JP2011249964A - 通信システム、移動局装置、基地局装置、測定方法及び集積回路 - Google Patents

通信システム、移動局装置、基地局装置、測定方法及び集積回路 Download PDF

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Abstract

【課題】移動局装置と基地局装置との間で効率的に測定ギャップを設定すること。
【解決手段】複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された複数の周波数帯域のセルを同時に用いて基地局装置と無線接続する移動局装置から構成される通信システムにおいて、基地局装置は、移動局装置に対して周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定し、移動局装置は、移動局装置の受信能力に基づき、設定された複数の周波数帯域を測定するために少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否かを判断し、判断結果を示すギャップ要否情報を生成して基地局装置に対して送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、通信システム、移動局装置、基地局装置、測定方法及び集積回路に関し、特に、移動局装置が設定された複数の周波数帯域を同時に用いて基地局装置と無線接続している場合の周波数帯域の測定方法に関する。
標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)通信方式やリソースブロックと呼ばれる所定の周波数・時間単位の柔軟なスケジューリングの採用によって、高速な通信を実現させたEvolved Universal Terrestrial Radio Access(以降EUTRAと称する)が検討され、更にその発展形であるAdvanced EUTRA(LTE-Advancedとも称される)の検討が進められている。
Advanced EUTRAでは、EUTRAとの互換性を維持しつつ、より高速なデータ伝送が可能な技術として、キャリア・アグリゲーション(Carrier Aggregation)が提案されている。キャリア・アグリゲーションとは、複数の異なる周波数帯域(キャリア周波数、コンポーネントキャリア(Component Carrier)とも称する)で送信された送信装置のデータを、異なる周波数帯域に対応する受信装置においてそれぞれ受信することで、データレートを向上させる技術である。なお、以後は下りリンク送信における受信装置のことを移動局装置、下りリンク送信における送信装置のことを基地局装置と記載し、上りリンク送信における受信装置のことを基地局装置、上りリンク送信における送信装置のことを移動局装置と記載するが、本発明の適用範囲はこれらの装置に限定する必要は無い。
Advanced EUTRAの移動局装置(以後、移動局装置と称する)は、複数のコンポーネントキャリアの受信、及び測定を行なう必要があることから、EUTRAよりも広範囲の受信機器または複数の受信機器を備えることが想定される。例えば、EUTRAに適用される周波数帯域幅は最大20MHzであったが、Advanced EUTRAでは、キャリア・アグリゲーションによって周波数帯域幅が最大100MHzにまで拡張される。
このとき、移動局装置の受信機器の構成として、100MHzの受信機器を一つ備えても良いし、20MHzの受信機器を5つ備えることも可能である。このように、移動局装置毎に異なる受信機器の構成が可能な場合、従来の一つの受信機器の構成とは異なる測定制御が必要になることが指摘されている。受信機器は、受信アンテナと無線ベースバンド処理部とを含む。
非特許文献1では、キャリア・アグリゲーション中の移動局装置の異周波数測定に関して、移動局装置能力(UE capability)と、無線周波数チェイン(Radio Frequency Chain)設定に基づいて、測定ギャップ(Measurement gap)無しで異周波数測定が可能な場合と測定ギャップが必要な場合が存在することを示されている。移動局装置能力は、特に受信能力(受信可能な周波数バンドや測定可能な周波数帯域に関する能力)が考慮される。
無線周波数チェインとは、移動局装置における、ある周波数バンドの最大の受信帯域幅と受信機器の構成の組み合わせを示し、複数の無線周波数チェインが設定可能であっても良い。測定ギャップとは、移動局装置がある周波数帯域のセルの受信処理を停止して、別の周波数帯域の測定を行なうために必要であり、移動局装置に対するデータパケットの割り当てがないことを保障する区間である。
例えば、移動局装置が2つの受信機器を備えており、一方(無線周波数チェイン_1)は800MHz帯および2GHz帯で60MHzの周波数帯域幅が受信可能であり、もう一方(無線周波数チェイン_2)は2GHz帯で40MHzの周波数帯域幅を受信可能である場合であって、2GHz帯において20MHzの周波数帯域を3つ同時に受信したい場合(つまり、60MHzの受信帯域幅が必要な場合)、移動局装置は、無線周波数チェイン_1を選択し、当該無線周波数チェイン_1の受信機器を動作して60MHzの受信処理を行うことも可能であるし、無線周波数チェイン_1の受信機器で20MHzを受信し、残る40MHzを無線周波数チェイン_2の受信機器で受信することも可能である。
非特許文献2では、移動局装置の受信機器の構成を通知するために、移動局装置能力(UE capability)を拡張し、無線周波数チェインの数、各無線周波数チェインで受信可能な周波数バンド、各無線周波数チェインで受信可能なコンポーネントキャリアの数を新たに基地局装置に送信し、異周波数測定において測定ギャップが必要かどうかを通知することが示されている。
R2−102499,NTT DoCoMo,3GPP TSG−RAN WG2 Meeting #69bis,Beijing,China,12th−16th April 2010 R4−101840,Samsung,3GPP TSG−RAN WG4 Meeting #55,Montreal,Canada,10th−14th May 2010
非特許文献1は、移動局装置が異周波数測定のために測定ギャップを必要としているのかどうかを基地局装置がどのように判断すべきかについて記載されていない。
非特許文献2は、基地局装置が通知された当該移動局装置の移動局装置能力に基づいて測定ギャップの必要可否を推測することができるが、実際に移動局装置が動作させている受信機器までは分からない。そのため、移動局装置が異周波数測定のために測定ギャップが必要な場合であっても、基地局装置が測定ギャップを割り当てないという問題が生じる。
上記の課題を鑑みて、本発明は、移動局装置が設定された複数の周波数帯域を同時に用いて基地局装置と無線接続している場合に、移動局装置と基地局装置との間で効率的に測定ギャップを設定することが可能な通信システム、移動局装置、基地局装置、測定方法及び集積回路を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の通信システムは、複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置から構成される通信システムであって、前記基地局装置は、前記移動局装置に対して周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定し、前記移動局装置は、前記移動局装置の受信能力に基づき、前記設定された複数の周波数帯域を測定するために少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否かを判断し、前記判断結果を示すギャップ要否情報を生成して前記基地局装置に対して送信することを特徴とする。
(2)また、本発明の通信システムにおいて、前記移動局装置は、前記設定された複数の周波数帯域が一つの無線周波数チェインで受信可能である場合に、周波数帯域の受信処理を停止する必要がないと判断することを特徴とする。
(3)また、本発明の通信システムにおいて、前記移動局装置は、前記設定された複数の周波数帯域が複数の無線周波数チェインで受信可能である場合に、周波数帯域の受信処理を停止する必要がないと判断することを特徴とする。
