JP5904841B2 - 吸収性物品の包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、芳香領域が設けられた吸収性物品を包装シートによって包装する吸収性物品の包装体に関する。
特許文献1には、吸収性物品を衣服に固定するための粘着剤層を有する吸収性物品において、香料を担持するマイクロカプセルを粘着剤層に含有させた吸収性物品が開示されている。この吸収性物品の粘着剤層は、使用前の状態で離型処理が施された離型紙によって覆われており、使用時に離型紙が剥がされることにより露出するように構成されている。粘着剤層が露出することにより、粘着剤に含まれたマイクロカプセルから香料が発散して、体液の不快な臭気を低減できるように構成されている。
特表2000−506426号公報(図1等)
しかし、上述の吸収性物品は、以下の問題があった。
粘着剤層は、使用前の状態で離型紙によって覆われている。しかし、離型紙は、粘着剤層の表面に当接しているが、粘着剤層の側面に当接されていない。したがって、使用前の状態において、粘着剤層の側部から香料が放出されるおそれがある。
使用前の状態において香料が放出されると、使用時に香料の効果を十分得ることができないおそれがある。また、使用前の吸収性物品を鞄等に入れた状態において香料が放出されると、鞄内の他の持ち物に臭いが移ってしまうおそれがある。
また、近年、吸収性物品を包装シートによって個別に包装した吸収性物品の包装体が提供されている。このような吸収性物品の包装体によれば、例えば、香料を含有する吸収性物品を包装シートによって包み、香料の劣化を抑制することができる。しかし、吸収性物品の包装体の包装シートは、吸収性物品を個々に持ち運び易いように吸収性物品を包むように構成されており、包装シートに隙間や開口が設けられていることがある。よって、香料を含有する吸収性物品を包装した場合であっても、香料の劣化を十分に低減することができないおそれがある。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、使用時に香り成分を放出できる芳香領域を有する吸収性物品の使用前の香り成分の劣化を抑制できる吸収性物品の包装体を提供することを目的とする。
本開示に係る吸収性物品の包装体(吸収性物品の包装体100)は、液透過性の表面シート(表面シート10)、液不透過性の裏面シート(裏面シート20)、及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される吸収体(吸収体30)を有する吸収性物品(吸収性物品1)と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シート(包装シート70)と、を備え、前記包装シート上に前記吸収性物品が配置された状態で、前記吸収性物品の長手方向又は前記吸収性物品の幅方向の一方である第1方向に沿う一対の第1折り目を基点に前記長手方向又は前記幅方向の他方である第2方向の両外側端部が前記第2方向内側に向かって折り畳まれた後、前記第2方向に沿う一対の第2折り目を基点に前記第1方向の両外側端部が前記第1方向内側に向かって折り畳まれることにより、前記吸収性物品が個別に包装される吸収性物品の包装体であって、前記吸収性物品には、香料又は漢方を備える芳香領域(芳香領域80)が設けられており、前記包装シートは、樹脂性のフィルムによって構成されており、前記第1折り目を基点に折り畳まれた状態で、前記包装シートの前記第2方向の両外側端部が前記吸収性物品の厚み方向で積層され、前記第2折り目を基点に折り畳まれた状態で、前記包装シートの前記第1方向の両外側端部が前記厚み方向で積層されるように構成されていることを要旨とする。
本開示に係る吸収性物品によれば、使用時に香り成分を放出できる芳香領域を有する吸収性物品の使用前の香り成分の劣化を抑制できる吸収性物品の包装体を提供することができる。
第1の実施形態に係る吸収性物品の包装体の肌当接面側から見た平面図である。 図1に示す吸収性物品の包装体の背面図である。 図1に示すA−A断面の模式断面図である。 図1に示す吸収性物品の包装体の折り畳み工程を模式的に示した図である。 図1に示す吸収性物品の包装体の折り畳み工程を模式的に示した図である。 図5に示すB−B断面の模式断面図である。 第2の実施形態に係る吸収性物品の包装体の肌当接面側から見た平面図である。 図7に示す吸収性物品の包装体の折り畳み工程を模式的に示した図である。
(第1の実施形態)
図1から図6を参照して、第1の実施形態に係る吸収性物品の包装体について説明する。図1は、吸収性物品の包装体の肌当接面側から見た平面図であり、図2は、吸収性物品の包装体の背面図である。図3は、図1に示すA−A断面の模式断面図である。吸収性物品の包装体100は、吸収性物品1と、この吸収性物品1を包装する包装シート70と、を有する。本実施形態に係る吸収性物品1は、例えば、生理用ナプキンである。
吸収性物品の包装体100は、包装シート70上に吸収性物品1が配置された状態で包装シート70と吸収性物品1とが折り畳まれることにより、吸収性物品1が個別に包装される。図1及び図2は、包装シート70によって吸収性物品1を個別に包装した後、吸収性物品1を開いた状態を示している。この吸収性物品1の包装態様については、後述にて詳細に説明する。
