WO2015125716A1 - 移動体通信システム、基地局、及びユーザ端末 - Google Patents

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Abstract

 ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯においてUE100とのLTE通信を行うeNB200は、複数のネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報をUE100に送信する。UE100は、特別な設定情報に基づいて、特定周波数帯における無線状況を測定し、測定結果に関する報告をeNB200に送信する。

Description

移動体通信システム、基地局、及びユーザ端末
 本発明は、特定周波数帯を移動体通信に利用する移動体通信システム、基地局、及びユーザ端末に関する。
 移動体通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、急増するトラフィック需要に応えるべく、LTE(Long Term Evolution)を高度化する仕様策定が進められている(例えば非特許文献1参照)。
 一方で、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯が注目されている。そのような特定周波数帯としては、例えば、「アンライセンスドバンド」及び「ライセンスドシェアドバンド」が挙げられる。
 ここで、アンライセンスドバンドとは、免許不要で利用できる周波数帯である。ライセンスドシェアドバンドとは、一の目的を持つ利用者(「周波数の一次利用者」と称される)のために割り当てられている周波数帯ではあるものの、地理的条件・技術的条件によっては他の目的を持つ利用者(「周波数の二次利用者」と称される)も利用可能な周波数帯である。
 ここで、移動体通信システムにおいて急増するトラフィック需要に応えるための一手段として、上述した特定周波数帯を移動体通信に利用することが考えられる。
3GPP技術仕様書「TS36.300 V12.0.0」 20  14年1月
 しかしながら、上述した特定周波数帯は、移動体ネットワークオペレータによる周波数の一次利用が許可されておらず、一の移動体ネットワークオペレータが占有できない周波数帯であるため、当該特定周波数帯を移動体通信に利用することが難しいという問題がある。
 そこで、本発明は、特定周波数帯を移動体通信に利用可能とする移動体通信システム、基地局、及びユーザ端末を提供することを目的とする。
 第1の特徴に係る移動体通信システムは、移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯においてユーザ端末との移動体通信を行う基地局を備える。前記基地局は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信する。前記ユーザ端末は、前記特別な設定情報に基づいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定し、測定結果に関する報告を前記基地局に送信する。
 第2の特徴に係る基地局は、移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯においてユーザ端末との移動体通信を行う。前記基地局は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信する送信部を備える。
 第3の特徴に係るユーザ端末は、移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯において基地局との移動体通信を行う。前記ユーザ端末は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報を前記基地局から受信する受信部と、前記特別な設定情報に基づいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定し、測定結果に関する報告を前記基地局に送信する制御部と、を備える。
 第4の特徴に係る移動体通信システムは、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、ユーザ端末との移動体通信を行う特定基地局を備える。前記複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含む。前記特定基地局は、前記無送信サブフレームにおいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定するキャリアセンスを行う。
 第5の特徴に係る特定基地局は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、ユーザ端末との移動体通信を行う。前記複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含む。前記特定基地局は、前記無送信サブフレームにおいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定するキャリアセンスを行う制御部を備える。
 第6の特徴に係るユーザ端末は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、特定基地局との移動体通信を行う。前記複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含む。前記ユーザ端末は、前記TDD無線フレーム構成を前記特定基地局から通知されると、当該通知されたTDD無線フレーム構成に基づいて、前記無送信サブフレームにおいて前記上りリンクの無線信号の送信を停止する制御部を備える。
第1実施形態及び第2実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るUEのブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るeNBのブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る無線フレームの構成図である。 第1実施形態に係るLTEシステムの適用シナリオを示す図である(その1)。 第1実施形態に係るLTEシステムの適用シナリオを示す図である(その2)。 第1実施形態に係るRRH送信停止期間を説明するための図である。 第1実施形態に係る動作シーケンスを示すシーケンス図である。 第2実施形態に係るLTEシステムの適用シナリオを示す図である。 第2実施形態に係る二重接続方式の概要を示す図である。 第2実施形態に係る無送信サブフレームを説明するための図である。 第2実施形態に係る動作シーケンスを示すシーケンス図である。
 [実施形態の概要]
 第1実施形態に係る移動体通信システムは、移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯においてユーザ端末との移動体通信を行う基地局を備える。前記基地局は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信する。前記ユーザ端末は、前記特別な設定情報に基づいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定し、測定結果に関する報告を前記基地局に送信する。
