WO2019187867A1 - ガスケット、及び流路継手構造 - Google Patents

ガスケット、及び流路継手構造 Download PDF

Info

Publication number
WO2019187867A1
WO2019187867A1 PCT/JP2019/006975 JP2019006975W WO2019187867A1 WO 2019187867 A1 WO2019187867 A1 WO 2019187867A1 JP 2019006975 W JP2019006975 W JP 2019006975W WO 2019187867 A1 WO2019187867 A1 WO 2019187867A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
press
gasket
peripheral surface
seal
groove
Prior art date
Application number
PCT/JP2019/006975
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
智幸 小池
篤 中野
智大 足立
俊英 飯田
Original Assignee
日本ピラー工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from JP2018067942A external-priority patent/JP6847075B2/ja
Priority claimed from JP2018067673A external-priority patent/JP6847074B2/ja
Application filed by 日本ピラー工業株式会社 filed Critical 日本ピラー工業株式会社
Priority to CN201980023020.1A priority Critical patent/CN111954773B/zh
Priority to KR1020207026976A priority patent/KR20200138215A/ko
Priority to DE112019001700.4T priority patent/DE112019001700T5/de
Priority to US17/043,172 priority patent/US20210054932A1/en
Publication of WO2019187867A1 publication Critical patent/WO2019187867A1/ja

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L17/00Joints with packing adapted to sealing by fluid pressure
    • F16L17/06Joints with packing adapted to sealing by fluid pressure with sealing rings arranged between the end surfaces of the pipes or flanges or arranged in recesses in the pipe ends or flanges
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/08Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
    • F16J15/0818Flat gaskets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/021Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing
    • F16J15/022Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing characterised by structure or material
    • F16J15/024Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing characterised by structure or material the packing being locally weakened in order to increase elasticity
    • F16J15/025Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing characterised by structure or material the packing being locally weakened in order to increase elasticity and with at least one flexible lip
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/06Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
    • F16J15/062Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces characterised by the geometry of the seat
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L17/00Joints with packing adapted to sealing by fluid pressure
    • F16L17/02Joints with packing adapted to sealing by fluid pressure with sealing rings arranged between outer surface of pipe and inner surface of sleeve or socket
    • F16L17/025Joints with packing adapted to sealing by fluid pressure with sealing rings arranged between outer surface of pipe and inner surface of sleeve or socket the sealing rings having radially directed ribs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

2つの配管ブロック11,12にそれぞれ形成された流路孔13,14同士を接続するためのガスケット2は、両配管ブロック11,12の端面11a,12aにおいて流路孔13,14よりも径方向外側に形成された筒状の径外側シール溝4にそれぞれ圧入される一対の筒状の径外側圧入部23を軸方向両側に備えており、各径外側圧入部23の外周面には、径外側シール溝4の外周面42に密着してシール機能を発揮するシール周面232aが形成されている。一対の径外側圧入部23のいずれか一方が配管ブロックのシール溝3,4に圧入されている状態で、当該配管ブロックの前記端面よりも軸方向外側に開口する溝部5がガスケット2の外周面に形成されている。

