WO2015125428A1 - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

 内燃機関(11)の冷却装置は、内燃機関(11)の冷却水出口から流出する冷却水の流出温度(Twout)を検出する流出温度センサ(24)と、バイパス流路(17)を流れる冷却水の流量を調節する流量制御弁(15)と、流量制御弁(15)の開閉を制御する制御装置(26)と、を備える。制御装置(26)は、内燃機関(11)の暖機中に、流量制御弁(15)を開弁してバイパス流路(17)を通る経路で冷却水の循環を開始した後、流出温度の変化速度情報に基づいて流出温度の変化速度(dTwout)がマイナス値にならないように流量制御弁(15)の開閉を制御する。

Description

内燃機関の冷却装置 関連出願の相互参照
 本出願は、当該開示内容が参照によって本出願に組み込まれた、2014年2月24日に出願された日本特許出願2014-033434号を基にしている。
 本開示は、内燃機関の冷却水をラジエータを通さずに循環させるバイパス流路を備えた内燃機関の冷却装置に関する。
 内燃機関の冷却装置においては、内燃機関の暖機を促進するために、内燃機関の冷却水をラジエータを通さずに循環させる外部通路(バイパス流路)を設けるようにしたものがある。更に、内燃機関の暖機中に冷却水の循環を停止することで、内燃機関の暖機を促進するようにしたものもある。
 しかしながら、本願発明者等による検討によると、内燃機関の暖機中に冷却水の循環を停止した状態から冷却水の循環を開始したときに、低温の冷却水が内燃機関に流入するため、冷却水の循環開始前に上昇した内燃機関の温度が一時的に低下する恐れがある。
 この対策として、例えば、特許文献1(特開2011-214566号公報)に記載されているものがある。このものは、冷却水の循環を開始するに際し、内燃機関に流入する冷却水の温度(流入温度)が低いときほど冷却水の流量が少なくなると共に内燃機関から流出する冷却水の温度(流出温度)が高いときほど冷却水の流量が多くなるように流量調節弁の開度を制御する。
特開2011-214566号公報
 しかし、上記特許文献1の技術では、流入温度や流出温度に応じて流量調節弁の開度を制御するだけであり、内燃機関の温度に応じて変化する流出温度の挙動(例えば変化速度)については考慮されていないため、冷却水の循環開始後の内燃機関の温度低下を効果的に抑制できない可能性がある。
 上記点に鑑みて、本開示は、冷却水の循環開始後の内燃機関の温度低下を効果的に抑制することができる内燃機関の冷却装置を提供することを目的とする。
 本開示の冷却装置は、内燃機関を冷却する冷却水をラジエータを通さずに循環させるバイパス流路を備えた内燃機関の冷却装置である。内燃機関の冷却装置は、内燃機関の冷却水出口から流出する冷却水の流出温度を検出する流出温度センサと、バイパス流路の冷却水流量を調節する流量制御弁と、流量制御弁の開閉を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、内燃機関の暖機中に、流量制御弁を開弁してバイパス流路を通る経路で冷却水の循環を開始した後、流出温度の変化速度情報に基づいて流出温度の変化速度がマイナス値にならないように流量制御弁の開閉を制御する。
 内燃機関の温度に応じて流出温度が変化するため、流出温度の変化速度情報を監視して流出温度の変化速度がマイナス値にならないように流量制御弁の開閉を制御することで、内燃機関の温度の変化方向がマイナス方向(低下方向)になることを抑制することができる。これにより、冷却水の循環開始後の内燃機関の温度低下を効果的に抑制することができる。
図1は本開示の一実施例におけるエンジン冷却システムの概略構成を示す図である。 図2は開閉制御の実行例を示すタイムチャートである。 図3は開閉制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
 以下、本開示一実施形態を説明する。
 まず、図1に基づいてエンジン冷却システムの概略構成を説明する。
 内燃機関であるエンジン11のウォータジャケット12(冷却水通路)の入口付近には、冷却水を循環させるためのウォータポンプ13が設けられている。このウォータポンプ13は、エンジン11の動力で駆動される機械式のポンプである。
 エンジン11のウォータジャケット12の出口には、出口流路14が接続されている。この出口流路14に、流量制御弁15を介してラジエータ流路16とバイパス流路17が接続されている。ラジエータ流路16は、エンジン11の冷却水をラジエータ19を通して循環させる流路であり、バイパス流路17は、エンジン11の冷却水をラジエータ19を通さずに循環させる流路である。
