WO2017135176A1 - 順番管理システム、順番管理装置、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
施設における順番待ちを管理する順番管理システム(1000)であって、施設における順番待ちを、複数の順番待ち組を含む順番待ちブロックの単位で管理し、各順番待ちブロックに含まれる順番待ち組のステータス情報を有する順番待ちリストを保持する記憶部(310)と、順番待ちリストの更新情報の入力を受け付ける入力部(115)と、更新情報に基づいて、順番待ちリストを更新する更新部(320)とを備える。
Description
本出願は、2016年2月1日に出願された日本出願番号2016-17141号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
本発明は、順番管理システム、順番管理装置、およびプログラムに関する。
従来、レストランや銀行、役所等においては、そのサービスを待つ顧客の順番を整理するために、種々の順番管理システムが採用されている。
例えば、人気レストラン等においては、レストラン指定の予約用紙を用意し、そこに予約者の名前と人数を書くことで、顧客の順番管理を行っている(例えば特許文献1(特に、段落番号0003~0007)参照)。
例えば、人気レストラン等においては、レストラン指定の予約用紙を用意し、そこに予約者の名前と人数を書くことで、顧客の順番管理を行っている(例えば特許文献1(特に、段落番号0003~0007)参照)。
しかしながら、従来の順番管理システムは、予約者に対して受付け順に番号を発行し、1組ずつ順番に案内するシステムである。したがって、入浴施設や映画館などで採用されている入れ替え制のように、複数の組をブロック単位で案内する順番管理には対応できていなかった。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、入れ替え制のように、複数の組をブロック単位で案内する順番管理に対応することを目的の一つとする。
本発明の一実施形態に係る順番管理システムは、施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、前記施設における順番待ちを、複数の順番待ち組を含む順番待ちブロックの単位で管理し、各順番待ちブロックに含まれる順番待ち組のステータス情報を有する順番待ちリストを保持する記憶部と、前記順番待ちリストの更新情報の入力を受け付ける入力部と、前記更新情報に基づいて、前記順番待ちリストを更新する更新部とを備えたものである。
また、順番が到来した順番待ちブロックに含まれる各順番待ち組に対し、一括でステータス情報を更新する操作を受け付ける一括操作部を備えるようにしてもよい。
また、順番待ちブロックに含まれる各順番待ち組に対し、一括で呼出または案内を行った際、呼出または案内に応じない順番待ち組があった場合には、次の順番のブロックから、代わりの順番待ち組を繰り上げる操作を受け付ける繰り上げ操作部を備えるようにしてもよい。
また、順番待ちブロック数と1順番待ちブロックあたりの待ち時間である基準待ち時間に基づいて、現在の待ち時間を算出する待ち時間算出部を備えるようにしてもよい。
本発明によれば、複数の組をブロック単位で案内する順番管理に対応することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る順番管理システム1000の概略構成を示す図である。同図に示すように、順番管理システム1000は、サービスを提供する施設に設けられる順番管理端末100と、順番管理端末100に接続されたプリンタ200と、通信ネットワークNを介して順番管理端末100を統括管理する管理サーバ300とを備えて構成されている。
図1は、本実施形態に係る順番管理システム1000の概略構成を示す図である。同図に示すように、順番管理システム1000は、サービスを提供する施設に設けられる順番管理端末100と、順番管理端末100に接続されたプリンタ200と、通信ネットワークNを介して順番管理端末100を統括管理する管理サーバ300とを備えて構成されている。
本実施形態では、ある入浴施設Aが提供するサービスに関して、利用者の順番待ちを管理する場合を例に説明するが、これに限る趣旨ではなく、複合アミューズメントシステム、ショッピングモール、デパートなどの店舗や、映画館、病院や公共施設など、来訪者の順番待ちの管理を行うあらゆる施設に適用可能である。また、説明の便宜上、入浴施設Aに設置された順番管理端末100、店舗Bに設置された順番管理端末100を図示しているが、多数の施設に設置される順番管理端末100が管理サーバ300によって管理されている。
