WO2016056108A1 - ハーネス固定具 - Google Patents

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英丈 桑原
順治 中木村
中村 泰三
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株式会社小松製作所
ヘラマンタイトン株式会社
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B2/00Friction-grip releasable fastenings
    • F16B2/02Clamps, i.e. with gripping action effected by positive means other than the inherent resistance to deformation of the material of the fastening
    • F16B2/06Clamps, i.e. with gripping action effected by positive means other than the inherent resistance to deformation of the material of the fastening external, i.e. with contracting action
    • F16B2/08Clamps, i.e. with gripping action effected by positive means other than the inherent resistance to deformation of the material of the fastening external, i.e. with contracting action using bands
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B19/00Bolts without screw-thread; Pins, including deformable elements; Rivets
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/30Installations of cables or lines on walls, floors or ceilings

Definitions

  • the harness fixture 10 of the present embodiment includes a band member 21, a base portion 22, and an attachment portion 23.
  • the band member 21 is wound around the outer peripheral surface of the harness 11.
  • the base portion 22 is provided on the first end portion side where the base portion 21a portion of the band member 21 is connected and the first end portion side where the connecting portion 22a is provided in a side view, and the second end portion side on the opposite side.
  • the band member in a state in which the thick part 22b having a larger thickness, the support surface 22c formed to include the surface of the thick part 22b and on which the harness 11 is placed, and the tip of the band member 21 are inserted.
  • a holding portion 22d for holding 21.
  • the mounting portion 23 is provided so as to protrude from the surface of the base portion 22 opposite to the support surface 22c, and is inserted into a bolt hole provided at a predetermined position along the axial direction and held.