 これらのラジエータ流路16とバイパス流路17は、合流部18を介してウォータポンプ13の吸入口に接続されている。ラジエータ流路16には、冷却水の熱を放熱させるラジエータ19が設けられている。バイパス流路17には、暖房用のヒータコア20とEGRガス冷却用のEGRクーラ21とが設けられている。ヒータコア20の近傍には、温風を送風するヒータブロア22が配置されている。また、ウォータジャケット12の出口と合流部18とが迂回流路23で接続されている。
 流量制御弁15を閉弁すると、バイパス流路17及びラジエータ流路16への冷却水の循環が停止される。一方、流量制御弁15を開弁すると、その開度が所定値以下の第1領域の場合には、ラジエータ流路16への冷却水の流れを遮断した状態で、バイパス流路17へ冷却水を流通させ、ウォータジャケット12、出口流路14、バイパス流路17(ヒータコア20、EGRクーラ21)、合流部18、ウォータポンプ13、ウォータジャケット12の経路で冷却水が循環する。更に、流量制御弁15の開度が所定値よりも大きい第2領域の場合には、ラジエータ流路16へ冷却水を流通させ、ウォータジャケット12、出口流路14、ラジエータ流路16(ラジエータ19)、合流部18、ウォータポンプ13、ウォータジャケット12の経路でも冷却水が循環する。
 出口流路14には、エンジン11の冷却水出口から流出する冷却水の温度(以下、流出温度Twoutという)を検出する流出温度センサ24が設けられている。合流部18には、エンジン11の冷却水入口から流入する冷却水の温度(以下、流入温度という)を検出する流入温度センサ25が設けられている。
 これら各種センサの出力は、電子制御ユニット(ECU)26に入力される。このECU26は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROM(記憶媒体)に記憶された各種のエンジン制御用のプログラムを実行する。具体的には、ECU26は、エンジン運転状態に応じて、燃料噴射量、点火時期、スロットル開度(吸入空気量)等を制御する。
 また、ECU26は、エンジン11の暖機中に流量制御弁15を閉弁して冷却水の循環を停止することで、エンジン11の暖機を促進する。その後、流出温度センサ24で検出した流出温度Twoutが所定温度T1(例えば40℃)以上になったときに、流量制御弁15を第1領域内で開弁して、バイパス流路17を通る経路で冷却水の循環を開始する。
 この際、図2に破線で示す比較例のように、冷却水の循環開始後に、流量制御弁15を開弁した状態に維持するようにすると、エンジン11内の暖められた冷却水が流出した後、低温の冷却水がエンジン11内に流入する。これにより、冷却水の循環開始前に上昇したエンジン11の温度が一時的に低下する恐れがある。この場合、流出温度Twoutが急上昇した後に低下する。
 本実施例では、冷却水の循環開始後のエンジン11の温度低下を抑制するために、ECU26により後述する図3の開閉制御ルーチンを実行することで、次のような制御を行う。エンジン11の暖機中に、流量制御弁15を第1領域内で開弁してバイパス流路17を通る経路で冷却水の循環を開始した後、流出温度Twoutの変化速度情報に基づいて、流量制御弁15の開閉を制御する。具体的には、本実施例では、流出温度Twoutの変化速度情報として変化速度dTwoutを用いて、変化速度dTwoutがマイナス値にならないように流量制御弁15の開閉を制御する。但し、流出温度Twoutの変化速度情報としては、流出温度Toutの変化速度dTwoutに限らず、当該変化速度dTwoutと相関関係を有する情報であっても良い。エンジン11の温度に応じて流出温度Twoutが変化するため、変化速度dTwoutを監視して変化速度dTwoutがマイナス値にならないように流量制御弁15の開閉を制御することで、エンジン11の温度の変化方向がマイナス方向(低下方向)になることを抑制することができる。
 具体的には、図2に実線で示すように、エンジン11の暖機中に、流出温度センサ24で検出した流出温度Twoutが所定温度T1以上になった時点t0で、流量制御弁15を第1領域内で開弁してバイパス流路17を通る経路で冷却水の循環を開始する。その後、流出温度Twoutの変化速度dTwoutが第1の閾値dT1以上になった時点t1で流量制御弁15を閉弁して、変化速度dTwoutが第2の閾値dT2以下になった時点t2で流量制御弁15を開弁する処理を繰り返す開閉制御を実行する。ここで、第1の閾値dT1と第2の閾値dT2は両方とも0よりも大きい値に設定され、第2の閾値dT2は第1の閾値dT1よりも小さい値に設定されている(dT1>dT2>0)。
