WO2014076752A1 - 射出成形機 - Google Patents

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樽家 宏治
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/84Safety devices
    • B29C45/844Preventing damage caused by obstructions or foreign matter caught between mould halves during mould closing, e.g. moulded parts or runners

Definitions

  • the input instruction processing unit 27 displays the torque value of the servo motor 17 in the abnormality monitoring range SE from the start point S to the end point E displayed on the screen of the display device 5 as shown in FIG.
  • the torque value of the servo motor 17 at the lower limit L and the torque value of the upper limit U of the servo motor 17 in the abnormality monitoring range SE are stored in the storage means 24.

Abstract

 高圧型閉工程よりも前に行われる低圧型閉工程中の前半で発生する型開側のトルク値の変化に基づいて、金型間に成形体の一部などが異物として存在していることを異常として検出し、当該異常発生時に、金型の型閉動作を速やかに停止させることができる射出成形機の異常監視方法を提供する。射出成形機(1)を稼動しているとき、異常監視範囲S-Eにおけるサーボモータ(17)のトルク値が、上限Uのトルク値から下限Lのトルク値までの範囲から外れた際、異常判定手段(25)が金型間に異物が存在するとして判定し、該異常判定手段(25)で異物があるとして判定されたときに、サーボモータ停止手段(26)がサーボモータ(17)を停止する。

Description

射出成形機
 本発明は、型閉された金型のキャビティに加熱シリンダで溶融された樹脂を射出して成形品を製造する射出成形機に関し、特に、離型不良等で金型内に成形体の一部などが残存したときに、金型の型閉動作を速やかに停止させることが可能な射出成形機に関する。
 従来より成形体の製造を行う射出成形機においては、成形体の離型不良等により金型間に成形体の一部などが異物として残存してしまい、それを金型の型閉時に挟んでしまうという不具合が発生することが知られており、例えば、本願出願と同一出願人から出願されている特許文献1には、金型間に異物が存在するか否かを判定する異物判定手段を備えた射出成形機が開示されている。
特許第4490835号公報
 図7は従来の射出成形機の型閉工程における波形を表している。なお、図7において、縦軸は、トグルリンク機構を作動することで、固定ダイプレートに固定された固定金型に対して可動ダイプレートに固定された可動金型を動作させるサーボモータのトルク値(トルク値に対応する波形は実線)及びサーボモータの回転速度(回転速度に対応する波形は点線)を表し、横軸は、可動金型の移動位置を位置として表しており、図示しないトルク値検出手段で検出されるトルク値が0よりも上に位置している際は、型閉側にトルクが発生している場合(型閉方向のトルク値)を表し、トルク値が0よりも下に位置している際は、型開側にトルクが発生している場合(型開方向のトルク値)を表し、トルク値が0に位置している場合は、サーボモータの加速側と減速側とのトルクの静的バランスがとれている状態を表している。
 図7に示すような、高速で型閉を行う高速型閉工程、低圧による低圧型閉工程、高圧な型閉力を発生させる高圧型閉工程(図示せず)を順に行う型閉工程では、図7に示すように、トルク値が、低圧型閉工程中の前半では型開側にあり、後半では型閉側にあり、トルク値がxからyへ変化し、トルク値yが予め設定した監視トルク値を超えることに基づき行われる異物を挟んだことの判定が、低圧型閉工程の前半ではなく、低圧型閉工程後半の、トルク値が型閉側に位置しているときに行われることから、異常の検出に時間がかかることとなり、金型の型閉動作を速やかに停止させることができず、異物としての成形体をかなり潰すこととなり、それに伴い金型が破損してしまう虞があった。
