WO2014083592A1

WO2014083592A1 - 権利情報配信システム

Info

Publication number: WO2014083592A1
Application number: PCT/JP2012/007662
Authority: WO
Inventors: 青木　圭一
Original assignee: 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント
Priority date: 2012-11-29
Filing date: 2012-11-29
Publication date: 2014-06-05

Abstract

　情報処理装置１０は、権利情報の取得経路を選択するためのＧＵＩを含む選択画面を出力装置に表示し（Ｓ１６）、ユーザが第２経路を選択すると、コンテンツの権利情報の取得要求を生成して、二次元コードとして出力装置に表示させる（Ｓ１８）。端末装置２００は、カメラが撮像した二次元コードを解析して権利情報の取得要求を生成し（Ｓ２２）、権利管理サーバ５に送信する（Ｓ２４）。権利管理サーバ５は、取得要求を受信すると権利情報を生成し（Ｓ２６）、端末装置２００に送信する（Ｓ２８）。端末装置２００はディスプレイに権利情報を二次元コードとして表示し（Ｓ３０）、情報処理装置１０は、カメラが撮像した二次元コードを解析して権利情報を取得する（Ｓ３２）。

Description

権利情報配信システム

　本発明は、コンテンツの再生ないしは実行に必要となる権利情報を配信する技術に関する。

　近年、デジタルコンテンツの違法コピーが大きな問題となっており、デジタル著作権管理（ＤＲＭ：Digital Rights Management）技術によりデジタルコンテンツを保護する必要性が増している。ＤＲＭによる一般的な保護方式では、デジタルコンテンツを暗号化し、再生ソフトウェアが、復号するための鍵（キー）を用いて、暗号化されたコンテンツを復号しながら再生する技術を採用している。復号鍵はライセンス範囲を特定する権利情報と一体化され、再生ソフトウェアは権利情報を取得することで、暗号化されたデジタルコンテンツを再生できる。権利情報の取得方法には様々あるが、代表的な例では、権利情報がインターネット上のサーバにより管理されており、コンテンツを保持する情報処理装置がインターネットを介してサーバにアクセスし、対価を支払うことで権利情報を購入する。

　近年、ゲームソフトウェアをハードディスクドライブなどの大容量記憶装置に保存して、ゲームディスクがなくても、インストールしたゲームを実行するゲーム装置が普及している。このようなゲーム装置では、仮想ゲームショップからインターネットを通じてゲームソフトウェアをダウンロードし、権利情報の管理サーバから権利情報を購入することで、ユーザがゲームをプレイできるようになる。

　なおゲームソフトウェアは、現在でもＣＤ－ＲＯＭやブルーレイディスク（ＢＤ）、カートリッジなどの記録媒体の形式で流通することも多い。ゲーム装置は、記録媒体が装着されると、インターネットを介して管理サーバから権利情報を取得することで、ゲームを起動できるようになる。

ＵＳ２０１１／００３２２５０Ａ１

　しかしながらゲーム装置がインターネットに接続していない場合には、ゲーム装置が直接管理サーバから権利情報をダウンロードすることができない。そのため、ゲーム装置がインターネット接続していない場合に、ゲーム装置が権利情報を取得することのできる技術を開発することが好ましい。なおインターネット接続の有無によらず、権利情報の取得に関して選択肢をユーザに提供することは、ゲームシステムの利便性を高めることにもつながる。なおゲームに限らず、他のコンテンツの権利情報の取得に関しても、同様のことが言える。

　そこで本発明は、コンテンツの再生ないし実行に必要となる権利情報を取得するための技術を提供することを目的とする。

　上記課題を解決するために、本発明のある態様の権利情報配信システムは、コンテンツの権利情報を保持する権利管理サーバと、コンテンツを保持する情報処理装置と、携帯型の端末装置とを備える。この権利情報配信システムにおいて、端末装置は、ネットワークを介して権利管理サーバに接続してコンテンツの権利情報を取得し、情報処理装置は、端末装置から権利情報を取得する。

　なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

　本発明の情報処理技術によると、コンテンツの再生ないし実行に必要となる権利情報を取得するための技術を提供することが可能となる。

本発明の実施例にかかる権利情報配信システムを示す図である。情報処理装置の機能ブロック図である。情報処理装置の内部構成を示す図である。端末装置の内部構成を示す図である。ゲームの起動画面を示す図である。取得経路の選択画面を示す図である。権利情報の取得画面を示す図である。取得要求表示画面を示す図である。権利情報の提供画面を示す図である。第２経路における権利情報取得処理のシーケンス図である。表示される案内情報を示す図である。

　本発明の実施例の概要を説明する。ユーザは、据置型の情報処理装置と携帯型の端末装置とを有しており、情報処理装置には、コンテンツを記録したＣＤ－ＲＯＭやブルーレイディスクなどの記録媒体が挿入される。コンテンツは、その少なくとも一部がＤＲＭにより暗号化されており、情報処理装置がコンテンツを再生または実行するためには、そのコンテンツの権利情報が必要となる。なお実施例において「権利情報」は、コンテンツを再生または実行するために必要となる情報であり、暗号化コンテンツを復号するための復号鍵情報、ライセンス範囲（権利）を特定するための情報の１つまたは双方を含む概念である。本実施例ではコンテンツが暗号化されており、情報処理装置が、権利情報に含まれる復号鍵情報を用いて暗号化コンテンツを復号することを前提とするが、コンテンツが暗号化されていなければ権利情報は復号鍵情報を含まず、ライセンス範囲を特定するための情報を含むものであってよい。

　コンテンツの権利情報は、インターネット上の権利管理サーバにより管理されており、したがって情報処理装置はインターネットに接続していれば、権利管理サーバから権利情報を取得できる。

　しかしながら使用環境において、情報処理装置がインターネットに接続していないことはよくある。たとえば自宅に通信回線を引いていない場合や、ホームネットワークは整備されていても無線ＬＡＮアクセスポイントやプロバイダサーバが動作不調の場合には、情報処理装置はインターネットに接続できず、したがって権利管理サーバに直接アクセスできない。

