JP7056424B2 - 導光体 - Google Patents

Description

本発明は、導光体に関する。

従来、電気自動車やハイブリッド自動車のバッテリー充電のための給電部に用いられる照明装置が知られている（例えば、特許文献１、２参照）。

特許文献１に記載の車両用照明装置は、給電部の位置を利用者に知らせるための第一発光部と、給電部のハウジング内の給電口を照らすための第二発光部を有する。

特許文献２に記載の照明ユニットは、給電部のハウジング内の給電口の位置を利用者に知らせるための、給電口に設けられる環状の発光部を含む導光部材を有する。

特開２０１８－４３７４４号公報 特開２０１２－１７８２３０号公報

特許文献１に記載の車両用照明装置においては、第一発光部と第二発光部のそれぞれのため光源が用いられているため、多数の光源を必要とする。また、特許文献２に記載の照明ユニットは、給電部のハウジング内の給電口の位置を利用者に知らせるという機能を有するが、給電部の位置を示すなどの他の機能は有しない。

本発明の目的は、少ない光源を用いて、設置対象物の位置を示し、かつその内部を照明することのできる照明構造を実現できる導光体を提供することにある。

本発明の一態様は、上記目的を達成するために、下記［１］～［７］の導光体を提供する。

［１］内部に光を伝播させることにより発光する導光体であって、光源から発せられた光を取り込む光取込部と、前記光取込部から取り込まれた光を全反射することができる第１の反射面及び第２の反射面と、前記第１の反射面により反射された光を照明のために外部へ射出する光射出部と、前記第２の反射面により反射された光を内部に伝播させて、発光により自身の位置を視認させるための標識部と、を有する、導光体。

［２］凹部を有する設置対象物に設置される導光体であって、前記設置対象物に設置されたときに、前記標識部が前記凹部の開口部の位置を示し、かつ前記光射出部から出射される光により前記凹部の内部を照明することができる、上記［１］に記載の導光体。

［３］前記第１の反射面、前記第２の反射面、前記光射出部、及び前記標識部が含まれる環形状部分を有し、前記第２の反射面が、異なる方向を向いた２つの反射面を含み、前記光取込部から取り込まれて前記２つの反射面の一方に反射された光が、前記環形状部分中を一方の周方向へ進み、前記光取込部から取り込まれて前記２つの反射面の他方に反射された光が、前記環形状部分中を他方の周方向へ進む、上記［１］又は［２］に記載の導光体。

［４］前記第１の反射面、前記第２の反射面、前記光射出部、及び前記標識部が含まれる線形状部分を有し、前記第２の反射面が、異なる方向を向いた２つの反射面を含み、前記光取込部から取り込まれて前記２つの反射面の一方に反射された光が、前記線形状部分中を一方の端部へ向かって進み、前記光取込部から取り込まれて前記２つの反射面の他方に反射された光が、前記線形状部分中を他方の端部へ向かって進む、上記［１］又は［２］に記載の導光体。

［５］前記２つの反射面が、前記第１の反射面を挟んで位置し、前記２つの反射面の各々の一辺が前記第１の反射面の一辺と重なる、上記［３］又は［４］に記載の導光体。

［６］ハウジング内に給電口が設置された給電部に用いられる導光体であって、前記標識部が、前記ハウジングの開口部の位置を示す標識として機能し、前記光射出部が、前記給電口を上方から照明する光源として機能する、上記［１］～［５］のいずれか１項に記載の導光体。

［７］凹状の収容部を有する収納容器に用いられる導光体であって、前記標識部が、前記収容部の開口部の位置を示す標識として機能し、前記光射出部が、前記収容部の内部を上方から照明する光源として機能する、上記［１］～［５］のいずれか１項に記載の導光体。

本発明によれば、少ない光源を用いて、設置対象物の位置を示し、かつその内部を照明することのできる照明構造 を実現できる導光体を提供することができる。

図１（ａ）は、第１の実施の形態に係る導光体の斜視図であり、図１（ｂ）は、図１（ａ）の一部の拡大図である。 図２は、第１の実施の形態に係る導光体１の平面図である。 図３（ａ）は、第１の実施の形態に係る導光体の側面図であり、図３（ｂ）は、図２に示される切断線Ａ－Ａにおいて切断された導光体の垂直断面図である。 図４は、第１の実施の形態に係る導光体が設置された電気自動車などの給電部の斜視図である。 図５（ａ）、（ｂ）は、それぞれ、第１の実施の形態に係る導光体が設置された電気自動車などの給電部５の斜視図、平面図、断面図である。 図６は、第２の実施の形態に係る導光体の斜視図である。 図７（ａ）、（ｂ）は、第２の実施の形態に係る導光体が設置されたコンソールボックスの斜視図である。 図８は、コンソールボックスと第２の実施の形態に係る導光体の位置関係を示すために、導光体のコンソールボックスに覆われて見えない部分を点線で示した斜視図である。 図９は、第２の実施の形態に係る導光体の変形例の斜視図である。

