WO2013141359A1 - 電動歯ブラシ - Google Patents

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Abstract

 口腔内での歯磨き操作性を確保しつつヘッド部を確実に振動させることができ、しかも、小型化及び軽量化を実現し得て、携帯性を向上することができ、且つ、経済的である電動歯ブラシを提供する。本発明の電動歯ブラシ(10)は、ヘッド部(13)、ネック部(12)、操作部(11)からなる電動歯ブラシであって、ヘッド部底面側にはコイン型振動モータ(17)、ヘッド部上面側には着脱自在の植毛プレート(22)を有するヘッド部(13)と、操作部(11)には電池とスイッチ部を収容し、前記電池からの給電によって作動する前記振動モータにより、歯ブラシが振動することを特徴とする。

Description

電動歯ブラシ
 本発明は、携帯性に優れた電動歯ブラシに関する。
 本願は、2012年3月23日に、日本に出願された特願2012-068043号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 近年、家庭内だけでなく、勤務先や旅行先といった外出先でも歯磨きを行うことが多くなっている。このため、歯ブラシには携帯性が求められるが、電動歯ブラシの場合、全体が大型化するため、携帯性に劣るという問題が生じていた。
 電動歯ブラシとしては、複数のブラシが植毛されたヘッド部が回転する回転式と、複数のブラシが植毛されたヘッド部が振動する振動式とが知られている。振動式は、モータの出力軸に設けられた偏芯錘によってブラシ全体を振動させる構成であり、構成部品が少ないため、回転式に比べて電動歯ブラシ全体を小型化できる。
 振動式の電動歯ブラシとしては、たとえば、図6に示す電動歯ブラシ1が挙げられる。
 電動歯ブラシ1は、使用者が握持操作する操作部2と、操作部2に装着されたネック部3と、ネック部3の先端に設けられたヘッド部4と、を備えている。
 操作部2の内部には、たとえば、単4電池等の電源5と、電源5から電源供給によって駆動するモータ6と、モータ6の出力軸6aに装着された偏芯錘7と、モータ6の駆動をON/OFFするスイッチ8等を備えている。モータ6及び偏芯錘7は、ネック部3を介してヘッド部4に振動を付与する振動発生機構を構成している。
 ネック部3とヘッド部4とは、一体化され、ネック部3を操作部2に対して着脱可能とされている。
 このように、電動歯ブラシにあっては、操作部に、少なくともモータ等の電動機や電池等の電源等を装備しなければならないことから、小型化の面で未だ満足できるものではなく、携帯するには不便であるという問題が生じていた。
 そこで、小型で携帯性に優れた電動歯ブラシを提供するため、種々の提案がなされている。例えば、ブラシが植設されたヘッド部とネック部とが一体の2本の歯ブラシ体を、駆動部等を備えた操作部から取り外した状態で、その2本の歯ブラシ体と操作部とを一緒に一つのケースに収納したもの(特許文献1)、操作部に装着された歯ブラシ体を筒状の歯ブラシケースで覆うもの(特許文献2)、モータをネック部の根元側に配置して小型化を図ったもの(特許文献3,4)、などが代表的に挙げられる。
 あるいは、ヘッド部にいわゆるリニアモータを埋設した電動歯ブラシ(特許文献5、6)や、交換部に駆動部、ブラシ部を含む電動歯ブラシ(特許文献7)が提案されている。
特開平8-80220号公報 特許第4681079号公報 特開2003-93415号公報 特許第4748267号公報 特開2009-106355号公報 特開2009-45202号公報 特開2011-143057号公報
 しかしながら、例えば、2本の歯ブラシ体と操作部とを一緒に一つのケースに収納した特許文献1に記載されたものにあっては、使用時には歯ブラシ体を操作部の駆動軸に装着し、不使用時には駆動軸から歯ブラシ体を取り外さないとならず、その着脱作業が煩わしいという問題が生じていた。しかも、勤め先のような限られた狭いスペースの洗面所等では、歯磨き作業を行っている間、他の1本の歯ブラシ体を収納したケースの置き場に困るといった問題も生じていた。
 操作部に装着された歯ブラシ体を筒状の歯ブラシケースで覆う特許文献2にあっては、具体的な寸法関係が明示されていないため、実際の大きさは推測になるが、少なくとも、その全体のサイズは携帯性を考慮していない家庭用と略同じサイズとなり、携帯性に特化した構成とはなっていないものであった。
 モータをネック部の根元側に配置して小型化を図った特許文献3,4にあっては、ネック部の根元側が極端に太くなり、ネック部の先端側の長さをある程度確保しないと歯ブラシ作業の作業性が阻害されるという問題が生じる。しかも、特許文献3に開示された技術のように、ブラシ体と一体のネック部の内部にモータを固着させた場合、歯ブラシ体の消耗により交換時期となった際には、モータを含むネック部全体を交換しないとならないため、コストが高騰してしまうという問題が生じていた。
 また、ヘッド部にいわゆる駆動部(リニアモータ)を埋設した特許文献5にあっては、リニアモータの小型化が困難であり、ヘッド部が大きくなったり重たくなったりして使用性が損なわれる。加えて、リニアモータでは、ブラシの毛に対し、その延在方向の振動を与えるのみであり、良好な清掃効果が得られにくい。さらに、リニアモータは、消費電力が大きいため、電源を頻繁に交換するか、又は電源を大きくする必要がある。電源を大きくすると、操作部の小型化を図れない。
