JP6715729B2 - ガス供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス供給装置に関する。
従来、溶融金属(金属溶湯)の取り扱いに取鍋が使用されている。取鍋は、溶融金属を貯留・収容する。取鍋は、貯留や収容された溶融金属にガスを吹き込むガス吹込プラグ(以下、吹込プラグとも称する。)が設けられている。通常、吹込プラグは、槽状の取鍋の底部に設けられる。吹込プラグは、アルゴンや窒素などのガスを溶融金属中に吹き込む。これにより、溶融金属の攪拌、温度調整、非金属成分の除去反応の促進等が行われる。吹込プラグには、連続した細孔を備えた多孔質の定形耐火物層を有するポーラスプラグや、緻密な不定形耐火物層にスリット(スリット状の細孔)が形成されたスリットプラグが用いられる。吹込プラグは、多孔質の細孔やスリット状の細孔をガスが通過し、金属溶湯にガスを吹き込む。
そして、ガス吹き込み処理後に取鍋の移動を行う場合、ガスの配管との接続を外して移動する。このとき、ガスの吹き込みが停止していることから、吹込プラグの細孔の内部に溶融金属が入りこむ。細孔の内部に入り込んだ溶融金属は、時間の経過により凝固する。その後に取鍋を再度使用しようとしても、吹込プラグの細孔は入り込んだ金属により閉塞している。このため、取鍋の再使用前に細孔に入り込んだ金属を除去する必要があった。
この問題に対し、ガスを加圧状態で蓄えた蓄圧ボンベ(以下、ボンベとも称する。)を取鍋に取り付けておき、ガスの配管がガス供給源と切り離されているときは、このボンベから吹込プラグにガスを供給するガス供給装置が特許文献1に提案されている。
特許文献1には、蓄圧ボンベと、ガス供給源とプラグとを接続する主管路と、主管路と蓄圧ボンベとを接続する第一副管路と、第一副管路と主管路とを接続する第二副管路と、各管路に設けられた第1〜第3逆止弁と、主管路におけるガスの流通抵抗を増加させる抵抗付与部と、抵抗付与部より下流側で主管路を流通するガスの圧力を調節する圧力調整弁とを備えたガス供給装置が記載されている。このガス供給装置は、ガス供給源から供給されたガスをガス吹込プラグに供給しつつ、蓄圧ボンベ内にガスを十分かつ速やかに充填することができる。
特開2009−41075号公報
従来のガス供給装置では、ガス供給源と吹込プラグとを接続する主管路に、ガス供給源と蓄圧ボンベとを接続する第一副管路が直交した状態で接続している。この構成では、主管路に供給したガスは、主管路に沿って流れる。つまり、主管路の第一副管路が接続する接続部近傍では、第一副管路の接続部の端面(開口部の開口面)に沿った方向にガスが流れる。このため、接続部から第一副管路内にガスが流れ込みにくくなっている。つまり、従来のガス供給装置では、ボンベにガスが流れにくくなっている。すなわち、ボンベに向けて流れるガス量が減少し、ボンベにガスが蓄圧されにくくなるという問題があった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、ボンベに十分なガスを素早く蓄えることができるガス供給装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のガス供給装置は、取鍋内に収容された溶鋼の精錬時にガスの供給を受けるガス受け口を有し、ガス受け口よりガスの供給を受けて取鍋に取り付けられたガス吹込プラグにガスを供給する第1ガス流路と、ガスを蓄える蓄圧ボンベを有し、ガス受け口よりガスの供給を受けて蓄圧ボンベにガスを供給する第2ガス流路と、蓄圧ボンベからガス吹込プラグに少量のガスを供給する第3ガス流路と、を有するガス供給装置において、第2ガス流路は、第1ガス流路に接続部で接続し、接続部にガスが流れ込む流れ方向と接続部から第1ガス流路を下流側に流れるガスの流れ方向がなす第1の角度(α)と、接続部にガスが流れ込む流れ方向と接続部から第2ガス流路を下流側に流れるガスの流れ方向がなす第2の角度(β)とが、β>αであり、接続部から第1ガス流路を下流側に流れるガスの流れ方向と、接続部から第2ガス流路を下流側に流れるガスの流れ方向がなす第3の角度(γ)が90°未満であることを特徴とする。
