WO2016017210A1 - 吸収性物品包装体 - Google Patents

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Abstract

透過性の表面層(12)と、粘着部を有する液不透過性の裏面層(13)と、前記表面層(12)と前記裏面層(13)との間に設けられた吸収体(11)とを有する生理用ナプキン(10)と、使用時に前記生理用ナプキン(10)から取り除かれるシート部材(50)であって、少なくとも一部分が、前記表面層(12)を内側にして折り畳まれた前記生理用ナプキン(10)の内 側に設けられたシート部材(50)と、折り畳まれた前記生理用ナプキン(10)を包装する包装材(40)と、を備える生理用ナプキン包装体(1)において、前記一部分には、香料が付着した賦香領域(51)が設けられている。

Description

吸収性物品包装体
 本発明は、吸収性物品包装体に関する。
 生理用ナプキン等の吸収性物品を折り畳んだ状態で包装材によって個別に包装した吸収性物品包装体(以下、生理用ナプキン包装体と呼ぶ。)がある。このような生理用ナプキン包装体の所定の部分に香りを付する(賦香する)ことにより、使用者にリラックス感を与えたり気分転換させたりする方法が知られている。例えば、特許文献1では、賦香した剥離シート(セパレーター)に香料を塗布することにより、生理用ナプキン包装体に賦香する技術が開示されている。
特開2007-252886号公報
しかし、特許文献1では、賦香した剥離シートが生理用ナプキンの外側にあるため、外部に香りが移りやすくなる場合があり、香りが使用前に揮発したり、使用者が鞄等に入れて搬送している際に使用者の鞄等に付着してしまうという問題を生じる。
 本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、吸収性物品包装体の香りを外部に移りにくくさせて、使用前に香りが揮発することを軽減させ、使用者の鞄等に香りが付着してしまうことを防ぐことを目的とする。
 上記目的を達成するための主たる発明は、
 液透過性の表面層と、粘着部を有する液不透過性の裏面層と、前記表面層と前記裏面層との間に設けられた吸収体とを有する吸収性物品と、使用時に前記吸収性物品から取り除かれるシート部材であって、少なくとも一部分が、前記表面層を内側にして折り畳まれた前記吸収性物品の内側に設けられたシート部材と、
 折り畳まれた前記吸収性物品を包装する包装材と、を備える吸収性物品包装体において、前記一部分には、香料が付着した賦香領域が設けられていることを特徴とする吸収性物品包装体である。
 本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
 本発明によれば、折り畳まれた生理用ナプキン包装体の内側に賦香させ、折り畳まれた生理用ナプキンから賦香領域が露出しないため、香りの揮発を軽減させ、鞄に香りが移りにくくすることができる。
生理用ナプキン包装体1の構成を説明する分解斜視図である。 図2A~図2Cは、第1実施形態における生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。 図3A及び図3Bは、第1実施形態における賦香部51について説明する図である。 図4は、第1実施形態の変形例1について説明する図である。 図5A~図5Cは、第1実施形態の変形例2における生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。 図6A及び図6Bは、第1実施形態の変形例2における賦香部51について説明する図である。 図7A~図7Cは、第2実施形態における生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。 図8A及び図8Bは、第2実施形態における賦香部51について説明する図である。 図9A及び図9Bは、第3実施形態における賦香部51について説明する図である。 図10A及び図10Bは、第4実施形態における賦香部51について説明する図である。 図11A~図11Dは、第5実施形態における生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。 図12は、第5実施形態における賦香部51について説明する図である。
 本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
 液透過性の表面層と、粘着部を有する液不透過性の裏面層と、前記表面層と前記裏面層との間に設けられた吸収体とを有する吸収性物品と、使用時に前記吸収性物品から取り除かれるシート部材であって、少なくとも一部分が、前記表面層を内側にして折り畳まれた前記吸収性物品の内側に設けられたシート部材と、折り畳まれた前記吸収性物品を包装する包装材と、を備える吸収性物品包装体において、前記一部分には、香料が付着した賦香領域が設けられていることを特徴とする吸収性物品包装体。
 このような吸収性物品包装体によれば、折り畳まれた吸収性物品の内側に賦香させ、折り畳まれた吸収性物品から賦香領域が露出しないため、香りの揮発を軽減させ、鞄に香りが移りにくくすること可能となる。
 かかる吸収性物品包装体であって、前記吸収性物品は、長さ方向と、それに直交する幅方向を有し、開封時に前記幅方向に延出する羽部を有しており、前記羽部が前記表面層を内側にして折り畳まれた状態で、前記羽部の粘着部に接触しない領域に、前記賦香領域が設けられることが望ましい。
 このような吸収性物品包装体によれば、粘着部の粘着剤と香料が混ざることで生じる粘着力の低下を軽減することが可能となる。
 かかる吸収性物品包装体であって、前記シート部材の第1面は前記羽部の粘着部に接触した領域を有し、前記賦香領域は、前記シート部材の前記第1面の反対側の面である第2面に設けられることが望ましい。