 第1実施形態では、前記移動体通信システムは、前記基地局により運用される遠隔無線装置をさらに備える。前記遠隔無線装置は、前記特定周波数帯における前記ユーザ端末との移動体通信をサポートしている。
 第1実施形態では、前記基地局は、前記遠隔無線装置の運用を開始するよりも前において、前記特定周波数帯の利用を開始可能であるか否かを判断するために、前記特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信し、かつ前記報告を前記ユーザ端末から受信する。
 第1実施形態では、前記ユーザ端末は、複数の周波数帯を同時に移動体通信に利用するキャリアアグリゲーションをサポートしている。前記キャリアアグリゲーションにおいて、前記一般周波数帯がプライマリセルとして利用され、前記特定周波数帯がセカンダリセルとして利用される。
 第1実施形態では、前記基地局は、前記遠隔無線装置の運用を開始した後において、前記特定周波数帯の利用を継続可能であるか否かを判断するために、前記特定周波数帯を前記セカンダリセルとして利用する前記ユーザ端末に対して前記特別な設定情報を送信し、かつ前記報告を前記ユーザ端末から受信する。
 第1実施形態では、前記基地局は、前記遠隔無線装置の運用を開始した後において前記遠隔無線装置からの送信を定期的に停止しており、前記遠隔無線装置からの送信を停止する期間内で前記特定周波数帯における無線状況を前記ユーザ端末に測定させる。
 第1実施形態では、前記基地局は、前記報告に基づいて、前記移動体通信よりも優先的に前記特定周波数帯を利用するよう規定された一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、前記遠隔無線装置の運用方法を変更する。
 第1実施形態では、前記基地局は、前記特別な設定情報とは別に、前記一般周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための通常の設定情報を前記ユーザ端末に送信する。
 第1実施形態では、前記特別な設定情報は、測定頻度を示す情報を含む。
 第1実施形態では、前記特定周波数帯における前記移動体通信をサポートしている前記ユーザ端末は、前記特定周波数帯に関する能力情報を前記基地局に送信する。前記基地局は、前記能力情報に基づいて、前記特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信する。
 第1実施形態に係る基地局は、移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯においてユーザ端末との移動体通信を行う。前記基地局は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信する送信部を備える。
 第1実施形態に係るユーザ端末は、移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯において基地局との移動体通信を行う。前記ユーザ端末は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報を前記基地局から受信する受信部と、前記特別な設定情報に基づいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定し、測定結果に関する報告を前記基地局に送信する制御部と、を備える。
 第2実施形態に係る移動体通信システムは、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、ユーザ端末との移動体通信を行う特定基地局を備える。前記複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含む。前記特定基地局は、前記無送信サブフレームにおいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定するキャリアセンスを行う。
 第2実施形態では、前記特定基地局は、前記TDD無線フレーム構成を前記ユーザ端末に通知する。前記ユーザ端末は、前記通知されたTDD無線フレーム構成に基づいて、前記無送信サブフレームにおいて前記上りリンクの無線信号の送信を停止する。
 第2実施形態では、前記移動体ネットワークオペレータにより使用される前記特定基地局が複数存在する場合に、複数の特定基地局は、同期がとられており、かつ、時間方向における前記無送信サブフレームの位置が揃っている。
 第2実施形態では、前記特定基地局は、前記キャリアセンスに基づいて、前記移動体通信よりも優先的に前記特定周波数帯を利用するよう規定された一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、自特定基地局の運用方法を変更する。
 第2実施形態では、前記移動体通信システムは、前記移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯において移動体通信を行う一般基地局をさらに備える。前記特定基地局は、前記キャリアセンスに基づいて前記一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、前記特定周波数帯の利用停止を決定し、その旨を前記一般基地局に通知する、又は前記特定周波数帯から前記一般基地局への前記ユーザ端末のハンドオーバを行う。
 第2実施形態に係る特定基地局は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、ユーザ端末との移動体通信を行う。前記複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含む。前記特定基地局は、前記無送信サブフレームにおいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定するキャリアセンスを行う制御部を備える。
 第2実施形態に係るユーザ端末は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、特定基地局との移動体通信を行う。前記複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含む。前記ユーザ端末は、前記TDD無線フレーム構成を前記特定基地局から通知されると、当該通知されたTDD無線フレーム構成に基づいて、前記無送信サブフレームにおいて前記上りリンクの無線信号の送信を停止する制御部を備える。
 [第1実施形態]
 以下において、3GPP規格に基づく移動体通信システムであるLTEシステムに本発明を適用する場合の実施形態を説明する。
 (LTEシステム)
 図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
 図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E-UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
 UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
