JP2000083642A - タバコフィルター製造装置 - Google Patents

タバコフィルター製造装置

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JP2000083642A
JP2000083642A JP25969498A JP25969498A JP2000083642A JP 2000083642 A JP2000083642 A JP 2000083642A JP 25969498 A JP25969498 A JP 25969498A JP 25969498 A JP25969498 A JP 25969498A JP 2000083642 A JP2000083642 A JP 2000083642A
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filter material
plug
winding
cigarette
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Hiroki Okazaki
弘樹 岡崎
Shiruyoshi Matsumoto
鶴義 松本
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高速のプラグ巻上げ速度でタバコフィルターを
製造する場合であっても、フィルタープラグの切断面に
発生する陥入の程度を低減させ、より高品質なタバコフ
ィルターを提供することができるタバコフィルター製造
装置を提供する。 【解決手段】捲縮性をもつフィルター材(F) を供給する
フィルター材供給部(1) と、前記フィルター材の捲縮を
引き延ばすと共に開繊させる開繊部(5) と、前記フィル
ター材(F) を所定径に集束するエアジェット(9) と、集
束された前記フィルター材(F) を円棒状に成形すると共
にその周囲に巻取り紙(P) を巻き付けて接着する巻管部
(10)とを備えたタバコフィルター製造装置は、前記巻管
部(10)における前記フィルター材(F) が接触する接触面
のうち少なくとも一部の接触面は、メッキ加工が施され
ており、且つJIS B0601による表面粗さRZ
2.5μm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タバコフィルター
製造装置に関する。特に、捲縮性をもつフィルター材を
使用して、同フィルター材の周囲に巻取り紙が巻き付け
られたタバコフィルターの製造装置であって、所定の長
さ寸法に切断されて得られた円棒状のフィルタープラグ
が、その切断面において巻取り紙とフィルター材との間
に生じる段差を低減させることのできるタバコフィルタ
ー製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からタバコフィルターのフィルター
材としては、セルロースアセテートやポリオレフィンな
どの捲縮性をもつ捲縮繊維束や、或いは紙やパルプのシ
ート状物などが採用されている。かかるフィルター材か
らタバコフィルターを製造する際には、通常、フィルタ
ー材を円棒状に成形した後、かかるフィルター材の周囲
に巻取り紙を巻き付けて接着するタバコフィルター製造
装置を使用している。
【0003】特に、フィルター材として前記捲縮繊維束
を採用する場合には、前記タバコフィルター製造装置で
は、前記捲縮繊維束は捲縮を引き延ばして開繊された
後、一定の径になるように集束される。その後、前記捲
縮繊維束は、巻管部において円棒状に成形され、その外
周に巻き取り紙が巻き付けられて固定される。その後、
切断部において一定の長さに切断されてタバコシガレッ
ト用のフィルタープラグとなる。更に、このフィルター
プラグを更に短尺の所定長に切断することにより、タバ
コシガレット用のフィルターチップが得られる。
【0004】近年ではかかるタバコフィルター製造装置
を用いてタバコフィルターを製造する際に、プラグ巻上
げ速度が通常400m/min、更には600m/mi
nと高速に設定されており、タバコフィルターの高速生