 このような吸収性物品包装体によれば、粘着剤と香料が混ざる恐れを軽減することが可能となる。
 かかる吸収性物品包装体であって、前記シート部材が折り畳まれることによって、前記シート部材が重なり合った重なり領域が形成され、前記賦香領域が、前記重なり領域の内側に設けられることが望ましい。
 このような吸収性物品包装体によれば、折り畳まれたシート部材から賦香領域が露出しないため、より鞄に香りが移りにくく、香りの揮発を軽減することができる。
 かかる吸収性物品包装体であって、折り畳まれた前記吸収性物品の重なり合った重なり方向を上下方向とした場合、前記シート部材の前記一部分の上方向の面に前記賦香領域が設けられており、前記包装材の第1領域の上方向に前記吸収性物品の第1領域が配置され、前記吸収性物品の第1領域の上方向に前記シート部材の前記一部分が配置され、前記一部分の上方向に前記包装材の前記第1領域とは異なる第2領域が配置され、前記包装材の第2領域の上方向に前記吸収性物品の前記第1領域とは異なる第2領域が配置され、前記吸収性物品の第2領域の上方向に前記包装材の前記第1領域及び前記第2領域とは異なる第3領域が配置されることが望ましい。
 このような吸収性物品包装体によれば、シート部材の下方向の面が吸収性物品と包装材に覆われているのに比べて、シート部材の上方向の面の賦香領域は、吸収性物品と包装材に加えてさらにもう一層分の包装材に覆われているため、より多くの部材で賦香領域が覆われることとなり、より鞄に香が移りにくく、香りの揮発を防ぐことができることが可能となる。
 かかる吸収性物品包装体であって、前記シート部材と前記包装材とを接着する接着部に接触しない領域に、前記賦香領域が設けられることが望ましい。
 このような吸収性物品包装体によれば、シート部材と包装材とを接着している接着剤と香料が混ざることで生じる接着力の低下を軽減することが可能となる。
 ===第1実施形態===
 <生理用ナプキン包装体の構成>
 吸収性物品が個別に包装された個装体の一例として、生理用ナプキン包装体1について説明する。なお、以下の説明では吸収性物品の例として生理用ナプキンについて説明するが、本実施形態の吸収性物品には、所謂おりものシート(例えばパンティライナー)等も含まれており、生理用ナプキンに限定されるものではない。図1は、生理用ナプキン包装体1の構成を説明する分解斜視図である。図2A~図2Cは、第1実施形態における生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。図3A~図3Cは、第1実施形態における賦香部51について説明する図である。
 生理用ナプキン包装体1は、生理用ナプキン10と、包装シート20と、セパレーター30と、シート部材50とを有する。以下の説明では、図1に示すように、各方向を定義する。すなわち、生理用ナプキン10の製品長手方向に沿った方向を「長さ方向」とする。長さ方向は「前側」と「後側」を有する。この「前側」は生理用ナプキン10の使用時において使用者の腹側となる方向であり、「後側」は生理用ナプキン10の使用時において使用者の背側となる方向である。また、長さ方向と直交する方向で製品幅方向に沿った方向を「幅方向」とする。さらに、生理用ナプキンの重なり合った重なり方向を「上下方向」(図2等)とする。上下方向は、「上側」と「下側」を有する。この「上側」は生理用ナプキン10の使用時において使用者の肌側となる方向であり、「下側」は使用者の非肌側となる方向をいう。
 図1に示されるように、生理用ナプキン包装体1は、下から順に包装シート20、セパレーター30、生理用ナプキン10、シート部材50が重ねて配置されている。そして、この状態で、図2A~図2Cに示されるように、生理用ナプキン10を内側にして折り畳むことにより、生理用ナプキン10が個別に包装された生理用ナプキン包装体1が形成される。生理用ナプキン包装体1の折り畳み方の詳細については後で説明する。なお、本実施形態においては包装シート20とセパレーター30とで包装材40を構成することとしているが、セパレーター30は必須の構成要素ではなく、包装シート20のみを包装材40とすることもできる。
 (生理用ナプキン10)
 生理用ナプキン10(以下、単に「ナプキン10」とも呼ぶ)は、液体を吸収する吸収体11と、使用者の肌側から吸収体11を覆う表面層12と、使用者の非肌側から吸収体11を覆う裏面層13と、表面層12及び裏面層13の長さ方向中央部付近で幅方向両端部から外側に延出してなる羽部15とを有する。
 吸収体11は、長さ方向に沿って長い縦長の部材であり、親水性繊維やパルプ等を含み、体液等の液体を効率的に吸収・保持することができる。吸収体11は、親水性繊維又は紛体をエアレイド法によって積層して形成されても良いし、親水性繊維又は紛体をエアレイド法によってシート状に成形したエアレイドシートであっても良い。
 表面層12は、体液等の液体を透過させる液透過性のシート部材であり、例えば不織布によって形成される。ただし、液体を透過する構造のシート部材であり、かつ、ナプキン10の使用時において使用者の肌と当接する際に安全な部材であれば特に材料の制限はない。例えば、織布やメッシュシートであっても良い。表面層12は長さ方向及び幅方向において吸収体11よりも大きく、吸収体11の全領域を覆うことができる。
 裏面層13は、非液透過性のシート部材であり、例えばポリエチレンやプロピレン等を主体としたフィルム、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド、又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムが接合されたシートなどによって形成される。裏面層13が非液透過性であることから、ナプキン10の使用時において表面層12を透過して吸収体11によって吸収された液体が下着等の着衣側(非肌側)に染み出すことが抑制される。裏面層13は、表面層12とほぼ同一の形状であり、ナプキン10の使用時において使用者に違和感を生じさせない程度の柔軟性を有することが望ましい。
