WO2018229911A1

WO2018229911A1 - 画像読取装置

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Publication number: WO2018229911A1
Application number: PCT/JP2017/022006
Authority: WO
Inventors: 慎也織田; 正也高森
Original assignee: 株式会社Pfu
Priority date: 2017-06-14
Filing date: 2017-06-14
Publication date: 2018-12-20

Abstract

画像読取装置は、原稿押圧部材（１６）と左側案内部（２５）と右側案内部（２６）と読取部（２１）とを備えている。原稿押圧部材（１６）は、回転可能に支持されている。左側案内部（２５）は、左側取付面（３１）が形成されている。右側案内部（２６）は、右側取付面（３６）が形成されている。読取部（２１）は、原稿押圧部材（１６）に沿って移動可能に左側案内部（２５）と右側案内部（２６）とに支持されている。読取部（２１）は、原稿押圧部材（１６）を透過する光を用いて原稿押圧部材（１６）に押さえられる被写体の画像を読み取る。左側案内部（２５）は、左側取付面（３１）が原稿押圧部材（１６）に接触することにより、原稿押圧部材（１６）に接合されている。右側案内部（２６）は、右側取付面（３６）が原稿押圧部材（１６）に接触することにより、原稿押圧部材（１６）に接合されている。

Description

画像読取装置

　本発明は、画像読取装置に関する。

　原稿押圧部材で原稿を押圧し、原稿押圧部材を透過する光を用いて原稿の画像を読み取る画像読取装置が知られている（特許文献１参照）。

特開昭６３－９２６７号公報

　このような画像読取装置は、原稿押圧部材が歪む程度を低減するために、原稿押圧部材を補強する補強部材が設けられている。しかしながら、このような画像読取装置は、補強部材が設けられることにより、装置全体が大型化したり重量化したりし、搬送が困難になるという問題がある。

　開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、原稿を押圧する原稿押圧部材の強度を向上させる画像読取装置を提供することを目的とする。

　開示の態様では、画像読取装置は、原稿押圧部材と第１案内部と第２案内部と読取部とを備えている。前記原稿押圧部材は、回転軸を中心に回転可能に支持されている。前記第１案内部は、第１壁面と第１取付面とが形成されている。前記第２案内部は、第２壁面と第２取付面とが形成されている。前記読取部は、前記第１壁面と前記第２壁面とに接触することにより、前記原稿押圧部材に沿って移動可能に前記第１案内部と前記第２案内部とに支持され、前記原稿押圧部材を透過する光を用いて前記原稿押圧部材に押さえられる被写体の画像を読み取る。前記第１案内部は、前記第１取付面が前記原稿押圧部材に接触することにより、前記原稿押圧部材に接合されている。前記第２案内部は、前記第２取付面が前記原稿押圧部材に接触することにより、前記原稿押圧部材に接合されている。

　開示の態様によれば、読取部を案内する案内部と、原稿を押圧する原稿押圧部材とを補強することができる。

図１は、実施例１の画像読取装置を示す斜視図である。図２は、実施例１の画像読取装置を示す側面図である。図３は、原稿押さえが閉鎖位置に配置されているときの実施例１の画像読取装置を示す斜視図である。図４は、原稿押さえが閉鎖位置に配置されているときの実施例１の画像読取装置を示す側面図である。図５は、原稿押さえが閉鎖位置に配置されているときの実施例１の画像読取装置を示す上面図である。図６は、フレームを示す斜視図である。図７は、フレームを示す斜視断面図である。図８は、読取部を示す正面断面図である。図９は、読取部本体を示す斜視図である。図１０は、左側スライダを示す正面図である。図１１は、右側スライダを示す正面図である。図１２は、右側壁面と読取部本体とが接近したときの右側スライダを示す正面図である。図１３は、右側スライダを示す上面図である。図１４は、駆動機構を示す斜視図である。図１５は、駆動機構を示す他の斜視図である。図１６は、画像読取装置本体を示すブロック図である。図１７は、実施例２の画像読取装置のコイルばねを示す上面図である。図１８は、実施例３の画像読取装置の本体側磁石とスライダ側磁石とを示す上面図である。図１９は、実施例４の画像読取装置の左側案内部と右側案内部とを示す正面断面図である。図２０は、実施例５の画像読取装置の左側案内部と右側案内部とを示す正面断面図である。図２１は、実施例５の画像読取装置の右側スライダを示す正面断面図である。図２２は、実施例６の画像読取装置の左側案内部と右側案内部とを示す正面断面図である。図２３は、実施例７の画像読取装置の左側案内部と右側案内部とを示す正面断面図である。図２４は、実施例８の画像読取装置の左側案内部と右側案内部とを示す正面断面図である。図２５は、実施例９の画像読取装置の左側保持部材と右側保持部材とを示す正面断面図である。

　以下に、本願が開示する実施形態にかかる画像読取装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の記載により本開示の技術が限定されるものではない。また、以下の記載においては、同一の構成要素に同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。

［画像読取装置の構造］
　図１は、実施例１の画像読取装置を示す斜視図である。図２は、実施例１の画像読取装置を示す側面図である。画像読取装置１は、図１に示されているように、ケース２が画像読取装置本体３とともに設けられている。ケース２は、ケース本体５とフタ６とを備えている。ケース本体５は、開口部が形成されている箱状に形成されている。フタ６は、ケース本体５と同様にして、開口部が形成された箱状に形成され、その開口部がケース本体５の開口部に合致するように形成されている。フタ６は、フタ６の開口部がケース本体５の開口部を開閉するように、回転可能にケース本体５に支持されている。ケース２は、フタ６の開口部がケース本体５の開口部に閉鎖することにより、外部から隔離される内部空間を形成する。

　画像読取装置本体３は、原稿台１１と原稿押さえ１２とを備え、図示されていないベース部を備えている。ベース部は、ケース本体５の内部に配置され、ケース本体５に固定されている。原稿台１１は、ケース本体５の内部に配置され、ベース部に支持されている。原稿台１１は、載置面１４が形成されている。載置面１４は、ケース本体５が設置面７に載置されているときに、設置面７に概ね平行である平面に沿うように、形成されている。原稿台１１は、載置面１４が沿う平面がケース本体５に交差しないように、配置されている。原稿押さえ１２は、板状に形成され、原稿台１１の上部に配置されている。原稿押さえ１２は、開放位置または閉鎖位置に配置されるように、図２に示されているように、設置面７に平行である回転軸１５を中心に回転可能にベース部に支持されている。原稿台１１は、原稿押さえ１２が開放位置に配置されるときに、載置面１４が露出している。

　図３は、原稿押さえ１２が閉鎖位置に配置されているときの実施例１の画像読取装置を示す斜視図である。図４は、原稿押さえ１２が閉鎖位置に配置されているときの実施例１の画像読取装置を示す側面図である。図５は、原稿押さえ１２が閉鎖位置に配置されているときの実施例１の画像読取装置を示す上面図である。原稿台１１は、原稿押さえ１２が閉鎖位置に配置されるときに、図３に示されているように、載置面１４が原稿押さえ１２に覆われる。原稿押さえ１２は、閉鎖位置に配置されることにより、原稿台１１に載置される原稿の読取面に接触し、原稿を押圧し、原稿の読取面を平坦に形成する。