 E-UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E-UTRAN10は、複数のeNB(evolved Node-B)200を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
 eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
 EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S-GW(Serving-Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。SGWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S-GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
 E-UTRAN10及びEPC20により、LTEシステムのネットワーク(以下「LTEネットワーク」という)が構成される。LTEネットワークは、移動体通信ネットワークに相当する。
 図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
 アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
 ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
 メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
 図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
 アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
 ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して近隣eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S-GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
 メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
 図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
 物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
 MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びRRC接続確立時のランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
 RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
 PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
 RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間にRRC接続がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドル状態である。
 RRC層の上位に位置するNAS(Non-Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
 図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンク(DL)にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンク(UL)にはSC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
 図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルによりリソースエレメントが構成される。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより構成され、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により構成される。
 (キャリアアグリゲーション)
 第1実施形態に係るLTEシステムは、キャリアアグリゲーション(CA)をサポートする。CAは、リリース10以降において導入されている。
 CAでは、LTEとの後方互換性を確保しながら広帯域化を実現すべく、LTEにおけるキャリア(周波数帯)をコンポーネントキャリアと位置付け、UE100が複数のコンポーネントキャリア(複数のサービングセル)を同時に使用して通信を行う。CAにおいて、UE100に対するモビリティ制御を行うサービングセルはプライマリセル(Pcell)と称され、プライマリセルと対をなす補助的なサービングセルはセカンダリセル(Scell)と称される。
 (第1実施形態に係る適用シナリオ)
 以下において、第1実施形態に係るLTEシステムの適用シナリオについて説明する。
 第1実施形態では、特定周波数帯をLTE通信(移動体通信)に利用する。特定周波数帯は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する周波数帯である。換言すると、特定周波数帯は、一の移動体ネットワークオペレータが占有することができない周波数帯である。
 特定周波数帯のうちライセンスドシェアドバンドは、周波数の一次利用者のために割り当てられている周波数帯ではあるものの、地理的条件・技術的条件によっては二次利用者も利用可能な周波数帯である。
 特定周波数帯がライセンスドシェアドバンドであるケースを想定すると、例えば、特定周波数帯において、テレビ放送の利用者が一次利用者に相当し、LTE通信の利用者が二次利用者に相当する。一次利用者は、免許が付与された用途(目的)で特定周波数帯を利用する。すなわち、一次利用者は、二次利用者よりも優先して特定周波数帯を利用するように規定される。
 このように、特定周波数帯は、LTEネットワーク・オペレータ(以下「オペレータ」という)による周波数の一次利用が許可されておらず、一のオペレータが占有できない周波数帯である。
 図6及び図7は、第1実施形態に係るLTEシステムの適用シナリオを示す図である。
 図6に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、オペレータのLTEネットワーク1を備える。LTEネットワーク1は、EPC20、eNB200、及びRRH(Remote Radio Head)250を含む。RRH250は、遠隔無線装置に相当する。
 RRH250は、eNB200により運用される。具体的には、RRH250は、CPRI(Common Public Radio Interface)などの光インターフェイスを介してeNB200と接続される。RRH250は、eNB200から光インターフェイスを介して入力されるベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換して送信する。RRH250は、特定周波数帯におけるLTE通信をサポートしている。具体的には、RRH250は、特定周波数帯を利用した下りリンク通信に使用される。
