WO2018116917A1

WO2018116917A1 - メール通信システム及び通信装置

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Publication number: WO2018116917A1
Application number: PCT/JP2017/044643
Authority: WO
Inventors: 明洋野口
Original assignee: 株式会社日本耐震設計
Priority date: 2016-12-20
Filing date: 2017-12-13
Publication date: 2018-06-28

Abstract

通信ネットワークを介して電子メールを送受信する通信装置において、第１電子メールを送信し、送信先の通信端末から第２電子メールを受信する通信部と、第１電子メールを保存する記憶部と、送信する第１電子メールのヘッダーに、送信者が第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、通信部を介して第１電子メールを送信するとともに、第１電子メールを記憶部に保存する制御部と、を備え、制御部は、通信部を介して第２電子メールを受信し、第２電子メールのヘッダーに第２削除判断フィールドと第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含み、第２削除判断フィールドが第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、削除メール対象フィールドの情報に基づいて、保存されている第１電子メールを削除する。

Description

メール通信システム及び通信装置

　本発明は、メール通信システム及び通信装置に関する。

　送信側の設定により、受信した電子メールを一定期間後に削除するように設定する方法が知られている。例えば、特許文献１は、送信者側サーバが有効期限ヘッダーフィールドを含むヘッダーを有する電子メールを送信し、受信者側サーバが有効期限ヘッダーフィールドの値を過ぎたときに電子メールを自動的に削除する方法を記載している。また、特許文献１は、受信者が有効期限ヘッダーフィールドの値を、送信者が許可する場合には変更することができることを記載している。

　特許文献２は、送信者が送信する電子メールを送信者の意図で削除処理し、操作に基づいて送信した電子メールを削除可能とするための、メール削除サーバを記載している。メール削除サーバは、送信者により削除要求されたメールの識別情報と、当該メールの少なくとも一人の受信者の識別情報とを記憶する削除要求情報記憶部と、削除要求情報記憶部に記憶されたメールの識別情報と、受信者の識別情報とに基づいてこれらによって特定されるメールを、受信者の受信メール領域から削除する処理をメールサーバに対して更新するメール削除処理部、を備えている。

特開２０１５－５１０６４７号公報特開２０１５－１８５０１６号公報

　しかし、電子メール通信システムにおいて、受信者が、電子メールを受信する受信側通信端末で受信した不要な電子メールを削除しても、送信側通信端末に電子メールが残っているために、受信者にとって不要な電子メールが再送信される場合がある。
　このような課題は、ウェブメール通信システムにおいても同様であり、ウェブメール通信システムでは送信側通信端末に電子メールが残らないものの、送信側ウェブメールサーバに電子メールが残っている。

　本発明は、送信側通信端末又は送信側ウェブメールサーバに記憶された電子メールを、受信側通信端末又は受信側ウェブメールサーバからの要求に応じて削除可能なメール通信システム及び通信装置を提供することを目的とする。

　（１）　本発明に係るメール通信システムは、送信側通信装置から少なくとも１つの通信ネットワークを介して受信側通信装置に電子メールを送信するメール通信システムにおいて、
　前記送信側通信装置は、送信する第１電子メールのヘッダーに、送信者が該第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記第１電子メールを前記受信側通信装置に向けて送信するとともに、前記第１電子メールを保存し、
　前記受信側通信装置は、前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記送信側通信装置に向けて送信し、
　前記送信側通信装置は、前記第２電子メールを受信したときに、前記第１電子メールが削除を認めた電子メールであり、且つ前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記送信側通信装置に保存されている前記第１電子メールを削除する、メール通信システムである。

　（２）　上記（１）のメール通信システムにおいて、前記送信側通信装置は、
　前記第１電子メールの本文を生成するメール本文生成部と、
　前記第１電子メールのヘッダーを生成するメールヘッダー生成部と、
　前記第１削除判断フィールドを前記ヘッダーに追加する第１フィールド追加部と、
　前記第１電子メールを保存する保存部と、
　前記受信側通信装置から送信された前記第２電子メールのヘッダーを解析する第１メールヘッダー解析部と、
　前記第１電子メールが削除を認めた電子メールであり、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記保存部に保存されている前記第１電子メールを削除するメール削除部と、
　前記第１電子メールを送信し、前記第２電子メールを受信する第１通信部と、を備え、
　前記受信側通信装置は、前記第１電子メールの内容を表示する表示部と、
　前記第１電子メールのヘッダーを解析する第２メールヘッダー解析部と、
　前記第２電子メールのヘッダーを生成するメールヘッダー生成部と、
　前記第１電子メールの前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、前記第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する前記第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する前記削除メール対象フィールドとを追加する第２フィード追加部と、
　前記第１電子メールを受信し、前記第２電子メールを送信する第２通信部と、を備えることが望ましい。

　（３）　上記（１）又は（２）のメール通信システムにおいて、前記送信側通信装置は送信側通信端末であり、前記受信側通信装置は受信側通信端末であることが望ましい。

　（４）　上記（１）又は（２）のメール通信システムにおいて、前記メール通信システムは、送信側通信端末から送信側ウェブメールサーバを介して受信側通信端末又は受信側ウェブメールサーバに向けて電子メールを送信するウェブメール通信システムであって、
　前記送信側通信装置は前記送信側ウェブメールサーバであり、前記受信側通信装置は前記受信側通信端末又は受信側ウェブメールサーバであり、
　前記送信側通信端末は、ブラウザを用いて、送信する第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を含む前記第１電子メールの送信入力情報を前記送信側ウェブメールサーバに送り、
　前記送信側ウェブメールサーバは、前記送信入力情報に基づいて、前記第１電子メールのヘッダーに、送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記第１電子メールを前記受信側通信端末又は前記受信側ウェブメールサーバに向けて送信するとともに、前記第１電子メールを保存し、
　前記受信側通信端末又は前記受信側ウェブメールサーバは、前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記送信側ウェブメールサーバに向けて送信し、
　前記送信側ウェブメールサーバは、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有し、且つ前記第１電子メールが削除を認めた電子メールである場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記送信側ウェブメールサーバに保存されている前記第１電子メールを削除する、ことが望ましい。

　（５）　上記（３）のメール通信システムにおいて、前記受信側通信端末は、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側通信端末に向けて送信するとともに、保存された前記第１電子メールを削除することが望ましい。

　（６）　上記（４）のメール通信システムにおいて、前記受信側ウェブメールサーバは、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側ウェブメールサーバに向けて送信するとともに、保存された前記第１電子メールを削除することが望ましい。

　（７）　上記（１）から（６）のいずれかのメール通信システムにおいて、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドに、前記送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す前記情報が含まれていることが望ましい。

　（８）　上記（１）から（７）のいずれかのメール通信システムにおいて、前記第１電子メールは、受信側メールサーバを介して前記受信側通信装置に送信され、
　前記受信側メールサーバは、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側通信装置に向けて送信するとともに、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドと前記削除メール対象フィールドとを読みだして、削除すべき前記第１電子メールが保存されている場合には、保存されている削除すべき前記第１電子メールを削除することが望ましい。

　（９）　本発明に係る通信装置は、少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信する通信装置において、
　第１電子メールを送信し、前記第１電子メールの送信先の通信端末から第２電子メールを受信する通信部と、
　前記第１電子メールを保存する記憶部と、
　送信する前記第１電子メールのヘッダーに、送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記通信部を介して前記第１電子メールを送信するとともに、前記第１電子メールを前記記憶部に保存する制御部と、を備え、
　前記制御部は、
　前記通信部を介して前記第２電子メールを受信し、
　前記第２電子メールのヘッダーに第２削除判断フィールドと前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含み、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、保存されている前記第１電子メールを削除する、通信装置である。

　（１０）　本発明に係る通信装置は、少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信する通信装置において、
　第１電子メールを受信し、前記第１電子メールの送信元に第２電子メールを送信する通信部と、
　前記第１電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの送信者が前記第１電子メールの削除を認める情報を有する第１削除判断フィールドが含まれ、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する前記第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記第１電子メールの前記送信元の通信装置に向けて送信する制御部と、
を備えた通信装置である。

　本発明によれば、送信側通信端末又はウェブメールサーバに記憶された電子メールを、受信側通信端末からの要求に応じて削除することが可能となる。

本発明のメール通信システムの一実施形態を示すブロック図である。本発明の第１の実施例の電子メール通信システムを示すブロック図である。送信側通信端末及び第１メールサーバをコンピュータで構成した場合の構成例を示すブロック図である。電子メール通信システムの動作フローを説明する図である。送信側通信端末メールクライアントの動作を示すフローチャートである。受信側通信端末メールクライアントの動作を示すフローチャートである。本発明の第２の実施例のウェブメール通信システムを示すブロック図である。送信側通信端末、第１ウェブメールサーバ及び第１メールサーバをコンピュータで構成した場合の構成例を示すブロック図である。ウェブメール通信システムの動作フローを説明する図である。ウェブメール通信システムの動作フローを説明する図である。第１ウェブメールサーバの動作を示すフローチャートである。第２ウェブメールサーバの動作を示すフローチャートである。本発明の第３の実施例のメール通信システムを示すブロック図である。ウェブメール通信システムの動作フローを説明する図である。

　以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
　メール通信システムは、通信端末のメーラーによって電子メールの送受信及び保存を行う電子メール通信システムと、通信端末がウェブブラウザを用いて、ウェブサーバで受信した電子メールの閲覧をし、及び新規メッセージの作成、送信を指示し、ウェブサーバが電子メールの送受信及び保存を行うウェブメール通信システムとのいずれか一方を示す。通信装置は通信端末とウェブメールサーバとのいずれか一方を示す。

　図１は本発明のメール通信システムの一実施形態を示すブロック図である。図１に示すように、本実施形態のメール通信システムは、送信側通信装置１０と、受信側通信装置２０と、送信側通信装置１０と受信側通信装置２０とを接続するインターネット等の通信ネットワーク３０と、を備えている。
　なお、通信装置は送信側通信装置１０及び受信側通信装置２０として説明しているが、実際は、受信側通信装置２０は電子メールを送信するときは送信側通信装置となり、送信側通信装置１０は電子メールを受信するときは受信側通信装置となる。しかし、説明の簡易化のために、電子メールを送った後に、電子メールを受信する場合も送信側通信装置１０とし、電子メールを受信した後に、電子メールを送信する場合も受信側通信装置２０として説明する。