　原稿押さえ１２は、原稿押圧部材１６とフレーム１７とを備えている。原稿押圧部材１６は、可視光線に例示される光を透過する材料から形成され、矩形の板状に形成されている。フレーム１７は、原稿押圧部材１６が形成する矩形の４辺にそれぞれ沿うように形成され、原稿押圧部材１６に固定されている。

　画像読取装置本体３は、読取部２１をさらに備えている。読取部２１は、細長い直方体状に概ね形成されている。読取部２１は、読取部２１の長手方向が回転軸１５に平行になるように、かつ、原稿押さえ１２が閉鎖位置に配置されるときに読取部２１と原稿台１１との間に原稿押圧部材１６が配置されるように、原稿押さえ１２の上部に配置されている。読取部２１は、複数の読取位置に配置されるように、原稿押圧部材１６に沿って副走査方向２２に平行に移動可能に、フレーム１７に支持されている。副走査方向２２は、原稿押圧部材１６が沿う平面に平行であり、かつ、原稿押さえ１２の回転軸１５に垂直である。

　図６は、フレーム１７を示す斜視図である。フレーム１７は、図６に示されているように、奥側支持部２３と手前側支持部２４と左側案内部２５と右側案内部２６とを備えている。奥側支持部２３は、原稿押圧部材１６のうちの回転軸１５の側の縁に沿うように配置され、原稿押圧部材１６のうちの回転軸１５の側の縁に接合されている。手前側支持部２４は、原稿押圧部材１６のうちの奥側支持部２３が接合される縁の反対側の縁に沿うように配置され、原稿押圧部材１６のうちの奥側支持部２３が接合される縁の反対側の縁に接合されている。左側案内部２５は、原稿押圧部材１６のうちの回転軸１５に垂直である縁に沿うように配置されている。左側案内部２５は、さらに、一端が奥側支持部２３の端に接合され、他端が手前側支持部２４の端に接合されている。右側案内部２６は、原稿押圧部材１６のうちの左側案内部２５が沿う縁の反対側の縁に沿うように配置されている。右側案内部２６は、さらに、一端が奥側支持部２３の端に接合され、他端が手前側支持部２４の端に接合されている。

　図７は、フレーム１７を示す斜視断面図である。左側案内部２５は、図７に示されているように、屈曲した板状に形成され、左側底部帯状部材２７と左側側部帯状部材２８と左側上部帯状部材２９とを備えている。左側底部帯状部材２７は、平坦な帯状に形成され、一方の側に左側取付面３１が形成されている。左側側部帯状部材２８は、平坦な帯状に形成され、一方の側に左側壁面３２が形成されている。左側側部帯状部材２８は、左側底部帯状部材２７に沿う平面に垂直である平面に沿うように配置され、左側側部帯状部材２８の縁が左側底部帯状部材２７の縁に接合されている。左側上部帯状部材２９は、平坦な帯状に形成され、一方の側に左側壁面３２が形成されている。左側上部帯状部材２９は、左側側部帯状部材２８に沿う平面に垂直である平面に沿うように配置され、左側上部帯状部材２９の縁が左側側部帯状部材２８の縁に接合されている。左側案内部２５は、鋼板が折り曲げ加工されることにより形成される。

　右側案内部２６は、屈曲した板状に形成され、右側底部帯状部材３３と右側側部帯状部材３４と右側上部帯状部材３５とを備えている。右側底部帯状部材３３は、平坦な帯状に形成され、一方の側に右側取付面３６が形成されている。右側側部帯状部材３４は、平坦な帯状に形成され、一方の側に右側壁面３７が形成されている。右側側部帯状部材３４は、右側底部帯状部材３３に沿う平面に垂直である平面に沿うように配置され、右側側部帯状部材３４の縁が右側底部帯状部材３３の縁に接合されている。右側上部帯状部材３５は、平坦な帯状に形成され、一方の側に右側壁面３７が形成されている。右側上部帯状部材３５は、右側側部帯状部材３４に沿う平面に垂直である平面に沿うように配置され、右側上部帯状部材３５の縁が右側側部帯状部材３４の縁に接合されている。右側案内部２６は、鋼板が折り曲げ加工されることにより形成される。

　フレーム１７は、左側案内部２５の左側取付面３１と右側案内部２６の右側取付面３６とが原稿押圧部材１６に接触し、左側取付面３１と右側取付面３６とが原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。原稿押圧部材１６は、原稿押圧部材１６とフレーム１７とがこのように接合されることにより、補強され、外力により撓む程度が低減する。フレーム１７は、原稿押圧部材１６とフレーム１７とがこのように接合されることにより、補強され、左側壁面３２と右側壁面３７とが変形する程度を低減することができる。

　図８は、読取部２１を示す正面断面図である。読取部２１は、図８に示されているように、読取部本体４１と左側スライダ４２と右側スライダ４３とを備えている。読取部本体４１は、細長い直方体状に形成されている。読取部本体４１は、左側案内部２５と右側案内部２６との間に配置され、詳細には、左側壁面３２と右側壁面３７との間に配置されている。左側スライダ４２は、読取部本体４１と左側案内部２５との間に配置されている。右側スライダ４３は、読取部本体４１と右側案内部２６との間に配置されている。

　図９は、読取部本体４１を示す斜視図である。読取部本体４１は、図９に示されているように、左側ラインセンサ４４と右側ラインセンサ４５とを備えている。左側ラインセンサ４４は、直線状に形成され、ＣＩＳ（Ｃｏｎｔａｃｔ　Ｉｍａｇｅ　Ｓｅｎｓｏｒ）タイプのイメージセンサから形成されている。左側ラインセンサ４４は、回転軸１５に平行である直線に沿うように、読取部本体４１のうちの原稿押圧部材１６に対向する面に配置されている。左側ラインセンサ４４のうちの左側案内部２５の側の端は、読取部本体４１のうちの左側案内部２５の側の端に配置されている。左側ラインセンサ４４のうちの右側案内部２６の側の端は、読取部本体４１のうちの右側案内部２６の側の端に配置されないで、読取部本体４１のうちの右側案内部２６の側の端と中央との間に配置されている。左側ラインセンサ４４は、原稿のうちの原稿押圧部材１６が押し当てられている読取面に光を照射し、読取面を反射して原稿押圧部材１６を透過した光を受光し、その受光した光に基づいて左側ライン画像を撮像する。

　右側ラインセンサ４５は、左側ラインセンサ４４と同様にして、直線状に形成され、ＣＩＳタイプのイメージセンサから形成されている。右側ラインセンサ４５は、直線状に形成され、左側ラインセンサ４４が沿う直線に平行である他の直線に沿うように、読取部本体４１のうちの原稿押圧部材１６に対向する面に配置されている。右側ラインセンサ４５のうちの右側案内部２６の側の端は、読取部本体４１のうちの右側案内部２６の側の端に配置されている。右側ラインセンサ４５のうちの左側案内部２５の側の端は、読取部本体４１のうちの左側案内部２５の側の端に配置されないで、読取部本体４１のうちの左側案内部２５の側の端と中央との間に配置されている。右側ラインセンサ４５は、原稿のうちの原稿押圧部材１６が押し当てられている読取面に光を照射し、読取面を反射して原稿押圧部材１６を透過した光を受光し、その受光した光に基づいて右側ライン画像を撮像する。

