WO2014024490A1 - 昇温制御回路、及び電動装置 - Google Patents
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Abstract
二次電池(11)から供給される電力に基づき駆動するモータ(21)と、二次電池(11)からモータ(21)への電力供給を制御することによってモータ(21)の回転を制御するインバータ(23)とを備えた電動装置(1)における二次電池(11)の温度を上昇させるための昇温制御回路(24)は、インバータ(23)によって、モータ(21)が回転しない態様で二次電池(11)を放電させて二次電池(11)からモータ(21)へ電力を供給させることによって、二次電池(11)を自己発熱させる発熱処理を実行する発熱制御部(241)を備えた。
Description
本発明は、二次電池の温度を昇温させる制御を行う昇温制御回路、及びこの昇温制御回路を備えた電動装置に関する。
近年、ハイブリッド自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)や電気自動車(EV:Electric Vehicle)、電動工具、エレベータ、ビデオカメラ、扇風機等、種々の電動装置の電源として、二次電池が広く用いられている。
例えば、HEVでは、モータにより走行する場合には、二次電池からの放電電流によってモータを駆動し、二次電池を放電させる。一方、走行に必要な動力に対してエンジンからの出力が大きい場合には、余剰のエンジン出力で発電機を駆動して二次電池を充電させる。また、HEVやEVは、車両の制動や減速時には、モータを発電機として利用し、その回生電力によって二次電池を充電する。
ところで、二次電池は、充電時の温度によって劣化の程度が異なることが知られている。例えば、リチウムイオン二次電池の場合、低温環境化では負極のリチウムイオンの充電受け入れ性が低下する。すなわちリチウムイオン二次電池は、低温環境下では、負極表面に金属リチウムが析出し、さらに析出した金属リチウムが電解液等と反応して絶縁物を形成する。そうすると、このようにして形成された絶縁物によって、リチウムイオン二次電池の内部抵抗が増加し、充電受け入れ性が低下するという性質がある。そして、このような充電受け入れ性が低下した状態でリチウムイオン二次電池の充電を行うと、リチウムイオン二次電池の劣化が加速される。
そこで、低温時にヒータを用いて二次電池を加熱し、二次電池の温度を上昇させて充電することにより、二次電池の劣化を低減する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、二次電池を充放電させることによって、二次電池を自己発熱させることで、二次電池の温度を上昇させる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、ヒータを用いて二次電池を加熱する場合、ヒータのコストによりコストの増大を招くという不都合があった。また、低温時に二次電池を充放電させて自己発熱させる場合には、低温状態の二次電池を僅かながら充電することになるため、二次電池を劣化させるおそれがあるという不都合があった。低温時における二次電池の放電でも二次電池を劣化させるおそれはあるものの、放電よりも充電の方が、低温時に劣化が生じるおそれが顕著である。
本発明の目的は、コストの低減を図りつつ、低温時の充電により二次電池を劣化させるおそれを低減することができる昇温制御回路、及びこの昇温制御回路を備えた電動装置を提供することである。
本発明の一局面に係る昇温制御回路は、二次電池から供給される電力に基づき駆動するモータと、前記二次電池から前記モータへの電力供給を制御することによって前記モータの回転を制御するモータ駆動部とを備えた電動装置における前記二次電池の温度を上昇させるための昇温制御回路であって、前記モータ駆動部によって、前記モータが回転しない態様で前記二次電池を放電させて前記二次電池から前記モータへ電力を供給させることによって、前記二次電池を自己発熱させる発熱処理を実行する発熱制御部を備える。
また、本発明の一局面に係る電動装置は、上述の昇温制御回路と、前記二次電池と、前記モータと、前記モータ駆動部とを備える。
このような構成の昇温制御回路及び電動装置は、二次電池の自己発熱により二次電池を暖めることができるので、ヒータを用いる必要がなく、コストの低減を図ることができる。また、モータが回転しない態様で二次電池を放電させるので、二次電池を暖めるためにモータが回転してしまう不都合が生じない。また、二次電池を放電させて自己発熱させるので、低温時に二次電池を充電させる必要がない。その結果、低温時の充電により二次電池を劣化させるおそれを低減することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る電動装置の一例である電気自動車1の概略構成を示す説明図である。電気自動車1は、側面にフロントドアおよびリアドア等が設置される複数の乗降口2a,2bを具備する車室2が前輪車軸3と後輪車軸4との間に設けられている。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動装置の一例である電気自動車1の概略構成を示す説明図である。電気自動車1は、側面にフロントドアおよびリアドア等が設置される複数の乗降口2a,2bを具備する車室2が前輪車軸3と後輪車軸4との間に設けられている。