〔第１の実施の形態〕
（導光体の構成）
図１（ａ）は、第１の実施の形態に係る導光体１の斜視図であり、図１（ｂ）は、図１（ａ）の一部の拡大図である。図２は、第１の実施の形態に係る導光体１の平面図である。また、図３（ａ）は、第１の実施の形態に係る導光体１の側面図であり、図３（ｂ）は、図２に示される切断線Ａ－Ａにおいて切断された導光体１の垂直断面図である。

以下、図１における導光体１の表面側（図３における上側）を導光体１の上側とし、図１における導光体１の裏面側（図３における下側）を導光体１の下側として説明する。

導光体１は、内部に光を伝播させることにより発光する導光体であって、光源である発光素子３０から発せられた光を取り込む光取込部１０と、光取込部１０から取り込まれた光を反射する第１の反射面１１及び第２の反射面１２（１２ａ、１２ｂ）と、第１の反射面１１により反射された光を照明のために外部へ射出する光射出部１３と、第２の反射面１２により反射された光を内部に伝播させて、発光により自身の位置を視認させるための標識部１４と、を有する。

導光体１は、第１の反射面１１、第２の反射面１２、光射出部１３、及び標識部１４が含まれる環形状部分を有する。図１～３に示される例では、導光体１が全体として環形状を有する。また、導光体１は、アクリル、ポリカーボネートなどの透明材料からなり、典型的には無色である。導光体１の発光色は、法規に違反しない範囲であれば特に限定されず、典型的には白色である。

第１の反射面１１は、光取込部１０から取り込まれて第１の反射面１１に入射する光を全反射することができる（大部分を全反射する）ような角度で設けられている。図３（ｂ）の点線の矢印は、光取込部１０から取り込まれて第１の反射面１１に反射された光が、反射面１５に反射されて、光取出面である光射出部１３から射出される様子を模式的に表している。反射面１５は、第１の反射面１１に反射されて反射面１５に入射する光を全反射することができる（大部分を全反射する）ような角度で設けられている。

なお、第１の反射面１１に反射された光を光射出部１３へ導くための反射面の数は２以上であってもよく、また、０であってもよい。すなわち、光取込部１０から取り込まれて第１の反射面１１に反射された光は、直接又は間接的に光射出部１３から射出される。

光取出面である光射出部１３には、射出する光の拡散性を向上させるためのシボ加工が施されていてもよい。光射出部１３の角度は、光射出部１３に入射する光を効率的に透過させることのできる範囲で、所望の光射出部１３から射出される光の角度に応じて調整される。

光射出部１３から射出された光は、導光体１の環形状部分に平行な面に対して傾斜する方向に進む。このため、光射出部１３から射出された光によって、導光体１の下側の領域を照明することができる。

光射出部１３及び反射面１５は、それぞれ導光体１の環形状部分に設けられた１つの突起を構成する面である。

第２の反射面１２（１２ａ、１２ｂ）は、光取込部１０から取り込まれて第２の反射面１２に入射する光を全反射することができる（大部分を全反射する）ような角度で設けられている。また、第２の反射面１２（１２ａ、１２ｂ）は、導光体１の環形状部分の面内方向に効率的に光を反射するため、導光体１の環形状部分に平行な面に対してほぼ垂直であることが好ましい。

第２の反射面１２は、異なる方向を向いた２つの反射面である第２の反射面１２ａと第２の反射面１２ｂを含む。光取込部１０から取り込まれて第２の反射面１２ａと第２の反射面１２ｂの一方に反射された光は、導光体１の環形状部分中を一方の周方向へ進み、光取込部１０から取り込まれて第２の反射面１２ａと第２の反射面１２ｂの他方に反射された光は、導光体１の環形状部分中を他方の周方向へ進む。

図２の点線の矢印は、光取込部１０から取り込まれて第２の反射面１２ａに反射された光が導光体１の環形状部分中を反時計回りに進み、光取込部１０から取り込まれて第２の反射面１２ｂに反射された光が導光体１の環形状部分中を時計回りに進む様子を模式的に表している。

