WO2016143663A1

WO2016143663A1 - 水系化粧料

Info

Publication number: WO2016143663A1
Application number: PCT/JP2016/056607
Authority: WO
Inventors: 映野村; 久典加知; 誠松澤; 大夢十倉; 美奈穂小森
Original assignee: 日清オイリオグループ株式会社
Priority date: 2015-03-10
Filing date: 2016-03-03
Publication date: 2016-09-15
Also published as: EP3269354B1; JPWO2016143663A1; EP3269354A1; JP6716539B2; US20170367960A1; CN107405283B; US9943474B2; EP3269354A4; CN107405283A

Abstract

　成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天、成分（Ｂ）：キサンタンガム）、及び成分（Ｃ）：成分（Ａ）又は（Ｂ）を除く水溶性高分子、を含有する水系化粧料。

Description

水系化粧料

　本発明は、指での取れがよく、コク感やしっとり感に優れながら、塗布時は非常にみずみずしい感触があり、ぬるつき、べたつきがなく、溶け込むようななじみ感を有する水系化粧料に関する。
　本願は、２０１５年３月１０日に、日本に出願された特願２０１５－０４６９７６号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。

　従来、水性化粧料や水中油型乳化化粧料等の水系化粧料においては、その保存安定性を高める目的や感触調整の目的のために水溶性増粘剤が使用されている。水溶性増粘剤には、寒天やグアーガム、カラギーナン、グルコマンナン等の天然植物系高分子、キサンタンガム、サクシノグルカン、ジェランガム等の天然微生物系高分子、及びカルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等の半合成／合成系高分子が存在し、これらを組み合わせることにより化粧料の改質を行う検討が従来からされている。

　例えば特許文献１には、通常の寒天よりも重量平均分子量の小さい寒天（重量平均分子量１００００～６００００）とキサンタンガムとを特定の比率で組み合わせることにより、保存安定性、肌への伸展性、及び肌なじみに優れ、キサンタンガム由来のぬるつきを解消でき、垢のようなカスを発生せず、塗布に使用した手指に再度水分が付着した際の潤滑性が低減できる皮膚外用組成物が提示されている。

　また、特許文献２には、多糖系高分子とアクリル系高分子とを併用することにより、カルニチン又はその塩を配合した場合でも良好な保存安定性を有し、べたつきがなく、肌に対してフィーリングの良い感触を与える乳化型皮膚外用剤が提示されている。
さらに、特許文献３には、粉体を含有する寒天ゲル粒子を、カルボキシビニルポリマー及びアルキル変性カルボキシビニルポリマーから選ばれる１種又は２種以上と天然ガム質とを含有する水性媒体に分散することにより、寒天ゲル粒子が容易に崩壊して残片が残らず、この水性媒体と絡み合って肌上で均一に広がり、肌なじみに優れる化粧料が提示されている。

国際公開第２０１１／１１１８５４号特開２００５－０５３８３５号公報特開２０１４－１８１２２４号公報

　特許文献１～３に記載されている化粧料では、保存安定性やべたつきのなさ、均一な塗布性は向上されているものの、化粧料の指での取れやすさ（掬いやすさ）が芳しくなく、使用時のストレスに繋がるという問題点がある。一方で、指での取れやすさを改善しようとして、水溶性増粘剤の配合量を増やすと、塗布時の感触が著しく低下し、コク感やしっとり感が過剰に感じられ、ベタツキを感じる、塗布時に非常に重い感触がするといった問題点がある。

　本発明は、指での取れ性（すなわち、指での掬いやすさ）がよく、かつ使用時のコク感（Ｒｉｃｈｎｅｓｓ）・しっとり感とみずみずしい感触とが両立しており、肌に溶け込むようななじみ感（以下、肌なじみ、ということがある）を有する水系化粧料を提供することを課題とする。

　本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、重量平均分子量１００００～６００００の寒天、キサンタンガム、及び水溶性高分子を組み合わせることにより、みずみずしさ等の肌への塗布時の感触と、指での取れ性の両方を改善し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。

すなわち、本発明に係る水系化粧料は、下記［１］～［９］の態様を含む。
［１］　重量平均分子量１００００～６００００の寒天からなる成分（Ａ）、キサンタンガムからなる成分（Ｂ）、及び水溶性高分子（但し、成分（Ａ）又は（Ｂ）を除く。）からなる成分（Ｃ）を含有することを特徴とする水系化粧料。
［２］　前記成分（Ａ）と前記成分（Ｂ）の含有比が質量比で４：６～８：２であり、前記成分（Ａ）と前記成分（Ｂ）の総量と前記成分（Ｃ）との含有比が質量比で１：５～１５：１であり、前記成分（Ａ）の含有量が化粧料全体の０．０１～２質量％であり、前記成分（Ｂ）含有量が化粧料全体の０．０１～２質量％であり、前記成分（Ｃ）の含有量が化粧料全体の０．０１～２％である、前記［１］の水系化粧料。
［３］　さらに、保湿剤からなる成分（Ｄ）を化粧料全体の３～３０質量％含有する、前記［１］又は［２］の水系化粧料。
［４］　さらに、ノニオン界面活性剤からなる成分（Ｅ）を化粧料全体の０．０１～４０質量％含有する、前記［１］～［３］のいずれかの水系化粧料。
［５］　さらに、２５℃で液状の油剤からなる成分（Ｆ）を化粧料全体の０．０１～５０質量％含有する、前記［１］～［４］のいずれかの水系化粧料。
［６］　さらに、２５℃でペースト状の油剤からなる成分（Ｇ）を化粧料全体の０．０１～１０質量％含有する、前記［１］～［５］のいずれかの水系化粧料。
［７］　さらに、２５℃で固形の油剤からなる成分（Ｈ）を化粧料全体の０．１～１０質量％含有する、前記［１］～［６］のいずれかの水系化粧料。
［８］　前記成分（Ｃ）が、カルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体から選ばれる１種又は２種以上である、前記［１］～［７］のいずれかの水系化粧料。
［９］　水中油型乳化物である、前記［１］～［８］のいずれかの水系化粧料。

　即ち、本発明は以下の態様を含む。
（１）成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天、成分（Ｂ）：キサンタンガム）、及び成分（Ｃ）：成分（Ａ）又は（Ｂ）を除く水溶性高分子、を含有する水系化粧料。
（２）前記成分（Ａ）の含有量と前記成分（Ｂ）の含有量との比が、質量比で４：６～８：２であり、
前記成分（Ａ）と前記成分（Ｂ）の合計含有量と、前記成分（Ｃ）の含有量との比が、質量比で１：５～１５：１であり、
前記成分（Ａ）の含有量が前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～２質量％であり、
前記成分（Ｂ）含有量が前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～２質量％であり、
前記成分（Ｃ）の含有量が前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～２質量％である、（１）に記載の水系化粧料。
（３）さらに、成分（Ｄ）：保湿剤を、前記水系化粧料の総質量に対しての３～３０質量％含有する、（１）又は（２）に記載の水系化粧料。
（４）さらに、成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤を、前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～４０質量％含有する、（１）～（３）のいずれか１つに記載の水系化粧料。
（５）さらに、成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤を、前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～５０質量％含有する、（１）～（４）のいずれか１つに記載の水系化粧料。
（６）さらに、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤を、前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～１０質量％含有する、（１）～（５）のいずれか１つに記載の水系化粧料。
（７）さらに、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤を、前記水系化粧料の総質量に対して０．１～１０質量％含有する、（１）～（６）のいずれか１つに記載の水系化粧料。
（８）前記成分（Ｃ）が、カルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体から選択される少なくとも１つである、（１）～（７）のいずれか１つに記載の水系化粧料。
（９）水中油型乳化物である、（１）～（８）のいずれか１つに記載の水系化粧料。

　本発明によれば、指での取れがよく、コク感や、しっとり感に優れながら、肌への塗布時は非常にみずみずしい感触があり、溶け込むようななじみ感を有する水系化粧料を提供することができる。

　本明細書において、水系化粧料とは、水性成分を含有する化粧料で、水に分散する性質を有するものである。水性成分とは、水、及び水に溶解する成分である。また、本発明では、吸水機能を有する無機の水溶性高分子も水性成分として取り扱う。
　水系化粧料には、油性成分、粉体成分、界面活性剤等を配合することができる。
　油性成分を配合した水系化粧料は、連続層である水性成分中に、油性成分が均一に分散又は可溶化したものであるため、水に分散する性質を有する。
　粉体成分を配合した水系化粧料は、水性成分中に粉体成分が分散したものであるため、水に分散する性質を有する。
　界面活性剤を配合した水系化粧料は、水性成分中に、界面活性剤が溶解又は均一に分散したものであるため、水に分散する性質を有する。
　水性成分としては、水、水溶性高分子、保湿剤等が挙げられる。
　油性成分としては、油剤等が挙げられる。
　粉体成分としては、顔料や粉末成分等が挙げられる。
　界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。

　本発明に係る水系化粧料は、成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天、成分（Ｂ）：キサンタンガム、及び成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）を含有することを特徴とする。

