WO2014081011A1 - 切削インサート及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

 板状をなし表裏反転対称形状とされたインサート本体を有し、インサート本体は、圧粉体からなる板状の複数の分割体(20)同士を該インサート本体のインサート中心軸(C)方向に張り合わせた状態で焼結することにより形成され、分割体(20)の張り合わせ面(21)には、インサート中心軸(C)回りに隣り合う凸部(22)と凹部(23)とを有する位置合わせ部(24)が複数形成され、互いに張り合わされる分割体(20)の対向する位置合わせ部(24)同士における凸部(22)と凹部(23)とが嵌合された状態で、これら分割体(20)の張り合わせ面(21)同士が接合されている。

Description

切削インサート及びその製造方法
 本発明は、例えば刃先交換式エンドミル等の刃先交換式切削工具に着脱可能に装着される切削インサート及びその製造方法に関するものである。
 本願は、2013年10月24日に日本で出願された特願2013-221422号と、2012年11月22日に日本で出願された特願2012-256797号とに基づき優先権を主張し、それらの内容をここに援用する。
 従来、例えば下記特許文献1に示されるような、超硬合金等の硬質材料からなる多角形板状の切削インサートが知られている。この切削インサートは、互いに同一形状とされた圧粉体からなる板状の一対の分割体(型押体)同士を、該切削インサートの厚さ方向に張り合わせた状態で焼結することにより形成されている。
 このように、分割体同士を張り合わせて切削インサートを形成することにより、該切削インサートを両面タイプとして切刃の数を多く確保でき、工具寿命を延長できる。また、切刃に隣接する逃げ面に正の逃げ角を付与することが容易であり、これら切刃の被削材に対する切れ味を高めることができる。
 尚、一対の分割体同士を張り合わせて焼結する際には、例えば張り合わせ面から滲出するバインダー(有機材料等の成形助剤)成分等の作用や焼結時の振動、脱気時の衝撃などにより、これら分割体の張り合わせ面同士が意図せずスライド移動して、位置ずれした状態で接合されるおそれがある。そこで、特許文献1では、分割体の張り合わせ面に、互いに離間された凸部と凹部とを形成して、一対の分割体の張り合わせ面同士の対向する凸部と凹部とを係合させた状態で焼結することにより、これら分割体同士の位置ずれを抑制するようにしている。
日本国特開平5-285708号公報
 しかしながら、上記従来の切削インサートでは、焼結時において分割体同士の位置ずれを防止することに未だ改善の余地があった。
 具体的に、上記特許文献1の図5や図6に示される凸部と凹部では、これらが互いに係合されてはいるものの、分割体の張り合わせ面同士のスライド移動が面方向の全ての向きで規制されるわけではなく、やはり分割体同士がスライド移動して位置ずれするおそれがあった。
 また、上記特許文献1の図3に示される凸部(突起3)と凹部(凹所4)では、これらが互いに嵌合されることで張り合わせ面同士のスライド移動は面方向の全ての向きで規制されることとなる。しかしながらこの場合、凸部と凹部とを安定的に嵌合させるため若干の隙間(クリアランス)が設けられており、脱脂工程時に該隙間において発生したガスが次の焼結工程で膨張して、張り合わせ面同士が密着されずに(つまり部分的に浮いた状態で)接合されるおそれがあった。
 具体的には、分割体をプレス成形(金型成形)により成形する圧粉体成形工程において添加される有機材料(成形助剤)が、後の脱脂工程で分解されてガスが発生し、該ガスが凸部と凹部との隙間に溜まり、さらに次の焼結工程において膨張することで、張り合わせ面同士が離間され、密着性が低下してしまうおそれがあった。
 また、分割体の張り合わせ面に凸部と凹部とが互いに離間して1つずつ形成されているが、例えば多角形面に奇数コーナを有する三角形板状や五角形板状の切削インサートなど、特に多角形面の中心(インサート中心軸)に関して180°回転対称形状でない切削インサートに対して上記構成を適用した場合に、分割体同士を張り合わせる際に張り合わせ可能な向きが限定されることとなり、製造が複雑になってしまう。
 本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の分割体の張り合わせ面同士の位置合わせが容易であり、焼結時においてこれら分割体のスライド移動が規制されつつ張り合わせ面同士が密着して接合され、よって高品位な切削インサートを安定して製造でき、かつ、各種インサート形状に対して容易に適用可能で製造が簡単な切削インサート及びその製造方法を提供することを目的としている。
 すなわち、本発明の第一の態様は、刃先交換式切削工具の工具本体に形成されたインサート取付座に着脱可能に装着される切削インサートであって、板状をなし、インサート中心軸と交差する表裏面と、インサート中心軸方向に延びて前記表裏面の周縁を接続する側面と、これら表裏面と側面との交差稜線部に形成された切刃とを備えるとともに、表裏反転対称形状とされたインサート本体を有し、前記インサート本体は、圧粉体からなる板状の複数の分割体同士を、該インサート本体のインサート中心軸方向に張り合わせた状態で焼結することにより形成されており、前記分割体の張り合わせ面には、インサート中心軸回りに隣り合う凸部と凹部とを有する位置合わせ部が複数形成され、互いに張り合わされる前記分割体の対向する前記位置合わせ部同士における前記凸部と前記凹部とが嵌合された状態で、これら分割体の前記張り合わせ面同士が接合されている。
 また本発明の第二の態様は、刃先交換式切削工具の工具本体に形成されたインサート取付座に着脱可能に装着される切削インサートであって、板状をなし、インサート中心軸と交差する表裏面と、インサート中心軸方向に延びて前記表裏面の周縁を接続する側面と、これら表裏面と側面との交差稜線部に形成された切刃とを備えるとともに、表裏反転対称形状とされたインサート本体を有し、前記インサート本体は、圧粉体からなる板状の複数の分割体同士を、該インサート本体のインサート中心軸方向に張り合わせた状態で焼結することにより形成されており、前記分割体の張り合わせ面には、凸部と凹部とを有する位置合わせ部が形成され、互いに張り合わされる前記分割体の対向する前記位置合わせ部同士における前記凸部と前記凹部とが嵌合された状態で、これら分割体の前記張り合わせ面同士が接合されており、前記インサート本体には、前記位置合わせ部と該インサート本体の外部とを連通する連通路が形成されている。
 また、本発明の第三の態様は、刃先交換式切削工具の工具本体に形成されたインサート取付座に着脱可能に装着される切削インサートの製造方法であって、前記切削インサートは、板状をなし、インサート中心軸と交差する表裏面と、インサート中心軸方向に延びて前記表裏面の周縁を接続する側面と、これら表裏面と側面との交差稜線部に形成された切刃とを備えるとともに、表裏反転対称形状とされたインサート本体を有し、前記インサート本体は、圧粉体からなる板状の複数の分割体同士が、該インサート本体のインサート中心軸方向に張り合わされて形成されており、前記分割体を金型成形により成形するとともに、該分割体の張り合わせ面に、インサート中心軸回りに隣り合う凸部と凹部とを有する位置合わせ部を複数形成する圧粉体成形工程と、互いに張り合わされる前記分割体の対向する前記位置合わせ部同士における前記凸部と前記凹部とを嵌合した状態で、これら分割体の前記張り合わせ面同士を接合する張り合わせ工程と、張り合わせた前記分割体に含まれる成形助剤を脱脂する脱脂工程と、張り合わせた前記分割体同士を焼結する焼結工程と、を有する。
