WO2014034267A1 - データ共有システム、端末装置、データ共有方法、並びにそのプログラム - Google Patents

Abstract

　データ共有システムは、共有元端末装置および少なくとも一つの共有先端末装置を含む。前記共有元端末装置は、共有データの送信を要求する送信要求信号を前記共有先端末装置から受信する信号受信部と、前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信するサーバ機能部と、を備える。前記共有先端末装置は、前記共有元端末装置に前記送信要求信号を送信する送信要求部と、前記共有元端末装置から配信される共有データを受信する共有データ受信部と、前記共有データの保存を行わないよう制御すると共に前記共有データを表示部へ出力する表示制御部と、を備える。

Description

データ共有システム、端末装置、データ共有方法、並びにそのプログラム

　本発明は、端末間でデータ共有を行うデータ共有システム、端末装置、データ共有方法、並びにそのプログラムに関する。

　複数のユーザそれぞれの携帯する端末装置間でデータを送受信してデータを共有する技術がある。例えば、複数の端末装置間でデータの送受信を行う技術が特許文献１および特許文献２に開示されている。

　最近ではＷｉ－Ｆｉ（登録商標）の無線通信技術を利用して端末装置同士が直接通信する“Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）　Ｄｉｒｅｃｔ”と呼ばれる規格に基づいて通信を行う端末装置が利用されている。

日本国特開２００３－６７２７６号公報 国際公開第２０１１／０３０６６８号

　上述のような技術を用いれば、限られた空間にいる特定の参加者がデータを共有することができる。

　上述の特許文献１は、通信ネットワークを介してデータを送受信するにあたり、一方のネットワークから他方のネットワークへデータを送信する際、パケットフォーマットを変換する技術を開示している。しかしながら、この特許文献１の技術は、ある空間に入った複数のユーザの保持する端末間で迅速にデータを共有する技術ではない。

　上述の特許文献２は、第１端末装置から第２端末装置へアクセスしてデータを取得するために、第２端末装置が第１端末装置へアクセスするための方法に関する情報を含む電子メールを送信する技術を開示している。また、特許文献２は、この電子メールを受信した第１の端末装置がその電子メールに含まれるアクセスするための方法に関する情報を用いて第２の端末装置へアクセスしてデータを取得する技術を開示している。しかしながら、この特許文献２の技術は電子メールの送受信が必要であるため、端末装置間で所望のデータを迅速に共有することができないという問題があった。

　上述の“Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）　Ｄｉｒｅｃｔ”は端末装置同士の直接通信に関する規格である。この規格は、単に“Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）　Ｄｉｒｅｃｔ”に基づいて通信を行う端末装置のための技術である。このため、配信したデータは配信先の端末装置に保存されてしまう。したがって、他方の端末装置から一方の端末装置へ所望のデータを共有するために送信するものの、一方の端末装置でそのデータを保存できないような仕組みが望まれていた。

　本発明の目的の一例は、上記の課題を解決することのできるシステムおよびデータ共有システム、端末装置、データ共有方法、並びにそのプログラムを提供することである。

　本発明の実施態様に係るデータ共有システムは、共有元端末装置および少なくとも一つの共有先端末装置を含む。前記共有元端末装置は、共有データの送信を要求する送信要求信号を前記共有先端末装置から受信する信号受信部と、前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信するサーバ機能部と、を備える。前記共有先端末装置は、前記共有元端末装置に前記送信要求信号を送信する送信要求部と、前記共有元端末装置から配信される共有データを受信する共有データ受信部と、前記共有データの保存を行わないよう制御すると共に前記共有データを表示部へ出力する表示制御部と、を備える。

　本発明の実施態様に係る端末装置は、共有データの送信の要否を確認する確認情報を少なくとも一つの共有先端末装置へ送信する確認部と、前記共有データの送信を要求する送信要求信号を前記共有先端末装置から受信する信号受信部と、前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信するサーバ機能部と、を備える。

　本発明の実施態様に係るデータ共有方法は、共有先端末装置から、共有元端末装置に共有データの送信を要求する送信要求信号を送信し、前記共有先端末装置から送信された送信要求信号を受信し、前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信し、前記共有元端末装置よって配信された共有データを受信し、前記受信された共有データの保存を行わないよう制御すると共に前記受信された共有データを表示部へ出力することを含む。

　本発明の別の実施態様に係るデータ共有方法は、共有データの送信の要否を確認する確認情報を少なくとも一つの共有先端末装置へ送信し、前記共有データの送信を要求する送信要求信号を前記共有先端末装置から受信し、前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信することを含む。

　本発明の実施態様に係るプログラムは、共有データの送信の要否を確認する確認情報を少なくとも一つの共有先端末装置へ送信する確認部、前記共有データの送信を要求する送信要求信号を前記共有先端末装置から受信する信号受信部、および前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信するサーバ機能部、として端末装置を機能させる。

　本発明によれば、データ共有システムの共有元端末装置と共有先端末装置の間での迅速なデータの送受信を可能にし、かつ、共有先端末装置内への共有データの保存を禁止することができる。

本発明の第一の実施形態によるデータ共有システムの構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。 本発明の第一の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。 本発明の第二の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。 本発明の第二の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。 本発明の第三の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。 本発明の第三の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。 本発明の第四の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。 本発明の第四の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。 本発明の第五の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。 本発明の第五の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。 本発明の第六の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。 本発明の第六の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。 表示制御部が表示部に出力する表示画面の例を示す図である。

＜第一の実施形態＞
　図１は、第一の実施形態によるデータ共有システムの構成を示す図である。
　第一の実施形態によるデータ共有システム５０は、図１で示すように、共有元端末装置１０と、複数の共有先端末装置２０により構成される。本実施形態においてデータ共有システム５０は、１つの共有元端末装置１０と、１つまたは複数の共有先端末装置２０を含んでもよい。本実施形態においては、データ共有システム５０において共有先端末装置２０が複数存在する場合の例について説明する。複数の共有先端末装置２０それぞれについて、共有先端末装置２０ａ、共有先端末装置２０ｂ・・と別々の符号を付し説明する。共有先端末装置２０ａ、共有先端末装置２０ｂ・・を総称して共有先端末装置２０と称する。
　図１で示すように本実施形態のデータ共有システム５０においては、共有元端末装置１０と共有先端末装置２０とは無線通信によって通信接続することができる。共有元端末装置１０は、無線通信や有線通信を介してサーバ装置と通信接続することができる。
　図１においてサーバ装置４０１およびサーバ装置４０２は、データ共有システム５０がアクセスして共有データを登録するための装置である。

　図２は共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。
　共有元端末装置１０は、図２で示すように無線通信部１０１（送信要求信号受信部、信号受信部）、制御部１０２、記憶部１０３、表示部１０４の機能部を備えている。共有元端末装置１０は、予め記憶部１０３に記憶しているアプリケーションプログラムを実行するとともに、自端末が共有元であると検知することにより、募集処理部１１１、近距離通信設定部１１２、送信要否確認部１１３、データ共有サーバ機能部１１４、表示制御部１１５の各機能部の機能による処理を行う。

　共有先端末装置２０は、図２で示すように無線通信部２０１（共有データ受信部）、制御部２０２、記憶部２０３、表示部２０４の機能部を備えている。共有先端末装置２０は、予め記憶部２０３に記憶しているアプリケーションプログラムを実行するとともに、自端末が共有先であると検知することにより、応募処理部２１１、近距離通信設定部２１２、送信要求部２１３、表示制御部２１４の各機能部の機能による処理を行う。

　本実施形態においては、説明の便宜上、共有元端末装置１０が自端末を共有元であると検知し、また共有先端末装置２０が自端末を共有先であると検知することにより、それぞれの端末装置が異なる機能部を有する端末装置として構成される場合について説明する。各端末装置は、アプリケーションプログラムを実行するとともに、自端末が共有先または共有元の何れであるかを検知する。各端末装置は、自端末が共有元であると検知した場合には共有元端末装置１０の各機能部の機能を有効にしてその機能部の機能による処理を行うことができる。また、各端末装置は、自端末が共有先であると検知した場合には共有先端末装置２０の各機能部の機能を有効にしてその機能部の機能による処理を行うことができる。