産が可能となっている。しかしながら、前記プラグ巻上
げ速度を高速にすると、巻取り紙で巻き上げられた後、
一定の長さに切断されて得られたフィルタープラグは、
その切断面において巻き取り紙の切断面と繊維束の切断
面との間に段差が生じる。通常は、巻取り紙の切断面よ
り繊維束の切断面が陥没して、いわゆる陥入が発生す
る。
【0005】このプラグ切断面に生じる陥入は、最終製
品であるタバコシガレットの外観を損なうだけでなく、
タバコシガレット製造工程において前記フィルタープラ
グを空送する際に、巻取り紙の端部が折り込まれるなど
して、同プラグの切断面が変形しやすい。また、更に短
尺のフィルターチップに切断した後も一部のフィルター
チップには前記陥入が残存し、前記フィルターチップと
タバコ刻み部とを接合する際に、フィルターチップの変
形した端面と前記タバコ刻み部との間に接合不良を招
き、タバコシガレットとしての品質上の問題となる。
【0006】前記陥入は前記プラグ巻上げ速度の高速化
とともに増加し、顕在化する傾向にある。これは、前記
プラグ巻上げ速度の高速化に伴って捲縮繊維束がより強
く引き延ばされることとなり、更には、同繊維束は引き
延ばされた直後に、充分に緩和されない状態で巻取り紙
に巻かれるため、フィルタープラグに切断された直後に
引き延ばされていた繊維束だけが収縮し、切断面には同
繊維束と巻取り紙との間に発生する段差がより大きくな
るものと考えられる。
【0007】従来、このような陥入の発生を抑制するた
めに、タバコフィルター製造装置における繊維束を開繊
するために配されている二対の開繊用ロールの、両ロー
ル対間の速度比を変更することにより、繊維束が前記開
繊用ロール対間で引き延ばされる割合である開繊比を調
整している。或いは、前記開繊用ロール対と巻管部との
間にある送込みロールの速度を遅くして、開繊された繊
維束が前記開繊用ロール対と送込みロールとの間で一旦
緩和されるようにして、陥入を低減させている。更に
は、フィルタープラグに充填する繊維束の重量を増加さ
せ、前記繊維束を密に充填することにより、繊維束の収
縮を抑制し陥入を低減させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記開
繊用ロールの速度比を調節する方法では、繊維束の捲縮
の程度が決まっているため、前記速度比の調節にも限界
があり、陥入を充分に低減させることができない。ま
た、送込みロールの速度を遅くする方法では、前記送込
みロールの前後で繊維束が弛み、その弛みが大きくなる
と弛んだ繊維束が前記送込みロールに巻き付くことにな
り、製造が不能となる。また、フィルタープラグに充填
する繊維束の重量を増加させる方法では、繊維束が密に
なりフィルターの通気抵抗が著しく増加し、更には、タ
バコ煙の濾過性能も変わってしまうため、かかる方法の
採用は困難である。
【0009】そこで本発明は、高速のプラグ巻上げ速度
でタバコフィルターを製造する場合であっても、フィル
タープラグの切断面に発生する陥入の程度を低減させ、
より高品質なタバコフィルターが製造できるタバコフィ
ルター製造装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上述した目
的を達成するために本発明者等が鋭意検討を行ったとこ
ろ、タバコフィルター製造装置における前記プラグ巻上
げ速度が高速化されると、前記巻管部を通過するフィル
ター材の接触抵抗が増加することがわかった。更に本発
明者等は、この巻管部での接触抵抗の増加により、フィ
ルター材はより引き延ばされた状態のまま巻取り紙に巻
かれることとなるため、前記陥入が顕著となり、前記接
触抵抗を小さくすることにより、前記陥入を抑制するこ
とができることを見いだした。
【0011】そこで、本発明は、捲縮が引き延ばされた
フィルター材を円棒状に成形し、その周囲に巻取り紙を
巻き付けて接着する巻管部を備えてなるタバコフィルタ
ー製造装置であって、前記巻管部における前記フィルタ
ー材が接触する接触面のうち少なくとも一部の接触面
が、メッキ加工を施しており、且つJIS B0601
