WO2019193637A1 - 電池装置および車両 - Google Patents
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- H02J—CIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
- H02J7/00—Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
Abstract
実施形態による電池装置は、少なくとも1つの組電池BTと、組電池BTと負荷との間に延びた主回路の電気的接続状態を切替える主開閉器MCP、MCMと、起動するときに主開閉器MCP、MCMを閉じて主回路を電気的に接続し、停止するときに主開閉器MCP、MCMを開いて主回路の電気的に遮断する電池管理回路30と、組電池BTと主開閉器MCP、MCMとの間の主回路から給電され、組電池BTから得られる直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力可能な電源回路20と、電源回路20から給電され、主回路と負荷とが電気的に接続しているか否かを検出し、主回路と負荷との電気的接続が検出されたときに電池管理回路30への電源供給を開始させる自立起動制御回路10と、を備える。
Description
本発明の実施形態は、電池装置および車両に関する。
従来、様々な電子機器の電源として鉛蓄電池が採用されている。鉛蓄電池は安価に安定供給が可能であり、例えば産業用車両などの電源として利用されている。
一方で、リチウムイオン電池は、重量に対する充電容量が大きい等の特性から、近年、携帯可能な電子機器や電動車両などの移動体の電源として利用されつつある。また、リチウムイオン電池は、鉛蓄電池よりも低抵抗である特性から、充電に要する時間を短縮可能である。上記のような特性から、従来鉛蓄電池を電源として利用していた機器において、リチウムイオン電池を電源として利用可能とすることが望まれている。
鉛蓄電池は稼働可能範囲の上限および下限の付近の電圧で大きな劣化や発熱を伴うため、安定的に稼働する狭い電圧範囲(稼動可能範囲よりも十分に狭い電圧範囲)で使用する。一方で、リチウムイオン電池は稼働可能範囲の上限および下限近傍の電圧まで使用することができ、この点においてリチウムイオン電池は鉛蓄電池より高性能である。
しかしながら、リチウムイオン電池は上限下限電圧のぎりぎりまで高入出力(充放電)が可能であることから、過充電や過放電にならないよう、電池の電圧や温度等を監視する電池管理回路(BMU:Battery Management Unit)や上位装置による管理下にて起動および動作することが望ましく、鉛蓄電池が利用されていた環境をそのまま適用することは困難であった。
しかしながら、リチウムイオン電池は上限下限電圧のぎりぎりまで高入出力(充放電)が可能であることから、過充電や過放電にならないよう、電池の電圧や温度等を監視する電池管理回路(BMU:Battery Management Unit)や上位装置による管理下にて起動および動作することが望ましく、鉛蓄電池が利用されていた環境をそのまま適用することは困難であった。
本発明の実施形態は上記事情を鑑みて成されたものであって、汎用性の高い電池装置および車両を提供することを目的とする。
実施形態による電池装置は、少なくとも1つの組電池と、前記組電池と負荷との間に延びた主回路の電気的接続状態を切替える主開閉器と、起動するときに前記主開閉器を閉じて前記主回路を電気的に接続し、停止するときに前記主開閉器を開いて前記主回路の電気的に遮断する電池管理回路と、前記組電池と前記主開閉器との間の前記主回路から給電され、前記主回路から得られる直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力可能な電源回路と、前記電源回路から給電され、外部から得られる信号に基づいて前記主回路と前記負荷とが電気的に接続しているか否かを検出し、前記主回路と前記負荷との電気的接続が検出されたときに前記電池管理回路への電源供給を開始させる自立起動制御回路と、を備える。
例えば、鉛蓄電池を電源として利用していた電子機器では、電池装置の主回路を電子機器の主回路へ電気的に接続することのみにより、電子機器が起動可能に構成されている場合がある。本願発明者らは、このような環境において、鉛蓄電池に替えてリチウムイオン電池を電源として用いることを検討した。
