WO2016129012A1 - シガレットフィルター製造装置、シガレットフィルター製造装置用制御装置、シガレットフィルター製造装置用演算装置、及びシガレットフィルター製造装置の制御方法 - Google Patents

シガレットフィルター製造装置、シガレットフィルター製造装置用制御装置、シガレットフィルター製造装置用演算装置、及びシガレットフィルター製造装置の制御方法 Download PDF

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    • A24D3/02Manufacture of tobacco smoke filters
    • A24D3/0295Process control means

Abstract

 シガレットフィルター製造装置は、捲縮され、かつ搬送されるトウバンドの搬送路に沿って設けられ、前記トウバンドをその搬送方向に張力を与えて開繊する複数組の開繊ロール対と、前記複数組の開繊ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記複数組の開繊ロール対のうちで最も下流側の前記開繊ロール対の周速度よりも遅い周速度で回転し、前記トウバンドに及ぶ張力を緩和させながら前記トウバンドを搬送する搬送ロール対と、前記搬送ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記トウバンドを成形し、かつ成形した前記トウバンドを前記搬送方向の下流側に搬出する巻管部と、前記複数組の開繊ロール対と前記搬送ロール対との各周速度を制御する制御部と、を備え、捲縮前の前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT1と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対と前記トウバンドとの接触位置における前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT2との比WT2/WT1をトウバンド残存捲縮とするとき、前記制御部は、前記トウバンド残存捲縮と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対の周速度V0と、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度とに基づいて、前記周速度V0と、前記搬送方向で最も下流側の前記開繊ロール対の周速度V2との速度比V2/V0の許容値M1を定め、当該許容値M1となるように、前記速度比V2/V0を制御する。

Description

シガレットフィルター製造装置、シガレットフィルター製造装置用制御装置、シガレットフィルター製造装置用演算装置、及びシガレットフィルター製造装置の制御方法
 本発明は、シガレットフィルター製造装置、シガレットフィルター製造装置用制御装置、及びシガレットフィルター製造装置用演算装置、及びシガレットフィルター製造装置の制御方法に関する。
 シガレットフィルター(「チップフィルター」とも称する。)の材料として、例えば、セルロースアセテート繊維等のフィラメントを用いたトウバンド(「フィルタートウ」とも称する。)が用いられる。
 トウバンド製造装置では、例えば、紡糸した複数本のフィラメントを集めてヤーンを形成する。この複数のヤーンを合一して、トウバンドを製造する。前記トウバンドには、さらに捲縮機を用いて捲縮処理がなされる。捲縮処理がなされたトウバンドは、ベール状に折り畳まれて圧縮され、所定の梱包容器に梱包される。
 シガレットフィルター製造装置(「フィルターロッド製造装置」または「巻上機」とも称する。)では、例えば特許文献1に示されるように、梱包容器から取り出したトウバンドに張力を与えることにより、トウバンドを開繊する。その後、開繊されたトウバンドに可塑剤を添加し、トウバンドをロッド状に成形する。この成形されたトウバンドの外周に巻紙を巻回して、プラグ(「フィルターロッド」または「フィルタープラグ」とも称する。)が製造される。プラグを所定長さに切断することで、シガレットフィルターが製造される。
特開2000-83641号公報
 シガレットフィルターを製造する際には、例えば、シガレットフィルターの通気抵抗(PD)及び硬度等が仕様に合うように、安定した品質で製造することが求められる。シガレットフィルターの品質は、例えば、シガレットフィルターに対するトウバンドの詰め込み量及びトウバンドの開繊状態等により変動しうる。個々のオペレータが主観に基づいてシガレットフィルター製造装置を設定すると、設定内容がばらつき、シガレットフィルターに対するトウバンドの詰め込み量及びトウバンドの開繊状態等が変動しうる。これにより、シガレットフィルターの通気抵抗及び硬度がばらつき、シガレットフィルターの品質の低下を招くことがある。
 そこで本発明は、シガレットフィルター製造装置の設定のばらつきによるシガレットフィルターの品質低下を防止することを目的としている。
 上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るシガレットフィルター製造装置は、捲縮され、かつ搬送されるトウバンドの搬送路に沿って設けられ、前記トウバンドをその搬送方向に張力を与えて開繊する複数組の開繊ロール対と、前記複数組の開繊ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記複数組の開繊ロール対のうちで最も下流側の前記開繊ロール対の周速度よりも遅い周速度で回転し、前記トウバンドに及ぶ張力を緩和させながら前記トウバンドを搬送する搬送ロール対と、前記搬送ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記トウバンドを成形し、かつ成形した前記トウバンドを前記搬送方向の下流側に搬出する巻管部と、前記複数組の開繊ロール対と前記搬送ロール対との各周速度を制御する制御部と、を備え、捲縮前の前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT1と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対と前記トウバンドとの接触位置における前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT2との比WT2/WT1をトウバンド残存捲縮とするとき、前記制御部は、前記トウバンド残存捲縮と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対の周速度V0と、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度とに基づいて、前記周速度V0と、前記搬送方向で最も下流側の前記開繊ロール対の周速度V2との速度比V2/V0の許容値M1を定め、当該許容値M1となるように、前記速度比V2/V0を制御する。
 上記構成によれば、トウバンド残存捲縮と、搬送方向で最も上流側の開繊ロール対の周速度V0と、巻管部からの成形されたトウバンドの搬出速度(巻き上げ速度とも言う)とに基づいて許容値M1を定め、速度比V2/V0が許容値M1となるように、前記速度比V2/V0を制御する。従って、客観的な指標を用いることにより、複数組の開繊ロール対によりトウバンドに与える張力を制御できる。これにより、複数組の開繊ロール対を用いてトウバンドの開繊処理を行う際に、トウバンドの開繊状態を良好かつ安定して調整できる。また、速度比V2/V0が許容値M1となるように制御することで、個々のオペレータによるシガレットフィルター製造装置の設定のばらつきを防止しながら、搬送方向の最下流側の開繊ロール対と、搬送ロール対との速度比を制御できる。これにより、トウバンドの開繊処理後に搬送方向の最下流側の開繊ロール対と搬送ロール対とによって、トウバンドの張力を緩和させる緩和処理を安定して行える。よって、シガレットフィルター製造装置の設定のばらつきによるシガレットフィルターの品質低下を防止できる。
 また、前記トウバンド残存捲縮をRCR(V0)とし、前記重量WT1と、前記プラグ中の前記トウバンドの重量WT3との比WT3/WT1をプラグ残存捲縮RCR(plug)とし、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度をVKDFとするとき、前記制御部は、数1に基づいて前記トウバンド残存捲縮を算出する第1演算部を有してもよい。
[数1]
 
 RCR(V0)=RCR(plug)×VKDF/V0
 
 上記構成によれば、トウバンドとシガレットフィルターとの仕様により決定されるプラグ残存捲縮と、シガレットフィルター製造装置で容易に測定できる搬出速度VKDF及び周速度V0の各値を用いて、第1演算部が数1に基づいて演算することにより、トウバンド残存捲縮を算出できる。
 また、TDを前記トウバンドのトータルデニールとし、Lを前記プラグ長とするとき、前記第1演算部は、数2に基づいて前記重量WT1を算出してもよい。
[数2]
 
 WT1=TD×L/9000
 
 上記構成によれば、トウバンドの仕様に基づいて重量WT1を容易に算出できる。
 また、αを0.05以上0.25以下の実数とするとき、前記制御部は、前記第1演算部が算出した前記トウバンド残存捲縮の値と数3とに基づいて、前記速度比V2/V0の前記許容値M1を算出する第2演算部をさらに有してもよい。
[数3]
 
