WO2014122912A1 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

 HUD装置(100)は、表示画像(71)となるレーザ光を投射するレーザスキャナ(10)と、格子状に配列される複数の光学素子(32)を、有し、レーザスキャナ(10)から光学素子(32)に入射されるレーザ光を拡散して投影面(91)側に導くスクリーン部材(30)とを、備える。各光学素子(32)は、共通の湾曲形態として凸状湾曲形態を呈する湾曲面(33)を、表面に形成し、当該湾曲面(33)を通じて投影面(91)側に出射させるレーザ光を、拡散し、隣接する光学素子(32)同士にて湾曲面(33)の面頂点(34)から相互間の境界(35)までのサグ量(S)は、相異なる。

Description

ヘッドアップディスプレイ装置 関連出願の相互参照
 本開示は、2013年2月6日に出願された日本出願番号2013-21729号および2013年9月20日出願された日本出願番号2013-195857号に基づくもので、ここにその記載内容を援用する。
 本開示は、車両等の移動体の投影面に表示画像を投影することにより、当該表示画像の虚像を移動体の室内から視認可能に表示するヘッドアップディスプレイ装置に、関する。
 従来から、表示画像となるレーザ光をスクリーン部材で拡散して投影面側に導くことにより、表示画像の虚像表示を実現するヘッドアップディスプレイ装置(以下、「HUD装置」という)が知られている。
 例えば、特許文献1に開示されるHUD装置は、投射器から投射されてスクリーン部材に入射されるレーザ光を、格子状配列の複数の光学素子により拡散させている。こうして拡散されて投影面に投影されるレーザ光は、表示画像の虚像として、移動体室内の視認者により視認されることになる。
特開2009-128659号公報
 しかし、格子状配列により規則性をもった光学素子のパターンに、コヒーレンス性の高いレーザ光が入射されて拡散すると、当該レーザ光を虚像として視認する視認者の感じる輝度には、ムラが生じてしまう。
 本開示は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、輝度ムラを抑制するHUD装置を、提供することにある。
 本発明者らは、各光学素子によりレーザ光を拡散して出射させるスクリーン部材に関して、鋭意研究を行なってきた。その結果、隣接する光学素子表面の湾曲面を通じて出射されたレーザ光同士が干渉し合うことで、出射角に応じて複数次数の回折ピークを与える強度分布の回折光が生じ、そうした多重回折に起因して輝度ムラが惹起されるという知見を、本発明者らは得た。
 そこで、こうした知見に基づいて創作された本開示の第一の態様によれば、ヘッドアップディスプレイ装置は移動体の投影面に表示画像を投影することにより、表示画像の虚像を移動体の室内から視認可能に表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、表示画像となるレーザ光を投射する投射器と、格子状に配列される複数の光学素子を、有し、投射器から光学素子に入射されるレーザ光を拡散して投影面側に導くスクリーン部材とを、備える。各光学素子は、凸状湾曲及び凹状湾曲のうちのいずれか一方であり互いに共通の湾曲形態を呈する湾曲面を、表面に形成し、当該湾曲面を通じて投影面側に出射させるレーザ光を、拡散し、隣接する光学素子同士にて湾曲面の面頂点から相互間の境界までのサグ量は、相異なる。
 第一の態様におけるヘッドアップディスプレイ装置において、隣接する光学素子同士は、凸状湾曲及び凹状湾曲のうちのいずれか一方であり互いに共通の湾曲形態を呈する表面の湾曲面を通じてレーザ光を出射させるので、出射光の干渉により生じる回折光の強度分布は、出射角に応じた複数次数の回折ピークを与えるものとなる。しかし、隣接する光学素子同士にて湾曲面の面頂点から相互間の境界までのサグ量が相異なることによると、一光学素子がその両側の隣接光学素子との間で生じさせる回折光の回折ピークは、互いにずらされる。このずらし作用を利用して、一光学素子と片側の隣接光学素子との間で生じる回折光の回折ピークを、一光学素子と逆側の隣接光学素子との間で生じる回折光の回折バレーと重ねることによれば、それら回折光を虚像として視認する視認者の感じる輝度ムラを、抑制できる。尚、回折バレーとは、回折光の強度分布において回折ピーク間の谷間となる部分を、意味する。
 本開示の第二の態様によれば、ヘッドアップディスプレイ装置において、各光学素子は、湾曲面での反射により、レーザ光を拡散して当該湾曲面から出射し、1以上の奇数をmと定義し、レーザ光の波長をλと定義し、隣接する光学素子同士のサグ量の差をΔSと定義すると、ΔS≠m・λ/4が成立する。この特徴のように、湾曲面での反射により各光学素子がレーザ光を拡散して出射する構成の場合、隣接する光学素子同士のサグ量の差ΔSがm・λ/4と一致すると、回折光の回折ピークは、互いに重なる恐れがある。しかし、隣接する光学素子同士のサグ量の差ΔSをm・λ/4と一致させないことによれば、回折ピークの重なりを確実に回避し得る。したがって、視認者の感じる輝度ムラの抑制効果の信頼性を高めることが、可能となる。
 本開示の第三の態様によれば、ヘッドアップディスプレイ装置において、各光学素子は、湾曲面での反射により、レーザ光を拡散して湾曲面とは反対側の光学面から出射し、1以上の奇数をmと定義し、レーザ光の波長をλと定義し、隣接する光学素子同士のサグ量の差をΔSと定義し、スクリーン部材の屈折率をnと定義すると、ΔS≠m・λ/4/nが成立する。この特徴のように、湾曲面での反射により各光学素子がレーザ光を拡散して当該湾曲面とは反対側の光学面から出射する構成の場合、隣接する光学素子同士のサグ量の差ΔSがm・λ/4/nと一致すると、回折光の回折ピークは、互いに重なる恐れがある。しかし、隣接する光学素子同士のサグ量の差ΔSをm・λ/4/nと一致させないことによれば、回折ピークの重なりを確実に回避し得る。したがって、視認者の感じる輝度ムラの抑制効果の信頼性を高めることが、可能となる。
 本開示の第四の態様によれば、ヘッドアップディスプレイ装置において、投射器は、ピーク波長が490~530nmの範囲に現れる緑色レーザ光を含んだ複数色のレーザ光を、投射し、緑色レーザ光のピーク波長をλと定義する。この特徴では、複数色のレーザ光のうち490~530nmの範囲に現れる緑色レーザ光のピーク波長λ、即ち視感度の高いレーザ光のピーク波長λを考慮して、回折ピークの重なりを回避することで、視認者の感じる輝度ムラの抑制効果を高めることができる。
 本開示の第五の態様によれば、ヘッドアップディスプレイ装置において、投射器は、ピーク波長が600~650nmの範囲に現れる赤色レーザ光を含んだ複数色のレーザ光を、投射し、赤色レーザ光のピーク波長をλと定義する。この特徴では、複数色のレーザ光のうち600~650nmの範囲に現れる赤色レーザ光のピーク波長λ、即ち回折角の大きなレーザ光のピーク波長λを考慮して、回折ピークの重なりを回避することで、当該大回折角では目立ち易くなる輝度ムラを抑制できる。
 尚、下限の数値又は数式をMINと定義し、上限の数値又は数式をMAXと定義したとき、本明細書の記載において「MIN~MAX」と表される範囲は、MIN及びMAXの双方が含まれる範囲、即ち「MIN以上、MAX以下」の範囲を意味する。
 さて、本発明者らは、隣接する光学素子間の境界を通じてレーザ光が出射される際、当該境界での回折により、出射角に応じて波打つ強度分布が出射光に生じ、そうした境界回折に起因して輝度ムラが惹起されるという知見も得た。
 そこで、本開示の第六の態様によれば、ヘッドアップディスプレイ装置において、各光学素子は、隣接するもの同士にて境界間の素子幅が相異なるように、形成される。この特徴では、隣接する光学素子間の境界を通じて出射されるレーザ光が回折により干渉し合うことで、それら各光学素子からの出射光に波打つ強度分布が生じても、素子幅の差に応じて強度分布の波が互いにずれることになる。これによれば、隣接する各光学素子からの出射光は、強度分布の波がずれた状態で視認者により虚像として視認され得るので、視認者の感じる輝度ムラのさらなる抑制効果を発揮できる。
