WO2014156639A1

WO2014156639A1 - 充電ケーブルロック装置及び制御装置

Info

Publication number: WO2014156639A1
Application number: PCT/JP2014/056450
Authority: WO
Inventors: 木村　明人; 桂嗣山本; 隆家田; 忠之飛松; 耕一古島
Original assignee: 株式会社東海理化電機製作所; トヨタ自動車株式会社
Priority date: 2013-03-28
Filing date: 2014-03-12
Publication date: 2014-10-02
Also published as: US20160257211A1; EP2980940A1; EP2980940A4; CN105051995A; JP2014193062A

Abstract

車両ドア（１３）の施解錠動作に連動して充電ケーブル（２２）をロック又はアンロックする充電ケーブルロック装置（３１）は、充電ケーブル（２２）の給電プラグ（２６）が給電口（２３）に設けられたインレット（２５）に結合しておりかつ充電ケーブル（２２）から供給される電力によってバッテリ（２７）が充電中である状態が所定時間継続したときに充電ケーブル（２２）をロックする。

Description

充電ケーブルロック装置及び制御装置

　本発明は、充電ケーブルロック装置及び制御装置に関する。

　近年、プラグインハイブリッド車や電気自動車等の二酸化炭素の排出量の少ない車両の普及が進んでいる。これらの車両の車体には、搭載された走行用バッテリを充電するための給電口が設けられている。走行用バッテリを充電するときには、充電設備から延びる充電ケーブルが給電口に接続される。通常、バッテリの充電には長時間かかるため、充電ケーブルの付け替えや盗難等の防止を目的として、充電ケーブルを車体にロックする充電ケーブルロック装置が搭載される傾向にある。

　例えば特許文献１には、車両ドアの施解錠動作に連動して充電ケーブルをロック又はアンロックする充電ケーブルロック装置が提案されている。ユーザは車両から離れる際に車両ドアを施錠するのみで、充電ケーブルをロックすることが可能になる。

特開２００９－８１９１７号公報

　ところが、特許文献１の充電ケーブルロック装置において、車両ドアの施錠動作を行わずにユーザが車両から離れると、充電ケーブルはアンロック状態で放置されることがある。この場合、充電ケーブルの付け替えや盗難等が発生する虞がある。

　この問題は、車両ドアの施解錠動作に連動して充電ケーブルをロック又はアンロックする充電ケーブルロック装置に限らず、車両ドアの施解錠動作とは別にユーザが充電ケーブルをロックする充電ケーブルロック装置であっても、同様に生じ得る。

　本発明の目的は、充電ケーブルの付け替えや盗難等を防止または低減できる充電ケーブルロック装置を提供することにある。

　本発明の一局面は、給電口から充電ケーブルを取り外し不能にロックする充電ケーブルロック装置を提供する。その充電ケーブルロック装置は、前記充電ケーブルの給電プラグが前記給電口に設けられたインレットに結合している状態が所定時間継続した場合には、前記充電ケーブルをロックするロック制御部を備える。

　上記構成によれば、ロック制御部は、充電ケーブルがインレットに接続されている状態が所定時間継続した場合には、充電ケーブルを自動的にロックするため、ユーザが充電ケーブルをロックし忘れても、充電ケーブルがアンロック状態で放置されることが防止または低減される。これにより、充電ケーブルの付け替えや盗難等を防止または低減することができる。

　一例では、前記ロック制御部は、車両ドアの施解錠動作に連動して前記充電ケーブルをロック又はアンロックする。この構成によれば、ユーザは車両から離れる際に車両ドアを施錠するのみで、充電ケーブルをロックすることが可能になる。

　一例では、前記ロック制御部は、前記充電ケーブルが前記インレットに接続されており、かつ前記充電ケーブルから供給される電力によってバッテリが充電中である状態が所定時間継続した場合には、前記充電ケーブルをロックする。この構成によれば、バッテリの充電中に充電ケーブルがアンロック状態で放置されることが防止または低減されるため、バッテリの充電中に充電ケーブルの付け替えや盗難等を防止または低減できる。

