WO2016181970A1 - 超音波処置具 - Google Patents
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Abstract
超音波処置具は、第1の把持部に向かって超音波振動を伝達し、一体成形される振動伝達部材と、前記第1の把持部に対して離間する離間位置と前記第1の把持部に対して近接する近接位置との間で移動可能な第2の把持部と、を備える。前記超音波処置具は、前記第2の把持部の前記離間位置への移動に連動させて前記第1の把持部を動作させることにより、前記第1の把持部の動作に対応させて前記第1の把持部と前記第2の把持部との間の離間距離を増加させる連動作動ユニットを備える。
Description
本発明は、第1の把持部と第2の把持部との間で把持された処置対象を、超音波振動を用いて処置する超音波処置具に関する。
国際公開第2003/095028号公報には、長手軸に沿って延設される振動伝達部材(超音波伝達カプラー)の先端部に第1の把持部(ブレード)及び第2の把持部(クランプ)が回動可能に取付けられた超音波処置具が開示されている。この超音波処置具では、第1の把持部と第2の把持部との間を開く際には、第1の把持部を第2の把持部から離間する方向に回動させるとともに、第2の把持部を第1の把持部から離間する方向に回動させる。また、振動伝達部材は、先端側に向かって超音波振動を伝達する。そして、第1の把持部及び第2の把持部の回動中心(第1の把持部及び第2の把持部の振動伝達部材への取付け位置)を介して第1の把持部及び第2の把持部の少なくとも一方に振動伝達部材から超音波振動が伝達される。第1の把持部及び第2の把持部から形成されるエンドエフェクタは、伝達された超音波振動を用いて、第1の把持部と第2の把持部との間で把持された処置対象を処置する。また、第1の把持部と第2の把持部との間を閉じた状態から開くことにより、処置対象を剥離する。
国際公開第2003/095028号公報では、第1の把持部と第2の把持部との間を開く際に、第1の把持部及び第2の把持部の両方が互いからの離間距離を増加させる動作を行う。このため、第1の把持部と第2の把持部との間を開いた状態において、第1の把持部と第2の把持部との間の離間距離が大きくなり、処置対象の把持及び剥離を行い易くなる。しかし、国際公開第2003/095028号公報では、第1の把持部及び第2の把持部が振動伝達部材に回動可能に連結されるため、振動伝達部材から第1の把持部及び/又は第2の把持部に超音波振動が伝達され難くなる。エンドエフェクタに超音波振動が適切に伝達されない場合、超音波振動を用いた処置における処置性能が低下してしまう。
本発明は前記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、第1の把持部と第2の把持部との間を開いた状態での離間距離が十分に確保されるとともに、エンドエフェクタに超音波振動が適切に伝達される超音波処置具を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明のある態様の超音波処置具は、長手軸を有し、先端部に第1の把持部を備えるとともに、前記第1の把持部に向かって超音波振動を伝達し、一体成形される振動伝達部材と、前記第1の把持部に対して離間する離間位置と前記第1の把持部に対して近接する近接位置との間で移動可能な第2の把持部と、前記第2の把持部の前記離間位置への移動に連動させて前記第1の把持部を動作させることにより、前記第1の把持部の動作に対応させて前記第1の把持部と前記第2の把持部との間の離間距離を増加させる連動作動ユニットと、を備える。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図5を参照にして説明する。
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図5を参照にして説明する。
図1は、第1の実施形態に係る超音波処置具1を示す図である。図1に示すように、超音波処置具1は、長手軸Cを有する。ここで、長手軸Cに沿う方向の一方側が先端側(図1の矢印C1側)であり、先端側とは反対側が基端側(図1の矢印C2側)である。超音波処置具1は、把持可能なハウジング2を備え、ハウジング2は、長手軸Cに沿って延設されるハウジング本体3と、長手軸Cに対して交差する方向へ向かってハウジング本体3から延設されるグリップ(固定ハンドル)5と、を備える。また、ハウジング2には、ハンドル(可動ハンドル)6が回動可能に取付けられ、ハンドル6がハウジング2に対して回動することにより、ハンドル6がグリップ5に対して開く又は閉じる。
図2及び図3は、ハウジング2の内部の構成を示す図である。図2は、ハウジング2の幅方向(図3の矢印W1及び矢印W2で示す方向)に垂直(略垂直)な断面を示し、図3は、長手軸Cに平行(略平行)、かつ、ハウジング2の幅方向に平行(略平行)な断面を示している。図1乃至図3に示すように、ハウジング2には、基端側からハウジング本体3の内部に挿入される状態で、振動子ケース11が連結されている。振動子ケース11には、超音波振動を発生する振動発生ユニット(超音波トランスデューサ)12が設けられている。また、振動子ケース11には、ケーブル13の一端が接続されている。ケーブル13の他端は、エネルギー源(図示しない)に着脱可能に接続される。ケーブル13の内部に延設される電気配線(図示しない)を介してエネルギー源から電気エネルギー(交流電流)が供給されることにより、振動発生ユニット12に設けられる圧電素子で電気エネルギーが超音波振動に変換され、超音波振動が発生する。
ハウジング2には、操作入力によって押圧される操作ボタン8が取付けられている。ハウジング2の内部には、スイッチ(図示しない)が設けられ、操作ボタン8での操作入力に基づいてスイッチの開閉が切替わる。スイッチは、ハウジング2の内部、振動子ケース11、及び、ケーブル13の内部を通って延設される信号経路(図示しない)を介して、エネルギー源に接続されている。エネルギー源は、スイッチの開閉を検知することにより、操作ボタン8で操作入力が行われているか否かを検出する。操作ボタン8での操作入力が検出されると、エネルギー源は、振動発生ユニット12に電気エネルギーを供給する。
ハウジング本体3の先端側には、回転ノブ7が長手軸Cを中心として回転可能に連結されている。また、ハウジング2には、先端側から回転ノブ7の内部及びハウジング本体3の内部に挿入される状態で、筒状のシース15が連結されている。シース15は、長手軸Cに沿って延設され、回転ノブ7に対して固定されている。このため、ハウジング2に対して回転ノブ7を回転させることにより、シース15が回転ノブ7と一緒にハウジング2に対して長手軸C回りに回転する。すなわち、シース15は、ハウジング2に対して長手軸Cを中心として回転可能である。
超音波処置具1では、ハウジング本体3の内部からシース15の内部を通って、先端側に向かって筒状の可動シャフト16が延設されている。すなわち、シース15は外周側(長手軸Cから離れる方向)から可動シャフト16を覆っている。シース15には、内周側(長手軸Cへ向かう方向)へ向かって突出する突起17が形成され、可動シャフト16には、突起17が係合可能な係合孔18が長手軸Cに沿う長孔状に形成されている。突起17は、係合孔18において長手軸Cに沿って移動可能であるが、係合孔18の縁によって長手軸C回りについての移動が規制されている。このため、可動シャフト16は、シース15及びハウジング2に対して長手軸Cに沿って移動可能であるが、シース15に対する長手軸C回りの回転は規制されている。したがって、回転ノブ7及びシース15が回転することにより、可動シャフト16は、回転ノブ7及びシース15と一緒に長手軸C回りに回転する。
また、超音波処置具1では、ハウジング本体3の内部から可動シャフト16の内部(シース15の内部)を通って、先端側に向かって延設ユニット20が延設されている。延設ユニット20は、超音波振動を伝達可能な振動伝達部材(プローブ)21と、振動伝達部材21を外周側から覆う筒状の保持部材22と、を備える。可動シャフト16は、外周側から延設ユニット20(振動伝達部材21及び保持部材22)を覆い、保持部材22は、径方向について振動伝達部材21と可動シャフト16との間に配置されている。振動伝達部材21は、チタン合金、ジュラルミン等の振動伝達性の高い材料から形成され、保持部材22は樹脂等の振動伝達性の低い材料から形成されている。このため、保持部材22は、振動伝達部材21より振動伝達性が低くなる。
保持部材22は、振動伝達部材21に固定され、振動伝達部材21を保持している。また、保持部材22には、ハウジング本体3の内部から回転ノブ7の内部に渡る範囲にのみ延設され、保持部材22の先端は、シース15の先端(可動シャフト16の先端)より基端側に位置している。したがって、振動伝達部材21は、保持部材22に挿通されている。
振動伝達部材21は、伝達部材本体25と、伝達部材本体25より先端側に設けられる第1の把持部(プローブ処置部)26と、を備える。振動伝達部材21は、単一の部材であるため、伝達部材本体25及び第1の把持部26は一体成形されている。振動伝達部材21は、シース15(可動シャフト16)に挿通され、第1の把持部26はシース15の先端(可動シャフト16の先端)から先端側に向かって突出している。伝達部材本体25は、長手軸Cを軸中心として略真直ぐに延設されている。すなわち、振動伝達部材21は、伝達部材本体25の軸中心となる長手軸Cを有する。第1の把持部26は、長手軸C(伝達部材本体25)に対して湾曲している。
ハウジング本体3の内部では、振動伝達部材21に基端側から振動発生ユニット12が接続されている。振動発生ユニット12で発生した超音波振動は、振動伝達部材21に伝達され、振動伝達部材21において基端側から先端側に第1の把持部26に向かって伝達される。振動伝達部材21は、振動発生ユニット12で発生した超音波振動を伝達することにより、所定の周波数範囲(例えば46kHz~48kHz)で長手軸Cに沿う方向を振動方向として振動(縦振動)する。この際、保持部材22は振動伝達性が低いため、超音波振動が振動伝達部材21から保持部材22に伝達されても、保持部材22は、ほとんど振動しない。