　成分（Ａ）の重量平均分子量１００００～６００００の寒天（以下、「低分子量寒天」ということがある。）は、重量平均分子量が２００００～６００００であることが好ましく、３００００～６００００であることがより好ましく、４００００～６００００であることがさらに好ましく、４３０００～６００００であることがよりさらに好ましい。重量平均分子量が６００００を超える寒天を用いた場合には、水系化粧料は、みずみずしさがなく、べたついた使用感になる。特に、本発明に係る水系化粧料が、さらに後述の成分（Ｄ）の保湿剤を含有する場合、重量平均分子量が６００００を超える寒天を用いると、保湿剤のべたつきを抑える効果が得られない。すなわち、重量平均分子量が６００００以下の寒天を用いた場合、水系化粧料は、みずみずしく、べたついた使用感が抑制させる。特に、成分（Ｄ）の保湿剤を含有する場合、重量平均分子量が６００００以下の寒天を用いると、保湿剤のべたつきを抑えることができる。

　成分（Ａ）の低分子量寒天は、分子量分布が狭いものであることが好ましい。分子量分布は、寒天の重量平均分子量（Ｍｗ）を数平均分子量（Ｍｎ）で割った値（Ｍｗ／Ｍｎ）で与えられる。
　数平均分子量（Ｍｎ）は、分子１本あたりの分子量の平均である。このため、仮に分子量分布が広く、且つ分子量が小さい分子の数が多くなった場合、数平均分子量（Ｍｎ）はその影響を受けて小さくなる。一方で、重量平均分子量（Ｍｗ）は、分子の重量分率による平均である。このため、仮に分子量分布が広く、且つ分子量が小さい分子の数が多くなった場合にも、それらの低分子成分が全体の重量に対する寄与は小さいため、重量平均分子量（Ｍｗ）の変化は小さい。すなわち、重量平均分子量（Ｍｗ）を数平均分子量（Ｍｎ）で割った値（Ｍｗ／Ｍｎ）が小さいほど分子量分布が狭く、その値が大きいほど分子量分布が広いことを示す。

　本発明において用いられる低分子寒天は、分子量が小さいことに加えて、分子量分布を示すＭｗ／Ｍｎの値が１．１～８．０であることが好ましく、１．５～７．０であることがより好ましく、２．０～６．０であることがさらに好ましく、２．５～５．５であることが最も好ましい。分子量分布がこの範囲にある場合、水系化粧料の指での取れ（すなわち、指での掬いやすさ）がよく、コク感やしっとり感に優れながら、塗布時は非常にみずみずしい感触があり、ぬるつき、べたつきがなく、溶け込むようななじみ感を得ることができる。中でも本発明に係る水系化粧料が、さらに後述の成分（Ｄ）の保湿剤を含有する場合、分子量分布がこの範囲にある低分子量寒天を用いることにより、特に保湿剤のべたつき感が抑えられる。

　寒天の重量平均分子量と数平均分子量は、ＨＰＬＣによるゲル浸透クロマトグラフィー法に従って測定することができる。具体的には、例えば、寒天を蒸留水に９５～９７℃で溶解した後、５０℃まで冷却して測定用サンプルとする。液体クロマトグラフィーの装置の一例を挙げると、島津製作所社製、ＬＣ－１０ＡＴ　ＶＰ，ＲＩＤ－１０Ａ、検出器に示差屈折計、カラムに東ソー社製ＴＯＳＯＨ　ＴＳＫ－ＧＥＬ　ｆｏｒ　ＨＰＬＣ，　ＴＳＫ－ＧＥＬ　ＧＭＰＷＸＬ等を使用し、展開溶媒に０．１Ｍ硝酸ナトリウム等を用い、温度一定（例えば、５０～５５℃）の下で測定する。寒天の重量平均分子量と数平均分子量を決定するために、分子量が既知のプルラン（例えばＳｈｏｄｅｘ　ＳＴＡＮＤＡＲＤ　Ｐ－８２）を標準サンプルとして用いる。標準サンプルを蒸留水に溶解し、同条件にてＨＰＬＣによるゲル浸透クロマトグラフィー法で測定する。

　低分子量寒天を得る方法としては、例えば、酸処理により寒天の分子を切断した後、中和処理により前記酸処理に使用した酸の効果を除去する方法が挙げられる。酸処理に用いる寒天は、抽出工程中の脱水工程又は冷凍・融解工程を経た寒天を再溶解した寒天であってもよく、粉砕された乾燥状態の寒天でもよい。
　その他、製造時当初から低分子量寒天を製造することもできる。寒天の製造過程、例えば、抽出工程時に、又は、抽出工程若しくは濾過工程のいずれかを経た寒天に対し、酸処理することもできる。酸の強度、処理時間を調整することで、所望の分子量まで低分子化した低分子量寒天を得ることができる。また、低分子量寒天として、市販されているものとしては、伊那食品工業社製「イーナ」等を用いることもできる。

　キサンタンガムは、Ｘａｎｔｈｏｍｏｎａｓ　ｃａｍｐｅｓｔｒｉｓが産生する多糖類であって、増粘剤として化粧品、食品、その他分野で広く用いられている。成分（Ｂ）のキサンタンガムとしては、市販されているキサンタンガムをそのまま使用してよい。例えば、日清オイリオグループ社製「ノムコートＺ」「ノムコートＺＺ」、ケルコ社製「ケルトロール」等が好適に用いられる。

　本発明に係る水系化粧料における成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムの含有比は、質量比で４：６～８：２が好ましく、４：６～７：３がより好ましく、５：５～７：３がさらに好ましく、６：４～７：３がよりさらに好ましい。これらの範囲を超えてキサンタンガムの含有比が高い場合には、水系化粧料の指での取れ性が悪く、べたつきやぬるつきが生じやすくなる。また、これらの範囲を超えて低分子量寒天の含有比が高い場合には、みずみずしさがなく、べたついた使用感になる。また、しっとり感も低下する。すなわち、キサンタンガムの含有比が上記範囲内であると、水系化粧料の指での取れ性がよく、べたつきやぬるつきが生じにくい。また、低分子量寒天の含有比が上記範囲内であると、水系化粧料はみずみずしさがあり、べたつきにくく、しっとり感も向上する。

　本発明に係る水系化粧料の成分（Ａ）の低分子量寒天の含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～２質量％が好ましく、０．１～２質量％がより好ましく、０．１～１質量％がさらに好ましく、０．１８～０．６質量％が特に好ましい。本発明に係る水系化粧料の成分（Ｂ）のキサンタンガムの含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～２質量％が好ましく、０．１～２質量％がより好ましく、０．１～１質量％がさらに好ましく、０．１２～０．４質量％が特に好ましい。

　本発明に係る水系化粧料における成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムの合計含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～１０質量％が好ましく、０．１～５質量％がより好ましく、０．２～４質量％がさらに好ましく、０．３～１質量％が特に好ましい。成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量がこの範囲内であれば、指での取れ性や肌なじみへの改善効果が充分となる。また、本発明に係る水系化粧料が後述する成分（Ｄ）の保湿剤を含有する場合には、保湿剤のべたつきを抑える効果も高くなる。さらに、本発明に係る水系化粧料が後述する成分（Ｆ）～成分（Ｈ）の油分を含有する場合、乳化安定性を向上させる効果も高くなる。

　成分（Ｃ）の水溶性高分子（ａｑｕｅｏｕｓ　ｐｏｌｙｍｅｒ）（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）は、天然の水溶性高分子であってもよく、半合成された水溶性高分子であってもよく、合成された水溶性高分子であってもよく、無機の水溶性高分子であってもよい。また、本発明に係る水系化粧料に含有させる成分（Ｃ）としては、１種類の水溶性高分子であってもよく、２種類以上の水溶性高分子を組み合わせてもよい。

　天然の水溶性高分子としては、例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、クインスシード（マルメロともいう）、アルゲコロイド（カッソウエキスともいう）、デンプン（コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ）等の植物系高分子；デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等の微生物系高分子；及びコラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子が挙げられる。

　半合成された水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子；メチルセルロース、ニトロセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子；及びアルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子等が挙げられる。

　合成された水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン等のビニル系高分子；ポリエチレングリコール２０，０００、ポリエチレングリコール４０，０００、ポリエチレングリコール６０，０００、平均重合度が９０，０００のポリエチレングリコール（ＰＥＧ－９０Ｍ）、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等のポリオキシエチレン系高分子；カルボキシビニルポリマー（カーボポールともいう）、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリレーツコポリマー等のアクリル系高分子；ポリエチレンイミン；及びカチオンポリマー等が挙げられる。

　無機の水溶性高分子としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸ＡｌＭｇ（ビーガム）、ラポナイト、ヘクトライト、及び無水ケイ酸等が挙げられる。

　成分（Ｃ）の水溶性高分子としては、ぬるつきやべたつきが少なく、みずみずしさがより良好な化粧料が得られることから、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びアルギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも１種（１種又は２種以上）であることが好ましく、カルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体からなる群から選択される少なくとも１種（１種又は２種以上）であることが特に好ましい。

