WO2015199045A1 - 実装装置および実装方法 - Google Patents

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Abstract

 本圧着時における回路基板CのパッドCaとチップ部品DのはんだDaとの間の位置ずれおよび接合不良の発生を抑制することができる実装装置1の提供を目的とする。具体的には、チップ部品Dを接着剤であるNCFによって回路基板Cの所定位置に仮固定する仮圧着用ヘッド7を備える実装装置1において、回路基板Cとチップ部品Dとの間に配置されたNCFを所定の粘度になるように加熱するとともに、回路基板CのパッドCaとチップ部品DのはんだDaとの間隙Gがゼロよりも大きい所定範囲Gt内に収まるように仮圧着用ヘッド7がチップ部品Dを所定の仮圧着荷重Ftで回路基板Cに向かって加圧する。

Description

実装装置および実装方法
 本発明は、実装装置および実装方法に関する。詳しくは、チップ部品等を回路基板に実装する実装装置およびその方法に関する。
 従来、銅配線等の導電体からなる回路を有する基板のパターンの高精度化、微細化に対応するため、半導体素子からなるチップ部品を回路基板に形成されたパッドに接着剤によって仮固定する仮圧着工程と、パッドに仮固定されたチップ部品のバンプとパッドとを接合させる本圧着工程とから構成される実装装置が知られている。例えば特許文献1の如くである。
 特許文献1に記載の実装装置は、チップ部品の実装高さを検出する高さ検出手段を具備する仮圧着装置と本圧着装置とから構成されている。実装装置は、仮圧着装置においてチップ部品を配線基板に実装するとともに、高さ検出手段によって仮圧着工程において実装されたチップ部品の実装高さを検出する。実装装置は、実装高さが所定範囲内にないチップ部品がある場合、そのチップ部品をリペアした後に本圧着装置においてチップ部品のバンプとパッドとを接合させることで不良率を抑制することができる。
 特許文献1に記載の技術では、チップ部品のバンプがパッドに接触した段階でチップ部品の実装高さを検出している。
特開2010-232234号公報
 ところが、チップ部品のバンプとしてはんだを用いる場合、従来の方法では仮圧着時にバンプが変形したり、接着剤の樹脂やフィラーが噛み込んだりすることがあった。そのため仮圧着時の押し込み量を小さくした場合には、本圧着時に位置ずれが生じることがあった。
 本発明の目的は、本圧着時における回路基板のパッドとチップ部品のはんだとの間の位置ずれおよび接合不良の発生を抑制することができる実装装置の提供を目的とする。
 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
 即ち、本発明は、チップ部品を接着剤によって回路基板の所定位置に仮固定する仮圧着用ヘッドを備える実装装置において、回路基板とチップ部品との間に配置された接着剤を所定の粘度になるように加熱するとともに、回路基板のパッドとチップ部品のはんだとの間隙がゼロよりも大きい所定範囲内に収まるように仮圧着用ヘッドがチップ部品を所定の仮圧着荷重で回路基板に向かって加圧するものである。
 本発明は、前記接着剤が熱硬化性樹脂から構成され、前記回路基板に仮固定された前記チップ部品を加圧して回路基板に固定する本圧着用ヘッドを更に備え、本圧着用ヘッドが接着剤とチップ部品のはんだとを接着剤の硬化温度以上かつはんだの融点以上に加熱するとともに、チップ部品のはんだと回路基板のパッドとが接触するように本圧着用ヘッドがチップ部品を所定の本圧着荷重で回路基板に向かって加圧するものである。
 本発明は、前記本圧着用ヘッドの加圧時における平均温度が、前記接着剤の硬化温度以上かつはんだの融点以上の温度を一定範囲内で維持されるものである。
 本発明は、前記仮圧着荷重で加圧後に任意の基準位置から前記仮圧着用ヘッドまでの加圧方向における距離を測定する距離測定手段を備え、前記回路基板に仮固定された前記チップ部品を加圧して回路基板に固定する本圧着用ヘッドによって同時に加圧されるチップ部品において測定した距離のばらつきが所定範囲外である場合、仮固定不良であると判定するものである。
 本発明は、前記チップ部品が貫通電極を有するチップ部品から構成され、チップ部品同士を貫通電極が重複するように積層させて前記仮圧着用ヘッドで仮固定し、複数の積層されたチップ部品を前記本圧着用ヘッドで同時に加圧するものである。
 本発明は、前記接着剤が非導電性フィルムから構成されるものである。
 本発明は、回路基板とチップ部品との間に配置された接着剤が所定の粘度になるように加熱するとともに、回路基板のパッドとチップ部品のはんだとの間隙がゼロよりも大きい所定の範囲内に収まるようにチップ部品を所定の仮圧着荷重で回路基板に向かって加圧する仮圧着工程と、接着剤とチップ部品のはんだとを接着剤の硬化温度以上かつはんだの融点以上に加熱するとともに、回路基板のパッドにチップ部品のはんだが接触するようにチップ部品を所定の本圧着荷重で回路基板に向かって加圧する本圧着工程と、を含むものである。
 本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