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Abstract

 ハーネス固定具は、ハーネスを所定の位置へ固定するためのハーネス固定具であって、バンド部材と、ベース部と、取付部と、を備えている。バンド部材は、ハーネスの外周面に巻回される。ベース部は、バンド部材の根元部分が連結される連結部と、側面視において連結部が設けられた第1端部側に設けられておりその反対側の第2端部側よりも肉厚が大きい肉厚部と、肉厚部の表面を含むように形成されハーネスが載置される支持面と、バンド部材の先端部が挿入された状態でバンド部材を保持する保持部と、を有する。取付部は、ベース部の支持面とは反対側の面から突出するように設けられており、被取付部材の所定の位置に設けられたボルト穴に軸心方向に沿って挿入され嵌合保持される。

Description

ハーネス固定具
 本発明は、例えば、複数の配線や配管等を挿通させたハーネスを作業車両等の所定位置へ固定するためのハーネス固定具に関する。
 従来、油圧ショベル等の作業車両においては、センサ、ライト等の各種電装品が配置されており、これらの電装品は、キャブ内の操作パネル等にハーネスを介して接続されている。
 このハーネスを車体側へ固定する方法として、様々な方法が採用されている。
 例えば、特許文献1には、ワイヤハーネス等の長尺部材の外周面を巻回して保持するバンドと、バンドの根元部分に隣接して長尺部材を載置する支持面を形成し、長尺部材に巻回されたバンドの先端部分を保持するバックル部と、ボディーパネル等の被取付部材に取り付けられる取付部と、を備えた長尺部材用クランプが開示されている。
 この長尺部材用クランプによれば、支持面上に保持されたワイヤハーネス等の長尺部材の中心を取付部の軸心に合わせることができる。
特開2006-174613号公報(平成18年6月29日公開)
 しかしながら、上記従来のハーネス固定具では、以下に示すような問題点を有している。
 上記公報に開示されたハーネス固定具では、ワイヤハーネス等の長尺部材が取付部の支持面に対して線接触となってしまう。このため、油圧ショベル等のような激しい振動を伴う使用環境下においては、ワイヤハーネスが左右に揺動を繰り返すことで、バンドが切れてしまう等、耐久性の面で十分ではないおそれがある。
 本発明の課題は、例えば、激しい振動を伴う使用環境において使用された場合の耐久性を向上させることが可能なハーネス固定具を提供することにある。
 第1の発明に係るハーネス固定具は、ハーネスを所定の位置へ固定するためのハーネス固定具であって、バンド部材と、ベース部と、取付部と、を備えている。バンド部材は、ハーネスの外周面に巻回される。ベース部は、バンド部材の根元部分が連結される連結部と、側面視において連結部が設けられた第1端部側に設けられておりその反対側の第2端部側よりも肉厚が大きい肉厚部と、肉厚部の表面を含むように形成されハーネスが載置される支持面と、バンド部材の先端部が挿入された状態でバンド部材を保持する保持部と、を有する。取付部は、ベース部の支持面とは反対側の面から突出するように設けられており、被取付部材の所定の位置に設けられたボルト穴に軸心方向に沿って挿入され嵌合保持される。
 ここでは、ハーネスの外周面をバンド部材によって巻回した状態で、ベース部材の支持面上において支持する際に、ベース部におけるバンド部材が連結された第1端部側の厚みを、その反対側の第2端部側よりも大きくしている。
 これにより、バンド部材によって巻回されたハーネスをベース部の支持面上において保持する際に、ベース部の肉厚部が設けられている第1端部側においてハーネスを支持することができる。
 この結果、ハーネス固定具のバンド部材が切れる等の問題を回避して、ハーネス固定具の耐久性を向上させることができる。
 第2の発明に係るハーネス固定具は、第1の発明に係るハーネス固定具であって、ベース部は、連結部の部分において、取付部の軸心方向に略平行な方向に沿って形成された鉛直面を有している。
 これにより、ベース部が、その一部として、取付部の軸心方向に沿って形成された鉛直面を含むように形成されているため、バンド部材によって巻回されるハーネスの外周面を、取付部側の支持面と鉛直面とで支持することができる。この結果、ハーネス固定具によって所定の位置に固定されたハーネスに対して振動や衝撃等が付与された場合でも、ハーネスが取付部の軸心方向上において、左右に振れる際の振幅を小さくして、ハーネス固定具の耐久性を向上させることができる。
 第3の発明に係るハーネス固定具は、第1または第2の発明に係るハーネス固定具であって、肉厚部は、取付部の軸心方向に沿った方向に対して略垂直な方向において、第2端部側よりも肉厚が大きい。
 これにより、ベース部における支持面において、ハーネスを側方から支持することができる。このため、ハーネス固定具によって所定の位置に固定されたハーネスに対して振動や衝撃等が付与された場合でも、ハーネスが取付部の軸心方向上において左右に振れる際の振幅を小さくすることができる。よって、ハーネス固定具のバンド部材が切れる等の問題を回避して、ハーネス固定具の耐久性を向上させることができる。
