WO2018155570A1 - 保険管理システム及びその方法 - Google Patents

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Abstract

保険管理サーバを備える保険管理システムであって、保険管理サーバは、利用者からの所定の額の入金を所定の期間に渡って受け付ける受付部と、受付部で受け付けた利用者の入金の累積が第一の条件を満たす場合、顧客の特定の細胞の作製依頼を特定の細胞の作製を管理する細胞管理サーバに送信する作製依頼送信部と、受付部で受け付けた入金の累積が、第一の条件よりも額が大きい又は期間が長い条件である第二の条件を満たす場合、顧客の特定の細胞の利用依頼を細胞管理サーバに送信する利用依頼送信部と、を有する管理システム。

Description

保険管理システム及びその方法
 本発明は、保険管理システム及びその方法に関する。
 近年、再生医療において、健康なHLA(Human Leukocyte Antigen:ヒト白血球型抗原)ホモ接合体のドナーから血液を採取し、京都大学iPS細胞研究所でiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作製するとともに保管する、iPS細胞ストックプロジェクトが進展している。
 特許文献1には、各種の保険契約の積立金額を計算するシステムが開示されている。
特開2003-157358号公報
 臨床用iPS細胞は非常に綺麗に保たれたクリーンルームで作製、保存される必要がある。このため、iPS細胞を作製するには高額のコストが必要となる。そこで、費用を確実に徴収して、計画的にiPS細胞の作製が行われるシステムの構築が求められている。一態様として、例えば特許文献1に記載の保険契約のように積立を行うことが想定される。しかしながら、単にiPS細胞を作製するために必要な額を定期的に入金するだけでは、多様化するニーズに応えることができない。例えば、iPS細胞を作製し、その作製済みのiPS細胞を検査することにより、実際にiPS細胞を利用する可能性が高いことがはじめて判明することがある。このため、様々なケースに応じた柔軟な保険管理システムの構築が求められている。
 本発明の一態様に係る保険管理システムは、保険管理サーバを備える保険管理システムであって、保険管理サーバは、顧客またはその関係者を含む利用者からの所定の額の入金を所定の期間に渡って受け付ける受付部と、受付部で受け付けた利用者の入金の累積が第一の条件を満たす場合、顧客の特定の細胞の作製依頼を特定の細胞の作製を管理する細胞管理サーバに送信する作製依頼送信部と、受付部で受け付けた入金の累積が、第一の条件よりも額が大きい又は期間が長い条件である第二の条件を満たす場合、顧客の特定の細胞の利用依頼を細胞管理サーバに送信する利用依頼送信部と、を有する。
 細胞管理サーバは、保険管理サーバから作製依頼又は利用依頼を受信する受信部と、受信部において作製依頼を受信したことに応じて、顧客の特定の細胞の作製開始日を決定する決定部と、作製開始日における顧客の特定の細胞の作製を管理する管理部と、受信部において利用依頼を受信したことに応じて、作製済みの顧客の特定の細胞を利用する許可を出力する出力部とを有する。
 保険管理サーバと、細胞管理サーバと、は、別個のサーバであってもよいし、一つのサーバ内で実現されていてもよい。
 特定の細胞とは、例えば、iPS細胞又はiPS細胞に由来する細胞(以下、iPS細胞とiPS細胞に由来する細胞をまとめて「iPS細胞等」という。)である。この場合、細胞管理サーバは、iPS細胞等の作製を管理するiPS管理サーバと呼ばれる場合がある。
 このような態様によれば、第二の条件を満たす場合にiPS細胞等の利用が許可される態様において、第二の条件よりも額が小さい又は期間が短い第一の条件を満たす場合にiPS細胞等の作製が開始される。これにより、iPS細胞等を利用する場合には、iPS細胞等の作製に要する費用が回収できることを保証することができる。またiPS細胞等の作製に要する費用が積み立てられていない場合であっても、先行してiPS細胞等の作製を行うことにより、その作製されたiPS細胞等の検査結果に応じた様々なケースに対する柔軟な保険システムを提供することができる。
 本発明によれば、iPS細胞等の特定の細胞の作製に要する費用を回収することができ、かつ様々なケースに応じた柔軟な保険システムを提供することができる。
保険管理システムを含む概略構成図である。 顧客端末、保険管理サーバ及びiPS管理サーバの各構成の一例を示すブロック図である。 iPS細胞の作製の申込みが行われた場合の処理シーケンスの一例を示す図である。 図3の処理シーケンスで用いられる情報の一例を示す図である。 体細胞の検査結果を保険管理サーバが取得する場合の処理シーケンスの一例を示す図である。 図5の処理シーケンスで用いられる情報の一例を示す図である。 第一の条件が満たされた場合の処理シーケンスの一例を示す図である。 図7の処理シーケンスで用いられる情報の一例を示す図である。 第二の条件が満たされた場合の処理シーケンスの一例を示す図である。 顧客端末、保険管理サーバ及びiPS管理サーバの各構成の一例を示すブロック図である。 顧客の検査結果が一致したことが判明した場合の処理シーケンスの一例を示す図である。 顧客の検査結果が一致したことが判明した場合の処理シーケンスの他の例を示す図である。
 添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
 [第1実施形態]
 [概要]
 本実施形態における保険管理システムは、iPS細胞の作製費用に関する積立を行う保険管理サーバを備える。
 iPS細胞を作製するためには多額のコストが生じる。また、iPS細胞を作製するには時間がかかる。さらには、iPS細胞が必要となる事態(例えばiPS細胞を用いた再生医療が必要な事態)にいつ直面するかは予め予測できるものではない。iPS細胞が必要となった状況に実際に直面した場合に、iPS細胞を作製するための費用がない、あるいは、iPS細胞を作製するための設備の空きがない、等の現象が生じてしまう恐れがある。そこで、本実施形態においては、例えば、10年、20年後等のように将来的にiPS細胞が必要になる状態に備えて、費用の積立が保険管理サーバで行われる。そして、積立が満額に達した場合には、iPS細胞の利用が可能となる形態を採用する。積立の額や期間等は、iPS細胞を利用しようとする顧客の病歴等や、iPS細胞を作製する基となる細胞の検査結果に応じて異ならせることができる。また、積立が満額に達する前の段階において、すなわち積立が、満額未満の所定の条件に達した場合において、iPS細胞の作製を開始することができる。そして、このような作製済みのiPS細胞の検査結果に応じて、その後の積立の額や期間等を異ならせることができる。なお、積立は、iPS細胞を作製又は利用しようとする顧客本人が積み立ててもよいし、iPS細胞を作製又は利用しようとする顧客の関係者が積み立ててもよい。例えば、子供や孫などがiPS細胞を作製し利用できるようにするために、親や祖父母が積立を行うものとしてもよい。
 図1は、本実施形態に係る保険管理システムを含む全体の概略図である。まず、本実施形態で行われる保険の積立とiPS細胞バンキングとの関連性の例を説明する。ここで説明する形態は概略的な例の一つであり、この例に限られるものではない。図1の例では、顧客10が、将来的に利用する可能性があるiPS細胞の作製の申込みを行い、所定の額の入金を所定の期間に渡って行う。そして、入金の累積が第一の条件を満たす場合(例えば積立てた額が積立予定額の半額に達した場合)に、iPS細胞の作製が行われる。さらに積立が行われ、入金の累積が第一の条件よりも額が大きい又は期間が長い条件である第二の条件を満たす場合(例えば積立てた額が積立予定額に達した場合)に、作製済みのiPS細胞の利用が許可される。なお、ここでは積立の形態を例に挙げ、顧客個人が月々で積立てた額の累計が第一の条件を満たす場合、あるいは、第二の条件を満たす場合の処理を説明する。しかしながら、これに限られるものではない。例えば、共済の掛け金のように複数人の掛け金をプールしておき、第一の条件を満たす場合(例えば所定の年齢に達するまでの期間に渡って支払を行った場合)に、iPS細胞の作製が行われる等のような形態であってもよい。
 顧客10は、顧客端末100を用いて保険管理サーバ200に対してiPS細胞の作製申込みを行う。なお、顧客10は、電話、ファクシミリ、電子メール、依頼書の送付等の各種の申込み手段を用いて作製申込みを行ってもよい。その後、顧客端末100には、保険管理サーバ200から利用可能な積立額や積立期間等が通知される。顧客端末100は、顧客10からの指示に応じて積立額や積立期間を決定し、決定した内容を保険管理サーバ200に対して送信する。その後、決定された内容に従って積立が行われる。顧客10からのiPS細胞の作製申込みは、保険管理サーバ200からiPS管理サーバ300に送信されてもよいし、顧客端末100からiPS管理サーバ300に送信される形態でもよい。