 図7に示すように、eNB200は、オペレータに免許が付与された一般周波数帯F1においてLTE通信を行う。図7では、3つのeNB200(200-1乃至200-3)が設けられるケースを例示している。各eNB200は、一般周波数帯F1に属する3つのセルを管理する。一般周波数帯F1に属するセルは、例えばマクロセルである。
 各RRH250は、特定周波数帯F2に属する1つのセルを管理する。各RRH250は、一般周波数帯F1に属するセルのカバレッジ内に設けられる。特定周波数帯F2に属するセルは、例えば小セルである。図7では、RRH250-11乃至RRH250-15がeNB200-1に接続されており、RRH250-21乃至RRH250-25がeNB200-2に接続されており、RRH250-31乃至RRH250-35がeNB200-3に接続されるケースを例示している。
 第1実施形態では、特定周波数帯F2は、補助的な下りリンクキャリアとしてのみ利用される。すなわち、特定周波数帯F2は、CA時のセカンダリセルとしてのみ利用される。よって、CAにおいて、一般周波数帯F1がプライマリセルとして利用され、特定周波数帯F2がセカンダリセルとして利用される。
 (第1実施形態に係る動作)
 以下において、第1実施形態に係る動作について説明する。
 上述したように、第1実施形態に係るLTEシステムは、オペレータに免許が付与された一般周波数帯F1においてUE100とのLTE通信を行うeNB200を備える。eNB200は、オペレータに周波数の一次利用が許可されていない特定周波数帯F2における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報をUE100に送信する。ここで無線状況とは、受信電力又は受信品質などである。
 但し、eNB200は、特定周波数帯F2におけるLTE通信をサポートしているUE100に対してのみ、特別な設定情報を送信するべきである。このため、特定周波数帯F2におけるLTE通信をサポートしているUE100は、特定周波数帯F2に関する能力情報をeNB200に送信することが好ましい。eNB200は、能力情報に基づいて、特別な設定情報をUE100に送信する。また、一般周波数帯F1及び特定周波数帯F2の組み合わせによるCAでは、UE100は、一般周波数帯F1に対応した第1の無線送受信機110と、特定周波数帯F2に対応した第2の無線送受信機110と、を備える必要がある。よって、UE100は、そのような2つの無線送受信機を有することを示す能力情報をeNB200-1に通知してもよい。
 特別な設定情報は、測定対象の周波数帯(すなわち、特定周波数帯F2)を示す情報、測定頻度(測定周期)を示す情報、及び報告トリガを示す情報、を含んでもよい。報告トリガを示す情報は、無線状況の測定結果と比較される閾値を含む。また、詳細については後述するが、eNB200は、RRH250の運用開始後、RRH250からの送信を停止する期間内で、特定周波数帯F2における無線状況をUE100に測定させる。よって、特別な設定情報には、RRH250からの送信を停止する期間(タイミング)、すなわち、特定周波数帯F2における無線状況をUE100が測定するべき期間(タイミング)を示す情報を含めてもよい。当該情報は、例えば、サブフレーム番号、又は各サブフレームと対応付けられたビット列(例えば、測定対象サブフレームを“1”、測定非対象サブフレームを“0”とする)である。
 UE100は、eNB200から受信した特別な設定情報に基づいて、特定周波数帯F2における無線状況を測定し、測定結果に関する報告をeNB200に送信する。当該報告は、測定周波数を示す情報及び測定結果を示す情報を含んでもよい。これにより、一般周波数帯F1においてUE100とのLTE通信を行うeNB200であっても、UE100からの報告に基づいて特定周波数帯F2の無線状況を把握できる。よって、特定周波数帯F2の無線状況に応じてRRH250を適切に運用できるため、特定周波数帯F2の一次利用者に干渉の影響を与えない範囲でRRH250を運用することが可能となる。
 eNB200は、特別な設定情報とは別に、一般周波数帯F1における無線状況の測定及び報告を設定するための通常の設定情報をUE100に送信する。これにより、eNB200は、UE100のモビリティ制御(ハンドオーバ制御など)を適切に行うことができる。
 第1実施形態では、eNB200は、自eNB200と接続されたRRH250の運用を開始するよりも前において、特定周波数帯F2の利用を開始可能であるか否かを判断するために、特別な設定情報をUE100に送信し、かつ報告をUE100から受信する。
 このように、eNB200は、特定周波数帯F2における無線状況に基づいて、特定周波数帯F2の利用を開始可能であると判断した場合に、RRH250の運用を開始する。言い換えると、特定周波数帯F2の利用を開始不能であると判断した場合には、RRH250の運用を開始しない。
 また、eNB200は、自eNB200と接続されたRRH250の運用を開始した後において、特定周波数帯F2の利用を継続可能であるか否かを判断するために、特定周波数帯F2をセカンダリセルとして利用するUE100に対して特別な設定情報を送信し、かつ報告をUE100から受信する。当該報告は、非周期的に行われる。或いは、当該報告は、周期的に行われてもよい。
 eNB200は、当該報告に基づいて、LTE通信よりも優先的に特定周波数帯F2を利用するよう規定された一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、RRH250の運用方法を変更する。運用方法の変更とは、RRH250の運用を停止することである。或いは、特定周波数帯F2が複数の周波数帯を含む場合に、RRH250が利用する周波数帯を、一次利用者による通信が開始された周波数帯から、一次利用者による通信が開始されていない他の周波数帯に変更してもよい。よって、特定周波数帯F2の一次利用者に干渉の影響を与えない範囲でRRH250を運用できる。
 第1実施形態では、eNB200は、RRH250の運用を開始した後において、RRH250からの送信を定期的に停止する制御を行う。eNB200は、RRH250からの送信を停止する期間内で、特定周波数帯F2における無線状況をUE100に測定させる。
 図8は、第1実施形態に係るRRH送信停止期間を説明するための図である。
 図8に示すように、RRH250が取り扱う無線フレームに含まれる一部のサブフレームを、送信停止(Blank)期間に設定する。図8では、サブフレーム「SF2」及び「SF3」を送信停止期間に設定するケースを例示している。eNB200は、サブフレーム「SF2」及び「SF3」の期間内で、特定周波数帯F2における無線状況をUE100に測定させる。なお、サブフレーム「SF2」及び「SF3」以外のサブフレームは、下りリンク(DL)用に設定されている。
 次に、第1実施形態に係る動作シーケンスを説明する。図9は、第1実施形態に係る動作シーケンスを示すシーケンス図である。図9の初期状態において、RRH250は運用が開始されている状態である。また、UE100は、eNB200とのRRC接続を確立した状態(RRCコネクティッド状態)であるが、特定周波数帯F2をセカンダリセルとするキャリアアグリゲーションを未だ開始していないと仮定する。
