WO2013108803A1 - 無線式温度測定装置 - Google Patents
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Abstract
無線式温度測定装置(1)は、体温測定部材(10)と、親端末側アンテナ(24)と、親端末(20)と、衣服(910)とを備える。体温測定部材(10)は、水晶振動子(110)と、水晶振動子(110)に接続されるコイル電極(102)とを備え、被検温体の被検温部に貼り付けられる。親端末側アンテナ(24)は、コイル電極(102)と通信を行う。親端末(20)は、親端末側アンテナ(24)に接続され、体温測定部材(10)の測定結果の所定の計測処理を行う。衣服(910)は、親端末側アンテナ(24)および親端末(20)が取り付けられ、且つ被検温体に装着される。
Description
本発明は、被検温体の温度を測定し、測定結果をアンテナから無線で送信する温度測定部材と、該温度測定部材から送信される測定結果をアンテナで受信して所定の計測処理を行う計測部材とを備える無線式温度測定装置に関する。
従来、被検温体の温度を測定し、測定結果を無線によって送信する無線式温度測定装置が考案されている。例えば、特許文献1に記載の無線式温度測定装置は、被検温体である被検温者の体表面に張り付けられ、体温を測定して測定結果をアンテナから無線で送信する温度測定部材と、該温度測定部材から送信される測定結果をアンテナで受信して所定の計測処理を行う計測部材とを備える。温度測定部材は、被検温者の胸等に直接貼り付けられている。被検温者の体温を測定する場合には、体温測定者が、温度測定部材と計測部材との距離が所定距離になるように、温度測定部材に計測部材を近づける。これにより、温度測定部材と計測部材との間で通信が可能になり、温度測定部材で測定された体温が計測部材に送信され、体温が計測部材に表示されたり、記憶されたりする。
しかしながら、特許文献1に記載の無線式温度測定装置では、温度測定部材から送信される計測結果が届く距離は、温度測定部材が備えるアンテナによって決まる。温度測定部材から送信される計測結果が届く距離が短い場合には、体温測定者が計測部材を温度測定部材に近づけなければ、言い換えれば、体温測定者が計測部材を、温度測定部材を装着している被検温者に近づけなければ、温度測定部材から送信される測定結果を計測部材で受信することができない。そして、被検温者の体温を常時測定するためには、計測部材と温度測定部材とを常時通信可能な状態で保持する必要がある。計測部材と温度測定部材とを近づけた状態を維持するためには、被検温者の動きが阻害されることがある。
本発明の目的は、被検温体に負担をかけることなく、測定結果を常時取得することができる無線式温度測定装置を提供することにある。
この発明の無線式温度測定装置は、温度測定器と、該温度測定器に接続される第1無線アンテナとを備え、被検温体の被検温部に貼り付けられる温度測定部材と、第1無線アンテナと通信を行う第2無線アンテナと、該第2無線アンテナに接続され、温度測定部材の測定結果の所定の計測処理を行う計測部材と、第2無線アンテナおよび計測部材が取り付けられ、且つ被検温体に装着される装着体と、を備える。
この構成では、温度測定部材が被検温体に貼り付けられているので、被検温体の温度を常時測定(モニタ)することができる。温度測定部材の測定結果は、第1無線アンテナ、第2無線アンテナを介して計測部材へ送られる。これにより、計測部材において、被検温体の温度を常時取得することができる。この際、第2無線アンテナおよび計測部材が被検温体に貼り付けられず、被検温体が装着する装着体に備えられているので、被検温体の動きを拘束しにくく、不快感を与えにくい。
また、この発明の無線式温度測定装置では、第1無線アンテナと第2無線アンテナとは、それぞれ、ループ状のコイル電極からなり、第1無線アンテナのコイル電極の少なくとも一部と第2無線アンテナのコイル電極の少なくとも一部とが重なるように配置されることが好ましい。
この構成では、第1無線アンテナと第2無線アンテナの具体的な構造を示している。この構成では、第1無線アンテナと第2無線アンテナとが常時電磁界結合可能な位置関係で配置される。これにより、第1無線アンテナと第2無線アンテナとの間の通信を継続的に行うことができる。
また、この発明の無線式温度測定装置では、第2無線アンテナのコイル電極のループ径は、第1無線アンテナのコイル電極のループ径よりも大きいことが好ましい。