　図１０は、左側スライダ４２を示す正面図である。左側スライダ４２は、図１０に示されているように、左側スライダ本体４６と２つの左側車輪４７とを備えている。左側スライダ本体４６は、読取部本体４１に固定されている。２つの左側車輪４７は、それぞれ、回転可能に左側スライダ本体４６に支持されている。２つの左側車輪４７は、それぞれ、左側壁面３２に接触するように、配置されている。

　図１１は、右側スライダ４３を示す正面図である。右側スライダ４３は、図１１に示されているように、右側スライダ本体４８と２つの右側車輪４９とを備えている。右側スライダ本体４８は、回転軸５１を中心に回転可能に読取部本体４１に支持されている。回転軸５１は、副走査方向２２に平行である。２つの右側車輪４９は、それぞれ、回転可能に右側スライダ本体４８に支持されている。２つの右側車輪４９は、それぞれ、右側壁面３７に接触するように、配置されている。図１２は、右側壁面３７と読取部本体４１とが接近したときの右側スライダ４３を示す正面図である。右側スライダ本体４８は、右側壁面３７と読取部本体４１との間の距離が変化したときに、図１２に示されているように、回転軸５１を中心に回転する。

　図１３は、右側スライダ４３を示す上面図である。読取部２１は、図１３に示されているように、板ばね５２をさらに備えている。板ばね５２は、金属に例示される弾性体から形成され、屈曲した板状に形成されている。板ばね５２は、一部が読取部本体４１に固定され、他の一部が右側スライダ本体４８に接触している。板ばね５２は、２つの右側車輪４９が読取部本体４１から離れるように、読取部本体４１と右側スライダ本体４８とに弾性力を与えている。

　読取部２１が副走査方向２２に移動するときに、２つの左側車輪４７は、左側壁面３２を転がり、２つの右側車輪４９は、右側壁面３７を転がる。読取部２１は、２つの左側車輪４７が左側案内部２５の左側壁面３２を転がり、２つの右側車輪４９が右側案内部２６の右側壁面３７を転がることにより、副走査方向２２に滑らかに移動することができる。読取部２１は、さらに、右側スライダ本体４８が回転可能に読取部本体４１に支持されていることにより、左側壁面３２に２つの左側車輪４７を適切に接触させ、右側壁面３７に２つの右側車輪４９を適切に接触させることができる。読取部２１は、さらに、板ばね５２が設けられていることにより、左側壁面３２に２つの左側車輪４７を確実に接触させ、右側壁面３７に２つの右側車輪４９を確実に接触させることができる。読取部２１は、板ばね５２が設けられていることにより、さらに、左側壁面３２と読取部本体４１との間の距離が一定に保持されるように、副走査方向２２に移動することができる。

　なお、左側スライダ４２は、右側スライダ４３が２つの右側車輪４９を備えているときに、２つの左側車輪４７のうちの１つの左側車輪が省略されることができる。読取部２１は、１つの左側車輪が省略された場合でも、副走査方向２２に移動するように、適切に案内されることができる。右側スライダ４３は、左側スライダ４２が２つの左側車輪４７を備えているときに、２つの右側車輪４９のうちの１つの右側車輪が省略されることができる。読取部２１は、１つの右側車輪が省略された場合でも、副走査方向２２に移動するように、適切に案内されることができる。読取部２１は、さらに、適切に案内されることができるときに、２つの左側車輪４７のうちの１つの左側車輪と２つの右側車輪４９のうちの１つの右側車輪との両方が省略されることもできる。

　画像読取装置本体３は、図１４に示されているように、駆動機構５３をさらに備えている。図１４は、駆動機構５３を示す斜視図である。駆動機構５３は、複数の左側定滑車５４と左側ベルト５５と複数の右側定滑車５６と右側ベルト５７とを備えている。複数の左側定滑車５４は、それぞれ、回転可能に左側案内部２５に支持されている。左側ベルト５５は、可撓性を有する材料から形成され、ループ状の帯に形成されている。左側ベルト５５は、複数の左側定滑車５４に架け渡されている。左側ベルト５５は、さらに、他の一部が左側スライダ本体４６に固定され、または、読取部本体４１のうちの左側案内部２５の側の端に固定されている。

　複数の右側定滑車５６は、それぞれ、回転可能に左側案内部２５に支持されている。右側ベルト５７は、可撓性を有する材料から形成され、ループ状の帯に形成されている。右側ベルト５７は、複数の右側定滑車５６に架け渡されている。右側ベルト５７は、さらに、他の一部が右側スライダ本体４８に固定され、または、読取部本体４１のうちの右側案内部２６の側の端に固定されている。

　図１５は、駆動機構５３を示す他の斜視図である。駆動機構５３は、図１５に示されているように、シャフト５８と左側ベルト車５９と右側ベルト車６０とをさらに備えている。シャフト５８は、円柱状に形成され、回転軸１５を中心に回転可能に、ベース部に支持されている。左側ベルト車５９は、シャフト５８に固定され、すなわち、シャフト５８とともに回転軸１５を中心に回転する。左側ベルト５５は、左側ベルト車５９に掛けられ、左側ベルト車５９が回転することにより、移動する。右側ベルト車６０は、シャフト５８に固定され、すなわち、シャフト５８とともに回転軸１５を中心に回転する。右側ベルト５７は、右側ベルト車６０に掛けられ、右側ベルト車６０が回転することにより、移動する。

　このとき、左側ベルト車５９と右側ベルト車６０とは、シャフト５８に固定されていることにより、同期して回転する。左側ベルト５５と右側ベルト５７とは、左側ベルト車５９と右側ベルト車６０とが同期して回転することにより、同期して移動する。駆動機構５３は、左側ベルト５５と右側ベルト５７とが同期して移動することにより、読取部本体４１が回転しないように、読取部本体４１を平行移動させることができる。

　フレーム１７は、図示されていない左側支持部材と右側支持部材とをさらに備えている。左側支持部材は、シャフト５８に嵌合する左側シャフト嵌合孔が形成され、フレーム１７の左側案内部２５の左側側部帯状部材２８に固定されている。左側支持部材は、シャフト５８に嵌合する右側シャフト嵌合孔が形成され、フレーム１７の右側案内部２６の右側側部帯状部材３４に固定されている。原稿押さえ１２は、左側シャフト嵌合孔と右側シャフト嵌合孔とがシャフト５８に嵌合していることにより、回転軸１５を中心に回転可能にシャフト５８に支持される。原稿押さえ１２は、シャフト５８に支持されることにより、回転軸１５を中心に回転可能にベース部に支持される（図７参照）。

　図１６は、画像読取装置本体３を示すブロック図である。画像読取装置本体３は、図１６に示されているように、モータ７１とスキャンボタン７２と制御部７３とを備えている。モータ７１は、制御部７３に制御されることにより、回転軸１５を中心にシャフト５８を回転させる。モータ７１は、制御部７３に制御されることにより、さらに、シャフト５８の回転数を検出する。スキャンボタン７２は、ユーザに操作されることにより、押下状態または非押下状態に遷移する。スキャンボタン７２は、スキャンボタン７２の状態を示す信号を制御部７３に送信する。

　制御部７３は、いわゆるコンピュータであり、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）７４と記憶部７５とを備えている。ＣＰＵ７４は、制御部７３にインストールされているコンピュータプログラムを実行することにより、記憶部７５を制御し、左側ラインセンサ４４と右側ラインセンサ４５とモータ７１とスキャンボタン７２とを制御する。記憶部７５は、そのコンピュータプログラムを記録し、ＣＰＵ７４により作成される情報を一時的に記録する。