車室2内には、乗員用の前列シート7及び後列シート8がフロアパネル5上に、図略の脚部によって支持されて配置されている。すなわち、フロアパネル5の前部には、運転席シート7aおよび助手席シート7bからなる前列シート7が配置されるとともに、その後方側には、後列シート8が配置されている。また、前列シート7及び後列シート8には、それぞれシートクッション9(被加温部材の一例)と、シートバック10とが設けられている。
フロアパネル5と、前列シート7及び後列シート8との間には、二次電池11が配設されている。二次電池11は、例えば複数のセルが略矩形状の筐体12に収納されて、電池モジュールとして構成されている。各セルとしては、例えばリチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池等、種々の二次電池を用いることができる。二次電池11(の筐体12)は、フロアパネル5上で車室2の車幅方向にぎりぎりまで延び、かつ車室2の前後方向に前列シート7の前方端付近から後列シート8の後方端付近まで延びる略矩形状とされている。
二次電池11(の筐体12)の上面は、前列シート7及び後列シート8の下部で上方に突出し、シートクッション9の底面、すなわち前列シート7及び後列シート8の底面と接触するようにされている。これにより、二次電池11の熱が前列シート7及び後列シート8のシートクッション9に伝導するようにされている。
なお、二次電池11は、必ずしも筐体12に収納されている必要はなく、例えば複数のセルがラミネートフィルム等によって束ねられていてもよい。そして、セルの外表面が、(ラミネートフィルム等を間に挟んで)シートクッション9の底面に接触する構成であってもよい。
図2は、本発明の第1実施形態に係る電気自動車1の電気的構成の一例を示すブロック図である。図2に示す電気自動車1は、二次電池11、温度センサ13(温度検出部の一例)、インバータ23(モータ駆動部の一例)、モータ21、エンコーダ22(位置検出部の一例)、昇温制御回路24、及びアンテナ25を備えている。
二次電池11は、例えば、20セル並列接続された電池ブロックが、96個直列接続されて構成されている。これにより、二次電池11は、例えば300V~400V程度の電圧をインバータ23へ出力する。
なお、二次電池11は、必ずしも複数のセルが組み合わされた電池モジュールでなくてもよく、二次電池11は単セルであってもよい。
温度センサ13は、二次電池11の温度tを検出し、その温度tを示す信号を昇温制御回路24へ送信する。二次電池11と温度センサ13とは、例えば一体にされて電池パック14とされている。
なお、温度センサ13は、複数設けられていてもよい。また、二次電池11を複数の電池ブロックによって構成し、各電池ブロックの温度や電圧をモニターしたり、保護するための制御を行ったりする電池ECU(Electronic Control Unit)を、各電池ブロックにそれぞれ対応して備えてもよい。そして、各電池ECUが、各電池ブロックの温度を示す信号を、それぞれ昇温制御回路24へ送信してもよい。後述する発熱制御部241は、各電池ECUから受信した複数の温度情報のうち、例えば最も低い温度、あるいは平均値等を、二次電池11の温度tとして用いてもよい。
あるいは、各電池ECUによって得られた各電池ブロックの温度情報を統合し、例えば複数の温度情報のうち最も低い温度、あるいは平均値等を二次電池11の温度tとして、この温度tを示す信号を昇温制御回路24へ送信する統合ECUを備えてもよい。
モータ21は、前輪車軸3又は後輪車軸4を駆動する。モータ21は、例えば磁石式同期電動機である。図3は、図2に示すモータ21の構成を概略的に示す説明図である。図3に示すモータ21は、磁石式の回転子211と、回転磁界を生じさせるためのコイル212u,212v,212wとを備えている。コイル212u,212v,212wは、回転子211の周囲に120°間隔で配設されている。
モータ21には、エンコーダ22が接続されている。エンコーダ22は、例えばアブソリュートエンコーダである。エンコーダ22は、回転子211の回転位置を検出し、その回転位置を示す信号を昇温制御回路24へ出力する。
なお、エンコーダ22(位置検出部の一例)は、パルスエンコーダであってもよい。そして、回転子211が予め設定された基準位置に位置したときに基準信号を出力する基準位置センサを備え、昇温制御回路24が、基準位置センサから基準信号が出力された後、パルスエンコーダから出力されたパルス数に基づいて、回転子211の回転位置を取得する構成としてもよい。