(4)また、本発明の通信システムにおいて、前記移動局装置は、前記設定された複数の周波数帯域が一つまたは複数の無線周波数チェインで受信可能でない場合に、少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があると判断することを特徴とする。
(5)また、本発明の通信システムにおいて、前記移動局装置は、受信処理を停止する少なくとも一つの周波数帯域に対して測定ギャップの設定が必要なことを示す情報を前記ギャップ要否情報として設定することを特徴とする。
(6)また、本発明の通信システムにおいて、前記ギャップ要否情報は、RRC接続再設定完了メッセージに含まれることを特徴とする。
(7)また、本発明の通信システムにおいて、前記ギャップ要否情報は、測定設定完了メッセージに含まれることを特徴とする。
(8)また、本発明の移動局装置は、複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置から構成される通信システムにおける移動局装置であって、前記基地局装置から受信した複数の周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定し、前記移動局装置の受信能力に基づき、前記設定された複数の周波数帯域を測定するために少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否かを判断し、前記判断結果を示すギャップ要否情報を生成して前記基地局装置に対して送信することを特徴とする。
(9)また、本発明の移動局装置は、前記設定された複数の周波数帯域が一つの無線周波数チェインで受信可能である場合に、周波数帯域の受信処理を停止する必要がないと判断することを特徴とする。
(10)また、本発明の移動局装置は、前記設定された複数の周波数帯域が複数の無線周波数チェインで受信可能である場合に、周波数帯域の受信処理を停止する必要がないと判断することを特徴とする。
(11)また、本発明の移動局装置は、前記設定された複数の周波数帯域が一つまたは複数の無線周波数チェインで受信可能でない場合に、少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があると判断することを特徴とする。
(12)また、本発明の移動局装置は、受信処理を停止する少なくとも一つの周波数帯域に対して測定ギャップの設定が必要なことを示す情報を前記ギャップ要否情報として設定することを特徴とする。
(13)また、本発明の基地局装置は、複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置から構成される通信システムにおける基地局装置であって、前記移動局装置に対して周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定し、前記設定した周波数帯域に対して少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否か示すギャップ要否情報を前記移動局装置から受信し、前記ギャップ要否情報が示す周波数帯域に対して測定ギャップを設定することを特徴とする。
(14)また、本発明の移動局装置の測定方法は、複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置の測定方法であって、前記基地局装置から受信した複数の周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定し、前記移動局装置の受信能力に基づき、前記設定された複数の周波数帯域を測定するために少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否かを判断し、前記判断結果を示すギャップ要否情報を生成して前記基地局装置に対して送信することを特徴とする。
(15)また、本発明の移動局装置に実装される集積回路は、複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置に実装されることにより、前記移動局装置に複数の機能を発揮させる集積回路であって、前記基地局装置から受信した複数の周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定する機能と、前記移動局装置の受信能力に基づき、前記設定された複数の周波数帯域を測定するために少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否かを判断する機能と、前記判断結果を示すギャップ要否情報を生成して前記基地局装置に対して送信する機能と、を含む一連の機能を、前記移動局装置に発揮させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、移動局装置が設定された複数の周波数帯域を同時に用いて基地局装置と無線接続している場合に、移動局装置と基地局装置とで測定ギャップの必要性の判断を一致させることが可能な通信システム、移動局装置、基地局装置、測定方法及び集積回路を提供することが出来る。
本発明の実施形態に係る移動局装置1の一例を示したブロック図である。 本発明の実施形態に係る基地局装置2の一例を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局装置1が移動局装置能力を通知する方法について示したシーケンスチャート図の一例である。 本発明の第1の実施形態に係る移動局装置1が異周波数測定を行なう際に測定ギャップの必要性を基地局装置2へ通知する方法について示したシーケンスチャート図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動局装置1が異周波数測定を行なう際に測定ギャップの必要性を基地局装置2へ通知する方法について示したシーケンスチャート図である。 本発明の第2の実施形態に係る移動局装置1が異周波数測定を行なう際に測定ギャップの必要性を基地局装置2へ通知する方法について示した別のシーケンスチャート図である。 本発明の実施形態に係る通信ネットワーク構成の一例を示す図である。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明に関する物理チャネル、キャリア・アグリゲーションについて説明する。
[物理チャネル]
EUTRA及びAdvanced EUTRAで使用される物理チャネル(または物理シグナル)について説明を行なう。物理チャネルは、基地局装置から移動局装置へ送信される下りリンクにおける下りリンクチャネルと、移動局装置から基地局装置へ送信される上りリンクにおける上りリンクチャネルとが存在する。物理チャネルは、EUTRA、及びAdvanced EUTRAにおいて、今後追加、または、その構造が変更される可能性もあるが、変更された場合でも本発明の各実施形態の説明には影響しない。
同期シグナル(Synchronization Signals)は、3種類のプライマリ同期シグナルと、周波数バンドで互い違いに配置される31種類の符号から構成されるセカンダリ同期シグナルとで構成され、プライマリ同期シグナルとセカンダリ同期シグナルの信号の組み合わせによって、基地局装置を識別する504通りのセル識別子(セルID、PCI; Physical Cell Identifier)と、無線同期のためのフレームタイミングが示される。移動局装置は、セルサーチによって受信した同期シグナルのセルIDを特定する。
物理報知情報チャネル(PBCH; Physical Broadcast Channel)は、セル内の移動局装置で共通に用いられる制御パラメータ(報知情報(システム情報);System information)を通知する目的で送信される。物理報知情報チャネルで通知されない報知情報は、下りリンク制御チャネルで無線リソースが通知され、下りリンクデータチャネルを用いてレイヤ3メッセージ(システムインフォメーション)で送信される。報知情報として、セル個別の識別子を示すセルグローバル識別子(CGI; Cell Global Identifier)、ページングによる待ち受けエリアを管理するトラッキングエリア識別子(TAI; Tracking Area Identifier)、セルの周波数帯域幅や下りリンクと上りリンクの周波数帯域の対応関係などが通知される。
