WO2019087651A1

WO2019087651A1 - データ処理システム、データ処理装置及びデータ処理方法

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Publication number: WO2019087651A1
Application number: PCT/JP2018/036763
Authority: WO
Inventors: 智雄和田; 算俊志茂
Original assignee: 古野電気株式会社
Priority date: 2017-11-01
Filing date: 2018-10-02
Publication date: 2019-05-09

Abstract

【課題】ユーザによる作業を支援するデータを自機とは異なる外部装置に表示させて、ユーザ自身が作業を行えるように支援するデータ処理システム、データ処理装置及びデータ処理方法を提供する。【解決手段】航海機器データ処理システム１００は航海機器１と携帯端末２を備える。航海機器１は、自装置が有する機能を実行する処理実行部１２と、機能に係る機能関連情報を表示する表示部１０と、機能関連情報の詳細情報を携帯端末装置へ送信する通信部１６と、を備える。携帯端末２は、通信部１６から送信された詳細情報を表示する表示部２Ａを備える。

Description

データ処理システム、データ処理装置及びデータ処理方法

　本発明は、データ処理、特に船舶に関するデータ処理を実行するデータ処理システム、データ処理装置及びデータ処理方法に関する。

　漁船等の船舶には、船舶が安全に運航するため、又は、効率よく漁労作業が行えるための様々な機器が搭載されている。これら機器は、故障を未然に防ぐために定期的な保守作業が行われるが、故障した場合、又はそのおそれがある場合には、速やかな保守作業を行う必要がある。

　例えば、特許文献１には、船舶の寄港地に速やかに到着できる保守員に対して、機器の保守要請を行える運航支援システムが開示されている。特許文献１に記載の運航支援システムでは、船舶から陸上のサーバに保守データが送信される。そして、保守データを見た専門スタッフは、分析を行い、その結果に基づいて保守内容データを生成する。生成された保守内容データは、船舶の寄港地に近いサービス代理店に設置されている端末に送信される。その後、寄港地に近いサービス代理店の保守員が訪船し、その保守内容データに従い分析（診断）を行う。

特開２００２－１９６９１号公報

　しかしながら、特許文献１の場合、保守員が実際に訪船して保守作業を行う必要があるが、船舶が寄港できない場合、機器の保守作業が行えない。例えば、海上で機器が不具合を起こした場合、船舶の乗員が機器の保守作業を行う必要がある。乗員が機器に対する知識を十分に持ち合わせていない場合、その乗員は、機器の説明書を読みながら、又は、無線で専門スタッフの指示を仰ぎながら保守作業を行うことになる。

　説明書を読む場合、乗員は機器の不具合の原因を推測し、その解決策を説明書から検索する必要があるが、原因を推測できないこともある。また、船上では揺れもあるため、作業が困難となる場合がある。さらに、無線が使えない場合には、専門スタッフの指示を受けられないこともある。また、船舶に新しい機器を設置する場合にも、初期設定を行う必要があり、別途説明書を見ながら作業を行わなければならず、ユーザにとって不便でもある。

　また、最近の機器の小型化等から、機器の表示画面が小さかったり、表示画面の解像度が低い場合がある。この場合、不具合の警告画面や操作画面等を表示しながら、同じ画面に説明内容を表示することができない。このため、ユーザは、警告画面や操作画面と、説明画面とを切り替えて見ながら作業を行わなければならず、ユーザにとって不便でもある。

　そこで、本発明の目的は、ユーザによる作業を支援するデータを自機とは異なる外部装置に表示させて、ユーザ自身が作業を行えるように支援するデータ処理システム、データ処理装置及びデータ処理方法を提供することにある。

　本発明に係るデータ処理システムは、移動体に設けられたデータ処理装置と、携帯端末装置と、を備える。データ処理装置は、自装置が有する機能を実行する機能実行部と、機能に係る機能関連情報を表示する自表示部と、機能関連情報の詳細情報を携帯端末装置へ送信する通信部と、を備える。携帯端末装置は、通信部から送信された詳細情報を表示する携帯表示部を備える。

　この構成では、ユーザは、機能関連情報の詳細情報の内容を携帯端末装置で確認できる。例えばデータ処理の実行中にエラー生じた場合、そのエラーの内容を携帯端末装置に表示させることで、ユーザは、エラー内容を把握しやすくなる。また、データ処理に関して把握できない内容（専門用語等）が表示された場合、その内容を携帯端末装置で確認できる。