　本発明に係る水系化粧料における成分（Ｃ）の水溶性高分子の含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～２質量％が好ましく、０．０１～１質量％がより好ましく、０．０５～０．５質量％がさらに好ましく、０．１～０．５質量％が特に好ましい。成分（Ｃ）の含有量がこの範囲内であれば、みずみずしさ等の肌への塗布時の感触が非常に良好な水系化粧料が得られる。

　本発明に係る水系化粧料における成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と、成分（Ｃ）の含有量との比は、質量比で１：５～１５：１であることが好ましい。成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との比がこの範囲内であれば、指での取れ性や肌なじみへの改善効果が充分となる。

　本発明に係る水系化粧料は、成分（Ａ）と成分（Ｂ）と成分（Ｃ）に加えて、さらに、保湿剤として成分（Ｄ）を含有することが好ましい。
保湿剤としての成分（Ｄ）は、例えば、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール（以下、ＰＧと略すことがある）、１，３－プロパンジオール、１，３－ブチレングリコール、３－メチル－１，３－ブタンジオール、１，２－ペンタンジオール、ジプロピレングリコール（以下、ＤＰＧと略すことがある）、１，２－ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール１，０００（以下、ＰＥＧ－２０と略すことがある）、ＰＰＧ－１０メチルグルコースエーテル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ソルビトール、トレハロース、エリスリトール、ヒアルロン酸又はその塩、及びピロリドンカルボン酸又はその塩等が挙げられる。
上記のなかでも、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、ＰＥＧ－２０、ソルビトール、トレハロース、ヒアルロン酸又はその塩、ＰＰＧ－１０メチルグルコースエーテル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びエリスリトールが好ましい。
本発明に係る水系化粧料に含有させる成分（Ｄ）としては、１種類の保湿剤であってもよく、２種類以上の保湿剤を組み合わせてもよい。本発明に係る水系化粧料が成分（Ｄ）の保湿剤を含有する場合、成分（Ｄ）の含有量は、水系化粧料の総質量に対し、３～３０質量％が好ましく、６～１６．５質量％がより好ましい。

　本発明に係る水系化粧料は、成分（Ａ）と成分（Ｂ）と成分（Ｃ）に加えて、さらに、界面活性剤を含有していてもよい。界面活性剤は、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも１種（すなわち、１種又は２種以上）を組み合せて用いることができる。
本発明に係る水系化粧料が界面活性剤を含有する場合、界面活性剤の含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～４０質量％が好ましく、０．０１～２０質量％がより好ましく、０．０１～１０質量％がさらに好ましい。
本発明に係る水系化粧料が界面活性剤を含有する場合、ノニオン界面活性剤である成分（Ｅ）を含有することが好ましい。成分（Ｅ）のノニオン界面活性剤としては、例えば、ＰＯＥ－ソルビタンモノオレエート、ＰＯＥ－ソルビタンモノステアレート、ＰＯＥ－ソルビタンテトラオレエート、モノヤシ油脂肪酸ＰＯＥ（２０）ソルビタン、ポリソルベート６０等のＰＯＥ－ソルビタン脂肪酸エステル類；ＰＯＥ－ソルビットモノラウレート、ＰＯＥ－ソルビットモノオレエート、ＰＯＥ－ソルビットペンタオレエート、ＰＯＥ－ソルビットモノステアレート等のＰＯＥ－ソルビット脂肪酸エステル類；ＰＯＥ－グリセリンモノステアレート、ＰＯＥ－グリセリンモノイソステアレート、ＰＯＥ－グリセリントリイソステアレート（トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル）等のＰＯＥ－グリセリン脂肪酸エステル類；ＰＯＥ－モノオレエート、ＰＯＥ－モノステアレート、ＰＯＥ－ジステアレート、ＰＯＥ－ジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等のＰＯＥ－脂肪酸エステル類；ＰＯＥ－ラウリルエーテル（ラウレス－７）、ＰＯＥ－オレイルエーテル、ＰＯＥ－ステアリルエーテル（ステアレス－２０）、ＰＯＥ－ベヘニルエーテル、ＰＯＥ－２－オクチルドデシルエーテル、ＰＯＥ－コレスタノールエーテル等のＰＯＥ－アルキルエーテル類；プルロニック等のプルロニック型類；ＰＯＥ・ＰＯＰ－セチルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰ－２－デシルテトラデシルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰ－モノブチルエーテル、ＰＯＥ・ＰＯＰ－水添ラノリン、ＰＯＥ・ＰＯＰ－グリセリンエーテル等のＰＯＥ・ＰＯＰ－アルキルエーテル類；テトロニック等のテトラＰＯＥ・テトラＰＯＰ－エチレンジアミン縮合物類；ＰＯＥ－ヒマシ油、ＰＥＧ－４０水添ヒマシ油等のＰＯＥ－硬化ヒマシ油；ＰＯＥ－硬化ヒマシ油モノイソステアレート、ＰＯＥ－硬化ヒマシ油トリイソステアレート、ＰＯＥ－硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、ＰＯＥ－硬化ヒマシ油マレイン酸等のＰＯＥ－ヒマシ油誘導体やＰＯＥ－硬化ヒマシ油誘導体；ＰＯＥ－ソルビットミツロウ等のＰＯＥ－ミツロウ・ラノリン誘導体；ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド（コカミドＤＥＡ）、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド；カプリル酸ポリグリセリル、セスキカプリル酸ポリグリセリル、ジカプリル酸ポリグリセリル、モノラウリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、モノオレイン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、ジオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類、ＰＥＧ－１１メチルエーテルジメチコン、メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ（オキシエチレン・オキシプロピレン）メチルポリシロキサン共重合体等の変性シリコーン；モノオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ペンタ－２－エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ－２－エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類；モノ綿実油脂肪酸グリセリル、モノエルカ酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、α，α’－オレイン酸ピログルタミン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸ジグリセリル、縮合リシノレイン酸テトラグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類；モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類；硬化ヒマシ油誘導体；グリセリンアルキルエーテル；デシルグルコシド；セテアリルグルコシド；ＰＯＥ－プロピレングリコール脂肪酸エステル；ＰＯＥ－アルキルアミン；ＰＯＥ－脂肪酸アミド；ショ糖脂肪酸エステル；ＰＯＥ－ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物；アルキルエトキシジメチルアミンオキシド；トリオレイルリン酸等が挙げられる。上記のなかでも、ＰＯＥ－グリセリン脂肪酸エステル、ＰＯＥ－硬化ヒマシ油、ＰＯＥ－アルキルエーテル、ＰＯＥ－ソルビタン脂肪酸エステル、セテアリルグルコシド、変性シリコーン及びポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
本発明に係る水系化粧料が成分（Ｅ）のノニオン界面活性剤を含有する場合、成分（Ｅ）の含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～４０質量％が好ましく、０．０１～２０質量％がより好ましく、０．０１～１０質量％がさらに好ましい。

　本発明に係る水系化粧料は、成分（Ａ）と成分（Ｂ）と成分（Ｃ）に加えて、さらに、油剤を含有していてもよい。本発明に係る水系化粧料が含有する油剤としては、２５℃で液状の油剤であってもよく、２５℃でペースト状の油剤であってもよく、２５℃で固形の油剤であってもよい。また、これらを組み合わせて用いてもよい
　ここで、本発明において、２５℃で液状の油剤を成分（Ｆ）とし、２５℃でペースト状の油剤を成分（Ｇ）とし、２５℃で固形の油剤を成分（Ｈ）とする。
　なお、２５℃で液状とは、２５℃で流動性があることを意味し、２５℃でペースト状とは、液状と固形の中間の状態を意味し、２５℃で流動性がないが、一定以上の力を加えると流動性を示すことを意味し、２５℃で固形とは、２５℃で固体の状態であることを意味する。
本発明に係る水系化粧料が油剤を含有する場合、この水系化粧料は、水中油型乳化物であることが好ましい。
本発明に係る水系化粧料が油剤を含有する場合、油剤の含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～５０質量％が好ましく、０．１～２５質量％がより好ましい。

　本発明に係る水系化粧料が成分（Ｆ）の２５℃で液状の油剤を含有する場合、成分（Ｆ）の油剤としては、水添ポリデセン、水添ポリイソブテン、ミネラルオイル、スクワラン等の炭化水素油；酢酸ラノリン、２－エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、（カプリル酸／カプリン酸）ココアルキル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸２－エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ヤシ油脂肪酸エチルヘキシル、オレイン酸デシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル）、ラウロイルサルコシンイソプロピル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、炭酸ジカプリリル等の１価アルコール脂肪酸エステル；ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、トリ２－エチルヘキサン酸グリセリル（トリエチルヘキサノイン）、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、イソステアリン酸ポリグリセリル－２、ジイソステアリン酸ポリグリセリル－２、トリイソステアリン酸ポリグリセリル－２、テトライソステアリン酸ポリグリセリル－２、リンゴ酸ジイソステアリル、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、（イソステアリン酸／セバシン酸）ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ジ－２－エチルヘキサン酸エチレングリコール、等の多価アルコール脂肪酸エステル；アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、グレープシード油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、月見草油、ヤシ油、アルガニアスピノサ核油等の植物油；ジメチルポリシロキサン（ジメチコン）、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン；シクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン等の環状ポリシロキサン、等が挙げられる。上記のなかでも、水添ポリデセン、ミネラルオイル、スクワラン、トリエチルヘキサノイン、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、オリーブ油、マカデミアナッツ油、アルガニアスピノサ核油、ヒマシ油、ホホバ油、ジメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル－２、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル）、水添ポリイソブテン、エチルヘキサン酸セチル、及びトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルが好ましい。
本発明に係る水系化粧料に含有させる成分（Ｆ）としては、少なくとも１種類の油剤（２５℃で液状の油剤）を使用することができる。すなわち、成分（Ｆ）としては、１種類の油剤（２５℃で液状の油剤）であってもよく、２種類以上の油剤（２５℃で液状の油剤）を組み合わせてもよい。本発明に係る水系化粧料が成分（Ｆ）の油剤を含有する場合、成分（Ｆ）の含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～５０質量％が好ましく、０．１～２５質量％がより好ましい。

