WO2014064804A1 - ガスクロマトグラフ装置 - Google Patents

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Abstract

ガスクロマトグラフは分離カラムの温度を独立して調節するカラムモジュールを備えている。カラムモジュールは分離カラムが水平にされた状態でオーブンに保持されている。カラムモジュールは、試料ガスを成分ごとに分離する分離カラムと、分離カラムの周囲を断熱部材で囲って内部に収容するとともに、分離カラムと断熱部材との間に分離カラムに沿って空気を流すための隙間を有するカラム収容部材と、カラム収容部材内に設けられ分離カラムに直接的又は間接的に接触して分離カラムを加熱するヒータと、を備えている。カラム収容部材は、分離カラムと断熱部材との間の隙間に外気を取り込むための吸気口及びその隙間の空気を排気するための排気口を備えている。

Description

ガスクロマトグラフ装置
 本発明は、ガス化された試料を成分ごとに分離するための分離カラムを収容してその温度を制御するカラムモジュールを備えたガスクロマトグラフ装置に関するものである。
 従来のガスクロマトグラフ装置では、ヒータを備えたオーブン内に分離カラムを収容して分離カラムの温度調節を行なう方式が一般的である。オーブン内にはファンが設置されており、ファンによってオーブン内の空気を攪拌して対流させることで、オーブン内の温度を均一に加熱して分離カラムの温度を調整する。分離カラムを冷却する際は、ファンによってオーブン内に外気を導入することでオーブン内の空気を置換するようになっている。
 しかし、上記のように分離カラムの温度を対流式のオーブンによって制御する方式では、オーブンの熱容量が分離カラムに比べて極めて大きいために、分離カラムの温度を急速に昇降させることは困難である。また、熱容量の大きいオーブンの温度を昇降させることにより、消費電力が大きくなるという問題もある。
 上記問題を解決するために、分離カラムの温度を直接的な熱伝導によって調節することが提案されている。例えば特許文献1には、分離カラムに電熱線を巻き付けたアセンブリを構成してオーブンとは独立して分離カラムの温度制御を行なうようにすることで、温度制御の対象の熱容量をオーブンよりも小さくして温度制御の応答性を向上させることが開示されている。
米国特許第6530260号公報
 特許文献1に開示されている方法では、分離カラムに電熱線が巻き付けられたアセンブリが外気から遮断されておらず、分離カラムが外気の温度変動や対流の影響を受けやすいという問題がある。この問題は、アセンブリ全体を断熱材で覆うことによって解決することは可能であるが、そうすると分離カラムを冷却する際の放熱効率が低下し、分離カラムの迅速な冷却が困難である。
 そこで、本発明は、分離カラムの温度が外気の温度変動や対流の影響を受けることを防止しながら、分離カラムの温度の昇降を迅速に行なうことができるようにすることを目的とするものである。
 本発明にかかるガスクロマトグラフ装置は、試料ガスを成分ごとに分離する分離カラム、分離カラムの周囲を断熱部材で囲って内部に収容するとともに、分離カラムと断熱部材との間に分離カラムに沿って空気を流すための隙間を有するカラム収容部材、カラム収容部材内に設けられ分離カラムに直接的又は間接的に接触して分離カラムを加熱するヒータ、カラム収容部材に設けられ隙間に外気を取り込むための吸気口及びカラム収容部材の吸気口とは別の位置に設けられ隙間の空気を排気するための排気口を備えたカラムモジュールと、カラムモジュールの分離カラムに試料ガスを導入するための試料導入部と、分離カラムで分離された試料成分を検出するための検出器と、試料導入部と分離カラムとの間及び検出器と分離カラムとの間をそれぞれ接続するための流路を収容し、その内部温度を一定温度に調節するオーブンと、を備え、カラムモジュールは分離カラムが水平に配置された状態でオーブンに保持されているものである。
 本発明のガスクロマトグラフ装置では、分離カラムが水平に配置された状態でカラムモジュールがオーブンに保持されているので、分離カラムに温度分布を生じさせることなく分離カラムの温度をオーブンとは独立して調節することができる。