 また、本発明の第四の態様は、刃先交換式切削工具の工具本体に形成されたインサート取付座に着脱可能に装着される切削インサートの製造方法であって、前記切削インサートは、板状をなし、インサート中心軸と交差する表裏面と、インサート中心軸方向に延びて前記表裏面の周縁を接続する側面と、これら表裏面と側面との交差稜線部に形成された切刃とを備えるとともに、表裏反転対称形状とされたインサート本体を有し、前記インサート本体は、圧粉体からなる板状の複数の分割体同士が、該インサート本体のインサート中心軸方向に張り合わされて形成されており、前記分割体を金型成形により成形するとともに、該分割体の張り合わせ面に、凸部と凹部とを有する位置合わせ部を形成すると共に、少なくともいずれかの前記分割体の張り合わせ面に、前記位置合わせ部と前記分割体の外部とを連通する連通路を形成する圧粉体成形工程と、互いに張り合わされる前記分割体の対向する前記位置合わせ部同士における前記凸部と前記凹部とを嵌合した状態で、これら分割体の前記張り合わせ面同士を接合する張り合わせ工程と、張り合わせた前記分割体に含まれる成形助剤を脱脂する脱脂工程と、張り合わせた前記分割体同士を焼結する焼結工程と、を有する。
 本発明の切削インサート及びその製造方法によれば、板状の圧粉体からなる複数の分割体を、インサート本体のインサート中心軸方向(板状をなすインサート本体及び分割体の厚さ方向)に張り合わせるときに、これら分割体の張り合わせ面に形成された対向する位置合わせ部同士の凸部と凹部とを互いに嵌合させることで、これら張り合わせ面同士の位置合わせが簡単かつ精度よく行えるとともに、この嵌合によって、焼結時における分割体の張り合わせ面同士のスライド移動が面方向の全ての向きで規制されることとなる。これにより、焼結後のインサート本体の外周面(側面)において張り合わせ面同士の位置ずれに起因する段差等の発生が防止されやすくなり、切削インサートの外観品位が向上するとともに、インサート取付座に取り付けた該切削インサートの切刃の位置も高精度に決まって、この切削インサートを用いた切削の加工品位が高められることとなる。
 また、張り合わせ面の位置合わせ部が、インサート中心軸回りに隣り合う凸部と凹部とを有することで、例えばインサート本体のインサート中心軸方向(厚さ方向)を向く多角形面が奇数コーナとされたインサート形状(つまりインサート本体が三角形板状や五角形板状等の場合)など、各種インサート形状に対して容易に適用可能である。
 具体的に、例えば特開平5-285708号公報に示される従来の構成では、分割体の張り合わせ面に凸部と凹部とが離間して1つずつ形成されているが、このような凸部および凹部では、上記奇数コーナとされた切削インサートなど、特に多角形面の中心(インサート中心軸)に関して180°回転対称形状でない切削インサートに対して適用した場合に、分割体同士を張り合わせる際に張り合わせ可能な向き(インサート中心軸回りに沿う周方向の相対位置)が限定されることとなり、製造が複雑になってしまう。
 一方、本発明の上記構成によれば、上記奇数コーナの切削インサートであっても、例えば位置合わせ部を各コーナ(多角形面の角部)に対応して配置するなどにより、分割体同士を張り合わせる際に張り合わせ可能な向きが限定されにくくなり、インサート形状に係わらず製造が簡単に行える。
 また、インサート本体に位置合わせ部と該インサート本体の外部とを連通する連通路が形成されていることで、互いに嵌合する凸部と凹部との間に若干の隙間(嵌合用のクリアランス)を設けた場合であっても、脱脂工程時に該隙間において発生したガスや滲出したバインダー成分等の流体がこの連通路を通ってインサート本体の外部に排出されるとともに、次の焼結工程時において前記隙間で膨張することも防止されて、張り合わせ面同士の浮き上がり現象が防止される。これにより、焼結時において分割体の張り合わせ面同士の密接状態が良好に維持されるので、インサート本体が安定して高剛性かつ高品位に焼結される。
 具体的には、分割体をプレス成形等の金型成形により成形する圧粉体成形工程において添加される有機材料等の成形助剤が、後の脱脂工程で分解されてガスが発生しても、該ガスは凸部と凹部との隙間に溜まることなく連通路からインサート外部へと排出され、かつ、次の焼結工程において前記隙間で膨張することも防止されるため、張り合わせ面同士の接合状態が良好に維持される。
 このように、本発明によれば、互いに張り合わされる分割体の張り合わせ面同士の位置合わせが容易であり、焼結時においてこれら分割体のスライド移動が規制されつつ張り合わせ面同士が密着して接合され、インサート本体が精度よく安定して所定形状に製造される。従って、切削インサートを安定して高品位かつ高剛性に製造できる。さらに、各種インサート形状に対して容易に適用可能であり、製造が簡単である。
 また、本発明の一態様に係る切削インサート及びその製造方法において、前記連通路は、前記張り合わせ面に形成された溝部からなり、前記溝部は、前記位置合わせ部の前記凸部と前記凹部との間から前記張り合わせ面の周縁部に亙って延びていることとしてもよい。
 この場合、連通路を簡単に形成でき、かつ、分割体同士を張り合わせる直前まで溝部内の連通状態を視認可能であるから、該連通路の上述した作用効果がより確実に奏功される。
 また、本発明の一態様に係る切削インサート及びその製造方法において、前記連通路は、前記張り合わせ面に形成された溝部からなり、前記溝部は、前記位置合わせ部の少なくとも前記凸部及び前記凹部のいずれかから前記張り合わせ面の周縁部に亙って延びてもよい。
 この場合、連通路を簡単に形成でき、かつ、分割体同士を張り合わせる直前まで溝部内の連通状態を視認可能であるから、該連通路の上述した作用効果がより確実に奏功される。また溝部が、位置合わせ部のうち凸部及び凹部の少なくともいずれかに連通して張り合わせ面の周縁部まで延びていることで、該溝部が連通する一の位置合わせ部の凸部又は凹部に嵌合する他の位置合わせ部の凹部又は凸部も、この溝部を通してインサート本体の外部と連通することになり、つまり溝部により連通路が形成されて前述した作用効果が得られることになる。
 また、張り合わせ面の溝部によって連通路を形成することで、インサート中心軸と交差する表裏面の外周縁に位置する各切刃から、該連通路までのそれぞれの距離を大きく確保することができ、切削時に切刃に作用する切削負荷がインサート本体内を通して連通路近傍に伝達されることを抑制でき、インサート本体の剛性が確保される。
 また、本発明の一態様に係る切削インサート及びその製造方法において、前記インサート本体には、該インサート本体をそのインサート中心軸方向に貫通する取付孔が形成されており、前記連通路は、前記取付孔に開口されてもよい。
 この場合、連通路がインサート本体の内周面(取付孔)に開口されるので、該連通路をインサート本体の外周面(側面)に露出させることなく形成でき、これにより、切削インサートの外観品位を良好に保つことができる。また、連通路を、切削インサートにおいて被削材に切り込む切刃から大きく離間して配置できることから、該連通路に大きな切削負荷が作用するようなことを防止でき、切削インサートの強度が確保される。
 また、本発明の一態様に係る切削インサート及びその製造方法において、前記インサート本体は、互いに同一形状とされた一対の前記分割体同士を張り合わせてなるように構成してもよい。
 この場合、一種類の圧粉体からなる互いに同一形状とされた一対の分割体によってインサート本体を形成することができ、製造が容易である。
 また、本発明の一態様に係る切削インサート及びその製造方法において、前記インサート本体は多角形板状をなしているとともに、前記分割体の前記張り合わせ面は多角形面状とされ、前記位置合わせ部の数が、前記張り合わせ面のコーナ数に対応してもよい。
 この場合、多角形面状をなす張り合わせ面のコーナ数(角部の数)に対応して、該張り合わせ面に位置合わせ部が複数形成される。そして、これらの位置合わせ部を、例えば張り合わせ面の各コーナに対応して1つずつ配置するなどにより、分割体同士を張り合わせる際に張り合わせ可能な向きが限定されにくくなる。具体的には、張り合わせる分割体同士の対向するコーナ(角部)同士の、インサート中心軸回り(インサート周方向)の位置を互いに一致させることで、各コーナに対応して配置された位置合わせ部同士も互いの位置が一致させられ、これら位置合わせ部同士の凹部と凸部とを容易に嵌合させることができる。よって上記構成によれば、インサート形状に係わらず製造が簡単に行える。
