WO2018061119A1

WO2018061119A1 - 情報処理装置

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Publication number: WO2018061119A1
Application number: PCT/JP2016/078692
Authority: WO
Inventors: 若田　邦治
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2016-09-28
Filing date: 2016-09-28
Publication date: 2018-04-05
Also published as: US10431129B2; US20190005857A1; CN109792462B; CN109792462A

Abstract

第１側面（２ｃ）と第２側面（３ｃ）とが互いに対向配置される第１状態においては、支持部材６は、第１の開口（２ｅ）と第２の開口（３ｅ）とに嵌められ、固定可能である。

Description

情報処理装置

　本発明は、可撓性表示体（フレキシブル表示パネル）を備えた情報処理装置に関し、具体的には、フレキシブル表示パネルを備えた折り畳み可能な情報処理装置に関する。

　フレキシブル表示パネル、例えば、可撓性有機ＥＬパネル（フレキシブル有機ＥＬパネル）を備えた、スマートフォンやタブレットなどの情報処理装置は、フレキシブル表示パネルそのものを曲げたり、平らに広げたりしながら、情報処理装置を利用できるので、高い注目を浴びている。

　特許文献１には、フレキシブル表示パネルを備えたフレキシブル携帯端末装置について記載されている。

　図９の（ａ）は、特許文献１に記載されているフレキシブル表示パネル１０１を備えた従来のフレキシブル携帯端末装置１００の概略構成を示す図である。

　図９の（ｂ）は、図９の（ａ）に図示した従来のフレキシブル携帯端末装置１００に備えられたフォールディング部１０２の概略構成を示す図である。

　図９の（ｂ）に図示されているように、フォールディング部１０２には、フォールディング部１０２が曲がった状態を維持できるようにするため、例えば、形状記憶合金素材などからなるフリーストップヒンジ１０３が備えられている。

　そして、フリーストップヒンジ１０３を備えたフォールディング部１０２は、図９の（ａ）に図示したフレキシブル携帯端末装置１００のフレキシブル表示パネル１０１の裏面であって、フレキシブル携帯端末装置１００の略中央部に配置されることにより、フレキシブル携帯端末装置１００を曲げて固定したり、広げて固定することを可能にしている。

日本国公開特許公報「特開２０１４‐１６１００９号」公報（２０１４年０９月０４日公開）日本国公開特許公報「特開２０１４‐１３７４５５号」公報（２０１４年０７月２８日公開）日本国公開特許公報「特開２０１５‐２１１３８４号」公報（２０１５年１１月２４日公開）

　しかしながら、特許文献１に記載されているフレキシブル携帯端末装置１００の場合、フリーストップヒンジ１０３を備えたフォールディング部１０２を用いる構成であるので、フレキシブル携帯端末装置１００を曲げて固定したり、広げて固定することは可能であるが、その固定の程度が弱く、フレキシブル携帯端末装置１００の予測のできない接触などによっても、固定状態から好まない状態に容易に変わってしまうという問題がある。

　また、特許文献１に記載されているフレキシブル携帯端末装置１００の場合、フリーストップヒンジ１０３を備えたフォールディング部１０２は、フレキシブル表示パネル１０１の略中央部でフレキシブル表示パネル１０１と接する構成となっている。

　フリーストップヒンジ１０３を備えたフォールディング部１０２は、その全体が前側や後側に曲げられる構成であるので、フレキシブル携帯端末装置１００の使用年数に伴い、フォールディング部１０２やフリーストップヒンジ１０３を平らな状態に戻そうとしても、フォールディング部１０２やフリーストップヒンジ１０３の表面が凸凹に残ってしまう部分がある。

　このようにフォールディング部１０２やフリーストップヒンジ１０３の表面が凸凹に残ってしまう部分において、その上からフレキシブル表示パネル１０１を使用すると、この凸凹の影響により、タッチ操作による入力が困難となったり、フレキシブル表示パネル１０１の表示品質が悪化してしまうという問題がある。

　本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、予測のできない接触などによって、好まない状態に変わってしまう可能性を抑制できるとともに、使用年数に伴い、ヒンジの表面が凸凹に残ってしまう部分が生じても、この凸凹による影響を抑制できる情報処理装置を提供することを目的とする。

　本発明の情報処理装置は、上記の課題を解決するために、第１の筐体と、第２の筐体と、上記第１の筐体の裏面を含む下部と上記第２の筐体の裏面を含む下部とを連結する第１のヒンジと、上記第１の筐体の上記裏面と対向する表面と上記第２の筐体の上記裏面と対向する表面とに跨って設けられた可撓性表示体とを備えた情報処理装置であって、上記第１のヒンジは、少なくとも一部が曲がる板状のヒンジであり、上記第１のヒンジに隣接する、上記第１の筐体の第１側面と上記第２の筐体の第２側面とには、上記第１側面と上記第２側面とが互いに対向配置される第１状態において、上記第１側面の第１の開口の少なくとも一部と上記第２側面の第２の開口の少なくとも一部とが、互いに対向配置するように、上記第１の開口及び上記第２の開口が設けられており、上記第１側面及び上記第２側面の何れか一方から他方に向けて、上記可撓性表示体と上記第１のヒンジとの間を移動する支持部材を備えており、上記第１状態においては、上記支持部材は、上記第１の開口と上記第２の開口とに嵌められ、固定され、上記第１側面と上記第２側面とが互いに非対向配置される第２状態においては、上記支持部材は、上記第１の筐体及び上記第２の筐体の何れか一方の内部に格納されているかまたは、上記第１の開口及び上記第２の開口の何れか一方に嵌められていることを特徴としている。

　上記構成によれば、上記第１側面と上記第２側面とが互いに対向配置される第１状態においては、上記支持部材は、上記第１の開口と上記第２の開口とに嵌められ、固定可能であるので、予測のできない接触などによって、上記第１状態から好まない状態に変わってしまう可能性を抑制できる。

　上記構成によれば、上記第１側面と上記第２側面とが互いに非対向配置される第２状態においては、上記支持部材は、上記第１の筐体及び上記第２の筐体の何れか一方の内部に格納されているかまたは、上記第１の開口及び上記第２の開口の何れか一方に嵌められているので、上記第１状態及び上記第２状態において、上記支持部材が曲げられることはない。