 第4の発明に係るハーネス固定具は、第1から第3の発明のいずれか1つに係るハーネス固定具であって、支持面は、ベース部におけるバンド部材と連結された側の第1端部からその反対側の第2端部に向かって傾斜している。
 これにより、バンド部材によって外周面を巻回されるハーネスは、外径が大きくなってもハーネス側方における接触位置がバンド部材の位置まで上昇することを回避することができる。よって、外径の大きいハーネスを固定する場合でも、耐久性の高いハーネス固定具とすることができる。
 第5の発明に係るハーネス固定具は、第1から第4の発明のいずれか1つに係るハーネス固定具であって、ベース部は、連結部から支持面にかけて形成されたR面を、さらに有している。
 これにより、バンド部材によって巻回されるハーネス外周面を、連結部から支持面にかけて面接触に近い形で保持することができる。よって、ハーネス固定具のバンド部材が切れる等の問題を回避して、ハーネス固定具の耐久性を向上させることができる。
 第6の発明に係るハーネス固定具は、第1から第5の発明のいずれか1つに係るハーネス固定具であって、ベース部は、バンド部材の先端を保持部へと誘導するガイド溝を、さらに有している。
 これにより、ハーネスを固定する所定の位置が目視確認しにくい場合でも、バンド部材の先端をガイド溝を介して保持部へと誘導することができる。よって、目視不能な状態であっても、手探りで容易にバンド部材を保持部へ挿入し、ハーネスの外周面をバンド部材によって巻回した保持状態へ移行させることができる。
 第7の発明に係るハーネス固定具は、第1から第6の発明のいずれか1つに係るハーネス固定具であって、バンド部材は、ベース部と一体成形されている。
 これにより、部品点数を削減しつつ、耐久性を向上させたハーネス固定具を得ることができる。
(発明の効果)
 本発明に係るハーネス固定具によれば、ハーネス固定具のバンド部材が切れる等の問題を回避して、ハーネス固定具の耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るハーネス固定具を用いてハーネスを巻回した状態を示す斜視図。 図1のハーネス固定具の全体構成を示す斜視図。 図1のハーネス固定具の一部を拡大した斜視図。 (a),(b)は、図1のハーネス固定具の側面図および正面図。 (a)は、図1のハーネス固定具のベース部の底面図。(b)は、図4(b)に示すバンド部材のA-A線矢視断面図。 図1のハーネス固定具を用いて異なる径のハーネスを巻回した状態を示す側面図。 (a)は、本実施形態のハーネス固定具と従来のハーネス固定具とを用いて実施した振動耐久試験の試験条件(上水準)を示す図。(b)は、その結果を示すグラフ。 (a)は、本実施形態のハーネス固定具と従来のハーネス固定具とを用いて実施した振動耐久試験の試験条件(下水準)を示す図。(b)は、その結果を示すグラフ。 (a)は、本実施形態のハーネス固定具と従来のハーネス固定具とを用いて実施した振動耐久試験の試験条件(横水準)を示す図。(b)は、その結果を示すグラフ。
 本発明の一実施形態に係るハーネス固定具10について、図1~図6を用いて説明すれば以下の通りである。
 [ハーネス固定具10全体の構成]
 本実施形態に係るハーネス固定具10は、例えば、油圧ショベル(作業車両)に設けられた各種配線等を束ねるハーネス11を、車体等の被取付部における所定の位置へ固定するための部材であって、図1に示すように、ハーネス11の外周面に巻回される。そして、ハーネス固定具10は、ハーネス11を保持した状態で油圧ショベル等における車体等の被取付部における所定の位置に設けられたボルト穴(図示せず)に取り付けられる。
 また、ハーネス固定具10は、例えば、ナイロン66等の樹脂によって成形されている。
 ハーネス11は、ハーネス固定具10によって所定の位置に固定され、外周面に形成された複数の凹部11aを有している。
 複数の凹部11aは、ハーネス11の長手方向に対して垂直な方向に沿って、ハーネス11の外周面に形成されている。そして、凹部11aには、後述するハーネス固定具10のバンド部材21に形成された凸部21c,21cが嵌合する。
 ハーネス固定具10は、熱可塑性樹脂(例えば、PA66等)によって一体成形された部材であって、図2に示すように、バンド部材21と、ベース部22と、取付部23と、を備えている。
 バンド部材21は、図2に示すように、可撓性を有する薄板状の樹脂部材であって、根元部分21aの先端寄りの位置から先端部分21bにかけて柔軟性を有している。これにより、バンド部材21をハーネス11の外周面に巻回することができる。
 バンド部材21は、根元部分21aがベース部22と連結された状態で一体成形されている。さらに、バンド部材21は、ハーネス11の外周面に巻回された状態では、図3に示すように、先端部分21bから後述するベース部22の保持部22dへ挿入されて保持される。