この構成では、第2無線アンテナのループ径を大きくすることで、装着体の被検温体に対する装着状態が少しずれても、第2無線アンテナのコイル電極と第1無線アンテナのコイル電極との重なりを維持しやすい。したがって、第1無線アンテナと第2無線アンテナとの間の電磁界結合を、より確実に継続することができる。
また、この発明の無線式温度測定装置では、装着体は衣服であって、第2無線アンテナは衣服に取り付けられていることが好ましい。
この構成では、装着体の具体的な例を示している。このように、第2無線アンテナを衣服に備え付けることで、第1無線アンテナや温度測定部材よりも形状が大きな第2無線アンテナや計測部材が被検温体に常時取り付けられていても、これら第2無線アンテナや計測部材を被検温体に装着するよりも、被検温体に対する拘束感を緩和することができる。
また、この発明の無線式温度測定装置では、装着体は、計測部材に接続されている導体を有する環状部材であって、環状部材の導体は、温度測定部材の測定結果を計測部材から外部機器へ送信する第3無線アンテナであることが好ましい。
この構成では、装着体の具体的な構成例を示している。このように、第2無線アンテナや計測部材を備える装着体を環状部材により構成することで、第1無線アンテナや温度測定部材よりも形状が大きな第2無線アンテナや計測部材が被検温体に常時取り付けられていても、これら第2無線アンテナや計測部材を被検温体に装着するよりも、被検温体に対する拘束感を緩和することができる。さらに、環状部材自体を外部機器との通信に利用する第3無線アンテナとして利用することで、計測部材が取得した測定済みの温度測定結果を、外部機器(PC)等に送信することができる。
また、この発明の無線式温度測定装置では、温度測定器は、トリガ信号によって動作し、被検温体の体温に応じて異なる信号を出力する温度センサ素子であることが好ましい。
この構成では、温度測定部材の具体的な構成例を示している。このような温度センサ素子とすることで、温度測定部材を小型化できる。これにより、被検温体が温度測定部材を装着した際の違和感や負担を軽減することができる。
また、この発明の無線式温度測定装置では、温度センサ素子は圧電共振子であってもよい。
また、この発明の無線式温度測定装置では、温度センサ素子は水晶振動子であってもよい。
これらの構成では、温度センサ素子の具体的な構成例を示している。温度センサ素子を圧電共振子や水晶振動子にすることで、測定精度の向上が可能になる。
また、この発明の無線式温度測定装置では、計測部材は、温度測定部材の測定結果を記憶する記憶手段を備えてもよい。
この構成では、計測部材により常時取得した温度測定結果を記憶することができる。
この発明によれば、被検温体に負担をかけることなく、測定結果を常時取得することができる。
本発明の第1の実施形態に係る無線式温度測定装置について、図を参照して説明する。本実施形態に係る無線式温度測定装置1は、体温測定部材10と、親端末20とを備える。無線式温度測定装置1は、体温測定部材10と親端末20とにおいて、電磁界結合により無線通信を行う。なお、無線式温度測定装置1における無線通信の方式は、電磁界結合に限らず、電磁誘導や電波の放射によるものであってもよい。
図1は本実施形態に係る無線式温度測定装置が備える体温測定部材10の構成を示す図であり、図1(A)は平面図、図1(B)は側面断面図、図1(C)は回路的主要構成を示すための平面図である。
体温測定部材10は、可撓性を有し、絶縁性を有するフレキシブル基板101を備える。フレキシブル基板101は、例えば0.1mm程度の薄い紙やガラスエポキシ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリエチレン(PE)などの樹脂からなる。なお、フレキシブル基板101の可撓性は高い方がよく、このように可撓性の高いフレキシブル基板101を用いることで、被検温体である被検温者900に取り付けた際の被検温者900の違和感を緩和することができる。フレキシブル基板101は、平面視した形状が略方形状の第1パートと、該方形状部の一辺から直交する方向に延びる平面視した形状が長尺状の第2パートとを有する。
フレキシブル基板101の第1パートの表面には、略全面に亘る領域に対して、巻回状(ループ状)のコイル電極102が設けられている。コイル電極102は、体温測定部材10と親端末20との間で電磁界結合による無線通信を行う周波数に応じた形状を有する。なお、本発明では、このように電磁界結合による無線通信を行うコイル電極102もアンテナと称する。すなわち、当該コイル電極102が、本発明の「第1無線アンテナ」に相当する。