 また、裏面層13の上下方向下側には粘着部131が形成されている。粘着部131は、ナプキン10の使用時においてナプキン10を使用者の下着に貼付して位置がずれないようにする機能を有する部位である。
 羽部15は、その上下方向下側の裏面層13側に羽部粘着部151が形成されている。ナプキン10の粘着部131を下着の股下部内側に貼付した後、羽部15が下側へ折り返され、使用者の下着の股下部分の端に羽部粘着部151により貼付される。こうして、羽部15は、使用者の下着の股下部の端と太ももの間に配置される。羽部15は、生理用ナプキン10の必須の構成ではないが、羽部15を用いることで、使用者の下着の端が汚れることから防ぎつつ、ナプキン10が位置ずれせずに安定した着用をサポートすることができる。
 粘着部131及び羽部粘着部151は、所定の領域にホットメルト接着剤(以下、HMAとも呼ぶ)等の接着剤を塗布することによって形成される。粘着部131及び羽粘着部151を形成するHMAは、ナプキン10の使用時においては、貼付部分が簡単に剥がれたり位置がずれたりしない程度に、また、ナプキン10の使用後おいては、下着から取り外した際に下着側にHMAが残らない(つまり、糊残りが生じない)程度の目付量で塗布されている。
 ナプキン10は、吸収体11を上下方向に挟み込んだ状態で表面層12と裏面層13との周縁を接合することにより形成される。
 (包装シート20)
 包装シート20は、ナプキン10を個別に包装するシート状の包装部材であり、ナプキン10の使用時には取り外される部材である。包装シート20の材料としては、例えば、プラスチックフィルム、ナイロンフィルム等の各種フィルムや、不織布、不織布をラミネート加工したフィルム等が用いられる。
 本実施形態の包装シート20は矩形状であり、ナプキン10を折り畳む際には(図2参照)、当該ナプキン10の全体を覆うことが可能な程度の大きさを有する。
 (セパレーター30)
 セパレーター30は、ナプキン10の裏面層13に形成された粘着部131と、包装シート20との間に配置されるシート状の部材である(図3A等)。セパレーター30は、剥離面31で粘着部131を介してナプキン10の裏面層13と対向し、剥離面31の反対側の面で包装シート20と接着されている。
 剥離面31は、シリコン樹脂等を用いて剥離加工が施されており、ナプキン10の粘着部131に対して剥離可能に貼付されている。剥離加工については公知であるため説明を省略する。
 ナプキン10の粘着部131と包装シート20との間にセパレーター30が配置されることにより、ナプキン10の使用前において粘着部131を形成する接着剤(例えばHMA)が包装シート20に付着することや、粘着部131の粘着性が弱くなることが抑制されると共に、粘着部131が保護される。そして、ナプキン10を使用する際には、ナプキン10から包装シート20を引き剥がすことにより、包装シート20に接着されたセパレーター30を包装シート20と共に離脱させ、粘着部131を簡単に露出させることができる。
 なお、包装シート20が剥離加工されている等、ナプキン10の粘着部131に対して包装シート20を剥離可能に貼付することができる場合には、必ずしもセパレーター30が設けられていなくても良い。
 (シート部材50)
 シート部材50は、ナプキン10の上に配置されたシート部材である(図1等)。本実施形態におけるシート部材50の大きさは、羽部15を折り畳んだナプキン10の幅より短く、第1折り目F1と第2折り目F2(下記参照)の間より短い長さである。また、シート部材50は、香料を付着させた(賦香)領域である賦香部51を有している。
 さらに、シート部材50は、セパレーター30と同様の剥離加工が施されているものを用いることで、羽部15の裏面層側に配置された羽部粘着部151を保護する機能も備えることができる。これにより、羽部粘着部151に対してシート部材50を剥離可能に貼付して、羽部粘着部151の接着剤(HMA等)が他の部分に付着することを抑制するとともに、羽部粘着部151の表面を保護することができる。
<生理用ナプキン包装体1の折り畳み方>
 続いて、生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について図2A~図2Cを用いて説明する。図2Aは、羽部15が折り畳まれ、羽部粘着部151が上下方向の上側(肌側)に露出した状態で、長さ方向に展開した状態の生理用ナプキン包装体1を表す図である。長さ方向に展開した状態の生理用ナプキン包装体1では、上述したように下から包装シート20、セパレーター30、ナプキン10、シート部材50が重ねて配置されている。また、図2Aに示されるように、包装シート20の長さ方向の端縁部について、長さ方向前側端部を20ea、長さ方向後側端部を20ebとする。
 本実施形態において生理用ナプキン包装体1には、幅方向に沿った第1折り目F1及び第2折り目F2が設けられている。第1折り目F1は、ナプキン10の長さ方向の中央よりも後側に配置されており、当該第1折り目F1を基点として包装シート20、セパレーター30、及び、ナプキン10が一緒に折り曲げられる。第2折り目F2は、ナプキン10の長さ方向の中央よりも前側に配置されており、当該第2折り目F2を基点として包装シート20、セパレーター30、及び、ナプキン10が一緒に折り曲げられる。