鉛蓄電池を搭載した電池装置は、例えば、電池交換や電子機器側のメンテナンスの際に電池装置と負荷を物理的に取り外し、電池装置と負荷と接続されない状態となるが、電池装置と主回路とが電気的に接続された状態である。一方で、リチウムイオン電池は鉛蓄電池よりも低抵抗で大電流を流せる特性を備え、主開閉器を備えることから、例えば負荷に接続されていない状態や電池装置と負荷を物理的に取り外す際には主開閉器を開いて、電池装置と主回路を電気的に遮断してあることが、作業安全性を向上させる意味でも好ましい。
また、鉛蓄電池を搭載した電池装置では、多直列に接続された個々の鉛蓄電池の電圧のばらつきをメンテナンス充電(均等充電という)で調整することとして、電圧を監視しない。これに対し、リチウムイオン電池を搭載した電池装置は稼働可能範囲ぎりぎりまで使用し、大電流を流すことが可能であることから、過充電や過放電での性能劣化を防止するために個々の電池や、並列に接続されたセルグループの電圧を監視する監視機能を設けることが要求される。
また、鉛蓄電池を搭載した電池装置では、多直列に接続された個々の鉛蓄電池の電圧のばらつきをメンテナンス充電(均等充電という)で調整することとして、電圧を監視しない。これに対し、リチウムイオン電池を搭載した電池装置は稼働可能範囲ぎりぎりまで使用し、大電流を流すことが可能であることから、過充電や過放電での性能劣化を防止するために個々の電池や、並列に接続されたセルグループの電圧を監視する監視機能を設けることが要求される。
上記のことから、例えば鉛蓄電池に替えて、リチウムイオン電池を搭載した電池装置を電源とする場合、監視機能を備えるとともに、少なくとも負荷と接続されたときに蓄電池と主回路とを電気的に接続する構成が要求される。
以下の実施形態では、上記事情を鑑みて、様々な環境で動作可能な汎用性の高い電池装置および車両の一例として、産業用車両および産業車両に搭載される電池装置について説明する。
以下の実施形態では、上記事情を鑑みて、様々な環境で動作可能な汎用性の高い電池装置および車両の一例として、産業用車両および産業車両に搭載される電池装置について説明する。
以下、一実施形態の電池装置および車両について、図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態の電池装置および車両の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の車両は、電池装置と、コネクタCN2と、車両制御回路CTRと、充電回路CHと、インバータINVと、電動機Mと、開閉器MCと、切替器SWと、補機(図示せず)と、を備えた電動車両である。本実施形態の車両は、例えば、フォークリフト、牽引車両、農機、高所作業車、電動車いす、AGV(automatic guided vehicle)などを含む産業用車両に適用することができる。
図1は、一実施形態の電池装置および車両の一構成例を概略的に示す図である。
本実施形態の車両は、電池装置と、コネクタCN2と、車両制御回路CTRと、充電回路CHと、インバータINVと、電動機Mと、開閉器MCと、切替器SWと、補機(図示せず)と、を備えた電動車両である。本実施形態の車両は、例えば、フォークリフト、牽引車両、農機、高所作業車、電動車いす、AGV(automatic guided vehicle)などを含む産業用車両に適用することができる。
充電回路CHは、コネクタCN1、CN2を介して、電池装置の主回路と電気的に接続可能である。充電回路CHは、外部に露出した充電端子と電気的に接続し、充電端子に充電器が接続されたときに、電池装置の主回路を介して複数の電池モジュールMDLへ充電電流を供給することができる。
インバータINVの直流端子は、コネクタCN1、CN2を介して、電池装置の主回路と電気的に接続可能である。インバータINVの交流端子は、電動機Mと電気的に接続している。インバータINVは、電池装置から得られた直流電力を交流電力に変換して電動機Mへ出力することができる。また、電動機Mから得られた交流電力を直流電力に変換して電池装置へ出力することができる。インバータINVの直流端子と電池装置の主回路との電気的接続状態は、主開閉器MCにより切替えることができる。
補機は、コネクタCN1、CN2を介して、電池装置の主回路と電気的に接続可能である。補機は、例えば、主機を稼働するために必要な付属機器であり、ウインカーやホーンやホーン、ライトなどを含む。
