WO2018012584A1

WO2018012584A1 - 液晶表示パネル、及び、表示装置

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Publication number: WO2018012584A1
Application number: PCT/JP2017/025532
Authority: WO
Inventors: 義徳山本
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2016-07-15
Filing date: 2017-07-13
Publication date: 2018-01-18
Also published as: US10768465B2; US20190310511A1

Abstract

設計上の自由度を確保しつつ、偏光板の貼り付け位置の適否の確認が継続して可能な液晶表示パネルを得る。液晶表示パネル（１０）は、ブラックマトリクス（ＢＭ）の縁に２つの凹部（ＢＭａ１）・島状部（ＢＭａ２）が設けられ、裏偏光板（３）及び表偏光板（４）それぞれの縁にも、２つの凹部（ＢＭａ１）・島状部（ＢＭａ２）と一致する位置に、２つの凹部（３ａ）及び２つの凹部（４ａ）が設けられている。

Description

液晶表示パネル、及び、表示装置

　本発明はブラックマトリクスを有する液晶表示パネル、及び、表示装置に関する。

　一般的に、液晶表示パネルには、偏光板が用いられている。この偏光板は、液晶表示パネルを構成する基板の適切な位置に貼り付ける必要がある。

　特許文献１では、表示部外のブラックマトリクスの４隅のそれぞれに、抜きパターンである２本一組のスリットを形成している。そして、特許文献１では、２本一組のスリットのうち、１本だけが偏光板に覆われている場合、偏光板の貼り付け位置は適切であると判定でき、２本一組のスリットのうち２本とも偏光板に覆われるか、２本とも偏光板に覆われていない場合、偏光板の貼り付け位置は適切でないと判定できるとされている。

　特許文献２では、４角形の偏光板における対角する２つの隅にアライメントマークを設けている。そして、偏光板を、液晶表示パネルを構成する基板に貼り付ける際、表示部内に位置合わせ用のアライメントマークを表示し、当該表示されたアライメントマークと、偏光板に設けられたアライメントマークとの位置が合うように、偏光板を貼り付けている。特許文献２によると、これにより、液晶パネルにおける偏光板の位置や向きを高い精度で合せることができるとされている。

日本国公開特許公報「特開平１０－９０６７３号公報（１９９８年４月１０日公開）」日本国公開特許公報「特開２００５‐２６６２８４号公報（２００５年９月２９日公開）」

　しかしながら、特許文献１によると、ブラックマトリクスの４隅に設けられた２本１組のスリットが、偏光板に覆われるか覆われないかによって偏光板の貼り付け位置の適否を確認している。このため、ブラックマトリクスのサイズを必ず偏光板のサイズより大きくする必要がある。このように、特許文献１によると、ブラックマトリクスと、偏光板とのサイズに制約が設けられることになるため、設計上の自由度の低下を招来してしまう。

　特許文献２では、偏光板にアライメントマークが形成されている。このアライメントマークは、一般的に、偏光板に貼り付けられている保護膜であるラミネートに形成されている。ラミネートは、最終製品として構成される部材ではなく、製品を工場から出荷する前に偏光板から剥離される。特に、アライメントマークが表示検査の邪魔になる場合があるため、表示検査の前に、ラミネートを偏光板から剥離する場合がある。

　このように、ラミネートにアライメントマークを形成した場合、ラミネートを剥離した後は、偏光板の位置ずれを確認することができなくなる。

　本発明は、前記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、設計上の自由度を確保しつつ、偏光板の貼り付け位置の適否の確認が継続して可能な液晶表示パネルを得ることにある。

　上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る液晶表示パネルは、画像表示部にマトリクス状に配置された画素間を遮光するブラックマトリクスと、前記ブラックマトリクスを挟む２枚の基板の外側面にそれぞれ配された一対の偏光板とを備え、前記ブラックマトリクスの縁には、当該縁から凹んだ凹部又は当該縁から突出した凸部を含む形状である少なくとも２つの第１形状部が設けられており、前記一対の偏光板の少なくとも一方には、当該偏光板の縁から凹んだ凹部又は当該縁から突出した凸部を含む形状である少なくとも２つの第２形状部が設けられており、平面視において、前記少なくとも２つの第１形状部の１つと前記少なくとも２つの第２形状部の１つとは一致する位置に配されており、前記少なくとも２つの第１形状部の他の１つと前記少なくとも２つの第２形状部の他の１つとは一致する位置に配されていることを特徴とする。