フレキシブル基板101の第2パートの表面には、長尺方向に沿って直線状の二本の配線電極103と、ランド電極131とが設けられている。二本の配線電極103は、所定間隔で離間して平行に設けられている。二本の配線電極103の第1パート側となる第1端部は、コイル電極102の両端部にそれぞれ接続されている。また、二本の配線電極103の第1端部と反対側の第2端部は、ランド電極131にそれぞれ接続されている。
ランド電極131には、ディスクリート型の水晶振動子110が実装されている。水晶振動子110が、本発明の「温度センサ素子」および「温度測定器」に相当する。
ここで、フレキシブル基板101の第2パートの長さ(長尺方向の長さ)は、当該体温測定部材10が装着される被検温者900の腋下901から胸部902までの長さ等に基づいて、コイル電極102と水晶振動子110とが所定の距離離れるように、適宜設定されている。
フレキシブル基板101の表面には、コイル電極102、配線電極103、水晶振動子110を覆うように、全面に絶縁性保護膜104が設けられている。
さらに、フレキシブル基板101における水晶振動子110が実装された領域を含む所定領域には、絶縁性保護膜104およびフレキシブル基板101を覆うように、非透水性膜105が設けられている。
フレキシブル基板101の裏面側には、装着部材106が設けられている。装着部材106は例えば粘着性テープからなる。また、装着部材106は、フレキシブル基板101の第1パートの裏面側における略全面の領域に設けられるとともに、第2パートの裏面側における水晶振動子110の実装側の所定の領域にのみ設けられている。
このような構成により、コイル電極102が設けられているフレキシブル基板101の第1パート部の領域がアンテナ部12として機能する。また、フレキシブル基板101の第2パート部における水晶振動子110が実装されている領域が検温部11として機能する。そして、フレキシブル基板101の第2パート部における配線電極13が設けられている領域が配線部13として機能する。このように、体温測定部材10は、水晶振動子110において被検温者900の温度を測定し、測定結果を第1無線アンテナであるコイル電極102から無線で送信する温度測定部材である。
図2は、本実施形態に係る無線式温度測定装置1の主要回路構成を示すブロック図である。
親端末20は、制御部21、送信信号生成部22、送受信部23、計測部25、表示部26、操作部27、記憶部28を備える。また、親端末20には、親機側アンテナ24が接続されている。
制御部21は、親端末20の全体制御を行う。また、制御部21は、操作部27からの操作入力に応じて各種の制御処理を実行する。例えば、操作部27から体温常時取得の操作入力を受けると、送信信号生成部22がパルス信号SpL(本発明の「トリガ信号」に相当する。)を所定の時間間隔で継続的に生成するように、パルス信号生成制御を行う。
送信信号生成部22は、パルス信号生成制御を受けて、所定周波数の搬送波からなるパルス信号SpLを生成し、送受信部23に出力する。このパルス信号SpLの搬送波周波数は、水晶振動子110の共振周波数に近い周波数、具体的には、親端末側アンテナ24と、体温測定部材10のコイル電極102との通信周波数帯域内の所定周波数に設定されている。
送受信部23は、当該パルス信号SpLを親端末側アンテナ24に出力する。親端末側アンテナ24は、体温測定部材のコイル電極102と同様のループ形状からなり、パルス信号SpLを放射する。親端末側アンテナ24が、本発明の「第2無線アンテナ」に相当する。
無線式温度測定装置1では、親端末側アンテナ24からパルス信号SpLが送信されると、体温測定部材10は、10は、親端末側アンテナ24とアンテナ部12のコイル電極102との電磁界結合により、親端末20からのパルス信号SpLをコイル電極102で受信する。パルス信号SpLは、配線部13の配線電極103を介して検温部11の水晶振動子110へ印加される。水晶振動子110は、当該パルス信号SpLによって共振し、共振信号Sfpを出力する。共振信号Sfpは、配線部13の配線電極103を介してアンテナ部12のコイル電極102に伝送される。コイル電極102に伝送された共振信号Sfpは、親端末側アンテナ24へ送信される。
ここで、共振信号Sfpの周波数は水晶振動子110の温度によって変化し、一つの共振周波数に対して一意に温度が決まっている。したがって、検温部11の水晶振動子110で測定された体温に応じて一意に決まる共振周波数の共振信号Sfpが水晶振動子110から出力される。
体温測定部材10のアンテナ部12のコイル電極102から放射された共振信号Sfpは、親端末側アンテナ24で受信され、送受信部23へ出力される。送受信部23は、共振信号Sfpを計測部25へ出力する。