補機は、コネクタCN1、CN2を介して、電池装置の主回路と電気的に接続可能である。補機は、例えば、主機を稼働するために必要な付属機器であり、ウインカーやホーンやホーン、ライトなどを含む。
車両制御回路CTRは、充電器CH、インバータINV、メインコンタクタMC、および、補機の動作を制御可能に構成されている。車両制御回路CTRは、例えば、CPU(central processing unit)やMPU(micro processing unit)などのプロセッサを少なくとも1つと、プロセッサにより実行されるプログラムを格納するメモリとを備えていてもよい。
車両制御回路CTRは、コネクタCN1、CN2を介して、電池装置の主回路と電気的に接続し、電池装置から供給される直流電力を電源とする。車両制御回路CTRの電源供給ラインには、例えば、イグニッション信号により電気的接続状態が切り替わる切替器SWが設けられている。利用者が車両のイグニッションをオンしたときに、電池装置から車両制御回路CTRへ電源が供給される。
本実施形態の電池装置は、複数の電池モジュールMDLと、自立起動制御回路10と、電源回路(DC/DC)20と、電池管理回路(BMU)30と、電流センサCSと、主開閉器MCP、MCMと、を備えている。本実施形態の電池装置は、例えば、公称電圧100V未満である。
本実施形態の電池装置は、主開閉器MCP、MCMにより電池装置の主回路と電気的に接続する第1コネクタCN1と、負荷側の主回路と電気的に接続する第2コネクタCN2とを介して、負荷と電気的に接続可能である。なお、本実施形態の電池装置は、第1コネクタCN1を含んでいてもよい。
複数の電池モジュールMDLのそれぞれは、例えば、直列及び/又は並列接続した複数の二次電池セルを含む組電池BTを備える。また、複数の電池モジュールMDLのそれぞれは、温度センサと、ヒューズなどの保護素子(保護装置)と、電池監視回路(CMU:Cell Monitoring Unit)1と、を備えていてもよい。なお、電池監視回路1は、後述する電池管理回路30に含まれていてもよい。
複数の電池モジュールMDLの組電池BTは、例えば、図示しない断路器(サービスディスコネクト)を介して直列に接続している。なお、断路器は、保護用にヒューズを備えていてもよい。
複数の電池モジュールMDLの組電池BTは、例えば、図示しない断路器(サービスディスコネクト)を介して直列に接続している。なお、断路器は、保護用にヒューズを備えていてもよい。
本実施形態では、組電池BTは、リチウムイオン電池の二次電池セル(図示せず)を複数備えている。なお、組電池BTの二次電池セルは、リチウムイオン電池に限定されるものではなく、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池などの二次電池を用いることができる。
電池監視回路1は、組電池BTの複数の二次電池セル個々の正極端子と負極端子との電圧を検出する。また電池監視回路1は、組電池BTの近傍の温度を少なくとも1ヶ所で検出する。
電池監視回路1は、後述する電池管理回路30および他の電池監視回路1との間で、例えばCAN(Control Area Network)プロトコルに基づいて通信可能に構成されている。電池監視回路1は、検出した電圧と温度との情報を周期的に電池管理回路30へ送信する。本実施形態では、例えば、低電位側の電池モジュールMDLの電池監視回路1から高電位側の電池モジュールMDLの電池監視回路へ、順次、検出値を送信し、最も高電位側の電池モジュールMDLの電池監視回路1から電池管理回路30へ全ての組電池BTの検出値を送信してもよい。また、複数の電池モジュールMDLの電池監視回路1各々が電池管理回路10と通信可能に接続され、複数の電池監視回路1の夫々から電池管理回路10との間で、検出値を送信してもよい。
電池監視回路1は、例えば、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備え、ソフトウエアにより上記動作を実現するように構成されてもよく、ハードウエアにより構成された回路により上記動作を実現するように構成されてもよく、ソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより上記動作を実現するように構成されていてもよい。
主開閉器MCM、MCPは、複数の電池モジュールMDLと負荷とを接続する主回路の電気的接続状態を切り替え可能となるように、主回路に設けられている。主開閉主開閉器MCPは、最も高電位側の電池モジュールMDLの正極端子と負荷との間に延びた主回路の電気的接続状態を切替える。主開閉器MCMは、最も低電位側の電池モジュールMDLの負極端子と負荷との間に延びた主回路との間の電気的接続状態を切替える。