 そして、本発明のガスクロマトグラフ装置のカラムモジュールは、分離カラムが断熱部材で囲われてカラム収容部材内に収容されているので、分離カラムが外気と遮断され、外気の対流や温度変化の影響によって分離カラムの温度が変動することを抑制できる。これにより、分析結果の再現性が向上する。さらに、分離カラムと断熱部材との間に分離カラムに沿って空気を流すための隙間が設けられ、さらにその隙間に外気を取り込むための吸気口及び隙間の空気を排気するための排気口がカラム収容部に設けられているので、分離カラムの冷却時にカラムモジュール内に外気を取り込んでカラム収容部材と分離カラムとの間の隙間に流すことができ、分離カラムの冷却効率を向上させることができる。これにより、分離カラムの温度を上昇させる際は断熱部材による外気との遮断効果によって迅速な分離カラムの昇温が可能であり、分離カラムを冷却する際は分離カラムに沿った外気の流通効果によって迅速な分離カラムの冷却が可能であるため、分離カラムの温度調整による待機時間が短縮され、分析動作の処理効率が向上する。
ガスクロマトグラフ装置の備えているカラムモジュールの一例を示す図1BのY-Y位置において縦方向に切断したときの断面図である。 同カラムモジュールを図1AのX-X位置において水平方向に切断したときの断面図である。 ガスクロマトグラフ装置の備えているカラムモジュールの他の例を示す図2BのW-W位置において縦方向に切断したときの断面図である。 同カラムモジュールを図2AのV-V位置において水平方向に切断したときの断面図である。 ガスクロマトグラフ装置の一実施例を示す断面図である。 ガスクロマトグラフ装置の他の実施例を示す断面図である。 カラムモジュールの温度測定点を説明するための断面図である。 カラムモジュールを垂直に配置して温度調節を実行したときの各測定点における温度の時間変化を示すグラフである。 カラムモジュールを水平に配置して温度調節を実行したときの各測定点における温度の時間変化を示すグラフである。 ガスクロマトグラフ装置のさらに他の実施例を示す断面図である。
 本発明にかかるガスクロマトグラフ装置では、カラムモジュールが吸気口側又は排気口側のいずれか一方に吸気口から隙間に冷却風を取り込むためのファンをさらに備えているようにしてもよい。そうすれば、分離カラムと断熱材との間の隙間に効率よく冷却風を取り込むことができ、分離カラムの冷却効率を向上させることができる。
 上記の場合、ファンは吸気口側に設けられ、ファンと吸気口の間にエアダクトが設けられていることが好ましい。そうすれば、分離カラムと断熱材との間の隙間に外気を効率よく取り込むことができる。
 本発明のガスクロマトグラフ装置におけるカラムモジュールにおいて、ヒータと分離カラムは互いに接触した状態で一体として構成されてカラム温調体をなし、断熱部材とカラム温調体の上面との間及び断熱部材とカラム温調部の下面との間にそれぞれ隙間が設けられているようにしてもよい。そうすれば、吸気口から取り込まれた冷却風がカラム温調体の上面及び下面を流れるため、分離カラムの冷却効率がさらに向上する。
 分離カラムを加熱するためのヒータとしてプレート型ヒータが挙げられる。その場合、分離カラムはプレート型ヒータの一平面に接触した状態で固定されている。これにより、カラムモジュール内を高効率に加熱することができる。
 オーブンには複数のカラムモジュールが保持されていてもよい。例えば互いに分離特性の異なる分離カラムを有する2以上のカラムモジュールをオーブンに搭載して直列に接続することで、1つの分離カラムでは分離されない成分を別の分離カラムで分離して検出器に導くことができる。
 以下、ガスクロマトグラフ装置の好ましい実施態様について図面を参照しながら説明する。
 まず、図1A及び図1Bを用いて、ガスクロマトグラフ装置の備えているカラムモジュールについて説明する。
 カラムモジュール2はカラム温調体3がカラム収容部材10内に収容されて構成されている。カラム収容部材10は直方体形状の部材であり、外壁とその内側に配置された断熱部材12とで構成されている。カラム収容部材10の外壁は金属、例えばステンレス(SUS304)で形成され、断熱部材12は例えばグラスウールで形成されている。カラム収容部材10の一方の端面に開口部16が設けられ、他方の端面に開口部18が設けられている。カラム収容部材10の内部には空洞14が設けられ、その空洞14は開口部16,18側を除いて、上下と側方が断熱部材12によって囲われている。空洞14は開口部16から開口部18まで通じており、空気がカラム収容部材10内を流通することができるようになっている。