吸収性物品1は、液体を透過する液透過性の表面シート10、液体を透過しない液不透過性の裏面シート20、及び吸収体30を有する吸収性本体1Aと、吸収性本体1Aよりも幅方向外側に延出するフラップ部1Bと、を有する。吸収性本体1Aは、表面シート10、裏面シート20及び吸収体30が積層された部分であり、フラップ部1Bは、吸収体30よりも幅方向外側の部分である。
吸収体30は、表面シート10と裏面シート20との間に配設される。従って、吸収体30は、図1において破線で示される。吸収体30は、吸収性物品1の長手方向L及び幅方向Wにおける中央部分に配設される。
フラップ部1Bは、着用者の排泄口に当接する排泄口当接領域の幅方向外側に配置されたウイングフラップ部43と、ウイングフラップ部43よりも後方に配置されたヒップフラップ部44と、を備える。更に、吸収性物品1は、幅方向Wにおいて吸収体30の外側に設けられるサイドシート41を備える。
なお、排泄口当接領域は、吸収性物品1において着用者の膣口に当接する領域であり、例えば、着用者の下着に吸収性物品1が着用される際に、下着の2つの足回り開口の間に配置される領域である。また、排泄口当接領域の中心とは、着用者の排泄口が当接する領域の長手方向及び幅方向の中心である。例えば、ウイングフラップ部を有する吸収性物品においては、ウイングフラップ部の長手方向の中心が、排泄口当接領域の長手方向の中心となる。また、ウイングフラップ部を有しない吸収性物品においては、吸収体の幅方向の長さ寸法が最も短い位置が、排泄口当接領域の長手方向の中心となる。
表面シート10は、体液等の液体を透過する液透過性のシートである。表面シート10は、少なくとも吸収体30の表面を覆う。表面シート10は、不織布、織布、有孔プラスチックシート、メッシュシート等、液体を透過する構造のシート状の材料であれば、特に限定されない。織布や不織布の素材としては、天然繊維、化学繊維のいずれも使用できる。
表面シート10上の液伝いを抑制するために、表面シート10の肌当接側の面に凹凸加工を施してもよいし、不織布からなる表面シート10の成形時にエアーを当てることによって、不織布に目付のむらを形成してもよい。また、表面シート10と吸収体30との間に、表面シート10側から吸収体30側へ体液を引き込むためのセカンドシートを設けてもよい。
裏面シート20は、表面シート10の長さと略同一の長さを有する。裏面シート20は、ポリエチレン、ポリプロピレン等を主体としたフィルム、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド、又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムが接合されたシートなどを用いることができる。裏面シート20は、着用時の違和感を生じさせない程度の柔軟性を有する材料とすることが好ましい。本実施の形態の裏面シート20は、液不透過性のポリエチレンのフィルムによって構成されている。
吸収体30は、テッシュ又は不織布からなる吸収シート31と、吸収シート31よりも肌当接側に配置され、パルプが積層された吸収コア32と、を含む。吸収コア32は、吸収シート31の肌当接側の面に当接した下側吸収コア32Aと、下側吸収コア32Aよりも肌当接側の面に当接した上側吸収コア32Bと、を有する。
吸収シートは、テッシュ又は不織布によって形成することができる。吸収シートを構成する不織布としては、熱可塑性繊維からなる不織布であって、親水性処理を施した不織布や、親水性繊維からなる不織布を用いることができる。また、吸収シートを構成する不織布として、親水性繊維又は粉体をエアレイド法によってシート状に成形したエアレイドシートを用いることも可能となる。
吸収コア32は、吸収シート31よりも長手方向L及び幅方向Wにおいて小さい。また、上側吸収コア32Bは、下側吸収コア32Aよりも長手方向L及び幅方向Wにおいて小さい。上側吸収コア32Bは、下側吸収コア32Aよりも吸収材料の目付が高く構成されており、排泄口当接領域を含む中央領域に配置されている。上側吸収コア32Bは、図1に示す平面視において、表面シート10と吸収体30とが厚み方向に圧縮された圧搾部22によって囲まれた領域に設けられている。なお、本実施の形態では、上側吸収コア32Bと下側吸収コア32Aとが一体化されている。
上側吸収コア32Bと下側吸収コア32Aは、別個に構成されていてもよいし、一体化されていてもよい。本実施の形態に係る吸収コア32は、上側吸収コア32Bと下側吸収コア32Aとが一体化して形成されている。吸収シート31と吸収コア32とが別体によって構成される場合には、ホットメルト型接着剤等の接着剤によって貼り合わされていてもよい。
吸収体30の吸収シート31には、芳香領域80が設けられている。芳香領域80は、液体の香料を含むオイルが塗布された領域である。なお、芳香領域80は、平面視において、上側吸収コア32Bが配置された中央領域の一部に配置されている。図1において、芳香領域に斜線を付して示す。中央領域は、上側吸収コア32Bが配置された領域であり、平面視において圧搾部22によって囲まれた領域である。
なお、香料は、上記構成に限られず、種々の物質を用いることができる。例えば、香料は、合成した化合物又は天然物(植物など)から抽出したアロマオイルであってもよく、アロマオイル単体を塗工してもよいし、アロマオイルをホットメルト型接着剤に混入して塗工してもよい。