　制御部７３にインストールされるコンピュータプログラムは、制御部７３に複数の機能をそれぞれ実現させるための複数のコンピュータプログラムから形成されている。その複数の機能は、読取制御部７６と画像処理部７７とを含んでいる。

　読取制御部７６は、シャフト５８の回転数が検出されるように、モータ７１を制御する。読取制御部７６は、シャフト５８の回転数に基づいて、読取部２１がホームポジションに配置されているかどうかを判別する。ホームポジションは、読取部２１が配置され得る範囲のうちの回転軸１５に最も近い位置を示している。読取制御部７６は、読取部２１がホームポジションに配置されていないときに、読取部２１がホームポジションに移動するように、モータ７１を制御する。読取制御部７６は、読取部２１がホームポジションに配置されている場合で、スキャンボタン７２が押下されたときに、読取部２１が原稿押圧部材１６に沿って所定の速度で移動するように、モータ７１を制御する。

　読取制御部７６は、読取部２１が移動している最中に複数の読取位置に対応する複数の左側ライン画像が撮像されるように、左側ラインセンサ４４を制御し、複数の読取位置に対応する複数の右側ライン画像が撮像されるように、右側ラインセンサ４５を制御する。複数の左側ライン画像のうちのある読取位置に対応する１つの左側ライン画像は、読取部２１がその読取位置に配置されたタイミングで左側ラインセンサ４４により撮像された左側ライン画像を示している。複数の右側ライン画像のうちのある読取位置に対応する１つの右側ライン画像は、読取部２１がその読取位置に配置されたタイミングで右側ラインセンサ４５により撮像された右側ライン画像を示している。

　画像処理部７７は、読取制御部７６により撮像された複数の左側ライン画像と複数の右側ライン画像とを合成することにより、合成画像を算出する。画像処理部７７は、その算出された合成画像が記録されるように、記憶部７５を制御する。

［画像読取装置の動作］
　ユーザは、まず、画像読取装置本体３がケース２に格納された状態で、作業台に画像読取装置１を搬送する。ユーザは、画像読取装置１を搬送した後に、作業台に形成された設置面７にケース本体５を載置することにより、画像読取装置１をその作業台に設置する。ユーザは、画像読取装置１を作業台に設置した後に、ケース２のフタ６を開いて画像読取装置本体３を露出させ、画像読取装置本体３を起動する。制御部７３は、画像読取装置本体３が起動すると、モータ７１を制御することにより、シャフト５８の回転数を検出し、読取部２１がホームポジションに配置されているかどうかを判別する。制御部７３は、読取部２１がホームポジションに配置されていないときに、モータ７１を制御することにより、読取部２１をホームポジションに配置する。

　ユーザは、読取部２１がホームポジションに配置された後に、原稿押さえ１２を操作することにより、原稿押さえ１２を開放状態に移動させる。ユーザは、原稿押さえ１２を開放状態に移動させた後に、所望の読取面が上を向くように、準備した原稿を原稿台１１に載置する。ユーザは、原稿を原稿台１１の載置面１４に適切に載置した後に、原稿押さえ１２を操作することにより、原稿押さえ１２を閉鎖状態に移動させ、スキャンボタン７２を押下する。

　制御部７３は、スキャンボタン７２が押下されると、モータ７１を制御することにより、読取部２１が複数の読取位置を通過するように、読取部２１を副走査方向２２に平行に所定の速度で移動させる。制御部７３は、読取部２１が所定の速度で移動している最中に、左側ラインセンサ４４と右側ラインセンサ４５とを制御することにより、複数の読取位置に対応する複数の左側ライン画像と複数の右側ライン画像とを撮像する。

　制御部７３は、読取部２１が複数の読取位置の全部を通過すると、モータ７１を制御することにより、読取部２１の移動を停止させ、次いで、読取部２１をホームポジションに配置する。制御部７３は、複数の左側ライン画像と複数の右側ライン画像とが撮像された後に、複数の左側ライン画像と複数の右側ライン画像とを合成することにより、原稿の読取面の全体を写し出す合成画像を作成する。制御部７３は、合成画像が作成された後に、記憶部７５を制御することにより、合成画像を記録する。

　ユーザは、他の読取面の画像を読み取りたいときに、読取部２１がホームポジションに配置された後に、原稿押さえ１２を操作することにより、原稿押さえ１２を開放状態に移動させる。ユーザは、原稿押さえ１２を開放状態に移動させた後に、所望の読取面が上を向くように、原稿を原稿台１１に載置する。ユーザは、原稿を原稿台１１の載置面１４に適切に載置した後に、原稿押さえ１２を操作することにより、原稿押さえ１２を閉鎖状態に移動させ、スキャンボタン７２を押下する。ユーザは、画像の読み取りを終了したいときに、原稿を原稿台１１から取り除き、画像読取装置本体３を停止する。

　画像読取装置１は、板ばね５２が設けられていることにより、左側壁面３２と右側壁面３７とが平坦でない場合でも、読取部本体４１と左側壁面３２との間の距離が一定になるように、読取部２１を適切に移動させることができる。画像読取装置１は、読取部２１が適切に移動することにより、複数の左側ライン画像と複数の右側ライン画像とを適切に撮像することができる。画像読取装置１は、複数の左側ライン画像と複数の右側ライン画像とが適切に撮像されることにより、合成画像に読取面を適切に写し出すことができる。

［実施例１の画像読取装置の効果］
　実施例１の画像読取装置１は、原稿押圧部材１６と左側案内部２５と右側案内部２６と読取部２１とを備えている。原稿押圧部材１６は、回転軸１５を中心に回転可能に支持されている。左側案内部２５は、左側壁面３２と左側取付面３１とが形成されている。右側案内部２６は、右側壁面３７と右側取付面３６とが形成されている。読取部２１は、左側壁面３２と右側壁面３７との間に配置されることにより、原稿押圧部材１６に沿って移動可能に左側案内部２５と右側案内部２６とに支持されている。読取部２１は、原稿押圧部材１６を透過する光を用いて原稿押圧部材１６に押さえられる被写体の画像を読み取る。左側案内部２５は、左側取付面３１が原稿押圧部材１６に接触することにより、原稿押圧部材１６に接合されている。右側案内部２６は、右側取付面３６が原稿押圧部材１６に接触することにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　このような画像読取装置１は、左側案内部２５と右側案内部２６とが原稿押圧部材１６に接合されることにより、左側案内部２５と右側案内部２６と原稿押圧部材１６とを相互に補強することができる。画像読取装置１は、原稿押圧部材１６が補強されることにより、原稿押圧部材１６が変形する程度を低減し、原稿押圧部材１６の破損を防止することができる。画像読取装置１は、左側案内部２５と右側案内部２６とが補強されることにより、読取部２１を高精度に移動させ、画像を適切に読み取ることができる。

　また、実施例１の画像読取装置１の読取部２１は、読取部本体４１と左側スライダ４２と右側スライダ４３と板ばね５２とを備えている。左側スライダ４２は、左側壁面３２に接触して移動する。右側スライダ４３は、右側壁面３７に接触して移動する。板ばね５２は、読取部本体４１が左側スライダ４２に固定されるように、かつ、読取部本体４１が右側スライダ４３から離れるように、読取部本体４１に力を与える。