 M1=RCR(V0)+α
 
 上記構成によれば、第2演算部が数3に基づくことにより、許容値M1をRCR(V0)に基づいて算出できる。
 また、前記最も下流側の開繊ロール対と前記搬送ロール対との間における前記トウバンドの幅を検出する幅検出装置をさらに備え、前記制御部は、前記搬送ロール対の周速度V3とするとき、前記幅検出装置の検出値に基づいて、前記最も下流側の開繊ロール対と前記搬送ロール対との間の前記トウバンドの幅が目標範囲となる速度比V3/V2が許容値M2となるように、前記速度比V3/V2を制御してもよい。
 上記構成によって、制御部が速度比を制御することにより、オペレータが速度比V3/V2を制御する手間を軽減できる。
 また、前記目標範囲は、21cm以上30cm未満であってもよい。
 また、本発明の一態様に係る制御装置は、捲縮され、かつ搬送されるトウバンドの搬送路に沿って設けられ、前記トウバンドをその搬送方向に張力を与えて開繊する前記複数組の開繊ロール対と、前記複数組の開繊ロール対よりも前記トウバンドの搬送方向の下流側に設けられ、前記複数組の開繊ロール対のうちで最も下流側の前記開繊ロール対の周速度よりも遅い周速度で回転し、前記トウバンドに及ぶ張力を緩和させながら前記トウバンドを搬送する搬送ロール対と、前記搬送ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記トウバンドを成形し、かつ成形された前記トウバンドを前記搬送方向の下流側に搬出する巻管部とを備えるシガレットフィルター製造装置用の制御装置であって、捲縮前の前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT1と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対と前記トウバンドとの接触位置における前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT2との比WT2/WT1をトウバンド残存捲縮とするとき、前記トウバンド残存捲縮と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対の周速度V0と、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度とに基づいて、前記周速度V0と、前記搬送方向で最も下流側の前記開繊ロール対の周速度V2との速度比V2/V0の許容値M1を定め、当該許容値M1となるように、前記速度比V2/V0を制御する。
 上記構成を有する制御装置をシガレットフィルター製造装置に接続することで、上記した各態様のシガレットフィルター製造装置と同様に速度比V2/V0を制御できる。これにより、シガレットフィルター製造装置が既存の構成であっても、シガレットフィルター中のトウバンドの開繊状態を良好かつ安定して調整できる。また、これにより制御された速度比V2/V0に基づくことにより、搬送方向で最も下流側の開繊ロール対と、搬送ロール対との速度比を設定する際も、個々のオペレータによるシガレットフィルター製造装置の設定のばらつきを防止できる。よって、シガレットフィルター製造装置の設定のばらつきによるシガレットフィルターの品質低下を防止できる。
 また、本発明の一態様に係る演算装置は、捲縮され、かつ搬送されるトウバンドの搬送路に沿って設けられ、前記トウバンドをその搬送方向に張力を与えて開繊する前記複数組の開繊ロール対と、前記複数組の開繊ロール対よりも前記トウバンドの搬送方向の下流側に設けられ、前記複数組の開繊ロール対のうちで最も下流側の前記開繊ロール対の周速度よりも遅い周速度で回転し、前記トウバンドに及ぶ張力を緩和させながら前記トウバンドを搬送する搬送ロール対と、前記搬送ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記トウバンドを成形し、かつ成形された前記トウバンドを前記搬送方向の下流側に搬出する巻管部とを備えるシガレットフィルター製造装置用の演算装置であって、捲縮前の前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT1と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対と前記トウバンドとの接触位置における前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT2との比WT2/WT1をトウバンド残存捲縮とするとき、前記トウバンド残存捲縮と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対の周速度V0と、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度とに基づいて、前記周速度V0と、前記搬送方向で最も下流側の前記開繊ロール対の周速度V2との速度比V2/V0の許容値M1を算出する。
 上記構成を有する演算装置の演算結果を用いて、シガレットフィルター製造装置を制御することで、上記した各態様のシガレットフィルター製造装置と同様に、速度比V2/V0を制御できる。これにより、シガレットフィルター製造装置が既存の構成であっても、シガレットフィルター中のトウバンドの開繊状態を良好かつ安定して調整できる。また、このように設定された速度比V2/V0に基づくことにより、搬送方向で最も下流側の開繊ロール対と、搬送ロール対との速度比を設定する際も、個々のオペレータによるシガレットフィルター製造装置の設定のばらつきを防止できる。よって、シガレットフィルター製造装置の設定のばらつきによるシガレットフィルターの品質低下を防止できる。
 また、本発明の一態様に係るシガレットフィルター製造装置の制御方法は、捲縮され、かつ搬送されるトウバンドの搬送路に沿って設けられ、前記トウバンドをその搬送方向に張力を与えて開繊する複数組の開繊ロール対と、前記複数組の開繊ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記複数組の開繊ロール対のうちで最も下流側の前記開繊ロール対の周速度よりも遅い周速度で回転し、前記トウバンドに及ぶ張力を緩和させながら前記トウバンドを搬送する搬送ロール対と、前記搬送ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記トウバンドを成形し、かつ成形した前記トウバンドを前記搬送方向の下流側に搬出する巻管部と、を備えるシガレットフィルター製造装置の制御方法であって、捲縮前の前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT1と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対と前記トウバンドとの接触位置における前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT2との比WT2/WT1をトウバンド残存捲縮とするとき、前記トウバンド残存捲縮と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対の周速度V0と、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度とに基づいて、前記周速度V0と、前記搬送方向で最も下流側の前記開繊ロール対の周速度V2との速度比V2/V0の許容値M1を定め、当該許容値M1となるように、前記速度比V2/V0を制御する。
 上記制御方法によれば、トウバンド残存捲縮と、搬送方向で最も上流側の開繊ロール対の周速度V0と、巻管部からの成形されたトウバンドの搬出速度とに基づいて、許容値M1を定め、速度比V2/V0が許容値M1となるように、制御部に速度比V2/V0を制御することによって、複数組の開繊ロール対によりトウバンドに与える張力を制御できる。これにより、複数組の開繊ロール対を用いてトウバンドの開繊処理を行う際に、トウバンドの開繊状態を良好かつ安定して調整できる。また、速度比V2/V0が許容値M1となるように制御することで、個々のオペレータによるシガレットフィルター製造装置の設定のばらつきを防止しながら、搬送方向の最下流側の開繊ロール対と、搬送ロール対との速度比を制御できる。従って、トウバンドの開繊処理後に搬送方向の最下流側の開繊ロール対と搬送ロール対とによって、トウバンドの張力を緩和させる緩和処理を安定して行える。よって、シガレットフィルター製造装置の設定のばらつきによるシガレットフィルターの品質低下を防止できる。
 また、前記トウバンド残存捲縮をRCR(V0)とし、前記重量WT1と、前記プラグ中の前記トウバンドの重量WT3との比WT3/WT1をプラグ残存捲縮RCR(plug)とし、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度をVKDFとするとき、数1に基づいて前記トウバンド残存捲縮を算出してもよい。
[数1]
 
 RCR(V0)=RCR(plug)×VKDF/V0
 
 上記制御方法によれば、トウバンドとシガレットフィルターとの仕様により決定されるプラグ残存捲縮と、シガレットフィルター製造装置で容易に測定できる搬出速度VKDF及び周速度V0の各値を用いて、数1に基づいて演算することにより、トウバンド残存捲縮を算出できる。
 また、TDを前記トウバンドのトータルデニールとし、Lを前記プラグ長とするとき、数2に基づいて前記重量WT1を算出してもよい。
[数2]
 
 WT1=TD×L/9000
 
 上記制御方法によれば、トウバンドの仕様に基づいて重量WT1を容易に算出できる。
 また、αを0.05以上0.25以下の実数とするとき、算出した前記トウバンド残存捲縮の値と数3とに基づいて、前記速度比V2/V0の前記許容値M1を算出してもよい。
[数3]
 