本発明のガス供給装置は、第2ガス流路が第1ガス流路に接続部で接続しており、ガス受け口より供給されたガスは、第1ガス流路と第2ガス流路を流れることができる。そして、ガス流路を流れるガスが接続部でなす角度が第2の角度(β)>第1の角度(α)の関係を満たす。この関係を満たすことで、ガス受け口より供給されたガスは、第一ガス流路より、第2ガス流路を蓄圧ボンベに向けて流れる。この結果、ボンベに十分なガスを蓄えることができる。
詳しくは、ガス受け口より供給され接続部まで流れたガス(ガスの分子)は、その流れ方向に沿った慣性力が働いている。二つのガス流路の接続部では、慣性力に従ってガスが流れる。本発明では、第2の角度(β)>第1の角度(α)であるため、接続部から第1ガス流路を流れようとするガスは、第2ガス流路を流れようとするガスよりも、ガスの流れ方向が大きく変化している(角度が曲がる曲がり量が大きくなっている)。この場合、接続部を通過して第1ガス流路を流れようとするガスの流れは、第2ガス流路を流れようとするガスよりも、接続部を通過するときの抵抗が大きくなる。そうすると、ガス受け口より供給されたガスは、第1ガス流路よりも第2ガス流路を流れるようになる。この結果、本発明のガス供給装置は、第1ガス流路よりも第2ガス流路にガスが流れることで、蓄圧ボンベに十分なガスを素早く蓄えることができる。
実施形態のガス供給装置の構成を示す構成図である。 実施形態のガス供給装置のプラグの構成を示す部分拡大図である。 実施形態のガス供給装置の接続部近傍における構成を示す部分拡大図である。 実施形態のガス供給装置におけるガスの流れを示す構成図である。 実施形態のガス供給装置におけるガスの流れを示す構成図である。 実施形態のガス供給装置におけるガスの流れを示す構成図である。 変形形態2のガス供給装置のプラグの構成を示す部分拡大図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態におけるガス供給装置について、図1〜図4を参照して説明する。本実施形態では、図1に示すように、ガス供給装置1は溶鋼Mが収容された取鍋7に組み付けられる。
(ガス供給装置)
本形態では、図1に示されるガス供給装置1により、取鍋7の吹込プラグ6へガスが供給される。本形態のガス供給装置1は、第1配管20、第2配管30、及び第3配管40を有して構成される。
次に、本形態のガス供給装置1について説明する。本形態では、図1に示されるガス供給装置1により、取鍋7の吹込プラグ6へガスが供給される。ガス供給装置1は、ガス供給口21、ガス排出口22及び逆止弁23を有する第1配管20と、蓄圧ボンベ5及び逆止弁33を有する第2配管30と、ガス調整手段としてのガス流量調整弁43を有する第3配管40と、を備えて構成されている。第1配管20は第1ガス流路を区画する。第2配管30は第2ガス流路を区画する。第3配管40は第3ガス流路を区画する。
第1配管20のガス供給口21は、取鍋7に溶鋼Mを収容した精錬中においては、図1に示すように、ガス供給源Gに連結され、ガス供給源Gから多量のガスが供給される。ガス供給口21に供給された多量のガスは、第1配管20を通って吹込プラグ6に供給される。ガス供給口21は、精錬終了時にガス供給源Gから切り離される。ガス供給口21は、ガス受け口に相当する。
第1配管20のガス排出口22は、吹込プラグ6に連結する。吹込プラグ6は、取鍋7内に収容された溶鋼Mにガスを吹込むためのものである。この吹込プラグ6は、耐火物で形成され、円錐台形状を有している。吹込プラグ6は、ガス吹込プラグに相当する。