Description

ガスケット、及び流路継手構造
 本発明は、ガスケット、及び流路継手構造に関する。
 半導体製造、医療・医薬品製造、及び食品加工・化学工業等の各種技術分野の製造工程で取り扱われる薬液、高純度液、超純水、或いは洗浄液等の流体の配管経路では、ポンプ、バルブ、アキュムレータ、フィルタ、流量計、圧力センサ、及び配管ブロック等の2つの流体デバイスに形成された流路孔同士を接続する接続構造として、流体の漏洩を防止するガスケットを備えた流路継手構造が採用されている。
 <背景技術1>
 この流路継手構造のガスケットは、その軸方向両側に一対の円筒状の圧入部を備えている。これらの圧入部が、両流体デバイスの流路孔の接続端部に形成された円筒状のシール溝にそれぞれ圧入されることにより、流体の漏洩を防止するシールとして機能する(特許文献1のFIG14B参照)。
 <背景技術2>
 この流路継手構造のガスケットは、本体部と、本体部の軸方向両端部それぞれの径内側から軸方向外側に突出する一対の円環状の径内側圧入部と、本体部の軸方向両端部それぞれの径外側から軸方向外側に突出する一対の円筒状の径外側圧入部と、を備えている(特許文献1のFIG14B参照)。
国際公開第2017/176815号
 <課題1>
 <背景技術1>に関して、前記流路継手構造は、例えばメンテナンス作業時に、両流体デバイスからガスケットを取り外して分解する場合がある。この場合、一方の流体デバイスを軸方向外側に引っ張ってガスケットの一方の圧入部から取り外した後、当該一方の圧入部を治具で把持して軸方向外側へ引っ張ることで、ガスケットの他方の圧入部を他方の流体デバイスから取り外すことができる。しかし、前記他方の圧入部を治具で把持する際に、当該圧入部の外周面に形成されたシール周面を傷つけるおそれがあった。
 本発明は、前記<課題1>に鑑みてなされたものであり、ガスケットのシール周面を傷つけることなく流体デバイスからガスケットを取り外せるようにすることを目的とする。
 <課題2>
 <背景技術2>に関して、前記流路継手構造において流体デバイスを射出成形により成形する場合、その冷却工程において成形体が収縮することによって、円筒状の径外側シール溝の真円度が低下してしまい、ガスケットの径外側圧入部を径外側シール溝に圧入することができなくなるという問題があった。
 本発明は、前記<課題2>に鑑みてなされたものであり、流体デバイスの成形時に径外側シール溝の真円度が低下しても、その径外側シール溝にガスケットの径外側圧入部を圧入できるようにすることを目的とする。
 (1-1)前記<課題1>を解決するために、本発明のガスケットは、2つの流体デバイスにそれぞれ形成された流路孔同士を接続するために、前記両流体デバイスの端面において前記流路孔よりも径方向外側に形成された筒状のシール溝にそれぞれ圧入される一対の筒状の圧入部を軸方向両側に備え、前記各圧入部の外周面に、前記シール溝の外周面に密着してシール機能を発揮するシール周面が形成されている、ガスケットであって、前記一対の圧入部のいずれか一方の圧入部が前記流体デバイスのシール溝に圧入されている状態で、当該流体デバイスの前記端面よりも軸方向外側に少なくとも一部が開口する溝部が外周面に形成されている。
 このガスケットによれば、一対の圧入部のいずれか一方の圧入部が流体デバイスのシール溝に圧入されている状態で、ガスケットの外周面に形成された溝部に、治具を引っ掛けて軸方向外側へ引っ張ることで、当該流体デバイスのシール溝からガスケットの前記一方の圧入部を取り外すことができる。その際、他方の圧入部の外周面におけるシール周面を治具で把持することがないので、当該シール周面が傷つくのを防止することができる。
 (1-2)前記溝部の軸方向の溝幅は、前記一対の圧入部における前記シール周面間の軸方向の長さ範囲内に設定されているのが好ましい。
 この場合、溝部は、各圧入部のシール周面に形成されることはないので、ガスケットの外周面に溝部を形成しても、各圧入部のシール性能が低下することはない。
 (1-3)前記溝部の径方向の溝深さは、当該溝部の底面における前記ガスケットの径方向の厚みが前記圧入部の径方向の厚み以上となるように設定されているのが好ましい。
 この場合、溝部が形成された位置におけるガスケットの径方向の厚みを確保することができるので、当該厚み部分におけるガスケットの変形に起因してシール性能が低下するのを防止することができる。
 (1-4)前記溝部は、前記一対の圧入部が前記両流体デバイスのシール溝にそれぞれ圧入されている状態で、前記両流体デバイスの前記端面間で全部が開口するように形成されているのが好ましい。
 この場合、ガスケットの一方の圧入部が両流体デバイスのいずれのシール溝に圧入されていても、ガスケットの外周面において溝部の全部が開口するため、ガスケットの外周面に形成された溝部に治具を確実に引っ掛けることができる。従って、ガスケットの一方の圧入部が両流体デバイスのいずれのシール溝に圧入されていても、当該シール溝からガスケットの圧入部を確実に取り外すことができる。
 (1-5)本発明の流路継手構造は、2つの流体デバイスにそれぞれ形成された流路孔同士を接続するための前記(1-1)~(1-4)のいずれかのガスケットと、前記両流体デバイスの流路孔の接続端部にそれぞれ形成され、前記ガスケットの対応する圧入部が圧入される一対の筒状のシール溝と、を備える。
 この流路継手構造によれば、ガスケットの一対の圧入部のいずれか一方の圧入部が流体デバイスのシール溝に圧入されている状態で、ガスケットの外周面に形成された溝部に、治具を引っ掛けて軸方向外側へ引っ張ることで、当該流体デバイスのシール溝からガスケットの前記一方の圧入部を取り外すことができる。その際、他方の圧入部の外周面におけるシール周面を治具で把持することがないので、当該シール周面が傷つくのを防止することができる。
 (2-1)前記<課題2>を解決するために、本発明のガスケットは、2つの流体デバイスにそれぞれ形成された流路孔同士を接続するためのガスケットであって、環状の本体部と、前記本体部の軸方向両端部それぞれの径内側から軸方向外側に突出し、前記両流体デバイスの流路孔の接続端部に形成された径内側シール溝にそれぞれ圧入される一対の径内側圧入部と、前記本体部の軸方向両端部それぞれの径外側から軸方向外側に突出し、前記両流体デバイスの前記接続端部側の端面において前記流路孔よりも径方向外側に形成された円筒状の径外側シール溝にそれぞれ圧入される一対の円筒状の径外側圧入部と、を備え、前記本体部の外周面の少なくとも一部に、環状の窪み部が形成されている。
 このガスケットによれば、径内側圧入部および径外側圧入部を備えたガスケットにおいて径方向の厚みが最も厚い厚肉部となる本体部の外周面に窪み部が形成されるため、この窪み部によって本体部の径方向の厚みを薄くすることができる。これにより、径外側圧入部が変形し易くなるので、流体デバイスの成形時に径外側シール溝の真円度が低下しても、その径外側シール溝の形状に合わせて径外側圧入部を変形させることにより、当該径外側圧入部を径外側シール溝に圧入することができる。