 本発明においては、チップ部品のはんだと回路基板のパッドとの間隙を小さくすることではんだに接着剤に含まれるフィラー等の食い込みが防止されるとともに、はんだとパッドとが接触するまでの時間を短縮することではんだとパッドとが接触する前の接着剤の硬化が防止される。これにより、本圧着時における回路基板のパッドとチップ部品のはんだとの間の位置ずれおよび接合不良の発生を抑制することができる。
 本発明においては、複数のチップ部品を同時に加圧する際にチップ部品と回路基板との距離のばらつきによって一部のチップ部品への荷重が増加しても熱硬化により粘度が増大した接着剤によって荷重の増加分が分担される。これにより、本圧着時におけるチップ部品のはんだとパッドとの間の位置ずれおよび接合不良の発生を抑制することができる。
 本発明においては、本圧着用ヘッドの温度変動による接着剤の熱硬化不良やはんだの溶融不良が抑制される。これにより、本圧着時における回路基板のパッドとチップ部品のはんだとの間の位置ずれおよび接合不良の発生を抑制することができる。
 本発明においては、仮圧着されたチップ部品の仮固定位置のばらつきが許容範囲内に抑えられる。これにより、本圧着時における回路基板のパッドとチップ部品のはんだとの間の位置ずれおよび接合不良の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る実装装置の全体構成を示す概略図。 (a)本発明の一実施形態に係る実装装置の仮圧着用ヘッドの構成を示す概略図(b)本発明の一実施形態に係る実装装置の本圧着用ヘッドの構成を示す概略図。 本発明の一実施形態に係る実装装置の制御構成を表すブロック図。 (a)本発明の第一実施形態に係る実装装置の仮圧着工程におけるチップ部品の仮固定の態様を示す概略図(b)同じく本圧着工程におけるチップ部品の固定の態様を示す概略図。 本発明の一実施形態に係る実装装置の加圧時の温度状態を表すグラフを示す図。 本発明の一実施形態に係る実装装置に用いられるNCFの温度と粘度との関係を表すグラフを示す図。 (a)本発明の第一実施形態に係る実装装置の仮圧着工程においてチップ部品が回路基板に近接される態様を示す概略図(b)同じく仮圧着工程においてチップ部品が回路基板に加圧される態様を示す概略図(c)同じく仮圧着工程においてチップ部品が回路基板に加圧されてZ軸方向の位置が定まる態様を示す概略図。 (a)本発明の第一実施形態に係る実装装置の本圧着工程においてチップ部品が回路基板に加圧される態様を示す概略図(b)同じく本圧着工程においてチップ部品への荷重が硬化したNCFによって分散される態様を示す概略図。 本発明の一実施形態に係る実装装置の制御態様を表すフローチャートを示す図。 本発明の一実施形態に係る実装装置の仮圧着工程における制御態様を表すフローチャートを示す図。 本発明の一実施形態に係る実装装置の本圧着工程における制御態様を表すフローチャートを示す図。 (a)本発明の第一実施形態に係る実装装置の仮圧着工程においてチップ部品を積層して仮固定する態様を示す概略図(b)同じく本圧着工程においてチップ部品を積層して固定する態様を示す概略図。
 まず、図1から図3を用いて、本発明に係る実装装置1における一実施形態である実装装置1について説明する。以下の説明では仮圧着装置2から本圧着装置12へ回路基板Cを搬送する方向をX軸方向、これに直交するY軸方向、後述の仮圧着用ヘッド7および本圧着用ヘッド17の回路基板Cに垂直な移動方向をZ軸方向、Z軸を中心として回転する方向をθ方向として説明する。なお、本実施形態においては、実装装置1の一実施形態として仮圧着装置2と本圧着装置12とがそれぞれ構成されているが、これに限定されるものではない。また、本実施形態において、回路基板Cとチップ部品Dとを接着する接着剤である熱硬化性樹脂からなる非導電性フィルム(以下、単に「NCF」と記す)は、予めチップ部品Dのはんだを覆うように貼り付けられているものとするがこれに限定されるものではなく、回路基板C側に貼り付けられていてもよい。
 図1に示すように、実装装置1は、回路基板Cにチップ部品Dを実装するものである。実装装置1は、仮圧着装置2、本圧着装置12、搬送装置21(図3参照)および制御装置22(図3参照)を具備している。
 仮圧着装置2は、接着剤であるNCFによって回路基板Cにチップ部品Dを仮固定するものである。仮圧着装置2は、仮圧着用基台3、仮圧着用ステージ4、仮圧着用支持フレーム5、仮圧着用ユニット6、仮圧着用ヘッド7、仮圧着用ヒーター8(図2参照)、仮圧着用アタッチメント9および距離測定手段である変位センサ10、仮圧着用画像認識装置11(図3参照)を具備している。
 仮圧着用基台3は、仮圧着装置2を構成する主な構造体である。仮圧着用基台3は、十分な剛性を有するようにパイプ材等を組み合わせて構成されている。仮圧着用基台3は、仮圧着用ステージ4と仮圧着用支持フレーム5とを支持している。
 仮圧着用ステージ4は、回路基板Cを保持しつつ、任意の位置に移動させるものである。仮圧着用ステージ4は、駆動ユニット4aに回路基板を吸着保持できる吸着テーブル4bが取り付けられて構成されている。仮圧着用ステージ4は、仮圧着用基台3に取り付けられ、駆動ユニット4aによって吸着テーブル4bをX軸方向、Y軸方向およびθ方向に移動できるように構成されている。すなわち、仮圧着用ステージ4は、仮圧着用基台3上において吸着テーブル4bに吸着された回路基板CをX軸方向、Y軸方向、θ方向に移動できるように構成されている。なお、本実施形態において仮圧着用ステージ4は、吸着により回路基板Cを保持しているがこれに限定されるものではない。