 M1=RCR(V0)+α
 
 上記制御方法によれば、数3に基づいて演算することにより、許容値M1をRCR(V0)に基づいて算出できる。
 また、本発明の一態様に係るシガレットフィルター製造装置の制御方法は、前記シガレットフィルター製造装置が、前記最も下流側の開繊ロール対と前記搬送ロール対との間における前記トウバンドの幅を検出する幅検出装置をさらに備え、前記搬送ロール対の周速度V3とするとき、前記幅検出装置の検出値に基づいて、前記最も下流側の開繊ロール対と前記搬送ロール対との間の前記トウバンドの幅が目標範囲となる速度比V3/V2が許容値M2となるように、前記速度比V3/V2を制御してもよい。
 上記構成によって、速度比V3/V2を制御することにより、オペレータが速度比V3/V2を制御する手間を軽減できる。
 また、本発明の一態様に係るシガレットフィルター製造装置の制御方法は、前記目標範囲は、21cm以上30cm未満としてもよい。
 上記した本発明の各態様によれば、シガレットフィルター製造装置の設定のばらつきによるシガレットフィルターの品質低下を防止できる。
第1実施形態に係るシガレットフィルター製造装置の側面図である。 シガレットフィルター製造装置の部分的な側面図である。 制御部の機能ブロック図である。 制御部の制御フローを示す図である。 第2実施形態に係るシガレットフィルター製造装置及び制御装置の側面図である。 第3実施形態に係る演算装置の正面図である。 リラックス比V3/V2とストレッチ比V2/V0との関係を示すグラフである。
 本発明の各実施形態について、各図を参照して説明する。以下の説明において、「上流側」とは、トウバンドの搬送方向の上流側を指す。また、「下流側」とは、トウバンドの搬送方向の下流側を指す。
 (第1実施形態)
 [シガレットフィルター製造装置]
 図1は、第1実施形態に係るシガレットフィルター製造装置1の側面図である。図2は、シガレットフィルター製造装置1の部分的な側面図である。図1に示すように、シガレットフィルター製造装置1は、上流側から下流側に向かって、収束リング2、第1開繊ユニット3、ターンバッフル4、ブーム5、第2開繊ユニット6、プレテンション(PT)ロール対7、第1開繊ロール対8、第2開繊ロール対9、第3開繊ユニット10、可塑剤添着装置11、搬送ロール対12、トランスポートジェット13、巻管部14、ガニチャーベルト15及び切断装置16を備える。また、シガレットフィルター製造装置1は、制御部19と、制御部19が収容された筐体20とを備える。シガレットフィルター製造装置1の近傍には、梱包容器50が配置される。梱包容器50には、ベール状に折り畳まれ、かつ圧縮されたトウバンド60が梱包される。図1において、梱包容器50は、断面構造を示す。
 収束リング2は、梱包容器50から繰り上げられたトウバンド60を内部に挿通させて収束させる。第1開繊ユニット3は、互いの板面が並行に対向配置された一対のプレート17、18を有する。一対のプレート17、18間には、トウバンド60が挿通される間隙が設けられる。一対のプレート17、18のうち、一方のプレートの表面には、不図示の噴出口が設けられる。前記噴出口からは、間隙を通過して搬送されるトウバンド60に向けて加圧空気が噴出される。前記噴出口は、例えば、スリット或いは孔の少なくともいずれかを有する。前記噴出口から噴出される加圧空気は、トウバンド60に当てられる。これにより、トウバンド60は、繊維同士の間隙が広げられて開繊される。
 ターンバッフル4は、トウバンド60のガイドの一例である。ターンバッフル4は、金属プレートを曲げ加工してなる。ターンバッフル4は、梱包容器50から繰り上げられたトウバンド60をその表面に這わせ、第2開繊ユニット6に向けてガイドする。ブーム5は、長尺状のパイプで構成される。ブーム5の上端部5aには、収束リング2、第1開繊ユニット3及びターンバッフル4が取り付けられる。ブーム5の下端部5bは、筐体20に固定される。
 第2開繊ユニット6は、一例として、第1開繊ユニット3と同一の構成を有する。第2開繊ユニット6は、第1開繊ユニット3により開繊されたトウバンド60を、さらに幅方向に開繊する。第2開繊ユニット6は、筐体20に支持される。
 プレテンションロール対7、第1開繊ロール対8及び第2開繊ロール対9は、トウバンド60の搬送路に沿って設けられる。プレテンションロール対7は、第2開繊ユニット6より下方で、かつ第2開繊ユニット6よりも下流側に配置される。プレテンションロール対7は、互いの周面を対向させて配置された上側ロール21及び下側ロール22を有する。プレテンションロール対7は、従動ロールである。第1開繊ロール対8及び第2開繊ロール対9がそれぞれ回転駆動されることで、プレテンションロール対7は、周速度V0で回転する。
 第1開繊ロール対8は、プレテンションロール対7よりも下流側に配置される。第1開繊ロール対8は、互いの周面を対向させて配置された上側ロール23及び下側ロール24を有する。第1開繊ロール対8は、周速度V1で回転する。第1開繊ロール対8は、「フィードロール」とも称する。
 第2開繊ロール対9は、第1開繊ロール対8よりも下流側に配置される。第2開繊ロール対9は、互いの周面を対向させて配置された上側ロール25及び下側ロール26を有する。第2開繊ロール対9は、後述する開繊処理部33の最も下流側に位置する。第2開繊ロール対9は、周速度V2で回転する。第2開繊ロール対9は、「レシオロール」とも称する。
 上側ロール23、25の各々は、トウバンド60の幅方向に軸方向を向けた状態で、筐体20に軸支される。上側ロール23、25の各々は、駆動ロールである。上側ロール23、25の各々には、筐体20に収容された不図示の駆動部から、回転駆動力が個別に伝えられる。筐体20の不図示の操作部からオペレータが入力した情報に基づき、制御部19が前記駆動部を制御することで、上側ロール23の周速度V1と上側ロール25の周速度V2とがそれぞれ制御される。一例として、周速度V2は、周速度V1よりも速く制御される。上側ロール23の周速度V1と上側ロール25の周速度V2とがそれぞれ制御されることで、プレテンションロール対7の周速度V0が間接的に制御される。
 なお、筐体20には、上側ロール21の周速度V0を計測する速度計20aと、上側ロール23の周速度V1を計測する速度計20bと、上側ロール25の周速度V2を計測する速度計20cとが設けられる。速度計20a、20b及び20cは、制御部19に接続される。これによって、周速度V0、V1及びV2の各々は、制御部19に管理される。
 下側ロール24、26の各々は、トウバンド60の幅方向に回転軸の軸方向を向けた状態で、筐体20に設けられた不図示の支持部により軸支される。前記支持部は、昇降装置を有する。上側ロール23及び下側ロール24の間と、上側ロール25及び下側ロール26の間との各距離が、前記昇降装置により調整される。トウバンド60は、上側ロール23及び下側ロール24の間と、上側ロール25及び下側ロール26の間とに、それぞれ挿通される。これにより、トウバンド60が第1開繊ロール対8及び第2開繊ロール対9に所定の搬送速度で搬送される。
 図2に示すように、プレテンションロール対7とトウバンド60とが最初に接触する接触位置P1から、第2開繊ロール対9の上側ロール25及び下側ロール26のニップ位置(接触部位)Nまでの開繊領域L1に、トウバンド60を開繊するための開繊処理部33が設けられる。開繊領域L1では、トウバンド60は、プレテンションロール対7、第1開繊ロール対8及び第2開繊ロール対9によって、搬送方向及び幅方向に張力を与えられて開繊される。これにより、トウバンド60中の捲縮処理がなされた複数本のフィラメント同士が引き離され、トウバンド60が嵩高くなるように調整される。トウバンド60の開繊の程度は、主として、プレテンションロール対7の周速度V0と、第2開繊ロール対9の周速度V2との速度比(以下、「ストレッチ比」と称する。)V2/V0で調節される。ストレッチ比V2/V0を1よりも小さくすると、トウバンド60に及ぶ張力が小さくなり、開繊の程度が小さくなる。ストレッチ比V2/V0を1よりも大きくすると、トウバンド60に及ぶ張力が大きくなり、開繊の程度が大きくなる。但し、トウバンド60に及ぶ張力が過大であると、トウバンド60が降伏点に達することにより、フライ(毛羽立ち)が増加したり、極端な場合にはトウバンド60の破断が生じうる。
 上側ロール23、25の一方と、下側ロール24、26の一方とには、トウバンド60を幅方向に開繊する溝部を周方向に形成してもよい。ロール23~26の各々は、全て金属製のロールでもよい。また、下側ロール24、25は、例えばゴム製のロールでもよい。前記ゴム製のロールとしては、帯電防止用ロールが好適である。第1開繊ロール対8及び第2開繊ロール対9の各々は、トウバンド60に対して滑りにくいことが望ましい。ロール23~26の各々は、回転中に各軸方向にブレにくいことが望ましい。