シース15の先端部には、第2の把持部(ジョー)27が回動可能に取付けられている。第2の把持部27がシース15への取付け位置を中心として回動することにより、第2の把持部27は、第1の把持部26に対して離間する離間位置と第1の把持部26に対して近接する近接位置との間で第1の把持部26に対して移動する。第2の把持部27の離間位置と近接位置との間での移動方向(開閉方向)は、長手軸Cに対して交差し(略垂直で)、かつ、ハウジング2の幅方向(第2の把持部27の幅方向)に対して交差する(略垂直である)。シース15が長手軸C回りに回転することにより、第2の把持部27もシース15と一緒に回転する。本実施形態では、第1の把持部26及び第2の把持部27によって、処置対象を処置するエンドエフェクタ10が形成されている。なお、第2の把持部27が近接位置に位置する状態では、第2の把持部27は、長手軸Cに対して第1の把持部26が湾曲する方向と同一の方向へ湾曲している。このため、第2の把持部27が近接位置に位置する状態では、第2の把持部27は、少なくとも一部が第1の把持部26に接触可能となる。
可動シャフト16の外周面には、筒状のスライダー部材31が取付けられている。ハンドル6は、ハウジング本体3の内部においてスライダー部材31に連結されている。また、可動シャフト16の外周面には、筒状の弾性部材32が延設されている。弾性部材32の基端(一端)は、スライダー部材31に接続され、弾性部材32の先端(他端)は、可動シャフト16の受け部19に接続されている。スライダー部材31及び弾性部材32は、可動シャフト16(回転ノブ7)と一緒にハンドル6に対して長手軸C回りに回転可能である。また、本実施形態では、スライダー部材31及び弾性部材32は、シース15の基端より基端側に位置し、係合孔18より基端側に位置している。
ハンドル6をグリップ5に対して開く又は閉じることにより、ハンドル6からの動力がスライダー部材31及び弾性部材32を通して可動シャフト16に伝達され、可動シャフト16がシース15及び延設ユニット20(振動伝達部材21及び保持部材22)に対して長手軸Cに沿って移動する。可動シャフト16の先端は、第2の把持部27に接続されている。可動シャフト16が長手軸Cに沿って移動することにより、第2の把持部27が離間位置と近接位置との間で移動する(回動する)。ここで、本実施形態では、ハンドル6をグリップ5に対して閉じ、可動シャフト16が先端側に移動することにより、第2の把持部27が近接位置に向かって移動する。一方、ハンドル6をグリップ5に対して開き、可動シャフト16が基端側に移動することにより、第2の把持部27が離間位置に向かって移動する。
また、保持部材22の外周面には、内周側に向かって凹む第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35が溝形成面(溝形成部)37によって形成されている。第1のガイド溝33は、基端側から先端側に向かうにつれて長手軸C回りの一方側(図2及び図3のそれぞれにおいて矢印R1側)から他方側(図2及び図3のそれぞれにおいて矢印R2側)へ向かっている。すなわち、第1のガイド溝33は、長手軸Cに対して傾斜する状態で延設されている。第1のガイド溝33は、長手軸C回りについて少なくとも90°の角度範囲に渡って延設されている。第2のガイド溝35は、長手軸Cに沿って(長手軸Cに対して傾斜しない状態で)延設され、第1のガイド溝33の基端(一端)と連続している。
可動シャフト16の内周面には、内周側に向かって突出する係合突起(係合部)38が形成されている。本実施形態では、係合突起38は、係合孔18より基端側に位置している。係合突起38は、可動シャフト16において第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35に係合可能な位置に設けられ、第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35を移動可能である。ハンドル6をグリップ5に対して開く又は閉じることによって可動シャフト16が長手軸Cに沿って移動することにより、係合突起38は第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35に沿って移動する。すなわち、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して、第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35において、係合突起38の位置が変化する。なお、保持部材22の振動伝達性が低いため、振動伝達部材21から保持部材22及び係合突起38を通して可動シャフト16及びシース15に超音波振動は伝達されない。
第2の把持部27が第1の把持部26に対して離間位置に位置する状態では、係合突起38は第2のガイド溝35に位置している。係合突起38は、第2のガイド溝35において長手軸C(第2のガイド溝35)に沿って移動可能であるが、第2のガイド溝35の縁によって長手軸C回りについての移動が規制されている。このため、係合突起38が第2のガイド溝35に位置する状態では、可動シャフト16は、延設ユニット20に対して長手軸Cに沿って移動可能であるが、延設ユニット20に対する長手軸C回りの回転は規制されている。したがって、係合突起38が第2のガイド溝35に位置する状態では、可動シャフト16が回転ノブ7及びシース15と一緒に長手軸C回りに回転することにより、第2のガイド溝35において係合突起38を通して可動シャフト16から保持部材22に回転駆動力が伝達され、延設ユニット20(振動伝達部材21及び保持部材22)が可動シャフト16と一緒に長手軸C回りに回転する。したがって、第2の把持部27が第1の把持部26に対して離間位置に位置する状態(係合突起38が第2のガイド溝35に位置する状態)では、回転ノブ7を回転することにより、シース15、可動シャフト16、延設ユニット20及び第2の把持部27が一緒に長手軸C回りに回転する。
第2の把持部27が離間位置に位置する状態からハンドル6をグリップ5に対して閉じることにより、可動シャフト16がシース15及び延設ユニット20に対して先端側に移動し、第2の把持部27が近接位置に向かって回動する。この際、可動シャフト16の先端側への移動に対応して、係合突起38は、第2のガイド溝35から第1のガイド溝33に移動し、第1のガイド溝33を基端側から先端側へ移動する。係合突起38が第1のガイド溝33を先端側へ移動することにより、係合突起38から延設ユニット20に押圧力が作用し、押圧力は、先端側への成分要素と、長手軸C回りの一方側(図2及び図3のそれぞれにおいて矢印R1側)への成分要素と、に分解される。係合突起38からの押圧力の長手軸C回りの一方側(第1の軸回り方向)への成分要素によって、延設ユニット20は、シース15及び可動シャフト16に対して長手軸C回りの一方側(第1の軸回り方向)へ向かって回転する。これにより、第1の把持部26が長手軸C回りの一方側(所定の方向)へ向かって第2の把持部27に対して回転する。
また、第2の把持部27が近接位置に位置する状態では、係合突起(係合部)38は、第1のガイド溝33に位置している。この状態からハンドル6をグリップ5に対して開くことにより、可動シャフト16がシース15及び延設ユニット20に対して基端側に移動し、第2の把持部27が離間位置に向かって回動する。この際、可動シャフト16の基端側への移動に対応して、係合突起38は、第1のガイド溝33を先端側から基端側へ第2のガイド溝35に向かって移動する。係合突起38が第1のガイド溝33を基端側へ移動することにより、係合突起38から延設ユニット20に押圧力が作用し、押圧力は、基端側への成分要素と、長手軸C回りの他方側(図2及び図3のそれぞれにおい矢印R2側)への成分要素と、に分解される。係合突起38からの押圧力の長手軸C回りの他方側(第2の軸回り方向)への成分要素によって、延設ユニット20は、シース15及び可動シャフト16に対して長手軸C回りの他方側(第2の軸回り方向)へ向かって回転する。これにより、第1の把持部26が長手軸C回りの他方側(所定の方向)へ向かって第2の把持部27に対して回転する。
前述のように、本実施形態では、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝33において係合突起(係合部)38の位置が変化する。このため、可動シャフト16の直進運動が延設ユニット20(振動伝達部材21及び保持部材22)の可動シャフト16に対する長手軸C回りの回転運動に変換される。延設ユニット20の可動シャフト16に対する回転運動によって、第1の把持部26は、長手軸Cを中心として第2の把持部27に対して回転する。したがって、本実施形態では、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動(すなわち、近接位置と離間位置との間での第2の把持部27の移動)に連動させて、長手軸Cを中心として第1の把持部26を含む振動伝達部材21を第2の把持部27に対して回転させる連動作動ユニット40が、溝形成面(溝形成部)37及び係合突起(係合部)38によって形成されている。すなわち、連動作動ユニット40によって、近接位置と離間位置との間での第2の把持部27の移動に連動して、第1の把持部26が動作する(回転する)。
図4及び図5は、第1の把持部26及び第2の把持部27の構成を示す図である。図4は、第2の把持部27が離間位置に位置する状態を示し、図5は、第2の把持部27が近接位置に位置する状態を示している。また、図4及び図5は、第2の把持部27の幅方向の一方側から視た状態を示している。図4に示すように、第2の把持部27が第1の把持部26に対して離間位置に位置する状態では、第1の把持部26は、第2の把持部27から離間する側(図4及び図5のそれぞれにおいて矢印Y1側)へ向かって、長手軸C(伝達部材本体21)に対して湾曲している。可動シャフト16が先端側に移動すると、第2の把持部27の離間位置から近接位置への移動に連動して前述のように長手軸C回りの一方側(図4及び図5のそれぞれにおいて矢印R1側)へ第1の把持部26が第2の把持部27に対して適宜の角度だけ回転する。本実施形態では、第2の把持部27の近接位置への移動に連動して、第1の把持部26は長手軸C回りの一方側(第1の軸回り方向)へ略90°回転する。なお、図4及び図5のそれぞれでは、矢印Y2側が、第1の把持部26において第2の把持部27に対して近接する側となる。
