以下に、本発明車輌用灯具を実施するための形態について添付図面を参照して説明する。
車輌用灯具1は、例えば、略前後方向に延びる形状に形成されたドアハンドルであり、筐体2と筐体2の内部に配置された後述するランプユニットとを備えている(図1乃至図3参照)。車輌用灯具1は車輌のドア100の把手としても用いられ、前端部に設けられた図示しない連結部がドアパネル101に連結されている(図1参照)。ドアパネル101の外面には車輌用灯具1の内側に操作者(搭乗者)が指を挿入するための挿入凹部101aが形成されている。
車輌用灯具1はドア100に対して前端部を支点として後端部が車輌の左右方向へ移動するように回動可能とされ、ドア100の開放時に操作者によって後端部がドアパネル101から離隔する方向へ回動される。操作者による操作が終了すると、車輌用灯具1は図示しない付勢手段によって後端部がドアパネル101に近付く方向へ回動され操作前の元の位置に戻る。
このような車輌用灯具1が設けられた車輌においては、車輌のエンジンを始動するためのキーを所持している操作者が車輌用灯具1から一定の距離に近付くと、車輌用灯具1に内蔵された図示しない検出部によってキーの存在が検出される。このときキーの存在の検出に伴って車輌用灯具1の内部に配置された後述するランプユニットから光が照射される。ランプユニットからは少なくとも車輌用灯具1の下方へ向けて光が照射され、照射された光によって足下が照明されることにより、例えば、夜間のドア100の開閉時に水溜まり等の有無を把握することができ、搭乗者の利便性の向上が図られる。
車輌用灯具1には前後両端部を除く部分に内方、即ち、ドアパネル101側に開口された把持凹部1aが形成されている(図1及び図2参照)。操作者(搭乗者)は把持凹部1aに指を挿入して車輌用灯具1を把持して操作する。
筐体2は第1のパネル3と第2のパネル4とインナーパネル5を有している(図4参照)。第1のパネル3と第2のパネル4は左右方向において一部を除く部分が結合され、第1のパネル3が外側に位置され第2のパネル4が内側、即ち、ドアパネル101側に位置されている。
インナーパネル5は、第1のパネル3と第2のパネル4が結合された状態において両者の間に位置され、第1のパネル3と第2のパネル4の間における少なくとも後端側に配置されている。インナーパネル5には略前方に開口された配置凹部6が形成されている。インナーパネル5の下端寄りの位置には略左右に延びる位置決めピン7が設けられている。
筐体2の下端部には上下方向に貫通された環状の規制壁部8が設けられ、規制壁部8の内側の空間が配置空間9と車輌用灯具1の下側の空間とに連通されている(図4及び図6参照)。規制壁部8は第2のパネル4の下端部とインナーパネル5の下端部とが周方向において連続されることにより構成されている。
配置空間9は筐体2の内部において第1のパネル3と第2のパネル4の間に形成され、前後方向に延びる空間として形成されている。配置空間9は第1の空間10と第2の空間11を有している。第1の空間10は第2の空間11の下側に位置されている。第2の空間11は上方に開口され、上方の開口部11aが略前後に延びるスリット状に形成されている。
第1のパネル3における後端側の部分を除いた部分の内面には少なくとも第2のパネル4側に開口された位置合わせ凹部3aが形成され、位置合わせ凹部3aは略前後に延びるようにされている(図4、図6及び図8参照)。
第2のパネル4における後端側の部分を除いた部分の内面には少なくとも第1のパネル3側に開口された位置合わせ凹部4aが形成され、位置合わせ凹部4aは略前後に延びるようにされ第1のパネル3に形成された位置合わせ凹部3aに向かい合う位置に形成されている。
第2のパネル4には上下方向における中間部から第1のパネル3側に突出された仕切り突部4bが設けられている。配置空間9は一部を除いた部分が仕切り突部4bによって第1の空間10と第2の空間11に仕切られている。
第2のパネル4の下端寄りの位置には第1のパネル3側に開口された位置決め凹部4cが形成されている(図6参照)。
筐体2の内部に形成された配置空間9にはランプユニット12が配置されている(図2、図3、図4及び図6参照)。ランプユニット12は照明体13と導光体14によって構成されている。
照明体13は透明材料によって形成された複合構造体15と複合構造体15に保持された回路基板16と複合構造体15に取り付けられたガスケット17と複合構造体15に結合された蓋体18とを有している(図4、図5及び図9参照)。