　一例では、前記ロック制御部は、前給電プラグが前記インレットに結合しているが前記充電ケーブルがアンロック状態であるときにタイマによる計測を開始し、アンロック状態で前給電プラグが前記インレットに結合している時間の長さを監視し、前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を出力するように構成されている。

　本発明はさらに、充電ケーブルと接続される給電口及び前記充電ケーブルを介して充電されるバッテリとともに用いられる充電ケーブルロック制御装置を提供する。その充電ケーブルロック制御装置は、前記充電ケーブルが前記給電口に結合している結合状態かどうかを監視し、前記充電ケーブルが前記結合状態であるときに前記充電ケーブルがアンロックされた時点でタイマによる計測を開始し、前記充電ケーブルが結合状態でかつアンロック状態である時間の長さを監視し、前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を出力するように構成されている。

　一例では、充電ケーブルロック制御装置は、前記バッテリが前記充電ケーブルを介して充電されている充電状態であるかを監視し、前記バッテリが前記充電状態であるときに前記充電ケーブルがアンロックされた時点でタイマによる計測を開始し、前記バッテリが前記充電状態でかつ前記充電ケーブルがアンロック状態である時間の長さを監視し、前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を出力するように構成されている。

　一例では、充電ケーブルロック制御装置は、車両のドアのロック及びアンロックを制御するドアロック制御回路と通信するための通信インターフェースを更に備え、充電ケーブルロック制御装置は、前記ドアロック制御回路によるドアのロック動作に連動して、充電ケーブル通常ロック指令を出力し、前記ドアロック制御回路によるドアのアンロック動作に連動して、充電ケーブル通常アンロック指令を出力し、前記タイマによって計測された時間の長さが前記タイムリミットに達したときには、前記ドアロック制御回路によるドアのロック動作に関わらず、前記充電ケーブルオートロック指令を出力するように構成されている。

　好ましい例に従う充電ケーブルロック装置は、充電ケーブルと接続される給電口及び前記充電ケーブルを介して充電されるバッテリとともに用いられるものであり、その充電ケーブルロック装置は、前記充電ケーブルを前記給電口から取り外し不能にロックするロック位置と、前記充電ケーブルをアンロックするアンロック位置とに移動するロック部材と、前記ロック部材を前記ロック位置及び前記アンロック位置に移動させるアクチュエータと、前記アクチュエータに接続された充電ケーブルロック制御装置とを備える。前記充電ケーブルロック制御装置は、前記充電ケーブルが前記給電口に結合している結合状態かどうかを監視し、前記充電ケーブルが前記結合状態であるときに前記充電ケーブルがアンロックされた時点でタイマによる計測を開始し、前記充電ケーブルが結合状態でかつアンロック状態である時間の長さを監視し、前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を前記アクチュエータに供給するように構成されている。

　一例では、前記充電ケーブルロック制御装置は、前記バッテリが前記充電ケーブルを介して充電されている充電状態であるかを監視し、前記バッテリが前記充電状態であるときに前記充電ケーブルがアンロックされた時点でタイマによる計測を開始し、前記バッテリが前記充電状態でかつ前記充電ケーブルがアンロック状態である時間の長さを監視し、前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を出力するように構成されている。

　一例では、前記充電ケーブルロック制御装置は、車両のドアのロック及びアンロックを制御するドアロック制御回路と通信するための通信インターフェースを含み、前記充電ケーブルロック制御装置は、前記ドアロック制御回路によるドアのロック動作に連動して、充電ケーブル通常ロック指令を前記アクチュエータに供給し、前記ドアロック制御回路によるドアのアンロック動作に連動して、充電ケーブル通常アンロック指令を前記アクチュエータに供給し、前記タイマによって計測された時間の長さが前記タイムリミットに達したときには、前記ドアロック制御回路によるドアのロック動作に関わらず、前記充電ケーブルオートロック指令を前記アクチュエータに供給するように構成されている。

