WO2017212795A1 - ガス供給装置および鋼の連続鋳造方法 - Google Patents
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Abstract
溶鋼が吹込プラグ内に浸入したり凝固したりするのを防止できるガス供給装置および鋼の連続鋳造方法を提供する。 ガス供給装置10は、第1配管11、第2配管12、第3配管13を備える。第1配管11は、取鍋2内に収容された溶鋼Mの精錬時にガスが供給される第1ガス供給口11aを有し、取鍋2に取り付けられた吹込プラグ2aへガスを供給する。第2配管12は、第1ガス供給口11aからのガスが蓄えられる蓄圧ボンベ12cと、蓄圧ボンベ12cから吹込プラグ2aに第1配管11よりも少量のガスを吹込プラグ2aへ供給するガス調整部に相当する圧力調整弁12bとを有する。第3配管13は、取鍋2内の溶鋼Mがタンディッシュ3を介して鋳型4に流し込まれる連続鋳造時にガスが供給される第2ガス供給口13aを有し、圧力調整弁12bよりもガス上流側に第2配管12が接続される。
Description
本発明は、鋼を連続的に鋳造する連続鋳造装置に用いられるガス供給装置と、連続鋳造装置を用いて鋼を連続的に鋳造する鋼の連続鋳造方法と、に関する。
従来、連続鋳造装置を用いる鋼の連続鋳造では、取鍋内で精錬された溶鋼を、タンディッシュを介して上方から鋳型に流し込み、下側から引き抜きながら連続的に凝固させることで鋼(主に鋼片)を鋳造する。この連続鋳造装置は、溶鋼が収容される取鍋と、取鍋内から溶鋼が注入されるタンディッシュと、タンディッシュ内から溶鋼が流し込まれる鋳型とを有する。
取鍋内における溶鋼の精錬時には、取鍋の底部に設けられた吹込プラグを介して、溶鋼にガスが吹き出される。吹込プラグへのガス供給は、精錬施設のガス源からなされる。ガスには、例えばアルゴンガス等の不活性ガスや空気等が用いられる。
取鍋で溶鋼の精錬を終えると、ガス供給源が切り離されてガスの吹き出しが止まり、吹込プラグ内に溶鋼が浸入し始める。精錬後に行われる鋳造が終了するまでの時間が長くなると、溶鋼が吹込プラグ内に浸入する深さが深くなると共に、浸入した溶鋼が吹込プラグ内で凝固してしまう。このため、次回の受鋼に備えて、吹込プラグの酸素洗浄を行う必要があるが、溶鋼の吹込プラグ内への浸入深さが深いと、吹込プラグの酸素洗浄時における損耗が大きくなっていた。
溶鋼が吹込プラグ内への浸入及び凝固を軽減するには、精錬後も吹込プラグへガスを少量ずつ継続的に供給すればよい。このガスは、ガス供給路の途中に備えた蓄圧ボンベから供給する。すなわち、精錬時にガス供給源から供給されるガスの一部を蓄圧ボンベに溜め、精錬終了後にガス供給源が切り離されると、蓄圧ボンベに溜められたガスを少量ずつ継続的に吹き込みプラグに供給する。こうして吹込みプラグのガス吹き出し細孔に溶鋼が浸入して細孔を塞ぐのを阻止する。よって、吹込みプラグは繰り返し使用できる。
しかしながら、何らかの不具合等で連続鋳造に時間がかかり過ぎると蓄圧ボンベ内のガスがなくなる場合がある。この場合、連続鋳造時に取鍋の吹込プラグへ蓄圧ボンベからガスが供給されなくなり、吹込プラグ内に浸入する溶鋼を阻止できず、吹込プラグ内に溶鋼が浸入して詰まるおそれがあるという課題がある。
本開示はこのような点に鑑みてなしたものであり、溶鋼が吹込プラグ内に浸入したり凝固したりするのを防止できるガス供給装置および鋼の連続鋳造方法を提供することを目的とする。
本発明のガス供給装置は、取鍋内に収容された溶鋼の精錬時にガスが供給される第1ガス供給口を有し、取鍋に取り付けられた吹込プラグへガスを供給する第1配管と、第1ガス供給口からのガスが蓄えられる蓄圧ボンベと、吹込プラグに供給されるガス流量を調整するためのガス調整部とを有し、第1配管よりも少量のガスを吹込プラグへ供給する第2配管と、取鍋内の溶鋼がタンディッシュを介して鋳型に流し込まれる連続鋳造時にガスが供給される第2ガス供給口を有し、ガス調整部よりもガス上流側にて第2配管に接続された第3配管と、を備えたことを特徴とする。
このガス供給装置によれば、溶鋼の精錬時には、第1ガス供給口に精錬用のガス供給源を連結し、精錬用のガス供給源から第1配管を通って吹込プラグへ多量のガスを供給して、吹込プラグの吐出口から溶鋼に多量のガスを吐き出すことで、溶鋼の精錬を行うことができる。
この精錬時にガス供給源から第1配管に供給されたガスの一部が第2配管を通って蓄圧ボンベに供給され第1配管のガス圧と等しい圧力のガスが蓄圧ボンベに蓄えられる。
精錬が終わり、第1ガス供給口がガス源から切り離されると、蓄圧ボンベに蓄えられたガスが第2配管に流れ、ガス調整部を通って第1配管よりも少量のガスを吹込プラグへ供給する。これにより吹込プラグは第2配管から供給されるガス圧で溶湯が吹込プラグに浸入し吹込プラグが詰まるのを阻止し続ける。