 さらに、ヘッド部に駆動部(リニアモータ)を搭載した特許文献6において、ブラシ取替え時にはリニアモータを備えたヘッド部ごと交換する必要があり、経済的ではない。
 また、ヘッド部に駆動部(リニアモータ)を搭載した特許文献7において、リニアモータを含む支持体を中空のヘッド部内に挿入できる仕様にすることで、ヘッド部、モータ仕様を自由にカスタマイズできるようにした電動歯ブラシである。しかし、偏心分銅付きモータを含む支持体を中空のブラシヘッド部に挿入することでブラシ部が薄肉になり、強度に不安が残る。強度確保のために肉厚にすることもできるが、ネック部が太くなり口腔内操作性が劣る。
 その他、振動式の電動歯ブラシを小型化する手段としては、ネック部を短くする、電池を小さいもの(ボタン電池等)にする、といった方法が挙げられる。しかし、単にネック部を短くすると、ヘッド部を奥歯まで到達させるには、太い操作部まで口の中に入れることとなり、操作性が損なわれる。また、操作部を短くするために電池をボタン電池等の小さいものにすると、モータのトルク不足が生じたり、電池を頻繁に交換したり、充電を頻繁にする等の問題が生じる。
 そこで、本発明は、駆動部(コイン型振動モータ)をヘッド部に搭載し、植毛部(植毛プレート、刷毛)のみを交換可能なカセット式にすることで、駆動部を捨てる必要がなく、かつネック部の強度を確保しつつ、口腔内操作性に優れる電動歯ブラシを提供することを目的とする。また、使用性を損なうことなく、小型で携帯性に優れ、確実に振動をヘッド部に与えることができる電動歯ブラシを提供することを目的とする。
 上記課題を解決するため、本発明の電動歯ブラシの第1の態様は、
 [1]ヘッド部、ネック部、及び操作部からなる電動歯ブラシであって、前記ヘッド部の底面側にはコイン型振動モータを、前記ヘッド部の上面側には着脱自在の植毛プレートを有し、前記操作部には電池とスイッチ部を収容し、前記電池からの給電によって作動する前記コイン型振動モータにより、歯ブラシが振動することを特徴とする。
 このような構成の電動歯ブラシによれば、口腔内での歯磨き操作性を確保しつつヘッド部を確実に振動させることができ、しかも、小型化及び軽量化を実現し得て、携帯性を向上することができ、且つ、経済的である。
 また、本発明の電動歯ブラシの第2の態様は、
 [2]ネック部に振動を遮断する部材を介在させることを特徴とする[1]に記載の電動歯ブラシである。
 このような構成の電動歯ブラシによれば、操作部に伝わる振動を緩和することができ、操作部を握持した使用者の手に振動が伝わる不快感を軽減することができる。
 さらに、本発明の電動歯ブラシの第3の態様は、
 [3]スライド式/繰り出し式/折りたたみ式/キャップ付け替え式の方法で使用時にはハンドルが延びる機構を備えた[1]に記載の電動歯ブラシである。
 このような構成の電動歯ブラシによれば、使用時の操作性を確保しつつ、不使用時のコンパクト化をより一層向上することができる。
 さらに、本発明の電動歯ブラシの第4の態様は、
 [4]前記コイン型振動モータ上面に振動伝達部を備えた[1]記載の電動歯ブラシである。
 このような構成の電動歯ブラシによれば、振動数を増幅させることや、振動の方向性を特異的に定めること、さらには振幅を変化させることができ、口腔内の清掃性を向上することができる。振動数を増幅させるものとしては例えば、繊維強化プラスチックなどの繊維の配向性をコイン型モータの振動方向と合わせたものがある。また、振動の方向性を制御するものとしては繊維強化プラスチックなどの繊維の配向性を一定の方向に合わせることで、その繊維方向と平行方向への振動を増幅させ、垂直方向への振動を減衰するようなものがある。さらに、重さを与えることで振幅を変化させることもできる。
 本発明の電動歯ブラシは、駆動部(コイン型振動モータ)をヘッド部に搭載し、植毛部(植毛プレート、刷毛)のみを交換可能なカセット式にすることで、駆動部を捨てる必要がなく、かつネック部の強度を確保しつつ、口腔内操作性に優れる。また、使用性を損なうことなく、小型で携帯性に優れ、確実に振動をヘッド部に与えることができる。
本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシを示し、電動歯ブラシの断面図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシを示し、電動歯ブラシ要部の背面図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシを示し、電動歯ブラシヘッド部断面図の変形例の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシを示し、電動歯ブラシヘッド部断面図の変形例の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシを示し、電動歯ブラシヘッド部断面図の変形例の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシを示し、電動歯ブラシヘッド部断面図の変形例の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシを示し、電動歯ブラシヘッド部断面