　電子メールはヘッダーと本文とに分かれ、ヘッダー内の情報は、フィールドと呼ばれる項目に分かれている。例えば、ヘッダーは、Received フィールド、Message-IDフィールド、Ｆｒｏｍフィールド、Toフォールド、Subjectフィールド、及びＤａｔｅフィールドを含んでいる。Received フィールドには、メールサーバよって、送信元のホスト名やＩＰアドレス、メールサーバのホスト名、宛先のメールアドレス等の情報が書き込まれる。Message-IDフィールドには、メッセージを識別するための情報が書き込まれる。Ｆｒｏｍフィールドには電子メールの送信元の情報が書き込まれる。Toフォールドには、電子メールの宛先の情報が書き込まれる。Subjectフィールドには、電子メールの件名が書き込まれる。Ｄａｔｅフィールドには、電子メールが作成された日時が書き込まれる。

　送信側通信装置１０は、送信する電子メールの本文を生成するメール本文生成部１１、送信する電子メールのヘッダーを生成するメールヘッダー生成部１２、メールヘッダーに削除判断フィールド（第１削除判断フィールドとなる）を追加するフィールド追加部１３、メール本文とメールヘッダーとを合成する合成部１４、合成後の電子メールを保存する保存部１５、電子メールの送受信を行う通信部１６、通信部１６で受信した電子メールのヘッダーを解析するメールヘッダー解析部１７、及びメールヘッダー解析部１７の解析結果に基づいて保存された電子メールを削除するメール削除部１８を備えている。

　受信側通信装置２０は、受信した電子メールの内容を表示する表示部２１、受信した電子メールのヘッダーを解析するメールヘッダー解析部２２、返信メールのヘッダーを生成するメールヘッダー生成部２３、メールヘッダー解析部２２の解析結果に基づいて、返信メールのヘッダーに、削除判断フィールド（第２削除判断フィールドとなる）と削除メール対象フィールドとを追加するフィールド追加部２４、及び電子メールの送受信を行う通信部２５を備えている。

　以下、メール通信システムの動作について説明する。
　送信側通信装置１０のメール本文生成部１１は、送信者の入力情報に基づいて電子メールの本文を生成する。メールヘッダー生成部１２は、送信者が入力する、送信者及び受信者のメールアドレス及び電子メールの件名等の入力情報に、日時及びＩＰアドレス等の情報を加えてヘッダーを生成する。フィールド追加部１３は、送信者が電子メールの削除を認めるときに、ヘッダーに削除判断フィールドを追加する。削除判断フィールドは、送信者が送信する電子メールの削除を認めることを示す情報を含んでいる。合成部１４はメール本文と、送信者の判断により削除判断フィールドが追加されたメールヘッダーとを合成し、合成後の電子メールを保存部１５に保存する。通信部１６は合成後の電子メールを受信側通信装置２０に向けて送信する。

　通信部１６から送信された電子メールは、通信ネットワーク３０を介して受信側通信装置２０の通信部２５で受信される。表示部２１は受信した電子メールの内容を表示する。受信者が受信した電子メールの内容を見て、電子メールが不要かどうかを判断する。受信者から電子メールの削除の指示を受けると、メールヘッダー解析部２２は、受信した電子メールのヘッダーを解析し、ヘッダーに削除判断フィールドが含まれているかどうかを判断する。メールヘッダー解析部２２は、ヘッダーに削除判断フィールドが含まれている場合には、削除判断フィールドに含まれる情報が電子メールの削除を認めることを示しているかどうかを判断する。削除判断フィールドに含まれる情報が電子メールの削除を認めることを示している場合には、メールヘッダー解析部２２は、メールヘッダー生成部２３に返信メールのヘッダー生成の指示信号を送る。

　指示信号を受けたメールヘッダー生成部２３は、返信メールのヘッダーに、フィールド追加部２４から送られる、削除判断フィールドと削除メール対象フィールドとを追加する。削除判断フィールドは、送信側通信装置１０の保存部１５に保存された電子メール（受信した電子メールと同一の電子メール）の削除を求める情報を含んでいる。削除メール対象フィールドは、保存部１５に保存された、削除すべき電子メールを特定するための情報、例えば、メッセージＩＤ(Message-ID)、又は電子メールの送信日時(date)（送信側通信装置１０が送信した日時）を含んでいる。通信部２５は、削除判断フィールドと削除メール対象フィールドとをヘッダーに含む電子メール（削除指示メール）を送信側通信装置１０に向けて送信する。

　通信部２５から送信された電子メールは、通信ネットワーク３０を介して送信側通信装置１０の通信部１６で受信される。
　送信側通信装置１０のメールヘッダー解析部１７は、受信した電子メールに削除判断フィールドが含まれているかどうかを判断する。メールヘッダー解析部１７は受信した電子メールに削除判断フィールドが含まれている場合には、削除判断フィールドに電子メールの削除を求める情報を含んでいるかどうかを判断する。削除判断フィールドに電子メールの削除を求める情報を含んでいる場合には、メールヘッダー解析部１７は削除メール対象フィールドから削除すべき電子メールを特定するための情報を読みだして、メール削除部１８に送る。メール削除部１８は、削除すべき電子メールを特定するための情報に基づいて、保存部１５から当該電子メールのヘッダーの情報を読み出し、削除判断フィールドに、電子メールの削除を認めることを示す情報を含まれているかどうかを判断する。電子メールの削除を認めることを示す情報を含まれている場合には、メール削除部１８は削除すべき電子メールを特定するための情報に基づいて特定された電子メールを保存部１５から削除する。
　以上の動作により、送信者が削除を認め且つ受信者が削除を求めた、保存部１５に保存された電子メールが削除される。

　以上の説明では、返信メール（削除指示メール）には、送信者が送信する電子メールの削除を認めることを示す情報を含んでいない場合について説明したが、例えば、返信メール（削除指示メール）の削除判断フィールドに、送信者が送信する電子メールの削除を認めることを示す情報を含めてもよい。この場合には、メールヘッダー解析部１７は、返信メール（削除指示メール）の削除判断フィールドの情報を読み出すことで、送信者が電子メールの削除を認めていることを判断できる。よって、メール削除部１８は、電子メールの削除を認めることを示す情報が削除すべき電子メールのヘッダーに含まれているかどうかを判断することなく、電子メールを削除することができる。

　なお、送信者が送信した電子メールのヘッダーに削除判断フィールドが含まれていない場合、又は削除判断フィールドに送信者が送信する電子メールの削除を認めることを示す情報が含まれていない場合には、受信者は削除指示メールを送らなくともよい。しかし、受信者が削除判断フィールドをヘッダーに含む返信メールを送信した場合には、その返信メールによって、受信者が送信者からの電子メールを望んでいないことを送信者に知らせることができる。

　以上本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱することなく、用途に応じて種々の変形、変更が可能である。送信側の設定により、受信した電子メールを一定期間後に削除するように設定する方法が特許文献１に記載されており、この技術を本実施形態に適用することができる。例えば、受信側通信装置２０が送信側通信装置１０に保存された電子メールの削除を求める場合、特許文献１に記載された技術を用いて、受信側通信装置２０が有効期限ヘッダーフィールドを含むヘッダーを有する電子メールを送信し、送信側通信装置１０が有効期限ヘッダーフィールドの値を過ぎたときに電子メールを自動的に削除してもよい。有効期限は例えば、１分、２分、５分、１時間のように任意に設定することができる。

　以上、本発明の実施形態及び実施例について説明したが、送信側通信装置１０とは受信側通信装置２０の少なくとも一方は、その機能の全部又は一部を、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。ハードウェアで構成する場合、送信側通信装置１０とは受信側通信装置２０の少なくとも一方の一部又は全部を回路、例えば、ＬＳＩ(Large Scale Integrated circuit)、ＡＳＩＣ(Application Specific Integrated Circuit)、ゲートアレイ、ＦＰＧＡ(Field Programmable Gate Array)等の集積回路（ＩＣ）で構成することができる。
　ソフトウェアで構成する場合は、例えば図１の送信側通信装置１０のメール本文生成部１１、メールヘッダー生成部１２、フィールド追加部１３、合成部１４、メールヘッダー解析部１７、及びメール削除部１８の一部又は全部の機能は、当該機能を記述したプログラムを、例えば後述する図３に示したコンピュータで実行することで実現することができる。また、例えば図１の受信側通信装置２０のメールヘッダー解析部２２、メールヘッダー生成部２３、及びフィールド追加部２４の一部又は全部の機能は、その機能を記述したプログラムを、例えば後述する図３に示したコンピュータで実行することで実現することができる。

　図１に示す送信側通信装置１０を図３のコンピュータで構成する場合、保存部１５はメモリ１１０２と記憶部１１０６の少なくとも１つで構成でき、通信部１６は通信Ｉ／Ｆ部１１０３で構成することができる。図１に示す受信側通信装置２０を図３のコンピュータで構成する場合、表示部２１は表示装置１１０５で構成でき、通信部２５は通信Ｉ／Ｆ部１１０３で構成することができる。

　以上、本発明の一実施形態について説明したが、以下に、具体定な実施例に基づいて本発明について説明する。
　（第１の実施例）
　第１の実施例のメール通信システムは、通信端末のメーラーによって電子メールの送受信及び保存を行う電子メール通信システムである。
　図２は本発明の第１の実施例の電子メール通信システムを示すブロック図である。送信側通信端末１１０は図１の送信側通信装置１０に対応し、受信側通信端末１１４は図１の受信側通信装置２０に対応し、インターネット１１２は図１の通信ネットワーク３０に対応している。図２に示すように、本実施例の電子メール通信システムは、送信側通信端末１１０、第１メールサーバ１１１、第２メールサーバ１１３、及び受信側通信端末１１４を備えている。第１メールサーバ１１１と第２メールサーバ１１３とは、通信ネットワークとなるインターネット１１２を介して接続されている。通信ネットワークはインターネットに限られず、専用のコンピュータネットワークでもよい。また通信ネットワークは、複数の通信ネットワークをゲートウェイで接続することで構成してもよい。なお、通信端末は送信側通信端末１１０及び受信側通信端末１１４として説明しているが、実際は、受信側通信端末１１４は電子メールを送信するときは送信側通信端末となり、送信側通信端末１１０は電子メールを受信するときは受信側通信端末となる。しかし、説明の簡易化のために、電子メールを受信する場合も送信側通信端末１１０とし、電子メールを送信する場合も受信側通信端末１１４として説明する。