 仮圧着用支持フレーム5は、仮圧着用ユニット6を支持するものである。仮圧着用支持フレーム5は、板状に形成され、仮圧着用基台3の仮圧着用ステージ4の近傍からZ軸方向にむかって延びるように構成されている。
 加圧ユニットである仮圧着用ユニット6は、仮圧着用ヘッド7を移動させるものである。仮圧着用ユニット6は、図示しないサーボモータとボールねじとから構成される。仮圧着用ユニット6は、サーボモータによってボールねじを回転させることによりボールねじの軸方向の駆動力を発生するように構成されている。仮圧着用ユニット6は、仮圧着用ヘッド7の移動方向が回路基板Cに対して垂直なZ軸方向になるように仮圧着用支持フレーム5に取り付けられている。つまり、仮圧着用ユニット6は、Z軸方向の駆動力(加圧力)を発生するように構成されている。仮圧着用ユニット6は、サーボモータの出力を制御することによりZ軸方向の加圧力である仮圧着荷重Ftを任意に設定できるように構成されている。なお、本実施形態において、仮圧着用ユニット6は、サーボモータとボールねじとの構成としたがこれに限定されるものではなく、空圧アクチュエータや油圧アクチュエータから構成してもよい。
 仮圧着用ヘッド7は、仮圧着用ユニット6の駆動力をチップ部品Dに伝達するものである。仮圧着用ヘッド7は、仮圧着用ユニット6を構成している図示しないボールねじナットに取り付けられている。また、仮圧着用ユニット6は、仮圧着用ステージ4と対向するように配置されている。つまり、仮圧着用ヘッド7は、仮圧着用ユニット6によってZ軸方向に移動されることで仮圧着用ステージ4に近接できるように構成されている。図2に示すように、仮圧着用ヘッド7には、仮圧着用ヒーター8、仮圧着用アタッチメント9および変位センサ10が設けられている。
 図2(a)に示すように、仮圧着用ヒーター8は、チップ部品Dを加熱するためのものである。仮圧着用ヒーター8は、カートリッジヒータから構成され、仮圧着用ヘッド7に形成された孔等に組み込まれている。本実施形態において、仮圧着用ヒーター8は、カートリッジヒータから構成されているがこれに限定されるものではなく、ラバーヒーター等、チップ部品Dを加熱することができるものであればよい。また、仮圧着用ヒーター8は、仮圧着用ヘッド7に組み込まれているがこれに限定されるものではなく、仮圧着用ステージ4に組み込んで、仮圧着用ステージ4側から回路基板Cを介してNCFを加熱する構成でもよい。
 仮圧着用アタッチメント9は、チップ部品Dを保持するものである。仮圧着用アタッチメント9は、仮圧着用ヘッド7に仮圧着用ステージ4と対向するように設けられている。仮圧着用アタッチメント9は、チップ部品Dを位置決めしながら吸着保持できるように構成されている。また、仮圧着用アタッチメント9は、仮圧着用ヒーター8によって加熱されるように構成されている。つまり、仮圧着用アタッチメント9は、チップ部品Dを位置決め保持するとともに、仮圧着用ヒーター8からの伝熱によってチップ部品Dに貼り付けられているNCFを加熱できるように構成されている。
 変位センサ10は、任意の基準位置からの仮圧着用ヘッド7のZ軸方向の距離を測定するものである。変位センサ10は、各種レーザー光を利用した変位センサ10から構成される。変位センサ10は仮圧着完了時の仮圧着用ヘッド7のZ軸方向の任意の基準位置からの距離L(図4参照)を測定できるように構成されている。なお、本実施形態において、変位センサ10はレーザー光を利用したものから構成されているがこれに限定されるものではなく、超音波を利用したものや、リニアスケール、サーボモータのエンコーダから算出するものから構成されていてもよい。
 図3に示すように、仮圧着用画像認識装置11は、画像によってチップ部品Dと回路基板Cとの位置情報を取得するものである。仮圧着用画像認識装置11は、仮圧着用ステージ4に吸着保持されている回路基板Cの位置合わせマークと仮圧着用アタッチメント9に保持されているチップ部品Dの位置合わせマークとを画像認識して、回路基板Cとチップ部品Dとの位置情報を取得するように構成されている。
 図1に示すように、本圧着装置12は、チップ部品Dのはんだの溶着によってチップ部品Dを回路基板Cに固定するものである。本圧着装置12は、本圧着用基台13、本圧着用ステージ14、本圧着用支持フレーム15、本圧着用ユニット16、本圧着用ヘッド17、本圧着用ヒーター18、本圧着用アタッチメント19および本圧着用画像認識装置20(図3参照)を具備している。
 本圧着用基台13は、本圧着装置12を構成する主な構造体である。本圧着用基台13は、十分な剛性を有するようにパイプ材等を組み合わせて構成されている。本圧着用基台13は、本圧着用ステージ14と本圧着用支持フレーム15とを支持している。