 図2Bは、生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。まず、ナプキン10の表面層12が内側となるように、長さ方向に展開した状態の生理用ナプキン包装体1が第1折り目F1を基点として折り曲げられる。すなわち、包装シート20の長さ方向後側端部20ebが第1折り目F1と第2折り目F2との間の領域に位置するように、生理用ナプキン包装体1が長さ方向に折り畳まれる。これにより、折り畳まれた部分においてナプキン10の表面層12同士がシート部材50を介して対向する位置関係となる。続いて、ナプキン10の表面層12が内側となるように、生理用ナプキン包装体1が第2折り目F2を基点として折り曲げられる。すなわち、包装シート20の長さ方向前側端部20eaが第1折り目F1と第2折り目F2との間の領域に位置するように、生理用ナプキン包装体1が長さ方向に折り畳まれる。
 図2Cは、折り畳まれた状態の生理用ナプキン包装体1を表す図である。生理用ナプキン包装体1は、第1折り目F1及び第2折り目F2を基点として折り畳まれることにより、図2Cに示されるようにナプキン10が包装シート20によって覆われた状態となり、シート部材50が露出することなく、生理用ナプキン包装体1の内側に収められる。この状態で、包装シート20の幅方向両端部が長さ方向に沿ってシールされ、シール領域27が形成される。シール領域27は、超音波溶着や熱溶着等の公知のシール手段を用いて形成される。これにより、折り畳まれた包装シート20同士が幅方向両端部にて接合され、生理用ナプキン包装体1は図2Cのように折り畳まれた状態で維持される。また、包装シート20の幅方向中央部には、長さ方向前側端部20eaを跨ぐように固定テープ28が貼付される。固定テープ28は包装シート20の外面に対して剥離可能に貼付されており、ナプキン10の使用前に包装シート20が剥がれたり、生理用ナプキン包装体1が展開してしまったりすることを抑制する。このため、シート部材50の賦香部51の香料の揮発を軽減させ、外部に香りが移ることを抑制することができる。
 使用者がナプキン10を使用する際には、まず、固定テープ28を剥がし、シール領域27によってシールされている部分を引き剥がすようにして生理用ナプキン包装体1を図2Aの状態に展開する。このとき、シート部材50が現れ、使用者はシート部材50に賦香させた香料の香りを感じることができる。そして、ナプキン本体10に対して包装シート20を反対側に引っ張ることにより、ナプキン10から包装シート20及びセパレーター30を離脱させる。これにより、ナプキン10の裏面層13及び粘着部131が露出し、ナプキン10が使用可能な状態となる。
 <賦香部51について>
 本実施形態では、生理用ナプキン包装体1が折り畳まれた状態(図2Cの状態)において、所定の領域に香料を付着させた(賦香した)賦香部51を設けたシート部材50が、ナプキン10の中央部に配置されている。すなわち、ナプキン10の折り畳まれた羽部粘着部151を覆うように、第1折り目F1と第2折り目F2の間にシート部材50が配置されている。
 本実施形態においては、生理用ナプキン包装体1が折り畳まれた状態(図2Cの状態)において、シート部材50の露出がない状態となる。すなわち、賦香部51は生理用ナプキン包装体1の開封時までナプキン10や包装材40(包装シート20及びセパレーター30)で覆われているため、香料の揮発を軽減することができ、外部に香りが移ることを軽減することができる。特に、包装シート20の材料としてフィルムや、SMS不織布(スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド不織布)を用いた場合には、顕著な効果を得ることができる。フィルムの表面や、SMS不織布のメルトブローン層は香料の粒子を透過させにくい性質を有するためである。なお、シート部材50に賦香する(香料を付着させる)方法としては、例えば、インクジェットプリンター等の液体吐出装置を用いて香料を含む液体(例えば香料インク)をシート部材50の表面に塗布する方法が挙げられる。
 シート部材50のうち賦香部51を形成させる領域について注意を要する。シート部材50の一部の領域は、折り畳まれた羽部15の羽部粘着部151と接触している。羽部粘着部151には、HMA等の接着剤が塗布されているが、このHMA等が賦香部51の香料と接触すると、HMAを構成する樹脂と香料に含まれるオイル成分とが反応してHMAの接着強度を低下させ、羽部粘着部151をしっかりと下着に貼付することができなくなるおそれがある。また、HMAが羽部粘着部151から離脱して下着に付着する「糊残り」が生じ、下着を汚してしまうおそれもある。したがって、本実施形態では、賦香部51を、シート部材50のうち、羽部粘着部151と接触しない領域に設ける。
 図3Aは、生理用ナプキン包装体1を上下方向上側から見た平面図であり、図3Bは、図3AのA-A断面について表した概略断面図である。この場合、シート部材50の上面50aには羽部粘着部151と接触する領域がない。このため、シート部材50の上面50aには、その全面において上面賦香部51aを設けることができる。一方、シート部材50の下面50bは、羽部粘着部151と接触する領域を有するため、下面50bのうち羽部粘着部151と重複する領域に賦香部51を形成すると、羽部粘着部151のHMA等と香料とが混ざり、粘着力低下の原因となる。そこで、下面50bのうち、羽部15と重ねたときに羽部粘着部151と接触しない領域に下面賦香部51bを形成する。これにより、羽部粘着部151のHMA等と賦香部51の香料が混ざることを回避することができる。
 なお、本実施形態において、羽部粘着部151と接触している部分を除いたシート部材50の全ての領域に賦香部51が形成されるのであっても良いし、賦香部51が、部分的に形成されるのであってもよい。また、賦香部51を形成する香料は、所謂「ベタ塗り」された状態である必要はなく、ドット状や線状に香料が付着され、そのようなドットや線が複数集合することにより賦香部51が形成されるのであっても良い。この場合、単位面積あたりに付着させる香料の量を調整しやすくなるため、生理用ナプキン包装体1において領域毎に香りの強さを調整すること等が可能となる。