　その結果、ユーザは、説明書を見たり、又は、無線等で支援要請を行ったりすることなく、携帯端末装置（外部装置）の表示を確認しながら、ユーザ自身がデータ処理装置を操作することができる。また、データ処理装置自体に通知データの内容を表示させた場合、データ処理装置の表示態様を、実行画像と通知データの内容とを切り替えながら作業を行う必要があり、作業が非効率である。このため、通知データの内容を携帯端末装置（外部装置）に表示することで、ユーザは、効率よくデータ処理装置での作業を行える。

　この発明によれば、作業支援のデータを自機とは異なる外部装置に表示させ、ユーザの作業効率を向上できる。

図１は、実施形態に係る航海機器データ処理システムを示すブロック図である。図２は、航海機器に表示された画像の説明を携帯端末に表示した状態を示す図である。図３は、航海機器で発生したエラーを、携帯端末に通知した状態を示す図である。図４は、航海機器で実行される処理を示すフローチャートである。図５は、航海機器の設定を、携帯端末で行う場合を説明するための図である。図６は、航海機器に表示される画像の別の例を示す図である。

　以下に説明する実施形態では、本発明に係るデータ処理装置を、船舶に固定された航海機器として説明する。航海機器としては、オートパイロット装置、航法装置（プロッタ）、レーダー装置、電子海図情報表示装置（ＥＣＤＩＳ）、魚群探知機、船速計器、潮流計器、無線機器等が例として挙げられる。

　図１は、本実施形態に係る航海機器データ処理システム１００を示すブロック図である。航海機器データ処理システム１００は、本発明に係る「データ処理システム」の一例である。

　航海機器１は、表示部１０と、入力部１１と、処理実行部１２と、表示制御部１３と、通知判定部１４と、通知データ表示制御部１５と、通信部１６とを備えている。通信部１６は、外部の携帯端末２と無線によりデータ通信する。

　携帯端末２は、表示部２Ａを有し、例えば乗員が所持する携帯電話機、タブレット端末等である。携帯端末２は、画像を表示する表示部を有する機器であれば特に限定されない。表示部２Ａはタッチパネルであって、ユーザによる操作を受け付ける。なお、携帯端末２は、物理的な操作部を有していてもよい。表示部２Ａは、本発明に係る「携帯表示部」及び「選択部」の一例である。

　航海機器１の表示部１０には、航海機器１で実行される処理の実行画像が表示される。航海機器１がオートパイロット装置である場合には、表示部１０には、実行画像として海図データ、海図データ上の自船の位置、予定航路等が表示される。航海機器１が潮流計器又は船速計器等である場合には、表示部１０には、航海機器１がセンサからを取得した計測結果（潮流速度、船速度等）が表示される。

　なお、航海機器１は、表示部１０を備えていなくてもよい。この場合、航海機器１に接続された外部ディスプレイ装置に対し、表示すべき画像データを出力する構成としてもよい。また、表示部１０を外部ディスプレイ装置とした場合、携帯端末２の表示部２Ａとは異なる表示部である。

　入力部１１は、ユーザが入力データを入力するための操作手段である。入力部１１は、物理的なボタン、ダイヤル、キーボード等であってもよいし、表示部１０の表示画面上に設けられるタッチパネルであってもよい。

　処理実行部１２は、航海機器１の種類に応じたデータ処理を実行する。例えば、航海機器１がオートパイロット装置である場合、処理実行部１２は、船舶の進行方向及び速度等を制御して、船舶の自動操縦を行う。そして、処理実行部１２は、表示制御部１３を制御して、海図データ及び予定航路等、自動操縦に関する画像データを表示部１０に表示する。また、航海機器１が潮流計器又は船速計器等の場合には、処理実行部１２は、潮流センサ又は速度センサが計測した潮流速度又は船速を取得し、表示制御部１３を制御して、取得した潮流速度又は船速を表示部１０に表示する。

　また、処理実行部１２は、ユーザが入力部１１からの入力データ、又は、通信部１６が携帯端末２から受信したデータに従った処理を実行する。処理実行部１２は、本発明に係る「機能実行部」の一例である。

　表示制御部１３は、航海機器１が有する機能に係る機能関連情報を、処理実行部１２からの指示に従い、画像データを生成し、その画像データを表示部１０に表示する。表示制御部１３は、本発明に係る「自表示部」の一例である。