 その後、流量制御弁15の開弁中に変化速度dTwoutが所定値dT3以下の状態が所定期間P以上継続したときに、開閉制御を終了して、目標流出温度と流出温度Twoutとの偏差に基づいて流量制御弁15の開度を制御する開度制御に移行する。ここで、所定値dT3は、例えば第2の閾値dT2以下の値に設定されている(dT2≧dT3>0)。
 以下、本実施例でECU26が実行する図3の開閉制御ルーチンの処理内容を説明する。
 図3に示す開閉制御ルーチンは、エンジン11の暖機中に所定周期で繰り返し実行され、制御装置としての役割を果たす。エンジン11の暖機中とは、例えば、流出温度Twoutや流入温度が所定の暖機完了判定値を超えるまでの期間を意味する。
 開閉制御ルーチンが起動されると、まず、S101で、終了フラグが開閉制御の終了を意味する「1」にセットされているか否かを判定する。
 S101で、終了フラグが「0」であると判定された場合には、開閉制御ルーチンはS102に進み、流出温度センサ24で検出した流出温度Twoutが所定温度T1(例えば40℃)以上であるか否かを判定する。
 S102で、流出温度Twoutが所定温度T1よりも低いと判定された場合には、開閉制御ルーチンはS103に進み、流量制御弁15を閉弁した状態に維持するとともに、冷却水の循環を停止した状態に維持する。
 この後、S102で、流出温度Twoutが所定温度T1以上であると判定されたときに、開閉制御ルーチンはS104に進み、流量制御弁15を第1領域内で開弁して、バイパス流路17を通る経路で冷却水の循環を開始する。
 この際、冷却水の積算流量に応じて流量制御弁15の開度(開弁時の開度)をマップ又は数式等により設定する。この流量制御弁15の開度のマップ又は数式等は、冷却水の積算流量が少ないときほど流量制御弁15の開度を小さくするように設定されている。
 尚、流量制御弁15の開度とエンジン11の回転速度(ウォータポンプ13の回転速度)とに基づいて冷却水の流量を求めることができる。さらに、この冷却水の流量を積算することで冷却水の積算流量を求めることができる。
 この後、S105に進み、流出温度Twoutの変化が安定状態になったか否かを、流出温度Twoutの変化速度dTwoutが所定値dT3以下の状態が所定期間P以上継続したか否かによって判定する。流出温度Toutの変化が安定状態にあるとは、例えば、流出温度Twoutが比較的緩やかに上昇する状態を言う。
 この際、冷却水の流量に応じて所定期間Pをマップ又は数式等により設定する。これにより、所定期間Pは、例えば、冷却水の循環周期よりも少し長い時間に設定される。循環周期とは、冷却水がバイパス流路17を通る循環経路を1周するのに要する時間である。所定期間Pのマップ又は数式等は、冷却水の流量が多いときほど、冷却水の循環周期が短くなるのに対応して、所定期間Pを短くするように設定されている。
 S105で、まだ流出温度Twoutの変化が安定状態になっていないと判定された場合には、開閉制御ルーチンはS106に進み、変化速度dTwoutが第1の閾値dT1以上であるか否かを判定する。
 この際、冷却水の積算流量に応じて第1の閾値dT1をマップ又は数式等により設定する。この第1の閾値dT1のマップ又は数式等は、冷却水の積算流量が少ないときほど第1の閾値dT1を小さくして、変化速度dTwoutの変動範囲を狭くするように設定されている。変化速度dTwoutの変動範囲とは、第2の閾値dT2から第1の閾値dT1までの範囲である。尚、第1の閾値dT1を予め設定した固定値にして、第2の閾値dT2のみを冷却水の積算流量に応じて設定するようにしても良い。
 S106で、変化速度dTwoutが第1の閾値dT1よりも小さいと判定された場合には、開閉制御ルーチンはS104に戻り、流量制御弁15を開弁した状態に維持する。
 その後、S106で、変化速度dTwoutが第1の閾値dT1以上であると判定されたときに、開閉制御ルーチンはS107に進み、流量制御弁15を閉弁して、冷却水の循環を一時的に停止する。
 この後、開閉制御ルーチンはS108に進み、変化速度dTwoutが第2の閾値dT2以下であるか否かを判定する。
 この際、冷却水の積算流量に応じて第2の閾値dT2をマップ又は数式等により設定する。この第2の閾値dT2のマップ又は数式等は、冷却水の積算流量が少ないときほど第2の閾値dT2を大きくして、変化速度dTwoutの変動範囲を狭くするように設定されている。尚、第2の閾値dT2を予め設定した固定値にして、第1の閾値dT1のみを冷却水の積算流量に応じて設定するようにしても良い。
 S108で、変化速度dTwoutが第2の閾値dT2よりも大きいと判定された場合には、開閉制御ルーチンはS107に戻り、流量制御弁15を閉弁した状態に維持する。