また、位置検出部としてエンコーダを備える例に限らない。位置検出部は、回転子211の回転位置を検出できればよく、その検出方法は限定されない。
インバータ23は、二次電池11からモータ21への電力供給を制御することによって、モータ21の回転を制御するモータ駆動部の一例である。インバータ23とモータ21との間には、U相、V相、W相の配線が接続されている。なお、インバータ23とモータ21との間に、さらに中性線が接続されていてもよい。
インバータ23は、二次電池11からの放電電流に基づいて、コイル212uに流れるU相の電流Iu、コイル212vに流れるV相の電流Iv、及びコイル212wに流れるW相の電流Iwを生成する。そして、インバータ23は、U相、V相、W相の配線を介して電流Iu,Iv,Iwを、それぞれコイル212u,212v,212wへ供給する。
インバータ23は、昇温制御回路24からの制御信号に応じて、電流Iu,Iv,Iwの電流値及び極性(流れる方向)を調節可能にされている。以下、電流の流れる方向は電流値の極性(+、-)によって表されるものとし、電流値は、電流の大きさ及び電流の流れる方向を示すものとする。
昇温制御回路24は、例えばECU(Electronic Control Unit)として構成されている。昇温制御回路24は、例えば、所定の演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)、所定の制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、計時部242、無線通信部243、及びこれらの周辺回路等を備えて構成されている。
昇温制御回路24は、例えばROMに記憶された制御プログラムを実行することによって、発熱制御部241を構成する。
そして、例えばROMには、回転子211の回転位置と、その回転位置において、コイル212u,212v,212wで生じる磁界により回転子211に生じる回転トルクが実質的にゼロになる電流Iu,Iv,Iwの電流値の比率Iur,Ivr,Iwrとを対応づけるルックアップテーブルである電流比率テーブル244が記憶されている。
図4は、電流比率テーブル244に記憶されている比率Iur,Ivr,Iwrを説明するための説明図である。図4に示す例では、回転子211のN極とS極の磁極を結ぶ方向(以下、回転子211の磁極方向と称する)の延長線上にコイル212uが位置している。この回転位置を、回転位置0°とする。
この状態では、コイル212uによって生じる磁界が回転子211に作用する力Puのベクトルは、回転子211の磁極方向と一致する。従って、コイル212uに流れる電流Iuは、回転子211を回転させるトルクを生じない。
一方、コイル212v,212wは、回転子211の磁極方向を中心にして、互いに対称の位置に位置している。そのため、回転位置0°では、電流Ivと電流Iwとを等しくすれば、すなわちIv:Iw=Ivr:Iwr=1:1とすれば、コイル212v,212wから生み出される磁界は、回転子211を回転させる力を生じない。
従って、回転位置0°では、電流Ivと電流Iwとを等しくすれば、すなわちIv:Iw=Ivr:Iwr=1:1とすれば、回転子211に生じる回転トルクが実質的にゼロとなり、モータ21を回転させずにコイル212u,212v,212wに電流を流して二次電池11を放電させることができる。なお、回転トルクが実質的にゼロとは、誤差や、あるいは回転子211の回転を開始させるために必要な始動トルクに満たない微小なトルクは、実質的にゼロとみなす意味である。
同様に、例えば図5に示すような回転位置に回転子211が位置するときは、コイル212u,212v,212wに流れる電流Iu,Iv,Iwに応じてコイル212u,212v,212wから生み出される磁界によって、回転子211を回転させる回転トルクTw(q軸)が生じる。
従って、電流Iu,Iv,Iwの比率を適宜設定することによって、回転子211に生じる回転トルクを実質的にゼロにして、モータ21を回転させずにコイル212u,212v,212wに電流を流して二次電池11を放電させることができる。
このように、モータ21を回転させずにコイル212u,212v,212wに電流を流すことができる比率Iur,Ivr,Iwrが、回転子211の回転位置に応じて例えば予め計算により、あるいは実験的に求められて、予め電流比率テーブル244に記憶されている。
また、例えばROMには、上昇させようとする温度と、二次電池11をその温度、予め設定された目標時間Tmで上昇させるために必要な二次電池11の放電電流値Idとを対応づけるルックアップテーブルである放電電流値テーブル245が、予め、例えば計算により、あるいは実験的に求められて、記憶されている。