 iPS管理サーバ300は、採取機関40において顧客10のiPS細胞を作製するための原料となる血液細胞や皮膚細胞等の体細胞の採取を行うスケジューリングをする。
 採取機関40は、iPS管理サーバ300で決定されたスケジュールに従って顧客10の体細胞を採取する。採取機関40は、顧客10から体細胞を採取可能な病院、献血所及びその他の機関を含む。採取機関40で採取された体細胞又は体細胞の採取に用いた血液(以下、「体細胞等」という。)は、適切に温度管理された状態で体細胞等保管所50に運ばれる。体細胞等保管所50に運ばれた体細胞等は、所定の時期に検査機関70において検査が行われる。検査機関70は、体細胞等を検査可能な医療機関、研究機関及びその他の機関を含む。検査機関70における検査結果は、保険管理サーバ200及びiPS管理サーバ300に送られる。
 保険管理サーバ200は、体細胞等の検査結果(すなわち、体細胞又は体細胞の採取に用いた血液のうちの少なくとも一方の検査結果)に基づいて積立の変更可能な条件を顧客10に通知する。そして、顧客10からの応答に応じて保険管理サーバ200は、顧客10の積立の条件を変更する。例えば、体細胞等の検査の結果、iPS細胞を利用する可能性が高いと判定される場合、積立額をそれまでの設定よりも高くし、積立期間を短くするような変更が行われる。例えば、パーキンソン病、アルツハイマー、リュウマチ等のように、iPS細胞医療によって将来治る可能性のある病気の原因遺伝子が判明しつつある。このような原因遺伝子を有する顧客10には、将来利用する可能性が高い旨を伝えるとともに、利用可能性が高いことに対応する積立の条件を通知することができる。
 保険管理サーバ200は、顧客10の積立の管理を行う。積立は、例えば10年、20年といったような長期的なスパンで行われる。このようにして積み立てた額が第一の条件を満たす場合(例えば積立てた額が積立予定額の半額に達した場合)、保険管理サーバ200は、iPS管理サーバ300に顧客10のiPS細胞の作製依頼を送信する。この作製依頼を受けたiPS管理サーバ300は、体細胞等保管所50に凍結保管されている顧客10の体細胞等をiPS細胞作製所30に運ぶスケジューリングを行う。
 iPS細胞作製所30においては、運ばれた顧客10の体細胞等に基づく顧客10のiPS細胞の作製が行われる。iPS細胞作製所30は、iPS細胞を作成可能な専用装置であることが好ましいが、これに限られず、iPS細胞を作製可能な医療機関、研究機関及びその他の作製機関を含む。ここで、iPS細胞を作成可能な専用装置とは、iPS細胞の誘導、培養、保存及び記録のうち少なくとも1つ以上、好ましくは2以上を、閉鎖された空間で人手を介することなく行うことのできる装置をいう。本実施形態においてiPS管理サーバ300は、iPS細胞作製所30に設置されている形態を例に挙げているが、必ずしもiPS細胞作製所30に設置されていなくてよい。iPS細胞作製所30は、採取された体細胞に誘導因子を導入して、iPS細胞を作製するとともに、作製されたiPS細胞の品質試験(分化誘導能検査、遺伝子変異検査、及び真菌・細菌・ウイルス検査等)を実施して、規格適合済iPS細胞を作製する。このようにして作製されたiPS細胞は、適切に温度管理された状態でiPS細胞保管所60に運ばれ、保管される。なお、本実施形態においては、iPS細胞の作製を例に挙げて説明するが、iPS細胞作製所30において、iPS細胞に由来する細胞、その他の特定の細胞を作製してもよい。
 iPS細胞保管所60に運ばれたiPS細胞又はiPS細胞の作製に用いた培養液は、所定の時期に検査機関70において検査が行われる。検査機関70における検査結果は、保険管理サーバ200及びiPS管理サーバ300に送られる。保険管理サーバ200は、iPS細胞の検査結果に基づいて積立の変更可能な条件を顧客10に通知する。そして、顧客10からの応答に応じて積立の条件を変更する。例えば、iPS細胞の検査の結果、iPS細胞を利用する可能性が高いと判定される場合、積立額をそれまでの設定よりも高くし、積立期間を短くするような変更が行われる。
 保険管理サーバ200は、引き続き、顧客10の積立の管理を行う。このようにして積み立てた額が第二の条件を満たす場合(例えば積立てた額が積立予定額に達した場合)、保険管理サーバ200は、iPS管理サーバ300に顧客10のiPS細胞の利用依頼を送信する。この利用依頼を受けたiPS管理サーバ300は、iPS細胞保管所60に保管されている顧客10のiPS細胞を利用機関80に運ぶスケジューリングを行う。利用機関80は、提供されたiPS細胞を分化誘導して、角膜、心筋、肝臓その他の移植組織細胞を作製するとともに、作製された組織細胞を、顧客10を含む患者等の再生医療又は臨床研究に利用する。
 このような形態において、積立の額や期間等を、iPS細胞を実際に利用する可能性に応じて異ならせる例を以下で説明する。なお、図1の例においては、各機関等を別個に設けている形態を例に挙げて説明したが、同一機関で複数の機能が実行されてもよい。例えば、検査機関70及び利用機関80を同一の機関としてもよいし、体細胞等保管所50とiPS細胞保管所60とを同一の保管所としてもよい。
 [ブロック図]
 図2は、顧客端末100、保険管理サーバ200及びiPS管理サーバ300の各構成の一例を示すブロック図である。
 [顧客端末の構成]
 顧客端末100は、顧客10が用いる端末であり、入力部101、表示部102及び通信部103を有する。顧客端末100は、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の各種の電子機器である。
 入力部101は、顧客10からの指示の入力を行う。例えば顧客10から積立の額の指定の入力を受け付けることができる。
 表示部102は、各種の情報の表示を行うディスプレイである。入力部101と表示部102とが一体となったタッチパネルディスプレイを採用してもよい。例えば、表示部102は、保険管理サーバ200から送信される、変更可能な積立額や積立期間を表示する。
 通信部103は、ネットワーク90を介して他の装置等と通信を行う通信インタフェースである。例えば通信部103は、保険管理サーバ200及びiPS管理サーバと通信する。
 [保険管理サーバの構成]
 保険管理サーバ200は、受付部201、作製依頼送信部202、利用依頼送信部203、第一の通知部204、第一の変更部205、第二の通知部206、第二の変更部207、入金状況送信部208、第一の予定日送信部209、移管処理部210及び返金処理部211を有する。
 保険管理サーバ200は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びフラッシュメモリ又はHDD(Hard Disc Drive)をそれぞれが備える情報処理装置を用いることができる。そして、フラッシュメモリ又はHDD等に格納されたプログラムが一時的にRAMに読み出され、CPUが、RAMに読み出されたプログラムを実行することで、保険管理サーバ200のCPUが、図2に示す保険管理サーバ200の各部として機能することができる。なお、図2に示す保険管理サーバ200の各部のうちの少なくとも一部は、複数の情報処理装置による分散処理によって実現されてよい。また、情報処理装置は、図示しないクラウドサーバなどからダウンロードしたプログラムに従って処理を実行してもよい。図2は構成の一例を示したものに過ぎず、他の構成を含んでもよい。また、図2に記載された構成の全てが必須の要件であるとは限らない。
 受付部201は、顧客10からの所定の額の入金を所定の期間に渡って受け付ける。iPS細胞の作製に要する費用が500万円であると仮定すると、iPS細胞を利用するために例えば月に2万円の額の積立を250カ月に渡って受け付ける等のような入金の受け付けを行う。受付部201は、顧客10の口座からの引き落とし処理を行う構成でもよいし、振込処理の結果等を受け付ける構成でもよい。
 作製依頼送信部202は、受付部201で受け付けた顧客10の入金の累積が第一の条件を満たす場合、顧客10のiPS細胞の作製依頼をiPS管理サーバ300に送信する。第一の条件を満たす場合とは、例えば積立金の累計額が所定額の場合、あるいは、掛け金の支払い期間が所定期間となった場合等である。仮にiPS細胞の作製に要する費用が500万円であると仮定した場合、第一の条件は、その半額の250万円の積立金の累計額となった場合とすることができる。つまり、保険管理サーバ200は、iSP細胞の作製に要する費用が全て積立られていない段階において、先行してiPS細胞の作製を行う依頼をiPS管理サーバ300に送信することになる。なお、第一の条件として、入金の累計がiPS細胞の作製に要する費用の半額に達した場合を例に挙げたが、これに限られるものではない。iPS細胞の作製に要する費用が全て積み立てられた場合を第二の条件とすると、第一の条件は、この第二の条件よりも低い任意の額または短い期間の条件を設定することができる。