また、香料は、吸収性物品1の着用者がリラックスまたは新鮮な感覚を得ることができるものが好ましい。具体的には、例えば、(a)Hexyl Cinnamic Aldehyde、(b)Lilial、(c)Linalool、(d)Dipropylene Glycol(溶媒)を上位4成分とする化学物質を香料として用いることができる。或いは、(a)Linalool、(b)Methyl dehydrojasmonate(デヒドロジャスモン酸メチル)、(c)Benzyl Acetate、(d)Dipropylene Glycol(溶媒)を上位4成分とする化学物質を香料として用いることができる。また、当該化学物質にエッセンシャルオイル(例えば、ペパーミントやレモン)を配合してもよい。
排泄口当接領域は、着用者に密着する領域である。この排泄口当接領域を含む中央領域に芳香領域80を設けることにより、香りや漢方の成分を着用者に付与しやすくなる。また、排泄口当接領域は、最も体液が排出される領域である。中央領域に芳香領域80を設けることにより、香り成分によって体液のにおいを低減し、装着感を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、芳香領域80は、吸収シート31に設けられているが、上側吸収コア32Bに設けられていてもよいし、下側吸収コア32Aに設けられていてもよいし、吸収体30以外の表面シート10、セカンドシート、サイドシート41等に設けられていてもよい。ただし、香料が着用者の肌に直接付着することを防止するために、表面シートの肌当接側の面以外の面又はサイドシートの肌当接側の面以外に設けられていることが望ましい。
また、香料は、固形であってもよい。具体的には、例えば、植物などの天然物を粉砕又は乾燥した粉を香料として用いることができる。固形の香料の場合には、吸収性物品1を構成する各構成部材(表面シート、吸収体、サイドシート等)の間に設けられていてもよいし、吸収体30内に設けられていてもよい。しかし、固形の香料の硬さを着用者に感じさせないように、吸収体内に香料を配置することが望ましい。
更に、固形の香料はホットメルト型接着剤等の接着剤によって、吸収性物品の構成部材に固定されてもよいし、吸収体等の高密度材料に混合されることによって、吸収性物品の構成部材に固定されてもよい。なお、吸収体等に固定の香料を混合する場合には、混合した後、エンボス加工等の圧縮加工を施すことが望ましい。
表面シート10、吸収体30、裏面シート20は、それぞれの層間分離を防止するためにも接合されていることが好ましい。これらの接合は、エンボス加工、超音波、ホットメルト型接着剤等を単独もしくは組み合わせて使用することが可能である。また、着用時における吸収体の型崩れやヨレを防止したり、吸収体の厚みを調整したりするために、吸収体にエンボス加工を施してもよい。
サイドシート41は、表面シート10の両側に配設される。サイドシート41は、表面シート10と同様の材料から選ぶことができる。但し、サイドシート41を乗り越えて吸収性物品1外方へ経血が流れることを防止するためには、疎水性又は撥水性を有することが好ましい。具体的には、スパンボンド不織布やSMS不織布などが挙げられ、特に、こすれによる肌への刺激を低減するためにはエアースルー不織布が好ましい。
サイドシート41は、吸収体30の側縁の一部及びフラップ部1Bを覆う。サイドシート41の幅方向における内側端部41Eは、後述する第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2よりも幅方向外側において、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2に隣接して配置されている。
吸収性物品1では、表面シート10、サイドシート41及び裏面シート20の周縁が接合されて、吸収体30が内封される。表面シート10と裏面シート20との接合方法としては、ヒートエンボス加工、超音波、又はホットメルト型接着剤のいずれか一つ、又は複数を組み合わせることが可能である。
裏面シート20において下着と接触する表面には、粘着剤が塗布された粘着領域が複数設けられている。粘着領域は、吸収性本体1Aの非肌当接側の面に設けられた本体粘着領域51(図3参照)と、フラップ部1Bの非肌当接側の面に設けられたフラップ粘着領域52(図3参照)と、を有する。なお、本実施の形態に係るフラップ粘着領域52は、ウイングフラップ部43のみに設けられているが、ヒップフラップ部44に設けられていてもよい。
使用前の状態では、本体粘着領域51は、離型シートとしての本体シート61によって覆われ、フラップ粘着領域52は、離型シートとしてのフラップシート62によって覆われている。本体シート61及びフラップシート62によって、使用前に接着剤が劣化するのを防止している。
本体シート61は、本体粘着領域51と包装シート70との間に配置されている。本体シート61の本体粘着領域51側の面には、離型処理が施されており、本体粘着領域51と離間可能に構成されている。フラップシート62のフラップ粘着領域52側の面には、離型処理が施されており、フラップ粘着領域52と離間可能に構成されている。