　このような画像読取装置１は、読取部本体４１と右側スライダ４３とに力が与えられることにより、読取部本体４１と左側壁面３２との間の距離が変動しないように、読取部２１を高精度に移動させることができる。画像読取装置１は、読取部２１が高精度に移動することにより、画像を適切に読み取ることができる。

　また、実施例１の画像読取装置１は、左側ベルト車５９と左側ベルト５５と右側ベルト車６０と右側ベルト５７とをさらに備えている。左側ベルト５５は、左側ベルト車５９の回転を読取部本体４１のうちの左側壁面３２の側の左側端部の移動に変換する。右側ベルト５７は、右側ベルト車６０の回転を読取部本体４１のうちの右側壁面３７の側の右側端部の移動に変換する。左側ベルト５５は、左側端部と左側壁面３２との間に配置されている。右側ベルト５７は、右側端部と右側壁面３７との間に配置されている。

　画像読取装置１は、左側ベルト５５および右側ベルト５７がこのように配置されることにより、読取部２１と原稿押さえ１２と左側ベルト５５と右側ベルト５７とが配置される領域の、原稿押圧部材１６の厚さ方向の幅を低減することができる。画像読取装置１は、読取部２１と原稿押さえ１２と左側ベルト５５と右側ベルト５７とが配置される領域の厚さ方向の幅を低減することにより、装置全体を小型化することができる。

　また、実施例１の画像読取装置１は、シャフト５８とモータ７１とをさらに備えている。シャフト５８は、回転軸１５を中心に回転可能に支持され、左側ベルト車５９と右側ベルト車６０とが固定されている。モータ７１は、シャフト５８を回転させる。原稿押圧部材１６は、回転軸１５を中心に回転可能にシャフト５８に支持されている。

　このような画像読取装置１は、シャフト５８と原稿押さえ１２とが回転軸１５を中心に回転することにより、シャフト５８と原稿押さえ１２との回転機構を簡素化することができ、部品点数を低減することができる。

　また、実施例１の画像読取装置１の左側案内部２５は、左側壁面３２が形成される左側側部帯状部材２８と、左側取付面３１が形成される左側底部帯状部材２７とを有している。左側底部帯状部材２７は、左側側部帯状部材２８が沿う平面に対して傾いている平面に沿うように、左側側部帯状部材２８に接合されている。右側案内部２６は、右側壁面３７が形成される右側側部帯状部材３４と、右側取付面３６が形成される右側底部帯状部材３３とを有している。右側底部帯状部材３３は、右側側部帯状部材３４が沿う平面に対して傾いている平面に沿うように、右側側部帯状部材３４に接合されている。

　このような画像読取装置１は、左側案内部２５と右側案内部２６とが屈曲した板から形成されていることにより、左側案内部２５と右側案内部２６との強度を向上させることができる。画像読取装置１は、左側案内部２５と右側案内部２６との強度が向上していることにより、読取部２１を高精度に移動させ、画像を適切に読み取ることができる。

　また、実施例１の画像読取装置１の左側案内部２５は、左側側部帯状部材２８のうちの左側底部帯状部材２７が接合されている端部の反対側の端部に接合される左側上部帯状部材２９をさらに有している。左側上部帯状部材２９が沿う平面は、左側側部帯状部材２８が沿う平面に対して傾いている。右側案内部２６は、右側側部帯状部材３４のうちの右側底部帯状部材３３が接合されている端部の反対側の端部に接合される右側上部帯状部材３５をさらに有している。右側上部帯状部材３５が沿う平面は、右側側部帯状部材３４が沿う平面に対して傾いている。

　このような画像読取装置１は、左側案内部２５と右側案内部２６とが複数個所で屈曲した板から形成されていることにより、左側案内部２５と右側案内部２６との強度を向上させることができる。画像読取装置１は、左側案内部２５と右側案内部２６との強度が向上していることにより、読取部２１を高精度に移動させ、画像を適切に読み取ることができる。

　ところで、実施例１の画像読取装置１の板ばね５２は、屈曲した板状に形成されているが、屈曲した板状以外の他の形状に形成された他の弾性体に置換されてもよい。

　実施例２の画像読取装置は、図１７に示されているように、既述の実施例１の画像読取装置１の板ばね５２がコイルばね８１に置換されている。図１７は、実施例２の画像読取装置のコイルばね８１を示す上面図である。コイルばね８１は、コイル状に巻かれた金属線から形成されている。コイルばね８１は、一端が読取部本体４１に固定され、他端が右側スライダ本体４８に固定されている。コイルばね８１は、板ばね５２と同様にして、２つの右側車輪４９が読取部本体４１から離れるように、読取部本体４１と右側スライダ本体４８とに弾性力を与えている。

　実施例２の画像読取装置も、読取部本体４１と右側スライダ４３とに弾性力が与えられることにより、実施例１の画像読取装置１と同様にして、読取部本体４１と左側壁面３２との間の距離が変動しないように、読取部２１を高精度に移動させることができる。実施例２の画像読取装置は、さらに、実施例１の画像読取装置１と同様にして、左側案内部２５と右側案内部２６とが原稿押圧部材１６に接合されることにより、左側案内部２５と右側案内部２６と原稿押圧部材１６とを相互に補強することができる。

　ところで、実施例１の画像読取装置１の板ばね５２と実施例２の画像読取装置のコイルばね８１とは、弾性力を読取部本体４１と右側スライダ４３とに与えているが、弾性力と異なる力を読取部本体４１と右側スライダ４３とに与える付勢部に置換されてもよい。

　実施例３の画像読取装置は、図１８に示されているように、既述の実施例１の画像読取装置１の板ばね５２が本体側磁石８２とスライダ側磁石８３とに置換されている。図１８は、実施例３の画像読取装置の本体側磁石８２とスライダ側磁石８３とを示す上面図である。本体側磁石８２は、磁石から形成され、読取部本体４１に固定されている。スライダ側磁石８３は、磁石から形成され、本体側磁石８２とスライダ側磁石８３と磁力により反発するように、右側スライダ本体４８に固定されている。すなわち、本体側磁石８２とスライダ側磁石８３とは、板ばね５２と同様にして、２つの右側車輪４９が読取部本体４１から離れるように、読取部本体４１と右側スライダ本体４８とに磁力を与えている。

　実施例３の画像読取装置も、読取部本体４１と右側スライダ４３とに磁力が与えられることにより、実施例１の画像読取装置１と同様にして、読取部本体４１と左側壁面３２との間の距離が変動しないように、読取部２１を高精度に移動させることができる。実施例３の画像読取装置は、さらに、実施例１の画像読取装置１と同様にして、左側案内部２５と右側案内部２６とが原稿押圧部材１６に接合されることにより、左側案内部２５と右側案内部２６と原稿押圧部材１６とを相互に補強することができる。

　ところで、実施例１の画像読取装置１の左側案内部２５と右側案内部２６とは、２カ所が屈曲した板から形成されているが、１カ所が屈曲した板から形成される他の右側案内部と他の左側案内部とにそれぞれ置換されてもよい。