また、吹込プラグ6には、図2に示すように、ガスを通過させるためのガス流路として複数のスリット60が設けられている。複数のスリット60は、吹込プラグ6内部を貫通し、スリット状の細孔を形成している。吹込プラグ6に供給されたガスは、スリット60を通って吹出口61から取鍋7内へ吹き出される。
具体的には、溶鋼Mの精錬時においては、ガス供給源Gから第1配管20を介して吹込プラグ6へ多量のガスが供給され、吹込プラグ6の吹出口61から溶鋼Mに多量のガスが吹き出されることにより溶鋼Mの精錬が行われる。ガスとしては、例えばアルゴンガス等の不活性ガスを用いるものとする。
取鍋7は、吹込プラグ6が設けられる部材であり、高温の溶鋼Mを収容可能な耐火物からなる槽状の容器である。取鍋7は、その底部に吹込プラグ6を設けている。
第1配管20のガス供給路における第2配管30との接続部31と、第1配管20のガス供給路における第3配管40との接続部42との間には、逆止弁23が設けられている。これにより、ガス供給源Gからガス供給口21が切り離された時に、吹込プラグ6からガス供給口21側へガスが逆流することを防止している。
第2配管30は、ガス供給口21に供給された多量のガスを蓄圧ボンベ5に蓄えるためのものであり、第1配管20に接続部31で連結されている。第2配管30は、蓄圧ボンベ5に接続部32で連結されている。蓄圧ボンベ5には、溶鋼Mにガス供給源Gからのガスを吹き込むときに、ガス供給源Gからのガスの一部が蓄えられる。
更に、第2配管30のガス供給路における第1配管20との接続部31と、第2配管30のガス供給路における第3配管40との接続部41との間には、逆止弁33が設けられている。これにより、ガス供給源Gからガス供給口21が切り離された時に、蓄圧ボンベ5からガス供給口21側へガスが逆流することを防止している。
第3配管40は、蓄圧ボンベ5に蓄えられたガスを吹込プラグ6に供給するためのものであり、第2配管30と接続部41で、第1配管20と接続部42でそれぞれ連結されている。第3配管40には、ガス流量調整弁43が配設されている。このガス流量調整弁43は、ガス流量を調整するためのものであり、例えばニードルバルブが用いられる。
第1配管20と第2配管30は、図1、図3に示したように、連結部が略Y字をなすように連結されている。図3は、第1配管20と第2配管30の連結部近傍の構成を拡大して示す図である。第1配管20は、第2配管30が連結する接続部31で屈曲している。第2配管30は、接続部31の上流と下流が連続した直管状をなすように連結している。
より具体的には、第1配管20の一部であって、接続部31の直上流部24は、直管を形成している。第1配管20の一部であって、接続部31の直下流部25も、直管を形成している。直管とは、軸方向の伸びる方向が直線状の管を示し、直管内を流れるガスの流れ方向が直線となる管を示す。そして、直上流部24の伸びる方向は、接続部31にガスが流れ込む流れ方向240となる。直下流部25の伸びる方向は、接続部31から第1配管20を下流側に流れるガスの流れ方向250となる。直上流部24と直下流部25とのなす角が第1の角度(α)となる。第1の角度(α)は、ガスの流れ方向240と方向250とがなす角にも相当する。
第2配管30の一部であって、接続部31の直下流部34は、直管を形成している。そして、直下流部34の伸びる方向は、接続部31から第2配管30を下流方向に流れるガスの流れ方向340となる。直上流部24と直下流部34とのなす角が第2の角度(β)となる。第2の角度(β)は、ガスの流れ方向240と方向340とがなす角にも相当する。
さらに、第1配管20の直下流部25と第2配管30の直下流部34のなす角が第3の角度(γ)となる。
なお、本形態のガス供給装置1では、α、β、γの具体的な角度は限定されるものではないが、第1の角度(α)と第2の角度(β)とは、β>αとなっている。