第２の反射面１２ａと第２の反射面１２ｂは、光取込部１０から取り込まれて第２の反射面１２に入射する光の大部分を全反射するため、凹状に湾曲している、又は多段階で角度が変化する平面であることが好ましい。

第１の反射面１１、第２の反射面１２ａ、及び第２の反射面１２ｂは、それぞれ導光体１の環形状部分に設けられた１つの溝を構成する面である。また、第２の反射面１２ａと第２の反射面１２ｂは、第１の反射面１１を挟んで位置し、かつそれらの各々の一辺が第１の反射面１１の一辺と重なっている。このような構造をとることにより、第１の反射面１１、第２の反射面１２ａ、及び第２の反射面１２ｂを含む反射構造を小さい領域に納めることができる。

図１～３に示される例では、環形状を有する導光体１の外側の側面に光取込部１０が設けられ、発光素子３０の光取り出し面が光取込部１０に対向するように発光素子３０が設置される。この場合、第１の反射面１１及び第２の反射面１２（１２ａ、１２ｂ）が、光取込部１０から取り込まれた光を直接反射することができるため、第１の反射面１１及び第２の反射面１２へ入射するまでの光の損失を低減することができる。

導光体１の環形状部分は、図１（ａ）、図２に示されるように、光取込部１０から離れるほど幅が小さくなることが好ましい。これにより、光量の低下する光取込部１０から離れた領域における明るさの低下を抑制し、導光体１の環形状部分全体の明るさの均一性を向上させることができる。また、光取込部１０から離れるほど厚さを小さくする場合も、同様の効果を得ることができる。

発光素子３０は、典型的にはＬＥＤ素子であり、発光素子３０に電源を供給するための配線を有する基板３１に搭載される。基板３１は、導光体１が設置される設置対象物（例えば、後述する電気自動車などの給電部）に導光体１とともに固定される。

照明構造の製造コストや省エネルギーのため、発光素子３０の数は少数であることが好ましく、例えば、１～２個である。

標識部１４は、導光体１の環形状部分の全部又は一部であり、導光体１が設置対象物に設置された状態で露出する部分、すなわち設置対象物の使用者が発光を認識できる部分である。

導光体１の環形状部分の内側の側面１６は、図３（ｂ）に示されるように、下から上へ向かって導光体１の環形状部分の幅が広くなるような傾斜を有することが好ましい。これによって、標識部１４から取り出される光のうち、上方向に取り出される光の割合を大きくすることができるため、標識部１４を視認しやすくなる。また、導光体１の環形状部分の底面や側面にシボ（微細な凹凸）やレンズカットを形成することにより、標識部１４から取り出される光のうち、上方向に取り出される光の割合を大きくすることもできる。さらに、上方向に取り出される光の割合をより大きくするため、導光体１の環形状部分の底面や側面に反射シートを貼り付け、シボやレンズカットと合わせて用いてもよい。

なお、図１（ａ）、図２に示される導光体１の環形状部分は円形であるが、円形に限定されるわけではなく、導光体１の設置対象物の形状などに応じて好ましい形状を適宜選択することができる。

（導光体の使用例）
以下、導光体１の使用例として、電気自動車やハイブリッド自動車のバッテリー充電のための給電部に使用する場合について説明する。

図４、図５（ａ）、（ｂ）は、それぞれ、導光体１が設置された電気自動車などの給電部５の斜視図、平面図、断面図である。図５（ｂ）は、図５（ａ）に示される切断線Ｂ－Ｂにおいて切断された給電部５及び導光体１の垂直断面図である。なお、図４、図５（ａ）、（ｂ）は、給電部５と導光体１の位置関係を示すための模式図であり、導光体１の具体的な形状などを示すものではない。

給電部５は、電気自動車などの車両のボディ（車体の外面）５５に設けられ、凹部であるハウジング５０とその蓋であるリッド５２を有し、ハウジング５０の内部に給電口５３が設置されている。給電口５３に給電コネクタ５４を接続することにより外部から給電を行い、車両のバッテリーを充電することができる。

導光体１は、図４、図５（ａ）、（ｂ）に示されるように、その環形状部分がハウジング５０の開口部５１の縁に沿うように、ハウジング５０の内側に設置される。この形態では、導光体１の環形状部分の全体が露出し、標識部１４として機能する。なお、導光体１の環形状部分の一部が導光体１の傷防止や防水のためのケースや給電部５の部材などに覆われ、露出した部分が標識部１４として機能する形態であってもよい。