順番管理端末100は、施設の入り口付近などに設置され、来訪者が当該施設へ入場したり、サービスを受けたりする際の順番待ちを管理するための端末装置であり、タブレット端末などが利用される。サービスを提供する業者は、あらゆる業種・業態の業者が対象となる。順番管理端末100は、タブレット端末に限らず、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートPC、スマートフォン、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)など、通信ネットワークNを介して管理サーバ300とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。
プリンタ200は、有線ケーブルまたは無線によって順番管理端末100と接続され、順番待ちの数などをあらわす順番券やクーポンなどを発券する。
管理サーバ300は、汎用的なコンピュータによって構成され、そのコンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。ここで、管理サーバ300を構成するコンピュータは、必ずしも1台である必要はなく、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。管理サーバ300は、施設ごとに順番管理端末100を管理するための管理データベース(記憶部)310と、プロセッサ(更新部、待ち時間算出部、順番待ちブロック構成部)320と、を備えている。管理データベース310は、クライアント管理テーブルTA1と、ステータス管理テーブルTA2を備えている。
クライアント管理テーブルTA1には、施設ごとに固有のIDとパスコード(アカウント)が対応づけて登録されている。ここでは、「入浴施設A」で利用される順番管理端末100に対して「ID:A1・・・」、「パスコード:AA2・・・」が設定されている。これら施設ごとのID及びパスコードは、例えば、システム導入の際に各施設で順番待ちの管理を行う管理者(例えば、店舗のオーナーなど)によって設定される。なお、本実施形態では、1施設で1台の順番管理端末100を利用する場合を想定するが、1施設で複数の順番管理端末100を利用しても良い。1施設で複数の順番管理端末100を利用する場合には、同一のIDとパスコードを利用しても良いが、例えば所定の条件に従い、複数のIDとパスワードを使い分けるようにしてもよい。
ステータス管理テーブルTA2には、各施設での順番待ちリストが登録されている。この順番待ちリストは、順番待ちをしている者(順番待ち組)の一覧と、各々の順番待ち組の待ち状況をあらわす情報(ステータス情報)が含まれる。順番待ちリストでは、複数の順番待ち組が1つの順番待ちブロックとして一括りで管理されている。1つの順番待ちブロックには、入れ替え制によって一度に案内される待ち組数(例えば5組)が含まれる。例えば入浴施設Aについては、順番待ちリストの1レコードに、ブロック番号「1」、受付番号「1A」、受付時刻は「13:03」、受付時に指定された人数は「3人」、ステータスは「待ち中」等の情報が含まれている。
ステータスには、順番到来前の状態である「待ち中」、順番が来たことを知らせた状態である「呼出中」、順番が来て実際に案内が済んだ状態である「案内済」、順番待ちをキャンセルした状態である「取消済」等が含まれる。ステータスとしてどのような項目を設定するかは各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。また、順番待ちリストに含める情報についても、各施設の管理者等が適宜設定および変更可能となっている。順番待ちリストの内容は、順番管理端末100から送信される順番待ちリストへの新規登録情報、またはステータスの更新情報(詳細は後述)に基づいて更新される。
プロセッサ320は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、ROM等の記憶手段に格納されている各種プログラムを実行することで管理サーバ300の各部を中枢的に制御する。また、プロセッサ320は、順番管理端末100と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム(順番管理アプリケーション)も実行する。
通信ネットワークNは、管理サーバ300と順番管理端末100との間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