 カラム温調体3は断熱部材12によって囲われた空洞14内に配置されている。カラム温調体3は、流路基板からなるチップ状の分離カラム4がプレート型のヒータ6上に配置された状態で押さえ板5,7によって上下方向から挟みこまれて一体をなすことにより構成されている。押さえ板5は空洞14の下側の断熱部材12に埋め込まれた土台8によって断熱部材12から離れた状態で支持されている。押さえ板5上にヒータ6、分離カラム4及び押さえ板7が下から順に積み重ねられている。なお、この実施例では、土台8がプレート型ヒータ6の四隅に対応する位置に配置されているが、押さえ板5とその下側の断熱部材12との間の隙間を空気が分離カラム4に沿って流れる構造であれば、土台8はいかなる構造のものであってもよい。
 カラム温調体3の押さえ板7には分離カラム4の一端に通じる貫通孔19と他端に通じる貫通孔23が設けられており、貫通孔19を通じて分離カラム4の一端に接続された入口ポート20及び貫通孔23を通じて分離カラム4の他端に接続された出口ポート22が押さえ板7の上面に設置されている。入口ポート20は試料ガスを導入する試料導入部からのキャピラリ(配管)を接続するために設けられており、出口ポート22は試料成分を検出する検出器に通じるキャピラリを接続するために設けられている。入口ポート20及び出口ポート22はカラム収容部材10の外側からキャピラリの接続を可能とするために開口部18に引き出されている。
 カラム温調体3の上面とその上側の断熱部材12との間及びカラム温調体3の下面とその下側の断熱部材12との間に隙間が存在する。これにより、開口部16及び18の一方の開口部からカラム収容部材10内に外気を取り込み、カラム温調体3と断熱部材12との間の隙間を通過させて他方の開口部から排気することができる。
 なお、上記実施例では、流路基板からなるチップ型の分離カラム4が用いられているが、これに代えてキャピラリカラムを用いてもよい。その場合は、プレート型のヒータ6に代えて電熱線を用いてキャピラリカラムに巻き付けて使用してもよい。
 プレート型のヒータ6としては、例えばマイカヒータ、ラバーヒータ及びセラミックヒータを使用することができる。
 次に、ガスクロマトグラフ装置の備えているカラムモジュールの他の例について図2A及び図2Bを用いて説明する。
 このカラムモジュール2aは分離カラム4a、ヒータ6a、押さえ板5a及び7aからなるカラム温調体3aが、保持部材であるセラミックアーム24によって上面が保持され、カラム収容部材10a内の空洞14a内において宙づりの状態に支持されている。セラミックアーム24はカラム温調体3aの四隅の位置を保持するように、カラム収容部材10aの端面側から空洞14a側へ延びるように設けられている。
 空洞14aは図1の実施例と同様に、開口部16a,18a側を除いて、上下と側方が断熱部材12aによって囲われた空間となっている。カラム収容部材10aの両端面に開口部16aと18aが設けられており、外気が空洞14aを流通できるようになっている。押さえ板7aは一端側に切欠き部26を有しており、その切欠き部26において分離カラム4の入口ポート20a及び出口ポート22aが設けられている。
 上記構造により、図1A及び図1Bを用いて説明した例と同様に、カラム温調体3aの上面とその上側の断熱部材12aとの間及びカラム温調体3aの下面とその下側の断熱部材12aとの間に通気路となる隙間が存在し、開口部16a及び18aの一方の開口部からカラム収容部材10a内に取り込まれた外気を、カラム温調体3aと断熱部材12aとの間の隙間を介して他方の開口部から排気することができる。これにより、カラム温調体4aを高効率に冷却することが可能である。
 図1A及び図1Bのカラムモジュール2を備えたガスクロマトグラフ装置の一実施例について図3を用いて説明する。なお、図3においてはカラムモジュール2の構造を概略的に示している。