 本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高圧型閉工程よりも前に行われる低圧型閉工程中の前半で発生する型開側のトルク値の変化に基づいて、金型間に成形体の一部などが異物として存在していることを異常として検出し、当該異常発生時に、金型の型閉動作を速やかに停止させることができる射出成形機の異常監視方法を提供することを目的とする。
 射出成形機の異常監視方法の発明は、
 固定金型に対して可動金型を進退させ型開閉を行うサーボモータと、該サーボモータを駆動したときのトルク値を検出するトルク値検出手段と、該トルク値検出手段で検出された前記トルク値を時間軸に沿って波形として画面に表示する表示手段と、
 稼動が正常に行われているときの前記低圧型閉工程の波形を正常時低圧型閉工程波形として、前記表示手段の画面に表示する正常時波形表示処理部と、
 稼動で異常が発生したときの前記低圧型閉工程の波形を異常時低圧型閉工程波形として、前記表示手段の画面に表示する異常時波形表示処理部と、
 前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とを重畳して前記表示手段の画面に表示する波形重畳表示処理部と、
 前記可動金型の移動位置の数値と前記トルク値検出手段で検出された前記トルク値を少なくとも格納する記憶手段と、を備え、
 前記サーボモータを駆動し、型閉工程として、高速型閉工程、低圧型閉工程、高圧型閉工程を順に行う射出成形機の異常監視方法において、
 前記波形重畳表示処理部により前記表示装置の画面に前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とが重畳して表示された状態で、異常監視範囲設定として、異常の監視が開始される開始点が選択されたとき、当該選択された開始点に対応する前記可動金型の移動位置の数値を前記記憶手段に格納し、さらに、前記波形重畳表示処理部により前記表示装置の画面に前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とを重畳して表示した状態で、前記異常監視範囲設定として、異常の監視が終了される終了点が選択されたとき、当該選択された終了点に対応する前記可動金型の移動位置の数値を前記記憶手段に格納する入力指示処理部を前記射出成形機に備え、
 前記表示装置の画面に表示されている、前記開始点から前記終了点までの異常監視範囲のうち、前記サーボモータのトルク値の波形の下限が選択されたとき、前記入力指示処理部は、該下限のサーボモータのトルク値と前記異常監視範囲で上限の前記サーボモータのトルク値とを前記記憶手段に格納し、
 前記射出成形機を稼動しているときの異常監視範囲におけるサーボモータのトルク値が、前記上限のトルク値から前記下限のトルク値までの範囲から外れた際、異常判定手段が前記金型間に異物が存在するとして判定し、
 該異常判定手段で異物があるとして判定されたときに、サーボモータ停止手段が前記サーボモータを停止することを特徴とする。
 射出成形機の異常監視方法の発明は、
 固定金型に対して可動金型を進退させ型開閉を行うサーボモータと、該サーボモータを駆動したときのトルク値を検出するトルク値検出手段と、該トルク値検出手段で検出された前記トルク値を時間軸に沿って波形として画面に表示する表示手段と、
 稼動が正常に行われているときの前記低圧型閉工程の波形を正常時低圧型閉工程波形として、前記表示手段の画面に表示する正常時波形表示処理部と、
 稼動で異常が発生したときの前記低圧型閉工程の波形を異常時低圧型閉工程波形として、前記表示手段の画面に表示する異常時波形表示処理部と、
 前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とを重畳して前記表示手段の画面に表示する波形重畳表示処理部と、
 前記可動金型の移動位置の数値と前記トルク値検出手段で検出された前記トルク値を少なくとも格納する記憶手段と、を備え、
 前記サーボモータを駆動し、型閉工程として、高速型閉工程、低圧型閉工程、高圧型閉工程を順に行う射出成形機の異常監視方法において、