目標時間Tmは、例えば20セル並列接続した構成で40A放電で二次電池11の温度を10℃上昇させることを想定して例えば120分(2h)としてもよく、あるいは二次電池11の温度を3℃上昇させることを想定して例えば36分としてもよく、適宜設定すればよい。
無線通信部243には、アンテナ25が接続されている。無線通信部243は、例えば携帯電話事業者が運営する無線基地局を介してユーザの携帯電話機と通信可能な無線通信回路である。
計時部242は、例えばRTC(Real Time Clock)を用いて構成されている。計時部242は、現在時刻を計時する。
発熱制御部241は、エンコーダ22によって検出された回転位置において、コイル212u,212v,212wで生じる磁界により回転子211に生じる回転トルクが実質的にゼロになるように、コイル212u,212v,212wに供給する電流Iu,Iv,Iwの電流値をインバータ23によって調節させる。
これにより、発熱制御部241は、モータ21を回転させることなく二次電池11を放電させる。二次電池11は、放電することによって、内部抵抗で電力が消費されて自己発熱する。
次に、上述のように構成された電気自動車1の動作について説明する。図6は、図2に示す昇温制御回路24の動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下のフローチャートにおいて、同一の動作には同一のステップ番号を付してその説明を省略する。
まず、発熱制御部241は、無線通信部243によって、二次電池11を暖める発熱処理の実行を指示する発熱実行指示が受信されたか否かを確認する(ステップS1)。そして、発熱実行指示が受信されていなければ(ステップS1でNO)、発熱制御部241はステップS2へ移行して現在時刻を確認する。一方、発熱実行指示が受信されていれば(ステップS1でYES)、発熱制御部241は二次電池11の温度tを確認するべくステップS3へ移行する。
ステップS2において、発熱制御部241は、計時部242によって計時された現在時刻と設定時間とを比較する(ステップS2)。設定時間は、例えば図略の操作スイッチを用いてユーザが発熱処理の実行を開始したい時刻を設定時間として設定してもよく、例えばユーザが携帯電話機を用いて発熱処理の実行を開始したい時刻を設定時間として無線通信部243へ送信してもよい。
そして、現在時刻と設定時間とが一致しなければ(ステップS2でNO)、発熱制御部241は再びステップS1へ移行し、現在時刻と設定時間とが一致すれば(ステップS2でYES)、発熱制御部241はステップS3へ移行する。
ステップS3において、発熱制御部241は、温度センサ13によって検出された温度tと、低温温度tLとを比較する(ステップS3)。低温温度tLは、二次電池11を使用(充放電)するのに適した温度範囲の下限値として予め設定された温度である。低温温度tLに満たない温度で二次電池11を使用すると、二次電池11の劣化を招くおそれがある。低温温度tLは、例えば0℃である。
そして、温度tが低温温度tL以上であれば(ステップS3でNO)、発熱処理を実行する必要がないから、昇温制御回路24は処理を終了し、以後、図略の車両ECUによって、モータ21の駆動制御が実行される。そして、モータ21の駆動制御に伴い、二次電池11が放電したり、モータ21の回生電流が二次電池11に充電されたりする。
一方、温度tが低温温度tLに満たなければ(ステップS3でYES)、発熱制御部241は、発熱処理(ステップS9)を実行するべくステップS4へ移行する。
以上、ステップS2の処理により、例えばユーザが、電気自動車1の使用を予定している時刻より前の時刻を設定時間として予め設定しておくことで、ユーザが電気自動車1を使用する前に二次電池11を暖めておくことができる。例えば、ユーザが毎朝8時に電気自動車1を使用する場合、例えば目標時間Tmが1時間であれば、設定時間を予め7時に設定しておけばよい。
なお、例えばユーザは電気自動車1を使用したい時刻を設定し、発熱制御部241は、ユーザの設定した時刻から目標時間Tmを減算した時刻を、設定時間として取得するようにしてもよい。また、計時部242は、RTCに限らない。計時部242は、タイマであってもよい。この場合、ユーザは、発熱処理の実行を開始したい時刻や電気自動車1の使用を予定している時刻までの相対的な時間を設定するようにしてもよい。
また、ステップS1の処理により、事前に電気自動車1の使用を予定していなかったときに電気自動車1を使用する必要が生じた場合であっても、ユーザは、例えば携帯電話機を用いて発熱処理の実行を指示する操作を行うことによって、発熱処理の実行を開始させることができるから、ユーザの利便性を向上することができる。
なお、発熱制御部241は、無線通信部243によって二次電池11を暖める発熱処理の実行を指示する発熱実行指示が受信され、かつ、現在時刻と設定時間とが一致した場合に、ステップS3へ移行する構成としてもよい。