 図9に示すように、ステップS101において、特定周波数帯F2におけるLTE通信をサポートしているUE100は、特定周波数帯F2に関する能力情報(Capability Indication)をeNB200に送信する。eNB200は、UE100から受信した能力情報に基づいて、特定周波数帯F2に対する測定をUE100に行わせると判断する。
 ステップS102において、eNB200は、特定周波数帯F2における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報(F2測定要求)をUE100に送信する。
 ステップS103において、特別な設定情報を受信したUE100は、受信した特別な設定情報に基づいて、特定周波数帯F2の無線状況を測定する。
 ステップS104において、UE100は、特定周波数帯F2の無線状況の測定結果に関する報告をeNB200に送信する。
 ステップS105において、当該報告を受信したeNB200は、受信した報告に基づいて、RRH250(特定周波数帯F2)を利用可能であるか否かを判断する。ここでは、利用可能であると判断したと仮定して、説明を進める。
 ステップS106において、eNB200は、RRH250(特定周波数帯F2)をセカンダリセルとして追加するための追加要求(RRH addition)をUE100に送信する。当該追加要求を受信したUE100は、RRH250(特定周波数帯F2)をセカンダリセルとして追加する。
 その後、ステップS107において、eNB200は、特定周波数帯F2における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報(F2測定要求)をUE100に送信する。
 ステップS108において、特別な設定情報を受信したUE100は、受信した特別な設定情報に基づいて、特定周波数帯F2の無線状況を測定する。
 ステップS109において、UE100は、特定周波数帯F2の無線状況の測定結果に関する報告をeNB200に送信する。
 ステップS110において、当該報告を受信したeNB200は、受信した報告に基づいて、RRH250(特定周波数帯F2)の利用を継続可能であるか否かを判断する。ここでは、利用不能であると判断したと仮定して、説明を進める。
 ステップS111において、eNB200は、RRH250(特定周波数帯F2)をセカンダリセルから外すための解除要求(RRH removal)をUE100に送信する。当該解除要求を受信したUE100は、RRH250(特定周波数帯F2)をセカンダリセルから外す。
 その後、eNB200は、RRH250(特定周波数帯F2)の利用を再開するか否かを判断するために、特別な設定情報(F2測定要求)をUE100に送信してもよい(ステップS112)。
 このように、第1実施形態では、特定周波数帯F2の一次利用者に干渉の影響を与えない範囲でRRH250を運用できるため、特定周波数帯の有効活用を図ることができる。
 [第2実施形態]
 第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。
 (第2実施形態に係る適用シナリオ)
 以下において、第2実施形態に係るLTEシステムの適用シナリオについて説明する。第2実施形態は、特定周波数帯をLTE通信(移動体通信)に利用する点については第1実施形態と同じであるが、LTEシステムの適用シナリオは第1実施形態と異なる。
 図10は、第2実施形態に係るLTEシステムの適用シナリオを示す図である。
 図10に示すように、第2実施形態に係るLTEシステムは、オペレータAのLTEネットワーク1A、オペレータBのLTEネットワーク1B、及びeNB200-20を備える。LTEネットワーク1Aは、eNB200-10A及びEPC20Aを含む。LTEネットワーク1Bは、eNB200-10B及びEPC20Bを含む。第2実施形態では、eNB200-10(200-10A及び200-10B)は、一般基地局に相当する。
 eNB200-20は、複数のオペレータ(オペレータA及びB)により共用されるeNB200であって、かつ特定周波数帯F2においてUE100とのLTE通信を行うものである。第2実施形態では、eNB200-20は、特定基地局に相当する。eNB200-20は、例えば、オペレータA及びBとは独立した企業又は組織(いわゆる、サードパーティ)又はオペレータA及びBの共同企業(いわゆる、ジョイントベンチャー)により運用される。第2実施形態では、eNB200-20のセルが、eNB200-10のセルに隣接するケースを想定する。
 eNB200-20は、eNB間インターフェイス600Aを介して、オペレータAのLTEネットワーク1Aに設けられたeNB200-10Aとのバックホール通信を行う。また、eNB200-20は、eNB間インターフェイス600Bを介して、オペレータBのLTEネットワーク1Bに設けられたeNB200-10Bとのバックホール通信を行う。eNB間インターフェイス600(600A及び600B)は、例えばX2インターフェイスである。
 また、第2実施形態に係るLTEシステムは、LTEネットワーク1(1A及び1B)の外部に設けられたインターフェイスコントローラ400を備える。インターフェイスコントローラ400は、インターフェイスコントローラ400とLTEネットワーク1との間に、eNB間インターフェイス600として使用される通信路を確立する。当該通信路は、例えばVPN(Virtual Private Network)である。第2実施形態では、インターフェイスコントローラ400は、eNB200-20の内部に設けられる。但し、インターフェイスコントローラ400は、eNB200-20の外部に設けられ、かつeNB200-20と接続されていてもよい。
 LTEネットワーク1は、eNB200-20とLTEネットワーク1との接続点として機能するゲートウェイ500を有する。図10では、LTEネットワーク1Aにおけるゲートウェイ500AがeNB200-10Aの外部に設けられており、LTEネットワーク1Bにおけるゲートウェイ500BがeNB200-10Bの内部に設けられるケースを例示している。
 このような適用シナリオにおいて、eNB200-20は、eNB200-20単独で1つのUE100とのLTE通信(単一eNB通信)を行う。
 或いは、eNB200-20は、eNB間インターフェイス600を利用しながらeNB200-10と共同で1つのUE100とのLTE通信(複数eNB通信)を行う。この場合、当該1つのUE100は、eNB200-10及びeNB200-20の両方から無線リソースの割り当てを受ける。そのような複数eNB通信は二重接続(Dual Connecitivity)方式と称される。二重接続方式の詳細については後述する。
 なお、複数のオペレータ(オペレータA及びB)がeNB200-20(特定周波数帯F2)を共用するためのスケジューリング方法としては、例えば以下の2通りの方法がある。
 第1のスケジューリング方法は、複数のオペレータが時分割でeNB200-20を使用する方法である。例えば1つのサブフレームを1つのオペレータに割り当てる。第1のスケジューリング方法では、eNB200-20は、オペレータが単位時間当たりに使用できるサブフレーム情報及び/又は周波数リソース情報を当該オペレータのLTEネットワーク1(eNB200-10)に通知する。