複合構造体15はハウジング19と第1の導光レンズ20と第2の導光レンズ21が一体に形成されて成る。複合構造体15はハウジング19が筐体2に取り付けられ、少なくとも一部がインナーパネル5の配置凹部6に挿入された状態で配置空間9の第1の空間10に配置されている。
ハウジング19は上方に開口する箱状に形成された基板配置部22と基板配置部22から下方に突出されたコード挿通部23と基板配置部22及びコード挿通部23から後方に突出された位置決め突部24と基板配置部22の左右両側面に設けられた結合用突部25、25、・・・とを有している。
基板配置部22は内形状が回路基板16の外形状と同じにされ大きさが回路基板16の大きさより僅かに大きくされている。基板配置部22の内周縁の下端部には上方を向く基板受面22a、22a、・・・が周方向に離隔して形成されている。基板配置部22の上端部は外周部を除く部分が上方に突出された嵌合突部22bとして設けられ、嵌合突部22bの外周側の部分が上方及び外方に開口された係合凹部22cとして形成されている。
コード挿通部23は上下に貫通された筒状に形成されている。
位置決め突部24には左右に貫通された位置決め孔24aが形成されている。
結合用突部25、25、・・・はそれぞれ二つずつが基板配置部22の左右両側面に前後に離隔して設けられている(図6、図7及び図9参照)。結合用突部25は下方へ行くに従って基板配置部22の左右両側面から離隔するように傾斜された案内面25aと案内面25aの下端に連続し左右方向を向く摺動面25bと摺動面25bに連続し下方を向く結合係止面25cとを有している。
第1の導光レンズ20は基板配置部22の前端側の部分から下方に突出されて設けられている(図4、図5及び図9参照)。第1の導光レンズ20はコード挿通部23の前側においてコード挿通部23と離隔して位置されている。
第1の導光レンズ20は上下方向に延びる柱状に形成され、上端に上方を向く第1の入射面20aを有し下端に第1の出射面20bを有している。第1の出射面20bは左右方向においてドアパネル101の外面から離隔するに従って下方へ変位する傾斜面に形成され、後述する発光素子から出射される光の上下に延びる光軸Pに直交する面に対して車輌の左右方向において内向きに傾斜されている(図6参照)。
第1の導光レンズ20は第1の入射面20aから第1の出射面20bに近付くに従って外形が大きくなる形状に形成されている。
第1の導光レンズ20の下端寄りの位置には側方に突出された位置決め突部20dが設けられている。
第2の導光レンズ21は第1の導光レンズ20の前側に位置されている(図4、図5及び図9参照)。第2の導光レンズ21は第1の導光レンズ20の上端部に下端部が連続されると共に後端部が基板配置部22に連続され、第1の導光レンズ20から前斜め上方に突出するように設けられている。
第2の導光レンズ21は下端部における上面側に第2の入射面21aを有し上端部に略前方を向く機能面21bを有している。第2の入射面21aは光軸Pに対して傾斜され発光素子側に凸の形状に形成されている。機能面21bは第2の出射面としても機能する。
第2の導光レンズ21には下端部に下方を向く第1の反射面21cが形成され、第1の反射面21cと機能面21bの間に前斜め下方を向く第2の反射面21dが形成されている。第2の導光レンズ21には機能面21bに連続して後斜め上方を向く第3の反射面21eが形成されている。第3の反射面21eは第1の反射面21cの上側に位置されている。第1の反射面21cと第2の反射面21dと第3の反射面21eにおいては、何れも光が内面反射可能とされている。
上記のように構成された複合構造体15は、図4及び図6に示すように、ハウジング19の位置決め突部24に形成された位置決め孔24aにインナーパネル5の位置決めピン7が挿入されると共に第1の導光レンズ20の位置決め突部20dが第2のパネル4に形成された位置決め凹部4cに挿入されて筐体2に対して位置決めされ、配置空間9の第1の空間10に配置される。
複合構造体15が上記のように位置決めされて配置空間9の第1の空間10に配置された状態においては、第1の導光レンズ20の下端部が筐体2における規制壁部8の上端部の内側に嵌合された状態で位置される。
回路基板16は上下方向を向く板状に形成され、両面基板にされている(図4、図5、図6、図7及び図9参照)。回路基板16の上面16aにおける前半部には整流機能を有するダイオード26と電流の制限機能を有する抵抗27、27とが搭載されている。回路基板16の下面16bにおける前半部には光を出射する光源として機能する発光素子28が前側に搭載され蓄電機能及び放電機能を有するコンデンサ29が後側に搭載されている。