 (2-2)前記径外側圧入部の外周面の一部が、前記径外側シール溝の外周面に密着してシール機能を発揮するシール周面とされており、前記窪み部は、前記径外側圧入部の外周面の他部にも形成されているのが好ましい。
 この場合、窪み部が径外側圧入部の外周面に形成されることで、径外側圧入部の径方向の厚みが薄くなるので、径外側圧入部はさらに変形し易くなる。また、窪み部は、径外側圧入部の外周面におけるシール周面を除く他部に形成されるため、径外側圧入部に窪み部を形成しても、径外側圧入部のシール性能が低下することはない。
 (2-3)前記窪み部は凹曲面からなるのが好ましい。
 この場合、本体部における径方向の厚みを徐々に薄くすることができるので、径外側圧入部を変形させたときに本体部の外周面に作用する応力を窪み部によって分散することができる。
 (2-4)本発明の流路継手構造は、2つの流体デバイスにそれぞれ形成された流路孔同士を接続するための前記(2-1)~(2-3)のいずれかのガスケットと、前記両流体デバイスの流路孔の接続端部にそれぞれ形成され、前記ガスケットの各径内側圧入部が圧入される一対の径内側シール溝と、前記両流体デバイスの前記接続端部側の端面それぞれにおいて前記流路孔よりも径方向外側に形成され、前記ガスケットの各径外側圧入部が圧入される一対の円筒状の径外側シール溝と、を備える。
 この流路継手構造によれば、径内側圧入部および径外側圧入部を備えたガスケットにおいて径方向の厚みが最も厚い厚肉部となる本体部の外周面に窪み部が形成されるため、この窪み部によって本体部の径方向の厚みを薄くすることができる。これにより、円筒状の第2圧入部が変形し易くなるので、流体デバイスの成形時に径外側シール溝の真円度が低下しても、その径外側シール溝の形状に合わせて径外側圧入部を変形させることにより、径外側圧入部を径外側シール溝に圧入することができる。
 前記<課題1>に鑑みてなされた本発明によれば、ガスケットのシール周面を傷つけることなく流体デバイスからガスケットを取り外すことができる。
 前記<課題2>に鑑みてなされた本発明によれば、流体デバイスの成形時に径外側シール溝の真円度が低下しても、その径外側シール溝にガスケットの径外側圧入部を圧入することができる。
第1章における本発明の一実施形態、および第2章における本発明の一実施形態に係る流路継手構造の一例を示す断面斜視図である。 第1章における流路継手構造の拡大断面図である。 第1章における流路継手構造の分解拡大断面図である。 第1章における流路継手構造の分解途中の状態を示す拡大断面図である。 第1章における流路継手構造の分解途中の状態を示す拡大断面図である。 第1章における溝部の変形例を示す流路継手構造の拡大断面図である。 第1章における溝部の他の変形例を示す流路継手構造の拡大断面図である。 第2章における流路継手構造の拡大断面図である。 第2章における流路継手構造の分解拡大断面図である。 第2章における窪み部の変形例を示す流路継手構造の分解拡大断面図である。
 <第1章>
 次に、第1章における本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
 [流路継手構造]
 図1は、第1章における本発明の一実施形態に係る流路継手構造の一例を示す断面斜視図である。図1において、本実施形態の流路継手構造1は、例えば、半導体製造装置で使用される薬液が流れる配管経路において、互いに重ね合わさる2つの配管ブロック(流体デバイス)11,12にそれぞれ形成された流路孔13,14同士を接続する接続構造として使用される。
 図1の例では、ベースブロックからなる大型の第1配管ブロック11上に、流量計や圧力センサ等に接続される複数の小型の第2配管ブロック12,12を重ね合わせて前記配管経路を構成する際に、第1配管ブロック11の上面の2箇所で開口する円形の流路孔13と、各第2配管ブロック12,12の下面で開口する円形の流路孔14,14とをそれぞれ流路継手構造1を用いて接続している。本実施形態では、第1配管ブロック11の流路孔13および第2配管ブロック12,12の流路孔14,14は、いずれも同一径に形成されている。
 なお、本実施形態の流路継手構造1は、配管ブロック11,12の流路孔13,14同士を接続する接続構造として使用しているが、ポンプ、バルブ、アキュムレータ、フィルタ等の他の流体デバイスの流路孔同士を接続する接続構造にも適用することができる。
 図2は、流路継手構造1の拡大断面図である。図3は、流路継手構造1の分解拡大断面図である。なお、図2及び図3では、説明の便宜上、配管ブロック11,12同士を横向きに配置している(図4~図7も同様)。
 図2及び図3において、流路継手構造1は、2つの配管ブロック11,12の流路孔13,14同士を接続するためのガスケット2と、両配管ブロック11,12の流路孔13,14の接続端部にそれぞれ形成された径内側シール溝3と、両配管ブロック11,12の前記接続端部側の端面11a,12aのそれぞれにおいて流路孔13,14よりも径方向外側に形成された径外側シール溝(シール溝)4とを備えている。
 [径内側シール溝および径外側シール溝]
 図3において、第1配管ブロック11の径内側シール溝3は、流路孔13の接続端部の周面において、軸方向内側から軸方向外端へ向かうにつれて徐々に拡径するように切り欠かれたテーパ溝とされている。同様に、第2配管ブロック12の径内側シール溝3は、流路孔14の接続端部の周面において、軸方向内側から軸方向外端へ向かうにつれて徐々に拡径するように切り欠かれたテーパ溝とされている。
 第1配管ブロック11及び第2配管ブロック12の径外側シール溝4は、それぞれ円筒状に形成されている。各径外側シール溝4の内周面41は、断面視において、軸方向に真っすぐ延びる円周面41aと、この円周面41よりも軸方向外側に形成されたテーパ状のガイド周面41bとを有している。
 ガイド周面41bの軸方向内端は、円周面41aの軸方向外端に接続されている。そして、ガイド周面41bは、軸方向内端から軸方向外端(図3中の円周面41aから後述するガスケット2側)へ向かうにつれて徐々に縮径するように形成されている。これにより、ガイド周面41bは、径外側シール溝4にガスケット2の径外側圧入部23を圧入するときに、その圧入をガイドするようになっている。
 各径外側シール溝4の外周面42の全体は、断面視において軸方向に真っすぐ延びる円周面とされている。なお、流路継手構造1は、一対の径内側シール溝3および一対の径外側シール溝4のうち、少なくとも一対の径外側シール溝4を備えていればよい(後述する第2章の流体継手構造1を除く)。
 [ガスケット]
 図2及び図3において、ガスケット2は、本体部21(図中のクロスハッチングで示す部分)と、第1及び第2配管ブロック11,12の径内側シール溝3にそれぞれ圧入される一対の径内側圧入部22と、第1及び第2配管ブロック11,12の径外側シール溝4にそれぞれ圧入される一対の径外側圧入部(圧入部)23とを備えている。なお、ガスケット2は、一対の径内側圧入部22および一対の径外側圧入部23のうち、少なくとも一対の径外側圧入部23を備えていればよい。