図の変形例の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシの変形例1を示し、非使用時の電動歯ブラシの断面図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシの変形例1を示し、使用時の電動歯ブラシの断面図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシの変形例2を示し、非使用時の電動歯ブラシの側面図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシの変形例2を示し、使用時の電動歯ブラシの側面図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシの変形例3を示し、非使用時の電動歯ブラシの側面図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシの変形例3を示し、使用時の電動歯ブラシの側面図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシの変形例4を示し、非使用時の電動歯ブラシの側面図である。 本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシの変形例4を示し、使用時の電動歯ブラシの側面図である。 従来の電動歯ブラシの説明図である。
 次に、本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシについて、図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の電動歯ブラシにおける好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。また、以下に示す実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下に示す実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
 図1A~Gは本発明の一実施形態に係る電動歯ブラシを示し、図1Aは電動歯ブラシの断面図、図1Bは要部の背面図、図1C~Gはヘッド部断面図の変形例の拡大図である。
 図1Cは、ヘッド部13dに振動伝達部90を、例えば公知のインサート成形法によって振動モータ17と直に接するように、かつ、植毛プレート22をブラシ21側に押し圧するように凸状に突出させて設ける。その後で、ヘッド部13eを接着する。振動伝達部90とモータ17が接しているので振動モータの振動を効率よく伝達できる。また、ヘッド部13dと植毛プレート22の嵌合強度を確実にできる。
 図1Dは、ヘッド部13dに振動伝達部90を、例えば公知のインサート成形法によって振動モータ17と直に接するように設け、振動伝達部90は、ヘッド部13dからブラシ21側へ突出しないように設置する。振動伝達部90とモータ17が接しているので振動モータの振動を効率よく伝達できる。
 図1C及び図1Dの場合、振動伝達部90を公知のインサート成形法によって振動モータ17と接するように設ける他、振動伝達部90を公知のインサート成形法によってヘッド部13dを成形した後、振動モータ17をヘッド部13eとで各凹部に収容して接着しても良い。また、この場合、振動モータ17を含むヘッド部13eを公知のインサート成形法によって成形した後に、振動伝達部90を含むヘッド部13dと接着しても良い。
 図1Eは、ヘッド部13dとヘッド部13eで振動モータ17を挟み込んで、水分が浸入しないように接着する。ヘッド部13dには予め振動伝達部90を、例えば公知のインサート成形法によって設けることもできる。その時に、振動伝達部90を植毛プレート22をブラシ21側に押し圧するように凸状に突出させて設けることで、振動モータの振動を効率よく伝達し、ヘッド部13dと植毛プレート22の嵌合強度を確実にできる。
 図1Fは、ヘッド部13dとヘッド部13eで振動モータ17を挟み込んで、水分が浸入しないように接着する。ヘッド部13dには予め振動伝達部90を、例えば公知のインサート成形法によって設けることもでき、振動伝達部90は、ヘッド部13dからブラシ21側へ突出しないように設置する。振動伝達部90とモータ17が近接しているので振動モータの振動を効率よく伝達できる。
 図1Gは、ヘッド部13dとヘッド部13eで振動モータ17を挟み込んで、水分が浸入しないように接着する。その際、振動モータ17のヘッド部13d側において、植毛プレート22をブラシ21側に押し圧するように突出状に凸状部(振動伝達部に相当する)を設けることで、振動モータの振動を効率よく伝達し、ヘッド部13dと植毛プレート22の嵌合強度を確実にできる。
 図1A~Gに示すように、電動歯ブラシ10は、使用者が握持操作する操作部11と、操作部11に装着されたネック部12と、ネック部12の先端に設けられたヘッド部13と、を備えている。