 本発明の切削インサート及びその製造方法によれば、複数の分割体の張り合わせ面同士の位置合わせが容易であり、焼結時においてこれら分割体のスライド移動が規制されつつ張り合わせ面同士が密着して接合され、よって高品位な切削インサートを安定して製造でき、かつ、各種インサート形状に対して容易に適用可能で製造が簡単である。
本発明の一実施形態に係る切削インサートを示す斜視図である。 図1の切削インサートの平面図である。 図2における矢線L方向視の側面図である。 図2における矢線M方向視の側面図である。 図2におけるGG断面図である。 図2におけるHH断面図である。 図5におけるI部の拡大図である。 図6におけるJ部の拡大図である。 インサート本体を構成する分割体を示す斜視図であり、該分割体をそのインサート中心軸方向の多角形面側から見た図である。 インサート本体を構成する分割体を示す斜視図であり、該分割体をそのインサート中心軸方向の張り合わせ面側から見た図である。 図9A及び図9Bの分割体の多角形面を正面に見た平面図である。 図9A及び図9Bの分割体の側面図である。 図10AにおけるKK断面図である。 図11におけるV部の拡大図である。 図10AにおけるNN断面図である。 図13におけるQ部の拡大図である。 図13におけるR部の拡大図である。 図9A及び図9Bの分割体の張り合わせ面を正面に見た平面図である。 図16におけるS部の拡大図である。 図9A及び図9Bの分割体の貫通孔近傍を示す断面図である。 図18におけるU部の拡大図である。 図1に示す切削インサートを取り付けた刃先交換式エンドミル(刃先交換式切削工具)を示す斜視図である。 図20に示す刃先交換式エンドミルの平面図である。 図20に示す刃先交換式エンドミルの側面図である。 図20に示す刃先交換式エンドミルの拡大正面図である。 図20に示す刃先交換式エンドミルのエンドミル本体(工具本体)先端部の拡大斜視図である。
 以下、本発明の一実施形態に係る切削インサート及びその製造方法について、図面を参照して説明する。
 図1~図8は本発明の切削インサートの実施形態を示すものであり、図9A~図19はこの切削インサートのインサート本体を構成する一対の分割体を示すものであり、図20~図24はこの切削インサートを取り付けた刃先交換式切削工具である刃先交換式エンドミルを示すものである。
 本実施形態の切削インサートにおいて、そのインサート本体1は、超硬合金、サーメット、表面被覆超硬合金、および表面被覆サーメット等から選択される硬質材料により、多角形板状、詳しくは正多角形板状に形成され、本実施形態では正三角形板状に形成されている。正三角形状をなすインサート本体1の表裏一対の多角形面(第1、第2の多角形面)の中央には、インサート本体1をその厚さ方向(後述するインサート中心軸C方向であり、図2の紙面に直交する方向。図3、図4における上下方向)に貫通して、該インサート本体1を刃先交換式エンドミルのエンドミル本体11に取り付けるための取付孔2が開口している。
 本明細書では、インサート本体1の一対の多角形面(表裏面)のうち、一方の多角形面から他方の多角形面へ向かう方向、及び他方の多角形面から一方の多角形面へ向かう方向を総じてインサート中心軸C方向という。なお、インサート中心軸Cとは、前記一対の多角形面の各中心を通るインサート本体1の中心軸である。また、インサート中心軸Cに直交する方向をインサート径方向といい、インサート中心軸C回りに周回する方向をインサート周方向という。
 ここで、本実施形態において、インサート本体1の表裏の多角形面(インサート中心軸Cと交差する表裏面すなわち表面及び裏面)同士は、図2に示すように上記取付孔2の中心(表裏の多角形面の中心)を通ってインサート本体1の上記厚さ方向に延びるインサート中心軸C回りに互いに僅かに捩られるように配置されている。また、正三角形板状とされた本実施形態のインサート本体1は、インサート中心軸C回りに120°ずつの回転対称形状とされるとともに、表裏の正三角形面の周縁を接続する3つの側面の中心をそれぞれ通り、インサート中心軸Cに直交する3つの仮想直線に関して表裏反転対称形状とされている。
 このようなインサート本体1のインサート中心軸Cと交差する面(インサート中心軸Cと略直交する面)つまり表裏の多角形面にはすくい面3が形成されるとともに、これらの多角形面の周囲に配置されてインサート中心軸Cに直交するインサート径方向(インサート中心軸Cに略垂直な方向)を向くインサート本体1の上記側面には逃げ面4が形成されている。すなわち、逃げ面4は、インサート中心軸C方向に延びて表裏の多角形面の周縁を接続する側面に形成されている。尚、本明細書でいう「インサート中心軸Cと交差する面」とは、多角形面の面内に後述する取付孔2が形成されるか否かに係わらず(つまり多角形面の中央開口部の有無に係わらず)、多角形面の中心をインサート中心軸Cが貫いている状態を指す。さらに、これらすくい面3と逃げ面4との交差稜線部には、両多角形面の各辺稜部に主切刃5が形成されるとともに、該多角形面の各角部にはコーナ刃6が形成されており、このコーナ刃6はインサート中心軸C方向にすくい面3に対向する方向から見て1/3円弧等の凸曲線状をなしている。つまりこのインサート本体1は、多角形面と側面との交差稜線部をなす切刃として、主切刃5とコーナ刃6とを備えている。なお、これら主切刃5とコーナ刃6とは、本実施形態では表裏の多角形面それぞれにおいてインサート中心軸Cに垂直な1つの平面上に位置するようにされている。
 図5に示すように、表裏の多角形面に形成されるすくい面3は、主切刃5およびコーナ刃6に沿った外周部分が、これら主切刃5およびコーナ刃6から離間して多角形面の内側に向かうに従い反対の多角形面側に向けてインサート中心軸C方向に後退するように傾斜するポジすくい面3aとされている。つまり、すくい面3は、主切刃5およびコーナ刃6から離間するに従いインサート本体1のインサート中心軸C方向の中央側に後退するポジすくい面とされている。
 多角形面中央の取付孔2開口部周辺は、上記インサート中心軸Cに垂直な平面状の拘束面3bとされている。
 また、表裏の多角形面の拘束面3bにおいて取付孔2の開口部周辺に突起3dが形成されている。突起3dは、インサート中心軸C方向視に略長方形状をなしている。この突起3dは、各拘束面3bにおいてインサート中心軸Cとコーナ刃6とを結ぶ直線上に1つずつ形成されていて、1つの拘束面3bについて3つの突起3dが周方向に等間隔に形成されている。この1つの拘束面3bにおける3つの突起3dのインサート中心軸C方向の突端面は、インサート中心軸Cに垂直な1つの平面上に位置している。
 なお、主切刃5およびコーナ刃6にはランドや丸ホーニングが形成されていてもよい。
 また、各図においては説明のためにポジすくい面3aや逃げ面4等に境界線が示されているが、実際には境界線は現れなくてもよい。
 また、インサート本体1の表裏の三角形面の周囲に配置されてそれぞれの周縁を接続する3つの側面には、図1及び図2に示すようにインサート本体1のインサート中心軸C方向の中央部に、インサート径方向の内側に凹む凹部7がインサート本体1の全周に亙って形成されている。これら3つの側面の各凹部7のインサート本体1外周側(インサート径方向の外側)を向く底面7bは、インサート中心軸Cに直交する断面においては偏六角形状をなしつつ、この偏六角形の各辺に連なる6つの面は、図5に示すようにそれぞれインサート中心軸Cに平行で、一対の多角形面の拘束面3bに対しては垂直な平面状とされている。
 また、凹部7のインサート中心軸C方向の幅は、インサート本体1自体の厚さ(インサート中心軸C方向に沿うインサート本体1の外形寸法)の1/3以上とされている。主切刃5およびコーナ刃6の逃げ面4は、各側面のインサート中心軸C方向の両外側の、凹部7に対してインサート本体1の外側(インサート径方向の外側)に凸となる部分にそれぞれ形成されている。