　本発明の一態様によれば、設計上の自由度を確保しつつ、偏光板の貼り付け位置の適否の確認が継続して可能な液晶表示パネルを得るという効果を奏する。

本発明の実施形態１に係る表示装置における液晶表示パネルの外観を表す斜視図である。図１のうち、表偏光板の凹部近傍の構成を表す図である。本発明の実施形態１に係る表示装置の構成を表す断面図である。（ａ）は表偏光板を液晶表示パネルの対向基板へ貼り合せている様子を表す図であり、（ｂ）は表偏光板を対向基板へ貼り合せた後の様子を表す図である。（ａ）は裏偏光板を液晶表示パネルの素子基板へ貼り合せている様子を表す図であり、（ｂ）は裏偏光板を素子基板へ貼り合せた後の様子を表す図である。本発明の実施形態１に係る液晶表示パネルにおける液晶の偏光軸と、表偏光板の偏光軸とを表す図である。比較例１に係る液晶表示パネルにおける液晶の偏光軸と、表偏光板の偏光軸とを表す図である。比較例２に係る液晶表示パネルの構成を表す図である。比較例２に係る液晶表示パネルにおける表偏光板の縁の直線部と、対向基板の一辺との関係を表す図である。本発明の実施形態２に係る液晶表示パネルにおける表偏光板の凹部近傍の構成を表す図である。本発明の実施形態３に係る液晶表示パネルにおける表偏光板の凸部近傍の構成を表す図である。（ａ）は本発明の実施形態４に係る裏偏光板を液晶表示パネルの素子基板へ貼り合せている様子を表す図であり、（ｂ）は裏偏光板を素子基板へ貼り合せた後の様子を表す図である。（ａ）は本発明の実施形態４に係る表偏光板を液晶表示パネルの対向基板へ貼り合せている様子を表す図であり、（ｂ）は表偏光板を対向基板へ貼り合せた後の様子を表す図である。

　〔実施形態１〕
　（表示装置１の構成）
　まず、図３を用いて、表示装置１の構成について説明する。図３は、本発明の実施形態１に係る表示装置１の構成を表す断面図である。

　表示装置１は、液晶表示パネル１０と、ケーブル２１と、バックライト（照明部）３０と、制御部５０とを備えている。

　液晶表示パネル１０は、シール１６によって互いに貼り合わされている、素子基板２０と対向基板１１と、素子基板２０及び対向基板１１の間に封入されている液晶１５と、一対の偏光板である裏偏光板３及び表偏光板４とを備えている。素子基板２０は、ガラス基板と、当該ガラス基板にマトリクス状に配置された、液晶シャッターである画素のオンオフをスイッチングするためのスイッチング素子と、画素電極と、配向膜等を備えている。

　なお、液晶表示パネル１０のうち、画素がマトリクス状に配されることで画像を表示する領域を表示部（画像表示部）１０ａと称し、画像を表示しない、表示部１０ａの周囲の領域を周辺部１０ｂと称する。

　また、液晶表示パネル１０のうち、バックライト３０が配されている側を裏面側と称し、反対側（ユーザが表示された画像を見る側）を表面側と称する場合がある。

　対向基板１１は、ガラス基板１２と、カラーフィルタＣＦと、ブラックマトリクスＢＭと、共通電極と、配向膜等を備えている。

　カラーフィルタＣＦと、ブラックマトリクスＢＭとは、ガラス基板１２における素子基板２０との対向面に配置されている。

　カラーフィルタＣＦは、赤色、緑色、青色等、特定の色の光を透過するフィルタである。カラーフィルタＣＦは、ガラス基板１２の両面のうち素子基板２０との対向面であって、表示部１０ａにマトリクス状に設けられている。

　ブラックマトリクスＢＭは、バックライト３０から照明された光を遮光する。ブラックマトリクスＢＭは、ガラス基板１２及び素子基板２０に挟まれている。ブラックマトリクスＢＭは、カラーフィルタＣＦ間、及び、表示部１０ａの外側領域である周辺部１０ｂに設けられている。ブラックマトリクスＢＭは、表示部１０ａにおいてはカラーフィルタＣＦ間に格子状に設けられており、周辺部１０ｂにおいては表示部１０ａを囲むように設けられている。これにより、ブラックマトリクスＢＭは、表示部１０ａに設けられた画素間、及び、周辺部１０ｂにおいて、バックライト３０から照明された光を遮光する。ブラックマトリクスＢＭは、図１及び図２を用いて後述するように、縁に、裏偏光板３及び表偏光板４の貼り合せる位置や向きを決めるための凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２からなる第１形状部を有する。

　裏偏光板３は、素子基板２０における、対向基板１１との対向面とは逆側の面（バックライト３０との対向面）に貼り合せられている。表偏光板４は、対向基板１１における、素子基板２０との対向面とは逆側の面に貼り合わされている。裏偏光板３及び表偏光板４は、図１及び図２を用いて後述するように、縁部分に、貼り合せ位置や向きを決めるための凹部３ａ・４ａである第２形状部を有する。