計測部25は、周波数変換部251および体温検出部252を備える。周波数変換部251は、FFT処理等により、時間軸の共振信号Sfpから周波数スペクトルを取得する。体温算出部252には、入力信号すなわち共振信号Sfpの周波数と体温との関係が予め記憶されている。体温検出部252は、入力された共振信号Sfpの周波数スペクトルピークを検出し、当該ピーク周波数に関連付けられた体温を検出する。検出した体温(体温測定結果)は、表示部26および記憶部28へ出力される。表示部26は体温測定結果を表示する。記憶部28は、体温測定結果を記憶する。親端末20は、体温測定部材10から送信される測定結果である共振信号Sfpを所定の計測処理を行う計測部材である。
このような構成からなる無線式温度測定装置1は、具体的に図3に示すような実施態様によって被検温体である被検温者900の体温の測定を行う。図3は、本発明の第1の実施形態に係る無線式温度測定装置1の実施態様を示す図である。図3(A)は、被検温者900への体温測定部材10の取り付け態様を示す図である。図3(B)は、被検温者900に対する親端末側アンテナ24および親端末20の装着態様を示す図である。
図3(A)に示すように、体温測定部材10の水晶振動子110を含む検温部11を、被検温者900の腋下901に装着する。この際、検温部11におけるフレキシブル基板101の裏面側、すなわち、フレキシブル基板101の第2パートの裏面側における水晶振動子110の実装側の所定の領域に設けられた装着部材106により、検温部11におけるフレキシブル基板101の裏面側を腋下901の皮膚表面に直接固着させる。これにより、検温部11を腋窩901へ確実に配置することができる。
次に、体温測定部材10の配線部13を腋下901から胸部902に向かって沿うように這わせながら、アンテナ部12を胸部902の所定位置に配置する。この際、上述のように、配線部13が所定の長さを有するので、アンテナ部12は、配線部13を無理に伸延させずとも、胸部902の所定位置に配置できる。
そして、アンテナ部12におけるフレキシブル基板101の裏面側、すなわち、フレキシブル基板101の第1パートの裏面側における略全面の領域に設けられた装着部材106を胸部902の皮膚表面に直接固着させる。これにより、アンテナ部12を胸部902の表面へ確実に配置することができる。この結果、コイル電極102の電磁界結合面は、被検温者900の開放された外表面に配置される。
図3(B)に示すように、被検温者900が装着している衣服910には、親端末側アンテナ24が取り付けられている。衣服910が、本発明の「装着体」に相当する。親端末側アンテナ24は、ループ状のコイル電極によって形成されており、例えば衣服910に縫い付けられている。この際、被検温者900が衣服910を装着した状態で、親端末側アンテナ24は、被検温者900に直接固着されている体温測定部材10のコイル電極102の少なくとも一部と、親端末側アンテナ24のコイル電極の少なくとも一部とが衣服910の表面側から見て重なり合うような衣服910に取り付けられている。これにより、コイル電極102と親端末側アンテナ24とが常時電磁界結合可能な位置関係で配置される。
なお、コイル電極102と親端末側アンテナ24のコイル電極との重なる領域は大きい方がよりよい。
さらに、親端末側アンテナ24のコイル電極のループ径を、コイル電極102のループ径よりも大きくする。これにより、被検温者900が動いて衣服910の被検温者900への装着状態が変わっても(例えば、衣服910の位置が動いたとしても)、親端末側アンテナ24のコイル電極とコイル電極102との重なりがずれにくい。したがって、コイル電極102と親端末側アンテナ24との電磁界結合を、より確実に継続することができる。
図3(B)に示すように、親端末20は、被検温者900に装着されているベルト911に取り付けられている。ベルト911も、本発明の「装着体」に相当する。
図3(B)に示すように、親端末20と親端末側アンテナ24とは、引き回し導体241によって接続されている。引き回し導体241は、親端末側アンテナ24と一体形成されている。引き回し導体241は、衣服910に縫い付けられていてもよく、例えば局所的に縫い付けられることで或程度の自由度をもって衣服910に取り付けられていてもよい。このような構成により、衣服910に取り付けられた親端末側アンテナ24と親端末20とを接続しながら、親端末20が不必要に動くことを防止することができる。
以上のような構成により、被検温者900の動きを余り阻害することなく、親端末側アンテナ24および親端末20を、体温測定部材10と常時通信可能な状態で保持することができる。