　共有元端末装置１０において、無線通信部１０１は、共有先端末装置２０とＷｉＦｉ（登録商標）等の近距離無線通信技術により無線通信を行う機能部である。
　制御部１０２は、アプリケーションプログラムを実行するとともに、共有元端末装置１０の各機能部を制御する機能部である。
　記憶部１０３は、共有データ、ＭＡＣ（Ｍｅｄｉａ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｃｏｎｔｒｏｌ）アドレス等を記憶する。
　表示部１０４は、液晶ディスプレイ、有機ＥＬディスプレイ等の表示デバイスである。
　募集処理部１１１は、共有先端末装置２０に対して共有データを共有するグループ（データ共有システム５０）に参加する共有先端末装置２０の募集処理を行う機能部である。
　近距離通信設定部１１２は、共有先端末装置２０との間で近距離無線通信による設定を行う機能部である。
　送信要否確認部（単に、確認部とも称する）１１３は、共有データの送信要否確認情報（単に、確認情報とも称する）を共有先端末装置２０へ送信する機能部である。
　データ共有サーバ機能部（単に、サーバ機能部とも称する）１１４は、共有先端末装置２０との間で共有するデータを共有先端末装置２０に配信するためのウェブサーバ機能の処理を行う機能部である。
　表示制御部１１５は、共有データを共有先端末装置２０と共有するために必要な各種制御画面を表示部１０４へ出力する機能部である。

　共有先端末装置２０において、無線通信部２０１は、共有元端末装置１０とＷｉＦｉ（登録商標）等の近距離無線通信技術により無線通信を行う機能部である。
　制御部２０２は、アプリケーションプログラムを実行するとともに、共有先端末装置２０の各機能部を制御する機能部である。
　記憶部２０３は、共有先端末装置２０の各処理に必要な情報、ＭＡＣアドレス等を記憶する。
　表示部２０４は、液晶ディスプレイ、有機ＥＬディスプレイ等の表示デバイスである。
　応募処理部２１１は、共有元端末装置１０からの募集に応募する各種処理を行う処理部である。
　近距離通信設定部２１２は、共有元端末装置１０との間で近距離無線通信による設定を行う機能部である。
　送信要求部２１３は、共有元端末装置１０からの送信要否確認情報の受信とユーザの操作に基づいて、共有データを取得する場合に送信要求信号を送信する機能部である。
　表示制御部２１４は、共有データを共有元端末装置１０と共有するために必要な各種制御画面を表示部２０４へ出力する機能部である。

　本実施形態によるデータ共有システム５０においては、共有元端末装置１０が、複数の端末装置のうち、他の１つまたは複数の共有先端末装置２０と共有する共有データの送信要求信号を共有先端末装置２０から受信する。共有元端末装置１０は、送信要求信号の受信に基づいて所定の共有データを共有先端末装置２０へ配信する。共有先端末装置２０は、共有元端末装置１０に送信要求信号を送信し、共有元端末装置１０から配信される共有データを受信する。共有先端末装置２０は、共有データの保存を行わないよう制御すると共に共有データを表示部２０４へ出力する。

　図３は第一の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。
　次に図３を参照して第一の実施形態によるデータ共有システム５０の処理フローについて説明する。

　ある室内等の空間に、端末装置を保有する複数のユーザが存在することを想定する。このような状況において各ユーザが端末装置を操作して記憶部に記録されているアプリケーションプログラムの実行を指示する。ある一人のユーザは、自端末が共有元となるよう指示する操作を端末装置に入力する。すると端末装置の制御部がアプリケーションプログラムを実行する。すると端末装置の制御部は、共有元となるよう指示するユーザの操作を検知する。これにより、そのユーザの端末装置は共有元端末装置１０として機能する。

　他のユーザは、自端末が共有先となるよう指示する操作を端末装置に入力する。すると端末装置の制御部がアプリケーションプログラムを実行する。すると端末装置の制御部は、共有先となるよう指示するユーザの操作を検知する。これにより、そのユーザの端末装置は共有先端末装置２０として機能する。
　このような共有元端末装置１０と共有先端末装置２０とにおける処理について以下に説明する。

　共有元端末装置１０のユーザは、共有元端末装置１０に記録されているデータを共有先端末装置２０と共有したい場合、共有対象となる共有データを指定する操作を共有元端末装置１０に対して行う。この操作に応答して、データ共有サーバ機能部１１４は、記憶部１０３からユーザより指定された共有データを読み取って、共有先端末装置２０へ共有データを配信するためのメモリ上のデータ記憶領域を確保する。さらに、データ共有サーバ機能部１１４は、読み取った共有データを複製して、そのデータ記憶領域に一時的に、複製した共有データを保存する。ユーザは複数の共有データを共有対象として指定するようにしてもよい。この場合、データ共有サーバ機能部１１４は、複数の共有データをメモリ上のデータ記憶領域に一時的に保存する。そして、ユーザは、共有元端末装置１０に募集開始の操作を入力する。募集開始の操作の入力の一例は、表示部１０４に表示制御部１１５が表示する募集開始のアイコンを押下するのみの操作であってもよい。その操作に応答して、共有元端末装置１０の募集処理部１１１は、募集信号を生成し、無線通信部１０１を介して募集信号を共有先端末装置２０へ送信する（ステップＳ１）。

　共有先端末装置２０の無線通信部２０１は、募集処理部１１１からの募集信号を受信する。応募処理部２１１が、無線通信部２０１を介して募集信号を取得する。募集信号には、例えば共有元端末装置１０の識別情報や、ＭＡＣアドレス等が含まれていてもよい。共有先端末装置２０の応募処理部２１１は、募集信号の取得に基づいて、共有元端末装置１０からの募集に応じるか否かのユーザ入力を受け付けるためのアイコンを表示部２０４の表示画面に出力するよう表示制御部２１４に要求する。表示制御部２１４が表示部２０４に募集に応じるか否かのユーザ入力を受け付けるためのアイコン（表示要素）を表示する。ユーザは、共有元端末装置１０からの募集に応じる場合、表示画面のアイコンを押下する。すると共有先端末装置２０の応募処理部２１１は、表示制御部２１４を介して入力された情報に基づいて募集に応じることを検知すると共に、無線通信部２０１を介して応募信号を共有元端末装置１０へ送信する（ステップＳ２）。この応募信号には、参加者である共有先端末装置２０を特定できるＭＡＣアドレス等の情報が含まれていてもよい。

　次に共有元端末装置１０の無線通信部１０１は、この応募信号を受信する。共有元端末装置１０の募集処理部１１１が、無線通信部１０１を介して応募信号を取得する。
　共有元端末装置１０の募集処理部１１１は、応募信号の取得に基づいて、応募信号に含まれるＭＡＣアドレスを読み取る。募集処理部１１１は、例えば、読み取ったＭＡＣアドレスから共有先端末装置２０のユーザを特定し、どのユーザから応募があったかを示す情報を表示部１０４の表示画面に一覧として出力するよう表示制御部１１５へ要求する。この場合、予め共有元端末装置１０は、ＭＡＣアドレスとユーザの氏名等を対応付けたユーザ一覧テーブルを記憶部１０３に記憶しておくことが必要である。募集処理部１１１は、ＭＡＣアドレスに基づいてユーザ一覧テーブルからユーザ氏名を取得して、その一覧画面を表示制御部１１５に出力する。表示制御部１１５がその一覧画面を表示部１０４に出力する。

　共有先端末装置２０のユーザの応募を許可する場合、共有元端末装置１０のユーザは、共有データを共有するグループへの参加を許可する共有先端末装置２０のユーザを一覧から選択する。共有元端末装置１０の募集処理部１１１がユーザの選択した共有先端末装置２０を検出する。共有元端末装置１０の募集処理部１１１は、ユーザの選択した共有先端末装置２０を検出すると、検出した共有先端末装置２０のＭＡＣアドレス等のアクセス先の情報を近距離通信設定部１１２へ通知する。さらに、募集処理部１１１は、近距離通信設定部１１２に近距離通信設定の処理を行うよう要求する。その要求に応答して、近距離通信設定部１１２は、近距離通信設定の処理を開始する（ステップＳ３）。この処理において近距離通信設定部１１２は、共有先端末装置２０のアクセス先の情報を用いて近距離通信接続を行い、共有先端末装置２０の近距離通信設定部２１２との間で暗号鍵の情報を交換する等の処理を行う。近距離通信設定部１１２は、近距離通信設定の処理を終了すると、送信要否確認部１１３へ近距離通信設定完了を通知する。この近距離通信設定処理を含む端末装置間の接続の処理においてＷｉ－Ｆｉ（登録商標）　Ｄｉｒｅｃｔの技術を用いてもよい。

　上述の処理においては募集処理部１１１がユーザ氏名を取得してその一覧画面を表示部１０４に出力する制御を行う場合の例について説明した。しかしながら、応募信号を送信した全ての共有先端末装置２０へ共有データを送るように予めプログラムが組まれている場合には、募集処理部１１１は、一覧画面を表示部１０４に表示する制御を行わずに、直ちに近距離通信設定の処理を行うよう制御するようにしてもよい。