　また、上記構成によれば、上記支持部材は、上記第１状態において、上記可撓性表示体と第１のヒンジとの間に存在するので、使用年数に伴い、第１のヒンジの表面が凸凹に残ってしまう部分が生じても、この凸凹による影響を抑制できる。

　さらに、上記構成によれば、上記第１のヒンジは、少なくとも一部が曲がる板状のヒンジであるので、格納空間などが設けられた従来のＵ字型のヒンジを用いる場合などと比較すると、薄型で、大きな突出部分のない情報処理装置を実現できる。

　本発明の一態様によれば、予測のできない接触などによって、好まない状態に変わってしまう可能性を抑制できるとともに、使用年数に伴い、ヒンジの表面が凸凹に残ってしまう部分が生じても、この凸凹による影響を抑制できる情報処理装置を提供できる。

（ａ）は、フレキシブル表示パネルを備えた情報処理装置を完全に閉じた場合を示す図であり、（ｂ）は、情報処理装置を少し開いた場合を示す図であり、（ｃ）は、情報処理装置を完全に開いた場合を示す図である。図１の（ｃ）に図示した状態の情報処理装置の概略構成を示す図である。２つの支持部材と、受光素子と、発光素子とを備えた情報処理装置の概略構成を示す図である。リビングヒンジを備えた情報処理装置の概略構成を示す図である。（ａ）は、図４に図示した情報処理装置を完全に閉じた場合を示す図であり、（ｂ）及び（ｃ）は、図４に図示した情報処理装置を完全に開いた場合を示す図である。ヒンジとして、リビングヒンジが用いられた情報処理装置の概略構成を示す図である。リビングヒンジが第１の筐体の内部と第２の筐体の内部とに跨って設けられている情報処理装置の概略構成を示す図であり、（ａ）は、この情報処理装置を完全に開いた場合を示す図であり、（ｂ）は、この情報処理装置を完全に閉じた場合を示す図である。ヒンジとして、リビングヒンジのみが第１の筐体の内部と第２の筐体の内部とに跨って設けられている情報処理装置の概略構成を示す図である。（ａ）は、特許文献１に記載されているフレキシブル表示パネルを備えた従来のフレキシブル携帯端末装置の概略構成を示す図であり、（ｂ）は、従来のフレキシブル携帯端末装置に備えられたフォールディング部の概略構成を示す図である。

　本発明の実施の形態について図１から図８に基づいて説明すれば、次の通りである。以下、説明の便宜上、特定の実施形態にて説明した構成と同一の機能を有する構成については、同一の符号を付記し、その説明を省略する場合がある。

　〔実施形態１〕
　図１から図３に基づき、本発明の実施形態１について説明する。

　図１の（ａ）は、フレキシブル表示パネル５を備えた情報処理装置１を完全に閉じた場合を示す図であり、図１の（ｂ）は、情報処理装置１を少し開いた場合を示す図であり、図１の（ｃ）は、情報処理装置１を完全に開いた場合を示す図である。

　図２は、図１の（ｃ）に図示した状態の情報処理装置１の概略構成を示す図である。

　図１及び図２に図示されているように、情報処理装置１は、第１の筐体２と、第２の筐体３と、上記第１の筐体と上記第２の筐体とを連結するヒンジ４（第１のヒンジ）と、第１の筐体２の表面２ａと第２の筐体３の表面３ａとに跨って設けられたフレキシブル表示パネル５（可撓性表示体）とを備えている。

　図１の（ｃ）及び図２に図示されているように、ヒンジ４に隣接する、第１の筐体２の第１側面２ｃ（第１の筐体２の側面２ｄと対向する側面）と第２の筐体３の第２側面３ｃ（第２の筐体３の側面３ｄと対向する側面）とには、第１側面２ｃと第２側面３ｃとが互いに対向配置される図１の（ｃ）の状態である第１状態において、第１側面２ｃの第１の開口２ｅの少なくとも一部と第２側面３ｃの第２の開口３ｅの少なくとも一部とが、互いに対向配置するように、第１の開口２ｅ及び第２の開口３ｅが設けられている。

　本実施形態においては、第１側面２ｃに一つの第１の開口２ｅを、第２側面３ｃに一つの第２の開口３ｅを設け、第１側面２ｃと第２側面３ｃとが互いに対向配置された場合、第１の開口２ｅの全体と第２の開口３ｅの全体とが対向配置される場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、第１側面２ｃや第２側面３ｃには、複数の開口が設けられてもよく、両側面に設けられた開口同士は、両側面が互いに対向配置された場合、少なくとも一部が対向配置されればよい。

　本実施形態においては、第１の筐体２の第１側面２ｃに設けられる第１の開口２ｅは、第２レール８とヒンジ４の一部分４ａとを第１の筐体２内に格納可能な形状で形成されており、第２の筐体３の第２側面３ｃに設けられる第２の開口３ｅは、第１レール７とヒンジ４の一部分４ｂとを第２の筐体３内に格納可能な形状で形成されている場合を一例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、第１の開口２ｅ及び第２の開口３ｅの形状は、ヒンジ４の一部分４ａ・４ｂを第１の筐体２及び第２の筐体３内に格納可能な形状で形成される必要は必ずしもない。

　なお、第１の筐体２や第２の筐体３の内部には、情報処理装置１全体に電源を供給するバッテリーと、有線・無線通信装置と、ＣＰＵ（中央処理装置）と、各種メモリと、第１レール７及び第２レール８と、支持部材６を制御する制御回路１９などが適宜格納されている。

　本実施形態においては、第１の開口２ｅを介して、ヒンジ４の一部分４ａを第１の筐体２と重ね、ネジで固定しており、第２の開口３ｅを介して、ヒンジ４の一部分４ｂを第２の筐体３と重ね、ネジで固定しているが、これに限定されることはなく、例えば、第１の筐体２の裏面２ｂを介して、ヒンジ４の一部分４ａを第１の筐体２と重ね、ネジで固定してもよく、第２の筐体３の裏面３ｂを介して、ヒンジ４の一部分４ｂを第２の筐体３と重ね、ネジで固定してもよい。すなわち、ヒンジ４を用いて、第１の筐体２の裏面２ｂを含む下部と第２の筐体３の裏面３ｂを含む下部とを連結できればよい。なお、固定方法は、ネジを用いる代わりに例えば、接着剤などを用いてもよい。