 その後、S108で、変化速度dTwoutが第2の閾値dT2以下であると判定されたときに、開閉制御ルーチンはS104に戻り、流量制御弁15を開弁して、バイパス流路17を通る経路で冷却水を循環させる。
 これらのS104から108の処理より、変化速度dTwoutが第1の閾値dT1以上になる毎に流量制御弁15を閉弁して、変化速度dTwoutが第2の閾値dT2以下になる毎に流量制御弁15を開弁する処理を繰り返す開閉制御を実行する。
 その後、S105で、流出温度Twoutの変化が安定状態になったと判定されたときに、開閉制御を終了して、開閉制御ルーチンはS109に進み、終了フラグを「1」にセットする。これにより、S101で、終了フラグが「1」であると判定されて、開閉制御ルーチンはS110に進み、開度制御に移行する。この開度制御では、目標流出温度と流出温度Twoutとの偏差に基づいて流量制御弁15の開度を制御する。
 以上説明した本実施例では、エンジン11の暖機中に、流量制御弁15を開弁してバイパス流路17を通る経路で冷却水の循環を開始した後、流出温度Twoutの変化速度dTwoutに基づいて、変化速度dTwoutがマイナス値にならないように流量制御弁15の開閉を制御する。エンジン11の温度に応じて流出温度Twoutが変化するため、変化速度dTwoutを監視して、変化速度dTwoutがマイナス値にならないように流量制御弁15の開閉を制御する。その結果、エンジン11の温度の変化方向がマイナス方向(低下方向)になることを抑制することができる。これにより、冷却水の循環開始後のエンジン11の温度低下を効果的に抑制することができる。
 この場合、本実施例の開閉制御では、エンジン11の暖機中に、流出温度Twoutが所定温度T1以上になった場合に、流量制御弁15を開弁してバイパス流路17を通る経路で冷却水の循環を開始する。その後、変化速度dTwoutが第1の閾値dT1以上になった場合に流量制御弁15を閉弁して、変化速度dTwoutが第2の閾値dT2以下になった場合には、流量制御弁15を開弁する。開閉制御では、以上の処理が繰り返される。これにより、開閉制御によって流出温度Twoutの変化速度dTwoutを所定の変動範囲付近に維持して、変化速度dTwoutがマイナス値になることを抑制しながら、流出温度Twoutを適度な速度で上昇させることができる。
 また、本実施例では、開閉制御の際に、冷却水の積算流量に応じて第1の閾値dT1や第2の閾値dT2を設定する。これにより、冷却水の積算流量に応じて、第1の閾値dT1や第2の閾値dT2を変化させて、変化速度dTwoutの変動範囲を適正に変化させることができる。例えば、冷却水の積算流量が少ないときほど、変化速度dTwoutの変動が大きくなり易い。従って、冷却水の積算流量が少ないときほど、変化速度dTwoutの変動範囲、すなわち、第2の閾値dT2 から第1の閾値dT1 までの範囲、が狭くなるように第1の閾値dT1や第2の閾値dT2を設定する。これにより、流出温度Twoutの変化速度dTwoutの変動を抑制することができる。
 更に、本実施例では、開閉制御の際に、冷却水の積算流量に応じて流量制御弁15の開度を設定する。これにより、冷却水の積算流量に応じて、流量制御弁15の開度を変化させて、流量制御弁15の開弁時の冷却水の流量を適正に変化させることができる。例えば、冷却水の積算流量が少ないときほど、変化速度dTwoutの変動が大きくなり易い。従って、冷却水の積算流量が少ないときほど、流量制御弁15の開度を小さくすることで、冷却水の流量を少なくして変化速度dTwoutの変動を抑制することができる。
 また、本実施例では、流量制御弁15の開弁中に変化速度dTwoutが所定値dT3以下の状態が所定期間P以上継続したときに、流出温度Twoutの変化が安定状態になったと判断して、開閉制御を終了して開度制御に移行する。これにより、流出温度Twoutの変化が安定状態になったときに、開閉制御を速やかに終了して開度制御に移行することができる。
 更に、本実施例では、冷却水の流量に応じて所定期間Pを設定する。これにより、冷却水の流量に応じて、冷却水の循環周期が変化するのに対応して、所定期間Pを変化させて、所定期間Pを適正値、例えば冷却水の循環周期よりも少し長い時間、に設定することができる。
 尚、上記実施例では、流出温度Twoutの変化速度情報として流出温度Twoutの変化速度dTwoutを用いて、変化速度dTwoutがマイナス値にならないように流量制御弁15の開閉を制御するようにした。しかしながら、流出温度Twoutの変化速度情報として、例えば、流出温度Twoutの所定時間当りの変化量や流出温度Twoutが所定値だけ変化するのに必要な時間等を用いてもよい。この場合も、変化速度dTwoutがマイナス値にならないように流量制御弁15の開閉を制御する。