　送信要否確認部１１３は表示制御部１１５に対してファイル指定画面を表示するよう要求する。その要求に応答して、表示制御部１１５は、メモリ上の共有データのデータ記憶領域に一時的に保存されている共有データのファイル名を読み取る。表示制御部１１５は、読み取ったファイル名の一覧を表示するとともに共有先端末装置２０と共有するファイルの指定を受け付けるアイコン等の表示するファイル指定画面を表示部１０４へ出力する（ステップＳ４）。この処理により表示部１０４のディスプレイ（液晶ディスプレイ）にファイル指定画面が表示される。ユーザは表示されたファイル指定画面において共有先端末装置２０へ配信する共有データを選択して指定する。表示制御部１１５は指定された共有データの識別情報を送信要否確認部１１３へ通知する。送信要否確認部１１３は、通知を受けた共有データの識別情報（共有データのファイル名等）を含む送信要否確認情報を、無線通信部１０１を介して共有先端末装置２０へ送信する（ステップＳ５）。

　共有先端末装置２０の無線通信部２０１が送信要否確認情報を受信すると、送信要求部２１３が送信要否確認情報を取得する。送信要求部２１３は、表示制御部２１４に対して送信要否確認画面を表示するよう要求する。表示制御部２１４は、送信要求部２１３からの要求に基づいて、送信要否確認画面を表示部２０４へ出力する。この送信要否確認画面は、例えば、送信ＯＫ（送信要）、送信キャンセル（送信不要）等をユーザに選択させるアイコンを表示する画面であってもよい。ユーザにより送信ＯＫを示すアイコンが選択されると、表示制御部２１４は、送信ＯＫを示す情報を送信要求部２１３へ出力する。送信要求部２１３は、送信ＯＫを示す情報の入力を受け付けると、無線通信部２０１を介して送信要求信号を共有元端末装置１０へ送信する（ステップＳ６）。送信要否確認画面には、送信要否確認情報に含まれていた共有データのファイル名等の識別情報が表示されるようにしてもよい。表示制御部２１４は、ユーザ操作により送信キャンセルを示すアイコンの選択を受け付けると、送信キャンセルを示す情報を送信要求部２１３へ出力する。送信要求部２１３は送信キャンセルを示す情報の入力を受け付けると、無線通信部２０１を介して送信キャンセル信号（送信不要信号）を共有元端末装置１０へ送信する。

　次に共有元端末装置１０の送信要否確認部１１３は、無線通信部１０１を介して送信要求信号または送信キャンセル信号の入力を受け付ける。送信要否確認部１１３は送信キャンセル信号の入力を受け付けた場合には処理の終了を検知して、制御部１０２に処理の終了を通知する。これによりデータ共有システム５０における一連の処理が終了する。他方、送信要求信号の入力を受け付けた場合、送信要否確認部１１３は、送信ＯＫを示す情報をデータ共有サーバ機能部１１４へ通知する。データ共有サーバ機能部１１４は、ステップＳ４において出力したファイル指定画面によりユーザより選択された共有データを共有先端末装置２０へ配信する（ステップＳ７）。

　共有先端末装置２０の表示制御部２１４が、無線通信部２０１を介して共有データを取得する。表示制御部２１４は、取得した共有データの保存を行わないよう制御すると共に、取得した共有データを表示部２０４へ出力する（ステップＳ８）。これにより、ユーザは共有データを視認することができる。表示制御部２１４は、取得した共有データをメモリ上の一時保存領域に一時的に保存すると共に、記憶部２０３への保存処理をユーザに行わせることのできないビューアプログラムを用いて表示部２０４に共有データを表示する。ユーザが表示終了を操作した場合には、表示制御部２１４は、メモリ上の一時保存領域に一時的に保存した共有データを削除する。ビューアプログラムは、受信した共有データをメモリ上の一時保存領域に保存せずに、表示部２０４に共有データを表示してもよい。

　以上、第一の実施形態によるデータ共有システム５０の処理フローについて説明した。上述のデータ共有システム５０の処理によれば、共有元端末装置１０と共有先端末装置２０とはメールによりデータ共有の事前準備のためのデータを送受信する必要がない。したがって、共有元端末装置１０においては募集開始の操作の入力や、共有データの選択をユーザから受け付けるだけで、また共有先端末装置２０においては募集に応じる際に表示画面のアイコンの押下を受け付けるだけで、迅速に、共有先端末装置２０との間でデータ共有を行うことが可能となる。
　また上述のデータ共有システム５０の処理によれば、表示制御部２１４は、取得した共有データの保存を行わないよう制御する。したがって、共有先端末装置２０に共有データが保存されない。このため、共有元端末装置１０のユーザは、配信した共有データを共有先端末装置２０から他のユーザの端末装置に配信されないよう、その共有データを参加者以外の人に秘匿することができる。

＜第二の実施形態＞
　図４は第二の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。
　第二の実施形態による共有元端末装置１０は、図２で示した共有元端末装置１０の各機能部に加え、さらに、共有データ登録部１１６の機能部を備えている。

　第二の実施形態による共有先端末装置２０（第一の共有先端末装置２０ａ、第二の共有先端末装置２０ｂ）は、図２で示した共有先端末装置２０の各機能部に加え、さらに、共有先通知部２１５と、共有データアップロード処理部２１６の機能部を備えている。

　共有元端末装置１０における無線通信部１０１、制御部１０２、記憶部１０３、表示部１０４、募集処理部１１１、近距離通信設定部１１２、送信要否確認部１１３、データ共有サーバ機能部１１４、表示制御部１１５の各機能部は第一の実施形態と同様のため、それらの機能部に関する説明を省略する。
　第二の実施形態の共有元端末装置１０における共有データ登録部１１６は、アップロードにより受信した共有データを記憶部１０３へ登録する機能部である。

　共有先端末装置２０における無線通信部２０１、制御部２０２、記憶部２０３、表示部２０４、応募処理部２１１、近距離通信設定部２１２、送信要求部２１３、表示制御部２１４の各機能部は第一の実施形態と同様のため、それらの機能部に関する説明を省略する。
　第二の実施形態の共有先端末装置２０における共有先通知部２１５は、共有先通知情報を共有元端末装置１０へ送信する機能部である。共有先通知情報は、共有元端末装置１０へアップロードする共有データの共有先である共有先端末装置２０を示す。
　共有データアップロード処理部（単に、アップロード処理部とも称する）２１６は、共有元端末装置１０に共有データをアップロードする機能部である。

　本実施形態によるデータ共有システム５０においては、共有先端末装置２０ａは、自装置で記憶する共有データを他の共有先端末装置２０ｂへ共有させる。このために、共有先端末装置２０ａは、共有元端末装置１０に対して、共有先端末装置２０ｂを示す共有先通知情報を送信し、共有元端末装置１０にその共有データをアップロードする。
　共有元端末装置１０は、アップロードにより共有先端末装置２０ａから受信した共有データを記憶部１０３に登録する。共有元端末装置１０は、共有データの送信要否確認情報を、共有先端末装置２０ａから共有先通知情報により通知を受けた共有先端末装置２０ｂへ送信する。
　共有元端末装置１０は、共有データの送信要求信号を共有先端末装置２０ｂから受信し、その送信要求信号の受信に基づいて共有先端末装置２０ａからアップロードされた共有データを共有先端末装置２０ｂへ配信する。共有先端末装置２０ｂは、共有元端末装置１０から配信された共有データを受信し、その共有データの保存を行わないよう制御すると共にその共有データを表示部２０４へ出力する。

　図５は第二の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。
　次に図５を参照して第二の実施形態によるデータ共有システム５０の処理フローについて説明する。
　図５で示すデータ共有システムの処理フローは、図３で示したデータ共有システムの処理フローと異なっている点がある。具体的には、図５で示す処理フローは、図３で示す処理フローにおけるステップＳ１～ステップＳ３の処理を共有元端末装置１０と２つの共有先端末装置２０ａ，２０ｂとの間で行う。図５で示す処理フローは、ステップＳ１０１およびステップＳ１０２の処理を追加して行う。また、図５で示す処理フローは、共有元端末装置１０と共有先端末装置２０ｂと間のみで図３で示す処理フローステップＳ５～ステップＳ８の処理を行う。

　第二の実施形態では、第一の実施形態と同様に、ある室内等の空間に、端末装置を保有する複数のユーザが存在することを想定する。第一の実施形態と同様に各ユーザが端末装置を操作することで、ある一人のユーザの端末装置は、共有元端末装置１０として機能する。他のユーザの端末装置は、共有先端末装置２０として機能する。
　このような共有元端末装置１０と共有先端末装置２０とにおける処理について以下に説明する。