 操作部11は、樹脂製の円筒状の取っ手14と、この取っ手14の内部に設けられている電池、例えば、交換式の単4型(単3型、単5型等でも良い)又は充電式の電池である電源15と、電源15の駆動を操作するスイッチ部16と、を備えている。なお、電源15に充電式電池を用いた場合には、公知の充電部が後端に設けられる。したがって、従来技術で説明したような、操作部11に電動モータや偏芯錘(伝達機構を含む)を設けない構成としていることから、操作部11の小型化(直径の短径化及び長さの短縮化)に貢献することができ、携帯性を向上することが可能となる。この際、操作部11は、詳細には図示しないが、例えば、取っ手14を軸線方向に沿って相対的にスライド変位可能な内外二層構造とし、その外側を延長部として操作部11の後端に向けてスライド変位させることで操作部11の長さを可変することができる。また、その延長部にスイッチ部16を連携させることも可能であり、取っ手14の長/短間の可変操作と同時にスイッチをON/OFFさせることができる。操作部11の材質は、一般に電動歯ブラシに使用される材料、例えばABS樹脂等が用いられるが、それらに限定されない。
 ネック部12は、取っ手14と同じ材料で、先端側、すなわち、ヘッド部13に向けて先細りに形成されている。この際、先細りを取っ手14の直径の中心と同軸とするか変位させるかは任意である。また、材質や色合いを取っ手14と異ならせても良い。
 ネック部12の先端にはヘッド部13が形成されており、そのヘッド部の底面側にはコイン型の振動モータ(以下、単に振動モータということがある)17が設けられている。さらに、ネック部12の内部には、電源15と振動モータ17とを電気的に接続する配線18,19が配策されている。この配線18,19は、配線コードでも良いしネック部12を射出形成する際にインサート成形したプレート状のものでも良いし、これらを併用したものでも良い。すなわち、電源15から振動モータ17への給電を確保することができれば、その構造は特に限定されるものではない。したがって、ネック部12は、例えば、配線コードが貫通する筒状の中空体であっても良いし、少なくともヘッド部13の先細り部分を中実体(非中空体)としてもよい。また、ネック部12そのものを弾性体で形成してネック部12の全体を振動吸収部と兼用しても良い。本実施形態においては、ネック部12の中途部には、振動吸収体20が介在され、これによりネック部12が分割形成されている。したがって、この振動吸収体20よりも取っ手14側(根元側)のネック部12aは中空体から構成されて配線18,19にコードを用い、振動吸収体20よりもヘッド部13側(先端側)のネック部12bは中実体から構成されて配線18,19はインサート成形としている。
 振動吸収体20は、振動モータ17の振動をネック部12と操作部11との間で、少なくとも操作部11に伝達し難くする振動吸収性を備えているものであれば、特に限定されるものではない。ネック部12は、振動吸収体20から根元側のネック部12aに唾液等が入り込まないように、防水性が確保されている。また、電源15からネック部12の内部を経由して振動モータ17に接続される配線18,19はこの振動吸収体20を貫通しているが、適宜接点構造を採用して電気的な接続関係は確保されている。本実施の形態においては、振動吸収体20は、エラストマー(例えば、オレフィン系やスチレン系)やシリコン(シリコンゴムを含む)等が用いられている。
 ヘッド部13は二つの部分からなり、一方の植毛プレートが形成されたヘッド部の上面側を構成する部分をヘッド部13d、他方のヘッド部の底面側を構成する部分をヘッド部13eとする。上面側とは、ヘッド部のブラシが植設された側の方向を指し、底面側とは、ヘッド部のベース部(13a)側の方向のことを指す。
 ヘッド部13dの上面側、すなわち、ヘッド部13dの植毛プレート22に面する側には植毛プレート22と嵌合する凸部13bが形成される。凸部13bと対面する植毛プレート22厚さは、1.5mm以上3.0mm以下、好ましくは2.0mm以上2.5mm以下である。
 ヘッド部13eには振動モータ17が配置される凹部13cが形成され、ヘッド部13dにも対応する位置に凹部が形成されて振動モータ17を収納、固定し、各ヘッド部13dおよび13eを、例えば超音波接着などにより水密に密着して一体化している。植毛プレート22が嵌め込まれるヘッド部13dの凸部13bは振動モータが配置されている周りを取り巻くように形成されている。さらに振動伝達部90はヘッド部13dに備えられ、ヘッド部13dの凸部13bに配置されている。
 振動伝達部90は図1C及び図1Dに示すように、例えば公知のインサート成形法によって振動モータ17と接することもできる。また、図1E及び図1Fに示すように例えば公知のインサート成形法によって13dに設け、振動モータ17と振動伝達部90が接しない様に配置することもできる。さらに、図1Gに示すように植毛プレート22をブラシ21側に押し圧するように凸状部を設けることで振動伝達部とする場合もある。
 図1C及び図1Dの場合、振動伝達部90と振動モータ17を含むヘッド部13dを成形後、ヘッド部13eを接着する。振動伝達部90とモータ17が接するので振動モータの振動を効率よく伝達することができる。
 或は、振動伝達部90を公知のインサート成形法によってヘッド部13dを成形した後、振動モータ17をヘッド部13eとで各凹部に収容して接着しても良い。
 また、この場合、振動モータ17を含むヘッド部13eを公知のインサート成形法によって成形した後に、振動伝達部90を含むヘッド部13dと接着しても良い。
 図1E及び図1Fの場合、振動伝達部90を含むヘッド部13dとヘッド部13eで振動モータ17を挟み込んで、水分が浸入しないように接着する。