 第3開繊ユニット10は、一例として、第1開繊ユニット3と同様の構成を有する。第3開繊ユニット10は、開繊処理部33で開繊されたトウバンド60をさらに幅方向に開繊する。これによりトウバンド60の形状を整え、可塑剤添着装置11において、トウバンド60に可塑剤を付着させ易くする。第1開繊ユニット3、第2開繊ユニット6及び第3開繊ユニット10は、「バンディングジェット」とも称する。
 可塑剤添着装置11は、箱型の筐体27を有する。筐体27の内部には、液状の可塑剤が貯留される。この可塑剤は、一例として、トリアセチンを含む。筐体27の内部には、第3開繊ユニット10から搬出されるトウバンド60が挿通される。可塑剤添着装置11は、トウバンド60に対して可塑剤を噴霧等の方法により付着させる。トウバンド60に可塑剤を付着することで、トウバンド60中のフィラメントの一部が溶解する。これにより、トウバンド60の内部に三次元の網目構造が形成され、後述する巻管部14においてトウバンド60をロッド状に成形する際に、トウバンド60の形状が保持され易くなる。なお、可塑剤添着装置11の筐体27の出口27aの近傍には、可塑剤添着装置11から搬出されるトウバンド60の幅を検出する幅検出装置20dが設けられる。幅検出装置20dは、一例として、ccd等の撮像素子を用いたラインセンサを有する。幅検出装置20dは、制御部19に接続され、幅検出装置20dの検出信号は、制御部19に送られる。
 搬送ロール対12は、上側ロール31及び下側ロール32を有する。搬送ロール対12は、可塑剤添着装置11から搬出されるトウバンド60を、上側ロール31及び下側ロール32の間に挿通してトランスポートジェット13に搬送する。上側ロール31は、駆動ロールである。搬送ロール対12は、周速度V3で回転する。周速度V3は、制御部19に制御される。一例として、上側ロール31の周速度V3は、第2開繊ロール対9の上側ロール25の周速度V2よりも遅くなるように設定される。搬送ロール対12は、「送り込みロール」とも称する。
 図2に示すように、第2開繊ロール対9のニップ位置Nと、搬送ロール対12の上側ロール31が最初にトウバンド60に接触する接触位置P2までの緩和領域L2には、トウバンド60に及ぶ張力を緩和する緩和処理部34が設けられる。緩和領域L2において、トウバンド60に及ぶ張力の緩和程度は、第2開繊ロール対9の周速度V2と、搬送ロール対12の周速度V3との速度比(以下、「リラックス比」と称する。)V3/V2で調節される。一例として、リラックス比V3/V2を1よりも小さくすると、緩和の程度が大きくなる。リラックス比V3/V2を1よりも大きくすると、トウバンド60に及ぶ張力が持続し、トウバンド60に及ぶ張力は緩和されにくくなる。なお、緩和領域L2には第3開繊ユニット10が配置されているが(図1参照)、緩和領域L2の全体では、トウバンド60に対して搬送方向に及ぶ張力は緩和される。
 トランスポートジェット13は、ジェット気流を用いて、搬送ロール対12から搬出されるトウバンド60を巻管部14に搬送する。巻管部14は、ファンネル14a、トング14b及びガニチャー14cを有する。巻管部14では、トランスポートジェット13から搬出されるトウバンド60が、漏斗状のファンネル14aで渦巻き状に巻き取られ、所定の径を有するロッド状に成形される。そして、巻紙40がトング14bによりトウバンド60側に案内される。ロッド状に成形されたトウバンド60は、駆動ローラ14c2により回動されるガニチャーベルト15により搬送される。ガニチャー14cにおいて、ロッド状に成形されたトウバンド60の外周に巻紙40が固定される。なお、ガニチャー14cの出口14c1近傍のトウバンド60の搬送位置P3には、ロッド状に成形されたトウバンド60が巻管部14から搬出される速度(「巻上速度」とも称する。以下、単に「搬出速度」と称する。)VKDFを計測するための速度計20eが設けられる。速度計20eは、具体的には、ガニチャーベルト15を回動させる駆動ローラ14c2の周速度を測定することで、搬出速度VKDFを間接的に計測する。速度計20eは、制御部19に接続される。これにより、搬出速度VKDFは、制御部19に管理される。搬出速度VKDFは、通常、シガレットフィルター製造装置1におけるプラグ61の製造効率と比例する。
 切断装置16は、成形されたトウバンド60を所定の長さ(例えば88mm以上136mm以下程度の長さ)に切断する。これによりプラグ61が製造される。プラグ61をさらに所定の長さに切断することで、シガレットフィルターが製造される。
 図3は、制御部19の機能ブロック図である。制御部19は、演算部29と、演算部29に接続された記憶部30とを有する。演算部29は、第1演算部29a及び第2演算部29bを有する。制御部19は、記憶部30に格納された所定の制御プログラムに基づいて動作する。前記制御プログラムは、トウバンド60の開繊状態と、プラグ61中のトウバンド60の詰め込み量とが仕様通りになるように、制御部19に、周速度V1、V2、V3、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2をそれぞれ制御させる。このため、前記制御プログラムは、演算部29における第1演算部29a及び第2演算部29bの各々に、後述する数1~数4に基づく所定の各演算を実行させる。前記制御プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、及び各種メモリーカードのように例示される所定の記録媒体に格納しておき、制御部19に読み込ませることもできる。
 制御部19は、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2を制御するための指標として、トウバンド残存捲縮RCR(V0)と、搬出速度VKDFとを用いる。トウバンド残存捲縮RCR(V0)は、捲縮前のトウバンド60の単位長さ当たりの重量WT1と、プレテンションロール対7とトウバンド60との接触位置P1におけるトウバンド60の単位長さ当たりの重量WT2との重量比WT2/WT1である。トウバンド残存捲縮RCR(V0)は、接触位置P1においてトウバンド60に残存する捲縮の程度を示す。トウバンド60中の捲縮の残留量が多いほど、トウバンド残存捲縮RCR(V0)の値は大きくなる。
 制御部19は、トウバンド残存捲縮RCR(V0)と、周速度V0と、搬出速度VKDFとに基づいて、ストレッチ比V2/V0の許容値M1を定めるための複数の演算を行う。以下、制御部19によるシガレットフィルター製造装置1の制御方法について、具体的に説明する。
 [シガレットフィルター製造装置の制御方法]
 図4は、制御部19の制御フロー図である。シガレットフィルター製造装置1を稼働させる際、オペレータは、まず前記操作部を通じて、周速度V1、V2及びV3を仮設定するための情報をシガレットフィルター製造装置1に入力する。このときオペレータは、例えば、シガレットフィルター製造装置1におけるプレテンションロール対7の適切な周速度V0を考慮しながら、シガレットフィルターの仕様に大略的に合うように、周速度V1、V2及びV3を設定するための情報を入力する。
 その後、制御部19は、制御プログラムに基づいて、以下の各ステップを順次実行する。制御部19は、オペレータが入力した情報を基に、周速度V1、V2及びV3を仮設定する。このように周速度V1、V2及びV3を仮設定することにより、周速度V0が間接的に仮設定される。制御部19は、シガレットフィルター製造装置1の仮稼働を開始する(ステップS1)。
 次に制御部19は、仮稼働により製造されたプラグ61の重量を計測する。制御部19は、プラグ61のトウバンドの詰め込み量が、シガレットフィルターの仕様に合う範囲(以下、「許容範囲」と称する。)以内か否かを判定する(ステップS2)。ステップS2において、プラグ61の重量が許容範囲外であると制御部19が判定した場合、次に制御部19は、プラグ61の重量が許容範囲よりも軽いか否かを判定する(ステップS3)。ステップS3において、プラグ61の重量が許容範囲よりも軽いと制御部19が判定した場合、制御部19は、周速度V1、V2及びV3の速度比を保ったまま、周速度V1、V2及びV3の各々を一定量増速し(S4)、フローをステップS2に戻す。或いは、ステップS3において、プラグ61の重量が許容範囲よりも重いと制御部19が判定した場合、制御部19は、次に周速度V1、V2及びV3の速度比を保ったまま、周速度V1、V2及びV3の各々を一定量減速し(ステップS5)、フローをステップS2に戻す。
 ステップS2において、プラグ61の重量が許容範囲以内であると制御部19が判定した場合、次に制御部19は、第1演算部29aにトウバンド残存捲縮RCR(V0)を算出させる(ステップS6)。第1演算部29aは、以下の数1に基づいて、トウバンド残存捲縮RCR(V0)を算出する。
[数1]
 