　一方で、多くのユーザは携帯電話などのインターネット接続機能を有する端末装置を持っている。そこで本実施例では、この端末装置を有効活用し、端末装置が権利管理サーバにアクセスして権利情報を取得し、取得した権利情報を携帯電話から情報処理装置に提供する。これにより情報処理装置は権利情報を取得でき、暗号化されたコンテンツを復号することが可能となる。

　図１は、本発明の実施例にかかる権利情報配信システム１を示す。権利情報配信システム１では、ユーザが据置型の情報処理装置１０と、携帯型の端末装置２００とを保持している。情報処理装置１０は、たとえばゲーム装置であって、ユーザが操作するゲームコントローラ（図示せず）と無線または有線で接続し、ゲームコントローラはユーザによる操作情報を情報処理装置１０に出力する。情報処理装置１０は操作情報を受け付けるとシステムソフトウェアやアプリケーションソフトウェアの処理に反映し、出力装置４から処理結果を出力させる。

　補助記憶装置２はＨＤＤ（ハードディスクドライブ）やフラッシュメモリなどの大容量記憶装置であり、ＵＳＢ（Universal Serial Bus）などによって情報処理装置１０と接続する外部記憶装置であってよく、内蔵型記憶装置であってもよい。出力装置４は画像を出力するディスプレイおよび音声を出力するスピーカを有するテレビであってよく、またコンピュータディスプレイであってもよい。出力装置４は、情報処理装置１０に有線ケーブルで接続されてよく、無線接続されてもよい。撮像装置であるカメラ７は出力装置４の近傍に設けられ、出力装置４周辺の空間を撮像する。図１ではカメラ７が出力装置４の上部に取り付けられている例を示しているが、出力装置４の側方に配置されてもよく、いずれにしても出力装置４の前方で、ユーザが手に持つ端末装置２００を撮像できる位置に配置される。なお端末装置２００は前面に、撮像装置であるカメラ２０２と表示装置であるディスプレイ２３０とを有している。

　ＲＯＭ媒体４４は、ゲームソフトウェアなどのコンテンツを記録した記録媒体である。情報処理装置１０はＲＯＭ媒体４４のドライブ装置を有しており、ＲＯＭ媒体４４がドライブ装置に挿入され、駆動されることで、コンテンツが読み出される。このＲＯＭ媒体４４は、ゲームのパブリッシャなどによりユーザに無償配布されてよい。

　ＲＯＭ媒体４４に記録されているコンテンツはＤＲＭ保護されており、静止画や動画、ゲームソフトウェアおよびその他のアプリケーションソフトウェアなど、様々な種類のものであってよい。暗号化されたコンテンツを再生または実行するためには、そのコンテンツのライセンスファイルを取得して、ライセンスファイルに含まれる権利情報（復号鍵情報）を用いて復号する必要がある。権利情報配信システム１において、権利管理サーバ５は、コンテンツの権利情報を含むライセンスファイルを保持しており、インターネットなどのネットワーク３に接続している。

　権利情報は、コンテンツを復号するキー情報を含むとともに、コンテンツの利用権利を特定する情報も含む。権利情報は、たとえばコンテンツの利用可能時期を指定するものであってよく、またコンテンツの利用可能な範囲を指定するものであってもよい。権利情報配信システム１において、権利情報は、情報処理装置１０を特定する情報（以下、コンソールＩＤともよぶ）を含んだ形態で情報処理装置１０に渡され、これによって権利情報を、別の情報処理装置では使用できないようにする。このように権利情報はコンソールバインドされて、権利情報を適正に取得した情報処理装置１０においてのみ使用されることが好ましい。

　情報処理装置１０は、コンテンツを起動する際、そのコンテンツの権利情報の有無を確認する。権利情報が既に取得されていれば、コンテンツは、その権利情報を用いて起動され、一方で権利情報が取得されていなければ、情報処理装置１０は、権利情報の取得処理を行う。

　権利情報配信システム１では、端末装置２００の通信機能を利用して、端末装置２００が権利管理サーバ５からコンテンツのライセンスファイルを取得し、情報処理装置１０に提供する。ここで端末装置２００は、ＩＴＵ（International Telecommunication Union；国際電気通信連合）によって定められたＩＭＴ－２０００（International Mobile Telecommunication 2000）規格に準拠した第３世代（3rd Generation）デジタル携帯電話方式に対応した通信モジュールを有し、携帯電話網に接続する基地局８との間で通信する。なお端末装置２００は、第３世代の次世代方式に対応した通信モジュールを有して、基地局８との間で通信してもよい。端末装置２００は、基地局８を介してネットワーク３上の権利管理サーバ５にアクセスし、権利管理サーバ５からライセンスファイルを取得する。以下、「ライセンスファイル」および「権利情報」の用語を特に区別することなく使用することもあるが、端末装置２００は、取得した権利情報を情報処理装置１０に提供する。

　図２は、情報処理装置１０の機能ブロック図を示す。情報処理装置１０は、メイン電源ボタン２０、電源ＯＮ用ＬＥＤ２１、スタンバイ用ＬＥＤ２２、システムコントローラ２４、クロック２６、デバイスコントローラ３０、メディアドライブ３２、ＵＳＢモジュール３４、フラッシュメモリ３６、無線通信モジュール３８、有線通信モジュール４０、サブシステム５０およびメインシステム６０を有して構成される。

　メインシステム６０は、メインＣＰＵ（Central Processing Unit）を有して構成され、サブシステム５０は、サブＣＰＵを有して構成される。メインＣＰＵとサブＣＰＵは排他的に動作し、すなわちメインＣＰＵが起動してアクティブ状態にある間は、サブＣＰＵがスタンバイ状態にあり、一方でサブＣＰＵが起動してアクティブ状態にある間は、メインＣＰＵがスタンバイ状態にある。情報処理装置１０のメイン電源がオンされている間、メインＣＰＵはシステムソフトウェアが生成する環境下においてアプリケーションなどの各種処理を実行する一方で、サブＣＰＵはスリープしている。一方で情報処理装置のメイン電源がオフされると、メインＣＰＵがサブＣＰＵを起動するとともに、メインＣＰＵがスリープする。このように、メインＣＰＵとサブＣＰＵとは排他的に動作する。