下りリンクリファレンスシグナルは、セル毎に所定の電力で送信されるパイロットシグナルである。また、下りリンクリファレンスシグナルは、所定の規則に基づき周波数・時間位置で周期的に繰り返される既知の信号である。移動局装置は、下りリンクリファレンスシグナルを受信することでセル毎の受信品質を測定する。また、移動局装置は、下りリンクリファレンスシグナルと同時に送信される下りリンク制御チャネル、または下りリンクデータチャネルの復調のための参照用の信号としても下りリンクリファレンスシグナルを使用する。下りリンクリファレンスシグナルに使用される系列は、セル毎に識別可能な系列が用いられる。なお、下りリンクリファレンスシグナルはセル固有RS(Cell-specific reference signals)と記載される場合もあるが、その用途と意味は同じである。
下りリンク制御チャネル(PDCCH; Physical Downlink Control Channel)は、各サブフレームの先頭からいくつかのOFDMシンボルで送信され、移動局装置に対して基地局装置のスケジューリングに従った無線リソース割当て情報や、送信電力の増減の調整量を指示する目的で使用される。移動局装置は、下りリンクデータや下りリンク制御データであるレイヤ3メッセージ(ページング、ハンドオーバーコマンドなど)を送受信する前に自局宛の下りリンク制御チャネルを監視(モニタ)し、自局宛の下りリンク制御チャネルを受信することで、送信時には上りリンクグラント、受信時には下りリンクグラントと呼ばれる無線リソース割当て情報を取得する必要がある。
下りリンクデータチャネル(PDSCH; Physical Downlink Shared Channel)は、下りリンクデータの他、下りリンク制御データであるレイヤ3メッセージとしてページングや報知情報を通知するためにも使用される。下りリンクデータチャネルの無線リソース割当て情報は、下りリンク制御チャネルで示される。
上りリンクデータチャネル(PUSCH; Physical Uplink Shared Channel)は、主に上りリンクデータと上りリンク制御データを送信し、下りリンクの受信品質やACK/NACKなどの制御データを含めることも可能である。また、下りリンクと同様に上りリンクデータチャネルの無線リソース割当て情報は、下りリンク制御チャネルで示される。
ランダムアクセスチャネル(PRACH; Physical Random Access Channel)は、プリアンブル系列を通知するために使用されるチャネルであり、ガードタイムを持つ。ランダムアクセスチャネルは、移動局装置の基地局装置へのアクセス手段として用いられる。移動局装置は、上りリンク制御チャネル未設定時の送信データのスケジューリング要求や、上りリンク送信タイミングを基地局装置の受信タイミングウィンドウに合わせるために必要な送信タイミング調整情報の要求にランダムアクセスチャネルを用いる。送信タイミング調整情報を受信した移動局装置は、送信タイミング調整情報の有効時間を設定し、有効時間中は送信タイミング調整状態、有効期間外は、送信タイミング非調整状態として状態を管理する。基地局装置は、移動局装置に対して個別プリアンブル系列(Dedicated preamble)を割り当てて、ランダムアクセスを開始させることも可能である。なお、それ以外の物理チャネルは、本発明の各実施形態に関わらないため詳細な説明は省略する。
[キャリア・アグリゲーション]
キャリア・アグリゲーションとは、複数の異なる上りリンクまたは下りリンクの周波数帯域(コンポーネントキャリア)を集約(アグリゲーション)して一つの周波数帯域のように扱う技術である。例えば、キャリア・アグリゲーションによって周波数帯域幅が20MHzのコンポーネントキャリアを5つ集約した場合、移動局装置は100MHzの周波数帯域幅とみなしてアクセスすることが可能となる。なお、集約するコンポーネントキャリアは連続した周波数帯域であっても、全てまたは一部が不連続となる周波数帯域であってもよい。例えば、使用可能な周波数帯域が800MHz帯域、2.4GHz帯域、3.4GHz帯域である場合、ある一つのコンポーネントキャリアが800MHz帯域、別のコンポーネントキャリアが2GHz帯域、さらに別のコンポーネントキャリアが3.4GHz帯域で送信されていてもよい。
また、同一周波数帯域、例えば2.4GHz帯域内の連続または不連続のコンポーネントキャリアを集約することも可能である。各コンポーネントキャリアの周波数帯域幅は20MHzより狭い周波数帯域幅であっても良く、各々異なっていても良い。
基地局装置は、移動局装置の送信データバッファ量や移動局装置の受信品質、セル内の負荷やQoSなどの種々の要因に基づいて、移動局装置に割り当てる上りリンクまたは下りリンクのコンポーネントキャリアの数を増減することができる。
また、コンポーネントキャリアは、プライマリコンポーネントキャリア(PCC;Primary Component Carrier)とセカンダリコンポーネントキャリア(SCC;Secondary Component Carrier)とに識別される。プライマリコンポーネントキャリアとは、典型的には報知情報で指示される一組の上りリンクコンポーネントキャリアと下りリンクコンポーネントキャリアから成り、移動局装置が測定制御や下りリンクの無線リンク障害(Radio Link Faiure)の検出、及び上りリンク制御チャネルの送信の基準となる周波数帯域である。基地局装置は、プライマリコンポーネントキャリアは、移動局装置毎に設定することも出来る。
セカンダリコンポーネントキャリアとは、プライマリコンポーネントキャリア以外の移動局装置に割り当てられた周波数帯域のことである。移動局装置は、セカンダリコンポーネントキャリアで無線リンク障害を検出する必要は無い。基地局装置は、移動局装置に対し、省電力化のために割り当てたセカンダリコンポーネントキャリアの活性化/不活性化(アクティベーション/ディアクティベーション)を指示することも出来る。移動局装置は、活性化されたセカンダリコンポーネントキャリアのセルにおいてのみ下りリンク制御チャネルを監視して下りリンクデータチャネルの受信を試み、不活性化されたセカンダリコンポーネントキャリアのセルでは、下りリンク制御チャネルを監視せずに受信品質の測定のみを行なうことも出来る。
すなわち、移動局装置は、コンポーネントキャリアの状態を、(1)設定され活性化された状態、(2)設定されたが不活性の状態、(3)設定されていない状態、に分類して管理する。また、セカンダリコンポーネントキャリアの活性化/不活性化という状態を省略することで、移動局装置は、単純にセカンダリコンポーネントキャリアが設定されたか否かという2つの状態だけを管理するような構成であっても良い。
[本発明の通信ネットワーク構成の例]
図7は、本発明の実施形態に係る通信ネットワーク構成の一例を示す図である。移動局装置1は、キャリア・アグリゲーションによって複数の周波数帯域(コンポーネントキャリア、Band1~Band3)のセルを同時に用いて基地局装置2と無線接続することが可能な場合、通信ネットワーク構成としては、ある一つの基地局装置2が複数の周波数帯域毎に送信装置11〜13(及び図示しない受信装置21〜23)を備えており、各周波数帯域のセルの制御を一つの基地局装置2で行なう構成が制御の簡略化の観点から好適である。ただし、複数の周波数帯域が連続する周波数帯域であるなどの理由で、基地局装置2が一つの送信装置で複数の周波数帯域の送信を行なう構成であっても構わない。基地局装置2の送信装置によって制御される各周波数帯域の通信可能範囲はセルとしてみなされ、空間的に同一のエリアに存在する。このとき、各周波数帯域がカバーするエリア(セル)はそれぞれ異なる広さ、異なる形状であっても良い。また、複数の基地局装置2でキャリア・アグリゲーションされる周波数帯域を管理し、上位の制御局装置が、複数の基地局装置2を管理する通信ネットワーク構成であっても良い。
移動局装置1に設定されたプライマリコンポーネントキャリアのセルは、プライマリサービングセル(Primary Serving Cell、または単にサービングセル(Serving Cell)と称する)であり、セカンダリコンポーネントキャリアのセルはセカンダリサービングセル(Secondary Serving Cell)である。すなわち、キャリア・アグリゲーションを行なう移動局装置1は、プライマリサービングセルと一つまたは複数のセカンダリサービングセルとを介して基地局装置2と接続される。