また、発熱制御部241は、ステップS1,S2を実行せず、温度tが低温温度tLに満たないとき(ステップS3でYES)、発熱制御部241は、常に発熱処理を実行する構成としてもよい。この場合、二次電池11を常時使用に適した温度に維持することが可能となる。
ステップS4において、エンコーダ22は、モータ21の回転子211の回転位置を検出し、その回転位置を示す信号を発熱制御部241へ出力する(ステップS4)。
次に、発熱制御部241は、電流比率テーブル244を参照し、エンコーダ22から得られた回転子211の回転位置と対応づけられた比率Iur,Ivr,Iwrを取得する(ステップS5)。
次に、発熱制御部241は、低温温度tLから、温度センサ13によって検出された温度tを減算し、目標上昇温度tgを算出する(ステップS6)。目標上昇温度tgは、二次電池11の温度を、現在の温度tから低温温度tLにするために必要な上昇温度を示している。
次に、発熱制御部241は、放電電流値テーブル245を参照し、目標上昇温度tgと対応づけられた電流値を放電電流値Idとして取得する(ステップS7)。この場合、放電電流値Idは、放電に伴う二次電池11の自己発熱によって、二次電池11の温度tを目標時間Tm内で目標上昇温度tg上昇させることができる二次電池11の放電電流値を意味している。
次に、発熱制御部241は、放電電流値Idを、Iur:Ivr:Iwrの比率に分配することによって、指示電流値Iuc,Ivc,Iwcを算出する(ステップS8)。そして、発熱制御部241は、発熱処理を実行するべくインバータ23へ制御信号を出力し、インバータ23から指示電流値Iuc,Ivc,Iwcの電流を、コイル212u,212v,212wへ供給させる(ステップS9)。
これにより、インバータ23からコイル212u,212v,212wへ、指示電流値Iuc,Ivc,Iwcの電流が供給され、二次電池11が放電電流値Idの電流を、インバータ23へ放電する。その結果、二次電池11の内部抵抗に電流が流れて二次電池11が自己発熱するので、二次電池11の温度が上昇する。
このとき、発熱処理においては二次電池11を充電させないから、低温時の充電による二次電池11の劣化が生じない。
次に、発熱制御部241は、温度センサ13によって検出された温度tと、低温温度tLとを比較する(ステップS10)。そして、温度tが低温温度tLに満たなければ(ステップS10でNO)、発熱制御部241は、発熱処理(ステップS9)を継続し、二次電池11の温度を上昇させる。一方、温度tが低温温度tL以上になれば(ステップS10でYES)、二次電池11は充放電しても劣化しない、あるいは劣化の程度が軽微な状態になっているから、発熱制御部241は、インバータ23からのコイル212u,212v,212wへの電流供給を停止させ(ステップS11)、発熱処理を終了する。
以後、図略の車両ECUによって、モータ21の駆動制御が実行される。そして、モータ21の駆動制御に伴い、二次電池11が放電したり、モータ21の回生電流が二次電池11に充電されたりする。
以上、ステップS1~S11の処理により、低温時の充電により二次電池11を劣化させるおそれを低減することができる。また、二次電池11を加熱するためのヒータを用いる場合と比べてコストを低減することができる。
また、ステップS6,S7によれば、発熱処理(ステップS9)を実行する際に、二次電池11の温度tが低いほど、インバータ23からモータ21へ供給させる電流の大きさが増大する。その結果、発熱処理開始前の二次電池11の温度に関わらず、二次電池11の温度を低温温度tL以上にするために必要な時間を、略一定にすることが可能となる。特に、ステップS6,S7によれば、目標時間Tm内で、二次電池11の温度を低温温度tL以上にすることが可能となる。
また、二次電池11の上面は、前列シート7及び後列シート8のシートクッション9と接しているので、発熱処理による二次電池11の温度上昇に伴い、シートクッション9を暖めることができる。これにより、ユーザの利便性を向上できる。
従って、二次電池11を自己発熱させた電力は、同時にシートクッション9を暖める用途にも利用されることとなる結果、二次電池11を自己発熱させるための電力を有効利用することが可能となる。
なお、電動装置は電気自動車に限らず、被加温部材も座席(シートバック10)に限らない。また、ステップS5において、電流比率テーブル244に基づいて比率Iur,Ivr,Iwrを取得する例を示したが、電流比率テーブル244を用いることなく比率Iur,Ivr,Iwrを算出してもよく、あるいは比率Iur,Ivr,Iwrを求めることなく直接指示電流値Iuc,Ivc,Iwcを算出してもよい。
また、ステップS7において、放電電流値テーブル245に基づいて放電電流値Idを取得する例を示したが、放電電流値テーブル245を用いることなく放電電流値Idを算出してもよく、あるいは放電電流値Idを求めることなく直接指示電流値Iuc,Ivc,Iwcを算出してもよい。