　ケーブル２１は、液晶表示パネル１０に設けられた各種配線及び回路と、制御部５０とを電気的に接続する。ケーブル２１として、例えば、ＦＰＣ（Flexible Printed Circuit）などを用いることができる。

　バックライト３０は、制御部５０からの指示に基づいて、液晶表示パネル１０を照明する照明装置である。バックライト３０は、裏偏光板３を介して素子基板２０と対向配置されている。

　制御部５０は、液晶表示パネル１０に画像を表示するための表示データを出力したり、バックライト３０が備える各光源に制御信号を出力することで、液晶表示パネル１０及びバックライト３０それぞれの駆動を制御する。

　（第１形状部、及び、第２形状部）
　図１、図２、図４、図５を用いて、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた第１形状部と、裏偏光板３及び表偏光板４に設けられた第２形状部とについて説明する。

　図１は、本発明の実施形態１に係る表示装置１における液晶表示パネル１０の外観を表す斜視図である。図２は、図１のうち、表偏光板４の凹部４ａ近傍の構成を表す図である。なお、図１及び図２においては、液晶表示パネル１０を表面側から見た図を表しているが、裏面側から見たときのブラックマトリクスＢＭの形状は同じであり、裏偏光板３の形状は表偏光板４の形状と同じである。なお、図２において、表示部１０ａに格子状に形成されているブラックマトリクスＢＭの記載は省略している。

　本実施形態においては、液晶表示パネル１０は、円板形状を有する。すなわち、対向基板１１及び素子基板２０は円板形状である。

　ブラックマトリクスＢＭは、縁の２箇所に、凹部ＢＭａ１と島状部ＢＭａ２とからなり、表偏光板４及び裏偏光板３の位置決めをするための第１形状部を有する。ブラックマトリクスＢＭは、第１形状部を除き、縁は円形状を有する。凹部ＢＭａ１は、ブラックマトリクスＢＭの縁から中心方向へ凹んだ形状である。島状部ＢＭａ２は、凹部ＢＭａ１と離間しつつ、当該凹部ＢＭａ１に３方向を囲まれている。

　凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２は、表示部１０ａに含まれるブラックマトリクスＢＭを格子状にパターン形成する工程と同一工程にてパターン形成することができる。

　表偏光板４は、縁の２箇所に、凹部４ａであり、対向基板１１への貼り合せ時に位置決めをするための第２形状部を有する。表偏光板４は、第２形状部を除き、縁は円形状を有する。凹部４ａは、表偏光板４の縁から中心方向へ凹んだ形状である。

　表偏光板４は、２つの凹部４ａのうち１つがブラックマトリクスＢＭに設けられた２つの凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２のうち１つと一致し、また、２つの凹部４ａのうち他の１つがブラックマトリクスＢＭに設けられた２つの凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２のうち他の１つと一致するように、対向基板１１に貼り合わされている。このように、表偏光板４は、縁の２箇所に、当該縁から凹んだ凹部４ａが設けられている。そして、表偏光板４の縁の２箇所に設けられた凹部４ａは、ブラックマトリクスＢＭに設けられた凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２と対応する位置に設けられている。

　図４の（ａ）は表偏光板４を液晶表示パネル１０の対向基板１１へ貼り合せている様子を表す図であり、（ｂ）は表偏光板４を対向基板１１へ貼り合せた後の様子を表す図である。

　図４の（ａ）（ｂ）に示すように、表偏光板４の縁には、２つの凹部４ａが、ブラックマトリクスＢＭの２つの凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２と位置が対応するように設けられている。このため、表偏光板４の位置や向きを正確に合わせて、対向基板１１へ貼り合せることができる。

　図５の（ａ）は裏偏光板３を液晶表示パネル１０の素子基板２０へ貼り合せている様子を表す図であり、（ｂ）は裏偏光板３を素子基板２０へ貼り合せた後の様子を表す図である。

　図５の（ａ）（ｂ）に示すように、表偏光板４と同様に、裏偏光板３の縁には、２つの凹部３ａのうち１つがブラックマトリクスＢＭの２つの凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２のうち１つと位置が対応するように設けられており、また、２つの凹部３ａのうち他の１つがブラックマトリクスＢＭの２つの凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２のうち他の１つと位置が対応するように設けられている。このため、裏偏光板３の位置や向きを正確に合わせて、素子基板２０へ貼り合せることができる。