　送信側通信端末１１０及び受信側通信端末１１４は、デスクトップ型コンピュータ、ノートブック型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、又は携帯電話等のメールサーバを介して電子メール通信可能な通信端末である。
　第１及び第２メールサーバ１１１、１１３は、電子メールを送信するためのプロトコル（例えば、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)）及び電子メールを受信するためのプロトコル（例えば、POP (Post Office Protocol)又はIMAP(Internet Message Access Protocol)）を用いて電子メールを送信及び／又は受信するサーバである。

　図３は送信側通信端末１１０及び第１メールサーバ１１１をコンピュータで構成した場合の構成例を示すブロック図である。なお、受信側通信端末１１４及び第２メールサーバ１１３も同様な構成となる。図３に示すように、送信側及び受信側通信端末１１０、１１４及び第１及び第２メールサーバ１１１、１１３はそれぞれ、ＣＰＵ１１０１、ＲＡＭ，ＲＡＭ等のメモリ１１０２、通信インターフェイス（Ｉ／Ｆ）部１１０３、キーボードやタッチパネル等の入力装置１１０４、液晶ディスプレイ等の表示装置１１０５、ハードディスク等の記憶部１１０６、及び各部を接続するバス１１０７を備え、コンピュータを構成している。ハードディスク等の記憶部１１０６はプログラムを記憶し、ＣＰＵ１１０１は演算に必要なデータをメモリ１１０２に記憶し、ＣＰＵ１１０１で当該プログラムを動作させることで送信側通信端末又は第１メールサーバの機能が実現される。送信側及び受信側通信端末１１０、１１４用のプログラムは後述する図５、図６のフローチャートの動作を記述したものである。

　プログラムは、様々なタイプのコンピュータ読み取り可能な記録媒体（computer readable medium）を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体（tangible storage medium）を含み、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体（Non-transitory computer readable medium）を含んでいる。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、磁気記録媒体（例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ）、光磁気記録媒体（例えば、光磁気ディスク）、ＣＤ－ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＣＤ－Ｒ、ＣＤ－Ｒ／Ｗ、半導体メモリ（例えば、マスクＲＯＭ、ＰＲＯＭ（Programmable ROM）、ＥＰＲＯＭ（Erasable PROM）、フラッシュＲＯＭ、ＲＡＭ（random access memory)）を含む。

　送信側通信端末１１０において、電子メールを送信するユーザーインターフェイスとなるメールクライアントは第１メールサーバ１１１に電子メールを送る。第１メールサーバ１１１は図示しないＤＮＳ(Domain Name System)サーバから、宛先メールアドレスに基づく第２メールサーバ１１３のＩＰアドレスを取得して、インターネット１１２を介して第２メールサーバ１１３に電子メールを送信する。第２メールサーバ１１３はメールアドレスのユーザー名を参照し、そのユーザーに割り当てているメールボックス（メールの保存領域）に電子メールを格納する。受信側通信端末１１４において、電子メールを受信するユーザーインターフェイスとなるメールクライアントは、自分のメールボックスにアクセスして、自分宛てに届いた電子メールを取得する。

　本実施例の電子メール通信システムでは、送信側のメールクライアントは電子メールのヘッダーに削除判断フィールドを設ける。削除判断フィールドは、例えば削除判断の値のフォーマットをＸ、Ｙの２桁で示し、送信者は電子メールの削除を認めるときはＸを「１」、認めないときはＸを「０」とする。削除判断フィールドが「１０」又は「００」とされたヘッダーを有する電子メールが受信側通信端末１１４に送信される。

　受信者が電子メールの内容を見て、不要と判断し、受信側のメールクライアントが電子メールの削除の指示を受けると、受信側のメールクライアントは削除のための電子メール（削除指示メール）のヘッダーに削除判断フィールドを設ける。削除判断フィールドの削除判断の値のフォーマットＸは受信電子メールの削除判断フィールドの値と同じ「１」又は「０」とされ、フォーマットＹは「１」とされる。また、受信側のメールクライアントは、送信者側で削除すべき電子メールを特定するために、削除指示メールのヘッダーに削除メール対象フィールドを設けて、受信した電子メールのメッセージＩＤ(Message-ID)をコピーする。こうして受信側通信端末１１４は、削除判断フィールドと削除メール対象フィールドとをヘッダーに含む電子メール（削除指示メール）を送信側通信端末１１０に送信する。

　送信側通信端末１１０では、受信した電子メールに削除判断フィールドが含まれ、値が「１１」の場合に、送信側のメールクライアントは、削除メール対象フィールドを参照してメッセージＩＤを読みだし、当該メッセージＩＤで特定される電子メールを削除する。受信した電子メールに削除判断フィールドが含まれるが、値が「０１」の場合には、送信側のメールクライアントは電子メールの削除を行わない。
　なお、ここでは、受信側のメールクライアントは、削除メール対象フィールドにメッセージＩＤを記述したが、削除すべき送信電子メールを特定できれば、メッセージＩＤ以外の情報を記述してもよい。例えば、受信側のメールクライアントは、受信した電子メールの送信日時(date)（送信側通信端末１１０が送信した日時）を削除メール対象フィールドにコピーしてもよい。送信側のメールクライアントは、この送信日時(date)と、削除指示メールの送信元アドレス、送信先アドレスに基づいて、削除すべき電子メールの送信日時、送信先アドレス、送信元アドレスを特定でき、電子メールを削除することができる。
　送信者は、削除判断フィールドのフォーマットＹが「１」であることを検出することで、受信者が送信を望まない電子メールであったことを知ることができる。

　送信者が送信した電子メールの削除を認めない場合（受信電子メールの削除判断フィールドが「００」の場合）には、受信者は削除指示メールを送らなくともよい。しかし、受信者が削除判断フィールドの値が「０１」の電子メールを送信した場合には、上記のように、その電子メールによって受信者は、送信者からの電子メールを望んでいないことを送信者に知らせることができる。
　以下、具体的に図４を用いて電子メール通信システムの動作フローを説明する。ここでは、電子メール通信システムは、電子メールを送信するためのプロトコルとして、SMTPを用い、電子メールを受信するためのプロトコルとして、POPを用いて電子メールを送信及び／又は受信するものとする。また、送信者は受信者からの電子メール削除を認め、メールクライアントは削除判断フィールドに「１０」が記述されたヘッダーを含む電子メールを送信するものとする。受信者は送信者側での電子メールの削除を求め、メールクライアントは削除判断フィールドの削除判断の値のフォーマットＸを受信電子メールの削除判断フィールドの値と同じ「１」又は「０」とし、Ｙを「１」とするものとする。また、受信者側通信端末１１４のメールクライアントは、削除のための電子メール（削除指示メール）のヘッダーに削除メール対象フィールドを設けるものとする。

　ステップＳ１０１～Ｓ１０３は送信側通信端末１１０の動作を示し、ステップＳ２０１～Ｓ２０３は第１メールサーバ１１１の動作を示し、ステップＳ３０１～Ｓ３０４は第２メールサーバ１３の動作を示し、及びステップＳ４０１～Ｓ４０４は受信側通信端末１４の動作を示している。
　まず、ステップＳ１０１において、送信側のメールクライアントは、「１０」が記述された削除判断フィールドをメールヘッダーに含む電子メールを、受信側通信端末１１４に向けて送信する。送信側のメールクライアントは送信側通信端末１１０のＣＰＵ１０１で動作する。メールクライアントは送信した電子メールを記憶部１１０６に保存する。ステップＳ２０１において、第１メールサーバ１１１は受信した電子メールを第２メールサーバ１１３にインターネット１１２を介して送信する。ステップＳ３０１において、第２メールサーバ１１３は受信したメールをメールボックスに保存する。
　ステップＳ４０１で、受信側通信端末１４は第２メールサーバ１１３にアクセスして、自身宛ての電子メールが来ているかを問いあわせる。受信側通信端末１１４宛ての電子メールがメールボックスに保存されているので、ステップＳ３０２で第２メールサーバ１１３は当該電子メールを受信側通信端末１１４に送信する。

　受信側通信端末１１４の受信側のメールクライアントは受信した電子メールを記憶部１１０６に保存し、その電子メールのヘッダーの削除判断フィールドに「１０」が記述されているかどうかを判断する。ここでは、削除判断フィールドに「１０」が記述されているので、ステップＳ４０２で削除判断フィールドから「１０」を検出する。次に、送信側通信端末１１０に保存される電子メールを削除するかどうかのメッセージを、表示装置の表示画面に表示する、削除用のアイコンを表示する、電子メールを削除するかどうかを音声で知らせる等で受信者に通知する。

　受信者が、電子メールの内容を見て、不要と判断して、送信側通信端末１１０に保存される電子メールの削除を指示すると、ステップＳ４０３において、受信側のメールクライアントは削除のための電子メール（削除指示メール）を送信側通信端末１１０に向かって自動的に送信する。具体的には、ステップＳ４０３において、受信側のメールクライアントは電子メールのヘッダーに削除判断フィールドと削除メール対象フィールドとを設ける。受信側のメールクライアントは、削除判断フィールドの削除判断の値のフォーマットＸを「１」、Ｙを「１」とし、「１１」が記述された削除判断フィールドとする。また、受信側のメールクライアントは、削除メール対象フィールドに、削除対象となる電子メールのメッセージＩＤ(Message-ID)をコピーして挿入する。受信者が送信側通信端末１１０に保存される電子メールの削除を指示したときに、ステップ４０３の後のステップＳ４０４で、受信側のメールクライアントは受信した電子メールを削除する。ステップＳ４０４はステップＳ４０３の前、又は同時に行われてもよい。