 さらに、本実施形態の切削インサートは、切削加工時に使用される主切刃5およびコーナ刃6が、図23に示すように、刃先交換式エンドミルを正面側から見て反時計回り方向に回転させられる右刃をなすようにされた右勝手の切削インサートである。この主切刃5およびコーナ刃6のすくい面3が形成された多角形面に対向する方向から見て、該多角形面の周回りのうち時計回り方向側に位置する主切刃5の一端部5aに、この主切刃5の一端部5aに連なるコーナ刃6の一端部6aが位置し、反時計回り方向側に位置する主切刃5の他端部5bに他のコーナ刃6の他端部6bが連なる。なお、一方の多角形面側から見て他方の多角形面は、図2に示すように時計回り方向側に向けて僅かに捩られている。
 そして、このコーナ刃6に連なる主切刃5は、インサート中心軸C方向視にすくい面3に対向する方向から見て図2に示すように、コーナ刃6の上記一端部6aに連なる該主切刃5の上記一端部5aが、コーナ刃6がなす凸曲線よりも曲率半径の大きな凸曲線状とされるとともに、該主切刃5の他端部5bは凹曲線状とされている。すなわち、主切刃5の一端部5aは凸曲線状切刃とされ、主切刃5の他端部5bは凹曲線状切刃とされる。ここで、これら主切刃5がなす凹凸曲線は、一端部5aがなす凸曲線の曲率半径よりも他端部5bがなす凹曲線の曲率半径の方が大きくなるようにされるとともに、一端部5aがなす凸曲線の長さが他端部5bがなす凹曲線の長さよりも長くなるようにされている。
 従って、上記多角形面の角部のうち該多角形面の周方向に隣接する2つの角部の間に亙って延びる1つの辺稜部に形成された1つの主切刃5は、すくい面3に対向する方向から見て、上記2つの角部のうちの一方の角部(第1の角部。右勝手の切削インサートとされた本実施形態では上記1つの辺稜部の時計回り方向側の角部)に連なる主切刃5の一端部(第1の端部)5aが凸曲線状とされるとともに、他方の角部(第2の角部。本実施形態では上記1つの辺稜部の反時計回り方向側の角部)に連なる主切刃5の他端部(第2の端部)5bは凹曲線状とされる。
 なお、インサート本体1はインサート中心軸C回りに所定角度(本実施形態では120°)ずつ回転対称形状であるので、右勝手とされた本実施形態の切削インサートでは、すくい面3に対向する方向から見て、1つの主切刃5に対する上記一方の角部は、この一方の角部を介して上記1つの主切刃5の時計回り方向に隣接する他の1つの主切刃5に対しては、他方の角部となる。
 また、インサート本体1は、その上記側面のそれぞれ中心を通る3つの仮想直線に関して表裏反転対称形状とされているので、インサート本体1の1つの側面に形成された2つの逃げ面4と表裏の多角形面のすくい面3との交差稜線部にそれぞれ形成された1つずつの2つの主切刃5も、これら表裏の多角形面に関して反転対称形状とされる。すなわち、インサート本体1の表裏一対の多角形面のうち一方の多角形面を第1の多角形面とし、他方の多角形面を第2の多角形面とし、インサート本体1の1つの側面を第1の側面とし、この第1の側面に形成された2つの逃げ面4のうち第1の多角形面側の逃げ面4を第1の逃げ面4として、この第1の逃げ面4と第1の多角形面のすくい面(第1のすくい面)3との交差稜線部に形成された主切刃5を第1の主切刃5とし、また第1の側面の第2の多角形面側の逃げ面4を第2の逃げ面4として、この第2の逃げ面4と第2の多角形面のすくい面(第2のすくい面)3との交差稜線部に形成された主切刃5を第2の主切刃5としたとき、インサート本体1を上記第1の側面の上記仮想直線を中心に周回り方向に180°回転させて反転させると、第1の主切刃5は反転前の元の位置にあった第2の主切刃と一致するとともに、第2の主切刃は反転前の元の位置にあった上記第1の主切刃と一致することになり、上記第1、第2の主切刃5は表裏の上記第1、第2の多角形面に関して反転対称形状とされる。
 従って、インサート本体1の1つの側面(第1の側面)のインサート中心軸C方向両側に1つずつ形成される合計2つの主切刃(第1、第2の主切刃)5においては、一方の主切刃5の一端部(第1の端部)5aのインサート中心軸C方向反対側に他方の主切刃5の他端部(第2の端部)5bが位置し、一方の主切刃5の他端部(第2の端部)5bのインサート中心軸C方向反対側には他方の主切刃5の一端部(第1の端部)5aが位置する。また、これら2つの主切刃5に連なるコーナ刃6が形成される多角形面の角部についても、一方の多角形面(第1の多角形面)と他方の多角形面(第2の多角形面)で互いに、一方の角部(第1の角部)のインサート中心軸C方向反対側に他方の角部(第2の角部)が位置する。
 また、本実施形態では、主切刃5の一端部5aがなす凸曲線と他端部5bがなす凹曲線とが接点5cにおいて互いに接している。主切刃5の一端部5aとこれに連なるコーナ刃6の一端部6a、および主切刃5の他端部5bとこれに連なる他のコーナ刃6の他端部6bも、それぞれ互いに接している。従って、接点5cは、主切刃5が形成される多角形面の辺稜部の中点よりも上記他方の角部側に位置する。本実施形態では、主切刃5の一端部5aとこれに連なるコーナ刃6の一端部6aとの接点から主切刃5の一端部5aと他端部5bとの接点5cまでが、凸曲線状切刃とされた主切刃5の一端部5aの範囲とされ、この接点5cから主切刃5の他端部5bとこれに連なる他のコーナ刃6の他端部6bとの接点までが、凹曲線状切刃とされた主切刃5の他端部5bの範囲とされる。従って、すくい面3とされる表裏の多角形面のそれぞれの辺稜部と角部に形成された主切刃5とコーナ刃6は、本実施形態では滑らかに連続する凹凸曲線を描いて周回する。
 なお、このように主切刃5とコーナ刃6に連なる逃げ面4が凹凸曲面状をなすことにより、インサート本体1の側面において表裏の多角形面(正三角形面)側の逃げ面4の間に形成された上記凹部7は、その上記底面7bのインサート中心軸Cに直交する断面が、主切刃5に沿った部分が鈍角に交差する方向に延びる凸V字をなす折れ線状とされるとともに、周方向にコーナ刃6を介して隣接する一対の主切刃5のそれぞれ一端部5aと他端部5bに沿った部分同士は、鋭角に交差する方向に延びる凸V字をなす折れ線状とされることにより、偏六角形状に形成される。
 そして、図1、図3、図4および図5~図19に示すように、本実施形態の切削インサートのインサート本体1は、互いに同一形状とされた圧粉体からなる板状の一対の分割体20同士を、該インサート本体1のインサート中心軸C方向に張り合わせた状態で焼結することにより形成されている。
 図9Bにおいて、分割体20の張り合わせ面(張り合わされる一対の分割体20同士のうち、一方の分割体20のインサート中心軸C方向に沿う他方の分割体20側を向く面)21には、隣接配置された凸部22と凹部23とを有する位置合わせ部24が形成されている。具体的に、位置合わせ部24の凸部22と凹部23とは、インサート周方向に隣り合って配置されており、図示の例ではこれら凸部22と凹部23とがインサート周方向に接近配置されて連続する凹凸をなすように形成されている。なお、位置合わせ部24の凸部22と凹部23とは、インサート周方向に互いに離間して配置されていてもよく、つまりこれら凸部22と凹部23との間には間隔が設けられていてもよい。また、インサート周方向に隣接配置された凸部22と凹部23とを有する位置合わせ部24が、張り合わせ面21に複数設けられているとともに、これらの位置合わせ部24同士がインサート周方向に接近配置されていてもよい。この場合、インサート周方向に隣り合う位置合わせ部24同士の凸部22と凹部23とも接近配置されることになり、複数の位置合わせ部24が全体としてインサート周方向に連続する凹凸形状をなす。
 またこの張り合わせ面21には、位置合わせ部24の凸部22と凹部23との間から張り合わせ面21の周縁部に亙って延びる溝部25が形成されている。なお、溝部25は、位置合わせ部24の少なくとも凸部22及び凹部23のいずれかから張り合わせ面21の周縁部に亙って延びていればよく、図示の例では、溝部25は凸部22及び凹部23の両方から、張り合わせ面21の周縁部に亙って延びている。
 本実施形態では、位置合わせ部24及び溝部25が張り合わせ面21に複数形成されており、具体的には、三角形板状をなすインサート本体1のコーナ数に対応して、位置合わせ部24及び溝部25が各3つずつ形成されていて、これら位置合わせ部24及び溝部25は、インサート中心軸Cと、分割体20の角部を挟んで隣り合う(互いに接する)底面7b同士の仮想交点(本実施形態ではコーナ刃6に対応する部分)とを繋ぐ直線上にそれぞれ配置されている。