 前記波形重畳表示処理部により前記表示装置の画面に前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とが重畳して表示された状態で、異常監視範囲設定として、異常の監視が開始される開始点が選択されたとき、当該選択された開始点に対応する前記可動金型の移動位置の数値を前記記憶手段に格納し、さらに、前記波形重畳表示処理部により前記表示装置の画面に前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とを重畳して表示した状態で、前記異常監視範囲設定として、異常の監視が終了される終了点が選択されたとき、当該選択された終了点に対応する前記可動金型の移動位置の数値を前記記憶手段に格納する入力指示処理部を前記射出成形機に備え、
 前記表示装置の画面に表示されている、前記開始点から前記終了点までの異常監視範囲のうち、前記サーボモータのトルク値の波形の下限が選択されたとき、前記入力指示処理部は、該下限のサーボモータのトルク値にオフセット係数を加算し、該加算された下限のトルク値と前記異常監視範囲で上限の前記サーボモータのトルク値とを前記記憶手段に格納し、
 前記射出成形機を稼動しているときの異常監視範囲におけるサーボモータのトルク値が、前記上限のトルク値から前記加算された下限のトルク値までの範囲から外れた際、異常判定手段が前記金型間に異物が存在するとして判定し、
 該異常判定手段で異物があるとして判定されたときに、サーボモータ停止手段が前記サーボモータを停止することを特徴とする。
 本発明によれば、射出成形機を稼動して、当該射出成形機の高速型閉工程の直後であって高圧型閉工程の直前に行われる低圧型閉工程において、当該低圧型閉工程の前半で発生する型開側に発生するサーボモータのトルク値が、予め設定した所定の異常監視範囲におけるトルク値の数値外になったとき、異常判定手段が、金型間に異物が存在するとして判定する。そして、金型間に異物があり、異常があるとして判定されたときには、その判定に基づいてサーボモータ停止手段はサーボモータの駆動を停止させる。よって、高圧型閉工程よりも前に行われる低圧型閉工程中の前半で、金型間に成形体の一部などの異物があるとしてサーボモータを停止させ、金型の型閉動作を速やかに緊急停止させることができるから、型閉工程の後半(低圧型閉工程の後半、及び高圧型閉工程)で行われる工程中に、異物が高圧等で押し潰され破断されてしまうことを回避することが可能となり、ひいては、金型の破損を防止するという効果を奏することが可能となる。
射出成形機の概略構成を示す正面図である。 射出成形機の制御系統の構成を示すブロック図である。 表示装置の画面に正常時低圧型閉工程波形と異常時低圧型閉工程波形とを重畳して表示した状態を示す説明図である。縦軸は、固定金型に対して型開閉される可動金型の移動位置(型開閉位置)の数値(mm)及びサーボモータのトルク値(%)を、横軸は、時間の経過を時間軸として示しており、一点鎖線は可動金型の移動位置の波形を、実線はサーボモータのトルク値の正常時の波形(正常時低圧型閉工程波形)を、点線はサーボモータのトルク値の異常時の波形(異常時低圧型閉工程波形)を表している。 表示装置の画面にて異常の監視が開始される開始点Sが選択された状態を示す説明図である。縦軸は、固定金型に対して型開閉される可動金型の移動位置(型開閉位置)の数値(mm)及びサーボモータのトルク値(%)を、横軸は、時間の経過を時間軸として示しており、一点鎖線は可動金型の移動位置の波形を、実線はサーボモータのトルク値の正常時の波形(正常時低圧型閉工程波形)を、点線はサーボモータのトルク値の異常時の波形(異常時低圧型閉工程波形)を表している。 表示装置の画面にて異常の監視が終了される終了点Eが選択された状態を示す説明図である。縦軸は、固定金型に対して型開閉される可動金型の移動位置(型開閉位置)の数値(mm)及びサーボモータのトルク値(%)を、横軸は、時間の経過を時間軸として示しており、一点鎖線は可動金型の移動位置の波形を、実線はサーボモータのトルク値の正常時の波形(正常時低圧型閉工程波形)を、点線はサーボモータのトルク値の異常時の波形(異常時低圧型閉工程波形)を表している。 表示装置の画面にてサーボモータのトルク値の波形の下限Lが選択され、当該下限Lのトルク値が表示装置の画面に表示された状態を示す説明図である。縦軸は、固定金型に対して型開閉される可動金型の移動位置(型開閉位置)の数値(mm)及びサーボモータのトルク値(%)を、横軸は、時間の経過を時間軸として示しており、一点鎖線は可動金型の移動位置の波形を、実線はサーボモータのトルク値の正常時の波形(正常時低圧型閉工程波形)を、点線はサーボモータのトルク値の異常時の波形(異常時低圧型閉工程波形)を表している。 従来の射出成形機の型閉工程において、金型間に異物が存在した場合の表示装置の画面に表示される波形を示した説明図である。