　本発明に係る水系化粧料が成分（Ｇ）の２５℃でペースト状の油剤を含有する場合、成分（Ｇ）の油剤としては、ワセリン、ラノリン、精製ラノリン、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ヘキサ（ヒドロキシステアリン酸／ステアリン酸／ロジン酸）ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトラ（ヒドロキシステアリン酸／イソステアリン酸）ジペンタエリスリチル、（エチルヘキサン酸／ステアリン酸／アジピン酸）グリセリル、トリ（カプリル酸／カプリン酸／ミリスチン酸／ステアリン酸）グリセリル、ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル／べへニル）、ダイマージリノール酸（フィトステリル／イソステアリル／セチル／ステアリル／ベヘニル）、水添パーム油、水添ヤシ油、水添ヒマシ油等が挙げられる。上記のなかでも、ヘキサ（ヒドロキシステアリン酸／ステアリン酸／ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ワセリン、ラノリン、精製ラノリン、オレイン酸フィトステリル、テトラ（ヒドロキシステアリン酸／イソステアリン酸）ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、水添パーム油、水添ヤシ油、水添ヒマシ油、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ダイマージリノール酸（フィトステリル／イソステアリル／セチル／ステアリル／ベヘニル）、及びラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル／べへニル）が好ましい。
　本発明に係る水系化粧料に含有させる成分（Ｇ）としては、少なくとも１種類の油剤（２５℃でペースト状の油剤）を使用することができる。すなわち、成分（Ｇ）としては、１種類の油剤（２５℃でペースト状の油剤）であってもよく、２種類以上の油剤（２５℃でペースト状の油剤）を組み合わせてもよい。本発明に係る水系化粧料が成分（Ｇ）の油剤を含有する場合、成分（Ｇ）の含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～１０質量％が好ましく、０．１～５質量％がより好ましい。

　本発明に係る水系化粧料が成分（Ｈ）の２５℃で固形の油剤を含有する場合、成分（Ｈ）の油剤としては、（ベヘン酸／エイコサン二酸）グリセリル、トリ（ベヘン酸／イソステアリン酸／エイコサン二酸）グリセリル、（ベヘン酸／エイコサン二酸）ポリグリセリル、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、ポリエチレン、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ミツロウ等が挙げられる。上記のなかでも、（ベヘン酸／エイコサン二酸）ポリグリセリル、（ベヘン酸／イソステアリン酸／エイコサン二酸）グリセリル、セタノール、ベヘニルアルコール、マイクロクリスタリンワックス、及びステアリルアルコールが好ましい。
本発明に係る水系化粧料に含有させる成分（Ｈ）としては、少なくとも１種類の油剤（２５℃で固形の油剤）を使用することができる。すなわち、成分（Ｈ）としては、１種類の油剤（２５℃で固形の油剤）であってもよく、２種類以上の油剤（２５℃で固形の油剤）を組み合わせてもよい。本発明に係る水系化粧料が成分（Ｈ）の油剤を含有する場合、成分（Ｈ）の含有量は、水系化粧料の総質量に対し、０．０１～１０質量％が好ましく、０．１～５質量％がより好ましい。

　本発明に係る水系化粧料は、本発明の効果を損なわない範囲で、官能改良、皮膚栄養付与、品質劣化防止等を目的として、さらに、前記成分（Ａ）～（Ｈ）に該当せず、一般的に化粧料に用いられる各種成分（以下、「その他の成分」ということがある）を必要に応じて適宜配合することができる。具体的には、例えば、水溶性イオン性物質、低級アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、防腐剤、ｐＨ調製剤、ビタミン類、植物抽出エキス、酸化防止剤、酸化防止助剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、粉体、香料等が挙げられる。これらの成分は、少なくとも１種（１種又は２種以上）を組合せて用いることができる。

　水溶性イオン性物質とは、水に溶解したとき、全部又は一部がイオンに解離するもので、無機塩や有機塩等がこれに分類される。無機塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム等が挙げられる。有機塩としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、及びそれらの塩、アスコルビン酸及びその塩、アスコルビン酸誘導体及びその塩等が挙げられる。

　低級アルコールとしては、例えば、炭素数１～６のアルキル基を有するアルコールが挙げられ、より具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、ｔ－ブチルアルコール等が挙げられる。

　単糖としては、例えば、Ｄ－グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等の三炭糖、Ｄ－エリトロース、Ｄ－エリトルロース、Ｄ－トレオース等の四炭糖、Ｌ－アラビノース、Ｄ－キシロース、Ｌ－リキソース、Ｄ－アラビノース、Ｄ－リボース、Ｄ－リブロース、Ｄ－キシルロース、Ｌ－キシルロース等の五炭糖、Ｄ－グルコース、Ｄ－タロース、Ｄ－ブシコース、Ｄ－ガラクトース、Ｄ－フルクトース、Ｌ－ガラクトース、Ｌ－マンノース、Ｄ－タガトース等の六炭糖、アルドヘプトース、ヘプツロース等の七炭糖、オクツース等の八炭糖、２－デオキシ－Ｄ－リボース、６－デオキシ－Ｌ－ガラクトース、６－デオキシ－Ｌ－マンノース等のデオキシ糖、Ｄ－グルコサミン、Ｄ－ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等のアミノ糖、及びＤ－グルクロン酸、Ｄ－マンヌロン酸、Ｌ－グルロン酸、Ｄ－ガラクツロン酸、Ｌ－イズロン酸等のウロン酸等が挙げられる。

　オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α，α－トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、及びスタキオースベルバスコース類等が挙げられる。

　多糖としては、例えば、セルロース、コンドロイチン硫酸、デキストリン、グルコマンナン、キチン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、グアーガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、及びカロニン酸等が挙げられる。

　アミノ酸として、例えば、スレオニン、システイン等の中性アミノ酸、ヒドロキシリジン等の塩基性アミノ酸が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム（ラウロイルサルコシンナトリウム）、アシルグルタミン酸塩、アシルβ－アラニンナトリウム、グルタチオン、及び等が挙げられる。

　有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、２－アミノ－２－メチル－１，３－プロパンジオール、及び２－アミノ－２－メチル－１－プロパノール等が挙げられる。
　防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等が挙げられる。防腐剤は、単独で用いてもよく、又は２種以上を組み合わせて用いてもよい。

　ｐＨ調整剤としては、例えば、エデト酸、エデト酸二ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及びトリエタノールアミン等が挙げられる。ｐＨ調整剤は、単独で用いてもよく、又は２種以上を組み合わせて用いてもよい。

　ビタミン類としては、例えば、ビタミンＡ、ビタミンＢ１、ビタミンＢ２、ビタミンＢ６、ビタミンＥ、ビタミンＫ及びそれらの誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。

　植物抽出エキスとしては、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等が挙げられる。

　酸化防止剤としては、例えば、油溶性ビタミンＣ誘導体、トコフェロール類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、及び没食子酸エステル類等が挙げられる。酸化防止剤は、単独で用いてもよく、又は２種以上を組み合わせて用いてもよい。

　酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、及びエチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。

　紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸（以下、ＰＡＢＡ　と略すことがある）、ＰＡＢＡモノグリセリンエステル、Ｎ，Ｎ－ジプロポキシＰＡＢＡエチルエステル、Ｎ，Ｎ－ジエトキシＰＡＢＡエチルエステル、Ｎ，Ｎ－ジメチルＰＡＢＡエチルエステル、Ｎ，Ｎ－ジメチルＰＡＢＡブチルエステル、Ｎ，Ｎ－ジメチルＰＡＢＡエチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤；ホモメンチル－Ｎ－アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤；アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、ｐ－イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤；オクチルシンナメート、エチル－４－イソプロピルシンナメート、メチル－２，５－ジイソプロピルシンナメート、エチル－２，４－ジイソプロピルシンナメート、メチル－２，４－ジイソプロピルシンナメート、プロピル－ｐ－メトキシシンナメート、イソプロピル－ｐ－メトキシシンナメート、イソアミル－ｐ－メトキシシンナメート、オクチル－ｐ－メトキシシンナメート（２－エチルヘキシル－ｐ－メトキシシンナメート）、２－エトキシエチル－ｐ－メトキシシンナメート、シクロヘキシル－ｐ－メトキシシンナメート、エチル－α－シアノ－β－フェニルシンナメート、２－エチルヘキシル－α－シアノ－β－フェニルシンナメート、グリセリルモノ－２－エチルヘキサノイル－ジパラメトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤；２，４－ジヒドロキシベンゾフェノン、２，２’－ジヒドロキシ－４－メトキシベンゾフェノン、２，２‘－ジヒドロキシ－４，４’－ジメトキシベンゾフェノン、２，２’，４，４’－テトラヒドロキシベンゾフェノン、２－ヒドロキシ－４－メトキシベンゾフェノン、２－ヒドロキシ－４－メトキシ－４’－メチルベンゾフェノン、２－ヒドロキシ－４－メトキシベンゾフェノン－５－スルホン酸塩、４－フェニルベンゾフェノン、２－エチルヘキシル－４’－フェニル－ベンゾフェノン－２－カルボキシレート、２－ヒドロキシ－４－ｎ－オクトキシベンゾフェノン、４－ヒドロキシ－３－カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤；３－（４’－メチルベンジリデン）－ｄ，ｌ－カンファー、３－ベンジリデン－ｄ，ｌ－カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、２－フェニル－５－メチルベンゾキサゾール、２，２’－ヒドロキシ－５－メチルフェニルベンゾトリアゾール、２－（２’－ヒドロキシ－５’－ｔ－オクチルフェニル）ベンゾトリアゾール、２－（２’－ヒドロキシ－５’－メチルフェニル）ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、４－メトキシ－４’－ｔ－ブチルジベンゾイルメタン、５－（３，３－ジメチル－２－ノルボルニリデン）－３－ペンタン－２－オン、及び２，４，６－トリアニリノ－ｐ－（カルボ－２‘－エチルヘキシル－１’－オキシ）１，３，５－トリアジン、４－ｔｅｎｔ－ブチル－４’－メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。紫外線吸収剤は単独で用いてもよく、又は２種以上を組み合わせて用いてもよい。

　金属イオン封鎖剤としては、例えば、エデト酸二ナトリウム、エデト酸塩、及びヒドロキシエタンジホスホン酸等が挙げられる。金属イオン封鎖剤は単独で用いてもよく、又は２種以上を組み合わせて用いてもよい。

　粉体としては、無機顔料、有機顔料等の顔料、タルク等の粉末成分等が挙げられる。
　顔料としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料（紫外線散乱剤として用いられる、微粒子タイプの二酸化チタン、酸化亜鉛、あるいはこの表面をアルミニウムステアレート、ジンクパルミテート等の脂肪酸石けん、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等の脂肪酸、パルミチン酸デキストリン等の脂肪酸エステル等により被覆した表面被覆無機白色顔料も含む）；酸化鉄（ベンガラ）、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料；γ－酸化鉄等の無機褐色系顔料；黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料；黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料；マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料；酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料；群青、紺青等の無機青色系顔料；酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料；アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料；赤色２０１号、赤色２０２号、赤色２０４号、赤色２０５号、赤色２２０号、赤色２２６号、赤色２２８号、赤色４０５号、橙色２０３号、橙色２０４号、黄色２０５号、黄色４０１号、及び青色４０４号等の有機顔料、赤色３号、赤色１０４号、赤色１０６号、赤色２２７号、赤色２３０号、赤色４０１号、赤色５０５号、橙色２０５号、黄色４号、黄色５号、黄色２０２号、黄色２０３号、緑色３号及び青色１号等のジルコニウム、及びバリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料等が挙げられる。顔料は、単独で用いてもよく、又は２種以上を組み合わせて用いてもよい。

　粉末成分としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母（セリサイト）、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、（焼セッコウ）、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸（ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム）、窒化ホウ素等の無機粉末；ポリアミド樹脂粉末（ナイロン粉末）、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、及びセルロース粉末等の有機粉末等が挙げられる。粉末成分は、単独で用いてもよく、又は２種以上を組み合わせて用いてもよい。

　また、これらの粉体は表面処理されているものを用いても良い。表面処理としては、疎水性処理と親水性処理がある。疎水性処理としては、例えば、ジメチルポリシロキンサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、（アクリル酸アルキル／ジメチコン）コポリマー、（ジメチコン／メチコン）コポリマー等のシリコーン化合物による処理；フッ素変性シリコーン、パーフルオロアルキルリン酸ＤＥＡ、パーフルオロオクチルトリエトキシシラン等のフッ素化合物による処理；ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸Ａｌ、イソステアリン酸Ａｌ等の金属石鹸による処理；ジラウロイルグルタミン酸リシンＮａ、ラウロイルリジン、ラウロイルアスパラギン酸Ｎａ等のアミノ酸による処理；高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス等の油処理；アクリレーツコポリマー等のポリマーによる処理；トリエトキシカプリリルシラン等のシランによる処理等が挙げられる。親水性処理としては、例えば、シリカ、アルミナ等の金属酸化物による処理；結晶セルロース、セルロース、キトサン、アルギン酸Ｎａ等の多糖類による処理；メタリン酸ソーダによる処理；メトキシＰＥＧ－１０プロピルトリメトキシシランによる処理等が挙げられる。本発明において、成分（Ｈ）の粉体として添加される顔料は、表面処理がなされているものが好ましく、疎水性処理がなされているものがより好ましく、シリコーンによる処理がなされているものが最も好ましい。

本発明に係る水系化粧料は、水を含有する。水の含有量は、水系化粧料の総質量に対して、３０～９９質量％が好ましく、４０～９５質量％がより好ましく、５０～９２質量％がさらに好ましく、５０～８５質量％が特に好ましい。
なお、水系化粧料中の水と水以外の成分との合計質量は１００質量％である。

　本発明に係る水系化粧料としては、クレンジングローション、クレンジングジェル、美容液、化粧水、乳液、クリーム、ジェル等の基礎化粧料のほか、洗顔料、整髪剤等に適用が可能であり、水系化粧料に粉体を分散したアイシャドウ、ファンデーション等のメイクアップ製品へも適用することができる。また、本発明に係る水系化粧料は、広口容器に収納された、基礎化粧料やメイクアップ製品とすることもできる。
また、これらの水系化粧料は、通常の化粧料を製造する方法にて製造することができ、特にその製法は限定されない。
本発明に係る水系化粧料の製造方法としては、例えば、成分（Ａ）と、成分（Ｂ）と、成分（Ｃ）と、水と、所望により成分（Ｄ）、界面活性剤、及び油剤（成分（Ｆ）、成分（Ｇ）、成分（Ｈ））からなる群から選択少なくとも１つの成分と、を混合し、加熱溶解すること、及び
前記加熱した溶液を撹拌して冷却すること、を含む水系化粧料の製造方法が挙げられる。前記加熱溶解は、８５～１００℃で、均質になるまでホモミキサーやプロペラミキサー等により撹拌することが好ましい。また、成分（Ａ）、成分（Ｂ）及び水を混合し、８５～１００℃で加熱溶解した後にその他の成分を混合することがより好ましい。前記冷却は、常法により、２５～４０℃℃まで冷却することが好ましい。