 本体部21は、ガスケット2の軸方向中央部において環状に形成されており、ガスケット2の径方向(図中の上下方向)の厚みが厚くなる厚肉部とされている。図2に示す状態において、本体部21は、両配管ブロック11,12の端面11a,12a間に配置されており、両端面11a,12a間には、本体部21の径方向外側に隙間Sが形成されている。
 一対の径内側圧入部22は、本体部21の軸方向両端部それぞれの径内側から軸方向外側に突出して環状に形成される断面視三角形状の部分である。
 各径内側圧入部22の内周面は、本体部21の内周面と略同一径に形成され、且つ流路孔13,14と略同一径に形成されている。
 従って、本体部21の内周面と、一対の径内側圧入部22の内周面と、流路孔13,14の周面とは、断面視において略面一に形成されている。これにより、本体部21および一対の径内側圧入部22の内側には、流路孔13,14同士を接続し、軸方向から見たときの形状が円形の接続流路24が形成されている。このように、流路孔13,14とガスケット2の内周面とに段差が生じないので、流路孔13,14内を流れる流体が滞留することを防止できる。
 各径内側圧入部22の外周面は、その軸方向外端から軸方向内端へ向かうにつれて徐々に拡径するテーパ周面221とされている。一対の径内側圧入部22のテーパ周面221は、第1及び第2配管ブロック11,12の径内側シール溝3の周面にそれぞれ密着してシール機能を発揮するシール周面とされている。これにより、ガスケット2の一対の径内側圧入部22は、第1及び第2配管ブロック11,12の径内側シール溝3にそれぞれ圧入されることにより、流路孔13,14に最も近いシール(一次シール)として機能し、流路孔13,14内の流体が外部に漏洩するのを防止する。
 一対の径外側圧入部23は、本体部21の軸方向両端部それぞれの径外側から軸方向外側に突出して円筒状に形成されている。各径外側圧入部23の外周面は、本体部21の外周面と略同一径に形成されており、本体部21の外周面と略面一に形成されている。これにより、本実施形態では、一対の径外側圧入部23の外周面及び本体部21の外周面がガスケット2の外周面とされている。各径外側圧入部23の軸方向の長さは、対応する径外側シール溝4の軸方向の長さ(溝深さ)よりも僅かに短く形成されている。
 各径外側圧入部23の内周面231の一部(図中の2点鎖線で示す仮想線よりも軸方向外側の部分)は、対応する径外側シール溝4の円周面41aに密着してシール機能を発揮するシール周面231aとされている。各径外側圧入部23の内周面231の他部(図中の2点鎖線で示す仮想線よりも軸方向内側の部分)は、対応する径外側シール溝4のガイド周面41bに対して所定の隙間をあけて対向し、シール機能をほとんど発揮しない非シール周面231bとされている。なお、前記2点鎖線で示す仮想線は、各径外側シール溝4の内周面41における円周面41aとガイド周面41bとの境界を通過するように、ガスケット2の径方向に延びる仮想線である(図2参照)。
 各径外側圧入部23の外周面232の一部(図中の2点鎖線で示す仮想線よりも軸方向外側の部分)は、対応する径外側シール溝4の外周面42に密着してシール機能を発揮するシール周面232aとされている。各径外側圧入部23の外周面232の他部(図中の2点鎖線で示す仮想線よりも軸方向内側の部分)は、シール機能をほとんど発揮しない非シール周面232bとされている。これにより、ガスケット2の一対の径外側圧入部23は、第1及び第2配管ブロック11,12の径外側シール溝4にそれぞれ圧入されることにより、流路孔13,14内の流体が外部に漏洩するのを防止する二次シールとして機能する。
 なお、本実施形態の径外側圧入部23は、円筒状に形成されているが、多角筒状に形成されていてもよい。この場合には、径外側圧入部23の形状に合わせて径外側シール溝4も多角筒状に形成すればよい。
 [流路継手構造の分解手順]
 本実施形態の流路継手構造1は、例えばメンテナンス作業時に、図2に示す状態から、両配管ブロック11,12に対してガスケット2を取り外すことによって、図3に示すように分解される。流路継手構造1の分解手順としては、以下の2通りが考えられる。
 1つ目の分解手順では、図2に示す状態から、第1配管ブロック11を軸方向外側に引っ張ってガスケット2の一方(図中の左側)の圧入部22,23から取り外し、図4に示す状態とする。そして、図4に示す状態から、前記一方の圧入部22,23を軸方向外側(図中の左側)へ引っ張ることで、ガスケット2の他方(図中の右側)の圧入部22,23を第2配管ブロック12から取り外す。
 2つ目の分解手順では、図2に示す状態から、第2配管ブロック12を軸方向外側に引っ張ってガスケット2の一方(図中の右側)の圧入部22,23から取り外した、図5に示す状態とする。そして、図5に示す状態から、前記一方の圧入部22,23を軸方向外側(図中の右側)へ引っ張ることで、ガスケット2の他方(図中の左側)の圧入部22,23を第1配管ブロック11から取り外す。
 [溝部]
 図4又は図5に示す流路継手構造1の分解途中の状態において、ガスケット2に治具を引っ掛けるための環状の溝部5がガスケット2の外周面に形成されている。
 本実施形態の溝部5は、ガスケット2の本体部21の外周面において断面凹状に形成されている。また、本実施形態の溝部5は、図2に示す状態、つまりガスケット2の一対の径内側圧入部22及び一対の径外側圧入部23が両配管ブロック11,12の径内側シール溝3及び径外側シール溝4にそれぞれ圧入されている状態で、両配管ブロック11,12の端面11a,12a間の隙間Sにおいて、全部が径方向外側に開口するように形成されている。
 これにより、本実施形態では、ガスケット2の一方(軸方向一方側)の圧入部22,23のみが第2配管ブロック12のシール溝3,4に圧入されている状態(図4参照)、およびガスケット2の他方(軸方向他方側)の圧入部22,23のみが第1配管ブロック11のシール溝3,4に圧入されている状態(図5参照)のいずれの状態であっても、溝部5の全部が径方向外側に開口しているため、溝部5に治具を確実に引っ掛けることができるようになっている。
 なお、溝部5は、図4及び図5に示すいずれか一方の状態で、ガスケット2の圧入部22,23が圧入されている配管ブロックの端面よりも軸方向外側に、少なくとも一部が開口するように形成されていればよい。
 図3において、溝部5の軸方向の溝幅Wは、一対の径外側圧入部23のシール周面232a間(図中の2点鎖線で示す2本の仮想線間)における軸方向の長さLの範囲内に設定されていれば良い。従って、溝部5は、溝幅Wが前記のように設定されていれば、図6に示す変形例のように、本体部21の外周面だけでなく径外側圧入部23の軸方向内側の外周面にも形成し、各配管ブロック11,12の端面11a,12aよりも軸方向外側に長く形成されていてもよい。