 RCR(V0)=RCR(plug)×VKDF/V0
 
 制御部19は、数1の周速度V0の値として、制御部19がステップS6を実行する時点の周速度V0の値を用いる。制御部19は、速度計20eで計測した搬出速度VKDFの値を用いる。また、制御部19は、速度計20aより周速度V0を把握する。RCR(plug)は、プラグ残存捲縮である。プラグ残存捲縮RCR(plug)は、トウバンド60の捲縮前におけるプラグ長当たりの重量WT1と、プラグ61中のトウバンド60の重量WT3との比WT3/WT1である。プラグ残存捲縮RCR(plug)は、プラグ61に詰め込まれるトウバンド60に残存する捲縮の程度を示す。第1演算部29aは、トウバンド60のTDとプラグ長Lとにより表される以下の数2に基づいて、重量WT1を算出する。
[数2]
 
 WT1=TD×L/9000
 
 重量WT3は、シガレットフィルターの仕様により決定される。プラグ61に詰め込むトウバンド60が多いほど、プラグ残存捲縮RCR(plug)の値は大きくなる。さらに、第1演算部29aは、トウバンド60のTDと、1本当たりのプラグ61に詰め込まれるトウバンド60の詰め込み量(NTW:Net tow weight)と、プラグ長Lとにより表される以下の数4に基づいて、プラグ残存捲縮RCR(plug)を算出する。
[数4]
 
 RCR(plug)=NTW/TD×9000/L
 
 ステップS6では、第1演算部29aが数1、数2及び数4に基づいて演算することで、RCR(V0)が算出される。次に、制御部19は、この第1演算部29aの演算結果に基づき、第2演算部29bにストレッチ比V2/V0の許容値M1を算出させる(ステップS7)。具体的に、第2演算部29bは、第1演算部29aが算出したトウバンド残存捲縮RCR(V0)の値を用い、トウバンド残存捲縮RCR(V0)により表される以下の数3に基づいて、ストレッチ比V2/V0の許容値M1を算出する。
[数3]
 
