WO2019215815A1

WO2019215815A1 - エレベーターの点検情報の表示を更新する機能を備えた表示制御装置およびエレベーターシステム

Info

Publication number: WO2019215815A1
Application number: PCT/JP2018/017778
Authority: WO
Inventors: 彰宏中谷; 剛樹引地; 博行村上; 智史山▲崎▼; 一輝上西; 慎吾安方
Original assignee: 三菱電機ビルテクノサービス株式会社
Priority date: 2018-05-08
Filing date: 2018-05-08
Publication date: 2019-11-14
Also published as: CN112020472A; JPWO2019215815A1; CN112020472B; JP6477996B1

Abstract

エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を確実に表示することができるエレベーターの表示制御装置を提供する。エレベーターの表示制御装置は、エレベーターのかごが予め設定された時間の間に全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記エレベーターの表示装置に表示させる表示制御部、を備えた。

Description

エレベーターの点検情報の表示を更新する機能を備えた表示制御装置およびエレベーターシステム

　この発明は、エレベーターの点検情報の表示を更新する機能を備えた表示制御装置およびエレベーターシステムに関する。

　特許文献１は、エレベーターシステムを開示する。当該エレベーターシステムによれば、エレベーターの点検作業の終了後、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を表示装置に表示させ得る。

日本特開２０１３－１５９４５６号公報

　しかしながら、特許文献１に記載のエレベーターシステムにおいて、保守員がエレベーターの点検作業結果を携帯端末に入力することを忘れることもある。この場合、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を確実に表示させることができない。

　この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を確実に表示させることができるエレベーターの表示制御装置およびエレベーターシステムを提供することである。

　この発明に係るエレベーターの表示制御装置は、エレベーターのメンテナンススイッチがＯＮとなっている状態において前記エレベーターのかごが全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記エレベーターの表示装置に表示させる表示制御部、を備えた。

　この発明に係るエレベーターの表示制御装置は、エレベーターのかごが予め設定された時間の間に全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記エレベーターの表示装置に表示させる表示制御部、を備えた。

　この発明に係るエレベーターシステムは、エレベーターを制御し、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＮとなっている状態において前記エレベーターのかごが全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合に、点検作業終了信号を送信する制御装置と、前記エレベーターの状態を監視し、前記制御装置から前記点検作業終了信号を受信し、前記エレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末により登録された場合に、情報更新信号を送信する監視装置と、前記監視装置から情報更新信号を受信した場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記エレベーターの表示装置に表示させる表示制御装置と、を備えた。

　この発明に係るエレベーターシステムは、エレベーターを制御し、前記エレベーターのかごが予め設定された時間の間に全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合に、点検作業終了信号を送信する制御装置と、前記エレベーターの状態を監視し、前記制御装置から前記点検作業終了信号を受信し、前記エレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末により登録された場合に、情報更新信号を送信する監視装置と、前記監視装置から情報更新信号を受信した場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記エレベーターの表示装置に表示させる表示制御装置と、を備えた。

　これらの発明によれば、エレベーターのメンテナンススイッチがＯＮとなっている状態においてエレベーターのかごが全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合、または、エレベーターのかごが予め設定された時間の間に全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合、表示装置は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を表示する。このため、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を確実に表示させることができる。

実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置が適用されるエレベーターシステムの制御装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置が適用されるエレベーターシステムの監視装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置の要部のハードウェア構成図である。

　この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。

実施の形態１．
　図１は実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置が適用されるエレベーターシステムの構成図である。

　図１のエレベーターシステムにおいて、昇降路１は、図示されない建築物の各階を貫く。機械室２は、昇降路１の直上に設けられる。複数の乗場３の各々は、建築物の各階に設けられる。複数の乗場３の各々は、昇降路１に対向する。

　巻上機４は、機械室２の内部に設けられる。巻上機４は、綱車５を備える。そらせ車６は、機械室２の内部に設けられる。そらせ車６は、綱車５に隣接する。主ロープ７は、綱車５とそらせ車６とに巻き掛けられる。

　かご８は、昇降路１の内部に設けられる。かご８は、主ロープ７の一側に吊るされる。おもり９は、昇降路１の内部に設けられる。おもり９は、主ロープ７の他側に吊るされる。

　かご側表示装置１０は、かご８の内部に設けられる。複数の乗場側表示装置１１の各々は、複数の乗場３の各々に設けられる。

　制御装置１２は、機械室２の内部に設けられる。メンテナンススイッチ１２ａは、制御装置１２に設けられる。監視装置１３は、機械室２の内部に設けられる。監視装置１３は、制御装置１２に電気的に接続される。表示制御装置１４は、表示制御部１４ａを備える。表示制御装置１４は、機械室２の内部に設けられる。表示制御装置１４は、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１と監視装置１３とに電気的に接続される。