 本開示についての上記目的およびその他の目的、特徴や利点は、添付の図面を参照しながら下記の詳細な記述により、より明確になる。
第一実施形態によるHUD装置の車両への搭載状態を示す模式図である。 第一実施形態によるHUD装置の概略構成を示す斜視図である。 第一実施形態によるHUD装置の表示状態を示す正面図である。 第一実施形態によるHUD装置の具体的構成を示す模式図である。 第一実施形態のスクリーン部材を部分的に示す平面図である。 第一実施形態のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図5のVIx-VIx線断面及びVIy-VIy線断面に対応する模式図である。 比較例のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図6に相当する模式図である。 比較例による出射光の光路差について説明するための模式図である。 比較例による回折光の強度分布について説明するための特性図である。 比較例による回折光の重ね合わせについて説明するための特性図である。 第一実施形態による出射光の光路差について説明するための模式図である。 第一実施形態による回折光の強度分布について説明するための特性図である。 第一実施形態による回折光の重ね合わせについて説明するための特性図である。 第一実施形態におけるサグ量差の設定について説明するための特性図である。 第一実施形態による出射光の強度分布について説明するための特性図である。 第一実施形態による出射光の重ね合わせについて説明するための特性図である。 図5に示されたスクリーン部材の要部を拡大して示す平面図である。 第二実施形態のスクリーン部材を部分的に示す平面図である。 第二実施形態のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図18のXIXx-XIXx線断面及びXIXy-XIXy線断面に対応する模式図である。 第三実施形態のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図19に相当する模式図である。 第四実施形態のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図6に相当する模式図である。 第五実施形態のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図6に相当する模式図である。 第五実施形態による出射光の光路差について説明するための特性図である。 第一実施形態に適用した変形例1のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図6に相当する模式図である。 第二実施形態に適用した変形例2のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図19に相当する模式図である。 第二実施形態に適用した変形例3のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図19に相当する模式図である。 第二実施形態に適用した変形例4のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図19に相当する模式図である。 第五実施形態に適用した変形例4のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図22に相当する模式図である。 第一実施形態に適用した変形例5のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図17に相当する模式図である。 第一実施形態に適用した変形例6,8のスクリーン部材を部分的に示す図であって、図6に相当する模式図である。
 以下、本開示の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
 (第一実施形態)
 図1に示すように、本開示の第一実施形態によるHUD装置100は、「移動体」としての車両1に搭載され、インストルメントパネル80内に収容されている。HUD装置100は、車両1の「表示部材」であるウインドシールド90へ表示画像71を投影する。ここで車両1において、ウインドシールド90の室内側の面は、表示画像71が投影される投影面91を、湾曲する凹面状又は平坦な平面状等に形成している。また、車両1においてウインドシールド90は、室内側の面と室外側の面とで、光路差を抑制するための角度差を有するものであってもよいし、あるいは当該光路差抑制のために蒸着膜乃至はフィルム等を室内側の面に設けたものであってもよい。
 表示画像71が投影面91に投影される車両1では、その室内において、投影面91により反射した当該画像71の光束が視認者のアイポイント61に到達する。視認者は、アイポイント61への到達光束を知覚することで、ウインドシールド90の前方に結像された表示画像71の虚像70を視認する。このとき虚像70の視認は、図2に示す視認者の視認領域60内にアイポイント61が位置することで、可能となる。
 以上、投影面91への表示画像71の投影によりHUD装置100は、図3に示すように、表示画像71の虚像70を車両1の室内から視認可能に表示することとなる。尚、虚像70としては、車両1の走行速度の指示表示70aや、ナビゲーションシステムによる車両1の進行方向の指示表示70b、車両1に関するウォーニング表示70c等が表示される。
 (HUD装置の全体的特徴)
 以下、HUD装置100の全体的な特徴を説明する。図1に示すようにHUD装置100は、レーザスキャナ10、コントローラ29、スクリーン部材30及び光学系40を、ハウジング50内に備えている。
 図4に示すように、「投射器」であるレーザスキャナ10は、光源部13、導光部20、微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems;MEMS)26を有している。
 光源部13は、三つのレーザ投射部14,15,16等から構成されている。各レーザ投射部14,15,16は、電気接続されたコントローラ29からの制御信号に従って、互いに異なる色相の単一波長レーザ光をそれぞれ投射する。具体的にレーザ投射部14は、例えばピーク波長が600~650nmの範囲(好ましくは640nm)に現れる赤色レーザ光を、投射する。レーザ投射部15は、例えばピーク波長が430~470nmの範囲(好ましくは450nm)に現れる青色レーザ光を、投射する。レーザ投射部16は、例えばピーク波長が490~530nmの範囲(好ましくは515nm)に現れる緑色のレーザ光を、投射する。このように各レーザ投射部14,15,16から投射される三色のレーザ光を加色混合することで、種々の色の再現が可能となる。
 導光部20は、三つのコリメートレンズ21、ダイクロイックフィルタ22,23,24及び集光レンズ25等から構成されている。各コリメートレンズ21は、それぞれ対応するレーザ投射部14,15,16に対して、レーザ光の投射側に例えば0.5mmの間隔をあけて配置されている。各コリメートレンズ21は、対応するレーザ投射部14,15,16からのレーザ光を屈折させることで、当該レーザ光を平行光にコリメートする。
 各ダイクロイックフィルタ22,23,24は、それぞれ対応するコリメートレンズ21に対して、各レーザ投射部14,15,16の投射側に例えば4mmの間隔をあけて配置されている。各ダイクロイックフィルタ22,23,24は、対応するコリメートレンズ21を通過したレーザ光のうち、特定波長のレーザ光を反射し且つそれ以外の波長のレーザ光を透過する。具体的には、レーザ投射部14の投射側に配置されるダイクロイックフィルタ22は、赤色レーザ光を透過し、それ以外の色のレーザ光を反射する。レーザ投射部15の投射側に配置されるダイクロイックフィルタ23は、青色レーザ光を反射し、それ以外の色のレーザ光を透過する。レーザ投射部16の投射側に配置されるダイクロイックフィルタ24は、緑色レーザ光を反射し、それ以外の色のレーザ光を透過する。