そして、これにより、親端末20によって所定の時間間隔でパルス信号SpLを体温測定部材10に与えながら、被検温者900の体温を常時取得することができる。この際、体温測定を行う各機器を装着することによる被検温者900の違和感や不快感を軽減することができる。
また、本実施形態の構成を用いることで、被検温者900に装着される体温測定部材10の検温部11は、実質的に水晶振動子110のみの構成となる。すなわち、温度センサ素子と、測定結果の信号を生成する測定結果信号生成部材とを備えるモジュールや電池を必要としない。これにより、アンテナ部12を通信可能な形状に維持しながら、検温部11を非常に小型にすることができる。したがって、物の接触に対して敏感で違和感を生じやすい腋下901等に体温測定部材10を配置しても、被検温者900に与える違和感や不快感を軽減することができる。この結果、体温の常時取得による不快感をより軽減することができる。
なお、衣服910が胸ポケットを有する場合には、親端末側アンテナ24を衣服910に縫い付けられなくても、胸ポケット内に配置されていればよい。この場合、胸ポケットには引き回し導体241が納入される孔が設けられており、胸ポケット内に親端末側アンテナ24を配置した状態で、引き回し導体241を孔から引き出すことにより、引き回し導体241は親端末20に接続される。親端末20は、衣服910に縫い付けられてもよく、衣服910が胸ポケットを有する場合には、胸ポケット内に配置されてもよい。また、親端末20が衣服910に縫い付けられる場合、衣服910の外面側に縫い付けられるとよりよく、被検温者900が衣服910を装着した際の違和感をより軽減することができる。
また、引き回し導体241の親端末側アンテナ24と反対側の端部は、親端末20に対して着脱可能な構造(例えば接続プラグのような形状)としてもよい。これにより、必要な場合にのみ親端末20を装着することができる。
また、親端末側アンテナ24および引き回し導体241は、衣服910に貼り付けられたりしてもよいし、印刷により形成されていてもよい。
また、親端末20は、外部のPC(パーソナルコンピュータ)等と通信するための端子もしくはアンテナを備えていてもよい。これにより、親端末20で蓄積した測定結果を外部のPCに送信することもできる。
本発明の第2の実施形態に係る無線式温度測定装置について、図を参照して説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る無線式温度測定装置1Aの実施態様を示す図である。本実施形態の無線式温度測定装置1Aは、親端末側アンテナ24Aと親端末20との被検温者900に対する取り付け態様が異なるものであり、体温測定部材10の被検温者900への取り付け態様は第1の実施形態に係る無線式温度測定装置1と同じである。したがって、異なる箇所のみを具体的に説明する。
親端末20は、環状部材201に取り付けられている。環状部材201は、ネックレスのように被検温者900の首にかけられることで装着される。親端末側アンテナ24は、衣服910のポケット等に配置されている。この際、親端末側アンテナ24は、第1の実施形態と同様に、被検温者900に直接固着されている体温測定部材10のコイル電極102の少なくとも一部と、親端末側アンテナ24のコイル電極の少なくとも一部とが衣服910の表面側から見て重なり合うように配置されている。
親端末20と親端末側アンテナ24Aとは、引き回し導体241Aに接続されている。引き回し導体241Aは、環状部材201の一部に沿って配置され、親端末20と親端末側アンテナ24とを接続している。
このように、親端末20を環状部材201によって保持し、当該環状部材201が被検温者900の首903にかけられることで、第1の実施形態と同様に、被検温者900の動きを余り阻害することなく、親端末側アンテナ24および親端末20を、体温測定部材10と常時通信可能な状態で保持することができる。
そして、これにより、親端末20によって所定の時間間隔でパルス信号SpLを体温測定部材10に与えながら、被検温者900の体温を常時取得することができる。この際、体温測定を行う各機器を装着することによる被検温者900の違和感や不快感を軽減することができる。
さらに、環状部材201に導体を内蔵し、当該導体の両端を親端末20に接続すると、環状部材201の導体が無線アンテナ(本発明の「第3無線アンテナ」に相当する。)として機能する。なお、環状部材201を導体で形成し、環状部材201自体を無線アンテナとして機能させることもできる。