　ステップＳ３０３において、第２メールサーバ１１３は受信した電子メールを第１メールサーバ１１１にインターネット１１２を介して送信する。第２メールサーバ１１３は受信側通信端末１１４から受信した電子メールの削除判断フィールドと削除メール対象フィールドを読みだして、削除すべき電子メールが保存されている場合にはステップＳ３０４で電子メールを削除する。ステップＳ３０４はステップＳ３０３の前に又はステップＳ３０３と同時に行われてもよい。
　第１メールサーバ１１１は、ステップＳ２０２において、受信した電子メールをメールボックスに保存する。

　ステップＳ１０２で、送信側通信端末１１０は第１メールサーバ１１１にアクセスして、自身宛ての電子メールが来ているかを問いあわせる。送信側通信端末１１０宛ての電子メールが保存されているので、ステップＳ２０３で第２メールサーバ１１３は当該電子メールを送信側通信端末１１０に送信する。
　電子メールを送信側通信端末１１０が受信すると、ステップＳ１０３において、送信側通信端末１１０のメールクライアントは削除判断フィールドを参照し、削除判断フィールドに「１１」が記述されている場合には、削除メール対象フィールドで特定されるメッセージＩＤ(Message-ID)の電子メールを削除する。

　次に、送信側通信端末１１０のメールクライアントの動作について図５のフローチャートを用いて更に説明する。
　ステップＳ５０１において、送信側通信端末１１０の送信側のメールクライアントは電子メールを送信するときに、送信者が入力した削除判断フィールドの値「１０」又は「００」を持つヘッダーを有する電子メールを受信側通信端末１１４に送信する。
　ステップＳ５０２で、メールクライアントは第１メールサーバ１１１にアクセスして、自身宛ての電子メールが来ているかを問いあわせる。そして、メールクライアントは、電子メールを受信した場合に（ステップＳ５０２：ＹＥＳ）、その電子メールが送信した電子メールの削除を指示する電子メール（削除指示メール）かどうかを判断する。具体的には、ステップＳ５０３で削除判断フィールドを参照し、削除判断フィールドに「１１」が記述されているかどうかを判断する。

　削除判断フィールドに「１１」が記述されている場合には（ステップＳ５０３：ＹＥＳ）、ステップＳ５０４で、メールクライアントは削除メール対象フィールドのメッセージＩＤ(Message-ID)により、削除すべき電子メールを特定し、その電子メールを削除する。
　削除判断フィールドに「１１」が記述されていない場合、例えば削除判断フィールドに「０１」が記述されている場合には（ステップＳ５０３：ＮＯ）、メールクライアントは処理を終了する。

　次に、受信側通信端末１１４のメールクライアントの動作について図６のフローチャートを用いて更に説明する。
　ステップＳ６０１において、受信側通信端末１１４の受信側のメールクライアントは受信した電子メールを保存し、その電子メールのヘッダーの削除判断フィールドに「１０」が記述されているかどうかを判断する。
　削除判断フィールドに「１０」が記述されている場合（ステップＳ６０１：ＹＥＳ）、ステップＳ６０２において、受信側通信端末１１４のメールクライアントは、受信者が送信側通信端末１１０に保存される電子メールの削除を指示したかどうかを判断する。その判断は、入力装置で削除指示が入力される、表示装置のタップパネルの削除指示アイコンがタッチされる等の有無で行われる。

　受信者が送信側通信端末１１０に保存される電子メールの削除を指示したと判断した場合（ステップＳ６０２：ＹＥＳ）、ステップＳ６０３において、受信側のメールクライアントは削除判断フィールドの削除判断の値を「１１」とし、削除メール対象フィールドに、削除対象となる電子メールのメッセージＩＤ(Message-ID)をコピーしてヘッダーに挿入して、送信側通信端末１１０に電子メールを送信する。その後、ステップＳ６０４で、受信側のメールクライアントは受信した電子メールを削除する。なお、ステップＳ６０４はステップＳ６０３の前に又はステップＳ６０３と同時に行われてよい。

　本実施例では、送信側通信端末１１０のメールクライアントは、保存された電子メールの削除を自動的に行うことができる。電子メールを受信する受信者は、送信側通信端末にある不要な電子メールを削除することができ、不要な電子メールが再送信されることを防止することができる。一方、送信者にとっても、送信側通信端末を用いて電子メールを送信する場合に、電子メールが不要な受信者に対する電子メールは記憶部から削除されるので、送信者は、残った電子メールの送信先を管理することで、電子メールの送信が有効な受信者に電子メールを送ることができる。
　以上本発明の好適な実施例について説明したが、本発明はかかる実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱することなく、用途に応じて種々の変形、変更が可能である。送信側の設定により、受信した電子メールを一定期間後に削除するように設定する方法が特許文献１に記載されており、この技術を本実施例に適用することができる。例えば、受信側通信端末１１４が送信側通信端末１１０に保存された電子メールの削除を求める場合、特許文献１に記載された技術を用いて、受信側通信端末１１４が有効期限ヘッダーフィールドを含むヘッダーを有する電子メールを送信し、送信側通信端末１１０が有効期限ヘッダーフィールドの値を過ぎたときに電子メールを自動的に削除してもよい。有効期限は例えば、１分、２分、５分、１時間のように任意に設定することができる。

　（第２の実施例）
　第２の実施例のメール通信システムは、通信端末がウェブブラウザを用いて、ウェブサーバで受信したメールの閲覧をし、及び新規メッセージの作成、送信を指示し、ウェブサーバが電子メールの送受信及び保存を行うウェブメール通信システムである。
　図７は本発明の第２の実施例のウェブメール通信システムを示すブロック図である。第１ウェブメールサーバ２１１は図１の送信側通信装置１０に対応し、第２ウェブメールサーバ２１５は図１の受信側通信装置２０に対応し、インターネット２１３は図１の通信ネットワーク３０に対応している。図７に示すように、本実施例のウェブメール通信システムは、送信側通信端末２１０、第１ウェブメールサーバ２１１、第１メールサーバ２１２、第２メールサーバ２１４、第２ウェブメールサーバ２１５、及び受信側通信端末２１６を備えている。第１メールサーバ２１２と第２メールサーバ２１４とは、通信ネットワークとなるインターネット２１３を介して接続されている。通信ネットワークはインターネットに限られず、専用のコンピュータネットワークでもよい。また通信ネットワークは、複数の通信ネットワークをゲートウェイで接続することで構成してもよい。

　なお、通信端末は送信側通信端末２１０及び受信側通信端末２１６として説明しているが、実際は、受信側通信端末２１６がブラウザにより送信入力情報を作成し、第２ウェブメールサーバ２１５が送信入力情報に基づいて電子メールを送信するときは、受信側通信端末２１６は送信側通信端末となり、送信側通信端末２１０が第１ウェブメールサーバ２１１を介して電子メールを閲覧するときは、送信側通信端末２１０は受信側通信端末となる。しかし、説明の簡易化のために電子メールを閲覧する場合も送信側通信端末２１０とし、電子メールの送信入力情報を送信する場合も受信側通信端末２１６として説明する。また、第１及び第２ウェブメールサーバ２１１、２１５、並びに第１及び第２メールサーバ２１２、２１４は、送信側通信端末２１０によって第１ウェブメールサーバ２１１から第２ウェブメールサーバ２１５へ電子メールを送るときは、送信側ウェブメールサーバ、受信側ウェブメールサーバ、送信側メールサーバ及び受信側メールサーバとなる。逆に、第１及び第２ウェブメールサーバ２１１、２１５、並びに第１及び第２メールサーバ２１２、２１４は、受信側通信端末２１６によって第２ウェブメールサーバ２１５から第１ウェブメールサーバ２１１へ電子メールを送るときは、受信側ウェブメールサーバ、送信側ウェブメールサーバ、受信側メールサーバ及び送信側メールサーバとなる。

　第１ウェブメールサーバ２１１と第１メールサーバ２１２は、１つのウェブメールサーバとして構成してもよい。また、第２ウェブメールサーバ２１５と第１メールサーバ２１２は１つのウェブメールサーバとして構成してもよい。

　送信側通信端末２１０及び受信側通信端末２１６は、デスクトップ型コンピュータ、ノートブック型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、又は携帯電話等の、ウェブメールサーバを介してウェブメール通信可能な通信端末である。
　第１及び第２ウェブメールサーバ２１１、２１５は、送信側通信端末２１０、受信側通信端末２１６との間では、ウェブ通信用のプロトコル（例えば、HTTP (Hypertext Transfer Protocol)、又はHTTPS (HyperText Transfer Protocol Secure)）を用いて、電子メール作成のための送信入力情報を受けたり、電子メールの閲覧情報を提供する。
　第１及び第２ウェブメールサーバ２１１、２１５は、第１及び第２メールサーバ２１２、２１４との間で、電子メールを送信するためのプロトコル（例えば、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)）及び電子メールを受信するためのプロトコル（例えば、IMAP(Internet Message Access Protocol)）を用いて電子メールを送信及び／又は受信する。

　図８は送信側通信端末２１０、第１ウェブメールサーバ２１１及び第１メールサーバ２１２をコンピュータで構成した場合の構成例を示すブロック図である。なお、受信側通信端末２１６、第２ウェブメールサーバ２１５及び第２メールサーバ２１４も同様な構成となる。図８に示すように、送信側及び受信側通信端末２１０，２１６、第１及び第２ウェブメールサーバ２１１，２１５、並びに第１及び第２メールサーバ２１２、２１４はそれぞれ、ＣＰＵ２１０１、ＲＡＭ，ＲＡＭ等のメモリ２１０２、通信インターフェイス（Ｉ／Ｆ）部２１０３、キーボードやタッチパネル等の入力装置２１０４、液晶ディスプレイ等の表示装置２１０５、ハードディスク等の記憶部２１０６、及び各部を接続するバス２１０７を備え、コンピュータを構成している。ハードディスク等の記憶部２１０６はプログラムを記憶し、ＣＰＵ２１０１は演算に必要なデータをメモリ２１０２に記憶し、ＣＰＵ２１０１で当該プログラムを動作させることで、送信側及び受信側通信端末２１０，２１６、第１及び第２ウェブメールサーバ２１１，２１５、並びに第１及び第２メールサーバ２１２、２１４の機能が実現される。送信側及び受信側の第１及び第２ウェブメールサーバ２１１、２１５用のプログラムは後述する図１１、図１２のフローチャートの動作を記述したものである。