本発明の水系化粧料の１つの側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）、好ましくは、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びアルギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも１つ、より好ましくはカルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体からなる群から選択される少なくとも１つ；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．０１～１質量％であり、さらに好ましくは０．０５～０．５質量％であり、特に好ましくは０．１～０．５質量％であり、
水の含有量が、３０～９９質量％であり、好ましくは４０～９５質量％であり、より好ましくは５０～９２質量％であり、特に好ましくは５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｃ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）の含有量と成分（Ｂ）の含有量との比が、質量比で４：６～８：２であり、より好ましくは４：６～７：３であり、さらに好ましくは５：５～７：３であり、特に好ましくは６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との比が、質量比で１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の１つの側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
及び水、を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
水の含有量が３０～９９質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｃ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の１つの側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
及び水、を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
水の含有量が３０～９９質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｃ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）の含有量と成分（Ｂ）の含有量との比が、質量比で６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との比が、質量比で１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）、好ましくは、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びアルギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも１つ、より好ましくはカルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体からなる群から選択される少なくとも１つ；
成分（Ｄ）：保湿剤、好ましくはグリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、ＰＥＧ－２０、ソルビトール、トレハロース、ヒアルロン酸又はその塩、ＰＰＧ－１０メチルグルコースエーテル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びエリスリトールからなる群から選択される少なくとも１つ；
及び水、を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．０１～１質量％であり、さらに好ましくは０．０５～０．５質量％であり、特に好ましくは０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が３～３０質量％であり、より好ましくは６～１６．５質量％であり、
水の含有量が、３０～９９質量％であり、好ましくは４０～９５質量％であり、より好ましくは５０～９２質量％であり、特に好ましくは５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が４：６～８：２であり、より好ましくは４：６～７：３であり、さらに好ましくは５：５～７：３であり、特に好ましくは６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
及び水、を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
及び水、を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）、好ましくは、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びアルギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも１つ、より好ましくはカルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体からなる群から選択される少なくとも１つ；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤、好ましくは、ＰＯＥ－グリセリン脂肪酸エステル、ＰＯＥ－硬化ヒマシ油、ＰＯＥ－アルキルエーテル、ＰＯＥ－ソルビタン脂肪酸エステル、セテアリルグルコシド、変性シリコーン、及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも１つ；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．０１～１質量％であり、さらに好ましくは０．０５～０．５質量％であり、特に好ましくは０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～４０質量％であり、より好ましくは０．０１～２０質量％であり、さらに好ましくは０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が、３０～９９質量％であり、好ましくは４０～９５質量％であり、より好ましくは５０～９２質量％であり、特に好ましくは５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｃ）、成分（Ｅ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が４：６～８：２であり、より好ましくは４：６～７：３であり、さらに好ましくは５：５～７：３であり、特に好ましくは６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｃ）、成分（Ｅ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｃ）、成分（Ｅ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）、好ましくは、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びアルギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも１つ、より好ましくはカルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体からなる群から選択される少なくとも１つ；
成分（Ｄ）：保湿剤、好ましくはグリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、ＰＥＧ－２０、ソルビトール、トレハロース、ヒアルロン酸又はその塩、ＰＰＧ－１０メチルグルコースエーテル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びエリスリトールからなる群から選択される少なくとも１つ；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水、を含有し、
前記（Ｆ）成分は、好ましくは、水添ポリデセン、ミネラルオイル、スクワラン、トリエチルヘキサノイン、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、オリーブ油、マカデミアナッツ油、アルガニアスピノサ核油、ひまし油、ホホバ油、ジメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル－２、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル）、水添ポリイソブテン、エチルヘキサン酸セチル、及びトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルからなる群から選択される少なくとも１つであり、
前記成分（Ｇ）は、好ましくは、ヘキサ（ヒドロキシステアリン酸／ステアリン酸／ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ワセリン、ラノリン、精製ラノリン、オレイン酸フィトステリル、テトラ（ヒドロキシステアリン酸／イソステアリン酸）ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、水添パーム油、水添ヤシ油、水添ヒマシ油、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ダイマージリノール酸（フィトステリル／イソステアリル／セチル／ステアリル／ベヘニル）、及びラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル／べへニル）からなる群から選択される少なくとも１つであり、
前記成分（Ｈ）は、好ましくは、（ベヘン酸／エイコサン二酸）ポリグリセリル、（ベヘン酸／イソステアリン酸／エイコサン二酸）グリセリル、セタノール、ベヘニルアルコール、マイクロクリスタリンワックス、及びステアリルアルコールからなる群から選択される少なくとも１つの成分であり、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．０１～１質量％であり、さらに好ましくは０．０５～０．５質量％であり、特に好ましくは０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が３～３０質量％であり、より好ましくは６～１６．５質量％であり、
水の含有量が、３０～９９質量％であり、好ましくは４０～９５質量％であり、より好ましくは５０～９２質量％であり、特に好ましくは５０～８５質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が０．０１～５０質量％であり、より好ましくは１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、より好ましくは０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、より好ましくは０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、成分（Ｆ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が４：６～８：２であり、より好ましくは４：６～７：３であり、さらに好ましくは５：５～７：３であり、特に好ましくは６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、成分（Ｆ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、成分（Ｆ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、成分（Ｆ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く）。；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｄ）、成分（Ｆ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）、好ましくは、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びアルギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも１つ、より好ましくはカルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体からなる群から選択される少なくとも１つ；
成分（Ｄ）：保湿剤、好ましくはグリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、ＰＥＧ－２０、ソルビトール、トレハロース、ヒアルロン酸又はその塩、ＰＰＧ－１０メチルグルコースエーテル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びエリスリトールからなる群から選択される少なくとも１つ；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；好ましくは、ＰＯＥ－グリセリン脂肪酸エステル、ＰＯＥ－硬化ヒマシ油、ＰＯＥ－アルキルエーテル、ＰＯＥ－ソルビタン脂肪酸エステル、セテアリルグルコシド、変性シリコーン、及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも１つ；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．０１～１質量％であり、さらに好ましくは０．０５～０．５質量％であり、特に好ましくは０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が３～３０質量％であり、より好ましくは６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～４０質量％であり、より好ましくは０．０１～２０質量％であり、さらに好ましくは０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が、３０～９９質量％であり、好ましくは４０～９５質量％であり、より好ましくは５０～９２質量％であり、特に好ましくは５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｅ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が４：６～８：２であり、より好ましくは４：６～７：３であり、さらに好ましくは５：５～７：３であり、特に好ましくは６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｅ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｅ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｅ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｅ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）、好ましくは、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、及びアルギン酸ナトリウムからなる群から選択される少なくとも１つ、より好ましくはカルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体からなる群から選択される少なくとも１つ；
成分（Ｄ）：保湿剤、好ましくはグリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、ＰＥＧ－２０、ソルビトール、トレハロース、ヒアルロン酸又はその塩、ＰＰＧ－１０メチルグルコースエーテル、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、及びエリスリトールからなる群から選択される少なくとも１つ；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；好ましくは、ＰＯＥ－グリセリン脂肪酸エステル、ＰＯＥ－硬化ヒマシ油、ＰＯＥ－アルキルエーテル、ＰＯＥ－ソルビタン脂肪酸エステル、セテアリルグルコシド、変性シリコーン、及びポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも１つ；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水を含有し、
前記（Ｆ）成分は、好ましくは、水添ポリデセン、ミネラルオイル、スクワラン、トリエチルヘキサノイン、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、オリーブ油、マカデミアナッツ油、アルガニアスピノサ核油、ひまし油、ホホバ油、ジメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、シクロペンタシロキサン、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル－２、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル）、水添ポリイソブテン、エチルヘキサン酸セチル、及びトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルからなる群から選択される少なくとも１つであり、
前記成分（Ｇ）は、好ましくは、ヘキサ（ヒドロキシステアリン酸／ステアリン酸／ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ワセリン、ラノリン、精製ラノリン、オレイン酸フィトステリル、テトラ（ヒドロキシステアリン酸／イソステアリン酸）ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、水添パーム油、水添ヤシ油、水添ヒマシ油、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ダイマージリノール酸（フィトステリル／イソステアリル／セチル／ステアリル／ベヘニル）、及びラウロイルグルタミン酸ジ（フィトステリル／オクチルドデシル／べへニル）からなる群から選択される少なくとも１つであり、
前記成分（Ｈ）は、好ましくは、（ベヘン酸／エイコサン二酸）ポリグリセリル、（ベヘン酸／イソステアリン酸／エイコサン二酸）グリセリル、セタノール、ベヘニルアルコール、マイクロクリスタリンワックス、及びステアリルアルコールからなる群から選択される少なくとも１つの成分であり、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．１～２質量％であり、さらに好ましくは０．１～１質量％であり、特に好ましくは０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．０１～２質量％であり、より好ましくは０．０１～１質量％であり、さらに好ましくは０．０５～０．５質量％であり、特に好ましくは０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が３～３０質量％であり、より好ましくは６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～４０質量％であり、より好ましくは０．０１～２０質量％であり、さらに好ましくは０．０１～１０質量％であり、水の含有量が、好ましくは３０～９９質量％であり、より好ましくは４０～９５質量％であり、さらに好ましくは５０～９２質量％であり、特に好ましくは５０～８５質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が０．０１～５０質量％であり、より好ましくは１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、より好ましくは０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、より好ましくは０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が４：６～８：２であり、より好ましくは４：６～７：３であり、さらに好ましくは５：５～７：３であり、特に好ましくは６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤と、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤と、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤とからなる群から選択される少なくとも１つの成分；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｆ）及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｆ）及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｆ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｆ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤；
成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤；
成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤；
及び水を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤；
成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤；
成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤；
及び水、を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
成分（Ｆ）を含む場合、成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）を含む場合、成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）を含む場合、成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えない、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤；
成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤；
成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤；
及び水、を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
水の含有量が５０～９２質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

本発明の水系化粧料の別の側面は、
成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天；
成分（Ｂ）：キサンタンガム；
成分（Ｃ）：水溶性高分子（但し、成分（Ａ）及び（Ｂ）を除く。）；
成分（Ｄ）：保湿剤；
成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤；
成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤；
成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤；
成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤；
及び水、を含有し、
水系化粧料の総質量に対して、
成分（Ａ）の含有量が０．１８～０．６質量％であり、
成分（Ｂ）の含有量が０．１２～０．４質量％であり、
成分（Ｃ）の含有量が０．１～０．５質量％であり、
成分（Ｄ）の含有量が６～１６．５質量％であり、
成分（Ｅ）の含有量が０．０１～１０質量％であり、
成分（Ｆ）の含有量が１～２５質量％であり、
成分（Ｇ）の含有量が０．１～５質量％であり、
成分（Ｈ）の含有量が０．１～５質量％であり、
水の含有量が５０～８５質量％であり、
成分（Ａ）～成分（Ｈ）、及び前記水の合計含有量が１００質量％を超えず、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の含有量の質量比が６：４～７：３であり、
成分（Ａ）と成分（Ｂ）の合計含有量と成分（Ｃ）の含有量との質量比が１：５～１５：１である、
水系化粧料である。

