WO2018056129A1 - 情報処理装置、情報処理方法、および記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、および記憶媒体 Download PDF

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  • the model data 1113 is related to the reference coordinate system. That is, the points in the model data 1113 can be described by coordinates in the reference coordinate system.
  • a viewer can easily understand a point that contributes to a signal at a point in a region where a layover occurs in a SAR image.
  • the reason is that the candidate point extraction unit 114 extracts candidate points that may have contributed to the signal at the feature point based on the model data 1113, and the image generation unit 115 determines the position of the candidate point in the spatial image. This is because an image on which is displayed is generated.

Abstract

レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップ中の、レイオーバが発生する領域内の点における信号に寄与する、被観測体上の点の理解を容易にする。情報処理装置(10)は、レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出する候補点抽出部(104)と、前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する画像生成部(105)と、を備える。

Description

情報処理装置、情報処理方法、および記憶媒体
 本開示は、レーダによって取得されたデータの処理に関する。
 地表の様子等を観測することを目的として、観測したい地域を上空から観測して解析する技術が普及している。
 合成開口レーダ(Synthetic Aperture Radar;SAR)は、上空から電磁波を照射し、反射された電磁波(以下、「反射波」とも表記)の強度を取得することで、地表の様子を観測する技術の1つである。SARにより、上空のアンテナと電磁波を反射した物体との間の距離に基づいた、反射波の強度の二次元マップ(以下、「SAR画像」)を生成可能である。SAR画像の生成においては、電磁波を反射した物体の位置として、基準面(たとえば地表面)上の点のうち最もレーダ側に近い位置が決定される。そのため、基準面から離れた(すなわち、ある高さの位置での)点における反射は、実際の位置とは異なる、レーダ側にずれた位置からの反射として認識される。結果として、像は実際よりも歪んだ像となる。この歪んだ像の発生は、フォアショートニングと呼ばれる。
 フォアショートニングを補正するために、オルソ補正と呼ばれる補正の処理を行う装置が、特許文献1や2に開示されている。
 特許文献3は、像の歪みがもとで生じうるレイオーバと呼ばれる現象を補正する技術を開示している。レイオーバとは、ある高さの位置での点における反射が真の位置とは別の位置からの反射と認識されたとき、その反射の信号と、その別の位置からの反射の信号とが重なりあってしまう現象である。
特開2007-248216号公報 特開2008-90808号公報 特開2008-185375号公報
 特許文献1や2に開示されるようなオルソ補正は、レイオーバが生じているSAR画像に対して補正を行うことは想定されていない。具体的には、オルソ補正は、歪みが生じた点の位置を、真の位置と推定される位置にずらす補正である。換言すれば、特許文献1のようなオルソ補正は、補正の対象となる点における強度に寄与する真の地点の候補が、1つである場合を前提として実施される処理である。
 補正の対象となる点が、レイオーバが発生している領域に存在する場合、当該点における強度に寄与する真の地点の候補が複数存在しうる。そのため、特許文献1や2に開示されるようなオルソ補正では、レイオーバが発生している領域内にある点については補正をすることができない。特許文献3は、複数のSAR画像を用いてレイオーバについて補正を行う方法を開示している。しかし、この補正は、歪み方の異なる複数のSAR画像を必要とする。
 このように、何らかの補足的な情報がなければ、1つのSAR画像中の、レイオーバが発生している領域内にある点に重なる信号に寄与している、レーダの電磁波の反射地点を分離することは、原理的に不可能である。
 レイオーバが補正されない場合、すなわち、ある点における信号に寄与する反射地点の候補が絞られない場合、人が、SAR画像を見ながら、信号に寄与する反射地点の候補を、経験や諸々の情報に基づいて推定するのが通例である。
 本発明は、SAR画像中の、レイオーバが発生する領域内の点における信号に寄与する地点の理解を容易にする装置、方法、およびプログラムを提供することを目的の1つとする。ただし、本発明に用いられる画像は、SAR画像の他、RAR(Real Aperture Radar;実開口レーダ)に基づく画像等、電磁波の反射を観測することにより対象物の状態を推定する他の手法により取得される画像でもよい。
 本発明の一態様に係る情報処理装置は、レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出する候補点抽出手段と、前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する画像生成手段と、を備える。
 本発明の一態様に係る情報処理方法は、レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出し、前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する。
 本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出する候補点抽出処理と、前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する画像生成処理と、を実行させる。
 本発明によれば、レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップ中の、レイオーバが発生する領域内の点における信号に寄与する、被観測体上の点の理解を容易にすることができる。