　メイン電源ボタン２０は、ユーザからの操作入力が行われる入力部であって、情報処理装置１０の筐体の前面に設けられ、情報処理装置１０のメインシステム６０への電源供給をオンまたはオフするために操作される。電源ＯＮ用ＬＥＤ２１は、メイン電源ボタン２０がオンされたときに点灯し、スタンバイ用ＬＥＤ２２は、メイン電源ボタン２０がオフされたときに点灯する。なおメイン電源のオン／オフはメイン電源ボタン２０の短押し操作により行われ、メイン電源ボタン２０が長押し操作されると、情報処理装置１０のシステム電源がオフされて、情報処理装置１０への電力供給が停止されるように構成されてもよい。

　システムコントローラ２４は、ユーザによるメイン電源ボタン２０の押下を検出する。メイン電源がオフ状態にあるときにメイン電源ボタン２０が押下されると、システムコントローラ２４は、その押下操作を「オン指示」として取得し、一方で、メイン電源がオン状態にあるときにメイン電源ボタン２０が押下されると、システムコントローラ２４は、その押下操作を「オフ指示」として取得する。

　システムコントローラ２４がオン指示を取得すると、アクティブ状態にあるサブシステム５０に検出結果を通知するとともに、スタンバイ用ＬＥＤ２２を消灯して、電源ＯＮ用ＬＥＤ２１を点灯する。このときサブシステム５０は、メインシステム６０を起動して、自身はスタンバイモードに入る。一方、システムコントローラ２４がオフ指示を取得すると、アクティブ状態にあるメインシステム６０に検出結果を通知するとともに、電源ＯＮ用ＬＥＤ２１を消灯して、スタンバイ用ＬＥＤ２２を点灯する。このときメインシステム６０は、サブシステム５０を起動して、自身はスタンバイモードに入る。

　クロック２６はリアルタイムクロックであって、現在の日時情報を生成し、システムコントローラ２４やサブシステム５０およびメインシステム６０に供給する。

　デバイスコントローラ３０は、サウスブリッジのようにデバイス間の情報の受け渡しを実行するＬＳＩ（Large-Scale Integrated Circuit）として構成される。図示のように、デバイスコントローラ３０には、システムコントローラ２４、メディアドライブ３２、ＵＳＢモジュール３４、フラッシュメモリ３６、無線通信モジュール３８、有線通信モジュール４０、サブシステム５０およびメインシステム６０などのデバイスが接続される。デバイスコントローラ３０は、それぞれのデバイスの電気特性の違いやデータ転送速度の差を吸収し、データ転送のタイミングを制御する。

　メディアドライブ３２は、ゲームなどのアプリケーションソフトウェアを記録したＲＯＭ媒体４４を装着して駆動し、ＲＯＭ媒体４４からプログラムやデータなどを読み出すドライブ装置である。ＲＯＭ媒体４４は、光ディスクや光磁気ディスク、ブルーレイディスクなどの読出専用の記録メディアである。

　ＵＳＢモジュール３４は、外部機器とＵＳＢケーブルで接続するモジュールである。ＵＳＢモジュール３４は補助記憶装置２およびカメラ７とＵＳＢケーブルで接続してもよい。フラッシュメモリ３６は、内部ストレージを構成する補助記憶装置である。無線通信モジュール３８は、Bluetooth（登録商標）プロトコルやIEEE802.11プロトコルなどの通信プロトコルで、たとえば入力装置であるゲームコントローラ６と無線通信する。有線通信モジュール４０は、外部機器と有線通信し、たとえばアクセスポイントを介してネットワーク３に接続する機能を有する。本実施例の権利情報配信システム１において、情報処理装置１０は、ネットワーク３に接続していない場合を前提としているが、後述するように情報処理装置１０がネットワーク３に接続している場合であっても、本実施例の権利情報の取得処理は好適に実現される。

　メインシステム６０は、メインＣＰＵ、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラ、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）などを備える。ＧＰＵはゲームプログラムの演算処理に主として利用される。これらの機能はシステムオンチップとして構成されて、１つのチップ上に形成されてよい。メインＣＰＵはシステムソフトウェアを起動し、システムソフトウェアが提供する環境下において、補助記憶装置２にインストールされたアプリケーションを実行する機能をもつ。

　サブシステム５０は、サブＣＰＵ、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラなどを備え、ＧＰＵを備えない。サブＣＰＵの回路ゲート数は、メインＣＰＵの回路ゲート数よりも少なく、サブＣＰＵの動作消費電力は、メインＣＰＵの動作消費電力よりも少ない。上記したように、サブＣＰＵは、メインＣＰＵがスタンバイ状態にある間に動作するものであり、消費電力を低く抑えるべく、その処理機能を制限されている。なおサブＣＰＵおよびメモリは、別個のチップに形成されてもよい。

　本実施例の情報処理装置１０は、ＲＯＭ媒体４４に記録されているゲームソフトウェアをメディアドライブ３２からメインシステム６０のメインメモリに読み出して実行する機能に加えて、補助記憶装置２に記録されているゲームソフトウェアをメインメモリに読み出して実行する機能ももつ。補助記憶装置２の所定の領域が権利情報を保持するための領域に割り当てられ、情報処理装置１０は、ゲームソフトウェアに関する処理を行う際、補助記憶装置２の所定の保持領域にそのゲームソフトウェアの権利情報が保持されているか否かを確認する。権利情報が保持されていれば、情報処理装置１０はゲームソフトウェアを実行できるが、本実施例では、権利情報が保持されていない場合に、権利情報を情報処理装置１０が取得する仕組みを説明する。