 なお、第一の条件を満たす場合にiPS細胞の作製依頼をiPS管理サーバ300に送信する処理を行う理由は次の通りである。すなわち、iPS細胞を作製し、その作製したiPS細胞のゲノムシーケンスを検査したり、作製したiPS細胞を用いた病態スクリーニングモデルを用いた細胞テスト(細胞を使用した病気になりやすさをスクリーニングするテスト)の結果等のように、iPS細胞やiPS細胞の作製に用いた培養液の検査結果に応じて、iPS細胞を利用する可能性が変わる場合があるからである。例えばiPS細胞を利用する可能性が高い顧客(つまり、iPS細胞の検査結果、病気になりやすいことが判明した顧客等)は、iPS細胞を利用する可能性が高いので、従前よりも積立の額を高くして、積立期間を短くすることでiPS細胞を早期に利用させることが好ましいからである。つまり、iPS細胞の作製費用を回収するために積立を行うものの、その作製費用が全て積み立てられていない段階で先にiPS細胞の作製を行わせる。作製されたiPS細胞を実際に利用する際には、残りの額の積立が必要となるが、このとき、作製されたiPS細胞やiPS細胞の作製に用いた培養液の検査結果に基づいて、残りの積立の月々の額や積立期間の変更を可能にする。このような処理によれば、iPS細胞を利用する可能性が高い顧客に対して早期の積立を促すことができる。
 なお、後述する第2実施形態で説明するように、iPS細胞のゲノムシーケンスが類似する顧客同士では、共通のiPS細胞を利用することが可能である。このため、iPS細胞の作製費用の全てが積み立てられていない段階において先にiPS細胞を作製し、その作製済みのiPS細胞を他の顧客と共用することが可能である場合には、それらの顧客間でその後の積立を共有(例えば折半)させることで、顧客各自の積立に要する額を減らしたり、積立期間を短縮したりすることができる。詳細については、後述する第2実施形態で説明する。
 利用依頼送信部203は、受付部201で受け付けた入金の累積が、第一の条件よりも額が大きい又は期間が長い条件である第二の条件を満たす場合、顧客10のiPS細胞の利用依頼をiPS管理サーバ300に送信する。第二の条件は、例えば前述のようにiPS細胞の作製に要する費用に相当する額とすることができる。このような構成にすることで、iPS細胞の作製に要する費用の支払いが保証された段階で、iPS細胞の利用が行われることになる。
 前述した第一の条件及び第二の条件は、顧客個人の情報によって動的に変更可能としてもよい。例えば、iPS細胞を作り始める第一の条件は、顧客が健常であれば、積立額が積立予定額の20%に達したことを条件とするが、顧客の家族に疾患の方がいる場合は、積立額が積立予定額の80%に達したことを条件としたり、逆に、積立額が積立予定額の5%に達したことを条件としたりしてもよい。なお、顧客個人の情報とは、顧客の性別、人種、生活地域、血液型、生活習慣、既往歴、遺伝型、年齢、又は前記顧客の家族の既往歴のうちの少なくとも1つ以上を含む。ここで、既往歴とは、病院や薬局に行った記録も含まれ得る。例えば、顧客端末100から保険管理サーバ200に対してiPS細胞の作製申込みが行われる。そして、この作製申込みに応じて積立が行われる。このiPS細胞の作製申込みには、例えば顧客10の顧客の性別、人種、生活地域、血液型、生活習慣、既往歴、遺伝型、年齢、又は前記顧客の家族の既往歴等の問診情報が含まれる。
 保険管理サーバ200は、顧客10の問診情報に基づいて、利用可能な積立額や積立期間を顧客端末100に送信する。例えば、問診情報に基づいて顧客10を3つのカテゴリに分類することができる。第一のカテゴリは、顧客10が現在病気を患っている場合に属するカテゴリである。第二のカテゴリは、自身に病歴がある場合や家族に遺伝性の病歴がある場合に属するカテゴリである。第三のカテゴリは第一のカテゴリ及び第二のカテゴリのいずれにも該当せず、健康な状態の場合に属するカテゴリである。この三つのカテゴリのうち、最もiPS細胞を利用する可能性が高いカテゴリは、第一のカテゴリであり、その次にiPS細胞を利用する可能性が高いカテゴリは、第二のカテゴリであり、第三のカテゴリがiPS細胞を利用する可能性が最も低いカテゴリである。第一のカテゴリに属する顧客10に対しては、iPS細胞を利用する可能性が高いので、早期に積立予定額に達するために、他のカテゴリに属する顧客よりも、月々の積立額を高くし、積立期間を短くする必要がある。第二のカテゴリに属する顧客10に対しては、iPS細胞を利用する可能性が第一のカテゴリに属する顧客10よりも低いので、第一のカテゴリに属する顧客よりも、月々の積立額を低くし、積立期間を長くすることができる。同様に、第三のカテゴリに属する顧客10に対しては、第二のカテゴリに属する顧客よりも月々の積立額を低くし、積立期間を長くすることができる。このように、保険管理サーバ200は、顧客10の問診情報に基づいて、顧客10が利用可能な積立額や期間を決定する。なお、ここで決定する積立額や期間は、ある程度の範囲(幅)を設けることができる。そして、保険管理サーバ200は、その決定した範囲を顧客端末100に送信する。
 このような利用可能な積立額や期間の情報を受信した顧客端末100においては、顧客10からの指示に応じて、特定の積立額や期間等が決定され、決定された特定の積立額や期間等が保険管理サーバ200に送信される。保険管理サーバ200では、このようにして送信された特定の積立額や期間等に応じて、第一の条件及び第二の条件を設定することができる。
 また、第一の条件及び第二の条件は、顧客10から採取した体細胞等の検査結果に応じて異なるものとすることができる。例えば、顧客10からiPS細胞の作製依頼があった場合、iPS管理サーバ300が所定のタイミング(例えばウィンドウピリオドを考慮したタイミング)で、採取機関40での体細胞等の採取のスケジューリングを行う。スケジュールされたタイミングで採取機関40において、顧客10の体細胞等の採取が行われる。このように採取された体細胞等が検査機関70において検査され、検査結果が保険管理サーバ200に送信される。保険管理サーバ200は、この検査結果を取得して、利用可能な第一の条件及び第二の条件を変更することができる。前述の問診情報の箇所で説明したように、検査結果に応じてiPS細胞を利用する可能性が高い顧客から低い顧客まで分類することができる。そして、その分類されたカテゴリで設定可能な積立額等の範囲が顧客端末100に通知されることになる。
 第一の通知部204は、前述したように、体細胞等の検査結果に基づく変更可能な条件を顧客端末100に通知する。
 第一の変更部205は、顧客端末100からの指示に基づいて第一の条件及び第二の条件の少なくとも一方を変更する。例えば、体細胞等の検査結果では、iPS細胞を利用する可能性が高い顧客であることが判定された場合、従前よりも積立額を高くした変更可能な条件を顧客端末100に送信する。そして、顧客端末100は、送信された積立額の範囲内において、特定の積立額の入力を顧客10から受け付け、その特定の積立額が保険管理サーバ200に送信される。第一の変更部205は、この送信された特定の積立額に従って、第一の条件及び第二の条件の少なくとも一方を変更することができる。例えば第一の条件及び第二の条件の積立額を高く設定し、早期に積立が満了できるように構成することができる。
 また、第二の条件は、作製済みの顧客10のiPS細胞の検査結果に応じて異なるものとすることができる。前述したように、第一の条件を満たした場合に顧客10のiPS細胞の作製が行われる。このように作製されたiPS細胞が検査機関70において検査され、検査結果が保険管理サーバ200に送信される。保険管理サーバ200は、この検査結果を取得して、利用可能な第二の条件を変更することができる。前述の問診情報の箇所や体細胞を利用する箇所で説明したように、検査結果に応じてiPS細胞を利用する可能性が高い顧客から低い顧客まで分類することができる。そして、その分類されたカテゴリで設定可能な積立額等の範囲が顧客端末100に通知されることになる。
 第二の通知部206は、iPS細胞の検査結果に基づく変更可能な条件を顧客端末100に通知する。なお、例えば、顧客端末100を介して当該通知の要否を保険管理サーバ200に設定できるようにしておくことにより、当該通知の要否を、顧客10が選択できるようにしてもよい。
 第二の変更部207は、顧客端末100からの指示に基づいて第二の条件を変更する。例えば、iPS細胞の検査結果において、iPS細胞を利用する可能性が高い顧客であることが判定された場合、従前よりも積立額を高くした変更可能な条件を顧客端末100に送信する。そして、顧客端末100は、送信された積立額の範囲内において、特定の積立額の入力を顧客10から受け付け、その特定の積立額が保険管理サーバ200に送信される。第二の変更部207は、この送信された特定の積立額に従って、第二の条件を変更する。例えば第二の条件の積立額を高く設定し、早期に積立が満了して、作製済みのiPS細胞が利用できるように構成することができる。