　プログラムは、様々なタイプのコンピュータ読み取り可能な記録媒体（computer readable medium）を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体（tangible storage medium）を含み、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体（Non-transitory computer readable medium）を含んでいる。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでいる。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体の例は、磁気記録媒体（例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ）、光磁気記録媒体（例えば、光磁気ディスク）、ＣＤ－ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＣＤ－Ｒ、ＣＤ－Ｒ／Ｗ、半導体メモリ（例えば、マスクＲＯＭ、ＰＲＯＭ（Programmable ROM）、ＥＰＲＯＭ（Erasable PROM）、フラッシュＲＯＭ、ＲＡＭ（random access memory)）を含む。

　送信側通信端末２１０において、送信者がブラウザを用いて第１ウェブメールサーバ２１１にアクセスし、表示されたログイン画面にＩＤ及びパスワードを入力してログインする。第１ウェブメールサーバ２１１は、ＩＤ及びパスワードが正しければ送信側通信端末２１０の表示部にメール操作画面を表示させる。メール操作画面は電子メールを作成するための送信入力情報を入力したり、電子メールを閲覧する表示画面である。送信者はメール操作画面に、送信先、メール内容（メールデータ本体）等の送信入力情報を入力する。この送信入力情報は、送信する電子メールの削除を認めるかどうかを示す入力情報を含んでいる。第１ウェブメールサーバ２１１は送信入力情報に基づいて電子メールを作成し、第１メールサーバ２１２に電子メールを送る。第１メールサーバ２１２は図示しないＤＮＳ(Domain Name System)サーバから、宛先メールアドレスに基づく第２メールサーバ２１４のＩＰアドレスを取得して、インターネット２１３を介して第２メールサーバ２１４に電子メールを送信する。第２メールサーバ２１４はメールアドレスのユーザー名（送信先名）を参照し、そのユーザーに割り当てているメールボックス（メールの保存領域）に電子メールを格納する。

　受信側通信端末２１６において、送信者がブラウザを用いて第２ウェブメールサーバ２１５にアクセスし、表示されたログイン画面にＩＤ及びパスワードを入力してログインする。第２ウェブメールサーバ２１５は、ＩＤ及びパスワードが正しければ第２メールサーバ２１４から電子メールの差出人、件名、削除判断フィールドの送信元の保存電子メールの削除を認めるかどうかの情報等のインデックスリストを取得して、受信側通信端末２１６の表示部のメール操作画面にインデックスリストを表示させる。第２ウェブメールサーバ２１５は必要に応じて第２メールサーバ２１４から電子メールのメールデータ本体を取得してもよい。つまり、第２ウェブメールサーバ２１５は第２メールサーバ２１４から電子メール全体を取得してもよい。受信者がインデックスリストを確認して、電子メールの内容を確認したい電子メールがあれば、メール操作画面を操作して対象となる電子メールのメールデータ本体の送信を第２ウェブメールサーバ２１５に要求する。第２ウェブメールサーバ２１５は第２メールサーバから電子メールのメールデータ本体を受け取り、電子メールの内容を受信側通信端末２１６の表示部の表示画面に表示する。

　本実施例のウェブメール通信システムでは、送信側の第１ウェブメールサーバ２１１は、電子メールのヘッダーに削除判断フィールドを設ける。削除判断フィールドは、例えば削除判断の値のフォーマットをＸ、Ｙの２桁で示し、送信側通信端末２１０からの送信入力情報に基づいて、送信者が電子メールの削除を認めるときはＸを「１」、認めないときはＸを「０」とする。削除判断フィールドが「１０」又は「００」とされたヘッダーを有する電子メールが、第１メールサーバ２１２を介して第２メールサーバ２１４に送信される。

　受信者がインデックスリスト又は電子メールの内容（メールデータ本体）を見て、不要と判断した電子メールについて、受信側通信端末２１６の表示部のメール操作画面に、削除のための電子メール（削除指示メール）送信のための送信入力情報を入力する。この送信入力情報には電子メールの削除の指示を含んでいる。第２ウェブメールサーバ２１５が電子メールの削除の指示を含む送信入力情報を受けると、第２ウェブメールサーバ２１５は不要と判断した電子メールの削除のための電子メール（削除指示メール）のヘッダーに削除判断フィールドを設ける。削除判断フィールドの削除判断の値のフォーマットＸは受信電子メールの削除判断フィールドの値と同じ「１」又は「０」とされ、フォーマットＹは「１」とされる。また、第２ウェブメールサーバ２１５は、送信者側で削除すべき電子メールを特定するために、削除指示メールのヘッダーに削除メール対象フィールドを設けて、受信した電子メールのメッセージＩＤ(Message-ID)をコピーする。こうして、第２ウェブメールサーバ２１５は、削除判断フィールドと削除メール対象フィールドとをヘッダーに含む電子メール（削除指示メール）を、第２メールサーバ２１４を介して第１メールサーバ２１２に送信する。

　第１メールサーバ２１２は、受信した電子メールのヘッダーの削除判断フィールドを確認し、削除判断フィールドの値が「１１」の場合に、当該電子メールを第１ウェブメールサーバ２１１に送信する。第１ウェブメールサーバ２１１では、受信した電子メールに削除判断フィールドが含まれ、値が「１１」の場合に、削除メール対象フィールドを参照してメッセージＩＤを読みだし、当該メッセージＩＤで特定される電子メールを削除する。受信した電子メールに削除判断フィールドが含まれるが、値が「０１」の場合には、第１ウェブメールサーバ２１１は電子メールの削除を行わない。
　なお、ここでは、第２ウェブメールサーバ２１５は削除メール対象フィールドにメッセージＩＤを記述したが、削除すべき送信電子メールを特定できれば、メッセージＩＤ以外の情報を記述してもよい。例えば、第２ウェブメールサーバ２１５は、受信した電子メールの送信日時(date)（例えば、第１ウェブメールサーバ２１１が送信した日時）を削除メール対象フィールドにコピーしてもよい。第１ウェブメールサーバ２１１は、この送信日時(date)と、削除指示メールの送信元アドレス、送信先アドレスに基づいて、削除すべき電子メールの送信日時、送信先アドレス、送信元アドレスを特定でき、電子メールを削除することができる。
　送信者は、削除判断フィールドのフォーマットＹが「１」であることを検出することで、受信者が送信を望まない電子メールであったことを知ることができる。

　送信者が送信した電子メールの削除を認めない場合（受信電子メールの削除判断フィールドが「００」の場合）には、受信者は削除指示メールを送らなくともよい。しかし受信者が削除判断フィールドの値が「０１」の電子メールを送信した場合には、上記のように、その電子メールによって受信者は送信者からの電子メールを望んでいないことを送信者に知らせることができる。

　以下、具体的に図９及び図１０を用いてウェブメール通信システムの動作フローを説明する。ここでは、ウェブメール通信システムは、第１及び第２ウェブメールサーバ２１１、２１５が電子メールを送信するためのプロトコルとして、SMTPを用い、第１及び第２ウェブメールサーバ２１１、２１５が第１及び第２メールサーバ２１２，２１４から電子メールを受信するためのプロトコルとして、IMAPを用いるものとする。第１及び第２ウェブメールサーバ２１１、２１５は、送信側通信端末２１０、受信側通信端末２１６との間で、ウェブ通信用のプロトコルとして、HTTPを用いるものとする。

　また、送信者は受信者からの電子メール削除を認め、第１ウェブメールサーバ２１１は削除判断フィールドに「１０」が記述されたヘッダーを含む電子メールを送信するものとする。受信者は送信者側での電子メールの削除を求め、第２ウェブメールサーバ２１５は削除判断フィールドの削除判断の値のフォーマットＸを受信電子メールの削除判断フィールドの値と同じ「１」又は「０」とし、Ｙを「１」とするものとする。また、第２ウェブメールサーバ２１５は、削除のための電子メール（削除指示メール）のヘッダーに削除メール対象フィールドを設けるものとする。

　図９において、ステップＳ１１１は送信側通信端末２１０の動作を示し、ステップＳ２１１～Ｓ２１３は第１ウェブメールサーバ２１１の動作を示し、及びステップＳ３１１～Ｓ３１３は第１メールサーバ２１２の動作を示している。また、図１０において、ステップＳ４１１～Ｓ４１４は第２メールサーバ２１４の動作を示し、ステップＳ５１１～Ｓ５１５は第２ウェブメールサーバ２１５の動作を示し、及びステップＳ６１１～Ｓ６１２は受信側通信端末２１６の動作を示している。

　まず、送信者がブラウザを用いて第１ウェブメールサーバ２１１にアクセスし、表示されたログイン画面にＩＤ及びパスワードを入力してログインする。第１ウェブメールサーバ２１１は、ＩＤ及びパスワードが正しければ送信側通信端末２１０の表示部にメール操作画面を表示させる。次に、図９のステップＳ１１１において、送信者はメール操作画面に、送信先、メール内容（メールデータ本体）、送信する電子メールの削除を認めるかことを示す情報等の送信入力情報を入力し、ブラウザは第１ウェブメールサーバに送信入力情報を送信する。
　ステップＳ２１１において、第１ウェブメールサーバ２１１は、送信入力情報に基づいて、「１０」が記述された削除判断フィールドをメールヘッダーに含む電子メールを第１メールサーバ２１２に向けて送信する。第１ウェブメールサーバ２１１は、ステップ２１２において、送信した電子メール（送信メール）を記憶部に保存する。ステップＳ３１１において、第１メールサーバ２１２は受信した電子メールを第２メールサーバ２１４にインターネット２１３を介して送信する。