なお、3GPPが規定する第3世代の基地局装置2はノードB(NodeB)と称され、EUTRA及びAdvanced EUTRAにおける基地局装置2はイーノードB(eNodeB)と称される。基地局装置2は移動局装置1が通信可能なエリアであるセルを管理し、セルは移動局装置1と通信可能なエリアの大きさに応じてフェムトセルやピコセル、ナノセルとも称される。また、移動局装置1がある基地局装置2と通信可能であるとき、その基地局装置2のセルは移動局装置1の在圏セルであり、その他の基地局装置2のセルは周辺セルと称される。
後述する記載において、基地局装置2が形成するコンポーネントキャリアの周波数でカバーされるエリアのことをそれぞれセルと称して説明するが、これは実際に運用される通信システムにおけるセルの定義とは異なる可能性があることに注意する。例えば、ある通信システムでは、キャリア・アグリゲーションによって用いられるコンポーネントキャリアの一部のことを、セルではなく単なる追加の無線リソースと定義するかもしれない。本発明でコンポーネントキャリアをセルと称することで、実際に運用される通信システムにおけるセルの定義と異なる場合が発生したとしても、本発明の主旨には影響しない。なお、移動局装置1は、リレー局装置(またはリピーター)を介して基地局装置2と無線接続されても良い。
以上の事項を考慮しつつ、以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明の説明において、本発明に関連した公知の機能や構成についての具体的な説明が、本発明の要旨を不明瞭にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について以下に説明する。本実施形態は、キャリア・アグリゲーション中の移動局装置1が、コンポーネントキャリアの割り当て後に測定ギャップが必要な周波数帯域を基地局装置に通知する方法に関する。
図1は、本発明の実施形態に係る移動局装置1の一例を示すブロック図である。本移動局装置1は、受信部101、復調部102、復号部103、測定処理部104、制御部105、ランダムアクセス処理部106、符号部107、変調部108、送信部109、上位レイヤ110から構成される。受信に先立ち、上位レイヤ110より制御部105へ移動局装置制御情報が入力され、受信に関する移動局装置制御情報が受信制御情報として、受信部101、復調部102、復号部103、測定処理部104へ適切に入力される。受信制御情報は、受信スケジュール情報として、復調情報、復号化情報、受信周波数帯域の情報、各チャネルに関する受信タイミング、多重方法、無線リソース配置情報などの情報が含まれている。
受信信号は、一つ以上のアンテナ(図示せず)を介して受信部101において受信される。受信部101は、受信制御情報で通知された周波数帯域で信号を受信する。受信部101は受信信号のベースバンド処理部を含む。受信信号は復調部102へと入力される。復調部102は、受信信号を復調して復号部103へと受信信号を入力する。復号部103は、受信制御情報に基づき受信信号を正しく復号する。復号部103は、受信信号を下りリンクトラフィックデータと下りリンク制御データに適切に分離し、それぞれ上位レイヤ110へ入力する。
また、復号部103は測定に関する復号した受信信号を測定処理部104へ入力する。測定処理部104は、セル毎の下りリンクリファレンスシグナルの受信品質の測定処理や、下りリンク制御チャネルまたは下りリンクデータチャネルの受信誤り率の測定処理を行ない、測定した受信品質をサンプル毎に平均化(フィルタリング)した下りリンク測定情報を生成し、下りリンク測定情報を上位レイヤ110へ出力する。また、測定処理部104は、得られた受信品質と下りリンク同期誤りの検出に用いる閾値(Qoutとも呼ばれる)とを比較し、必要に応じて下りリンク同期誤りを上位レイヤ110へ出力する。
また、送信に先立ち、上位レイヤ110より制御部105へ移動局装置制御情報が入力され、送信に関する移動局装置制御情報が送信制御情報として、ランダムアクセス処理部106、符号部107、変調部108、送信部109へ適切に入力される。送信制御情報は、送信信号の上りリンクスケジューリング情報として、符号化情報、変調情報、送信周波数帯域の情報、各チャネルに関する送信タイミング、多重方法、無線リソース配置情報などの情報が含まれている。ランダムアクセス処理部106には、上位レイヤ110からランダムアクセスに必要な無線リソース情報や最大送信回数などのランダムアクセスチャネルの送信に必要なランダムアクセス情報が入力される。また、ランダムアクセス処理部106は、ランダムアクセスチャネルの送信回数をカウントすることで、ランダムアクセス問題を検出した場合、ランダムアクセス問題が発生したことを示すランダムアクセス問題情報を上位レイヤ110へ通知する。
符号部107には、上位レイヤ110より上りリンクトラフィックデータと上りリンク制御データ、ランダムアクセス処理部106からランダムアクセスデータとが上りリンクチャネルに応じて適切に入力される。符号部107は送信制御情報に従い、各データを適切に符号化し、変調部108に出力する。変調部108は、符号部107からの入力を変調する。
送信部109は、変調部108の出力を周波数バンドにマッピングすると共に、周波数バンドの信号を時間領域の信号へ変換し、既定の周波数の搬送波にのせて電力増幅を行なうと共に送信する。上りリンク制御データが配置される上りリンクデータチャネルは、典型的にはレイヤ3メッセージ(無線リソース制御メッセージ;RRCメッセージ)を構成する。移動局装置1のRRCは上位レイヤ110の一部として存在する。また、ランダムアクセス処理部106は、移動局装置1のデータリンク層を管理するMAC(Medium Access Control)の一部として存在する。図1において、その他の移動局装置1の構成要素は本実施形態に関係ないため省略してある。
図2は、本発明の実施形態による基地局装置2の一例を示すブロック図である。本基地局装置2は、受信部201、復調部202、復号部203、制御部204、符号部205、変調部206、送信部207、ネットワーク信号処理部208、周辺情報管理部209、上位レイヤ210から構成される。
上位レイヤ210は、下りリンクトラフィックデータと下りリンク制御データを符号部205へ入力する。符号部205は、入力された各データを符号化し、変調部206へ入力する。変調部206は、符号化した信号の変調を行なう。また、変調部206において、変調された信号に対して下りリンクリファレンスシグナルが多重され、周波数バンドにマッピングされる。送信部207は、変調部206から出力された周波数バンドの信号を時間領域の信号へ変換し、変換した信号を既定の周波数の搬送波にのせて電力増幅を行なうと共に送信する。下りリンク制御データが配置される下りリンクデータチャネルは、典型的にはレイヤ3メッセージ(RRCメッセージ)を構成する。
また、受信部201は、移動局装置1からの受信信号をベースバンドのディジタル信号に変換する。ディジタル信号は、復調部202へ入力されて復調される。復調部202で復調された信号は続いて復号部203へ入力されて復号される。復号部203は、受信信号を上りリンクトラフィックデータと上りリンク制御データに適切に分離し、それぞれ上位レイヤ210へ入力する。
これら各ブロックの制御に必要な基地局装置制御情報は、上位レイヤ210より制御部204へ入力され、制御部204より送信に関連する基地局装置制御情報は送信制御情報として、符号部205、変調部206、送信部207の各ブロックに、受信に関連する基地局装置制御情報は受信制御情報として、受信部201、復調部202、復号部203の各ブロックに適切に入力される。
一方、ネットワーク信号処理部208は、基地局装置2間(または制御局装置(MME)、ゲートウェイ装置(Gateway)、リレー局装置)と基地局装置2との間の制御メッセージの送信または受信を行なう。制御メッセージはネットワーク回線を経由して送受信される。周辺情報管理部209は、送信先または送信元の基地局装置2(または制御局装置、ゲートウェイ装置、リレー局装置)を特定するためのネットワーク情報を管理する。ネットワーク情報は、例えばトラッキングエリア識別子(TAI)、セルグローバル識別子(CGI)、セル識別子(PCI)、ネットワークカラーコード、インターネットプロトコルアドレス(IPアドレス)などの各装置のネットワーク上でのアドレスを特定可能な情報から構成される。また、制御メッセージは、X2インターフェースと呼ばれる論理インターフェース上でやり取りされる。ネットワーク回線は、典型的には有線回線であるが、例えばリレー局装置と通信する場合は無線回線であっても良い。