なお、主開閉器MCP、MCMは、例えば、常開型(ノーマリオープン)の電磁接触器(FET、リレー等を含む)であって、例えば、電池管理回路30が起動することにより閉じ、電池管理回路30が停止することにより開く、A接点のコンタクタを採用することができる。
また、本実施形態では、高電位側の主回路に主開閉器MCPを設け、低電位側の主回路に主開閉器MCMを設けて安全性を担保しているが、主開閉器MCP、MCMは少なくともいずれか一方のみであっても構わない。
また、本実施形態では、高電位側の主回路に主開閉器MCPを設け、低電位側の主回路に主開閉器MCMを設けて安全性を担保しているが、主開閉器MCP、MCMは少なくともいずれか一方のみであっても構わない。
電流センサCSは、最も高電位側の電池モジュールMDLの正極端子と主開閉器MCPとの間に配置されている。電流センサCSは、複数の組電池BTに流れる電流を周期的に検出して電池管理回路30へ送信する。
電池管理回路30は、複数の電池モジュールMDLの電池監視回路1から、二次電池セルの電圧および組電池BTの温度の情報を取得する。また、電池管理回路30は、電流センサCSから、複数の組電池BTに流れる電流の情報を取得する。電池管理回路30は、例えば、電圧、温度、および電流の情報を用いて、複数の組電池BT(或いは二次電池セル)のSOC(state of charge)を演算することができる。
更に、電池管理回路30は、例えば、二次電池セルの電圧や、組電池BTの温度、演算したSOCに応じて、主開閉器MCP、MCMにより主回路の電気的接続を切断し、組電池BTの充電(或いは放電)を停止したり、組電池BTの交換時期を知らせるアラームや異常を通知する警告等を出力したりすることができる。
電池管理回路30は、電源回路20から供給される電力により動作し、主開閉器MCP、MCMの動作を制御可能である。
電池管理回路30は、電源回路20から供給される電力により動作し、主開閉器MCP、MCMの動作を制御可能である。
電池管理回路30は、例えば、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを備え、ソフトウエアにより上記動作を実現するように構成されてもよく、ハードウエアにより構成された回路により上記動作を実現するように構成されてもよく、ソフトウエアとハードウエアとの組み合わせにより上記動作を実現するように構成されていてもよい。
電源回路20は、主回路から供給される直流電圧(例えば24V)を所定の直流電圧(例えば12V)に変換するDC/DC回路であって、変換後の所定の直流電圧(例えば12V)の電源を自立起動制御回路10および電池管理回路30へ供給可能に構成されている。
電源回路20は、主開閉器MCP、MCMと複数の電池モジュールMDLとの間に延びた主回路から給電される。従って、主開閉器MCP、MCMにより開いた状態であっても、複数の電池モジュールMDLから電源回路20へ給電することが可能である。
電源回路20は、電池管理回路30への電源供給状態を切替える切替部22を備えている。切替部22は、自立起動制御回路10からの制御信号に基づいて、電源回路20から電池管理回路30への電源供給を開始および停止する。本実施形態では、電源回路20は、自立起動制御回路10へ常に電源を供給する。
自立起動制御回路10は、検出部12と、電源制御部14と、を備えている。
検出部12は、外部から得られる信号に基づいて、主回路と負荷とが電気的に接続しているか否かを検出可能に構成されている。本実施形態では、検出部12は、第1コネクタCN1と第2コネクタCN2とが嵌合したか否かを検出可能に構成されている。検出部12は、第1コネクタCN1の一対の接続検出ピン(ショートピン)PAと電気的に接続している。
検出部12は、外部から得られる信号に基づいて、主回路と負荷とが電気的に接続しているか否かを検出可能に構成されている。本実施形態では、検出部12は、第1コネクタCN1と第2コネクタCN2とが嵌合したか否かを検出可能に構成されている。検出部12は、第1コネクタCN1の一対の接続検出ピン(ショートピン)PAと電気的に接続している。