また、第2の角度(β)が180°に近いほど好ましく、β=180°であることが最も好ましい。この場合、第1の角度(α)についても、第2の角度(β)に近いほど好ましい。また、第3の角度(γ)が90°未満であることが好ましい。
[本形態の動作]
次に、本形態のガス供給装置1の動作を、図3〜図6を用いて、より具体的に説明する。
本形態のガス供給装置1は、取鍋7に組み付け固定されている。取鍋7に高温の溶鋼Mを収容(貯留)する。この状態で、ガス供給口21は、ガス供給源Gに連結され、ガス供給源Gから多量のガスが供給される。ガス供給口21から供給したガスは、図4中の矢印で示したように、第1配管20を通って、接続部31にまで流れる。
第1配管20内を接続部31まで流れたガスの分子には、直上流部24の伸びる方向に沿った慣性力が働いている。つまり、接続部31まで流れたガスは、直上流部24の伸びる方向に沿って流れようとする。この慣性力により、第1配管20の直下流部25よりも第2配管30の直下流部34に、より多くのガスが流れ込む。
より具体的には、図3に示したように、第1配管20内を、直上流部24,接続部31,直下流部25の順序で流れるガスは、その流れ方向が、接続部31で第1の角度αで曲げられている。ガスの流れ方向が曲がることは、曲がらない場合と比較してガスの流れが規制されること(接続部31を通過するときの抵抗の増加)を示す。そして、第1の角度αが小さいほど、ガスの流れ方向が曲がる変化量が大きいことを示し、ガスの流れを規制する程度が増加する(接続部31を通過するときの抵抗の増加を示す)。
一方、第1配管20の直上流部24,接続部31,第2配管30の直下流部34の順序で流れるガスは、その流れ方向が、接続部31で第1の角度βで曲げられる。本形態では、β=180°であり、慣性力に沿って流れ、ガスの流れ方向が規制されない(接続部31を通過するときの抵抗の発生が抑えられる)。
この結果、本形態のガス供給装置1では、ガス供給口21から供給したガスは、図4中の矢印で示したように、第2配管30を流れて蓄圧ボンベ5にガスが供給され、蓄圧ボンベ5に蓄圧する。
さらに、本形態のガス供給装置1は、第1配管20の直下流部25と第2配管30の直下流部34のなす第3の角度(γ)が90°未満である。第3の角度(γ)が90°未満となることで、第1配管20の直上流部24から第2配管30の直下流部34に接続部31をガスが流れるときに、圧力損失の発生が抑えられる。これにより、第2配管30の直下流部34から蓄圧ボンベ5に流れるガスの減少が抑えられ、蓄圧ボンベ5にガスが充填する時間の増加が抑えられる。
蓄圧ボンベ5にガスが十分に蓄えられると、第2配管30のガス圧力が高くなり、第2配管30にガスが流れにくくなる。そうすると、ガス供給口21からのガスは、第1配管20を流れるようになる。すなわち、吹込プラグ6にガスが送られる。具体的には、図5中矢印で示したように、第1配管20をガスが流れる。第1配管20を流れるガスは、ガス排出口22を介して吹込プラグ6に供給され、吹込プラグ6から取鍋7に収容した溶鋼Mに吹き込まれ、精錬等が行われる。
このとき、蓄圧ボンベ5に蓄えられたガスは、第2配管30の逆止弁33と第3配管40のガス流量調整弁43の閉塞により、第2配管30内及び第3配管40内を流れることなく蓄圧ボンベ5にガスが蓄えられた状態が維持される。さらに、第1配管20を流れるガスは、接続部42から第3配管40を逆流しようとしても、ガス流量調整弁43により規制される。
そして、精錬等が終了した場合や取鍋7を移動する場合、ガス供給装置1は、ガス供給口21をガス供給源Gから切り離す。この状態では、第1配管20へガス供給源Gからのガスの供給が停止する。そうすると、第1配管20の下流側のガス圧が相対的に高まり、ガス供給口21からガス供給装置1中のガスが吹き出そうとする。この場合、第1配管20の逆止弁23と第2配管30の逆止弁33とにより、ガスの逆流が規制される。その結果、ガス供給口21からガス供給装置1中のガスが排出(漏出)することが抑えられている。