 オーブン30の筐体32の上面に試料導入部38及び検出器40が取り付けられている。筐体32の内部空間34にはキャピラリ42,44が収容されている。キャピラリ42は試料導入部38とカラムモジュール2との間を接続するものであり、キャピラリ44はカラムモジュール2と検出器40との間を接続するものである。
 カラムモジュール2はオーブン30の筐体32の側壁に取り付けられている。カラムモジュール2は開口部18の設けられている端面がオーブン30側にくるように分離カラム4を水平にした状態でオーブン30の筐体32に対して固定されている。カラムモジュール2が装着されている筐体32の側壁には開口部が設けられており、その開口部を介してキャピラリ42,44の一端がカラムモジュール2のポート20,22に接続されている。
 オーブン30は断熱性の筐体32の内部空間34にヒータ(図示は省略)及びファン36を有し、内部空間34の温度を制御するものである。カラムモジュール2はオーブン30とは独立して分離カラム4の温度制御を行なうようになっている。カラムモジュール2のカラム収容部材10は断熱材12によって内部の空洞14を囲う構造であるため、カラム収容部材10の外側の温度変動や対流の影響を受けずに分離カラム4の温度を制御することができる。オーブン30よりも熱容量が小さいため、迅速な昇温と冷却が可能である。
 分離カラム4及びオーブン30内の冷却は、ファン36によってオーブン30の内部空間34の空気を排気して減圧にし、内部空間34内に外気を取り込むことにより行なう。内部空間34への外気の取り込みはカラムモジュール2を介して行なわれる。すなわち、オーブン30の内部空間34がファン36によって減圧にされると、外気がカラムモジュール2の開口部16から取り込まれ、カラムモジュール2内の空洞14を通って開口部18から内部空間34に取り込まれる。これにより、外気が熱容量の小さいカラムモジュール2内を分離カラム4に沿って通過するため、分離カラム4の迅速な冷却が可能である。カラムモジュール2の開口部16は空洞14へ外気を取り込むための吸気口を構成し、開口部18は空洞14から外気を排気するための排気口を構成する。
 分離カラム4の冷却効率をさらに向上させる方法としては、図4に示されているように、カラムモジュール2の開口部16側にエアダクト46を介してカラムファン48を設けることが挙げられる。分離カラム4を冷却する際にカラムファン48によって外気をカラムモジュール2側へ送ることで、分離カラム4に沿って流れる冷却風の風量が増大し、分離カラム4の迅速な冷却が可能となる。
 なお、カラムモジュール2は、図3及び図4の実施例では分離カラム4が水平となる状態(以下、「横置き」)でオーブン30に装着されていることにより、カラムモジュール2内に温度分布が生じにくく、分離カラム4の温度をその主平面内において均一に制御することができる。カラムモジュール2を分離カラム4が鉛直向きに配置された状態(以下、「縦置き」)となるように配置すると、熱の対流によってカラムモジュール2内に上下方向の温度分布が生じ、分離カラム4の温度を均一に制御することが困難になる。
 カラムモジュール2内の温度の時間変化のデータを図6及び図7に示す。図6はカラムモジュール2を縦置きにした場合、図7はカラムモジュール2を横置きにした場合のそれぞれの測定温度の時間変化を示している。温度の測定は、図5に示されているように、分離カラム4の一端側から20mmの位置a1、その近傍の空気層中の位置a2、分離カラム4の他端側から20mmの位置b1及びその近傍の空気層中の位置b2に熱電対を挿入して行なった。a1とa2の間の間隔は60mmである。
 図6及び図7を比較すると、カラムモジュール2を縦置きにすると、ヒータ6による加熱を開始してから十分に時間が経過して温度が安定しても、位置a1とb1の間、a2とb2の間に温度差が生じているのに対し、カラムモジュール2を横置きにすることで、位置a1とb1の間の温度差がなくなり、位置a2とb2の間の温度差も小さくなっていることがわかる。このことから、カラムモジュール2を横置きに設置することで、カラムモジュール2内の温度分布が改善され、分離カラム4の温度を均一に制御することができる。
 なお、図3及び図4のガスクロマトグラフ装置は図1A及び図1Bのカラムモジュール2を備えたものであるが、これに代えて図2A及び図2Bのカラムモジュール2aを備えたものであってもよい。