　本実施形態においては、情報処理装置１を、第１側面２ｃと第２側面３ｃとが互いに対向配置される図１の（ｃ）の状態である第１状態として、主にタブレットとして使用し、図１の（ａ）に図示するように、情報処理装置１を完全に閉じて保管したり、図示してないが、情報処理装置１をフレキシブル表示パネル５が外側に配置されるように閉じて保管することを考慮し、ヒンジ４として、ヒンジ全体が曲がる板状の可撓性ヒンジ（フレキシブルヒンジ）を用いているが、これに限定されることはなく、ヒンジの少なくとも一部が曲がる板状のヒンジを用いてもよい。以上から、ヒンジ４としては、例えば、ゴムやシリコンなどの可撓性材料からなる可撓性ヒンジやゴムまたはシリコン中に部分的に形状記憶合金材料や金属材料を含むヒンジや詳しくは後述するリビングヒンジなどを用いることができるがこれに限定されることはない。

　なお、可撓性ヒンジは、例えば、ゴムやシリコンなどの可撓性材料からなり、ヒンジを形成する材料の可撓性によって回転運動を実現しているヒンジを意味する。

　ヒンジ４において、フレキシブル表示パネル５または支持部材６と対向する面には、凹凸４ｃが形成されていてもよい。凹凸４ｃにより、ヒンジ４がフレキシブル表示パネル５または支持部材６と接する際に、フレキシブル表示パネル５または支持部材６を保護することができる。

　また、図示はしてないが、ヒンジ４には、フレキシブル配線を形成する導体などが含まれていてもよい。

　本実施形態においては、ヒンジ４として、板状の可撓性ヒンジを用いているので、格納空間などが設けられた従来のＵ字型のヒンジを用いる場合などと比較すると、薄型で、大きな突出部分のない情報処理装置１を実現できる。

　なお、フレキシブル表示パネル５として、本実施形態では、フレキシブル有機ＥＬ表示パネルを用いたが、可撓性表示体であれば、その種類は特に限定されず、例えば、反射型液晶表示パネルなどを用いてもよい。

　本実施形態においては、フレキシブル表示パネル５に損傷を与えることなく、第１の筐体２及び第２の筐体３の何れか一方を他方に対して、約３６０度回転させることを考慮し、図１の（ｂ）に図示されているように、フレキシブル表示パネル５は、第１の筐体２の表面２ａと第２の筐体３の表面３ａとにのみ固定し、フレキシブル表示パネル５のＡとＢとの間は、どこにも固定せず固定フリーとしているが、これに限定されることはない。

　図１及び図２に図示されているように、情報処理装置１は、第１の筐体２の第１側面２ｃ及び第２の筐体３の第２側面３ｃの何れか一方から他方に向けて、フレキシブル表示パネル５とヒンジ４との間を移動する支持部材６を備えている。

　本実施形態においては、情報処理装置１を、図１の（ａ）や図１の（ｂ）に図示した状態、すなわち、第１の筐体２の第１側面２ｃと第２の筐体３の第２側面３ｃとが互いに非対向配置される第２状態から、図１の（ｃ）に図示した状態、すなわち、第１の筐体２の第１側面２ｃと第２の筐体３の第２側面３ｃとが互いに対向配置される第１状態とした際には、支持部材６は、第２の筐体３の第２側面３ｃから第１の筐体２の第１側面２ｃに向けて、フレキシブル表示パネル５とヒンジ４との間を移動し、第１の開口２ｅと第２の開口３ｅとに嵌められ、固定されるが、これに限定されることはなく、支持部材６は、第１の筐体２の第１側面２ｃから第２の筐体３の第１側面３ｃに向けて、フレキシブル表示パネル５とヒンジ４との間を移動し、第１の開口２ｅと第２の開口３ｅとに嵌められ、固定されるようにしてもよい。

　また、本実施形態においては、情報処理装置１を、図１の（ｃ）に図示した状態、すなわち、第１状態から、図１の（ａ）や図１の（ｂ）に図示した状態、すなわち、第２状態とする際には、支持部材６は、第１の筐体２の第１側面２ｃから第２の筐体３の第２側面３ｃに向けて、フレキシブル表示パネル５とヒンジ４との間を移動するようにし、支持部材６は、第２の筐体３の内部に格納されているかまたは、第２の開口３ｅに嵌められるようにしているが、これに限定されることはなく、支持部材６は、第２の筐体３の第２側面３ｃから第１の筐体２の第１側面２ｃに向けて、フレキシブル表示パネル５とヒンジ４との間を移動するようにし、支持部材６は、第１の筐体２の内部に格納されているかまたは、第１の開口２ｅに嵌められるようにしてもよい。

　以上のように、情報処理装置１が第１状態においては、支持部材６は、第１の開口２ｅと第２の開口３ｅとに嵌められ、固定されており、情報処理装置１が第２状態においては、支持部材６は、第１の筐体２及び第２の筐体３の何れか一方の内部に格納されているかまたは、第１の開口２ｅ及び第２の開口３ｅの何れか一方に嵌められている。

　したがって、情報処理装置１によれば、上記第１状態においては、支持部材６は、第１の開口２ｅと第２の開口３ｅとに嵌められ、固定されているので、予測のできない接触などによって、上記第１状態から好まない状態に変わってしまう可能性を抑制できる。

　また、情報処理装置１によれば、上記第２状態においては、支持部材６は、第１の筐体２及び第２の筐体３の何れか一方の内部に格納されているかまたは、第１の開口２ｅ及び第２の開口３ｅの何れか一方に嵌められているので、上記第１状態及び上記第２状態において、支持部材６が曲げられることはない。

　また、情報処理装置１によれば、支持部材６は、上記第１状態において、フレキシブル表示パネル５とヒンジ４との間に存在するので、使用年数に伴い、ヒンジ４の表面が凸凹に残ってしまう部分が生じても、この凸凹による影響を抑制できる。

　情報処理装置１が上記第１状態においては、支持部材６の上面と、第１の筐体２のフレキシブル表示パネル５が設けられた表面２ａと、第２の筐体３のフレキシブル表示パネル５が設けられた表面３ａとは、同一平面を形成することが好ましい。