検出部12は、主開閉器MCP、MCMの接続状態にかかわらず、電源回路20から常に給電されている。検出部12は、例えば、接続検出ピンPAの一方に所定の電圧を印加し、接続検出ピンPAの他方に異なる所定の電圧を印加し、一対の接続検出ピンPAの電圧を監視して、一対の接続検出ピンPAの電圧(外部から得られる信号)が変化したか否かにより、第1コネクタCN1と第2コネクタCN2とが嵌合したか否かを判断する。
検出部12は、一対の接続検出ピンPAの電圧変化より接続検出ピンPAがショートしたと判断したときに、電源制御部14へ電池管理回路30の起動を通知する。検出部12は、一対の接続検出ピンPAの電圧変化により接続検出ピンPAがオープンになったと判断したときに、電源制御部14へ電池管理回路30の停止を通知する。
電源制御部14は、検出部12から電池管理回路30の起動の通知を受けて、電池管理回路30への電源供給を開始する制御信号を電源回路20の切替部22へ送信する。電源制御部14は、検出部12から電池管理回路30の停止の通知を受けて、電池管理回路30への電源供給を停止する制御信号を電源回路20の切替部22へ送信する。
図2は、図1に示す電池装置の第1コネクタと負荷側の第2コネクタとの一構成例を概略的に示す図である。
第1コネクタCN1は、一対の接続検出ピンPAと、一対の主回路接続ピンPBと、を備えたオスプラグを含む。一対の接続検出ピンPAは、自立起動制御回路10の検出部12と電気的に接続している。一対の主回路接続ピンPBは、電池装置の主回路と電気的に接続している。
第1コネクタCN1は、一対の接続検出ピンPAと、一対の主回路接続ピンPBと、を備えたオスプラグを含む。一対の接続検出ピンPAは、自立起動制御回路10の検出部12と電気的に接続している。一対の主回路接続ピンPBは、電池装置の主回路と電気的に接続している。
なお、一対の接続検出ピンPAと一対の主回路接続ピンPBとは、挿入方向を軸として回転したときに非対称となるように配置され、ユーザがプラグを差し込むときに誤った向きとなることを回避している。
第2コネクタCN2は、一対の接続検出ピンPAと嵌合する接続ピン差込口と、一対の主回路接続ピンPBと嵌合する主回路接続ピン差込口と、を備えたメスプラグを含む。接続ピン差込口は、一対の接続検出ピンPAの一方と他方とを互いに電気的に接続してショートさせる導電部材Aを備えている。主回路接続ピン差込口は、一対の主回路接続ピンPBから負荷への電力供給が可能となるように、負荷と主回路接続ピンPBとを電気的に接続する。
第1コネクタCN1のピンPA、PBを第2コネクタCN2の差込口へ挿入する方向において、一対の接続検出ピンPAは一対の主回路接続ピンPBよりも短い。換言すると、差し込む方向において、接続検出ピンPAが接続ピン差込口と接触する面積は、主回路接続ピンPBが主回路接続ピン差込口と接触する面積よりも小さい。したがって、第1コネクタCN1と第2コネクタCN2とを嵌合させるときには、一対の主回路接続ピンPBが主回路接続ピン差込口と挿入した後に、一対の主回路接続ピンPBが接続ピン差込口と嵌合して、一対の接続検出ピンPAが互いに電気的に接続(ショート)される。第1コネクタCN1を第2コネクタCN2から取り外すときには、一対の主回路接続ピンPBが主回路接続ピン差込口から外れる前に、一対の接続検出ピンPAが接続ピン差込口から外れて、一対の接続検出ピンPAが電気的に絶縁された状態(オープン)となる。
図3は、一実施形態の電池装置が負荷に電気的に接続したときの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
電源回路20が起動すると、電源回路20は主回路から取得した直流電圧を所定の直流電圧に変換して自立起動制御回路10の検出部12へ供給する。
電源回路20が起動すると、電源回路20は主回路から取得した直流電圧を所定の直流電圧に変換して自立起動制御回路10の検出部12へ供給する。
自立起動制御回路10の検出部12は電源回路20から給電されて起動し、接続検出ピンPAに所定の電圧を印加し、接続検出ピンPAの電圧を監視してショートしている状態かオープンしている状態かを判断する(ステップSA1)。
検出部12は、例えば、接続検出ピンPAの一方と他方との電圧差が所定の閾値以下となったときに接続検出ピンPAがショートした状態であると判断し、接続検出ピンPAの一方と他方との電圧差が所定の閾値よりも大きくなったときに接続検出ピンPAがオープンしている状態であると判断してもよい。