　実施例４の画像読取装置は、図１９に示されているように、既述の実施例１の画像読取装置１の左側案内部２５と右側案内部２６とが左側案内部１０１と右側案内部１０２とにそれぞれ置換されている。図１９は、実施例４の画像読取装置の左側案内部１０１と右側案内部１０２とを示す正面断面図である。左側案内部１０１は、屈曲した板状に形成され、左側底部帯状部材１０３と左側側部帯状部材１０４とを備えている。左側底部帯状部材１０３は、平坦な帯状に形成され、一方の側に左側取付面１０５が形成されている。左側側部帯状部材１０４は、平坦な帯状に形成され、一方の側に左側壁面１０６が形成されている。左側側部帯状部材１０４は、左側底部帯状部材１０３に沿う平面に垂直である平面に沿うように配置され、左側側部帯状部材１０４の縁が左側底部帯状部材１０３の縁に接合されている。左側案内部１０１は、鋼板が折り曲げ加工されることにより形成される。左側案内部１０１は、左側取付面１０５が原稿押圧部材１６に接触し、左側取付面１０５が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　右側案内部１０２は、屈曲した板状に形成され、右側底部帯状部材１０７と右側側部帯状部材１０８とを備えている。右側底部帯状部材１０７は、平坦な帯状に形成され、一方の側に右側取付面１０９が形成されている。右側側部帯状部材１０８は、平坦な帯状に形成され、一方の側に右側壁面１１０が形成されている。右側側部帯状部材１０８は、右側底部帯状部材１０７に沿う平面に垂直である平面に沿うように配置され、右側側部帯状部材１０８の縁が右側底部帯状部材１０７の縁に接合されている。右側案内部１０２は、鋼板が折り曲げ加工されることにより形成される。右側案内部１０２は、右側取付面１０９が原稿押圧部材１６に接触し、右側取付面１０９が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　読取部２１は、既述の実施例１の画像読取装置１と同様にして、２つの左側車輪４７が左側壁面１０６を転がり、２つの右側車輪４９が右側壁面１１０を転がることにより、副走査方向２２に滑らかに移動することができる。実施例４の画像読取装置も、既述の実施例１の画像読取装置１と同様にして、左側案内部１０１と右側案内部１０２とが原稿押圧部材１６に接合されることにより、左側案内部１０１と右側案内部１０２と原稿押圧部材１６とを相互に補強することができる。既述の実施例１の画像読取装置１の左側案内部２５と右側案内部２６とは、２カ所が屈曲した板からそれぞれ形成されていることにより、左側案内部１０１と右側案内部１０２とに比較して、強度が大きく、原稿押圧部材１６をより補強することができる。

　ところで、実施例１の画像読取装置１の左側側部帯状部材２８と右側側部帯状部材３４と実施例４の画像読取装置１の左側側部帯状部材１０４と右側側部帯状部材１０８とは、原稿押圧部材１６に垂直に配置されているが、他の向きに配置されてもよい。

　実施例５の画像読取装置は、図２０に示されているように、既述の実施例１の画像読取装置１の左側案内部２５と右側案内部２６とが左側案内部１１１と右側案内部１１２とにそれぞれ置換されている。図２０は、実施例５の画像読取装置の左側案内部１１１と右側案内部１１２とを示す正面断面図である。左側案内部１１１は、屈曲した板状に形成され、左側底部帯状部材１１３と左側側部帯状部材１１４とを備えている。左側底部帯状部材１１３は、平坦な帯状に形成され、一方の側に左側取付面１１５が形成されている。左側側部帯状部材１１４は、平坦な帯状に形成され、一方の側に左側壁面１１６が形成されている。左側側部帯状部材１１４は、左側側部帯状部材１１４の縁が左側底部帯状部材１１３の縁に接合され、左側側部帯状部材１１４のうちの左側底部帯状部材１１３から離れた部位ほど右側案内部１１２に接近するように傾斜して配置されている。左側案内部１１１は、鋼板が折り曲げ加工されることにより形成される。左側案内部１１１は、左側取付面１１５が原稿押圧部材１６に接触し、左側取付面１１５が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　右側案内部１１２は、屈曲した板状に形成され、右側底部帯状部材１１７と右側側部帯状部材１１８とを備えている。右側底部帯状部材１１７は、平坦な帯状に形成され、一方の側に右側取付面１１９が形成されている。右側側部帯状部材１１８は、平坦な帯状に形成され、一方の側に右側壁面１２０が形成されている。右側側部帯状部材１１８は、右側側部帯状部材１１８の縁が右側底部帯状部材１１７の縁に接合され、右側側部帯状部材１１８のうちの右側底部帯状部材１１７から離れた部位ほど左側案内部１１１に接近するように傾斜して配置されている。右側案内部１１２は、鋼板が折り曲げ加工されることにより形成される。右側案内部１１２は、右側取付面１１９が原稿押圧部材１６に接触し、右側取付面１１９が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　実施例５の画像読取装置は、さらに、図２１に示されているように、既述の実施例１の画像読取装置１の右側スライダ４３が他の右側スライダ１２１に置換されている。図２１は、実施例５の画像読取装置の右側スライダ１２１を示す正面断面図である。右側スライダ１２１は、球形突当部１２２とコイルばね１２３とを備えている。球形突当部１２２は、球形に形成されている。コイルばね１２３は、コイル状に巻かれた金属線から形成されている。コイルばね１２３は、一端が読取部本体４１に固定され、他端が球形突当部１２２に固定されている。コイルばね１２３は、球形突当部１２２が読取部本体４１から離れるように球形突当部１２２と読取部本体４１とに弾性力を与えている。右側スライダ１２１は、読取部本体４１が副走査方向２２に平行に移動するときに、球形突当部１２２が右側壁面１２０に接触しながら移動することにより、読取部本体４１が原稿押圧部材１６に沿って移動するように読取部本体４１を案内する。

　実施例５の画像読取装置は、さらに、既述の実施例１の画像読取装置１の左側スライダ４２が他の左側スライダに置換されている。左側スライダは、球形突当部１２２と同様にして、球形に形成されている。左側スライダは、読取部本体４１に固定されている。左側スライダは、読取部本体４１が副走査方向２２に平行に移動するときに、左側壁面１１６に接触しながら移動することにより、読取部本体４１が原稿押圧部材１６に沿って移動するように読取部本体４１を案内する。

　このとき、読取部本体４１は、コイルばね１２３が球形突当部１２２と読取部本体４１とに弾性力を与えることにより、読取部本体４１と左側壁面１１６との間の距離が一定になるように、案内される。左側スライダと右側スライダ１２１とは、左側側部帯状部材１１４と右側側部帯状部材１１８とが傾斜していることにより、読取部本体４１が原稿押圧部材１６に接近するように読取部本体４１に力を与えている。左側スライダと右側スライダ１２１とは、読取部本体４１が原稿押圧部材１６から離れないように、読取部本体４１を案内する。実施例５の画像読取装置も、既述の実施例１の画像読取装置１と同様にして、左側案内部１１１と右側案内部１１２とが原稿押圧部材１６に接合されることにより、左側案内部１１１と右側案内部１１２と原稿押圧部材１６とを相互に補強することができる。