による表面粗さRZ を2.5μm以下としてなることを
特徴とするタバコフィルター製造装置を主要な構成とし
ている。
【0012】前記装置では、フィルター材が通過する巻
管部におけるフィルター材の接触面の少なくとも一部の
接触面が、メッキ加工を施されており、且つJIS B
0601による表面粗さRZ を2.5μ以下としている
ため、前記巻管部を通過するフィルター材の前記接触面
との接触抵抗を著しく低減させることができる。そのた
め、高速のプラグ巻上げ速度でタバコフィルターを製造
した場合であっても、前記フィルター材は前記巻管部に
おいて過剰に引き延ばされることがなく、同フィルター
材に巻取り紙を巻き付け、フィルタープラグに切断した
後に前記フィルター材が大きく収縮することはなく、切
断面において前記巻取り紙と前記フィルター材との間に
大きな段差は生じず、陥入の発生を抑制できる。
【0013】なお、前記巻管部における前記一部の接触
面にメッキ加工を施すと同時に、前記表面粗さRZ
2.5μm以下となるように加工を施すことが好まし
い。かかる加工方法としては、液体ホーニング加工又は
ブラスト加工により、一旦、表面を粗くした後、メッキ
加工を施すことが好適である。更に前記メッキ加工はク
ロームメッキ加工であることが好ましい。
【0014】メッキ加工を施すことにより、接触面に存
在する凸部は、その先端が丸みを帯びた形状となり、接
触抵抗を低減させることができる。なお、前記接触抵抗
を適度な値に設定するため、メッキ加工を施した後に更
にバフ研磨加工などを施すことにより、表面粗さを調整
することが好ましい。前記接触面にメッキ加工を施さな
い場合には、前記接触面に存在する凸部は先端が尖った
鋭い山状となり、フィルター材が通過する際の摩擦抵抗
が増加するため、フィルター材は引き延ばされた状態の
まま巻取り紙に巻かれることとなり、陥入を抑制する効
果が減少する。
【0015】また、前記フィルター材が通過する巻管部
は、開繊された後、エアージェットにより集束されたフ
ィルター材が送り込まれ円棒状に案内するトランペット
ガイドと、巻取り紙を前記フィルター材の周面で巻き上
げ形態に案内するトングと、前記巻取り紙を巻き付け固
定するガニチャーとを備えている。
【0016】上述の装置を使用してタバコフィルターを
製造するには、フィルター材供給部からフィルター材と
して例えばレーヨン、ビニロン繊維、ポリオレフィン繊
維、セルロースアセテート繊維などからなる捲縮性をも
つ繊維束が供給される。供給された前記フィルター材は
開繊部において引き延ばされて開繊され、更に例えば可
塑剤などの薬剤がフィルター材に付与された後、前記フ
ィルター材は集束部において所定径に集束される。その
後、上述の構成を備えた巻管部において円棒状に成形さ
れ、同フィルター材の周囲に巻取り紙が巻き付けられ固
定される。更に一定の長さに切断されてタバコシガレッ
ト用のフィルタープラグが製造される。なお、その後、
前記タバコフィルター製造装置において、又は別途の装
置により、前記フィルタープラグを更に短尺の所定長に
切断することにより、タバコシガレット用のフィルター
チップが得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1に示す好適な実施態様によるタバコフィルター
製造装置を参照して詳細に説明する。前記タバコフィル
ター製造装置は、フィルター材供給部1から捲縮性をも
つフィルター材Fが連続的に供給される。前記フィルタ
ー材Fは、第1バンディングジェット2及び第2バンデ
ィングジェット3を通りプリテンションロール4を介し
て開繊部5へと導入される。前記開繊部5は上下ロール
を一対とした二対の開繊ロール5a,5bを備え、同開
繊ロール5a、5bは、前記フィルター材Fの走行方向
に沿って並んで配されている。前記フィルターFの走行
方向の上流側開繊ロール5aと下流側開繊ロール5bと
の速度比は適宜設定されており、前記フィルターFは両
開繊ロール5a、5b間で引き延ばされて開繊される。
【0018】その後、第1バンディングジェット6を通
って薬剤付与部7に供給され、同薬剤付与部7において