第1の把持部26が第2の把持部27に対して長手軸C回りの一方側へ適宜の角度だけ回転することにより、第2の把持部27が近接位置まで移動した状態では、第1の把持部26は、第2の把持部27の幅方向(図4及び図5のそれぞれにおいて紙面に対し垂直な方向)の一方側へ向かって、長手軸C(伝達部材本体21)に対して湾曲している。このため、第2の把持部27の近接位置へ向かう移動に連動する第1の把持部26の長手軸C回りの一方側へ向かう第2の把持部27に対する回転運動に対応して、第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が減少する。したがって、本実施形態では、可動シャフト16の先端側への移動によって第1の把持部26と第2の把持部27との間を閉じる際に、第2の把持部27の近接位置へ向かう移動に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が減少するとともに、第1の把持部26の長手軸C回りの一方側へ向かう第2の把持部27に対する回転運動に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が減少する。
一方、可動シャフト16が基端側に移動すると、第2の把持部27の近接位置から離間位置への移動に連動して前述のように長手軸C回りの他方側(図4及び図5のそれぞれにおいて矢印R2側)へ第1の把持部26が第2の把持部27に対して回転する。本実施形態では、第2の把持部27の離間位置への移動に連動して、第1の把持部26は長手軸C回りの他方側(第2の軸回り方向)へ略90°回転する。これにより、第1の把持部26は、第2の把持部27の幅方向の一方側へ向かって長手軸Cに対して湾曲する状態から第2の把持部27から離間する側へ向かって長手軸Cに対して湾曲する状態に、変化する。
前述のように、第2の把持部27の離間位置へ向かう移動に連動する第1の把持部26の長手軸C回りの他方側へ向かう第2の把持部27に対する回転運動に対応して、第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加する。すなわち、第2の把持部27の離間位置へ向かう移動に連動する第1の把持部26の動作に対応して、第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加する。したがって、本実施形態では、可動シャフト16の基端側への移動によって第1の把持部26と第2の把持部27との間を開く際に、第2の把持部27の離間位置へ向かう移動に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加するとともに、第1の把持部26の長手軸C回りの他方側へ向かう第2の把持部27に対する回転運動に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加する。
次に、本実施形態の超音波処置具1の作用及び効果について説明する。超音波処置具1を用いて処置を行う際には、シース15、可動シャフト16及びエンドエフェクタ10を腹腔等の体腔に挿入する。そして、第2の把持部27が離間位置に位置する状態(第1の把持部26と第2の把持部27との間が開いた状態)で、第1の把持部26と第2の把持部27との間に血管等の処置対象を配置する。そして、ハンドル6をグリップ5に対して閉じることにより、可動シャフト16が先端側に移動し、前述のように第1の把持部26と第2の把持部27との間が閉じる。これにより、第1の把持部26と第2の把持部27との間で処置対象が把持される。
本実施形態では、第2の把持部27の離間位置へ向かう移動に連動して第1の把持部26が第2の把持部27に対して長手軸C回りの一方側に回転運動し、第2の把持部27の離間位置へ向かう移動に加えて第1の把持部26の回転運動(動作)に対応して、第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加する。すなわち、第1の把持部26と第2の把持部27との間を開く際に、第1の把持部26及び第2の把持部27の両方が互いの把持面からの離間距離を増加させる動作を行う。このため、第2の把持部27が離間位置に位置する状態では、第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が大きくなり、第1の把持部26と第2の把持部27との間に処置対象を配置し易くなる。これにより、処置対象の把持を容易に行うことができる。
また、第2の把持部27が離間位置に位置する状態では、係合突起38が第2のガイド溝35に位置するため、回転ノブ7を回転することにより、シース15、可動シャフト16、延設ユニット20及び第2の把持部27が一緒に長手軸C回りに回転する。このため、第2の把持部27が離間位置に位置する状態において、長手軸C回りについて適切な角度位置に第2の把持部27を調整し、処置対象を把持することができる。
そして、第1の把持部26と第2の把持部27との間で処置対象を把持した状態において操作ボタン8で操作入力を行うことにより、前述のようにして振動発生ユニット12で発生した超音波振動が振動伝達部材21を通して第1の把持部26に伝達される。エンドエフェクタ10は、第1の把持部26に伝達された超音波振動を用いて、把持された処置対象を処置する(例えば、凝固と同時に切開する)。本実施形態では、振動伝達部材21(伝達部材本体25及び第1の把持部26)が一体成形されているため、振動発生ユニット12から振動伝達部材21に伝達された超音波振動は、適切にエンドエフェクタ10の第1の把持部26に伝達される。したがって、エンドエフェクタ10では、第1の把持部26に伝達された超音波振動を用いて適切に処置が行われ、超音波振動を用いた処置対象の処置性能を確保することができる。
また、薄い膜状組織等の処置対象を剥離する処置も本実施形態の超音波処置具1を用いて行われる。この際、第2の把持部27が近接位置に位置する状態で、エンドエフェクタ10を処置対象に接触させる。そして、ハンドル6をグリップ5に対して開くことにより、可動シャフト16が基端側に移動し、前述のように第1の把持部26と第2の把持部27との間が開く。これにより、処置対象が剥離される。
本実施形態では、第1の把持部26と第2の把持部27との間を開く際に、第1の把持部26及び第2の把持部27の両方が互いからの離間距離を増加させる動作を行う。このため、第1の把持部26と第2の把持部27との間を開く際に、第2の把持部27が近接位置に位置する状態からの第1の把持部26と第2の把持部27との間の開き角度が大きくなる。第1の把持部26と第2の把持部27との間の開き角度が大きくなることにより、処置対象の剥離量が大きくなり、処置対象の剥離を容易に行うことができる。
前述のように、本実施形態では、第1の把持部26と第2の把持部27との間を開いた状態での離間距離が十分に確保されるとともに、エンドエフェクタ10に超音波振動が適切に伝達される超音波処置具1を提供することができる。
(第1の実施形態の変形例)
なお、図6乃至図8に示す第1の実施形態のある変形例では、可動シャフト16の外周面に凸凹表面部41が長手軸C回りに沿って延設されている。図6及び図7は、ハウジング2の内部の構成を長手軸Cに平行(略平行)、かつ、ハウジング2の幅方向(図6乃至図8のそれぞれにおいて矢印W1及び矢印W2で示す方向)に平行(略平行)な断面で示している。そして、図6は係合突起38が第2のガイド溝35に位置する状態を示し、図7は係合突起38が第1のガイド溝33に位置する状態を示している。本変形例では、凸凹表面部41は、可動シャフト16の受け部19に設けられ、長手軸C回りについて全周に渡って延設されている。図8は、ハウジング2の内部の構成を示し、係合突起38が第1のガイド溝33に位置する状態での凸凹表面部41を通る長手軸Cに垂直(略垂直)な断面を示している。また、本変形例では、ハウジング2の内周面(ハウジング本体3の内周面)から内周側に向かって突出する係合片42が形成されている。
なお、図6乃至図8に示す第1の実施形態のある変形例では、可動シャフト16の外周面に凸凹表面部41が長手軸C回りに沿って延設されている。図6及び図7は、ハウジング2の内部の構成を長手軸Cに平行(略平行)、かつ、ハウジング2の幅方向(図6乃至図8のそれぞれにおいて矢印W1及び矢印W2で示す方向)に平行(略平行)な断面で示している。そして、図6は係合突起38が第2のガイド溝35に位置する状態を示し、図7は係合突起38が第1のガイド溝33に位置する状態を示している。本変形例では、凸凹表面部41は、可動シャフト16の受け部19に設けられ、長手軸C回りについて全周に渡って延設されている。図8は、ハウジング2の内部の構成を示し、係合突起38が第1のガイド溝33に位置する状態での凸凹表面部41を通る長手軸Cに垂直(略垂直)な断面を示している。また、本変形例では、ハウジング2の内周面(ハウジング本体3の内周面)から内周側に向かって突出する係合片42が形成されている。
図6に示すように、係合突起38が第2のガイド溝35に位置する状態(すなわち、第2の把持部27が離間位置に位置する状態)では、長手軸Cに沿う方向について凸凹表面部41は係合片42から離れて位置している。一方、可動シャフト16が先端側に移動し、係合突起38が第1のガイド溝33に移動すると、図7及び図8に示すように、長手軸Cに沿う方向について凸凹表面部41は係合片42と略同一の位置に位置し、係合片42が凸凹表面部41に係合する。係合片42に凸凹表面部41が係合した状態では、可動シャフト16は、ハウジング2に対して長手軸Cに移動可能であるが、可動シャフト16のハウジング2に対する長手軸C回りの回転は規制される。なお、本変形例では、係合片42の長手軸Cに沿う方向についての寸法は、第1のガイド溝33の長手軸Cに沿う方向についての寸法と略同一になる。