そして、ガス流量調整弁43を開くことで、図6に示したように、第3配管40に少量のガスを流す。第3配管40を流れた少量のガスは、接続部42、配管20を通り、ガス排出口22を介して吹込プラグ6に供給され、吹込プラグ6から取鍋7に収容した溶鋼Mに吹き込まれる。
このように蓄圧ボンベ5に蓄えられたガスは、吹込プラグ6から少量で吹き出すことで、吹込プラグ6のガスが流通するスリット60に溶融金属が浸入しなくなり、吹込プラグ6のガス透過性が悪化してガスの吹き込みに支障を来すことや、吹込プラグ6の酸素洗浄時における損耗が大きくなることを防止し、繰り返し使用が可能な回数が少なくなることが防止できる。
[本形態の効果]
以上に説明したように、本形態のガス供給装置1は、第1配管20と、ガス供給口21よりガスの供給を受けて蓄圧ボンベ5にガスを供給する第2配管30と、蓄圧ボンベ5から吹込プラグ6に少量のガスを供給する第3配管40と、を有する。そして、第2配管30は、第1配管20に接続部31で接続し、接続部31にガスが流れ込む流れ方向240と接続部31から第1配管20を下流側に流れるガスの流れ方向250がなす第1の角度αと、接続部31にガスが流れ込む流れ方向240と接続部31から第2配管30を下流側に流れるガスの流れ方向340がなす第2の角度βとが、β>αである。
本形態のガス供給装置1は、第1配管20,第2配管30,第3配管40を有する構成により、ガス供給口21にガスが供給されていない状態でも、吹込プラグ6に少量のガスを供給することができる。そして、吹込プラグ6のガスが流通するスリットに溶鋼Mが浸入しなくなり、吹込プラグ6のガス透過性が悪化してガスの吹き込みに支障を来すことや、吹込プラグ6の酸素洗浄時における損耗が大きくなることを防止し、繰り返し使用が可能な回数が少なくなることが防止できる。
そして、本形態の構成では、第2の角度βが第1の角度αよりも大きいことから、第1配管20よりも第2配管30にガス供給源Gからのガスが流れやすくなっている。つまり、ガス供給口21から供給したガスは、第1配管20よりも第2配管30に流れ込む。そして、第2配管30を流れて蓄圧ボンベ5にガスが供給され、蓄圧ボンベ5にガスを蓄圧する。すなわち、蓄圧ボンベ5に十分なガスを蓄えることができるガス供給装置1となっている。
なお、本形態のガス供給装置1によると、α、βの具体的な角度は限定されるものではないが、βが180°に近いほど好ましく、β=180°であることが最も好ましい。αについても、βに近いほど好ましい。この構成となることで、第2配管30にガスが流れやすくなる。
本形態のガス供給装置1は、第2の角度βが、180°である。この構成となることで、ガス供給源Gからガス供給口21に供給されたガスは、ガスに働く慣性力により、接続部31よりも下流側では第1配管20よりも第2配管30に流れ易くなっている。この結果、第1配管20よりも第2配管30(詳しくは、蓄圧ボンベ5に向けて)にガスが流れ、蓄圧ボンベ5に十分なガスを蓄えることができる。
本形態のガス供給装置1は、接続部31から第1配管20を下流側に流れるガスの流れ方向250と、接続部31から第2配管30を下流側に流れるガスの流れ方向340がなす第3の角度γが90°未満である。この構成によると、第1配管20の直上流部24から接続部31を介して第2配管30の直下流部34をガスが流れるときに、第1配管20の直下流部25側において負圧の発生が抑えられる。つまり、第2配管30内を流れるガスは、流れが規制されることが抑えられている。この結果、本形態のガス供給装置1は、蓄圧ボンベ5に十分なガスを素早く蓄えることができる。
[変形形態1]
実施形態のガス供給装置1は、従来のガス供給装置1と同様に、フィルタや圧力センサをさらに、設けた構成を有していてもよい。