この間に取鍋は精錬場所から連続鋳造場所に移され、連続鋳造装置に取り付けられる。連続鋳造装置にあるガス源が第3配管の第2ガス供給口に結合され、第3配管にガスが供給される。第3配管に供給されたガスは第2配管のガス調整部を通って少量のガスを吹込プラグへ供給する。吹込プラグに供給される少量のガスで吹込プラグに浸入する溶湯を阻止し続ける。
第3配管に供給されたガスの一部が蓄圧ボンベに流れ、第3配管のガス圧に等しい圧力のガスが蓄圧ボンベに保持される。
蓄圧ボンベに保持されたガスは、取鍋が連続鋳造場所のガス源から切り離された後、第2配管を介して吹込プラグに供給され溶湯が吹込プラグに浸入するのを阻止する。
ガス調整部としては、ガス供給路の断面積が狭い絞り弁を用いることで、簡易な構成で吹込プラグへ供給されるガス流量を確実に少なく制御できる。また、ガス調整部としては、ガスの流圧を調整することによりガス流量を調整可能な圧力調整弁、及びガス流量を制御できる流量調整弁等を用いてもよい。なお、圧力調整弁及び流量調整弁を両方ともに用いることもできる。
また、連続鋳造時に吹込プラグへ少量のガスを供給するための第2配管の管径を、第1配管の管径よりも小さくするようにしてもよい。この場合、簡易な構成で、連続鋳造時における吹込プラグへのガス供給量を少なくすることができる。
さらに、第1配管における吹込プラグと第1ガス供給口との間に第1逆止弁を設けたので、第1ガス供給口側へガスが逆流することを防止できる。また、第2配管に第2逆止弁を設けたので、第2配管から第1配管にガスが逆流することを防止でき、蓄圧ボンベから供給されるガスは全てガス調整部を通り少量のガスのみが吹込プラグに送られる。第3配管に第3逆止弁を設けることにより第2ガス供給口側へガスが逆流することを防止できる。これらの逆止弁により第1ガス供給口及び第2ガス供給口にガスが逆流することが阻止されるとともに蓄圧ボンベから供給されるガスは全てガス調整部を通り、少量のガスを長く吹込プラグに供給できる。
本発明の鋼の連続鋳造方法は、溶鋼が収容された取鍋と、前記取鍋内から前記溶鋼が注入されるタンディッシュと、前記タンディッシュ内から前記溶鋼が流し込まれる鋳型と、を有する連続鋳造装置を用いた鋼の連続鋳造方法において、前記取鍋に取り付けられた吹込プラグの吐出口へ前記溶鋼が浸入することを防止するために、ガス供給源から流量制御されたガスを吹込プラグへ供給しながら連続鋳造を行うことを特徴とする。
この鋼の連続鋳造方法によれば、連続鋳造時にガス供給源から流量制御されたガスが継続的に吹込プラグへ供給されるので、吹込プラグの吐出口へ溶鋼が浸入することを防ぐことができる。これにより、連続鋳造時に吹込プラグ内に溶鋼が浸入して凝固し、吹込プラグの酸素洗浄時における損耗が大きくなることを防止できる。
ここで、連続鋳造装置の近辺に設置されたガス供給源にガス流量を調整するための制御部が設けられている場合には、当該ガス供給源をガス供給口に連結することで、制御部により流量制御されたガスを吹込プラグへ供給しながら連続鋳造を行うことができる。
また、ガス供給源に流量制御を行うための制御部が設けられていない場合には、当該ガス供給源とガス供給口との間にガス調整手段を介在させることで、当該ガス調整手段により流量制御された少量のガスを吹込プラグに供給することができる。
さらに、吹込プラグと第1ガス供給口とこれら第1ガス供給口と吹込プラグとを結ぶ第1配管と、ガスを蓄える蓄圧ボンベと、第1配管からガスを供給され蓄圧ボンベにガスを供給するとともに蓄圧ボンベから吹込プラグに第1配管よりも少ない量のガスを供給するためのガス調整手段とを有する第2配管とからなるガス供給装置が取鍋に設けられている場合は、第1ガス供給口にガス供給源を連結することにより、ガス供給源から流量制御されたガスを吹込プラグへ供給しながら連続鋳造を行うことができる。
この場合には、ガスの一部が第2配管を介して蓄圧ボンベに送られ、蓄圧ボンベに補充されて蓄圧ボンベ内のガス圧が高くなる。そして、第1ガス供給口からガス供給源が切り離されると、蓄圧ボンベから吹込プラグにガスが送られて吹込プラグの吐出口への溶鋼の浸入を防ぐことができる。
また、吹込プラグと第1ガス供給口とこれら第1ガス供給口と吹込プラグとを結ぶ第1配管と、ガスを蓄える蓄圧ボンベと、第1配管からガスを供給され蓄圧ボンベにガスを供給するとともに蓄圧ボンベから吹込プラグに第1配管よりも少ない量のガスを供給するためのガス調整手段とを有する第2配管と、第2ガス供給口を有しガス調整手段よりもガス上流側にて第2配管に接続された第3配管とからなるガス供給装置が取鍋に設けられている場合は、第2ガス供給口にガス供給源を連結することにより、ガス供給源から流量制御されたガスを吹込プラグへ供給しながら連続鋳造を行うことができる。
この場合には、ガス供給源から多量のガスが供給されても第2配管のガス調整手段でガス流量が少量に調整されるため、第2ガス供給口とガス供給源との間にガス調整手段を設ける必要はない。更に、ガスの一部が第2配管を介して蓄圧ボンベに送られ、蓄圧ボンベに補充されて蓄圧ボンベ内のガス圧が高くなる。このため、第2ガス供給口からガス供給源が切り離されても、蓄圧ボンベから吹込プラグにガスが送られ吹込プラグの吐出口へ溶鋼が浸入することを防ぐことができる。