　図３は、情報処理装置１０の内部構成を示す。情報処理装置１０は、取得処理部１００、入力受付部１４０、権利確認部１５０、ゲーム起動部１６０およびアクセス処理部１７０を備える。取得処理部１００は、受付部１０２、表示処理部１１０、撮像画像取得部１３０、接続部１３２、権利取得部１３４およびエラー検出部１３６を有する。表示処理部１１０は表示データの生成処理を行い、読出部１１２、要求生成部１１４、ＵＩ生成部１１６およびメッセージ生成部１１８を含む。権利確認部１５０はゲームソフトウェアの権利情報の確認処理を行い、判定部１５２およびアプリ起動部１５４を有する。権利確認部１５０の機能は、所定のユーティリティソフトウェアにより実現されてよい。

　図４は、端末装置２００の内部構成を示す。端末装置２００は、情報処理装置１０に代わって権利管理サーバ５にアクセスして、コンテンツ（ゲームソフトウェア）のライセンスファイルを取得する取得代行部２１０を備える。取得代行部２１０は、権利情報の取得処理を代行し、撮像画像取得部２１２、要求生成部２１４、要求送信部２１６、権利取得部２１８、提供部２２０、接続部２２２およびエラー検出部２２４を有する。

　図３および図４において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、メモリ、その他のＬＳＩで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。

　本実施例の権利情報配信システム１では、権利情報を取得するための経路が複数用意されている。以下、情報処理装置１０の有線通信モジュール４０からアクセスポイントを経由してネットワーク３に接続している場合も含めた経路について説明する。
（１）第１経路
　有線通信モジュール４０がネットワーク３に接続している場合、情報処理装置１０は権利管理サーバ５にアクセスして、権利管理サーバ５から権利情報を直接購入することができる。なお、この第１経路による権利情報の取得処理は、従来より行われており、レガシーな技術である。この第１経路は、情報処理装置１０がネットワーク３に接続していなければ利用できないため、情報処理装置１０がオフラインの状態にあれば、ユーザに対して選択肢として提供される必要はない。

　以下に、本実施例に特有の経路について説明する。第２経路および第３経路は、情報処理装置１０がネットワーク３に接続しているか否かに関わらず、ユーザに提供することができる。なお第２経路および第３経路とも、端末装置２００が権利情報を代行取得して情報処理装置１０に提供するため、特に情報処理装置１０がネットワーク３に接続していない場合に有用性が高くなる。

　（第２経路）
　端末装置２００のカメラ２０２および情報処理装置１０のカメラ７を利用して、権利情報の取得処理が実行される。この第２経路の取得処理においては、端末装置２００のカメラ２０２およびディスプレイ２３０が情報処理装置１０のカメラ７および出力装置４に対向するように、ユーザが端末装置２００を持つ。これは、カメラ２０２が出力装置４の表示画面を撮像できるようにし、またカメラ７がディスプレイ２３０の表示画面を撮像できるようにするためである。端末装置２００では、権利情報を代行取得するための専用のアプリケーションが起動される。
　まず情報処理装置１０が、出力装置４に権利情報の取得要求を表示させる。この取得要求は、端末装置２００がカメラ２０２で撮像して、取得要求であることを解読できるものであればよい。たとえば取得要求は、出力装置４において二次元コードとして表示され、ＱＲコード（登録商標）やバーコードなどが利用されてよい。端末装置２００は、カメラ２０２で撮像された二次元コードを解読し、解読した情報にしたがってネットワーク３を介して権利管理サーバ５に接続して、コンテンツの権利情報を取得する。端末装置２００は、ディスプレイ２３０に権利情報を表示し、ここで表示形式は、ＱＲコードやバーコードなどの二次元コードを利用してよい。カメラ７がディスプレイ２３０の表示画面を撮像すると、情報処理装置１０が二次元コードを解読して、権利情報を取得する。このように第２経路による権利情報の取得処理は、情報処理装置１０と端末装置２００とがオフラインであってよいため、非常に簡易に実現できる。

　（第３経路）
　情報処理装置１０と端末装置２００とを接続することで、権利情報の取得処理が実行される。この第３経路の取得処理においては、情報処理装置１０と端末装置２００とを有線または無線で接続し、第２経路に関して説明した取得代行用の専用アプリケーションを端末装置２００で起動することで、端末装置２００が権利管理サーバ５から権利情報を取得して、情報処理装置１０に提供することができる。なお第３経路では、第２経路のように二次元コードを表示する必要がないため、端末装置２００は、有線または無線回線を通じて情報処理装置１０から取得要求を受信し、また情報処理装置１０に権利情報を送信することになる。
　なお、端末装置２００がテザリング機能を有している場合には、端末装置２００において取得代行アプリケーションを起動する必要なく、情報処理装置１０は、端末装置２００のテザリング機能を利用して権利管理サーバ５から権利情報を取得できる。テザリング機能を利用する場合は、実質的に第１経路と等しくなるが、以下、第３経路は、専用の取得代行アプリケーションを利用して権利情報を取得する経路として説明する。

　以上のように本実施例の権利情報配信システム１では、最大で３つの権利情報取得経路が用意される。近年では、携帯電話などの端末装置２００を決済手段として利用することが一般的となっており、決済のたびにポイントが付与されるなどの特典が得られることもある。そこで仮に情報処理装置１０がネットワーク３に接続している場合であっても、ユーザが第１経路ではなく、第２経路ないしは第３経路の選択を希望することも想定される。そこで権利情報配信システム１は、権利情報の購入経路の選択肢をユーザに提示して、ユーザが購入経路を自由に選択できるようにする。以下、権利情報配信システム１における権利情報の配信手順を説明する。

　まず前提として、情報処理装置１０がゲームソフトウェアを保持している。情報処理装置１０は、ゲームソフトウェアを記録したＲＯＭ媒体４４がメディアドライブ３２に挿入されることでゲームソフトウェアを保持し、またＲＯＭ媒体４４から補助記憶装置２に読み出すことでゲームソフトウェアを保持してもよい。さらに情報処理装置１０は、ネットワーク３と接続しているときに、ゲームサーバからゲームソフトウェアをダウンロードして補助記憶装置２に格納することで、ゲームソフトウェアを保持してもよい。本実施例において、ゲームソフトウェアがどのような経路で取得され、どこに保持されているかは問題ではなく、以下では説明の便宜上、補助記憶装置２に保持されたゲームソフトウェア１６４について説明する。