第1の実施形態で前述したように、係合突起38が第1のガイド溝33を先端側へ移動することにより、係合突起38から延設ユニット20への押圧力の長手軸C回りの一方側(図6及び図7のそれぞれにおい矢印R1側)への成分要素によって、延設ユニット20は、シース15及び可動シャフト16に対して長手軸C回りの一方側(第1の軸回り方向)へ向かって回転する。一方、係合突起38が第1のガイド溝33を基端側へ移動することにより、係合突起38から延設ユニット20への押圧力の長手軸C回りの他方側(図6及び図7のそれぞれにおい矢印R2側)への成分要素によって、延設ユニット20は、シース15及び可動シャフト16に対して長手軸C回りの他方側(第2の軸回り方向)へ向かって回転する。延設ユニット20が可動シャフト16及びシース15に対して回転している際には、係合突起38から延設ユニット20への押圧力に対する反力が、可動シャフト16に長手軸C回りについて延設ユニット20の回転方向とは反対側へ向かって作用する。
本変形例では、第1のガイド溝33に係合突起38が位置する状態において、可動シャフト16の凸凹表面部41が係合片42と係合し、可動シャフト16のハウジング2に対する長手軸C回りの回転が規制される。このため、係合突起38が第1のガイド溝33を移動することによって係合突起38から延設ユニット20への押圧力に対する反力が可動シャフト16に作用しても、可動シャフト16(シース15及び回転ノブ7も含む)がハウジング2に対して延設ユニット20の回転方向とは反対側へ回転することが、有効に防止される。したがって、本変形例では、係合突起38から延設ユニット20への押圧力に対する反力によって可動シャフト16がハウジング2に対して長手軸C回りに回転することを規制する回転規制ユニットが、凸凹表面部41及び係合片42によって形成されている。
また、第1の実施形態で前述したように、第2のガイド溝35に係合突起38が位置する状態で、回転ノブ7及びシース15と一緒に可動シャフト16を長手軸C回りに回転することにより、ハウジング2に対する可動シャフト16の長手軸C回りの角度位置が変化する。ただし、本変形例では、凸凹表面部41は、長手軸C回り(周方向)について、可動シャフト16の外周面の全周に渡って延設されている。このため、ハウジング2に対する可動シャフト16の長手軸C回りの角度位置に関係なく、第1のガイド溝33に係合突起38が位置する状態では、係合突起38が凸凹表面部41に係合する。したがって、本変形例では、ハウジング2に対する可動シャフト16の長手軸C回りの角度位置に関係なく、係合突起38から延設ユニット20への押圧力に対する反力によって可動シャフト16がハウジング2に対して長手軸C回りに回転することが、有効に防止される。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図9は、ハウジング2の内部の構成をハウジング2の幅方向に垂直な断面で示し、図10は、可動シャフト16の構成を示す図である。図9及び図10に示すように、本実施形態では、可動シャフト16の内周面に、係合突起38が設けられず、代わりに溝形成面(溝形成部)47によって、外周側に向かって凹む第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が形成されている。第1のガイド溝43は、基端側から先端側に向かうにつれて長手軸C回りの一方側(図9及び図10のそれぞれにおいて矢印R1側)から他方側(図9及び図10のそれぞれにおいて矢印R2側)へ向かっている。すなわち、第1のガイド溝43は、長手軸Cに対して傾斜する状態で延設されている。本実施形態でも、第1のガイド溝43は、長手軸C回りについて少なくとも90°の角度範囲に渡って延設されている。第2のガイド溝45は、長手軸Cに沿って(長手軸Cに対して傾斜しない状態で)延設され、第1のガイド溝43の先端(一端)と連続している。
また、本変形例では、保持部材22の外周面(延設ユニット20の外周面)に第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35が設けられず、代わりに外周側に向かって突出する係合突起(係合部)48が形成されている。係合突起48は、保持部材22において第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45に係合可能な位置に設けられている。本実施形態では、ハンドル6をグリップ5に対して開く又は閉じることによって可動シャフト16が長手軸Cに沿って移動することにより、第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が係合突起48に対して移動する。これにより、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して、第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45において、係合突起48の位置が変化する。
第2の把持部27が第1の把持部26に対して離間位置に位置する状態では、係合突起48は第2のガイド溝45に位置している。係合突起48が第2のガイド溝45に位置する状態では、可動シャフト16は、延設ユニット20に対して長手軸Cに沿って移動可能であるが、延設ユニット20に対する長手軸C回りの回転は規制されている。したがって、係合突起48が第2のガイド溝45に位置する状態では、可動シャフト16が回転ノブ7及びシース15と一緒に長手軸C回りに回転することにより、第2のガイド溝45において係合突起48を通して可動シャフト16から保持部材22に回転駆動力が伝達され、延設ユニット20(振動伝達部材21及び保持部材22)が可動シャフト16と一緒に長手軸C回りに回転する。したがって、本実施形態でも、第2の把持部27が第1の把持部26に対して離間位置に位置する状態(係合突起48が第2のガイド溝45に位置する状態)では、回転ノブ7を回転することにより、シース15、可動シャフト16、延設ユニット20及び第2の把持部27が一緒に長手軸C回りに回転する。
本実施形態では、可動シャフト16がシース15及び延設ユニット20に対して先端側に移動し、第2の把持部27が近接位置に向かって回動することに対応して、係合突起48に対して第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が基端側から先端側へ移動する。係合突起48が第1のガイド溝43に位置する状態で第1のガイド溝43が係合突起48に対して先端側へ移動することにより、第1のガイド溝43の外縁から延設ユニット20の係合突起48に押圧力が作用し、押圧力は、先端側への成分要素と、長手軸C回りの一方側(図9及び図10のそれぞれにおい矢印R1側)への成分要素と、に分解される。第1のガイド溝43の外縁からの押圧力の長手軸C回りの一方側(第1の軸回り方向)への成分要素によって、延設ユニット20は、シース15及び可動シャフト16に対して長手軸C回りの一方側(第1の軸回り方向)へ向かって回転する。これにより、第1の把持部26が長手軸C回りの一方側へ向かって第2の把持部27に対して回転する。
また、可動シャフト16がシース15及び延設ユニット20に対して基端側に移動し、第2の把持部27が離間位置に向かって回動することに対応して、係合突起48に対し第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が先端側から基端側へ移動する。係合突起48が第1のガイド溝43に位置する状態で第1のガイド溝43が係合突起48に対して基端側へ移動することにより、第1のガイド溝43の外縁から延設ユニット20に押圧力が作用し、押圧力は、基端側への成分要素と、長手軸C回りの他方側(図9及び図10のそれぞれにおい矢印R2側)への成分要素と、に分解される。係合突起48からの押圧力の長手軸C回りの他方側(第2の軸回り方向)への成分要素によって、延設ユニット20は、シース15及び可動シャフト16に対して長手軸C回りの他方側(第2の軸回り方向)へ向かって回転する。これにより、第1の把持部26が長手軸C回りの他方側へ向かって第2の把持部27に対して回転する。
前述のように、本実施形態では、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝43において係合突起(係合部)48の位置が変化することにより、可動シャフト16の直進運動が延設ユニット20(振動伝達部材21及び保持部材22)の可動シャフト16に対する長手軸C回りの回転運動に変換される。延設ユニット20の可動シャフト16に対する回転運動によって、第1の把持部26は、長手軸Cを中心として第2の把持部27に対して回転する。したがって、本実施形態でも、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動(すなわち、近接位置と離間位置との間での第2の把持部27の移動)に連動させて、長手軸Cを中心として第1の把持部26を含む振動伝達部材21を第2の把持部27に対して回転させる連動作動ユニット50が、溝形成面(溝形成部)47及び係合突起(係合部)48によって形成されている。すなわち、連動作動ユニット50によって、近接位置と離間位置との間での第2の把持部27の移動に連動して、第1の把持部26が動作する(回転する)。
前述のように連動作動ユニット50が設けられるため、本実施形態でも第1の実施形態と同様に、可動シャフト16の先端側への移動によって第1の把持部26と第2の把持部27との間を閉じる際に、第2の把持部27の近接位置へ向かう移動に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が減少するとともに、第1の把持部26の長手軸C回りの一方側へ向かう第2の把持部27に対する回転運動(動作)に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が減少する。そして、可動シャフト16の基端側への移動によって第1の把持部26と第2の把持部27との間を開く際に、第2の把持部27の離間位置へ向かう移動に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加するとともに、第1の把持部26の長手軸C回りの他方側へ向かう第2の把持部27に対する回転運動に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加する。したがって、本実施形態でも第1の実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