 以下、本発明の実施形態を図1~図7により以下に説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反しない範囲で、本実施形態において説明した以外の構成のものに対しても容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。なお、図7は従来例の説明図ではあるが、当該図7は、本実施形態を理解する上での説明図とする。
 本実施形態射出成形機1は、型閉工程として、図7に示すように、高速型閉工程、低圧型閉工程、高圧型閉工程(図示せず)を順に行うものであり、図1に示すように、当該射出成形機1には機台2を備え、この機台2上に射出ユニット3、型開閉ユニット4が配設されている。
 射出ユニット3には、筒型の加熱シリンダ10、加熱シリンダ10の先端に設けた射出ノズル11、加熱シリンダ10の内部に設けられたスクリュー12、原料である粒状の樹脂(ペレット)が投入されるホッパ13、ホッパ13が設けられたホッパブロック14等が構成されており、加熱シリンダ10の内部に設けられたスクリュー12が回転されると、加熱シリンダ10の後部へ供給された樹脂は射出ノズル11の設けられた加熱シリンダ10の先端側へ送り出され、加熱シリンダ10内に供給されてこの加熱シリンダ10内で加熱された溶融樹脂は、図示しない計量用モータ等からなる回転駆動手段によりスクリュー12が回転されることにより計量された後、図示しない、射出用モータ、ボールネジ機構等からなる進退駆動手段によりスクリュー12が前進されることで金型のキャビティへ所定量の溶融樹脂が射出される。
 また、型開閉ユニット4には、固定金型15に対し可動金型16を前進又は後退させ型閉又は型開を行う型開閉機構を備えており、本実施形態における型開閉機構としては、サーボモータ17の駆動力を駆動源としてトグルリンク機構18を屈曲作動することで、固定ダイプレート19に固定された固定金型15に対して可動ダイプレート20に固定された可動金型16を繰り返し型開閉する。
 また、図2に示すように、射出成形機1には、サーボモータ17のトルク値と、可動金型16の移動位置とを時間軸に沿って、波形(サーボモータ17のトルク値の正常時の波形(正常時低圧型閉工程波形100)は実線、異常時の波形(異常時低圧型閉工程波形101)は点線、可動金型16の移動位置の波形は一点鎖線)として画面に表示する表示装置5を備えている。
 射出成形機1に構成される制御手段21には、表示装置5に対し前述した波形等の各種情報を表示させる表示処理部22、サーボモータ17のトルク値を検出するトルク値検出手段23、トルク値検出手段23で検出したトルク値や、可動金型16の移動(型開閉)位置(可動金型16が固定された可動ダイプレート20の移動位置とも言える。)の数値等が格納される記憶手段24、射出成形機1を稼動しているときの、異常監視範囲S-Eにおけるサーボモータ17のトルク値が、予め設定されたトルク値の範囲から外れた際に、金型間に異物が存在するとして判定する異常判定手段25、異常判定手段25で異物があるとして判定されたときにサーボモータ17を停止させるサーボモータ停止手段26等を備えている。なお、異常判定手段25による異物の判定は、離型不良により固定金型15や可動金型16のキャビティを形成する面に成形体が残存した際に、その残存した成形体が金型で挟さまれ、サーボモータ17のトルク値が、正常値から外れたことに基づいて判定がなされる。
 また、表示処理部22には、射出成形機1を稼動して該稼動が正常に行われているときの低圧型閉工程の波形を正常時低圧型閉工程波形100として、表示装置5の画面に表示する正常時波形表示処理部30、射出成形機1を稼動して該稼動で異常が発生したときの低圧型閉工程の波形を異常時低圧型閉工程波形101として、表示装置5の画面に表示する異常時波形表示処理部31、及び、正常時低圧型閉工程波形100と異常時低圧型閉工程波形101とを重畳して表示装置5の画面に表示する波形重畳表示処理部32を備える。