図2は、順番管理端末100の主要構成を示すブロック図である。順番管理端末100は、プロセッサ110と、入力装置(入力部、一括操作部、繰り上げ操作部)115と、表示装置116と、通信インタフェース120と、記憶資源130とを備える。順番管理端末100は、利用者が直接タッチパネルなどの入力装置115を操作することで、順番待ちリストへの受付や消込み等の入力を受け付ける。ここで、利用者としては、来店者や従業者等が想定される。例えば、来店者は順番待ちリストに新たに順番待ちの登録をするための入力を行い、従業者等は順番待ちリストに登録されている情報のステータスを更新するための入力を行う。なお、ここでは、施設の管理者や従業者などを従業者等と総称する。
プロセッサ110は、算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット(CPUなど)および各種レジスタから構成され、記憶資源130に格納されている各種プログラムを実行することで順番管理端末100の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。
入力装置115は、順番待ちリストへの受付や順番待ちリストからの消込み等の入力を受け付けるための各種操作ボタンやタッチパネル115aを備えている。
表示装置116は、順番待ちリストや受付ボタン等を含む受付画面や待受画面を表示するための装置であり、例えば液晶ディスプレイにより構成される。
通信インタフェース120は、通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信インタフェース120は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置である。
記憶資源130は、例えば、物理デバイスの記憶領域が提供する論理デバイスである。物理デバイスは、例えば、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。記憶資源130は、複数の物理デバイスを1つの論理デバイスにマッピングして構築してもよいし、1つの物理デバイスを複数の論理デバイスにマッピングして構築してもよい。
記憶資源130には、オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、各種データ等が格納される。ドライバプログラムとしては、例えば、通信インタフェース120を制御するための通信インタフェースドライバプログラム等がある。また、記憶資源130には、これら各種プログラムや各種データのほか、プロセッサ110が実行することにより、管理サーバ300と連携して順番待ちを管理するためのコンピュータプログラム(順番管理アプリケーション)AP1が記憶されている。
次に、本実施形態における順番管理システム1000の動作について説明する。
順番管理システム1000の利用者としては、店舗への来店者や従業者等が想定される。来店者は、入浴施設Aの入り口付近に設置された順番管理端末100を操作して、順番待ちリストに新規の順番待ちを登録するための操作を行う。具体的には、表示装置116に表示されるメッセージに従ってタッチパネル115aを適宜操作して、必要事項を入力する。受付の際にいかなる項目を入力対象とするかは、各施設の管理者等の意向に応じて決定することができる。
順番管理システム1000の利用者としては、店舗への来店者や従業者等が想定される。来店者は、入浴施設Aの入り口付近に設置された順番管理端末100を操作して、順番待ちリストに新規の順番待ちを登録するための操作を行う。具体的には、表示装置116に表示されるメッセージに従ってタッチパネル115aを適宜操作して、必要事項を入力する。受付の際にいかなる項目を入力対象とするかは、各施設の管理者等の意向に応じて決定することができる。
なお、来訪者が直接タッチパネル115aを操作する代わりに、従業者等が入力を行ってもよい。このとき、従業者等は、施設の入り口付近に設置された順番管理端末100を操作してもよいし、後述するように、従業者等が個別に使用する順番管理端末100を操作してもよい。
なお、順番管理端末100には、お客様モードと店舗モードが用意されており、これらのモードの間の切換操作は、施設の管理者や従業者など、施設のID、パスコードを知っている者がタッチパネル115aを操作することによって行われる。お客様モードでは順番待ちの受付操作のみが可能であるが、店舗モードでは、順番待ちの受付操作の他に、順番待ちリストの更新操作や、業務記録の分析操作を行うことができる。
(順番待ちリストへの新規登録受付)
図3は、順番管理システム1000における順番待ちの新規登録受付処理の流れを示すフローチャートである。
順番管理端末100は通信インタフェース120を介して、管理サーバ300からステータス管理テーブルTA2に登録されている順番待ちリストに含まれる情報を受信する(ステップS11)。
図3は、順番管理システム1000における順番待ちの新規登録受付処理の流れを示すフローチャートである。