 入金状況送信部208は、受付部201で受け付けた顧客10の入金の状況を顧客端末100に送信する。例えば、入金状況送信部208は、顧客10がこれまで積み立てを行った積立金の累積の積立額、積立開始日、第一の条件を満たす予定日、第二の条件を満たす予定日(積立終了予定日)等を含む入金の状況を送信する。あるいは、掛け金の支払い開始日、掛け金の累計の額、第一の条件を満たす予定日、第二の条件を満たす予定日等を含む入金の状況を送信する。顧客端末100の表示部102は、送信された入金の状況を表示する。入金状況送信部208は、定期的に顧客端末100に入金の状況を送信する形態でもよいし、顧客端末100からの要求に応じて入金の状況を顧客端末100に送信する形態でもよい。このように、顧客10は、自身の積立の状況を適宜確認することができる。
 受付部201は、顧客10からの作製開始の申込みをさらに受け付けることができる。
 第一の予定日送信部209は、受付部201で受け付けた作製申込みに応じて決定される第一の条件を満たす予定日と前記第二の条件を満たす予定日とをiPS管理サーバ300に送信する。例えば、前述したように、作製申込みには、問診情報が含まれており、問診情報に応じて(必要に応じて顧客端末100からの指示に基づいて)、第一の条件と第二の条件とが保険管理サーバ200において決定される。第一の条件と第二の条件とが決定されれば、第一の条件を満たす予定日と第二の条件を満たす予定日とも決定される。第一の予定日送信部209は、このような予定日をiPS管理サーバ300に送信する。iPS管理サーバ300では、後述するように、予定日を用いてiPS細胞の作製工程の管理が行われる。
 移管処理部210は、受付部201で受け付けた顧客Xの累積した入金の少なくとも一部を、顧客Xとは異なる第二の顧客である顧客Yの口座に移管する処理を行う。例えば、保険管理サーバ200は、顧客Xの積立口座と顧客Yの積立口座とを管理する。あるいは、保険管理サーバ200は、顧客Xの積立口座を管理するサーバと顧客Yの積立口座を管理するサーバとの間で通信可能に構成されていてもよい。ここで、顧客Yは、iPS細胞の作製申込みを行った顧客であってもよいし、未だiPS細胞の作製申込みを行っていない潜在顧客であってもよい。具体的な例としては、顧客Xの積立金が顧客Yに相続される場合や、顧客Xの積立金が顧客Yに譲渡される場合等が挙げられる。また、例えば親である顧客Xが積立を行っている途中で亡くなった場合等においては、それまでの積立を子供や親族である顧客Yに移管することができる。あるいは、例えば親である顧客Yが、子供である顧客X用に積立を行っている場合において、急遽自身でiPS細胞を利用する状態に陥った場合には、顧客X(子供用)として積み立てた額を顧客Y(親)の口座に移管して(合算して)、速やかにiPS細胞を利用する、という形態を採用してもよい。また、譲渡は無償であってもよいし、有償であってもよい。すなわち、顧客Xが積み立てた積立口座を、他人である顧客Yに販売する形態でもよい。顧客Xが自身の積立金を自由に引き出すことができない環境下において、資金が必要になった場合には、このように積立金が含まられる口座を他人に販売する形態を採用してもよい。
 返金処理部211は、iPS細胞の利用要求を顧客端末100から受信しない場合、入金された額の少なくとも一部を返金する処理を行う。また、利用依頼送信部203は、第二の条件を満たし、かつ、iPS細胞の利用要求を顧客端末100から受信した場合に、利用依頼を前記iPS管理サーバ300に送信するように構成されてもよい。つまり、第二の条件を満たした場合であっても、実際に顧客10がiPS細胞を利用するような状況になっていない場合がある。このような場合において、例えば顧客10が死亡する等して、iPS細胞を実際に利用しない場合には、入金された累計の額の少なくとも一部が返金処理される。返金に際しては、保険管理システムの利用料に相当する額を差し引きした額が返金されてもよい。また、積み立てた額のいわゆる利息相当額を付加した額が返金されてもよい。それまでに要した細胞保管料を差し引いた額が返金されてもよい。返金先の口座は、例えば顧客10の親族の口座等としてもよい。
 [iPS管理サーバの構成]
 次に、iPS管理サーバ300の構成について説明する。iPS管理サーバ300は、受信部301、決定部302、記録部303、管理部304、出力部305、第四の変更部306及び第二の予定日送信部307を有する。
 iPS管理サーバ300は、不図示のCPU、RAM及びフラッシュメモリ又はHDDをそれぞれが備える情報処理装置を用いることができる。そして、フラッシュメモリ又はHDD等に格納されたプログラムが一時的にRAMに読み出され、CPUが、RAMに読み出されたプログラムを実行することで、iPS管理サーバ300のCPUが、図2に示すiPS管理サーバ300の各部として機能することができる。なお、図2に示すiPS管理サーバ300の各部のうちの少なくとも一部は、複数の情報処理装置による分散処理によって実現されてよい。また、情報処理装置は、図示しないクラウドサーバなどからダウンロードしたプログラムに従って処理を実行してもよい。図2は構成の一例を示したものに過ぎず、他の構成を含んでもよい。また、図2に記載された構成の全てが必須の要件であるとは限らない。また、保険管理サーバ200とiPS管理サーバ300とは、別箇のサーバであるものとして説明するが、両装置の機能を包含するサーバが用いる形態でもよい。
 受信部301は、保険管理サーバ200から作製依頼又は利用依頼を受信する。
 決定部302は、受信部301において作製依頼を受信したことに応じて、顧客10のiPS細胞の作製開始日を決定する。例えば、iPS管理サーバ300の記録部303は、各顧客のiPS細胞の作製予定日を記録している。この作製予定日は、積立状況に応じて適宜変更される。保険管理サーバ200から作製依頼を受信するということは、前述のように、顧客10の積立が第一の条件を満たしている状態であるので、iPSの作製を行うことが確定されることになる。したがって、決定部302は、iPS細胞の作製予定日を作製開始日に変更して確定することになる。本実施形態においては、iPS細胞作製所30では、完全閉鎖系のクリーンな環境下で作製することができる不図示の小型の装置を用いることができる。これにより、自動的に多数のiPS細胞の作製が可能となっている。決定部302は、装置の空き状況に応じて適宜作製開始日を決定することができる。
 記録部303は、決定部302で決定された作製開始日を記録する。
 管理部304は、iPS細胞バンキングを一元管理する。例えば、管理部304は、記録部303に記録された作製開始日に基づいて、iPS細胞作製所30で行われるiPS細胞の作製工程を管理する。また、管理部304は、iPS細胞の作製開始日の他、採取機関40での採取日、体細胞等保管所50からiPS細胞作製所への体細胞の搬送日、iPS細胞の作製終了日、作製されたiPS細胞のiPS細胞保管所60への搬送日等の各種の工程日を管理することができ、各機関及び保管所に適宜工程日を通知することができる。
 出力部305は、受信部301において利用依頼を受信したことに応じて、作製済みの顧客10のiPS細胞を利用する許可を出力する。作製済みのiPS細胞は、iPS細胞保管所60にて保管されている。出力部305は、iPS細胞保管所60の不図示の管理システム等に対して、顧客10のiPS細胞の利用許可を出力する。この利用許可には、iPS細胞を利用する利用機関80の情報や、利用機関80に搬送する搬送日が含まれてもよい。このような利用許可を受けて、iPS細胞保管所60にて管理されている顧客10のiPS細胞が利用機関80に搬送されて再生医療又は臨床研究に利用されることになる。
 また、受信部301は、保険管理サーバ200から送信される第一の条件を満たす予定日と第二の条件を満たす予定日とを受信することが可能であり、記録部303は、受信した予定日に基づいて顧客10のiPS細胞の作製予定日及び利用予定日をさらに記録することが可能である。
 第四の変更部306は、記録部303に記録された作製予定日及び利用予定日を、顧客10の作製済みのiPS細胞の検査結果又は顧客10の病状に応じて変更することが可能である。例えばiPS管理サーバ300は、検査機関70で行われた顧客10のiPS細胞の検査結果を取得したり、顧客10の病状の情報を取得可能に構成されている。例えば、顧客10のiPS細胞の検査結果又は顧客10の病状の情報から、顧客10がiPS細胞を利用する可能性が高いと判定される場合、作製予定日及び利用予定日が早くなるように、予定日を変更する。予定日を変更しておくことでその後の積立によって作製依頼又は利用依頼が保険管理サーバ200から送信される場合に、早めておいた予定日を、確定日として用いることが可能となる。
 第二の予定日送信部308は、記録部303に記録されている顧客10のiPS細胞の作製予定日及び利用予定日を顧客端末100に送信することが可能である。記録部303に記録されている顧客10のiPS細胞の作製予定日及び利用予定日は、保険管理サーバ200の第一の予定日送信部209によって送信された予定日であり、また、iPS管理サーバ300の第四の変更部306によって変更された予定日である。
 [処理シーケンス]