前記フィルター材Fに可塑剤などの各種薬剤が塗工又は
噴霧などの方法で付与された後、送込みロール8へと導
入される。前記送込みロール8は同ロール8の前後で前
記フィルター材Fが弛むことのない速度で駆動されてお
り、前記フィルター材Fは同送込みロール8により速度
が調節された状態で、集束部であるエアージェット9へ
と送り込まれる。前記エアージェット9により所定径に
集束されたフィルター材Fは、更に巻管部10へと導入
される。
【0019】前記巻管部10は、トランペットガイド1
0a、トング10b及びガニチャー10cが、前記フィ
ルター材Fの走行方向に並んで配されており、更に、同
巻管部10におけるフィルター材Fの走行路の下方に配
されたガニチャーベルト10dには、巻取り紙供給部1
1から巻取り紙Pが供給される。集束されたフィルター
材Fはトランペットガイド10aに送り込まれ円棒状に
案内される。その後、前記トング10bにおいて巻取り
紙Pが前記フィルター材Fの周面で巻き上げ形態に案内
され、前記ガニチャー10cにおいて前記巻取り紙Pが
前記フィルター材Fの周面に巻き付けられ固定される。
【0020】ここで、本発明のタバコフィルター製造装
置にあっては、前記巻管部10を構成するトランペット
ガイド10a、トング10b及びガニチャー10cにお
ける前記フィルター材Fが接触する接触面の少なくとも
一部は、メッキ加工が施されており、且つJIS B0
601による表面粗さRZ が2.5μm以下とされてい
る。そのため、所定径に集束されて前記巻管部10に導
入された前記フィルター材Fは、たとえ同巻管部10で
の走行速度が高速であっても、前記フィルター材Fは接
触抵抗が小さいため、前記巻管部10においてフィルタ
ー材Fが過剰に引き延ばされることがない。
【0021】前記巻取り紙Pが巻き付けられたフィルタ
ー材Fは、プラグ切断部12において一定の長さに切断
され、フィルタープラグが製造される。このとき、上述
したように前記フィルター材Fの前記巻管部10におけ
る接触抵抗が小さく、フィルター材Fが前記巻管部10
で過剰に引き延ばされることがないため、フィルタープ
ラグに切断された後も、フィルター材Fが極度に収縮す
ることがない。そのため、その切断面において巻取り紙
Pとフィルター材Fとの間に生じる段差が小さくなり、
従来問題となっていた陥入の発生が抑制される。
【0022】なお、上述の実施態様においては、前記タ
バコフィルター製造装置は、タバコシガレットの製造工
程への移送の利便性から、長尺のフィルタープラグに切
断するに止めているが、勿論、前記フィルター製造装置
における前記プラグ切断部12の後流側に、前記フィル
タープラグを更に短尺の所定寸法をもつフィルターチッ
プに切断するチップ切断部を設けることもできる。
【0023】更に、本発明について実施例及び比較例を
参照して具体的に説明する。なお、以下の実施例及び比
較例における各測定項目は次の方法に依った。 <表面粗さ>JIS B0601に則り、表面粗さRZ
を測定した。 <フィルタープラグの陥入>フィルタープラグの切断面
における巻取り紙とフィルター材との段差である陥入の
程度は、任意の複数部位における巻取り紙の切断端とフ
ィルター材の切断端との間に生じた段差の大きさを、特
開平10−185524号公報に記載された方法に基づ
き測定し、その平均値を求めて陥入の指標とした。
【0024】〔実施例1〕タバコフィルター製造装置と
してドイツ、ハウニ社製の高速プラグ巻上げ機(KDF
−3/AF−3)を使用した。この巻上げ機は巻管部に
おけるトングには、表1に示すように、前記フィルター
材が接触する内面に液体ホーニング加工が施された後、
クロームメッキ加工が施されており、且つ、同内面の表
面粗さRZが2.315μmであるトングを使用した。
かかる高速プラグ巻上げ機により、フィルター材として
単繊維繊度2.4デシテックス、総繊度44,000デ
シテックスのセルロースアセテート繊維束を使用し、巻
上げ速度600m/minで円周24.2mm、長さ1
20mmのフィルタープラグを製造した。このとき、フ
ィルタープラグはトウ充填量が約0.65g/本、0.