SARにより観測を行う衛星と対象物の位置関係を表す図である。 SAR画像の例である。 本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 候補点の算出方法の例を説明する図である。 候補点の算出方法の別の例を説明する図である。 第1の実施形態に係る情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 特徴点の位置が示されたSAR画像の例である。 特徴点に関与する候補点が示された空間画像の例である。 特徴点の指定を受け付けたときの、第1の実施形態に係る情報処理装置の処理の流れを示すフローチャートである。 特定の候補点を他の候補点とは異なる態様で表示した空間画像の例である。 本発明の第2の実施形態に係る画像生成部により生成される画像の例である。 特徴点の指定後に第2の実施形態に係る表示装置により表示される画像の例である。 本発明の実施形態の主要な構成を含む情報処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の主要な動作を示すフローチャートである。 本発明の各実施形態の各部を構成するハードウェアの例を示すブロック図である。
 本発明の実施形態の説明に先んじて、SARによる観測においてフォアショートニングが発生する原理を説明する。
 図1は、SARにより観測を行う観測機器と対象物の位置関係を表す図である。SARは、たとえば、レーダを搭載する、人工衛星や航空機等の飛翔体によって実現される。SARを実現するレーダを搭載した飛翔体は、上空を、たとえば高度を保ちながら移動する。図1の矢印は、レーダを搭載する飛翔体の進行方向、すなわちレーダの進行方向(アジマス方向とも言う)を示す。図1の点Sから発せられた電磁波は、地表、および地表にある構造物Mで反射し、反射波の一部がレーダに戻って検出される。
 図1において、点Qは地表上の点、点Qは構造物Mのある高さの位置での表面上の点である。点Sと点Qとの距離は、点Sと点Qとの距離に等しい。また、点Qと点Qとを結ぶ直線と、レーダの進行方向とは、垂直な関係にある。このような場合、点Qにおける反射波と、点Qにおける反射波とは、レーダにとって区別することができない。すなわち、点Qからの反射波の強度と点Qからの反射波の強度とは、混ざり合って観測される。
 このような場合に生成される、反射波の強度分布を表す画像(以下、「SAR画像」と称す)の例が、図2に示される。図2において、矢印は、レーダの進行方向を表す。SAR画像は、レーダに到達した反射波の強度と、その反射波を発した地点とレーダとの距離に基づいて生成される。レーダの進行方向の位置については特定されるが、レーダの進行方向に対して同じ位置にある、レーダからの距離が等しい2地点からの反射波は区別されない。したがって、点Pは、点Qからの反射波の強度を反映している点であるが、この点Pが表す強度には、点Qからの反射波の強度も反映されている。この現象がレイオーバである。図2において、点Pを含む白い領域が、レイオーバの生じている領域である。図2の黒く塗られている領域は、構造物Mによってレーダに対して陰になった領域を表す。この領域はレーダシャドウとも呼ばれる。
 以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
 <<第1の実施形態>>
 まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
 <構成>
 以下の説明においては、位置情報を扱う処理において基準となる三次元空間が情報処理装置11において定義されているとする。基準となる三次元空間に対しては、三次元座標系が定義されている。この三次元座標系を、以下、基準の三次元座標系または基準の座標系と称する。後述するが、基準の座標系は、測地系でもよいし、三次元データであるモデルデータ1113の座標系でもよい。
 図3は、第1の実施形態に係る情報処理装置11の構成を示すブロック図である。情報処理装置11は、記憶部111、特徴点抽出部112、ジオコーディング部113、候補点抽出部114、画像生成部115、表示制御部116、および指定受付部117を備える。情報処理装置11は、表示装置21と通信可能に接続される。
 ===記憶部111===
 記憶部111は、情報処理装置11による処理に必要なデータを記憶する。たとえば、記憶部111は、SARデータ1111、変換パラメータ1112、モデルデータ1113および空間画像1114を記憶する。
 SARデータ1111は、SARによる観測結果のデータである。SARにより観測される対象(以下、「被観測体」とも呼ぶ)は、例えば、地表、建造物等である。SARデータ1111は、少なくとも、基準の座標系に関係づけられたSAR画像を生成可能なデータである。たとえば、SARデータ1111は、観測された反射波ごとの強度、その反射波が観測された時のレーダの位置情報および進行方向、反射点とレーダとの間の距離、ならびに反射点に対するレーダの俯角(反射点から見たレーダの仰角)、等である。レーダの位置情報は、経度、緯度および高度等、いわゆる測地系の下で記述された情報でもよい。位置情報は、基準の座標系における座標が特定できる情報であればよい。
 SARデータ1111は、SAR画像それ自体でもよい。ただし、その場合、SAR画像は、基準の座標系に関係づけられている。
 なお、本実施形態の説明ではSARデータ1111が用いられるが、他の実施形態では、SARではなく、たとえばRAR(Real Aperture Radar;実開口レーダ)による観測結果のデータが用いられてもよい。
 変換パラメータ1112は、SARデータ1111に含まれる任意の信号を、基準の座標系に関係づけるためのパラメータを含む。基準の座標系が測地系である場合、変換パラメータ1112は、SARデータ1111に含まれる信号の座標を、測地系のもとで表すためのパラメータである。たとえば、SARデータ1111に含まれる信号のデータが、測地系におけるレーダの位置情報と、レーダと信号の反射地点との距離とで表されている場合、変換パラメータ1112は、測地系における反射地点の位置情報を求めるためのパラメータであればよい。基準の座標系が測地系でない場合、測地系の座標と基準の座標系の座標とを変換するためのパラメータを有していてもよい。以下、第1の座標系が第2の座標系に変換可能であることを、第1の座標系が第2の座標系に関係づけられている、と記述する。
 変換パラメータ1112は、モデルデータ1113(後述)の座標系と基準の座標系とを関係づけるためのパラメータを含んでいてもよい。
 モデルデータ1113は、地形や建物の構造等、物体の形状を三次元で表すデータである。モデルデータ1113は、たとえば、DEM(Digital Elevation Model;数値標高モデル)である。モデルデータ1113は、構造物を含む地球表面のデータであるDSM(Digital Surface Model;数値表面モデル)でもよいし、地表の形状のデータであるDTM(Digital Terrain Model)でもよい。モデルデータ1113は、DTMおよび構造物の三次元データを別々に有していてもよい。
 モデルデータ1113は、基準の座標系に関係づけられる。すなわち、モデルデータ1113内の点は、基準の座標系における座標によって記述可能である。
 空間画像1114は、SARの被観測体を含む空間が写された画像である。空間画像1114は、たとえば、衛星写真や航空写真のような光学画像、地図、地形図、および地形を表したCG(Computer Graphics)のいずれでもよい。空間画像1114は、モデルデータ1113の投影図でもよい。好ましくは、空間画像1114は、そこに表された空間内の物体の地理的形状または配置を直感的に理解しやすい画像である。
 空間画像1114において表される物体や地形は、基準の座標系と関係づけられている。すなわち、基準の三次元空間の任意の点(少なくとも後述する特徴点および候補点)について、空間画像1114にその点が含まれる場合には、その点の空間画像1114における位置が一意に特定される。たとえば、空間画像1114が空から撮影された航空画像であるならば、その航空画像の範囲と、基準の三次元空間の範囲との関係が特定されていればよい。