(第2の実施形態の変形例)
なお、第2の実施形態のように可動シャフト16に第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が設けられ、かつ、延設ユニット20に係合突起48が設けられる構成において、図6乃至図8の変形例で前述した回転規制ユニット(凸凹表面部41及び係合片42)が設けられてもよい。この場合、係合突起48が第2のガイド溝45に位置する状態(すなわち、第2の把持部27が離間位置に位置する状態)では、長手軸Cに沿う方向について凸凹表面部41は係合片42から離れて位置している。そして、係合突起48が第1のガイド溝43に位置する状態では、係合片42が凸凹表面部41に係合する。
なお、第2の実施形態のように可動シャフト16に第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が設けられ、かつ、延設ユニット20に係合突起48が設けられる構成において、図6乃至図8の変形例で前述した回転規制ユニット(凸凹表面部41及び係合片42)が設けられてもよい。この場合、係合突起48が第2のガイド溝45に位置する状態(すなわち、第2の把持部27が離間位置に位置する状態)では、長手軸Cに沿う方向について凸凹表面部41は係合片42から離れて位置している。そして、係合突起48が第1のガイド溝43に位置する状態では、係合片42が凸凹表面部41に係合する。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
次に、本発明の第3の実施形態について、図11及び図12を参照して説明する。なお、第3の実施形態は、第1の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図11は、ハウジング2の幅方向(図12の矢印W1及び矢印W2で示す方向)に垂直な(略垂直な)断面を示し、図12は、長手軸Cに平行(略平行)、かつ、ハウジング2の幅方向に平行(略平行)な断面を示している。図11及び図12に示すように、本実施形態では、延設ユニット20(保持部材22)の外周面に、溝形成面(溝形成部)37によって第1のガイド溝33のみが形成され、第2のガイド溝35が形成されていない。また、本実施形態では、可動シャフト16の内周面において第1のガイド溝33と係合可能に係合突起(係合部)38が形成され、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝33において係合突起(係合部)38が移動する。
本実施形態では、保持部材22の外周面に、第2のガイド溝35の代わりに、係合溝51が形成されている。本実施形態では、係合溝51は、第1のガイド溝33より先端側に位置している。本実施形態では、シース15の突起17が、可動シャフト16の係合孔18に挿通され、保持部材22の係合溝51に挿入されている。また、本実施形態では、回転ノブ7及びシース15が延設ユニット20に対して長手軸Cに沿って移動可能である。手動による操作等によって回転ノブ7及びシース15を延設ユニット20に対して長手軸Cに沿って移動させることにより、突起17が係合孔18及び係合溝51を長手軸Cに沿って移動する。係合溝51は、長手軸Cに沿って延設される軸方向延設部52と、長手軸C回りについて全周に渡って延設される軸回り延設部53と、を備える。軸方向延設部52の先端は、軸回り延設部53と連続している。回転ノブ7及びシース15を延設ユニット20に対して長手軸Cに沿って移動させることにより、突起17が軸方向延設部52に位置する状態と突起17が軸回り延設部53に位置する状態との間で、突起17の位置が切替わる。
回転ノブ7を回転させ、第2の把持部27の長手軸C回りの角度位置を調整する際には、突起17を軸方向延設部52に位置させる。突起17は、軸方向延設部52において長手軸Cに沿って移動可能であるが、軸方向延設部52の縁によって長手軸C回りについての移動が規制されている。このため、突起17が軸方向延設部52に位置する状態では、シース15は延設ユニット20に対して長手軸Cに沿って移動可能であるが、延設ユニット20に対する長手軸C回りの回転は規制されている。したがって、回転ノブ7及びシース15が回転することにより、延設ユニット20は、可動シャフト16、回転ノブ7及びシース15と一緒に長手軸C回りに回転する。したがって、突起17が軸方向延設部52に位置する状態では、回転ノブ7を回転することにより、シース15、可動シャフト16、延設ユニット20及び第2の把持部27が一緒に長手軸C回りに回転する。
一方、ハンドル6をグリップ5に対して開く又は閉じることによって、可動シャフト16を長手軸Cに沿って移動させる際には、突起17を軸回り延設部53に位置させる。突起17は、軸回り延設部53において長手軸C回りについての移動が規制されない。このため、突起17が軸回り延設部53に位置する状態では、シース15は延設ユニット20に対して長手軸C回りに回転可能である。
このため、突起17が軸回り延設部53に位置する状態では、第1の実施形態と同様に、係合突起38が第1のガイド溝33を先端側へ移動することにより、係合突起38から延設ユニット20への押圧力の長手軸C回りの一方側(図11及び図12のそれぞれにおい矢印R1側)への成分要素によって、延設ユニット20は、シース15及び可動シャフト16に対して長手軸C回りの一方側(第1の軸回り方向)へ向かって回転する。そして、係合突起38が第1のガイド溝33を基端側へ移動することにより、係合突起38から延設ユニット20への押圧力の長手軸C回りの他方側(図11及び図12のそれぞれにおい矢印R2側)への成分要素によって、延設ユニット20は、シース15及び可動シャフト16に対して長手軸C回りの他方側(第2の軸回り方向)へ向かって回転する。
すなわち、突起17が軸回り延設部53に位置する状態では、第1の実施形態と同様に、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝33において係合突起(係合部)38の位置が変化することにより、連動作動ユニット40によって、可動シャフト16の直進運動が延設ユニット20(振動伝達部材21及び保持部材22)の可動シャフト16に対する長手軸C回りの回転運動に変換される。延設ユニット20の可動シャフト16に対する回転運動によって、第1の把持部26は、長手軸Cを中心として第2の把持部27に対して回転する。したがって、本実施形態でも、第1の実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
(第3の実施形態の変形例)
なお、第3の実施形態のある変形例として図13に示すように、係合溝51の代わりに、保持部材22(延設ユニット20)の外周面から突出する挿入突起55が設けられてもよい。図13では、シース15、可動シャフト16及び延設ユニット20の構成が、ハウジング2の幅方向に垂直な断面で示されている。本変形例では、図13に示すように、挿入突起55を挿入可能な挿入孔56が、可動シャフト16に形成されている。また、挿入突起55は弾性材料から形成され、第2の把持部27が離間位置に位置する状態では、挿入突起55は挿入孔56に挿入されている。なお、本変形例でも第3の実施形態と同様に、延設ユニット20に第2のガイド溝35は設けられていない。
なお、第3の実施形態のある変形例として図13に示すように、係合溝51の代わりに、保持部材22(延設ユニット20)の外周面から突出する挿入突起55が設けられてもよい。図13では、シース15、可動シャフト16及び延設ユニット20の構成が、ハウジング2の幅方向に垂直な断面で示されている。本変形例では、図13に示すように、挿入突起55を挿入可能な挿入孔56が、可動シャフト16に形成されている。また、挿入突起55は弾性材料から形成され、第2の把持部27が離間位置に位置する状態では、挿入突起55は挿入孔56に挿入されている。なお、本変形例でも第3の実施形態と同様に、延設ユニット20に第2のガイド溝35は設けられていない。
挿入突起55は、挿入孔56において長手軸C回りについての移動が規制されている。このため、挿入突起55が挿入孔56に挿入されている状態では、可動シャフト16の延設ユニット20に対する長手軸C回りの回転は規制されている。したがって、回転ノブ7及びシース15が回転することにより、延設ユニット20は、可動シャフト16、回転ノブ7及びシース15と一緒に長手軸C回りに回転する。したがって、第2の把持部27が離間位置に位置する状態(すなわち、挿入突起55は挿入孔56に挿入されている状態)では、回転ノブ7を回転することにより、シース15、可動シャフト16、延設ユニット20及び第2の把持部27が一緒に長手軸C回りに回転する。
そして、第2の把持部27が離間位置に位置する状態から、ハンドル6をグリップ5に対して閉じ、可動シャフト16を延設ユニット20に対して先端側へ移動させることにより、挿入突起55が挿入孔56の縁によって押圧され、挿入突起55が弾性変形する。挿入突起55が弾性変形することにより、挿入突起55は挿入孔56から抜脱される。挿入突起55が挿入孔56から抜脱されている状態では、可動シャフト16は延設ユニット20に対して長手軸C回りに回転可能である。したがって、第2の把持部27が離間位置から近接位置に向かって移動させることにより、可動シャフト16は延設ユニット20に対して長手軸C回りに回転可能になる。
このため、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝33において係合突起(係合部)38の位置が変化している状態では、挿入突起55は挿入孔56から抜脱され、可動シャフト16は延設ユニット20に対して長手軸C回りに回転可能になる。したがって、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝33において係合突起(係合部)38の位置が変化することにより、連動作動ユニット40によって、可動シャフト16の直進運動が延設ユニット20(振動伝達部材21及び保持部材22)の可動シャフト16に対する長手軸C回りの回転運動に変換される。延設ユニット20の可動シャフト16に対する回転運動によって、第1の把持部26は、長手軸Cを中心として第2の把持部27に対して回転する。したがって、本変形例でも、第3の実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