　したがって、本実施形態においては、支持部材６の厚さを含むサイズを、支持部材６の上面と、第１の筐体２のフレキシブル表示パネル５が設けられた表面２ａと、第２の筐体３のフレキシブル表示パネル５が設けられた表面３ａとが、同一平面を形成できるように設定した。

　また、本実施形態においては、第１の筐体２の内部にはレール８を設け、第２の筐体３の内部にはレール７を設けて、支持部材６は、レール７・８に沿って、移動するようにしているが、これに限定されることはなく、レールは第１の筐体２及び第２の筐体３の一方にのみ設けてもよく、レールは設けられなくてもよい。

　また、情報処理装置１によれば、図１の（ａ）に図示されているように、第１の筐体２の表面と第２の筐体３の表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際には、第１の筐体２のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３のフレキシブル表示パネル５とが当接する。

　さらに、情報処理装置１によれば、図１の（ａ）に図示されているように、第１の筐体２と第２の筐体３との間に備えられたフレキシブル表示パネル５（第１の筐体２及び第２の筐体３以外に備えられたフレキシブル表示パネル５）における互いに対向配置される部分は、第１の筐体２の表面のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３の表面のフレキシブル表示パネル５とが当接する部分より広がって円弧状に湾曲している。

　上記構成によれば、第１の筐体２の表面と第２の筐体３の表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際に、フレキシブル表示パネル５に損傷を与えるのを抑制できる。

　なお、本実施形態においては、支持部材６の位置は、情報処理装置１のユーザーの選択により決定される。

　ユーザーが、情報処理装置１を、図１の（ｃ）に図示した状態、すなわち、第１状態に固定しようとする場合は、情報処理装置１が第１状態の時に、図２に図示されているボタン２０をクリックし、支持部材６の位置を制御する制御回路１９からの第１の制御信号によって、支持部材６が所定の位置（支持部材６が第１の開口２ｅと第２の開口３ｅとに嵌められる位置）に固定される。

　一方、ユーザーが、情報処理装置１を、図１の（ｃ）に図示した状態、すなわち、第１状態から、図１の（ａ）や図１の（ｂ）に図示した状態、すなわち、第２状態にしようとする場合には、情報処理装置１が第１状態の時に、図２に図示されているボタン２０を再度クリックし、支持部材６の位置を制御する制御回路１９からの第２の制御信号によって、支持部材６が所定の位置（支持部材６が、第１の筐体２及び第２の筐体３の何れか一方の内部に格納される位置または、第１の開口２ｅ及び第２の開口３ｅの何れか一方に嵌められる位置）に移動される。

　本実施形態においては、ユーザーが、情報処理装置１を、第１状態から、第２状態にしようとする場合には、支持部材６は、第１の開口２ｅ及び第２の開口３ｅの何れか一方に嵌められる位置となり、ヒンジ４との接触により、第１の筐体２及び第２の筐体３の何れか一方の内部に徐々に格納されるようにした。

　（変形例）
　図３は、２つの支持部材６ａ・６ｂと、受光素子１７と、発光素子１８とを備えた情報処理装置１ａの概略構成を示す図である。

　上述した情報処理装置１においては、支持部材６が一つである場合を例に挙げて説明したが、支持部材は、複数個備えられていてもよく、情報処理装置１ａにおいては、２つの支持部材６ａ・６ｂが備えられており、支持部材６ａと、支持部材６ｂとが、フレキシブル表示パネル５とヒンジ４との間を移動する方向が逆である。

　さらに、情報処理装置１ａにおいては、情報処理装置１ａの第１状態での固定は、情報処理装置１ａの第１側面２ｃに設けられた発光素子１８と、第２側面３ｃに設けられた、発光素子１８からの光を受光するための受光素子１７とを用いて行うことができる。

　なお、これに限定されることはなく、発光素子１８が第２側面３ｃに設けられ、受光素子１７が第１側面２ｃに設けられていてもよい。

　この場合、支持部材６ａ・６ｂは、受光素子１７の受光強度が所定値以上である場合に、支持部材６ａ・６ｂの位置を制御する制御回路１９からの制御信号（第１の制御信号）によって、所定の位置（支持部材６ａ・６ｂが第１の開口２ｅと第２の開口３ｅとに嵌められる位置）に固定される。

　一方、情報処理装置１ａを第２状態にしようとする場合には、情報処理装置１ａが第１状態の時に、ボタン２０をクリックし、支持部材６ａ・６ｂの位置を制御する制御回路１９からの制御信号（第２の制御信号）によって、支持部材６ａ・６ｂが所定の位置にそれぞれ移動される。例えば、支持部材６ａは、第１の筐体２の内部に格納される位置または、第１の開口２ｅに嵌められる位置に移動され、支持部材６ｂは、第２の筐体３の内部に格納される位置または、第２の開口３ｅに嵌められる位置に移動される。

　〔実施形態２〕
　次に、図４及び図５に基づき、本発明の実施形態２について説明する。本実施形態においては、第１の筐体２及び第２の筐体３において、フレキシブル表示パネル５が設けられた表面２ａ・３ａと反対側の裏面２ｂ・３ｂには、折れ曲がる部分９ｃを含むリビングヒンジ９が設けられている点において、実施形態１とは異なり、その他については実施形態１において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態１の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図４は、折れ曲がる部分９ｃを含むリビングヒンジ９を備えた情報処理装置１０の概略構成を示す図である。

　図示されているように、情報処理装置１０は、実施形態１で既に説明した情報処理装置１のフレキシブル表示パネル５が設けられる側とは反対側に折れ曲がる部分９ｃを含むリビングヒンジ９を設けた構成であるので、ここでは、情報処理装置１に関する説明は省略する。

　リビングヒンジ９は、１枚の基板であり、基板における折れ曲がる部分９ｃは、複数の穴が形成された部分であり、本実施形態においては、穴のサイズは、０．４ｍｍ（短）×１０ｍｍ（長）×０．４ｍｍ（深さ）としたが、これに限定されることはなく、基板を曲げることができ、かつ、一定以上の耐久性を確保できるのであれば、穴のサイズは特に限定されない。

　また、本実施形態においては、基板として、厚さ０．４ｍｍのステンレス基板を用いたので、上記複数の穴は、基板を貫通している。

　なお、本実施形態においては、基板として、ステンレス基板を用いた場合を一例に挙げたが、これに限定されることはなく、例えば、ポリイミド樹脂などの樹脂基板を用いてもよい。