 空間画像1114は情報処理装置11の外部から取り込まれてもよいし、後述の画像生成部115が、たとえばモデルデータ1113を射影することにより生成してもよい。
 なお、記憶部111は、常に情報処理装置11の内部にデータを保持している必要はない。たとえば、記憶部111は、情報処理装置11の外部の装置や記録媒体にデータを記録し、必要に応じて、データを取得してもよい。すなわち、記憶部111は、以降で説明する情報処理装置11の各部の処理において、各部が要求するデータを取得できる構成であればよい。
 ===特徴点抽出部112===
 特徴点抽出部112は、SARデータ1111から、特徴点を抽出する。本開示において、特徴点とは、SARデータ1111に対する解析において着目されうる点として抽出される点である。すなわち、特徴点抽出部112は、点を抽出する所定の方法により、SARデータ1111から点を1つ以上抽出する。なお、本開示において、SARデータ1111から抽出される点とは、SAR画像の一点に相当する地点である。言い換えれば、点とは、取得された信号を発した地点と見なされる点である。ただし、点は、近接する複数の点の集合体(所定の範囲のデータ)でもよい。
 特徴点抽出部112は、たとえば、次の<文献1>等に開示されるPS-InSAR(Permanent Scatterers Interferometric SAR)と呼ばれる手法によって、特徴点を抽出してもよい。
<文献1>Alessandro Ferretti、外2名、"Permanent scatterers in SAR interferometry"、IEEE Transactions on Geoscience and Remote Sensing、第39巻、第1号、2001年、p.8―20、インターネット〈URL:http://sismologia.ist.utl.pt/files/Ferretti_2001.pdf〉(2016年9月20日検索)
PS-InSARは、複数のSAR画像から、位相のずれに基づいて信号の強度の変化が観測された点を抽出する手法である。
 あるいは、特徴点抽出部112は、人等によって入力された所定の条件(たとえば信号強度が所定の閾値を超える、等)を満たす点を特徴点として抽出してもよい。特徴点抽出部112は、人の判断によって選択された点を特徴点として抽出してもよい。
 特徴点抽出部112は、抽出した特徴点の情報を、ジオコーディング部113に送出する。特徴点の情報は、少なくとも基準の座標系における座標が特定できる情報を含む。例として、特徴点の情報は、特徴点を含むSAR画像を撮影した時のレーダの位置情報(経度、緯度、高度等)、レーダを搭載した飛翔体の進行方向、俯角、および、SAR画像中の特徴点の位置もしくはレーダと特徴点との距離により表される。
 ===ジオコーディング部113===
 ジオコーディング部113は、特徴点抽出部112により抽出された特徴点のそれぞれに、基準の座標系における座標を付与する。ジオコーディング部113は、たとえば、抽出された特徴点の情報を特徴点抽出部112から受け取る。ジオコーディング部113は、その情報と、変換パラメータ1112とに基づき、その特徴点の位置が基準の三次元空間のどの位置に相当するかを特定する。
 たとえば、基準の座標系が、地球楕円体を採用した測地系である場合、ジオコーディング部113は、その地球楕円体の表面(高度が0の位置)に、抽出された特徴点を投影する。特徴点が投影されるべき点の位置は、レーダからの距離が、特徴点の情報から与えられる距離になる位置である。ジオコーディング部113は、投影された点の座標を特定する。たとえばこのようにして、ジオコーディング部113は、特徴点に座標を付与する。
 ===候補点抽出部114===
 候補点抽出部114は、基準の座標系における座標が付与された特徴点に、その特徴点に関与する点(以下、「候補点」)を関連づける。特徴点に関与する候補点について、以下で説明する。
 レイオーバが生じている領域にある特徴点(点Pとする)の強度は、複数の点における反射波の強度の足し合わせである可能性がある。この時、点Pの強度に寄与している可能性のある点を、本実施形態では、点Pに関与する候補点と呼ぶ。
 図4は、候補点抽出部114による候補点の算出の仕方の例を説明する図である。図4は、基準の三次元空間を、点Pを通り、レーダの進行方向(アジマス方向)に垂直な平面により切り出した断面図である。
 線GLは、基準の三次元空間における基準平面、すなわち、特徴点が投影される面の、断面線である。線MLは、モデルデータ1113が表す三次元構造の断面線である。点Sはレーダの位置を示す点である。点Pは、点Sとの距離がRである、線GL上の点である。すなわち、点Pの位置は、ジオコーディング部113によって特徴点に与えられた座標の位置である。SAR画像が基準の座標系のもとで表される場合、SAR画像において、点Pの位置にこの特徴点の信号が示される。
 点Pの強度に反映されるのは、点Sとの距離がRであるような断面図上の点の反射信号である。すなわち、点Pに関与する点は、点Sを中心とした半径Rの円弧が線MLと交差する点である。図4において、点Sを中心とした半径Rの円弧が線MLと交差する点のうち点P以外の点を求めると、点Q、Q、Q、Qが求められる。すなわち、この点Q、Q、Q、Qが候補点であるといえる。
 ただし、点Qは、点Sに対しては陰になっている(いわゆるレーダシャドウ内にある)ため、この点で反射された電磁波が点Pの信号強度に関与したとは考えにくい。したがって、候補点は、点Qを除いた、点Q、Q、Qであってもよい。すなわち、候補点抽出部114は、点Qと点Sとを結ぶ線分が点Q以外で線MLと交差することから、点Qを候補点から除外してもよい。
 候補点抽出部114は、たとえば上記のように、特徴点Pに関与する候補点を抽出する。このとき、候補点抽出部114は、上記のように、一度抽出した候補点のうち、点Pに関与しないと考えられる点を、候補点から除外してもよい。
 上記の候補点の抽出において必要な情報は、基準の三次元空間の、点Pを通りアジマス方向に垂直な平面による、モデルデータ1113の断面線、点Sおよび点Pの位置、ならびに点Sと点Pとの距離Rである。
 点Sが十分に遠い場合、点Sからの電磁波は点Pへの電磁波の入射線に平行に入射すると近似できる。そのような近似をする場合の、候補点の求め方を、図5に示す。この場合、候補点は、点Pから、点Pへのレーダの入射線に垂直な直線と、線MLとの交点を求めることによって特定できる。ただし、図5において、点Qは、その点を通るレーダの入射線に平行な直線が、線MLに交差するため(すなわち、レーダシャドウ内にあるため、)候補点から除かれてもよい。このような方法による抽出においては、点Sの位置および距離Rの精確な情報は必要ない。候補点抽出部114は、点Sの位置と距離Rとの代わりに、たとえば俯角θを用いて候補点の位置を算出することができる。
 候補点抽出部114は、特徴点に関与する候補点を、画像生成部115に送出する。
 候補点抽出部114は、後述される指定受付部117により特徴点の指定を受けとった場合、指定された特徴点に関与する候補点を、画像生成部115に送出する。特徴点の指定については、指定受付部117に関する説明で詳述する。
 ===画像生成部115===
 画像生成部115は、表示制御部116が表示装置21に表示させる画像のデータを生成する。画像生成部115が生成する画像は、たとえば、特徴点が示されたSAR画像、候補点が示された空間画像1114等である。
 (特徴点が示されたSAR画像の生成)