本体シート61及びフラップシート62は、それぞれ、接着剤を介して包装シート70に接着されている。包装シート70の本体シート及びフラップシート側の面には、本体シート61を接着する接着剤が塗布された本体接着領域65と、フラップシート62を接着する接着剤が塗布されたフラップ接着領域66と、がそれぞれ複数設けられている。
なお、本体シート61は、後述する第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2よりも幅方向内側に配置されており、内側離型シートとして機能し、フラップシート62は、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2よりも幅方向外側に配置されており、外側離型シートとして機能する。
本体接着領域65は、長手方向に延びる筋状であり、本体粘着領域51よりも短い幅で、本体粘着領域51よりも多数並んで配置されている。また、フラップ接着領域66は、フラップ粘着領域52よりも短い幅で、フラップ粘着領域52よりも多数並んで配置されている。
包装シート70は、吸収性物品1を個別に包装する。包装シート70は、吸収性物品1の裏面シート20側において吸収性物品1と対向する対向面71と、吸収性物品1を収容した状態で外側に位置する非対向面72と、を有する。
なお、包装シート70は、質感向上等の目的のために包装シート70の表面に丸点エンボスや梨地エンボスのような表面加工が施されていてもよい。包装シート70の材質としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン、ポリエステル等のプラスチックフィルムやナイロンフィルムなどの各種フィルム、不織布をラミネートさせたフィルム等が挙げられる。
本体シート61及びフラップシート62は、包装シート70に接着されているため、包装シート70から吸収性物品1を離間させると、包装シート70と吸収性物品1から離間し、本体粘着領域51及びフラップ粘着領域52が露出する。
なお、粘着剤及び接着剤は、例えば、ホットメルト型接着剤を用いることができる。また、本体シート及びフラップシートは、粘着剤の粘着力を低下させることなく剥離可能にする処理離型処理が施された紙,フィルム,不織布によって構成することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート又はポリプロピレンフィルムにシリコーン樹脂塗工したシートや、紙にシリコーン樹脂塗工したポリエチレンフィルムをラミネートしたシートを、本体シート61及びフラップシート62として用いることができる。
このように構成された吸収性物品1及び包装シート70は、幅方向W及び長手方向Lに沿った所定の折り位置において、吸収性物品1の表面シート10を内側にして折り畳まれる。吸収性物品1が折り畳まれた状態で、包装シート70の長手方向Lにおける一方の端部が包装シート70に貼着される。包装シート70の端部は、粘着テープ75によって包装シート70の一部と貼着される。
なお、吸収性物品等の硬さは、例えば、JIS-1096に規定されているガーレー法を用いて測定することができる。また、吸収体の目付及び密度は、例えば、以下の測定方法によって測定することができる。包装体によって包装された吸収性物品においては包装体を開封し、折り畳まれた吸収性物品を展開して、目付及び密度を測定する部分の厚み及び面積を測定する。次いで、目付及び密度を測定する部分を吸収性物品から切り出し、切り出した部分の重量を測定する。次いで、切り出した部分から表面シート及び裏面シート等、吸収体以外の部分を取り除き、吸収体の重量を測定する。吸収体の重量と、目付及び密度を測定する部分の面積とに基づいて目付を算出する。目付及び厚みに基づいて、密度を算出する。
なお、厚みは、以下のような測定方法によって測定することができる。具体的には、サンプルの吸収性物品を、液体窒素に含浸させて凍結させた後、剃刀でカットし、常温に戻した後、電子顕微鏡(例えば、キーエンス社VE7800)を用いて、50倍の倍率で測定する。ここで、サンプルの吸収性物品を凍結させる理由は、カット時の圧縮により厚みが変動するのを防ぐためである。
次に、このように構成された吸収性物品1の製造方法の一部について説明する。なお、説明しない方法については、既存の方法を用いることができる。吸収性物品の製造方法は、第1ステップとして、表面シート生成工程を行う。具体的には、表面シートとサイドシート41とを、例えば熱溶着によって接着する。
次いで、第2ステップとして、吸収シート成形工程を行う。具体的には、吸収シートを成形し、アロマオイルを塗布して芳香領域80を形成する。
第3ステップとして、吸収体成型工程を行う。具体的には、成型ドラムによって吸収体の材料となるパルプを成型して吸収コア32を成型する。なお、第1ステップから第3ステップの製造工程は、異なる順序であってもよい。
第4ステップにおいて、接合工程を行う。具体的には、第1ステップにおいて接合した表面シート及びサイドシートと、第2ステップにおいて成型した吸収シート31と、第3ステップにおいて成型した吸収コア32と、を接合する接合工程を行う。
第5ステップにおいて、圧搾工程を行う。具体的には、吸収体30と表面シート10とを厚み方向に圧縮し、圧搾部22を形成する。
第6ステップにおいて、裏面シート接合工程を行う。具体的には、圧搾部を形成した吸収体及び表面シート等と、裏面シートとを接合する。裏面シートを接合した後、接着剤を塗布する工程を備える。上記の工程により、本実施の形態に係る吸収性物品を製造することができる。