 図3は、本実施形態における処理シーケンスの一例を示す図である。図3は、顧客10が将来的に使用する可能性があるiPS細胞の作製の申込みを行う場合の処理シーケンスの一例を示す図である。
 図4は、図3で示す処理シーケンスにおいて用いられる具体的な情報の一例を示す図である。
 ステップS301において顧客端末100は、顧客10のiPS細胞の作製の申込の依頼を含む申込み情報401を送信する。申込み情報401には、申込み情報を一意に特定する申込ID、申込日、顧客10を一意に示す顧客IDの他、顧客10の年齢、顧客10の既往症及び顧客10の家族の既往症の情報等の問診情報が含まれる。
 ステップS302において、保険管理サーバ200は、申込み情報401に基づいて利用可能な条件を決定する。例えば、iPS細胞を作製するために必要な費用を500万円であると仮定する。また、申込み情報401を参照すると、顧客10は、年齢が20歳であり、既往症もなく、また、家族の既往症もないので、現時点において、iPS細胞を将来利用する可能性は低いと考えられる。一方で、顧客10によっては、現時点においての必要性は低い場合であっても、有事の際に速やかに利用することが可能となるように、積立のスピードを高めることを要望する顧客もいる。このため、保険管理サーバ200は、条件402に示すように、利用可能な積立額として、月々に積立をする額の利用可能な範囲を広く設定した条件を決定する。ここでは、月々に積立可能な額は、2万円から10万円までの範囲となっている。
 ステップS303において保険管理サーバ200は、ステップS302で決定した利用可能な条件を送信する。
 ステップS304において顧客端末100は、ステップS303で送信された利用可能な条件に含まれる、特定の積立額と積立期間とを、顧客10から入力された指示に基づいて決定する。この例において顧客端末100は、図4の情報403に示すように、積立額として2万円を決定し、積立期間として250月を決定したものとする。なお、積立額または積立期間の一方が決定されれば他方は自動的に決定されてよい。
 ステップS305において顧客端末100は、ステップS304で決定した積立額と積立期間とを送信する。
 ステップS306において保険管理サーバ200は、顧客端末100から送信された積立額と積立期間とに基づいてiPS細胞の作製予定日と利用予定日とを決定する。作製予定日は、第一の条件に達する予定の日であり、利用予定日は、第二の条件に達する予定の日である。情報403の例においては、決定された積立額が2万円であり、決定された積立期間が250月である。前述のようにiPS細胞を作製するために必要な費用を500万円であるとすると、第二の条件を満たす日は、情報404に示すように、250月が経過したときとすることができる。また、第二の条件を満たす日は、250月の半分の125月が経過したときとすることができる。
 ステップS307において保険管理サーバ200は、決定された作製予定日と利用予定日とを含む情報405をiPS管理サーバ300に送信する。
 ステップS308においてiPS管理サーバ300は、作製予定日と利用予定日とを記録する。iPS管理サーバ300は、複数の顧客の作製予定日等を管理している。積立額が第一の条件を満たす日を予めその顧客のiPS細胞の作製日として記録(予約)する。これにより、予めiPS細胞の作製予定日を確保することができる。
 なお、図3の例では、顧客端末100からiPS細胞の作製申込みの依頼があった場合に、顧客10の問診情報等を参照して利用可能な条件(例えば、利用可能な範囲内の積立額や期間等)を顧客端末100に送信し、顧客端末において額と期間とが、その利用可能な範囲内において決定される形態を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。例えば、保険管理サーバ200が、特定の積立額と積立期間とを決定して顧客端末100に通知を行い、顧客端末100が、この特定の積立額と積立期間とを受け入れるか否かを、顧客10からの指示に基づいて決定する構成であってもよい。
 図5は、図3に示した作製申込み処理の処理シーケンスが終了した後の所定のタイミングにおいて行われる処理シーケンスの一例を示す図である。例えば、iPS細胞の作製申込みがあった後に、iPS管理サーバ300は、顧客10の体細胞等を採取する採取機関40において行われる体細胞等の採取のスケジューリングを行う。そして、スケジュールに従って採取機関40において顧客10の体細胞等の採取が行われ、前述のように採取された体細胞等が検査機関70において検査される。図5は、このようにして検査機関70において検査が行われた体細胞等の検査結果を保険管理サーバ200が取得する場合における処理シーケンスの一例を示している。
 図6は、図5で示す処理シーケンスにおいて用いられる具体的な情報の一例を示す図である。
 ステップS501において保険管理サーバ200は、顧客10の体細胞等の検査結果601を取得する。例えば、保険管理サーバ200は、検査機関70の不図示の情報処理装置等から検査結果を受信してもよいし、検査機関70の検査結果を受け取ったiPS管理サーバ300からその検査結果を受信してもよいし、紙媒体、記録媒体等を通じて得られる検査結果を読み取ってもよい。
 ステップS502において保険管理サーバ200は、利用可能な条件を変更する。例えば、体細胞等の検査結果が、iPS細胞を利用する可能性が高い検査結果である場合、早期にiPS細胞を利用することができるように、利用可能な積立額を従前よりも高くなるように設定し、利用可能な積立期間を従前よりも短くになるように設定する。条件602は、条件402よりも月々に積み立て可能な最低額が高く設定されている例を示している。
 ステップS503において保険管理サーバ200は、変更された利用可能な条件を顧客端末100に送信する。
 ステップS504において顧客端末100は、顧客10からの指示に基づいて送信された利用可能な条件に含まれる積立額と積立期間とを決定する。例えば情報603に含まれているように積立額と積立期間とを決定する。
 ステップS505において顧客端末100は、決定された積立額と積立期間とを含む情報603を保険管理サーバ200に送信する。
 ステップS506において保険管理サーバ200は、顧客端末100から送信される積立額と積立期間とに基づいて作製予定日と利用予定日とを変更する。例えば情報604に示すように、従前よりも作製予定日及び利用予定日とが早くなるように変更される。
 ステップS507において保険管理サーバ200は、変更された作製予定日と利用予定日とを含む情報605をiPS管理サーバ300に送信する。
 ステップS508においてiPS管理サーバ300は、送信された作製予定日と利用予定日とを記録する。
 この図5に示す処理は、図3の示す作製申込みに関連する処理の後、直ちに行われてもよいし、所定の期間が経過した後で実行されてもよい。したがって、積立が開始されていてもよく、この場合、作製予定日及び利用予定日等は、既に積立済みの金額や期間等を考慮して決定することができる。
 図5に示す処理の後、第一の条件を満たすまで、顧客10は、設定された積立金を積立て続ける。
 図7は、顧客10による積立が行われ、第一の条件が満たされた場合の処理シーケンスの一例を示す図である。
 図8は、図7で示す処理シーケンスにおいて用いられる具体的な情報の一例を示す図である。
 ステップS701において保険管理サーバ200は、第一の条件が満たされたと判定された場合、例えば、前述したように、iPS細胞の作製に要する費用の半額に積立額が達した場合、顧客10のiPS細胞の作製依頼をiPS管理サーバ300に送信する。
 ステップS702においてiPS管理サーバ300は、iPS細胞の作製指示を出力する。例えば、iPS管理サーバ300は、前述したように、体細胞等保管所50に保管されている体細胞等をiPS細胞作製所30に搬送するスケジューリングを行う。このスケジュールに従ってiPS細胞作製所30に搬送された体細胞等は、iPS管理サーバ300からの指示に従って、所定の作製装置に搬送され、iPS細胞の作製が行われる。このようにして作製されたiPS細胞は、例えばiPS細胞保管所60にて保管される。また、検査機関70によってiPS細胞の検査が行われる。
 ステップS703において保険管理サーバ200は、iPS細胞の検査結果801を取得する。例えば、保険管理サーバ200は、検査機関70の不図示の情報処理装置等から検査結果を受信してもよいし、検査機関70の検査結果を受け取ったiPS管理サーバ300からその検査結果を受信してもよいし、紙媒体、記録媒体等を通じて得られる検査結果を読み取ってもよい。
 ステップS704において保険管理サーバ200は、利用可能な条件を変更する。例えば、iPS細胞の検査結果が、iPS細胞を利用する可能性が高い検査結果である場合、早期にiPS細胞を利用することができるように、利用可能な積立額を従前よりも高くなるように設定し、利用可能な積立期間を従前よりも短くになるように設定する。条件802は、条件402よりも月々に積み立て可能な最低額が高く設定されている例を示している。