 また、制御手段21には入力指示処理部27を備えており、当該入力指示処理部27は、波形重畳表示処理部32により表示装置5の画面に正常時低圧型閉工程波形100と異常時低圧型閉工程波形101とが重畳して表示された状態で(図3の状態)、異常監視範囲設定として、図4に示すように、異常の監視が開始される開始点Sが選択されたとき、当該選択された開始点Sに対応する可動金型16の移動位置の数値を記憶手段24に格納し、さらに、波形重畳表示処理部32により表示装置5の画面に正常時低圧型閉工程波形100と異常時低圧型閉工程波形101とを重畳して表示した状態で、異常監視範囲設定として、図5に示すように、異常の監視が終了される終了点Eが選択されたとき、当該選択された終了点Eに対応する可動金型16の移動位置の数値を記憶手段24に格納する。そして、入力指示処理部27は、表示装置5の画面に表示されている、開始点Sから終了点Eまでの異常監視範囲S-Eにおいて、図6に示すように、サーボモータ17のトルク値の波形の下限Lが選択されたとき、該下限Lのサーボモータ17のトルク値と、異常監視範囲S-Eでサーボモータ17の上限Uのトルク値とを記憶手段24に格納をする。そして、射出成形機1を稼動しているときに、異常監視範囲S-Eにおけるサーボモータ17のトルク値が、上限Uのトルク値から下限Lのトルク値までの範囲から外れたことに基づいて、異常判定手段25が金型間に異物が存在するとして判定を行い、異常があるとする判定(金型間に異物が存在)により、サーボモータ停止手段26がサーボモータ17の駆動を停止する。
 上記のような射出成形機1の異常監視方法によれば、射出成形機1を稼動して、当該射出成形機1の高速型閉工程の直後であって高圧型閉工程の直前に行われる低圧型閉工程において、低圧型閉工程の前半で発生する型開側に発生するサーボモータ17のトルク値が、予め設定した所定の異常監視範囲S-Eにおけるトルク値の数値外になったとき、異常判定手段25が、金型間に異物が存在するとして判定をし、金型間に異物があり、異常があるとして判定されたときには、その判定に基づいてサーボモータ停止手段26はサーボモータ17の駆動を停止させる。よって、高圧型閉工程よりも前に行われる低圧型閉工程中の前半で、金型間に成形体の一部などの異物があるとしてサーボモータ17を停止させ、金型の型閉動作を速やかに緊急停止させることができるから、型閉工程の後半(低圧型閉工程の後半、及び高圧型閉工程)で行われる工程中に、金型により異物が高圧等で押し潰され破断されてしまうことを回避することが可能となり、ひいては、金型の破損を防止することが可能となる。
 以上、本実施形態の一例を詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。上記一例では、異常判定手段25が金型間に異物が存在するとして判定をした際、サーボモータ17の駆動を緊急停止し、それにより型閉動作を緊急停止させるが、サーボモータ17の駆動を緊急停止させたその直後に、アラーム音の発生や、表示装置5に警告情報を文字や図形等で表示することでユーザに対し注意喚起するようにしてもよい。
 また、記憶手段24に格納される、サーボモータ17のトルク値の波形の下限Lは、その値を任意に設定できるよう、入力指示処理部27に構成される図示しないオフセット演算処理部により、当該下限Lに、ユーザの入力による所望のオフセット係数(例えば、L×2%の数値(Lに任意の数値を乗算した数値))を加算又は減算させることで、下限Lの数値を所望する値に増減させることも可能であり、それにより、より利便性の高い異常監視を行うことも可能となる。
 1 射出成形機
 5 表示装置(表示手段)
 15 固定金型(金型)
 16 可動金型(金型)
 17 サーボモータ
 23 トルク値検出手段
 24 記憶手段
 25 異常判定手段
 26 サーボモータ停止手段
 27 入力指示処理部
 31 異常時波形表示処理部
 32 波形重畳表示処理部
 100 正常時低圧型閉工程波形
 101 異常時低圧型閉工程波形
 E 終了点
 L 下限
 S 開始点
 S-E 異常監視範囲
 U 上限

Claims (2)

  1.  固定金型に対して可動金型を進退させ型開閉を行うサーボモータと、該サーボモータを駆動したときのトルク値を検出するトルク値検出手段と、該トルク値検出手段で検出された前記トルク値を時間軸に沿って波形として画面に表示する表示手段と、
     稼動が正常に行われているときの前記低圧型閉工程の波形を正常時低圧型閉工程波形として、前記表示手段の画面に表示する正常時波形表示処理部と、
     稼動で異常が発生したときの前記低圧型閉工程の波形を異常時低圧型閉工程波形として、前記表示手段の画面に表示する異常時波形表示処理部と、
     前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とを重畳して前記表示手段の画面に表示する波形重畳表示処理部と、
     前記可動金型の移動位置の数値と前記トルク値検出手段で検出された前記トルク値を少なくとも格納する記憶手段と、を備え、