 図3は、バンド部材21が、先端部分21b側からベース部22の保持部22dへ挿入された状態で保持され、保持部22dから外側へ出た先端部分21b側の部分が切断された状態を示している。
 バンド部材21は、ハーネス11の外周面と接触する側の面に、図3に示すように、凸部21c,21cと、クリップ面21dと、を有している。
 凸部21c,21cは、図4(b)および図5(b)に示すように、バンド部材21のハーネス11の外周面と接触する側の面の幅方向における両端に、長手方向に沿って形成されている。凸部21c,21cは、図4(a)および図4(b)に示すように、バンド部材21の根元部分21aから中程の位置にかけて形成されている。また、凸部21c,21cは、バンド部材21がハーネス11の外周面に巻回されると、上述したハーネス11の凹部11aに嵌合した状態で係止される。
 図1に示すように、ハーネス11の外周面にバンド部材21を巻回された状態では、バンド部材21の内周側において、ハーネス11が長手方向に移動することを規制することができる。
 クリップ面21dは、図3および図4(b)に示すように、バンド部材21の長手方向に垂直な方向に沿って形成された連続する複数の段差であって、バンド部材21のハーネス11の外周面と接触する側の面における凸部21c,21cの間に形成されている。また、クリップ面21dは、バンド部材21の長手方向において、根元部分21aからやや先端寄りに離れた位置から中程にかけて形成されている。さらに、クリップ面21dは、後述するベース部22の保持部22dに設けられた爪部22daが係止される。
 ハーネス11の外周面にバンド部材21を巻回した状態で、バンド部材21が緩まないように保持することができる。
 ベース部22は、バンド部材21が外周面に巻回されたハーネス11を支持するための土台部分を構成する部材であって、図2に示すように、バンド部材21および取付部23と一体的に成形されている。また、ベース部22は、図4(a)に示すように、側面視において略L字型の部材であって、連結部22a、肉厚部22b、支持面22c、保持部22d、ガイド溝22e、および面取り部22fを有している。
 連結部22aは、図4(a)に示すように、バンド部材21とベース部22との連結部分を構成しており、バンド部材21の根元部分21aに近づくにつれて薄肉化されている。
 肉厚部22bは、上述したナイロン66によって成形されたソリッド部分であって、図4(a)に示すように、側面視において、ベース部22における連結部22aとは反対側の端部から連結部22a側に向かって肉厚が大きくなるように形成されている。つまり、肉厚部22bは、図6に示すように、バンド部材21が連結された連結部22aが設けられた第1端部側の厚みd1とその反対側の第2端部側における軸心X方向に垂直な方向の厚みd2とを比較すると、d1>d2となるように形成されている。
 さらに、肉厚部22bは、後述するR面22ca部分の厚みd3が、ベース部22の他の部分の厚みd1,d2と比較して大きくなるように形成されている。
 また、肉厚部22bは、図6に示すように、バンド部材21によってハーネス11を巻回した状態において、ハーネス11の側方を支持する。
 肉厚部22bは、図6に示すように、取付部23の軸心Xの方向に垂直な方向において、ベース部22における連結部22aとは反対側の端部よりも肉厚が大きい部分(厚みd1の部分)を有している。
 ハーネス固定具10は、図6に示すように、径の大きさが異なる複数のハーネス11を支持面22c上において支持するいずれの場合でも、ベース部22における連結部22a寄りの位置においてハーネス11と接触する。
 このとき、ハーネス11は、ベース部22における連結部22aとは反対側の厚みd2よりも厚みの大きい部分(厚みd1,d3の部分)によって、底面側および側方から支持される。
 これにより、ベース部22は、バンド部材21によって巻回された状態のハーネス11を、バンド部材21の根元部分21aが連結された連結部22a側の位置において支持することができる。そして、ハーネス11を支持した連結部22a側におけるベース部22の厚みd1,d3が、連結部22aとは反対側の厚みd2と比較して十分に大きくなるように形成されているため、ハーネス11を底面側および側方からしっかりと支持することができる。
 例えば、油圧ショベル等の作業車両に取り付けられており、バンド部材21によって巻回されたハーネス11に対して振動や衝撃等が付与された場合でも、図6に示すように、側面視において、ハーネス11を底面側および側方から支持することができる。
 この結果、ハーネス11は、バンド部材21によって巻回された状態から、連結部22a側においては振幅がほとんどなくなり、連結部22aとは反対側においてのみ振幅する。よって、ベース部22上に載置されたハーネス11が左右に揺動する際の振幅を、従来よりも大幅に抑制することができる。