 ステップS705において保険管理サーバ200は、変更された利用可能な条件を顧客端末100に送信する。
 ステップS706において顧客端末100は、顧客10からの指示に基づいて送信された利用可能な条件に含まれる積立額と積立期間とを決定する。例えば情報803に含まれているように積立額と積立期間とを決定する。
 ステップS707において顧客端末100は、決定された積立額と積立期間とを含む情報803を保険管理サーバ200に送信する。
 ステップS708において保険管理サーバ200は、顧客端末100から送信される積立額と積立期間とに基づいて利用予定日を変更する。例えば情報804に示すように、従前よりも利用予定日が早くなるように変更される。
 ステップS709において保険管理サーバ200は、変更された利用予定日を含む情報805をiPS管理サーバ300に送信する。
 ステップS710においてiPS管理サーバ300は、送信された利用予定日を記録する。
 図7に示す処理の後、第二の条件を満たすまで、顧客10は、設定された積立金を積立て続ける。
 図9は、図7に示す処理の後、顧客10による積立が行われ、第二の条件が満たされた場合の処理シーケンスの一例を示す図である。
 ステップS901において保険管理サーバ200は、第二の条件が満たされたと判定された場合、例えば、前述したように、iPS細胞の作製に要する費用の額に積立額が達した場合、既に作製済みの顧客10のiPS細胞の利用依頼をiPS管理サーバ300に送信する。
 ステップS902においてiPS管理サーバ300は、作製済みの顧客10のiPS細胞の利用許可を出力する。例えば、iPS管理サーバ300は、前述したように、iPS細胞保管所60に保管されているiPS細胞を利用機関80に搬送するスケジューリングを行う。このスケジュールに従って利用機関80に搬送されたiPS細胞は、利用機関80において再生医療や又は臨床研究に用いられる。
 以上説明したように、本実施形態によれば、第二の条件を満たす場合にiPS細胞の利用が許可される態様において、第二の条件よりも額が小さい又は期間が短い第一の条件を満たす場合にiPS細胞の作製が開始される。これにより、iPS細胞を利用する場合には、iPS細胞の作製に要する費用が回収できることを保証することができる。またiPS細胞の作製に要する費用が積み立てられていない場合であっても、先行してiPS細胞の作製を行うことにより、その作製されたiPS細胞の検査結果に応じた様々なケースに対する柔軟な保険システムを提供することができる。例えば、保険管理サーバ200は、作製されたiPS細胞の検査結果に応じて、第二の条件を変更することが可能となる。このため、iPS細胞の検査の結果、再生医療等でiPS細胞を利用する可能性が高い顧客に対しては、積立のスピードを高めることを提案することができる。また、保険管理サーバ200は、iPS細胞を作製する基となる体細胞等の検査結果に応じて第一の条件及び第二の条件を変更することが可能である。このため、体細胞等の検査の結果、iPS細胞を利用する可能性が高い顧客に対しては、積立のスピードを高めることを提案することができる。さらには、顧客の問診情報に応じて、積立する額の幅や期間を変更した内容を提示することも可能であり、顧客は、この提示に応じて、提示された幅の範囲内で自身の希望する額を指定することも可能である。
 このように、本実施形態によれば、iPS細胞の作製を希望し、実際にiPS細胞を利用するまでの間の様々な場面において、多様な積立を行ったり、また、積立のスピードを変化させたりすることが可能である。
 [第2実施形態]
 第1実施形態では、顧客10が自身のiPS細胞を利用するために積立を行う形態を説明した。そして、入金の累計が第一の条件を満たした場合にiPS細胞の作製を開始し、入金の累計が第二の条件を満たした場合に作製済みのiPS細胞の利用の許可が行われる形態を例に挙げて説明した。ここで、似たゲノム情報を有する顧客10同士であれば、一方が作製中又は作製済みのiPS細胞を他方が利用することも可能である。したがって、似たゲノム情報を有する顧客10が協力して積立を行うことも可能である。あるいは、先に積立を行っていた顧客Yに対して、後から積立を行おうとする顧客Xが差額分を支払うこと等によって、顧客同士が協力するような形態でもよい。例えば、既にiPS細胞の作製が完了して利用許可の状態の顧客Yのゲノム情報と似たゲノム情報を有する、後から積立を開始する顧客Xが、既に作製が完了して利用許可状態の顧客Yに対して自身の積立金を支払うことによって、使用料相当額が顧客Yに支払われるような形態を採用することもできる。
 [ブロック図]
 図10は、顧客端末100、保険管理サーバ200及びiPS管理サーバ300の各構成の一例を示すブロック図である。図10に示すブロック図においては、図2に示すブロック図に対して保険管理サーバ200に第三の変更部1001と出金処理部1002とが追加された例を示している。第三の変更部1001及び出金処理部1002以外の構成については第1実施形態で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
 第三の変更部1001は、第一の顧客Xの細胞等(体細胞、iPS細胞、体細胞の採取に用いた血液、iPS細胞の作製に用いた培養液を含む)の検査結果と、第一の顧客Xとは異なる第三の顧客Yの作製済みのiPS細胞の検査結果とに応じて第一の顧客X及び第三の顧客Yのうちの少なくとも一方に対する、第一の条件及び第二の条件のうちの少なくとも一方を変更する。ここでは、顧客Xの方が顧客YよりもiPS細胞の作製の進行度合いが遅い、あるいは同程度であるものとして説明する。このような場合、顧客Xの体細胞等の検査の結果得られる情報と顧客Yの体細胞等の検査の結果得られる情報とを比較する態様、顧客Xの体細胞等の検査の結果得られる情報と顧客YのiPS細胞の検査の結果得られる情報とを比較する態様、顧客XのiPS細胞の検査の結果得られる情報と顧客YのiPS細胞の検査の結果得られる情報とを比較する態様等、各種の態様が考えられる。
 例えば、顧客Yの作製済みiPS細胞が既に存在するような場合、顧客Yは、第二の条件に達することができれば、自身のiPS細胞を利用することが可能となる。一方、第一の条件を満たしていない顧客Xは、自身のiPS細胞の作製がまだ行われていない状態である。ここで、両者のゲノム情報が同じ又は類似し、顧客Xが顧客YのiPS細胞を利用することが可能である場合には、両者が共同して積立を行うことができる。したがって、第三の変更部1001は、それまでの積み立てた金額その他の各種の条件を参照して、第一の条件及び第二の条件を変更することができる。例えば、顧客Xに対しては、第一の条件は既に満たしたものとして扱い、第二の条件を変更する。例えば、積立額を従前より高めに設定し、積立期間を従前より短く設定することができる。また、顧客Yに対しては、第二の条件として、積立額を従前よりも低めに設定し、積立期間を従前よりも短く設定することができる。なお、このような条件の変更例は一例に過ぎず、これに限られるものではない。保険管理サーバ200は、顧客Xと顧客Yとの端末に個別に条件を送信し、返信された内容に応じた条件を設定することも可能である。例えば、顧客Yは、自身の作製済みのiPS細胞の利用を、顧客Xに対して有償又は無償で許可することも可能である。この場合、第三の変更部1001は、顧客Xの第一の条件及び第二の条件が満たされているものであるとの内容に顧客Xに対する条件を変更することができる。また、顧客X及びYのいずれも第一の条件を満たしていない、すなわちiPS細胞の作製が開始されていなくても、例えば顧客Yの方が本システムに先に登録していた場合、顧客Yが優遇されるよう、顧客Xと顧客Yの積立条件が設定されるようにしてもよい。
 出金処理部1002は、第一の顧客Xが第三の顧客Yの作製済みiPS細胞を利用できる場合において、第三の顧客Yが第二の条件を満たしているとき、第一の顧客Xの入金のうちの少なくとも一部を第三の顧客Yの口座に出金する処理を行う。顧客Yは、既に第二の条件を満たしており、自身の作製済みiPS細胞を利用することが可能な状態にある。このとき、ゲノム情報が似た顧客Xが、顧客YのiPS細胞を利用する場合には、顧客Yは既に積立が満了している。このため、顧客Xの積立のうちの少なくとも一部の額を、顧客Yの口座に出金する。つまり、使用料に相当する額を顧客Yの支払うことが可能である。この場合においても、第二の条件を適切に変更することで、例えば顧客Xの顧客Yに対する使用料を高く設定したり、使用料を低く設定するなど各種の形態を採用することができる。なお、顧客Yの口座は、顧客Yが指定する任意の口座とすることができる。
 [処理シーケンス]
 図11は、本実施形態における処理シーケンスの一例を示す図である。図11は、所定のタイミングにおいて顧客Xと顧客Yとの細胞(体細胞、iPS細胞、体細胞の採取に用いた血液、iPS細胞の作製に用いた培養液を含む)の検査結果が一致したことが判明した場合の処理シーケンスの一例を示す図である。