順番管理端末100は通信インタフェース120を介して、管理サーバ300からステータス管理テーブルTA2に登録されている順番待ちリストに含まれる情報を受信する(ステップS11)。
次に、順番管理端末100は、図4に例示するような、順番待ちの受付をするための受付画面を表示装置116に表示させる(ステップS12)。
図4は、順番管理端末100の表示装置116に表示されるお客様モードの受付画面を例示した図である。図4に示すように、受付画面では、管理サーバ300のステータス管理テーブルTA2に登録されている順番待ちリストの少なくとも一部、例えば、順番待ちをしている者の受付番号とその人数が、受付をした順番に時系列に並べられた一覧が表示される。また、現在順番待ちをしている待ち組数も表示される。さらに、待ち時間の目安や、順番待ちリストへの受け付け操作を促すメッセージや受付ボタン等が表示装置116に表示される。
待ち時間の目安は、順番待ちリストで管理されている現在の待ちブロック数に、平均的な1ブロック当たりの待ち時間を掛けて算出した値などを用いることができる。なお、待ち時間の目安は、管理サーバ300のプロセッサ320において計算し、順番管理端末100に送信するようにしてもよいし、順番管理端末100において算出するようにしてもよい。なお、受付画面に表示される項目は、各施設の管理者等の意向に応じて決定することができる。
順番管理端末100は、表示された受付画面に対して、来訪者や従業者等によるタッチパネル115aなどの入力装置115を介した操作入力が行われたか否かを検知する(ステップS13)。例えば、タッチパネル115aへの操作が検知され、入力が受け付けられると(ステップS13:YES)、順番待ちをする人数を指定するための人数指定画面を表示装置116に表示させる(ステップS14)。人数指定画面には、人数の入力操作を促すメッセージや、人数指定ボタン等が表示される。
順番管理端末100は、表示された人数指定画面に対して、来訪者や従業者等の入力装置115を介した操作入力が行われたか否かを検知する(ステップS15)。タッチパネル115aへの操作が検知され、人数の入力が受け付けられると(ステップS15:YES)、
予約内容確認画面を表示装置116に表示させる(ステップS16)。予約内容確認画面には、予約人数や予約内容の確認を促すメッセージや、予約確定操作を促すメッセージ、および予約確定ボタン等が表示される。また、順番が到来した際に、呼出を行うための連絡先(メールアドレスや電話番号)の登録操作を行ってもらうようにしてもよい。
予約内容確認画面を表示装置116に表示させる(ステップS16)。予約内容確認画面には、予約人数や予約内容の確認を促すメッセージや、予約確定操作を促すメッセージ、および予約確定ボタン等が表示される。また、順番が到来した際に、呼出を行うための連絡先(メールアドレスや電話番号)の登録操作を行ってもらうようにしてもよい。
順番管理端末100は、予約完了操作が行われたか否かを検知する(ステップS17)。予約完了操作が受け付けられると(ステップS17:YES)、受付完了画面を表示させる(ステップS18)。受付完了画面には、受付番号(待ち番号)や、現時点での待ち時間等が表示される。また、順番券を受け取るよう促すメッセージが表示され、利用者は、順番管理端末100に接続されたプリンタ200から印刷される順番券を受け取ることができる。順番券には、受付番号などが印字される。
確定した新規登録情報は、順番管理端末100から通信ネットワークNを介して管理サーバ300に送信される(ステップS19)。管理サーバ300は、ある施設(ここでは、入浴施設A)から新規登録情報を受信すると、受信した新規登録情報に基づいて、順番待ちリストにレコードを1組新たに追加すると共に、追加したレコードを順番待ちブロックに入れる処理を行い、ステータス管理テーブルTA2を更新する(ステップS20)。管理サーバ300は、1つのブロックに所定の数の順番待ち組(ここでは5組)が含まれるように、各ブロックが構成される。管理サーバ300は、順番待ちリストに登録された順番が早い順番待ち組から順に、各順番待ちブロックへ入れていく。また、1つのブロックに含まれる人数が所定の範囲(例えば7人~15人)になるようにブロックを構成してもよい。この場合には、順番待ちの新規登録時に利用人数を入力してもらい、各ブロックに含まれる人数が所定の範囲になるように、各ブロックに含まれる順番待ち組数を調整する。
(順番待ちリストの更新)