検出部12は、接続検出ピンPAがオープンしている状態からショートしている状態となったと判断すると、電源制御部14へ電池管理回路30の起動を通知する。電源制御部14は検出部12から電池管理回路30の起動の通知を受けると、電源回路20の切替部22に制御信号を送信し、電池管理回路30へ電源供給を開始させる(ステップSA2)。
電池管理回路30は電源回路20からの電源供給により起動し、主開閉器(コンタクタ)MCP、MCMを閉じて主回路を電気的に接続する(ステップSA3)。なお、主開閉器MCP、MCMは常開型であって、例えば、電池管理回路30が起動することにより閉じるA接点のコンタクタを採用することができる。
上記のように、本実施形態の電池装置によれば、第1コネクタCN1と第2コネクタCN2とが接続することにより電池管理回路30が起動し、主回路を介する複数の電池モジュールMDLから負荷への放電および複数の電池モジュールMDLの充電が可能となる。
図4は、一実施形態の電池装置が負荷から電気的に切り離されたときの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
自立起動制御回路10の検出部12は、接続検出ピンPAの電圧を監視してショートしている状態かオープンしている状態かを判断する(ステップSB1)。
自立起動制御回路10の検出部12は、接続検出ピンPAの電圧を監視してショートしている状態かオープンしている状態かを判断する(ステップSB1)。
検出部12は、接続検出ピンPAがショートしている状態からオープンしている状態となったと判断すると、電源制御部14へ電池管理回路30の停止を通知する。電源制御部14は、検出部12から電池管理回路30の停止の通知を受けると、電源回路20の切替部22に制御信号を送信し、電池管理回路30への電源供給を停止させる(ステップSB2)。
電池管理回路30は電源回路20からの電源供給がなくなると停止し、主開閉器(コンタクタ)MCP、MCMが開いて主回路の電気的接続が遮断される(ステップSB3)。
上記のように、本実施形態の電池装置によれば、第1コネクタCN1と第2コネクタCN2とが引き外されることにより電池管理回路30が停止し、主回路を介する複数の電池モジュールMDLから負荷への放電および複数の電池モジュールMDLの充電が停止される。
すなわち、本実施形態の電池装置は、第1コネクタCN1と第2コネクタCN2との着脱により起動と停止とを行うことが可能であって、電池装置が搭載される負荷装置の上位制御装置との通信を行うことなく起動および停止が可能に構成されている。したがって、例えば鉛蓄電池から給電されて動作していた負荷に、鉛蓄電池を含む電池装置に替えて本実施形態の電池装置を搭載した場合、負荷側に新たな機能を追加することなく本実施形態の電池装置を適用することが可能である。
すなわち、本実施形態によれば、汎用性の高い電池装置および車両を提供することができる。
すなわち、本実施形態によれば、汎用性の高い電池装置および車両を提供することができる。
なお、上述の実施形態では、電池管理回路30は電源回路20の切替部22を経由して給電されていたが、電池管理回路30は自立起動制御回路10から給電されてもよい。
また、自立起動制御回路10は電池管理回路30と一体の回路であってもよい。その場合には、電源回路20は、自立起動制御回路10に相当する回路部分に常時電源を供給し、自立起動制御回路10に相当する回路部分に設けられた切替部を経由して電池管理回路30に相当する部分に給電を行うように構成されてもよい。
また、上述の自立起動制御回路10は、一対の接続検出ピンPAの電圧差により主回路と負荷との電気的接続状態を検出していたが、例えば、ユーザが操作可能な起動スイッチや、負荷装置からの起動指令などの外部から得られる信号に基づいて、主回路と負荷とが電気的に接続したことを検出しても構わない。
また、自立起動制御回路10は電池管理回路30と一体の回路であってもよい。その場合には、電源回路20は、自立起動制御回路10に相当する回路部分に常時電源を供給し、自立起動制御回路10に相当する回路部分に設けられた切替部を経由して電池管理回路30に相当する部分に給電を行うように構成されてもよい。
また、上述の自立起動制御回路10は、一対の接続検出ピンPAの電圧差により主回路と負荷との電気的接続状態を検出していたが、例えば、ユーザが操作可能な起動スイッチや、負荷装置からの起動指令などの外部から得られる信号に基づいて、主回路と負荷とが電気的に接続したことを検出しても構わない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (7)