 M1=RCR(V0)+α
 但し、αは0.05以上0.25以下の実数とする。
 このように、許容値M1は、常にトウバンド残存捲縮RCR(V0)よりも若干大きい値として算出される。
 次に制御部19は、ストレッチ比V2/V0が許容値M1となるように、ストレッチ比を制御する(S8)。次に制御部19は、幅検出装置20dの検出信号により、可塑剤添着装置11の出口付近におけるトウバンド60の幅が、適切な範囲(以下、単に「目標範囲」と称する。)であるか否かを判定する(ステップS9)。この目標範囲は、適宜調整が可能である。この目標範囲は、一例として、21cm以上30cm未満に設定できる。
 ステップS9において、トウバンド60の幅が目標範囲外であると制御部19が判定した場合、次に制御部19は、トウバンド60の幅が目標範囲より大きいか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10において、トウバンド60の幅が目標範囲より大きいと制御部19が判定した場合、次に制御部19は、周速度V3を一定量だけ増速させ(ステップS11)、フローをステップS9に戻す。或いはステップS10において、トウバンド60の幅が目標範囲より小さいと制御部19が判定した場合、次に制御部19は、周速度V3を一定量だけ減速させ(ステップS12)、フローをステップS9に戻す。
 制御部19は、ステップS9において、トウバンド60の幅が目標範囲であると判定するまで、ステップS9~S12を繰り返す。これにより制御部19は、リラックス比V3/V2が、トウバンド60の幅が目標範囲となる許容値M2になるように制御する。ステップS8において、トウバンド60の幅が目標範囲であると制御部19が判定した場合、制御部19は、現時点の周速度V1、V2、V3を把握し、これらの各値を設定する(ステップS13)。これにより、シガレットフィルター製造装置1のストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2がそれぞれ本式に設定される。ステップS13の後、制御部19は、当該フローを終了する。
 このように、シガレットフィルター製造装置1の制御方法では、トウバンド残存捲縮RCR(V0)、周速度V0及び搬出速度VKDFを指標に用いて、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2をそれぞれ制御する。客観的な指標を用いてシガレットフィルター製造装置1が制御されるので、シガレットフィルターの仕様に合わせ、トウバンド60の開繊状態が最適な状態となるように、シガレットフィルター製造装置1を安定して設定できる。よって、個々のオペレータが主観でシガレットフィルター製造装置1を設定することにより設定内容がばらつき、シガレットフィルターの品質が低下するのを回避できる。
 また、シガレットフィルター製造装置1を安定して設定することで、プラグ61へのトウバンド60の詰め込み量NTWのばらつきも防止できる。よって、シガレットフィルターの通気抵抗及びシガレットフィルターの硬度のばらつきもそれぞれ防止できる。従って、シガレットフィルターを安定した品質で製造できる。
 以下、本発明の別の実施形態について、第1実施形態との差異を中心に述べる。
 (第2実施形態)
 図5は、第2実施形態に係るシガレットフィルター製造装置100及び制御装置119の側面図である。図5に示すように、シガレットフィルター製造装置100には、外部から制御装置119が接続される。制御装置119は、筐体120の内部に、演算部129と、演算部129と接続され、かつ制御プログラムが格納された記憶部130とを有する。演算部129は、演算部29と同様の構成を有する。演算部129は、第1演算部129a及び第2演算部129bを有する。制御装置119は、ケーブル121を介し、筐体20内の前記駆動部に接続される。シガレットフィルター製造装置100には、速度計20a~20c、20e及び幅検出装置20dが取り付けられる。速度計20a~20c、20e及び幅検出装置20dは、制御装置119に接続される。
 シガレットフィルター製造装置1を稼働させる際には、制御装置119を用いることで、第1実施形態と同様に、トウバンド残存捲縮RCR(V0)、周速度V0及び搬出速度VKDFを指標に用いて、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2を安定して制御できる。従って、個々のオペレータによるシガレットフィルター製造装置100の設定のばらつきを防止できる。これにより、シガレットフィルター製造装置100が既存のシガレットフィルター製造装置であっても、制御装置119を用いることにより、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2を安定して制御できる。
 なお、制御装置119は、筐体120の内部に電源装置を収容し、この電源装置の電力で駆動させてもよい。或いは制御装置119は、ケーブル121を介してシガレットフィルター製造装置100から供給される電力で駆動してもよい。また、制御装置119は、デスクトップ型またはラップトップ型のパーソナルコンピュータを利用して構成してもよい。
 (第3実施形態)
 図6は、第3実施形態に係る演算装置200の正面図である。図6に示す演算装置200は、シガレットフィルター製造装置用の演算装置である。演算装置200は、トウバンド残存捲縮RCR(V0)及び搬出速度VKDFを指標に用いることにより、シガレットフィルター製造装置の周速度V2とストレッチ比V2/V0とを演算する。
 演算装置200は、一例として、タブレット型のパーソナルコンピュータで構成される。演算装置200は、筐体201と、制御部219と、不図示の表示部とを有する。制御部219は、演算部229と、演算部229に接続され、かつ制御プログラムが格納された記憶部230とを有する。演算部229は、第1演算部229a及び第2演算部229bを有する。前記表示部には、一例として、第1演算部229a及び第2演算部229bの各演算結果が適宜表示される。
 シガレットフィルター製造装置のストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2を制御する際には、まずオペレータは、シガレットフィルター製造装置におけるプレテンションロール対の適切な周速度V0を考慮しながら、シガレットフィルターの仕様等に合わせて速度V1、V2及びV3を仮設定し、シガレットフィルター製造装置を稼働させる。ここで、シガレットフィルター製造装置にプレテンションロール対の周速度V0を計測する速度計が設置されていない場合には、オペレータは、例えば、非接触式の回転計もしくはストロボスコープ等を用いて、プレテンションロール対の回転速度から周速度V0を測定することで、演算装置200に入力すべき情報を得ることができる。
 次にオペレータは、巻管部14から搬出されるプラグの重量が仕様に合致するように、周速度V1、V2及びV3の比率を保ったまま、周速度V1、V2及びV3の各速度を調整する。その後、オペレータは、トウバンド60のTD、詰め込み量NTW、プラグ長、周速度V0及び搬出速度VKDF等の情報を演算装置200に入力し、記憶部230に格納された制御プログラムを制御部219に読み込ませる。制御部219は、制御プログラムに基づいて、図4に示した制御フローのステップS6を実行する。これにより、制御部219は、第1演算部229aにトウバンド残存捲縮RCR(V0)を算出させる。その後、制御部219はステップS7を実行し、第2演算部229bに許容値M1を算出させる。制御部219は、第1演算部229a及び第2演算部229bの各演算結果を前記表示部に表示させる。
 オペレータは、演算装置200の前記表示部に表示された各演算結果の情報を把握する。オペレータは前記情報に基づき、手動でシガレットフィルター製造装置の周速度V2を制御するとともに、ストレッチ比V2/V0が許容値M1となるように、ストレッチ比V2/V0を制御する。
 このように演算装置200を用いることで、オペレータは、シガレットフィルター製造装置の周速度V2及びストレッチ比V2/V0を容易にかつ安定して制御できる。また、オペレータは、ストレッチ比V2/V0を制御した後、例えば、可塑剤添着装置11から搬出されるトウバンド60の幅が目標範囲となる許容値M2に周速度V3を設定することで、リラックス比V3/V2を容易に制御できる。よって、第1実施形態と同様に、個々のオペレータによるシガレットフィルター製造装置の設定のばらつきを防止し、安定した品質のシガレットフィルターを製造できる。なお、演算装置200は、デスクトップ型またはラップトップ型のパーソナルコンピュータを利用して構成してもよい。
 (リラックス比及びストレッチ比について)
 ストレッチ比V2/V0が過大であると、フィラメントが降伏限界点を超えて断裂する。これにより、フライが発生しうる。このフライが多く発生すると、可塑剤添着装置の周囲に蓄積する。このようにフライが蓄積すると、フライが可塑剤を吸収した状態でシガレットフィルターに混入する可能性が高まる。これにより、プラグの内部で可塑剤の濃度が局所的に高くなり、プラグのフィラメントが溶解してメルトホールが発生するおそれがある。
 一方、ストレッチ比V2/V0が過小であると、トウバンドの開繊が不十分となる。これに伴い、通気抵抗の発現性が下がる可能性が高まる。この場合、シガレットフィルターで通気抵抗の一定の発現性を達成するためには、詰め込み量NTWを増大させなければならず、シガレットフィルターを仕様に合わせるのが困難になる。また、ストレッチ比V2/V0が過小であると、シガレットフィルターの通気抵抗が過度に低下しうる。これにより、シガレットの煙を適切に濾過する性能等が得られにくくなる。
 また、リラックス比V3/V2が過小であると、トウバンド60が緩和領域L2を搬送される際に上下または左右に振動する。これにより、トウバンド60中のフィラメントが摩擦によりダメージを受けて、フライが発生し易くなる。
 また、リラックス比V3/V2が大きくなると、シガレットフィルターの通気抵抗の発現性が低下する。さらに、リラックス比V3/V2が過大になると、トウバンド60を十分に緩和できない。これにより、シガレットフィルターの通気抵抗の発現性が過度に低下しうる。
 また、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2がともに過大であるということは、周速度V1、V2、V3が全て速くなることを意味する。この場合、結果的に詰め込み量NTWが増大しうる。この条件では、シガレットフィルターを仕様に合わせるのが困難になる。