また、ステップS5,S6を実行せず、放電電流値Idを、予め設定する構成としてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る電気自動車1a及び昇温制御回路24aについて説明する。電気自動車1aは、電気自動車1と同様、図1で示される。図7は、本発明の第2実施形態に係る昇温制御回路24aの電気的構成の一例を示すブロック図である。
次に、本発明の第2実施形態に係る電気自動車1a及び昇温制御回路24aについて説明する。電気自動車1aは、電気自動車1と同様、図1で示される。図7は、本発明の第2実施形態に係る昇温制御回路24aの電気的構成の一例を示すブロック図である。
図7に示す電気自動車1aと図2に示す電気自動車1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図7に示す電気自動車1aは、エンコーダ22を備えない。また、昇温制御回路24aは、昇温制御回路24とは、電流比率テーブル244を備えない点、及び発熱制御部241aの動作が異なる。
その他の構成は図2に示す電気自動車1と同様であるのでその説明を省略し、以下本実施形態の特徴的な点について説明する。
発熱制御部241aは、インバータ23によって、モータ21が応答可能な周波数より高い周波数の交流電流を、電流Iu,Iv,Iwとしてモータ21へ供給させることによって、モータ21を回転させることなく二次電池11を放電させる。
モータ21の回転子211には、慣性が働くため、一定の周波数を超える周波数の電流がコイル212u,212v,212wに流れた場合、回転子211は回転せず、すなわちモータ21は応答できない。このように、モータ21が応答可能な周波数より高い周波数が、周波数fとして、例えば実験的に、あるいは理論的に求められて予め設定されている。
図8は、図7に示す昇温制御回路24aの動作の一例を示すフローチャートである。まず、発熱制御部241aによって、図6のステップS1~S3,S6,S7と同様の動作が実行される。次に、発熱制御部241aは、放電電流値Idを例えば三等分して、指示電流値Iuc,Ivc,Iwcを算出する(ステップS21)。
次に、発熱制御部241aは、発熱処理を実行するべくインバータ23へ制御信号を出力し、インバータ23から指示電流値Iuc,Ivc,Iwc、かつ周波数fの電流を、コイル212u,212v,212wへ供給させる(ステップS22)。以下、図6と同様、ステップS10、S11が実行される。
以上、ステップS21,S22の処理によって、モータ21を回転させることなく二次電池11を放電させて発熱させることができるので、図2に示す電気自動車1と同様の効果が得られる。また、エンコーダ22が不要となるのでコストを低減することが容易である。
また、モータ21は、磁石式同期電動機でなくてもよい。例えば、誘導機であってもよく、直流モータであってもよく、モータの種類には限定されない。
なお、例えば図9に示すように、発熱制御部241aは、ステップS22の代わりにステップS31、S32、及びS9の処理を実行してもよい。回転子211の慣性や回転子211の回転に伴い生じる回転摩擦力に抗して、回転子211の回転を開始させる始動トルクを、コイル212u,212v,212wによって生じさせる電流値が、始動電流値Ius,Ivs,Iwsとして予め設定されている。
また、始動電流値Ius,Ivs,Iwsに満たない電流値、すなわち始動トルク以上のトルクをコイル212u,212v,212wによって生じさせない電流値が、不始動電流値Iun,Ivn,Iwnとして予め設定されている。
そして、発熱制御部241aは、ステップS21において指示電流値Iuc,Ivc,Iwcを算出した後、指示電流値Iuc,Ivc,Iwcが始動電流値Ius,Ivs,Iws以上か否か、より正確には、指示電流値Iuc,Ivc,Iwcにより生じる回転トルクが、始動電流値Ius,Ivs,Iwsにより生じる始動トルク以上か否かを確認する(ステップS31)。
そして、発熱制御部241aは、指示電流値Iuc,Ivc,Iwcが始動電流値Ius,Ivs,Iws未満であれば(ステップS31でNO)、ステップS33へ移行する一方、指示電流値Iuc,Ivc,Iwcが始動電流値Ius,Ivs,Iws以上であれば(ステップS31でYES)、発熱制御部241aは、指示電流値Iuc,Ivc,Iwcを始動電流値Ius,Ivs,Iws未満に制限するべくステップS32へ移行する。
ステップS32において、発熱制御部241aは、指示電流値Iuc,Ivc,Iwcを、不始動電流値Iun,Ivn,Iwnにする(ステップS32)。以下、発熱制御部241aは、図6と同様、ステップS9~S11を実行する。