 図3の実施例ではオーブン30に一つのカラムモジュール2が装着されているが、本発明はこれに限定されるものでなく、2以上のカラムモジュール2をオーブン30に装着してもよい。
 図8はオーブンに複数のカラムモジュールを保持させたガスクロマトグラフ装置の一実施例を示している。2つのカラムモジュール2-1及び2-2がそれぞれの分離カラム4が水平となるように互いに平行にオーブン30に装着されている。カラムモジュール2-1と2-2は直列に接続されている。試料導入部38はキャピラリ42aを介してカラムモジュール2-1の入口ポートに接続されている。カラムモジュール2-1の出口ポートとカラムモジュール2-2の入口ポートがキャピラリ43を介して接続されている。カラムモジュール2-2の出口ポートはキャピラリ44aを介して検出器40に接続されている。なお、この実施例のカラムモジュール2-1,2-2は図1のカラムモジュール2であってもよいし、図2のカラムモジュール2aであってもよい。
   2   カラムモジュール
   4   分離カラム
   5,5a,7,7a   押さえ板
   6,6a   ヒータ
   8,8a   支持部材
  10,10a   カラム収容部材
  12,12a   断熱部材
  14,14a   隙間
  16,16a   吸気口
  18,18a   排気口
  20,20a   カラム入口ポート
  22,22a   カラム出口ポート
  24   セラミックアーム
  26   切欠き部
  30   オーブン
  32   オーブン筐体
  34   オーブン内空間
  36   オーブンファン
  38   試料導入部
  40   検出器
  42,44   キャピラリ
  46   エアダクト
  48   カラム冷却ファン

Claims (6)

  1.  試料ガスを成分ごとに分離する分離カラム、前記分離カラムの周囲を断熱部材で囲って内部に収容するとともに、前記分離カラムと前記断熱部材との間に前記分離カラムに沿って空気を流すための隙間を有するカラム収容部材、前記カラム収容部材内に設けられ前記分離カラムに直接的又は間接的に接触して前記分離カラムを加熱するヒータ、前記カラム収容部材に設けられ前記隙間に外気を取り込むための吸気口及び前記カラム収容部材の前記吸気口とは別の位置に設けられ前記隙間の空気を排気するための排気口を備えたカラムモジュールと、
     前記カラムモジュールの分離カラムに試料ガスを導入するための試料導入部と、
     前記分離カラムで分離された試料成分を検出するための検出器と、
     前記試料導入部と前記分離カラムとの間及び前記検出器と前記分離カラムとの間をそれぞれ接続するための流路を収容し、その内部温度を一定温度に調節するオーブンと、を備え、
     前記カラムモジュールは前記分離カラムが水平に配置された状態で前記オーブンに保持されているガスクロマトグラフ装置。
  2.  前記カラムモジュールは、前記吸気口側又は前記排気口側のいずれか一方に前記吸気口から前記隙間に冷却風を取り込むためのファンをさらに備えている請求項1に記載のガスクロマトグラフ装置。
  3.  前記ファンは前記吸気口側に設けられ、前記ファンと前記吸気口の間にエアダクトが設けられている請求項2に記載のガスクロマトグラフ装置。
  4.  前記ヒータと前記分離カラムは互いに接触した状態で一体として構成されてカラム温調体をなし、
     前記断熱部材と前記カラム温調体の上面との間及び前記断熱部材と前記カラム温調部の下面との間にそれぞれ隙間が設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載のガスクロマトグラフ装置。
  5.  前記ヒータはプレート型ヒータであり、前記分離カラムは前記プレート型ヒータの一平面に接触した状態で固定されている請求項1から4のいずれか一項に記載のガスクロマトグラフ装置。
  6.  前記オーブンに複数の前記カラムモジュールが保持されている請求項1から5のいずれか一項に記載のガスクロマトグラフ装置。
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