　本発明によれば、充電ケーブルの付け替えや盗難等を防止または低減できる充電ケーブルロック装置が得られる。

一実施形態の電子キーシステム及び充電ケーブルロック装置のブロック図。一実施形態の給電口の斜視図。充電ケーブルロック装置の動作を説明するための模式図。

　以下、充電ケーブルロック装置の一実施形態を図面に従って説明する。

　図１に示すように、車両１には電子キーシステム３が設けられている。電子キーシステム３は、車両１からの無線信号の送信によって開始される狭域無線通信（通信距離：数ｍ）により、電子キー２のＩＤ照合（スマート照合）を行うキー操作フリーシステムであり得る。電子キー２は、自身に登録された電子キーＩＤを、無線によって送信可能なキー装置のことをいう。

　車両１には、電子キーＩＤの照合を行う照合ＥＣＵ（Electronic Control Unit）４と、車載電装品を制御するボディＥＣＵ５と、エンジン７を制御するエンジンＥＣＵ６とが設けられ、これらが車内のバス８を介して接続されている。照合ＥＣＵ４のメモリには、車両１に登録された電子キー２の電子キーＩＤが保存されている。照合ＥＣＵ４には、車外にＬＦ（Low Frequency）帯の電波を送信する車外送信機９と、車内にＬＦ帯の電波を送信する車内送信機１０と、ＵＨＦ（Ultra High Frequency）帯の電波を受信する車両受信機１１とが接続されている。照合ＥＣＵ４には、エンジン７を始動するときに手動で操作されるプッシュモーメンタリ式のエンジンスイッチ１２と、ドアアンロック操作を検出するタッチセンサ１４及びドアロック操作を検出するロックボタン１５とが接続されている。タッチセンサ１４及びロックボタン１５は、車外ドアハンドルに設けられている。ボディＥＣＵ５には、ドアロック装置に含まれるドアロックモータ１６が接続されている。

　車両駐停車時、車外送信機９は、電子キーＩＤの送信を要求するリクエスト信号Ｓrqを車外に送信する。リクエスト信号Ｓrqを受信した電子キー２は、ＩＤ信号Ｓidを返信する。ＩＤ信号Ｓidは、電子キー２に固有の電子キーＩＤを含み、例えばＵＨＦ信号である。ＩＤ信号Ｓidを車両受信機１１が受信すると、照合ＥＣＵ４はＩＤ信号Ｓid内の電子キーＩＤによりＩＤ照合（車外スマート照合）を行う。この照合が成立すれば、ボディＥＣＵ５によるドアロック装置の施解錠が許可または実行される。例えば、車両ドア１３の施錠時に車外スマート照合が成立し、その後、タッチセンサ１４が車外ドアハンドルに対するタッチ操作を検出すると、ボディＥＣＵ５は、ドアロックモータ１６を駆動して車両ドア１３を解錠する。一方、車両ドア１３の解錠時、ロックボタン１５が操作されたことが検出されると、ボディＥＣＵ５は、ドアロックモータ１６を駆動して車両ドア１３を施錠する。

　電子キー２が車内にあるとき、照合ＥＣＵ４は車内送信機１０からリクエスト信号Ｓrqを送信し、車外スマート照合と同様にＩＤ照合（車内スマート照合）を実施する。この車内スマート照合が成立すれば、照合ＥＣＵ４は、運転席に配設されたエンジンスイッチ１２に対する車両１の電源遷移操作（エンジン始動操作）を許可する。

　例えばプラグインハイブリッド車や電気自動車等のバッテリ搭載車両の車体２１には、給電口２３が設けられている。図２に示す例では、給電口２３は、受電コネクタまたはインレット２５を含み、充電ケーブル２２の先端である給電コネクタまたは給電プラグ２６がインレット２５に接続される。車両１に搭載されたバッテリ２７は、充電ケーブル２２を介して充電される。給電口２３は開閉可能なリッド２４を含むことができる。