 図1Gの場合、ヘッド部13dとヘッド部13eで振動モータを挟み込んで、水分が浸入しないように接着する。
 図1C、図1Eにおいて振動伝達部90を植毛プレート22をブラシ側に押し圧するように凸状に設けることもでき、この場合、ヘッド部13dと植毛プレート22の勘合強度を確実にできる。
 植毛プレート22には、適宜の硬さや太さの歯磨き用のブラシ21が植毛されている。植毛プレート22の材質は、植毛強度の確保ができるよう、強度の高いPOM、PBT、PTT等が好ましく用いられる。尚、植毛プレート22とブラシ21を植毛部という。
 植毛プレート22は、スライド式で固定しても、アンダーカットで固定してもよい。
 ヘッド部13の材質は、一般に電動歯ブラシに使用される材料、例えばPOM樹脂等が用いられるが、それらに限定されない。
 植毛プレートに植毛される刷毛の材質は特に限定しないが、例えば、ポリアミド(例:6-12ナイロン、6-10ナイロン)、ポリエステル(例:ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例:ポリプロピレン)、エラストマー(例:オレフィン系、スチレン系)などの合成樹脂材料を用いることができる。
 また、刷毛の毛先形状については、毛先を丸めたもの、毛先に向かうに従って徐々に外径が細くなるテーパー状のもの、さらに、ヘラ状、球状、先割れ状などの形状とすることができる。
 刷毛の毛丈は、大人用で8mm以上13mm以下、子供用で6mm以上9mm以下とすることが好ましく、選択された刷毛の直径が小さければ口腔内の使用性や使用感の点から刷毛の毛丈も短くなることが好ましい。また、使用感や、刷掃感、清掃効果、耐久性など考慮して、太さの異なる複数本の刷毛を任意に組み合わせて用いてもよい。また、毛先のプロファイルについては何ら制限されるものはない。
 スイッチ部16は、操作部11の後端に設けた公知の回転式のほか、操作部11の側面に設けた公知のスライド式でも良い。なお、スライド式とした場合には不測にスライドが変位してONにならないようにロック機構を設けることも可能である。
 振動モータ17は、いわゆる偏芯モータであり、例えば、コイン型の容器内に駆動部と駆動部の回転軸に設けられた半円形の回転子とが備えられ、回転軸を回転させた際に振動モータ17の重心が偏ることで全体が振動するものが挙げられる。振動モータ17は、例えば、厚み1.5mm以上3.0mm以下、好ましくは2.0mm以上2.5mm以下、直径φ8.0mm以上12.0mm以下、好ましくはφ10mm以上12mm以下、程度のものが用いられる。
 このような振動モータ17を用いることで、電動歯ブラシ10をコンパクトかつ軽量なものにでき、使用性を向上できる。加えて、振動モータ17は、ブラシ21をその径方向に振動できるため、ブラシ21の可動領域を大きくして、歯磨き効果をより高められる。
 さらに、振動モータ17は、リニアモータ等に比べて消費電力が小さいため、単3~5型の小さい電池1本で十分に駆動でき、かつ頻繁に交換する必要がない。このため、操作部をコンパクト化するのに好適である。
 なお、振動モータ17には、例えば、その振動数を7500rpm/min以上20000rpm/min以下に確保することができれば、その大きさは上述したものよりも小さくても良い。
 振動伝達部90は、ヘッド部13dに備えられ、ヘッド部13dの凸部13bに配置される。
 振動伝達部90は図1C及び図1Dに示すように、例えば公知のインサート成形法によって振動モータ17と接することもできるし、図1E及び図1Fに示すように例えば公知のインサート成形法によって振動モータ17と接せず13dに設けることもできる。また、図1Gに示すように植毛プレート22をブラシ21側に押し圧するように凸状部を設けることで振動伝達部とする場合もある。
 振動伝達部90では、振動数を増幅させることや、振動の方向性を特異的に定めること、さらには振幅を変化させることができるものでもよく、植毛プレート22とヘッド部の勘合部分の振動ロスを減少するためにヘッド部13dの振動モータ17の配置部位置の上部にブラシ21方向に向けて突出した凸部をヘッド部13dと一体に設けた構造として勘合状態を確実にし、振動ロスを減少するようにしても良い。振動数の増幅、または振動の方向性を制御できるもの、さらには振幅を変化できるものであれば、特にその材質には限定されない。
 また、振動モータ17は、図1Bに示すように、ヘッド部13の幅(例えば、8.5mm以上13.0mm以下)よりも小径なものを用い、ヘッド部13からはみ出さないようにするのが好ましい。
 市販の振動モータ17としては、例えば、LE10E0H(φ10mm、厚み2.0mm、質量=約1g、回転数9000rpm、レキシンジャパン株式会社製)等が挙げられる。
 振動モータ17は、ヘッド部13に嵌め込み又は埋め込みすることによって、その振動を伝達機構等を介することなく直接ヘッド部13を振動させることができる。したがって、口腔内の歯磨き操作を行う際には、その振動が直接伝わるため、確実に振動による歯磨き効果を確保することができる。また、振動を直接伝達することにより、適用する振動モータ17の小型化や回転数の少ない安価なものを用いることができる。なお、振動モータ17は、使用時には口腔内にあることから、超音波接着による密閉構造や、パッキン等による防水性の確保、振動モータ17の外表面に防水コーティング処理を施す、インサート成形、溶着等の公知の手段を用いて防水性又は密閉性を確保するのが好ましい。