 ここで、ダイクロイックフィルタ24による緑色レーザ光の反射側には、ダイクロイックフィルタ23が例えば6mmの間隔をあけて配置されている。また、ダイクロイックフィルタ23による青色レーザ光の反射側且つ緑色レーザ光の透過側には、ダイクロイックフィルタ22が例えば6mmの間隔をあけて配置されている。さらに、ダイクロイックフィルタ22による赤色レーザ光の透過側且つ青色レーザ光及び緑色レーザ光の反射側には、集光レンズ25が例えば4mmの間隔をあけて配置されている。これらの配置形態により、ダイクロイックフィルタ22を透過した赤色レーザ光と、それぞれダイクロイックフィルタ23,24による反射後にダイクロイックフィルタ22で反射された青色レーザ光及び緑色のレーザ光とは、集光レンズ25に入射されることで混色される。
 集光レンズ25は、平面状の入射面及び凸面状の出射面を有する平凸レンズである。集光レンズ25は、入射面へ入射のレーザ光を屈折よって集束させる。その結果、集光レンズ25を通過したレーザ光は、MEMS26に向かって出射される。
 MEMS26は、水平走査ミラー27及び垂直走査ミラー28、並びにそれら走査ミラー27,28の駆動部(図示しない)等から構成されている。水平走査ミラー27において中心部が例えば5mmの間隔をあけて集光レンズ25と対向する面には、薄膜状の反射面27bがアルミニウムの金属蒸着等により形成されている。また、垂直走査ミラー28において中心部が例えば1mmの間隔をあけて水平走査ミラー27と対向する面には、薄膜状の反射面28bがアルミニウムの金属蒸着等により形成されている。MEMS26の駆動部は、電気的に接続されたコントローラ29からの制御信号に従って、各走査ミラー27,28をそれぞれ回転軸27a,28aまわりに個別に回転駆動する。
 レーザスキャナ10の最終段を構成する垂直走査ミラー28の中心部は、スクリーン部材30の走査面31に対して、例えば100mmの間隔をあけて配置されている。かかる配置形態により、集光レンズ25から走査ミラー27,28に順次入射されたレーザ光は、反射面27b,28bによって順次反射されることで、走査面31に投射される。
 コントローラ29は、プロセッサ等から構成される制御回路である。コントローラ29は、各レーザ投射部14,15,16に制御信号を出力することで、レーザ光を断続的にパルス投射する。それと共にコントローラ29は、走査ミラー27,28の駆動部に制御信号を出力することで、走査面31に対するレーザ光の投射方向を複数の走査線LNに沿って図4の矢印方向に変化させる。これらの制御により、図5の如くレーザ光が円形スポット状に投射される領域Oを走査面31にて移動させることで、表示画像71が描画される。即ち、レーザスキャナ10から投射されるレーザ光は、走査面31を水平方向xと垂直方向yとに走査することで、表示画像71となる。ここで、例えば表示画像71は、水平方向xに480画素且つ垂直方向yに240画素を有する画像として、走査面31に毎秒60フレーム形成される。尚、図2に示すように走査面31の水平方向xは、車両1の水平方向と一致している。一方、走査面31の垂直方向yは、図2に示すように車両1の鉛直方向に対して傾いていてもよいし、あるいは鉛直方向と一致していてもよい。
 図5,6に示すように反射型のスクリーン部材30は、樹脂基材乃至はガラス基材の表面にアルミニウムを蒸着させること等によって、形成されている。スクリーン部材30は、車両1においてレーザスキャナ10よりも上方に配置されている(図1,2参照)。スクリーン部材30は、マイクロミラーとしての複数の光学素子32を水平方向xと垂直方向yとに格子状配列してなり、それら光学素子32の表面(具体的には、後に詳述する湾曲面33)により走査面31を構成している。各光学素子32の表面は、走査面31に投射されたレーザ光を反射することで、当該レーザ光を拡散させて出射する。ここで図5に示すように、走査面31にてレーザ光が投射される投射領域Oの直径φoは、各光学素子32の素子幅W(好ましくは、後に詳述する小素子幅Wb)の半値以上に、設定される。尚、各光学素子32は、図6に示すように全て一体物として形成されていてもよいし、あるいは別体に形成されて共通基材に保持されていてもよい。
 図1,2に示すように光学系40は、凹面鏡42及びそれの駆動部(図示しない)を有している。凹面鏡42は、樹脂基材乃至はガラス基材の表面にアルミニウムを蒸着させること等によって、形成されている。凹面鏡42は、走査面31にて拡散されたレーザ光を反射面42aによって反射することで、当該レーザ光を投影面91側へと導いて表示画像71を投影する。反射面42aは、走査面31及び投影面91から遠ざかる方向に中心部が凹む凹面として、滑らかな曲面状に形成されることで、表示画像71を拡大して投影可能となっている。
 光学系40の駆動部は、電気的に接続されたコントローラ29からの制御信号に従って、凹面鏡42を図1の揺動軸42bまわりに揺動駆動する。かかる揺動により、投影された表示画像71の虚像70の結像位置が上下するのに応じて、視認領域60も上下する。ここで視認領域60の位置は、アイリプス62を考慮して規定されている。具体的にアイリプス62とは、車両1の室内のうち、運転席に着座した任意の視認者を想定したときにアイポイント61が存在可能な空間領域を、表している。そこで、凹面鏡42の揺動に応じて上下する視認領域60は、当該揺動の範囲では少なくとも一部がアイリプス62内へ入るように、想定されている。
 尚、光学系40については、凹面鏡42以外の光学要素を凹面鏡42に代えて、又は加えて設けてもよい。また、光学系40(凹面鏡42)を設けないで、各光学素子32により拡散されたレーザ光を、直接に投影面91へ投射してもよい。
 (光学素子の詳細特徴)
 次に、第一実施形態による光学素子32の詳細な特徴を説明する。
 図5,6に示すように各光学素子32の表面は、互いに共通の湾曲形態として凸状に湾曲する凸状湾曲形態を呈することで、円弧面状等の湾曲面33を形成している。各光学素子32表面において湾曲面33は、方向x,yとの直交方向z(図2も参照)のうち、レーザスキャナ10及び光学系40と向き合う側へ突出し、最突出点を面頂点34としている。即ち、各光学素子32表面の湾曲面33は、スクリーン部材30を厚さ方向(即ち、ここでは方向z)に挟んだ両側のうち、レーザスキャナ10及び光学系40と向き合う側の走査面31に、形成されている。かかる構成により、レーザスキャナ10から走査面31へ投射されるレーザ光は、光学素子32表面の湾曲面33により反射されることで、当該湾曲面33から拡散して光学系40側へと出射される。
 各方向x,yにおいて隣接する光学素子32同士は、それぞれの湾曲面33の外縁(輪郭)を互いに重ねることで、相互間に境界35を形成している。ここで、第一実施形態における各光学素子32表面の湾曲面33については、方向zにて基準となる面頂点34から境界(縦断面における変曲点)35までのずれ量である深さを、サグ量Sと定義する。尚、図5では、理解を容易にするために、一部の符号のみを付して示している。
 このような各光学素子32によりレーザ光を拡散して出射させるスクリーン部材30に関して、本発明者らは鋭意研究を行なってきた。その結果、隣接する光学素子32表面の湾曲面33を通じて出射されたレーザ光同士が干渉し合うことで、出射角に応じて複数次数の回折ピークを与える強度分布の回折光が生じ、そうした多重回折に起因して輝度ムラが惹起されるという知見を、本発明者らは得た。