なお、本変形例では、可動シャフト16が基端側へ移動し、第2の把持部27が離間位置に位置することにより、挿入突起55が弾性復帰する。これにより、挿入突起55が挿入孔56に挿入され、可動シャフト16の延設ユニット20に対する長手軸C回りの回転が規制される。
また、ある変形例では、第2の実施形態と同様に可動シャフト16に第1のガイド溝43が設けられ、かつ、延設ユニット20(保持部材22)に係合突起48が設けられる構成において、第2のガイド溝45が可動シャフト16に設けられなくてもよい。この場合、第3の実施形態と同様に、係合溝51が保持部材22に設けられてもよく、図13の変形例と同様に、挿入突起55が保持部材22に設けられ、かつ、挿入孔56が可動シャフト16に設けられてもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図14を参照して説明する。なお、第4の実施形態は、第1の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
次に、本発明の第4の実施形態について、図14を参照して説明する。なお、第4の実施形態は、第1の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図14は、シース15、可動シャフト16及び延設ユニット20を長手軸Cに平行(略平行)、かつ、ハウジング2の幅方向(図14において矢印W1及び矢印W2で示す方向)に平行(略平行)な断面を示している。図14に示すように、本実施形態では、延設ユニット20に保持部材22が設けられていない。そして、振動伝達部材21の外周面に、第1の実施形態と同様の第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35が溝形成面(溝形成部)37によって形成されている。また、可動シャフト16の内周面には、第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35に係合可能に係合突起(係合部)38が設けられている。したがって、本実施形態でも第1の実施形態と同様の連動作動ユニット40が形成されている。
このため、本実施形態でも第1の実施形態と同様に、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝33において係合突起(係合部)38の位置が変化することにより、連動作動ユニット40によって、可動シャフト16の直進運動が延設ユニット20(振動伝達部材21)の可動シャフト16に対する長手軸C回りの回転運動に変換される。延設ユニット20の可動シャフト16に対する回転運動によって、第1の把持部26は、長手軸Cを中心として第2の把持部27に対して回転する。したがって、本実施形態でも、第1の実施形態と同様の作用及び効果を奏する。
また、本実施形態では、振動伝達部材21が第1の把持部26に向かって超音波振動を伝達している状態(すなわち、振動伝達部材21が所定の周波数範囲(例えば46kHz~48kHz)で縦振動している状態)では、長手軸Cに沿う方向について振動節の1つ(N1)が、第1のガイド溝33が延設される範囲に位置する。第1の実施形態において前述したように、振動伝達部材21が第1の把持部26に向かって超音波振動を伝達している状態では、第2の把持部27は離間位置から近接位置に向かって移動し、係合突起38は、第1のガイド溝33に位置している。そして、係合突起38は、第1のガイド溝33の外縁に当接し、振動伝達部材21に押圧力を作用させている。ここで、第1のガイド溝33に振動節N1が位置することにより、振動伝達部材21の第1のガイド溝33では、振動(縦振動)の振幅がゼロ又は微小となる。このため、係合突起38が第1のガイド溝33の外縁に当接している状態で振動伝達部材21において超音波振動が伝達されても、振動伝達部材21から係合突起38を介して可動シャフト16に超音波振動がほとんど伝達されない。
(第4の実施形態の変形例)
また、図15に示す第4の実施形態のある変形例では、第4の実施形態と同様に延設ユニット20に保持部材22が設けられていない構成において、第2の実施形態と同様の連動作動ユニット50が設けられている。すなわち、本変形例では、可動シャフト16の内周面に、第2の実施形態と同様の第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が溝形成面(溝形成部)47によって形成され、振動伝達部材21の外周面に、第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45に係合可能に係合突起(係合部)48が設けられている。なお、図15は、シース15、可動シャフト16及び延設ユニット20をハウジング2の幅方向に垂直(略垂直)な断面を示している。
また、図15に示す第4の実施形態のある変形例では、第4の実施形態と同様に延設ユニット20に保持部材22が設けられていない構成において、第2の実施形態と同様の連動作動ユニット50が設けられている。すなわち、本変形例では、可動シャフト16の内周面に、第2の実施形態と同様の第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が溝形成面(溝形成部)47によって形成され、振動伝達部材21の外周面に、第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45に係合可能に係合突起(係合部)48が設けられている。なお、図15は、シース15、可動シャフト16及び延設ユニット20をハウジング2の幅方向に垂直(略垂直)な断面を示している。
本変形例でも第2の実施形態と同様に、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝43において係合突起(係合部)48の位置が変化することにより、連動作動ユニット50によって、可動シャフト16の直進運動が延設ユニット20(振動伝達部材21)の可動シャフト16に対する長手軸C回りの回転運動に変換される。そして、延設ユニット20の可動シャフト16に対する回転運動によって、第1の把持部26は、長手軸Cを中心として第2の把持部27に対して回転する。したがって、本実施形態でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
また、本実施形態では、振動伝達部材21が第1の把持部26に向かって超音波振動を伝達している状態(すなわち、振動伝達部材21が所定の周波数範囲(例えば46kHz~48kHz)で縦振動している状態)では、長手軸Cに沿う方向について振動節の1つ(N1)が、係合突起(係合部)48に位置する。第2の実施形態において前述したように、振動伝達部材21が第1の把持部26に向かって超音波振動を伝達している状態では、第2の把持部27は離間位置から近接位置に向かって移動し、係合突起48は、第1のガイド溝43に位置している。そして、係合突起48は、第1のガイド溝43の外縁に当接し、第1のガイド溝43の外縁から押圧力を受けている。ここで、係合突起48に振動節N1が位置することにより、振動伝達部材21の係合突起48では、振動(縦振動)の振幅がゼロ又は微小となる。このため、係合突起48が第1のガイド溝43の外縁に当接している状態で振動伝達部材21において超音波振動が伝達されても、振動伝達部材21から係合突起48を介して可動シャフト16に超音波振動がほとんど伝達されない。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について、図16を参照して説明する。なお、第5の実施形態は、第4の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
次に、本発明の第5の実施形態について、図16を参照して説明する。なお、第5の実施形態は、第4の実施形態の構成を次の通り変形したものである。なお、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図16は、シース15、可動シャフト16及び延設ユニット20を長手軸Cに平行(略平行)、かつ、ハウジング2の幅方向(図16において矢印W1及び矢印W2で示す方向)に平行(略平行)な断面を示している。図16に示すように、本実施形態でも第4の実施形態と同様に、延設ユニット20に保持部材22が設けられていない。そして、第4の実施形態と同様に、振動伝達部材21の外周面に、第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35が溝形成面(溝形成部)37によって形成され、可動シャフト16の内周面には、第1のガイド溝33及び第2のガイド溝35に係合可能に係合突起(係合部)38が設けられている。このため、本実施形態でも第4の実施形態と同様に、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝33において係合突起(係合部)38の位置が変化することにより、連動作動ユニット40によって、可動シャフト16の直進運動が延設ユニット20(振動伝達部材21)の可動シャフト16に対する長手軸C回りの回転運動に変換される。延設ユニット20の可動シャフト16に対する回転運動によって、第1の把持部26は、長手軸Cを中心として第2の把持部27に対して回転する。したがって、本実施形態でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