周辺情報管理部209は、必要に応じてネットワーク信号処理部208にネットワーク情報を提供する。ネットワーク信号処理部208と周辺情報管理部209は上位レイヤが管理する。基地局装置2のRRCは、上位レイヤ210の一部として存在する。図2において、その他の基地局装置2の構成要素は本実施形態に関係ないため省略してある。
続いて、本実施形態の移動局装置1が基地局装置2に対して測定ギャップの必要性を通知する測定方法について説明を行なう。以下に示す測定方法は、移動局装置1の測定処理部104で行なわれる。
図3は、移動局装置1から基地局装置2に対し、移動局装置1の移動局装置能力を通知すること示したシーケンスチャート図である。また、図4は、本発明の第1の実施形態に係る移動局装置1が異周波数測定を行なう際に測定ギャップの必要性を基地局装置2へ通知する方法について示したシーケンスチャート図である。
移動局装置1は、キャリア・アグリゲーションとして複数の周波数帯域(コンポーネントキャリア)のセルが割り当てられる(allocate、configure)前、すなわち最大20MHzまでのある一つの周波数帯域のセルで基地局装置2と接続している状態において、移動局装置1が備える任意の受信機器を、割り当てられた周波数帯域を受信可能なように当該受信機器の無線周波数チェインの中心周波数を調整(tune)する。そして、移動局装置1と基地局装置2とが通信を開始する状態(ステップS01)において、好ましくはRRC接続を確立する段階において、移動局装置1の受信能力が移動局装置能力通知メッセージを用いて基地局装置2に対して通知される。また、移動局装置1は、前記移動局装置能力通知メッセージを基地局装置2ではなく更に上位の制御局装置に通知しても良い。
当該移動局装置1がキャリア・アグリゲーションを実行可能な場合、通知される移動局装置1の移動局装置能力(UE Capability)には、移動局装置1の受信能力として、無線周波数チェインの数、各無線周波数チェインで受信可能な周波数バンド、各無線周波数チェインで受信可能なコンポーネントキャリアの数、あるいは各無線周波数チェインの最大受信帯域幅の情報を含めることが出来る。
続いて、図4に示すように、基地局装置2は、移動局装置能力通知メッセージで通知された、移動局装置1の移動局装置能力に含まれる受信能力に基づいてキャリア・アグリゲーション設定を行なう(ステップS10)。そして、基地局装置2は、キャリア・アグリゲーションが必要であれば、下りリンクコンポーネントキャリア(図4の例ではDL_CC2)の追加(addition)をRRC接続再設定メッセージ用いて移動局装置1へ指示する(ステップS11)。なお、実際には下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2で運用されるセルがキャリア・アグリゲーションの対象セルとして指示され、移動局装置1は当該セルで通信を行なうことに注意する。
ここで、図4の基地局装置2は、キャリア・アグリゲーション可能な下りリンクコンポーネントキャリアとして2つの下りリンクコンポーネントキャリア(DL_CC1とDL_CC2)を管理している例を示しているが、2つ以上の下りリンクコンポーネントキャリアを管理していても良い。
なお、下りリンクコンポーネントキャリアを追加することによって、当然ながら当該下りリンクコンポーネントキャリアに対応する上りリンクコンポーネントキャリアが追加され、これら下りリンクコンポーネントキャリアと上りリンクコンポーネントキャリアのペアをセットとしたセル(セカンダリサービングセル)が移動局装置1に割り当てられることになるが、これらの設定については説明を省略する。
続いて移動局装置1は、無線周波数設定において指示された下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を追加すると共に、具備する受信機器の受信設定を更新する。(ステップS12)。具体的には、移動局装置1は、その移動局装置能力に応じて使用中の受信機器の中心周波数を再調整(retune)したり、未使用の新たな受信機器を作動したりする。移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を新たな無線周波数チェインを設定して受信する場合もあれば、既存の無線周波数チェインで受信する場合もある。移動局装置1は、指示された下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を受信するための設定を行なうが、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に対する測定設定(measurement configuration)を受信していないため、この時点では下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2の測定も受信も開始されていないことに注意する。すなわち、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2の状態は、設定されたが不活性の状態である。
また、ステップS12において、移動局装置1は、無線周波数設定を実施した後に追加した下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を受信するために測定ギャップが必要か否かの判断を行う。そして、移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に対して測定ギャップが必要か否かの情報(ギャップ要否情報)をRRC接続再設定完了メッセージに含めて基地局装置2へ送信する(ステップS13)。
典型的には、新たに受信機器を作動させる場合や、割り当てられた下りリンクコンポーネントキャリアが受信中の下りリンクコンポーネントキャリアに隣接する周波数帯域であり、無線周波数チェインの中心周波数の調整のみで受信可能である場合は、測定ギャップが不要である。また、典型的には、新たに作動させる受信機器が無く、割り当てられた下りリンクコンポーネントキャリアを受信するために、他の下りリンクコンポーネントキャリアの受信を一時中断する必要がある場合、測定ギャップが必要である。
ギャップ要否情報は、1ビットのオン/オフのフラグであっても良いし、ギャップが必要(または不要)なときのみに設定されるBoolean型のフラグであっても良い。複数同時に下りリンクコンポーネントキャリアが設定される場合、移動局装置1は、それぞれの下りリンクコンポーネントキャリアに対してギャップ要否情報を設定してRRC接続再設定完了メッセージを送信することも可能である。
RRC接続再設定完了メッセージを受信した基地局装置2は、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に関するギャップ要否情報に基づいて測定設定メッセージを移動局装置1へ送信する(ステップS14)。すなわち、基地局装置2は、測定ギャップが必要である場合、測定ギャップが必要であることを示す情報(測定ギャップ設定)を含めた測定設定メッセージを移動局装置1へ送信する。一方、基地局装置2は、測定ギャップが必要ない場合、測定設定メッセージに測定ギャップ設定を含めずに移動局装置1へ送信する。あるいは、基地局装置2は、測定ギャップが必要ない場合、測定設定メッセージに測定ギャップ情報が不要であることを示す情報を設定して移動局装置1へ送信する。
基地局装置2は、測定ギャップを用いた異周波数測定を移動局装置1に開始させる場合、測定ギャップ設定として、測定ギャップの周期を示すパターン設定と、測定ギャップの開始位置を示すオフセット情報とを少なくとも含めて送信する。