 また、図3において、本実施形態のように、ガスケット2の本体部21に径内側シール溝3及び径外側シール溝4が形成されることで、本体部21の径方向の厚みが厚く形成されている場合には、溝部5の径方向の溝深さHは、溝部5の底面における本体部21の径方向の厚みt1が径外側圧入部23の径方向の厚みt2以上となるように設定されていれば良い。従って、溝部5は、溝深さHが前記のように設定されていれば、図7に示す変形例のように、図3よりも径方向内側に深く形成されていてもよい。
 なお、溝部5は、断面凹状以外に、断面円弧状など、治具を引っ掛けることができることができれば他の断面形状に形成されていてもよい。また、本実施形態の溝部5は、環状に形成されているが、周方向の一箇所または複数個所に形成されていてもよい。また、溝部5は、ガスケット2の外周面において軸方向の複数箇所に形成されていてもよい。
 [効果]
 以上、本実施形態の流路継手構造1によれば、ガスケット2のいずれか一方の圧入部22,23が一方の配管ブロック11(12)のシール溝3,4に圧入されている状態で、ガスケット2の外周面に形成された溝部5に、治具を引っ掛けて軸方向外側へ引っ張ることで、当該一方の配管ブロック11(12)のシール溝3,4からガスケット2の前記一方の圧入部22,23を取り外すことができる。その際、他方の圧入部22,23の外周面におけるシール周面232aを治具で把持することがないので、当該シール周面232aが傷つくのを防止することができる。
 また、溝部5の軸方向の溝幅Wは一対の径外側圧入部23のシール周面232a間における軸方向の長さLの範囲内に設定されているので、溝部5は、各径外側圧入部23のシール周面232aに形成されることはない。これにより、ガスケット2の外周面に溝部5を形成しても、各径外側圧入部23のシール性能が低下することはない。
 また、溝部5の径方向の溝深さHは、当該溝部5の底面におけるガスケット2(本体部21)の径方向の厚みt1が前記圧入部の径方向の厚みt2以上となるように設定されている。これにより、溝部5が形成された位置におけるガスケット2の径方向の厚みt1を確保することができるので、当該厚みt1部分におけるガスケット2の変形に起因してシール性能が低下するのを防止することができる。
 また、溝部5は、一対の径内側圧入部22及び一対の径外側圧入部23が両配管ブロック11,12の径内側シール溝3及び径外側シール溝4にそれぞれ圧入されている状態で、両配管ブロック11,12の端面11a,12a間で全部が開口するように形成されている。これにより、ガスケット2の一方の圧入部22,23が両配管ブロック11,12のいずれのシール溝3,4に圧入されていても、ガスケット2の外周面において溝部5の全部が径方向外側に開口するため、ガスケット2の溝部5に治具を確実に引っ掛けることができる。従って、ガスケット2の一方の圧入部22,23が両配管ブロック11,12のいずれのシール溝3,4に圧入されていても、当該シール溝3,4からガスケット2の圧入部22,23を確実に取り外すことができる。
 第1章において、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 例えば、上記実施形態では、半導体分野で用いられる集積ブロック1を例に説明したが、その分野はこれに限定されることなく、液晶・有機EL分野、医療・医薬分野、または、自動車関連分野においても使用され得る。
 [符号の説明]
 1 流路継手構造
 2 ガスケット
 4 径外側シール溝(シール溝)
 5 溝部
 11 第1配管ブロック(流体デバイス)
 11a 端面
 12 第2配管ブロック(流体デバイス)
 12a 端面
 13 流路孔
 14 流路孔
 23 径外側圧入部(圧入部)
 232 径外側圧入部の外周面
 232a シール周面
 H 溝深さ
 t1 ガスケットの径方向の厚み
 t2 径外側圧入部の径方向の厚み
 W 溝幅
 <第2章>
 次に、第2章における本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
 [流路継手構造]
 図1は、第2章における本発明の一実施形態に係る流路継手構造の一例を示す断面斜視図である。第2章における流路継手構造1は、第1章で説明した流路継手構造1と同様の構成であるため、同一の符号を付し、その説明は省略する。
 図8は、第2章における流路継手構造1の拡大断面図である。図9は、第2章における流路継手構造1の分解拡大断面図である。なお、図8及び図9では、説明の便宜上、配管ブロック11,12同士を横向きに配置している(図10も同様)。
 図8及び図9において、流路継手構造1は、2つの配管ブロック11,12の流路孔13,14同士を接続するためのガスケット2と、両配管ブロック11,12の流路孔13,14の接続端部にそれぞれ形成された径内側シール溝3と、両配管ブロック11,12の前記接続端部側の端面11a,12aのそれぞれにおいて流路孔13,14よりも径方向外側に形成された径外側シール溝4とを備えている。
 [径内側シール溝および径外側シール溝]
 第2章における第1配管ブロック11及び第2配管ブロック12の径内側シール溝3は、第1章における第1配管ブロック11及び第2配管ブロック12の径内側シール溝3と同様の構成であるため、同一の符号を付し、その説明を省略する。
 また、第2章における第1配管ブロック11及び第2配管ブロック12の径外側シール溝4は、第1章における第1配管ブロック11及び第2配管ブロック12の径外側シール溝4と同様の構成であるため、同一の符号を付し、その説明を省略する。
 [ガスケット]
 図8及び図9において、ガスケット2は、本体部21(図中のクロスハッチングで示す部分)と、第1及び第2配管ブロック11,12の径内側シール溝3にそれぞれ圧入される一対の径内側圧入部22と、第1及び第2配管ブロック11,12の径外側シール溝4にそれぞれ圧入される一対の径外側圧入部23とを備えている。
 本体部21は、ガスケット2の軸方向中央部において環状に形成されており、ガスケット2の径方向(図中の上下方向)の厚みが厚くなる厚肉部とされている。図8に示す状態において、本体部21は、両配管ブロック11,12の端面11a,12a間に配置されており、両端面11a,12a間には、本体部21の径方向外側に隙間Sが形成されている。
 一対の径内側圧入部22は、本体部21の軸方向両端部それぞれの径内側から軸方向外側に突出して環状に形成される断面視三角形状の部分である。
 各径内側圧入部22の内周面は、本体部21の内周面と略同一径に形成され、且つ流路孔13,14と略同一径に形成されている。
 従って、本体部21の内周面と、一対の径内側圧入部22の内周面と、流路孔13,14の周面とは、断面視において略面一に形成されている。これにより、本体部21および一対の径内側圧入部22の内側には、流路孔13,14同士を接続し、軸方向から見たときの形状が円形の接続流路24が形成されている。このように、流路孔13,14とガスケット2の内周面とに段差が生じないので、流路孔13,14内を流れる流体が滞留することを防止できる。