 ヘッド部13dとヘッド部13eは振動モータ17を内蔵するように貼り合わせることで、振動モータ17の露出を防ぐことができる。そのヘッド部13eには振動モータ17が配置される凹部13cが形成され、ヘッド部13dにも対応する位置に凹部が形成されて振動モータ17を収納、固定する。各ヘッド部13dおよびヘッド部13eは、例えば超音波接着などにより水密に密着して一体化している。ヘッド部13dおよびヘッド部13eの材質は、振動に耐えうるよう、強度の高いPOM、PBT、PP等が好ましく用いられる。
 振動モータ17の固定の仕方としては、モータのがたつきをなくす為に、隙間を埋める為の弾性材料を用いることができる。また、振動モータ17を固定する為の、凸部が数か所存在していてもよい。
 前記弾性材料としては、シリコーンゴム、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、中でもシリコーンゴムがこのましい。
 ところで、上記実施の形態においては、ヘッド部13の底面側に振動モータ17を配置することにより、操作部11及びネック部12のコンパクト化を実現し、操作部11の小径化のみならず、その長さも短くすることができた。ただし、使用時には利用者が把持操作するための長さが短くなってしまうため、以下の実施例に示すような仕様とした。
(実施例1)
 ヘッド部にコイン型振動モータを有する上記形態の電動歯ブラシを用いる。
 図2A及びBは、電動歯ブラシの操作性やコンパクト化を向上するための変形例1を示し、図2Aは非使用時の電動歯ブラシの断面図、図2Bは使用時の電動歯ブラシの断面図である。なお、図2A及びBにおいて、上記実施の形態と同一の構成には一部の図示を省略するとともに、同一の符号を付してその説明を省略する。
 図2A及びBに示すように、操作部11の後端にインロー方式で着脱可能な有底円筒形状のキャップ24を延長部として設け、不使用時にはキャップ24を操作部11の先端側に嵌め込むことでヘッド部13とネック部12とを覆うことができ、使用時には操作部11の後端側にキャップ24を嵌め込むことで操作部11の長さを延長することができる。即ち、本実施形態の延長部は、不使用時にはネック部12とヘッド部13とを覆った状態で操作部11の先端側と係合し、使用時には操作部11の後端側と係合するキャップ24とされている。このような構成の電動歯ブラシによれば、不使用時にはヘッド部のブラシの衛生を確保し得て、使用時には置き場を考慮することなく操作部の一部として利用することができる。
 なお、ネック部12の先細りは、キャップ24による操作部11への嵌め込みとカバー機能とを考慮すると、操作部11の中心よりも一方側(ヘッド部の裏面側)に変位している。
 ここで、延長部は、電動歯ブラシ10としての全長が、不使用時、すなわち、図2Aの形態において110mm以上150mm以下の長さとすれば、例えば、女性が外出時に持ち運ぶ化粧ポーチ等にも容易に入れ易くすることができる。また、延長部は、電動歯ブラシ10としての全長が、使用時において、すなわち、図2Bの形態において、170mm以上180mm以下とすることができれば、操作性を確保することができる。このとき、キャップ24と操作部11のラップ代D4は5mm以上50mm以下とする。
 したがって、キャップ24を延長部として用いた場合、操作部11の先端側及び後端側とのキャップ24とのラップ代D1は5mm以上10mm以下、キャップ24の全長D2は65mm以上80mm以下、ネック部12とヘッド部13とを合わせた長さD3はキャップ24の長さD2とラップ代D1とを考慮したうえで60mm以上70mm以下程度とすれば、操作部11の長さを50mm以上70mm以下で確保することができ、電源15(単5型電池:長さ30.2mm、単4型電池:長さ44.5mm、単3型電池:長さ50.5mm)及びスイッチ部16の収納スペースは容易に確保することができる。
(実施例2)
 ヘッド部にコイン型振動モータを有する上記形態の電動歯ブラシを用いる。
 図3A及びBは、このようなコンパクト化を向上するための変形例2を示し、図3Aは非使用時の電動歯ブラシの側面図、図3Bは使用時の電動歯ブラシの側面図である。なお、図3A及びBにおいて、上記実施の形態と同一の構成には一部の図示を省略するとともに、同一の符号を付してその説明を省略する。
 図3A及びBに示すように、操作部31は、上述した操作部11よりも長くされ、不使用時、すなわち、図3Aの形態において、ネック部12及びヘッド部13が隠れる長さ120mm以上155mm以下とされている。また、操作部31は、電源15よりも先端側にネック部12とヘッド部13とが収納可能となっており、根元側のネック部12aには、電源15の先端側が収納可能な空間部12cが形成されている。さらに、操作部31には、ネック部12をヘッド部13と一体に操作部31から出没させることができるように、スライド操作用のノブ32が設けられている。使用時、すなわち図3Bの形態において、170mm以上180mm以下とすることができれば、操作部31は、使用時に歯磨き操作がし易い長さを確保するとともに、不使用時にはネック部12とヘッド部13とを収納してコンパクト化に貢献することができる。このとき、操作部31とネック部12のラップ代D5は5mm以上50mm以下とする。