 さらに、シート部材50の下面50bには下面賦香部51bを設けないこととしてもよい。シート部材50の上面50aは、羽部粘着部151と接触する領域がないため、上面50aに上面賦香部51aを設けることができる。一方、下面50bは、羽部粘着部151と接触する領域を有しているため、羽部粘着部151と隣接するように下面賦香部51bを形成すると、羽部粘着部151と重ねられるシート部材50の位置がずれた場合に羽部粘着部151の接着剤と香料とが混ざる恐れがある。そこで、下面賦香部51bを形成しないこととすることで、羽部粘着部151の接着剤と香料とが混ざる恐れをより軽減させ、粘着力低下を抑制することができる。
 図4は、第1実施形態の変形例1について説明する図である。基本的な構成は、第1実施形態と同様である。しかし、図4に示すように、下面50bに賦香部51を形成しないこととし、さらに、下面50bと羽部粘着部151とが接触している部分の真裏にあたる上面50aの領域にも賦香部51を形成しないこととする。これにより、シート部材50の上面50aに塗布した香料が含浸した(染み込んだ)としても下面50bと接触している羽部粘着部151に香料は達しないため、香料と接着剤とが混ざる恐れを軽減することができる。
 第1実施形態の変形例2として、図5A~図5Cに、第1実施形態の変形例2の生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について、図6A及び図6Bに、第1実施形態の変形例2における賦香部51について説明する図を示す。基本的な構成は第1実施形態と同様である。しかし、第1実施形態の包装シートより、長さ方向に長い包装シート20を用いる点、及びシート部材50の上面50aのうち前側の領域に賦香部51を形成する点が異なる。
 図5Aは、羽部15が折り畳まれ、羽部粘着部151の上下方向の上側にシート部材50が重ねられた状態で、長さ方向に展開した状態の生理用ナプキン包装体1を表す図である。生理用ナプキン包装体1は、第1実施形態と同様に包装シート20、セパレーター30、ナプキン10、シート部材50が重ねて配置されており、第1折り目F1及び第2折り目F2が設けられている。
 図5Bは、生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。第1実施形態と同様に、まず、第1折り目F1を基点として展開状態の生理用ナプキン包装体1が折り曲げられる。このとき、ナプキン10の長さより長い包装シート20により、包装シート20の長さ方向後側端部20ebはシート部材50より前側で、第2折り目F2の後側に位置する。続いて、第2折り目F2を基点として、第1実施形態と同様に、生理用ナプキン包装体1を折り曲げる。
 図5Cは、折り畳まれた状態の生理用ナプキン包装体1を表す図である。生理用ナプキン包装体1は、第1実施形態と同様に折り畳まれた状態で維持される。このとき、シート部材50は、露出することなく、生理用ナプキン包装体1の内側に収められている。
 図6Aは、図5Aの生理用ナプキン包装体1を上下方向上側から見た平面図である。シート部材50は、前述の実施形態と同様に羽部粘着部151を保護する役目も担い、生理用ナプキン包装体1の中央付近で、羽部粘着部151を覆う場所に位置している。そして、シート部材50の上面50aのうち羽部粘着部151より長さ方向前側の領域に賦香部51を設ける。図5Bで示すように、第1折り目F1を基点に折り畳むと、包装シート20の長さ方向後側端部20ebが第2折り目F2に近くに位置して、賦香部51を包装シート20が覆う。
 図6Bは、図5CのA-A断面について表した概略断面図である。図6Bにおいて、上下方向Xは、下から順に包装シート20、セパレーター30、ナプキン10、シート部材50、賦香部51、包装シート20、ナプキン10、セパレーター30、包装シート20の順に配置されている(粘着部131を除く)。第1実施形態で、賦香部51の上にナプキン10の表面層12が位置していたのと異なり、賦香部51の上に包装シート20を配置させている。このため、賦香部51が直接ナプキン10の表面層12に触れる領域が減少する。これにより、羽部粘着部151のHMA等と香料が混ざることを防ぎつつ、直接香料が付着していない安全なナプキン10を提供することができる。さらに、包装シート20で覆われた賦香部51は、第2折り目F2で折り畳まれたナプキン10及び包装シート20で覆われるため(図6B参照)、賦香部51に付着させた香りが使用者の鞄等に付着することを防ぎ、生理用ナプキン包装体1の開封前に香料が揮発することを軽減することができる。
 ===第2実施形態===
 図7A~図7Cは、第2実施形態における生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。図8A及び図8Bは、第2実施形態における賦香部51について説明する図である。基本的な構成は、第1実施形態と同様であるが、第2実施形態においては、包装シート20の長さ方向の長さが、変形例2で用いた包装シート20より長いものを用いており、第1折り目F1から長さ方向後側端部20ebまでの長さが、第1折り目F1から第2折り目F2までの長さより長い。また、シート部材50を第2折り目F2上に被さるように配置させる。
 図7Aは、羽部15が折り畳まれ、羽部粘着部151が上下方向の上側にシート部材50が重ねられた状態で、長さ方向に展開した状態の生理用ナプキン包装体1を表す図で、生理用ナプキン包装体1は、包装シート20、セパレーター30、ナプキン10、シート部材50が重ねて配置されており、第1折り目F1及び第2折り目F2が設けられている。