 画像生成部115は、たとえば、SARデータ1111からSAR画像を取得し、候補点抽出部114からそのSAR画像に含まれる特徴点の情報を取得する。そして、画像生成部115は、取得したSAR画像に、特徴点の位置を示す表示(たとえば円等の図形)を重畳する。これにより、特徴点が示されたSAR画像が生成される。
 画像生成部115が取得するSAR画像は、閲覧者によって選択された画像でもよいし、閲覧者によって指定された範囲のデータから生成されるSAR画像でもよい。あるいは、画像生成部115は、特徴点抽出部112が抽出した特徴点をすべて含む範囲を特定し、その範囲に関連するSARデータ1111からSAR画像を生成してもよい。
 なお、SAR画像は補正されていてもよい。すなわち、SAR画像は、モデルデータ1113が考慮された位置に、SARデータ1111の各点の信号強度が示された画像でもよい。
 (候補点が示された空間画像)
 画像生成部115は、たとえば、候補点抽出部114から、上記特徴点に関与する候補点の座標を、それぞれ取得する。そして、画像生成部115は、記憶部111から、抽出された候補点を含む空間画像1114を読み出す。たとえば、画像生成部115は、抽出された候補点を含む、基準の三次元空間における範囲を特定し、特定した範囲に基づいて読み出すべき空間画像1114を選択してもよい。
 空間画像1114が、地図や航空写真などの俯瞰図である場合、前記画像生成手段は、抽出された候補点をすべて含む範囲を空間画像1114から切り出し、切り出した俯瞰図を使用する空間画像として取得してもよい。
 そして、画像生成部115は、読み出した空間画像1114に、抽出された候補点の位置を示す表示を重畳する。これにより、候補点が示された空間画像1114が生成される。
 画像生成部115は、読み出した空間画像1114に候補点の位置を示す表示を重畳する際に、候補点の位置を、変換パラメータ1112等に基づいて計算することで特定してもよい。
 画像生成部115が候補点の位置を特定する具体的な例を説明する。
 たとえば、画像生成部115は、候補点を示す表示を重畳させる空間画像として、光学衛星画像を読み出す。光学衛星画像とは、航空機や人工衛星などに搭載されたカメラ等の撮影装置によって高所から撮影された、地表の画像である。
 光学衛星画像は、オルソ補正されていてもよい。オルソ補正には、トゥルーオルソ補正と呼ばれる種類と、グランドオルソ補正と呼ばれる種類がある。
 トゥルーオルソ補正された画像は、地形のみならず構造物にもオルソ補正がなされた画像である。空間画像がトゥルーオルソ補正された画像である場合、候補点の位置は、候補点の基準の座標系における座標を基準面に正射影した位置である。
 グランドオルソ補正された画像は、地形がオルソ補正され、構造物はオルソ補正されていない画像である。光学画像がグランドオルソ補正された画像である場合、画像生成部115は、建物の表面に位置する候補点については、透視投影をすることによって、候補点の位置を求める。ただし、この光学衛星画像が、十分に高い高度から撮影されたものであれば、画像生成部115は、透視投影の代わりに平行投影を行ってもよい。
 空間画像が上記の画像以外の場合であっても、画像生成部115は、空間画像と基準の座標系との関係づけに基づいて、候補点の位置を算出すればよい。
 画像生成部115は、指定された特徴点に関与する候補点を候補点抽出部114から受け取った場合、指定された特徴点に関与する候補点が他の候補点とは異なる態様で示された空間画像を生成する。異なる態様とは、たとえば、色、明るさ、大きさ、動き、又はそれらの経時変化等の違いである。一例として、画像生成部115は、指定された特徴点に関与する候補点を赤色で、他の候補点を白色で、表示してもよい。画像生成部115は、他の候補点を表示せず、指定された特徴点に関与する候補点のみを表示してもよい。
 画像生成部115は、生成した画像を、表示制御部116に送出する。なお、画像生成部115が生成する画像および送出する画像は、画像形式のデータでなくてもよい。生成する画像および送出する画像は、表示装置が表示するために必要な情報を有するデータであればよい。
 ===表示制御部116、表示装置21===
 表示制御部116は、画像生成部115から受け取った画像を表示装置21に表示させる。表示装置21は、たとえば、液晶モニタ、プロジェクタ等のディスプレイである。表示装置21は、タッチパネルのように、入力部としての機能を有していてもよい。本実施形態の説明では、表示装置21は情報処理装置11の外部の装置として情報処理装置11に接続されているが、表示装置21が表示部として情報処理装置11の内部に含まれる態様があってもよい。その場合、表示部は、たとえば指定受付部117と一体となって入出力機能を提供してもよい。
 表示装置21の表示により、表示を見る閲覧者は、情報処理装置11による処理の結果を知る。具体的には、閲覧者は、特徴点が示されたSAR画像を観察できる。また、人は、候補点が表示された空間画像を閲覧できる。
 ===指定受付部117===
 指定受付部117は、特徴点の指定を受け付ける。指定受付部117は、たとえば、特徴点が示されたSAR画像を観察する人から、マウス等の入出力装置を介して選択された特徴点を認識する。表示装置21が入力機能を備えている場合は、表示装置21に与えられた入力を受け取り、その入力に基づいて特徴点の選択を認識してもよい。指定受付部117は、その認識した特徴点を、指定された特徴点として受け付ける。指定受付部117は、複数の特徴点の指定を受け付けてもよい。
 複数の指定受付部117は、受け付けた特徴点の指定を、候補点抽出部114に伝達する。すなわち、たとえば指定受付部117は、指定された特徴点を識別する情報を候補点抽出部114に送出する。特徴点を識別する情報は、たとえば、特徴点の各々に関連づけられた番号や、座標等である。
 候補点抽出部114は、指定受付部117により受け付けられた特徴点の指定に基づき、指定された特徴点に関与する候補点を、画像生成部115に送出する。これに従って、画像生成部115は、指定された特徴点に関与する候補点が他の候補点とは異なる態様で示された空間画像を生成する。これが表示装置21により表示されることにより、表示を見る人は、指定した特徴点に関与する候補点を把握することができる。
 <動作>
 情報処理装置11による処理の流れの例を、図6のフローチャートに沿って説明する。
 たとえば、初めに、ユーザが、記憶部111が記憶するSARデータ1111に基づく、特定のエリアのSAR画像を閲覧するため、記憶部111に含まれるSAR画像を選択する。
 特徴点抽出部112は、SARデータ1111等に基づき、選択されたSAR画像から、特徴点を抽出する(ステップS61)。特徴点抽出部112は、抽出した特徴点の情報を、ジオコーディング部113に送出する。
 ジオコーディング部113は、抽出された特徴点に、基準の座標系における座標を付与する(ステップS62)。たとえば、SAR画像が基準の座標系に関係づけられていれば、ジオコーディング部113は、SAR画像の位置に基づき、基準の座標系における座標を特定すればよい。ジオコーディング部113は、抽出された特徴点の座標を候補点抽出部114に送出する。
 候補点抽出部114は、特徴点の座標およびモデルデータ1113等に基づき、特徴点に関与する候補点を抽出する(ステップS63)。すなわち、候補点抽出部114は、既に述べた方法により、候補点の(基準の座標系における)座標を決定する。候補点抽出部114は、候補点の座標を、画像生成部115に送出する。
 画像生成部115は、特徴点の位置が示されたSAR画像と、特徴点に関与する候補点が示された空間画像とを生成する(ステップS64)。