　なお、本実施形態においては、リビングヒンジ９の表面９ａは、第１の筐体２の裏面２ｂと、第２の筐体３の裏面３ｂとにのみ固定されており、折れ曲がる部分９ｃとヒンジ４とは固定されていない。

　上記構成とすることにより、ヒンジ４とリビングヒンジ９とを共に十分に活用することができる。

　本実施形態においては、ネジを用いて固定を行っているが、これに限定されることはなく、例えば、接着剤などを用いてもよい。

　図５の（ａ）は、図４に図示した情報処理装置１０を完全に閉じた場合を示す図であり、図５の（ｂ）及び図５の（ｃ）は、図４に図示した情報処理装置１０を完全に開いた場合を示す図である。

　図示されているように、情報処理装置１０においては、ステンレス基板であるリビングヒンジ９の裏面９ｂが外側に露出するので、デザイン性の高い情報処理装置１０を実現できるとともに、図５の（ｃ）に図示されているように、リビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃに該当するステンレス基板の領域Ｃに、例えば、化学薬品によるエッチング、または、レーザー光を照射し、複数の穴を設けているので、ステンレス基板であっても曲げることができる。

　また、ヒンジ４が、可撓性ヒンジ（フレキシブルヒンジ）である場合、所定角度で固定することが困難であるが、リビングヒンジ９を備えることにより、所定角度で固定することが可能となる。

　図４に図示されているように、本実施形態においては、リビングヒンジ９において、第１の筐体２と対向する部分と第２の筐体３と対向する部分との間の領域を、リビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃとしており、第１の筐体２と対向する部分と第２の筐体３と対向する部分との間の領域にのみ複数の穴を設けている場合を一例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、リビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃに該当する上記領域以外にも複数の穴が形成されていてもよい。すなわち、リビングヒンジ９において、第１の筐体２と対向する部分と第２の筐体３と対向する部分とにも複数の穴が形成されていてもよい。

　また、本実施形態においては、リビングヒンジ９において、第１の筐体２と対向する部分と第２の筐体３と対向する部分との間の領域を、リビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃと一致させているが、これに限定されることはなく、リビングヒンジ９において、第１の筐体２と対向する部分と第２の筐体３と対向する部分との間の領域の一部、例えば、中央部分のみを、リビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃとしてもよく、この場合においては、その中央部分のみに複数の穴を設けてもよい。

　また、本実施形態においては、穴を一つのサイズで形成している場合を一例に挙げて説明したが、例えば、リビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃとリビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃ以外の両方に穴が形成されるとした場合、折れ曲がり部分９ｃに形成される穴の大きさが、折れ曲がる部分９ｃ以外に形成される穴の大きさより大きいことが好ましい。

　なお、本実施形態においては、図５の（ｃ）に図示されているように、リビングヒンジ９の単位面積当たりの穴の占める面積の割合を示す開口率は、リビングヒンジ９の折れ曲がり部分９ｃにおいて、第１の筐体２及び第２の筐体３に近くなる程、小さくなるように穴の密度を調整している。

　また、リビングヒンジ９において、第１の筐体２と対向する部分と第２の筐体３と対向する部分との間の領域の一部、例えば、中央部分のみを、リビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃとし、かつ、リビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃとリビングヒンジ９の折れ曲がる部分９ｃ以外の両方に穴が形成される場合には、リビングヒンジ９の単位面積当たりの穴の占める面積の割合を示す開口率は、折れ曲がり部分９ｃから遠くなる程、小さくなるようにしてもよい。

　なお、別途図示してないが、情報処理装置１０によれば、図１の（ａ）に図示されている情報処理装置１と同様に、第１の筐体２の表面と第２の筐体３の表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際には、第１の筐体２のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３のフレキシブル表示パネル５とが当接する。

　さらに、情報処理装置１０によれば、図１の（ａ）に図示されている情報処理装置１と同様に、第１の筐体２と第２の筐体３との間に備えられたフレキシブル表示パネル５（第１の筐体２及び第２の筐体３以外に備えられたフレキシブル表示パネル５）における互いに対向配置される部分は、第１の筐体２の表面のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３の表面のフレキシブル表示パネル５とが当接する部分より広がって円弧状に湾曲している。

　〔実施形態３〕
　次に、図６に基づき、本発明の実施形態３について説明する。本実施形態においては、ヒンジ４を用いる代わりに、ヒンジとして、リビングヒンジ９が用いられている点において、実施形態１及び２とは異なり、その他については実施形態１及び２において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態１及び２の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図６は、ヒンジとして、リビングヒンジ９が用いられた情報処理装置１２の概略構成を示す図である。

　図６における情報処理装置１１は、上述した実施形態１及び２における情報処理装置１とは、ヒンジ４が備えられてなく、その分、厚さが薄くなっている点において異なる。

　情報処理装置１２は、情報処理装置１１のフレキシブル表示パネル５が設けられる側とは反対側にリビングヒンジ９を設けた構成である。

　上記構成によれば、より薄くて、所定角度で固定することができる情報処理装置１２を実現できる。

　なお、別途図示してないが、情報処理装置１２によれば、図１の（ａ）に図示されている情報処理装置１と同様に、第１の筐体２’の表面と第２の筐体３’の表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際には、第１の筐体２’のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３’のフレキシブル表示パネル５とが当接する。

　さらに、情報処理装置１２によれば、図１の（ａ）に図示されている情報処理装置１と同様に、第１の筐体２’と第２の筐体３’との間に備えられたフレキシブル表示パネル５（第１の筐体２’及び第２の筐体３’以外に備えられたフレキシブル表示パネル５）における互いに対向配置される部分は、第１の筐体２’の表面のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３’の表面のフレキシブル表示パネル５とが当接する部分より広がって円弧状に湾曲している。

　上記構成によれば、第１の筐体２’の表面と第２の筐体３’の表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際に、フレキシブル表示パネル５に損傷を与えるのを抑制できる。