 すなわち、インサート本体1が正三角形板状(多角形板状)をなしていることで、分割体20の張り合わせ面21は正三角形面状(多角形面状)とされており、位置合わせ部24の数及び溝部25の数は、張り合わせ面21のコーナ数に対応して各3つとされている。また本実施形態では、これら位置合わせ部24が、張り合わせ面21の各コーナに対応して1つずつ配置されており、具体的には各位置合わせ部24が、インサート中心軸Cと各コーナ中心とを結ぶ3つの仮想直線上にそれぞれ位置している。
 図16に示される例では、位置合わせ部24の凸部22と凹部23とは、インサート中心軸C回りに隣接して配置されている。また、複数の位置合わせ部24同士は、インサート中心軸C回りに互いに間隔をあけて配置されている。図16に示される平面視で(張り合わせ面21を正面に見て)、これら位置合わせ部24は、張り合わせ面21の外周縁部の各辺中央に接する2点鎖線で示される仮想内接円の内部に配置されている。またこの平面視で、凸部22及び凹部23は、ともに矩形状又は半円状をなしている。
 図6及び図8において、凸部22は、インサート中心軸Cに垂直な張り合わせ面21から、分割体20のインサート中心軸C方向に向けてテーパ状をなすように突出しており、該凸部22の頂面22aはインサート中心軸Cに垂直な平面となっている。また、図12に示すインサート中心軸Cに平行な断面視で、凸部22の頂面22aの周囲に連なる傾斜面22bは、そのテーパ角(インサート中心軸Cに垂直な面に対して傾斜する角度)αが、45°以下とされている。
 図6及び図8において、凹部23は、インサート中心軸Cに垂直な張り合わせ面21から、分割体20のインサート中心軸C方向に向けてテーパ状をなすように後退させられて(窪まされて)おり、該凹部23の底面23aはインサート中心軸Cに垂直な平面となっている。また、図12に示すインサート中心軸Cに平行な断面視で、凹部23の底面23aの周囲に連なる傾斜面23bは、そのテーパ角(インサート中心軸Cに垂直な面に対して傾斜する角度)αが、45°以下とされている。
 具体的に、凸部22の傾斜面22bにおけるテーパ角αと、凹部23の傾斜面23bにおけるテーパ角αとは、互いに同一の値に設定される。なお、凸部22の傾斜面22bのうち隣接する凹部23側を向く部分と、凹部23の傾斜面23bのうち隣接する凸部22側を向く部分とは、同一平面上に形成されている。
 そして、図6に示すように、一対の分割体20の対向する位置合わせ部24同士における凸部22と凹部23とが嵌合された状態で、これら分割体20の張り合わせ面21同士が密接(接合)されて、インサート本体1が形成されている。図8において、凸部22が張り合わせ面21から突出する突出量は、凹部23が張り合わせ面21から後退する後退量よりも若干小さくなっており、嵌合された凸部22の頂面22aと凹部23の底面23aとの間には、隙間が形成されている。このように凸部22の頂面22aと凹部23の底面23aとの間に隙間が設けられることで、当接される張り合わせ面21同士の密着性が確保されている。また、嵌合された凸部22の傾斜面22bと凹部23の傾斜面23bとは、隙間なく密接されている。
 図16において、分割体20のインサート中心軸C上には、該分割体20をインサート中心軸C方向に貫通するとともにインサート本体1の上記取付孔2を構成する貫通孔26が形成されており、該貫通孔26は、多角形面と張り合わせ面21とに開口している。図16及び図17において、溝部25は、張り合わせ面21上を位置合わせ部24からインサート本体1の内周縁部(つまり貫通孔26の内周面)に亙って延びている。
 本実施形態では、溝部25は、インサート中心軸Cに直交する径方向(インサート径方向)に沿うように延びており、図18及び図19に示すように、溝部25はその断面形状が凹円弧状をなしている。図17において、溝部25の位置合わせ部24側の端部は、該位置合わせ部24の凸部22の内周側(インサート径方向の内側)端部を一部切り欠くように形成されており、かつ、凹部23内に開口されている。これにより溝部25は、位置合わせ部24内に連通され、かつ、貫通孔26内に開口されている。
 図示の例では、溝部25は、貫通孔26から凸部22の頂面22aに亙って形成されている一方、凹部23の底面23aには達していない。このような構成であっても、分割体20同士が張り合わされた際に、対向する位置合わせ部24の凸部22と凹部23とが嵌合するため、脱脂工程や焼結工程において凹部23内で発生するガスや滲出するバインダー成分等の流体は、該凹部23に嵌合する凸部22の頂面22aから溝部25(後述する連通路27内)を通して、インサート外部に排出される。
 図5及び図7において、一対の分割体20同士が張り合わされた状態で、これら分割体20の溝部25同士はインサート中心軸C方向に対向配置されており、これら対向する溝部25によってインサート本体1には、位置合わせ部24と該インサート本体1の外部とを連通する連通路27が形成されている。本実施形態では、インサート本体1の連通路27は、取付孔2に開口されている。図7において、連通路27の断面形状は、インサート本体1の厚さ方向に潰れた(短い)扁平した楕円孔状、菱形孔状又は長丸孔状等の扁平孔形状に形成されている。
 次に、本実施形態の切削インサートを製造する方法について説明する。
 この切削インサートの製造方法は、圧粉体成形工程と、張り合わせ工程と、脱脂工程と、焼結工程と、をこの順に備えている。
 上記圧粉体成形工程では、分割体20をプレス成形等の金型成形により成形するとともに、該分割体20の張り合わせ面21に、凸部22と凹部23とを有する位置合わせ部24を形成する。更に、圧粉体成形工程では、一対の分割体20のうち少なくともいずれかの張り合わせ面21に、位置合わせ部24と分割体20の外部とを連通する連通路を形成する。
 上記張り合わせ工程では、互いに張り合わされる分割体20の対向する位置合わせ部24同士における凸部22と凹部23とを嵌合した状態で、これら分割体20の張り合わせ面21同士を接合する(互いに当接させて張り合わせる)。
 上記脱脂工程では、張り合わせた分割体20に含まれる有機材料等の成形助剤を脱脂する。尚、ここで言う「成形助剤」とは、上記圧粉体成形工程において分割体20を成形しやすくする目的で添加されたものである。
 上記焼結工程では、張り合わせた分割体20同士を焼結して、分離不能に一体化する。
 次に、このように構成された切削インサートが着脱可能に取り付けられる本実施形態の刃先交換式切削工具である刃先交換式エンドミルについて説明する。
 図20~図24において、刃先交換式エンドミルは、その工具本体であるエンドミル本体11が軸線Oを中心とした概略円柱状をなしている。このエンドミル本体11の後端側(図21および図22において上側)は円柱状のままのシャンク部12とされるとともに、このシャンク部12よりも先端側(図21および図22において下側)には、上記切削インサートが取り付けられる刃部14が首部13を介して形成されている。このような刃先交換式エンドミルは、上記シャンク部12が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りにエンドミル回転方向(工具回転方向)Tに回転されつつ、通常は軸線Oに垂直な方向に送り出され、刃部14に取り付けられた本実施形態の切削インサートにより被削材に切削加工を行う。
 この刃部14には、エンドミル本体11の先端部外周に開口するように複数(本実施形態では2つ)のチップポケット15が形成されるとともに、これらのチップポケット15のエンドミル回転方向T側を向く壁面の先端部には切削インサートが取り付けられるインサート取付座16がそれぞれ形成されている。なお、エンドミル本体11には、シャンク部12の後端面から先端側に向けてクーラント孔11aが軸線Oに沿って穿設されており、このクーラント孔11aは刃部14において複数に分岐して、各チップポケット15のエンドミル回転方向Tの後方側を向く壁面に、インサート取付座16に向けて開口している。