標識部１４はハウジング５０の開口部５１の縁に沿って配置されているため、標識部１４が発光することにより、ハウジング５０の開口部５１の位置を示す標識として機能する。このため、夜間などの明るさが不十分な環境下でも、給電部５の使用者がハウジング５０の位置を視認しやすくなる。図５（ｂ）中のＬ１は、標識部１４から導光体１の上方（使用者側）へ発せられる光を模式的に表している。

なお、標識部１４は、必ずしも開口部５１の縁に沿うことが求められるわけではないが、開口部５１の位置をより正確に示すためには、開口部５１の縁に沿うように配置されることが好ましい。

一方、光射出部１３から導光体１の下方へ射出された光は、ハウジング５０内の給電口５３を照明することができる。すなわち、光射出部１３が、給電口５３を上方から照明する光源として機能する。このため、夜間などの明るさが不十分な環境下でも、給電部５の使用者がハウジング５０内の給電口５３の位置を視認しやすくなる。図５（ｂ）中のＬ２は、光射出部１３から導光体１の下方（給電口５３側）へ発せられる光を模式的に表している。

〔第２の実施の形態〕
（導光体の構成）
図６は、第２の実施の形態に係る導光体２の斜視図である。以下、図６における導光体２の表面側を導光体２の上側とし、図６における導光体１の裏面側を導光体２の下側として説明する。

導光体２は、内部に光を伝播させることにより発光する導光体であって、光源から発せられた光を取り込む光取込部２０と、光取込部２０から取り込まれた光を反射する第１の反射面２１及び第２の反射面２２（２２ａ、２２ｂ）と、第１の反射面２１により反射された光を照明のために外部へ射出する光射出部２３と、第２の反射面２２により反射された光を内部に伝播させて、発光により自身の位置を視認させるための標識部２４と、を有する。

導光体２は、第１の反射面２１、第２の反射面２２、光射出部２３、及び標識部２４が含まれる、端部２５ａ、２５ｂを両端とする線形状部分を有する。図６に示される例では、導光体２が全体としてＵ字型の線形状を有する。また、導光体２は、第１の実施の形態に係る導光体１と同様に、アクリル、ポリカーボネートなどの透明材料からなり、典型的には無色である。

導光体２は、線形状部分を有すること以外のほとんどの特徴において、第１の実施の形態に係る導光体１と共通する。具体的には、導光体２の光取込部２０、第１の反射面２１、第２の反射面２２（２２ａ、２２ｂ）、及び光射出部２３は、導光体１の光取込部１０、第１の反射面１１、第２の反射面１２（１２ａ、１２ｂ）、及び光射出部１３と同様の形状及び機能を有する。

第１の反射面２１は、光取込部２０から取り込まれて第１の反射面２１に入射する光を全反射することができる（大部分を全反射する）ような角度で設けられている。光取込部２０から取り込まれて第１の反射面２１に反射された光は、直接又は間接的に光取出面である光射出部２３から射出される。

光射出部２３から射出された光は、導光体２の線形状部分に平行な面に対して傾斜する方向に進む。このため、光射出部２３から射出された光によって、導光体２の下側の領域を照明することができる。

光射出部２３及び導光体１の反射面１５に対応する図示されない反射面は、それぞれ導光体２の線形状部分に設けられた１つの突起を構成する面である。

第２の反射面２２（２２ａ、２２ｂ）は、光取込部２０から取り込まれて第２の反射面２２に入射する光を全反射することができる（大部分を全反射する）ような角度で設けられている。

第２の反射面２２は、異なる方向を向いた２つの反射面である第２の反射面２２ａと第２の反射面２２ｂを含む。光取込部２０から取り込まれて第２の反射面２２ａに反射された光は、導光体２の線形状部分中を一方の端部である端部２５ａへ向かって進み、光取込部２０から取り込まれて第２の反射面１２ｂに反射された光は、導光体２の線形状部分中を他方の端部である端部２５ｂへ向かって進む。

第２の反射面２２ａと第２の反射面２２ｂは、光取込部２０から取り込まれて第２の反射面２２に入射する光の大部分を全反射するため、凹状に湾曲している、又は多段階で角度が変化する平面であることが好ましい。