　以下、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。

　以降の実施例においては、成分（Ａ）の低分子量寒天として「イーナ」（伊那食品工業社製、重量平均分子量：４３０００、数平均分子量：８８００、Ｍｗ／Ｍｎ：４．９）を、高分子量寒天として「寒天Ｓ－７」（伊那食品工業社製、重量平均分子量：２９００００、数平均分子量：４８０００、Ｍｗ／Ｍｎ：６．０）を、それぞれ用いた。

［実施例１～１０、比較例１～６］
　表１及び表２に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し８５～９５℃に熱して溶解した後に撹拌冷却した。減圧下で脱気し、得られたジェル美容液をサンプルとした。

＊１：「ノムコートＺＺ」（日清オイリオグループ社製）
＊２：「Ｃａｒｂｏｐｏｌ　９８０」（日本ルーブリゾール社製）
＊３：「Ｐｅｍｕｌｅｎ　ＴＲ－１」（日本ルーブリゾール社製）
＊４：「Ｎａｔｒｏｓｏｌ　ＨＥＣ」（ＡＳＨＬＡＮＤ社製）
＊５：「メトローズ６５ＳＨ－４０００」（信越化学工業社製）
＊６：「クラレポバール２３５」（クラレ社製）
＊７：「ＣａｒｂｏｐｏｌＡＱＵＡＳＦ－１ｐｏｌｙｍｅｒ」（日本ルーブリゾール社製）
＊８：「アルコックスＥ－１６０Ｇ」（明成化学工業社製）
＊９：「ＡＤＳ－オリゴノール」（一丸ファルコス社製）

＊１：「ノムコートＺＺ」（日清オイリオグループ社製）
＊２：「Ｃａｒｂｏｐｏｌ　９８０」（日本ルーブリゾール社製）

（使用感）
　実施例１～３、比較例１～６のサンプルを、パネル１５名に洗顔後の顔全体に塗付し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、「指での取れやすさ」、「溶け込むようななじみ感」、「ぬるつき」、「べたつき」、「みずみずしさ」、及び「しっとり感」を下記基準に従って評価した。

「指での取れやすさ」
　ａ：　１２名以上が、指で取りやすいと回答した。
　ｂ：　８～１１名が、指で取りやすいと回答した。
　ｃ：　４～７名が、指で取りやすいと回答した。
　ｄ：　３名以下が、指で取りやすいと回答した。

「溶け込むようななじみ感」
　ａ：　１２名以上が、溶け込むようななじみ感があると回答した。
　ｂ：　８～１１名が、溶け込むようななじみ感があると回答した。
　ｃ：　４～７名が、溶け込むようななじみ感があると回答した。
　ｄ：　３名以下が、溶け込むようななじみ感があると回答した。

「ぬるつき」
　ａ：　１２名以上が、ぬるつきがないと回答した。
　ｂ：　８～１１名が、ぬるつきがないと回答した。
　ｃ：　４～７名が、ぬるつきがないと回答した。
　ｄ：　３名以下が、ぬるつきがないと回答した。

「べたつき」
　ａ：　１２名以上が、べたつきがないと回答した。
　ｂ：　８～１１名が、べたつきがないと回答した。
　ｃ：　４～７名が、べたつきがないと回答した。
　ｄ：　３名以下が、べたつきがないと回答した。

「みずみずしさ」
　ａ：　１２名以上が、みずみずしいと回答した。
　ｂ：　８～１１名が、みずみずしいと回答した。
　ｃ：　４～１１名が、みずみずしいと回答した。
　ｄ：　３名以下が、みずみずしいと回答した。

「しっとり感」
　ａ：　１２名以上が、しっとり感があると回答した。
　ｂ：　８～１１名が、しっとり感があると回答した。
　ｃ：　４～７名が、しっとり感があると回答した。
　ｄ：　３名以下が、しっとり感があると回答した。

　評価結果を表３に示す。この結果、成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムと成分（Ｃ）の水溶性高分子とを含有する実施例１～３のジェル美容液は、ぬるつき及びべたつきがなく、指での取れやすさ、溶け込むようななじみ感、みずみずしさ、及びしっとり感が良好であった。これに対して、寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムの少なくとも一方を含有していない比較例３～５のジェル美容液は、指で取った場合にたれやすく、取れ性（指での掬いやすさ）が悪かった。また、成分（Ｂ）のキサンタンガムを有していない比較例５及び６のジェル美容液は、ぬるつきはなかったものの、肌なじみが悪く（すなわち、溶け込むようななじみ感が悪く）、しっとり感もなかった。

［実施例１１～１５、比較例７～９］
　表４に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し８５～９５℃に熱して溶解した後に撹拌冷却した。減圧下で脱気し、得られた水系美容液をサンプルとした。低分子量寒天、キサンタンガム、及びカルボキシビニルポリマーは、実施例１と同じものを用いた。

＊１：「化粧品用濃グリセリン」（阪本薬品工業社製）
＊２：「ＤＰＧ－ＲＦ」（アデカ社製）
＊３：「サラコスＧＥ－３１８」（日清オイリオグループ社製）
＊４：「エマノーンＣＨ－４０」（花王社製）
＊５：「エマルミンＮＬ－７０」（三洋化成社製）
＊６：「レオドールＴＷ－Ｓ１２０Ｖ」（花王社製）
＊７：「ＥＭＡＬＥＸ　ＥＴ－２０２０」（日本エマルジョン社製）

（使用感）
　実施例１１、比較例７～９のサンプルの「指での取れやすさ」、「溶け込むようななじみ感」、「ぬるつき」、「べたつき」、「みずみずしさ」、及び「しっとり感」を、実施例１と同様にして評価した。

　評価結果を表５に示す。この結果、成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムと成分（Ｃ）の水溶性高分子とを含有する実施例１１の水系美容液は、ぬるつき及びべたつきがなく、指での取れやすさ、溶け込むようななじみ感、みずみずしさ、及びしっとり感が良好であった。これに対して、成分（Ｃ）の水溶性高分子を含有していない比較例７の水系美容液は、指での取れ性は良好であったが、べたつきとぬるつきがあり、成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムを有していない比較例８及び９の水系美容液は、指での取れやすさ、溶け込むようななじみ感、しっとり感の評価がいずれも悪かった。

［実施例１６～２５、比較例１０～１１］
　表６及び７に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し８５～９５℃に熱して溶解した後に撹拌冷却した。減圧下で脱気し、得られた水中油型乳化型美容液をサンプルとした。低分子量寒天、キサンタンガム、及びカルボキシビニルポリマーは実施例１と同じものを、グリセリンは実施例１１と同じものを、それぞれ用いた。

＊１：「サラコスＰＧ－１８０」（日清オイリオグループ社製）
＊２：「コスモール１６８ＡＲＶ」（日清オイリオグループ社製）
＊３：「サラコスＨＳ」（日清オイリオグループ社製）

＊１：「アデカＰＧ」（アデカ社製）
＊２：「ＺＥＭＥＡＳＥＬＥＣＴプロパンジオール」（Ｚｅｍｅａ社製）
＊３：「ジグリセリン８０１」（阪本薬品工業社製）
＊４：「ＰＥＧ＃１０００」（日本油脂社製）
＊５：「ソルビトール花王」（花王社製）
＊６：「化粧日用トレハロース」（林原社製）
＊７：「ヒアルロンサンＱ－５」（キューピー社製）
＊８：「ＧＬＵＣＡＭ　Ｐ－１０」（日本ルーブリゾール社製）
＊９：「ＧＬＵＣＡＭ　Ｅ－１０」（日本ルーブリゾール社製）
＊１０：「ノムコートＨＰ－３０」（日清オイリオグループ社製）
＊１１：「ＣＡＲＮＡＴＩＯＮ」（島貿易社製）
＊１２：「Ｔ．Ｉ．Ｏ」（日清オイリオグループ社製）
＊１３：「サラコス９９」（日清オイリオグループ社製）
＊１４：「ＩＰＭ」（花王社製）
＊１５：「Ｏ．Ｄ．Ｏ」（日清オイリオグループ社製）
＊１６：「エステモールＮ－０１」（日清オイリオグループ社製）
＊１７：「精製マカデミアナッツ油」（横関油脂工業社製）
＊１８：「リポフラクチルアルガンＬＳ　９７７９」（ＬＡＢＯＲＡＴＯＩＲＥＳ　ＳＥＲＯＢＩＯＬＯＧＩＱＵＥＳ社製）
＊１９：「ホホバール」（ミツバ貿易社製）
＊２０：「ＫＦ－９６Ａ－１０ｃｓ」（信越化学工業社製）
＊２１：「ＫＦ－５６」（信越化学工業社製）
＊２２：「ＳＨ２４５Ｆｌｕｉｄ」（東レ・ダウコーニング社製）
＊２３：「ノムコートＳＧ」（日清オイリオグループ社製）
＊２４：「ノムコートＨＫ－Ｇ」（日清オイリオグループ社製）