次いで、図4及び図5に基づいて、吸収性物品の包装体100の折り畳み方法を説明する。図4は、吸収性物品の包装体100の折り畳み工程を模式的に示した図である。図5は、吸収性物品の包装体の折り畳み態様を模式的に示す斜視図である。また、図6は、図5に示すB−B断面の断面図である。吸収性物品の包装体100の折り畳み工程は、吸収性物品載置工程と、第1折り工程と、第2折り工程と、切断工程と、第3折り工程と、第4折り工程と、テープ貼付工程と、を有する。
第1の実施形態に係る吸収性物品の包装体100は、第1方向は、長手方向Lであり、第2方向は、幅方向Wである。よって、長手方向に沿う第1長手折り目及び第2長手折り目を基点に折り畳まれた後、幅方向に沿う第1幅折り目及び第2幅折り目を基点に折り畳まれるように構成されている。
吸収性物品載置工程S101では、包装シート70上に、吸収性物品1、本体シート61及びフラップシート62が配置される。なお、1個の吸収性物品1を個別に包装する寸法の包装シート70上に吸収性物品1を配置してもよいし、例えば、搬送方向に沿って連続する包装シート上に、所定間隔を空けて複数の吸収性物品を配置するように構成してもよい。
第1折り工程S102では、包装シート70と吸収性物品1とが、幅方向における吸収性物品1の一方の端部側を含む端部領域側から、長手方向Lに沿った第1長手折り目FL1(図1参照)を基点に内側に折り返される。図5(a)は、第1折り工程によって折り畳まれた状態の吸収性物品の包装体を示している。
第2折り工程S103では、包装シート70と吸収性物品1とが、幅方向Wにおける吸収性物品1の他方の端部側を含む端部領域側から、長手方向Lに沿った第2長手折り目FL2(図1参照)を基点に内側に折り返される。図5(b)は、第2折り工程によって折り畳まれた状態の吸収性物品の包装体を示している。
次いで、切断工程S104では、第2長手折り目FL2を基点に折り返された吸収性物品1及び包装シート70の連続体が、幅方向に沿った切断線に沿って切断される。包装シート70及び吸収性物品1は、切断されることによって、個々の製品長となる。
また、図5(b)に示す状態で、包装シートの幅方向外側端部70bは、対向して配置された包装シート70非対向面にホットメルト型接着剤を介して接合されている。この接合領域は、後述する第1接合領域91である。また、包装シート70の長手方向外側端部70c及び70dは、対向して配置された包装シート70同士が熱溶着によって接合されている。この接合領域は、後述する第2接合領域92である。
第3折り工程S105では、包装シート70と吸収性物品1とが、幅方向Wに沿った第1幅折り目FW1を基点に折り返される。第3折り工程S105は、搬送される吸収性物品1及び包装シート70が、折り畳みプレートPによって上方から押圧されることによって折り畳まれる。
第4折り工程S106では、包装シート70と吸収性物品1とが、幅方向Wに沿った第2幅折り目FW2を基点に折り返される。
テープ貼付工程S107では、粘着テープ75によって包装シートの長手方向の前端部が、包装シートの表面に貼付される。図5(c)は、粘着テープ75が貼付された状態の吸収性物品の包装体を示している。粘着テープ75は、一端が包装シートの長手方向の前端部に接合され、他端が第2幅折り目FW2を基点として折り返された状態で包装シートの表面に剥離可能に貼付される。
このような折り畳み方法によれば、吸収性物品1を包装シート70によってコンパクトに包装することができる。具体的には、吸収性物品及び包装シートの平面面積を広げた場合と比べて約1/9にすることができるため、吸収性物品をコンパクトにすることができる。吸収性物品1を小型化することにより、小物入れ、ポシェット等のバッグに収納する場合、バッグの収納スペースを大きく占有する事がなく、簡便な携帯を可能とする。また、吸収性物品1をコンパクトに包装することにより、使用時にトイレ等に携帯する際に、折り返さない状態でも手の中に配置し、他人から見えないように保持する事が可能となる。
また、吸収性物品の包装体100は、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2を基点に折り畳まれた状態で、包装シート70の幅方向外側端部70a及び70bが吸収性物品1の厚み方向Tで積層されている。また、吸収性物品の包装体100は、第1幅折り目及び第2幅折り目を基点に折り畳まれた状態で、包装シート70の長手方向外側端部70c及び70dが厚み方向で積層されるように構成されている。
第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2に沿って折り畳まれた状態で包装シート70の幅方向外側端部70a、70b同士が積層されるため、包装シート70の幅方向外側端部70a及び70bによって、吸収性物品1の周囲を覆うことができる。よって、内部に収容した吸収性物品を密封状態に維持し易くなり、吸収性物品の包装体の外部に香りが漏れて周囲に香りが移ったり、香りの効力が低減したりする不具合を抑制できる。
また、包装シート70の幅方向外側端部のうち、第2長手折り目側の幅方向外側端部70bには、第2長手折り目を基点に折り畳まれた状態で、対向して配置される包装シート70の非対向面72と、第2長手折り目側の幅方向外側端部70bと、を接合する第1接合領域91(図5参照)が設けられている。第1接合領域91は、例えば、ホットメルト型接着剤が塗布された領域である。