 具体的に、特許文献1のHUD装置に準じた構成の比較例では、図7に示すように、隣接する各光学素子132同士にてサグ量Sが互いに等しく設定されている。こうした比較例において、隣接する光学素子132表面の湾曲面133から出射角θ(本比較例では、反射角としての図9のθ)にて出射されて干渉し合うレーザ光同士の光路長差ΔLは、例えば図8の如く発生する。ここで、隣接する光学素子132同士の面頂点134間の距離をピークピッチP(図7参照)と定義したとき、光路長差ΔLは、sinθ≒θ[rad]の近似の元、下記の式1により表される。また、レーザ光の波長をλと定義したとき、光路長差ΔLが当該波長λ分変化する出射角θの角度差α、即ち回折ピークの次数が1変化する出射角θの角度差αは、sinα≒αの近似の元、ピークピッチPを用いた下記の式2により表される。
ΔL=P・θ …(式1)
α=λ/P …(式2)
 これら式1,2に基づいて、比較例での光路長差ΔLが0,±λとなるとき、即ち回折ピークの次数が0,±1となるときの強度分布を考えてみると、図9の如く出射角θの角度差αに応じた強度分布となることが分かる。かかる強度分布では、一光学素子132がその両側の隣接素子132との間で生じさせる回折ピークは、0から±α毎の出射角θを中心に生じるため、互いに重なって強度を強め合う。さらに、一光学素子132が両側隣接素子132との間で生じさせる回折バレーは、α/2からα毎の出射角θと-α/2から-α毎の出射角θとを中心に生じるため、互いに重なっても強度を強め合い難い。
 以上より、一光学素子132が両側隣接素子132との間で生じさせる回折光(グラフ中、二点鎖線)を重ね合わせた図10の強度分布(グラフ中
、実線)では、回折ピークの中心の重なる出射角θ(0から±α毎)と、回折バレーの中心の重なる出射角θ(α/2からα毎、-α/2から-α毎)とで、強度差ΔIが大きくなる。故に、回折光を虚像70として視認する視認者は、大きな強度差ΔIに応じて輝度ムラを感じることになる。
 これに対し、図6に示すように第一実施形態では、隣接する光学素子32同士にて相異なるサグ量Sが、走査面31の全域で設定されている。特に第一実施形態のサグ量Sとしては、大小二種類のサグ量Sa,Sbが設定されており、大サグ量Saの光学素子32と小サグ量Sbの光学素子32とは、いずれの方向x,yにおいても交互に配列されている。かかる配列形態により、隣接する光学素子32同士は、サグ量Sa,Sbの差(Sa-Sb)に応じて、方向zの段差を形成している。
 こうした第一実施形態において、隣接する各光学素子32表面の湾曲面33から出射角θ(第一実施形態では、反射角としての図12のθ)にて出射されることで干渉し合うレーザ光同士の光路長差ΔLは、例えば図11の如く発生する。ここで、隣接素子32同士のサグ量Sa,Sbの差をΔSと定義したとき、光路長差ΔLは、sinθ≒θ[rad]の近似の元、当該ΔSより十分大きなピークピッチP(図5,6参照)を用いて下記の式3又は式4により表される。具体的に式3は、大サグ量Saの一光学素子32と、その片側(例えば図6の右側)に隣接する小サグ量Sbの光学素子32との間で成立する。また一方で式4は、大サグ量Saの一光学素子32と、その逆側(例えば図6の左側)に隣接する小サグ量Sbの光学素子32との間で成立する。さらに、光路長差ΔLが波長λ分変化する出射角θの角度差α、即ちレーザ光同士の干渉によって発生する回折ピークの次数が1変化する出射角θの角度差αは、比較例の場合と同様に、ピークピッチPを用いた下記の式5により表される。
ΔL=P・θ-2・ΔS …(式3)
ΔL=P・θ+2・ΔS …(式4)
α=λ/P …(式5)
 これら式3,4,5に基づいて、第一実施形態での光路長差ΔLが0,±λとなるとき、即ち回折ピークの次数が0,±1となるときの強度分布を考えてみると、図12の如く出射角θの角度差αに応じた強度分布となることが分かる。かかる強度分布では、式3,5に従って大サグ量Saの一光学素子32が小サグ量Sbの片側隣接素子32との間で生じさせる回折ピークは、0に対して2・ΔS・α/λ分ずれた0次回折角θ0から±α毎の出射角θを、中心に生じる(グラフ中、実線)。また一方で、式4,5に従って大サグ量Saの一光学素子32が小サグ量Sbの逆側隣接素子32との間で生じさせる回折ピークは、0に対して-2・ΔS・α/λ分ずれた0次回折角-θ0から±α毎の出射角θを、中心に生じる(グラフ中、一点鎖線)。尚、図12は、ΔS=λ/8と設定したことにより、回折ピークがθ0=α/4及び-θ0=-α/4の各々から±α毎に生じている例を、示している。また、図12のグラフの実線に付されたポイントA~Gは、図11に例示した各光路長差ΔLを発生する回折光の方向A~Gに、それぞれ対応している。
 このように第一実施形態では、一光学素子32がその両側の隣接素子32との間で生じさせる回折光の回折ピークは、相異なる出射角θを中心に生じることで、互いにずれる。このずらし作用の結果、一光学素子32といずれか一方の隣接素子32との間で生じる回折ピークは、一光学素子32といずれか他方の隣接素子32との間で生じる回折バレーと重なることになるので、強度を強め合い難い。
 以上より、一光学素子32が両側隣接素子32との間で生じさせる回折光(グラフ中、二点鎖線)を重ね合わせた図13の強度分布(グラフ中、実線)では、各回折ピーク中心の出射角θ(θ0,-θ0の各々から±α毎)と、その間の出射角θとで、強度差ΔIが小さくなる。例えば、図12と同様にΔS=λ/8とした図13の場合には、α/4,-α/4の各々から±α毎の出射角θと、0から±α/2毎の出射角θとで、強度差ΔIを小さくできる。故に、視認者の感じる輝度ムラを、小さな強度差ΔIに応じて抑制し得る。
 さて、上述したように第一実施形態では、湾曲面33での反射により各光学素子32がレーザ光を拡散して出射する構成を、採用している。こうした構成において、1以上の任意の奇数をmと定義したとき、隣接する光学素子32同士のサグ量の差ΔSがm・λ/4と一致すると、一光学素子32がその両側の隣接素子32との間で生じさせる回折ピークは、図14の如く互いに重なる恐れがある。これは、ΔS=m・λ/4の場合(図14の例は、ΔS=λ/4の場合)、回折ピークがθ0=α/2且つ-θ0=-α/2の各々から±α毎に生じるためである。
 そこで、第一実施形態において隣接する光学素子32同士のサグ量差ΔSは、下記の式6を成立させる値に設定される。さらに、式6が成立する限りにてサグ量差ΔSは、下記の式7を成立させる値に設定されることが好ましく、その中でも特に、下記の式8を成立させる値に設定されることがより好ましい。
ΔS≠m・λ/4 …(式6)
(2m-1)・λ/16<ΔS<(2m+1)・λ/16 …(式7)
ΔS=m・λ/8 …(式8)
 尚、複数色のレーザ光を使用する第一実施形態では、式6,7,8の波長λは、少なくとも一色のレーザ光に対して想定される。例えば一色のレーザ光に対してのみ想定する場合、視感度の高い緑色レーザ光のピーク波長、あるいは回折角の大きな赤色レーザ光のピーク波長を、波長λとして想定することが好ましい。また、二色以上のレーザ光に対して想定する場合には、各色毎に相異なるmを設定することで、式6,7,8の成立が可能となる。
 ここで特に、緑色レーザ光のピーク波長を、波長λとして想定する場合にサグ量差ΔS[単位nm]は、式6に基づく式9、好ましくは式7に基づく式10、さらに好ましくは式8に基づく式11を成立させる値に、設定される。
ΔS≠490・m/4~530・m/4 …(式9)
490・(2m-1)/16<ΔS<530・(2m+1)/16 …(式10)
ΔS=490・m/8~530・m/8 …(式11)
 また特に、赤色レーザ光のピーク波長を、波長λとして想定する場合にサグ量差ΔS[単位nm]は、式6に基づく式12、好ましくは式7に基づく式13、さらに好ましくは式8に基づく式14を成立させる値に、設定される。
ΔS≠600・m/4~650・m/4 …(式12)
600・(2m-1)/16<ΔS<650・(2m+1)/16 …(式13)
ΔS=600・m/8~650・m/8 …(式14)