 本圧着用ステージ14は、回路基板Cを保持しつつ、任意の位置に移動させるものである。本圧着用ステージ14は、駆動ユニット14aに回路基板を吸着保持できる吸着テーブル14bが取り付けられて構成されている。本圧着用ステージ14は、本圧着用基台13に取り付けられ、駆動ユニット14aによって吸着テーブル14bをX軸方向、Y軸方向およびθ方向に移動できるように構成されている。すなわち、本圧着用ステージ14は、本圧着用基台13上において吸着テーブル14bに吸着された回路基板CをX軸方向、Y軸方向、θ方向に移動できるように構成されている。なお、本実施形態において本圧着用ステージ14は、吸着により回路基板Cを保持しているがこれに限定されるものではない。
 本圧着用支持フレーム15は、本圧着用ユニット16を支持するものである。本圧着用支持フレーム15は、略板状に形成され、本圧着用基台13の本圧着用ステージ14の近傍からZ軸方向にむかって延びるように構成されている。
 加圧ユニットである本圧着用ユニット16は、本圧着用ヘッド17を移動させるものである。本圧着用ユニット16は、図示しないサーボモータとボールねじとから構成される。本圧着用ユニット16は、サーボモータによってボールねじを回転させることによりボールねじの軸方向の駆動力を発生するように構成されている。本圧着用ユニット16は、本圧着用ヘッド17の移動方向が回路基板Cに対して垂直なZ軸方向になるように本圧着用支持フレーム15に取り付けられている。つまり、本圧着用ユニット16は、Z軸方向の駆動力(加圧力)を発生できるように構成されている。本圧着用ユニット16は、サーボモータの出力を制御することによりZ軸方向の加圧力である本圧着荷重Fpを任意に設定できるように構成されている。なお、本実施形態において、本圧着用ユニット16は、サーボモータとボールねじとの構成としたがこれに限定されるものではなく、空圧アクチュエータや油圧アクチュエータから構成してもよい。
 本圧着用ヘッド17は、本圧着用ユニット16の駆動力をチップ部品Dに伝達するものである。本圧着用ヘッド17は、本圧着用ユニット16を構成している図示しないボールねじナットに取り付けられている。また、本圧着用ヘッド17は、本圧着用ステージ14と対向するように配置されている。つまり、本圧着用ヘッド17は、本圧着用ユニット16によってZ軸方向に移動されることで本圧着用ステージ14に近接できるように構成されている。本圧着用ヘッド17には、本圧着用ヒーター18および複数の本圧着用アタッチメント19が設けられている。
 図2(b)に示すように、本圧着用ヒーター18は、チップ部品Dを加熱するためのものである。本圧着用ヒーター18は、カートリッジヒータから構成され、本圧着用ヘッド17に形成された孔等に組み込まれている。本実施形態において、本圧着用ヒーター18は、カートリッジヒータから構成されているがこれに限定されるものではなく、ラバーヒーター等、チップ部品Dを加熱することができるものであればよい。
 本圧着用アタッチメント19は、チップ部品Dを加圧するものである。本圧着用アタッチメント19は、本圧着用ヘッド17に本圧着用ステージ14と対向するように複数設けられている。この際、本圧着用アタッチメント19は、仮圧着されたチップ部品DのZ軸方向のばらつきを吸収するための弾性部材であるゴム部材19aを介して本圧着用ヘッド17に取り付けられている。さらに、本圧着用アタッチメント19は、本圧着用ヒーター18によって加熱されるように構成されている。つまり、本圧着用アタッチメント19は、複数のチップ部品DのZ軸方向のばらつきをゴム部材19aで吸収するとともに、複数のチップ部品Dを同時に本圧着用ヒーター18からの伝熱によって加熱できるように構成されている。
 図3に示すように、本圧着用画像認識装置20は、画像によってチップ部品Dと回路基板Cとの位置情報を取得するものである。本圧着用画像認識装置20は、回路基板Cの位置合わせマークと本圧着用ステージ14に吸着保持されている回路基板Cに仮固定されたチップ部品Dの位置合わせマークとを画像認識して、回路基板Cとチップ部品Dとの位置情報を取得するように構成されている。
 搬送装置21は、仮圧着装置2と本圧着装置12との間で回路基板Cの受け渡しを行うものである。搬送装置21は、仮圧着装置2の仮圧着用ステージ4で複数のチップ部品Dが仮圧着された回路基板Cを本圧着装置12の本圧着用ステージ14に搬送できるように構成されている。
 制御装置22は、仮圧着装置2、本圧着装置12および搬送装置21等を制御するものである。制御装置22は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。制御装置22は、仮圧着装置2、本圧着装置12および搬送装置21等を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。
 制御装置22は、仮圧着用ステージ4と本圧着用ステージ14とに接続され、仮圧着用ステージ4と本圧着用ステージ14とのX軸方向、Y軸方向、θ方向の移動量をそれぞれ制御することができる。
 制御装置22は、仮圧着用ヒーター8と本圧着用ヒーター18とに接続され、仮圧着用ヒーター8と本圧着用ヒーター18との温度をそれぞれ制御することができる。特に、制御装置22は、本圧着用ヘッド17の加圧時における平均温度をNCFの硬化温度(後述の基準温度Ts)以上かつはんだの融点以上の温度からなる一定範囲内に維持することができる。