包装シート70の幅方向外側端部70bを第1接合領域91によって接合することにより、より密封性を高めることができ、芳香領域80の香りを内部に封入することができる。
なお、第1接合領域91は、熱溶着や超音波溶着等、他の接合方法によって接合されていてもよい。また、第1接合領域91は、必ずしも設けられていなくてもよい。
また、包装シート70の長手方向外側端部70c及び70dには、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2を基点に折り畳まれた状態で、対向して配置された包装シート70同士を接合するための第2接合領域92が設けられている。第2接合領域92は、例えば、熱溶着によって接着された領域である。
包装シート70の長手方向外側端部70c及び70dが開封していると、幅折り目を基点に折り返す際に、包装シートの長手方向外側端部70c及び70dから芳香成分が流出してしまうおそれがある。しかし、包装シート70の長手方向外側端部70c及び70dを第2接合領域92によって接合することにより、より密封性を高めることができ、芳香領域80の香りを内部に封入することができる。
なお、第2接合領域92は、接着剤による接合等、他の接合方法によって接合されていてもよい。また、第2接合領域92は、必ずしも設けられていなくてもよく、例えば、包装シートの長手方向外側端部70c及び70dのうち、一方であってもよい。好適には、包装シートの長手方向外側端部70c及び70dのうち、後から折り畳まれる長手方向外側端部(本実施の形態では、前方に位置する長手方向外側端部70d)に第2接合領域92が設けられていることが望ましい。
また、芳香領域80は、第1長手折り目FL1と第2長手折り目FL2との間に設けられている。よって、包装シート70及び吸収性物品1が、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2を基点に折り畳まれた状態で、第1長手折り目FL1よりも幅方向外側の包装シート70及び吸収性物品1と、第2長手折り目FL2よりも幅方向外側の包装シート70及び吸収性物品1と、によって芳香領域80を覆うことができる。
また、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2は、吸収体30の吸収コア32よりも幅方向外側に配置され、吸収コア32と重なっていない。例えば、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2が、吸収コア32に重なって配置されていると、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2が形成される部分が厚くなり、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2を基点に折り畳まれた状態で隙間が形成され易くなる。しかし、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2が吸収性物品のうち、比較的厚みが薄い部分に形成されているため、折り畳んだ際の隙間を小さくし、密封性を高めることができる。
なお、本実施の形態の芳香領域80は、幅方向Wにおいて第1長手折り目FL1と第2長手折り目FL2との間であって、長手方向Lにおいて第1幅折り目FW1と第2幅折り目FW2との間に配置されているが、この構成に限られず、幅方向Wにおいて第1長手折り目FL1と第2長手折り目FL2との間であって、長手方向Lにおいて第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2よりも長手方向外側に延出していてもよい。
また、芳香領域80は、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2を基点にフラップシート62によって覆われるように構成されている。また、芳香領域80の裏面シート側には、本体シート61が配置されており、芳香領域80は、厚み方向Tにおいて本体シート61とフラップシート62とによって挟まれる。
一般的に、離型シートとしての本体シート61及びフラップシート62には、シリコーンによる離型処理が施されている。シリコーンは、気密性が高く、香料成分の拡散を抑制できる。よって、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2を基点に折り畳まれた状態で、本体シート61とフラップシート62によって芳香領域80を挟んで覆うことにより、効果的に芳香領域の成分劣化を抑制できる。
なお、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2は、本体シート61及びフラップシート62に重ならないように配置されていることが望ましい。芳香成分の劣化を抑制するとう観点では、包装シート70に対し離型シートの面積率は高い方が好ましい。しかし、離型シートは、包装シート70等と比べて剛性が高く、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2が形成されないことが望ましい。比較的剛性が高い部材に折り目が形成されると、折り目を基点に折り畳まれた状態で包装シート70が密着し難くなる。包装シート70が密着しないと、個包装内に隙間ができ易くなり、香りの流出に繋がるためである。