　図１０のステップＳ４１１において、第２メールサーバ２１４は受信したメールをメールボックスに保存する。
　受信者がブラウザを用いて第２ウェブメールサーバ２１５にアクセスし、ステップＳ６１１で、表示されたログイン画面にＩＤ及びパスワードを入力してログインする。第２ウェブメールサーバ２１５は、ＩＤ及びパスワードが正しければ、ステップＳ５１１で、第２メールサーバ２１４に電子メールの差出人、件名、「１０」が記述された削除判断フィールド等を含むインデックスリストを要求する。ステップＳ４１２で、第２メールサーバ２１４は保存された電子メールのインデックスリストを第２ウェブメールサーバ２１５に送信する。ステップＳ５１２で、第２ウェブメールサーバ２１５は、インデックスリストから削除判断フィールドの「１０」を検出し、ステップＳ５０３で、第２ウェブメールサーバ２１５は、受信側通信端末２１６の表示部のメール操作画面に、差出人、件名、第１ウェブメールサーバ２１１に保存される電子メールを削除するかどうかのメッセージを表示させるためのデータを受信者側通信端末２１６に送信する。受信者がインデックスリストを確認して、電子メールの内容（メールデータ本体）を確認したい電子メールがあれば、メール操作画面を操作して対象となる電子メールを第２ウェブメールサーバ２１５に対して要求する。第２ウェブメールサーバ２１５は第２メールサーバ２１５から電子メールのメールデータ本体受け取り、電子メールの内容を受信側通信端末２１６の表示部の表示画面に表示する。

　ステップＳ６１２において、受信者がインデックスリスト又は電子メールの内容を見て、不要と判断した電子メールについて、受信側通信端末２１６の表示部のメール操作画面に、削除のための電子メール（削除指示メール）送信のための送信入力情報を入力する。この送信入力情報は電子メールの削除の指示を含んでいる。
　ステップＳ５１４において、第２ウェブメールサーバ２１５が電子メールの削除の指示を含む送信入力情報を受けると、第２ウェブメールサーバ２１５は不要と判断した電子メールの削除のための電子メール（削除指示メール）のヘッダーに削除判断フィールドを設ける。第２ウェブメールサーバ２１５は、削除判断フィールドの削除判断の値のフォーマットＸを受信電子メールの削除判断フィールドの値と同じ「１」とし、Ｙを「１」とし、「１１」が記述された削除判断フィールドとする。また、第２ウェブメールサーバ２１５は、送信者側で削除すべき電子メールを特定するために、削除指示メールのヘッダーに削除メール対象フィールドを設けて、受信した電子メールのメッセージＩＤ(Message-ID)をコピーする。こうして第２ウェブメールサーバ２１５は、削除判断フィールドと削除メール対象フィールドとをヘッダーに含む電子メール（削除指示メール）を、第２メールサーバ２１４に送信する。
　ステップ５１４の後のステップＳ５１５で、第２ウェブメールサーバ２１５は送信者側で削除すべき電子メールのインデックス及びメールデータ本体を削除する。ステップＳ５１５はステップ５１４の前、又は同時に行われてもよい。

　ステップＳ４１３において、第２メールサーバ２１４は受信した電子メールを第１メールサーバ２１２にインターネット２１３を介して送信する。第２メールサーバ２１４は第２ウェブメールサーバ２１５から受信した電子メールの削除判断フィールドと削除メール対象フィールドを読みだして、削除すべき電子メールが保存されている場合にはステップＳ４１４で削除する。ステップＳ４１４はステップＳ４１３の前に又はステップＳ４１３と同時に行われてもよい。

　第１メールサーバ２１２は、ステップＳ３１２において、受信した電子メールをメールボックスに保存する。受信した電子メールの削除判断フィールドが「１１」の場合には、第１メールサーバ２１２は、ステップＳ３１３において、受信した電子メールの削除判断フィールドと削除メール対象フィールドを含む情報を第１ウェブメールサーバ２１１に送信する。

　ステップＳ２０３で、第１ウェブメールサーバ２１１は、削除判断フィールドを参照し、削除判断フィールドに「１１」が記述されている場合には、削除メール対象フィールドで特定されるメッセージＩＤ(Message-ID)の電子メールを削除する。

　次に、第１ウェブメールサーバ２１１の動作について図１１のフローチャートを用いて更に説明する。
　ステップＳ７１１において、第１ウェブメールサーバ２１１は電子メールを送信するときに、送信者が入力した削除判断フィールドの値「１０」又は「００」を持つヘッダーを有する電子メールを受信側通信端末２１６に送信する。
　ステップＳ７１２において、第１ウェブメールサーバ２１１は送信した電子メールを保存する。
　ステップＳ７１３で、第１ウェブメールサーバ２１１は第１メールサーバ２１２から電子メールを受信すると、その電子メールが送信した電子メールの削除を指示する電子メール（削除指示メール）かどうかを判断する。具体的には、第１ウェブメールサーバ２１１はステップＳ７１４で削除判断フィールドを参照し、削除判断フィールドに「１１」が記述されているかどうかを判断する。

　削除判断フィールドに「１１」が記述されている場合には（ステップＳ７１４：ＹＥＳ）、第１ウェブメールサーバ２１１は、ステップＳ７１５で、削除メール対象フィールドのメッセージＩＤ(Message-ID)により、削除すべき電子メールを特定し、その電子メールを削除する。
　削除判断フィールドに「１１」が記述されていない場合、例えば削除判断フィールドに「０１」が記述されている場合には（ステップＳ７１４：ＮＯ）、第１ウェブメールサーバ２１１は処理を終了する。

　次に、第２ウェブメールサーバ２１５の動作について図１２のフローチャートを用いて更に説明する。
　ステップＳ８１１において、第２ウェブメールサーバ２１５は、第２メールサーバ２１４に電子メールの差出人、件名、「１０」が記述された削除判断フィールド等を含むインデックスリストを要求する。
　次に、第２ウェブメールサーバ２１５は、ステップＳ８１２において、第２メールサーバ２１４から受信したインデックスリストを保存し、ステップＳ８１２で、インデックスリストに含まれる、電子メールのヘッダーの削除判断フィールドに「１０」が記述されているかどうかを判断する。
　削除判断フィールドに「１０」が記述されている場合（ステップＳ８１２：ＹＥＳ）、ステップＳ８１３において、第２ウェブメールサーバ２１５は、受信側通信端末２１６の表示部のメール操作画面に、差出人、件名、第１ウェブメールサーバ２１１に保存される電子メールを削除するかどうかのメッセージを表示させるためのデータを送信する。

　第２ウェブメールサーバ２１５は、受信側通信端末２１６から電子メールの削除の指示を含む送信入力情報を受けると、ステップＳ８１４において、削除判断フィールドの削除判断の値を「１１」とし、削除メール対象フィールドに、削除対象となる電子メールのメッセージＩＤ(Message-ID)をコピーしてヘッダーに挿入して、第２メールサーバ２１４に電子メールを送信する。その後、ステップＳ８１５で、第２ウェブメールサーバ２１５は、受信した電子メールを削除する。なお、ステップＳ８１５はステップＳ８１４の前に又はステップＳ８１４と同時に行われてもよい。

　本実施例では、第１ウェブメールサーバ２１１は、保存された電子メールの削除を自動的に行うことができる。電子メールを受信する受信者は、送信側ウェブメールサーバにある不要な電子メールを削除することができ、不要な電子メールが再送信されることを防止することができる。一方、送信者にとっても、送信側ウェブメールサーバを用いて電子メールを送信する場合に、電子メールが不要な受信者に対する電子メールは送信側ウェブメールサーバの記憶部から削除されるので、送信者は、残った電子メールの送信先を管理することで、電子メールの送信が有効な受信者に電子メールを送ることができる。

（第３の実施例）
　図１３は本発明の第３の実施例のメール通信システムを示すブロック図である。図１３に示すように、本実施例のウェブメール通信システムは、送信側通信端末２１０、第１ウェブメールサーバ２１１、第１メールサーバ２１２、第２メールサーバ２１４及び受信側通信端末２１６を備えている。第１メールサーバ２１２と第２メールサーバ２１４とは、通信ネットワークとなるインターネット２１３を介して接続されている。
　第３の実施例のウェブメール通信システムが、図７に示した第２の実施例のウェブメール通信システムと異なる点は、受信側の第２ウェブメールサーバ２１５を設けていない点である。

　第３の実施例のウェブメール通信システムの動作フローは、図１４に示す動作フローとなる。図１４は、ウェブメール通信システムの動作フローを説明する図である。図９に示すウェブメール通信システムの動作フローは第３の実施例のウェブメール通信システムにも適用される。
　図９に示すウェブメール通信システムの動作フローのステップＳ１１１、Ｓ２１１～Ｓ２１２の動作後に、ステップＳ３１１において、第１メールサーバ２１２は受信した電子メールを第２メールサーバ２１４にインターネット２１３を介して送信する。ステップＳ９１１において、第２メールサーバ２１４は受信したメールをメールボックスに保存する。
　ステップＳ１０１１で、受信側通信端末２１６は第２メールサーバ２１４にアクセスして、自身宛ての電子メールが来ているかを問いあわせる。受信側通信端末２１６宛ての電子メールがメールボックスに保存されているので、ステップＳ９１２で第２メールサーバ２１４は当該電子メールを受信側通信端末２１６に送信する。

　受信側通信端末２１６の受信側のメールクライアントは、受信した電子メールを記憶部に保存し、その電子メールのヘッダーの削除判断フィールドに「１０」が記述されているかどうかを判断する。ここでは、削除判断フィールドに「１０」が記述されているので、ステップＳ１０１２で受信側のメールクライアントは、削除判断フィールドから「１０」を検出する。次に、受信側のメールクライアントは、第１ウェブメールサーバ２１１に保存される電子メールを削除するかどうかのメッセージを表示装置の表示画面に表示する、削除用のアイコンを表示する、電子メールを削除するかどうかを音声で知らせる等で受信者に通知する。

　受信者が、電子メールの内容を見て、不要と判断して、第１ウェブメールサーバ２１１に保存される電子メールの削除を指示すると、ステップＳ１０１３において、受信側のメールクライアントは削除のための電子メール（削除指示メール）を送信側通信端末２１０に向かって自動的に送信する。具体的には、ステップＳ１０１３において、受信側のメールクライアントは電子メールのヘッダーに削除判断フィールドと削除メール対象フィールドとを設ける。削除判断フィールドの削除判断の値のフォーマットＸを「１」、Ｙを「１」とし、「１１」が記述された削除判断フィールドとする。また、受信側のメールクライアントは、削除メール対象フィールドに、削除対象となる電子メールのメッセージＩＤ(Message-ID)をコピーして挿入する。受信者が第１ウェブメールサーバ２１１に保存される電子メールの削除を指示したときに、ステップ１０１３の後のステップＳ１０１４で、受信側のメールクライアントは受信した電子メールを削除する。ステップＳ１０１４はステップＳ１０１３の前、又は同時に行われてもよい。