　通知判定部１４は、処理実行部１２が実行するデータ処理に関して、ユーザに通知すべき通知データの有無を判定する。通知データは、前記の機能関連情報の詳細情報であって、例えば、データ処理の実行中にエラー（警告情報）が発生した場合、そのエラーに関するデータ（警告情報に対する対応情報）、又は、表示部１０に表示される表示内容（専門用語等）を説明するデータ等である。その判定方法としては、例えば、航海機器１の記憶部（不図示）に、実行中のデータ処理に紐付けられたデータが記憶されているか否かによって、通知データの有無を判定する方法でもよい。通知データの内容については後に詳述する。

　なお、前記の処理実行部１２は、通知データがあると通知判定部１４が判定した場合、実行中のデータ処理を一時的に停止するようにしてもよい。

　通知データ表示制御部１５は、通知データがあると通知判定部１４が判定した場合、通知データを、通信部１６を介して携帯端末２に送信し、携帯端末２に、通知データに基づく画像を表示させる。

　通信部１６は、前記の通り、無線により携帯端末２とデータ通信する。通信部１６は、通知データを携帯端末２へ送信する。また、通信部１６は、携帯端末２からユーザが入力した入力データを受信し、処理実行部１２へ出力する。

　携帯端末２は表示部２Ａを備えている。表示部２Ａには、携帯端末２が有する機能に応じた画像、航海機器１から送信された通知データに基づく画像等が表示される。また、携帯端末２は、航海機器１を操作する操作データを航海機器１へ送信する。

　以下に、航海機器１が携帯端末２の表示部２Ａに表示させる画像について説明する。

　図２は、航海機器１に表示された画像の説明を携帯端末２に表示した状態を示す図である。

　航海機器１の表示部１０には、機器の機能を発揮するための設定情報が表示される。図２では、「Rudder Limit Setup」画像が表示されている。通知判定部１４は、「RudderLimit Setup」に関する通知データの有無を判定する。通知判定部１４が、通知データがあると判定した場合、通知データ表示制御部１５は、通信部１６を介して携帯端末２に通知データを送信する。通知データを受信した携帯端末２は、「Rudder Limit Setup」画像の内容を説明する説明画像（設定情報の補足説明）を表示部２Ａに表示する。

　なお、前記説明画像を表示するためのデータは、航海機器１が有する記憶部（不図示）に記憶し、そのデータを、通知データに含めて航海機器１から携帯端末２に送信するようにしてもよい。また、携帯端末２が有する記憶部（不図示）に記憶していてもよい。この場合、通知データ表示制御部１５は、携帯端末２へ説明画像の表示を指示する命令信号を通知データとして送信する。その命令信号を受信した携帯端末２は、自身の記憶部に記憶されたデータに基づいて、説明画像を表示する。

　これにより、ユーザは、航海機器１に表示された画像の内容が理解できない場合であっても、説明書等を用いて、自ら調べる作業を行うことなく、表示画像の内容を把握することができる。また、航海機器１は、表示部１０の表示を切り替えて、説明画像を表示する必要がない。仮に、表示部１０に説明画像を表示した場合、航海機器１は船舶に固定されており、船上は揺れるため、ユーザは、その説明画像を視認しづらい。また、航海機器の小型化等のため、表示部１０の解像度が低い場合、又は画面が小さい場合がある。この場合、設定用の画像と説明画像とを表示部１０に並べて表示できなかったり、表示部１０に説明画像を表示しても、視認しづらい。このため、ユーザが所持する携帯端末２に説明画像を表示することで、ユーザは説明画像を視認しやすい。

　また、設定用の画像を説明画面に切り替えて、表示部１０に説明画像を表示した場合、ユーザは、「Rudder Limit Setup」画像と、その説明画像とを見比べることができない。外部の携帯端末２に説明画像を表示することで、ユーザは、「Rudder Limit Setup」画像と、その説明画像とを見比べながら、航海機器１の操作を行うことができる。

　図３は、航海機器１で発生したエラーを、携帯端末２に通知した状態を示す図である。図中の（１）～（５）は、処理順序を示す。

　（１）航海機器１でエラーが発生すると、通知判定部１４は、通知データがあると判定する。航海機器１の表示部１０には、「Heading Lost」の警告画像が表示される。そして、通知データ表示制御部１５は、通信部１６を介して携帯端末２に通知データを送信する。

　（２）通知データを受信した携帯端末２の表示部２Ａには、警告画像の内容である「HeadingLost」と、その意味とが表示される。これにより、ユーザは、航海機器１で何のエラーが発生したかを把握でき、その内容も把握できる。また、ユーザは、航海機器１の近くに居ない場合であっても、航海機器１にエラーが発生したことを瞬時に把握できる。