ガス調整手段としては、ガス流路の断面積が狭い絞り弁、ガス流量を制御できる流量調整弁、ガスの圧力を調整することによりガス流量を調整可能な圧力調整弁等を用いることができる。他にも、管径の小さい細管、ガス流量を制限するフィルタをガス流路に設けた構造を、ガス調整手段として用いてもよい。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。
[第1実施形態]
第1実施形態は、図1~図4を参照しながら説明する。図1及び図2に示すガス供給装置10は、取鍋2の吹込プラグ2aにガスを供給する。取鍋2は、一時的に収容した溶鋼Mを精錬する容器であり、図2に示す連続鋳造装置1に含まれる。
第1実施形態は、図1~図4を参照しながら説明する。図1及び図2に示すガス供給装置10は、取鍋2の吹込プラグ2aにガスを供給する。取鍋2は、一時的に収容した溶鋼Mを精錬する容器であり、図2に示す連続鋳造装置1に含まれる。
ガス供給装置10は、取鍋2内に収容された溶鋼Mの精錬時に、取鍋2の吹込プラグ2aに多量のガスを供給する。溶鋼Mに多量のガスを吹き込むことにより、溶鋼Mが撹拌されて溶鋼Mの精錬が行われる。またガス供給装置10は、溶鋼Mの精錬後の連続鋳造時に、取鍋2の吹込プラグ2aに少量のガスを供給する。連続鋳造時に少量のガスを吹き込むことにより、吹込プラグ2aの吐出口2b内に溶鋼Mが浸入して凝固するのを阻止する。
溶鋼Mが収容される取鍋2は、耐火物からなる容器である。取鍋2の底部には、図3に示すように、吹込プラグ2a及びロングノズル5が設けられている。吹込プラグ2aは、取鍋2内に収容された溶鋼Mにガスを吹き込むためのものである。ガスは、不活性ガス(例えばアルゴン等)でもよく、空気でもよい。
吹込プラグ2aは、耐火物で所定形状(本形態では円錐台形状)に形成されている。この吹込プラグ2aには、ガスを通過させるためのガス流路として、図4に示す複数のスリット2cが設けられている。複数のスリット2cは、吹込プラグ2a内部を貫通し、スリット状の細孔を形成している。吹込プラグ2aに供給されたガスは、スリット2cを通って吐出口2bから取鍋2内へ吐き出される。
図2に示す連続鋳造装置1は、鋼の連続鋳造を行うために用いられる。この連続鋳造装置1は、上述した取鍋2及びガス供給装置10のほかに、タンディッシュ3、鋳型4、ロングノズル5、ガイドロール7を有する。連続鋳造装置1は、精錬された取鍋2内の溶鋼Mがタンディッシュ3を介して鋳型4に流し込まれることにより鋼片Fが鋳造(すなわち製造)される。連続鋳造装置1を用いた鋼の連続鋳造方法については後述する。
タンディッシュ3は、取鍋2内で精錬された溶鋼Mが、ロングノズル5を介して注入される容器である。このタンディッシュ3内では、溶鋼Mに含まれる介在物等の除去が行われる。ロングノズル5は、取鍋2内で精錬された溶鋼Mをタンディッシュ3へ注入する部材である。このロングノズル5は、一方側端部が取鍋2の底部に設けられ、他方側端部の注出口5aがタンディッシュ3内にまで延びる。取鍋2内で精錬された溶鋼Mは、ロングノズル5を通って、注出口5aからタンディッシュ3内へ注入される。
タンディッシュ3内で介在物等が除去された溶鋼Mは、浸漬ノズル6を介して鋳型4へ流し込まれる。浸漬ノズル6は、耐火物からなり、タンディッシュ3の底部に設けられている。鋳型4は、例えば銅等からなり、タンディッシュ3から流し込まれた溶鋼Mを冷却しながら所望の形状となるように鋼片Fを連続的に鋳造する。鋳型4に流し込まれた溶鋼Mは、図示しない冷却装置によって冷却されて凝固し、ガイドロール7により支持された状態で更に冷却されて凝固を促進させながら、図示しない加工装置へ移送されてゆく。
次に、本形態におけるガス供給装置10の作用について説明する。図1及び図2に示すガス供給装置10は、精錬時には取鍋2の吹込プラグ2aへ多量のガス供給を行うとともに、連続鋳造時には吹込プラグ2aへ流量制御された少量のガスを供給する。本形態のガス供給装置10は、図1及び図2に示すように、第1配管11、第2配管12、第3配管13を有する。
第1配管11は、溶鋼Mの精錬時に多量のガスを供給する配管であって、一方側端部に第1ガス供給口11aが設けられ、他方側端部が吹込プラグ2aに連結される。第1ガス供給口11aには、精錬時に図示しないガス供給源が連結される。第1ガス供給口11aに供給されたガスは、第1配管11を通って取鍋2の吹込プラグ2aへ供給され、スリット2cを介して吐出口2bから取鍋2内へ吐き出される。精錬時に図示しないガス供給源から第1ガス供給口11aに供給されるガスの一部は、後述するように第2配管12を通って蓄圧ボンベ12c内に蓄えられる。
一方、鋼片Fの連続鋳造時には、第1配管11の第1ガス供給口11aから図示しないガス供給源が切り離される。なお、第1配管11は、吹込プラグ2aと第1ガス供給口11aとの間に第1逆止弁11bが配設されている。この第1逆止弁11bによって、第1ガス供給口11a側にガスが逆流しないようになっている。