 以上、式6,7,8(式9~14を含む)のいずれかを成立させる第一実施形態では、少なくとも一色のレーザ光について、隣接する光学素子32同士のサグ量差ΔSがm・λ/4からずれて、回折ピークの重なりが確実に回避され得る。尚、図6では、理解を容易にするために、サグ量差ΔSを実際よりも大きく示している。
 さて、本発明者らは、隣接する光学素子32間の境界35を通じてレーザ光が出射される際、当該境界35での回折により、出射角に応じて波打つ強度分布が出射光に生じ、そうした境界回折(開口回折)に起因して輝度ムラが惹起されるという知見も得た。
 そこで、図5,6に示すように第一実施形態では、走査面31全域のいずれの方向x,yにおいても、面頂点34を通る縦断面での境界35間の素子幅Wが隣接素子32同士にて相異なるように、各光学素子32が形成されている。特に第一実施形態の素子幅Wとしては、大小二種類の素子幅Wa,Wbが設定されており、大素子幅Waの光学素子32と小素子幅Wbの光学素子32とは、いずれの方向x,yにおいても交互に配列されている。かかる配列形態により各光学素子32は、水平方向xにおいて隣接する光学素子32と比較した素子幅Wの大小関係と、垂直方向yにおいて隣接する光学素子32と比較した素子幅Wの大小関係とにつき、一致させられている。
 こうした第一実施形態の場合、各光学素子32からの出射角θに応じた強度分布の波は、図15に示すように、大素子幅Waの光学素子32の場合(グラフ中、実線)と小素子幅Wbの光学素子32(グラフ中、一点鎖線)の場合とで、互いにずれてピーク強度を強め合い難い。故に、それら各素子幅Wa,Wbの光学素子32から出射されるレーザ光を重ね合わせた図16の強度分布では、境界35に対応する出射角θb付近での波打ち量が小さくなるため、視認者の感じる輝度ムラが当該波打ち量に応じて抑制され得る。ここで特に、本発明者らの鋭意研究によれば、ピークピッチP(本実施形態では、素子幅Wa,Wbの平均値と一致する)に対して、各素子幅Wa,Wbが±3.5%~±5%の範囲内となるように設定されることが、輝度ムラの抑制に好ましい。
 そして、ここまで説明の特徴を全て実現するために第一実施形態では、図6に示すように、大サグ量Saの光学素子32に大素子幅Waが設定され、且つ小サグ量Sbの光学素子32に小素子幅Wbが設定されている。また、走査面31全域のいずれの方向x,yにおいても各光学素子32表面の湾曲面33には、面頂点34を通る縦断面にて互いに等しい曲率半径Rが、設定されている。さらに図5,6に示すように、走査面31全域のいずれの方向x,yにおいても各光学素子32には、隣接する光学素子32同士の面頂点34間の距離として、互いに等しいピークピッチPが設定されている。またさらに、いずれの方向x,yにおいてもピークピッチPの二倍値は、大素子幅Wa及び小素子幅Wbの和(Wa+Wb)と等しく設定されている。
 これらの設定下、小サグ量Sbの光学素子32は、図5の如く方向zから見て正方形状を呈することで、線状の境界35を介して大サグ量Saの四素子32と隣接している。したがって、小サグ量Sbの光学素子32において各角部の内角ψbは、図17の如く90°となる。また一方、大サグ量Saの光学素子32は、図5の如く方向zから見て正方形状の四隅をカットした略八角形状を呈することで、線状の境界35を介して小サグ量Sbの四素子32と隣接しているのみならず、大サグ量Saの別の四素子32とも隣接している。したがって、大サグ量Saの光学素子32において各角部の内角ψaは、図17の如く135°となる。
 (作用効果)
 以下、上述した第一実施形態の作用効果を説明する。
 第一実施形態において隣接する光学素子32同士は、共通の凸状湾曲形態を呈する表面の湾曲面33を通じてレーザ光を出射させるので、出射光の干渉により生じる回折光の強度分布は、出射角に応じた複数次数の回折ピークを与えるものとなる。しかし、隣接する光学素子32同士にて湾曲面33の面頂点34から相互間の境界35までのサグ量S(Sa,Sb)が相異なることによると、一光学素子32がその両側の隣接素子32との間で生じさせる回折光の回折ピークは、互いにずらされる。このずらし作用を利用して、一光学素子32と片側の隣接素子32との間で生じる回折光の回折ピークを、一光学素子32と逆側の隣接素子32との間で生じる回折光の回折バレーと重ねることによれば、それら回折光を虚像70として視認する視認者の感じる輝度ムラを、抑制できる。
 ここで特に第一実施形態では、スクリーン部材30のうち各光学素子32表面の湾曲面33を形成する側となる走査面31の全域にて、隣接する光学素子32同士での相異なるサグ量S(Sa,Sb)が実現されている。これによれば、回折ピークのずらし作用を走査面31での素子位置によらず発揮して、視認者の感じる輝度ムラの高い抑制効果を達成可能となる。
 また、式6,7,8のいずれかの成立により第一実施形態では、隣接する光学素子32同士のサグ量S(Sa,Sb)の差ΔSをm・λ/4と一致させないことで、回折ピークの重なりを確実に回避し得る。したがって、視認者の感じる輝度ムラの抑制効果の信頼性を高めることが、可能となる。
 さらに第一実施形態では、複数色のレーザ光のうち490~530nmの範囲に現れる緑色レーザ光のピーク波長λ、即ち視感度の高いレーザ光のピーク波長λを考慮して、回折ピークの重なりを回避することで、視認者の感じる輝度ムラの抑制効果を高め得る。あるいは第一実施形態では、複数色のレーザ光のうち600~650nmの範囲に現れる赤色レーザ光のピーク波長λ、即ち回折角の大きなレーザ光のピーク波長λを考慮して、回折ピークの重なりを回避することで、当該大回折角では目立ち易くなる輝度ムラを抑制できる。
 加えて第一実施形態では、隣接する光学素子32間の境界35を通じて出射されるレーザ光が回折により干渉し合うことで、それら各光学素子32からの出射光に波打つ強度分布が生じても、素子幅W(Wa,Wb)の差に応じて強度分布の波が互いにずれることになる。これによれば、隣接する各光学素子32からの出射光は、強度分布の波がずれた状態で視認者により虚像70として視認され得るので、視認者の感じる輝度ムラのさらなる抑制効果を発揮できる。
 また加えて、光学素子32同士を線状の境界35を介して隣接させる第一実施形態によれば、当該境界35でのレーザ光回折に起因してアイポイント61への入射ロス及びゴーストが発生するのを、抑制できる。
 (第二実施形態)
 図18,19に示すように、本開示の第二実施形態は第一実施形態の変形例である。第二実施形態では、走査面31全域のいずれの方向x,yにおいても各光学素子2032の素子幅Wは、互いに等しく且つピークピッチPと同一値に設定されている。即ち、ピークピッチPを実現する水平方向xと垂直方向yとにおいて、均一幅Wの光学素子2032同士が互いに隣接している。
 こうした第二実施形態の各光学素子2032には、第一実施形態と同様に隣接するもの同士で相異なるサグ量S、具体的には差分ΔSを挟んだ大小二種類のサグ量Sa,Sbが、走査面31全域にて設定されている。また、走査面31全域のいずれの方向x,yにおいても各光学素子2032の湾曲面2033には、面頂点2034を通る縦断面にて互いに等しい曲率半径Rが、設定されている。尚、第二実施形態における各光学素子2032表面の湾曲面2033については、方向zにおいて基準となる面頂点2034から境界(縦断面における変曲点)2035までのずれ量である深さが、サグ量Sと定義される。
 これらの設定下、大サグ量Saの光学素子2032は、図18の如く方向zから見て正方形状を呈することで、図19の如き段差面状の境界2035を介して小サグ量Sbの四素子2032と隣接している。それと共に、小サグ量Sbの光学素子2032は、図18の如く方向zから見て正方形状を呈することで、図19の如き段差面状の境界2035を介して大サグ量Saの四素子2032と隣接している。