　給電口２３の上部には、給電口２３に接続された充電ケーブル２２が給電口２３から取り外されないようにロックするための充電ケーブルロック装置３１が設けられている。充電ケーブルロック装置３１は、アンロック位置とロック位置との間を移動するロックピン３２を含む。ロックピン３２は、例えば長手方向（図２のＺ軸方向）に沿って往復動する。充電ケーブル２２をインレット２５に接続すると、給電プラグ２６に設けられた回動可能なロックアーム３３は付勢部材（図示略）によって閉じ方向に回動し、ロックアーム３３の先端の爪部３４がインレット２５の突起３５に係合する。充電ケーブルロック装置３１は、インレット２５の突起３５に係合したロックアーム３３の爪部３４を上から押さえ付けるべく、ロックピン３２をロック位置に移動させる。この状態では、給電プラグ２６はインレット２５から取り外し不能である。

　図１に示すように、充電ケーブルロック装置３１は、ロックＥＣＵ３６と、ロックピン３２を移動させるアクチュエータ３７とを含む。ロックＥＣＵ３６は、バス８を介して照合ＥＣＵ４及びボディＥＣＵ５と通信するための通信インターフェースを含み得る。ロックＥＣＵ３６は、アクチュエータ３７と接続されており、アクチュエータ３７を駆動してロックピン３２をロック位置又はアンロック位置に移動させることにより、充電ケーブル２２をロック又はアンロックする。インレット２５は、給電プラグ２６がインレット２５に完挿されたことを検出するプラグ接続検出センサ３８を含む。インレット２５とバッテリ２７とを接続する電気配線に流れる電流に基づいてバッテリ２７が充電中かどうかを検出するための充電検出センサ３９が設けられている。

　ロックＥＣＵ３６は、車両ドア１３の施解錠動作に連動して充電ケーブル２２をロック又はアンロックするように構成されている。例えば、インレット２５に給電プラグ２６が接続された状態において、ボディＥＣＵ５がドアロックモータ１６を駆動して車両ドア１３を解錠状態から施錠状態に切り換える施錠動作を行う際に、ロックＥＣＵ３６は、アクチュエータ３７を駆動して充電ケーブル２２をロックする。一方、インレット２５に充電ケーブル２２が接続された状態において、ボディＥＣＵ５がドアロックモータ１６を駆動して車両ドア１３を施錠状態から解錠状態に切り換える解錠動作を行う際に、ロックＥＣＵ３６は、アクチュエータ３７を駆動して充電ケーブル２２をアンロックする。いくつかの例では、ロックＥＣＵ３６は、例えばインレット２５への充電ケーブル２２の接続後に、給電口２３等に配設されたロックスイッチ又はアンロックスイッチに対する操作を検出した場合にも、充電ケーブル２２をロック又はアンロックする。

　充電ケーブル２２を一旦ロックしその後アンロックした後に、給電プラグ２６がインレット２５に接続されており、かつ充電ケーブル２２から供給される電力によってバッテリ２７が充電されている状態が所定時間（例えば、３０秒程度）継続した場合には、ロックＥＣＵ３６は、ＥＣＵ４、５によるドアロック動作やロックスイッチに対する操作が行われなくても、充電ケーブル２２を自動的にロックする。図示した例では、ロックＥＣＵ３６は、プラグ接続検出センサ３８の検出信号に基づいて給電プラグ２６がインレット２５に結合しているか否かを監視し、充電検出センサ３９の検出信号に基づいてバッテリ２７が充電中であるか否かを監視する。ロックＥＣＵ３６は、ロック制御部または充電ケーブルロック制御装置と呼ぶことがある。

　次に、充電ケーブルロック装置の作用について説明する。

　図３の状態（ａ）に示すように、ユーザが充電ケーブル２２の給電プラグ２６をインレット２５に接続してバッテリ２７の充電を開始してから車両ドア１３を施錠すると、ドアの施錠動作に連動して充電ケーブル２２がロックされる。その後、例えば車内に置き忘れた荷物を取り出すためにユーザが車両ドア１３を解錠することがある。その場合、図３の状態（ｂ）に示すように、と、ドアの解錠動作に連動して充電ケーブル２２がアンロックされる。図３の状態（ｃ）に示すように、ユーザが車両ドア１３を施錠し忘れてそのまま車両１から離れることがある。しかし、給電プラグ２６がインレット２５に接続されており、かつバッテリ２７が充電中である状態が所定時間継続した場合には、充電ケーブルロック装置３１は、充電ケーブル２２を自動的にロックする（図３の状態（ｄ））。このように、実施形態の充電ケーブルロック装置３１によれば、充電ケーブル２２がアンロック状態に放置されることが防止または低減される。