　情報センター装置１５は、エレベーターが設けられた建築物から離れた位置に設けられる。例えば、情報センター装置１５は、エレベーターの管理会社に設けられる。

　制御装置１２は、エレベーターを全体的に制御する。例えば、エレベーターの運転モードが通常モードの際、制御装置１２は、エレベーターの呼びに応じてかご８を走行させる。

　監視装置１３は、エレベーターの状態を監視する。例えば、エレベーターの異常が発生した場合、監視装置１３は、当該異常を示す情報を情報センター装置１５に送信する。例えば、監視装置１３への電源が遮断された場合、監視装置１３は、当該電源が遮断されたことを示す情報を情報センター装置１５に送信する。

　表示制御装置１４は、表示制御部１４ａを用いて、エレベーターの状態に応じて、かご側表示装置１０の表示と複数の乗場側表示装置１１の表示とを制御する。

　情報センター装置１５は、エレベーターの点検日時の情報を監視装置１３に送信する。監視装置１３は、当該情報を表示制御装置１４に送信する。表示制御装置１４は、当該情報をかご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とに表示させる。

　エレベーターの保守員は、当該点検日時に当該エレベーターを点検する。保守員は、点検作業開始時にメンテナンススイッチ１２ａのＯＦＦの状態からＯＮの状態に切り替える。当該エレベーターの点検作業が終了した後、予め設定された点検作業終了条件が成立した場合、制御装置１２は、点検作業終了信号を送信する。例えば、メンテナンススイッチ１２ａがＯＮとなっている状態においてかご８が全ての階に停止してから予め設定された判定時間が経過しておらず、メンテナンススイッチ１２ａがＯＦＦの状態となってから予め設定された判定時間が経過していない場合、制御装置１２は、点検作業終了条件が成立したと判定する。この際の判定時間は、適宜設定される。例えば、判定時間は、１０分に設定される。

　監視装置１３は、制御装置１２から点検作業終了信号を受信し、エレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末１６により登録されてから予め設定された判定時間が経過していない場合に、第１情報更新信号を送信する。例えば、判定時間は、１０分に設定される。

　表示制御装置１４は、監視装置１３から第１情報更新信号を受信した場合に、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報をかご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とに表示させる。

　その後、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたことを判定する際の条件として予め設定された連絡情報確認済条件が成立した場合に、制御装置１２は、連絡情報確認済信号を送信する。

　例えば、かご８が全ての階に停止した場合に、制御装置１２は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたと判定する。

　例えば、メンテナンススイッチ１２ａがＯＦＦの状態となってから予め設定された判定時間が経過した場合に、制御装置１２は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたと判定する。例えば、判定時間は、２４時間に設定される。

　例えば、かご８の走行回数が予め設定された判定回数となった場合に、制御装置１２は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたと判定する。例えば、判定回数は、１００回に設定される。

　例えば、かご８に乗った利用者の累積人数が予め設定された判定人数となった場合に、制御装置１２は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたと判定する。例えば、判定人数は、１００人に設定される。

　例えば、かご８に設けられたカメラに撮影された画像に基づいて、エレベーターの利用者として登録された複数の者の顔が予め設定された判定割合だけ認証された場合に、制御装置１２は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたと判定する。例えば、判定割合は、８割から９割の間に設定される。この際の認証は、カメラの側または制御装置１２の側のいずれかで行われればよい。

　監視装置１３は、制御装置１２から連絡情報確認済信号を受信した場合に、第２情報更新信号を送信する。

　表示制御装置１４は、第２情報更新情報を受信した場合に、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とに表示させる情報をエレベーターの点検作業結果の連絡の情報からエレベーターの点検作業結果の連絡ではない情報に切り替える。

　次に、図２を用いて、制御装置１２の動作の概要を説明する。
　図２は実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置が適用されるエレベーターシステムの制御装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。

　ステップＳ１では、制御装置１２は、予め設定された点検作業終了条件が成立しているか否かを判定する。ステップＳ１で点検作業終了条件が成立していない場合、制御装置１２は、ステップＳ１の動作を継続する。ステップＳ１で点検作業終了条件が成立している場合、制御装置１２は、ステップＳ２の動作を行う。