 このような第二実施形態では、隣接する光学素子2032間の境界2035を段差面状にして、それら各光学素子2032の面頂点2034の相対位置をずらすことで、輝度ムラを抑制可能な相異なるサグ量S(Sa,Sb)を確実に確保し得る。また同時に、湾曲面2033の曲率半径R及び境界2035間の素子幅Wをいずれの光学素子2032でも等しくする第二実施形態によれば、それら各光学素子2032によるレーザ光の拡散範囲のばらつきを低減して、アイポイント61への入射ロスを抑制できる。
 (第三実施形態)
 図20に示すように、本開示の第三実施形態は第二実施形態の変形例である。第三実施形態では、素子幅WがピークピッチPと同一で互いに等しく且つサグ量S(Sa,Sb)が相異なる各光学素子3032につき、曲率半径Rの設定が第二実施形態とは異なっている。具体的に、走査面31全域において各光学素子3032の湾曲面3033には、面頂点3034を通る縦断面での曲率半径Rが、隣接素子3032同士で相異なるように設定されている。特に第三実施形態の曲率半径Rとしては、大小二種類の曲率半径Ra,Rbが設定されており、小曲率半径Raの光学素子3032と大曲率半径Rbの光学素子3032とは、いずれの方向x,yにおいても交互に配列されている。かかる配列形態により各光学素子3032は、水平方向xにおいて隣接する光学素子3032と比較した曲率半径Rの大小関係と、垂直方向yにおいて隣接する光学素子3032と比較した曲率半径Rの大小関係とにつき、一致させられている。尚、第三実施形態では、大サグ量Saの光学素子3032に小曲率半径Raが設定され、且つ小サグ量Sbの光学素子3032に大曲率半径Rbが設定されている。
 これらの設定下にあっても、大サグ量Saの光学素子3032は、方向zから見て正方形状(図示しない)を呈することで、線状の境界3035を介して小サグ量Sbの四素子3032と隣接している。また、小サグ量Sbの光学素子3032は、方向zから見て正方形状(図示しない)を呈することで、線状の境界3035を介して大サグ量Saの四素子3032と隣接している。
 このような第三実施形態では、隣接する光学素子3032同士の曲率半径Rを相異ならせて、それら各光学素子3032の面頂点3034の相対位置をずらすことで、輝度ムラを抑制可能な相異なるサグ量S(Sa,Sb)を確実に確保し得る。また同時に、光学素子3032同士を線状の境界3035を介して隣接させる第三実施形態によれば、当該境界3035でのレーザ光回折に起因してアイポイント61への入射ロス及びゴーストが発生するのを、抑制できる。
 (第四実施形態)
 図21に示すように、本開示の第四実施形態は第一実施形態の変形例である。第四実施形態において各光学素子4032の表面は、互いに共通の湾曲形態として凹状に湾曲する凹状湾曲形態を呈することで、円弧面状等の湾曲面4033を形成している。各光学素子4032表面において湾曲面4033は、方向x,yとの直交方向zのうち、レーザスキャナ10及び光学系40と向き合う側から反対側へ凹陥し、最凹陥点を面頂点4034としている。即ち、各光学素子4032表面の湾曲面4033は、スクリーン部材30を厚さ方向(即ち、ここでは方向z)に挟んだ両側のうち、レーザスキャナ10及び光学系40と向き合う側の走査面31に、形成されている。かかる構成により、レーザスキャナ10から走査面31へ投射されるレーザ光は、光学素子4032表面の湾曲面4033により反射されることで、当該湾曲面4033から拡散して光学系40側へと出射される。
 各方向x,yにおいて隣接する光学素子4032同士は、それぞれの湾曲面4033の外縁(輪郭)を互いに重ねることで、相互間に境界4035を形成している。ここで、第四実施形態における各光学素子4032表面の湾曲面4033については、方向zにて基準となる面頂点4034から境界(縦断面における変曲点)4035までのずれ量である高さが、サグ量Sと定義される。
 以上説明の特徴を除いて第一実施形態と同様の特徴を備える第四実施形態によれば、第一実施形態と同様の作用効果を発揮することが、可能となる。
 (第五実施形態)
 図22に示すように、本開示の第五実施形態は第一実施形態の変形例である。第五実施形態の各光学素子5032表面において湾曲面5033は、方向x,yとの直交方向zのうち、レーザスキャナ10及び光学系40と向き合う側とは反対側へ突出し、最突出点を面頂点5034としている。即ち、各光学素子5032表面の湾曲面5033は、スクリーン部材30を厚さ方向(即ち、ここでは方向z)に挟んだ両側のうち、レーザスキャナ10及び光学系40と向き合う側の光学面5036とは反対側の走査面5031に、形成されている。かかる構成により、レーザスキャナ10から光学面5036へ投射されるレーザ光は、スクリーン部材30内を透過して、光学素子5032表面の湾曲面5033に入射する。その結果としてレーザ光は、図23に示すように、光学素子5032表面の湾曲面5033により反射されてスクリーン部材30内を透過することで、光学面5036から拡散して光学系40側へと出射される。
 第五実施形態の各方向x,yにおいても、図22に示すように隣接する光学素子5032同士は、それぞれの湾曲面5033の外縁(輪郭)を互いに重ねることで、相互間に境界5035を形成している。また、各光学素子5032表面の湾曲面5033についても、方向zにて基準となる面頂点5034から境界(縦断面における変曲点)5035までのずれ量である高さが、サグ量Sと定義される。ここで、隣接する光学素子5032同士には、第一実施形態に準じて相異なるサグ量S、即ち大小二種類のサグ量Sa,Sbが、走査面5031の全域にて設定されている。それと共に、隣接する光学素子5032同士には、第一実施形態に準じて面頂点5034を通る縦断面での相異なる素子幅W、即ち大小二種類の素子幅Wa,Wbが、走査面5031の全域にて設定されている。
 第五実施形態では、隣接する各光学素子5032表面の湾曲面5033により反射されれて、光学面5036から出射角θにて出射されることで、干渉し合うレーザ光同士の光路長差ΔLは、例えば図23の如く発生する。ここで光路長差ΔLは、隣接素子5032同士のサグ量Sa,Sbの差ΔSと定義したとき、第一実施形態と同様な式3又は式4により表すことができる。また、光路長差ΔLが波長λ分変化する出射角θの角度差αは、第一実施形態と同様な式5により表すことができる。
 このような第五実施形態においても、一光学素子5032がその両側の隣接素子5032との間で生じさせる回折光の回折ピークは、第一実施形態と同様の原理により、相異なる出射角θを中心に生じることで、互いにずれる。このずらし作用の結果、一光学素子5032といずれか一方の隣接素子5032との間で生じる回折ピークは、一光学素子5032といずれか他方の隣接素子5032との間で生じる回折バレーと重なることになるので、強度を強め合い難い。したがって、図示はしないが、一光学素子5032が両側隣接素子5032との間で生じさせる回折光を重ね合わせた強度分布では、各回折ピーク中心の出射角θと、その間の出射角θとで、強度差が小さくなる。故に、視認者の感じる輝度ムラを、小さな強度差に応じて抑制し得る。
 また、上述したように第五実施形態では、湾曲面5033での反射により各光学素子5032がレーザ光を拡散して当該湾曲面5033とは反対側の光学面5036から出射する構成を、採用している。こうした構成において、1以上の任意の奇数をmと定義し且つスクリーン部材30の屈折率をnと定義したとき、隣接する光学素子5032同士のサグ量の差ΔSがm・λ/4/nと一致する場合を想定する。この場合、一光学素子5032がその両側の隣接素子5032との間で生じさせる回折ピークは、互いに重なる恐れがある。これは、ΔS=m・λ/4/nの場合、回折ピークがθ0=α/2/n且つ-θ0=-α/2/nの各々から±α毎に生じるためである。
 そこで、第五実施形態において隣接する光学素子5032同士のサグ量差ΔSは、下記の式15を成立させる値に設定される。さらに、式15が成立する限りにてサグ量差ΔSは、下記の式16を成立させる値に設定されることが好ましく、その中でも特に、下記の式17を成立させる値に設定されることがより好ましい。これら式15,16,17のうちいずれかの成立により第五実施形態では、隣接する光学素子5032同士のサグ量S(Sa,Sb)の差ΔSをm・λ/4/nと一致させないことで、回折ピークの重なりを確実に回避し得る。したがって、視認者の感じる輝度ムラの抑制効果の信頼性を高めることが、可能となる。