 制御装置22は、仮圧着用ユニット6と本圧着用ユニット16とに接続され、仮圧着用ユニット6と本圧着用ユニット16とのZ軸方向の加圧力をそれぞれ制御することができる。
 制御装置22は、仮圧着用アタッチメント9に接続され、仮圧着用アタッチメント9の吸着状態を制御することができる。
 制御装置22は、仮圧着用画像認識装置11と本圧着用画像認識装置20とに接続され、仮圧着用画像認識装置11と本圧着用画像認識装置20とをそれぞれ制御し、チップ部品Dと回路基板Cとの位置情報を取得することができる。
 制御装置22は、搬送装置21に接続され、搬送装置21を制御することができる。
 制御装置22は、変位センサ10に接続され、変位センサ10から仮圧着完了時のZ軸方向の距離を取得することができる。特に、制御装置22は、仮固定時のチップ部品DのZ軸方向ばらつきが所定範囲(後述の基準範囲Ls)外か否か判定することができる。
 以上より、図4(a)に示すように、実装装置1は、回路基板Cにチップ部品Dを固定する実装方法における仮圧着工程として、仮圧着装置2の仮圧着用ステージ4に回路基板Cを吸着保持し、チップ部品Dを仮圧着用ユニット6によって仮圧着温度Tt(図5参照)に加熱しつつ仮圧着荷重Ftで回路基板Cに加圧することで回路基板Cに仮固定する。次に、実装装置1は、搬送装置21で回路基板Cを仮圧着装置2の仮圧着用ステージ4から本圧着装置12の本圧着用ステージ14に搬送する。そして、実装装置1は、図4(b)に示すように、回路基板Cにチップ部品Dを固定する実装方法における本圧着工程として、本圧着装置12の本圧着用ステージ14に回路基板Cを吸着保持し、複数のチップ部品Dを同時に本圧着用ユニット16によって本圧着温度Tp(図5参照)に加熱しつつ本圧着荷重Fpで加圧することで回路基板Cに固定する。
 このように構成することで、実装装置1は、仮圧着装置2で連続的にチップ部品Dを回路基板Cに仮固定した後に、本圧着装置12で同時に複数のチップ部品Dを回路基板Cに固定することができる。このため、図5に示すように、実装装置1は、仮圧着装置2の仮圧着時における仮圧着用ヘッド7の温度を仮圧着温度Ttに維持し、本圧着装置12の本圧着時における本圧着用ヘッド17の温度を本圧着温度Tpに維持するだけでよい。従って、実装装置1は、一実装サイクル毎に仮圧着用ヘッド7と本圧着用ヘッド17との冷却を行う必要がなく温度管理が容易になり、仮圧着および本圧着の接合不良の発生を抑制することができる。
 以下では、図5から図7を用いて、本発明に係る実装装置1の仮圧着時におけるNCFを用いたチップ部品Dのはんだと回路基板Cのパッドとの間隙Gの制御について説明する。
 図6に示すように、NCFは、その温度に応じて粘度が変動する。具体的には、熱硬化性樹脂から構成されるNCFは、NCFの特性から定まる基準温度Ts未満の温度域においては硬化することなく、可逆的に温度上昇に伴って粘度が低くなる性質を示す。一方、NCFは、基準温度Ts以上の温度域においては硬化し、不可逆的に温度上昇に伴って粘度が高くなる性質を示す。
 図5と図6とに示すように、実装装置1は、仮圧着工程において、仮圧着装置2の仮圧着アタッチメントに吸着保持したチップ部品Dを仮圧着用ヒーター8によって所定の仮圧着温度Ttまで加熱する。これに伴って、チップ部品DのはんだDaを覆うように貼り付けられているNCF(図7参照)は、加熱されたチップ部品Dの熱が伝わりチップ部品Dと略同一の仮圧着温度Ttに加熱される。ここで、仮圧着温度Ttは、基準温度Tsよりも低く設定されている。すなわち、実装装置1は、NCFが硬化しない温度域においてNCFが所定の粘度になるように仮圧着用ヒーター8の温度を制御している。
 図7(a)に示すように、実装装置1は、仮圧着温度Ttに加熱されたチップ部品Dを仮圧着用ユニット6によって回路基板Cに向かってZ軸方向に移動させる。図7(b)に示すように、回路基板Cに向かって移動されたチップ部品Dは、はんだDaを覆うように貼り付けられているNCFが回路基板C上のパッドCaに接触する。チップ部品Dは、NCFがパッドCaに接触したことで仮圧着用ユニット6から仮圧着荷重FtがZ軸方向に加わる。
 チップ部品Dは、仮圧着用ヒーター8によって加熱されることでチップ部品DのはんだDaとの間に挟まれたNCFが所定の粘度になり、仮圧着用ユニット6によって回路基板Cに向かって加圧されることでNCFが仮圧着荷重Ftにより変形していく。この際、チップ部品Dには、仮圧着荷重Ftに対してNCFの粘性抵抗による反力が生じる。チップ部品Dに生じるNCFの粘性抵抗による反力は、回路基板Cとチップ部品Dとにはさみ込まれたNCFの変形量に応じて増加する。このため、仮圧着荷重Ftで加圧されているチップ部品Dは、仮圧着荷重Ftにつり合う粘性抵抗による反力が生じるNCFの変形量に到達するとZ軸方向の位置が定まる。
 すなわち、仮圧着工程におけるチップ部品DのZ軸方向の位置は、仮圧着荷重FtとNCFの粘度とによって定まる。従って、実装装置1は、仮圧着装置2において、仮圧着用ユニット6による仮圧着荷重FtとNCFの粘度を設定するための仮圧着用ヒーター8の温度とによって回路基板CのパッドCaとチップ部品DのはんだDaとの間隙Gを任意の所定範囲Gt内に設定することができる。