　共有元端末装置１０のユーザは、共有元端末装置１０に記録されているデータを共有先端末装置２０と共有したい場合、共有対象となる共有データを指定する操作を行う。この操作に応答して、データ共有サーバ機能部１１４は、記憶部１０３からユーザより指定された共有データを読み取って、共有先端末装置２０へ共有データを配信するためのメモリ上のデータ記憶領域を確保する。さらに、データ共有サーバ機能部１１４は、読み取った共有データを複製して、そのデータ記憶領域に一時的に、複製した共有データを保存する。ユーザは複数の共有データを共有対象として指定するようにしてもよい。この場合、データ共有サーバ機能部１１４は、複数の共有データをメモリ上のデータ記憶領域に一時的に保存する。そして、ユーザは、共有元端末装置１０に募集開始の操作を入力する。募集開始の操作の入力の一例は、表示部１０４に表示制御部１１５が表示する募集開始のアイコンを押下するのみの操作であってもよい。その操作に応答して、共有元端末装置１０の募集処理部１１１は、募集信号を生成し、無線通信部１０１を介して共有先端末装置２０ａおよび共有先端末装置２０ｂへ送信する（ステップＳ１）。

　共有先端末装置２０ａおよび共有先端末装置２０ｂの無線通信部２０１は、募集処理部１１１からの募集信号を受信する。各共有先端末装置２０の応募処理部２１１が、無線通信部２０１を介して募集信号を取得する。募集信号には、例えば共有元端末装置１０の識別情報や、ＭＡＣアドレス等が含まれていてもよい。共有先端末装置２０の応募処理部２１１は、募集信号の取得に基づいて、共有元端末装置１０からの募集に応じるか否かのユーザ入力を受け付けるためのアイコンを表示部２０４の表示画面に出力するよう表示制御部２１４に要求する。表示制御部２１４が表示部２０４に募集に応じるか否かのユーザ入力を受け付けるためのアイコンを表示する。共有先端末装置２０ａおよび共有先端末装置２０ｂそれぞれのユーザは、共有元端末装置１０からの募集に応じる場合、表示画面のアイコンを押下する。すると共有先端末装置２０ａおよび共有先端末装置２０ｂの応募処理部２１１は、募集に応じることを検知すると共に、無線通信部２０１を介して応募信号を共有元端末装置１０へ送信する（ステップＳ２）。この応募信号には、参加者である共有先端末装置２０ａ，２０ｂを特定できるＭＡＣアドレス等の情報が含まれていてもよい。

　次に共有元端末装置１０の無線通信部１０１は、この応募信号を受信する。共有元端末装置１０の募集処理部１１１が、無線通信部１０１を介して応募信号を取得する。
　共有元端末装置１０の募集処理部１１１は、応募信号の取得に基づいて、応募信号に含まれるＭＡＣアドレスを読み取る。募集処理部１１１は、例えば、読み取ったＭＡＣアドレスから共有先端末装置２０ａおよび共有先端末装置２０ｂのユーザを特定し、どのユーザから応募があったかを示す情報を表示部１０４の表示画面に一覧として出力するよう表示制御部１１５へ要求する。この場合、予め共有元端末装置１０は、ＭＡＣアドレスとユーザの氏名等を対応付けたユーザ一覧テーブルを記憶部１０３に記憶しておくことが必要である。募集処理部１１１は、ＭＡＣアドレスに基づいてユーザ一覧テーブルからユーザ氏名を取得して、その一覧画面を表示制御部１１５に出力する。表示制御部１１５がその一覧画面を表示部１０４に出力する。

　共有先端末装置２０ａおよび共有先端末装置２０ｂのユーザの応募を許可する場合、共有元端末装置１０のユーザは、共有データを共有するグループへの参加を許可する共有先端末装置２０ａ，２０ｂのユーザを一覧から選択する。共有元端末装置１０の募集処理部１１１がユーザの選択した共有先端末装置２０ａ，２０ｂを検出する。共有元端末装置１０の募集処理部１１１は、ユーザの選択した共有先端末装置２０ａ，２０ｂを検出すると、検出した共有先端末装置２０のＭＡＣアドレス等のアクセス先の情報を近距離通信設定部１１２へ通知する。さらに、募集処理部１１１は、近距離通信設定部１１２に近距離通信設定の処理を行うよう要求する。その要求に応答して、近距離通信設定部１１２は、近距離通信設定の処理を開始する（ステップＳ３）。この処理において近距離通信設定部１１２は、共有先端末装置２０ａおよび共有先端末装置２０ｂのアクセス先の情報を用いて近距離通信接続を行い、共有先端末装置２０ａおよび共有先端末装置２０ｂの近距離通信設定部２１２との間で暗号鍵の情報を交換する等の処理を行う。近距離通信設定部１１２は、近距離通信設定の処理を終了すると、送信要否確認部１１３へ近距離通信設定完了を通知する。以上の処理により、共有元端末装置１０と、共有先端末装置２０ａと、共有先端末装置２０ｂとが、共有データを共有するグループを構成する。

　このような状態において共有先端末装置２０ａに記憶されているデータを共有元端末装置１０から共有先端末装置２０ｂへと配信することで、その共有データを共有する場合について説明する。この場合、共有先端末装置２０ａのユーザが、まず、共有したい共有データとその共有データの共有先端末装置２０ｂを選択する操作と、それら選択した情報の送信要求の操作とを共有先端末装置２０ａへ入力する。

　その操作に応答して、共有先端末装置２０ａの共有先通知部２１５は、共有先端末装置２０ａの無線通信部２０１を介して共有元端末装置１０に共有先端末装置２０ｂのアクセス先情報（ＭＡＣアドレス等）を含む共有先通知情報を送信する。
　共有先端末装置２０ａの共有データアップロード処理部２１６は、共有先端末装置２０ａの無線通信部２０１を介して共有元端末装置１０に選択された共有データをアップロードする（ステップＳ１０１）。
　共有元端末装置１０の無線通信部１０１は、アップロードされた共有データを受信する。共有元端末装置１０の共有データ登録部１１６は、共有先端末装置２０ａから共有元端末装置１０の無線通信部１０１が受信した共有データを、記憶部１０３に登録する（ステップＳ１０２）。すると共有データ登録部１１６は、登録した共有データの配信を送信要否確認部１１３に指示する。

　共有データの配信の指示を受けると送信要否確認部１１３は、アップロードされた共有データと共に受信した共有先通知情報から、アクセス先情報を取得する。さらに、送信要否確認部１１３は、そのアクセス先情報と、アップロードされた共有データの識別情報を読み取る。送信要否確認部１１３は、送信要否確認情報を、共有先通知情報から取得したアクセス先情報を用いて共有先端末装置２０ｂへ無線通信部１０１を介して送信する（ステップＳ５）。送信要否確認情報は、通知を受けた共有データの識別情報（共有データのファイル名等）を含む。

　共有先端末装置２０ｂの無線通信部２０１が送信要否確認情報を受信すると、送信要求部２１３が送信要否確認情報を取得する。共有先端末装置２０ｂの送信要求部２１３は、共有先端末装置２０ｂの表示制御部２１４に対して送信要否確認画面を表示するよう要求する。共有先端末装置２０ｂの表示制御部２１４は、共有先端末装置２０ｂの送信要求部２１３からの要求に基づいて、送信要否確認画面を共有先端末装置２０ｂの表示部２０４へ出力する。この送信要否確認画面は、例えば、送信ＯＫ、送信キャンセル等をユーザに選択させるアイコンを表示する画面であってもよい。ユーザにより送信ＯＫを示すアイコンが選択されると、共有先端末装置２０ｂの表示制御部２１４は、送信ＯＫを示す情報を共有先端末装置２０ｂの送信要求部２１３へ出力する。共有先端末装置２０ｂの送信要求部２１３は、送信ＯＫを示す情報の入力を受け付けると、共有先端末装置２０ｂの無線通信部２０１を介して送信要求信号を共有元端末装置１０へ送信する（ステップＳ６）。
　送信要否確認画面には、送信要否確認情報に含まれていた共有データのファイル名等の識別情報が表示されるようにしてもよい。共有先端末装置２０ｂの表示制御部２１４は、ユーザ操作により送信キャンセルを示すアイコンの選択を受け付けると、送信キャンセルを示す情報を共有先端末装置２０ｂの送信要求部２１３へ出力する。共有先端末装置２０ｂの送信要求部２１３は送信キャンセルを示す情報の入力を受け付けると、共有先端末装置２０ｂの無線通信部２０１を介して送信キャンセル信号を共有元端末装置１０へ送信する。

　次に共有元端末装置１０の送信要否確認部１１３は、無線通信部１０１を介して送信要求信号または送信キャンセル信号の入力を受け付ける。送信要否確認部１１３は送信キャンセル信号の入力を受け付けた場合には処理の終了を検知して、制御部１０２に処理の終了を通知する。これによりデータ共有システム５０における一連の処理が終了する。他方、送信要求信号の入力を受け付けた場合、送信要否確認部１１３は、送信ＯＫを示す情報をデータ共有サーバ機能部１１４へ通知する。データ共有サーバ機能部１１４は、ステップＳ１０１においてアップロードされた共有データを共有先端末装置２０ｂへ配信する（ステップＳ７）。