　図６は、液晶表示パネル１０における液晶１５の偏光軸Ｚ１と、表偏光板４の偏光軸Ｚ２とを表す図である。

　図６に示すように、液晶表示パネル１０においては、液晶１５の偏光軸Ｚ１と、表偏光板４の偏光軸Ｚ２（又は裏偏光板３の偏光軸）とが正確に平行となるように、表偏光板４を対向基板１１へ、又は裏偏光板３を素子基板２０へ貼り合せることができる。このため、液晶１５の偏光軸Ｚ１と、表偏光板４の偏光軸Ｚ２（又は裏偏光板３の偏光軸）とが非平行となっていることに起因する光学特性の低下が発生することを防止することができる。

　図７は、ブラックマトリクス、表偏光板１０４、及び裏偏光板それぞれの縁部に位置合わせ用の凹部又は凸部が設けられていない液晶表示パネル１１０における液晶の偏光軸Ｚ１と、表偏光板１０４の偏光軸Ｚ２とを表す図である。

　図７に示す液晶表示パネル１１０においては、ブラックマトリクスの縁、表偏光板１０４、及び、裏偏光板は円形状である。このため、表偏光板及び裏偏光板が四角形である場合とは異なり、表偏光板１０４及び裏偏光板の向きを確認できる直線の縁が存在しない。

　これにより、液晶表示パネル１１０においては、表偏光板１０４の偏光軸Ｚ２（又は裏偏光板の偏光軸）と、液晶１５の偏光軸Ｚ１とが、正確に平行になるように、表偏光板１０４を対向基板へ、又は裏偏光板を素子基板へ貼り合せることは困難である。

　この結果、液晶１５の偏光軸Ｚ１と、表偏光板１０４の偏光軸Ｚ２（又は裏偏光板３の偏光軸）とが非平行となり、これによって、光学特性が低下する。

　また、表偏光板１０４を対向基板へ、又は裏偏光板を素子基板へ貼り合せた後、表偏光板１０４の偏光軸Ｚ２（又は裏偏光板の偏光軸）と、液晶１５の偏光軸Ｚ１とが非平行となっているか否かを確認することも困難である。このため、光学特性が低下した状態が修正されることなく継続してしまう。

　図８は、八角形の液晶表示パネル１２０の構成を表す図である。液晶表示パネル１２０を構成する対向基板１２１及び当該対向基板１２１と対向配置されている素子基板は８角形である。そして、対向基板１２１に貼り合わされている表偏光板１２４は円形状である縁の一部を直線部１２４ａとした形状である。液晶表示パネル１２０に設けられているブラックマトリクス、表偏光板１２４及び裏偏光板には位置合わせ用の凹部又は凸部は設けられていない。

　液晶表示パネル１２０においては、表偏光板１２４の縁の直線部１２４ａと、対向基板１２１のうち、直線部１２４ａと対向配置されている直線状の辺１２１ａとが平行であるか否かを確認することで、表偏光板１２４の向きが適切であるか否かを確認することができる。

　図９は、液晶表示パネル１２０における表偏光板１２４の縁の直線部１２４ａと、対向基板１２１の一辺との関係を表す図である。

　図９に示すように、辺１２１ａを線分ｂとし、当該線分ｂに平行な直線を線分ｂ’とし、直線部１２４ａを線分ａとする。そして、線分ａの一方の端部から線分ｂ’へ垂直に交わる直線の長さをｃとし、線分ａの他方の端部から線分ｂ’へ垂直に交わる直線の長さをｃ’とすると、線分ａと線分ｂ’が成す角θは以下のように表すことができる。
θ＝ｔａｎ^－１(|ｃ－ｃ'|/ｂ’)＝ｃｏｓ^－１（ｂ’／ａ）＝ｓｉｎ^－１（｜ｃ－ｃ’｜／ａ）
　このようにして、線分ａ、線分ｂ’、長さｃ、長さｃ’を測定することで、θを算出することはできる。

　しかし、液晶表示パネルが５角形以上の多角形となると、１辺の長さが短くなってしまう。このように、１辺の長さが短くなると、測定誤差が大きくなる。このため、５角形以上の多角形である場合、上述したような、線分ａ、線分ｂ’、長さｃ、長さｃ’を測定することで、θを算出する方法では、正確に偏光板の向きの適否を把握することができない。

　一方、図１～図５に示した液晶表示パネル１０は、平面視において、ブラックマトリクスＢＭの縁には、縁から凹んだ凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２が、２つ設けられている。また、素子基板２０に貼り合わされる裏偏光板３の縁にも、当該縁から凹んだ凹部３ａが２つ設けられている。また、ガラス基板１２に貼り合わされる表偏光板４の縁にも、当該縁から凹んだ凹部４ａが２つ設けられている。

　そして、２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２のうち１つと、２つの凹部３ａのうち１つとは一致する位置に配されており、また、２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２のうち他の１つと、２つの凹部３ａのうち他の１つとは一致する位置に配されている。