ΔS≠m・λ/4/n …(式15)
(2m-1)・λ/16/n<ΔS<(2m+1)・λ/16/n …(式16)
ΔS=m・λ/8/n …(式17)
 尚、第五実施形態においても、第一実施形態と同様に、複数色のレーザ光を使用することから、式15,16,17の波長λは、少なくとも一色のレーザ光に対して想定される。例えば一色のレーザ光に対してのみ想定する場合、緑色レーザ光、あるいは赤色レーザ光のピーク波長を、波長λとして想定することが好ましい。また、二色以上のレーザ光に対して想定する場合には、各色毎に相異なるmを設定することで、式15,16,17の成立が可能となる。
 ここで特に、緑色レーザ光のピーク波長を、波長λとして想定する場合にサグ量差ΔS[単位nm]は、式15に基づく式18、好ましくは式16に基づく式19、さらに好ましくは式17に基づく式20を成立させる値に、設定される。
ΔS≠490・m/4/n~530・m/4/n …(式18)
490・(2m-1)/16/n<ΔS<530・(2m+1)/16/n …(式19)
ΔS=490・m/8/n~530・m/8/n …(式20)
 また特に、赤色レーザ光のピーク波長を、波長λとして想定する場合にサグ量差ΔS[単位nm]は、式15に基づく式21、好ましくは式16に基づく式22、さらに好ましくは式17に基づく式23を成立させる値に、設定される。
ΔS≠600・m/4/n~650・m/4/n …(式21)
600・(2m-1)/16/n<ΔS<650・(2m+1)/16/n …(式22)
ΔS=600・m/8/n~650・m/8/n …(式23)
 以上説明の特徴を除いて第一実施形態と同様の特徴を備える第五実施形態によれば、第一実施形態と同様の作用効果を発揮することが、可能となる。
 (他の実施形態)
 以上、本開示の複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
 具体的に、第一、第四及び第五実施形態に関する変形例1としては、図24に示すように、隣接する光学素子32,4032,5032同士で相異なる曲率半径R(但し、Ra>Rb)を、第三実施形態に準じて設定してもよい。尚、図24は、第一実施形態に適用した変形例1を、示している。
 第二実施形態に関する変形例2としては、図25に示すように、隣接する光学素子2032同士で相異なる曲率半径R(但し、Ra>Rb)を、第三実施形態に準じて設定してもよい。あるいはまた、第二実施形態に関する変形例3としては、図26に示すように、隣接する光学素子2032同士で相異なる素子幅W(Wa,Wb)を、第一実施形態に準じて設定してもよい。
 第二、第三及び第五実施形態に関する変形例4としては、図27,28に示すように、第四実施形態に準じて凹状に湾曲する凹状湾曲形態の湾曲面2033,3033,5033を、採用してもよい。尚、図27は、第二実施形態に適用した変形例4を、示しており、図28は、第五実施形態に適用した変形例4を、示している。
 第一、第四及び第五実施形態に関する変形例5としては、図29に示すように、略八角形状を呈する大サグ量Saの光学素子32,4032,5032を、平面部37(図29の格子状ハッチ部分)を介して大サグ量Saの別の四素子32,4032,5032と隣接させてもよい。この場合、小サグ量Sbの光学素子32,4032,5032も、小サグ量Sbの別の四素子32,4032,5032に対して、平面部37を介して隣接する。尚、図29は、第一実施形態に適用した変形例5を、示している。
 第一~第五実施形態に関する変形例6としては、図30に示すように、走査面31,5031のうち一部にて、隣接する光学素子32,2032,3032,4032,5032同士のサグ量Sが相異なっていれば、同面31,5031のうち残部にて、当該隣接素子同士のサグ量Sを等しく設定してもよい。尚、図30は、第一実施形態に適用した変形例6を、示している。
 第五実施形態に関する変形例7としては、第二及び第三実施形態に準じて各光学素子5032の素子幅Wを、走査面5031全域にて等しく設定してもよい。また、第一~第五実施形態に関する変形例8としては、図30に示すように、走査面31,5031のうち一部にて、隣接する光学素子32,2032,3032,4032,5032同士の素子幅Wを相異ならせる一方、同面31,5031のうち残部にて、当該隣接素子同士の素子幅Wを等しく設定してもよい。尚、図30は、第一実施形態に適用した変形例8も、同時に示している。
 第一~第五実施形態に関する変形例9としては、同一の光学素子32,2032,3032,4032,5032に対して、水平方向xと垂直方向yとで相異なる素子幅W(Wa又はWb)を設定してもよい。また、第一~第五実施形態に関する変形例10としては、同一の光学素子32,2032,3032,4032,5032に対して、水平方向xと垂直方向yとで相異なる曲率半径R(Ra又はRb)を設定してもよい。
 第一~第五実施形態に関する変形例11としては、三種類以上のサグ量Sを設定してもよい。また、第一、第四及び第五実施形態に関する変形例12としては、三種類以上の素子幅Wを設定してもよい。さらにまた、第一~第五実施形態に関する変形例13としては、走査面31,5031に投射されたレーザ光を透過することで、当該レーザ光を拡散させて出射する湾曲面33,2033,3033,4033,5033を、マイクロレンズとしての光学素子32,2032,3032,4032,5032の表面に形成してもよい。
 第一~第五実施形態に関する変形例14としては、「投射器」であるレーザスキャナ10のMEMS26として、二軸まわりに回転可能な一つの走査ミラーを採用してもよい。また、第一~第五実施形態に関する変形例15としては、車両1の投影面91を形成する「表示部材」にウインドシールド90以外の要素を採用してもよく、例えば、ウインドシールド90の室内側の面に貼りつけた又はウインドシールド90とは別体に形成されたコンバイナ等を、採用してもよい。さらにまた、第一~第五実施形態に関する変形例16としては、車両1以外の船舶乃至は飛行機等の各種移動体(輸送機器)に、本開示を適用してもよい。

Claims (27)

  1.  移動体(1)の投影面(91)に表示画像(71)を投影することにより、前記表示画像の虚像(70)を前記移動体の室内から視認可能に表示するヘッドアップディスプレイ装置であって、
     前記表示画像となるレーザ光を投射する投射器(10)と、
     格子状に配列される複数の光学素子(32,2032,3032,4032,5032)を、有し、前記投射器から前記光学素子に入射される前記レーザ光を拡散して前記投影面側に導くスクリーン部材(30)とを、備え、
     各前記光学素子は、凸状湾曲及び凹状湾曲のうちのいずれか一方であり互いに共通の湾曲形態を呈する湾曲面(33,2033,3033,4033,5033)を、表面に形成し、当該湾曲面を通じて前記投影面側に出射させる前記レーザ光を、拡散し、
     隣接する前記光学素子同士にて前記湾曲面の面頂点(34,2034,3034,4034,5034)から相互間の境界(35,2035,3035,4035,5035)までのサグ量(S,Sa,Sb)は、相異なるヘッドアップディスプレイ装置。
  2.  各前記光学素子(32,2032,3032,4032)は、前記湾曲面(33,2033,3033,4033)での反射により、前記レーザ光を拡散して当該湾曲面から出射し、
     1以上の奇数をmと定義し、前記レーザ光の波長をλと定義し、隣接する前記光学素子同士の前記サグ量の差をΔSと定義すると、