　共有先端末装置２０ｂの表示制御部２１４が、無線通信部２０１を介して共有データを取得する。共有先端末装置２０ｂの表示制御部２１４は、取得した共有データの保存を行わないよう制御すると共に、取得した共有データを表示部２０４へ出力する（ステップＳ８）。これにより、共有先端末装置２０ｂのユーザは共有先端末装置２０ａから共有元端末装置１０を介して配信を受けた共有データを視認することができる。共有先端末装置２０ｂの表示制御部２１４は、取得した共有データについてメモリ上の一時保存領域に一時的に保存すると共に、共有先端末装置２０ｂの記憶部２０３への保存処理をユーザに行わせることのできないビューアプログラムを用いて共有先端末装置２０ｂの表示部２０４に共有データを表示する。ユーザが表示終了を操作した場合には、共有先端末装置２０ｂの表示制御部２１４は、メモリ上の一時保存領域に一時的に保存した共有データを削除する。ビューアプログラムは、受信した共有データをメモリ上の一時保存領域に保存せずに、表示部２０４に共有データを表示してもよい。

　以上、第二の実施形態によるデータ共有システム５０の処理フローについて説明した。上述のデータ共有システム５０の処理によれば、複数の共有先端末装置２０ａ，２０ｂのうち、１つの共有先端末装置２０ａに保持されているデータを、共有元端末装置１０を介して迅速に、共有データを共有するグループを構成する他の共有先端末装置２０ｂへ配信することができる。
　また第二の実施形態によるデータ共有システム５０の処理によれば、共有先端末装置２０ｂの表示制御部２１４は、取得した共有データの保存を行わないよう制御する。したがって、共有先端末装置２０ｂに共有データが保存されない。これにより、共有先端末装置２０ａのユーザの保持していた共有データを、共有元端末装置１０を介して共有先端末装置２０ｂへ配信する場合でも、共有先端末装置２０ｂからグループに参加していない他のユーザの端末装置に配信されないよう制御することができる。これにより、その共有データを参加者以外の人に秘匿することができる。

　上述の処理においては、共有先端末装置２０ａが共有データを共有元端末装置１０へアップロードする場合の例について説明した。共有先端末装置２０ｂが共有データを共有元端末装置１０へアップロードし、共有元端末装置１０が、そのアップロードされた共有データを共有先端末装置２０ａへ配信するようにしてもよい。この場合、共有先端末装置２０ａは上述の第二の実施形態における共有先端末装置２０ｂの処理を行い、また、共有先端末装置２０ｂは上述の第二の実施形態における共有先端末装置２０ａの処理を行う。

＜第三の実施形態＞
　図６は第三の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。
　第三の実施形態による共有元端末装置１０は、図６で示すように、図２で示した共有元端末装置１０の各機能部に加え、保存禁止フラグ付与部１１８の機能部を備える。共有元端末装置１０は、共有元端末装置１０の制御部１０２が予め記憶部１０３に記憶しているアプリケーションプログラムを実行するとともに、自端末が共有元であると検知することにより、保存禁止フラグ付与部１１８の機能を有効にしてその機能部の機能による処理を行う。

　第三の実施形態による共有先端末装置２０は、第１の実施形態による共有先端末装置２０と同様の各機能部を備える。ただし、第三の実施形態による表示制御部２１４ａが第一の実施形態の表示制御部２１４とは異なる処理を行う。

　共有元端末装置１０において、保存禁止フラグ付与部（単に、フラグ付与部とも称する）１１８は、データ共有サーバ機能部１１４が配信する共有データに、データの保存を禁止することを示す保存禁止フラグを付与する機能部である。
　共有先端末装置２０において、表示制御部２１４ａは、保存禁止フラグに基づいて、共有データの保存を行わないよう制御すると共に共有データを表示部２０４へ出力する機能部である。

　図７は第三の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。
　次に図７を参照して第三の実施形態によるデータ共有システム５０の処理フローについて説明する。
　第三の実施形態によるデータ共有システムの処理フロー（図７）は、第一の実施形態（図３）の処理フローと以下の点においてする。具体的には、処理フローの図７は、ステップＳ７の前段階としてステップＳ２０１の処理が追加されている。また、処理フローの図７では、図３に示すステップＳ８の処理がステップＳ８ａに変更されている。
　したがって、図７の処理フローのステップＳ２０１とステップＳ８ａについて以下に説明をする。

　第三の実施形態では、第一の実施形態と同様にデータ共有システムを構成する共有元端末装置１０と共有先端末装置２０とによりステップＳ１～ステップＳ６を行った後、共有元端末装置１０がステップＳ６において送信された送信要求信号を受信する。そして共有元端末装置１０の保存禁止フラグ付与部１１８が、ステップＳ４において出力したファイル指定画面によりユーザより選択された共有データに保存禁止フラグを付与する（ステップＳ２０１）。例えば、保存禁止フラグ付与部１１８は、ファイル指定画面によりユーザより選択された共有データの保存禁止ビットに、保存禁止を意味する”１”を付与する。共有元端末装置１０のデータ共有サーバ機能部１１４が保存禁止フラグの付与された共有データを共有先端末装置２０へ配信する（ステップＳ７）。

　共有先端末装置２０の表示制御部２１４ａが、無線通信部２０１を介して共有データを取得する。共有先端末装置２０の表示制御部２１４ａは、共有元端末装置１０が配信した共有データに付与されている保存禁止フラグを検出する。さらに、表示制御部２１４ａは、その保存禁止フラグの検出に基づいて共有データの保存を行わないよう制御すると共に、共有データを表示部２０４へ出力する（ステップＳ８ａ）。

　具体的には、例えば、データ共有サーバ機能部１１４が配信する共有データの保存禁止ビットに、保存禁止を意味する”１”が付与されている場合、表示制御部２１４ａは、保存禁止フラグを”１”と読み取る。表示制御部２１４ａは、保存禁止フラグが立っていると判断し、例えば、ビューアプログラムを用いて共有データを表示する処理におけるデータを保存する処理を無効にすることで、共有先端末装置２０への共有データの保存を禁止する。

　保存禁止フラグ付与部１１８が、配信するデータの保存禁止ビットに、保存禁止フラグを付与しないで共有データを配信するよう制御する場合について説明する。この場合、データ共有サーバ機能部１１４は、保存禁止が付与されていない保存禁止フラグが”０”の共有データを共有先端末装置２０へ送信する。表示制御部２１４ａは、保存禁止フラグを”０”と読み取る。表示制御部２１４ａは、保存禁止フラグが立っていないと判断し、例えば、ビューアプログラムを用いて共有データを表示する処理におけるデータを保存する処理を有効にする。これにより、ユーザによるデータ保存操作に基づいて、共有先端末装置２０が共有データを記憶部２０３に保存する。

　第三の実施形態のステップＳ２０１やステップＳ８ａの処理は、第二の実施形態で行われるようにしてもよい。

＜第四の実施形態＞
　図８は第四の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。
　第四の実施形態による共有元端末装置１０は、図８で示すように、図２で示した共有元端末装置１０の各機能部に加え、自端末動作種別検知部（単に、検知部とも称する）１１７と、共有元通知部１１９の機能部を備える。制御部１０２が予め記憶部１０３に記憶しているアプリケーションプログラムを実行するとともに、共有元端末装置１０が自端末が共有元であると検知することにより、共有元端末装置１０が自端末動作種別検知部１１７と共有元通知部１１９の機能を有効にしてその機能部の機能による処理を行う。

　第四の実施形態による共有先端末装置２０は、図８で示すように、図２で示した共有先端末装置２０の各機能部に加え、自端末動作種別検知部２１７の機能部を備える。共有先端末装置２０は、制御部２０２が予め記憶部１０３に記憶しているアプリケーションプログラムを実行するとともに、共有先端末装置２０自端末が共有先であると検知することにより、自端末動作種別検知部２１７の機能を有効にしてその機能部の機能による処理を行う。

　共有元端末装置１０において、共有元通知部１１９は、自端末（共有元端末装置１０）が共有データの共有元であることを通知する共有元通知情報を共有先端末装置２０へ送信する機能部である。
　共有先端末装置２０において、自端末動作種別検知部（単に、検知部とも称する）２１７は、共有元通知情報を受信した場合には、自端末（共有先端末装置２０）が共有データの共有先であると検知する機能部である。

　図９は第四の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。
　次に図９を参照して第四の実施形態によるデータ共有システム５０の処理フローについて説明する。
　図９で示すデータ共有システムの処理フローは、図３で示したデータ共有システムの処理フローと相違点がある。具体的には、図９の処理フローでは、ステップＳ１の前に、図９で示すステップＳ３０１、およびステップＳ３０２の処理を行う。