　次に、実施形態の効果について記載する。

　（１）バッテリ２７の充電中に充電ケーブル２２がアンロック状態で放置されることが防止または低減されるため、バッテリ２７の充電中に充電ケーブル２２の付け替えや盗難等を防止または低減することができる。

　（２）ロックＥＣＵ３６は、車両ドア１３の施解錠動作に連動して充電ケーブル２２をロック又はアンロックするものであるため、ユーザは車両１から離れる際に車両ドア１３を施錠するのみで、充電ケーブル２２をロックすることが可能になり、その利便性が向上する。

　実施形態は例えば以下のように実施することもできる。

　例えば、ロックＥＣＵ３６は、充電ケーブル２２が給電口２３に結合している結合状態であるときに充電ケーブル２２がアンロックされた時点でタイマによる計測を開始するように構成され得る。この例では、ロックＥＣＵ３６は、充電ケーブル２２が結合状態でかつアンロック状態である時間の長さを監視する。

　別の例では、ロックＥＣＵ３６はバッテリ２７が充電ケーブル２２を介して充電されている充電状態であるときに充電ケーブル２２がアンロックされた時点でタイマによる計測を開始する。この例では、ロックＥＣＵ３６は、バッテリ２７が充電状態でかつ充電ケーブル２２がアンロック状態である時間の長さを監視する。

　いずれの例でも、タイマは、ロックＥＣＵ３６に備えられたソフトウェアタイマ機能でもよく、ロックＥＣＵ３６に接続されたタイマ装置であってもよい。ロックＥＣＵ３６は、タイマによって計測された時間の長さが所定のタイムリミットに達したときに、充電ケーブルオートロック指令をアクチュエータ３７に供給して充電ケーブル２２を自動的にロックする。タイムリミットは、ロックＥＣＵ３６に予め設定または記憶され得る。

　別の好ましい例では、ロックＥＣＵ３６は、ＥＣＵ４、５のようなドアロック制御回路によるドアのロック動作に連動して、充電ケーブル２２をロックするための指令（充電ケーブル通常ロック指令ともいう）をアクチュエータ３７に供給し、ドアロック制御回路によるドアのアンロック動作に連動して、充電ケーブル２２をアンロックするための指令（充電ケーブル通常アンロック指令ともいう）をアクチュエータ３７に供給するように構成されている。この例では、ロックＥＣＵ３６は、ドアロック制御回路によるドアのロック動作に関わらず、タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに充電ケーブルオートロック指令をアクチュエータ３７に供給して充電ケーブル２２を自動的にロックする。

　ロックＥＣＵ３６は、本明細書で説明した動作を実行するように構成されたソフトウェアを備えたマイクロコンピュータであり得る。

　ロックＥＣＵ３６は、給電プラグ２６をインレット２５に接続した後に充電ケーブル２２を一旦ロックしたか否かを監視しなくてもよい。この例では、充電ケーブル２２がアンロックされた状態で充電ケーブル２２がインレット２５に接続されており、かつバッテリ２７が充電中である状態が所定時間継続した場合に、ロックＥＣＵ３６は充電ケーブル２２をロックするように構成されてもよい。

　バッテリ２７が充電中であるか否かに関わらず、充電ケーブル２２がインレット２５に接続されている状態が所定時間継続した場合に、ロックＥＣＵ３６は充電ケーブル２２をロックするように構成されてもよい。

　ロックＥＣＵ３６は車両ドア１３の施解錠動作に連動せずに、例えばロックスイッチ又はアンロックスイッチに対する操作に基づいてのみ充電ケーブル２２をロック又はアンロックするように構成されてもよい。