　図５は、ゲームの起動画面を示す。たとえば情報処理装置１０のメニュー画面（図示せず）において、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームのアイコンが選択されると、図５に示す起動画面が出力装置４に表示される。起動画面において、中央には開始ボタン２４０が表示され、その下方に購入ボタン２４２が表示されている。なお開始ボタン２４０は「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームを開始（起動）するためのＧＵＩ（Graphical User Interface）であり、購入ボタン２４２は「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームを購入するためのＧＵＩである。なお起動画面の両サイドには、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」に関連する情報を表示するための関連情報領域２４４、２４６が設けられている。

　メニュー画面において「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームのアイコンが選択されると、入力受付部１４０が選択操作を受け付けて、選択されたゲームの識別情報を権利確認部１５０に渡し、権利確認部１５０が、ゲームソフトウェアの権利情報が権利保持部１６２に保持されているか否かを判定する。ゲームソフトウェアは識別情報（以下、コンテンツＩＤとよぶ）を有しており、情報処理装置１０において、権利保持部１６２はコンテンツの権利情報を保持可能な記憶領域であって、コンテンツＩＤにより一意に特定される領域に形成されている。権利確認部１５０において判定部１５２は、権利保持部１６２に権利情報が保持されているか否かを判定する。このとき権利情報が真正のものであるか否かも判断され、真正であることが判断されたときに、権利保持部１６２に権利情報が保持されていることが判定されてよい。なお権利保持部１６２に権利情報が保持されていれば、ゲーム起動部１６０が権利情報を用いてゲームソフトウェア１６４を起動する。これによりユーザは、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームをプレイできるようになる。

　一方で判定部１５２が、権利保持部１６２に権利情報が保持されていないことを判定すると、アプリ起動部１５４が、権利情報の取得処理アプリケーションを起動する。取得処理アプリケーションは補助記憶装置２に格納されており、実行されて取得処理部１００として示す機能を実現する。なお権利保持部１６２が、権利情報を取得したときにコンテンツＩＤをディレクトリ名として形成されるものである場合、権利情報が存在しなければ、当該ディレクトリも形成されていない。この場合、判定部１５２は、権利情報を保持可能な補助記憶装置２において当該ディレクトリが形成されていないことを判定すると、権利情報が補助記憶装置２に保持されていないことを判定してもよい。

　なお図５に示す起動画面は、判定部１５２の判定結果を受けてシステムソフトウェアが生成してもよい。判定部１５２が権利保持部１６２に権利情報が保持されていることを判定すると、システムソフトウェアは、購入ボタン２４２を表示しなくてよい。既に「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームは購入済みだからである。また判定部１５２が権利保持部１６２に権利情報が保持されていないことを判定すると、システムソフトウェアは、開始ボタン２４０を表示しなくてよい。「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームの権利情報がないと、ゲームを起動できないためである。このとき開始ボタン２４０は選択できないように表示され、または購入ボタン２４２が目立つように点滅して、ユーザに購入行動を促す演出表示を行ってもよい。また開始ボタン２４０は選択できるように表示されているが、開始ボタン２４０が選択されると購入ボタン２４２を選択したときの処理が実行されるようにしてもよい。以下、ユーザがゲームコントローラ６を操作して購入ボタン２４２を選択した場合について説明する。

　取得処理部１００において、受付部１０２が購入ボタン２４２の選択操作を受け付けると、ＵＩ生成部１１６が、権利情報の取得経路を選択するためのＧＵＩを生成する。
　図６は、取得経路の選択画面を示す。第１選択肢２５０は第１経路、第２選択肢２５２は第２経路、第３選択肢２５４は第３経路に対応する。ＵＩ生成部１１６は、情報処理装置１０がネットワーク３に接続していなければ、第１経路は使用できないため、第１選択肢２５０を出力装置４に表示させなくてよい。

＜第１経路を選択した場合＞
　ユーザがゲームコントローラ６を操作して第１選択肢２５０を選択すると、情報処理装置１０が権利管理サーバ５から直接権利情報を取得する。具体的にはアクセス処理部１７０が有線通信モジュール４０を介してネットワーク３上の権利管理サーバ５と接続して、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームの権利情報を取得する。アクセス処理部１７０は、取得した権利情報を権利保持部１６２に格納する。これによりゲーム起動部１６０が「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームを起動できるようになる。

＜第２、第３経路について＞
　ユーザがゲームコントローラ６を操作して第２選択肢２５２を選択すると、読出部１１２がゲームソフトウェア１６４から、権利情報を取得するためのＵＩを提示する取得画面データを読み出し、ＵＩ生成部１１６が、取得画面データを用いて、権利情報を取得するためのＵＩを含む取得画面を生成して、出力装置４に表示させる。

　図７は、権利情報の取得画面を示す。選択画面において第２選択肢２５２が選択されると、ＵＩ生成部１１６は、図７に示す権利情報の取得画面を生成して、出力装置４に表示させる。なお選択画面において第３選択肢２５４が選択されたときも、ＵＩ生成部１１６は、図７に示す取得画面を生成する。

　従来の権利情報の取得経路（第１経路）では、情報処理装置１０が権利管理サーバ５と接続し、取得画面データが権利管理サーバ５から提供されていた。一方、本実施例における第２経路、第３経路では、情報処理装置１０が権利管理サーバ５から取得画面データを提供されない。そのため本実施例のゲームソフトウェア１６４は、権利情報を取得するためのＵＩを提示する取得画面データを有しており、これにより情報処理装置１０と権利管理サーバ５とが直接接続していなくても、権利情報の取得画面をユーザに提供できるようになる。

　購入ボタン２６０は、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームの購入処理を進めるためのＧＵＩである。ユーザがゲームコントローラ６を操作して購入ボタン２６０を選択すると、ゲームの取得処理が進行する。以下、第２選択肢（第２経路）２５２を選択した場合と、第３選択肢（第３経路）２５４を選択した場合とに分けて説明する。