　端末装置は、ユーザによる共有元端末装置１０として動作する指示入力の操作を受け付けると、共有元端末装置１０として動作する。具体的には、ユーザから指示入力に基づいて端末装置の自端末動作種別検知部１１７は、予め記憶部１０３に記憶しているアプリケーションプログラムが実行された後、共有元端末装置１０または共有先端末装置２０の各機能部のうち、図８に示す共有元端末装置１０の機能部のみの機能を有効と設定するための情報を、記憶部１０３に記録する。これにより端末装置は共有元端末装置１０として動作する。共有元通知部１１９は他の端末装置（共有先端末装置２０）に自端末（共有元端末装置１０）が共有元であることを通知する共有元通知情報を送信する（ステップＳ３０１）。
　他方、他の端末装置は共有先端末装置２０として動作する。具体的は、他の端末装置においても、同様に、アプリケーションプログラムを実行する。他の端末装置の自端末動作種別検知部２１７が、無線通信部２０１を介してその共有元通知情報を受信し、自端末（他の端末装置）が共有データの共有先であることを検知する。他の端末装置の自端末動作種別検知部２１７は、共有元端末装置１０または共有先端末装置２０の各機能部のうち、図８に示す共有先端末装置２０の機能部のみの機能を有効と設定するための情報を、記憶部２０３に記録する。これにより他の端末装置は共有先端末装置２０として動作する。

　第四の実施形態によるデータ共有システム５０の処理によれば、１つの端末装置が共有元端末装置１０として動作した場合には、他の端末装置は自動的に共有先端末装置２０として動作する。その結果、共有データを共有するグループの中で１つの端末装置のみが共有元端末装置１０として動作する。このため、データ配信の元となる共有元端末装置１０の１つと、共有データのデータ配信を受けるその他の１つまたは複数の共有先端末装置２０という簡易なネットワーク構成としてデータ共有システムが動作する。これにより、例えば共有元端末装置１０のユーザが共有データを独占的に管理することができるようになる。その結果、グループ内のみで閲覧させるような秘匿性の高い共有データの配信管理の配信を共有元端末装置１０のユーザの基準に統一することができる。

　第四の実施形態の処理を第二の実施形態や第三の実施形態の処理の中で行うようにしてもよい。

＜第五の実施形態＞
　図１０は第五の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。
　第五の実施形態による共有元端末装置１０は、図１０で示すように、図２で示した共有元端末装置１０の機能部に加え、さらに、共有元機能停止通知部１２０の機能を備える。
　共有元端末装置１０は、共有元端末装置１０の制御部１０２が予め記憶部１０３に記憶しているアプリケーションプログラムを実行するとともに、自端末が共有元であると検知することにより、共有元機能停止通知部１２０の機能を有効にしてその機能部の機能による処理を行う。

　第五の実施形態による共有先端末装置２０は、図１０で示すように、図２で示した共有先端末装置２０の機能部に加え、さらに、切替判定部２１８の機能を備える。制御部２０２が予め記憶部２０３に記憶しているアプリケーションプログラムを実行するとともに、共有先端末装置２０が自端末が共有先であると検知することにより、共有先端末装置２０が切替判定部２１８の機能を有効にしてその機能部の機能による処理を行う。

　共有元機能停止通知部（単に、停止通知部とも称する）１２０は、共有元端末装置１０が共有元端末装置としての機能を停止したことを検出した場合に、共有元端末装置としての機能停止を示す共有元機能停止情報（単に、機能停止情報とも称する）を共有先端末装置２０へ通知する機能部である。
　切替判定部２１８は、共有元機能停止情報を受信した場合に、自端末（共有先端末装置２０）を共有先端末装置として機能している状態から共有元端末装置として機能する状態に切り替えるか否かを判定する機能部である。

　図１１は第五の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。
　次に図１１を参照して第五の実施形態によるデータ共有システム５０の処理フローについて説明する。
　例えば、共有元端末装置１０のユーザが、何らかの理由により共有データを共有するグループの参加を取りやめたり、共有元となることを取りやめたりすることがある。この場合、ユーザ操作により、共有元端末装置１０の共有元機能停止通知部１２０は、共有元の機能停止を検出し、共有元端末装置としての機能を停止することを示す共有元機能停止情報を共有先端末装置２０へ通知する（ステップＳ４０１）。

　共有先端末装置２０の切替判定部２１８は、無線通信部２０１を介して受信した共有元機能停止情報を取得する。切替判定部２１８は、表示部２０４に共有元端末装置１０が機能停止した旨を表示し、ユーザに知らせる。ユーザが、共有先端末装置２０を共有元端末装置として機能する状態に切り替える場合、切替判定部２１８は、共有元端末装置へ切り替えるユーザ操作を表示制御部２１４から受け付ける。切替判定部２１８は、共有先端末装置２０が共有元端末装置として機能するように切り替わることを検出し、共有元端末装置としての各機能部の機能を有効にする。これにより、共有先端末装置２０が、共有元端末装置の機能部の機能による処理を行う。つまり共有先端末装置２０が、共有元端末装置１０として機能するようにと切り替わる（ステップＳ４０２）。共有先端末装置２０の何れのユーザも端末装置を共有元端末装置１０として機能するに切り替える操作を所定の時間内に行わない場合の一例について説明する。この場合には、複数の共有先端末装置２０が制御信号を送受信して、所定の処理により自動でそれらから１つの共有元端末装置１０を決定してもよい。

　以上の処理により、共有データを共有するグループの中で共有元端末装置が必ず１つ存在するデータ共有システムを構築することができる。

　第五の実施形態の処理を、第一，第二，第三，第四の実施形態の処理の中で行うようにしてもよい。

＜第六の実施形態＞
　図１２は第六の実施形態による共有元端末装置と共有先端末装置の機能ブロック図である。
　第六の実施形態による共有元端末装置１０は、図１２で示すように、図２で示した共有元端末装置１０の各機能部に加え、さらに、サーバ登録部１２１の機能部を備える。制御部１０２が予め記憶部１０３に記憶しているアプリケーションプログラムを実行するとともに、共有元端末装置１０が自端末が共有元であると検知することにより、サーバ登録部１２１の機能を有効にしてその機能部の機能による処理を行う。

　第六の実施形態による共有先端末装置２０は、図１２で示すように、図２で示した共有先端末装置２０と同様の構成である。
　共有元端末装置１０において、サーバ登録部１２１は、共有データをサーバに登録する機能部である。

　図１３は第六の実施形態によるデータ共有システムの処理フローを示す図である。
　次に図１３を参照して第六の実施形態によるデータ共有システム５０の処理フローについて説明する。
　なお、図１３で示すデータ共有システム５０の処理フローは、図３で示したデータ共有システム５０の処理フローにおけるステップＳ１～ステップＳ８を終了した後、またはそれらの処理の途中の所定の時点、またはステップＳ１の処理が開始される前に、自動、またはユーザの操作に基づいてステップＳ５０１の処理を行う。ステップＳ５０１の処理では、共有データをサーバ装置４０１に登録する。

　例えば、あるユーザが、パーティに参加を予定していたが、急な用事ができパーティに参加できなくなる場合がある。このような場合、パーティに不参加のユーザは共有データを入手していない。そこで、ある共有元端末装置１０を操作するユーザ（パーティに参加したユーザ）が、共有データを選択入力し、サーバ装置４０１にその選択した共有データを登録するユーザ操作をする。
　共有元端末装置１０のサーバ登録部１２１は、共有データの選択入力を検知し、サーバ装置４０１への登録を開始する。共有元端末装置１０のサーバ登録部１２１は、その共有データを、通信ネットワークＮを介して接続されたサーバ装置に共有データを登録（アップロード）する（ステップＳ５０１）。

　グループに参加することのできなかったユーザは、サーバ装置４０１に登録された共有データに端末装置を用いてアクセスしてもよい。この場合サーバ装置４０１のデータ共有サーバ機能部がウェブサーバの機能を用いて、共有データをその端末装置へ配信する。これにより、パーティに参加できなかった人やパーティに参加してもその場ではデータを取得しなかった人が共有データを取得することができる。

　サーバ装置４０１に登録されたデータを、サーバ装置４０１に接続する端末装置へのデータ保存が可能となるように制御しても、データ保存が不可能となるように制御してもよい。例えば、上述した第三の実施形態の保存禁止フラグ付与部１１８の機能を共有元端末装置１０が備えていてもよい。この場合、保存禁止フラグ付与部１１８が保存禁止フラグを設定し、保存禁止フラグとともに共有データをサーバ装置４０１に登録する。これにより、サーバ装置４０１から共有データを取得する端末装置に共有データの保存を許可することも、保存不可能とすることもできる。
　さらに、例えば、ある時間が経過すると削除される時限ファイルにして共有ファイルを公開してもよい。