 図23に示すように、インサート取付座16は、チップポケット15の上記壁面からエンドミル回転方向T後方側に一段凹んでエンドミル回転方向Tを向く平坦な底面16aと、この底面16aからエンドミル回転方向Tに向けて延びてエンドミル本体11の先端内周側を向く壁面および先端外周側を向く壁面16cとを備えて、刃部14におけるエンドミル本体11の先端面と外周面に開口する凹部とされている。底面16aはインサート本体1のすくい面3中央部の拘束面3bより一回り小さい寸法及び形状とされ、この底面16aの中央部には、図21及び図22に示すように、底面16aに垂直にネジ孔16dが形成されている。また、上記先端内周側を向く壁面および先端外周側を向く壁面16cには、図23に示すようにインサート取付座16の内側に突出する突条部17が底面16aの周回り方向に延びるように形成されている。
 そして、インサート本体1の取付孔2に挿通したクランプネジ18を上記ネジ孔16dにねじ込むことにより、切削インサートは、図23に示すように着座面とされた多角形面の上記拘束面3bが底面16aに押し付けられるとともに、壁面16cおよび上記先端内周側を向く壁面に対向した上記2つの側面の凹部7の着座面とされる多角形面側の底面7bが、上述のように当接した上記突条部17の突端面17aに押し付けられ、インサート取付座16に固定されて取り付けられる。
 以上説明した本実施形態の切削インサート及びその製造方法によれば、板状の圧粉体からなる一対の分割体20を、インサート本体1のインサート中心軸C方向(板状をなすインサート本体1及び分割体20の厚さ方向)に張り合わせるときに、これら分割体20の張り合わせ面21に形成された対向する位置合わせ部24同士の凸部22と凹部23とを互いに嵌合させることで、これら張り合わせ面21同士の位置合わせが簡単かつ精度よく行えるとともに、この嵌合によって、焼結時における分割体20の張り合わせ面21同士のスライド移動が面方向の全ての向きで規制される。これにより、焼結後のインサート本体1の外周面(凹部7の底面7b)において張り合わせ面21同士の位置ずれに起因する段差等の発生が防止されやすくなり、切削インサートの外観品位が向上するとともに、インサート取付座16に取り付けた該切削インサートの切刃の位置も高精度に決まって、この切削インサートを用いた切削の加工品位が高められることとなる。
 また、張り合わせ面21の位置合わせ部24が、インサート周方向に隣り合う凸部22と凹部23とを有することで、インサート本体1のインサート中心軸Cと交差する多角形面が奇数コーナとされたインサート形状(つまりインサート本体1が本実施形態のように三角形板状の場合や、それ以外の五角形板状や七角形板状等の場合)など、各種インサート形状に対して容易に適用可能である。
 具体的に、例えば特開平5-285708号公報に示される従来の構成では、分割体の張り合わせ面に凸部と凹部とが離間して1つずつ形成されているが、このような凸部および凹部では、上記奇数コーナとされた切削インサートなど、特に多角形面の中心(インサート中心軸)に関して180°回転対称形状でない切削インサートに対して適用した場合に、分割体同士を張り合わせる際に張り合わせ可能な向き(インサート中心軸C回りに沿う周方向の相対位置)が限定されることとなり、製造が複雑になってしまう。
 一方、本実施形態によれば、上記奇数コーナの切削インサートであっても、例えば上述したように位置合わせ部24を各コーナ(多角形面の角部)に対応して配置するなどにより、分割体20同士を張り合わせる際に張り合わせ可能な向きが限定されにくくなり、インサート形状に係わらず製造が簡単に行える。
 また、インサート本体1に位置合わせ部24と該インサート本体1の外部とを連通する連通路27が形成されていることで、図8に示すように互いに嵌合する凸部22と凹部23との間に若干の隙間(嵌合用のクリアランス)を設けた場合であっても、脱脂工程時に該隙間において発生したガスや滲出したバインダー成分等の流体が、この連通路27を通ってインサート本体1の外部に排出されるとともに、次の焼結工程時において前記隙間で膨張することも防止されて、張り合わせ面21同士の浮き上がり現象が防止される。これにより、焼結時において分割体20の張り合わせ面21同士の密接状態が良好に維持されるので、インサート本体1が安定して高剛性かつ高品位に焼結される。
 具体的には、分割体20をプレス成形等の金型成形により成形する圧粉体成形工程において添加される有機材料等の成形助剤が、後の脱脂工程で分解されてガスが発生しても、該ガスは凸部22と凹部23との隙間に溜まることなく連通路27からインサート外部へと排出され、かつ、次の焼結工程において前記隙間で膨張することも防止されるため、張り合わせ面21同士の接合状態が良好に維持される。
 このように、本実施形態によれば、互いに張り合わされる分割体20の張り合わせ面21同士の位置合わせが容易であり、焼結時においてこれら分割体20のスライド移動が規制されつつ張り合わせ面21同士が密着して接合され、インサート本体1が精度よく安定して所定形状に製造される。従って、切削インサートを安定して高品位かつ高剛性に製造できる。さらに、各種インサート形状に対して容易に適用可能であり、製造が簡単である。
 また、連通路27は、張り合わせ面21に形成された溝部25からなり、該溝部25は、位置合わせ部24の少なくとも凸部22及び凹部23のいずれかから張り合わせ面21の周縁部に亙って延びている。具体的に本実施形態では、溝部25は、位置合わせ部24の凸部22及び凹部23の両方に連通して、凸部22と凹部23との間から張り合わせ面21の周縁部に亙って延びている。この構成により、連通路27を簡単に形成でき、かつ、分割体20同士を張り合わせる直前まで溝部25内の連通状態を視認可能であるから、該連通路27の上述した作用効果がより確実に奏功される。また溝部25が、位置合わせ部24のうち凸部22及び凹部23の少なくともいずれかに連通して張り合わせ面21の周縁部まで延びていることで、該溝部25が連通する一の位置合わせ部24の凸部22又は凹部23に嵌合する他の位置合わせ部24の凹部23又は凸部22も、この溝部25を通してインサート本体1の外部と連通することになり、つまり溝部25により連通路27が形成されて前述した作用効果が得られる。なお、溝部25が、位置合わせ部24の凸部22及び凹部23のいずれか一方のみに連通して張り合わせ面21の周縁部に至っている場合は、1つの溝部25によって1つの連通路27が形成されることになる。
 また、張り合わせ面21の溝部25によって連通路27を形成することで、インサート中心軸Cと交差する表裏面(一対の多角形面)の外周縁に位置する各切刃から、該連通路27までのそれぞれの距離を大きく確保することができ、切削時に切刃に作用する切削負荷がインサート本体1内を通して連通路27近傍に伝達されることを抑制でき、インサート本体1の剛性が確保される。
 また、本実施形態のように溝部25が、位置合わせ部24の凸部22と凹部23との間から張り合わせ面21の周縁部に亙って延びている場合、張り合わされる一対の張り合わせ面21の溝部25同士のインサート周方向位置を一致させて、これら溝部25同士を連通させることが容易であり、この場合、対向する2つの溝部25によって1つの連通路27が画成されることから該連通路27内の流路断面積を大きく確保しやすく、よって前述した連通路27による作用効果がより安定的に得られやすくなる。
 さらに、連通路27がインサート本体1の取付孔2に開口されているので、下記の効果が得られる。すなわち、連通路27がインサート本体1の内周面(取付孔2)に開口されているので、該連通路27をインサート本体1の外周面(側面)に露出させることなく形成でき、これにより、切削インサートの外観品位を良好に保つことができる。また、連通路27を、切削インサートにおいて被削材に切り込む切刃(主切刃5及びコーナ刃6)から大きく離間して配置できることから、該連通路27に大きな切削負荷が作用するようなことを防止でき、切削インサートの強度が確保される。