　（３）ユーザによる操作、又は、所定時間経過後、携帯端末２の表示部２Ａには、発生したエラーの解決策が表示される。解決策を携帯端末２に表示することで、ユーザは、携帯端末２を見ながら航海機器１、又は、その関連機器を操作して復旧処理を行える。このとき、表示された解決策によって、エラーが解決されたか否かを選択する選択ボタン（解決ボタン２１、未解決ボタン２２）が表示される。復旧処理を行った結果、エラーが解決された場合、ユーザは解決ボタン２１を選択することで、携帯端末２の表示部２Ａには、通常の画像（携帯端末２が有する機能に応じた画像）が表示される。

　（４）復旧処理を行った結果、エラーが解決されない場合、ユーザは未解決ボタン２２を選択することで、携帯端末２の表示部２Ａには、次の（別の）解決策が表示される。このとき、航海機器１の設定を見直す指示が表示された場合、その設定内容を航海機器１に表示させるための操作データを、携帯端末２は、航海機器１へ送信する。

　（５）携帯端末２から操作データを受信した航海機器１の表示部１０には、携帯端末２から指示された設定内容が表示される。自動で航海機器１に見直すべき設定内容を表示することで、ユーザは、航海機器１を操作することなく、必要な設定内容を再確認することができる。

　このように、航海機器１にエラーが発生し、ユーザが航海機器１に十分な知識がない場合であっても、ユーザは、携帯端末２に表示される画像に従って復旧処理を行うことで、エラーを解決することができる。また、エラーの解決策を示す処理を航海機器１の外部装置（携帯端末２）で実行することで、航海機器１に対する操作を容易にでき、また、航海機器１での処理を軽減できる。

　なお、図２での説明と同様、携帯端末２で実行させる処理のデータは、航海機器１の記憶部に記憶していてもよいし、携帯端末２の記憶部に記憶していてもよい。

　図４は、航海機器１で実行される処理を示すフローチャートである。

　例えば航海機器１の電源が投入される、又は、ユーザにより処理の開始指示が入力されると、処理実行部１２はデータ処理を開始する（Ｓ１）。通知判定部１４は説明データの有無を判定する（Ｓ２）。説明データとは、図２で説明した、表示部１０に表示される表示内容（専門用語等）を説明するデータである。説明データがある場合（Ｓ２：ＹＥＳ）、通知判定部１４は通知データがあると判定し、通知データ表示制御部１５は携帯端末２へ通知データを送信する（Ｓ３）。これにより、携帯端末２の表示部２Ａには説明画像（図２参照）が表示される。

　Ｓ３で携帯端末２へ通知データを送信した後、又は、説明データがない場合（Ｓ２：ＮＯ）、通知判定部１４は、データ処理実行中にエラーが発生したか否かを判定する（Ｓ４）。エラーが発生した場合（Ｓ４：ＹＥＳ）、処理実行部１２は表示部１０に警告画像を表示し（Ｓ５）、通知判定部１４は通知データがあると判定し、通知データ表示制御部１５は携帯端末２へ通知データを送信する（Ｓ６）。これにより、携帯端末２の表示部２Ａには、発生したエラーの説明、及びその解決策が表示される。

　処理実行部１２は、入力部１１から、又は携帯端末２から入力された操作を受け付けたか否かを判定する（Ｓ７）。操作を受け付けた場合（Ｓ７：ＹＥＳ）、処理実行部１２は、受け付けた操作に応じた処理を実行する（Ｓ８）。例えば、図３で説明したように、表示部１０に、携帯端末２から指示された設定内容を表示する。

　Ｓ７で操作を受け付けていないと判定した場合（Ｓ７：ＮＯ）、又は、Ｓ８での処理終了後、処理実行部１２は、エラーが解決したか否かを判定する（Ｓ９）。エラーが解決していない場合（Ｓ９：ＮＯ）、処理実行部１２は、Ｓ７に戻り、エラーが解決するまで、前記処理を実行する。エラーが解決した場合（Ｓ９：ＹＥＳ）、処理実行部１２は、通常のデータ処理に復帰する（Ｓ１０）。

　その後、電源がオフされるなど、処理実行部１２は、データ処理を終了するか否かを判定する（Ｓ１１）。終了しない場合（Ｓ１１：ＮＯ）、処理実行部１２は、Ｓ２の処理に戻り、終了する場合（Ｓ１１：ＹＥＳ）、本処理は終了する。