     ΔS≠m・λ/4 が成立する請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3.  (2m-1)・λ/16<ΔS<(2m+1)・λ/16 が成立する請求項2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4.  ΔS=m・λ/8 が成立する請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5.  各前記光学素子(5032)は、前記湾曲面(5033)での反射により、前記レーザ光を拡散して当該湾曲面とは反対側の光学面(5036)から出射し、
     1以上の奇数をmと定義し、前記レーザ光の波長をλと定義し、隣接する前記光学素子同士の前記サグ量の差をΔSと定義し、前記スクリーン部材の屈折率をnと定義すると、
     ΔS≠m・λ/4/n が成立する請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6.  (2m-1)・λ/16/n<ΔS<(2m+1)・λ/16/n が成立する請求項5に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  7.  ΔS=m・λ/8/n が成立する請求項6に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  8.  前記投射器は、ピーク波長が490~530nmの範囲に現れる緑色レーザ光を含んだ複数色の前記レーザ光を、投射し、
     前記緑色レーザ光のピーク波長を前記λと定義する請求項2~7のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  9.  前記投射器は、ピーク波長が600~650nmの範囲に現れる赤色レーザ光を含んだ複数色の前記レーザ光を、投射し、
     前記赤色レーザ光のピーク波長を前記λと定義する請求項2~7のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  10.  各前記光学素子(32,2032,3032,4032)は、前記湾曲面(33,2033,3033,4033)での反射により、前記レーザ光を拡散して当該湾曲面から出射し、
     1以上の奇数をmと定義し、隣接する前記光学素子同士の前記サグ量の差をΔS[単位nm]と定義すると、
     ΔS≠490・m/4~530・m/4 が成立する請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  11.  490・(2m-1)/16<ΔS<530・(2m+1)/16 が成立する請求項10に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  12.  ΔS=490・m/8~530・m/8 が成立する請求項11に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  13.  各前記光学素子(32,2032,3032,4032)は、前記湾曲面(33,2033,3033,4033)での反射により、前記レーザ光を拡散して当該湾曲面から出射し、
     1以上の奇数をmと定義し、隣接する前記光学素子同士の前記サグ量の差をΔS[単位nm]と定義すると、
     ΔS≠600・m/4~650・m/4 が成立する請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  14.  600・(2m-1)/16<ΔS<650・(2m+1)/16 が成立する請求項13に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  15.  ΔS=600・m/8~650・m/8 が成立する請求項14に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  16.  各前記光学素子(5032)は、前記湾曲面(5033)での反射により、前記レーザ光を拡散して当該湾曲面とは反対側の光学面(5036)から出射し、
     1以上の奇数をmと定義し、隣接する前記光学素子同士の前記サグ量の差をΔS[単位nm]と定義し、前記スクリーン部材の屈折率をnと定義すると、
     ΔS≠490・m/4/n~530・m/4/n が成立する請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  17.  490・(2m-1)/16/n<ΔS<530・(2m+1)/16/n が成立する請求項16に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  18.  ΔS=490・m/8/n~530・m/8/n が成立する請求項17に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  19.  各前記光学素子(5032)は、前記湾曲面(5033)での反射により、前記レーザ光を拡散して当該湾曲面とは反対側の光学面(5036)から出射し、
     1以上の奇数をmと定義し、隣接する前記光学素子同士の前記サグ量の差をΔS[単位nm]と定義し、前記スクリーン部材の屈折率をnと定義すると、
     ΔS≠600・m/4/n~650・m/4/n が成立する請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  20.  600・(2m-1)/16/n<ΔS<650・(2m+1)/16/n が成立する請求項19に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  21.  ΔS=600・m/8/n~650・m/8/n が成立する請求項20に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  22.  各前記光学素子(32,4032,5032)は、隣接するもの同士にて前記境界(35,4035,5035)間の素子幅(W,Wa,Wb)が相異なるように、形成される請求項1~21のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  23.  前記光学素子(32,3032,4032,5032)同士は、線状の前記境界(35,3035,4035,5035)を介して隣接する請求項1~22のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  24.  前記光学素子(2032)同士は、段差面状の前記境界(2035)を介して隣接する請求項1~22のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  25.  各前記光学素子(3032)は、隣接するもの同士にて前記湾曲面(3033)の曲率半径(R,Ra,Rb)が相異なるように、形成される請求項1~24のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  26.  前記光学素子(2032)同士は、段差面状の前記境界(2035)を介して隣接し、
     各前記光学素子は、前記湾曲面(2033)の曲率半径(R)及び前記境界間の素子幅(W)が等しくなるように、形成される請求項1~21のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  27.  隣接する前記光学素子(32,2032,3032,4032,5032)同士の前記サグ量は、前記スクリーン部材のうち各前記光学素子表面の前記湾曲面を形成する側の面(31,5031)の全域において、相異なる請求項1~26のいずれか一項に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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