 以下では、図8を用いて、本発明に係る実装装置1の本圧着時におけるNCFを用いたチップ部品DのZ軸方向の位置のばらつきを吸収する構成について説明する。
 図8(a)に示すように、実装装置1は、本圧着工程において、仮固定されたチップ部品Dに本圧着用ユニット16によって本圧着用アタッチメント19を当接させる。チップ部品Dは、本圧着用ヒーター18によって本圧着用アタッチメント19を介して所定の本圧着温度Tpまで加熱される。これに伴って、チップ部品Dに貼り付けられているNCFとはんだDaとは、加熱されたチップ部品Dの熱が伝わりチップ部品Dと略同一の本圧着温度Tpに加熱される。ここで、本圧着温度Tpは、基準温度Ts以上かつはんだの融点以上の一定範囲内に設定されている(図6参照)。すなわち、実装装置1は、NCFが硬化する温度域であってNCFが所定の本圧粘度(硬度)になるとともに、はんだが溶融するように本圧着用ヒーター18の温度を制御している。
 実装装置1は、本圧着温度Tpに加熱されたチップ部品Dを本圧着用ユニット16によってZ軸方向に本圧加重Fpで加圧する。チップ部品Dは、本圧着用ユニット16によって回路基板Cに向かって加圧されることで、はんだと回路基板Cのパッドとの間隙Gをなくすように近接する。この際、チップ部品DのNCFは、基準温度Ts以上に加熱されているため硬化が始まる。
 実装装置1は、仮圧着工程において回路基板CのパッドCaとチップ部品DのはんだDaとの間隙Gが所定範囲Gt内収まるようにしてチップ部品Dが仮固定されている(図7(c)参照)。これにより、実装装置1は、本圧着工程においてチップ部品DのNCFが完全に硬化するまでに回路基板CのパッドCaとチップ部品DのはんだDaとを接触させることができる。つまり、実装装置1は、NCFの硬化による回路基板Cとチップ部品Dとの接合不良を抑制することができる。また、実装装置1は、仮圧着工程においてパッドCaとはんだDaとの間隙Gを十分に小さい所定範囲Gt内に設定することで、本圧着工程での回路基板Cとチップ部品Dとのずれによる接合不良の発生を抑制することができる。
 さらに、実装装置1は、本圧着工程において、回路基板Cに仮固定された複数のチップ部品DのZ軸方向の位置のばらつきが本圧着アタッチメントのゴム部材19aで吸収する。このため、本圧着用ヘッド17に同時に加圧される複数のチップ部品Dのうち、回路基板CのパッドCaとはんだDaとの間隙Gが他のチップ部品Dのそれと比べて大きいチップ部品Dは、他のチップ部品Dに加わる荷重Fp1よりも大きい荷重Fp2で加圧される。しかし、図8(b)に示すように、一のチップ部品Dは、NCFが硬化することにより荷重Fp2をはんだDaと硬化を開始したNCFとで分散して受けとめるため、加圧によりはんだDaが潰れ過ぎることがない。
 以下では、図9から図11を用いて、本発明に係る実装装置1の制御態様について具体的に説明する。なお、以下の制御態様において、仮圧着用ヒーター8は、チップ部品Dを仮圧着温度Ttに加熱するために必要な温度に予め維持され、本圧着用ヒーター18は、チップ部品Dを本圧着温度Tpに加熱するために必要な温度に予め維持されているものとする。
 図9に示すように、ステップS100において、制御装置22は、仮圧着工程制御Aを開始し、ステップをステップ110に移行させる(図10参照)。そして、仮圧着工程制御Aが終了するとステップをステップS200に移行させる。
 ステップS200において、制御装置22は、取得した同時に本圧着されるn個のチップ部品を回路基板Cに仮固定した際の距離L(1)からL(n)のうち、最大である距離Lmaxと最小であるLminとの差(仮固定時のチップ部品DのZ軸方向ばらつき)が基準範囲Ls以下か否か判断する。
 その結果、仮固定されたn個のチップ部品DのZ軸方向ばらつきが基準範囲Ls以下であると判定した場合、制御装置22はステップをステップS300に移行させる。
 一方、仮固定されたn個のチップ部品DのZ軸方向ばらつきが基準範囲Ls以下でないと判定した場合、すなわち、仮固定不良と判定した場合、制御装置22はステップを終了する。
 ステップS300において、制御装置22は、本圧着工程制御Bを開始し、ステップをステップS310に移行させる(図11参照)。そして、本圧着工程制御Bが終了するとステップを終了する。
 図10に示すように、ステップS110において、制御装置22は、搬送装置21によって図示しない上流工程から搬送された回路基板Cを仮圧着用ステージ4の吸着テーブル4bによって吸着保持し、ステップをステップS120に移行させる。
 ステップS120において、制御装置22は、チップ部品Dを仮圧着用ヘッド7の仮圧着用アタッチメント9によって吸着保持し、ステップをステップS130に移行させる。 
 ステップS130において、制御装置22は、仮圧着用画像認識装置11によって仮圧着用ヘッド7の仮圧着用アタッチメント9に吸着保持されているチップ部品Dの位置合わせマークと仮圧着用ステージ4に吸着保持されている回路基板Cの位置合わせマークとの画像情報を取得し、ステップをステップS140に移行させる。