＜第２経路を選択した場合＞
　第２経路が選択された場合において、受付部１０２が購入ボタン２６０の選択操作を受け付けると、要求生成部１１４が、コンテンツの権利情報の取得要求を生成して、出力装置４に表示させる。
　図８は、取得要求表示画面を示す。この取得要求表示画面において、二次元コード２６４は、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームのコンテンツＩＤ、情報処理装置１０の識別情報（コンソールＩＤ）および権利情報の取得要求を含む情報を示す。二次元コード２６４は端末装置２００のカメラ２０２により好適に撮像されるようにディスプレイ上で大きく表示されることが好ましい。このとき、ユーザの手順を示す案内情報２６６が表示されて、ユーザがすべきことを案内することが好ましい。ユーザは端末装置２００において、権利情報の取得代行アプリケーションを起動する。

　図４を参照して、権利情報の取得代行アプリケーションが実行されると、取得代行部２１０に示す機能が実現される。ユーザは、情報処理装置１０側の出力装置４およびカメラ７に対して、ディスプレイ２３０およびカメラ２０２を向けた状態で端末装置２００を手に持つ。取得代行アプリケーションが実行されると、撮像画像取得部２１２はカメラ２０２から撮像画像を取得し、要求生成部２１４が撮像された二次元コード２６４を解析して、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームの権利情報の取得要求を生成する。この取得要求には、権利管理サーバ５においてコンソールバインドされた権利情報を生成するために、情報処理装置１０のコンソールＩＤも含まれる。要求送信部２１６は、携帯電話回線を用いて権利情報の取得要求を送信する。なお送信先となる権利管理サーバ５のアドレス情報は、情報処理装置１０において生成された取得要求に含まれていてもよく、また取得代行アプリ－ケーションに予め組み込まれていてもよい。権利情報の取得要求は、基地局８を介してネットワーク３上の権利管理サーバ５により受信される。

　権利管理サーバ５は、取得要求を受信すると、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームの権利情報と情報処理装置１０のコンソールＩＤとを組み合わせ、端末装置２００に送信する。端末装置２００において、権利取得部２１８が、送信された権利情報を取得し、提供部２２０が、権利情報を情報処理装置１０に提供する。具体的に提供部２２０は、権利情報をディスプレイ２３０に表示させる。表示された権利情報はカメラ７で撮像されて、情報処理装置１０が権利情報であることを解読できるものであればよい。ここでは権利情報がディスプレイ２３０において二次元コードとして表示されてよい。

　図９は、権利情報の提供画面を示す。ディスプレイ２３０において、権利管理サーバ５から取得した二次元コード２７０が表示される。二次元コード２７０は、コンソールバインドされた権利情報を示す。二次元コード２７０は情報処理装置１０のカメラ７により好適に撮像されるようにディスプレイ２３０上で大きく表示されることが好ましい。

　情報処理装置１０において、撮像画像取得部１３０がカメラ７から撮像画像を取得し、権利取得部１３４が撮像された二次元コード２７０を解析して、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームの権利情報を取得する。権利取得部１３４は、取得した権利情報を権利保持部１６２に記録する。これによりゲーム起動部１６０が、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームを起動できるようになる。

　図１０は、第２経路における権利情報取得処理のシーケンス図を示す。メニュー画面においてユーザがコンテンツアイコンを選択すると（Ｓ１０）、入力受付部１４０が選択操作を受け付けて、選択されたゲームの識別情報を権利確認部１５０に渡し、権利確認部１５０が、ゲームソフトウェアの権利情報が権利保持部１６２に保持されているか否かを判定する（Ｓ１２）。権利情報が保持されていれば（Ｓ１２のＹ）、ゲーム起動部１６０が権利情報を用いてゲームソフトウェア１６４を起動する（Ｓ３４）。

　一方で判定部１５２が、権利保持部１６２に権利情報が保持されていないことを判定すると（Ｓ１２のＮ）、アプリ起動部１５４が、権利情報の取得処理アプリケーションを起動する（Ｓ１４）。ＵＩ生成部１１６は、権利情報の取得経路を選択するためのＧＵＩを含む選択画面を出力装置４に表示し（Ｓ１６）、ユーザが第２経路を選択すると、要求生成部１１４がコンテンツの権利情報の取得要求を生成して、二次元コードとして出力装置４に表示させる（Ｓ１８）。

　またユーザは端末装置２００において、権利情報の取得代行アプリケーションを起動する（Ｓ２０）。撮像画像取得部２１２はカメラ２０２から撮像画像を取得し、要求生成部２１４が撮像された二次元コード２６４を解析して、権利情報の取得要求を生成する（Ｓ２２）。要求送信部２１６は、権利情報の取得要求を権利管理サーバ５に送信する（Ｓ２４）。

　権利管理サーバ５は、取得要求を受信すると、コンテンツの権利情報と情報処理装置１０のコンソールＩＤとを組み合わせた権利情報を生成し（Ｓ２６）、端末装置２００に送信する（Ｓ２８）。端末装置２００において、権利取得部２１８が、送信された権利情報を取得し、提供部２２０が、権利情報をディスプレイ２３０に表示させる（Ｓ３０）。

　情報処理装置１０において、撮像画像取得部１３０がカメラ７から撮像画像を取得し、権利取得部１３４が撮像された二次元コード２７０を解析して、コンテンツの権利情報を取得する（Ｓ３２）。権利取得部１３４は、取得した権利情報を権利保持部１６２に記録する。これによりゲーム起動部１６０が権利情報を用いてゲームソフトウェア１６４を起動する（Ｓ３４）。

　なお図１０に示す権利情報取得処理において課金処理が、たとえばＳ２０とＳ２２の間において実行されてよい。端末装置２００において要求生成部２１４が撮像された二次元コード２６４を解析すると、端末装置２００が課金サーバと通信して、所定の課金処理が実行され、課金処理の終了後、要求生成部２１４が権利情報の取得要求を生成して（Ｓ２２）、要求送信部２１６が、権利情報の取得要求を権利管理サーバ５に送信する（Ｓ２４）。課金処理に際しては、端末装置２００のディスプレイ２３０に、ユーザが課金を確認するためのユーザインタフェースが提示され、ユーザが課金を了承した場合に、課金処理が完了する仕組みが提供されることが好ましい。