よって、包装シート70及び吸収性物品1を折り畳んだ状態の隙間を少なくするために、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2が形成される部分の厚みは、薄い方が好ましく、具体的には、1mm以下であることが望ましい。
また、ウイングフラップ部43は、吸収体を挟んで左右に配置された第1ウイング部43Aと第2ウイング部43Bを有する。包装シート70、第1ウイング部43A及び第2ウイング部43Bは、第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2を基点に折り畳まれた状態で、第1ウイング部43Aと、包装シート70と、第2ウイング部43Bと、包装シート70とがこの順序で積層されるように構成されている。
上記構成によれば、芳香領域80を、ウイング部と包装シートとを交互に積層して覆うことができる。例えば、包装シートのみよって芳香領域を覆うと、包装シートの内側(芳香領域側)と外側(包装シートの外面側)との香り成分の濃度差が大きく、香り成分が放出され易くなることがある。しかし、包装シートの間に、ウイング部の不織布シートが配置されることにより、仮に香り成分が外側に放出された場合であっても、濃度勾配が緩和され、香り成分が放出され難くなる。
(第2の実施形態)
次いで、図7及び図8に基づいて、第2の実施形態に係る吸収性物品の包装体101について説明する。なお、以下の説明においては、第1の実施形態と同様の構成について、同符号を用いて説明を省略する。
第2の実施形態に係る吸収性物品の包装体101は、芳香領域80が漢方薬材料を含むシート材によって構成されている。シート材は、少なくともパルプを含む吸収材料と漢方薬材料とを混合した混合材料と、シート材の表面シート側の面及びシート材の積層体側の面に配置された外装シートと、によって構成されている。なお、漢方薬材料は、具体的には、生薬である艾葉、当帰、香附子のうち、少なくとも1以上を使用することができ、天然物(植物など)を粉砕した粉、漢方成分を抽出した後乾燥した粉を用いることができる。
なお、漢方薬材料を含む芳香領域80は、上記構成に限られず、種々の構成を採用することができる。例えば、外装シート等のシート材を備えずに、吸収体30に漢方薬材料を混合することによって芳香領域80を形成してもよいし、吸収シートの肌当接側の面に漢方薬材料を撒布して芳香領域80を形成してもよい。
艾葉(ガイヨウ)の効能としては、身体を温め、食欲増進、胆汁分泌促進、止血作用があり、腹痛、胸やけ、下痢、便秘、鼻血、血尿、痔を挙げることができる。
当帰(トウキ)の効能としては、血色不良、冷え性、血行障害に対して補血、強壮、鎮痛薬として婦人病を挙げることができる。
香附子(コウブシ)の効能としては、通経、浄血、鎮痛、鎮静薬として月経不順、生理痛、更年期障害などの婦人病、慢性胃炎、十二指腸潰瘍、神経性胃炎を挙げることができる。
漢方薬材料と共に混合される吸収パルプは、吸収シート31に用いられる吸収パルプと同様のものを使用することができる。吸収パルプの目付は、50から70g/mが好ましい。
また、第2の実施形態に係る吸収性物品の包装体101は、第1方向は、幅方向Wであり、第2方向は、長手方向Lである。よって、図8(a)及び(b)に示すように、幅方向Wに沿う第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2を基点に折り畳まれた後、図8(c)及び(d)に示すように、長手方向Lに沿う第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2を基点に折り畳まれるように構成されている。
包装シート70の長手方向外側端部70c及び70dは、第1幅折り目FW1及び第2幅折り目FW2を基点に折り畳まれた状態で積層されるように構成されている。よって、内部に収容した吸収性物品を密封状態に維持し易くなり、吸収性物品の包装体101の外部に香りが漏れて周囲に香りが移ったり、香りの効力が低減したりする不具合を抑制できる。
なお、本実施の形態の芳香領域80は、長手方向において第1幅折り目FW1と第2幅折り目FW2との間であって、幅方向Wにおいて第1長手折り目FL1と第2長手折り目FL2との間に配置されているが、この構成に限られず、長手方向Lにおいて第1幅折り目FW1と第2幅折り目FW2との間であって、幅方向Wにおいて第1長手折り目FL1及び第2長手折り目FL2よりも幅方向外側に延出していてもよい。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、第1の実施形態の芳香領域が漢方薬材料を含むシート材によって構成されていてもよいし、第2の実施形態の芳香領域が香料によって構成されていてもよい。更に、吸収性物品は、ウイング部を備えていない構成であってもよい。また、吸収性物品は、離型シートとしての本体シート及び/又はフラップシートを備えていなくてもよい。