 第2のスケジューリング方法は、複数のオペレータが同時にeNB200-20を使用可能としつつ、オペレータごとに異なる周波数リソースを割り当てる方法である。すなわち、特定周波数帯F2を複数のオペレータで周波数分割する。この場合、eNB200-20には、複数のオペレータが共用するMACスケジューラ(統一MACスケジューラ)が設けられる。第2のスケジューリング方法では、eNB200-20は、オペレータが単位時間当たりに使用できる周波数リソース情報を当該オペレータのLTEネットワーク1(eNB200-10)に通知する。
 (二重接続方式)
 第2実施形態に係るLTEシステムは、二重接続方式をサポートする。二重接続方式は、リリース12以降において導入が予定されている。二重接続方式では、UE100には、複数のeNB200から無線リソースが割り当てられるため、スループットの向上が見込まれる。なお、二重接続方式は、eNB間キャリアアグリゲーション(inter-eNB CA)と称されることもある。
 図11は、二重接続方式の概要を示す図である。
 図11に示すように、二重接続方式では、UE100との接続を確立する複数のeNB200のうち、マスタeNB(MeNB)のみが当該UE100とのRRC接続を確立する。これに対し、当該複数のeNB200のうちセカンダリeNB(SeNB)は、RRC接続をUE100と確立せずに、追加的な無線リソースをUE100に提供する。MeNBとSeNBとの間にはXnインターフェイスが設定される。Xnインターフェイスは、X2インターフェイス又は新たなインターフェイスである。
 二重接続方式では、UE100は、MeNBが管理するN個のセル及びSeNBが管理するM個のセルを同時に利用したキャリアアグリゲーションが可能である。ここで、MeNBが管理するN個のセルからなるグループは、マスタセルグループ(MCG)と称される。また、SeNBが管理するM個のセルからなるグループは、セカンダリセルグループ(SCG)と称される。
 第2実施形態では、eNB200-20をMeNBとして設定することが禁止される。これに対し、eNB200-20をSeNBとして設定することは許容される。すなわち、eNB200-10をMeNBとして設定し、かつeNB200-20をSeNBとして設定する二重接続方式を想定する。また、eNB間インターフェイス600をXnインターフェイスとして使用する。RRCコネクティッド状態のUE100は、二重接続方式により、eNB200-10(MeNB)との通信及びeNB200-20(SeNB)との通信を同時に行う。
 このように、LTE通信の信頼性が低いeNB200-20をMeNBとして設定するのではなく、LTE通信の信頼性が高いeNB200-10をMeNBとして設定することにより、適切な二重接続方式を実現できる。
 例えば、eNB200-10とのRRC接続を確立したUE100は、上述した二重接続方式を自UE100がサポートしている場合に、上述した二重接続方式を自UE100がサポートしていることを示す能力情報をeNB200-10に通知する。具体的には、eNB200-10及びeNB200-20の組み合わせによる二重接続方式では、UE100は、LTEネットワーク1の周波数帯に対応した第1の無線送受信機110と、特定周波数帯F2に対応した第2の無線送受信機110と、を備える必要がある。よって、UE100は、そのような2つの無線送受信機を有することを示す能力情報をeNB200-10に通知してもよい。或いは、UE100は、特定周波数帯F2を利用したLTE通信をサポートしている場合に、特定周波数帯F2に関する能力情報をeNB200-10に通知してもよい。
 UE100から能力情報を受信したeNB200-10は、受信した能力情報に基づいて、eNB200-20をSeNBとして設定する二重接続方式の通信をUE100と開始するか否かを判断する。当該二重接続方式の通信を開始すると判断したeNB200-10は、SeNB追加要求をeNB200-20に送信する。eNB200-20は、eNB200-10からのSeNB追加要求の受信に応じて、UE100のための無線リソースを設定し、SeNB追加応答をeNB200-10に送信する。これにより、二重接続方式の通信が開始される。
 (第2実施形態に係る動作)
 以下において、第2実施形態に係る動作について説明する。
 第2実施形態では、eNB200-20は、オペレータに周波数の一次利用が許可されていない特定周波数帯F2において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、UE100とのLTE通信を行う。複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含む。eNB200-20は、無送信サブフレームにおいて、特定周波数帯F2における無線状況を測定するキャリアセンスを行う。また、eNB200-20は、TDD無線フレーム構成をUE100に通知する。UE100は、通知されたTDD無線フレーム構成に基づいて、無送信サブフレームにおいて上りリンクの無線信号の送信を停止する。
 これにより、特定周波数帯F2においてUE100とのLTE通信を行うeNB200-20は、UE100とのRRC接続を維持しながら、特定周波数帯F2の無線状況を把握できる。よって、特定周波数帯F2の無線状況に応じて特定周波数帯F2を適切に利用できるため、特定周波数帯F2の一次利用者に干渉の影響を与えない範囲で特定周波数帯F2を利用することが可能となる。
 図12は、第2実施形態に係る無送信サブフレームを説明するための図である。
 図12に示すように、eNB200-20が取り扱う無線フレームに含まれる一部のサブフレームを、上りリンク及び下りリンクの両方の無送信(Blank)サブフレームに設定する。図12では、サブフレーム「SF3」及び「SF8」を無送信サブフレームに設定するケースを例示している。eNB200-20は、サブフレーム「SF3」及び「SF8」の期間において、特定周波数帯F2における無線状況を測定するキャリアセンスを行う。なお、サブフレーム「SF3」及び「SF8」以外の各サブフレームは、上りリンク(UL)用、下りリンク(DL)用、又はスペシャルサブフレームに設定されている。スペシャルサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの切り替えに使用されるサブフレームである。
 第2実施形態では、eNB200-10及びeNB200-20は同期しており、eNB200-20が複数存在する場合には、時間方向における無送信サブフレームの位置が複数のeNB200-20で揃っている。
 第2実施形態では、eNB200-20は、キャリアセンスに基づいて、LTE通信よりも優先的に特定周波数帯F2を利用するよう規定された一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、自eNB200-20の運用方法を変更する。運用方法の変更とは、自eNB200-20(特定周波数帯F2)の運用を停止することである。或いは、特定周波数帯F2が複数の周波数帯を含む場合に、自eNB200-20が利用する周波数帯を、一次利用者による通信が開始された周波数帯から、一次利用者による通信が開始されていない他の周波数帯に変更してもよい。よって、特定周波数帯F2の一次利用者に干渉の影響を与えない範囲で自eNB200-20を運用できる。