　上述により説明したデータ共有システム５０では、共有元端末装置１０は常に１台であるが、共有元端末装置１０となる端末装置は任意の処理により決定してよい。例えば、以下のような処理により共有元端末装置１０となる端末装置を決定してもよい。すなわち、自動端末動作種別検知部１１７、２１７は、自端末が保持している共有データファイル数を検出する。最も多い共有データファイル数を検出した自動端末動作種別検知部１１７、２１７が、共有元端末装置１０または共有先端末装置２０の機能部のうち、共有元端末装置１０の機能部のみの機能を有効と設定するための情報を、記憶部２０３に記録する。その結果、最も多い共有データファイル数を保持している端末装置が共有元端末装置１０として動作する。

　他の例として、予め各端末装置に割り当てられた優先順位に基づいて、自動的に共有元端末装置１０として機能する端末装置を決定してもよい。例えば、各端末装置は、参加者の端末装置の優先順位とＭＡＣアドレスの対応関係のデータテーブルを予め保持している。データ共有システム５０を構成する際に、各端末装置の自動端末動作種別検知部１１７、２１がＭＡＣアドレスを交換する。最も高い優先順位に対応付けられたＭＡＣアドレスを有する端末装置の自動端末動作種別検知部１１７、２１７は、自端末が共有元端末装置１０として機能すると判断する。そのよう判断を行った自動端末動作種別検知部１１７、２１７が、共有元端末装置１０または共有先端末装置２０の機能部のうち、共有元端末装置１０の機能部のみの機能を有効と設定するための情報を、記憶部２０３に記録する。これにより最も高い優先順位を有する端末装置が共有元端末装置１０として動作する。

　また、例えば、キーとなる共有データを保持している端末装置が共有元端末装置１０として機能する端末装置であると自動的に決定するようにしてもよい。例えば、各端末装置の自動端末動作種別検知部１１７、２１７は、共有データの重要度を予め記憶している。データ共有システムを構成する際に、各端末装置の自動端末動作種別検知部１１７、２１７が、自端末で保持する共有データの重要度を交換する。自動端末動作種別検知部１１７、２１７は、自端末で記憶する共有データの重要度が最も高いと判定した場合、自端末が共有元端末装置１０として機能すると判断する。そのよう判断を行った自動端末動作種別検知部１１７、２１７が、共有元端末装置１０または共有先端末装置２０の機能部のうち、共有元端末装置１０の機能部のみの機能を有効と設定するための情報を、記憶部２０３に記録する。これにより最も高い優先順位を有する共有データを記憶する端末装置が共有元端末装置１０として動作する。

　上述により説明したデータ共有システム５０は、以下のような処理を行ってもよい。共有元端末装置１０のデータ共有サーバ機能部１１４は、共有先端末装置２０へ配信する共有データが所定量以上になった場合に共有元端末装置１０の機能の停止を開始すると判断する。その判断を制御部１０２に通知して、制御部１０２が共有元端末装置１０の機能を停止する。

　例えば、データ共有サーバ機能部１１４は、ファイル数、データサイズ、配信するすべてのデータ量などが所定量以上になった場合に共有元端末装置１０の機能の停止を開始すると判断する。データ共有サーバ機能部１１４がその判断を制御部１０２に通知する。その通知に応答して、制御部１０２が共有元端末装置１０の機能を停止する。このとき、共有元端末装置１０の機能を停止した端末装置は、制御部１０２によって再度共有元端末装置１０として起動してもよく、共有先端末装置２０として起動してもよい。
　こうすることで、共有元端末装置１０は、実行される時刻が不明な共有先端末装置２０のデータ取得が行われることを待つ必要がなくなる。

　また、上述により説明したデータ共有システム５０では、共有元端末装置１０のデータ共有サーバ機能部１１４は、共有先端末装置２０へ配信する共有データを優先順位にしたがって送信してもよい。

　例えば、共有データが配信される順位として各共有先端末装置２０に優先順位を付ける。共有元端末装置１０は、応募した共有先端末装置２０の中で高い優先順位を有している有先端末装置２０の順に共有データを配信する。別例としては、配信の優先順位として共有データに優先順位を付ける。共有元端末装置１０は、応募した共有先端末装置２０の中で高い優先順位が付された共有データを要求した共有先端末装置２０の順に共有データを配信する。
　こうすることで、共有元端末装置１０は、共有先端末装置２０からの重要性の高い要求の順に共有データを配信することができる。

　図１４は、表示制御部が表示部に出力する、すなわち表示部が表示する、表示画面の例を示す図である。
　図１４の上段は、第一の実施形態における表示画面５０１、５０２，５０３、５０４の例である。図１４の表示画面５０１は、第一の実施形態において端末装置がデータ共有システムのアプリケーションプログラムを起動した際に表示部１０４に表示される画面の例である。ここでユーザが表示画面５０１に表示されている共有元端末装置のアイコンを選択すると、端末装置は共有元端末装置１０として起動する。一方で、ユーザが表示画面５０１において共有先端末装置のアイコンを選択すると、端末装置は共有先端末装置２０として起動する。

　図１４の表示画面５０２は、第一の実施形態のステップＳ３の処理において表示部１０４に表示される画面の例である。表示画面５０２は、応募を行ったユーザ名のアイコン（ユーザＱ、ユーザＲ、ユーザＳ）を表示している。共有元端末装置のユーザＰは、表示画面５０２に表示されているアイコンを押下することにより実際に誰を許可するかを選択する。この表示画面５０２の例では、共有元端末装置１０のユーザＰは、応募に対して許可する端末装置としてユーザＱの端末装置とユーザＲの端末装置を選んでいる。

　図１４の表示画面５０３は、第一の実施形態のステップＳ４の処理において表示部１０４に表示される画面の例である。この表示画面５０３の例では、共有元端末装置１０のユーザＰは、共有データとして画像２を選択している。

　図１４の表示画面５０４は、第一の実施形態のステップＳ７の処理において表示部１０４に表示される画面の例である。ただし、この表示画面５０４は、第三の実施形態のステップＳ２０１の処理と第六の実施形態のステップＳ５０１の処理において表示される表示要素を含んでいる。この表示画面５０４では、共有元端末装置１０のユーザＰは、次のような設定を行っている。すなわち、共有データユーザＱの端末装置に対しては画像２の保存を許可している。ユーザＲの端末装置に対しては保存を許可していない。サーバ装置４０１に対しては保存を許可していない。

　図１４の下段は、第二の実施形態における表示画面６０１、６０２、６０３、６０４の例である。図１４の表示画面６０１は、第二の実施形態において端末装置がデータ共有システムのアプリケーションプログラムを起動した際に表示部２０４に表示される画面の例である。

　図１４の表示画面６０２は、第二の実施形態のステップＳ２の処理において表示部２０４に表示される画面の例である。ただし、この表示画面６０２は、第四の実施形態で述べたデータ共有システム５０が複数存在する場合に表示される表示要素を含んでいる。表示画面６０２は、募集を行っているユーザ名のアイコン（ユーザＱ、ユーザＺ）を表示している。共有先端末装置のユーザＱは、表示画面６０２を押下することによりどの募集に対して応募するかを選択する。この表示画面６０２の例では、共有先端末装置のユーザＱは、ユーザＰからの募集に対して応募している。
　図１４の表示画面６０３、６０４は、第二の実施形態のステップＳ１０１の処理において表示部２０４に表示される画面の例である。この表示画面６０３、６０４の例では、共有先端末装置２０のユーザＱは、共有データとして画像２を選択し、データの共有先端末装置２０としてユーザＲの端末装置を選択している。

　上述のデータ共有システムにおいては、共有元端末装置１０が、少なくとも無線通信部１０１（送信要求信号受信部）と、データ共有サーバ機能部１１４と、を備え、共有先端末装置２０が、少なくとも、送信要求部２１３と、無線通信部２０１（共有データ受信部）と、表示制御部２１４と、を備えるようにすればよい。

　以上、本発明の実施形態について説明した。上述の端末装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されていてもよい。このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、ＣＤ－ＲＯＭ、ＤＶＤ－ＲＯＭ、半導体メモリ等をいう。このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータがそのプログラムを実行するようにしても良い。

　上記プログラムは、前述した機能の一部を実現しても良い。
　上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるプログラム、いわゆる差分ファイル（差分プログラム）であっても良い。
　以上、実施形態を参照して本願発明を示し説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されない。当業者であれば、クレームによって画定される本願発明の範囲を逸脱しないで、構成や詳細に様々な変更をすることができることが理解されるであろう。

　この出願は、２０１２年８月２７日に出願された日本国特願２０１２－１８６２２０を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