 特徴点の位置が示されたSAR画像は、たとえば、選択されたSAR画像に、特徴点の位置を示す表示を重畳した画像である。図7は、特徴点の位置が示されたSAR画像の例である。図7の例では、強度を明暗の程度で表したSAR画像に、特徴点を表す円が重畳されている。
 特徴点に関与する候補点が示された空間画像は、たとえば、記憶部111から読み出した空間画像1114に、候補点の位置を示す表示を重畳した画像である。図8は、特徴点に関与する候補点が示された空間画像の例である。図8の例では、建物が写った光学衛星画像に、候補点を表す円が重畳されている。なお、空間画像は、閲覧者により選択されてもよい。特に空間画像1114が光学衛星画像である場合は、画像生成部115は、選択されたSAR画像の範囲に基づき、空間画像1114から当該範囲を切り出して用いてもよい。
 画像生成部115は、生成した画像を、表示制御部116に送出する。
 表示制御部116は、画像生成部115により生成された画像を、表示装置21に表示させる。これにより、表示装置21は、画像生成部115により生成された画像を表示する(ステップS65)。例えば、表示制御部116は、図7の画像と、図8の画像とを2つ並べて表示装置21に表示させる。閲覧者がこの表示を見ることにより、閲覧者は、SAR画像における特徴点に対応する候補点を把握できる。
 ただし、図8の例では、複数の特徴点のそれぞれに関与するそれぞれの候補点が同時に表示されている。閲覧者は、いずれか1つの特徴点に関与する候補点のみを判別するため、指定受付部117に、特徴点を指定してもよい。
 図9は、指定受付部117が特徴点の指定を受け付けたときの、情報処理装置11の処理の流れを示すフローチャートである。
 たとえば、閲覧者が、図7のような表示を見ながら、特徴点の1つを選択する。選択の方法は、たとえばカーソルを特徴点の位置に合わせ、マウスをクリックする方法でもよいし、特徴点に付与された番号があれば、その番号を入力する方法でもよい。指定受付部117は、たとえばこのような特徴点の選択を、特徴点の指定として受け付け(ステップS91)、選択された特徴点の情報を候補点抽出部114に送出する。
 候補点抽出部114は、指定受付部117から受け取った特徴点の情報に基づき、その特徴点に関与する候補点を特定する(ステップS92)。候補点抽出部114は、ステップS63において求めた、各特徴点に関与する候補点の座標を、特徴点との対応と共に記憶していてもよい。記憶していた場合は、候補点抽出部114は、特徴点に関与する候補点の座標を読み出すだけでよい。記憶していない場合は、候補点抽出部114は、ステップS63の処理と同様、指定された特徴点に関与する候補点を再び抽出してもよい。
 画像生成部115が、特徴点と表示される候補点との関係を記憶していてもよい。その場合は、候補点抽出部114は指定された特徴点の情報を画像生成部115に送出するだけでよく(あるいは、指定受付部117が指定された特徴点の情報を直接画像生成部115に送出してもよい)、画像生成部115が、ステップS92の処理を行う。
 画像生成部115は、特定された候補点を他の候補点とは異なる態様で表示した空間画像を生成する(ステップS93)。図10は、このステップで生成される画像の例である。図10の例では、数ある候補点のうち、指定された候補点以外の候補点の表示が消去され、指定された候補点の表示のみが空間画像に重畳されている。画像生成部115は、生成した画像を表示制御部116に送出する。
 表示制御部116は画像生成部115により生成された画像を表示装置21に表示させる。表示装置21は、その画像を表示する(ステップS94)。たとえば、表示制御部116は、図8の画像の代わりに、図10の画像を、表示装置21に表示させる。これにより、閲覧者は、指定した特徴点に関与する空間画像上の候補点を容易に認識することができる。
 <効果>
 第1の実施形態に係る情報処理装置11によれば、閲覧者は、SAR画像中の、レイオーバが発生する領域内の点における信号に寄与する地点を容易に理解することができる。その理由は、候補点抽出部114が、特徴点における信号に寄与した可能性のある地点である候補点をモデルデータ1113に基づいて抽出し、画像生成部115が、空間画像における候補点の位置が表示された画像を生成するからである。
 モデルデータ1113を用いることによって、候補点抽出部114は、特徴点に関与する候補点を算出することができる。また、候補点の抽出の過程で、レーダシャドウの領域に含まれる点を候補から除くことにより、閲覧者に対して候補点のより正確な理解を促すことができる。
 また、指定受付部117が特徴点の指定を受け付け、指定された特徴点に関与する候補点を他の候補点とは異なる態様で表示することにより、閲覧者がより容易に特徴点に関する理解をすることができる。
 <<第2の実施形態>>
 画像生成部115は、特徴点と候補点とを同時に表示する1つの画像を生成してもよい。以下、本発明の第2の実施形態として、画像生成部115の生成する画像の種類が第1の実施形態と異なる場合の態様について説明する。
 画像生成部115は、空間画像1114に、SARデータ1111の情報を重畳する。具体的には、たとえば、画像生成部115は、空間画像に、空間画像の各点に相当する点の信号強度を反映させる。すなわち、画像生成部115は、前記SAR画像における点のそれぞれに相当する空間画像上のそれぞれの点を、その点の信号強度に応じて異なる色等で加工した画像を生成する。SAR画像における点に相当する空間画像上の点とは、SARデータ1111の各点の信号に寄与すると考えられる点である(たとえば、モデルデータ1113によるモデルの表面上の点のうち、レーダに最も近い点(Qのような点)である)。たとえば、画像生成部115は、前記SAR画像において信号強度が小さい点に相当する空間画像上の点を暗く、信号強度が大きい点に相当する空間画像上の点を明るく、表示した画像を生成する。以下、この画像を重畳画像と称する。
 画像生成部115は、この重畳画像に、抽出された特徴点に関与する候補点のうち、その特徴点の信号強度が反映された候補点の位置を示す表示を重畳する。図11は、この実施形態の画像生成部115により生成される画像の例である。画像生成部115は、このように、それぞれの特徴点につき、その特徴点に関与する候補点の少なくとも1つの位置を示す表示を重畳した表示画像を生成する。すなわち表示される候補点のそれぞれは、それぞれの特徴点に関与する候補点の代表である。以下、表示される候補点を代表点と呼ぶ。代表点の数は、特徴点ごとに1つずつでなくともよい(たとえば、画像生成部115は点Pに関与する代表点として点Qと点Qとを表示してもよい)。
 なお、この時点において、候補点抽出部114は、特徴点の候補点すべてを抽出していなくてもよい。候補点抽出部114が少なくとも代表点さえ抽出していれば、画像生成部115は上記の画像を生成可能である。
 表示制御部116は、生成された画像を表示装置21に表示させる。
 閲覧者は、表示された代表点のうち1つ以上を選択する。たとえば、表示された画像の上に、マウスを用いてカーソルを合わせる。指定受付部117は、たとえば、閲覧者は、マウスオーバーされた代表点を、指定された代表点として受け付ける。閲覧者は、クリックによって代表点を2つ以上選択(指定)してもよい。
 候補点抽出部114は、指定受付部117から受け取った点の情報に基づき、その代表点に関与する候補点を特定する(ステップS92)。代表点に関与する候補点とは、具体的には、その代表点において表される信号強度に寄与する候補点(図4の例におけるQ,Q,Q)である。候補点抽出部114は、特定した候補点の情報を画像生成部115に送出する。