　さらに、２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２のうち１つと、２つの凹部４ａのうち１つとは一致する位置に配されており、２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２のうち他の１つと、２つの凹部４ａのうち他の１つとは一致する位置に配されている。

　このように、液晶表示パネル１０は円板形状であっても、裏偏光板３を素子基板２０へ貼り合せる際、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、裏偏光板３の縁に設けられた凹部３ａとを一致させるように貼り合せればよく、正確に、適切な位置や向きに裏偏光板３を貼り合せることができる。

　同様に、表偏光板４をガラス基板１２へ貼り合せる際、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、表偏光板４の縁に設けられた凹部４ａとを一致するように貼り合せればよく、正確に、適切な位置や向きに表偏光板４を貼り合せることができる。

　さらに、裏偏光板３を素子基板２０へ貼り合せた後、裏偏光板３の素子基板２０への貼り合せ位置や向きなどが適切であるかどうかを確認するには、ブラックマトリクスＢＭの縁に形状として存在している凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、裏偏光板３の縁に形状として存在している凹部３ａとの位置が一致しているか否かを確認すればよい。

　同様に、表偏光板４をガラス基板１２へ貼り合せた後、表偏光板４のガラス基板１２への貼り合せ位置や向きなどが適切であるかどうかを確認するには、ブラックマトリクスＢＭの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、表偏光板４の縁に形状として存在している凹部４ａとの位置が一致しているか否かを確認すればよい。

　このため、特許文献２に記載されていたような、偏光板を基板に貼り合せた後、剥がされてしまうラミネートにアライメントマークを設ける場合とは異なり、裏偏光板３を素子基板２０へ貼り合せた後も、また、表偏光板４をガラス基板１２へ貼り合せた後も、継続して、裏偏光板３の素子基板２０への貼り合せ位置や向きなどが適切であるかどうか、表偏光板４のガラス基板１２への貼り合せ位置や向きなどが適切であるかどうかを確認することができる。

　また、裏偏光板３を素子基板２０へ貼り合せる際も、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、裏偏光板３の縁に設けられた２つの凹部３ａとの位置が一致するように貼り合せればよく、正確に、適切な位置や向きに貼り合せることができる。

　同様に、表偏光板４をガラス基板１２へ貼り合せる際も、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、表偏光板４の縁に設けられた２つの凹部４ａとの位置が一致するように貼り合せればよく、正確に、適切な位置や向きに貼り合せることができる。

　このため、裏偏光板３及び表偏光板４の向きが適切で無いことに起因する光学特性の低下を防止することができる。

　さらに、２つの２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２の位置と、２つの凹部３ａ及び２つの凹部４ａとの位置が一致しているか否かの確認ができればよく、裏偏光板３及び表偏光板４のサイズと、ブラックマトリクスＢＭのサイズとは、どちらが大きくてもよい。つまり、特許文献１に記載されているような、ブラックマトリクスのサイズを、偏光板のサイズよりもかならず大きくしなければならないなどといった制約はない。このため、設計上の自由度の低下を防止することができる。

　なお、本実施形態においては、ブラックマトリクスＢＭのサイズより、表偏光板４のサイズの方が大きい（図２参照）。また、ブラックマトリクスＢＭのサイズより、裏偏光板３のサイズの方が大きい。しかし、上述のように、これに限定されるものではなく、表偏光板４及び裏偏光板３のサイズと、ブラックマトリクスＢＭのサイズとが同じか、または、表偏光板４及び裏偏光板３のサイズより、ブラックマトリクスＢＭのサイズの方が大きくてもよい。

　なお、液晶表示パネル１０は、円板形状以外にも、三角形状、四角形状、五角形以上の多角形形状など、種々の形状を取り得る。

　液晶表示パネル１０において、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、裏偏光板３の縁に設けられた２つの凹部３ａと、表偏光板４の縁に設けられた２つの凹部４ａとは、表示部１０ａの外側領域であり、画像が表示されない周辺部１０ｂに設けられている。このため、２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、２つの凹部３ａ・４ａとに起因して画質が低下することを防止することができる。

　ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２は、ブラックマトリクスＢＭの中心に対して点対称に配されている。つまり、一方の凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、ブラックマトリクスＢＭの中心と、他方の凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２とは直線状に設けられている。

　そして、裏偏光板３の縁に設けられた２つの凹部３ａは、裏偏光板３の中心に対して点対称に配されている。つまり、一方の凹部３ａと、裏偏光板３の中心と、他方の凹部３ａとは直線状に設けられている。