測定設定メッセージを受信した移動局装置1は、メッセージに含まれる測定設定に基づいた測定制御を開始すると共に、測定設定完了メッセージを基地局装置2へ送信する(ステップS15)。移動局装置1は、測定設定完了メッセージに測定ギャップ設定が含まれていた場合、測定ギャップを使用して下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2の測定を開始する。一方、測定設定完了メッセージに測定ギャップ設定が含まれていなかった場合、あるいは測定ギャップが不要であることを示す情報が設定されていた場合、移動局装置1は、移動局装置1の移動局装置能力に含まれる受信能力に基づいて調整した受信機器を用いて測定ギャップを設定せずに下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2の測定を開始する。
図3、4の各制御メッセージは、EUTRAで既存の制御メッセージを再利用しても良い。例えば、移動局装置能力通知メッセージはRRCConnectionSetupCompleteメッセージまたはNASメッセージを含むUL Infomation Transferメッセージ、RRC接続再設定メッセージおよび測定設定メッセージはRRC Connection Reconfigurationメッセージ、RRC接続再設定完了メッセージおよび測定設定完了メッセージはRRC Connection Reconfiguration Completeメッセージに必要なパラメータを追加するのみで再利用が可能である。
なお、基地局装置2は、移動局装置1に対して下りリンクコンポーネントキャリアを割り当てる場合の他、移動局装置1に対して新たに任意の周波数帯域を測定させるために本実施形態と同じ方法を使用することも可能である。この場合、基地局装置2は新たな任意の周波数帯域の周波数情報(中心周波数帯域や帯域幅など)のみを移動局装置1に通知し、前記周波数情報に基づいて、測定ギャップが必要かどうかの判断を移動局装置1が行い、その判断結果を基地局装置2に通知する。そして、基地局装置2は前記判断結果に基づき、測定ギャップ設定を含んだ、または含まない測定設定メッセージを送信する。
このように、第1の実施形態では、移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリア(及び対応する上りリンクコンポーネントキャリア)の設定がされた場合に、設定された当該下りリンクコンポーネントキャリアを測定するための測定ギャップの必要性の判断を行なう。また、移動局装置1は、測定ギャップの必要性の判断結果を基地局装置2へ通知する。基地局装置2は、通知された測定ギャップの必要性に基づいて、下りリンクコンポーネントキャリアの測定に際して測定ギャップを設定するか否かを判断する。そして、測定ギャップが必要な場合、基地局装置2は、測定ギャップ設定を含む測定設定メッセージを移動局装置1へ送信する。
以上のように、移動局装置1は、キャリア・アグリゲーションによって複数の下りリンクコンポーネントキャリアが設定される場合に、移動局装置1ごとに異なる受信機器の構成を取る場合であっても、基地局装置2は、設定した下りリンクコンポーネントキャリアの測定を行なうために測定ギャップが必要か否かを正確に判断することが出来る。そのため、基地局装置2が移動局装置1に対して無駄な測定ギャップを割り当てることによる通信の中断がなくなり、スループットが改善する。また、基地局装置2は、移動局装置1が測定ギャップを必要としている場合であっても、測定ギャップを設定しないという状態不一致がなくなり、効率的に測定ギャップを設定することができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について以下に説明する。第1の実施形態では、基地局装置2は移動局装置1からの情報に基づいて測定ギャップの設定を行なっていたが、本実施形態では、測定設定メッセージで予め測定ギャップの設定(または非設定)を行い、移動局装置1が測定設定に対して適宜情報を修正する方法について方法について説明する。本実施形態に用いる移動局装置1と基地局装置2の構成は、それぞれ図1と図2と同じ構成で良いため説明を省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る移動局装置1が異周波数測定を行なう際に測定ギャップの必要性を基地局装置2へ通知する方法について示したシーケンスチャート図である。なお、図5に示す本実施形態のシーケンスチャートが開始される前に、図3に示したように移動局装置1から基地局装置2に対して移動局装置1の移動局装置能力が通知される。
基地局装置2は、移動局装置能力通知メッセージで通知された、移動局装置1の移動局装置能力に含まれる受信能力に基づいて、異周波数測定を行なう場合に測定ギャップが必要か否かを判断する。そして、測定ギャップが必要であると判断した場合、割り当て可能な下りリンクコンポーネントキャリアに対する測定設定を通知する場合に、移動局装置1へ測定させる周波数帯域(図5の例ではDL_CC2)と、測定ギャップ設定とを含めた測定設定メッセージを送信する(ステップS20)。なお、実際には下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2で運用されるセルが測定対象セルとして指示され、移動局装置1は当該セルを測定することに注意する。
ここで、図5の基地局装置2は、キャリア・アグリゲーション可能な下りリンクコンポーネントキャリアとして2つの下りリンクコンポーネントキャリア(DL_CC1とDL_CC2)を管理している例を示しているが、2つ以上の下りリンクコンポーネントキャリアを管理していても良い。
続いて移動局装置1は、無線周波数設定において指示された下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に関する測定を開始するために、具備する受信機器の受信設定を更新する。(ステップS21)。具体的には、移動局装置1は、その移動局装置能力に応じて使用中の受信機器の中心周波数を再調整(retune)したり、未使用の新たな受信機器を作動したりする。移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を新たな無線周波数チェインを設定して測定する場合もあれば、既存の無線周波数チェインで測定する場合もある。移動局装置1は、指示された下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2の測定を開始するための測定設定を行なうが、この時点では下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2はキャリア・アグリゲーションの対象ではない。すなわち、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2の状態は、設定されていない状態である。
また、ステップS21において、移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を測定するために測定ギャップが必要か否かの判断を行う。そして、移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に対して測定ギャップが必要か否かの情報(ギャップ要否情報)を測定設定完了メッセージに含めて基地局装置2へ送信する(ステップS22)。
例えば、図5のステップS20に示すように、移動局装置1が基地局装置2から下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に対する測定ギャップ設定を受信している場合で、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を測定するために測定ギャップが必要であると判断した場合、移動局装置1は、測定設定完了メッセージに測定ギャップが必要であることを示す情報を含めて基地局装置2へ送信する。一方、移動局装置1が基地局装置2から下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に対する測定ギャップ設定を受信している場合で、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を測定するために測定ギャップが必要でないと判断した場合、移動局装置1は、測定設定完了メッセージに測定ギャップが必要でないことを示す情報を含めて基地局装置2へ送信する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る移動局装置1が異周波数測定を行なう際に測定ギャップの必要性を基地局装置2へ通知する別の方法について示したシーケンスチャート図である。なお、図6に示す本実施形態のシーケンスチャートが開始される前に、図3に示したように移動局装置1から基地局装置2に対して移動局装置1の移動局装置能力が通知される。