第１の反射面２１、第２の反射面２２ａ、及び第２の反射面２２ｂは、それぞれ導光体２の線形状部分に設けられた１つの溝を構成する面である。また、第２の反射面２２ａと第２の反射面２２ｂは、第１の反射面２１を挟んで位置し、かつそれらの一辺が第１の反射面２１の一辺と重なっている。このような構造をとることにより、第１の反射面２１、第２の反射面２２ａ、及び第２の反射面２２ｂを含む反射構造を小さい領域に納めることができる。

図６に示される例では、Ｕ字型の線形状を有する導光体２の外側の側面に光取込部２０が設けられる。そして、第１の実施の形態と同様に、発光素子３０を光源として用いて、発光素子３０の光取り出し面が光取込部２０に対向するように発光素子３０を設置することができる。この場合、第１の反射面２１及び第２の反射面２２（２２ａ、２２ｂ）が、光取込部２０から取り込まれた光を直接反射することができるため、第１の反射面２１及び第２の反射面２２へ入射するまでの光の損失を低減することができる。

標識部２４は、導光体２の線形状部分の全部又は一部であり、導光体２が設置対象物に設置された状態で露出する部分、すなわち設置対象物の使用者が発光を認識できる部分である。

導光体２の線形状部分の内側の側面２６は、下から上へ向かって導光体１の線形状部分の幅が広くなるような傾斜を有することが好ましい。これによって、標識部２４から取り出される光のうち、上方向に取り出される光の割合を大きくすることができるため、標識部２４を視認しやすくなる。また、導光体２の線形状部分の底面や側面にシボやレンズカットを形成することにより、標識部２４から取り出される光のうち、上方向に取り出される光の割合を大きくすることもできる。さらに、上方向に取り出される光の割合をより大きくするため、導光体２の線形状部分の底面や側面に反射シートを貼り付け、シボやレンズカットと合わせて用いてもよい。

なお、図６に示される導光体２の線形状部分はＵ字型であるが、Ｕ字型に限定されるわけではなく、導光体２の設置対象物の形状などに応じて好ましい形状を適宜選択することができる。

（導光体の使用例）
以下、導光体２の使用例として、自動車のインテリアなどに用いられるコンソールボックスに使用する場合について説明する。

図７（ａ）、（ｂ）は、導光体２が設置されたコンソールボックス６の斜視図である。コンソールボックス６は、凹部である収容部６０とその蓋６２を有する。図７（ａ）は蓋６２が開けられた状態を示し、図７（ｂ）は蓋６２が閉められた状態を示す。

図８は、コンソールボックス６と導光体２の位置関係を示すために、導光体２のコンソールボックス６に覆われて見えない部分を点線で示した斜視図である。図８においては、蓋６２の図示を省略している。

導光体２は、図７（ａ）、図８に示されるように、その線形状部分が収容部６０の開口部６１の縁に沿うように、収容部６０の外側（裏側）に設置される。この形態では、導光体２の線形状部分の一部がコンソールボックス６の開口部６１の縁に設けられた窓６４から露出し、標識部２４として機能する。

標識部２４は収容部６０の開口部６１の縁に沿うように配置されているため、標識部２４が発光することにより、収容部６０の開口部６１の位置を示す標識として機能する。このため、夜間などの明るさが不十分な環境下でも、コンソールボックス６の使用者が収容部６０の位置を視認しやすくなる。図７（ａ）、（ｂ）、図８に示される例では、収容部６０の開口部６１の縁が、角が湾曲した長方形であり、その長方形の２つの長辺にそって２つの標識部２４がそれぞれ配置されている。

なお、標識部２４は、必ずしも開口部６１の縁に沿うことが求められるわけではないが、開口部６１の位置をより正確に示すためには、開口部６１の縁に沿うように配置されることが好ましい。

また、図７（ｂ）に示されるように、蓋６２が閉められた状態でも標識部２４の一部が露出しているため、その発光を視認することができる。すなわち、夜間などの明るさが不十分な環境下でも、蓋６２が閉められた状態のコンソールボックス６の位置の視認が容易になる。

一方、光射出部２３から導光体２の下方へ射出された光は、コンソールボックス６の収容部６０の側面に設けられた窓６３を通して、収容部６０の内部を照明することができる。すなわち、光射出部２３が、収容部６０の内部を上方から照明する光源として機能する。このため、夜間などの明るさが不十分な環境下でも、コンソールボックス６の使用者が収容部６０の内部を視認しやすくなる。

なお、コンソールボックス６と同様の凹状の収容部を有する収納容器であれば、コンソールボックス６と同様に導光体２を適用することができる。

図９は、導光体２の変形例である導光体２ａの斜視図である。導光体２ａは、湾曲していないＩ字型の線形状部分を有する。図９に示される例では、導光体２ａが全体としてＩ字型の線形状を有する。その他の特徴については、導光体２と共通する。