このような構成とすることで、親端末20が蓄積した測定結果を、環状部材201の導体からなるアンテナを介して、外部のPC等に送信することができる。これにより、外部通信用のアンテナを別途も受けることなく、親端末20を保持するための環状部材201で外部通信を行うことができるので、無線式温度測定装置の物理的な構成要素を少なくすることができる。例えば、親端末に外部通信用のアンテナを別途設ける必要が無く、親端末を小型化することができる。
以上のような無線式温度測定装置は、次に示す用途に利用することができる。図5は本発明の無線式温度測定装置の利用例を説明するための図である。
上述の無線式温度測定装置は、例えば、図5に示すように、空港での体温測定用のゲートシステムに利用することができる。なお、図5では、上述の第2の実施形態に示した環状部材201を備える無線式温度測定装置1Aを適用する場合を示している。
ゲート800は、天面壁801および側面壁802からなり、天面壁801および側面壁802によって囲まれるゲート空間800は、被検温者900が通過可能な大きさとなっている。天面壁801には無線通信用アンテナ811が備えられており、側面壁802には無線通信用アンテナ812が備えられている。
被検温者900は、ゲート800を通過する前に、体温測定部材10を直接皮膚に装着し、親端末側アンテナ24および親機20が接続されている環状部材201を首903にかける。この状態で、被検温者900がゲート800を通過すると、体温測定部材10で測定された体温に基づく共振信号Sfpが、アンテナ部12のコイル電極102から送信され、親端末側アンテナ24、親端末20、環状部材201の導体からなるアンテナを介して、天面壁801の無線通信用アンテナ811や側面壁802の無線通信用アンテナ812で受信される。
このような構成により、被検温者900がゲート800を通過するだけで、被検温者900の体温を測定する無線式温度測定装置を実現できる。この際、上述の構成を用いることで、被検温者900が体温を測定する際、およびゲート800を通過する際に生じる体温測定用の機器を装着することにより違和感や不快感、および動き難さを軽減することができる。
なお、上述の実施形態では、温度センサ素子が水晶振動子である場合を例に説明したが、温度センサ素子は温度特性を有する共振子であればよく、例えば、SAW共振子、セラミック共振子、MEMS(Micro Electro MechanicalSystems)技術を用いてSi基板に形成された共振子、音叉型共振子等を用いてもよい。また、体温測定部材には、RFIDと圧電共振子や水晶振動子とを組み合わせた温度センサタグを用いてもよい。また、温度センサつきRFIDを用いた温度センサタグを用いてもよい。また、上述の説明では、体温測定部材としてパッシブセンサを例に説明したが、自身で電源を備えるアクティブセンサにも適用することができる。
また、上述の第1の実施形態では、ベルト911に親端末20を装着する例を示したが、アームバンドや腹巻き等に装着してもよい。
なお、上述の説明では、コイル電極102の少なくとも一部と親端末側アンテナ24,24Aのコイル電極の少なくとも一部とが重なるように配置する例を示したが、コイル電極102で生じる発生する磁界が親端末側アンテナ24,24Aのループ状のコイル電極内を通過するように配置すれば、上述の作用効果を実現することが可能である。ただし、衣服のズレ等を考慮すると、コイル電極102の少なくとも一部と親端末側アンテナ24,24Aのコイル電極の少なくとも一部とが重なるように配置することが望ましい。
また、上述の説明では、体温測定部材10を方形状のループ状としたが、円形等の他のループ形状であってもよい。同様に、親端末側アンテナ24,24Aのループ形状を円形としたが、他の形状であってもよい。
1:無線式温度測定装置、
10,10A:体温測定部材、
11:検温部、
12:アンテナ部、
13:配線部、
101:フレキシブル基板、
102:コイル電極、
103:配線電極、
131:ランド電極、
104:絶縁性保護膜、
105,105A:非透水性膜、
106:装着部材、
110:水晶振動子、
20:親端末、
21:制御部、
22:送信信号生成部、
23:送受信部、
24,24A:親端末側アンテナ、
25:計測部、
201:環状部材、
251:周波数変換部、
252:体温検出部、
26:表示部、
27:操作部、
28:記憶部、
800:ゲート、
801:天面壁、
802:側面壁、
810:ゲート空間、
811,812:無線通信用アンテナ、
900:被検温者、
901:腋窩、
902:胸部、
903:首、
910:衣服、
911:ベルト
10,10A:体温測定部材、
11:検温部、
12:アンテナ部、