 画像生成部115は、特定された候補点の位置を表示した重畳画像を生成する。表示制御部116は、生成された画像を表示装置21に表示させる。図12は、表示装置21により表示される画像の例である。図12のように、カーソルが重なっている代表点に関与する候補点が表示される。図10のように、カーソルが重なっている代表点以外の代表点が目立たない色に変更されてもよい。
 以上のような構成により、閲覧者は、空間画像上の、特徴点に関与する1つ以上の候補点と、選択した候補点に関与する候補点を容易に認識することができる。
 <<主要構成>>
 本発明の実施形態の主要構成について説明する。図13は、本発明の実施形態の主要構成を含む情報処理装置10の構成を示すブロック図である。情報処理装置10は、候補点抽出部104と、画像生成部105とを含む。
 候補点抽出部104の一例は、上記各実施形態の候補点抽出部114である。画像生成部105の一例は、上記各実施形態の画像生成部115である。
 情報処理装置10の各部の主要な処理を、図14のフローチャートを参照しながら説明する。
 候補点抽出部104は、レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、被観測体の形状とに基づいて、対象点における信号に寄与する点である候補点を抽出する(ステップS141)。信号の強度マップは、たとえば、SAR画像や、SARの観測結果が重畳された空間画像である。強度マップにおいて特定される点は、三次元空間における一地点に関連づけられる。対象点の一例は、第1の実施形態における特徴点(図7で示される点)、第2の実施形態における代表点(図11で示される点)である。なお、被観測体の形状は、たとえば3次元モデルのモデルデータによって与えられる。候補点抽出部104は、この三次元モデルの三次元空間における位置づけをわかっているものとする。
 画像生成部105は、被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する(ステップS142)。三次元空間の点と空間画像内の点との関係づけは、予め行われていてもよいし、画像生成部105が行ってもよい。いわば、画像生成部105は、三次元空間における候補点の位置と、空間画像と三次元空間との関係と、に基づいて、空間画像における候補点の位置を示した画像を生成する。
 上記のような構成によれば、レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップ中の、レイオーバが発生する領域内の点における信号に寄与する、被観測体上の点の理解を容易にすることができる。その理由は、候補点抽出部104が、対象点における信号に寄与する候補点をモデルデータに基づいて抽出し、画像生成部105が、被観測体が写った空間画像における候補点の位置を示した画像を生成するからである。
 (各部を実現させる構成について)
 以上で説明した本発明の各実施形態において、各装置の各構成要素は、機能単位のブロックで示されている。各装置の各構成要素の一部または全部は、例えば図15に示すようなコンピュータ1500とプログラムとの可能な組み合わせにより実現される。コンピュータ1500は、一例として、以下のような構成を含む。
 ・1つまたは複数のCPU(Central Processing Unit)1501
 ・ROM(Read Only Memory)1502
 ・RAM(Random Access Memory)1503
 ・RAM1503にロードされるプログラム1504Aおよび記憶情報1504B
 ・プログラム1504Aおよび記憶情報1504Bを格納する記憶装置1505
 ・記録媒体1506の読み書きを行うドライブ装置1507
 ・通信ネットワーク1509と接続する通信インタフェース1508
 ・データの入出力を行う入出力インタフェース1510
 ・各構成要素を接続するバス1511
 各実施形態における各装置の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム1504AをCPU1501がRAM1503にロードして実行することで実現される。各装置の各構成要素の機能を実現するプログラム1504Aは、例えば、予め記憶装置1505やROM1502に格納されており、必要に応じてCPU1501が読み出す。なお、プログラム1504Aは、通信ネットワーク1509を介してCPU1501に供給されてもよいし、予め記録媒体1506に格納されており、ドライブ装置1507が当該プログラムを読み出してCPU1501に供給してもよい。
 各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素毎にそれぞれ別個のコンピュータ1500とプログラムとの可能な組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータ1500とプログラムとの可能な組み合わせにより実現されてもよい。
 また、各装置の各構成要素の一部または全部は、その他の汎用または専用の回路、コンピュータ等やこれらの組み合わせによって実現される。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。
 各装置の各構成要素の一部または全部が複数のコンピュータや回路等により実現される場合には、複数のコンピュータや回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、コンピュータや回路等は、クライアントアンドサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。
 上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
 <<付記>>
[付記1]
 レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出する候補点抽出手段と、
 前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する画像生成手段と、
 を備える情報処理装置。
[付記2]
 前記画像生成手段により生成された画像により位置を示された前記候補点に対応する前記対象点から選択された前記対象点の指定を受け付ける指定受付手段をさらに備え、
 前記画像生成手段は、前記空間画像における、前記指定が示す前記対象点の前記信号に寄与する前記候補点の位置を、他の前記候補点の位置とは異なる態様で示した画像を生成する、
 付記1に記載の情報処理装置。
[付記3]
 前記レーダは合成開口レーダであり、
 前記情報処理装置は、
 複数の前記強度マップによって前記信号の強度の変化が観測される特徴点を前記対象点として抽出する、特徴点抽出手段をさらに備える、
 付記1または2に記載の情報処理装置。
[付記4]
 前記候補点抽出手段は、前記レーダとの距離が前記対象点と前記レーダとの距離に等しく、前記被観測体によって前記レーダから隠れない位置にある、前記被観測体の表面上の点を、前記候補点として抽出する、
 付記1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[付記5]
 前記強度マップに前記対象点の位置を示す表示が重畳された第1の画像と、前記画像生成手段により生成された第2の画像と、を並べて表示手段に表示させる表示制御手段をさらに備える、
 付記1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
[付記6]
 前記画像生成手段は、前記空間画像を、前記被観測体が写る画像から、前記第1の画像により示される特徴点の前記信号に寄与する前記候補点を含む範囲を切り出すことにより取得し、前記空間画像に当該候補点の位置を示す表示を重畳した画像を前記第2の画像として生成する、
 付記5に記載の情報処理装置。