 また、張り合わせ面21同士の接合部位となってインサート本体1の側面に露出される凹部7の底面7bが、インサート中心軸Cに平行なネガティブ面とされているので、一対の分割体20同士を張り合わせたインサート本体1の上記接合部位における強度が十分に確保されることになる。
 また本実施形態では、連通路27の断面形状が、単純な円孔状や正多角形孔状とされておらず、インサート本体1の厚さ方向に潰れた扁平孔形状とされているので、インサート中心軸C回りに隣り合う凸部22及び凹部23から安定してガス(流体)抜きしやすく、かつ、インサート本体1の剛性も確保されやすいようになっている。
 以上、本発明の実施形態について説明したが、前述した実施形態における各構成およびそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明の切削インサートは刃先交換式エンドミル以外の刃先交換式切削工具においても使用可能である。さらに、本発明は、前述の実施形態によって限定されることはない。
 前述の実施形態では、インサート本体1が正三角形板状とされているが、他の正多角形板状、例えば正方形板状、正五角形板状、正六角形板状、正七角形板状等のインサート本体を有する切削インサートや、正多角形板状以外の多角形板状のインサート本体を有する切削インサートにも、さらに円板状の切削インサートにも本発明は適用可能である。具体的に、インサート本体1は、例えばインサート中心軸C回りに180°ずつの回転対称形状とされた多角形板状(平行四辺形板状や長方形板状等)であってもよい。この場合も、インサート本体1は、表裏の多角形面の周縁を接続する複数の側面のうち、少なくとも1つの側面の中心を通る仮想直線に関して表裏反転対称形状とされる。さらに、インサート本体1は、前記仮想直線に関して表裏反転対称形状であれば、インサート中心軸C回りに上記120°や180°以外の所定角度ずつの回転対称形状や、インサート中心軸C回りに回転対称形状ではない(非回転対称形状の)多角形板状(例えば台形板状等)であってもよい。
 例えば、正方形板状や長方形板状のインサート本体を有する切削インサートに適用する場合に、切削に供されていない切刃やその逃げ面と、被削材との干渉を防ぐには、使用可能な切刃数は少なくなるが、正方形面や長方形面の一対の対辺にのみ主切刃5を形成するようにしてもよい。
 なお、前述の実施形態では、刃先交換式エンドミルを正面側から見て反時計回り方向に回転させられる右刃をなすようにされた右勝手の切削インサートに本発明を適用した場合について説明したが、正面側から見て時計回り方向に回転させられる左刃となる左勝手の切削インサートに適用した場合には、インサート本体の形状は上記実施形態のインサート本体1と鏡面対称形状となる。ただし、いずれの場合も、エンドミル本体11先端の内周側に切削に使用する主切刃5の一端部5aが配置されるとともに外周側に他端部5bが配置されて、この主切刃5の一端部5aが凸曲線状とされるとともに他端部5bが凹曲線状とされる。
 また、前述の実施形態では、インサート本体1の連通路27を構成する各分割体20の溝部25が、位置合わせ部24から張り合わせ面21の内周縁部に亙って延びていることとしたが、これに限定されるものではなく、位置合わせ部24から張り合わせ面21の外周縁部(インサート本体1の側面)に亙って延びていることとしてもよい。この場合、例えばインサート本体1に取付孔2が穿設されていない切削インサートに対しても、本発明を容易に適用可能である。
 また、連通路27が、一対の分割体20の溝部25同士が対向配置されてなるとしたが、これに限定されるものではなく、例えば一対の分割体20のうち、一方の分割体20にのみ溝部25が形成されていて、該溝部25が他方の分割体20の張り合わせ面21に対向配置されることで、連通路27が形成されていても構わない。
 さらに、インサート本体1の連通路27を、張り合わせ面21に露出する溝部25で形成する代わりに、例えば位置合わせ部24に連通するとともに分割体20内を貫通して多角形面に開口する貫通孔によって形成することとしても構わない。ただし、溝部25で連通路27を形成した場合には前述した効果が得られることから、より好ましい。
 また、前述の実施形態では、位置合わせ部24及び溝部25がインサート本体1の多角形面の各コーナ刃6(角部)に対応して配置されているとしたが、これに限定されるものではなく、インサート本体1の多角形面の各主切刃5(辺陵部)に対応して配置されていても構わない。ただし、位置合わせ部24及び溝部25がインサート本体1の各コーナ刃6に対応して配置された場合には、張り合わせ面21同士のインサート中心軸C回りの接合強度を全体的に安定して確保できつつ、これら位置合わせ部24及び溝部25の配置スペースも容易に確保しやすいことから、より好ましい。
 また、前述の実施形態では、位置合わせ部24の凸部22と凹部23とが、インサート中心軸C回りに隣り合って配置されていることとしたが、これに限定されるものではなく、これら凸部22と凹部23とが、インサート中心軸Cに直交するインサート径方向に隣り合って配置されていても構わない。さらに、位置合わせ部24の凸部22と凹部23とが、インサート周方向とインサート径方向とが複合された方向(例えばインサート径方向の外側へ向かうに従い漸次インサート周方向のうち一方に向かって傾斜する方向)に隣り合って配置されていてもよい。ただし、位置合わせ部24の凸部22と凹部23とがインサート中心軸C回りに沿うインサート周方向に隣り合って配置されていることで、例えば奇数コーナのインサート形状にも容易に対応できることから、より好ましい。
 また、前述の実施形態では、インサート本体1は、互いに同一形状とされた圧粉体からなる板状の一対の分割体20同士を、該インサート本体1のインサート中心軸C方向に張り合わせてなると説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、インサート本体1は、圧粉体からなる板状の複数の分割体同士を、インサート本体1のインサート中心軸C方向に張り合わせた状態で焼結し形成されていればよく、例えば3つ以上の板状の分割体同士をインサート中心軸C方向に張り合わせて焼結し形成されていても構わない。この場合、インサート本体1のインサート中心軸C方向の両端部以外に位置する内部の分割体には、張り合わせ面21が該分割体の表裏面に一対形成される。ただし、前述の実施形態のように、インサート本体1が、互いに同一形状とされた一対の分割体20同士を張り合わせてなる場合には、一種類の圧粉体でこれら分割体20を形成でき、製造が容易である。
 本発明によれば、板状の圧粉体からなる複数の分割体を、インサート本体のインサート中心軸方向(板状をなすインサート本体及び分割体の厚さ方向)に張り合わせるときに、これら分割体の張り合わせ面に形成された対向する位置合わせ部同士の凸部と凹部とを互いに嵌合させることで、これら張り合わせ面同士の位置合わせが簡単かつ精度よく行えるとともに、この嵌合によって、焼結時における分割体の張り合わせ面同士のスライド移動が面方向の全ての向きで規制されることとなる。これにより、焼結後のインサート本体の外周面(側面)において張り合わせ面同士の位置ずれに起因する段差等の発生が防止されやすくなり、切削インサートの外観品位が向上するとともに、インサート取付座に取り付けた該切削インサートの切刃の位置も高精度に決まって、この切削インサートを用いた切削の加工品位が高められることとなる。
 また、張り合わせ面の位置合わせ部が、インサート中心軸回りに隣り合う凸部と凹部とを有することで、例えばインサート本体のインサート中心軸方向(厚さ方向)を向く多角形面が奇数コーナとされたインサート形状(つまりインサート本体が三角形板状や五角形板状等の場合)など、各種インサート形状に対して容易に適用可能である。
 従って、産業上の利用可能性を有する。
 1 インサート本体 2 取付孔 11 エンドミル本体(工具本体) 16 インサート取付座 20 分割体 21 張り合わせ面 22 凸部 23 凹部 24 位置合わせ部 25 溝部 26 貫通孔(張り合わせ面の周縁部) 27 連通路 C インサート中心軸