　以上のように、航海機器１とは異なる外部の携帯端末２に、ユーザが航海機器１を取り扱うための補助するデータを表示させることで、ユーザは、航海機器１に不慣れであっても、説明書等を用いて自ら調べ、又は、無線により専門家の指示を仰ぐことなく、表示画像の内容を把握し、また、エラーに対処することができる。また、ユーザが所持する携帯端末２に、必要なデータを表示することで、ユーザは、必要な情報を視認しやすくなり、航海機器１の近くに居なくても、必要な情報を得ることができる。

　さらに、航海機器１の表示部１０には、常に必要なデータを表示させておくことが好ましい。専門用語等、ユーザに分かり難い内容が表示される都度、表示を切り替えて、その説明内容を表示すると、航海機器１での作業効率が低下するおそれがある。また、説明画像を重畳させて表示した場合、ユーザは、必要なデータが視認し難くなる。このため、携帯端末２に、ユーザを補助するデータを表示することで、作業効率の低下を抑制できる。

　本発明に係るデータ処理装置は、上述の実施形態の内容に限定されない。以下に、その変形例について説明する。

　航海機器１の初期設定を、携帯端末２で行えるようにしてもよい。図５は、航海機器１の設定を、携帯端末２で行う場合を説明するための図である。図中の（１）～（４）は、処理順序を示す。

　（１）例えば、航海機器１の電源を初めて投入した場合、又は、航海機器１に新たなソフトウェアをインストールした場合、通知判定部１４は、通知データがあると判定する。航海機器１の表示部１０には、「セットアップ開始」の画像が表示される。そして、通知データ表示制御部１５は、通信部１６を介して携帯端末２に通知データを送信する。

　（２）通知データを受信した携帯端末２の表示部２Ａには、セットアップウィザードの画像が表示される。ユーザは、セットアップウィザードに従い入力することで、航海機器１の初期設定を行える。

　（３）携帯端末２での初期設定が終了すると、携帯端末２の表示部２Ａには送信ボタン２３が表示される。ユーザがその送信ボタン２３を選択すると、携帯端末２は、入力された設定内容を航海機器１へ送信する。

　（４）航海機器１は、携帯端末２から設定内容に従い、設定を更新する。表示部１０には、「セットアップ終了」の画像が表示される。これにより、航海機器１の初期設定が完了する。

　このように、携帯端末２で初期設定を行うことで、ユーザは航海機器１の傍又は船上に居なくても、例えば自宅等でも航海機器１の初期設定を行うことができる。このため、ユーザは出航準備をスムーズに行える。

　航海機器１は、ユーザからデータを要求されることで、そのデータを携帯端末２へ送信するようにしてもよい。例えば、航海機器１が魚群探知機であって、航海機器１に、過去に取れた魚種、漁獲量を記憶しているものとする。ユーザが現在位置における過去の漁獲データを知りたい場合、ユーザが航海機器１を操作することで、携帯端末２へその内容のデータが送信されるようにしてもよい。また、船が良漁場に近づいたときに、航海機器１は自動的に携帯端末２に通知するようにしてもよい。

　また、航海機器１の表示部１０には船舶の周辺情報を表示するようにしてもよい。図６は、航海機器１に表示される画像の別の例を示す図である。この場合、航行に関する安全上、常に周辺状況を表示しておくことが重要であるため、船舶の周辺状況を表示させることで、ユーザは周辺状況を把握でき、安全な航行を行える。

　航海機器１は、有線により携帯端末２へ通知データを送信してもよい。また、航海機器１の表示部１０に２次元コードを表示させ、携帯端末２により読み取ることで、携帯端末２に必要なデータを表示させるようにしてもよい。

　また、例えば、携帯端末２が低機能である場合、又は、携帯端末２の表示部２Ａのサイズが小さい場合には、「説明書のＰ１０を参照」といった説明書のページ番号、発生したエラーのエラーコード等、簡易なメッセージのみを表示するようにしてもよい。

　なお、上述の実施形態では、本発明に係るデータ処理装置は、船舶に固定された航海機器としているが、車両又は航空機等に搭載された機器であってもよい。

１…航海機器
２…携帯端末
２Ａ…表示部
１０…表示部
１１…入力部
１２…処理実行部
１３…表示制御部
１４…通知判定部
１５…通知データ表示制御部
１６…通信部
２１…解決ボタン
２２…未解決ボタン
２３…送信ボタン
１００…航海機器データ処理システム