ただし、本実施形態の連動作動ユニット40では、振動伝達部材21(延設ユニット20)の外周面に、第3のガイド溝36が溝形成面37によって形成され、係合突起38は第3のガイド溝36に係合可能である。第3のガイド溝36は、長手軸Cに沿って延設され、本実施形態では、第1のガイド溝33の先端(他端)と連続している。本実施形態では、第2の把持部27を離間位置から近接位置まで移動させることにより、係合突起38は、第2のガイド溝35から第1のガイド溝33を通って第3のガイド溝36まで移動する。したがって、第2の把持部27が近接位置及びその近傍に位置する状態では、係合突起38は第3のガイド溝36に位置する。また、第3のガイド溝36の長手軸C回りの寸法(幅寸法)は、係合突起38が当接しない程度に、大きくなっている。このため、第3のガイド溝36に係合突起38が位置する状態では、係合突起38と第3のガイド溝36の外縁との間で押圧力等が作用することが防止される。
振動伝達部材21が第1の把持部26に向かって超音波振動を伝達している状態(すなわち、超音波振動を用いて第1の把持部26と第2の把持部27との間で把持された処置対象を処置している状態)では、第2の把持部27は近接位置又はその近傍まで移動し、係合突起38は、第1のガイド溝33を通過し、第3のガイド溝36に位置している。そして、第3のガイド溝36では、係合突起38と第3のガイド溝36の外縁との当接が防止されている。このため、第2の把持部27が近接位置及びその近傍に位置している状態で振動伝達部材21において超音波振動が伝達されても、振動伝達部材21から係合突起38を介して可動シャフト16に超音波振動がほとんど伝達されない。
(第5の実施形態の変形例)
また、図17に示す第5の実施形態のある変形例では、第5の実施形態と同様に、延設ユニット20に保持部材22が設けられていない。そして、図15の変形例と同様に、可動シャフト16の内周面に、第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が溝形成面(溝形成部)47によって形成され、振動伝達部材21の外周面には、第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45に係合可能に係合突起(係合部)48が設けられている。このため、本実施形態でも図15の変形例と同様に、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝43において係合突起(係合部)48の位置が変化することにより、連動作動ユニット50によって、可動シャフト16の直進運動が延設ユニット20(振動伝達部材21)の可動シャフト16に対する長手軸C回りの回転運動に変換される。延設ユニット20の可動シャフト16に対する回転運動によって、第1の把持部26は、長手軸Cを中心として第2の把持部27に対して回転する。したがって、本実施形態でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
また、図17に示す第5の実施形態のある変形例では、第5の実施形態と同様に、延設ユニット20に保持部材22が設けられていない。そして、図15の変形例と同様に、可動シャフト16の内周面に、第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45が溝形成面(溝形成部)47によって形成され、振動伝達部材21の外周面には、第1のガイド溝43及び第2のガイド溝45に係合可能に係合突起(係合部)48が設けられている。このため、本実施形態でも図15の変形例と同様に、可動シャフト16の長手軸Cに沿った移動に対応して第1のガイド溝43において係合突起(係合部)48の位置が変化することにより、連動作動ユニット50によって、可動シャフト16の直進運動が延設ユニット20(振動伝達部材21)の可動シャフト16に対する長手軸C回りの回転運動に変換される。延設ユニット20の可動シャフト16に対する回転運動によって、第1の把持部26は、長手軸Cを中心として第2の把持部27に対して回転する。したがって、本実施形態でも、前述の実施形態等と同様の作用及び効果を奏する。
ただし、本変形例の連動作動ユニット50では、可動シャフト16の内周面に、第3のガイド溝46が溝形成面47によって形成され、係合突起48は第3のガイド溝46に係合可能である。第3のガイド溝46は、長手軸Cに沿って延設され、本変形例では、第1のガイド溝43の基端(他端)と連続している。本変形例では、第2の把持部27を離間位置から近接位置まで移動させることにより、第2のガイド溝45及び第1のガイド溝43が係合突起48を通過し、第3のガイド溝46が係合突起48まで移動する。したがって、第2の把持部27が近接位置及びその近傍に位置する状態では、係合突起48は第3のガイド溝46に位置する。また、第3のガイド溝46の長手軸C回りの寸法(幅寸法)は、係合突起48が当接しない程度に、大きくなっている。このため、第3のガイド溝46に係合突起48が位置する状態では、係合突起48と第3のガイド溝46の外縁との間で押圧力等が作用することが防止される。
振動伝達部材21が第1の把持部26に向かって超音波振動を伝達している状態(すなわち、超音波振動を用いて第1の把持部26と第2の把持部27との間で把持された処置対象を処置している状態)では、第2の把持部27は近接位置又はその近傍まで移動し、係合突起48は、第3のガイド溝46に位置している。そして、第3のガイド溝46では、係合突起48と第3のガイド溝46の外縁との当接が防止されている。このため、第2の把持部27が近接位置及びその近傍に位置している状態で振動伝達部材21において超音波振動が伝達されても、振動伝達部材21から係合突起48を介して可動シャフト16に超音波振動がほとんど伝達されない。
(第1の実施形態乃至第5の実施形態の変形例)
第1の実施形態乃至第5の実施形態及びこれらの変形例では、第1の把持部(26)は、長手軸(C)に対して湾曲している。そして、連動作動ユニット(40;50)は、第2の把持部(27)の離間位置への移動に連動させて長手軸(C)を中心として振動伝達部材(21)を第2の把持部(27)に対して所定の方向に回転させることにより、第1の把持部(26)の所定の方向への回転運動に対応させて第1の把持部(26)と第2の把持部(27)との間の離間距離を増加させている。この構成を備えるものであれば、前述の実施形態等において適宜構成、配置等を変更してもよく、前述の実施形態等を部分的に組み合わせてもよい。
第1の実施形態乃至第5の実施形態及びこれらの変形例では、第1の把持部(26)は、長手軸(C)に対して湾曲している。そして、連動作動ユニット(40;50)は、第2の把持部(27)の離間位置への移動に連動させて長手軸(C)を中心として振動伝達部材(21)を第2の把持部(27)に対して所定の方向に回転させることにより、第1の把持部(26)の所定の方向への回転運動に対応させて第1の把持部(26)と第2の把持部(27)との間の離間距離を増加させている。この構成を備えるものであれば、前述の実施形態等において適宜構成、配置等を変更してもよく、前述の実施形態等を部分的に組み合わせてもよい。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について、図18乃至図20を参照して説明する。なお、第6の実施形態は、前述の実施形態等の構成を次の通り変形したものである。なお、前述の実施形態等と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
次に、本発明の第6の実施形態について、図18乃至図20を参照して説明する。なお、第6の実施形態は、前述の実施形態等の構成を次の通り変形したものである。なお、前述の実施形態等と同一の部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図18乃至図20は、第1の把持部26及び第2の把持部27の構成を示す図である。図18は、先端側(図19及び図20のそれぞれにおいて矢印C1側)から視た状態を示し、図19及び図20は、第2の把持部27の幅方向(図18において矢印W1及び矢印W2で示す方向)の一方側から視た状態を示している。また、図18及び図19は、第2の把持部27が離間位置に位置する状態を示し、図20は、第2の把持部27が近接位置に位置する状態を示している。図18乃至図20に示すように、本実施形態では、前述の実施形態等に示す連動作動ユニット(40;50)は設けられていない。代わりに、連動作動ユニットとして例えばカムから形成される押圧部60が、第2の把持部27に固定された状態で取付けられている。
図18及び図19に示すように、第2の把持部27が第1の把持部26に対して離間位置に位置する状態では、押圧部60は第1の把持部26に当接し、第2の把持部27から離間する側(図18乃至図20のそれぞれにおいて矢印Y1側)へ向かって第1の把持部26を押圧している。押圧部60から押圧されているため、第2の把持部27が第1の把持部26に対して離間位置に位置する状態では、第1の把持部26は第2の把持部27から離間する側へ向かって撓んでいる。なお、図18乃至図20のそれぞれでは、矢印Y2側が、第1の把持部26において第2の把持部27に対して近接する側となる。
図20に示すように、可動シャフト16が先端側に移動し、第2の把持部27が離間位置から近接位置へ移動すると、押圧部60は、第1の把持部26から離間し、第1の把持部26に接触しなくなる。このため、第1の把持部26は、押圧部60から押圧されず、撓まない状態になる。そして、第2の把持部27の近接位置への移動に連動する第1の把持部26の撓まない状態に戻る動作に対応して、第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が減少する。したがって、本実施形態では、可動シャフト16の先端側への移動によって第1の把持部26と第2の把持部27との間を閉じる際に、第2の把持部27の近接位置へ向かう移動に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が減少するとともに、第1の把持部26が撓まない状態に戻る動作に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が減少する。