＜第３経路を選択した場合＞
　第３経路が選択された場合には、要求生成部１１４が権利情報の取得要求を生成するとともに、ユーザの手順を示す案内情報を出力装置４に表示させる。
　図１１は、表示される案内情報を示す。ユーザは案内情報２７４を見ると、端末装置２００において権利情報の取得代行アプリケーションを起動するとともに、情報処理装置１０と端末装置２００とをＵＳＢケーブルで接続する。

　情報処理装置１０と端末装置２００とがＵＳＢケーブルで接続されると、情報処理装置１０における接続部１３２と、端末装置２００における接続部２２２との間で通信可能となる。接続部１３２は、要求生成部１１４が生成した取得要求を接続部２２２に送信する。なお、この取得要求には、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームのコンテンツＩＤ、情報処理装置１０の識別情報（コンソールＩＤ）が含まれる。接続部２２２が取得要求を受信すると、要求送信部２１６が、携帯電話回線を用いて権利情報の取得要求を権利管理サーバ５に送信する。この取得要求は、基地局８を介してネットワーク３上の権利管理サーバ５により受信される。

　権利管理サーバ５は、取得要求を受信すると、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームの権利情報と情報処理装置１０のコンソールＩＤとを組み合わせ、端末装置２００に送信する。端末装置２００において、権利取得部２１８が、送信された権利情報を取得し、提供部２２０が、権利情報を情報処理装置１０に提供する。具体的に提供部２２０は、接続部２２２を介して情報処理装置１０に権利情報を送信する。権利取得部１３４は「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームの権利情報を取得し、取得した権利情報を権利保持部１６２に記録する。これによりゲーム起動部１６０が、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームを起動できるようになる。

　以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。既述したように、実施例ではコンテンツがゲームソフトウェアである場合について説明したが、コンテンツは他の種類のアプリケーションソフトウェアであってもよく、また静止画や動画、楽曲などであってもよい。また権利管理サーバ５は、１つの権利情報を提供する例を示したが、渡されたコンテンツＩＤに関連する複数の権利情報を提供してもよい。

　また第３経路において、情報処理装置１０と端末装置２００とをＵＳＢケーブルで接続する場合について説明したが、情報処理装置１０と取得処理部１００とは別種類のケーブルで接続してもよく、また無線で接続してもよい。

　第２経路では、情報処理装置１０側のカメラ７と端末装置２００側のカメラ２０２とで二次元コードを撮像するが、撮像処理または画像解析処理がうまくいかないことがある。また端末装置２００は、携帯電話回線を利用して権利管理サーバ５にアクセスするが、電話回線の異常や権利管理サーバ５の動作不調などにより、権利情報の取得ができないこともある。ユーザは出力装置４の表示画面を見ているため、何らかのエラーが発生した場合には、出力装置４から適切なエラーメッセージを表示させることが好ましい。

　端末装置２００において、エラー検出部２２４が取得処理のエラーを検出する。たとえば検出するエラーには、出力装置４に表示される二次元コード２６４の読み取りエラー、権利管理サーバ５との通信エラー、また二次元コード２６４を所定時間検出できないタイムアウトエラーなどがある。エラー検出部２２４がエラーを検出すると、提供部２２０が、そのエラー内容を示す二次元コードをディスプレイ２３０を表示させる。情報処理装置１０において、メッセージ生成部１１８が撮像画像に含まれる二次元コードを解析してエラーメッセージを生成し、出力装置４に表示させる。このとき端末装置２００のバイブレーション機能を作動させて、ユーザに気付かせるようにしてもよい。これによりユーザはエラー内容を認識することができ、端末装置２００を適切な姿勢で持ち直すなどして、取得処理を再トライする。

　また情報処理装置１０においても、エラー検出部１３６が取得処理のエラーを検出する。たとえば検出するエラーには、ディスプレイ２３０に表示される二次元コード２７０の読み取りエラー、二次元コード２７０を所定時間検出できないタイムアウトエラーなどがある。エラー検出部１３６がエラーを検出すると、メッセージ生成部１１８が、そのエラー内容に応じたエラーメッセージを生成し、出力装置４に表示させる。これによりユーザはエラー内容を認識することができ、端末装置２００を適切な姿勢で持ち直すなどして、取得処理を再トライする。

　実施例において、図８に示す取得要求表示画面に、「ＡＢＣ　ＴＥＮＮＩＳ」ゲームのコンテンツＩＤ、情報処理装置１０の識別情報（コンソールＩＤ）および権利情報の取得要求を含む情報を示す二次元コード２６４が表示されることを説明した。これにより権利管理サーバ５は、コンソールＩＤを関連付けた権利情報、すなわちコンソールバインドされた権利情報を生成する。なお二次元コード２６４は、コンソールＩＤ以外にも、たとえばユーザＩＤや、ＲＯＭ媒体４４を識別するディスクＩＤを含む情報を示すものであってよい。二次元コード２６４は、コンソールＩＤ、ユーザＩＤ、ディスクＩＤのいずれか１つを含んでもよく、いずれか２つを含んでもよく、全てを含んでもよい。権利管理サーバ５は、含まれているＩＤ情報を関連付けた権利情報を生成する。たとえば権利管理サーバ５がユーザＩＤを含む取得要求を受信すると、ユーザバインドされた権利情報を生成し、ユーザＩＤとコンソールＩＤを含む取得要求を受信すると、ユーザおよびコンソールバインドされた権利情報を生成する。ユーザおよびコンソールバインドされた権利情報は、そのユーザおよび情報処理装置１０においてしか使用することができない。