Claims

　移動体に設けられたデータ処理装置と、携帯端末装置と、を備え、
　前記データ処理装置は、
　自装置が有する機能を実行する機能実行部と、
　前記機能に係る機能関連情報を表示する自表示部と、
　前記機能関連情報の詳細情報を、前記携帯端末装置へ送信する通信部と、を備え、
　前記携帯端末装置は、
　前記通信部から送信された前記詳細情報を表示する携帯表示部を備える、
　データ処理システム。
　請求項１に記載のデータ処理システムであって、
　前記機能関連情報は、前記機能の発揮に係る設定情報を含み、
　前記詳細情報は、前記設定情報に対応する追加情報を含む、
　データ処理システム。
　請求項１または請求項２に記載のデータ処理システムであって、
　前記機能関連情報は、前記機能の発揮に係る警告情報を含み、
　前記詳細情報は、前記警告情報への対応情報を含む、
　データ処理システム。
　請求項１乃至請求項３の何れかに記載のデータ処理システムであって、
　前記携帯端末装置は、前記詳細情報に基づく操作データを前記データ処理装置へ送信し、
　前記データ処理装置の前記通信部は、前記操作データを、前記携帯端末装置から受信し、
　前記機能実行部は、前記操作データに基づく処理を実行する、
　データ処理システム。
　請求項４に記載のデータ処理システムであって、
　前記携帯端末装置は、前記操作データを選択する選択部を有する、
　データ処理システム。
　請求項１乃至請求項５のいずれかに記載のデータ処理システムであって、
　前記データ処理装置は船舶に設けられる航海機器である、
　データ処理システム。
　請求項６に記載のデータ処理システムであって、
　前記自表示部は、前記船舶の周辺状況とともに前記機能関連情報を表示する、
　データ処理システム。
　移動体に設けられるデータ処理装置が有する機能を実行する機能実行部と、
　前記機能に係る機能関連情報を表示する自表示部と、
　外部装置が備える外部表示部に前記機能関連情報の詳細情報を表示させる通知データを前記外部装置に送信する通信部と、
　を備えるデータ処理装置。
　請求項８に記載のデータ処理装置であって、
　前記機能関連情報は、前記機能の発揮に係る設定情報を含み、
　前記詳細情報は、前記設定情報に対応する追加情報を含む、
　データ処理装置。
　請求項８または請求項９に記載のデータ処理装置であって、
　前記機能関連情報は、前記機能の発揮に係る警告情報を含み、
　前記詳細情報は、前記警告情報への対応情報を含む、
　データ処理装置。
　請求項８乃至請求項１０の何れかに記載のデータ処理装置であって、
　前記通信部は、前記詳細情報に基づく操作データを、前記外部装置から受信し、
　前記機能実行部は、前記操作データに基づく処理を実行する、
　データ処理装置。
　請求項１１に記載のデータ処理装置であって、
　前記操作データは前記外部装置により選択される、
　データ処理装置。
　請求項８乃至請求項１２のいずれかに記載のデータ処理装置は、船舶に設けられる航海機器である、
　データ処理装置。
　請求項１３に記載のデータ処理装置であって、
　前記自表示部は、前記船舶の周辺状況とともに前記機能関連情報を表示する、
　データ処理装置。
　移動体に設けられるデータ処理装置が有する機能を実行し、
　前記機能に係る機能関連情報を前記データ処理装置で表示し、
　外部装置が備える外部表示部に前記機能関連情報の詳細情報を表示させる通知データを前記外部装置に送信する、
　データ処理方法。
　請求項１５に記載のデータ処理方法であって、
　前記機能関連情報は、前記機能の発揮に係る設定情報を含み、
　前記詳細情報は、前記設定情報に対応する追加情報を含む、
　データ処理方法。
　請求項１５または請求項１６に記載のデータ処理方法であって、
　前記機能関連情報は、前記機能の発揮に係る警告情報を含み、
　前記詳細情報は、前記警告情報への対応情報を含む、
　データ処理方法。
　請求項１５乃至請求項１７の何れかに記載のデータ処理方法であって、
　前記詳細情報に基づく操作データを、前記外部装置から受信し、
　受信した前記操作データに基づく処理を実行する、
　データ処理方法。
　請求項１８に記載のデータ処理方法であって、
　前記操作データは前記外部装置により選択される、
　データ処理方法。
　請求項１５乃至請求項１９のいずれかに記載のデータ処理方法であって、
　前記データ処理装置は、船舶に設けられる航海機器として用いられる、
　データ処理方法。
　請求項２０に記載のデータ処理方法であって、
　前記船舶の周辺状況とともに前記機能関連情報を表示する、
　データ処理方法。