　〔実施形態４〕
　次に、図７に基づき、本発明の実施形態４について説明する。本実施形態においては、リビングヒンジ９が第１の筐体の内部２と第２の筐体の内部３とに跨って設けられている点において、実施形態２とは異なり、その他については実施形態２において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態２の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図７は、リビングヒンジ９が第１の筐体の内部２と第２の筐体の内部３とに跨って設けられている情報処理装置１４の概略構成を示す図であり、（ａ）は、情報処理装置１４を完全に開いた場合を示す図であり、（ｂ）は、情報処理装置１４を完全に閉じた場合を示す図である。

　図示されているように、情報処理装置１４においては、リビングヒンジ９が第１の筐体の内部２と第２の筐体の内部３とに跨って設けられている。

　ヒンジ１３は、ヒンジ４とリビングヒンジ９とが重ねられたヒンジである。

　上記構成によれば、より薄くて、所定角度で固定することができる情報処理装置１４を実現できる。

　本実施形態においては、ヒンジ４の一部分４ａ・４ｂをリビングヒンジ９に固定した後、ヒンジ４とリビングヒンジ９とが重ねられたヒンジ１３を第１の筐体の内部２と第２の筐体の内部３とに固定した。なお、固定方法は、接着剤を用いて行っているが、これに限定されることはない。

　情報処理装置１４によれば、図７の（ｂ）に図示されているように、第１の筐体２の表面と第２の筐体３の表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際には、第１の筐体２のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３のフレキシブル表示パネル５とが当接する。

　さらに、情報処理装置１４によれば、図７の（ｂ）に図示されているように、第１の筐体２と第２の筐体３との間に備えられたフレキシブル表示パネル５（第１の筐体２及び第２の筐体３以外に備えられたフレキシブル表示パネル５）における互いに対向配置される部分は、第１の筐体２の表面のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３の表面のフレキシブル表示パネル５とが当接する部分より広がって円弧状に湾曲している。

　〔実施形態５〕
　次に、図８に基づき、本発明の実施形態５について説明する。本実施形態においては、ヒンジとして、リビングヒンジ９のみが第１の筐体の内部２’と第２の筐体の内部３’とに跨って設けられている点において、実施形態３とは異なり、その他については実施形態３において説明したとおりである。説明の便宜上、実施形態３の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図８は、ヒンジとして、リビングヒンジ９のみが第１の筐体の内部２’と第２の筐体の内部３’とに跨って設けられている情報処理装置１６の概略構成を示す図である。

　図示されているように、情報処理装置１６においては、ヒンジとして、リビングヒンジ９のみが第１の筐体の内部２’と第２の筐体の内部３’とに跨って設けられている。

　上記構成によれば、より薄くて、所定角度で固定することができる情報処理装置１６を実現できる。

　本実施形態においては、第１の筐体の内部２’及び第２の筐体の内部３’へのリビングヒンジ９の固定は、接着剤を用いて行っているが、これに限定されることはない。

　なお、別途図示してないが、情報処理装置１６によれば、図１の（ａ）に図示されている情報処理装置１と同様に、第１の筐体２’の表面と第２の筐体３’の表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際には、第１の筐体２’のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３’のフレキシブル表示パネル５とが当接する。

　さらに、情報処理装置１６によれば、図１の（ａ）に図示されている情報処理装置１と同様に、第１の筐体２’と第２の筐体３’との間に備えられたフレキシブル表示パネル５（第１の筐体２’及び第２の筐体３’以外に備えられたフレキシブル表示パネル５）における互いに対向配置される部分は、第１の筐体２’の表面のフレキシブル表示パネル５と第２の筐体３’の表面のフレキシブル表示パネル５とが当接する部分より広がって円弧状に湾曲している。

　〔まとめ〕
　本発明の態様１に係る情報処理装置は、第１の筐体と、第２の筐体と、上記第１の筐体の裏面を含む下部と上記第２の筐体の裏面を含む下部とを連結する第１のヒンジと、上記第１の筐体の上記裏面と対向する表面と上記第２の筐体の上記裏面と対向する表面とに跨って設けられた可撓性表示体とを備えた情報処理装置であって、上記第１のヒンジは、少なくとも一部が曲がる板状のヒンジであり、上記第１のヒンジに隣接する、上記第１の筐体の第１側面と上記第２の筐体の第２側面とには、上記第１側面と上記第２側面とが互いに対向配置される第１状態において、上記第１側面の第１の開口の少なくとも一部と上記第２側面の第２の開口の少なくとも一部とが、互いに対向配置するように、上記第１の開口及び上記第２の開口が設けられており、上記第１側面及び上記第２側面の何れか一方から他方に向けて、上記可撓性表示体と上記第１のヒンジとの間を移動する支持部材を備えており、上記第１状態においては、上記支持部材は、上記第１の開口と上記第２の開口とに嵌められ、固定され、上記第１側面と上記第２側面とが互いに非対向配置される第２状態においては、上記支持部材は、上記第１の筐体及び上記第２の筐体の何れか一方の内部に格納されているかまたは、上記第１の開口及び上記第２の開口の何れか一方に嵌められていることを特徴としている。

　本発明の態様２に係る情報処理装置は、上記態様１において、上記第１のヒンジは、ゴムまたはシリコンからなる可撓性ヒンジであり、第２のヒンジは、樹脂または金属からなる１枚の基板であり、上記第１のヒンジは、上記第１の開口及び上記第２の開口を介して、上記第１の筐体の内部と上記第２の筐体の内部とに跨って設けられており、上記第２のヒンジは、上記第１の筐体の上記裏面と上記第２の筐体の上記裏面とに跨って設けられ、かつ、少なくとも、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域には、複数の穴が形成されている構成であってもよい。

　上記構成によれば、所定角度で固定することができる情報処理装置を実現できる。

　本発明の態様３に係る情報処理装置は、上記態様１において、上記第１のヒンジは、樹脂または金属からなる１枚の基板であり、上記第１のヒンジは、上記第１の筐体の上記裏面と上記第２の筐体の上記裏面とに跨って設けられ、かつ、少なくとも、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域には、複数の穴が形成されている構成であってもよい。

　本発明の態様４に係る情報処理装置は、上記態様１において、上記第１のヒンジは、ゴムまたはシリコンからなる可撓性ヒンジと、樹脂または金属からなる１枚の基板とが重ねられたヒンジであり、上記第１のヒンジは、上記第１の開口及び上記第２の開口を介して、上記第１の筐体の内部と上記第２の筐体の内部とに跨って設けられており、上記第１のヒンジにおける上記樹脂または金属からなる１枚の基板において、少なくとも、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域には、複数の穴が形成されている構成であってもよい。