発光素子28としては、例えば、発光ダイオード(LED: Light Emitting Diode)が用いられており、発光面28aが下方を向く状態で配置されている。従って、上記したように、発光素子28から出射される光の光軸Pは上下方向に延びる状態にされている。
第1の導光レンズ20の第1の出射面20bは発光素子28より下方に位置され、第2の導光レンズ21の機能面21bは発光素子28より上方に位置され、第1の出射面20bと機能面21bは、発光素子28の発光面28aを含み発光素子28の光軸Pに直交する水平面Sを挟んで反対側に位置されている。
回路基板16の後半部には発光素子28等に駆動電流を供給するための接続コード30、30の各一端部が下方側から半田付け等によって接続されている。接続コード30、30は配置空間9の第1の空間10を挿通され筐体2の前端部を介してドア100の内部に挿通され、他端部が図示しない電源回路に接続されている。
接続コード30、30の一端側の部分にはブッシング31が外嵌状に取り付けられ、ブッシング31によって接続コード30、30が保護されている(図4、図5、図7及び図9参照)。ブッシング31はゴム材料等によって形成され弾性変形可能とされている。
回路基板16は接続コード30、30が接続された状態でハウジング19の基板配置部22に上方から挿入されて基板配置部22の内部に配置される(図4、図5、図6及び図7参照)。回路基板16は基板配置部22に挿入されることにより水平方向におけるハウジング19に対する位置決めが行われると共に下面16bの外周部が基板配置部22の基板受け面22a、22a、・・・に接して受けられることにより上下方向(垂直方向)におけるハウジング19に対する位置決めが行われる。
このとき接続コード30、30と接続コード30、30を保護するブッシング31とがコード挿通部23に上方から挿通され、接続コード30、30及びブッシング31がハウジング19に取り付けられる(図4、図5及び図7参照)。
接続コード30、30とブッシング31は長手方向における略中央部において上方に折り返されるように屈曲される(図7参照)。
上記のように回路基板16が基板配置部22に配置された状態において、基板配置部22にガスケット17が取り付けられる(図4、図5、図6、図7及び図9参照)。ガスケット17は上下方向を向く略平板状の閉塞面部32と閉塞面部32の外周面より稍内側の部分から下方に突出された環状の押さえ部33とが一体に形成されて成る。
閉塞面部32は外形状が基板配置部22の外形状と同じにされ大きさが基板配置部22の外形の大きさと略同じにされている。閉塞面部32の上面における外周寄りの部分には上方に突出された環状の被押さえ突部32aが設けられている。閉塞面部32の下面における外周寄りの部分には下方に開口された環状の嵌合凹部32bが形成され、嵌合凹部32bは被押さえ突部32aの真下に位置されている。閉塞面部32の下面における外周部には下方に突出された環状の係合突部32cが嵌合凹部32bの外側に連続して設けられている。閉塞面部32には上下に貫通された空気抜き孔32dが形成されている。
押さえ部33は外形状が基板配置部22の内形状と同じにされ外形の大きさが基板配置部22の内形の大きさと略同じにされている。
ガスケット17は押さえ部33が基板配置部22の内部に挿入され閉塞面部32が基板配置部22の開口を閉塞する状態でハウジング19に取り付けられ(図4、図5、図6及び図7参照)、ガスケット17によって基板配置部22に配置された回路基板16の防水が図られる。
このとき押さえ部33の外周面が基板配置部22の内周面に密着又は近接して位置され、押さえ部33の先端部が回路基板16の外周部に上方から押し付けられる。回路基板16は押さえ部33の先端部が押し付けられることにより外周部の下面が基板配置部22の基板受け面22a、22a、・・・に押し付けられる。
このようにガスケット17がハウジング19に取り付けられることにより回路基板16が防水されると共にガスケット17の押さえ部33によって回路基板16がハウジング19に対して押さえられる。
従って、回路基板16の防水を行うためのシール処理作業やハウジング19に回路基板16を保持するための押さえバネの取付やネジ止め等の保持作業を行う必要がなく、作業性の向上及び製造コストの低減を図った上で回路基板16のハウジング19に対する安定した保持状態及び回路基板16に対する良好な防水性を図ることができる。