基地局装置2は、移動局装置能力通知メッセージで通知された、移動局装置1の移動局装置能力に含まれる受信能力に基づいて、異周波数測定を行なう場合に測定ギャップが必要か否かを判断する。そして、測定ギャップが不要であると判断した場合、割り当て可能な下りリンクコンポーネントキャリアに対する測定設定を通知する場合に、移動局装置1へ測定させる周波数帯域(図6の例ではDL_CC2)を含めて測定設定メッセージを送信する(ステップS30)。このとき、測定ギャップ設定は測定設定メッセージに含まれない。なお、実際には下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2で運用されるセルが測定対象セルとして指示され、移動局装置1は当該セルを測定することに注意する。
ここで、図6の基地局装置2は、キャリア・アグリゲーション可能な下りリンクコンポーネントキャリアとして2つの下りリンクコンポーネントキャリア(DL_CC1とDL_CC2)を管理している例を示しているが、2つ以上の下りリンクコンポーネントキャリアを管理していても良い。
続いて移動局装置1は、無線周波数設定において指示された下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に関する測定を開始するために、具備する受信機器の受信設定を更新する。(ステップS31)。具体的には、移動局装置1は、その移動局装置能力に応じて使用中の受信機器の中心周波数を再調整(retune)したり、未使用の新たな受信機器を作動したりする。移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を新たな無線周波数チェインを設定して測定する場合もあれば、既存の無線周波数チェインで測定する場合もある。移動局装置1は、指示された下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2の測定を開始するための測定設定を行なうが、この時点では下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2はキャリア・アグリゲーションの対象ではない。すなわち、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2の状態は、設定されていない状態である。
また、ステップS31において、移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を測定するために測定ギャップが必要か否かの判断を行う。そして、移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に対して測定ギャップが必要か否かの情報(ギャップ要否情報)を測定設定完了メッセージに含めて基地局装置2へ送信する(ステップS32)。
例えば、図6のステップS30に示すように、移動局装置1が基地局装置2から下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に対する測定ギャップ設定を受信していない場合で、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を測定するために測定ギャップが必要であると判断した場合、移動局装置1は、測定設定完了メッセージに測定ギャップが必要であることを示す情報を含めて基地局装置2へ送信する。一方、移動局装置1が基地局装置2から下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2に対する測定ギャップ設定を受信していない場合で、下りリンクコンポーネントキャリアDL_CC2を測定するために測定ギャップが必要でないと判断した場合、移動局装置1は、測定設定完了メッセージに測定ギャップが必要でないことを示す情報を含めて基地局装置2へ送信する。
図5および図6の移動局装置1は、基地局装置2から通知された測定ギャップに関する設定が実際に具備する受信機器の構成と異なる設定であった場合に、基地局装置2へギャップ要否情報を通知してもよい。つまり、異周波数測定のために測定ギャップが必要であるのに測定ギャップ設定が通知されなかった場合、または、異周波数測定のために測定ギャップが不要であるのに測定ギャップ設定が通知された場合に、移動局装置1は、基地局装置2に対して測定ギャップの必要性の判断の不一致を通知する情報を含めた測定設定完了メッセージを送信する。
ギャップ要否情報は、1ビットのオン/オフのフラグであっても良いし、ギャップが必要(または不要)なときのみに設定されるBoolean型のフラグであっても良い。複数同時に下りリンクコンポーネントキャリアが設定される場合、移動局装置1は、それぞれの下りリンクコンポーネントキャリアに対してギャップ要否情報を設定して測定設定完了メッセージを送信することも可能である。
図5、6の各制御メッセージは、EUTRAで既存の制御メッセージを再利用しても良い。例えば、測定設定メッセージはRRC Connection Reconfigurationメッセージ、測定設定完了メッセージはRRC Connection Reconfiguration Completeメッセージに必要なパラメータを追加するのみで再利用が可能である。
また、ギャップ要否情報を受信した基地局装置2は、必要であれば移動局装置1に対して指定した測定ギャップ設定に対する更新処理を行うことも出来る。例えば、測定ギャップが必要な移動局装置1に測定ギャップを設定していなければ、再度メッセージを送信することで測定ギャップの設定を行なう。また、測定ギャップが不要な移動局装置1に測定ギャップを設定していれば、再度メッセージを送信することで測定ギャップの設定を解放(release)する。
また、測定ギャップが不要であるのに、測定ギャップを割り当てられた移動局装置1は、基地局装置2に対して測定ギャップが不要であることを示す情報を通知した後に、測定ギャップを無効であると判断して、測定ギャップの区間で当該周波数帯域の受信を開始しても良い。すなわち、移動局装置1は、基地局装置2に対して測定ギャップが不要であることを示す情報を通知した後、測定ギャップの区間であっても、測定ギャップが指示された周波数帯域の下りリンク制御チャネルの監視(monitor)を開始する。
このように、第1の実施形態では、移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリア(及び対応する上りリンクコンポーネントキャリア)を測定するための測定設定が指示された場合に、設定された当該下りリンクコンポーネントキャリアを測定するための測定ギャップの必要性の判断を行なう。また、移動局装置1は、測定ギャップの必要性の判断結果を基地局装置2へ通知する。基地局装置2は、通知された測定ギャップの必要性に基づいて、下りリンクコンポーネントキャリアの測定に際して測定ギャップ設定を更新するか否かを判断する。
以上のように、移動局装置1は、下りリンクコンポーネントキャリアを測定するための測定ギャップ設定が実際に具備する受信機器の構成と異なる場合に、基地局装置2に対して測定ギャップ設定の更新が必要か否かを通知すること出来る。そして、基地局装置2は、設定した下りリンクコンポーネントキャリアの測定を行なうために測定ギャップが必要か否かを正確に判断することが出来る。そのため、基地局装置2が移動局装置1に対して無駄な測定ギャップを割り当てることによる通信の中断がなくなり、スループットが改善する。また、基地局装置2は、移動局装置1が測定ギャップを必要としている場合であっても、測定ギャップを設定しないという状態不一致がなくなり、効率的な測定ギャップを設定することが可能となる。
なお、以上説明した実施形態は単なる例示に過ぎず、様々な変形例、置換例を用いて実現することができる。