フィルタは、ガスに含まれる異物(不純物)を除去する。フィルタを設けることで、不純物による配管の目詰まりを抑えることができる。フィルタは、例えば、ガス供給口21の直下流部に設けることができる。また、これ以外の場所に設けてもよい。例えば、各配管20、30、40の管路中の少なくとも一カ所に設けてもよい。
圧力センサは、各配管20、30、40に接続し、各配管20、30、40を流れるガスの圧力を測定する。例えば、第2配管30に設けることで、蓄圧ボンベ5に流入するガスの圧力を直接測定できる。さらに、第2配管30の逆止弁33の上流側の蓄圧ボンベ5に連通するガス供給路中に設けると、蓄圧ボンベ5に蓄圧するガスの圧力を測定できる。また、第1配管20のガス供給路における第3配管40が連結する接続部42より下流側に設けることで、吹込プラグ6に供給されるガスの圧力を直接測定できる。圧力センサは、接続する管路内のガス圧力を測定できるセンサであれば、具体的な構成が限定されるものではない。
実施形態のガス供給装置1は、取鍋7とガス供給装置1との間、ガス供給装置1を構成するそれぞれの部材同士の間、に断熱材を配していてもよい。断熱材を配することで、取鍋7に収容した高温の溶鋼Mの熱がガス供給装置1を過熱することを防止する。断熱材は、過熱を抑える部材を用いることができ、耐熱樹脂や多孔質の焼成材など断熱効果の高い材質から形成することができる。
[変形形態2]
実施形態のガス供給装置1は、吹込プラグ6としてスリット状の細孔を備えた構成のプラグを用いているが、これに限られず、図7に示す多孔質の定形耐火物により構成されたポーラスプラグを用いてもよい。
本形態の吹込プラグ6は、図7に示すように、細孔同士がつながった多数の細孔62が設けられている。つながった多数の細孔62は、ガスを通過させるためのガス流路となる連通孔を形成している。多数の細孔62から形成される連通孔は、吹込プラグ6内部を貫通している。吹込プラグ6に供給されたガスは、この連通孔を通って吹出口61から取鍋7内へ吹き出される。
これら変形形態1〜2のガス供給装置においても、実施形態のガス供給装置1と同様な効果を発揮できる。
1:ガス供給装置
20:第1配管 21:ガス供給口 22:ガス排出口
23:逆止弁 24:直上流部 25:直下流部
30:第2配管 31、32:接続部
33:逆止弁 34:直下流部
40:第3配管 41、42:接続部 43:ガス流量調整弁
5:蓄圧ボンベ
6:吹込プラグ 60:スリット 61:吹出口
62:細孔
7:取鍋

Claims (3)

  1. 取鍋内に収容された溶鋼の精錬時にガスの供給を受けるガス受け口を有し、該ガス受け口より該ガスの供給を受けて該取鍋に取り付けられたガス吹込プラグに該ガスを供給する第1ガス流路と、
    ガスを蓄える蓄圧ボンベを有し、該ガス受け口より該ガスの供給を受けて該蓄圧ボンベに該ガスを供給する第2ガス流路と、
    前記蓄圧ボンベから前記ガス吹込プラグに該ガスを供給する第3ガス流路と、
    を有するガス供給装置において、
    該第2ガス流路は、該第1ガス流路に接続部で接続し、
    該接続部にガスが流れ込む流れ方向と該接続部から該第1ガス流路を下流側に流れるガスの流れ方向がなす第1の角度(α)と、該接続部にガスが流れ込む流れ方向と該接続部から該第2ガス流路を下流側に流れるガスの流れ方向がなす第2の角度(β)とが、β>αであり、
    該接続部から該第1ガス流路を下流側に流れるガスの流れ方向と、該接続部から該第2ガス流路を下流側に流れるガスの流れ方向がなす第3の角度(γ)が90°未満であることを特徴とするガス供給装置。
  2. 前記第2の角度(β)は、180°である請求項1記載のガス供給装置。
  3. 前記第3ガス流路は、前記ガスを供給するガス調整手段を持つ請求項1〜2のいずれか1項に記載のガス供給装置。
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