 eNB200-20は、キャリアセンスに基づいて一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、特定周波数帯F2の利用停止を決定し、その旨をeNB200-10に通知してもよい。例えば、eNB200-20は、eNB200-10と共に二重接続方式の通信をUE100と行っている際に、特定周波数帯F2の利用停止を決定すると、その旨を当該eNB200-10に通知する。これにより、eNB200-10は、二重接続を解除するといった制御を行うことができる。
 或いは、eNB200-20は、キャリアセンスに基づいて一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、特定周波数帯F2の利用停止を決定し、自eNB200-20からeNB200-10へのUE100のハンドオーバを行ってもよい。これにより、UE100のLTE通信が途絶することを防ぐことができる。
 次に、第2実施形態に係る動作シーケンスを説明する。図13は、第2実施形態に係る動作シーケンスを示すシーケンス図である。図13の初期状態において、eNB200-20は自身(特定周波数帯F2)の運用を停止している状態である。また、UE100は、eNB200-10とのRRC接続を確立した状態(RRCコネクティッド状態)であるが、eNB200-20をSeNBとする二重接続を未だ開始していないと仮定する。
 図13に示すように、ステップS201において、eNB200-20は、特定周波数帯F2における無線状況を測定するキャリアセンスを行う。
 ステップS202において、eNB200-20は、キャリアセンスに基づいて、自eNB200-20(特定周波数帯F2)の運用を開始可能であるか否かを判断する。ここでは、開始可能であると判断したと仮定して、説明を進める。
 ステップS203において、eNB200-20は、自eNB200-20(特定周波数帯F2)の運用を開始する。
 ステップS204において、eNB200-20は、自eNB200-20(特定周波数帯F2)の運用を開始することを示す通知をeNB200-10に送信する。
 ステップS205において、UE100は、特定周波数帯F2に関する能力情報(Capability Indication)をeNB200-10に送信する。eNB200-10は、UE100から受信した能力情報に基づいて、二重接続方式の通信をUE100に開始させると判断する。
 ステップS206において、eNB200-10は、eNB200-20をSeNBとして設定するための設定情報(Dual connectivity activation)をUE100に送信する。また、ステップS207において、eNB200-10は、eNB200-20をSeNBとして追加するための追加情報(Dual connectivity activation)をeNB200-20に送信する。なお、ステップS206及びS207の順番は逆であってもよい。
 ステップS208において、eNB200-20は、図12に示すようなTDD無線フレーム構成(New TDD configuration)をUE100に通知し、UE100とのTDD方式のLTE通信を行う。UE100は、通知されたTDD無線フレーム構成に基づいて、無送信サブフレームにおいて上りリンクの無線信号の送信を停止する。
 ステップS209において、eNB200-20は、無送信サブフレームにおいて、特定周波数帯F2における無線状況を測定するキャリアセンスを行う。
 ステップS210において、eNB200-20は、キャリアセンスに基づいて、自eNB200-20(特定周波数帯F2)の運用を継続可能であるか否かを判断する。ここでは、継続不能であると判断したと仮定して、説明を進める。
 ステップS211において、eNB200-20は、自eNB200-20(特定周波数帯F2)の運用を終了することを示す通知をeNB200-10に送信する。
 ステップS212において、eNB200-10は、eNB200-20をSeNBから外すための解除要求(Dual connectivity deactivation)をUE100に送信する。UE100は、SeNBの設定を解除する。
 ステップS213において、eNB200-20は、自eNB200-20(特定周波数帯F2)の運用を終了する。
 このように、第2実施形態では、特定周波数帯F2の一次利用者に干渉の影響を与えない範囲でeNB200-20を運用できるため、特定周波数帯の有効活用を図ることができる。
 [その他の実施形態]
 上述した第1実施形態では、RRH250が設けられる適用シナリオにおいて、特定周波数帯の測定主体がUE100(eNB200配下)であり、特定周波数帯が下りリンク専用であり、キャリアアグリゲーション(CA)を適用するケースを例示した。また、上述した第2実施形態では、eNB200-20が設けられる適用シナリオにおいて、特定周波数帯の測定主体がeNB200-20であり、特定周波数帯に新たなTDD無線フレーム構成を適用し、かつ二重接続(Dual Connectivity)を適用するケースを例示した。しかしながら、第1実施形態及び第2実施形態の何れも、そのような組み合わせに限定されるものではない。また、第1実施形態及び第2実施形態は、相互に組み合わせて実施可能である。例えば、第2実施形態のようにeNB200-20が設けられる適用シナリオにおいて、第1実施形態に係る特定周波数帯の測定手法を適用し、特定周波数帯の測定主体をUE100(eNB200-10配下)としてもよい。また、第1実施形態のようにRRH250が設けられる適用シナリオにおいて、第2実施形態に係る新たなTDD無線フレーム構成を特定周波数帯に適用してもよい。
 上述した第2実施形態では、eNB200-20が複数のオペレータにより共用されるケースを例示したが、eNB200-20が単一のオペレータにより使用されてもよい。
 上述した各実施形態では、特定周波数帯がライセンスドシェアドバンドであるケースを主として想定していた。しかしながら、特定周波数帯は、2.4GHz帯などのISM(Industry-Science-Medical)バンド、すなわちアンライセンスドバンドであってもよい。
 上述した各実施形態では、移動体通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
 日本国特許出願第2014-032297号(2014年2月21日出願)の全内容が、参照により本願明細書に組み込まれている。
 本発明は、無線通信分野において有用である。

Claims (19)

  1.  移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯においてユーザ端末との移動体通信を行う基地局を備え、
     前記基地局は、複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信し、
     前記ユーザ端末は、前記特別な設定情報に基づいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定し、測定結果に関する報告を前記基地局に送信することを特徴とする移動体通信システム。
  2.  前記基地局により運用される遠隔無線装置をさらに備え、