 ステップS1101において保険管理サーバ200は、顧客Xの細胞の検査の結果得られる情報と顧客Yの細胞の検査の結果得られる情報とが一致することを検出する。例えば、検査機関70における検査の結果得られる情報を保険管理サーバ200が取得し、その取得した情報を保険管理サーバ200が比較することで、一致することを検出してもよい。あるいは、検査機関70等の他の機関において検査の結果得られる情報が一致するか否かの判定が行われ、このような結果を保険管理サーバ200が取得するような形態であってもよい。
 ステップS1102及びステップS1103において、保険管理サーバ200は、一致することを示す情報を、顧客Xの顧客端末Aと顧客Yの顧客端末Bとの両方に送信する。
 ステップS1104及びステップS1105においては、顧客端末A及び顧客端末Bのそれぞれから、利用を希望する旨の情報が保険管理サーバ200に送信される。なお、本実施形態においては、顧客X及び顧客Yの両者の同意があった場合に、利用が許可される形態を例に挙げて説明する。しかしながら、この例に限られるものではない。例えば、顧客Yが既に亡くなっている場合等のように、同意が得られないような場合であっても、所定の条件下において同意なしに利用する形態であってもよい。
 ステップS1106において保険管理サーバ200は、利用可能な条件を変更する。すなわち、顧客X及び顧客Yの、第一の条件及び第二の条件のうちの少なくとも一方の条件を変更する。
 ステップS1107及びステップS1108において保険管理サーバ200は、利用可能な条件を顧客端末A及び顧客端末Bに送信する。利用可能な条件は、顧客Xと顧客Yとで異ならせることができる。
 ステップS1109及びステップS1110において、顧客端末A及び顧客端末Bは、利用可能な条件において、額と期間とを決定し、ステップS1111及びステップS1112において、決定した額と期間とを含む情報を保険管理サーバ200に送信する。
 ステップS1113において保険管理サーバ200は、送信された情報に基づいて条件を更新する。
 ステップS1114において保険管理サーバ200は、更新された条件に基づいて利用予定日を変更する。
 ステップS1115において保険管理サーバ200は、変更された利用予定日をiPS管理サーバ300に送信する。
 ステップS1116においてiPS管理サーバ300は、送信された利用予定日を記録する。
 なお、顧客端末A及びBとの間の情報のやり取り等は、個別に行われるものであり、上述した順序と異なる順序で行われてもよい。その他の処理、例えば第二の条件が更新された後において、入金の累積が第二の条件を満たした場合に保険管理サーバ200からiPS管理サーバ300に利用依頼が送信される等のように、他の部分の処理に関しては、第1実施形態と同様の処理とすることができる。
 図12は、本実施形態における処理シーケンスの一例を示す図である。図12は、所定のタイミングにおいて顧客Xの体細胞等の検査結果と顧客Yの作製済みiPS細胞の検査結果とが一致することが判明した場合の処理シーケンスの一例を示す図である。
 ステップS1201において保険管理サーバ200は、顧客Xの体細胞等の検査結果と顧客YのiPS細胞の検査結果とが一致することを検出する。例えば、検査機関70における検査結果を保険管理サーバ200が取得し、その取得した結果を保険管理サーバ200が比較することで、一致することを検出してもよい。あるいは、検査機関70等の他の機関において検査結果が一致するか否かの判定が行われ、このような結果を保険管理サーバ200が取得するような形態であってもよい。
 ステップS1202及びステップS1203において、保険管理サーバ200は、一致することを示す情報を、顧客Xの顧客端末Aと顧客Yの顧客端末Bとの両方に送信する。
 ステップS1204において顧客Yの顧客端末Bは、顧客Yが自身の作製済みiPS細胞を顧客Xに提供することを許可する指示に基づいて、提供許可する旨の情報を保険管理サーバ200に送信する。
 ステップS1205において顧客端末Aは、利用を希望する旨の情報を保険管理サーバ200に送信する。
 ステップS1206において保険管理サーバ200は、利用可能な条件を変更する。例えば、顧客Xの第二の条件を変更する。ここで変更される額は、実質的には、顧客Yの口座に移管される額を含む額となる。
 ステップS1207及びステップS1208において保険管理サーバ200は、利用可能な条件を顧客端末A及び顧客端末Bに送信する。なお、顧客Yにおいては利用可能な条件は、自身のiPS細胞の提供を許可するための条件とすることができる。
 ステップS1209及びステップS1210において、顧客端末A及び顧客端末Bは、利用可能な条件において、額と期間とを決定し、ステップS1211及びステップS1212において、決定した額と期間とを含む情報を保険管理サーバ200に送信する。
 ステップS1213において保険管理サーバ200は、送信された情報に基づいて条件を更新する。
 ステップS1214において保険管理サーバ200は、顧客Xの積立のうちの少なくとも一部を顧客Yの口座に移管する処理を行う。移管する処理は、積立のタイミングと連動して行われてもよいし、別箇のタイミングで行われてもよい。
 ステップS1215において保険管理サーバ200は、第二の条件が満たされた場合、顧客X用に顧客Yの作製済みiPS細胞の利用依頼をiPS管理サーバ300に送信する。
 ステップS1216においてiPS管理サーバ300は、顧客Xに対する、顧客Yの作製済みiPS細胞の利用許可を出力する。
 なお、図12に示す処理においては、保険管理サーバ200が、顧客Yの作製済みiPS細胞を顧客Xが利用することが可能であることをそれぞれの顧客端末に送信する形態を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。例えば、自身の作製済みiPS細胞を、所定の条件下において(例えば所定額の支払いを条件にして)自由に提供する意思を表明する顧客Yのリスト等が公開されてもよい。そして、このような公開情報を基に、顧客Xが顧客Y(あるいは保険管理サーバ200)に対して利用希望の旨を送信する形態でもよい。このような公開情報を基に顧客YのiPS細胞が利用可能であることを顧客Xが把握する方法としては、任意の方法を採用することができる。例えば顧客XのiPS細胞の検査を行った検査機関70の不図示のサーバが、顧客Xの検査結果に基づいて、顧客Yの作製済みiPS細胞を顧客Xが利用することが可能であることを顧客Xの顧客端末Aに送信することで、顧客Xが把握する形態でもよい。また、顧客Xが、例えば医師等からの口頭の伝達等によって顧客YのiPS細胞が利用可能であることを把握してもよい。このように、予め支払額等の条件が定まっているような場合には、図12の処理において、ステップS1205の処理の後にステップS1214以降の処理が続く形態を採用すればよく、他のステップを省略する形態を採用すればよい。
 以上説明したように、本実施形態の処理においては、ゲノム情報が一致する場合には、他人のiPS細胞を利用することが可能であるというiPS細胞の特殊性に鑑みた処理を行うことができる。すなわち、ゲノム情報が一致する顧客同士で共同して積立を行うことで、単独で積立を行う場合と比べて、iPS細胞を利用するために必要な費用を低くすることができる。また、既に積立が満了してiPS細胞を利用することが可能な状態である顧客は、ゲノム情報が似た他の顧客に自身のiPS細胞を利用させ、その使用料に相当するような額を受け取ることも可能となる。
 なお、本実施形態では、他人のiPS細胞を利用可能であるか否かを、ゲノム情報に基づいて判断する例を示したが、これに限られず、他の手法に基づいてiPS細胞の利用可能性を判断してもよい。例えば、HLA(Human Leukocyte Antigen:ヒト白血球型抗原)の型を利用することができる。HLAは15個あり、そのうち所定の一又は複数のHLAの適合性を検査することで、他人のiPS細胞の利用可能性を判断してもよい。例えば、15個のHLA型のうち3つの主要HLAを用いて適合性を検査することができる。
 [その他の実施形態]
 上記で説明した実施形態においては、主にiPS細胞の作製や利用を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。本発明は、iPS細胞の作製や利用のみならず、iPS細胞に由来する細胞やその他の種々の細胞の作製や利用に適用したり、移植医療に適用したりすることができる。iPS細胞に由来する細胞としては、例えば、iPS細胞を分化誘導して得られる幹細胞、分化細胞、心筋細胞、肝細胞、神経細胞及び膵細胞等を含む細胞などが挙げられるが、これらに限られるものではない。