 支持面22cは、ベース部22におけるハーネス11と接触する側の面を形成しており、バンド部材21によって巻回されたハーネス11の外周面の一部を支持する。
 ここで、ベース部22は、図4(a)に示すように、側面視において、バンド部材21が連結される連結部22a側からその反対側の端部に向かって肉厚が薄くなるように形成されている。ベース部22は、連結部22a側からその反対側の端部に向かって、テーパ角度約10度で傾斜している。
 これにより、支持面22cは、図6に示すように、取付部23を下向きに下姿勢において、連結部22a側からその反対側の端部に向かって傾斜しているため、例えば、径の大きいハーネス11を支持する場合でも、ハーネス11と当接する側方位置がバンド部材21の位置まで上昇することを回避することができる。よって、ベース部22の支持面22cおよび鉛直面22cbにおいてハーネス11を安定的に支持することができる。
 さらに、支持面22cは、連結部22a側の位置に、側面視において円弧状のR面22caと、鉛直面22cbと、を有している。
 R面22caは、連結部22a側における支持面22cの一部を形成するとともに、例えば、半径R10mmの曲面を形成している。これにより、断面視においてほぼ円となるハーネス11の外周面に対して面接触に近い状態で、ハーネス11を支持することができる。
 鉛直面22cbは、図4(a)に示すように、側面視において、バンド部材21が延伸する面方向(取付部23の軸心X方向)に平行に形成された平面であって、ハーネス11の外周面を側方から支持する。つまり、本実施形態のハーネス固定具10は、図6に示すように、バンド部材21と連結される連結部22a側に、ハーネス11を側方から支持する鉛直面22cbを備えている。
 このため、バンド部材21によって巻回されたハーネス11は、図6中、左側への振幅が抑制され、右側にだけ振動する。この結果、振動環境下において、バンド部材21にかかる負担を軽減し、従来よりも耐久性を向上させることができる。
 保持部22dは、図3に示すように、バンド部材21が挿入される方向に沿ってベース部22の一部を貫通するように形成された貫通穴であって、バンド部材21のクリップ面21dに嵌合する爪部22daを有している。
 爪部21daは、図3に示すように、バンド部材21が保持部22d内に挿入されていくと、バンド部材21のクリップ面21d側に接触しながらクリップ面21dから離間する方向に弾性変形する。これにより、バンド部材21がハーネス11の外周面に対してきつく締め付けられるまで挿入される。
 爪部21daは、バンド部材21がハーネス11の外周面にきつく締め付けられた状態において、クリップ面21dの段差に係止されることで、バンド部材21が緩んでしまうことを防止して、バンド部材21を締め付け状態のまま保持することができる。
 ガイド溝22eは、図3に示すように、保持部22dと同様に、バンド部材21が挿入される方向に沿ってベース部22の一部に形成された溝であって、保持部22dに挿入されるバンド部材21の先端部分21bを、保持部22dへと誘導する。このため、ガイド溝22eの幅は、バンド部材21の幅よりも若干大きい程度に形成されている。
 これにより、ハーネス11を所定の位置へ固定する際に、目視できない状態でハーネス11の取付けを行う場合でも、手探りでガイド溝22eに沿ってバンド部材21の先端部分21bを差し込んでいくだけで、容易にバンド部材21を保持部22dにおいて保持された状態とすることができる。
 面取り部22fは、図6に示すように、ベース部22の取付部23が設けられた側の面における連結部22a側の端部に形成されており、側面視において、斜めに切り欠かれた形状を有している。これにより、ベース部22におけるハーネス11を支持する部分に影響のない一部を切り欠いて形成することで、ハーネス固定具10の軽量化とコストダウンを図ることができる。
 取付部23は、図2に示すように、ベース部22における支持面22cとは反対側の面から略垂直方向に突出するように形成された円筒部23aを有している。
 円筒部23aは、取り付けられるボルト穴(図示せず)の内径とほぼ同じ外径を有するファーツリー(fir tree)形状を有している。これにより、図5(a)および図6に示すように、円筒形状の軸心Xの方向に沿って、ボルト穴(図示せず)等へ挿入され、ボルト穴側のネジ溝に係止されることで、ファーツリー(fir tree)形状の特徴である挿入しやすく抜けにくい構造とすることができる。
 <主な特徴>
 本実施形態のハーネス固定具10では、図6に示すように、バンド部材21と、ベース部22と、取付部23と、を備えている。バンド部材21は、ハーネス11の外周面に巻回される。ベース部22は、バンド部材21の根元21a部分が連結される連結部22aと、側面視において連結部22aが設けられた第1端部側に設けられておりその反対側の第2端部側よりも肉厚が大きい肉厚部22bと、肉厚部22bの表面を含むように形成されハーネス11が載置される支持面22cと、バンド部材21の先端部が挿入された状態でバンド部材21を保持する保持部22dと、を有する。取付部23は、ベース部22の支持面22cとは反対側の面から突出するように設けられており、所定の位置に設けられたボルト穴に軸心方向に沿って挿入され嵌合保持される。