 このように、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2が適切でないと、諸々の不都合が生じうる。従って、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2は、適切に制御する必要がある。また、シガレットフィルターの仕様に合わせて、通気抵抗及び詰め込み量NTWを適切に調整するために、トウバンドの幅の目標範囲も適切に制御する必要がある。
 図7は、リラックス比V3/V2とストレッチ比V2/V0との関係を示すグラフである。図7では、トウバンド残存捲縮RCR(V0)が1.50のトウバンド60を用いて所定の仕様のプラグを製造する場合のシガレットフィルター製造装置のリラックス比V3/V2とストレッチ比V2/V0との好ましい範囲を示す。直線aは、トウバンドの幅の目標範囲が21cm以上22cm以下となるリラックス比V3/V2及びストレッチ比V2/V0の関係を示す。直線bは、トウバンドの幅の目標範囲が24cm以上26cm未満となるリラックス比V3/V2及びストレッチ比V2/V0の関係を示す。直線cは、トウバンドの幅の目標範囲が26cm以上30cm以下となるリラックス比V3/V2及びストレッチ比V2/V0の関係を示す。直線A1は、ストレッチ比V2/V0と同次元で表したトウバンド残存捲縮RCR(V0)(1.50)を示す。トウバンド60は、単繊維繊度(FD)が1.9のY型断面のフィラメントを用いて製造した。トウバンド60の全繊度(TD)は、44200に設定した。シガレットフィルター製造装置として、ハウニ社(ドイツ)製のプラグ巻上機(KDF-3/AF-3)を用いた。搬出速度VKDFは400m/min、プラグ長は120mm、プラグ円周は24.4mm、プラグ重量は0.78g、詰め込み量NTWは0.694gにそれぞれ設定した。
 上記条件に基づいて発明者らが行った確認試験によれば、トウバンドの幅の目標範囲が24cm以上30cm以下の場合、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2は、例えば、直線a及び直線cに挟まれた範囲内で好適に設定できることが分かった。具体的には、ストレッチ比V2/V0を1.55以上1.75以下に設定し、かつ、リラックス比V3/V2を0.75以上0.92以下に設定するのが好ましい。さらに、領域Aに示すように、ストレッチ比V2/V0を1.55以上1.65以下に設定し、かつ、リラックス比V3/V2を0.81以上0.84以下に設定するのがより好ましい。ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2を領域Aの範囲内に設定することで、フライの発生を適切に防止するとともに詰め込み量NTWを適切に調整でき、かつ、シガレットフィルターの通気抵抗のばらつきを適切に設定できることが分かった。
 なお、当該グラフ中の領域Aの位置により、数3中のαの数値範囲が導出される。一例として、αを0.1とすることにより、ストレッチ比V2/V0が1.60に設定される。この場合、例えば、ストレッチ比V2/V0が1.60でかつ直線a及びcで挟まれた範囲内の直線A2上の位置で、領域Aに収まるようにリラックス比V3/V2を設定できる。
 なお、ストレッチ比V2/V0、リラックス比V3/V2及びトウバンドの幅の目標範囲は、トウバンドの品種、トウバンド残存捲縮RCR(V0)、搬出速度VKDF、開繊処理部33内で隣接するロール間の距離、第1開繊ロール対8及び第2開繊ロール対9における上側ロール23、25及び下側ロール24、26の各材質の違い等の条件によって変動する。しかしながら、図7に示すストレッチ比V2/V0、リラックス比V3/V2及びトウバンドの幅の目標範囲の関係は、上記した条件が若干変動しても、ほぼ共通するものと推測される。ストレッチ比V2/V0、リラックス比V3/V2及びトウバンドの幅の目標範囲は、シガレットフィルター製造装置の特性と、製造しようとするシガレットフィルターの仕様とに合わせ、総合的に調整することが望ましい。
 (比較試験)
 シガレットフィルター製造装置1において、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2をそれぞれ変化させた場合にシガレットフィルターの物理性能がどのように変化するかを調べた。
 トウバンド60は、単繊維繊度(FD)が1.9のY型断面のフィラメントで製造した。トウバンド60の全繊度(TD)は、44200に設定した。シガレットフィルター製造装置1として、ハウニ社(ドイツ)製のプラグ巻上機(KDF-3/AF-3)の制御部に、前記制御プログラムを読み込ませたものを用いた。搬出速度VKDFは400m/min、プラグ長は120mm、プラグ円周は24.4mm、プラグ重量は0.78g、詰め込み量NTWは0.694gにそれぞれ設定した。制御プログラムに基づいて制御部19が算出したプラグ残存捲縮RCR(plug)の値は、1.19であった。数3中のαは、0.1に設定した。
 ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2をそれぞれ変化させることにより、実施例1~5及び比較例1~3のサンプルのプラグを作製した。各実施例及び各比較例について、トウバンド残存捲縮RCR(V0)、可塑剤添着装置11の出口におけるトウバンドの幅、15分間で可塑剤添着装置11内に堆積したフライの発生量、プラグの通気抵抗(PD)及びプラグの前記通気抵抗の標準偏差における変動値(PDCv)をそれぞれ調べた。PDは、サンプルの各プラグのトウ重量及びプラグ円周が均一になるように補正して算出した。さらに、各サンプルの15本のプラグを1組とし、1組のプラグの通気抵抗値のばらつきからCV値を計算した。そして、10組分のCV値の平均値としてPDCvを算出した。その結果を表1に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1に示す結果から、比較例1及び2のように、ストレッチ比V2/V0が過大であり、かつリラックス比V3/V2が過小である場合、PD、PDCv及びフライの発生量が、いずれも増大することが分かった。
 また、比較例3では、プラグを確認したところ、トウバンドのフィラメントの捲縮が十分にほぐされておらず、トウバンドが未開繊状態(相当量の捲縮が残存した状態)であることが確認された。これは、ストレッチ比V2/V0が過小であったことが原因と考えられる。このように、トウバンドが未開繊状態の場合、プラグの通気抵抗の低下及びプラグの硬度の低下を招くおそれがある。
 なお、表1には示さないが、ストレッチ比V2/V0を実施例1と同一に設定し、かつリラックス比V3/V2を実施例1よりも下げた場合、緩和領域L2において、トウバンドの走行状態が不安定になり、最終的にトウバンドが搬送ロール対に巻き付いてシガレットフィルター製造装置1を停止せざるを得なくなった。この結果により、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2の差を、ある程度以上に大きくすることは困難であると考えられる。
 また、ストレッチ比V2/V0を実施例1と同一に設定し、かつリラックス比V3/V2を実施例1よりも上げた場合、プラグの重量が過大になり、周速度V0~V3を全て下げざるを得なくなった。この結果により、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2を、ともにある程度より大きくすることは困難であると考えられる。
 これに対し、実施例1~5では、フライの発生量を低減できるとともに、PDを安定化でき、かつ、PDCvも抑制できることが分かった。このような結果が得られた理由として、ストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2をそれぞれ適切に設定したことで、良好な性能を有するプラグが安定して製造されたことが考えられる。
 (その他)
 なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その構成を変更、追加、又は削除することができる。前記各実施形態は、互いに任意に組み合わせてもよく、例えば1つの実施形態中の一部の構成を他の実施形態に適用してもよい。
 緩和領域L2において、幅検出装置20dによりトウバンド60の幅を測定する搬送位置P3は、可塑剤添着装置11の出口側の位置に限定されず、可塑剤添着装置11の入口側の位置でもよい。
 記憶部30、230には、過去に計算したストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2の各値を、各々のシガレットフィルターの仕様と関連付けて記憶させてもよい。これにより、過去に製造した仕様のシガレットフィルターを再度製造する際には、記憶部30、230に記憶されたストレッチ比V2/V0及びリラックス比V3/V2の各値を用いて、シガレットフィルター製造装置を設定することもできる。
 シガレットフィルター製造装置1において、緩和処理部34は、プレテンションロール対7、第1開繊ロール対8及び第2開繊ロール対9の3対(計6本)のロールを有する構成に限定されず、これ以外の本数のロールを有してもよい。この場合、緩和処理部34において、最も上流側のロールの周速度V0と、最も下流側のロールの周速度をV2とに基づいて、制御部19がストレッチ比V2/V0を制御すればよい。
 第1実施形態及び第2実施形態では、制御部19が、幅検出装置20dの検出信号に基づいてリラックス比V3/V2を制御したが、これに限定されない。例えば、ストレッチ比V2/V0が制御された後、オペレータがトウバンド60の幅を確認しながら周速度V3を調節することで、リラックス比V3/V2を制御してもよい。
 以上のように、本発明の各態様によれば、シガレットフィルター製造装置の設定のばらつきによるシガレットフィルターの品質低下を防止できる優れた効果を有する。従って、この効果の意義を発揮できるシガレットフィルター製造装置、シガレットフィルター製造装置用制御装置、シガレットフィルター製造装置用演算装置、及びシガレットフィルター製造装置の製造方法として、広く適用すると有益である。
 V0  プレテンションロール対の周速度(搬送方向で最も上流側の開繊ロール対の周速度)
 V2  第2開繊ロール対の周速度(搬送方向で最も下流側の開繊ロール対の周速度)
 V3  搬送ロール対の周速度
 VKDF  成形されたトウバンドの巻管部からの搬出速度
 RCR(V0)  トウバンド残存捲縮
 RCR(plug)  プラグ残存捲縮
 1、100  シガレットフィルター製造装置
 7  プレテンションロール対
 8  第1開繊ロール対
 9  第2開繊ロール対
 11  搬送ロール対
 14  巻管部
 19、219  制御部
 29a、129a、229a  第1演算部
 29b、129b、229b  第2演算部
 60  トウバンド
 61  プラグ
 119  制御装置
 200  演算装置