　ステップＳ２では、制御装置１２は、点検作業終了信号を送信する。その後、制御装置１２は、ステップＳ３の動作を行う。ステップＳ３では、制御装置１２は、予め設定された連絡情報確認済条件が成立しているか否かを判定する。

　ステップＳ３で連絡情報確認済条件が成立していない場合、制御装置１２は、ステップＳ３の動作を継続する。ステップＳ３で連絡情報確認済条件が成立している場合、制御装置１２は、ステップＳ４の動作を行う。ステップＳ４では、制御装置１２は、連絡情報確認済信号を送信する。その後、制御装置１２は、動作を終了する。

　次に、図３を用いて、監視装置１３の動作の概要を説明する。
　図３は実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置が適用されるエレベーターシステムの監視装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。

　ステップＳ１１では、監視装置１３は、点検作業終了信号を受信しているか否かを判定する。ステップＳ１１で監視装置１３が点検作業終了信号を受信していない場合、監視装置１３は、ステップＳ１１の動作を継続する。ステップＳ１１で監視装置１３が点検作業終了信号を受信している場合、監視装置１３は、ステップＳ１２の動作を行う。

　ステップＳ１２では、監視装置１３は、エレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末１６により登録されたか否かを判定する。ステップＳ１２でエレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末１６により登録されていない場合、監視装置１３は、ステップＳ１１の動作を行う。ステップＳ１２でエレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末１６により登録された場合、監視装置１３は、ステップＳ１３の動作を行う。

　ステップＳ１３では、監視装置１３は、第１情報更新信号を送信する。その後、監視装置１３は、ステップＳ１４の動作を行う。ステップＳ１４では、監視装置１３は、連絡情報確認済信号を受信しているか否かを判定する。

　ステップＳ１４で監視装置１３が連絡情報確認済信号を受信していない場合、監視装置１３は、ステップＳ１４の動作を継続する。ステップＳ１４で監視装置１３が連絡情報確認済信号を受信している場合、監視装置１３は、ステップＳ１５の動作を行う。ステップＳ１５では、監視装置１３は、第２情報更新信号を送信する。その後、監視装置１３は、動作を終了する。

　次に、図４を用いて、表示制御装置の動作の概要を説明する。
　図４は実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置の動作の概要を説明するためのフローチャートである。

　ステップＳ２１は、表示制御装置１４は、第１情報更新信号を受信しているか否かを判定する。ステップＳ２１で表示制御装置１４が第１情報更新信号を受信していない場合、表示制御装置１４は、ステップＳ２１の動作を継続する。ステップＳ２１で表示制御装置１４が第１情報更新信号を受信している場合、表示制御装置１４は、ステップＳ２２の動作を行う。

　ステップＳ２２では、表示制御装置１４は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報をかご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とに表示させる。その後、表示制御装置１４は、ステップＳ２３の動作を行う。ステップＳ２３では、表示制御装置１４は、第２情報更新信号を受信しているか否かを判定する。ステップＳ２３で表示制御装置１４が第２情報更新信号を受信していない場合、表示制御装置１４は、ステップＳ２３の動作を継続する。ステップＳ２３で表示制御装置１４が第２情報更新信号を受信している場合、表示制御装置１４は、ステップＳ２４の動作を行う。

　ステップＳ２４では、表示制御装置１４は、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とに表示させる情報をエレベーターの点検作業結果の連絡の情報からエレベーターの点検作業結果の連絡ではない情報に切り替える。その後、表示制御装置１４は、動作を終了する。

　以上で説明した実施の形態１によれば、点検作業終了条件が成立している場合、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とは、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を表示する。このため、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を自動で確実に表示することができる。

　この際、エレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末１６により登録されていることを条件としなくてもよい。このときの点検作業終了条件は、メンテナンススイッチ１２ａがＯＮとなっている状態においてかご８が全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、メンテナンススイッチ１２ａがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合となる。この場合、点検作業時にしか操作されないメンテナンススイッチ１２ａがＯＮの状態となり、点検作業終了時に各階の点検中の札の取り外しのためにかご８が各階に停止し、その後、メンテナンススイッチ１２ａがＯＦＦの状態となれば、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とは、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を表示する。このため、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を自動でより確実に表示することができる。