各施設の順番待ちリストの更新は、新規登録受付以外に、従業者等によって登録済みの順番待ちに対し、「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」のいずれかの操作が行われた際にも発生する。「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味し、「変更」は、いったん入力された順番待ちの内容を変更することを意味する。また、「呼出」は、順番が来た者を口頭で呼出したり、電話やメールなどで知らせた状態であることを意味し、「案内」は、順番が来た者を実際に案内し対応が完了したことを意味する。本実施形態では、「呼出」および「案内」の操作は、順番待ちブロック単位で一括して行うことができる。例えば、あるブロックを指定して「一括呼出」の操作を行うと、そのブロックに含まれるすべての順番待ち組のステータスが更新され「呼出中」となる。
各施設の順番待ちリストの更新は、新規登録受付以外に、従業者等によって登録済みの順番待ちに対し、「取消」、「変更」、「呼出」、「案内」のいずれかの操作が行われた際にも発生する。「取消」は、順番待ちをキャンセルすることを意味し、「変更」は、いったん入力された順番待ちの内容を変更することを意味する。また、「呼出」は、順番が来た者を口頭で呼出したり、電話やメールなどで知らせた状態であることを意味し、「案内」は、順番が来た者を実際に案内し対応が完了したことを意味する。本実施形態では、「呼出」および「案内」の操作は、順番待ちブロック単位で一括して行うことができる。例えば、あるブロックを指定して「一括呼出」の操作を行うと、そのブロックに含まれるすべての順番待ち組のステータスが更新され「呼出中」となる。
図5は、順番管理システム1000における順番待ちの状況(ステータス)の更新の流れを示すフローチャートである。まず、従業者等は、順番管理端末100のタッチパネル115aを操作して順番管理端末100を店舗モードに設定し、表示装置116に店舗モードのステータス管理画面を表示させる(ステップS31)。
図6は、店舗モードのステータス管理画面を例示した図である。図6に示すように、ステータス管理画面には、順番待ちリストに登録されている順番待ち組のステータス情報が受付をした順番に表示される。具体的には、順番待ちブロックごとに、ブロックの「識別番号」、ブロックに含まれる順番待ち組の「受付番号」、「人数」、「ステータス」等が表示される。
従業者等は、ステータス管理画面において表示された順番待ちリストの中から、順番待ち状況の更新対象(例えば順番待ちブロック「1」)を特定し、その対象が表示されているボタンをタップする(ステップS32)。この結果、図7に示すような順番待ち状況の更新操作画面が表示される。
順番待ち状況の更新操作画面では、順番待ち状況の更新操作として、「一括呼出」、「一括案内」の選択が可能となっている。なお、さらに特定の順番待ち組(例えば「1A」)の行をスワイプすると、指定した順番待ち組に対して「呼出」、「案内」、「取消」、「変更」のいずれかの操作を行うための操作ボタンが表示される。
従業者等は、所望の操作ボタンBG(例えば「一括案内」)をタップすることで、ステータスの更新操作を行う(ステップS33)。かかる操作がなされると、ステータスの更新指示をあらわすステータスの更新情報が、順番管理端末100から通信ネットワークNを介して管理サーバ300にアップロードされる(ステップS34)。ステータスの更新情報には、更新対象のレコードを特定する情報と(例えばブロック「1」)、更新操作内容(例えば「一括案内」)が含まれる。
管理サーバ300は、受信したステータスの更新情報に基づき、当該施設の順番待ちリストを更新する(ステップS35)。例えば、ブロック「1」に対して「一括案内」操作を行った場合には、ブロック「1」に属する順番待ち組(「1A」、「1B」、「1C」、「1D」、「1E」)のステータスが「案内済」に更新される。
(順番待ちの繰り上げ)
順番待ちブロックに対する一括操作(「一括呼出」、「一括案内」)を行った際、順番待ち組の中で呼出や案内に応じない組があった場合には、次に順番が到来する予定のブロックの中から、代わりの順番待ち組を移すようにしてもよい。具体的には、順番が到来したブロック(ブロック「1」)に属する順番待ち組を呼出した際、1つの順番待ち組(受付番号「1E」)が呼出しに応じなかった場合には、従業者は、順番管理端末100を操作して、「繰り上げ」操作を行う。「繰り上げ」操作は、例えば図7に示すような「繰り上げ」操作ボタンをタップすることにより行う。
順番待ちブロックに対する一括操作(「一括呼出」、「一括案内」)を行った際、順番待ち組の中で呼出や案内に応じない組があった場合には、次に順番が到来する予定のブロックの中から、代わりの順番待ち組を移すようにしてもよい。具体的には、順番が到来したブロック(ブロック「1」)に属する順番待ち組を呼出した際、1つの順番待ち組(受付番号「1E」)が呼出しに応じなかった場合には、従業者は、順番管理端末100を操作して、「繰り上げ」操作を行う。「繰り上げ」操作は、例えば図7に示すような「繰り上げ」操作ボタンをタップすることにより行う。