Claims (16)

  1.  刃先交換式切削工具の工具本体に形成されたインサート取付座に着脱可能に装着される切削インサートであって、
     板状をなし、インサート中心軸と交差する表裏面と、インサート中心軸方向に延びて前記表裏面の周縁を接続する側面と、これら表裏面と側面との交差稜線部に形成された切刃とを備えるとともに、表裏反転対称形状とされたインサート本体を有し、
     前記インサート本体は、圧粉体からなる板状の複数の分割体同士を、該インサート本体のインサート中心軸方向に張り合わせた状態で焼結することにより形成されており、
     前記分割体の張り合わせ面には、インサート中心軸回りに隣り合う凸部と凹部とを有する位置合わせ部が複数形成され、
     互いに張り合わされる前記分割体の対向する前記位置合わせ部同士における前記凸部と前記凹部とが嵌合された状態で、これら分割体の前記張り合わせ面同士が接合されている切削インサート。
  2.  請求項1に記載の切削インサートであって、
     前記インサート本体には、前記位置合わせ部と該インサート本体の外部とを連通する連通路が形成されている切削インサート。
  3.  請求項2に記載の切削インサートであって、
     前記連通路は、前記張り合わせ面に形成された溝部からなり、
     前記溝部は、前記位置合わせ部の前記凸部と前記凹部との間から前記張り合わせ面の周縁部に亙って延びている切削インサート。
  4.  刃先交換式切削工具の工具本体に形成されたインサート取付座に着脱可能に装着される切削インサートであって、
     板状をなし、インサート中心軸と交差する表裏面と、インサート中心軸方向に延びて前記表裏面の周縁を接続する側面と、これら表裏面と側面との交差稜線部に形成された切刃とを備えるとともに、表裏反転対称形状とされたインサート本体を有し、
     前記インサート本体は、圧粉体からなる板状の複数の分割体同士を、該インサート本体のインサート中心軸方向に張り合わせた状態で焼結することにより形成されており、
     前記分割体の張り合わせ面には、凸部と凹部とを有する位置合わせ部が形成され、
     互いに張り合わされる前記分割体の対向する前記位置合わせ部同士における前記凸部と前記凹部とが嵌合された状態で、これら分割体の前記張り合わせ面同士が接合されており、
     前記インサート本体には、前記位置合わせ部と該インサート本体の外部とを連通する連通路が形成されている切削インサート。
  5.  請求項4に記載の切削インサートであって、
     前記連通路は、前記張り合わせ面に形成された溝部からなり、
     前記溝部は、前記位置合わせ部の少なくとも前記凸部及び前記凹部のいずれかから前記張り合わせ面の周縁部に亙って延びている切削インサート。
  6.  請求項2~5のいずれか一項に記載の切削インサートであって、
     前記インサート本体には、該インサート本体をそのインサート中心軸方向に貫通する取付孔が形成されており、
     前記連通路は、前記取付孔に開口されている切削インサート。
  7.  請求項1~6のいずれか一項に記載の切削インサートであって、
     前記インサート本体は、互いに同一形状とされた一対の前記分割体同士を張り合わせてなる切削インサート。
  8.  請求項1~7のいずれか一項に記載の切削インサートであって、
     前記インサート本体は多角形板状をなしているとともに、前記分割体の前記張り合わせ面は多角形面状とされ、
     前記位置合わせ部の数が、前記張り合わせ面のコーナ数に対応している切削インサート。
  9.  刃先交換式切削工具の工具本体に形成されたインサート取付座に着脱可能に装着される切削インサートの製造方法であって、
     前記切削インサートは、板状をなし、インサート中心軸と交差する表裏面と、インサート中心軸方向に延びて前記表裏面の周縁を接続する側面と、これら表裏面と側面との交差稜線部に形成された切刃とを備えるとともに、表裏反転対称形状とされたインサート本体を有し、
     前記インサート本体は、圧粉体からなる板状の複数の分割体同士が、該インサート本体のインサート中心軸方向に張り合わされて形成されており、
     前記分割体を金型成形により成形するとともに、該分割体の張り合わせ面に、インサート中心軸回りに隣り合う凸部と凹部とを有する位置合わせ部を複数形成する圧粉体成形工程と、
     互いに張り合わされる前記分割体の対向する前記位置合わせ部同士における前記凸部と前記凹部とを嵌合した状態で、これら分割体の前記張り合わせ面同士を接合する張り合わせ工程と、
     張り合わせた前記分割体に含まれる成形助剤を脱脂する脱脂工程と、
     張り合わせた前記分割体同士を焼結する焼結工程と、を有する切削インサートの製造方法。
  10.  請求項9に記載の切削インサートの製造方法であって、
     前記圧粉体成形工程において、
     少なくともいずれかの前記分割体の張り合わせ面に、前記位置合わせ部と前記分割体の外部とを連通する連通路を形成する切削インサートの製造方法。
  11.  請求項10に記載の切削インサートの製造方法であって、
     前記連通路は、前記張り合わせ面に形成された溝部からなり、
     前記溝部は、前記位置合わせ部の前記凸部と前記凹部との間から前記張り合わせ面の周縁部に亙って延びている切削インサートの製造方法。
  12.  刃先交換式切削工具の工具本体に形成されたインサート取付座に着脱可能に装着される切削インサートの製造方法であって、
     前記切削インサートは、板状をなし、インサート中心軸と交差する表裏面と、インサート中心軸方向に延びて前記表裏面の周縁を接続する側面と、これら表裏面と側面との交差稜線部に形成された切刃とを備えるとともに、表裏反転対称形状とされたインサート本体を有し、
     前記インサート本体は、圧粉体からなる板状の複数の分割体同士が、該インサート本体のインサート中心軸方向に張り合わされて形成されており、前記分割体を金型成形により成形するとともに、該分割体の張り合わせ面に、凸部と凹部とを有する位置合わせ部を形成すると共に、少なくともいずれかの前記分割体の張り合わせ面に、前記位置合わせ部と前記分割体の外部とを連通する連通路を形成する圧粉体成形工程と、
     互いに張り合わされる前記分割体の対向する前記位置合わせ部同士における前記凸部と前記凹部とを嵌合した状態で、これら分割体の前記張り合わせ面同士を接合する張り合わせ工程と、
     張り合わせた前記分割体に含まれる成形助剤を脱脂する脱脂工程と、
     張り合わせた前記分割体同士を焼結する焼結工程と、を有する切削インサートの製造方法。
  13.  請求項12に記載の切削インサートの製造方法であって、
     前記連通路は、前記張り合わせ面に形成された溝部からなり、
     前記溝部は、前記位置合わせ部の少なくとも前記凸部及び前記凹部のいずれかから前記張り合わせ面の周縁部に亙って延びている切削インサートの製造方法。
  14.  請求項10~13に記載の切削インサートの製造方法であって、
     前記インサート本体には、該インサート本体をそのインサート中心軸方向に貫通する取付孔が形成されており、
     前記連通路は、前記取付孔に開口されている切削インサートの製造方法。
  15.  請求項9~14のいずれか一項に記載の切削インサートの製造方法であって、
     前記インサート本体は、互いに同一形状とされた一対の前記分割体同士を張り合わせてなる切削インサートの製造方法。
  16.  請求項9~15のいずれか一項に記載の切削インサートの製造方法であって、
     前記インサート本体は多角形板状をなしているとともに、前記分割体の前記張り合わせ面は多角形面状とされ、
     前記位置合わせ部の数が、前記張り合わせ面のコーナ数に対応している切削インサートの製造方法。
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