第2配管12は、接続点21と接続点22との間で第1配管11と並行して接続されている。この第2配管12は、第2逆止弁12aと、圧力調整弁12b(ガス調整部に相当)と、蓄圧ボンベ12cとを途中に有する。第2配管12は、連続鋳造用のガス供給源Gから供給されるガスを、圧力調整弁12bで流量制御して吹込プラグ2aに供給する。
圧力調整弁12bは、蓄圧ボンベ12cよりもガス下流側に配設され、ガスの流圧を調整することにより、ガス流量を調整するためのものである。この圧力調整弁12bは、精錬時には吹込プラグ2aから第2配管12側へガスが逆流しないように流量制限を行うと共に、連続鋳造時にはガス供給源G又は蓄圧ボンベ12cから吹込プラグ2aへ、少量のガスが供給されるようにガス流量を調整する。なお、圧力調整弁12bは、ガス流路の断面積が狭い絞り弁であってもよい。
蓄圧ボンベ12cは、連結口24に連結され、ガスを一時的に蓄えるための容器である。連結口24は、第2配管12の接続点23に接続される配管に設けられている。精錬時には、精錬時に図示しないガス供給源から供給されるガスの一部が蓄圧ボンベ12cに蓄えられる。連続鋳造時には、連続鋳造用のガス供給源Gから供給されるガスの一部が蓄圧ボンベ12cに蓄えられる。
第2逆止弁12aは第2配管12のガス供給路における圧力調整弁12bと第1配管11との間に配設されている。この第2逆止弁12aによって、連続鋳造時にガス供給源G又は蓄圧ボンベ12cから第1ガス供給口11a側へガスが逆流するのを防止している。
第3配管13は、図2に示す連続鋳造用のガス供給源Gからガスを供給する。この第3配管13は、一方側端部に第2ガス供給口13aが設けられ、他方側端部が圧力調整弁12bよりもガス上流側の接続点25に接続される。連続鋳造時には第2ガス供給口13aにガス供給源Gが連結され、第3配管13を介して第2配管12へ供給される。なお接続点25は、図1及び図2では接続点23と蓄圧ボンベ12cとの間に設けているが、圧力調整弁12bと接続点23との間に設けてもよく、接続点23と第2逆止弁12aとの間に設けてもよい。
次に、本形態のガス供給装置10を用いたガス供給方法について説明する。このガス供給装置10は、精錬時において、第1配管11の第1ガス供給口11aに図示しないガス供給源を連結する。精錬用のガス供給源から第1ガス供給口11aに供給されたガスは、第1配管11を通って取鍋2の吹込プラグ2aへ供給される。これにより、取鍋2内に収容された溶鋼Mが、吹込プラグ2aの吐出口2bから多量のガスが吐き出されることによって撹拌されることで、溶鋼Mの精錬が行われる。
溶鋼Mの精錬が終了すると、ガス供給装置10の第1ガス供給口11aから図示しないガス供給源を切り離す。続いて、連続鋳造装置1による鋼片Fの連続鋳造を行うために、ガス供給装置10の第2ガス供給口13aに連続鋳造用のガス供給源Gを連結する。この接続操作は自動的に行うようにしてもよく、手動で行うようにしてもよい。
次に、ガス供給源Gから第2ガス供給口13aへのガス供給を開始する。第2ガス供給口13aに供給されたガスは、第3配管13及び第2配管12を通り、圧力調整弁12bを介して吹込プラグ2aへ供給される。具体的には、圧力調整弁12bによって、第1配管11よりも少量に流量制御された僅かな量のガスが、吹込プラグ2aに供給される。
ここで、蓄圧ボンベ12cには、精錬時に図示しないガス供給源から第1ガス供給口11aに供給されたガスが第2配管12を通って蓄えられると共に、連続鋳造時に第2ガス供給口13aに供給された連続鋳造用のガス供給源Gからのガスが蓄えられる。これにより、連続鋳造時において、少量のガスを継続的に吹込プラグ2aへ供給することができ、吹込プラグ2a内に溶鋼Mが浸入することを阻止可能となっている。
なお、第1配管11における吹込プラグ2aと第1ガス供給口11aとの間に第1逆止弁11bが配設されているので、連続鋳造時に吹込プラグ2aから第1ガス供給口11a側へのガスの逆流を防止している。また、第2配管12のガス供給路において圧力調整弁12bと第1ガス供給口11aとの間に第2逆止弁12aが配設されているので、第2配管12から第1ガス供給口11a側へのガスの逆流を防止している。更に、第3配管13に第3逆止弁13bが配設されているので、第2配管12からガス供給源G側へガスが逆流することを防止している。
本形態のガス供給装置10は、取鍋2内に収容された溶鋼Mの精錬時にガスが供給される第1ガス供給口11aを有し、取鍋2に取り付けられた吹込プラグ2aへガスを供給する第1配管11と、第1ガス供給口11aからのガスが蓄えられる蓄圧ボンベ12cと、吹込プラグ2aに供給されるガス流量を調整するためのガス調整部である圧力調整弁12bとを有し、第1配管11よりも少量のガスを吹込プラグ2aへ供給する第2配管12と、取鍋2内の溶鋼Mがタンディッシュ3を介して鋳型4に流し込まれる連続鋳造時にガスが供給される第2ガス供給口13aを有し、圧力調整弁12bよりもガス上流側にて第2配管12に接続された第3配管13とを備える。