　実施形態では、インレット２５に設けられたプラグ接続検出センサ３８が充電ケーブル２２が接続されているか否かを検出したが、これに限らず、例えば充電ケーブル２２に設けられたスイッチ等によって充電ケーブル２２の接続を検出してもよい。

　実施形態では、充電検出センサ３９は、インレット２５とバッテリ２７とを接続する電気配線に流れる電流に基づいてバッテリ２７が充電中であるか否かを検出したが、これに限らず、例えば前記配線に印加される電圧等に基づいてバッテリ２７の充電を検出してもよい。

　電子キーシステム３は、キー操作フリーシステムに代えて、例えばワイヤレスキーシステムや近距離無線システムでもよい。近距離無線通信システムは、近距離無線（通信距離：数cm～十数cm）で双方向により認証を行うシステムであり、例えばイモビライザーシステムやNFC（Near Field Communication）システムなどがある。

　電子キーシステム３で使用する電波の周波数は、ＬＦやＵＨＦ以外の周波数に変更可能である。

　充電ケーブルロック装置３１のアクチュエータ３７は特に限定されないが、例えばモータやソレノイド等が採用可能である。

　充電ケーブルロック装置３１の機械的要素は、ロックピン３２のようなロック部材がロック方向及びアンロック方向に移動できれば、特に限定されない。例えば、ロック部材は、ロックピン３２に代えて、例えば切り欠きを有する回動する円柱状部材でもよい。この場合、円柱状部材は切り欠きのない箇所でロックアーム３３を固定し、切り欠きの部分でロックアーム３３の操作を許容する。ロック部材は、ロック位置とアンロック位置とに回動する扇状板材でもよい。

　充電ケーブルロック装置３１は、ロックピン３２が付勢部材によってアンロック方向に常時付勢されているアンロック側常時付勢型でもよいし、例えばロックピン３２が付勢部材によってロック方向に常時付勢されているロック側常時付勢型でもよい。

　充電ケーブルロック装置３１は、ロックピン３２とその支持部分とを例えば突をスロープ状の溝により連結し、支持部分の動作により、突と溝とにより案内されて、ロックピン３２がロック位置とアンロック位置とに動く直結型としてもよい。

　充電ケーブルロック装置３１は、例えばロックピン３２を給電プラグ２６の筐体自体（本体部分）に直に係止することによりロック状態をとる構造でもよい。

　本発明の主題は開示した特定の実施形態の全ての特徴より少ない特徴に存在する可能性がある。そのため、請求の範囲は詳細な説明に組込まれ、各請求項は別個の実施形態として自分自身を主張する。本発明は請求の範囲を参照して、請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲と共に確定されるべきである。