以上、ステップS31,S32,S9の処理によって、モータ21を回転させることなく二次電池11を放電させて発熱させることができるので、図8に示す処理と同様の効果が得られる。また、ステップS6,S7,S31によれば、発熱処理(ステップS9)を実行する際に、モータ21を回転させない範囲内で、二次電池11の温度tが低いほど、インバータ23からモータ21へ供給させる電流の大きさが増大する。その結果、発熱処理開始前の二次電池11の温度に関わらず、二次電池11の温度を低温温度tL以上にするために必要な時間を、略一定に近づけることが可能となる。
なお、発熱制御部241は、図6に示すステップS1~S11を実行する第1モードと、図8に示すステップS1~S11を実行する第2モードと、図9に示すステップS1~S11を実行する第3モードとを有していてもよい。発熱制御部241は、例えばユーザの操作指示や、種々の状況に応じて、第1~第3モードのうちいずれかを実行する構成としてもよい。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明の一局面に係る昇温制御回路は、二次電池から供給される電力に基づき駆動するモータと、前記二次電池から前記モータへの電力供給を制御することによって前記モータの回転を制御するモータ駆動部とを備えた電動装置における前記二次電池の温度を上昇させるための昇温制御回路であって、前記モータ駆動部によって、前記モータが回転しない態様で前記二次電池を放電させて前記二次電池から前記モータへ電力を供給させることによって、前記二次電池を自己発熱させる発熱処理を実行する発熱制御部を備える。
この構成によれば、二次電池の自己発熱により二次電池を暖めることができるので、ヒータを用いる必要がなく、コストの低減を図ることができる。また、モータが回転しない態様で二次電池を放電させるので、二次電池を暖めるためにモータが回転してしまう不都合が生じない。また、二次電池を放電させて自己発熱させるので、低温時に二次電池を充電させる必要がない。その結果、低温時の充電により二次電池を劣化させるおそれを低減することができる。
また、前記モータは、磁石式の回転子と、回転磁界を生じさせるための複数のコイルとを備え、前記電動装置は、前記モータの回転子の回転位置を検出する位置検出部をさらに備え、前記モータが回転しない態様は、前記位置検出部によって検出された回転位置において前記複数のコイルで生じる磁界により前記回転子に生じる回転トルクが実質的にゼロになる前記磁界を前記複数のコイルに生じさせる電流を、前記モータ駆動部によって前記各コイルに供給させる態様を含むことが好ましい。
この構成によれば、発熱制御部は、位置検出部によって検出された、回転子の現在の回転位置において、複数のコイルで生じる磁界により回転子に生じる回転トルクが実質的にゼロになる磁界を複数のコイルに生じさせる電流を、モータ駆動部によって各コイルに供給させることによって、モータが回転しない態様で二次電池を放電させることができる。
また、前記モータが回転しない態様は、前記モータ駆動部によって、前記二次電池の放電電流に基づいて、前記モータが応答可能な周波数より高い周波数の交流電流を前記モータへ供給させる態様を含むことが好ましい。
この構成によれば、発熱制御部は、モータ駆動部によって、二次電池の放電電流に基づいて、モータが応答可能な周波数より高い周波数の交流電流をモータへ供給させることによって、モータが回転しない態様で二次電池を放電させることができる。
また、前記モータが回転しない態様は、前記モータ駆動部によって、前記モータの始動トルクを生じさせる始動電流値に満たない電流を、前記二次電池の放電電流に基づいて前記モータへ供給させる態様を含むことが好ましい。
この構成によれば、発熱制御部は、モータ駆動部から、モータの始動トルクを生じさせる始動電流値に満たない電流を、二次電池の放電電流に基づいてモータへ供給させることによって、モータが回転しない態様で二次電池を放電させることができる。
また、前記電動装置は、前記二次電池に関する温度を検出する温度検出部をさらに備え、前記発熱制御部は、前記温度検出部により検出された温度が、予め設定された低温温度に満たない場合、前記発熱処理を実行することが好ましい。
この構成によれば、温度検出部により検出された温度が予め設定された低温温度に満たず、従ってこのまま二次電池が充電されると二次電池が劣化するおそれがある場合に、発熱処理が実行されるので、不必要に発熱処理を実行して無駄な電力を消費するおそれが低減される。
また、前記発熱制御部は、前記発熱処理を実行する際に、前記温度検出部により検出された温度が低いほど、前記モータ駆動部によって前記モータへ供給させる電流の大きさを増大させることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の温度が低いほど、すなわち充電による劣化を低減するために上昇させる必要のある温度差が大きいほど、二次電池の放電電流が増大されて、発熱量が増大される。その結果、二次電池の温度に関わらず、発熱処理の実行時間を一定に近づけることが可能となる。