(実施例3)
 ヘッド部にコイン型振動モータを有する上記形態の電動歯ブラシを用いる。
 図4A及びBは、このようなコンパクト化を向上するための変形例3を示し、図4Aは不使用時の電動歯ブラシの側面図、図4Bは使用時の電動歯ブラシの側面図である。なお、図4A及びBにおいて、上記実施の形態と同一の構成には一部の図示を省略するとともに、同一の符号を付してその説明を省略する。
 図4A及びBに示すように、操作部41は、上述した操作部11よりも長くされ、不使用時において、すなわち、図4Aの形態において、ネック部12及びヘッド部13が隠れる長さ65mm以上80mm以下とされている。また、操作部41は、電源15よりも先端側にネック部12とヘッド部13とが収納可能となっており、根元側のネック部12aには、電源15の先端側が収納可能な空間部12cが形成されている。さらに、操作部41は、ネック部12をヘッド部13と一体に操作部41から突出することができるように、基端側操作部43と先端側操作部42とで分割され、その間にはネック部12をヘッド部13と一体に操作部41から出没させることができるように、回転操作用のノブ44が設けられている。この場合の出没機構としては、例えば、ネック部12を基端側操作部43に対し相対回転しないように支持するとともにネック部12と先端側操作部42とを螺旋溝、螺旋突条で係合させ、基端側操作部43を把持固定した上で先端側操作部42及びノブ44を回転させることによって上記の出没が可能となる。使用時、すなわち図4Bの形態において、170mm以上180mm以下とすることができれば、操作部41は、使用時に歯磨き操作がし易い長さを確保するとともに、不使用時にはネック部12とヘッド部13とを収納してコンパクト化に貢献することができる。このとき、操作部41とネック部12のラップ代D6は5mm以上50mm以下とする。
(実施例4)
 ヘッド部にコイン型振動モータを有する上記形態の電動歯ブラシを用いる。
 図5A及びBは、このようなコンパクト化を向上するための変形例4を示し、図5Aは不使用時の電動歯ブラシの側面図、図5Bは使用時の電動歯ブラシの側面図である。なお、図5A及びBにおいて、上記実施の形態と同一の構成には一部の図示を省略するとともに、同一の符号を付してその説明を省略する。
 図5A及びBに示すように、操作部51は、上述した操作部11よりも長くされ、不使用時において、すなわち図5Aの形態において、ネック部12及びヘッド部13をピン52を中心として折り畳むことにより、これらが隠れる長さ100mm以上120mm以下とされている。また、操作部51は、電源15及びスイッチ部16を配置するとともにネック部12とヘッド部13とが収納可能となるように断面略U字状に形成されている。また、使用時、すなわち図5Bの形態において、170mm以上180mm以下とすることができれば、操作部51は、使用時に歯磨き操作がし易い長さを確保するとともに、不使用時にはネック部12とヘッド部13とを収納してコンパクト化に貢献することができる。
 このように、本発明の電動歯ブラシ10にあっては、ヘッド部、ネック部、及び操作部からなる電動歯ブラシであって、前記ヘッド部の底面側にはコイン型振動モータを、前記ヘッド部の上面側には着脱自在の植毛プレートを有し、前記操作部には電池とスイッチ部を収容し、前記電池からの給電によって作動する前記コイン型振動モータにより、歯ブラシが振動することを特徴とする。このような構成の電動歯ブラシによれば、口腔内での歯磨き操作性を確保しつつヘッド部を確実に振動させることができ、しかも、小型化及び軽量化を実現し得て、携帯性を向上することができ、且つ、経済的である。
 加えて、コイン型の振動モータを採用しているため、ブラシ21を前記コイン型振動モータの径方向に振動させて、歯磨き効果を高められる。
 さらにコイン型の振動モータは、消費電力が小さいため、単3~5型の小さい電池1本で十分に駆動でき、かつ頻繁に交換する必要がない。
 また、本発明の電動歯ブラシ10にあっては、ヘッド部13と操作部との間に振動モータ17の駆動に伴う振動が操作部11に伝達することを緩和する振動吸収体20と、を備えていることにより、操作部11に伝わる振動を緩和することができ、操作部11を握持した使用者の手に振動が伝わる不快感を軽減することができる。
 さらに、本発明の電動歯ブラシ10にあっては、操作部11の全長が不使用時には短くかつ使用時には長くなる延長部(例えば、キャップ24)を備えていることにより、使用時の操作性を確保しつつ、不使用時のコンパクト化をより一層向上することができる。この際、延長部を不使用時にはネック部12とヘッド部13とを覆った状態で操作部11の先端側と係合し、使用時には操作部11の後端側と係合するキャップとすれば、不使用時にはヘッド部13のブラシ21の衛生を確保し得て、使用時には置き場を考慮することなく操作部11の一部として利用することができる。
 さらに、本発明の電動歯ブラシ10にあっては、振動モータ17の直径はヘッド部13の幅よりも小径であることにより、ヘッド部13のコンパクト化に貢献することができるうえ、口腔内での歯磨き操作性を向上することができる。
 また、本発明の電動歯ブラシ10において、振動伝達部90は、ヘッド部13dに備えられる。