ガスケット17がハウジング19に取り付けられた状態においては、ガスケット17の嵌合凹部32bに基板配置部22の嵌合突部22bが挿入されて嵌合されると共にガスケット17の係合突部32cが基板配置部22の係合凹部22cに挿入されて係合される。
このようにガスケット17がハウジング19に取り付けられた状態において、押さえ部33の外側の位置に設けられ押さえ部33と同じ方向に突出された係合突部32cが係合凹部22cに挿入されて係合される。従って、ガスケット17が基板配置部22に対して内側に倒れ難く、ガスケット17のハウジング19に対する安定した取付状態を確保することができると共に回路基板16をガスケット17の押さえ部33によって安定した状態で押さえることができる。
上記のようにガスケット17が基板配置部22に取り付けられた状態において、ハウジング19に蓋体18が結合される。蓋体18は上下方向を向く略平板状の覆い面部34と覆い面部34の左右両側部からそれぞれ下方に突出された側面部35、35と一方の側面部35の下端部に連続して設けられたコード押さえ部36とを有している(図4、図5、図6、図7及び図9参照)。
覆い面部34は外形状がガスケット17の閉塞面部32の外形状と同じにされ大きさが閉塞面部32の外形の大きさより稍大きくされている。
側面部35、35には左右に貫通された結合孔35a、35a、・・・が形成されている。結合孔35a、35a、・・・はそれぞれ二つずつが側面部35、35に前後に離隔して形成されている。
コード押さえ部36は側面部35から側方(外方)に突出された連結部36aと連結部36aの先端部に連続され前後に延びる押さえ片部36bとから成る。押さえ片部36bは長手方向における中央部が連結部36aに連続され、押さえ片部36bと側面部35の間には前後に離隔してそれぞれ前後に延び上下に貫通されたコード押さえ孔36c、36cが形成されている。
蓋体18は側面部35、35が基板配置部22に外嵌される状態でハウジング19に結合される(図4乃至図7参照)。蓋体18のハウジング19に対する結合は以下のようにして行われる。
先ず、蓋体18はハウジング19に対して上方側から下方へ移動され、側面部35、35が結合用突部25、25、・・・の案内面25a、25a、・・・に案内されて外方へ広がるように弾性変形される。次いで、側面部35、35の下端部における内面が摺動面25b、25b、・・・に摺動され、続いて、結合孔35a、35a、・・・の下側開口縁が摺動面25b、25b、・・・の下端に一致されたところで結合孔35a、35a、・・・にそれぞれ結合用突部25、25、・・・が挿入され側面部35、35、・・・が弾性復帰される(図6及び図7参照)。側面部35、35、・・・が弾性復帰されると、結合孔35a、35a、・・・の下側開口縁がそれぞれ結合係止面25c、25c、・・・に係止され蓋体18がハウジング19に結合される。
蓋体18がハウジング19に結合された状態においては、覆い面部34の外周寄りの部分によってガスケット17の閉塞面部32に設けられた被押さえ突部32aが下方へ押さえられて押し潰される。従って、ガスケット17に蓋体18から下方への押圧力が付与され、押さえ部33が回路基板16の外周部に押し付けられて密着され、基板配置部22の嵌合突部22bがガスケット17の嵌合凹部32bに一層押し付けられて密着され、ガスケット17の係合突部32cが基板配置部22の係合凹部22cに押し付けられて密着される。
このように複合構造体15にはハウジング19に結合されてガスケット17を押さえる蓋体18が設けられているため、ガスケット17をハウジング19に固定する専用の手段が別に必要なく、部品点数の削減及び作業工数の低減を図ることができると共にガスケット17をハウジング19に安定した状態で取り付けることができる。
また、ガスケット17のハウジング19に対する取付方向と蓋体18のハウジング19に対する結合方向とが同じにされているため、ガスケット17をハウジング19に一層安定した状態で取り付けることができると共にガスケット17によって回路基板16を一層安定した状態で押さえることができる。
さらに、ガスケット17の被押さえ突部32aの真下に嵌合突部22bが嵌合される嵌合凹部32bが形成されているため、ガスケット17の基板配置部22に対する倒れが生じ難く、ガスケット17のハウジング19に対する一層安定した取付状態を確保することができると共にガスケット17によって回路基板16を一層安定した状態で押さえることができる。