　実施例６の画像読取装置は、図２２に示されているように、既述の実施例５の画像読取装置の左側案内部１１１と右側案内部１１２とが他の左側案内部１３１と右側案内部１３２とにそれぞれ置換されている。図２２は、実施例６の画像読取装置の左側案内部１３１と右側案内部１３２とを示す正面断面図である。左側案内部１３１は、既述の実施例５の画像読取装置の左側案内部１１１に左側上部帯状部材１３３が追加されたものであり、屈曲した板状に形成され、左側底部帯状部材１１３と左側側部帯状部材１１４と左側上部帯状部材１３３とを備えている。左側上部帯状部材１３３は、平坦な帯状に形成され、左側側部帯状部材１１４のうちの左側底部帯状部材１１３に接合される縁の反対側の縁に接合されている。左側案内部１３１は、鋼板が折り曲げ加工されることにより形成される。左側案内部１３１は、左側取付面１１５が原稿押圧部材１６に接触し、左側取付面１１５が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　右側案内部１３２は、既述の実施例５の画像読取装置の右側案内部１１２に右側上部帯状部材１３４が追加されたものであり、屈曲した板状に形成され、右側底部帯状部材１１７と右側側部帯状部材１１８と右側上部帯状部材１３４とを備えている。右側上部帯状部材１３４は、平坦な帯状に形成され、右側側部帯状部材１１８のうちの右側底部帯状部材１１７に接合される縁の反対側の縁に接合されている。右側案内部１３２は、鋼板が折り曲げ加工されることにより形成される。右側案内部１３２は、右側取付面１１９が原稿押圧部材１６に接触し、右側取付面１１９が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　実施例６の画像読取装置も、既述の実施例１の画像読取装置１と同様にして、左側案内部１３１と右側案内部１３２とが原稿押圧部材１６に接合されることにより、左側案内部１３１と右側案内部１３２と原稿押圧部材１６とを相互に補強することができる。実施例６の画像読取装置の左側案内部１３１と右側案内部１３２とは、２カ所が屈曲した板からそれぞれ形成されていることにより、実施例５の画像読取装置の左側案内部１１１と右側案内部１１２とに比較して、強度を向上させることができる。

　ところで、既述の実施例の画像読取装置は、原稿押圧部材１６のうちの原稿に対向する面の裏面に左側案内部と右側案内部とが接触して原稿押圧部材１６に左側案内部と右側案内部とが接合されているが、他の面に接触して接合されてもよい。

　実施例７の画像読取装置は、図２３に示されているように、既述の実施例５の画像読取装置の原稿押圧部材１６のうちの左側案内部１１１と右側案内部１１２と接着される部位が異なっている。図２３は、実施例７の画像読取装置の左側案内部１１１と右側案内部１１２とを示す正面断面図である。左側案内部１１１は、左側取付面１１５の裏面に他の左側取付面１４１が形成されている。左側案内部１１１は、原稿押圧部材１６のうちの原稿に接触する面に左側取付面１４１が接触し、左側取付面１４１が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。右側案内部１１２は、右側取付面１１９の裏面に他の右側取付面１４２が形成されている。右側案内部１１２は、原稿押圧部材１６のうちの原稿に接触する面に右側取付面１４２が接触し、右側取付面１４２が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　実施例７の画像読取装置も、既述の実施例１の画像読取装置１と同様にして、左側案内部１１１と右側案内部１１２とが原稿押圧部材１６に接合されることにより、左側案内部１１１と右側案内部１１２と原稿押圧部材１６とを相互に補強することができる。

　ところで、既述の実施例の画像読取装置の左側案内部と右側案内部とは、角張るように形成されているが、なだらかに屈曲するように形成されてもよい。

　実施例８の画像読取装置は、図２４に示されているように、既述の実施例１の画像読取装置１の左側案内部２５と右側案内部２６とが他の左側案内部１５１と右側案内部１５２とに置換されている。図２４は、実施例８の画像読取装置の左側案内部１５１と右側案内部１５２とを示す正面断面図である。左側案内部１５１は、断面が概ね半円状に屈曲した板状に形成されている。左側案内部１５１は、左側取付面１５３と左側壁面１５４とが形成されている。左側取付面１５３は、凹んでいない側の面に形成され、平坦に形成されている。左側壁面１５４は、凹んでいる側の面に形成されている。左側案内部１５１は、原稿押圧部材１６のうちの原稿に接触する面の裏面に左側取付面１５３が接触するように、左側壁面１５４が原稿押圧部材１６の中央を向くように、配置されている。左側案内部１５１は、左側取付面１５３が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　右側案内部１５２は、断面が概ね半円状に屈曲した板状に形成されている。右側案内部１５２は、右側取付面１５５と右側壁面１５６とが形成されている。右側取付面１５５は、凹んでいない側の面に形成され、平坦に形成されている。右側壁面１５６は、凹んでいる側の面に形成されている。右側案内部１５２は、原稿押圧部材１６のうちの原稿に接触する面の裏面に右側取付面１５５が接触するように、右側壁面１５６が原稿押圧部材１６の中央を向くように、配置されている。右側案内部１５２は、右側取付面１５５が原稿押圧部材１６に接着されることにより、原稿押圧部材１６に接合されている。

　読取部２１は、既述の実施例１の画像読取装置１と同様にして、２つの左側車輪４７が左側壁面１５４を転がり、２つの右側車輪４９が右側壁面１５６を転がることにより、副走査方向２２に滑らかに移動することができる。実施例８の画像読取装置も、既述の実施例１の画像読取装置１と同様にして、左側案内部１５１と右側案内部１５２とが原稿押圧部材１６に接合されることにより、左側案内部１５１と右側案内部１５２と原稿押圧部材１６とを相互に補強することができる。

　ところで、既述の実施例の画像読取装置の左側案内部と右側案内部とは、屈曲しているが、平坦に形成されてもよい。平坦な左側案内部は、一方の面に左側取付面と左側壁面とが形成されている。平坦な左側案内部は、左側取付面が原稿押圧部材１６の端面に接触し、左側取付面がその端面に接着することにより、原稿押圧部材１６に接合されている。平坦な右側案内部は、一方の面に右側取付面と右側壁面とが形成されている。平坦な右側案内部は、右側取付面が原稿押圧部材１６のうちの平坦な左側案内部が接触している端面の反対側の端面に接触し、右側取付面がその端面に接着することにより、原稿押圧部材１６に接合されている。このとき、読取部２１は、既述の実施例１の画像読取装置１と同様にして、２つの左側車輪４７が左側壁面を転がり、２つの右側車輪４９が右側壁面を転がることにより、副走査方向２２に移動する。このような画像読取装置も、既述の実施例１の画像読取装置１と同様にして、左側案内部と右側案内部とが原稿押圧部材１６に接合されることにより、左側案内部と右側案内部と原稿押圧部材１６とを相互に補強することができる。

　ところで、既述の実施例の画像読取装置の左側案内部と右側案内部とは、原稿押圧部材１６に接着されることにより原稿押圧部材１６に接合されているが、接着と異なる他の方法により原稿押圧部材１６に接合されてもよい。

　実施例９の画像読取装置は、図２５に示されているように、既述の実施例１の画像読取装置１の左側案内部２５が左側保持部材１６１を備え、右側案内部２６が右側保持部材１６２を備えている。図２５は、実施例９の画像読取装置の左側保持部材１６１と右側保持部材１６２とを示す正面断面図である。左側保持部材１６１は、屈曲した板から形成され、左側底部帯状部材１６３と左側側部帯状部材１６４とを備えている。左側底部帯状部材１６３は、平坦な帯状に形成され、左側保持面１６５が形成されている。左側側部帯状部材１６４は、平坦な帯状に形成されている。左側側部帯状部材１６４は、左側底部帯状部材１６３が沿う平面に垂直である平面に沿うように配置され、左側側部帯状部材１６４の縁が左側底部帯状部材１６３の縁に接合されている。