（使用感）
　実施例１６、比較例１０～１１のサンプルの「指での取れやすさ」、「溶け込むようななじみ感」、「ぬるつき」、及び「みずみずしさ」を、実施例１と同様にして評価した。
また、あわせて、パネル１５名に洗顔後の顔全体に塗付し、その使用感をアンケートにて回答してもらい、各サンプルの「油っぽさ」及び「コク感」を、下記基準に従って評価した。

「油っぽさ」
　ａ：　１２名以上が、油っぽさがないと回答した。
　ｂ：　８～１１名が、油っぽさがないと回答した。
　ｃ：　４～７名が、油っぽさがないと回答した。
　ｄ：３名以下が、油っぽさがないと回答した。

「コク感」
　ａ：　１２名以上が、コク感があると回答した。
　ｂ：　８～１１名が、コク感があると回答した。
　ｃ：　４～７名が、コク感があると回答した。
　ｄ：　３名以下が、コク感があると回答した。

　さらに、各サンプルの「保存安定性」を、５０℃にて１カ月保存後の離水、離油、クリーミングの程度を目視により下記基準に従って評価した。
　ａ：離水、離油、クリーミングは見られなかった。
　ｂ：離水、離油、クリーミングのいずれかが見られた。

　評価結果を表８に示す。この結果、成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムと成分（Ｃ）の水溶性高分子とを含有する実施例１６の水中油型乳化型美容液は、ぬるつき及び油っぽさがなく、指での取れやすさ、溶け込むようななじみ感、みずみずしさ、及びコク感のいずれもが良好であり、保存安定性も良好であった。これに対して、成分（Ｃ）の水溶性高分子を含有していない比較例１１の水中油型乳化型美容液は、指での取れ性は良好であったが、ぬるつきと油っぽさがあり、成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムを有していない比較例１０の水中油型乳化型美容液は、指での取れやすさ、溶け込むようななじみ感、コク感がいずれも悪かった。

［実施例２６～３２、比較例１２～１３］
　表９及び表１０に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し８５～９５℃に熱して溶解した後に撹拌冷却した。減圧下で脱気し、得られたクリームをサンプルとした。低分子量寒天、キサンタンガム、及びカルボキシビニルポリマーは実施例１と同じものを、グリセリンは実施例１１と同じものを、水添ポリデセン、トリエチルヘキサノイン、及びジメチコンは実施例１６と同じものを、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリルは実施例１９と同じものを、それぞれ用いた。

＊１：「ＥＭＡＬＥＸ　８１００」（日本エマルジョン社製）
＊２：「サラコスＤＧ－１８０」（日清オイリオグループ社製）
＊３：「コスモール８２」（日清オイリオグループ社製）
＊４：「コスモール１８２Ｖ」（日清オイリオグループ社製）
＊５：「ＥＭＡＬＥＸ　６２０」（日本エマルジョン社製）
＊６：「ＫＦ６０１１」（信越化学工業社製）
＊７：「ＴＥＧＯ　Ｃａｒｅ　ＣＧ　９０」（Ｅｖｏｎｉｋ　Ｇｏｌｄｓｃｈｍｉｄｔ　
ＧｍｂＨ社製）
＊８：「サラコスＷＯ－６」（日清オイリオグループ社製）
＊９：「サラコス５４０８」（日清オイリオグループ社製）
＊１０：「コスモール２２２」（日清オイリオグループ社製）
＊１１：「コスモール４３Ｖ」（日清オイリオグループ社製）
＊１２：「サラコスＥＨ」（日清オイリオグループ社製）
＊１３：「Ｐｌａｎｄｏｏｌ－ＬＧ２」（日本精化社製）
＊１４：「パールリーム１８」（日油社製）

（使用感）
　実施例２６、比較例１２～１３のサンプルの「指での取れやすさ」、「溶け込むようななじみ感」、「ぬるつき」、「油っぽさ」、「みずみずしさ」、「コク感」、及び「保存安定性」を、実施例１６と同様にして評価した。

　評価結果を表１１に示す。この結果、成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムと成分（Ｃ）の水溶性高分子とを含有する実施例２６のクリームは、ぬるつき及び油っぽさがなく、指での取れやすさ、溶け込むようななじみ感、みずみずしさ、及びコク感のいずれもが良好であり、保存安定性も良好であった。これに対して、成分（Ｃ）の水溶性高分子を含有していない比較例１３のクリームは、指での取れ性は良好であったが、ぬるつきと油っぽさがあり、成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムを有していない比較例１２のクリームは溶け込むようななじみ感がなく、コク感もなかった。

［実施例３３～３９、比較例１４～１５］
　表１２及び表１３に示す配合にて、全ての成分をビーカーに秤取り、混合し８５～９５℃に熱して溶解した後に撹拌冷却した。減圧下で脱気し、得られたクリームをサンプルとした。低分子量寒天、キサンタンガム、及びカルボキシビニルポリマーは実施例１と同じものを、グリセリンは実施例１１と同じものを、水添ポリデセン、トリエチルヘキサノイン、及びジメチコンは実施例１６と同じものを、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルは実施例２６と同じものを、それぞれ用いた。

＊１：「ノムコートＷ」（日清オイリオグループ社製）
＊２：「サラコスＨＳ」（日清オイリオグループ社製）
＊３：「サラコスＰＯ（Ｔ）」（日清オイリオグループ社製）
＊４：「コスモール１６８ＥＶ」（日清オイリオグループ社製）
＊５：「コスモール１６８Ｍ」（日清オイリオグループ社製）
＊６：「ノムコートＰＨＳ」（日清オイリオグループ社製）
＊７：「カスターワックスＡフレーク」（日油社製）
＊８：「Ｐｌａｎｄｏｏｌ－ＭＡＳ」（日本精化社製）
＊９：「Ｐｌａｎｄｏｏｌ－Ｈ」（日本精化社製）
＊１０：「Ｐｌａｎｄｏｏｌ－ＬＧ１」（日本精化社製）

（使用感）
　実施例３３、比較例１４～１５のサンプルの「指での取れやすさ」、「溶け込むようななじみ感」、「ぬるつき」、「油っぽさ」、「みずみずしさ」、「コク感」、及び「保存安定性」を、実施例１６と同様にして評価した。

　評価結果を表１４に示す。この結果、成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムと成分（Ｃ）の水溶性高分子とを含有する実施例３３のクリームは、ぬるつき及び油っぽさがなく、指での取れやすさ、溶け込むようななじみ感、みずみずしさ、及びコク感のいずれもが良好であり、保存安定性も良好であった。これに対して、成分（Ｃ）の水溶性高分子を含有していない比較例１５のクリームは、指での取れ性は良好であったが、ぬるつきと油っぽさがあり、成分（Ａ）の低分子量寒天と成分（Ｂ）のキサンタンガムを有していない比較例１４のクリームは溶け込むようななじみ感がなく、コク感もなかった。

　本発明によれば、指での取れがよく、コク感や、しっとり感に優れながら、肌への塗布時は非常にみずみずしい感触があり、溶け込むようななじみ感を有する水系化粧料を提供することができるので、産業上極めて有用である。

Claims

　成分（Ａ）：重量平均分子量１００００～６００００の寒天、成分（Ｂ）：キサンタンガム）、及び成分（Ｃ）：成分（Ａ）又は（Ｂ）を除く水溶性高分子、を含有する水系化粧料。
　前記成分（Ａ）の含有量と前記成分（Ｂ）の含有量との比が、質量比で４：６～８：２であり、
前記成分（Ａ）と前記成分（Ｂ）の合計含有量と、前記成分（Ｃ）の含有量との比が、質量比で１：５～１５：１であり、
前記成分（Ａ）の含有量が前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～２質量％であり、
前記成分（Ｂ）含有量が前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～２質量％であり、
前記成分（Ｃ）の含有量が前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～２質量％である、請求項１に記載の水系化粧料。
　さらに、成分（Ｄ）：保湿剤を、前記水系化粧料の総質量に対しての３～３０質量％含有する、請求項１又は２に記載の水系化粧料。
　さらに、成分（Ｅ）：ノニオン界面活性剤を、前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～４０質量％含有する、請求項１～３のいずれか一項に記載の水系化粧料。
　さらに、成分（Ｆ）：２５℃で液状の油剤を、前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～５０質量％含有する、請求項１～４のいずれか一項に記載の水系化粧料。
　さらに、成分（Ｇ）：２５℃でペースト状の油剤を、前記水系化粧料の総質量に対して０．０１～１０質量％含有する、請求項１～５のいずれか一項に記載の水系化粧料。
　さらに、成分（Ｈ）：２５℃で固形の油剤を、前記水系化粧料の総質量に対して０．１～１０質量％含有する、請求項１～６のいずれか一項に記載の水系化粧料。
　前記成分（Ｃ）が、カルボキシビニルポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体から選択される少なくとも１つである、請求項１～７のいずれか一項に記載の水系化粧料。
　水中油型乳化物である、請求項１～８のいずれか一項に記載の水系化粧料。