導光体２ａは、例えば、自動車内のグローブボックスに使用することができる。この場合、導光体２ａの標識部２４がグローブボックスの収容部の開口部の位置を示し、光射出部２３から出射される光によりグローブボックスの収容部の内部を照明することができる。導光体２ａは、例えば、グローブボックスの収容部の開口部の上側の縁に沿うように設置される。

（実施の形態の効果）
上記の第１、２の実施の形態の導光体１及び導光体２によれば、少ない発光素子３０を光源として用いて、電気自動車などの給電部５やコンソールボックス６などの設置対象物の位置を示し、かつその内部を照明することができる。

また、上記第１、２の実施の形態によれば、導光体１又は導光体２と発光素子３０を有する照明装置を提供することもできる。

以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。また、発明の主旨を逸脱しない範囲内において上記実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。

例えば、給電部５に線形状部分を有する導光体２を用いてもよい。この場合、導光体２の線形状部分は、ハウジング５０の開口部５１の縁に沿うＣ字型の形状（１箇所で途切れた環形状）を有する。また、コンソールボックス６に環形状部分を有する導光体１を用いてもよい。この場合、導光体２の環形状部分は、収容部６０の開口部６１の縁の全周に沿って設置される。

また、上記の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。

１、２、２ａ 導光体
５ 給電部
６ コンソールボックス
１０、２０ 光取込部
１１、２１ 第１の反射面
１２（１２ａ、１２ｂ）、２２（２２ａ、２２ｂ） 第２の反射面
１３、２３ 光射出部
１４、２４ 標識部
３０ 発光素子
５０ ハウジング
５１ 開口部
５３ 給電部
６０ 収納部
６１ 開口部
６３、６４ 窓

Claims (7)

1. 内部に光を伝播させることにより発光する導光体であって、
   光源から発せられた光を取り込む光取込部と、
   前記光取込部から取り込まれた光を全反射することができる第１の反射面及び第２の反射面と、
   前記第１の反射面により反射された光を照明のために第１の面側の外部へ射出する光射出部と、
   前記第２の反射面により反射された光を内部に伝播させて、少なくとも前記第１の面と反対側の第２の面側への発光により自身の位置を視認させるための標識部と、
   を有する、導光体。
2. 凹部を有する設置対象物に設置される導光体であって、
   前記設置対象物に設置されたときに、前記標識部が前記凹部の開口部の位置を示し、かつ前記光射出部から出射される光により前記凹部の内部を照明することができる、
   請求項１に記載の導光体。
3. 前記第１の反射面、前記第２の反射面、前記光射出部、及び前記標識部が含まれる環形状部分を有し、
   前記第２の反射面が、異なる方向を向いた２つの反射面を含み、
   前記光取込部から取り込まれて前記２つの反射面の一方に反射された光が、前記環形状部分中を一方の周方向へ進み、
   前記光取込部から取り込まれて前記２つの反射面の他方に反射された光が、前記環形状部分中を他方の周方向へ進む、
   請求項１又は２に記載の導光体。
4. 前記第１の反射面、前記第２の反射面、前記光射出部、及び前記標識部が含まれる線形状部分を有し、
   前記第２の反射面が、異なる方向を向いた２つの反射面を含み、
   前記光取込部から取り込まれて前記２つの反射面の一方に反射された光が、前記線形状部分中を一方の端部へ向かって進み、
   前記光取込部から取り込まれて前記２つの反射面の他方に反射された光が、前記線形状部分中を他方の端部へ向かって進む、
   請求項１又は２に記載の導光体。
5. 前記２つの反射面が、前記第１の反射面を挟んで位置し、
   前記２つの反射面の各々の一辺が前記第１の反射面の一辺と重なる、
   請求項３又は４に記載の導光体。
6. ハウジング内に給電口が設置された給電部に用いられる導光体であって、
   前記標識部が、前記ハウジングの開口部の位置を示す標識として機能し、
   前記光射出部が、前記給電口を上方から照明する光源として機能する、
   請求項１～５のいずれか１項に記載の導光体。
7. 凹状の収容部を有する収納容器に用いられる導光体であって、
   前記標識部が、前記収容部の開口部の位置を示す標識として機能し、
   前記光射出部が、前記収容部の内部を上方から照明する光源として機能する、
   請求項１～５のいずれか１項に記載の導光体。

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