[付記7]
 前記画像生成手段は、前記空間画像に前記信号の強度の情報を重畳した重畳画像に、前記対象点における前記信号に寄与する前記候補点のうちの1つ以上の代表点の位置を示す表示をそれぞれの前記対象点について重畳した表示画像を生成し、
 前記情報処理装置は、
 前記表示画像に表示された前記代表点から選択された前記代表点の指定を受け付ける指定受付手段をさらに備え、
 前記画像生成手段は、前記指定により指定される前記代表点における前記信号に寄与する前記候補点の位置を示す表示を、前記重畳画像に重畳した画像を生成する、
 付記1に記載の情報処理装置。
[付記8]
 レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出し、
 前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する、
 情報処理方法。
[付記9]
 前記空間画像における位置を示された前記候補点に対応する前記対象点から選択された前記対象点の指定を受け付け、
 前記空間画像における、前記指定が示す前記対象点の前記信号に寄与する前記候補点の位置を、他の前記候補点の位置とは異なる態様で示した画像を生成する、
 付記8に記載の情報処理方法。
[付記10]
 前記レーダは合成開口レーダであり、
 複数の前記強度マップによって前記信号の強度の変化が観測される特徴点を前記対象点として抽出する、
 付記8または9に記載の情報処理方法。
[付記11]
 前記候補点の抽出において、前記レーダとの距離が前記対象点と前記レーダとの距離に等しく、前記被観測体によって前記レーダから隠れない位置にある、前記被観測体の表面上の点を、前記候補点として抽出する、
 付記8から10のいずれか一項に記載の情報処理方法。
[付記12]
 前記強度マップに前記対象点の位置を示す表示が重畳された第1の画像と、前記空間画像における前記候補点の位置を示した画像である第2の画像と、を並べて表示手段に表示させる、
 付記8から11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
[付記13]
 前記空間画像を、前記被観測体が写る画像から、前記第1の画像により示される特徴点の前記信号に寄与する前記候補点を含む範囲を切り出すことにより取得し、前記空間画像に当該候補点の位置を示す表示を重畳した画像を前記第2の画像として生成する、
 付記12に記載の情報処理方法。
[付記14]
 前記空間画像に前記信号の強度の情報を重畳した重畳画像に、前記対象点における前記信号に寄与する前記候補点のうちの1つ以上の代表点の位置を示す表示をそれぞれの前記対象点について重畳した表示画像を生成し、
 前記表示画像に表示された前記代表点から選択された前記代表点の指定を受け付け、
 前記指定により指定される前記代表点における前記信号に寄与する前記候補点の位置を示す表示を、前記重畳画像に重畳した画像を生成する、
 付記8に記載の情報処理方法。
[付記15]
 コンピュータに、
 レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出する候補点抽出処理と、
 前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する画像生成処理と、
 を実行させるプログラム。
[付記16]
 前記画像生成処理により生成された画像により位置を示された前記候補点に対応する前記対象点から選択された前記対象点の指定を受け付ける指定受付処理をさらにコンピュータに実行させ、
 前記画像生成処理は、前記空間画像における、前記指定が示す前記対象点の前記信号に寄与する前記候補点の位置を、他の前記候補点の位置とは異なる態様で示した画像を生成する、
 付記15に記載のプログラム。
[付記17]
 前記レーダは合成開口レーダであり、
 前記プログラムは、コンピュータに、
 複数の前記強度マップによって前記信号の強度の変化が観測される特徴点を前記対象点として抽出する、特徴点抽出処理を実行させる、
 付記15または16に記載のプログラム。
[付記18]
 前記候補点抽出処理は、前記レーダとの距離が前記対象点と前記レーダとの距離に等しく、前記被観測体によって前記レーダから隠れない位置にある、前記被観測体の表面上の点を、前記候補点として抽出する、
 付記15から17のいずれか一項に記載のプログラム。
[付記19]
 前記強度マップに前記対象点の位置を示す表示が重畳された第1の画像と、前記画像生成処理により生成された第2の画像と、を並べて表示手段に表示させる表示制御処理をコンピュータにさらに実行させる、
 付記15から18のいずれか一項に記載のプログラム。
[付記20]
 前記画像生成処理は、前記空間画像を、前記被観測体が写る画像から、前記第1の画像により示される特徴点の前記信号に寄与する前記候補点を含む範囲を切り出すことにより取得し、前記空間画像に当該候補点の位置を示す表示を重畳した画像を前記第2の画像として生成する、
 付記19に記載のプログラム。
[付記21]
 前記画像生成処理は、前記空間画像に前記信号の強度の情報を重畳した重畳画像に、前記対象点における前記信号に寄与する前記候補点のうちの1つ以上の代表点の位置を示す表示をそれぞれの前記対象点について重畳した表示画像を生成し、
 前記プログラムは、
 前記表示画像に表示された前記代表点から選択された前記代表点の指定を受け付ける指定受付処理をさらに実行させ、
 前記画像生成処理は、前記指定により指定される前記代表点における前記信号に寄与する前記候補点の位置を示す表示を、前記重畳画像に重畳した画像を生成する、
 付記15に記載のプログラム。
 本願発明は以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
 本出願は、2016年9月20日に出願された日本出願特願2016-183325を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
 10、11  情報処理装置
 104  候補点抽出部
 105  画像生成部
 111  記憶部
 112  特徴点抽出部
 113  ジオコーディング部
 114  候補点抽出部
 115  画像生成部
 116  表示制御部
 117  指定受付部
 1111  SARデータ
 1112  変換パラメータ
 1113  モデルデータ
 1114  空間画像
 21  表示装置
 1500  コンピュータ
 1501  CPU
 1502  ROM
 1503  RAM
 1504A  プログラム
 1504B  記憶情報
 1505  記憶装置
 1506  記録媒体
 1507  ドライブ装置
 1508  通信インタフェース
 1509  通信ネットワーク
 1510  入出力インタフェース
 1511  バス

Claims (21)

  1.  レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出する候補点抽出手段と、
     前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する画像生成手段と、
     を備える情報処理装置。
  2.  前記画像生成手段により生成された画像により位置を示された前記候補点に対応する前記対象点から選択された前記対象点の指定を受け付ける指定受付手段をさらに備え、
     前記画像生成手段は、前記空間画像における、前記指定が示す前記対象点の前記信号に寄与する前記候補点の位置を、他の前記候補点の位置とは異なる態様で示した画像を生成する、
     請求項1に記載の情報処理装置。