　また、かご８が予め設定された判定時間の間に全ての階に停止してから予め設定された判定時間が経過しておらず、メンテナンススイッチ１２ａがＯＦＦの状態となってから予め設定された判定時間が経過していない場合を、点検作業終了条件としてもよい。例えば、判定時間は、１０分に選定される。この場合、点検作業終了後にメンテナンススイッチ１２ａがＯＦＦの状態になり、各階の点検中の札の取り外しのためにかご８が各階に停止した場合も、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とは、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を表示する。このため、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を自動でより確実に表示することができる。

　また、エレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末１６により登録されていない場合、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とは、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を表示しない。このため、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報をより適切なタイミングで表示することができる。この際、点検作業の結果に応じた情報を表示すれば、エレベーターの点検作業結果をより正確に報知することができる。

　また、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたことを判定する際の条件が成立した場合、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１との表示は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報からエレベーターの点検作業結果の連絡ではない情報に切り替えられる。このため、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報の表示をより適切なタイミングで終了することができる。

　例えば、かご８が全ての階に停止した場合、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１との表示は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報からエレベーターの点検作業結果の連絡ではない情報に切り替えられる。全ての階の利用者がエレベーターを利用した後にエレベーターの点検作業結果の連絡の情報の表示を終了することができる。

　例えば、メンテナンススイッチ１２ａがＯＦＦの状態となってから予め設定された判定時間が経過した場合、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１との表示は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報からエレベーターの点検作業結果の連絡ではない情報に切り替えられる。ある程度の利用者がエレベーターを利用した後にエレベーターの点検作業結果の連絡の情報の表示を終了することができる。

　例えば、かご８の走行回数が予め設定された判定回数となった場合、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１との表示は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報からエレベーターの点検作業結果の連絡ではない情報に切り替えられる。ある程度の利用者がエレベーターを利用した後にエレベーターの点検作業結果の連絡の情報の表示を終了することができる。

　例えば、かご８に乗った利用者の累積人数が予め設定された判定人数となった場合、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１との表示は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報からエレベーターの点検作業結果の連絡ではない情報に切り替えられる。ある程度の利用者がエレベーターを利用した後にエレベーターの点検作業結果の連絡の情報の表示を終了することができる。

　例えば、かご８に設けられたカメラに撮影された画像に基づいて、エレベーターの利用者として登録された複数の者の顔が予め設定された判定割合だけ認証された場合、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１との表示は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報からエレベーターの点検作業結果の連絡ではない情報に切り替えられる。多くの利用者がエレベーターを利用した後にエレベーターの点検作業結果の連絡の情報の表示を終了することができる。

　なお、点検作業終了条件が成立した場合に、監視装置１３から情報センター装置１５に画像要求信号を送信してもよい。この際、情報センター装置１５は、画像要求信号に基づいて点検作業結果の連絡の画像の情報を監視装置１３に送信すればよい。表示制御装置１４は、監視装置１３からの点検作業結果の連絡の画像の情報をかご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とに表示させればよい。この場合、エレベーターの点検作業結果の連絡の画像の情報を自動で確実に表示することができる。

　また、連絡情報確認済条件が成立した場合に、監視装置１３から情報センター装置１５に画像切替信号を送信してもよい。この際、情報センター装置１５は、画像切替信号に基づいて点検作業結果の連絡の画像の情報から変更する切替画像の情報を監視装置１３に送信すればよい。表示制御装置１４は、監視装置１３からの切替画像の情報をかご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とに表示させればよい。この場合、切替画像の情報を自動で確実に表示することができる。

　また、状況に応じて、かご側表示装置１０と複数の乗場側表示装置１１とのうちの少なくとも一つに対して、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報の表示の制御および表示の切り替えの制御を適用してもよい。この場合、状況に応じて最小限の制御で必要な情報を報知することができる。

　また、実施の形態１の表示制御装置１４等を機械室２がないエレベーターに適用しておよい。この場合も、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を自動で確実に表示することができる。

　次に、図５を用いて、表示制御装置１４の要部の例を説明する。
　図５は実施の形態１におけるエレベーターの表示制御装置の要部のハードウェア構成図である。

　表示制御装置１４の要部の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも１つのプロセッサ１７ａと少なくとも１つのメモリ１７ｂとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも１つの専用のハードウェア１８を備える。

　処理回路が少なくとも１つのプロセッサ１７ａと少なくとも１つのメモリ１７ｂとを備える場合、表示制御装置１４の要部の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも１つのメモリ１７ｂに格納される。少なくとも１つのプロセッサ１７ａは、少なくとも１つのメモリ１７ｂに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置１２の要部の各機能を実現する。少なくとも１つのプロセッサ１７ａは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、ＤＳＰともいう。例えば、少なくとも１つのメモリ１７ｂは、ＲＡＭ、ＲＯＭ、フラッシュメモリ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、ＤＶＤ等である。