　ユーザが複数の情報処理装置１０を有し、ユーザおよびコンソールバインドされた権利情報を１つの情報処理装置１０において既に取得しているとき、別の情報処理装置１０で権利情報の取得要求を生成する際には、当該別の情報処理装置１０にて、そのコンソールＩＤ、ユーザＩＤおよび取得要求を含む二次元コード２６４がディスプレイにて表示される。これによりユーザは、複数の情報処理装置１０において、それぞれのコンソールＩＤにバインドされた権利情報を取得することが可能となり、各情報処理装置１０においてゲームをプレイできるようになる。

　また実施例では、図７に示す購入ボタン２６０が選択操作されると、図８に示す取得要求表示画面が出力装置４に表示され、端末装置２００は、カメラ２０２で二次元コード２６４を撮像することで、権利管理サーバ５から自動的に（ユーザの手を介することなく）権利情報を取得することを説明した。変形例では、図７に示す購入ボタン２６０が選択操作されると、出力装置４に、権利管理サーバ５において保持されている権利情報の取得ページへのリンク（二次元コード）の表示画面が表示されて、端末装置２００は、カメラ２０２で二次元コードを撮像することで、端末装置２００が権利管理サーバ５にアクセスし、ディスプレイ２３０に権利情報を取得するための画面を表示するようにしてもよい。この取得画面においてユーザは取得を希望する権利情報を選択し、この選択操作をもって、端末装置２００がディスプレイ２３０に図９に示す権利情報の提供画面を表示するようにしてもよい。

　また実施例では、権利確認部１５０がシステムのユーティリティソフトウェアにより実現され、入力受付部１４０からコンテンツＩＤを渡されることとしたが、ゲームソフトウェアからコンテンツＩＤを直接渡されてもよい。

１・・・権利情報配信システム、３・・・ネットワーク、４・・・出力装置、５・・・権利管理サーバ、６・・・ゲームコントローラ、７・・・カメラ、８・・・基地局、１０・・・情報処理装置、１００・・・取得処理部、１０２・・・受付部、１１０・・・表示処理部、１１２・・・読出部、１１４・・・要求生成部、１１６・・・ＵＩ生成部、１１８・・・メッセージ生成部、１３０・・・撮像画像取得部、１３２・・・接続部、１３４・・・権利取得部、１３６・・・エラー検出部、１４０・・・入力受付部、１５０・・・権利確認部、１５２・・・判定部、１５４・・・アプリ起動部、１６０・・・ゲーム起動部、１６２・・・権利保持部、１６４・・・ゲームソフトウェア、１７０・・・アクセス処理部、２００・・・端末装置、２０２・・・カメラ、２１０・・・取得代行部、２１２・・・撮像画像取得部、２１４・・・要求生成部、２１６・・・要求送信部、２１８・・・権利取得部、２２０・・・提供部、２２２・・・接続部、２２４・・・エラー検出部、２３０・・・ディスプレイ。

　本発明は、コンテンツの再生ないしは実行に必要となる権利情報を配信する分野に利用できる。

Claims

　コンテンツの権利情報を保持する権利管理サーバと、コンテンツを保持する情報処理装置と、携帯型の端末装置とを備えた権利情報配信システムであって、
　前記端末装置は、ネットワークを介して前記権利管理サーバに接続してコンテンツの権利情報を取得し、
　前記情報処理装置は、前記端末装置から権利情報を取得する、ことを特徴とする権利情報配信システム。
　前記情報処理装置は、前記権利管理サーバに接続していないことを特徴とする請求項１に記載の権利情報配信システム。
　コンテンツは、権利情報を取得するためのユーザインタフェースを提示する取得画面データを有しており、
　前記情報処理装置は、
　権利情報を保持可能な保持部と、
　当該コンテンツの権利情報が前記保持部にて保持されているか否かを判定する権利確認部と、
　前記権利確認部により権利情報が保持されていないことが判定されると、取得画面データを用いて前記情報処理装置が接続するディスプレイに権利情報の取得画面を表示させる表示処理部と、
　を有することを特徴とする請求項１または２に記載の権利情報配信システム。
　前記端末装置は、
　前記情報処理装置で生成された情報をもとに、コンテンツの権利情報の取得要求を生成する要求生成部と、
　生成した取得要求を前記権利管理サーバに送信する要求送信部と、
　前記権利管理サーバから送信された権利情報を取得する権利取得部と、
　取得した権利情報を前記情報処理装置に提供する提供部と、
　を備えることを特徴とする請求項３に記載の権利情報配信システム。
　前記提供部は、当該端末装置のディスプレイに権利情報を表示することを特徴とする請求項４に記載の権利情報配信システム。
　前記端末装置は、
　撮像装置と、
　撮像画像を取得する撮像画像取得部と、をさらに備え、
　前記要求生成部は、撮像画像に含まれる情報をもとに、コンテンツの権利情報の取得要求を生成することを特徴とする請求項４または５に記載の権利情報配信システム。
　前記表示処理部は、コンテンツの権利情報の取得要求を前記情報処理装置が接続するディスプレイに表示させることを特徴とする請求項３から６のいずれかに記載の権利情報配信システム。
　前記情報処理装置は、前記情報処理装置が接続するディスプレイに権利情報の取得処理の選択画面を表示させることを特徴とする請求項１から７のいずれかに記載の権利情報配信システム。
　コンピュータに、
　撮像装置で撮像された撮像画像を取得する機能と、
　撮像画像に含まれる情報をもとに、コンテンツの権利情報の取得要求を生成する機能と、
　生成した取得要求を、コンテンツの権利情報を保持する権利管理サーバに送信する機能と、
　権利管理サーバから送信された権利情報を取得する機能と、
　取得した権利情報をディスプレイに表示する機能と、
　を実現するためのプログラム。
　コンピュータに、
　コンテンツの権利情報が保持されているか否かを判定する機能と、
　権利情報が保持されていないことが判定された場合に、コンテンツの権利情報の取得要求をディスプレイに表示させる機能と、
　撮像装置で撮像された撮像画像を取得する機能と、
　撮像画像に含まれる情報から、権利情報を取得する機能と、
　を実現するためのプログラム。
　請求項９または１０に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。