また、説明の便宜上、各実施形態の移動局装置1及び基地局装置2を機能的なブロック図を用いて説明したが、移動局装置1及び基地局装置2の各部の機能またはこれらの機能の一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより移動局装置1や基地局装置2の制御を行なっても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、半導体媒体(例えば、RAM、不揮発性メモリカード等)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるディスクユニット等の記憶装置のことをいう。さらに、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに、前述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上記各実施形態に用いた移動局装置1および基地局装置2の各機能ブロック、または諸特徴は、典型的にはIC(集積回路)であるLSIを含む回路内で構成されてもよい。その場合、LSIの集積密度はどのような密度で実現されていても良い。各機能ブロックおよび諸特徴は個別にチップ化してもよいし、一部または全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
以上、本発明の実施形態について特定の具体例に基づいて詳述してきたが、本発明の趣旨ならびに特許請求の範囲は、これら特定の具体例に限定されないことは明らかである。すなわち、本明細書の記載は例示説明を目的としたものであり、本発明に対して何ら制限を加えるものではない。
1…移動局装置
2…基地局装置
11〜13…送信装置
21〜23…受信装置
101、201…受信部
102、202…復調部
103、203…復号部
104…測定処理部
105、204…制御部
106…ランダムアクセス処理部
107、205…符号部
108、206…変調部
109、207…送信部
110、210…上位レイヤ
208…ネットワーク信号処理部
209…周辺情報管理部

Claims (15)

  1. 複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置から構成される通信システムであって、
    前記基地局装置は、前記移動局装置に対して周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定し、
    前記移動局装置は、前記移動局装置の受信能力に基づき、前記設定された複数の周波数帯域を測定するために少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否かを判断し、前記判断結果を示すギャップ要否情報を生成して前記基地局装置に対して送信することを特徴とする通信システム。
  2. 前記移動局装置は、前記設定された複数の周波数帯域が一つの無線周波数チェインで受信可能である場合に、周波数帯域の受信処理を停止する必要がないと判断することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 前記移動局装置は、前記設定された複数の周波数帯域が複数の無線周波数チェインで受信可能である場合に、周波数帯域の受信処理を停止する必要がないと判断することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 前記移動局装置は、前記設定された複数の周波数帯域が一つまたは複数の無線周波数チェインで受信可能でない場合に、少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があると判断することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  5. 前記移動局装置は、受信処理を停止する少なくとも一つの周波数帯域に対して測定ギャップの設定が必要なことを示す情報を前記ギャップ要否情報として設定することを特徴とする請求項4記載の通信システム。
  6. 前記ギャップ要否情報は、RRC接続再設定完了メッセージに含まれることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記ギャップ要否情報は、測定設定完了メッセージに含まれることを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
  8. 複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置から構成される通信システムにおける移動局装置であって、
    前記基地局装置から受信した複数の周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定し、
    前記移動局装置の受信能力に基づき、前記設定された複数の周波数帯域を測定するために少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否かを判断し、前記判断結果を示すギャップ要否情報を生成して前記基地局装置に対して送信することを特徴とする移動局装置。
  9. 前記設定された複数の周波数帯域が一つの無線周波数チェインで受信可能である場合に、周波数帯域の受信処理を停止する必要がないと判断することを特徴とする請求項8記載の移動局装置。
  10. 前記設定された複数の周波数帯域が複数の無線周波数チェインで受信可能である場合に、周波数帯域の受信処理を停止する必要がないと判断することを特徴とする請求項8記載の移動局装置。
  11. 前記設定された複数の周波数帯域が一つまたは複数の無線周波数チェインで受信可能でない場合に、少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があると判断することを特徴とする請求項8記載の移動局装置。
  12. 受信処理を停止する少なくとも一つの周波数帯域に対して測定ギャップの設定が必要なことを示す情報を前記ギャップ要否情報として設定することを特徴とする請求項11記載の移動局装置。
  13. 複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置から構成される通信システムにおける基地局装置であって、
    前記移動局装置に対して周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定し、前記設定した周波数帯域に対して少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否か示すギャップ要否情報を前記移動局装置から受信し、
    前記ギャップ要否情報が示す周波数帯域に対して測定ギャップを設定することを特徴とする基地局装置。
  14. 複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置の測定方法であって、
    前記基地局装置から受信した複数の周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定し、
    前記移動局装置の受信能力に基づき、前記設定された複数の周波数帯域を測定するために少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否かを判断し、前記判断結果を示すギャップ要否情報を生成して前記基地局装置に対して送信することを特徴とする測定方法。
  15. 複数の周波数帯域のセルで送受信を行なう基地局装置と、設定された前記複数の周波数帯域のセルを同時に用いて前記基地局装置と無線接続する移動局装置に実装されることにより、前記移動局装置に複数の機能を発揮させる集積回路であって、
    前記基地局装置から受信した複数の周波数帯域の測定に必要な情報を周波数帯域毎に複数設定する機能と、
    前記移動局装置の受信能力に基づき、前記設定された複数の周波数帯域を測定するために少なくとも一つの周波数帯域の受信処理を停止する必要があるか否かを判断する機能と、前記判断結果を示すギャップ要否情報を生成して前記基地局装置に対して送信する機能と、を含む一連の機能を、前記移動局装置に発揮させることを特徴とする集積回路。
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