Claims (14)

  1.  捲縮され、かつ搬送されるトウバンドの搬送路に沿って設けられ、前記トウバンドをその搬送方向に張力を与えて開繊する複数組の開繊ロール対と、
     前記複数組の開繊ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記複数組の開繊ロール対のうちで最も下流側の前記開繊ロール対の周速度よりも遅い周速度で回転し、前記トウバンドに及ぶ張力を緩和させながら前記トウバンドを搬送する搬送ロール対と、
     前記搬送ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記トウバンドを成形し、かつ成形した前記トウバンドを前記搬送方向の下流側に搬出する巻管部と、
     前記複数組の開繊ロール対と前記搬送ロール対との各周速度を制御する制御部と、を備え、
     捲縮前の前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT1と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対と前記トウバンドとの接触位置における前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT2との比WT2/WT1をトウバンド残存捲縮とするとき、
     前記制御部は、前記トウバンド残存捲縮と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対の周速度V0と、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度とに基づいて、前記周速度V0と、前記搬送方向で最も下流側の前記開繊ロール対の周速度V2との速度比V2/V0の許容値M1を定め、当該許容値M1となるように、前記速度比V2/V0を制御する、シガレットフィルター製造装置。
  2.  前記トウバンド残存捲縮をRCR(V0)とし、前記重量WT1と、前記プラグ中の前記トウバンドの重量WT3との比WT3/WT1をプラグ残存捲縮RCR(plug)とし、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度をVKDFとするとき、
     前記制御部は、数1に基づいて前記トウバンド残存捲縮を算出する第1演算部を有する、請求項1に記載のシガレットフィルター製造装置。
    [数1]
     
     RCR(V0)=RCR(plug)×VKDF/V0
     
  3.  TDを前記トウバンドのトータルデニールとし、Lを前記プラグ長とするとき、前記第1演算部は、数2に基づいて前記重量WT1を算出する、請求項2に記載のシガレットフィルター製造装置。
    [数2]
     
     WT1=TD×L/9000
     
  4.  αを0.05以上0.25以下の実数とするとき、前記制御部は、前記第1演算部が算出した前記トウバンド残存捲縮の値と数3とに基づいて、前記速度比V2/V0の前記許容値M1を算出する第2演算部をさらに有する、請求項2または3に記載のシガレットフィルター製造装置。
    [数3]
     
     M1=RCR(V0)+α
     
  5.  前記最も下流側の開繊ロール対と前記搬送ロール対との間における前記トウバンドの幅を検出する幅検出装置をさらに備え、
     前記制御部は、前記搬送ロール対の周速度V3とするとき、前記幅検出装置の検出値に基づいて、前記最も下流側の開繊ロール対と前記搬送ロール対との間の前記トウバンドの幅が目標範囲となる速度比V3/V2が許容値M2となるように、前記速度比V3/V2を制御する、請求項2~4のいずれか1項に記載のシガレットフィルター製造装置。
  6.  前記目標範囲は、21cm以上30cm未満である、請求項5に記載のシガレットフィルター製造装置。
  7.  捲縮され、かつ搬送されるトウバンドの搬送路に沿って設けられ、前記トウバンドをその搬送方向に張力を与えて開繊する前記複数組の開繊ロール対と、前記複数組の開繊ロール対よりも前記トウバンドの搬送方向の下流側に設けられ、前記複数組の開繊ロール対のうちで最も下流側の前記開繊ロール対の周速度よりも遅い周速度で回転し、前記トウバンドに及ぶ張力を緩和させながら前記トウバンドを搬送する搬送ロール対と、前記搬送ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記トウバンドを成形し、かつ成形された前記トウバンドを前記搬送方向の下流側に搬出する巻管部とを備えるシガレットフィルター製造装置用の制御装置であって、
     捲縮前の前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT1と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対と前記トウバンドとの接触位置における前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT2との比WT2/WT1をトウバンド残存捲縮とするとき、
     前記トウバンド残存捲縮と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対の周速度V0と、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度とに基づいて、前記周速度V0と、前記搬送方向で最も下流側の前記開繊ロール対の周速度V2との速度比V2/V0の許容値M1を定め、当該許容値M1となるように、前記速度比V2/V0を制御する、制御装置。
  8.  捲縮され、かつ搬送されるトウバンドの搬送路に沿って設けられ、前記トウバンドをその搬送方向に張力を与えて開繊する前記複数組の開繊ロール対と、前記複数組の開繊ロール対よりも前記トウバンドの搬送方向の下流側に設けられ、前記複数組の開繊ロール対のうちで最も下流側の前記開繊ロール対の周速度よりも遅い周速度で回転し、前記トウバンドに及ぶ張力を緩和させながら前記トウバンドを搬送する搬送ロール対と、前記搬送ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記トウバンドを成形し、かつ成形された前記トウバンドを前記搬送方向の下流側に搬出する巻管部とを備えるシガレットフィルター製造装置用の演算装置であって、
     捲縮前の前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT1と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対と前記トウバンドとの接触位置における前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT2との比WT2/WT1をトウバンド残存捲縮とするとき、
     前記トウバンド残存捲縮と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対の周速度V0と、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度とに基づいて、前記周速度V0と、前記搬送方向で最も下流側の前記開繊ロール対の周速度V2との速度比V2/V0の許容値M1を算出する、演算装置。
  9.  捲縮され、かつ搬送されるトウバンドの搬送路に沿って設けられ、前記トウバンドをその搬送方向に張力を与えて開繊する複数組の開繊ロール対と、前記複数組の開繊ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記複数組の開繊ロール対のうちで最も下流側の前記開繊ロール対の周速度よりも遅い周速度で回転し、前記トウバンドに及ぶ張力を緩和させながら前記トウバンドを搬送する搬送ロール対と、前記搬送ロール対よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記トウバンドを成形し、かつ成形した前記トウバンドを前記搬送方向の下流側に搬出する巻管部と、を備えるシガレットフィルター製造装置の制御方法であって、
     捲縮前の前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT1と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対と前記トウバンドとの接触位置における前記トウバンドの単位長さ当たりの重量WT2との比WT2/WT1をトウバンド残存捲縮とするとき、
     前記トウバンド残存捲縮と、前記搬送方向で最も上流側の前記開繊ロール対の周速度V0と、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度とに基づいて、前記周速度V0と、前記搬送方向で最も下流側の前記開繊ロール対の周速度V2との速度比V2/V0の許容値M1を定め、当該許容値M1となるように、前記速度比V2/V0を制御する、シガレットフィルター製造装置の制御方法。
  10.  前記トウバンド残存捲縮をRCR(V0)とし、前記重量WT1と、前記プラグ中の前記トウバンドの重量WT3との比WT3/WT1をプラグ残存捲縮RCR(plug)とし、成形された前記トウバンドの前記巻管部からの搬出速度をVKDFとするとき、
     数1に基づいて前記トウバンド残存捲縮を算出する、請求項9に記載のシガレットフィルター製造装置の制御方法。
    [数1]
     
     RCR(V0)=RCR(plug)×VKDF/V0
     
  11.  TDを前記トウバンドのトータルデニールとし、Lを前記プラグ長とするとき、
     数2に基づいて前記重量WT1を算出する、請求項10に記載のシガレットフィルター製造装置の制御方法。
    [数2]
     
     WT1=TD×L/9000
     
  12.  αを0.05以上0.25以下の実数とするとき、算出した前記トウバンド残存捲縮の値と数3とに基づいて、前記速度比V2/V0の前記許容値M1を算出する、請求項10または11に記載のシガレットフィルター製造装置の制御方法。
    [数3]
     
     M1=RCR(V0)+α
     
  13.  前記シガレットフィルター製造装置は、前記最も下流側の開繊ロール対と前記搬送ロール対との間における前記トウバンドの幅を検出する幅検出装置をさらに備え、
     前記搬送ロール対の周速度V3とするとき、前記幅検出装置の検出値に基づいて、前記最も下流側の開繊ロール対と前記搬送ロール対との間の前記トウバンドの幅が目標範囲となる速度比V3/V2が許容値M2となるように、前記速度比V3/V2を制御する、請求項10~12のいずれか1項に記載のシガレットフィルター製造装置の制御方法。
  14.  前記目標範囲は、21cm以上30cm未満である、請求項13に記載のシガレットフィルター製造装置の制御方法。
     
     
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