     前記サーボモータを駆動し、型閉工程として、高速型閉工程、低圧型閉工程、高圧型閉工程を順に行う射出成形機の異常監視方法において、
     前記波形重畳表示処理部により前記表示装置の画面に前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とが重畳して表示された状態で、異常監視範囲設定として、異常の監視が開始される開始点が選択されたとき、当該選択された開始点に対応する前記可動金型の移動位置の数値を前記記憶手段に格納し、さらに、前記波形重畳表示処理部により前記表示装置の画面に前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とを重畳して表示した状態で、前記異常監視範囲設定として、異常の監視が終了される終了点が選択されたとき、当該選択された終了点に対応する前記可動金型の移動位置の数値を前記記憶手段に格納する入力指示処理部を前記射出成形機に備え、
     前記表示装置の画面に表示されている、前記開始点から前記終了点までの異常監視範囲のうち、前記サーボモータのトルク値の波形の下限が選択されたとき、前記入力指示処理部は、該下限のサーボモータのトルク値と前記異常監視範囲で上限の前記サーボモータのトルク値とを前記記憶手段に格納し、
     前記射出成形機を稼動しているときの異常監視範囲におけるサーボモータのトルク値が、前記上限のトルク値から前記下限のトルク値までの範囲から外れた際、異常判定手段が前記金型間に異物が存在するとして判定し、
     該異常判定手段で異物があるとして判定されたときに、サーボモータ停止手段が前記サーボモータを停止することを特徴とする射出成形機の異常監視方法。
  2.  固定金型に対して可動金型を進退させ型開閉を行うサーボモータと、該サーボモータを駆動したときのトルク値を検出するトルク値検出手段と、該トルク値検出手段で検出された前記トルク値を時間軸に沿って波形として画面に表示する表示手段と、
     稼動が正常に行われているときの前記低圧型閉工程の波形を正常時低圧型閉工程波形として、前記表示手段の画面に表示する正常時波形表示処理部と、
     稼動で異常が発生したときの前記低圧型閉工程の波形を異常時低圧型閉工程波形として、前記表示手段の画面に表示する異常時波形表示処理部と、
     前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とを重畳して前記表示手段の画面に表示する波形重畳表示処理部と、
     前記可動金型の移動位置の数値と前記トルク値検出手段で検出された前記トルク値を少なくとも格納する記憶手段と、を備え、
     前記サーボモータを駆動し、型閉工程として、高速型閉工程、低圧型閉工程、高圧型閉工程を順に行う射出成形機の異常監視方法において、
     前記波形重畳表示処理部により前記表示装置の画面に前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とが重畳して表示された状態で、異常監視範囲設定として、異常の監視が開始される開始点が選択されたとき、当該選択された開始点に対応する前記可動金型の移動位置の数値を前記記憶手段に格納し、さらに、前記波形重畳表示処理部により前記表示装置の画面に前記正常時低圧型閉工程波形と前記異常時低圧型閉工程波形とを重畳して表示した状態で、前記異常監視範囲設定として、異常の監視が終了される終了点が選択されたとき、当該選択された終了点に対応する前記可動金型の移動位置の数値を前記記憶手段に格納する入力指示処理部を前記射出成形機に備え、
     前記表示装置の画面に表示されている、前記開始点から前記終了点までの異常監視範囲のうち、前記サーボモータのトルク値の波形の下限が選択されたとき、前記入力指示処理部は、該下限のサーボモータのトルク値にオフセット係数を加算し、該加算された下限のトルク値と前記異常監視範囲で上限の前記サーボモータのトルク値とを前記記憶手段に格納し、
     前記射出成形機を稼動しているときの異常監視範囲におけるサーボモータのトルク値が、前記上限のトルク値から前記加算された下限のトルク値までの範囲から外れた際、異常判定手段が前記金型間に異物が存在するとして判定し、
     該異常判定手段で異物があるとして判定されたときに、サーボモータ停止手段が前記サーボモータを停止することを特徴とする射出成形機の異常監視方法。
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