このガス供給装置10によれば、溶鋼Mの精錬時には、第1ガス供給口11aに図示しないガス供給源を連結し、精錬用のガス供給源から第1配管11を通って吹込プラグ2aへ多量のガスを供給する。これにより、吹込プラグ2aの吐出口2bから溶鋼Mに多量のガスを吐き出すので、溶鋼Mの精錬を行うことができる。
一方、鋼片Fの連続鋳造時には、連続鋳造用のガス供給源Gから第3配管13の第2ガス供給口13aにガスを供給する。供給されたガスは、第3配管13及び第2配管12を通って、圧力調整弁12bにより第1配管11よりも少量に流量制御された僅かな量のガスを吹込プラグ2aへ供給する。これにより、連続鋳造時にも圧力調整弁12bで流量制御されたガスを継続的に吹込プラグ2aへ供給するので、連続鋳造時に吹込プラグ2a内へ溶鋼Mが浸入して凝固するのを阻止できる。したがって、連続鋳造時に吹込プラグ2a内に溶鋼Mが浸入して吹込プラグ2aが損傷することを防止できる。
また、精錬時には第1ガス供給口11aを用い、連続鋳造時には第2ガス供給口13aを用いるので、連続鋳造時におけるガス供給口の接続を容易に行うことができる。
さらに、第1配管11における吹込プラグ2aと第1ガス供給口11aとの間に第1逆止弁11bが設けられていると共に、第2配管12における圧力調整弁12bと第1ガス供給口11aに第2逆止弁12aが設けられているので、連続鋳造時に第1ガス供給口11a側へガスが逆流することを防止できる。また、第3配管13における吹込プラグ2aと第2ガス供給口13aとの間に第3逆止弁13bが設けられているので、連続鋳造時に蓄圧ボンベ12cから第2ガス供給口13a側へガスが逆流することを防止できる。これにより、連続鋳造時に流量制御されたガスを確実に吹込プラグ2aへ供給できる。
[第2実施形態]
第2実施形態は図5を参照しながら説明する。なお、図5において上記第1実施形態と同一要素には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違する部分について説明する。
第2実施形態は図5を参照しながら説明する。なお、図5において上記第1実施形態と同一要素には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違する部分について説明する。
図5に示すガス供給装置10aでは、第1実施形態の圧力調整弁12bの代わりに、流量調整弁12dが用いられる。この流量調整弁12dは、ガス流量を調整するためのものであり、例えばニードル弁等が用いられる。
本形態のガス供給装置10aでは、連続鋳造時に第2配管12の流量調整弁12dによって、第1配管11よりも少量に流量制御された僅かな量のガスが、吹込プラグ2aに供給される。
このガス供給装置10aにおいても、上記した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。即ち、精錬時には第1配管11を介して多量のガスを吹込プラグ2aへ供給できると共に、連続鋳造時には流量調整弁12dにより流量制御された少量のガスを吹込プラグ2aへ継続的に供給できる。これにより、連続鋳造時において吹込プラグ2a内に溶鋼Mが浸入して凝固するのを阻止できる。
[第3実施形態]
第3実施形態は図6を参照しながら説明する。なお、図6において上記第1実施形態と同一要素には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違する部分について説明する。
第3実施形態は図6を参照しながら説明する。なお、図6において上記第1実施形態と同一要素には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違する部分について説明する。
図6に示すガス供給装置10bでは、第2配管12の管径が第1配管11の管径よりも小さく設定されている。すなわち、第2配管12自体がガス調整部12eとしての機能を果たすようになっている。
本形態のガス供給装置10bでは、精錬時には第1配管11を介して吹込プラグ2aへ多量のガスを供給できると共に、連続鋳造時にはガス調整部12eである第2配管12を介して、第1配管11よりも少量に流量制御された僅かな量のガスが吹込プラグ2aに供給される。
このガス供給装置10bにおいても、上記した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。特に、第2配管12の管径を第1配管11の管径よりも小さくするだけでよいので簡易に構成でき、連続鋳造時における吹込プラグ2aへのガス供給量を少量に制御することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態は、鋼の連続鋳造方法を実施する形態であり、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、図7及び図8において上記第1実施形態と同一要素には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違する部分について説明する。