 また、第一の条件には、さらに複数のサブ条件が含まれてよい。例えば第一の条件に2つのサブ条件が含まれる場合、このサブ条件のことを第一のA条件及び第一のB条件という。そして、第一のA条件を満たした場合に、iPS細胞の作製を開始し、第一のA条件よりも入金の累積の額が大きい又は入金の期間が長い第一のB条件を満たした場合に、このiPS細胞に分化誘導を行い分化細胞の作製を行う形態でもよい。その後、第一のA条件よりも入金の累積の額が大きい又は入金の期間が長い第二の条件を満たした場合に、この作製された分化細胞の利用を許可する形態でもよい。第一の条件を満たした場合に、上述したiPS細胞等のうちのどの細胞がiPS細胞作製所30で作製されるかは、適宜変更可能であってよい。例えば利用機関80で利用される態様に応じて任意に変更することができる。
 以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
 以上説明した本発明の各実施形態を実現するためのプログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、コンピュータに、上記プログラムをインストールすることができる。ここで、上記プログラムを記憶した記録媒体は、非一過性の記録媒体であっても良い。非一過性の記録媒体は特に限定されないが、例えば、CD-ROM等の記録媒体であっても良い。
10…顧客、30…細胞作製所、40…採取機関、50…体細胞等保管所、60…細胞保管所、70…検査機関、80…利用機関、90…ネットワーク、100…顧客端末、101…入力部、102…表示部、103…通信部、200…保険管理サーバ、201…受付部、202…作製依頼送信部、203…利用依頼送信部、204…第一の通知部、205…第一の変更部、206…第二の通知部、207…第二の変更部、208…入金状況送信部、209…第一の予定日送信部、210…移管処理部、211…返金処理部、300…iPS管理サーバ(細胞管理サーバ)、301…受信部、302…決定部、303…記録部、304…管理部、305…出力部、306…第四の変更部、307…第二の予定日送信部、308…第二の予定日送信部、1001…第三の変更部、1002…出金処理部

Claims (19)

  1.  保険管理サーバを備える保険管理システムであって、
     前記保険管理サーバは、
      顧客又は顧客の関係者を含む利用者からの所定の額の入金を所定の期間に渡って受け付ける受付部と、
      前記受付部で受け付けた前記利用者の前記入金の累積が第一の条件を満たす場合、前記顧客の特定の細胞の作製依頼を特定の細胞の作製を管理する細胞管理サーバに送信する作製依頼送信部と、
      前記受付部で受け付けた前記入金の累積が、第一の条件よりも額が大きい又は期間が長い条件である第二の条件を満たす場合、前記顧客の特定の細胞の利用依頼を前記細胞管理サーバに送信する利用依頼送信部と、
    を有する、管理システム。
  2.  前記細胞管理サーバは、
      前記保険管理サーバから作製依頼又は前記利用依頼を受信する受信部と、
      前記受信部において前記作製依頼を受信したことに応じて、前記顧客の特定の細胞の作製開始日を決定する決定部と、
      前記作製開始日における前記顧客の前記特定の細胞の作製を管理する管理部と、
      前記受信部において前記利用依頼を受信したことに応じて、作製済みの前記顧客の特定の細胞を利用する許可を出力する出力部と
    を有する、請求項1記載の管理システム。
  3.  前記特定の細胞は、iPS細胞又はiPS細胞に由来する細胞を含む、請求項1又は2記載の管理システム。
  4.  前記第一の条件及び前記第二の条件は、前記顧客の性別、人種、生活地域、血液型、生活習慣、既往歴、遺伝型、年齢、又は前記顧客の家族の既往歴の少なくとも1つ以上に応じて異なる、請求項1から3のいずれか一項に記載の管理システム。
  5.  前記第一の条件及び前記第二の条件は、前記顧客から採取した体細胞及び前記体細胞の採取に用いた血液のうちの少なくとも一方の検査結果に応じて異なる、請求項1から4のいずれか一項に記載の管理システム。
  6.   前記保険管理サーバは、
      前記検査結果に基づく変更可能な条件を前記顧客の端末に通知する第一の通知部と、
      前記顧客の端末からの指示に基づいて前記第一の条件及び前記第二の条件の少なくとも一方を変更する第一の変更部と
    をさらに有する、請求項5に記載の管理システム。
  7.  前記第二の条件は、前記作製済みの前記顧客の特定の細胞及び前記特定の細胞の作製に用いた培養液のうちの少なくとも一方の検査結果に応じて異なる、請求項2から6のいずれか一項に記載の管理システム。
  8.   前記保険管理サーバは、
      前記特定の細胞の検査結果に基づく変更可能な条件を前記顧客の端末に通知する第二の通知部と、
      前記顧客の端末からの指示に基づいて前記第二の条件を変更する
     第二の変更部と
    をさらに有する、請求項7に記載の管理システム。
  9.  前記第二の通知部による通知の要否を、前記顧客の端末から設定することができる、請求項8に記載の管理システム。
  10.  前記保険管理サーバは、前記受付部で受け付けた前記利用者の前記入金の状況を前記利用者の端末に送信する入金状況送信部をさらに有する、請求項1から9のいずれか一項に記載の管理システム。
  11.  前記受付部は、前記利用者からの作製申込みをさらに受け付け、
     前記保険管理サーバは、前記受け付けた作製申込みに応じて決定される第一の条件を満たす予定日と前記第二の条件を満たす予定日とを前記細胞管理サーバに送信する第一の予定日送信部をさらに有し、
     前記細胞管理サーバの前記受信部は、送信される前記予定日をさらに受信し、
     前記細胞管理サーバは、前記受信した予定日に基づいて前記顧客の特定の細胞の作製予定日及び利用予定日を記録する記録部をさらに有する、請求項2に記載の管理システム。
  12.   前記細胞管理サーバは、前記記録部に記録された前記作製予定日及び前記利用予定日を、作製済みの前記顧客の特定の細胞の検査結果又は前記顧客の病状に応じて変更する第四の変更部をさらに有する、請求項11に記載の管理システム。
  13.   前記細胞管理サーバは、前記記録部に記録されている前記顧客の特定の細胞の作製予定日及び利用予定日を前記利用者の端末に送信する第二の予定日送信部をさらに有する、請求項11または12に記載の管理システム。
  14.  前記保険管理サーバは、前記受付部で受け付けた前記利用者の累積した入金の少なくとも一部を、前記利用者とは異なる第二の利用者の口座に移管する移管処理部をさらに有する、請求項1から13のいずれか一項に記載の管理システム。
  15.  前記保険管理サーバの前記利用依頼送信部は、前記第二の条件を満たし、かつ、前記特定の細胞の利用要求を前記利用者の端末から受信した場合に、前記利用依頼を前記細胞管理サーバに送信するように構成され、
     前記保険管理サーバは、前記特定の細胞の利用要求を前記利用者の端末から受信しない場合、前記入金された額の少なくとも一部を返金する処理を行う返金処理部をさらに有する請求項1から14のいずれか一項に記載の管理システム。
  16.  前記保険管理サーバは、前記顧客である第一の顧客の細胞の検査結果と、前記第一の顧客とは異なる第三の顧客の作製済みの特定の細胞の検査結果とに応じて前記第一の顧客及び前記第三の顧客のうちの少なくとも一方に対する、前記第一の条件及び第二の条件のうちの少なくとも一方を変更する第三の変更部をさらに有する、請求項1から15のいずれか一項に記載の管理システム。
  17.  前記保険管理サーバは、前記第一の顧客が、前記第一の顧客とは異なる第三の顧客の作製中又は作製済みの細胞を利用できる場合において、前記第三の顧客が前記第二の条件を満たしているとき、前記第一の顧客に関する入金のうちの少なくとも一部を前記第三の顧客に関連する口座に出金する出金処理部をさらに有する、請求項16に記載の管理システム。
  18.  保険管理サーバを備える管理システムにおける方法であって、
     前記保険管理サーバは、
      顧客又は顧客の関係者を含む利用者からの所定の額の入金を所定の期間に渡って受け付けるステップと、
      前記受け付けた前記利用者の前記入金の累積が第一の条件を満たす場合、前記顧客の特定の細胞の作製依頼を特定の細胞の作製を管理する細胞管理サーバに送信するステップと、
      前記受け付けた前記入金の累積が、第一の条件よりも額が大きい又は期間が長い条件である第二の条件を満たす場合、前記顧客の特定の細胞の利用依頼を前記細胞管理サーバに送信するステップと、
    を実行する、方法。
  19.  前記細胞管理サーバは、
      前記保険管理サーバから作製依頼又は前記利用依頼を受信するステップと、
      前記作製依頼を受信したことに応じて、前記顧客の特定の細胞の作製開始日を決定するステップと、
      前記作製開始日における前記顧客の前記特定の細胞の作製を管理するステップと、
      前記利用依頼を受信したことに応じて、作製済みの前記顧客の特定の細胞を利用する許可を出力するステップと
    を実行する、請求項18に記載の方法。
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