70g/本、0.75g/本の三種のプラグを製造し、
それぞれ陥入の程度を測定した。なお、前記フィルター
プラグを製造する際には、前記繊維束に可塑剤としてト
リアセチンを、同繊維束に対して6重量%付与した。得
られたプラグの評価結果を表2に示す。
【0025】〔実施例2〕実施例1と同様の前記高速プ
ラグ巻上げ機(KDF−3/AF−3)において、その
巻管部におけるトングとして、表1に示すように、前記
フィルター材の接触面に液体ホーニング加工及びクロー
ムメッキ加工が施された後、更にバフ研磨加工が施され
ており、且つ同内面の表面粗さRZ が1.455μmで
あるトングを使用した。かかる高速プラグ巻上げ機によ
り、実施例1と同様に三種のフィルタープラグを製造し
た。得られたフィルタープラグの評価結果を表2に示
す。
【0026】〔比較例1〕実施例と同様の前記高速プラ
グ巻上げ機(KDF−3/AF−3)を使用し、その巻
管部におけるトングには、表1に示すように、前記フィ
ルター材の接触面に何ら加工を施すことなく、同接触面
の表面粗さRZ が1.252μmであるトングを使用し
た。かかる高速プラグ巻上げ機により実施例1と同様に
三種のフィルタープラグを製造した。得られたフィルタ
ープラグの評価結果を表2に示す。
【0027】〔比較例2〕実施例と同様の前記高速プラ
グ巻上げ機(KDF−3/AF−3)を使用し、その巻
管部におけるトングとして、表1に示すように前記フィ
ルター材の接触面に液体ホーニング加工及びクロームメ
ッキ加工が施されており、且つ同内面の表面粗さRZ
3.175μmであるトングを使用した。かかる高速プ
ラグ巻上げ機により、実施例1と同様に三種のフィルタ
ープラグを製造した。得られたフィルタープラグの評価
結果を表2に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】表2に示すように、トウ充填量が約0.6
5g/本、0.70g/本、0.75g/本の三種のフ
ィルタープラグの全てにおいて、実施例1及び2は比較
例1及び2よりも陥入の程度が小さいものとなった。ま
た、トウ充填量が約0.65g/本と比較的少ない場合
であっても、実施例1及び2ではその陥入の程度が0.
40mm前後であり、前記トウ充填量を増加させること
により、更にその陥入を抑制することができる。
【0031】比較例1はトングにおけるフィルター材の
接触面は、表面粗さRZ が1.252μmと小さく本発
明の範囲内ではあるが、同接触面にはメッキ加工が施さ
れていないため、その接触面に存在する凸部の先端が鋭
利な形状のままであり、接触抵抗を充分に低減させるこ
とができない。また、比較例2は前記接触面にメッキ加
工を施すことにより、同接触面に存在する凸部の先端が
丸みを帯びた形状として接触抵抗を低減させてはいる
が、その表面粗さRZ が3.175μmと大きいため以
前として接触抵抗が大きい。従って、本発明は前記接触
面の表面粗さRZを2.5μm以下にすると共に、同接
触面にメッキ加工を施し凸部に丸みをもたせることで、
接触抵抗を充分に低減させることができ、前記陥入の発
生を効果的に抑制できるものである。
【0032】以上、説明したように、本発明のタバコフ
ィルター製造装置は、プラグ巻上げ速度が高速であって
も、切断面に発生する陥入の程度が小さく、高品質なフ
ィルタープラグ、更にはフィルターチップを製造するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施態様によるタバコフィルタ
ー製造装置の概略図である。
【符号の説明】
1 フィルター材供給部 2 第1バンディングジェット 3 第2バンディングジェット 4 プリテンションロール 5 開繊部 5a,5b 開繊ロール 6 第3バンディングジェット 7 薬剤付与部 8 送込みロール 9 エアージェット 10 巻管部 10a トランペットガイド 10b トング 10c ガニチャー 10d ガニチャーベルト 11 巻取り紙供給部 12 切断部 F フィルター材 P 巻取り紙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 捲縮が引き延ばされたフィルター材を円
    棒状に成形し、その周囲に巻取り紙を巻き付けて接着す
    る巻管部を備えてなるタバコフィルター製造装置であっ
    て、 前記巻管部における前記フィルター材が接触する接触面
    のうち少なくとも一部の接触面が、メッキ加工を施して
    おり、且つJIS B0601による表面粗さRZ
    2.5μm以下としてなることを特徴とするタバコフィ
    ルター製造装置。
  2. 【請求項2】 前記メッキ加工はクロームメッキ加工で
    ある請求項1記載のタバコフィルター製造装置。
  3. 【請求項3】 前記一部の接触面には更にバフ研磨加工
    が施されてなる請求項1又は2記載のタバコフィルター
    製造装置。
  4. 【請求項4】 前記巻管部はトランペットガイド、トン
    グ及びガニチャーを有してなる請求項1〜3のいずれか
    に記載のタバコフィルター製造装置。
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