     前記遠隔無線装置は、前記特定周波数帯における前記ユーザ端末との移動体通信をサポートしていることを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  3.  前記基地局は、前記遠隔無線装置の運用を開始するよりも前において、前記特定周波数帯の利用を開始可能であるか否かを判断するために、前記特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信し、かつ前記報告を前記ユーザ端末から受信することを特徴とする請求項2に記載の移動体通信システム。
  4.  前記ユーザ端末は、複数の周波数帯を同時に移動体通信に利用するキャリアアグリゲーションをサポートしており、
     前記キャリアアグリゲーションにおいて、前記一般周波数帯がプライマリセルとして利用され、前記特定周波数帯がセカンダリセルとして利用されることを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  5.  前記基地局は、前記遠隔無線装置の運用を開始した後において、前記特定周波数帯の利用を継続可能であるか否かを判断するために、前記特定周波数帯を前記セカンダリセルとして利用する前記ユーザ端末に対して前記特別な設定情報を送信し、かつ前記報告を前記ユーザ端末から受信することを特徴とする請求項4に記載の移動体通信システム。
  6.  前記基地局は、前記遠隔無線装置の運用を開始した後において前記遠隔無線装置からの送信を定期的に停止しており、前記遠隔無線装置からの送信を停止する期間内で前記特定周波数帯における無線状況を前記ユーザ端末に測定させることを特徴とする請求項5に記載の移動体通信システム。
  7.  前記基地局は、前記報告に基づいて、前記移動体通信よりも優先的に前記特定周波数帯を利用するよう規定された一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、前記遠隔無線装置の運用方法を変更することを特徴とする請求項5に記載の移動体通信システム。
  8.  前記基地局は、前記特別な設定情報とは別に、前記一般周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための通常の設定情報を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  9.  前記特別な設定情報は、測定頻度を示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  10.  前記特定周波数帯における前記移動体通信をサポートしている前記ユーザ端末は、前記特定周波数帯に関する能力情報を前記基地局に送信し、
     前記基地局は、前記能力情報に基づいて、前記特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の移動体通信システム。
  11.  移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯においてユーザ端末との移動体通信を行う基地局であって、
     複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報を前記ユーザ端末に送信する送信部を備えることを特徴とする基地局。
  12.  移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯において基地局との移動体通信を行うユーザ端末であって、
     複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯における無線状況の測定及び報告を設定するための特別な設定情報を前記基地局から受信する受信部と、
     前記特別な設定情報に基づいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定し、測定結果に関する報告を前記基地局に送信する制御部と、を備えることを特徴とするユーザ端末。
  13.  複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、ユーザ端末との移動体通信を行う特定基地局を備え、
     前記複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含み、
     前記特定基地局は、前記無送信サブフレームにおいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定するキャリアセンスを行うことを特徴とする移動体通信システム。
  14.  前記特定基地局は、前記TDD無線フレーム構成を前記ユーザ端末に通知しており、
     前記ユーザ端末は、前記通知されたTDD無線フレーム構成に基づいて、前記無送信サブフレームにおいて前記上りリンクの無線信号の送信を停止することを特徴とする請求項13に記載の移動体通信システム。
  15.  前記移動体ネットワークオペレータにより使用される前記特定基地局が複数存在する場合に、複数の特定基地局は、同期がとられており、かつ、時間方向における前記無送信サブフレームの位置が揃っていることを特徴とする請求項13に記載の移動体通信システム。
  16.  前記特定基地局は、前記キャリアセンスに基づいて、前記移動体通信よりも優先的に前記特定周波数帯を利用するよう規定された一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、自特定基地局の運用方法を変更することを特徴とする請求項13に記載の移動体通信システム。
  17.  前記移動体ネットワークオペレータに免許が付与された一般周波数帯において移動体通信を行う一般基地局をさらに備え、
     前記特定基地局は、前記キャリアセンスに基づいて前記一次利用者による通信が開始されたと判断される場合に、前記特定周波数帯の利用停止を決定し、その旨を前記一般基地局に通知する、又は前記特定周波数帯から前記一般基地局への前記ユーザ端末のハンドオーバを行うことを特徴とする請求項16に記載の移動体通信システム。
  18.  複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、ユーザ端末との移動体通信を行う特定基地局であって、
     前記複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含み、
     前記特定基地局は、前記無送信サブフレームにおいて、前記特定周波数帯における無線状況を測定するキャリアセンスを行う制御部を備えることを特徴とする移動体通信システム。
  19.  複数の移動体ネットワークオペレータ又は複数の通信システムが共用する特定周波数帯において、複数のサブフレームからなるTDD無線フレーム構成を用いて、特定基地局との移動体通信を行うユーザ端末であって、
     前記複数のサブフレームは、上りリンク及び下りリンクの両方が無送信となる無送信サブフレームを含み、
     前記ユーザ端末は、前記TDD無線フレーム構成を前記特定基地局から通知されると、当該通知されたTDD無線フレーム構成に基づいて、前記無送信サブフレームにおいて前記上りリンクの無線信号の送信を停止する制御部を備えることを特徴とするユーザ端末。
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