- 少なくとも1つの組電池と、
前記組電池と負荷との間に延びた主回路の電気的接続状態を切替える主開閉器と、
起動するときに前記主開閉器を閉じて前記主回路を電気的に接続し、停止するときに前記主開閉器を開いて前記主回路の電気的に遮断する電池管理回路と、
前記組電池から給電され、前記組電池から得られる直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力可能な電源回路と、
前記電源回路から給電され、外部から得られる信号に基づいて前記主回路と前記負荷とが電気的に接続しているか否かを検出し、前記主回路と前記負荷との電気的接続が検出されたときに前記電池管理回路への電源供給を開始させる自立起動制御回路と、を備えた電池装置。 - 前記自立起動制御回路は、前記主回路と前記負荷とが電気的に遮断したときに前記電池管理回路への電源供給を停止させる、請求項1記載の電池装置。
- 前記主開閉器は常開型である、請求項1又は請求項2記載の電池装置。
- 前記電源回路は、前記電池管理回路への電源供給と電源停止とを切替える切替部を備え、
前記自立起動制御回路は、前記主回路と前記負荷との電気的接続を検出したときに、前記切替部を制御して前記電池管理回路へ電源供給を開始させる、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の電池装置。 - 前記自立起動制御回路と電気的に接続した一対の接続検出ピンと、前記主回路と電気的に接続した一対の主回路接続ピンとを備えた第1コネクタを備え、
前記第1コネクタに嵌合する第2コネクタの差込口に前記接続検出ピンおよび前記主回路接続ピンを挿入する方向において、前記接続検出ピンは前記主回路接続ピンよりも短い、請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の電池装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の電池装置と、
前記電池装置の前記主回路と電気的に接続されるインバータと、前記インバータから供給される電力により駆動される電動機と、を含む前記負荷と、を備えた車両。 - 請求項5記載の電池装置と、
前記電池装置の前記主回路と電気的に接続されるインバータと、前記インバータから供給される電力により駆動される電動機と、前記第1コネクタと嵌合する第2コネクタと、を含む前記負荷と、を備え、
前記第2コネクタは、前記一対の接続検出ピンと嵌合する接続ピン差込口と、前記一対の主回路接続ピンと嵌合する主回路接続ピン差込口と、前記一対の接続検出ピンと前記接続ピン差込口とが嵌合したときに、前記一対の接続検出ピンを互いに電気的に接続する導電部材を備える、車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2018/014148 WO2019193637A1 (ja) | 2018-04-02 | 2018-04-02 | 電池装置および車両 |
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---|---|---|---|---|
CN114633661A (zh) * | 2022-03-21 | 2022-06-17 | 上海兰钧新能源科技有限公司 | 车载电压控制系统及其控制方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000060006A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-25 | Denso Corp | 充放電システム、及び電池パック、充放電器 |
JP2006068845A (ja) * | 2004-09-01 | 2006-03-16 | Honda Motor Co Ltd | 2足歩行ロボットの充電システム |
JP2011109768A (ja) * | 2009-11-16 | 2011-06-02 | Sanyo Electric Co Ltd | パック電池 |
-
2018
- 2018-04-02 WO PCT/JP2018/014148 patent/WO2019193637A1/ja active Application Filing
Patent Citations (3)
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