 図7Bは、生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。まず、第1折り目F1を基点として展開状態の生理用ナプキン包装体1が折り曲げられる。このとき、折り曲げられた包装シート20の、第1折り目F1から長さ方向後側端部20ebまでの長さが、第1折り目F1から第2折り目F2までの長さより長く、シート部材50は、第2折り目上に被さるように配置している。このため、次に、生理用ナプキン包装体1が第2折り目F2を基点として折り曲げられると、上下方向下側から包装シート20、セパレーター30、ナプキン10、シート部材50、及び包装シート20が一緒に折り曲げられる。
 図7Cは、折り畳まれた状態の生理用ナプキン包装体1を表す図である。生理用ナプキン包装体1は、第1実施形態と同様に折り畳まれた状態で維持される。このとき、シート部材50は、露出することなく、生理用ナプキン包装体1の内側に収められている。
 図8Aは、図7Aの生理用ナプキン包装体1を上下方向上側から見た平面図であり、図8Bは、図7CのA-A断面について表した概略断面図である。第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、シート部材50は、羽部粘着部151の保護する役目を担い、羽部粘着部151を完全に覆っている。そして、シート部材50の上面50aのうち羽部粘着部151より長さ方向前側の領域であって、第2折り目F2を基点に折り畳んだときに一緒に折り畳まれたシート部材50の重なり合う領域(重なり領域)の内側に賦香部51が設けられている。重なり領域とは、図8A及び図8Bに示すように、折り畳まれたシート部材50の上面50a同士が上下方向に向かい合う領域をいう。これにより、折り畳まれたシート部材50から賦香部51が露出しにくくなるため、使用者等の鞄に香りが移ったり、香りが揮発したりすることをより軽減することができる。
 重なり領域のうち、図8BのXの位置では、下から順に包装シート20、セパレーター30、ナプキン10、シート部材50、賦香部51、包装シート20、賦香部51、シート部材50、ナプキン10、セパレーター30、包装シート20の順に配置されている(粘着部131を除く)。第2実施形態においては、第1折り目F1から長さ方向後側端部20ebまでの長さが、第1折り目F1から第2折り目F2までの長さより長いため(図7B)、折り畳まれたシート部材50の重なり領域の内側に折り畳まれた包装シートが配置されている(図7B)。これにより、賦香部51がシート部材50及び包装シート20により覆われるため、使用者等の鞄に香りが移ったり、香りが揮発したりすることをより軽減することができる。
 このとき、賦香部51は、図8Bに示すように、包装シート20を挟んだシート部材50の重なり領域全面に設けてもよく、また、包装シート20の重なり領域の一部にのみに形成してもよい。
 ===第3実施形態===
 図9Aは、第3実施形態における生理用ナプキン包装体1を上下方向上側から見た平面図であり、図9Bは、図9AのA-A断面について表した概略断面図である。基本的な構成は、第1実施形態の構成と同様であるが、第3実施形態においては、羽部15を有しないナプキン10を用いる。
 第3実施形態のシート部材50は、羽部粘着部151の保護機能を有する必要がないため、剥離加工を施さなくてもよい。そのため、シート部材50の材質についても香料の付着に適したものを用いればよい。また、図9A及び図9Bに示すように、第3実施形態においては、シート部材50の上面50aおよび下面50bの両方に賦香部51(上面賦香部51a、下面賦香部51b)を設けることができる。
 第3実施形態のように、ナプキン10が羽部15を有しない場合や、羽部粘着部151の保護機能を必要としない場合は、シート部材50の両面及び全面に賦香部51を設けることができる。これにより、極めて簡単な構成で、生理用ナプキン包装体1に香りをつけることができ、香りの揮発を軽減し、外部に香りが移ることを軽減させることができる。
 ===第4実施形態===
 図10Aは、第4実施形態における生理用ナプキン包装体1を上から見た平面図であり、図10Bは、図10AのA-A断面について表した概略断面図である。基本的な構成は、第1実施形態の構成と同様であるが、第4実施形態においては、ナプキン10は羽部15を有しており、シート部材50が、セパレーター30と接着された状態で、シート部材50の一部分が羽部粘着部151を覆いつつ、その一部分は、ナプキン10の表面層12を内側に折り畳んだ時に、羽部15又は羽部粘着部151と、ナプキン10の表面層12との間に位置する。シート部材50のその他の部分は、ナプキン10の裏面層13側に配置されている(図10A及び図10B参照)。
 第4実施形態において、賦香部51を、表面層12を内側にして折り畳まれたナプキン10の内側に位置するシート部材50の一部分に設けることとする。具体的には、羽部15及び羽部粘着部151の上側に位置するシート部材50の一部分に賦香部51を形成し、賦香部51をナプキン10の表面層12で覆うこととする。これにより、賦香部51は、折り畳まれた状態の生理用ナプキン包装体から露出せず、香料の揮発や使用者等の鞄等に香りが移ることを抑制することができる。
 また、このとき、シート部材50の一部分のうち上面50aにのみ賦香部を設けることが好ましい(図10A及び図10B)。羽部粘着部151のHMA等と香料とが混ざることを抑制することができる。さらに、羽部粘着部151と接触している下面50bの真裏に該当する上面50a以外の領域に賦香部51を設けることがより好ましい。香料の含浸が生じたとしても、羽部粘着部151のHMA等と香料が混ざることがないので、羽部粘着部151の粘着力低下をより軽減させることができるためである。