　処理回路が少なくとも１つの専用のハードウェア１８を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、表示制御装置１４の要部の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、表示制御装置１４の要部の各機能は、まとめて処理回路で実現される。

　表示制御装置１４の要部の各機能について、一部を専用のハードウェア１８で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、表示制御部１４ａの機能については専用のハードウェア１８としての処理回路で実現し、表示制御部１４ａの機能以外の機能については少なくとも１つのプロセッサ１７ａが少なくとも１つのメモリ１７ｂに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。

　このように、処理回路は、ハードウェア１８、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置１２の要部の各機能を実現する。

　図示されないが、制御装置１２の要部の各機能も、表示制御装置１４の要部の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現される。監視装置１３の要部の各機能も、表示制御装置１４の要部の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現される。

　以上のように、この発明に係るエレベーターの表示制御装置は、エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を表示するシステムに利用できる。

　１　昇降路、　２　機械室、　３　乗場、　４　巻上機、　５　綱車、　６　そらせ車、　７　主ロープ、　８　かご、　９　おもり、　１０　かご側表示装置、　１１　乗場側表示装置、　１２　制御装置、　１２ａ　メンテナンススイッチ、　１３　監視装置、　１４　表示制御装置、　１４ａ　表示制御部、　１５　情報センター装置、　１６　保守端末、　１７ａ　プロセッサ、　１７ｂ　メモリ、　１８　ハードウェア

Claims

　エレベーターのメンテナンススイッチがＯＮとなっている状態において前記エレベーターのかごが全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記エレベーターの表示装置に表示させる表示制御部、
を備えたエレベーターの表示制御装置。
　エレベーターのかごが予め設定された時間の間に全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記エレベーターの表示装置に表示させる表示制御部、
を備えたエレベーターの表示制御装置。
　前記表示制御部は、前記エレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末により登録されていない場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記表示装置に表示させない請求項１または請求項２に記載のエレベーターの表示制御装置。
　前記表示制御部は、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記表示装置に表示させた後、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたことを判定する際の条件が成立した場合に、前記表示装置に表示させる情報を前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報から前記エレベーターの点検作業結果の連絡ではない情報に切り替える請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のエレベーターの表示制御装置。
　前記表示制御部は、前記かごが全ての階に停止した場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたことを判定する際の条件が成立したとする請求項４に記載のエレベーターの表示制御装置。
　前記表示制御部は、前記メンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過した場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたことを判定する際の条件が成立したとする請求項４に記載のエレベーターの表示制御装置。
　前記表示制御部は、前記かごの走行回数が予め設定された回数となった場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたことを判定する際の条件が成立したとする請求項４に記載のエレベーターの表示制御装置。
　前記表示制御部は、前記かごに乗った利用者の累積人数が予め設定された人数となった場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたことを判定する際の条件が成立したとする請求項４に記載のエレベーターの表示制御装置。
　前記表示制御部は、前記かごに設けられたカメラに撮影された画像に基づいて、前記エレベーターの利用者として登録された複数の者の顔が予め設定された割合だけ認証された場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報が確認されたことを判定する際の条件が成立したとする請求項４に記載のエレベーターの表示制御装置。
　エレベーターを制御し、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＮとなっている状態において前記エレベーターのかごが全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合に、点検作業終了信号を送信する制御装置と、
　前記エレベーターの状態を監視し、前記制御装置から点検作業終了信号を受信し、前記エレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末により登録された場合に、情報更新信号を送信する監視装置と、
　前記監視装置から情報更新信号を受信した場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記エレベーターの表示装置に表示させる表示制御装置と、
を備えたエレベーターシステム。
　エレベーターを制御し、前記エレベーターのかごが予め設定された時間の間に全ての階に停止してから予め設定された時間が経過しておらず、前記エレベーターのメンテナンススイッチがＯＦＦの状態となってから予め設定された時間が経過していない場合に、点検作業終了信号を送信する制御装置と、
　前記エレベーターの状態を監視し、前記制御装置から点検作業終了信号を受信し、前記エレベーターの点検作業の結果の情報が保守端末により登録された場合に、情報更新信号を送信する監視装置と、
　前記監視装置から情報更新信号を受信した場合に、前記エレベーターの点検作業結果の連絡の情報を前記エレベーターの表示装置に表示させる表示制御装置と、
を備えたエレベーターシステム。