繰り上げ操作が行われると、繰り上げ操作情報が管理サーバ300に送信される。繰り上げ操作情報には、対象となるブロックの情報(例えばブロック「1」)と、繰り上げる順番待ち組の数(例えば「1」)の情報が含まれる。管理サーバ300は、繰り上げ操作情報を受信すると、対象ブロックの次の順番のブロックから、指定された数の順番待ち組(例えば受付番号「2A」の順番待ち組)を選択し、選択した順番待ち組を対象ブロックに移す処理を行う。これにより、順番待ちリストの情報が更新され、例えば受付番号「2A」の組は、ブロック「1」に属するようになり、ステータスが「呼出中」になる。ブロック「1」に移った順番待ち組「2A」は呼出を受け、ブロック「1」の他の順番待ち組と共に案内される。移動させる順番待ち組の選び方は、例えば、次の順番のブロックの中で最も早く登録された組を選ぶようにしてもよい。また、呼出に応じなかった組の人数以下の人数の組を選択するようにしてもよい。これにより、ブロック全体の人数を増やさないようにすることができる。なお、「一括案内」についても同様に、繰り上げ操作を行うことができる。
(施設内の複数の順番管理端末間での同期)
本実施形態では1施設で1台の順番管理端末100を利用する場合を想定しているが、上述したように、1施設で複数の順番管理端末100を利用してもよい。1施設で複数台の順番管理端末を利用する場合には、各順番管理端末間でデータが共有される。図8は、3台の順番管理端末100A~100Cを利用して順番管理を行う場合のシーケンス図である。たとえば、入浴施設Aにおいて順番管理端末100Aが操作されると(C1)、その操作内容(ここでは、ステータスの更新情報を想定)は管理サーバ300にアップロードされる(C2)。管理サーバ300は、受信したステータスの更新情報に基づき、ステータス管理テーブルTA2に登録されている入浴施設Aのステータス情報を更新する(C3)。入浴施設Aで利用されている順番管理端末100A以外の端末、すなわち順番管理端末100B及び100Cは、施設ごとに固有のアカウントをキーとして、ステータス管理テーブルTA2に登録されているステータス情報の問い合わせを行う(C4)。管理サーバ300は、順番管理端末100B及び100Cに対してアップデートされた最新のステータス情報を送信し(C5)、処理を終了する。これにより、入浴施設Aで利用されている全ての順番管理端末100A~100Cで、アップデートされた最新のステータス情報が共有される。
本実施形態では1施設で1台の順番管理端末100を利用する場合を想定しているが、上述したように、1施設で複数の順番管理端末100を利用してもよい。1施設で複数台の順番管理端末を利用する場合には、各順番管理端末間でデータが共有される。図8は、3台の順番管理端末100A~100Cを利用して順番管理を行う場合のシーケンス図である。たとえば、入浴施設Aにおいて順番管理端末100Aが操作されると(C1)、その操作内容(ここでは、ステータスの更新情報を想定)は管理サーバ300にアップロードされる(C2)。管理サーバ300は、受信したステータスの更新情報に基づき、ステータス管理テーブルTA2に登録されている入浴施設Aのステータス情報を更新する(C3)。入浴施設Aで利用されている順番管理端末100A以外の端末、すなわち順番管理端末100B及び100Cは、施設ごとに固有のアカウントをキーとして、ステータス管理テーブルTA2に登録されているステータス情報の問い合わせを行う(C4)。管理サーバ300は、順番管理端末100B及び100Cに対してアップデートされた最新のステータス情報を送信し(C5)、処理を終了する。これにより、入浴施設Aで利用されている全ての順番管理端末100A~100Cで、アップデートされた最新のステータス情報が共有される。
この結果、最新の情報が、常に同期した状態で各順番管理端末100に反映され、これにより、1施設で複数台の順番管理端末100を利用する場合であっても、順番待ちの更新情報が一部の順番管理端末100において反映されない等の不具合を生ずることなく、最適な順番待ち管理を行うことが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、順番待ちに登録された順番待ち組をブロック単位で管理するようにしたので、入れ替え制のように、複数の組をブロック単位で案内する順番管理に対応することができる。また、順番待ちの登録を受け付けた時点で、受付番号と共に、所属するブロックを特定するブロック番号を付与するようにしたので、ブロック単位での一括のステータス変更や他のブロックへの順番待ち組の繰り上げを簡易な処理で実現することができる。また、順番待ちの登録時に利用人数を入力してもらい、1つのブロックに含まれる人数が所定の人数以下になるように各ブロックに含まれる順番待ち組数を調整することにより、簡易な処理で1つのブロックの人数を所定の範囲に収めることができる。