　本発明は、データ共有システム、端末装置、データ共有方法、並びにそのプログラムに適用してもよい。

１０・・・共有元端末装置
２０、２０ａ、２０ｂ・・・共有先端末装置
５０・・・データ共有システム
１０１、２０１・・・無線通信部
１０２、２０２・・・制御部
１０３、２０３・・・記憶部
１０４、２０４・・・表示部
１１１・・・募集処理部
１１２、２１２・・・近距離通信設定部
１１３・・・送信要否確認部
１１４・・・データ共有サーバ機能部
１１５、２１４、２１４ａ・・・表示制御部
１１６・・・共有データ登録部
１１８・・・保存禁止フラグ付与部
１１７、２１７・・・自端末動作種別検知部
１１９・・・共有元通知部
１２０・・・共有元機能停止通知部
１２１・・・サーバ登録部
２１１・・・応募処理部
２１３・・・送信要求部
２１５・・・共有先通知部
２１６・・・共有データアップロード処理部
２１８・・・切替判定部
４０１、４０２・・・サーバ装置
Ｎ・・・通信ネットワーク

Claims (17)

1. 　共有元端末装置および少なくとも一つの共有先端末装置を含むデータ共有システムであって、
   　前記共有元端末装置は、
   　共有データの送信を要求する送信要求信号を前記共有先端末装置から受信する信号受信部と、
   　前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信するサーバ機能部と、
   　を備え、
   　前記共有先端末装置は、
   　前記共有元端末装置に前記送信要求信号を送信する送信要求部と、
   　前記共有元端末装置から配信される共有データを受信する共有データ受信部と、
   　前記共有データの保存を行わないよう制御すると共に前記共有データを表示部へ出力する表示制御部と、
   　を備える
   　データ共有システム。
2. 　前記共有先端末装置は、互いに相違する第一の共有先端末装置と第二の共有先端末装置とを含み、
   　前記第一の共有先端末装置は、
   　前記共有元端末装置に共有データをアップロードするアップロード処理部と、
   　前記第二の共有先端末装置を示す共有先通知情報を前記共有元端末装置へ送信する共有先通知部と、
   　を備え、
   　前記共有元端末装置は、
   　前記アップロードされた共有データを受信する共有データ受信部と、
   　前記受信された共有データを記憶部へ登録する共有データ登録部と、
   　前記受信された共有データの送信の要否を確認する確認情報を、前記共有先通知情報によって示される前記第二の共有先端末装置へ送信する確認部と、
   　をさらに備え、
   　前記信号受信部は、前記確認情報に応じて前記第二の共有先端末装置より送信された前記送信要求信号を受信し、
   　前記サーバ機能部は、前記送信要求信号の受信に応答して、前記受信された共有データを前記第二の共有先端末装置へ配信する
   　請求項１に記載のデータ共有システム。
3. 　前記共有元端末装置は、
   　データの保存禁止を示す保存禁止フラグを前記共有データに付与するフラグ付与部をさらに備え、
   　前記表示制御部は、
   　前記共有元端末装置から配信される共有データに前記保存禁止フラグが付与されていると判断した場合に、前記共有データの保存を行わないよう制御する
   　請求項１または請求項２に記載のデータ共有システム。
4. 　前記共有元端末装置は、
   　前記共有元端末装置が前記共有データの共有元であることを通知する共有元通知情報を前記共有先端末装置へ送信する共有元通知部をさらに備え、
   　前記共有先端末装置は、
   　前記共有元通知情報を受信し、前記共有元通知情報の受信に応答して、前記共有先端末装置が前記共有データの共有先であると判断する検知部をさらに備える
   　請求項１から請求項３の何れか一項に記載のデータ共有システム。
5. 　前記共有元端末装置は、
   　共有元としての機能停止を検出し、機能停止の検出に応答して共有元としての機能停止を示す機能停止情報を前記共有先端末装置へ通知する停止通知部をさらに備え、
   　前記共有先端末装置は、
   　前記機能停止情報を受信し、前記機能停止情報の受信に応答して、前記共有先端末装置を共有元として機能させるように切り替えるか否かを判定する切替判定部をさらに備える
   　請求項１から請求項４の何れか一項に記載のデータ共有システム。
6. 　前記共有元端末装置は、
   　前記共有データをサーバ装置に登録するサーバ登録部をさらに備える
   　請求項１から請求項５の何れか一項に記載のデータ共有システム。
7. 　前記サーバ機能部は、前記共有先端末装置へ配信する共有データの量が所定量以上になったと判断した場合に共有元としての機能の停止を開始すると判断する
   　請求項１から請求項６の何れか一項に記載のデータ共有システム。
8. 　前記サーバ機能部は、前記共有先端末装置へ配信する共有データを配信の優先順位にしたがって配信する
   　請求項１から請求項７の何れか一項に記載のデータ共有システム。
9. 　前記サーバ機能部は、ウェブサーバ機能により前記共有データを複製し、ウェブサーバ機能におけるデータ記憶領域に前記複製した共有データを記録し、前記送信要求信号の受信に応答して、前記記録した共有データを前記共有先端末装置へ配信する
   　請求項１に記載のデータ共有システム。
10. 　前記共有先端末装置は、前記表示制御部から出力された前記共有データを表示する表示部をさらに備え、
    　前記表示制御部は、前記表示部に表示されている共有データを保存する処理を無効にする
    　請求項１に記載のデータ共有システム。
11. 　共有データの送信の要否を確認する確認情報を少なくとも一つの共有先端末装置へ送信する確認部と、
    　前記共有データの送信を要求する送信要求信号を前記共有先端末装置から受信する信号受信部と、
    　前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信するサーバ機能部と、
    　を備える端末装置。
12. 　前記共有先端末装置に含まれる第一の共有先端末装置によってアップロードされた共有データを受信する共有データ受信部と、
    　前記受信された共有データを記憶部へ登録する共有データ登録部と、をさらに備え、
    　前記確認部が、前記受信された共有データの送信の要否を確認する確認情報を、前記共有先端末装置に含まれかつ前記第一の共有先端末装置とは相違する第二の共有先端末装置へ送信し、
    　前記信号受信部が、前記受信された共有データの送信を要求する送信要求信号を前記第二の共有先端末装置から受信し、
    　前記サーバ機能部が、前記送信要求信号の受信に応答して前記受信された共有データを前記第二の共有先端末装置へ配信する
    　請求項１１に記載の端末装置。
13. 　共有先端末装置から、共有元端末装置に共有データの送信を要求する送信要求信号を送信し、
    　前記共有先端末装置から送信された送信要求信号を受信し、
    　前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信し、
    　前記共有元端末装置よって配信された共有データを受信し、
    　前記受信された共有データの保存を行わないよう制御すると共に前記受信された共有データを表示部へ出力する
    　ことを含むデータ共有方法。
14. 　共有データの送信の要否を確認する確認情報を少なくとも一つの共有先端末装置へ送信し、
    　前記共有データの送信を要求する送信要求信号を前記共有先端末装置から受信し、
    　前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信する
    　ことを含むデータ共有方法。
15. 　前記共有先端末装置に含まれる第一の共有先端末装置から共有データを受信し、
    　前記受信された共有データを記憶部へ登録し、
    　前記受信された共有データの送信を要求する送信要否確認情報を、前記共有先端末装置に含まれかつ前記第一の共有先端末装置とは相違する第二の共有先端末装置へ送信し、
    　前記受信された共有データの送信を要求する送信要求信号を前記第二の共有先端末装置から受信する、ことをさらに含み、
    　前記共有データを配信することは、前記送信要求信号の受信に応答して前記受信された共有データを前記第二の共有先端末装置へ配信することを含む
    　請求項１４に記載のデータ共有方法。
16. 　共有データの送信の要否を確認する確認情報を少なくとも一つの共有先端末装置へ送信する確認部、
    　前記共有データの送信を要求する送信要求信号を前記共有先端末装置から受信する信号受信部、および
    　前記送信要求信号の受信に応答して、前記共有データを前記共有先端末装置へ配信するサーバ機能部、
    　として端末装置を機能させるためのプログラム。
17. 　前記共有先端末装置に含まれる第一の共有先端末装置から共有データを受信する共有データ受信部、および
    　前記受信された共有データを記憶部へ登録する共有データ登録部、として前記端末装置をさらに機能させ、
    　前記確認部が、前記受信された共有データの送信の要否を確認する確認情報を、前記共有先端末装置に含まれかつ前記第一の共有先端末装置とは相違する前記第二の共有先端末装置へ送信し、
    　前記信号受信部が、前記受信された共有データの送信を要求する送信要求信号を前記第二の共有先端末装置から受信し、
    　前記サーバ機能部が、前記送信要求信号の受信に応答して前記受信された共有データを前記第二の共有先端末装置へ配信する
    　請求項１６に記載のプログラム。

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