13:配線部、
101:フレキシブル基板、
102:コイル電極、
103:配線電極、
131:ランド電極、
104:絶縁性保護膜、
105,105A:非透水性膜、
106:装着部材、
110:水晶振動子、
20:親端末、
21:制御部、
22:送信信号生成部、
23:送受信部、
24,24A:親端末側アンテナ、
25:計測部、
201:環状部材、
251:周波数変換部、
252:体温検出部、
26:表示部、
27:操作部、
28:記憶部、
800:ゲート、
801:天面壁、
802:側面壁、
810:ゲート空間、
811,812:無線通信用アンテナ、
900:被検温者、
901:腋窩、
902:胸部、
903:首、
910:衣服、
911:ベルト
Claims (9)
- 温度測定器と、該温度測定器に接続される第1無線アンテナとを備え、被検温体の被検温部に貼り付けられる温度測定部材と、
前記第1無線アンテナと通信を行う第2無線アンテナと、
該第2無線アンテナに接続され、前記温度測定部材の測定結果の所定の計測処理を行う計測部材と、
前記第2無線アンテナおよび前記計測部材が取り付けられ、且つ前記被検温体に装着される装着体と、を備えた無線式温度測定装置。 - 前記第1無線アンテナと前記第2無線アンテナとは、それぞれ、ループ状のコイル電極からなり、
前記第1無線アンテナのコイル電極の少なくとも一部と前記第2無線アンテナのコイル電極の少なくとも一部とが重なるように配置される、請求項1に記載の無線式温度測定装置。 - 前記第2無線アンテナのコイル電極のループ径は、前記第1無線アンテナのコイル電極のループ径よりも大きい、請求項2に記載の無線式温度測定装置。
- 前記装着体は衣服であって、
前記第2無線アンテナは前記衣服に取り付けられている、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無線式温度測定装置。 - 前記装着体は、前記計測部材に接続されている導体を有する環状部材であって、
前記環状部材の導体は、前記温度測定部材の測定結果を前記計測部材から外部機器へ送信する第3無線アンテナである、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の無線式温度測定装置。 - 前記温度測定器は、トリガ信号によって動作し、前記被検温体の体温に応じて異なる信号を出力する温度センサ素子である、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の無線式温度測定装置。
- 前記温度センサ素子は圧電共振子である、請求項6に記載の無線式温度測定装置。
- 前記温度センサ素子は水晶振動子である、請求項6に記載の無線式温度測定装置。
- 前記計測部材は、前記温度測定部材の測定結果を記憶する記憶手段を備える、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の無線式温度測定装置。
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---|---|---|---|
JP2012-007735 | 2012-01-18 | ||
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PCT/JP2013/050716 WO2013108803A1 (ja) | 2012-01-18 | 2013-01-17 | 無線式温度測定装置 |
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---|---|
WO (1) | WO2013108803A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017169217A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 株式会社村田製作所 | 温度センサ付き無線通信デバイス |
WO2018101217A1 (ja) * | 2016-12-01 | 2018-06-07 | Tdk株式会社 | 環境検出装置 |
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2013
- 2013-01-17 WO PCT/JP2013/050716 patent/WO2013108803A1/ja active Application Filing
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