 振動伝達部90は図1C及び図1Dに示すように、例えば公知のインサート成形法によって振動モータ17と接することもできるし、図1E及び図1Fに示すように例えば公知のインサート成形法によってヘッド部13dに設けることもできる。また、図1Gに示すように植毛プレート22をブラシ21側に押し圧するように凸状部を設けることで振動伝達部とする場合もある。
 振動伝達部90では、振動数を増幅させることや、振動の方向性を特異的に定めること、さらには振幅を変化させることができ、振動数の増幅、振動の方向性を制御できるもの、さらには振幅を変化させることができるものであれば、特にその材質には限定しない。
 また、振動伝達部90は、植毛プレート22とヘッド部の勘合構造の振動ロスを減少するために、ヘッド部13dの振動モータ17の配置部位置の上部にブラシ21方向に向けて突出した凸部をヘッド部13dと一体に設けた構造として勘合状態を確実にし、振動ロスを減少するようにしても良い。
 さらに、本発明の電動歯ブラシ10にあっては、駆動部、すなわち、コイン型モータをヘッド部に搭載し、植毛部(植毛プレート、刷毛)のみを交換可能なカセット式にすることで、駆動部を捨てる必要がなく、かつネック部の強度を確保しつつ、口腔内操作性に優れた電動歯ブラシを提供する事ができる。
 上述の実施形態では、振動吸収体が根元側のネック部寄りに設けられているが、本発明はこれに限定されず、振動吸収体は、ヘッド部と、使用者が把持する位置との間の何れの位置に設けられていてもよい。
 また、振動吸収体は、二次成形によって、ネック部の一部をエラストマーで被覆した被覆体であってもよい。
 上述の実施形態では、ヘッド部13d及び13eを貼り合せて振動モータを配置させるが、本発明はこれに限定されず、ヘッド部のベース部の裏面に開口する凹部が形成され、この凹部にベース部の裏側から振動モータが挿入され、凹部の開口面を蓋体で水密に封止する構成とされていてもよい。凹部の開口面を水密に封止する構成としては、蓋体の周縁にゴムパッキンを設けるなど、従来公知の構成を採用できる。
(比較例1)
 モータの取付位置が操作部にあり、全長が180mm程度の電動歯ブラシ(デンターシステマ 音波アシストブラシ、ライオン株式会社)を用いた。
(比較例2)
 モータの取付位置が操作部のブラシ取付軸にあり、全長が160mm程度の電動歯ブラシ(ポケットドルツ、パナソニック株式会社)を用いた。
(評価方法)
 外出時に歯磨きを行う女性16名に、実施例1及び比較例1~2の電動歯ブラシを持ち歩いてもらい、その使用性・使用感評価を行った。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 A:よいと回答した人が12~16名
 B:よいと回答した人が7~11名
 C:よいと回答した人が0~6名
 表1に示すように、本発明を適用した実施例1は、携帯時のサイズのよさ、使用時のサイズのよさ、ヘッド部に伝わる振動のよさ、手に伝わる振動の不快感のなさ、口腔内操作性のいずれも「A」であった。
 一方、比較例1の電動歯ブラシは、ネック部が細くできている為、口腔内操作性及び使用時のサイズのよさは優れていた。しかし、電動歯ブラシのサイズが小さくならないため、携帯には不便である。
 比較例2の電動歯ブラシは、女性の化粧ポーチにかろうじて収納できる大きさであるが、斜めにしなければ入らないという意見も多く、よりコンパクト化が望まれている。また、ネックが太くて口腔内操作性が悪い。
 本発明の電動歯ブラシは、駆動部(コイン型モータ)をヘッド部に搭載し、植毛部(植毛プレート、刷毛)のみを交換可能なカセット式にすることで、駆動部を捨てる必要がなく、かつネック部の強度を確保しつつ、口腔内操作性に優れた電動歯ブラシを提供する事ができる。また、使用性を損なうことなく、小型で携帯性に優れ、確実に振動をヘッド部に与えることができる。
 10 電動歯ブラシ
 11 操作部
 12 ネック部
 12a ネック部(根元側)
 12b ネック部(先端側)
 13 ヘッド部
 13a ヘッド部13のベース部
 13b ヘッド部13dの凸部
 13c ヘッド部13eの凹部
 13d ヘッド部(上面側)
 13e ヘッド部(底面側)
 14 取っ手
 15 電源
 16 スイッチ部
 17 振動モータ
 18 配線
 19 配線
 20 振動吸収体(振動吸収部)
 21 ブラシ
 22 植毛プレート
 23 パッキン
 24 キャップ
 90 振動伝達部

Claims (4)

  1.  ヘッド部、ネック部、及び操作部からなる電動歯ブラシであって、
     前記ヘッド部の底面側にはコイン型振動モータを、前記ヘッド部の上面側には着脱自在の植毛プレートを有し、
     前記操作部には電池とスイッチ部を収容し、前記電池からの給電によって作動する前記コイン型振動モータにより、歯ブラシが振動することを特徴とする電動歯ブラシ。
  2.  ネック部に振動を遮断する部材を介在させることを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシ。
  3.  スライド式/繰り出し式/折りたたみ式/キャップ付け替え式の方法で使用時にはハンドルが延びる機構を備えた請求項1に記載の電動歯ブラシ。
  4.  前記コイン型振動モータ上面に振動伝達部を備えた請求項1記載の電動歯ブラシ。
     
     
     
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