Claims

　給電口から充電ケーブルを取り外し不能にロックする充電ケーブルロック装置において、
　前記充電ケーブルの給電プラグが前記給電口に設けられたインレットに結合している状態が所定時間継続した場合には、前記充電ケーブルをロックするロック制御部を備えたことを特徴とする充電ケーブルロック装置。
　請求項１に記載の充電ケーブルロック装置において、
　前記ロック制御部は、車両ドアの施解錠動作に連動して前記充電ケーブルをロック又はアンロックすることを特徴とする充電ケーブルロック装置。
　請求項１又は２に記載の充電ケーブルロック装置において、
　前記ロック制御部は、前記充電ケーブルが前記インレットに接続されており、かつ前記充電ケーブルから供給される電力によってバッテリが充電中である状態が所定時間継続した場合には、前記充電ケーブルをロックすることを特徴とする充電ケーブルロック装置。
　請求項１乃至３のいずれか一項に記載の充電ケーブルロック装置において、前記ロック制御部は、
　前給電プラグが前記インレットに結合しているが前記充電ケーブルがアンロック状態であるときにタイマによる計測を開始し、アンロック状態で前給電プラグが前記インレットに結合している時間の長さを監視し、
　前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を出力する
ように構成されていることを特徴とする充電ケーブルロック装置。
　充電ケーブルと接続される給電口及び前記充電ケーブルを介して充電されるバッテリとともに用いられる充電ケーブルロック制御装置であって、
　前記充電ケーブルが前記給電口に結合している結合状態かどうかを監視し、
　前記充電ケーブルが前記結合状態であるときに前記充電ケーブルがアンロックされた時点でタイマによる計測を開始し、前記充電ケーブルが結合状態でかつアンロック状態である時間の長さを監視し、
　前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を出力する
ように構成されていることを特徴とする充電ケーブルロック制御装置。
　前記バッテリが前記充電ケーブルを介して充電されている充電状態であるかを監視し、
　前記バッテリが前記充電状態であるときに前記充電ケーブルがアンロックされた時点でタイマによる計測を開始し、前記バッテリが前記充電状態でかつ前記充電ケーブルがアンロック状態である時間の長さを監視し、
　前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を出力する
ように構成されていることを特徴とする請求項５に記載の充電ケーブルロック制御装置。
　車両のドアのロック及びアンロックを制御するドアロック制御回路と通信するための通信インターフェースを更に備え、
　前記ドアロック制御回路によるドアのロック動作に連動して、充電ケーブル通常ロック指令を出力し、
　前記ドアロック制御回路によるドアのアンロック動作に連動して、充電ケーブル通常アンロック指令を出力し、
　前記タイマによって計測された時間の長さが前記タイムリミットに達したときには、前記ドアロック制御回路によるドアのロック動作に関わらず、前記充電ケーブルオートロック指令を出力する、
ように構成されていることを特徴とする請求項５または６に記載の充電ケーブルロック制御装置。
　充電ケーブルと接続される給電口及び前記充電ケーブルを介して充電されるバッテリとともに用いられる充電ケーブルロック装置であって、
　前記充電ケーブルを前記給電口から取り外し不能にロックするロック位置と、前記充電ケーブルをアンロックするアンロック位置とに移動するロック部材と、
　前記ロック部材を前記ロック位置及び前記アンロック位置に移動させるアクチュエータと、
　前記アクチュエータに接続された充電ケーブルロック制御装置とを備え、前記充電ケーブルロック制御装置は、
　　前記充電ケーブルが前記給電口に結合している結合状態かどうかを監視し、
　　前記充電ケーブルが前記結合状態であるときに前記充電ケーブルがアンロックされた時点でタイマによる計測を開始し、前記充電ケーブルが結合状態でかつアンロック状態である時間の長さを監視し、
　前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を前記アクチュエータに供給する
ように構成されていることを特徴とする充電ケーブルロック装置。
前記充電ケーブルロック制御装置は、
　前記バッテリが前記充電ケーブルを介して充電されている充電状態であるかを監視し、
　前記バッテリが前記充電状態であるときに前記充電ケーブルがアンロックされた時点でタイマによる計測を開始し、前記バッテリが前記充電状態でかつ前記充電ケーブルがアンロック状態である時間の長さを監視し、
　前記タイマによって計測された時間の長さがタイムリミットに達したときに、前記充電ケーブルを自動的にロックするための充電ケーブルオートロック指令を出力する
ように構成されていることを特徴とする請求項８に記載の充電ケーブルロック装置。
　前記充電ケーブルロック制御装置は、車両のドアのロック及びアンロックを制御するドアロック制御回路と通信するための通信インターフェースを含み、
前記充電ケーブルロック制御装置は、
　前記ドアロック制御回路によるドアのロック動作に連動して、充電ケーブル通常ロック指令を前記アクチュエータに供給し、
　前記ドアロック制御回路によるドアのアンロック動作に連動して、充電ケーブル通常アンロック指令を前記アクチュエータに供給し、
　前記タイマによって計測された時間の長さが前記タイムリミットに達したときには、前記ドアロック制御回路によるドアのロック動作に関わらず、前記充電ケーブルオートロック指令を前記アクチュエータに供給する
ように構成されていることを特徴とする請求項８または９に記載の充電ケーブルロック装置。