本開示係る吸収性物品は、生理用ナプキン以外に、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等であってもよい。本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…吸収性物品
10…表面シート
20…裏面シート
22…圧搾部
30…吸収体
31…吸収シート
32…吸収コア
32A…下側吸収コア
32B…上側吸収コア
41…サイドシード
43…ウイングフラップ部
44…ヒップフラップ部
51…本体粘着領域
52…フラップ粘着領域
61…本体シート
62…フラップシート
65…本体接着領域
66…フラップ接着領域
70…包装シート
70a、70b…包装シート幅方向外側端部
70c、70d…包装シート外側端部
71…対向面
72…非対向面
75…粘着テープ
80…芳香領域
91…第1接合領域
92…第1接合領域
100、101…吸収性物品の包装体
FL1…第1長手折り目
FL2…第2長手折り目
FW1…第1幅折り目
FW2…第2幅折り目
L…長手方向
T…厚み方向
W…幅方向

Claims (6)

  1. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される吸収体を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を備え、
    前記包装シート上に前記吸収性物品が配置された状態で、前記吸収性物品の長手方向又は前記吸収性物品の幅方向の一方である第1方向に沿う一対の第1折り目を基点に前記長手方向又は前記幅方向の他方である第2方向の両外側端部が前記第2方向内側に向かって折り畳まれた後、前記第2方向に沿う一対の第2折り目を基点に前記第1方向の両外側端部が前記第1方向内側に向かって折り畳まれることにより、前記吸収性物品が個別に包装される吸収性物品の包装体であって、
    前記吸収性物品には、香料又は漢方を備える芳香領域が設けられており、
    前記包装シートは、樹脂性のフィルムによって構成されており、
    前記第1折り目を基点に折り畳まれた状態で、前記包装シートの前記第2方向の両外側端部が前記吸収性物品の厚み方向で積層され、前記第2折り目を基点に折り畳まれた状態で、前記包装シートの前記第1方向の両外側端部が前記厚み方向で積層されるように構成されており、
    前記芳香領域は、前記吸収性物品の前記幅方向中心に位置し、かつ着用者の排泄口に当接する排泄口当接領域を含む中央領域に設けられており、
    前記裏面シートの非肌当接側の面には、前記吸収性物品を衣服に貼付するための粘着剤が塗布された粘着領域が設けられており、
    前記粘着領域と前記包装シートとの間には、前記粘着領域と離間可能に接する離型シートが設けられており、
    前記離型シートは、前記第1折り目よりも前記第2方向内側に位置する内側離型シートと、前記第1折り目よりも前記第2方向外側に位置する外側離型シートと、を備え、
    前記外側離型シートは、前記第1折り目を基点に折り畳まれた状態で、前記包装シートと共に折り畳まれ、前記芳香領域を覆うように配置されており、
    前記吸収性物品は、前記幅方向における幅が最も狭い最狭部を有し、
    前記吸収体の、前記長手方向に沿った縁線は、直線状に延びており、
    前記第1折り目と前記第2折り目のうちの前記長手方向に沿った方の折り目は、前記吸収性物品の前記最狭部よりも前記幅方向内側で、かつ前記吸収体よりも前記幅方向外側に配置されており、前記吸収体に沿って形成されていることを特徴とする、吸収性物品の包装体。
  2. 前記包装シートの前記第2方向の外側端部には、前記第1折り目を基点に折り畳まれた状態で、互いに対向して配置された前記包装シート同士接合する接合領域が設けられている、請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
  3. 前記包装シートの前記第1方向の外側端部には、前記第1折り目を基点に折り畳まれた状態で、互いに対向して配置された前記包装シート同士接合する接合領域がそれぞれ設けられている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
  4. 前記中央領域は、前記一対の第1折り目の間に配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の吸収性物品の包装体。
  5. 前記第1方向は、前記長手方向であり、前記第2方向は、前記幅方向である、請求項1から請求項のいずれかに記載の吸収性物品の包装体。
  6. 前記吸収性物品は、前記吸収体の前記幅方向両端部から幅方向外側に延出する第1ウイング部及び第2ウイング部を備えており、
    前記第1ウイング部及び前記第2ウイング部は、前記裏面シートと、前記裏面シートの肌当接面側に配置される液透過性の不織布シートと、を備え、前記包装シートと共に前記第1折り目を基点に折り畳まれるように構成されており、
    前記包装シート、前記第1ウイング部及び前記第2ウイング部は、前記第1折り目を基点に折り畳まれた状態で、前記第1ウイング部と、前記包装シートと、前記第2ウイング部と、前記包装シートとがこの順序で積層されるように構成されている、請求項に記載の吸収性物品の包装体。
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