 各径内側圧入部22の外周面は、その軸方向外端から軸方向内端へ向かうにつれて徐々に拡径するテーパ周面221とされている。一対の径内側圧入部22のテーパ周面221は、第1及び第2配管ブロック11,12の径内側シール溝3の周面にそれぞれ密着してシール機能を発揮するシール周面とされている。これにより、ガスケット2の一対の径内側圧入部22は、第1及び第2配管ブロック11,12の径内側シール溝3にそれぞれ圧入されることにより、流路孔13,14に最も近いシール(一次シール)として機能し、流路孔13,14内の流体が外部に漏洩するのを防止する。
 一対の径外側圧入部23は、本体部21の軸方向両端部それぞれの径外側から軸方向外側に突出して円筒状に形成されている。各径外側圧入部23の軸方向の長さは、対応する径外側シール溝4の軸方向の長さ(溝深さ)よりも僅かに短く形成されている。
 各径外側圧入部23の内周面231の一部(図中の2点鎖線で示す仮想線よりも軸方向外側の部分)は、対応する径外側シール溝4の円周面41aに密着してシール機能を発揮するシール周面231aとされている。各径外側圧入部23の内周面231の他部(図中の2点鎖線で示す仮想線よりも軸方向内側の部分)は、対応する径外側シール溝4のガイド周面41bに対して所定の隙間をあけて対向し、シール機能をほとんど発揮しない非シール周面231bとされている。なお、前記2点鎖線で示す仮想線は、各径外側シール溝4の内周面41における円周面41aとガイド周面41bとの境界を通過するように、ガスケット2の径方向に延びる仮想線である(図8参照)。
 各径外側圧入部23の外周面232の一部(図中の2点鎖線で示す仮想線よりも軸方向外側の部分)は、対応する径外側シール溝4の外周面42に密着してシール機能を発揮するシール周面232aとされている。各径外側圧入部23の外周面232の他部(図中の2点鎖線で示す仮想線よりも軸方向内側の部分)は、シール機能をほとんど発揮しない非シール周面232bとされている。これにより、ガスケット2の一対の径外側圧入部23は、第1及び第2配管ブロック11,12の径外側シール溝4にそれぞれ圧入されることにより、流路孔13,14内の流体が外部に漏洩するのを防止する二次シールとして機能する。
 [窪み部]
 図9において、ガスケット2の本体部21の外周面には、当該本体部21の径方向(図中の上下方向)の厚みを薄くするための環状の窪み部6が形成されている。本実施形態の窪み部6は、断面視において、本体部21の軸方向の中心線Cの位置で最も深く窪むように形成された凹曲面からなり、本体部21の外周面と各径外側圧入部23の外周面232との境界を跨って形成されている。具体的には、窪み部6は、本体部21の外周面における軸方向全体と、各径外側圧入部23の外周面232における非シール周面232bの軸方向内側部分とに形成されている。
 これにより、本実施形態では、ガスケット2の本体部21の径方向の厚みが、軸方向全体にわたって薄く形成されており、且つ、各径外側圧入部23の軸方向内側部分における径方向の厚みが薄く形成されている。
 なお、窪み部6は、図10に示すように、断面視において凹状に形成されていてもよい。また、窪み部6は、本体部21の外周面の少なくとも一部に形成されていればよい。また、窪み部6は、本体部21の外周面において軸方向の複数箇所に形成されていてもよい。
 [効果]
 以上、本実施形態の流路継手構造1によれば、径内側圧入部22および径外側圧入部23を備えたガスケット2において径方向の厚みが厚い厚肉部となる本体部21の外周面に窪み部6が形成されているため、この窪み部6によって本体部21の径方向の厚みを薄くすることができる。これにより、径外側圧入部23が変形し易くなるので、第1及び第2配管ブロック11,12の成形時に径外側シール溝4の真円度が低下しても、その径外側シール溝4の形状に合わせて径外側圧入部23を変形させることにより、当該径外側圧入部23を径外側シール溝4に圧入することができる。
 その際、径外側圧入部23を径方向内側に倒れ込むように変形させる場合、窪み部6が無ければ、径外側圧入部23の外周面232の軸方向中央部(つまり、窪み部6に相当する箇所)に引張応力が生じるため、径外側圧入部23は倒れ難くなる。しかし、本実施形態では、前記外周面232の軸方向中央部に窪み部6が形成されているので、径外側圧入部23は径方向内側に倒れ込み易くなる。
 同様に、径外側圧入部23を径方向外側に倒れこむように変形させる場合、窪み部6が無ければ、径外側圧入部23の外周面232の軸方向中央部(つまり、窪み部6に相当する箇所)に圧縮応力が生じるため、径外側圧入部23は倒れ難くなる。しかし、本実施形態では、前記外周面232の軸方向中央部に窪み部6が形成されているので、径外側圧入部23は径方向外側に倒れ込み易くなる。
 なお、窪み部6を本体部21の内周面に形成しても、本体部21の径方向の厚みを薄くできるが、この場合には、本体部21の内周面によって構成される接続流路24の周面は軸方向に真っすぐ形成されないため、流体が接続流路24内をスムーズに流れなくなるおそれがある。これに対して、本実施形態の窪み部6は、本体部21の外周面に形成されているため、接続流路24内における流体の流れを阻害することはない。
 また、本実施形態の窪み部6は、本体部21の外周面だけでなく、径外側圧入部23の外周面232の非シール周面232bにも形成されている。これにより、径外側圧入部23の径方向の厚みが薄くなるので、径外側圧入部23はさらに変形し易くなる。また、窪み部6は、径外側圧入部23の外周面において、シール性能を発揮しない非シール周面232bに形成されているため、径外側圧入部23に窪み部6を形成しても、径外側圧入部23のシール性能が低下することはない。
 また、本実施形態の窪み部6は凹曲面からなるので、本体部21における径方向の厚みを徐々に薄くすることができるので、径外側圧入部23を変形させたときに本体部21の外周面に作用する応力を窪み部6によって分散することができる。
 第2章において、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 例えば、上記実施形態では、半導体分野で用いられる集積ブロック1を例に説明したが、その分野はこれに限定されることなく、液晶・有機EL分野、医療・医薬分野、または、自動車関連分野においても使用され得る。
 [符号の説明]
 1 流路継手構造
 2 ガスケット
 3 径内側シール溝
 4 径外側シール溝
 6 窪み部
 11 第1配管ブロック(流体デバイス)
 11a 端面
 12 第2配管ブロック(流体デバイス)
 12a 端面
 13 流路孔
 14 流路孔
 21 本体部
 22 径内側圧入部
 23 径外側圧入部
 42 径外側シール溝の外周面
 232 径外側圧入部の外周面
 232a シール周面(一部)
 232b 非シール周面(他部)