第4実施形態は、鋼の連続鋳造方法を実施する形態であり、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、図7及び図8において上記第1実施形態と同一要素には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違する部分について説明する。
本形態の鋼の連続鋳造方法は、図8に示す連続鋳造装置1を用いて鋼片Fを連続的に鋳造する方法である。この連続鋳造装置1は、図7に示すガス供給装置10cを有する。
図7に示すガス供給装置10cは、第1配管11を有する。この第1配管11は、一方側端部に第1ガス供給口11aが設けられ、他方側端部に吹込プラグ2aが設けられている。本形態のガス供給装置10cは、溶鋼Mの精錬ができる取鍋2に設けられる基本的な構成である。
次に、本形態におけるガス供給装置10cの作用について説明する。図7及び図8に示すガス供給装置10cは、取鍋2の吹込プラグ2aへガスを供給する。
溶鋼Mの精錬時には、第1配管11の第1ガス供給口11aに図示しないガス供給源が連結される。このガス供給源から第1配管11を介して吹込プラグ2aへ多量のガスが供給される。これにより、取鍋2内に収容された溶鋼Mが、吹込プラグ2aの吐出口2bから多量のガスが吐き出されることによって撹拌されることで、溶鋼Mの精錬が行われる。精錬を終了すると、第1ガス供給口11aから図示しないガス供給源が切り離される。
精錬後の連続鋳造時には、図8に示すようにガス供給源Gが第1ガス供給口11aに連結される。このガス供給源Gから第1配管11を介して、後述する制御部により流量制御された少量のガスが吹込プラグ2aへ継続的に供給される。
ガス供給源Gは、図示しない制御部(ガス調整手段に相当する)を有する。この制御部は、連続鋳造時に流量制御された少量のガスが第1ガス供給口11aに供給する。第1ガス供給口11aに供給されたガスは、第1配管11を通って吹込プラグ2aに供給される。このとき図8に示す連続鋳造装置1は、上述した第1実施形態と同様に鋼片Fの連続鋳造を行うことができる。
本形態の連続鋳造方法は、まずガス供給装置10cの第1ガス供給口11aから図示しないガス供給源を切り離し、精錬が終了した取鍋2を連続鋳造装置1に搬送する。取鍋2の搬送後、連続鋳造装置1の近辺に設けられたガス供給源Gに第1配管11の第1ガス供給口11aを接続して、ガス供給源Gから第1ガス供給口11aへのガス供給を開始する。このとき、ガス供給源Gに内蔵された制御部により流量制御された少量のガスが第1ガス供給口11aに供給される。
第1ガス供給口11aに供給された少量のガスは、第1配管11を通って吹込プラグ2aに供給される。このように、連続鋳造時に僅かな量のガスが第1配管11を介して吹込プラグ2aへ継続的に供給されるようにして、吹込プラグ2aの吐出口2b内に溶鋼Mが浸入することを阻止する。
なお、連続鋳造時に接続されるガス供給源Gが制御部を有しない場合は、ガス供給源Gと第1ガス供給口11aとの間にガス調整手段を介在させるとよい。このガス調整手段により、流量制御された少量のガスを吹込プラグ2aに供給することができる。
[第5実施形態]
第5実施形態は、図9に示すガス供給装置10dを使用して、鋼の連続鋳造方法を実施する形態である。なお、図9において第4実施形態と同一要素には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違する部分について説明する。
第5実施形態は、図9に示すガス供給装置10dを使用して、鋼の連続鋳造方法を実施する形態である。なお、図9において第4実施形態と同一要素には同一の符号を付して説明を省略し、主に相違する部分について説明する。
本形態の鋼の連続鋳造方法は、図8に示す連続鋳造装置1を用いて鋼片Fを連続的に鋳造する方法である。この場合の連続鋳造装置1は、図8に示すガス供給装置10cに代えて、図9に示すガス供給装置10dを有する。
図9に示すガス供給装置10dは、吹込プラグ2a、第1ガス供給口11a、第1逆止弁11b、第2逆止弁12a、蓄圧ボンベ12c、流量調整弁12d、第1配管11、第2配管12を有する。
本形態の第1配管11は、第1実施形態の図1と同様にして、一方側端部に第1ガス供給口11aが設けられ、途中に第1逆止弁11bが設けられ、他方側端部に吹込プラグ2aが設けられている。第1逆止弁11bによって、第1ガス供給口11a側にガスが逆流しないようになっている。
第2配管12は、第1実施形態の図1と同様にして、接続点21および接続点22で第1配管11と接続されている。本形態の第2配管12は、第2逆止弁12aと、流量調整弁12d(ガス調整部に相当)と、蓄圧ボンベ12cとを途中に有する。第2配管12は、連続鋳造用のガス供給源Gから供給されるガスを、流量調整弁12dで流量制御して吹込プラグ2aに供給する。