 ===第5実施形態===
 図11A~図11Dは、第5実施形態における生理用ナプキン包装体1の折り畳み方について説明する図である。図12は、第5実施形態における賦香部51について説明する図である。基本的な構成は、第1実施形態の構成と同様であるが、第5実施形態においては、包装シート20と接着された、賦香部51を有するシート部材50を用いる。また、ナプキン10は、羽部15を有しており、シート部材50は、生理用ナプキン包装体1を折り畳む際に、羽部粘着部151の保護シートとして用いられる。
 図11Aは、羽部15が折り畳まれ、羽部粘着部151が上下方向上側の肌側に露出した状態で、長さ方向に展開した状態の生理用ナプキン包装体1を表す図である。第5実施形態の生理用ナプキン包装体1では、第1折り目F1及び第2折り目F2に加えて、幅方向に沿った第3折り目F3が第1折り目F1より長さ方向後側に設けられている。第3折り目F3は、第1折り目F1や第2折り目F2と同様に包装シート20、セパレーター30、及び、ナプキン10が一緒に折り曲げられる。また、包装シート20の第3折り目F3よりも長さ方向後側の領域に、シート部材50が設けられている。このとき、シート部材50の上面50aの一部の領域が接着部41を介して包装シート20の外側に接着されており、包装シート20の長さ方向後側端部20ebから突出するように配置されている。これにより、ナプキン10の使用時において、展開した状態の生理用ナプキン包装体1から包装シート20を引き剥がすことにより、同時にシート部材50もナプキン10から容易に離脱させることができる。
 図11Bは、展開状態の生理用ナプキン包装体1を第3折り目F3にて折り畳む様子を表す図である。図11Bに示されるように、ナプキン10は、第3折り目F3を基点として表面層12が内側になるように折り畳まれ、包装シート20から突出したシート部材50の上面aはナプキン10の表面層12と重なるような位置関係となる。
 続いて、図11Cは、生理用ナプキン包装体1を図11Bの状態から第1折り目F1にて折り畳む様子を表す図である。第3折り目F3を基点として折り畳まれたナプキン10は、第1折り目F1を基点としてさらに折り畳まれ、シート部材50の下面50bが羽部15の羽部粘着部151と重ね合される状態となる。すなわち、下面50bの一部の領域が羽部粘着部151に貼付され、羽部粘着部151が保護される。そのため、下面50bには、第1実施形態と同様の剥離加工が施されている。最後にナプキン10の表面層12が内側となるように生理用ナプキン包装体1が第2折り目F2を基点として折り畳まれる。
 図11Dは、第5実施形態の折り畳まれた状態の生理用ナプキン包装体1を表す図である。生理用ナプキン包装体1では、第1実施形態と同様に折り畳まれた状態で維持され、賦香部51を、生理用ナプキン包装体1から露出させないことで、香りの揮発を防ぐことができる。
 第1実施形態では、生理用ナプキン包装体1が第1折り目F1及び第2折り目F2の2箇所で折り畳まれているのに対して(図2参照)、第5実施形態では、生理用ナプキン包装体1が第1折り目F1~第3折り目F3の3箇所で折り畳まれる。なお、このような折り畳み方は一例であり、生理用ナプキン包装体1が4箇所以上の折り目を有するように折り畳まれるのであっても良い。
 図12は、第5実施形態における賦香部51について説明する図である。第5実施形態において、シート部材50のうち、包装シート20とシート部材50との接着部41以外の領域に賦香部51を設けることとする。接着部41の接着剤と香料が混ざることで生じる接着力低下を軽減させるためである。さらに、羽部粘着部151のHMA等と香料が混ざる恐れを減らすため、上面50aに賦香部51を設けることがより好ましい(図11及び図12参照)。これにより、折り畳んだ際に、香料が羽部粘着部151と接触することにより生じる粘着力低下を軽減させることができる。
 なお、第5実施形態においては、セパレーター30とシート部材50を別々に用いたが、シート部材50とセパレーター30とが一つの部品として形成され、セパレーター30を兼ねたシート部材50によって粘着部131と羽部粘着部151とが共に保護されるような構成であっても良い。
 ===その他の実施形態===
 以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれる。例えば、以下に示すような変形が可能である。
 <賦香部の形成について>
 上述の実施形態では、シート部材50に賦香部51を形成する際に、インクジェットプリンター等の液体吐出装置を用いて香料を吐出することによりシート部材50の所定の領域に香料を付着させる方法が説明されていたが、賦香部51の形成方法はこの限りではない。例えば、刷毛等を用いてシート部材50に香料を直接塗布する方法であっても良い。このような方法においても、シート部材50の所定の領域に香料を付着させ、安定的に保持させることによって賦香部51が形成される。
 <生理用ナプキン包装体1の折り畳み方法について>
 上述の実施形態では、幅方向に沿った複数の折り目を基点として生理用ナプキン包装体1が長さ方向に折り畳まれる例について説明されていたが、生理用ナプキン包装体1の折り畳み方はこの限りではない。例えば、生理用ナプキン包装体1が長さ方向に沿った折り目を基点として幅方向に折り畳まれるのであっても良いし、長さ方向及び幅方向の両方に折り畳まれるのであっても良い。
 <シート部材50について>
 上述の実施形態では、シート部材50は、ナプキン10が羽部15を有する場合には、羽部粘着部151の保護部材としても用いられているが、シート部材50とは別の剥離シートを設けて羽部粘着部151を保護してもよい。また、シート部材50の形状は上述の実施形態で説明された例には限られない。例えば、矩形等に限らず、円形や動物型等の様々な形状のシート部材を用いることができる。