蓋体18がハウジング19に結合された状態においては、蓋体18の覆い面部34とガスケット17の閉塞面部32との間に空間が形成される(図5参照)。このとき、この空間と閉塞面部32の下側の回路基板16が配置された空間とが閉塞面部32に形成された空気抜き孔32dによって連通される。従って、上側の空間と下側の空間との圧力の相違や温度状態の相違等が発生し難く、ガスケット17、蓋体18及び基板配置部22に不必要な負荷が生じ難いため、これらの各部に変形や歪みが生じることがなく、これらの各部の配置状態及び結合状態の安定化を図ることができる。
また、蓋体18がハウジング19に結合された状態においては、接続コード30、30の一部がハウジング19の押さえ片部36bと基板配置部22の間に形成されたコード押さえ孔36c、36cに順に挿入され、コード押さえ部36によって押さえられる(図7参照)。
導光体14は全体として略前後方向に延びる形状に形成され、後端部を除く部分が照明体13の前側に配置され後端部が照明体13の上側に配置される(図2及び図3参照)。
導光体14は透明材料によって形成され、後端寄りの部分が最も上下の幅が広くされた幅広部37として設けられ、幅広部37より前側の部分が略前後方向に延びる延設部38として設けられ、幅広部37より後側の部分が幅広部37から上斜め後方へ延びるようにされた傾斜部39として設けられている。
幅広部37の下端部には後方及び略下方に開口された切欠40が形成されている(図4参照)。切欠40によって形成された前面は第1の入光面40aとして形成され、切欠40によって形成された下面は第2の入光面40bとして形成されている。第2の入光面40bは階段状に形成されている。
延設部38は前方へ行くに従って先細りになる形状に形成され、下面がシボ加工を有する内面反射面38aとして形成されている(図3及び図8参照)。延設部38には上下方向における中間部に側方に突出された位置合わせ突条38b、38bが設けられ、位置合わせ突条38b、38bより上側の部分が上方へ行くに従って左右の幅が小さくなる略楔状に形成されている(図8及び図9参照)。
傾斜部39は後方へ行くに従って先細りになる形状に形成され、後面(斜め下方を向く面)がシボ加工を有する内面反射面39aとして形成されている(図3及び図6参照)。傾斜部39には下端部に側方に突出された位置合わせ突条39b、39bが設けられている(図6及び図9参照)。傾斜部39は左右の幅が上端部において最も小さくなる形状に形成されている。
導光体14は上端部にもシボ加工が施され、上面が出光面14aとして形成されている。
導光体14には幅広部37の下端部にカバー部41が設けられている(図9参照)。カバー部41は第1の入光面40a及び第2の入光面40bの側方において左右方向を向く状態で設けられている。
導光体14は位置合わせ突条38b、38bと位置合わせ突条39b、39bが第1のパネル3に形成された位置合わせ凹部3a又は第2のパネル4に形成された位置合わせ凹部4aとに挿入されて筐体2に位置合わせされ(図4、図6及び図8参照)、配置空間9の第1の空間10に配置されている。
上記のように導光体14が配置空間9の第1の空間10に配置された状態においては、導光体14の切欠40に照明体13における第2の導光レンズ21の先端部が位置される(図4参照)。導光体14は、第1の入光面40aが第2の導光レンズ21の機能面21bに対向して位置され、第2の入光面40bが第2の導光レンズ21の第3の反射面21eに対向して位置されている。
また、導光体14が第1の空間10に配置された状態においては、出光面14aが筐体2の上面2bより僅かに下方に位置されている(図6及び図8参照)。
さらに、導光体14が第1の空間10に配置された状態においては、カバー部41によって複合構造体15における第2の導光レンズ21の先端部が側方から覆われる。
上記したように、複合構造体15はハウジング19と第1の導光レンズ20と第2の導光レンズ21が一体に形成されているため、回路基板16を保持する機能を有する部分であるハウジング19と光を導く機能を有する部分である第1の導光レンズ20及び第2の導光レンズ21とが一体に形成され、部品点数の削減を図った上で機能性の向上を図ることができる。
また、ハウジング19と一体に形成された第1の導光レンズ20と第2の導光レンズ21によって発光素子28から出射された光が所定の方向へ導かれるため、製造コストの高騰を来すことなく光の照射に関して高い機能性を確保することができる。
以下に、照明体13及び導光体14からの光の出射状態について説明する(図10及び図11参照)。
回路基板16に搭載された発光素子28の発光面28aから光が出射されると、図10に示すように、下方へ向けて出射された光が第1の入射面20aから第1の導光レンズ20の内部に入射され、一部の光が第1の導光レンズ20の周面で内面反射され第1の導光レンズ20によって第1の出射面20bへ向けて導かれる。