 ステップS140において、制御装置22は、取得した回路基板Cとチップ部品Dとの画像情報に基づいて、回路基板Cとチップ部品Dとの位置合わせのための仮圧着用ステージ4のX軸方向、Y軸方向、θ方向の座標位置を算出するとともに、仮圧着用ステージ4の吸着テーブル4bを駆動ユニット4aによって移動させ、ステップをステップS150に移行させる。
 ステップS150において、制御装置22は、仮圧着用アタッチメント9に吸着保持させているチップ部品Dを仮圧着用ステージ4に吸着保持されている回路基板Cに仮圧着用ユニット6によって仮圧着荷重Ftで所定時間加圧して仮固定し、ステップをステップS160に移行させる。
 ステップS160において、制御装置22は、変位センサ10によって回路基板Cに仮固定されたチップ部品D(仮圧着用ヘッド7)のZ軸方向の距離L(n)を取得し、ステップをステップS170に移行させる。
 ステップS170において、制御装置22は、仮圧着用ユニット6によるチップ部品Dの回路基板Cへの仮固定が全て終了したか否か判断する。
 その結果、仮圧着用ユニット6によるチップ部品Dの回路基板Cへの仮固定が全て終了したと判定した場合、制御装置22は仮圧着工程制御Aを終了してステップをステップS200に移行させる(図9参照)。
 一方、仮圧着用ユニット6によるチップ部品Dの回路基板Cへの仮固定が全て終了していないと判定した場合、制御装置22はステップをステップS120に移行させる。
 図11に示すように、ステップS310において、制御装置22は、搬送装置21によって仮圧着用ステージ4から搬送された回路基板Cを本圧着用ステージ14の吸着テーブルによって吸着保持し、ステップをステップS320に移行させる。
 ステップS320において、制御装置22は、本圧着用画像認識装置20によって本圧着用ステージ14に吸着保持されている回路基板Cの位置合わせマークの画像情報を取得し、ステップをステップS330に移行させる。
 ステップS330において、制御装置22は、回路基板Cの画像情報に基づいて、回路基板Cの位置合わせのための本圧着用ステージ14のX軸方向、Y軸方向、θ方向の座標位置を算出するとともに、本圧着用ステージ14の吸着テーブル14bを駆動ユニット14aによって移動させ、ステップをステップS340に移行させる。
 ステップS340において、制御装置22は、回路基板Cに仮固定されている複数のチップ部品Dを本圧着用ユニット16によって本圧着荷重Fpで所定時間加圧して固定し、ステップをステップS350に移行させる。
 ステップS350において、制御装置22は、本圧着用ユニット16によるチップ部品Dの回路基板Cへの固定が全て終了したか否か判断する。
 その結果、本圧着用ユニット16によるチップ部品Dの回路基板Cへの固定が全て終了したと判定した場合、制御装置22は本圧着工程制御Bを終了してステップを終了する。 一方、本圧着用ユニット16によるチップ部品Dの回路基板Cへの固定が全て終了していないと判定した場合、制御装置22はステップをステップS320に移行させる。
 このような製造方法でチップ部品を実装することで、仮圧着工程において、はんだDaへのフィラー等の食い込み、およびパッドCaとはんだDaとが接触する前のNCFの硬化が防止される。また、本圧着工程において、熱硬化により粘度が増大したNCFによって荷重の増加分が分担されることで本圧着荷重Fpに対するチップ部品Dのマージンが増大する。さらに、変位センサ10によって測定することによりチップ部品DのZ軸方向の仮固定位置のばらつきが確認される。これにより、本圧着時におけるパッドCaとはんだDaとの間の位置ずれおよび接合不良の発生を抑制することができる。
 次に、図12を用いて、本発明に係る実装装置1を用いて積層実装を行う実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
 図12(a)に示すように、積層実装とは、回路基板C上にチップ部品Dを複数重ねて実装することを言う。積層実装に用いられるチップ部品Dは、貫通電極Dbが形成され、貫通電極の一方または両方の端部にはんだDaが設けられている。さらに、チップ部品DのはんだDaを覆うようにNCFが貼り付けられている。
 実装装置1は、仮圧着工程において、位置決めされた回路基板C上に第1チップ部品D1を仮固定する。さらに、実装装置1は、第1チップ部品D1上に第2チップ部品D2を積層させ仮固定し、第2チップ部品D2上に第3チップ部品D3を積層させて仮固定する。このようにして、実装装置1は、仮圧着工程において、複数のチップ部品D(n)を回路基板C上に積層して仮固定する。
 実装装置1は、仮圧着用画像認識装置11によって回路基板C上に仮固定された第(n-1)チップ部品D(n-1)の位置合わせマークと仮圧着用アタッチメント9に吸着保持されている第nチップ部品D(n)の位置合わせマークとの画像情報を取得するとともに第(n-1)チップ部品D(n-1)のはんだDaまたは貫通電極Dbと第nチップ部品D(n)のはんだDaまたは貫通電極Dbとが重複するように回路基板C(第(n-1)チップ部品D(n-1))のX軸方向、Y軸方向、θ方向の位置合わせを行う。そして、実装装置1は、第nチップ部品D(n)を仮圧着用ユニット6によって仮圧着荷重Ftで加圧する。このようにして、実装装置1は、仮圧着装置2において、回路基板C上に第1チップ部品D1から第nチップ部品D(n)を積層させて仮固定する。