精錬時は第1配管11の第1ガス供給口11aに図示しないガス供給源が連結され、第4実施形態と同様にして溶鋼Mの精錬が行われる。溶鋼Mの精錬が終わると、第1ガス供給口11aから図示しないガス供給源が切り離される。
本形態の鋼の連続鋳造方法は、連続鋳造時にガス供給装置10dの第1ガス供給口11aに二点鎖線で示すガス供給源Gを連結し、第4実施形態と同様の連続鋳造を行うものである(図8参照)。連続鋳造時には、ガス供給源Gから第1ガス供給口11aに、ガス供給源Gに内蔵された制御部により流量制御された少量のガスが供給される。この少量のガスは、第1配管11を通って吹込プラグ2aに送られ、吹込プラグ2aの吐出口2bから溶鋼M中に吹き出される。これにより、連続鋳造の操作中に、吹込プラグ2aの吐出口2b内に溶鋼Mが浸入することが阻止される。
また、第1ガス供給口11aに供給されたガスの一部は、第2逆止弁12aを有する第2配管12を介して蓄圧ボンベ12cに送られ、蓄圧ボンベ12c内に補充されて蓄圧ボンベ12c内のガス圧が高くなる。これにより、取鍋2が連続鋳造装置1より切り離されたときや、第1ガス供給口11aから図示しないガス供給源が切り離されたときでも、蓄圧ボンベ12c内に蓄えられたガスが継続して吹込プラグ2aに送られるので、吹込プラグ2aの吐出口2bへ溶鋼Mが浸入することを防ぐことができる。
なお、連続鋳造時に連結されるガス供給源Gに、適当なガス調整手段が設けられない場合がある。この場合は、吹込プラグ2aと第1ガス供給口11aとの間に介在させたガス調整手段により、流量制御された少量のガスを吹込プラグ2aに供給することができる。
本形態では、ガス調整手段として流量調整弁12dを用いたが、第1実施形態における図1及び図2に示す圧力調整弁12bを用いてもよい。この場合は、圧力調整弁12bによりガスの圧力を調整することにより、ガス流量を調整することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形又は拡張を施すことができる。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変形又は拡張を施すことができる。
例えば、上記第1実施形態から第5実施形態までは、吹込プラグ2aとして、複数のスリット2cを有して構成されたスリットプラグを用いたが、これに限られず、図10に示される多孔質の定形耐火物層を有して構成されたポーラスプラグを用いてもよい。
連続鋳造が終了した後、取鍋2内の残渣排除及び吹込プラグ2aの洗浄を行う際にも、ガス供給源G又は蓄圧ボンベ12cから吹込プラグ2aへガスを供給するようにしてもよい。この場合、洗浄時に吹込プラグ2a内にガスを吹き込むことにより、吹込プラグ2a内の浸入物を除去することができ、吹込プラグ2aの次回使用時のガス吹きを確実にすることができる。
連続鋳造が終了して排滓する場合に、第1ガス供給口11aに別のガス供給源を接続して吹込プラグ2aへガスを供給するようにしてもよい。この場合、吹込プラグ2a内にガスが吹き込まれることにより、吹込プラグ2a内の残留物を除去することができ、吹込プラグ2aの損耗を抑えることができる。
ガス調整手段として、圧力調整弁12bまたは流量調整弁12dを用いた。これらの調整弁に代えて、他のガス調整手段を用いてもよい。他のガス調整手段は、ガスの圧力や流量を制御できればよく、例えばガス流路の断面積が狭い絞り弁や、管径の小さい細管、ガス流量を制限するフィルタなどが該当する。他のガス調整手段であっても、ガスの圧力や流量を調整することができるので、吹込プラグ2aの吐出口2bへ溶鋼Mが浸入して凝固するのを防止でき、吹込プラグ2a内の残留物を除去することができる。
上記第1実施形態から第5実施形態までは、精錬時には第1ガス供給口11aに連結する図示しないガス供給源から第1配管11を介して取鍋2の吹込プラグ2aへ多量のガスを供給した。また、連続鋳造時には第2ガス供給口13a(ただし第4実施形態では第1ガス供給口11a)に連結するガス供給源Gから第2配管12(ただし第4実施形態では第1配管11)を介して吹込プラグ2aへ流量制御された少量のガスを供給した。この形態に代えて、溶鋼Mの精錬を終えてから鋼片Fの連続鋳造を開始するまでの間についても、連続鋳造時と同様にガス供給源Gから吹込プラグ2aへガスを継続して供給してもよい。つまり、溶鋼Mの精錬後は、ガス供給源Gから吹込プラグ2aへガスを継続して供給する。こうすれば、溶鋼Mの精錬を終えてから鋼片Fの連続鋳造を開始するまでの間に、吹込プラグ2a内へ溶鋼Mが浸入して凝固するのを阻止できる。したがって、吹込プラグ2a内に溶鋼Mが浸入して吹込プラグ2aが損傷することをさらに確実に防止できる。