　ステップＳ９１３において、第２メールサーバ２１４は受信した電子メールを第１メールサーバ２１２にインターネット２１３を介して送信する。第２メールサーバ２１４は受信側通信端末２１６から受信した電子メールの削除判断フィールドと削除メール対象フィールドを読みだして、削除すべき電子メールが保存されている場合にはステップＳ９１４で削除する。ステップＳ９１４はステップＳ９１３の前に又はステップＳ９１３と同時に行われてよい。
　第１メールサーバ２１２は、図９に示す第２の実施例の動作と同様に、ステップＳ３１２において、受信した電子メールをメールボックスに保存する。そして、第１メールサーバ２１２はステップＳ３１３の動作を行い及び第１ウェブサーバ２１１はステップＳ２１３の動作を行う。

　以上本発明の好適な実施例について説明したが、本発明はかかる実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱することなく、用途に応じて種々の変形、変更が可能である。送信側の設定により、受信した電子メールを一定期間後に削除するように設定する方法が特許文献１に記載されており、この技術を本実施例に適用することができる。例えば、受信側通信端末２１６が第１ウェブメールサーバ２１１に保存された電子メールの削除を求める場合、特許文献１に記載された技術を用いて、受信側通信端末２１６が有効期限ヘッダーフィールドを含むヘッダーを有する電子メールを送信し、第１ウェブメールサーバ２１１が有効期限ヘッダーフィールドの値を過ぎたときに電子メールを自動的に削除してもよい。有効期限は例えば、１分、２分、５分、１時間のように任意に設定することができる。

　本願は、２０１６年１２月２０日に出願された特願２０１６－２４６８８０号、特願２０１６－２４６８８０号に基づいて２０１７年７月１１日に分割出願された特願２０１７－１３５１２１号、及び２０１７年７月２５日に出願された特願２０１７－１４３２８７号に基づき、優先権の利益を主張するものである。そして、特願２０１６－２４６８８０号、特願２０１７－１３５１２１号、及び特願２０１７－１４３２８７号の内容は本願の明細書の内容に含まれる。

　上記の実施の形態及び実施例の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の構成には限られない。
（付記１）
　送信側通信装置から少なくとも１つの通信ネットワークを介して受信側通信装置に電子メールを送信するメール通信システムにおいて、
　前記送信側通信装置は、送信する第１電子メールのヘッダーに、送信者が該第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記第１電子メールを前記受信側通信装置に向けて送信するとともに、前記第１電子メールを保存し、
　前記受信側通信装置は、前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記送信側通信装置に向けて送信し、
　前記送信側通信装置は、前記第２電子メールを受信したときに、前記第１電子メールが削除を認めた電子メールであり、且つ前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記送信側通信装置に保存されている前記第１電子メールを削除する、メール通信システム。

（付記２）
　前記送信側通信装置は、
　前記第１電子メールの本文を生成するメール本文生成部と、
　前記第１電子メールのヘッダーを生成するメールヘッダー生成部と、
　前記第１削除判断フィールドを前記ヘッダーに追加する第１フィールド追加部と、
　前記第１電子メールを保存する保存部と、
　前記受信側通信装置から送信された前記第２電子メールのヘッダーを解析する第１メールヘッダー解析部と、
　前記第１電子メールが削除を認めた電子メールであり、前記第２電子メールの第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記保存部に保存されている前記第１電子メールを削除するメール削除部と、
　前記第１電子メールを送信し、前記第２電子メールを受信する第１通信部と、を備え、
　前記受信側通信装置は、前記第１電子メールの内容を表示する表示部と、
　前記第１電子メールのヘッダーを解析する第２メールヘッダー解析部と、
　前記第２電子メールのヘッダーを生成するメールヘッダー生成部と、
　前記第１電子メールの前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、前記第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する前記第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する前記削除メール対象フィールドとを追加する第２フィード追加部と、
　前記第１電子メールを受信し、前記第２電子メールを送信する第２通信部とを備える付記１に記載のメール通信システム。

（付記３）
　送信側通信端末から少なくとも１つの通信ネットワークを介して受信側通信端末に電子メールを送信する電子メール通信システムにおいて、
　前記送信側通信端末は、送信する第１電子メールのヘッダーに、送信者が該第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記第１電子メールを前記受信側通信端末に向けて送信するとともに、前記第１電子メールを保存し、
　前記受信側通信端末は、前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記送信側通信端末に向けて送信し、
　前記送信側通信端末は、前記第２電子メールを受信したときに、前記第１電子メールが削除を認めた電子メールであり、且つ前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記送信側通信端末に保存されている前記第１電子メールを削除する、メール通信システム。

（付記４）
　前記受信側通信端末は、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側通信端末に向けて送信するとともに、保存された前記第１電子メールを削除する付記３に記載のメール通信システム。

（付記５）
　前記第２電子メールの前記削除判断フィールドに、前記送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す前記情報が含まれている付記１から４のいずれかに記載のメール通信システム。

（付記６）
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信する通信端末において、
　第１電子メールを送信し、前記第１電子メールの送信先の通信端末から第２電子メールを受信する通信部と、
　前記第１電子メールを保存する記憶部と、
　送信する前記第１電子メールのヘッダーに、送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記通信部を介して前記第１電子メールを送信するとともに、前記第１電子メールを前記記憶部に保存するように、メールクライアントを動作させる制御部と、を備え、
　前記制御部は、
　前記通信部を介して前記第２電子メールを受信し、
　前記第２電子メールのヘッダーに第２削除判断フィールドと前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含み、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、保存されている前記第１電子メールを削除するように前記メールクライアントを動作させる、通信端末。

（付記７）
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信する通信端末において、
　第１電子メールを受信し、前記第１電子メールの送信元に第２電子メールを送信する通信部と、
　前記第１電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの送信者が前記第１電子メールの削除を認める情報を有する第１削除判断フィールドが含まれ、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する前記第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記第１電子メールの前記送信元の通信端末に向けて送信するようにメールクライアントを動作させる制御部と、
を備えた通信端末。

（付記８）
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信する通信端末としてのコンピュータに、
　送信する第１電子メールのヘッダーに、送信者が該第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、通信部を介して前記第１電子メールを送信するとともに、前記第１電子メールを記憶部に保存するように、メールクライアントを動作させる処理と、
　前記通信部を介して前記第１電子メールの送信先の通信端末から第２電子メールを受信する処理と、
　前記第２電子メールのヘッダーに第２削除判断フィールドと前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含み、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、保存されている前記第１電子メールを削除するように前記メールクライアントを動作させる処理と、
　を実行させる電子メール通信用プログラム。

（付記９）
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信する通信端末としてのコンピュータに、
　通信部を介して第１電子メールを受信する処理と、
　前記第１電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの送信者が前記第１電子メールの削除を認める情報を有する第１削除判断フィールドが含まれ、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記第１電子メールの送信元の通信端末に向けて前記通信部により送信するようにメールクライアントを動作させる処理と、
　を実行させる電子メール通信用プログラム。

（付記１０）
　送信側通信端末から送信側ウェブメールサーバを介して受信側通信端末又は受信側ウェブメールサーバに向けて電子メールを送信するウェブメール通信システムにおいて、
　前記送信側通信端末は、ブラウザを用いて、送信する第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を含む前記第１電子メールの送信入力情報を前記送信側ウェブメールサーバに送り、
　前記送信側ウェブメールサーバは、前記送信入力情報に基づいて、前記第１電子メールのヘッダーに、送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記第１電子メールを前記受信側通信端末又は前記受信側ウェブメールサーバに向けて送信するとともに、前記第１電子メールを保存し、
　前記受信側通信端末又は前記受信側ウェブメールサーバは、前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記送信側ウェブメールサーバに向けて送信し、
　前記送信側ウェブメールサーバは、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有し、且つ前記第１電子メールが削除を認めた電子メールである場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記送信側ウェブメールサーバに保存されている前記第１電子メールを削除する、メール通信システム。

（付記１１）
　前記受信側ウェブメールサーバは、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側ウェブメールサーバに向けて送信するとともに、保存された前記第１電子メールを削除する付記１０に記載のメール通信システム。

（付記１２）
　前記第２電子メールの前記削除判断フィールドに、前記送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す前記情報が含まれている付記１０又は１１に記載のメール通信システム。

（付記１３）
　前記第１電子メールは、受信側メールサーバを介して前記受信側通信端末又は前記受信側ウェブメールサーバに送信され、
　前記受信側メールサーバは、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側ウェブメールサーバに向けて送信するとともに、保存された前記第１電子メールを削除する付記１０から１２のいずれかに記載のメール通信システム。

（付記１４）
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信するウェブメールサーバにおいて、
　第１電子メールを送信し、前記第１電子メールの送信先の通信端末から第２電子メールを受信する通信部と、
　前記第１電子メールを保存する記憶部と、
　送信する前記第１電子メールのヘッダーに、送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記通信部を介して前記第１電子メールを送信するとともに、前記第１電子メールを前記記憶部に保存するように動作する制御部と、を備え、
　前記制御部は、
　前記通信部を介して前記第２電子メールを受信し、
　前記第２電子メールのヘッダーに第２削除判断フィールドと前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含み、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、保存されている前記第１電子メールを削除する、ウェブメールサーバ。

（付記１５）
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信するウェブメールサーバにおいて、
　第１電子メールを受信し、前記第１電子メールの送信元に第２電子メールを送信する通信部と、
　前記第１電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの送信者が前記第１電子メールの削除を認める情報を有する第１削除判断フィールドが含まれ、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する前記第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記第１電子メールの前記送信元の通信端末に向けて送信する制御部と、
を備えたウェブメールサーバ。