また、時間を計時する計時部をさらに備え、前記発熱制御部は、前記計時部により計時された時間が、所定の設定時間になったとき、前記発熱処理を実行することが好ましい。
この構成によれば、所定の設定時間を適宜設定することにより、二次電池を使用する前に予め二次電池を発熱処理により暖めて、劣化が生じにくくしておくことが容易となる。
また、携帯電話機と通信可能な無線通信部をさらに備え、前記発熱制御部は、前記無線通信部によって、前記発熱処理の実行指示が受信されたとき、前記発熱処理を実行するようにしてもよい。
この構成によれば、ユーザは、携帯電話機を用いて昇温制御回路に発熱処理の実行を開始させることができるので、ユーザの利便性が向上する。
また、本発明の一局面に係る電動装置は、上述の昇温制御回路と、前記二次電池と、前記モータと、前記モータ駆動部とを備える。
この構成によれば、電動装置において、上述の昇温制御回路と同様の効果が得られる。
また、加温されることが望ましい被加温部材をさらに備え、前記被加温部材は、前記二次電池と熱伝導可能に接触して配設されていることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の自己発熱に伴って、被加温部材を暖めることができるので、自己発熱に伴う消費電力を有効に活用することが可能となる。
また、前記被加温部材は、座席であり、前記二次電池は、前記座席の底部に接触して配設されていることが好ましい。
この構成によれば、二次電池の自己発熱に伴って、座席を暖めることができるので、自己発熱に伴う消費電力を有効に活用できると共に、ユーザの利便性が向上する。
本発明は、ハイブリッド自動車や電気自動車、電動工具、エレベータ、ビデオカメラ、扇風機等、種々の電動装置の電源として用いられる二次電池を暖めるための昇温制御回路、及び電動装置として有用である。
Claims (11)
- 二次電池から供給される電力に基づき駆動するモータと、前記二次電池から前記モータへの電力供給を制御することによって前記モータの回転を制御するモータ駆動部とを備えた電動装置における前記二次電池の温度を上昇させるための昇温制御回路であって、
前記モータ駆動部によって、前記モータが回転しない態様で前記二次電池を放電させて前記二次電池から前記モータへ電力を供給させることによって、前記二次電池を自己発熱させる発熱処理を実行する発熱制御部を備えた昇温制御回路。 - 前記モータは、
磁石式の回転子と、回転磁界を生じさせるための複数のコイルとを備え、
前記電動装置は、
前記モータの回転子の回転位置を検出する位置検出部をさらに備え、
前記モータが回転しない態様は、
前記位置検出部によって検出された回転位置において前記複数のコイルで生じる磁界により前記回転子に生じる回転トルクが実質的にゼロになる前記磁界を前記複数のコイルに生じさせる電流を、前記モータ駆動部によって前記各コイルに供給させる態様を含む請求項1記載の昇温制御回路。 - 前記モータが回転しない態様は、
前記モータ駆動部によって、前記二次電池の放電電流に基づいて、前記モータが応答可能な周波数より高い周波数の交流電流を前記モータへ供給させる態様を含む請求項1又は2に記載の昇温制御回路。 - 前記モータが回転しない態様は、
前記モータ駆動部によって、前記モータの始動トルクを生じさせる始動電流値に満たない電流を、前記二次電池の放電電流に基づいて前記モータへ供給させる態様を含む請求項1~3のいずれか1項に記載の昇温制御回路。 - 前記電動装置は、
前記二次電池に関する温度を検出する温度検出部をさらに備え、
前記発熱制御部は、
前記温度検出部により検出された温度が、予め設定された低温温度に満たない場合、前記発熱処理を実行する請求項1~4のいずれか1項に記載の昇温制御回路。 - 前記発熱制御部は、
前記発熱処理を実行する際に、前記温度検出部により検出された温度が低いほど、前記モータ駆動部によって前記モータへ供給させる電流の大きさを増大させる請求項5記載の昇温制御回路。 - 時間を計時する計時部をさらに備え、
前記発熱制御部は、前記計時部により計時された時間が、所定の設定時間になったとき、前記発熱処理を実行する請求項1~6のいずれか1項に記載の昇温制御回路。 - 携帯電話機と通信可能な無線通信部をさらに備え、
前記発熱制御部は、前記無線通信部によって前記発熱処理の実行指示が受信されたとき、前記発熱処理を実行する請求項1~7のいずれか1項に記載の昇温制御回路。 - 請求項1~8のいずれか1項に記載の昇温制御回路と、
前記二次電池と、
前記モータと、
前記モータ駆動部とを備えた電動装置。 - 加温されることが望ましい被加温部材をさらに備え、
前記被加温部材は、前記二次電池と熱伝導可能に接触して配設されている請求項9記載の電動装置。 - 前記被加温部材は、座席であり、
前記二次電池は、
前記座席の底部に接触して配設されている請求項10記載の電動装置。
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