 <香料の濃度について>
 上述の実施形態では、シート部材50の所定の領域に香料を付着させることによって賦香部51が形成されていたが、シート部材50の単位面積当たりに付着する香料の量を領域毎に変更しても良い。すなわち、賦香部51で領域毎に香料の濃度が異なるようにしても良い。例えば、シート部材50において幅方向の内側ほど単位面積当たりの香料の付着量が多くなり(すなわち濃度が高くなり)、幅方向の外側ほど単位面積当たりの香料の付着量が少なくなる(すなわち濃度が低くなる)ように賦香部51を形成する。このようにすれば、生理用ナプキン包装体1が折り畳まれた状態で、生理用ナプキン包装体1の外部に近い位置ほど香料の濃度が低くなり、生理用ナプキン包装体1の外部から遠い位置(すなわち内側)ほど香料の濃度が高くなるため、外部に香りが漏れにくくなり、鞄等に香りが移ることを抑制しやすくなる。
 また、生理用ナプキン包装体1が折り畳まれた状態において、上下方向の内側となる領域ほど香料の濃度を高くなるようにしても良い。言い換えると、上下方向の外側よりも上下方向の内側の方が包装シート20に付着する単位面積当たりの香料の量が多くなるようにしても良い。例えば、図11に示されたシート部材50は、上下方向に多数の部材(ナプキン10、セパレーター30、及び包装シート20)が重なり合っていることから、その賦香部51では外部に香りが漏れる可能性が低い。そこで、このような上下方向の内側の領域ほど香料の濃度が高くなるように賦香部51を形成すると良い。
 特に、上述の実施形態のようにインクジェットプリンターを用いて香料インクを吐出する方法であれば、賦香部51を形成する際に、香料インクを吐出するノズル毎に濃度を変更することが可能であるため、所定の領域に所定の濃度で香料を付着させることができる。したがって、賦香部51を形成する際に香料の濃度を調整することを容易に行うことができる。
1 生理用ナプキン包装体、
10 生理用ナプキン、
11 吸収体、12 表面層、
13 裏面層、131 粘着部、
15 羽部、151 羽部粘着部、
20 包装シート、20ea 長さ方向前側端部、20eb 長さ方向後側端部、
27 シール領域、28 固定テープ、
30 セパレーター、31 剥離面
40 包装材、41 接着部
50 シート部材、50a 上面、50b 下面、
51 賦香部、51a 上面賦香部、51b 下面賦香部

Claims (8)

  1.  液透過性の表面層と、粘着部を有する液不透過性の裏面層と、前記表面層と前記裏面層との間に設けられた吸収体とを有する吸収性物品と、
     使用時に前記吸収性物品から取り除かれるシート部材であって、少なくとも一部分が、前記表面層を内側にして折り畳まれた前記吸収性物品の内側に設けられたシート部材と、
     折り畳まれた前記吸収性物品を包装する包装材と、
    を備える吸収性物品包装体において、
     前記一部分には、香料が付着した賦香領域が設けられていることを特徴とする吸収性物品包装体。
  2.  請求項1に記載の吸収性物品包装体において、
     前記吸収性物品は、長さ方向と、それに直交する幅方向を有し、開封時に前記幅方向に延出する羽部を有しており、
     前記羽部が前記表面層を内側にして折り畳まれた状態で、前記羽部の粘着部に接触しない領域に、前記賦香領域が設けられることを特徴とする吸収性物品包装体。
  3.  請求項2に記載の吸収性物品包装体において、
     前記シート部材の第1面は前記羽部の粘着部に接触した領域を有し、
     前記賦香領域は、前記シート部材の前記第1面の反対側の面である第2面に設けられることを特徴とする吸収性物品包装体。
  4.  請求項3に記載の吸収性物品包装体において、
     前記第2面のうち、前記羽部の粘着部と前記第1面とが接触した前記領域の反対側に位置する部分には、前記賦香領域が設けられないことを特徴とする吸収性物品包装体。
  5.  請求項1から4のいずれかに記載の吸収性物品包装体において、
     前記シート部材が折り畳まれることによって、前記シート部材が重なり合った重なり領域が形成され、
     前記賦香領域が、前記重なり領域の内側に設けられることを特徴とする吸収性物品包装体。
  6.  請求項5に記載の吸収性物品包装体において、
     前記包装材が折り返されることによって、前記包装材の端部に折り返し部が形成され、
     前記折り返し部が前記重なり領域の内側に設けられることを特徴とする吸収性物品包装体。
  7.  請求項1から6のいずれかに記載の吸収性物品包装体において、
     折り畳まれた前記吸収性物品の重なり合った重なり方向を上下方向とした場合、
     前記シート部材の前記一部分の上方向の面に前記賦香領域が設けられており、
     前記包装材の第1領域の上方向に前記吸収性物品の第1領域が配置され、
     前記吸収性物品の第1領域の上方向に前記シート部材の前記一部分が配置され、
     前記一部分の上方向に前記包装材の前記第1領域とは異なる第2領域が配置され、
     前記包装材の第2領域の上方向に前記吸収性物品の前記第1領域とは異なる第2領域が配置され、
     前記吸収性物品の第2領域の上方向に前記包装材の前記第1領域及び前記第2領域とは異なる第3領域が配置されることを特徴とする吸収性物品包装体。
  8.  請求項1から7のいずれかに記載の吸収性物品包装体において、
     前記シート部材と前記包装材とを接着する接着部に接触しない領域に、前記賦香領域が

    設けられることを特徴とする吸収性物品包装体。
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