流れることを特徴とする電動パワーステアリング装置の電動駆動装置。 - 請求項4に記載の電動パワーステアリング装置の電動駆動装置において、
前記電源配線部材の端部に設けられた電源回路基板接続端子は複数に分岐していることを特徴とする電動パワーステアリング装置の電動駆動装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
121 | Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application |
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ENP | Entry into the national phase |
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NENP | Non-entry into the national phase |
Ref country code: DE |
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122 | Ep: pct application non-entry in european phase |
Ref document number: 19815393 Country of ref document: EP Kind code of ref document: A1 |