 次に、図12(b)に示すように、実装装置1は、本圧着工程において、位置決めされた回路基板C上に積層して仮固定された第1チップ部品D1から第nチップ部品D(n)を固定する。
 実装装置1は、本圧着用画像認識装置20によって回路基板Cの位置合わせマークの画像情報を取得するとともに本圧着用ヘッド17の本圧着用アタッチメント19と積層された第1チップ部品D1から第nチップ部品D(n)とが重複するように回路基板CのX軸方向、Y軸方向、θ方向の位置合わせを行う。そして、実装装置1は、積層された第1チップ部品D1から第nチップ部品D(n)を同時に本圧着用ユニット16によって本圧着荷重Fpで加圧する。このようにして、実装装置1は、本圧着装置12において、回路基板C上に積層して仮固定されている第1チップ部品D1から第nチップ部品D(n)を同時に固定して積層実装する。
 このように回路基板CのパッドCaとチップ部品DのはんだDaとの間隙Gだけでなく、チップ部品D同士のはんだDaと貫通電極Dbとの間隙Gを制御しながら第1チップ部品D1から第nチップ部品D(n)を積層して仮固定することで、積層された第1チップ部品D1から第nチップ部品D(n)を同時に本圧着してもチップ部品D同士のはんだDaと貫通電極Dbとの間の位置ずれおよび接合不良の発生を抑制することができる。
 なお、本実施形態においては、仮圧着装置2における仮圧着用ヒーター8の仮圧着温度Ttは一定値となるよう制御されているが、チップ部品Dの加圧前に仮圧着用ヒーター8の温度を上昇させてNCFの粘度を変化させる構成としてもよい。また、本圧着装置12には位置情報取得用の本圧着用画像認識装置20を有しているが、回路基板C上のチップサイズよりも大きな本圧着用アタッチメント19を用いることにより本圧着用画像認識装置20を用いた位置合わせの必要がない構成とすることもできる。本実施形態では本圧着用ステージ14による移動機構を有しているが、これに限定されない。
   1  実装装置
   2  仮圧着装置
   7  仮圧着用ヘッド
   C  回路基板
   Ca パッド
   D  チップ部品
   Da はんだ
 NCF  接着剤
   G  間隙

Claims (7)

  1.  チップ部品を接着剤によって回路基板の所定位置に仮固定する仮圧着用ヘッドを備える実装装置において、
     回路基板とチップ部品との間に配置された接着剤を所定の粘度になるように加熱するとともに、回路基板のパッドとチップ部品のはんだとの間隙がゼロよりも大きい所定範囲内に収まるように仮圧着用ヘッドがチップ部品を所定の仮圧着荷重で回路基板に向かって加圧する実装装置。
  2.  前記接着剤が熱硬化性樹脂から構成され、
     前記回路基板に仮固定された前記チップ部品を加圧して回路基板に固定する本圧着用ヘッドを更に備え、
     本圧着用ヘッドが接着剤とチップ部品のはんだとを接着剤の硬化温度以上かつはんだの融点以上に加熱するとともに、チップ部品のはんだと回路基板のパッドとが接触するように本圧着用ヘッドがチップ部品を所定の本圧着荷重で回路基板に向かって加圧する請求項1に記載の実装装置。
  3.  前記本圧着用ヘッドの加圧時における平均温度が、前記接着剤の硬化温度以上かつはんだの融点以上の温度を一定範囲内で維持される請求項2に記載の実装装置。
  4.  前記仮圧着荷重で加圧後に任意の基準位置から前記仮圧着用ヘッドまでの加圧方向における距離を測定する距離測定手段を備え、前記回路基板に仮固定された前記チップ部品を加圧して回路基板に固定する本圧着用ヘッドによって同時に加圧されるチップ部品において測定した距離のばらつきが所定範囲外である場合、仮固定不良であると判定する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の実装装置。
  5.  前記チップ部品が貫通電極を有するチップ部品から構成され、
     チップ部品同士を貫通電極が重複するように積層させて前記仮圧着用ヘッドで仮固定し、複数の積層されたチップ部品を前記本圧着用ヘッドで同時に加圧する請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の実装装置。
  6.  前記接着剤が非導電性フィルムから構成される請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の実装装置。
  7.  回路基板とチプ部品との間に配置された接着剤が所定の粘度になるように加熱するとともに、回路基板のパッドとチップ部品のはんだとの間隙がゼロよりも大きい所定の範囲内に収まるようにチップ部品を所定の仮圧着荷重で回路基板に向かって加圧する仮圧着工程と、
     接着剤とチップ部品のはんだとを接着剤の硬化温度以上かつはんだの融点以上に加熱するとともに、回路基板のパッドにチップ部品のはんだが接触するようにチップ部品を所定の本圧着荷重で回路基板に向かって加圧する本圧着工程と、
     を含むチップ部品の実装方法。
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