 これにより、ハーネス11の径の大きさに関わらず、ハーネス11は、バンド部材21と連結された連結部22a側の支持面22c上において支持される。ハーネス11は、側面視において肉厚が大きくなるように成形された肉厚部22bの部分が設けられた支持面22cにおいて支持される。
 よって、ハーネス11は、肉厚部22bが設けられた部分においてしっかりと支持されるため、安定した状態で支持される。この結果、ハーネス11の固定場所が、振動や衝撃等が付与される環境下にある場合でも、ハーネス11の振動等に伴うハーネス固定具10の破損等の問題を解消して、従来よりも耐久性の高いハーネス固定具10を提供することができる。
 <実施例>
 上記実施形態のハーネス固定具10の効果について検証するために、振動耐久試験を実施した結果について、以下で説明する。
 本実施例では、上記実施形態で説明したハーネス固定具10と、上記特許文献1に開示された取付部の軸心の真上においてハーネスを支持する固定具の構成と、を比較するために、試験機30に対してそれぞれ固定した状態で、同じ条件の振動を付与して結果を比較した。
 具体的な試験条件としては、試験機30によって付与される振動加速度を1.0~11.0(G)まで変化させるとともに、その加速度においてハーネス固定具が破損するまでの繰り返し回数を測定した。
 ここではまず、図7(a)に示すように、試験機30の上面にハーネス固定具10を固定した試験(上水準)について、図7(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
 従来品は、例えば、加速度約7.5Gでは約100回(時間200min(3.5h)に相当)、加速度約3.0Gでは約1100回(時間35hに相当)でハーネス固定具が破損等した。
 これに対して、本実施例のハーネス固定具10では、例えば、加速度約8.8Gでは約300回、加速度約4.5Gでは約8000回でハーネス固定具が破損等した。
 本実施例のハーネス固定具10の試験結果(実線)は、従来品の試験結果(一点鎖線)と比較して、図7(b)に示すように、グラフが右上に寄っていることから、本実施例のハーネス固定具10の方が従来品と比較して、振動耐久性に優れていることが分かった。
 次に、図8(a)に示すように、試験機30の下面にハーネス固定具10を下向きに固定した試験(下水準)について、図8(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
 従来品は、例えば、加速度約7.5Gでは約200回、加速度約3.0Gでは約1000回でハーネス固定具が破損等した。
 これに対して、本実施例のハーネス固定具10では、例えば、加速度約8.0Gでは約700回、加速度約5.0Gでは約10000回でハーネス固定具が破損等した。
 ハーネス固定具10を下向きに固定した場合でも、本実施例のハーネス固定具10の試験結果(実線)は、従来品の試験結果(一点鎖線)と比較して、図8(b)に示すように、グラフが右上に寄っていることから、本実施例のハーネス固定具10の方が従来品と比較して、振動耐久性に優れていることが分かった。
 さらに、図9(a)に示すように、試験機30の側面にハーネス固定具10を固定した試験(横水準)について、図9(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
 従来品は、例えば、加速度約6.8Gでは約10回、加速度約2.8Gでは約1000回でハーネス固定具が破損等した。
 これに対して、本実施例のハーネス固定具10では、例えば、加速度約8.5Gでは約200回、加速度約4.0Gでは約9000回でハーネス固定具が破損等した。
 本実施例のハーネス固定具10の試験結果(実線)は、従来品の試験結果(一点鎖線)と比較して、図9(b)に示すように、グラフが右上に寄っていることから、本実施例のハーネス固定具10の方が従来品と比較して、振動耐久性に優れていることが分かった。
 以上の結果から、本実施例のハーネス固定具10は、付与される振動の方向に関わらず、従来品よりも高い振動耐久性を保持していることが分かった。
 上記実施形態のハーネス固定具10は、ハーネス11が振動する環境下においても、ベース部22の形状(肉厚部22b等)によってハーネス11の振幅を抑制することができるため、振動耐久性を従来よりも向上させることができる。
 一方、従来品の場合には、ハーネスが振動する環境下においては、ベース部の支持面上において、ハーネスの軸心方向から見て左右同じ大きさの振幅を持つ振動がハーネスに付与されるため、バンド部材等に掛かる負荷が大きくなりやすいと思われる。この結果、本実施例のハーネス固定具と比較して、従来品は振動耐久性が劣る結果となったものと推測される。