  3.  前記レーダは合成開口レーダであり、
     前記情報処理装置は、
     複数の前記強度マップによって前記信号の強度の変化が観測される特徴点を前記対象点として抽出する、特徴点抽出手段をさらに備える、
     請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4.  前記候補点抽出手段は、前記レーダとの距離が前記対象点と前記レーダとの距離に等しく、前記被観測体によって前記レーダから隠れない位置にある、前記被観測体の表面上の点を、前記候補点として抽出する、
     請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5.  前記強度マップに前記対象点の位置を示す表示が重畳された第1の画像と、前記画像生成手段により生成された第2の画像と、を並べて表示手段に表示させる表示制御手段をさらに備える、
     請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6.  前記画像生成手段は、前記空間画像を、前記被観測体が写る画像から、前記第1の画像により示される特徴点の前記信号に寄与する前記候補点を含む範囲を切り出すことにより取得し、前記空間画像に当該候補点の位置を示す表示を重畳した画像を前記第2の画像として生成する、
     請求項5に記載の情報処理装置。
  7.  前記画像生成手段は、前記空間画像に前記信号の強度の情報を重畳した重畳画像に、前記対象点における前記信号に寄与する前記候補点のうちの1つ以上の代表点の位置を示す表示をそれぞれの前記対象点について重畳した表示画像を生成し、
     前記情報処理装置は、
     前記表示画像に表示された前記代表点から選択された前記代表点の指定を受け付ける指定受付手段をさらに備え、
     前記画像生成手段は、前記指定により指定される前記代表点における前記信号に寄与する前記候補点の位置を示す表示を、前記重畳画像に重畳した画像を生成する、
     請求項1に記載の情報処理装置。
  8.  レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出し、
     前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する、
     情報処理方法。
  9.  前記空間画像における位置を示された前記候補点に対応する前記対象点から選択された前記対象点の指定を受け付け、
     前記空間画像における、前記指定が示す前記対象点の前記信号に寄与する前記候補点の位置を、他の前記候補点の位置とは異なる態様で示した画像を生成する、
     請求項8に記載の情報処理方法。
  10.  前記レーダは合成開口レーダであり、
     複数の前記強度マップによって前記信号の強度の変化が観測される特徴点を前記対象点として抽出する、
     請求項8または9に記載の情報処理方法。
  11.  前記候補点の抽出において、前記レーダとの距離が前記対象点と前記レーダとの距離に等しく、前記被観測体によって前記レーダから隠れない位置にある、前記被観測体の表面上の点を、前記候補点として抽出する、
     請求項8から10のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  12.  前記強度マップに前記対象点の位置を示す表示が重畳された第1の画像と、前記空間画像における前記候補点の位置を示した画像である第2の画像と、を並べて表示手段に表示させる、
     請求項8から11のいずれか一項に記載の情報処理方法。
  13.  前記空間画像を、前記被観測体が写る画像から、前記第1の画像により示される特徴点の前記信号に寄与する前記候補点を含む範囲を切り出すことにより取得し、前記空間画像に当該候補点の位置を示す表示を重畳した画像を前記第2の画像として生成する、
     請求項12に記載の情報処理方法。
  14.  前記空間画像に前記信号の強度の情報を重畳した重畳画像に、前記対象点における前記信号に寄与する前記候補点のうちの1つ以上の代表点の位置を示す表示をそれぞれの前記対象点について重畳した表示画像を生成し、
     前記表示画像に表示された前記代表点から選択された前記代表点の指定を受け付け、
     前記指定により指定される前記代表点における前記信号に寄与する前記候補点の位置を示す表示を、前記重畳画像に重畳した画像を生成する、
     請求項8に記載の情報処理方法。
  15.  コンピュータに、
     レーダによって取得された被観測体からの信号の強度マップにおいて特定される点である対象点の、三次元空間における位置と、前記被観測体の形状とに基づいて、前記対象点における前記信号に寄与する点である候補点を抽出する候補点抽出処理と、
     前記被観測体が写った空間画像における、前記候補点の位置を示した画像を生成する画像生成処理と、
     を実行させるプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  16.  前記プログラムは、前記画像生成処理により生成された画像により位置を示された前記候補点に対応する前記対象点から選択された前記対象点の指定を受け付ける指定受付処理をさらにコンピュータに実行させ、
     前記画像生成処理は、前記空間画像における、前記指定が示す前記対象点の前記信号に寄与する前記候補点の位置を、他の前記候補点の位置とは異なる態様で示した画像を生成する、
     請求項15に記載の記憶媒体。
  17.  前記レーダは合成開口レーダであり、
     前記プログラムは、コンピュータに、
     複数の前記強度マップによって前記信号の強度の変化が観測される特徴点を前記対象点として抽出する、特徴点抽出処理を実行させる、
     請求項15または16に記載の記憶媒体。
  18.  前記候補点抽出処理は、前記レーダとの距離が前記対象点と前記レーダとの距離に等しく、前記被観測体によって前記レーダから隠れない位置にある、前記被観測体の表面上の点を、前記候補点として抽出する、
     請求項15から17のいずれか一項に記載の記憶媒体。
  19.  前記プログラムは、前記強度マップに前記対象点の位置を示す表示が重畳された第1の画像と、前記画像生成処理により生成された第2の画像と、を並べて表示手段に表示させる表示制御処理をコンピュータにさらに実行させる、
     請求項15から18のいずれか一項に記載の記憶媒体。
  20.  前記画像生成処理は、前記空間画像を、前記被観測体が写る画像から、前記第1の画像により示される特徴点の前記信号に寄与する前記候補点を含む範囲を切り出すことにより取得し、前記空間画像に当該候補点の位置を示す表示を重畳した画像を前記第2の画像として生成する、
     請求項19に記載の記憶媒体。
  21.  前記画像生成処理は、前記空間画像に前記信号の強度の情報を重畳した重畳画像に、前記対象点における前記信号に寄与する前記候補点のうちの1つ以上の代表点の位置を示す表示をそれぞれの前記対象点について重畳した表示画像を生成し、
     前記プログラムは、
     前記表示画像に表示された前記代表点から選択された前記代表点の指定を受け付ける指定受付処理をさらにコンピュータに実行させ、
     前記画像生成処理は、前記指定により指定される前記代表点における前記信号に寄与する前記候補点の位置を示す表示を、前記重畳画像に重畳した画像を生成する、
     請求項15に記載の記憶媒体。
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