Claims (9)

  1.  2つの流体デバイスにそれぞれ形成された流路孔同士を接続するために、前記両流体デバイスの端面のそれぞれにおいて前記流路孔よりも径方向外側に形成された筒状のシール溝に圧入される一対の筒状の圧入部を軸方向両側に備え、前記各圧入部の外周面に、前記シール溝の外周面に密着してシール機能を発揮するシール周面が形成されている、ガスケットであって、
     前記一対の圧入部のいずれか一方の圧入部が前記流体デバイスのシール溝に圧入されている状態で、当該流体デバイスの前記端面よりも軸方向外側に少なくとも一部が開口する溝部が外周面に形成されているガスケット。
  2.  前記溝部の軸方向の溝幅は、前記一対の圧入部における前記シール周面間の軸方向の長さ範囲内に設定されている、請求項1に記載のガスケット。
  3.  前記溝部の径方向の溝深さは、当該溝部の底面における前記ガスケットの径方向の厚みが前記圧入部の径方向の厚み以上となるように設定されている、請求項1又は2に記載のガスケット。
  4.  前記溝部は、前記一対の圧入部が前記両流体デバイスのシール溝にそれぞれ圧入されている状態で、前記両流体デバイスの前記端面間で全部が開口するように形成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のガスケット。
  5.  2つの流体デバイスにそれぞれ形成された流路孔同士を接続するための請求項1~4のいずれか1項に記載のガスケットと、
     前記両流体デバイスの端面のそれぞれにおいて前記流路孔よりも径方向外側に形成され、前記ガスケットの各圧入部が圧入される一対の筒状のシール溝と、を備える流路継手構造。
  6.  2つの流体デバイスにそれぞれ形成された流路孔同士を接続するためのガスケットであって、
     環状の本体部と、
     前記本体部の軸方向両端部それぞれの径内側から軸方向外側に突出し、前記両流体デバイスの流路孔の接続端部に形成された径内側シール溝にそれぞれ圧入される一対の径内側圧入部と、
     前記本体部の軸方向両端部それぞれの径外側から軸方向外側に突出し、前記両流体デバイスの前記接続端部側の端面において前記流路孔よりも径方向外側に形成された円筒状の径外側シール溝にそれぞれ圧入される一対の円筒状の径外側圧入部と、を備え、
     前記本体部の外周面の少なくとも一部に、環状の窪み部が形成されている、ガスケット。
  7.  前記径外側圧入部の外周面の一部が、前記径外側シール溝の外周面に密着してシール機能を発揮するシール周面とされており、
     前記窪み部は、前記径外側圧入部の外周面の他部にも形成されている、請求項6に記載のガスケット。
  8.  前記窪み部は凹曲面からなる、請求項6又は7に記載のガスケット。
  9.  2つの流体デバイスにそれぞれ形成された流路孔同士を接続するための請求項6~8のいずれか1項に記載のガスケットと、
     前記両流体デバイスの流路孔の接続端部にそれぞれ形成され、前記ガスケットの各径内側圧入部が圧入される一対の径内側シール溝と、
     前記両流体デバイスの前記接続端部側の端面それぞれにおいて前記流路孔よりも径方向外側に形成され、前記ガスケットの各径外側圧入部が圧入される一対の円筒状の径外側シール溝と、を備える流路継手構造。
PCT/JP2019/006975 2018-03-30 2019-02-25 ガスケット、及び流路継手構造 WO2019187867A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201980023020.1A CN111954773B (zh) 2018-03-30 2019-02-25 垫圈及流路接头构造
KR1020207026976A KR20200138215A (ko) 2018-03-30 2019-02-25 개스킷, 및 유로 이음매 구조
DE112019001700.4T DE112019001700T5 (de) 2018-03-30 2019-02-25 Dichtung und strömungskanal-verbinderstruktur
US17/043,172 US20210054932A1 (en) 2018-03-30 2019-02-25 Gasket and flow passage connector structure