　２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２の位置と、２つの凹部３ａの位置とが一致するように、裏偏光板３を素子基板２０に貼り合せ易い。このため、より正確に、裏偏光板３を、向きが適切となるように素子基板２０に貼り合せることができる。

　さらに、表偏光板４の縁に設けられた２つの凹部４ａは、表偏光板４の中心に対して対称に配されている。つまり、一方の凹部４ａと、表偏光板４の中心と、他方の凹部４ａとは直線状に設けられている。

　このため、２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２の位置と、２つの凹部４ａの位置とが一致するように、表偏光板４をガラス基板１２に貼り合せ易い。このため、より正確に、表偏光板４を、向きが適切となるようにガラス基板１２に貼り合せることができる。

　なお、ブラックマトリクスＢＭにおける２つの凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２の配置位置、裏偏光板３における２つの凹部３ａの配置位置、及び、表偏光板４における２つの凹部４ａの配置位置は、それぞれの中心に対して対称な位置に限定されるものではない。

　また、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２と、裏偏光板３の縁に設けられた凹部３ａと、表偏光板４の縁に設けられた凹部４ａとの個数は、２つに限定されるものではなく、３つ以上であってもよい。また、それぞれの形状も、凹形状に限らず、それぞれの縁から突出する凸形状であってもよく、円弧形状、三角形状、四角形状、五角形以上の多角形形状などであってもよい。

　〔実施形態２〕
　本発明の実施形態２について、図１０に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態１にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

　図１０は、本発明の実施形態２に係る液晶表示パネル１０における表偏光板４の凹部４ａ近傍の構成を表す図である。図１０に示すように、ブラックマトリクスＢＭは、平面視において、縁から凹んだ２つの凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２（図２参照）に換えて、縁から突出した凸部ＢＭｂを２つ有していてもよい。

　これにより、表偏光板４の縁に設けられた２つの凹部４ｂの位置と、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凸部ＢＭｂの位置とが一致するように、表偏光板４を対向基板１１に貼り合せる。このように、最適な向きや位置に合わせて表偏光板４を対向基板１１に貼り合せることができる。

　また、図示しないが、裏偏光板３の縁に設けられた２つの凹部３ｂの位置と、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凸部ＢＭｂの位置とが一致するように、裏偏光板３を素子基板２０に貼り合せる。このように、最適な向きや位置に合わせて裏偏光板３を素子基板２０に貼り合せることができる。

　〔実施形態３〕
　本発明の実施形態３について、図１１に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態１、２にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

　図１１は、本発明の実施形態３に係る液晶表示パネル１０における表偏光板４の凸部４ｃ近傍の構成を表す図である。図１１に示すように、表偏光板４は、２つの凹部４ａ（図２参照）に換えて、平面視において、縁から突出した凸部４ｃを２つ有していてもよい。また、ブラックマトリクスＢＭは、縁から凹んだ凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２（図２参照）に換えて、平面視において、縁から凹んだ凹部ＢＭｃを２つ有していてもよい。

　これにより、表偏光板４の縁に設けられた２つの凸部４ｃの位置と、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凹部ＢＭｃの位置とが一致するように、表偏光板４を対向基板１１に貼り合せる。このように、最適な向きや位置に合わせて表偏光板４を対向基板１１に貼り合せることができる。

　また、図示しないが、裏偏光板３も同様に、２つの凹部３ａ（図２参照）に換えて、平面視において、縁から突出した凸部を２つ有していてもよい。

　これにより、裏偏光板３の縁に設けられた２つの凸部の位置と、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凹部ＢＭｃの位置とが一致するように、裏偏光板３を素子基板２０に貼り合せる。このように、最適な向きや位置に合わせて裏偏光板３を素子基板２０に貼り合せることができる。

　本実施形態においては、ブラックマトリクスＢＭのサイズが、表偏光板４及び裏偏光板３のサイズより大きくなっている。なお、ブラックマトリクスＢＭのサイズは、表偏光板４及び裏偏光板３のサイズより小さくてもよい。

　〔実施形態４〕
　本発明の実施形態４について、図１２及び図１３に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態１～３にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。

　図１２の（ａ）は本発明の実施形態４に係る裏偏光板３を液晶表示パネル１０の素子基板２０へ貼り合せている様子を表す図であり、（ｂ）は裏偏光板３を素子基板２０へ貼り合せた後の様子を表す図である。

　図１２に示すように、裏偏光板３は、２つの凹部３ａ（図２参照）に換えて、平面視において、縁から突出した凸部３ｄを２つ有していてもよい。また、ブラックマトリクスＢＭは、縁から凹んだ凹部ＢＭａ１及び島状部ＢＭａ２（図２参照）に換えて、平面視において、縁から突出した凸部ＢＭｄを２つ有していてもよい。