（付記１６）
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信するウェブメールサーバとしてのコンピュータに、
　送信する第１電子メールのヘッダーに、送信者が該第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、通信部を介して前記第１電子メールを送信するとともに、前記第１電子メールを記憶部に保存するように動作する処理と、
　前記通信部を介して前記第１電子メールの送信先の通信端末から第２電子メールを受信する処理と、
　前記第２電子メールのヘッダーに第２削除判断フィールドと前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含み、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、保存されている前記第１電子メールを削除するように動作させる処理と、
　を実行させるウェブメール通信用プログラム。

（付記１７）
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信するウェブメールサーバとしてのコンピュータに、
　通信部を介して第１電子メールを受信する処理と、
　前記第１電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの送信者が前記第１電子メールの削除を認める情報を有する第１削除判断フィールドが含まれ、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記第１電子メールの送信元の通信端末に向けて前記通信部により送信するように動作させる処理と、
　を実行させるウェブメール通信用プログラム。

（付記１８）
　送信側通信装置から第１メールサーバ及び第２メールサーバを介して受信側通信装置に電子メールを送信する電子メール通信システムにおいて、
　前記送信側通信装置は、送信する第１電子メールのヘッダーに、送信者が該第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記第１電子メールを前記第１メールサーバに送信するとともに、前記第１電子メールを保存し、
　前記第１メールサーバは前記第２メールサーバに前記第１電子メールを送信し、
　前記第２メールサーバは前記第１電子メールを保存するとともに、前記第１電子メールを前記受信側通信装置に送信し、
　前記受信側通信装置は、前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記第２メールサーバに送信し、
　前記第２メールサーバは、前記第２電子メールを前記第１メールサーバに送信するとともに、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドと前記削除メール対象フィールドとを読みだして、削除すべき前記第１電子メールが保存されている場合には、保存されている削除すべき前記第１電子メールを削除し、
　前記第１メールサーバは前記第２電子メールを前記送信側通信装置に送信し、
　前記送信側通信装置は、前記第２電子メールを受信したときに、前記第１電子メールが削除を認めた電子メールであり、且つ前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記送信側通信装置に保存されている前記第１電子メールを削除する、メール通信システム。

（付記１９）
　前記受信側通信装置は、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側通信装置に向けて送信するとともに、保存された前記第１電子メールを削除する付記１８に記載のメール通信システム。

（付記２０）
　前記第２電子メールの前記削除判断フィールドに、前記送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す前記情報が含まれている付記１８又は１９に記載のメール通信システム。
（付記２１）
　送信側通信装置から送信された第１電子メールを受信して受信側通信装置に送信し、該受信側通信装置から第２電子メールを受信して前記送信側通信装置に向けて送信するメールサーバにおいて、
　前記第１電子メールを受信して前記受信側通信装置に送信し、前記第２電子メールを受信して前記送信側通信装置に向けて送信する通信部と、
　前記第１電子メールを受信したときに、前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを受信したときに、前記第２電子メールのヘッダーから、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを読みだして、削除すべき前記第１電子メールが保存されている場合には、保存されている削除すべき前記第１電子メールを削除する制御部と、
を備えたメールサーバ。

（付記２２）
　送信側通信装置から送信された第１電子メールを受信して受信側通信装置に送信し、該受信側通信装置から第２電子メールを受信して前記送信側通信装置に向けて送信するメールサーバとしてのコンピュータに、
　通信部によって、前記第１電子メールを受信して前記受信側通信装置に送信する処理と、
　前記通信部によって、前記第２電子メールを受信して前記送信側通信装置に向けて送信する処理と、
　前記第１電子メールを受信したときに、前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを受信したときに、前記第２電子メールのヘッダーから、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを読みだして、削除すべき前記第１電子メールが保存されている場合には、保存されている削除すべき前記第１電子メールを削除する処理と、
　を実行させるメール通信用プログラム。

　１０　送信側通信装置
　２０　受信側通信装置
　３０　通信ネットワーク
　１００　送信側通信端末
　１１１　第１メールサーバ
　１１２　インターネット
　１１３　第２メールサーバ
　１１４　受信側通信端末
　２１０　送信側通信端末
　２１１　第１ウェブメールサーバ
　２１２　第１メールサーバ
　２１３　インターネット
　２１４　第２メールサーバ
　２１５　第２ウェブメールサーバ
　２１６　受信側通信端末
　１１０１　ＣＰＵ
　１１０２　メモリ
　１１０３　通信Ｉ／Ｆ部
　１１０４　入力装置
　１１０５　表示装置
　１１０６　記憶部
　２１０１　ＣＰＵ
　２１０２　メモリ
　２１０３　通信Ｉ／Ｆ部
　２１０４　入力装置
　２１０５　表示装置
　２１０６　記憶部

Claims

　送信側通信装置から少なくとも１つの通信ネットワークを介して受信側通信装置に電子メールを送信するメール通信システムにおいて、
　前記送信側通信装置は、送信する第１電子メールのヘッダーに、送信者が該第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記第１電子メールを前記受信側通信装置に向けて送信するとともに、前記第１電子メールを保存し、
　前記受信側通信装置は、前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記送信側通信装置に向けて送信し、
　前記送信側通信装置は、前記第２電子メールを受信したときに、前記第１電子メールが削除を認めた電子メールであり、且つ前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記送信側通信装置に保存されている前記第１電子メールを削除する、メール通信システム。
　前記送信側通信装置は、
　前記第１電子メールの本文を生成するメール本文生成部と、
　前記第１電子メールのヘッダーを生成するメールヘッダー生成部と、
　前記第１削除判断フィールドを前記ヘッダーに追加する第１フィールド追加部と、
　前記第１電子メールを保存する保存部と、
　前記受信側通信装置から送信された前記第２電子メールのヘッダーを解析する第１メールヘッダー解析部と、
　前記第１電子メールが削除を認めた電子メールであり、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記保存部に保存されている前記第１電子メールを削除するメール削除部と、
　前記第１電子メールを送信し、前記第２電子メールを受信する第１通信部と、を備え、
　前記受信側通信装置は、前記第１電子メールの内容を表示する表示部と、
　前記第１電子メールのヘッダーを解析する第２メールヘッダー解析部と、
　前記第２電子メールのヘッダーを生成するメールヘッダー生成部と、
　前記第１電子メールの前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、前記第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する前記第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する前記削除メール対象フィールドとを追加する第２フィード追加部と、
　前記第１電子メールを受信し、前記第２電子メールを送信する第２通信部と、を備える請求項１に記載のメール通信システム。
　前記送信側通信装置は送信側通信端末であり、前記受信側通信装置は受信側通信端末である、請求項１又は２に記載のメール通信システム。
　前記メール通信システムは、送信側通信端末から送信側ウェブメールサーバを介して受信側通信端末又は受信側ウェブメールサーバに向けて電子メールを送信するウェブメール通信システムであって、
　前記送信側通信装置は前記送信側ウェブメールサーバであり、前記受信側通信装置は前記受信側通信端末又は受信側ウェブメールサーバであり、
　前記送信側通信端末は、ブラウザを用いて、送信する第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を含む前記第１電子メールの送信入力情報を前記送信側ウェブメールサーバに送り、
　前記送信側ウェブメールサーバは、前記送信入力情報に基づいて、前記第１電子メールのヘッダーに、送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記第１電子メールを前記受信側通信端末又は前記受信側ウェブメールサーバに向けて送信するとともに、前記第１電子メールを保存し、
　前記受信側通信端末又は前記受信側ウェブメールサーバは、前記第１削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を認める情報を有し、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記送信側ウェブメールサーバに向けて送信し、
　前記送信側ウェブメールサーバは、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有し、且つ前記第１電子メールが削除を認めた電子メールである場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、前記送信側ウェブメールサーバに保存されている前記第１電子メールを削除する、請求項１又は２に記載のメール通信システム。
　前記受信側通信端末は、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側通信端末に向けて送信するとともに、保存された前記第１電子メールを削除する請求項３に記載のメール通信システム。
　前記受信側ウェブメールサーバは、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側ウェブメールサーバに向けて送信するとともに、保存された前記第１電子メールを削除する請求項４に記載のメール通信システム。
　前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドに、前記送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す前記情報が含まれている請求項１から６のいずれか１項に記載のメール通信システム。
　前記第１電子メールは、受信側メールサーバを介して前記受信側通信装置に送信され、
　前記受信側メールサーバは、受信した前記第１電子メールを保存し、前記第２電子メールを前記送信側通信装置に向けて送信するとともに、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドと前記削除メール対象フィールドとを読みだして、削除すべき前記第１電子メールが保存されている場合には、保存されている削除すべき前記第１電子メールを削除する請求項１から７のいずれか１項に記載のメール通信システム。
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信する通信装置において、
　第１電子メールを送信し、前記第１電子メールの送信先の通信端末から第２電子メールを受信する通信部と、
　前記第１電子メールを保存する記憶部と、
　送信する前記第１電子メールのヘッダーに、送信者が前記第１電子メールの削除を認めるかどうかを示す情報を有する第１削除判断フィールドを含めて、前記通信部を介して前記第１電子メールを送信するとともに、前記第１電子メールを前記記憶部に保存する制御部と、を備え、
　前記制御部は、
　前記通信部を介して前記第２電子メールを受信し、
　前記第２電子メールのヘッダーに第２削除判断フィールドと前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含み、前記第２電子メールの前記第２削除判断フィールドが前記第１電子メールの削除を求める情報を有する場合は、前記削除メール対象フィールドの情報に基づいて、保存されている前記第１電子メールを削除する、通信装置。
　少なくとも１つの通信ネットワークを介して電子メールを送受信する通信装置において、
　第１電子メールを受信し、前記第１電子メールの送信元に第２電子メールを送信する通信部と、
　前記第１電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの送信者が前記第１電子メールの削除を認める情報を有する第１削除判断フィールドが含まれ、且つ前記第１電子メールの削除を求める場合は、送信する前記第２電子メールのヘッダーに、前記第１電子メールの削除を求める情報を有する第２削除判断フィールドと、前記第１電子メールを特定するための情報を有する削除メール対象フィールドとを含めて、前記第２電子メールを前記第１電子メールの前記送信元の通信装置に向けて送信する制御部と、
を備えた通信装置。