1…連続鋳造装置、2…取鍋、2a…吹込プラグ、2b…吐出口、2c…スリット、3…タンディッシュ、4…鋳型、5…ロングノズル、5a…注出口、6…浸漬ノズル、7…ガイドロール、10,10a,10b,10c,10d…ガス供給装置、11…第1配管、11a…第1ガス供給口、11b…第1逆止弁、12…第2配管、12a…第2逆止弁、12b…圧力調整弁、12c…蓄圧ボンベ、12d…流量調整弁、12e…ガス調整部、13…第3配管、13a…第2ガス供給口、13b…第3逆止弁、21,22,23,25…接続点、24…連結口、F…鋼片(鋼)、G…ガス供給源、M…溶鋼
Claims (9)
- 取鍋内に収容された溶鋼の精錬時にガスが供給される第1ガス供給口を有し、前記取鍋に取り付けられた吹込プラグへガスを供給する第1配管と、
前記第1ガス供給口からのガスが蓄えられる蓄圧ボンベと、前記吹込プラグに供給されるガス流量を調整するためのガス調整部とを有し、前記第1配管よりも少量のガスを前記吹込プラグへ供給する第2配管と、
前記取鍋内の前記溶鋼がタンディッシュを介して鋳型に流し込まれる連続鋳造時にガスが供給される第2ガス供給口を有し、前記ガス調整部よりもガス上流側にて前記第2配管に接続される第3配管と、
を備えたことを特徴とするガス供給装置。 - 前記ガス調整部は、ガス供給路が狭くなっている絞り弁である請求項1に記載のガス供給装置。
- 前記ガス調整部は、圧力調整弁及び流量調整弁の少なくとも一方である請求項1または2に記載のガス供給装置。
- 前記ガス調整部は、前記第1配管よりも管径が小さく設定されている前記第2配管であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガス供給装置。
- 前記第1配管における前記吹込プラグと前記第1ガス供給口との間に設けられ、前記第1ガス供給口側へガスが逆流しないようにするための第1逆止弁と、
前記第2配管における前記吹込プラグと前記第1ガス供給口との間に設けられ、前記第1ガス供給口側へガスが逆流しないようにするための第2逆止弁と、
前記第3配管における前記第2配管と前記第2ガス供給口との間に設けられ、前記第2ガス供給口側へガスが逆流しないようにするための第3逆止弁と、
を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のガス供給装置。 - 溶鋼が収容された取鍋と、前記取鍋内から前記溶鋼が注入されるタンディッシュと、前記タンディッシュ内から前記溶鋼が流し込まれる鋳型と、を有する連続鋳造装置を用いて鋼を連続的に鋳造する鋼の連続鋳造方法において、
前記取鍋に取り付けられた吹込プラグの吐出口へ前記溶鋼が浸入することを防止するために、ガス供給源から流量制御されたガスを前記吹込プラグへ供給しながら連続鋳造を行うことを特徴とする鋼の連続鋳造方法。 - 前記ガス供給源から前記吹込プラグへのガス供給は、
前記取鍋に取り付けられたガス供給口と、前記ガス供給口と前記吹込プラグとを結ぶ配管とからなるガス供給装置の前記ガス供給口に前記ガス供給源を連結することによりなされる請求項6に記載の鋼の連続鋳造方法。 - 前記ガス供給源から前記吹込プラグへのガス供給は、
前記取鍋に取り付けられた前記吹込プラグと第1ガス供給口とこれら前記第1ガス供給口と前記吹込プラグとを結ぶ第1配管と、ガスを蓄える蓄圧ボンベと、前記第1配管からガスを供給され前記蓄圧ボンベにガスを供給するとともに前記蓄圧ボンベから前記吹込プラグに前記第1配管よりも少ない量のガスを供給するためのガス調整手段とを有する第2配管とからなるガス供給装置の前記第1ガス供給口に前記ガス供給源を連結することによりなされる請求項6に記載の鋼の連続鋳造方法。 - 前記ガス供給源から前記吹込プラグへのガス供給は、
前記取鍋に取り付けられた前記吹込プラグと第1ガス供給口とこれら前記第1ガス供給口と前記吹込プラグとを結ぶ第1配管と、ガスを蓄える蓄圧ボンベと、前記第1配管からガスを供給され前記蓄圧ボンベにガスを供給するとともに前記蓄圧ボンベから前記吹込プラグに前記第1配管よりも少ない量のガスを供給するためのガス調整手段とを有する第2配管と、第2ガス供給口を有し前記ガス調整手段よりもガス上流側にて前記第2配管に接続された第3配管とからなるガス供給装置の前記第2ガス供給口に前記ガス供給源を連結することによりなされる請求項6に記載の鋼の連続鋳造方法。
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JP2014237161A (ja) * | 2013-06-07 | 2014-12-18 | 東京窯業株式会社 | 蓄圧ボンベを持つ取鍋 |
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2017
- 2017-04-18 WO PCT/JP2017/015571 patent/WO2017212795A1/ja active Application Filing
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