　これにより、裏偏光板３の縁に設けられた２つの凸部３ｄの位置と、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凸部ＢＭｄの位置とが一致するように、裏偏光板３を素子基板２０に貼り合せる。このように、最適な向きや位置に合わせて裏偏光板３を素子基板２０に貼り合せることができる。

　図１３の（ａ）は本発明の実施形態４に係る表偏光板４を液晶表示パネル１０の対向基板１１へ貼り合せている様子を表す図であり、（ｂ）は表偏光板４を対向基板１１へ貼り合せた後の様子を表す図である。

　図１３に示すように、表偏光板４は、２つの凹部４ａ（図２参照）に換えて、平面視において、縁から突出した凸部４ｄを２つ有していてもよい。

　これにより、表偏光板４の縁に設けられた２つの凸部４ｄの位置と、ブラックマトリクスＢＭの縁に設けられた２つの凸部ＢＭｄの位置とが一致するように、表偏光板４を対向基板１１に貼り合せる。このように、最適な向きや位置に合わせて表偏光板４を対向基板１１に貼り合せることができる。

　〔まとめ〕
　本発明の態様１に係る液晶表示パネル１０は、画像表示部（表示部１０ａ）にマトリクス状に配置された画素間を遮光するブラックマトリクスＢＭと、前記ブラックマトリクスＢＭを挟む２枚の基板（素子基板２０・ガラス基板１２）の外側面にそれぞれ配された一対の偏光板（裏偏光板３・表偏光板４）とを備え、前記ブラックマトリクスＢＭの縁には、当該縁から凹んだ凹部又は当該縁から突出した凸部を含む形状である少なくとも２つの第１形状部（凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２）が設けられており、前記一対の偏光板（裏偏光板３・表偏光板４）の少なくとも一方には、当該偏光板の縁から凹んだ凹部又は当該縁から突出した凸部を含む形状である少なくとも２つの第２形状部（凹部３ａ・４ａ）が設けられており、平面視において、前記少なくとも２つの第１形状部（凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２）の１つと前記少なくとも２つの第２形状部（凹部３ａ・４ａ）の１つとは一致する位置に配されており、前記少なくとも２つの第１形状部（凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２）の他の１つと前記少なくとも２つの第２形状部（凹部３ａ・４ａ）の他の１つとは一致する位置に配されていることを特徴とする。

　前記構成によると、前記ブラックマトリクスの縁には、当該縁から凹んだ凹部又は当該縁から突出した凸部を含む形状である少なくとも２つの第１形状部が設けられており、前記一対の偏光板の少なくとも一方には、当該偏光板の縁から凹んだ凹部又は当該縁から突出した凸部を含む形状である少なくとも２つの第２形状部が設けられており、前記少なくとも２つの第１形状部の１つと前記少なくとも２つの第２形状部の１つとは一致する位置に配されている。さらに、前記少なくとも２つの第１形状部の他の１つと前記少なくとも２つの第２形状部の他の１つとは一致する位置に配されている。

　このため、偏光板を基板へ貼り合せる際も、ブラックマトリクスの縁に設けられた少なくとも２つの第１形状部と、偏光板の縁に設けられた第２形状部とを一致するように貼り合せればよく、正確に、適切な位置や向きに貼り合せることができる。

　さらに、偏光板を基板へ貼り合せた後、偏光板の基板への貼り合せ位置や向きなどが適切であるかどうかを確認するには、ブラックマトリクスの縁に形状として存在している少なくとも２つの第１形状部と、偏光板の縁に形状として存在している少なくとも２つの第２形状部との位置が一致しているか否かを確認すればよい。このため、偏光板を基板へ貼り合せた後も、継続して、偏光板の基板への貼り合せ位置や向きなどが適切であるかどうかを確認することができる。

　また、偏光板を基板へ貼り合せる際も、ブラックマトリクスの縁に設けられた少なくとも２つの第１形状部と、偏光板の縁に設けられた少なくとも２つの第２形状部との位置が一致するように貼り合せればよく、正確に、適切な位置や向きに貼り合せることができる。

　さらに、少なくとも２つの第１形状部の位置と、少なくとも２つの第２形状部との位置が一致しているか否かの確認ができればよく、偏光板のサイズと、ブラックマトリクスのサイズとは、どちらが大きくてもよい。このため、設計上の自由度の低下を防止することができる。

　本発明の態様２に係る液晶表示パネル１０は、上記態様１において、円形状であってもよい。上記のように、ブラックマトリクスの縁に少なくとも２つの第１形状部が設けられ、偏光板の縁に少なくとも２つの第２形状部が設けられている。このため、液晶表示パネル１０が円形状であっても、偏光板を、基板に対して適切な向きに、正確に貼り合せることができる。このため、偏光板の向きが適切で無いことに起因する光学特性の低下を防止することができる。