また、登録されている順番待ち組に対し、ブロック単位で呼出操作や案内操作を行うと、一括でステータスが更新されるようにしたので、ブロック単位での呼出や案内を効率よく行うことができる。
また、ブロック単位での呼出や案内に応じない順番待ち組がある場合には、次の順番のブロックから代わりの順番待ち組を移す操作を行えるようにしたので、あるブロックの人数が極端に少なくなることを防ぐことが可能になり、効率よくサービスを提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、または並列に実行することができる。
1000、1000’…順番管理システム
100、100A、100B、100C…順番管理端末
200…プリンタ
300…管理サーバ
310…
TA1…クライアント管理テーブル
TA2…ステータス管理テーブル
N…通信ネットワーク
110…プロセッサ
115…入力装置
115a…タッチパネル
120…通信インタフェース
130…記憶資源
AP1…順番管理アプリケーション
100、100A、100B、100C…順番管理端末
200…プリンタ
300…管理サーバ
310…
TA1…クライアント管理テーブル
TA2…ステータス管理テーブル
N…通信ネットワーク
110…プロセッサ
115…入力装置
115a…タッチパネル
120…通信インタフェース
130…記憶資源
AP1…順番管理アプリケーション
Claims (7)
- 施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、
前記施設における順番待ちを、複数の順番待ち組を含む順番待ちブロックの単位で管理し、各順番待ちブロックに含まれる順番待ち組のステータス情報を有する順番待ちリストを保持する記憶部と、
前記順番待ちリストの更新情報の入力を受け付ける入力部と、
前記更新情報に基づいて、前記順番待ちリストを更新する更新部と、を備えた順番管理システム。 - 順番が到来した順番待ちブロックに含まれる各順番待ち組に対し、一括でステータス情報を更新する操作を受け付ける一括操作部を備えた、請求項1に記載の順番管理システム。
- 順番待ちブロックに含まれる各順番待ち組に対し、一括で呼出または案内を行った際、呼出または案内に応じない順番待ち組があった場合には、次の順番のブロックから、代わりの順番待ち組を繰り上げる操作を受け付ける繰り上げ操作部を備えた、請求項2に記載の順番管理システム。
- 順番待ちブロック数と1順番待ちブロックあたりの待ち時間である基準待ち時間に基づいて、現在の待ち時間を算出する待ち時間算出部を備えた、請求項1から3のいずれか1項に記載の順番管理システム。
- 施設における順番待ちを管理する順番管理システムであって、
前記施設における順番待ちを、複数の順番待ち組を含む順番待ちブロックの単位で管理し、各順番待ちブロックに含まれる順番待ち組のステータス情報を有する順番待ちリストを保持する記憶部と、
前記施設における順番待ちの新規登録情報を受信したら、新たな順番待ち組のステータス情報を前記順番待ちリストに登録すると共に、1つの順番待ちブロックに所定の数の順番待ち組が含まれるように、順番待ちリストに登録された順番が早い順番待ち組から順に、順番待ちブロックに入れていく処理を行い、新たに登録した順番待ち組に、受付番号と所属するブロックを特定する識別番号を付与する、順番待ちブロック構成部と、
前記順番待ちリストの更新情報の入力を受け付ける入力部と、
前記更新情報に基づいて、前記順番待ちリストを更新する更新部と、を備え、
前記順番待ちの新規登録情報には、順番待ち組に含まれる人数の情報が含まれ、
前記順番待ちブロック構成部は、1つの順番待ちブロックに含まれる人数が所定の人数以下になるように、各ブロックに含まれる順番待ち組数を調整する、順番管理システム。 - 施設における順番待ちを管理する順番管理装置であって、
前記施設における順番待ちを、複数の順番待ち組を含む順番待ちブロックの単位で管理し、各順番待ちブロックに含まれる順番待ち組のステータス情報を有する順番待ちリストを保持する記憶部と、
前記更新情報に基づいて、前記順番待ちリストを更新する更新部と、を備えた順番管理装置。 - 施設における順番待ちを管理するコンピュータを、
前記施設における順番待ちを、複数の順番待ち組を含む順番待ちブロックの単位で管理し、各順番待ちブロックに含まれる順番待ち組のステータス情報を有する順番待ちリストを保持する記憶部と、
前記更新情報に基づいて、前記順番待ちリストを更新する更新部と、して機能させるプログラム。
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