 また、上記実施例では、冷却水の積算流量に応じて第1の閾値dT1や第2の閾値dT2を設定するようにした。しかしながら、第1の閾値dT1や第2の閾値dT2を予め設定した固定値としても良い。
 更に、上記実施例では、冷却水の積算流量に応じて流量制御弁15の開度を設定するようにした。しかしながら、流量制御弁15の開度を予め設定した固定値としても良い。
 また、上記実施例では、冷却水の流量に応じて所定期間Pを設定するようにしたが、所定期間Pを予め設定した固定値としても良い。
 また、上記実施例では、流出温度Twoutの変化速度情報(変化速度dTwout)を二つの閾値(第1の閾値dT1及び第2の閾値dT)と比較して流量制御弁15の開弁状態と閉弁状態とを切り換えるようにした。しかし、これに限定されず、流出温度Twoutの変化速度情報を一つ閾値又は三つ以上の閾値と比較して流量制御弁15の開弁状態と閉弁状態とを切り換えるようにしても良い。
 また、上記実施例では、1つの流量制御弁15でバイパス流路の冷却水の流量とラジエータ流路の冷却水の流量を調節している。しかしながら、例えば、バイパス流路の冷却水の流量を調節する流量制御弁と、ラジエータ流路の冷却水の流量を調節する流量制御弁とを別々に設けても良い。また、冷却水温に応じて開閉するサーモスタットを設けても良い。
 また、上記実施例では、エンジンの動力で駆動される機械式のウォータポンプを設けている。しかしながら、モータで駆動される電動式のウォータポンプを設けても良い。
 本開示は、バイパス流路やラジエータ流路の接続方法、流量制御弁や水温センサの位置等といったエンジン冷却システムの構成を適時変更してもよい。
 このように、本開示は、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。

Claims (6)

  1.  内燃機関(11)を冷却する冷却水をラジエータ(19)を通さずに循環させるバイパス流路(17)を備えた内燃機関の冷却装置であって、
     前記内燃機関(11)の冷却水出口から流出する冷却水の流出温度(Twout)を検出する流出温度センサ(24)と、
     前記バイパス流路(17)を流れる冷却水の流量を調節する流量制御弁(15)と、
     前記流量制御弁(15)の開閉を制御する制御装置(26)と、を備え、
     前記制御装置(26)は、前記内燃機関(11)の暖機中に、前記流量制御弁(15)を開弁して前記バイパス流路(17)を通る経路で前記冷却水の循環を開始した後、前記流出温度の変化速度情報に基づいて前記流出温度の変化速度(dTwout)がマイナス値にならないように前記流量制御弁(15)の開閉を制御する内燃機関の冷却装置。
  2.  前記制御装置(26)は、
      前記内燃機関(11)の暖機中に、前記流出温度が所定値以上になったときに前記流量制御弁(15)を開弁して前記バイパス流路(17)を通る経路で前記冷却水の循環を開始し、
      前記流出温度の変化速度情報が第1の閾値以上になったときに前記流量制御弁(15)を閉弁し、
      前記流出温度の変化速度情報が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下になったときに前記流量制御弁(15)を開弁する処理を繰り返す開閉制御を実行する請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3.  前記制御装置(26)は、前記開閉制御の際に、前記冷却水の積算流量に応じて前記第1の閾値と前記第2の閾値のうちの少なくとも一方を設定する請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
  4.  前記制御装置(26)は、前記開閉制御の際に、前記冷却水の積算流量に応じて前記流量制御弁(15)の開度を設定する請求項2又は3に記載の内燃機関の冷却装置。
  5.  前記制御装置(26)は、前記流量制御弁(15)の開弁中に前記流出温度の変化速度情報が所定値以下の状態が所定期間以上継続したときに、前記開閉制御を終了して前記流出温度に基づいて前記流量制御弁(15)の開度を制御する開度制御に移行する請求項2乃至4のいずれかに記載の内燃機関の冷却装置。
  6.  前記制御装置(26)は、前記冷却水の流量に応じて前記所定期間を設定する請求項5に記載の内燃機関の冷却装置。
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