　上記構成によれば、より薄くて、所定角度で固定することができる情報処理装置を実現できる。

　本発明の態様５に係る情報処理装置は、上記態様１において、上記第１のヒンジは、樹脂または金属からなる１枚の基板であり、上記第１のヒンジは、上記第１の開口及び上記第２の開口を介して、上記第１の筐体の内部と上記第２の筐体の内部とに跨って設けられ、かつ、少なくとも、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域には、複数の穴が形成されている構成であってもよい。

　本発明の態様６に係る情報処理装置は、上記態様２から５の何れかにおいて、上記基板において、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域の折れ曲がり部分にのみ上記複数の穴が形成されていてもよい。

　本発明の態様７に係る情報処理装置は、上記態様２から５の何れかにおいて、上記基板において、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域の折れ曲がり部分に形成される穴の大きさは、その他の部分に形成される穴の大きさより大きい構成であってもよい。

　本発明の態様８に係る情報処理装置は、上記態様２から７の何れかにおいて、単位面積当たりの穴の占める面積の割合を示す開口率は、上記基板において、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域の折れ曲がり部分から遠くなる程、小さくなる構成であってもよい。

　本発明の態様９に係る情報処理装置は、上記態様１から８の何れかにおいて、上記可撓性表示体は、上記第１の筐体の上記表面と上記第２の筐体の上記表面とにのみ固定されていることが好ましい。

　上記構成によれば、第１の筐体及び第２の筐体の何れか一方を他方に対して、回転させる際に、上記可撓性表示体に損傷を与えるのを抑制できる。

　本発明の態様１０に係る情報処理装置は、上記態様９において、上記第２状態であって、上記第１の筐体の上記表面と上記第２の筐体の上記表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際には、上記第１の筐体の上記表面の可撓性表示体と上記第２の筐体の上記表面の可撓性表示体とが当接する構成であってもよい。

　上記構成によれば、上記第１の筐体の上記表面と上記第２の筐体の上記表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際に、上記可撓性表示体に損傷を与えるのを抑制できる。

　本発明の態様１１に係る情報処理装置は、上記態様１０において、上記第１の筐体と上記第２の筐体との間に備えられた上記可撓性表示体における互いに対向配置される部分は、上記第１の筐体の上記表面の可撓性表示体と上記第２の筐体の上記表面の可撓性表示体とが当接する部分より広がって円弧状に湾曲している構成であってもよい。

　本発明の態様１２に係る情報処理装置は、上記態様２から８の何れかにおいて、上記基板は、上記第１の筐体と上記第２の筐体とにのみ固定されていることが好ましい。

　上記構成によれば、上記ヒンジまたは上記複数の穴を有する基板を十分に活用できる。

　本発明の態様１３に係る情報処理装置は、上記態様１から１２の何れかにおいて、上記第１状態においては、上記支持部材の上面と、上記第１の筐体の上記表面と、上記第２の筐体の上記表面とは、同一平面を形成することが好ましい。

　上記構成によれば、上記可撓性表示体を、同一平面を形成する、上記支持部材の上面と、上記第１の筐体の上記表面と、上記第２の筐体の上記表面とで支持する情報処理装置を実現できる。

　本発明の態様１４に係る情報処理装置は、上記態様１から１３の何れかにおいて、上記支持部材は、上記第１の筐体及び上記第２の筐体の少なくとも一方の内部に設けられたレールに沿って、移動する構成であってもよい。

　上記構成によれば、上記支持部材がレールによって支持される情報処理装置を実現することができる。

　本発明の態様１５に係る情報処理装置は、上記態様１から１４の何れかにおいて、上記支持部材は、ユーザーの選択により異なる制御信号を出力する制御回路によって制御される構成であってもよい。

　上記構成によれば、上記支持部材が、制御回路によって制御される情報処理装置を実現することができる。

　本発明の態様１６に係る情報処理装置は、上記態様１から１５の何れかにおいて、上記第１側面及び上記第２側面の何れか一方に設けられた発光素子と、上記第１側面及び上記第２側面の他方に設けられた、上記発光素子からの光を受光するための受光素子と、を備えており、上記支持部材は、上記受光素子の受光強度が所定値以上である場合に第１の制御信号を出力し、ユーザーの選択により第２の制御信号を出力する制御回路によって制御される構成であってもよい。

　本発明の態様１７に係る情報処理装置は、上記態様１から１６の何れかにおいて、上記支持部材は、複数個備えられており、上記複数個の支持部材中の一部と、上記複数個の支持部材中の他の一部とは、上記可撓性表示体とヒンジとの間を移動する方向が逆であってもよい。

　上記構成によれば、複数個の支持部材を備えた情報処理装置を実現できる。

　本発明の態様１８に係る情報処理装置は、上記態様１から１７の何れかにおいて、上記可撓性表示体は、可撓性有機ＥＬパネルであってもよい。

　上記構成によれば、上記可撓性表示体として、可撓性有機ＥＬパネルを備えた情報処理装置を実現できる。

　〔付記事項〕
　本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

　本発明は、可撓性表示体（フレキシブル表示パネル）を備えた情報処理装置に利用することができる。

　１　　　　　情報処理装置
　２　　　　　第１の筐体
　２ａ　　　　第１の筐体の表面
　２ｂ　　　　第１の筐体の裏面
　２ｃ　　　　第１側面
　２ｅ　　　　第１の開口
　２’　　　　第１の筐体
　３　　　　　第２の筐体
　３ａ　　　　第２の筐体の表面
　３ｂ　　　　第２の筐体の裏面
　３ｃ　　　　第２側面
　３ｅ　　　　第２の開口
　３’　　　　第２の筐体
　４　　　　　ヒンジ（第１のヒンジ）
　５　　　　　フレキシブル表示パネル（可撓性表示体）
　６　　　　　支持部材
　６ａ　　　　支持部材
　６ｂ　　　　支持部材
　７　　　　　レール
　８　　　　　レール
　９　　　　　リビングヒンジ（第１のヒンジまたは第２のヒンジ）
　９ｃ　　　　折れ曲がる部分
　１０　　　　情報処理装置
　１２　　　　情報処理装置
　１３　　　　ヒンジ（第１のヒンジ）
　１４　　　　情報処理装置
　１６　　　　情報処理装置
　１９　　　　制御回路
　２０　　　　ボタン