一方、可動シャフト16が基端側に移動すると、第2の把持部27の近接位置から離間位置への移動に連動して、第1の把持部26が押圧部60によって押圧され、第2の把持部27から離間する側へ向かって第1の把持部26が撓む。第2の把持部27の離間位置へ向かう移動に連動する第1の把持部26の撓む動作に対応して、第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加する。すなわち、第2の把持部27の離間位置へ向かう移動に連動する第1の把持部26の動作に対応して、第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加する。したがって、本実施形態では、可動シャフト16の基端側への移動によって第1の把持部26と第2の把持部27との間を開く際に、第2の把持部27の離間位置へ向かう移動に起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加するとともに、第1の把持部26が撓むことに起因して第1の把持部26と第2の把持部27との間の離間距離が増加する。
本実施形態でも、振動伝達部材21(伝達部材本体25及び第1の把持部26)が一体成形されている。また、前述のように、本実施形態でも、第1の把持部26と第2の把持部27との間を開く際に、第1の把持部26及び第2の把持部27の両方が互いからの離間距離を増加させる動作を行う。したがって、本実施形態でも前述の実施形態等と同様に、第1の把持部26と第2の把持部27との間を開いた状態での離間距離が十分に確保されるとともに、エンドエフェクタ10に超音波振動が適切に伝達される超音波処置具1を提供することができる。
(その他の変形例)
第1の実施形態乃至第6の実施形態を含む前述の実施形態等では、超音波処置具(1)は、長手軸(C)を有し、先端部に第1の把持部(26)を備える振動伝達部材(21)を備え、振動伝達部材(21)は、第1の把持部(26)に向かって超音波振動を伝達するとともに、一体成形される。そして、超音波処置具(1)は、第1の把持部(26)に対して離間する離間位置と第1の把持部(26)に対して近接する近接位置との間で移動可能な第2の把持部(27)を備える。そして、超音波処置具(1)には、第2の把持部(27)の 離間位置への移動に連動させて第1の把持部(26)を動作させることにより、第1の把持部(26)の動作に対応させて第1の把持部(26)と第2の把持部(27)との間の離間距離を増加させる連動作動ユニット(40;50;60)が、設けられている。
第1の実施形態乃至第6の実施形態を含む前述の実施形態等では、超音波処置具(1)は、長手軸(C)を有し、先端部に第1の把持部(26)を備える振動伝達部材(21)を備え、振動伝達部材(21)は、第1の把持部(26)に向かって超音波振動を伝達するとともに、一体成形される。そして、超音波処置具(1)は、第1の把持部(26)に対して離間する離間位置と第1の把持部(26)に対して近接する近接位置との間で移動可能な第2の把持部(27)を備える。そして、超音波処置具(1)には、第2の把持部(27)の 離間位置への移動に連動させて第1の把持部(26)を動作させることにより、第1の把持部(26)の動作に対応させて第1の把持部(26)と第2の把持部(27)との間の離間距離を増加させる連動作動ユニット(40;50;60)が、設けられている。
以上、本発明の実施形態等について説明したが、本発明は前述の実施形態等に限るものではなく、発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形ができることは、もちろんである。
Claims (10)
- 長手軸を有し、先端部に第1の把持部を備えるとともに、前記第1の把持部に向かって超音波振動を伝達し、一体成形される振動伝達部材と、
前記第1の把持部に対して離間する離間位置と前記第1の把持部に対して近接する近接位置との間で移動可能な第2の把持部と、
前記第2の把持部の前記離間位置への移動に連動させて前記第1の把持部を動作させることにより、前記第1の把持部の動作に対応させて前記第1の把持部と前記第2の把持部との間の離間距離を増加させる連動作動ユニットと、
を具備する超音波処置具。 - 前記第1の把持部は、前記長手軸に対して湾曲し、
前記連動作動ユニットは、前記第2の把持部の前記離間位置への前記移動に連動させて前記長手軸を中心として前記振動伝達部材を前記第2の把持部に対して所定の方向に回転させることにより、前記第1の把持部の前記所定の方向への回転運動に対応させて前記第1の把持部と前記第2の把持部との間の前記離間距離を増加させる、
請求項1の超音波処置具。 - 前記振動伝達部材を外周側から覆う筒状に形成されるとともに、前記振動伝達部材に固定され、前記振動伝達部材より振動伝達性が低い保持部材と、
前記振動伝達部材及び前記保持部材を前記外周側から覆う筒状に形成されるとともに、前記振動伝達部材の前記長手軸に沿って前記振動伝達部材及び前記保持部材に対して移動することにより、前記第2の把持部を前記離間位置と前記近接位置との間で移動させる可動シャフトと、
をさらに具備し、
前記連動作動ユニットは、
前記保持部材及び前記可動シャフトの一方において、基端側から先端側に向かうにつれて長手軸回りについて一方側から他方側へ向かう第1のガイド溝を形成する溝形成部と、
前記保持部材及び前記可動シャフトの他方において前記第1のガイド溝に係合可能に設けられ、前記可動シャフトの前記長手軸に沿った移動に対応して前記第1のガイド溝における位置が変化することにより、前記可動シャフトの直進運動を前記振動伝達部材及び前記保持部材の前記可動シャフトに対する前記長手軸回りの回転運動に変換し、前記長手軸を中心として前記第1の把持部を前記第2の把持部に対して回転させる係合部と、
を備える、請求項2の超音波処置具。 - 前記可動シャフトを前記外周側から覆う筒状に形成されるとともに、前記第1の把持部が前記先端側に向かって突出する状態に前記振動伝達部材が挿通され、先端部に前記第2の把持部が回動可能に取付けられるシースと、
前記シースが前記長手軸回りに回転可能に前記先端側から連結されるハウジングと、
をさらに具備し、
前記可動シャフトは、前記シースが前記ハウジングに対して回転することにより、前記シースと一緒に前記長手軸回りに回転し、
前記溝形成部は、前記保持部材及び前記可動シャフトの前記一方において、前記第1のガイド溝の一端と連続する第2のガイド溝を前記長手軸に沿って形成し、
前記係合部は、前記第2のガイド溝に係合可能であるとともに、前記第2の把持部が前記離間位置に位置する状態において、前記第2のガイド溝に位置し、
前記係合部が前記第2のガイド溝に位置する状態において前記シースと一緒に前記可動シャフトが回転することにより、前記第2のガイド溝において前記可動シャフトから前記係合部を通して回転駆動力が前記保持部材に伝達され、前記保持部材及び前記振動伝達部材が前記可動シャフトと一緒に前記長手軸回りに回転する、
請求項3の超音波処置具。 - 前記振動伝達部材を外周側から覆う筒状に形成されるとともに、前記振動伝達部材の前記長手軸に沿って前記振動伝達部材に対して移動することにより、前記第2の把持部を前記離間位置と前記近接位置との間で移動させる可動シャフトをさらに具備し、
前記連動作動ユニットは、
前記振動伝達部材及び前記可動シャフトの一方において、基端側から先端側に向かうにつれて長手軸回りについて一方側から他方側へ向かう第1のガイド溝を形成する溝形成部と、
前記振動伝達部材及び前記可動シャフトの他方において前記第1のガイド溝に係合可能に設けられ、前記可動シャフトの前記長手軸に沿った移動に対応して前記第1のガイド溝における位置が変化することにより、前記可動シャフトの直進運動を前記振動伝達部材の前記可動シャフトに対する前記長手軸回りの回転運動に変換し、前記長手軸を中心として前記第1の把持部を前記第2の把持部に対して回転させる係合部と、
を備える、請求項2の超音波処置具。 - 前記可動シャフトを前記外周側から覆う筒状に形成されるとともに、前記第1の把持部が前記先端側に向かって突出する状態に前記振動伝達部材が挿通され、先端部に前記第2の把持部が回動可能に取付けられるシースと、
前記シースが前記長手軸回りに回転可能に前記先端側から連結されるハウジングと、
をさらに具備し、
前記可動シャフトは、前記シースが前記ハウジングに対して回転することにより、前記シースと一緒に前記長手軸回りに回転し、
前記溝形成部は、前記振動伝達部材及び前記可動シャフトの前記一方において、前記第1のガイド溝の一端と連続する第2のガイド溝を前記長手軸に沿って形成し、
前記係合部は、前記第2のガイド溝に係合可能であるとともに、前記第2の把持部が前記離間位置に位置する状態において、前記第2のガイド溝に位置し、
前記係合部が前記第2のガイド溝に位置する状態において前記シースと一緒に前記可動シャフトが回転することにより、前記第2のガイド溝において前記可動シャフトから前記係合部を通して回転駆動力が前記振動伝達部材に伝達され、前記振動伝達部材が前記可動シャフトと一緒に前記長手軸回りに回転する、
請求項5の超音波処置具。 - 前記第1のガイド溝及び前記第2のガイド溝は、前記振動伝達部材に形成され、
前記振動伝達部材が前記第1の把持部に向かって前記超音波振動を伝達している状態において、前記長手軸に沿う方向について振動節の1つが前記第1のガイド溝が延設される範囲に位置する、請求項6の超音波処置具。 - 前記第1のガイド溝及び前記第2のガイド溝は、前記可動シャフトに形成され、
前記振動伝達部材が前記第1の把持部に向かって前記超音波振動を伝達している状態において、前記長手軸に沿う方向について振動節の1つが前記係合部に位置する、
請求項6の超音波処置具。 - 前記溝形成部は、前記振動伝達部材及び前記可動シャフトの前記一方において、前記第1のガイド溝の他端と連続する第3のガイド溝を前記長手軸に沿って形成し、
前記係合部は、前記第3のガイド溝に係合可能であるとともに、前記第2の把持部が前記近接位置に位置する状態において、前記第3のガイド溝に位置する、
請求項6の超音波処置具。 - 前記連動作動ユニットは、前記第2の把持部に取付けられる押圧部を備え、
前記押圧部は、前記第2の把持部の前記離間位置への前記移動に連動させて前記第1の把持部を前記第2の把持部から離間する側へ向かって押圧することにより、前記第2の把持部から離間する前記側へ向かって前記第1の把持部を撓ませ、前記第1の把持部が撓むことに対応させて前記第1の把持部と前記第2の把持部との間の前記離間距離を増加させる、
請求項1の超音波処置具。
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