第1の導光レンズ20は、上記したように、第1の入射面20aから第1の出射面20bに近付くに従って外形が大きくなる形状に形成されている。従って、第1の導光レンズ20の周面で内面反射される光の拡散が抑制され、平行光に近付きながら光が導かれ第1の出射面20bから必要な領域に光を照射することができる。
第1の導光レンズ20によって導かれた光は第1の出射面20bから下方へ向けて出射される。第1の出射面20bから出射される光は第1の出射面20bによって屈折されるが、第1の出射面20bが左右方向において車輌から離隔するに従って下方へ変位する傾斜面に形成され光軸Pに対して傾斜されているため、第1の出射面20bから出射される光は車輌のドアパネル101から遠去かる方向へ屈折され、ドアパネル101の側方において下方へ照射される。
このように第1の導光レンズ20は第1の出射面20bが光軸Pに対して傾斜されているため、傾斜角度を必要に応じた角度にすることにより、第1の出射面20bから出射される光を屈折させて所望の方向へ光を照射することができる。
一方、回路基板16に搭載された発光素子28の発光面28aから光が出射されたときには、斜め方向へ向けて出射された光が第2の入射面21aから第2の導光レンズ21の内部にも入射され、入射された光が第1の反射面21cへ向かう(図11参照)。第1の反射面21cへ向かった光A、Bは第1の反射面21cで内面反射され、第2の反射面21d又は機能面21bへ向かう。
第2の反射面21dへ向かった光Aは第2の反射面21dで内面反射され、第3の反射面21eに入射される。第3の反射面21eに入射された光Aは一部を除いて機能面21bへ向かい、機能面21bから出射され、第1の入光面40aから導光体14の内部に入射される。また、第2の反射面21dで内面反射されて第3の反射面21eに入射された光Aの一部は漏れ光として第3の反射面21eから出射され、第2の入光面40bから導光体14の内部に入射される。
また、第1の反射面21cで内面反射され機能面21bへ向かった光Bは機能面21bで内面反射され、第3の反射面21eに入射される。第3の反射面21eに入射された光Bは第3の反射面21eから出射され第2の入光面40bから導光体14の内部に入射される。
第1の入光面40aから導光体14の内部に入射された光は、延設部38の内部を導かれて出光面14aから出射され、第2の入光面40bから導光体14の内部に入射された光は、幅広部37又は傾斜部39の内部を導かれて出光面14aから出射される。
導光体14の内部を導かれる光には内面反射面39a又は内面反射面38aに達する光があるが、これらの光は内面反射面39a又は内面反射面38aで内面反射されて出光面14aに導かれる。また、導光体14の上端部にもシボ加工が施されているが、このシボ加工が施された部分によっても光が内面反射されて出光面14aに導かれる。
このように導光体14に入射された光は幅広部37、傾斜部39又は延設部38の内部を導かれて出光面14aから出射されるため、出光面14aの全体が光るように視認される。
上記したように、車輌用灯具1にあっては、複合構造体15において第1の入射面20aから入射された光と第2の入射面21aから入射された光とが異なる方向へ出射されるため、一つの発光素子28から出射された光が異なる方向へ出射され、部品点数を増加させることなく光の制御に関する機能性の向上を図ることができる。
また、第2の入射面21aから出射された光が第2の導光レンズ21の内部における導光経路に応じて機能面21bから出射され又は機能面21bで反射されるため、第2の導光レンズ21の内部における導光経路に応じて出射方向が異なり、光の制御に関する一層の機能性の向上を図ることができる。
さらに、第1の出射面20bと機能面21bが発光素子28の発光面28aを含み発光素子28の光軸Pに直交する水平面Sを挟んで反対側に位置されているため、発光素子28を含む水平面Sの反対側にそれぞれ光を出射する第1の出射面20bと機能面21bが位置され、光の制御に関するより一層の機能性の向上を図ることができる。
加えて、第2の導光レンズ21の第2の入射面21aが発光素子28から出射される光の光軸Pに対して傾斜され発光素子28側に凸の形状に形成されているため、第2の入射面21aから入射された光が集光する方向へ屈折され、発光素子28から斜め方向へ出射された少ない光を集光して発光素子28から出射される光の有効活用を図ることができる。