Claims

　第１の筐体と、第２の筐体と、上記第１の筐体の裏面を含む下部と上記第２の筐体の裏面を含む下部とを連結する第１のヒンジと、上記第１の筐体の上記裏面と対向する表面と上記第２の筐体の上記裏面と対向する表面とに跨って設けられた可撓性表示体とを備えた情報処理装置であって、
　上記第１のヒンジは、少なくとも一部が曲がる板状のヒンジであり、
　上記第１のヒンジに隣接する、上記第１の筐体の第１側面と上記第２の筐体の第２側面とには、上記第１側面と上記第２側面とが互いに対向配置される第１状態において、上記第１側面の第１の開口の少なくとも一部と上記第２側面の第２の開口の少なくとも一部とが、互いに対向配置するように、上記第１の開口及び上記第２の開口が設けられており、
　上記第１側面及び上記第２側面の何れか一方から他方に向けて、上記可撓性表示体と上記第１のヒンジとの間を移動する支持部材を備えており、
　上記第１状態においては、上記支持部材は、上記第１の開口と上記第２の開口とに嵌められ、固定され、
　上記第１側面と上記第２側面とが互いに非対向配置される第２状態においては、上記支持部材は、上記第１の筐体及び上記第２の筐体の何れか一方の内部に格納されているかまたは、上記第１の開口及び上記第２の開口の何れか一方に嵌められていることを特徴とする情報処理装置。
　上記第１のヒンジは、ゴムまたはシリコンからなる可撓性ヒンジであり、
　第２のヒンジは、樹脂または金属からなる１枚の基板であり、
　上記第１のヒンジは、上記第１の開口及び上記第２の開口を介して、上記第１の筐体の内部と上記第２の筐体の内部とに跨って設けられており、
　上記第２のヒンジは、上記第１の筐体の上記裏面と上記第２の筐体の上記裏面とに跨って設けられ、かつ、少なくとも、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域には、複数の穴が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
　上記第１のヒンジは、樹脂または金属からなる１枚の基板であり、
　上記第１のヒンジは、上記第１の筐体の上記裏面と上記第２の筐体の上記裏面とに跨って設けられ、かつ、少なくとも、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域には、複数の穴が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
　上記第１のヒンジは、ゴムまたはシリコンからなる可撓性ヒンジと、樹脂または金属からなる１枚の基板とが重ねられたヒンジであり、
　上記第１のヒンジは、上記第１の開口及び上記第２の開口を介して、上記第１の筐体の内部と上記第２の筐体の内部とに跨って設けられており、
　上記第１のヒンジにおける上記樹脂または金属からなる１枚の基板において、少なくとも、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域には、複数の穴が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
　上記第１のヒンジは、樹脂または金属からなる１枚の基板であり、
　上記第１のヒンジは、上記第１の開口及び上記第２の開口を介して、上記第１の筐体の内部と上記第２の筐体の内部とに跨って設けられ、かつ、少なくとも、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域には、複数の穴が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
　上記基板において、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域の折れ曲がり部分にのみ上記複数の穴が形成されていることを特徴とする請求項２から５の何れか１項に記載の情報処理装置。
　上記基板において、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域の折れ曲がり部分に形成される穴の大きさは、その他の部分に形成される穴の大きさより大きいことを特徴とする請求項２から５の何れか１項に記載の情報処理装置。
　単位面積当たりの穴の占める面積の割合を示す開口率は、
　上記基板において、上記第１の筐体と対向する部分と上記第２の筐体と対向する部分との間の領域の折れ曲がり部分から遠くなる程、小さくなることを特徴とする請求項２から７の何れか１項に記載の情報処理装置。
　上記可撓性表示体は、上記第１の筐体の上記表面と上記第２の筐体の上記表面とにのみ固定されていることを特徴とする請求項１から８の何れか１項に記載の情報処理装置。
　上記第２状態であって、上記第１の筐体の上記表面と上記第２の筐体の上記表面とが互いに対向配置され、かつ、重ねられた際には、
　上記第１の筐体の上記表面の可撓性表示体と上記第２の筐体の上記表面の可撓性表示体とが当接することを特徴とする請求項９に記載の情報処理装置。
　上記第１の筐体と上記第２の筐体との間に備えられた上記可撓性表示体における互いに対向配置される部分は、上記第１の筐体の上記表面の可撓性表示体と上記第２の筐体の上記表面の可撓性表示体とが当接する部分より広がって円弧状に湾曲していることを特徴とする請求項１０に記載の情報処理装置。
　上記基板は、上記第１の筐体と上記第２の筐体とにのみ固定されていることを特徴とする請求項２から８の何れか１項に記載の情報処理装置。
　上記第１状態においては、上記支持部材の上面と、上記第１の筐体の上記表面と、上記第２の筐体の上記表面とは、同一平面を形成することを特徴とする請求項１から１２の何れか１項に記載の情報処理装置。
　上記支持部材は、上記第１の筐体及び上記第２の筐体の少なくとも一方の内部に設けられたレールに沿って、移動することを特徴とする請求項１から１３の何れか１項に記載の情報処理装置。
　上記支持部材は、ユーザーの選択により異なる制御信号を出力する制御回路によって制御されることを特徴とする請求項１から１４の何れか１項に記載の情報処理装置。
　上記第１側面及び上記第２側面の何れか一方に設けられた発光素子と、
　上記第１側面及び上記第２側面の他方に設けられた、上記発光素子からの光を受光するための受光素子と、を備えており、
　上記支持部材は、上記受光素子の受光強度が所定値以上である場合に第１の制御信号を出力し、ユーザーの選択により第２の制御信号を出力する制御回路によって制御されることを特徴とする請求項１から１５の何れか１項に記載の情報処理装置。
　上記支持部材は、複数個備えられており、
　上記複数個の支持部材中の一部と、上記複数個の支持部材中の他の一部とは、上記可撓性表示体とヒンジとの間を移動する方向が逆であることを特徴とする請求項１から１６の何れか１項に記載の情報処理装置。
　上記可撓性表示体は、可撓性有機ＥＬパネルであることを特徴とする請求項１から１７の何れか１項に記載の情報処理装置。