　本発明の態様３に係る液晶表示パネル１０は、上記態様１又は２において、前記少なくとも２つの第１形状部（凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２）と前記少なくとも２つの第２形状部（凹部３ａ・４ａ）とは、前記液晶表示パネル１０のうち、画像の表示部の外側領域である周辺部１０ｂに配されていてもよい。これによると、２つの第１形状部と、少なくとも２つの第２形状部は、画像が表示されない周辺部１０ｂに設けられているため、２つの第１形状部と、少なくとも２つの第２形状部とに起因して画質が低下することを防止することができる。

　本発明の態様４に係る液晶表示パネル１０は、上記態様１～３において、前記少なくとも２つの第１形状部（凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２）は、前記ブラックマトリクスＢＭの中心に対して対称に配されており、前記少なくとも２つの第２形状部（凹部３ａ・４ａ）は、当該少なくとも２つの第２形状部（凹部３ａ・４ａ）が設けられている偏光板（裏偏光板３・表偏光板４）の中心に対して対称に配されていてもよい。これによると、少なくとも２つの第１形状部の位置と、少なくとも２つの第２形状部との位置とが一致するように、偏光板を基板に貼り合せ易い。このため、より正確に、偏光板を、向きが適切となるように基板に貼り合せることができる。

　本発明の態様５に係る液晶表示パネル１０は、上記態様１～４において、前記少なくとも２つの第１形状部（凹部ＢＭａ１・島状部ＢＭａ２）は２つであり、前記少なくとも２つの第２形状部（凹部３ａ・４ａ）は２つであり、前記２つの第２形状部（凹部３ａ・４ａ）は、前記一対の偏光板（裏偏光板３・表偏光板４）のそれぞれの縁に設けられていてもよい。

　本発明の態様６に係る表示装置１は、上記態様１～５において、上記液晶表示パネル１０を備えていてもよい。

１　　表示装置
１０　液晶表示パネル
３　　裏偏光板
３ａ・３ｂ　凹部（第２形状部）
４ａ・４ｂ　凹部（第２形状部）
ＢＭａ１・ＢＭｃ　凹部（第１形状部）
ＢＭａ２　島状部（第１形状部）
３ｄ　　　　凸部（第２形状部）
４ｃ・４ｄ　凸部（第２形状部）
ＢＭｂ・ＢＭｄ　　凸部（第１形状部）
４　　　表偏光板（偏光板）
１０ａ　表示部
１０ｂ　周辺部
１１　　対向基板（基板）
１２　　ガラス基板（基板）
１５　　液晶
１６　　シール
２０　　素子基板
２１　　ケーブル
３０　　バックライト
５０　　制御部

Claims

　画像表示部にマトリクス状に配置された画素間を遮光するブラックマトリクスと、
　前記ブラックマトリクスを挟む２枚の基板の外側面にそれぞれ配された一対の偏光板とを備え、
　前記ブラックマトリクスの縁には、当該縁から凹んだ凹部又は当該縁から突出した凸部を含む形状である少なくとも２つの第１形状部が設けられており、
　前記一対の偏光板の少なくとも一方には、当該偏光板の縁から凹んだ凹部又は当該縁から突出した凸部を含む形状である少なくとも２つの第２形状部が設けられており、
　平面視において、
　前記少なくとも２つの第１形状部の１つと前記少なくとも２つの第２形状部の１つとは一致する位置に配されており、前記少なくとも２つの第１形状部の他の１つと前記少なくとも２つの第２形状部の他の１つとは一致する位置に配されていることを特徴とする液晶表示パネル。
　前記液晶表示パネルは、円形状であることを特徴とする請求項１に記載の液晶表示パネル。
　前記少なくとも２つの第１形状部と前記少なくとも２つの第２形状部とは、前記液晶表示パネルのうち、画像表示部の外側領域である周辺部に配されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の液晶表示パネル。
　前記少なくとも２つの第１形状部は、前記ブラックマトリクスの中心に対して対称に配されており、
　前記少なくとも２つの第２形状部は、当該少なくとも２つの第２形状部が設けられている偏光板の中心に対して対称に配されていることを特徴とする請求項１～３の何れか１項に記載の液晶表示パネル。
　前記少なくとも２つの第１形状部は２つであり、
　前記少なくとも２つの第２形状部は２つであり、
　前記２つの第２形状部は、前記一対の偏光板のそれぞれの縁に設けられていることを特徴とする請求項１～４の何れか１項に記載の液晶表示パネル。
　請求項１～５の何れか１項に記載の液晶表示パネルを備えていることを特徴とする表示装置。