 [他の実施形態]
 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
 (A)
 上記実施形態では、ベース部22の支持面22cにおける連結部22a側の位置に、つまり、支持面22cと鉛直面22cbとをつなぐ位置に、R面22caを設けたハーネス固定具10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
 例えば、R面を形成することなく、複数の平面を連結して支持面22cと鉛直面22cbとをつないだハーネス固定具10を用いてもよい。
 この場合でも、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
 (B)
 上記実施形態では、バンド部材21がベース部22と一体化された状態で樹脂成形されたハーネス固定具10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
 例えば、バンド部材がベース部に対して着脱可能であって、それぞれ別体として成形されたハーネス固定具であってもよい。
 (C)
 上記実施形態では、ナイロン66を用いてハーネス固定具10を成形した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
 例えば、ナイロン66以外の他の樹脂を用いてハーネス固定具を成形してもよい。
 本発明のハーネス固定具は、ハーネス固定具のバンド部材が切れる等の問題を回避して、ハーネス固定具の耐久性を向上させることができるという効果を奏することから、各種ハーネスを固定するための固定具に対して広く適用可能である。
10   ハーネス固定具
11   ハーネス
11a  凹部
21   バンド部材
21a  根元部分
21b  先端部分
21c  凸部
21d  クリップ面
22   ベース部
22a  連結部
22b  肉厚部
22c  支持面
22ca R面
22cb 鉛直面
22d  保持部
22da 爪部
22e  ガイド溝
22f  面取り部
23   取付部
23a  円筒部
30   試験機
d1~d3 厚み
 X   軸心

Claims (7)

  1.  ハーネスを所定の位置へ固定するためのハーネス固定具であって、
     前記ハーネスの外周面に巻回されるバンド部材と、
     前記バンド部材の根元部分が連結される連結部と、側面視において前記連結部が設けられた第1端部側に設けられておりその反対側の第2端部側よりも肉厚が大きい肉厚部と、前記肉厚部の表面を含むように形成され前記ハーネスが載置される支持面と、前記バンド部材の先端部が挿入された状態で前記バンド部材を保持する保持部と、を有するベース部と、
     前記ベース部の支持面とは反対側の面から突出するように設けられており、被取付部材の所定の位置に設けられたボルト穴に軸心方向に沿って挿入され嵌合保持される取付部と、
    を備えているハーネス固定具。
  2.  前記ベース部は、前記連結部の部分において、前記取付部の軸心方向に平行な方向に沿って形成された鉛直面を有している、
    請求項1に記載のハーネス固定具。
  3.  前記肉厚部は、前記取付部の軸心方向に沿った方向に対して垂直な方向において、前記第2端部側よりも肉厚が大きい、
    請求項1または2に記載のハーネス固定具。
  4.  前記支持面は、前記ベース部における前記バンド部材と連結された側の第1端部からその反対側の第2端部に向かって傾斜している、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のハーネス固定具。
  5.  前記ベース部は、前記連結部から前記支持面にかけて形成されたR面を、さらに有している、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のハーネス固定具。
  6.  前記ベース部は、前記バンド部材の先端を前記保持部へと誘導するガイド溝を、さらに有している、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のハーネス固定具。
  7.  前記バンド部材は、前記ベース部と一体成形されている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のハーネス固定具。
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JP2002199557A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Sumitomo Wiring Syst Ltd 線材束の保持具
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