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018067942A JP6847075B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 ガスケット、及び流路継手構造
JP2018067673A JP6847074B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 ガスケット、及び流路継手構造
JP2018-067942 2018-03-30
JP2018-067673 2018-03-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2019187867A1 true WO2019187867A1 (ja) 2019-10-03

Family

ID=68058745

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2019/006975 WO2019187867A1 (ja) 2018-03-30 2019-02-25 ガスケット、及び流路継手構造

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20210054932A1 (ja)
KR (1) KR20200138215A (ja)
CN (1) CN111954773B (ja)
DE (1) DE112019001700T5 (ja)
TW (1) TWI784148B (ja)
WO (1) WO2019187867A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111587333B (zh) * 2018-02-23 2022-10-21 日本皮拉工业株式会社 向块体安装密封垫的安装结构
TW201946763A (zh) * 2018-05-16 2019-12-16 日商琉Sok股份有限公司 超音波流量計的測量管路部的製造方法
JP1697115S (ja) * 2020-12-11 2021-10-18
JP1699809S (ja) * 2020-12-24 2021-11-15
KR102381541B1 (ko) * 2021-08-12 2022-04-04 페리지에어로스페이스 주식회사 그루브를 포함하는 범용 플랜지 가스켓, 이의 결합 구조 및 이의 설계 방법
CN113882829A (zh) * 2021-08-28 2022-01-04 中海石油(中国)有限公司湛江分公司 一种含辅助密封的金属填充密封圈
WO2023096851A2 (en) * 2021-11-24 2023-06-01 Ichor Systems, Inc. Fluid delivery system

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07504481A (ja) * 1992-03-12 1995-05-18 ベクター・インターナショナルリミテッド シールリング及びジョイント
JP2004176835A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Fujikin Inc 流体継手およびその設計方法
JP2006064080A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Nippon Pillar Packing Co Ltd 流体機器どうしの接続構造

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3047937A (en) * 1955-10-28 1962-08-07 Ciba Ltd Method of making lined pipe connections
US2919936A (en) * 1956-01-03 1960-01-05 Curtiss Wright Corp Metallic lined pipe coupling having a metallic seal
US3253841A (en) * 1963-12-05 1966-05-31 Avisun Corp Lined conduit joint
GB9205404D0 (en) * 1992-03-12 1992-04-22 Techlok Ltd Seal ring and joint
US5224738A (en) * 1992-03-27 1993-07-06 Jun Taga Double piping structure
US6450507B2 (en) * 2001-02-01 2002-09-17 Abb Vetco Gray Inc. Water ingress seal for tapered seals
US20050242519A1 (en) * 2004-04-29 2005-11-03 Koleilat Bashir M Wedge seal
US7581764B2 (en) * 2004-11-30 2009-09-01 Ckd Corporation Connection seal structure for fluidic device
US7883293B2 (en) * 2006-04-07 2011-02-08 Sandvik Intellectual Property Ab Connector assembly for an off shore riser
JP4575973B2 (ja) * 2007-10-05 2010-11-04 シーケーディ株式会社 流体機器接続構造及び流体機器ユニット
EP2441997B1 (en) * 2010-10-18 2012-11-28 Sandvik Intellectual Property AB A pipe coupling
US9534715B2 (en) * 2012-01-20 2017-01-03 Mueller International, Llc Coupling gasket with multiple sealing surfaces
US9534689B2 (en) * 2015-03-05 2017-01-03 Fmc Technologies, Inc. Metal seal ring
CN105318127B (zh) * 2015-12-12 2017-09-19 玉环县豪立信铜业有限公司 一种管子的快速连接机构
MY194459A (en) 2016-04-04 2022-11-30 Ichor Systems Inc Fluid delivery system
JP7017989B2 (ja) * 2018-06-21 2022-02-09 日本ピラー工業株式会社 ガスケットの装着構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07504481A (ja) * 1992-03-12 1995-05-18 ベクター・インターナショナルリミテッド シールリング及びジョイント
JP2004176835A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Fujikin Inc 流体継手およびその設計方法
JP2006064080A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Nippon Pillar Packing Co Ltd 流体機器どうしの接続構造

Also Published As

Publication number Publication date
DE112019001700T5 (de) 2020-12-31
US20210054932A1 (en) 2021-02-25
KR20200138215A (ko) 2020-12-09
TWI784148B (zh) 2022-11-21
TW202004068A (zh) 2020-01-16
CN111954773A (zh) 2020-11-17
CN111954773B (zh) 2022-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019187867A1 (ja) ガスケット、及び流路継手構造
KR102357624B1 (ko) 고순도 유체 통로를 접합하기 위한 초밀봉 가스켓
KR101967760B1 (ko) 유로 접속부의 시일 구조
EP3604883B1 (en) Resinous pipe joint
WO2016052223A1 (ja) 樹脂製管継手
JP5982511B2 (ja) 樹脂製管継手構造
US20060061044A1 (en) Gasket well/gasket combination
WO2022059267A1 (ja) ガスケット、及び流路継手構造
US20230148383A1 (en) Seal member
JP2008298246A (ja) 平面用シールリング
JP6847074B2 (ja) ガスケット、及び流路継手構造
JP5923578B2 (ja) 樹脂製管継手
JP5923579B2 (ja) 樹脂製管継手
US20190145556A1 (en) Packing member for sealing a pipe
JP6847075B2 (ja) ガスケット、及び流路継手構造
JP6858155B2 (ja) 流路継手構造
JP2010084914A (ja) 管継手用継手本体、管継手、継手本体製造方法
JP3565407B2 (ja) ホース用継手金具
JP6278174B2 (ja) 管継手構造
CN112413126B (zh) 一种密封定心
TWI722708B (zh) 連結管
JP6635678B2 (ja) コネクタ部材による管路ブロックの管路接続構造
WO2019220604A1 (ja) 配管部材の保持構造、端部密閉具および接続具
KR200312782Y1 (ko) 관 연결장치
KR20040071806A (ko) 관 연결방법 및 관 연결장치

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 19777865

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

122 Ep: pct application non-entry in european phase

Ref document number: 19777865

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1