　左側保持部材１６１は、左側保持面１６５が左側取付面３１に向かい合うように、かつ、左側側部帯状部材１６４が左側側部帯状部材２８に沿うように、配置されている。左側保持部材１６１は、さらに、左側底部帯状部材１６３と左側底部帯状部材２７とが原稿押圧部材１６を挟むことにより左側案内部２５が原稿押圧部材１６に固定されるように、左側案内部２５に接合されている。

　右側保持部材１６２は、屈曲した板から形成され、右側底部帯状部材１６６と右側側部帯状部材１６７とを備えている。右側底部帯状部材１６６は、平坦な帯状に形成され、右側保持面１６８が形成されている。右側側部帯状部材１６７は、平坦な帯状に形成されている。右側側部帯状部材１６７は、右側底部帯状部材１６６が沿う平面に垂直である平面に沿うように配置され、右側側部帯状部材１６７の縁が右側底部帯状部材１６６の縁に接合されている。

　右側保持部材１６２は、右側保持面１６８が右側取付面３６に向かい合うように、かつ、右側側部帯状部材１６７が右側側部帯状部材３４に沿うように、配置されている。右側保持部材１６２は、さらに、右側底部帯状部材１６６と右側底部帯状部材３３とが原稿押圧部材１６を挟むことにより右側案内部２６が原稿押圧部材１６に固定されるように、右側案内部２６に接合されている。

［実施例９の画像読取装置の効果］
　実施例９の画像読取装置の左側案内部２５は、左側保持部材１６１をさらに有し、左側底部帯状部材２７と左側保持部材１６１とが原稿押圧部材１６の一部を挟むことにより、原稿押圧部材１６に固定されている。右側案内部２６は、右側保持部材１６２をさらに有し、右側底部帯状部材３３と右側保持部材１６２とが原稿押圧部材１６の他の一部を挟むことにより、原稿押圧部材１６に固定されている。

　このような画像読取装置は、左側案内部２５と左側保持部材１６１とが原稿押圧部材１６を挟んで左側案内部２５が原稿押圧部材１６に固定されることにより、接着によらないで、左側案内部２５を原稿押圧部材１６に強固に固定することができる。画像読取装置は、さらに、右側案内部２６と右側保持部材１６２とが原稿押圧部材１６を挟んで右側案内部２６が原稿押圧部材１６に固定されることにより、接着によらないで、右側案内部２６を原稿押圧部材１６に強固に固定することができる。

　以上、実施例を説明したが、前述した内容により実施例が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも１つを行うことができる。

　１　　：画像読取装置
　１２　：原稿押さえ
　１５　：回転軸
　１６　：原稿押圧部材
　１７　：フレーム
　２１　：読取部
　２２　：副走査方向
　２５　：左側案内部
　２６　：右側案内部
　２７　：左側底部帯状部材
　２８　：左側側部帯状部材
　２９　：左側上部帯状部材
　３１　：左側取付面
　３２　：左側壁面
　３３　：右側底部帯状部材
　３４　：右側側部帯状部材
　３５　：右側上部帯状部材
　３６　：右側取付面
　３７　：右側壁面
　４１　：読取部本体
　４２　：左側スライダ
　４３　：右側スライダ
　４６　：左側スライダ本体
　４７　：２つの左側車輪
　４８　：右側スライダ本体
　４９　：２つの右側車輪
　５２　：板ばね
　５５　：左側ベルト
　５７　：右側ベルト
　５８　：シャフト
　５９　：左側ベルト車
　６０　：右側ベルト車
　８１　：コイルばね
　８２　：本体側磁石
　８３　：スライダ側磁石
　１０１：左側案内部
　１０２：右側案内部
　１１１：左側案内部
　１１２：右側案内部
　１３１：左側案内部
　１３２：右側案内部
　１５１：左側案内部
　１５２：右側案内部
　１６１：左側保持部材
　１６２：右側保持部材

Claims

　回転軸を中心に回転可能に支持される原稿押圧部材と、
　第１壁面と第１取付面とが形成される第１案内部と、
　第２壁面と第２取付面とが形成される第２案内部と、
　前記第１壁面と前記第２壁面とに接触することにより、前記原稿押圧部材に沿って移動可能に前記第１案内部と前記第２案内部とに支持され、前記原稿押圧部材を透過する光を用いて前記原稿押圧部材に押さえられる原稿の画像を読み取る読取部とを備え、
　前記第１案内部は、前記第１取付面が前記原稿押圧部材に接触することにより、前記原稿押圧部材に接合され、
　前記第２案内部は、前記第２取付面が前記原稿押圧部材に接触することにより、前記原稿押圧部材に接合される
　画像読取装置。
　前記読取部は、
　前記画像を読み取る読取部本体と、
　前記第１壁面に接触して移動する第１スライダと、
　前記第２壁面に接触して移動する第２スライダと、
　前記読取部本体が前記第１スライダに固定されるように、かつ、前記読取部本体が前記第２スライダから離れるように、前記読取部本体に力を与える付勢部
　とを有する請求項１に記載の画像読取装置。
　第１ベルト車の回転を前記読取部本体のうちの前記第１壁面の側の第１端部の移動に変換する第１ベルトと、
　第２ベルト車の回転を前記読取部本体のうちの前記第２壁面の側の第２端部の移動に変換する第２ベルトとをさらに備え、
　前記第１ベルトは、前記第１端部と前記第１壁面との間に配置され、
　前記第２ベルトは、前記第２端部と前記第２壁面との間に配置される
　請求項２に記載の画像読取装置。
　前記回転軸を中心に回転可能に支持され、前記第１ベルト車と前記第２ベルト車とに固定されるシャフトと、
　前記シャフトを回転させる駆動部とをさらに備え、
　前記原稿押圧部材は、前記回転軸を中心に回転可能に前記シャフトに支持される
　請求項３に記載の画像読取装置。
　前記第１案内部は、
　前記第１壁面が形成される第１帯状部材と、
　前記第１取付面が形成される第２帯状部材とを有し、
　前記第２帯状部材は、前記第１帯状部材が沿う平面に対して傾いている平面に沿うように、前記第１帯状部材に接合され、
　前記第２案内部は、
　前記第２壁面が形成される第３帯状部材と、
　前記第２取付面が形成される第４帯状部材とを有し、
　前記第４帯状部材は、前記第３帯状部材が沿う平面に対して傾いている平面に沿うように、前記第３帯状部材に接合される
　請求項１に記載の画像読取装置。
　前記第１案内部は、前記第１帯状部材のうちの前記第２帯状部材が接合されている端部の反対側の端部に接合される第５帯状部材をさらに有し、
　前記第５帯状部材が沿う平面は、前記第１帯状部材が沿う平面に対して傾き、
　前記第２案内部は、前記第３帯状部材のうちの前記第４帯状部材が接合されている端部の反対側の端部に接合される第６帯状部材をさらに有し、
　前記第６帯状部材が沿う平面は、前記第３帯状部材が沿う平面に対して傾いている
　請求項５に記載の画像読取装置。
　前記第１案内部は、第１保持部材をさらに有し、前記第２帯状部材と前記第１保持部材とが前記原稿押圧部材の一部を挟むことにより、前記原稿押圧部材に固定され、
　前記第２案内部は、第２保持部材をさらに有し、前記第４帯状部材と前記第２保持部材とが前記原稿押圧部材の他の一部を挟むことにより、前記原稿押圧部材に固定される
　請求項５に記載の画像読取装置。